(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-01
(54)【発明の名称】電極を配置するための取り外し可能な分離カニューレ
(51)【国際特許分類】
A61N 1/05 20060101AFI20240222BHJP
A61B 34/37 20160101ALI20240222BHJP
A61B 34/32 20160101ALI20240222BHJP
【FI】
A61N1/05
A61B34/37
A61B34/32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547788
(86)(22)【出願日】2022-02-09
(85)【翻訳文提出日】2023-10-05
(86)【国際出願番号】 US2022015802
(87)【国際公開番号】W WO2022173817
(87)【国際公開日】2022-08-18
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516277727
【氏名又は名称】ジンマー バイオメット シーエムエフ アンド ソラシック,リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100227835
【氏名又は名称】小川 剛孝
(72)【発明者】
【氏名】マックス ホランド ビラード
(72)【発明者】
【氏名】ペリー トワイフォード
【テーマコード(参考)】
4C053
4C130
【Fターム(参考)】
4C053BB23
4C053CC10
4C130AA33
4C130AB02
4C130AB07
4C130AC01
4C130AD02
4C130AD25
(57)【要約】
頭蓋骨の頭蓋腔内に電極を挿入する方法は、頭蓋腔内の目標と複数部品のカニューレの近位端との間における、電極を目標まで挿入するための電極の長さを決定することを含み得る。電極の遠位端は、手術アームの機器ホルダによって支持される複数部品のカニューレを通じて挿入され得る。手術アームは、目標からカニューレの近位端までの距離が当該長さと等しくなるように配置され得る。電極は、カニューレを通り、アンカーボルトを通って、頭蓋腔内に供給され得る。腔内に供給される電極の長さが、複数部品のカニューレの近位開口と目標との間の長さに達すると、カニューレを通る頭蓋腔内への電極の供給を停止させ得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭蓋腔内に挿入される電極をガイドするカニューレであって、前記カニューレは、
本体であって、長手方向の軸線を画定し、前記長手方向の軸線に沿って前記本体を通って延びる孔を画定する、本体と、
前記本体の近位部に接続され、前記本体の近位部から径方向外側に延びるカラーと、
を備え、
前記カラーは、手術アームに対して前記カニューレを方向づけるように前記手術アームと係合することができ、前記本体及び前記カラーは、分離可能な部分及び残りの部分を共に画定し、前記分離可能な部分は、前記孔を露出させるように前記残りの部分から分離可能である、カニューレ。
【請求項2】
前記分離可能な部分及び前記残りの部分は、前記本体の長手方向の面に沿って分離可能である、請求項1に記載のカニューレ。
【請求項3】
前記本体の前記長手方向の面は、前記長手方向の軸線に対して直交し、互いに直交している、請求項2に記載のカニューレ。
【請求項4】
前記カラーは、前記手術アームに対する前記カニューレの回転を制限するように、前記手術アームのポストと係合することができる切欠きを含む、請求項2に記載のカニューレ。
【請求項5】
前記孔は、前記孔を通じて前記電極を受け入れるように構成されている、請求項1に記載のカニューレ。
【請求項6】
前記分離可能な部分は、前記電極が前記孔の内側に配置されているときに前記残りの部分から分離可能である、請求項5に記載のカニューレ。
【請求項7】
前記孔は、前記残りの部分の少なくとも一部及び前記分離可能な部分の少なくとも一部を通って延びている、請求項5に記載のカニューレ。
【請求項8】
頭蓋腔内に挿入される電極をガイドする手術システムであって、前記システムは、
カニューレであって、
本体であって、長手方向の軸線を画定し、前記長手方向の軸線に沿って前記本体を通って延びる孔を画定する、前記本体と、
前記本体の近位部に接続され、前記本体の近位部から径方向外側に延びるカラーであって、前記本体及び前記カラーは、分離可能な部分及び残りの部分を共に画定し、前記分離可能な部分は、前記孔を露出させるように前記残りの部分から分離可能である、前記カラーと、
を備える、前記カニューレと、
前記カニューレを内部に受け入れるように構成された機器ホルダを含むロボットアームであって、前記カラーは、手術アームに対して前記カニューレを方向づけるように前記機器ホルダと係合することができる、前記ロボットアームと、
前記ロボットアームと通信する制御システムであって、前記制御システムは、前記ロボットアームを操作して前記カニューレを配置するように構成されている、前記制御システムと、
を備える、手術システム。
【請求項9】
前記制御システムは、前記カニューレの近位端から前記頭蓋腔内の目標までの計算された距離を受信するように構成されている、請求項8に記載の手術システム。
【請求項10】
前記制御システムは、前記カニューレの前記近位端と前記目標との間の実際の距離が前記計算された距離となるように、前記カニューレを配置するように構成されている、請求項9に記載の手術システム。
【請求項11】
前記分離可能な部分及び前記残りの部分は、前記本体の長手方向の面に沿って分離可能である、請求項8に記載の手術システム。
【請求項12】
前記本体の前記長手方向の面は、前記長手方向の軸線に対して直交し、互いに直交している、請求項11に記載の手術システム。
【請求項13】
前記カラーは、前記手術アームに対する前記カニューレの回転を制限するように、前記手術アームのポストと係合することができる切欠きを含む、請求項9に記載の手術システム。
【請求項14】
前記孔は、前記孔を通じて前記電極を受け入れるように構成されている、請求項8に記載の手術システム。
【請求項15】
前記分離可能な部分は、前記電極が前記孔の内側に配置されているときに前記残りの部分から分離可能である、請求項14に記載の手術システム。
【請求項16】
前記孔は、前記残りの部分の少なくとも一部及び前記分離可能な部分の少なくとも一部を通って延びている、請求項14に記載の手術システム。
【請求項17】
頭蓋骨の頭蓋腔内に電極を挿入する方法であって、前記方法は、
前記頭蓋腔内の目標と複数部品のカニューレの近位端との間における、前記電極を前記目標まで挿入するための前記電極の長さを決定することと、
手術アームの機器ホルダによって支持される前記カニューレを通じて前記電極の遠位端を挿入することと、
前記目標から前記カニューレの前記近位端までの距離が前記長さと等しくなるように前記手術アームを配置することと、
前記カニューレを通り、アンカーボルトを通って、前記頭蓋腔内に前記電極を供給することと、
前記腔内に供給される前記電極の前記長さが、前記複数部品のカニューレの前記近位端と前記目標との間の前記長さに達すると、前記カニューレを通る前記頭蓋腔内への前記電極の供給を停止させることと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記カニューレの分離可能な部分を前記機器ホルダから除去することと、
前記カニューレ及び前記機器ホルダを通じて前記電極の近位端を通過させることと、
