(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-01
(54)【発明の名称】試験問題生成方法、装置及びシステム、コンピュータ記憶媒体及びプログラム製品
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20240222BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550270
(86)(22)【出願日】2022-02-18
(85)【翻訳文提出日】2023-10-11
(86)【国際出願番号】 CN2022076850
(87)【国際公開番号】W WO2022174817
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】202110193645.1
(32)【優先日】2021-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523314433
【氏名又は名称】胡 潤宇
(71)【出願人】
【識別番号】523315153
【氏名又は名称】呉 晁偉
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】胡 潤宇
(57)【要約】
試験問題生成方法、試験問題生成装置、試験問題生成システム、試験問題生成システムの使用方法、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品であって、当該試験問題生成方法は、プリセット条件を受信するプリセット条件受信ステップと、プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する初期要素生成ステップと、プリセット条件に基づいて、試験問題初期要素及び少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成ステップと、試験問題初期要素及び試験問題中間要素によって構成される試験問題がプリセット条件を満たすかどうかを判断し、試験問題がプリセット条件を満たさない場合は、試験問題初期要素生成ステップ又は試験問題中間要素生成ステップに戻り、試験問題がプリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成ステップに入り、試験問題初期要素及び試験問題中間要素から試験問題を生成する試験問題判断ステップとを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験問題生成方法であって、
プリセット条件を受信するプリセット条件受信ステップと、
前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する初期要素生成ステップと、
前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成ステップと、
前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題初期要素生成ステップ又は前記試験問題中間要素生成ステップに戻り、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成ステップに入り、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題判断ステップとを含み、
前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方は、前記試験問題の解答を生成するためのものであり、前記両者のうちの他方は、前記試験問題の問題を生成するためのものである試験問題生成方法。
【請求項2】
直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素を除く他の前記試験問題中間要素は前記試験問題の解答ステップに対応する請求項1に記載の試験問題生成方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプリセットデータベースは、知識ベースデータベース、試験情報ベース、ユーザーグループパターンデータベース、ユーザー履歴データベースを含む請求項1又は2に記載の試験問題生成方法。
【請求項4】
前記知識ベースデータベースは、基礎知識情報、常識情報、解答の考え方情報、解答方法情報、間違えやすい箇所情報のうちの1項又は複数項を含むテスト対象知識に関連する情報を記憶するためのものである請求項3に記載の試験問題生成方法。
【請求項5】
前記試験情報ベースは、問題用紙の構成情報、問題形式情報、難易度分布情報、試験時間情報、試験スタイル情報のうちの1項又は複数項を含む試験に関連する情報を記憶するためのものである請求項3に記載の試験問題生成方法。
【請求項6】
前記ユーザーグループパターンデータベースは、ユーザーグループに関連する情報を記憶するためのものであり、前記ユーザーグループに関連する情報は、前記ユーザーグループの使用記録から得られ、特定のユーザーグループの解答速度情報、間違えやすい知識項目情報、解答習慣情報、心理的許容限界情報のうちの1項又は複数項を含む請求項3に記載の試験問題生成方法。
【請求項7】
前記ユーザー履歴データベースは、特定のユーザーの回答履歴情報、知識習得情報、学習進捗情報のうちの1項又は複数項を含む特定のユーザーに関連する情報を記憶するためのものである請求項3に記載の試験問題生成方法。
【請求項8】
前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む請求項1~7のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項9】
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成することは、
前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて、追加要素を生成することと、
前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素及び前記追加要素を組み合わせて、前記問題形式制約条件を満たしている前記試験問題を生成することとをさらに含む請求項1~8のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項10】
前記試験問題初期要素生成ステップは、
前記知識ベースデータベース、前記ユーザー履歴データベース及び/又はユーザーグループパターンデータベースから前記テスト項目を決定することを含む請求項1~9のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項11】
前記試験問題中間要素生成ステップは、
前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから解答の考え方を決定することを含む請求項1~10のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項12】
前記試験問題初期要素生成ステップ、前記試験問題中間要素生成ステップ、前記試験問題判断ステップ及び前記試験問題生成ステップを繰り返し実行して、複数の試験問題を生成する問題用紙生成ステップと、
前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、
前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成し、
前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、全体生成ステップに入り、前記複数の試験問題から問題用紙を生成する問題用紙判断ステップとをさらに含む請求項1~11のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項13】
前記問題用紙判断ステップは、
前記プリセット条件から全体制約パラメータを生成することであって、前記全体制約パラメータは、全体問題形式パラメータ、各試験問題単独パラメータ、全体における各試験問題の関連パラメータ、生成時間パラメータ、最大許容誤差パラメータ、回答時間パラメータのうちの1つ又は複数を含むことと、
前記複数の試験問題が前記全体制約パラメータを満たすかどうかを判断することとを含む請求項12に記載の試験問題生成方法。
【請求項14】
前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することは、
前記全体制約パラメータを動的に調整して、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することを含む請求項13に記載の試験問題生成方法。
【請求項15】