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記カニューレの残りの部分を前記機器ホルダから除去することを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記機器ホルダの開口サイズを増加させることを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記長さで前記電極をマークすることと、
前記電極の前記マークが前記複数部品のカニューレの近位開口に達すると、前記カニューレを通る前記頭蓋腔内への前記電極の供給を停止させることと、
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記電極を前記目標にガイドするように、ある位置及び角度で前記頭蓋骨に前記アンカーボルトを固定することと、
キャップを前記アンカーボルトに接続することと、
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記電極の前記遠位端をキャップ及び前記アンカーボルト内に挿入することを更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記アンカーボルト及び前記頭蓋骨に対して前記電極の位置を固定するように、前記キャップを前記アンカーボルトに固定することを更に含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記手術アームから前記カニューレの固定を外すことを更に含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
優先権の主張
本出願は、2021年2月9日に出願された米国仮特許出願第63/147,367号の利益を主張し、その優先権の利益は本明細書で主張され、その内容全体を参照により本明細書に援用される。
【0002】
現代医療では、神経外科手術は、様々な状態を伴う患者を助けるのに一般的である。一部の状態は、最小侵襲外科処置を使用して効果的に処置され得、当該最小侵襲外科処置では、非常に小さい切開及びアクセス孔が、患者の頭蓋腔にアクセスするために使用される。このような最小侵襲処置は、針及び電極などの小さいツール、並びに精密に取得される測定値を必要とする。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図面において、同様の番号は、異なる図において同様の構成要素を表し得、当該図面は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。異なる接尾文字を有する同様の番号は、同様の構成要素の異なる場合を表し得る。図面は概して、限定としてではなく、例示として、本明細書において説明される様々な実施形態を示す。
【0004】
【
図1】
図1は、手術システム及び頭蓋骨の斜視図を示す。
【
図2】
図2は、手術システム及び頭蓋骨の斜視図を示す。
【
図3】
図3は、手術システムの一部の斜視図を示す。
【
図4】
図4は、手術システムの一部の斜視図を示す。
【
図5】
図5は、手術システムの一部の斜視図を示す。
【
図6】
図6は、手術システム及び頭蓋骨の一部の斜視図を示す。
【
図7】
図7は、手術システム及び頭蓋骨の一部の斜視図を示す。
【
図8】
図8は、手術システムの一部の斜視図を示す。
【
図10】
図10は、手術システムを操作する方法のフロー概略図を示す。
【
図11】
図11は、1つ又は複数の実施形態が実装され得る機械の実施例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
一部の神経外科の最小侵襲処置は、患者の頭蓋骨を通じて、患者の頭蓋骨内の目標、通常、脳又は腫瘍の一部にプローブ又は針を精密に配置することを必要とする。一部のケースでは、電極は、頭蓋骨内の孔を通じて目標に配置される。電極は、比較的長く且つ柔軟であり得、患者の頭蓋骨に固定されたアンカーボルトによってその目標にガイドされ得、当該頭蓋骨内で、アンカーボルトは、電極の軌道を目標にガイドし得る。
【0006】
目標までの電極の挿入深さは、目標から患者の外側の目印、例えば、患者の頭骨上の位置までの距離を計算することによって決定され得る。しかしながら、電極の挿入が始まると、電極をどのくらい挿入する必要があるかを知ることが難しい場合がある。このため、外科医又は医師は、目標に達しても依然見える、電極の遠位端と電極の近位端との間の頭骨、アンカーボルト、キャップ、及び任意の他の物に適応して電極をマークし得る。このような測定は、様々なステップを必要とし得、電極配置処置中に著しい時間量を要し得る。
【0007】
本発明者は、ロボットの手術アームが使用される場合に、上記プロセスを簡略化してより精密に又は正確に行い得ることを認識した。患者と手術アームの位置決めに従って、制御システムは、撮像データを使用して、カニューレの近位端から目標に達するのに必要な距離を決定し得る。電極は、この長さでマークされ得、手術アームは、マークがカニューレの遠位端に達したときに電極が目標まで挿入される位置に配置され得る。本プロセスは、測定及びマーキングの時間を節約し得、電極の配置の正確性及び精度を増加させ得る。
【0008】
本方法に伴う1つの問題は、電極をガイドするために必要とされるカニューレが、電極の近位コネクタがカニューレを通過するには小さすぎるということである。本発明者は、取り外し可能な部分及び残りの部分を含むカニューレが使用されてこの問題を解決するのに役立ち得ることを認識した。電極が目標に配置されて電極が目標におけるその場所に固定されると、カニューレは、電極の近位コネクタがカニューレを通過できるように分解され得、電極の配置の正確性及び精度を増加させるのに役立ち、処置中の時間を節約するのに役立つ。
【0009】
上記説明は、本特許出願の課題の概要を提供することを意図したものである。上記説明は、本発明の排他的又は網羅的な説明を提供することを意図したものではない。以下の説明は、本特許出願に関して更なる情報を提供するために含まれる。
【0010】
図1は、手術システム100及び頭蓋骨50の斜視図を示す。
図2は、手術システム100及び頭蓋骨50の斜視図を示す。
図1及び
図2は以下で共に説明される。頭蓋骨は、孔又は骨トンネル52を含み得る。手術システム100は、手術アーム102及び(ツールホルダ104を含む)エンドエフェクタ103と、カニューレ106と、アンカーボルト108と、を含み得る。
図2は、手術システムがキャップ110及び電極112を含み得ることを示す。
図1はまた、目標Tを示す。
【0011】
神経外科処置中、骨トンネル52又は孔は、患者の頭蓋腔へのアクセス、例えば、患者の脳又は脳内の腫瘍へのアクセスのために頭蓋骨50に作成され得る。孔52が作成されると、骨アンカー108が孔52に固定され得る。骨アンカー108は、頭蓋腔内の目標に達する適切な軌道で電極(又は他の機器)をガイドするように、ある角度で固定され得る。キャップ110は、骨アンカー108に固定されて、電極を捕らえてガイドするのに役立ち得る。
【0012】
手術アーム102は、(以下で更に詳細に説明されるような)コントローラに接続されたアームであり得、空間内を移動するように操作され得る。手術アーム102は、手術アーム102(又はそのコントローラ)が頭蓋骨50及び孔52に対する手術アーム102の場所を認識するように、患者(例えば、頭骨)の目印に位置決めされ得る。手術アーム102の制御システムは、撮像データを使用して、カニューレ106の近位端114から目標に達するのに必要な距離Dを決定し得る。電極112は、この長さ又は距離でマークされ得、手術アーム102は、マークがカニューレ106の近位端114に達したときに電極112が目標Tにおいて挿入される位置に配置され得る。本プロセスは、測定及びマーキングの時間を節約し得、電極の配置の正確性、精度、及び正確性を増加させ得る。
【0013】
本方法に伴う1つの問題は、電極をガイドするために必要とされるカニューレが、電極の遠位コネクタがカニューレを通過するには小さすぎるということである。
図3から
図5は、この問題に対するソリューションを説明する。
【0014】
図3は、手術システム100の一部の斜視図を示す。
図4は、手術システム100の一部の斜視図を示す。
図5は、手術システム100の一部の斜視図を示す。
図3から
図5は、カニューレ106が複数の部品で作られ得ることを示し、以下で共に説明される。
【0015】
カニューレ106は、1つ又は複数の金属、プラスチック、フォーム、エラストマ、セラミック、合成物、それらの組合せ、又は同種のものなどの材料を含む剛体又は半剛体の本体であり得る。
図3に示されるように、カニューレ106は、本体116の長手方向の軸線に沿って延びる孔120を共に画定し得る本体116及びカラー118を含み得る。本体116及びカラー118は、第1の部分122(又は分離可能な部分若しくは取り外し可能な部分)及び第2の部分124(又は残りの部分)を共に定め得、第1の部分122は、面P1及びP2に沿って第2の部分124から分離可能であり得る。面P1及びP2は、互いに直交し、長手方向の軸線Lに対して直交し得、その結果、第1の部分122は、近位の視点から、カニューレ106の90度のくさびを形成している。
【0016】
他の実施例では、第1の部分122及び第2の部分124を分離する切断を画定し得る面P1及びP2は、他の位置にあり得る。例えば、第1の部分122(又は分離可能な部分)は、5度から180度との間で離れた面P1及びP2によって画定し得る。
【0017】
第1の部分122及び第2の部分124が、
図3に示されるように共に配置されている場合、カニューレ106は、
図4に示されるようにツールホルダ104内に挿入可能であり得る。カラー118が、ツールホルダと接触してツールホルダ104内への本体116の遠位の移動を制限するまで、カニューレの本体116がツールホルダ104内に挿入可能であるように、カニューレ106はツールホルダ104内に挿入され得る。ツールホルダ104に配置されると、カニューレ106は、止めねじ126を使用してツールホルダ104に固定され得る。カニューレ106をツールホルダ104に固定するために他の留め具が使用され得る。
【0018】
また、カニューレ106がツールホルダ104内に配置されるとき、ツールホルダのポスト128は、カニューレ106のカラー118の切欠き130内に挿入され得る。ポスト128と切欠き130との間の係合は、ツールホルダ104に対するカニューレ106の回転を制限するのに役立ち得る。切欠き130は、分離可能な部分122を止めねじ126の近くに配置するように分離可能な部分122に対して方向付けをしてもよく、これにより、止めねじ126は、分離可能な部分122と係合して、残りの部分124と接触して分離可能な部分を押し込むことが可能であり得る。このような力は、カニューレ106の使用中に、ツールホルダ104内において分離可能な部分122及び残りの部分124を共に保持するのに役立ち得る。
【0019】
ツールホルダ104からカニューレを除去すること(又は第1の部分122を除去すること)が望まれる場合、止めねじ126が緩められ得、第1の部分122又は第2の部分124の何れかがツールホルダ104から除去され得る。
図5に示されるように、第1の部分122が第2の部分124から分離されているときに孔120が径方向に不完全であるように、第1の部分122が第2の部分124から分離されているときに、孔120は、カニューレ106の一方の側に対して開放されている。このような分離は、孔120内の電極又は他の小さい機器を孔120の径方向外側に移動させることを可能にし得る。そして、コネクタなどの電極(又は機器)のより大きな部分は、第1の部分122の除去によって作成されるカニューレ106のより大きな開口を通過し得る。
【0020】
代替的に、第1の部分122が第2の部分124から分離されると、第1の部分122は、ツールホルダ104から除去され得る。そして、孔120内の機器はもはや、カニューレ106によって捕らえられていないため、第2の部分124もカニューレから除去され得、機器(例えば、電極)の任意のより大きな部分がツールホルダ104を通過できる。
【0021】
図6は、手術システム100及び頭蓋骨50の一部の斜視図を示す。
図7は、手術システム及び頭蓋骨50の一部の斜視図を示す。
図6及び
図7は以下で共に説明される。
【0022】
電極のマーキング後、
図1及び
図2に関して上述したように、カニューレ106の近位端114に達する電極上のマーク115によって示されるように電極112の遠位端113が目標に達するまで、電極は、カニューレ106の孔120を通り、アンカー108及び孔52を通って目標Tまで供給され得る。このポイントで、外科医は、電極112の供給を止め得、電極112をアンカーボルト108に固定するように、したがって、頭蓋骨50及び目標Tに対して電極112を固定するように、キャップ110がアンカーボルト108上に締め付けられ得る。
【0023】
電極112が固定されると、止めねじ126は、ツールホルダ104からねじを緩められ得、カニューレ106の第1の部分122は、残りの部分124及びツールホルダ104から分離及び除去され得る。任意選択的に、残りの部分124は、ツールホルダ104から除去され得る。第1の部分122及び第2の部分124のうちの1つ又は複数の除去は、電極112のリード132及びコネクタ134がツールホルダ104を通過することを可能にする隙間を提供し得る。
【0024】
図8は、手術システム800の一部の斜視図を示す。手術システム800は、手術システム100と同様であり得、手術システム800は、システム800が2つの分離可能な部分を有する機器ホルダ804を含み得る点で異なり得る。手術システム100は、このような機器ホルダを含むように修正され得る。
【0025】
機器ホルダ804は、ポスト828と、孔842を定めるカラー840と、を含み得る。機器ホルダ804はまた、第1の部分844と、第2の部分846と、ボルト848a及び848bと、ガイドロッド850a及び850bと、を含み得る。第2の部分846は、孔852a及び852bを含み得る。
【0026】
機器ホルダ804は、エンドエフェクタ803又はエンドエフェクタ連結器などを介して手術アームに接続し得る。第1の部分844は、第1の部分844又は第2の部分846の孔に移動し得るガイドロッド850a及び850bを介して第2の部分846に接続され得る。第1の部分844及び第2の部分846が接触しているとき、第1の部分844及び第2の部分846は、完全なカラー840を形成して、(カニューレ106などの)カニューレを保持する孔842を画定し得る。ボルト848a及び848bは、第1の部分844を第2の部分846に固定するように孔852a及び852bにねじ込み可能であり得る。同様に、第1の部分844及び第2の部分846は、孔852からボルト848を緩め、第1の部分844及び第2の部分846を離して引っ張ることによって分離され得る。
【0027】