前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数の生成誤差は、所定の閾値より小さい請求項14に記載の試験問題生成方法。
【請求項16】
前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第1パラメータ範囲区間を備え、
且つ、前記試験問題初期要素生成ステップに戻った後に生成された前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第2パラメータ範囲区間を備え、
前記第2パラメータ範囲区間は、前記第1パラメータ範囲区間より小さい請求項1~15のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項17】
試験問題生成装置であって、
プリセット条件を受信するように構成されるプリセット条件受信ユニットと、
前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成するように構成される初期要素生成ユニットと、
前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成するように構成される中間要素生成ユニットと、
前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断するように構成される試験問題判断ユニットと、
前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成するように構成され、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、戻って前記試験問題初期要素生成ユニットによって改めて前記試験問題初期要素を生成するか、又は前記試験問題中間要素生成ユニットによって改めて前記試験問題中間要素を生成し、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題生成ユニットによって、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題生成ユニットとを含み、
前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ユニットによって生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方は、前記試験問題の解答を生成するためのものであり、前記両者のうちの他方は、前記試験問題の問題を生成するためのものである試験問題生成装置。
【請求項18】
試験問題生成方法であって、
プリセット条件を受信するプリセット条件受信ステップと、
前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題を生成する試験問題生成ステップと、
前記試験問題生成ステップを複数回繰り返し実行して複数の試験問題を生成した後、前記複数の試験問題を組織して問題用紙を生成する問題用紙生成ステップと、
前記問題用紙が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、
前記問題用紙が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題生成ステップ又は前記問題用紙生成ステップに戻り、
前記問題用紙が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記問題用紙を出力する問題用紙判断ステップとを含む試験問題生成方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプリセットデータベースは、知識ベースデータベース、試験情報ベース、ユーザーグループパターンデータベース、ユーザー履歴データベースを含む請求項18に記載の試験問題生成方法。
【請求項20】
前記知識ベースデータベースは、基礎知識情報、常識情報、解答の考え方情報、解答方法情報、間違えやすい箇所情報のうちの1項又は複数項を含むテスト対象知識に関連する情報を記憶するためのものである請求項19に記載の試験問題生成方法。
【請求項21】
前記試験情報ベースは、問題用紙の構成情報、問題形式情報、難易度分布情報、試験時間情報、試験スタイル情報のうちの1項又は複数項を含む試験に関連する情報を記憶するためのものである請求項19に記載の試験問題生成方法。
【請求項22】
前記ユーザーグループパターンデータベースは、ユーザーグループに関連する情報を記憶するためのものであり、前記ユーザーグループに関連する情報は、前記ユーザーグループの使用記録から得られ、特定のユーザーグループの解答速度情報、間違えやすい知識項目情報、解答習慣情報、心理的許容限界情報のうちの1項又は複数項を含む請求項19に記載の試験問題生成方法。
【請求項23】
前記ユーザー履歴データベースは、特定のユーザーの回答履歴情報、知識習得情報、学習進捗情報のうちの1項又は複数項を含む特定のユーザーに関連する情報を記憶するためのものである請求項19に記載の試験問題生成方法。
【請求項24】
前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む請求項18~23のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項25】
試験問題生成ステップは、
前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する初期要素生成サブステップと、
前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成サブステップと、
前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題初期要素生成サブステップ又は前記試験問題中間要素生成サブステップに戻り、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成サブステップに入って、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題判断サブステップとを含み、
前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方を前記試験問題の解答とし、前記両者のうちの他方を前記試験問題の問題とする請求項18~23のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項26】
直近1回前記試験問題中間要素生成サブステップを実行して生成された前記試験問題中間要素を除く他の前記試験問題中間要素は前記試験問題の解答ステップに対応する請求項25に記載の試験問題生成方法。
【請求項27】
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成することは、
前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて、追加要素を生成することと、
前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素及び前記追加要素を組み合わせて、前記問題形式制約条件を満たしている前記試験問題を生成することとをさらに含む請求項25又は26に記載の試験問題生成方法。
【請求項28】
前記試験問題初期要素生成サブステップは、
前記知識ベースデータベース、前記ユーザー履歴データベース及び/又はユーザーグループパターンデータベースから前記テスト項目を決定することを含む請求項25~27のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項29】
前記試験問題中間要素生成サブステップは、
前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから解答の考え方を決定することを含む請求項25~28のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項30】
前記問題用紙が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題生成ステップ又は前記問題用紙生成ステップに戻ることは、
複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することを含む請求項18~29のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項31】
前記問題用紙判断ステップは、
前記プリセット条件から全体制約パラメータを生成することであって、前記全体制約パラメータは、全体問題形式パラメータ、各試験問題単独パラメータ、全体における各試験問題の関連パラメータ、生成時間パラメータ、最大許容誤差パラメータのうちの1つ又は複数を含むことと、
前記複数の試験問題が前記全体制約パラメータを満たすかどうかを判断することとを含む請求項30に記載の試験問題生成方法。
【請求項32】
前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することは、
前記全体制約パラメータを動的に調整して、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することを含む請求項31に記載の試験問題生成方法。
【請求項33】
前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数の生成誤差は、所定の閾値より小さい請求項32に記載の試験問題生成方法。
【請求項34】
前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第1パラメータ範囲区間を備え、
且つ、前記試験問題初期要素生成サブステップに戻った後に生成された前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第2パラメータ範囲区間を備え、
前記第2パラメータ範囲区間は、前記第1パラメータ範囲区間より小さい請求項25~33のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項35】
試験問題生成装置であって、
プリセット条件を受信するように構成されるプリセット条件受信ユニットと、
前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題を生成するように構成される試験問題生成ユニットと、
前記試験問題生成ユニットが複数の試験問題を生成した後、前記複数の試験問題を組織して問題用紙を生成するように構成される問題用紙生成ユニットと、
前記問題用紙が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、
前記問題用紙が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題生成ユニットによって改めて試験問題を生成するか又は前記問題用紙生成ユニットによって改めて問題用紙を生成し、
前記問題用紙が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記問題用紙を出力するように構成される問題用紙判断ユニットとを含む試験問題生成装置。
【請求項36】
プリセット条件を受信するプリセット条件受信ステップと、
請求項1~16及び18~34のいずれか1項に記載の試験問題生成方法に基づいて試験問題及び/又は問題用紙を生成する試験問題、問題用紙生成ステップと、
ユーザーが前記試験問題及び/又は問題用紙に答える回答結果を受信する回答結果受信ステップと、
回答ステップ単位で前記回答結果を記録する回答結果記録ステップと、
前記回答結果から、前記少なくとも1つのプリセットデータベースを更新するデータベース更新ステップとを含む試験問題生成システムの使用方法。
【請求項37】
プリセット条件を受信するように構成されるプリセット条件受信ユニットと、
請求項1~16及び18~34のいずれか1項に記載の試験問題生成方法を用いて、試験問題及び/又は問題用紙を生成するように構成される試験問題、問題用紙生成ユニットと、
ユーザーが前記試験問題及び/又は問題用紙に答える回答結果を受信するように構成される回答結果受信ユニットと、
回答ステップ単位で前記回答結果を記録するように構成される回答結果記録ユニットと、
前記回答結果から、前記少なくとも1つのプリセットデータベースを更新するように構成されるデータベース更新ユニットとを含む試験問題生成システム。
【請求項38】
コンピュータ可読命令を記憶するためのメモリと、
前記コンピュータ可読命令を実行して、請求項1~16及び18~34のいずれか1項に記載の試験問題生成方法を実行するためのプロセッサとを含む電子機器。
【請求項39】
コンピュータ可読命令を記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読命令がコンピュータによって実行される時に、前記コンピュータが請求項1~16及び18~34のいずれか1項に記載の試験問題生成方法を実行するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項40】
コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサによって実行される時に、請求項1~16及び18~34のいずれか1項に記載の試験問題生成方法が実現されるコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータ支援教育の分野に関し、且つ、具体的には、試験問題生成方法、試験問題生成装置、試験問題生成システム、試験問題生成システムの使用方法、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビッグデータ技術、様々なアルゴリズム及び関連するハードウェアの計算能力とスマート端末機器の高度化に伴い、コンピュータ支援教育技術はめまぐるしいほど発展している。様々なスマート教育サイト、アプリケーション、及び関連する機器は、教育者と学習者の両方に、大規模でスマートな教育支援サービスを提供している。スマート問題作成サービスはいつもコンピュータ支援教育サービスで注目の的である。ユーザーは、サービスプロバイダーの関連するスマート問題作成サービスを利用して、自分の弱い知識項目に対する試験問題を得てトレーニングを受けることを希望している。
【0003】
現在、従来の問題作成サービスは主に既存の問題バンクから質問及び問題用紙を生成するものである。具体的には、従来の問題作成サービスは、テストすべき内容から、推薦システムによって既存の問題バンクの中からユーザーにとって必要な試験問題又は複数の試験問題によって構成される問題用紙を選び出してユーザーに提供する。しかしながら、問題バンクは、各質問全体に関わる知識項目に対してしか認識することができず、質問自体には複数の異なる解答ステップがあり、且つ各解答ステップがそれぞれ異なる特定の知識項目に対応している可能性があるため、問題バンクからの問題作成サービスは、特定の解答ステップに関わる知識項目に対して試験問題を作成することができず、方向性が不十分である。問題バンクからの問題作成サービスは問題バンク自体から制限されており、それが作成できる試験問題は問題バンクの中の既存の試験問題自体だけであるため、異なる試験形式の試験問題の規範性要件を満たすことができない。過去の問題バンクからの問題作成サービスは、最新の適時性を備える試験問題を提供するという教育及び評価の改革の要望には随時対応することができない。また、問題作成サービスと当該サービスを利用するユーザーとの間には効果的なやり取りの方式を欠いているため、問題作成サービスのプロバイダーの提供者は一般にユーザーの回答状況を認識しにくいため、ユーザーの現在の回答及び履歴記録に対して分析することにより、より的確な問題作成サービスを提供することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、上記の問題点に鑑みて提供される。本開示は、試験問題生成方法、試験問題生成装置、試験問題生成システム、試験問題生成システムの使用方法、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、プリセット条件を受信するプリセット条件受信ステップと、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する初期要素生成ステップと、前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成ステップと、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題初期要素生成ステップ又は前記試験問題中間要素生成ステップに戻り、前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成ステップに入り、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題判断ステップとを含む、試験問題生成方法を提供し、前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方は、前記試験問題の解答を生成するためのものであり、前記両者のうちの他方は、前記試験問題の問題を生成するためのものである。
【0006】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素を除く他の前記試験問題中間要素は前記試験問題の解答ステップに対応する。