電極を埋め込むときなどの操作中に、コネクタ134などの電極のコネクタは、カニューレの孔を通過できない場合があり、(複数部品のカニューレ106などの)カニューレの除去の後における機器ホルダの孔842でさえ通過できない場合がある。このようなケースでは、ボルト848aが緩められるか又は孔852から除去され得、ツールホルダ804の第1の部分844及び第2の部分846が分離されて、孔842のサイズを増加させるか、又はエンドエフェクタ803から第2の部分846を完全に除去して、コネクタを自由にし得る。このようなツールホルダにより、電極が非常に大きい近位コネクタを有する場合でさえ、(電極がその目標に達したときを示すようにカニューレの端を配置する)上述の方法を使用することが可能であり得る。
【0028】
図9は、本出願の少なくとも1つの実施例による、電極又は手術機器のロボット支援の挿入についての手術システム900の概略図を示す。ロボット手術システム900は、ロボット手術デバイス902を含み得、ロボット手術デバイス902は、エンドエフェクタ906及び位置センサ908を含むロボットアーム904を含み得る。システム900は、上述のシステム100の一部であり得る。
【0029】
コントローラ910は、シングル若しくはマルチボードコンピュータ、ダイレクトデジタルコントローラ(DDC)、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、又は同種のものなどのプログラマブルコントローラであり得る。他の実施例では、コントローラ910は、ハンドヘルド型コンピュータなどの任意の計算デバイス、例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、又はプロセッサ、メモリ、及び通信能力を含む任意の他の計算デバイスであり得る。
【0030】
位置センサ908は、ロボットアーム904に接続されてコントローラ910と通信する1つ又は複数の近接センサであり得る。位置センサは、空間又は他の目印に対する(エンドエフェクタ906の位置又はエンドエフェクタ906の場所などの)アームの位置に基づいてコントローラに信号を送信するように構成され得る。
【0031】
ディスプレイ912は、コントローラ910又はロボット手術デバイスから受信されるデータ又は画像を表示するように構成された、モニタ、ディスプレイ、又は任意の他のデバイスであり得る。ユーザインターフェース914は、任意のディスプレイ及び/又は入力デバイスであり得る。例えば、ユーザインターフェースは、一実施例では、モニタ、キーボード、及びマウスであり得る。他の実施例では、ユーザインターフェース914は、タッチスクリーンディスプレイであり得る。更に別の実施例では、ユーザインターフェース914は、ライト、ボタン、及び/又はスイッチを提供し得る。コントローラ910及びユーザインターフェース914は、機械可読媒体を含み得る。「機械可読媒体」という用語は、デバイスによる実行の命令を記憶、エンコード、若しくは搬送することができ、本開示の技術の何れか1つ又は複数をデバイスに行わせるか、又は当該命令によって使用されるか若しくは当該命令に関連付けられたデータ構造を記憶、エンコード、若しくは搬送することができる任意の媒体を含み得る。非限定的な機械可読媒体の実施例には、ソリッドステートメモリ並びに光媒体及び磁気媒体が含まれ得る。機械可読媒体の具体的な実施例には、半導体メモリデバイス(例えば、電気的プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM))及びフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクが含まれ得る。
【0032】
ロボットアーム904は、様々な制御デバイス又はシステムを用いて外科医によって制御され得る。例えば、外科医は、(例えば、実施されるとロボットアームを自動的に移動させるか又は外科医ガイドの移動に対する力の支援をロボットアームに提供させる機械可読命令に基づいてプロセッサ実装されたコントローラ910を介して)ユーザインターフェース914を使用して、ロボットアーム904をガイドし得る。コントローラ910は、ディスプレイスクリーン912と通信し得る計算機システムを含み得る。外科医は、ディスプレイスクリーン912上に表示される解剖学的な画像化を使用して、ロボットアーム904をガイドし配置し得る。解剖学的な画像化は、エンドエフェクタ906上に配置された1つ又は複数のカメラなどの様々な撮像源から、又は術前若しくは術中のX線透視を提供するCアームから、ディスプレイスクリーン912に提供され得る。
【0033】
コントローラ910は、術前、術中、又は術後の医療画像を受信し得る。これらの画像は、任意の方法で受信され得、画像は、コンピュータ断層撮影(CT)スキャン、磁気共鳴画像法(MRI)、2次元x線、3次元x線、超音波、又は同種のものを含み得るが、これらに限定されない。これらの画像は、一実施例では、電子メールに添付されたファイルとしてサーバを介して送信され得る。別の実施例では、画像は、処理ユニット内にアップロードされるように、ロボットシステムのUSBポートに接続されるメモリスティックなどの外部メモリデバイス上に記憶され得る。更に他の実施例では、画像は、リモートストレージデバイス又はサービスから制御システム910によってネットワーク上でアクセスされ得る。
【0034】
一部の実施例では、1つ又は複数の画像を受信した後、コントローラ910は、手術領域に関する1つ又は複数の仮想モデルを生成し得る。代替的に、コントローラ910は、リモートで作られた患者の解剖学的構造の仮想モデルを受信し得る。具体的には、患者の解剖学的構造の仮想モデルは、画像内で解剖学的構造のポイントを画定することによって、かつ/又は統計的な解剖学的構造モデルを画像データに適合させることによって生成され得る。仮想モデルは、手術システム(例えば、アーム及びカニューレ)の仮想表現と共に計算に使用され得る。ある処置タイプでは、仮想モデルは、機器、例えば、エンドエフェクタ906内に受け入れられるか又は組み込まれる機器を挿入する挿入位置、軌道、及び深さを決定するために利用され得る。具体的な実施例では、仮想モデルは、電極の挿入の深さを決定するために使用され得る。
【0035】
実施例では、ロボットアーム904は、自律的に移動し得る。別の実施例では、ロボットアーム904は、外科医又はユーザガイドの移動に対する力の支援又は力の抵抗を提供し得る。更に別の実施例では、自律移動及び力の支援又は力の抵抗による移動の組合せは、ロボットアーム904によって行われ得る(例えば、初期移動について力の支援又は力の抵抗があり、後の移動で自律的に移動する)。実施例では、ロボットアーム904は、加えられる力に抵抗し得る。例えば、ロボットアーム904は、特定の範囲の位置若しくは特定の場所に留まるか、特定の速度で移動する(例えば、力に抵抗することによって、より高い速度に抵抗する)か、又は同種のことを行うようにプログラムされ得る。
【0036】
ロボット手術デバイス902は、コントローラ910からのデータを出力又は受信し得る。一実施例では、コントローラ910は、情報をディスプレイスクリーン912に出力し得る。ディスプレイスクリーン912は、撮像カメラからの情報を検索及び表示し得る。センサ908は、撮像カメラであり得るか又は撮像カメラを含み得、当該撮像カメラは、ロボットアーム904又はエンドエフェクタ906上などのロボット手術デバイス902上に物理的に配置された光ナビゲーションカメラであり得る。撮像カメラはまた、術中のX線透視画像を捕捉するためのCアーム又はOアームであり得る。実施例では、ディスプレイスクリーン912は、ユーザインターフェース914を表示するために使用され得る。ユーザは、ディスプレイスクリーン912及びユーザインターフェース914とやり取りして、制御コマンドを入力し得、当該制御コマンドは、ロボット手術デバイス902を制御するように、コントローラ910を通じてロボット手術デバイス902に中継され得る。ロボット手術システム900は、患者に対する手術処置の全て又は一部を行うために使用され得る。