【0007】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記少なくとも1つのプリセットデータベースは、知識ベースデータベース、試験情報ベース、ユーザーグループパターンデータベース、ユーザー履歴データベースを含む。
【0008】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記知識ベースデータベースは、基礎知識情報、常識情報、解答の考え方情報、解答方法情報、間違えやすい箇所情報のうちの1項又は複数項を含むテスト対象知識に関連する情報を記憶するためのものである。
【0009】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記試験情報ベースは、問題用紙の構成情報、問題形式情報、難易度分布情報、試験時間情報、試験スタイル情報のうちの1項又は複数項を含む試験に関連する情報を記憶するためのものである。
【0010】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記ユーザーグループパターンデータベースは、ユーザーグループに関連する情報を記憶するためのものであり、前記ユーザーグループに関連する情報は、前記ユーザーグループの使用記録から得られ、特定のユーザーグループの解答速度情報、間違えやすい知識項目情報、解答習慣情報、心理的許容限界情報のうちの1項又は複数項を含む。
【0011】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記ユーザー履歴データベースは、特定のユーザーの回答履歴情報、知識習得情報、学習進捗情報のうちの1項又は複数項を含む特定のユーザーに関連する情報を記憶するためのものである。
【0012】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む。
【0013】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成することは、前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて、追加要素を生成することと、前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素及び前記追加要素を組み合わせて、前記問題形式制約条件を満たしている前記試験問題を生成することとをさらに含む。
【0014】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記試験問題初期要素生成ステップは、前記知識ベースデータベース、前記ユーザー履歴データベース及び/又はユーザーグループパターンデータベースから前記テスト項目を決定することを含む。
【0015】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記試験問題中間要素生成ステップは、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから解答の考え方を決定することを含む。
【0016】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記試験問題初期要素生成ステップ、前記試験問題中間要素生成ステップ、前記試験問題判断ステップ及び前記試験問題生成ステップを繰り返し実行して、複数の試験問題を生成する問題用紙生成ステップと、前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成し、前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、全体生成ステップに入り、前記複数の試験問題から問題用紙を生成する問題用紙判断ステップとをさらに含む。
【0017】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記問題用紙判断ステップは、前記プリセット条件から全体制約パラメータを生成することであって、前記全体制約パラメータは、全体問題形式パラメータ、各試験問題単独パラメータ、全体における各試験問題の関連パラメータ、生成時間パラメータ、最大許容誤差パラメータ、回答時間パラメータのうちの1つ又は複数を含むことと、前記複数の試験問題が前記全体制約パラメータを満たすかどうかを判断することとを含む。
【0018】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することは、前記全体制約パラメータを動的に調整して、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することを含む。
【0019】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数の生成誤差は、所定の閾値より小さい。
【0020】
また、本開示の一態様の試験問題生成方法によれば、前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第1パラメータ範囲区間を備え、且つ、前記試験問題初期要素生成ステップに戻った後に生成された前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第2パラメータ範囲区間を備え、前記第2パラメータ範囲区間は、前記第1パラメータ範囲区間より小さい。
【0021】
本開示の別の態様によれば、プリセット条件を受信するように構成されるプリセット条件受信ユニットと、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成するように構成される初期要素生成ユニットと、前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成するように構成される中間要素生成ユニットと、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断するように構成される試験問題判断ユニットと、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成するように構成される試験問題生成ユニットであって、前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、戻って前記試験問題初期要素生成ユニットによって改めて前記試験問題初期要素を生成するか、又は前記試験問題中間要素生成ユニットによって改めて前記試験問題中間要素を生成し、前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題生成ユニットによって、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題生成ユニットとを含む、試験問題生成装置を提供し、前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ユニットによって生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方は、前記試験問題の解答を生成するためのものであり、前記両者のうちの他方は、前記試験問題の問題を生成するためのものである。
【0022】
本開示の別の態様によれば、プリセット条件を受信するプリセット条件受信ステップと、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題を生成する試験問題生成ステップと、前記試験問題生成ステップを複数回繰り返し実行して複数の試験問題を生成した後、前記複数の試験問題を組織して問題用紙を生成する問題用紙生成ステップと、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題生成ステップ又は前記問題用紙生成ステップに戻り、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記問題用紙を出力する問題用紙判断ステップとを含む、試験問題生成方法を提供する。
【0023】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記少なくとも1つのプリセットデータベースは、知識ベースデータベース、試験情報ベース、ユーザーグループパターンデータベース、ユーザー履歴データベースを含む。
【0024】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記知識ベースデータベースは、基礎知識情報、常識情報、解答の考え方情報、解答方法情報、間違えやすい箇所情報のうちの1項又は複数項を含むテスト対象知識に関連する情報を記憶するためのものである。
【0025】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記試験情報ベースは、問題用紙の構成情報、問題形式情報、難易度分布情報、試験時間情報、試験スタイル情報のうちの1項又は複数項を含む試験に関連する情報を記憶するためのものである。