【0037】
一部の実施例の操作では、ユーザは、ディスプレイスクリーン912上でユーザインターフェース914とやり取りして、ロボット手術デバイス902の電源を入れ得る。電源は、例えば、ユーザインターフェース914上又はロボットアーム902上でライトによって示され得る。ロボット手術デバイス902の電源が入れられると、ユーザは、ロボットアーム904を操作して、エンドエフェクタ906及びその内部の任意のツールを操作し得る。その後、位置決めプロセスが行われ得、ここで、位置マーカーが、患者及びロボットアームに固定され、位置センサ908又は光追跡デバイスなどのセンサは、患者及びロボットアームの位置を検出して、手術処置全体を通じてアーム904及び患者の位置をシステム900が更新することを可能にするように構成されている。
【0038】
一部の実施例では、ロボット手術システム900(例えば、コントローラ910)は、患者の頭蓋骨のスキャンなどの、患者に関する撮像データ又は他のデータを受信し得る。コントローラ910はまた、頭蓋骨内の目標位置を受信し得る。一部の実施例では、ユーザインターフェース914は、目標位置を設定するために使用され得る。目標位置が決定されると、ユーザ又はシステム900の何れかによって、手術処置は、後述のステップ1002に続き得る。後述の方法1000は、
図9に関して説明されるステップを明示的に含んでいないが、特に当該ステップは、方法1000に含まれ得る。
【0039】
図10は、本開示の少なくとも1つの実施例による、方法1000の概略図である。方法1000は、手術アーム及び複数部品のカニューレを使用して電極を目標にガイドする方法であり得る。方法1000のより具体的な実施例は以下で説明される。方法1000のステップ又は操作は、利便性及び明確性のために特定の順で示されており、説明される操作の多くは、他の操作に実質的に影響を与えることなく異なる順序で又は並列で行われてもよい。説明される方法1000は、複数の異なる作用主体、デバイス、及び/又はシステムによって行われる操作を含む。方法1000において説明される操作のサブセットは、単一の作用主体、デバイス、又はシステムに起因し得、別々のスタンドアロンプロセス又は方法とみなされ得ることが理解される。
【0040】
ステップ1002で、手術アームが配置され得る。例えば、手術アーム102又は904は、頭骨又は頭蓋骨50の近くにコントローラによって配置され得る。ステップ1004で、頭蓋腔内の目標において挿入される電極の長さが決定され得る。例えば、(
図1の)距離Dは、例えば、(
図9に関して上述したように)画像化及び目標選択に基づいて、そして、ツールホルダ104及びカニューレ106の既知の寸法並びに手術アームの位置に基づいて、コントローラ910によって決定され得る。ステップ1006で、電極は、決定された長さでマークされ得る。
【0041】
ステップ1006で、アンカーボルトが、電極を目標にガイドするように、ある位置及び角度で頭蓋骨に固定され得る。例えば、アンカーボルト108は、頭蓋骨50に固定され得る。そして、ステップ1010で、キャップがアンカーボルトに接続され得、例えば、
図2のキャップ110及びアンカーボルト108である。ステップ1012で、電極の遠位端は、手術アームの機器ホルダによって支持される複数部品のカニューレを通じて挿入され得る。例えば、電極112の遠位端は、カニューレ106の孔120を通じて挿入され得る。ステップ1014で、電極の遠位端は、キャップ及びアンカーボルト内に挿入され得、例えば、キャップ110及びアンカーボルト108である。
【0042】
ステップ1016で、電極が、カニューレを通り、アンカーボルトを通って、目標に向けて頭蓋腔内に供給され得る。例えば、電極112は、キャップ110及びアンカーボルト108を通って頭蓋骨50内に供給され得る。ステップ1018で、電極のマークが複数部品のカニューレの近位開口に達すると、カニューレを通る頭蓋腔内への電極の供給が停止され得る。例えば、(
図6に示されるように)マーク115がカニューレ106の近位端114に達すると、電極112の供給が停止され得る。
【0043】
ステップ1020で、アンカーボルト及び頭蓋骨に対して電極の位置を固定するように、キャップがアンカーボルトに固定され得る。例えば、電極112の位置を固定するように、キャップ110がアンカーボルト108に固定され得る。ステップ1022で、カニューレが手術アームからねじを緩められ得る。例えば、止めねじ126が、ツールホルダ104からねじを緩められ、カニューレ106から取り外され得る。ステップ1024で、カニューレの分離可能な部分が、カニューレの残りの部分及び機器ホルダから分離又は除去され得る。例えば、分離可能な部分122は、残りの部分124から分離され得、ツールホルダ104から除去され得る。任意選択的に、カニューレの残りの部分は、機器ホルダから除去され得る(例えば、残りの部分124は、機器ホルダ104から除去され得る)。ステップ1026で、カニューレ及び機器ホルダを通じて(コネクタなどの)電極の近位端を通過させ得る。例えば、ツールホルダ104を通じて、任意選択的にカニューレ106を通じて、コネクタ134を通過させ得る。このようなプロセスにより、使用される手術アームは、設置される電極の深さを決定し示すことができ、それは、処置中に行われる多数の測定及び計算を低減することによって処置中の時間を節約し、同時に、電極の配置の正確性及び精度を増加させるのに役立ち得る。
【0044】
図11は、本明細書で説明される技術(例えば、方法)のうちの何れか1つ又は複数が機能し得る例示的な機械1100のブロック図を示す。本明細書に記載されるような実施例は、機械1100においてロジック又は多数の構成要素若しくは機構を含み得るか、又はそれによって作動し得る。回路構成(例えば、処理回路構成)は、ハードウェア(例えば、単純な回路、ゲート、ロジックなど)を含む、機械1100の有体物において実装された回路の集合体である。回路構成部は、経時的にフレキシブルであり得る。回路構成は、作動すると特定の作動を単独又は組合せで行い得る部材を含む。実施例では、回路構成のハードウェアは、特定の作動を実行するように不変に設計され得る(例えば、ハードワイヤード)。
【0045】
実施例では、回路構成のハードウェアは、特定の作動の命令をエンコードするように物理的に修正された機械可読媒体(例えば、不変質量の粒子の磁気的に、電気的に移動可能な配置など)を含む可変に接続された物理構成要素(例えば、実行ユニット、トランジスタ、単純な回路など)を含み得る。物理構成要素の接続において、ハードウェア構成要素の根本的な電気特性は、例えば、絶縁体から導体に、又はその逆に変更される。命令により、組込ハードウェア(例えば、実行ユニット又はロード機構)は、可変の接続を介してハードウェア内の回路構成の部材を生成して、作動時に特定の作動の一部を実行することが可能である。したがって、実施例では、機械可読媒体要素は、回路構成の一部であるか、又はデバイスが作動しているときに回路構成の他の構成要素に通信可能に接続されている。実施例では、物理構成要素のうちの何れかは、複数の回路構成の複数の部材において使用され得る。例えば、作動中、実行ユニットは、ある時点で第1の回路構成内の第1の回路において使用され、異なる時間に第1の回路構成内の第2の回路、又は第2の回路構成内の第3の回路によって再使用され得る。機械1100に関するこれらの構成要素の追加の実施例が次に続く。