【0026】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記ユーザーグループパターンデータベースは、ユーザーグループに関連する情報を記憶するためのものであり、前記ユーザーグループに関連する情報は、前記ユーザーグループの使用記録から得られ、特定のユーザーグループの解答速度情報、間違えやすい知識項目情報、解答習慣情報、心理的許容限界情報のうちの1項又は複数項を含む。
【0027】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記ユーザー履歴データベースは、特定のユーザーの回答履歴情報、知識習得情報、学習進捗情報のうちの1項又は複数項を含む特定のユーザーに関連する情報を記憶するためのものである。
【0028】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む。
【0029】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、試験問題生成ステップは、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する初期要素生成サブステップと、前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成サブステップと、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題初期要素生成サブステップ又は前記試験問題中間要素生成サブステップに戻り、前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成サブステップに入って、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題判断サブステップとを含み、前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方を前記試験問題の解答とし、前記両者のうちの他方を前記試験問題の問題とする。
【0030】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、直近1回前記試験問題中間要素生成サブステップを実行して生成された前記試験問題中間要素を除く他の前記試験問題中間要素は前記試験問題の解答ステップに対応する。
【0031】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成することは、前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて、追加要素を生成することと、前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素及び前記追加要素を組み合わせて、前記問題形式制約条件を満たしている前記試験問題を生成することとをさらに含む。
【0032】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記試験問題初期要素生成サブステップは、前記知識ベースデータベース、前記ユーザー履歴データベース及び/又はユーザーグループパターンデータベースから前記テスト項目を決定することを含む。
【0033】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記試験問題中間要素生成サブステップは、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから解答の考え方を決定することを含む。
【0034】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題生成ステップ又は前記問題用紙生成ステップに戻ることは、複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することを含む。
【0035】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記問題用紙判断ステップは、前記プリセット条件から全体制約パラメータを生成することであって、前記全体制約パラメータは、全体問題形式パラメータ、各試験問題単独パラメータ、全体における各試験問題の関連パラメータ、生成時間パラメータ、最大許容誤差パラメータのうちの1つ又は複数を含むことと、前記複数の試験問題が前記全体制約パラメータを満たすかどうかを判断することとを含む。
【0036】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することは、前記全体制約パラメータを動的に調整して、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することを含む。
【0037】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数の生成誤差は、所定の閾値より小さい。
【0038】
また、本開示の別の態様の試験問題生成方法によれば、前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第1パラメータ範囲区間を備え、且つ、前記試験問題初期要素生成サブステップに戻った後に生成された前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第2パラメータ範囲区間を備え、前記第2パラメータ範囲区間は、前記第1パラメータ範囲区間より小さい。
【0039】
本開示のさらにもう1つの態様によれば、プリセット条件を受信するように構成されるプリセット条件受信ユニットと、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題を生成するように構成される試験問題生成ユニットと、前記試験問題生成ユニットが複数の試験問題を生成した後、前記複数の試験問題を組織して問題用紙を生成するように構成される問題用紙生成ユニットと、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題生成ユニットによって改めて試験問題を生成するか又は前記問題用紙生成ユニットによって改めて問題用紙を生成し、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記問題用紙を出力するように構成される問題用紙判断ユニットとを含む、試験問題生成装置を提供する。
【0040】
本開示のさらにもう1つの態様によれば、プリセット条件を受信するプリセット条件受信ステップと、前記試験問題生成方法に基づいて試験問題及び/又は問題用紙を生成する試験問題、問題用紙生成ステップと、ユーザーが前記試験問題及び/又は問題用紙に答える回答結果を受信する回答結果受信ステップと、回答ステップ単位で前記回答結果を記録する回答結果記録ステップと、前記回答結果から、前記少なくとも1つのプリセットデータベースを更新するデータベース更新ステップとを含む、試験問題生成システムの使用方法を提供する。
【0041】
本開示のさらにもう1つの態様によれば、プリセット条件を受信するように構成されるプリセット条件受信ユニットと、前記試験問題生成方法を用いて試験問題及び/又は問題用紙を生成するように構成される試験問題、問題用紙生成ユニットと、ユーザーが前記試験問題及び/又は問題用紙に答える回答結果を受信するように構成される回答結果受信ユニットと、回答ステップ単位で前記回答結果を記録するように構成される回答結果記録ユニットと、前記回答結果から、前記少なくとも1つのプリセットデータベースを更新するように構成されるデータベース更新ユニットとを含む、試験問題生成システムを提供する。
【0042】
本開示のさらにもう1つの態様によれば、コンピュータ可読命令を記憶するためのメモリと、前記コンピュータ可読命令を実行し、前記試験問題生成方法を実行するためのプロセッサとを含む、電子機器を提供する。
【0043】
本開示のさらにもう1つの態様によれば、コンピュータ可読命令を記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読命令がコンピュータによって実行される時に、前記コンピュータは前記試験問題生成方法を実行する。
【0044】
本開示のさらにもう1つの態様によれば、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサによって実行される時に、前記試験問題生成方法が実現される。
【発明の効果】
【0045】
以下に詳細に説明するように、本開示の実施例の試験問題生成方法、試験問題生成装置、試験問題生成システム、試験問題生成システムの使用方法、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品は、問題バンクがない場合に、解答ステップに関わる知識項目を最小単位として、異なる試験形式を満たしている単一の試験問題又は問題用紙一式を方向性を持たせてユーザーに提供することを実現しており、且つ、ユーザーのニーズに基づいて試験問題の難易度、種類及び問題数を柔軟に構成することができ、また、最新の適時性を備える試験問題を提供するという教育及び評価の改革の要望に随時対応し、且つ、ユーザーの回答状況に基づいて、関連する情報及びデータを更新して、後により的確な問題作成サービスを提供することを実現している。
【0046】
なお、上記の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、いずれも例示的なものであり、且つ、保護を主張する技術の一層の説明を提供することを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図面を用いて本開示の実施例に対してより詳細に説明することにより、本開示の上記の及び他の目的、特徴及び優位性はより明らかになるのだろう。図面は、本開示の実施例の一層の理解に供し、且つ、明細書を構成する部分として、本開示の実施例と共に本開示の説明に供し、本開示に対する限定を構成しない。図面では、同じ符号が一般に同じ部品又はステップを表す。
【
図1】
図1は、本開示の実施例による試験問題生成システムの概略的な模式図である。
【
図2】
図2は、本開示の実施例による試験問題生成方法を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、本開示の実施例による試験問題生成方法を示す模式図である。
【
図4】
図4は、本開示の実施例による試験問題生成方法の具体例の模式図である。
【
図5】
図5は、本開示の実施例による試験問題生成方法を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、本開示の実施例による試験問題生成装置を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、本開示の実施例による別の試験問題生成装置を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、本開示の実施例による試験問題生成システムの使用方法を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、本開示の実施例による試験問題生成システムを示すブロック図である。
【
図10】
図10は、本開示の実施例による電子機器のハードウェアを示すブロック図である。
【
図11】
図11は、本開示の実施例によるコンピュータ可読記憶媒体を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本開示の目的、技術的解決手段及び利点がより明らかになるよう、図面を参照して本開示の例示的な実施例を詳細に説明する。なお、説明される実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、本開示の全ての実施例ではない。本開示は、ここで説明される例示的な実施例から限定されないということを理解されたい。
【0049】
最初に、
図1を参照して、本開示の実施例による試験問題生成システムを概略的に説明する。
【0050】
図1に示すとおり、試験問題生成システム10において試験問題生成装置100が構成される。ユーザー101a~101cは、それぞれのユーザー機器102a~102cによって通信ネットワーク103を介して試験問題生成システム10における試験問題生成装置100にアクセスすることにより、試験問題生成システム10によって提供される問題作成サービスを利用する。
【0051】
具体的には、
図1に示すとおり、本開示の一実施例では、ユーザー機器102a~102c、試験問題生成装置100は、様々な有線又は無線の通信プロトコル、例えば、伝送制御プロトコル及びインターネットプロトコル(TCP/IP)、ユーザーデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)及び/又はファイル転送プロトコル(FTP)によって通信ネットワーク103に接続するように操作されることが可能である。通信ネットワーク103の例は、インターネット、IPTVネットワーク、基本電話サービス(POTS)、ワイファイ(Wi-Fi)ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)を含んでもよく、ただしそれらに限定されない。
【0052】
なお、
図1に示される試験問題生成システム10における試験問題生成装置100は、例示的なものに過ぎず、本開示の他の実施例では、本開示の実施例による試験問題生成装置100は、例えば、ユーザー機器102a~102cにおいて構成される適切な論理、回路、インタフェース及び/又はコードであってもよく、それはユーザー101a~101cに問題作成サービスを提供するために用いられる。
【0053】
本開示の実施例による試験問題生成システム10における試験問題生成装置100においては、例示的に、データベース104が構成される。代替的に、データベース104は、試験問題生成装置100と分離して構成されてもよく、且つ、試験問題生成装置100は、様々な有線又は無線の通信プロトコルによってデータベース104にアクセスできる。
【0054】
以下に詳細に説明するように、本開示の実施例による試験問題生成システム10は、試験問題生成装置100によって直接、例えば、問題バンクのデータベースの中からユーザーに利用可能な試験問題又は問題用紙を選び出すのではなく、問題バンクがない場合に、解答ステップに関わる知識項目を最小単位として、異なる試験形式を満たしている単一の試験問題又は問題用紙一式を方向性を持たせてユーザーに提供することを実現しており、且つ、ユーザーのニーズに基づいて試験問題の難易度、種類及び問題数を柔軟に構成することができ、また、最新の適時性を備える試験問題を提供するという教育及び評価の改革の要望に随時対応し、且つ、ユーザーの回答状況に基づいて、関連する情報及びデータを更新して、後により的確な問題作成サービスを提供することを実現している。
【0055】
続いて、
図2~
図4を参照して本開示の実施例による試験問題生成方法による試験問題生成の処理を説明する。
図2は、本開示の実施例による試験問題生成方法を示すフローチャートであり、
図3は、本開示の実施例による試験問題生成方法を示す模式図であり、
図4は、本開示の実施例による試験問題生成方法の具体例の模式図である。
【0056】
図2及び
図3に示すとおり、本開示の実施例による試験問題生成方法は、以下のステップを含む。
【0057】
ステップS201では、プリセット条件受信ステップを実行し、プリセット条件を受信する。
【0058】
本開示の一実施例では、試験問題生成装置100が、ユーザーによって入力されたプリセット条件300を受信する。前記プリセット条件300は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む。例えば、前記プリセット条件300における問題形式制約条件は、全体、応答問題、選択問題、判断問題、穴埋め問題、つなぎ問題などのうちの1項又は複数項を生成するように設定するためのものである。前記プリセット条件300におけるテスト内容制約条件は、テストする知識範囲、難易度、想定完成時間などのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。前記プリセット条件300におけるテストスタイル制約条件は、問題用紙の構成、試験問題作成スタイルなどのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。
【0059】
代替的に、前記プリセット条件300は、試験問題生成装置100が認識されたユーザー及びその関連する情報(例えば、ユーザーの年齢、性別、学年、地域、問題を解いた履歴記録など)に基づいて、前記ユーザーの現在の学習ニーズ及び学習進捗に適合するプリセット条件を自動的に生成することであってもよい。
【0060】
ステップS202では、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する初期要素生成ステップを実行する。
【0061】
本開示の一実施例では、前記少なくとも1つのプリセットデータベースは、例えば、知識ベースデータベース1041、試験情報ベース1042、ユーザーグループパターンデータベース1043、及びユーザー履歴データベース1044を含む。
【0062】
具体的には、前記知識ベースデータベース1041は、基礎知識情報、常識情報、解答の考え方情報、解答方法情報、間違えやすい箇所情報のうちの1項又は複数項を含むテスト対象知識に関連する情報を記憶するためのものである。
【0063】
前記試験情報ベース1042は、問題用紙の構成情報、問題形式情報、難易度分布情報、試験時間情報、試験スタイル情報のうちの1項又は複数項を含む試験に関連する情報を記憶するためのものである。