【0046】
代替的な実施形態では、機械1100は、スタンドアロンデバイスとして作動し得るか、又は他の機械に接続(例えば、ネットワーク接続)され得る。ネットワーク接続された配置では、機械1100は、サーバ機械、クライアント機械、又はサーバ-クライアントネットワーク環境の両方の能力で作動し得る。実施例では、機械1100は、ピアツーピア(P2P)(又は他の分散型)ネットワーク環境においてピア機械として機能し得る。機械1100は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又は任意の機械であり得、当該任意の機械は、その機械によって取得される作動を指定する命令を(連続して、若しくは他の方法で)実行することができる。更に、単一の機械のみが示されているが、「機械」という用語はまた、本明細書で説明される方法のうちの何れか1つ又は複数を行うように命令のセット(又は複数のセット)を個々に又は共同で実行する機械の任意の集合体、例えば、クラウドコンピューティング、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、他のコンピュータクラスタ構成を含むように解されるべきである。
【0047】
機械(例えば、コンピュータシステム)1100は、ハードウェアプロセッサ1102(例えば、中央処理装置(CPU)、画像処理装置(GPU)、ハードウェアプロセッサコア、又はそれらの任意の組合せ)と、メインメモリ1104と、静的メモリ(例えば、ファームウェア、マイクロコード、基本入出力(BIOS)、統合型拡張可能ファームウェアインターフェース(UEFI)などについてのメモリ又はストレージ)1106と、マスストレージ1108(例えば、ハードドライブ、テープドライブ、フラッシュストレージ、又は他のブロックデバイス)と、を含み得、その一部又は全てが、インターリンク(例えば、バス)1130を介して互いに通信し得る。機械1100は、ディスプレイユニット1110と、英数字入力デバイス1112(例えば、キーボード)と、ユーザインターフェース(UI)ナビゲーションデバイス1114(例えば、マウス)と、を更に含み得る。実施例では、ディスプレイユニット1110、入力デバイス1112、及びUIナビゲーションデバイス1114は、タッチスクリーンディスプレイであり得る。機械1100は、ストレージデバイス(例えば、ドライブユニット)1108と、信号生成デバイス1118(例えば、スピーカ)と、ネットワークインターフェースデバイス1120と、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、コンパス、加速度計、又は他のセンサなどの1つ又は複数のセンサ1116と、を更に含み得る。機械1100は、1つ又は複数の周辺デバイス(例えば、プリンタ、カードリーダなど)に通信するか又はそれを制御するために、直列(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、並列、又は他の有線若しくは無線(例えば、赤外線(IR)、近距離通信(NFC)などの)接続などの出力コントローラ1128を含み得る。
【0048】
プロセッサ1102のレジスタ、メインメモリ1104、静的メモリ1106、又はマスストレージ1108は、本明細書に記載される技術又は機能のうちの何れか1つ又は複数によって具現化又は利用されるデータ構造又は命令1124(例えば、ソフトウェア)の1つ又は複数のセットが記憶される機械可読媒体1122であり得るか、又は機械可読媒体1122を含み得る。命令1124はまた、機械1100によってそれを実行中に、完全に又は少なくとも部分的に、プロセッサ1102のレジスタ、メインメモリ1104、静的メモリ1106、又はマスストレージ1108のうちの何れかに存在し得る。実施例では、ハードウェアプロセッサ1102、メインメモリ1104、静的メモリ1106、又はマスストレージ1108のうちの1つ又は任意の組合せは、機械可読媒体1122を構成し得る。機械可読媒体1122が単一の媒体として示されているが、「機械可読媒体」という用語は、1つ又は複数の命令1124を記憶するように構成された単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型若しくは分散型データベース、並びに/又は関連のキャッシュ及びサーバ)を含み得る。
【0049】
「機械可読媒体」という用語は、機械1100による実行の命令を記憶、エンコード、若しくは搬送することができ、本開示の技術の何れか1つ又は複数を機械1100に行わせるか、又は当該命令によって使用されるか若しくは当該命令に関連付けられたデータ構造を記憶、エンコード、若しくは搬送することができる任意の媒体を含み得る。非限定的な機械可読媒体の実施例には、ソリッドステートメモリ、光媒体、磁気媒体、及び信号(例えば、無線周波数信号、他の光子ベースの信号、音声信号など)が含まれ得る。実施例では、非一時的な機械可読媒体は、不変(例えば、静止)質量を有する複数の粒子を有し、したがって、物体の構成物である機械可読媒体を備える。したがって、非一時的な機械可読媒体は、一時的な伝播信号を含まない機械可読媒体である。非一時的な機械可読媒体の具体的な実施例には、半導体メモリデバイス(例えば、電気的プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM))及びフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、内蔵ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクが含まれ得る。
【0050】
命令1124は、上述のステップ又はプロセスのうちの何れかを含み得、多数の転送プロトコル(例えば、フレームリレー、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)など)のうちの何れか1つを利用したネットワークインターフェースデバイス1120を介して伝送媒体を使用して通信ネットワーク1126上で更に送信又は受信され得る。例示的な通信ネットワークには、特に、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)、携帯電話ネットワーク(例えば、セルラネットワーク)、基本電話(POTS)ネットワーク、及び無線データネットワーク(例えば、Wi-Fi(登録商標)として知られている電気電子エンジニア学会(IEEE)802.11ファミリー規格、WiMax(登録商標)として知られているIEEE802.16ファミリー規格)、IEEE802.15.4ファミリー規格、ピアツーピア(P2P)ネットワークが含まれ得る。実施例では、ネットワークインターフェースデバイス1120は、通信ネットワーク1126に接続するために、1つ又は複数の物理的なジャック(例えば、イーサネット、同軸、若しくは電話ジャック)又は1つ又は複数のアンテナを含み得る。実施例では、ネットワークインターフェースデバイス1120は、単入力多出力(SIMO)、多入力多出力(MIMO)、又は多入力単出力(MISO)技術のうちの少なくとも1つを使用して無線で通信するために複数のアンテナを含み得る。「伝送媒体」という用語は、機械1100による実行の命令を記憶、エンコード、又は搬送することができ、このようなソフトウェアの通信を容易にするためにデジタル若しくはアナログ通信信号又は他の無形の媒体を含む、任意の無形の媒体を含むように解されるべきである。伝送媒体は、機械可読媒体である。