【0064】
前記ユーザーグループパターンデータベース1043は、ユーザーグループに関連する情報を記憶するためのものであり、前記ユーザーグループに関連する情報は、前記ユーザーグループの使用記録から得られ、特定のユーザーグループの解答速度情報、間違えやすい知識項目情報、解答習慣情報、心理的許容限界情報のうちの1項又は複数項を含む。
【0065】
前記ユーザー履歴データベース1044は、特定のユーザーの回答履歴情報、知識習得情報、学習進捗情報のうちの1項又は複数項を含む特定のユーザー関連する情報を記憶するためのものである。
【0066】
本開示の実施例による前記少なくとも1つのプリセットデータベースは、前記例示的なデータベースに限らず、他のいかなるデータベースを含んでもよいということは理解しやすい。同様に、前記少なくとも1つのプリセットデータベースに記憶されている情報は、同様に前記例示的な情報に限らず、他のいかなる情報を含んでもよい。
【0067】
さらに、前記少なくとも1つのプリセットデータベースを動的に更新することができる。
【0068】
一方では、前記知識ベースデータベース1041を教育大綱、教材、教育研究の進捗に基づいて動的に更新することができ、これにより最新の知識習得要件にリアルタイムに適合できることを確保し、前記試験情報ベース1042を最新に発表された試験大綱、試験情報に基づいて動的に更新することができ、これにより最新の試験要件にリアルタイムに適合できることを確保する。つまり、データベースの動的な更新により、試験問題作成の適時性及び規範性を実現している。
【0069】
他方では、前記ユーザーグループパターンデータベース1043及び前記ユーザー履歴データベース1044は、特定のユーザー及び特定のユーザーグループの関連する情報をリアルタイムに動的に記録することにより、特定のユーザー及び特定のユーザーグループに方向性のあるトレーニングを提供できることを確保する。
【0070】
本開示の一実施例では、応答問題を例とすると、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、生成された試験問題初期要素試験問題は試験問題の問題301である。本開示の別の実施例では、同様に応答問題を例とすると、試験問題初期要素は、試験問題の参考解答302の最後の1つの解答ステップnである。つまり、本開示の実施例による試験問題生成方法は、問題の生成から順方向に解答を生成してもよいし、最終的な解答の生成から逆方向に問題を生成してもよい。
【0071】
具体的には、本開示の実施例による試験問題生成方法は、プリセット条件300に基づいてテストする内容、問題形式、スタイルなどを決定し、且つ、知識ベースデータベース1041、ユーザーグループパターンデータベース1043、ユーザー履歴データベース1044における関連する情報からテストすべきテスト項目などを決定し、且つ、試験情報ベース1042から、生成された結果は実際の試験の規準に適合することを確保する。また、初めて利用するユーザー又はユーザー履歴データベース1044における関連する記録が不充分なユーザーの場合は、ユーザーグループパターンデータベース1043におけるデフォルトのグループユーザーパラメータを用いることができる。
【0072】
ステップS203では、前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成ステップを実行する。
【0073】
本開示の一実施例では、応答問題を例とすると、ステップ202で試験問題の問題301を生成した後に、ステップS203で試験問題中間要素を生成することは解答ステップ1である。本開示の別の実施例では、同様に応答問題を例とすると、ステップ202で試験問題の参考解答302の最後の1つの解答ステップnを生成した後に、ステップS203で試験問題中間要素を生成することは解答ステップn-1である。
【0074】
具体的には、本開示の実施例による試験問題生成方法は、前記試験問題初期要素(例えば、解答ステップnの生成結果)から、前記少なくとも1つのプリセットデータベースの関連するデータを用いてどのような解答の考え方で試験問題を構築すべきかを評価することにより、解答ステップn-1と解答ステップnとの間の関連性は最適化されかつ前記プリセット条件を満たす。
【0075】
ステップS204では、試験問題判断ステップを実行し、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断する。
【0076】
ステップS204で否定の結果が得られ、即ち、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題初期要素生成ステップS202又は前記試験問題中間要素生成ステップS203に戻る。
【0077】
具体的には、前記試験問題初期要素生成ステップS202又は前記試験問題中間要素生成ステップS203に戻ることにより、より多くの中間解答ステップを生成することができ(例えば、解答ステップn-1の後に解答ステップn-2から解答ステップ1までを生成する)、生成パラメータを調整して改めて前回ですでに生成された解答ステップn-1又は解答ステップnを生成してもよく、これにより、最終的に、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記プリセット条件を満たしている試験問題を構成するために役立つ。
【0078】
ステップS204で肯定の結果が得られ、即ち、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、処理はステップS205に入る。
【0079】
ステップS205では、試験問題生成ステップを実行し、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する。
【0080】
具体的には、前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方は、前記試験問題の解答を生成するためのものであり、前記両者のうちの他方は、前記試験問題の問題を生成するためのものである。直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素を除く他の前記試験問題中間要素は前記試験問題の解答ステップに対応する。
【0081】
つまり、本開示の一実施例では、応答問題を例とすると、ステップ202で試験問題の問題301を生成した後に、直近1回前記試験問題中間要素生成ステップS203を実行して生成された前記試験問題中間要素は、参考解答302の最後の1つの解答ステップnである。本開示の別の実施例では、同様に応答問題を例とすると、ステップ202で試験問題の参考解答302の最後の1つの解答ステップnを生成した後に、直近1回前記試験問題中間要素生成ステップS203を実行して生成された前記試験問題中間要素は試験問題の問題301である。
【0082】
また、前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成することは、前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて、追加要素を生成することと、前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素及び前記追加要素を組み合わせて、前記問題形式制約条件を満たしている前記試験問題を生成することとをさらに含む。
【0083】
本開示の一実施例では、前記追加要素は関連する説明的なテキストであってもよい。例えば、直接生成された内容は次のとおりである。平方完成法:x2+4x-5=(x+5)(x-1)を用いる。関連する追加要素の生成を経て、最終的に組み合わせた後の内容は次のとおりである。完全平方式に適合しないが、-5=-1×5,4=5-1により、平方完成法の使用条件に適合するため、ここで、平方完成法:x2+4x-5=(x+5)(x-1)を用いる。
【0084】
また、前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて追加要素を生成することは、異なる問題形式に基づいて追加要素を生成し、且つ、組み合わせることをさらに含む。例えば、問題形式が選択問題である場合は、既存の試験問題初期要素及び試験問題中間要素を用いて選択問題の質問部分及び対応する正しい選択肢を生成し、且つ、任意に、他の間違った選択肢を補う。問題形式が判断問題である場合は、既存の試験問題初期要素及び試験問題中間要素を用いて判断問題の質問部分及び対応する正しい記述を生成し、且つ、任意に、さらに他の間違った記述を補う。問題形式が穴埋め問題である場合は、既存の試験問題初期要素及び試験問題中間要素を用いて穴埋め問題の質問部分及び対応する欠けた部分を生成する。問題形式がつなぎ問題である場合は、既存の試験問題初期要素及び試験問題中間要素を用いてつなぎ問題の対応関係を生成し、且つ、任意に、関連する図形を補う。