【0051】
注記及び実施例
以下の非限定的な実施例は、特に、課題を解決して本明細書で説明される利点を提供するための本主題の特定の態様を詳述する。
【0052】
実施例1は、頭蓋骨の頭蓋腔内に電極を挿入する方法であって、当該方法は、頭蓋腔内の目標と複数部品のカニューレの近位端との間における、電極を目標まで挿入するための電極の長さを決定することと、手術アームの機器ホルダによって支持される複数部品のカニューレを通じて電極の遠位端を挿入することと、目標からカニューレの近位端までの距離が当該長さと等しくなるように手術アームを配置することと、カニューレを通り、アンカーボルトを通って、頭蓋腔内に電極を供給することと、腔内に供給される電極の長さが、複数部品のカニューレの近位端と目標との間の長さに達すると、カニューレを通る頭蓋腔内への電極の供給を停止させることと、を含む、方法である。
【0053】
実施例2では、実施例1の主題は任意選択的に、カニューレの分離可能な部分を機器ホルダから除去することと、カニューレ及び機器ホルダを通じて電極の近位端を通過させることと、を含む。
【0054】
実施例3では、実施例2の主題は任意選択的に、カニューレの残りの部分を機器ホルダから除去することを含む。
【0055】
実施例4では、実施例3の主題は任意選択的に、機器ホルダの開口サイズを増加させることを含む。
【0056】
実施例5では、実施例1から4のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、当該長さで電極をマークすることと、電極のマークが複数部品のカニューレの近位開口に達すると、カニューレを通る頭蓋腔内への電極の供給を停止させることと、を含む。
【0057】
実施例6では、実施例1から5のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、電極を目標にガイドするように、ある位置及び角度で頭蓋骨にアンカーボルトを固定することと、キャップをアンカーボルトに接続することと、を含む。
【0058】
実施例7では、実施例6の主題は任意選択的に、電極の遠位端をキャップ及びアンカーボルト内に挿入することを含む。
【0059】
実施例8では、実施例7の主題は任意選択的に、アンカーボルト及び頭蓋骨に対して電極の位置を固定するように、キャップをアンカーボルトに固定することを含む。
【0060】
実施例9では、実施例1から8のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、手術アームからカニューレの固定を外すことを含む。
【0061】
実施例10は、頭蓋骨の頭蓋腔内に電極を挿入する方法であって、当該方法は、頭蓋腔内の目標と複数部品のカニューレの近位端との間における、電極を目標まで挿入するための電極の長さを決定することと、手術アームの機器ホルダによって支持される複数部品のカニューレを通じて電極の遠位端を挿入することと、目標からカニューレの近位端までの距離が当該長さと等しくなるように手術アームを配置することと、カニューレを通り、アンカーボルトを通って、頭蓋腔内に電極を供給することと、腔内に供給される電極の長さが、複数部品のカニューレの近位端と目標との間の長さに達すると、カニューレを通る頭蓋腔内への電極の供給を停止させることと、カニューレの分離可能な部分を機器ホルダから除去することと、カニューレ及び機器ホルダを通じて電極の近位端を通過させることと、を含む、方法である。
【0062】
実施例11では、実施例10の主題は任意選択的に、カニューレの残りの部分を機器ホルダから除去することを含む。
【0063】
実施例12では、実施例11の主題は任意選択的に、機器ホルダの開口サイズを増加させることを含む。
【0064】
実施例13では、実施例10から12のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、当該長さで電極をマークすることと、電極のマークが複数部品のカニューレの近位開口に達すると、カニューレを通る頭蓋腔内への電極の供給を停止させることと、を含む。
【0065】
実施例14では、実施例10から13のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、電極を目標にガイドするように、ある位置及び角度で頭蓋骨にアンカーボルトを固定することと、キャップをアンカーボルトに接続することと、を含む。
【0066】
実施例15では、実施例14の主題は任意選択的に、電極の遠位端をキャップ及びアンカーボルト内に挿入することを含む。
【0067】
実施例16では、実施例15の主題は任意選択的に、アンカーボルト及び頭蓋骨に対して電極の位置を固定するように、キャップをアンカーボルトに固定することを含む。
【0068】
実施例17は、頭蓋腔内に挿入される電極をガイドするカニューレであって、カニューレは、本体であって、長手方向の軸線を画定し、長手方向の軸線に沿って本体を通って延びる孔を画定する本体と、本体の近位部に接続され、本体の近位部から径方向外側に延びるカラーと、を備え、カラーは、手術アームに対してカニューレを方向づけるように手術アームと係合することができ、本体及びカラーは、分離可能な部分及び残りの部分を共に画定し、分離可能な部分は、孔を露出させるように残りの部分から分離可能である、カニューレである。
【0069】
実施例18では、実施例17の主題は任意選択的に、分離可能な部分及びリマインダ部は、本体の長手方向の面に沿って分離可能であるということを含む。
【0070】
実施例19では、実施例18の主題は任意選択的に、本体の長手方向の面は、長手方向の軸線に対して直交し、互いに直交しているということを含む。
【0071】
実施例20は、頭蓋腔内に挿入される電極をガイドする手術システムであって、システムは、カニューレであって、本体であって、長手方向の軸線を画定し、長手方向の軸線に沿って本体を通って延びる孔を画定する本体と、本体の近位部に接続され、本体の近位部から径方向外側に延びるカラーであって、本体及びカラーは、分離可能な部分及び残りの部分を共に画定し、分離可能な部分は、孔を露出させるように残りの部分から分離可能である、カラーとを備える、カニューレと、カニューレを内部に受け入れるように構成された機器ホルダを含むロボットアームであって、カラーは、手術アームに対してカニューレを方向づけるように機器ホルダと係合できる、ロボットアームと、ロボットアームと通信する制御システムであって、制御システムは、ロボットアームを操作してカニューレを配置するように構成されている、制御システムとを備える、手術システムである。
【0072】
実施例21では、実施例20の主題は任意選択的に、制御システムは、カニューレの近位端から頭蓋腔内の目標までの計算された距離を受信するように構成されているということを含む。
【0073】
実施例22では、実施例21の主題は任意選択的に、制御システムは、カニューレの近位端と目標との間の実際の距離が計算された距離となるように、カニューレを配置するように構成されているということを含む。
【0074】
実施例23は、頭蓋腔内に挿入される電極をガイドするカニューレであって、カニューレは、本体であって、長手方向の軸線を画定し、長手方向の軸線に沿って本体を通って延びる孔を画定する本体と、本体の近位部に接続され、本体の近位部から径方向外側に延びるカラーとを備え、カラーは、手術アームに対してカニューレを方向づけるように手術アームと係合することができ、本体及びカラーは、分離可能な部分及び残りの部分を共に画定し、分離可能な部分は、孔を露出させるように残りの部分から分離可能である、カニューレである。
【0075】
実施例24では、実施例23の主題は任意選択的に、分離可能な部分及び残りの部分は、本体の長手方向の面に沿って分離可能であるということを含む。
【0076】
実施例25では、実施例24の主題は任意選択的に、本体の長手方向の面は、長手方向の軸線に対して直交し、互いに直交しているということを含む。
【0077】
実施例26では、実施例24から25のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、カラーは、手術アームに対するカニューレの回転を制限するように、手術アームのポストと係り合うことができる切欠きを含むということを含む。
【0078】
実施例27では、実施例23から26のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、孔は、孔を通じて電極を受け入れるように構成されているということを含む。
【0079】
実施例28では、実施例27の主題は任意選択的に、分離可能な部分は、電極が孔に配置されているときに残りの部分から分離可能であるということを含む。
【0080】
実施例29では、実施例27から28のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、孔は、残りの部分の少なくとも一部及び分離可能な部分の少なくとも一部を通って延びているということを含む。
【0081】
実施例30は、頭蓋腔内に挿入される電極をガイドする手術システムであって、システムは、カニューレであって、本体であって、長手方向の軸線を画定し、長手方向の軸線に沿って本体を通って延びる孔を画定する本体と、本体の近位部に接続され、本体の近位部から径方向外側に延びるカラーであって、本体及びカラーは、分離可能な部分及び残りの部分を共に画定し、分離可能な部分は、孔を露出させるように残りの部分から分離可能である、カラーとを備える、カニューレと、カニューレを内部に受け入れるように構成された機器ホルダを含むロボットアームであって、カラーは、手術アームに対してカニューレを方向づけるように機器ホルダと係合できる、ロボットアームと、ロボットアームと通信する制御システムであって、制御システムは、ロボットアームを操作してカニューレを配置するように構成されている、制御システムとを備える、手術システムである。
【0082】
実施例31では、実施例30の主題は任意選択的に、制御システムは、カニューレの近位端から頭蓋腔内の目標までの計算された距離を受信するように構成されているということを含む。
【0083】
実施例32では、実施例31の主題は任意選択的に、制御システムは、カニューレの近位端と目標との間の実際の距離が計算された距離となるように、カニューレを配置するように構成されているということを含む。
【0084】
実施例33では、実施例30から32のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、分離可能な部分及び残りの部分は、本体の長手方向の面に沿って分離可能であるということを含む。
【0085】
実施例34では、実施例33の主題は任意選択的に、本体の長手方向の面は、長手方向の軸線に対して直交し、互いに直交しているということを含む。
【0086】
実施例35では、実施例31から34のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、カラーは、手術アームに対するカニューレの回転を制限するように、手術アームのポストと係合できる切欠きを含むということを含む。
【0087】
実施例36では、実施例30から35のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、孔は、孔を通じて電極を受け入れるように構成されているということを含む。
【0088】
実施例37では、実施例36の主題は任意選択的に、分離可能な部分は、電極が孔に配置されているときに残りの部分から分離可能であるということを含む。
【0089】
実施例38では、実施例36から37のうちの何れか1つ又は複数の主題は任意選択的に、孔は、残りの部分の少なくとも一部及び分離可能な部分の少なくとも一部を通って延びているということを含む。
【0090】
実施例39では、実施例1から38のうちの何れか1つ又は任意の組合せの装置又は方法は、任意選択的に、列挙された全ての要素又はオプションが利用可能であって使用又は選択されるように構成され得る。
【0091】
上記で詳述した説明は、詳細な説明の一部を形成した添付図面に対する参照を含む。図面は、例示として、本発明が実施され得る特定の実施形態を示す。当該実施形態はまた、本明細書で「実施例」と称される。当該実施例は、示された又は記載された要素に追加の要素を含み得る。しかしながら、本発明者はまた、示された又は記載された当該要素のみが提供される実施例を想定する。更に、本発明者はまた、特定の実施例(若しくはその1つ又は複数の態様)に関して、又は本明細書に示された又は記載された他の実施例(若しくはその1つ又は複数の態様)に関して、示された又は記載された当該要素(又はその1つ又は複数の態様)の任意の組合せ又は並べ替えを使用した実施例を想定する。
【0092】
本明細書と、参照により援用されるような任意の明細書との間で語法が矛盾している場合、本明細書における語法に支配される。本明細書では、「含む(including)」及び「そこにおいて(in which)」という用語は、「備える(comprising)」及び「そこにおいて(wherein)」というそれぞれの用語の平易な英語に相当するものとして使用される。また、以下の請求項では、「含む(including)」及び「備える(comprising)」という用語はオープンエンドのものである、すなわち、請求項においてそのような用語の後に列挙されたものに対して追加の要素を含むシステム、デバイス、物品、構成物、配合物、又はプロセスは依然、その請求項の範囲内に入るものと見なされる。
【0093】
上記説明は、例示であることを意図したものであり、制限することを意図したものではない。例えば、上述の実施例(又はその1つ又は複数の態様)は、互いに組み合わされて使用され得る。上記説明を再検討する際に当業者などによって他の実施形態が使用され得る。要約書は、読者が技術的な開示の本質を迅速に確かめることができるように37C.F.R.§1.72(b)に準拠して提供される。それは、請求項の範囲又は意味を解釈又は限定するために使用されないという理解を伴って提出される。また、上記の詳細な説明では、様々な特徴は、本開示を簡素化するために一緒にまとめられ得る。これは、請求されていない開示特徴が任意の請求項に対して必須であることを意図したものであると解釈されるべきではない。むしろ、発明の主題は、特定の開示実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴に存在し得る。したがって、以下の請求項は、本明細書で実施例又は実施形態として詳細な説明に援用され、各請求項は、それ自体で別々の実施形態として置かれており、当該実施形態は、様々な組合せ又は並べ替えにおいて互いに組み合わされ得ることが想定される。本発明の範囲は、添付の請求項を参照して、当該請求項が権利を有する均等物の全範囲と共に決定されるべきである。
【国際調査報告】