【0085】
上述したとおり、本開示の実施例による試験問題生成方法は、解答ステップを最小単位として試験問題生成プロセスに対して制御及び調整を行うものであり、最終的な目的を満たすために1つ又は複数の解答ステップの生成パラメータを調整することができ、且つ、各解答ステップは該当する知識項目及び解答の考え方に的確に対応することができ、これにより、より的確で方向性のある問題作成サービスを実現している。
【0086】
例えば、本開示の一実施例では、前記試験問題初期要素生成ステップS202又は前記試験問題中間要素生成ステップS203を1回目に実行した後に前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素又はその組み合わせである試験問題は第1パラメータ範囲区間を備え、前記試験問題初期要素生成ステップS202又は前記試験問題中間要素生成ステップS203に戻った後、後に生成される前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素又はその組み合わせである試験問題は第2パラメータ範囲区間を備える。前記第2パラメータ範囲区間は、前記第1パラメータ範囲区間より小さい。即ち、反復によりパラメータ範囲を徐々に狭めている。
【0087】
例えば、難易度パラメータ範囲を例とする。1回目に生成された難易度パラメータ範囲は次のとおりである。
a.ステップ1:73~75
b.ステップ2:7~10.5
c.ステップ3:5~20。
【0088】
改めて前記試験問題初期要素生成ステップS202又は前記試験問題中間要素生成ステップS203を行い、即ち、パラメータ区間を徐々に狭めて得た新しい難易度パラメータ範囲は次のとおりである。
a.ステップ1:73~74.2
b.ステップ2:8.2~9.1
c.ステップ3:6~11.3。
【0089】
複数のラウンドの反復を経て、最終的な難易度パラメータを得る。
a.ステップ1:73.5
b.ステップ2:8.7
c.ステップ3:8.2。
【0090】
試験問題生成プロセスで、関連するパラメータはいずれも直感的な可視化変換を行うことができるということを留意されたい。例えば、特定の1つの試験問題に対して、ユーザーにその関連するパラメータを次のとおりに示すことができる。
目標試験基準難易度:60
知識テスト難易度:82
計算難易度:71
考え方難易度:93。
【0091】
また、例えば、特定の1つの試験問題に対して、ユーザーに対して関連するコメントを追加することもできる。
難易度が中国全国統一大学入学試験最難関問題の第2問に似ており、解答の考え方に重点が置かれたテストである。
【0092】
図4は、本開示の実施例による試験問題生成方法の具体例である。
【0093】
図4に示すとおり、最初にプリセット条件受信ステップを実行してプリセット条件を受信する。
図4の例では、プリセット条件は、例えば、立体幾何学における面と面の関係、線と面の関係、線と線の関係知識項目をテストする証明問題を生成することであり、テストの難易度は中程度であり、想定回答時間は2分間である。
【0094】
次に、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する。
図4の例では、試験問題初期要素は試験問題の参考解答402の最後の1つの解答ステップ3であり、即ち、「線aが線bと交差し、線bが面βに平行である」、且つ、「線aが面βに平行である」ことから、「面αが面βに平行である」。これは、三次元における面と面の関係をテストするものである。
【0095】
次に、前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成ステップを実行する。
図4の例では、ステップS203で試験問題中間要素を生成することは解答ステップ2及び1である。即ち、最初に解答ステップ2、即ち、「線cが平面β内にある」及び「線aが線cに平行である」ことから「線aが面βに平行である」ことを生成し、これは、三次元における線と面の関係をテストするものである。この時には、試験問題判断ステップでは、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たさないと判断し、例えば、「二次元における線と線の関係」というプリセット条件から限定されているテストすべき知識項目はテストされていないことである。この場合に、前記試験問題中間要素生成ステップに戻り、解答ステップ1、即ち、「線l、線a、線cが同一平面にあり、線lが線aに垂直であり、線lが線cに垂直である」ことから「線aが線cに平行である」ことを再び生成し、これは、二次元における線と線の関係をテストするものである。この時には、試験問題判断ステップでは、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たしていると判断する。
【0096】
次に、試験問題生成ステップを実行し、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する。
図4の例では、生成された問題401は次のとおりである。「線l、線a、線cが同一平面にあり、線lが線aに垂直であり、線lが線cに垂直である」、「線bが面βに平行である」、「線cが平面β内にある」及び「線aが線bと交差する」ことが知られ、「面αが面βに平行である」ことを証明せよ。
【0097】
上記では、
図2から
図4を参照して、本開示の実施例による試験問題生成方法による試験問題生成の処理を説明している。以下に、さらに
図5を参照して、本開示の実施例による試験問題生成方法による問題用紙生成の処理を説明する。
【0098】
ステップS501では、プリセット条件受信ステップを実行し、プリセット条件を受信する。
【0099】
図2に示すステップS201と同じように、本開示の一実施例では、ユーザーによって入力されたプリセット条件を受信する。前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む。例えば、前記プリセット条件における問題形式制約条件は、全体、応答問題、選択問題、判断問題、穴埋め問題、つなぎ問題などのうちの1項又は複数項を生成することを設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテスト内容制約条件は、テストする知識範囲、難易度、想定完成時間などのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテストスタイル制約条件は、問題用紙の構成、試験問題作成スタイルなどのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。
【0100】
代替的に、前記プリセット条件は、認識されたユーザー及びその関連する情報(例えば、ユーザーの年齢、性別、学年、地域、問題を解いた履歴記録など)に基づいて、前記ユーザーの現在の学習ニーズ及び学習進捗に適合するプリセット条件を自動的に生成することであってもよい。
【0101】
ステップS502では、試験問題生成ステップを実行し、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題を生成する。本開示の一実施例では、ステップS502は、上記で
図2を参照して説明されたステップS201~S205に対応しており、即ち、本開示の実施例による試験問題生成方法を用いて単一の試験問題を生成している。つまり、試験問題生成ステップは、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する初期要素生成サブステップと、前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成サブステップと、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題初期要素生成サブステップ又は前記試験問題中間要素生成サブステップに戻り、前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成サブステップに入って、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題判断サブステップとを含み、前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方を前記試験問題の解答とし、前記両者のうちの他方を前記試験問題の問題とする。直近1回前記試験問題中間要素生成サブステップを実行して生成された前記試験問題中間要素を除く他の前記試験問題中間要素は前記試験問題の解答ステップに対応する。前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成することは、前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて、追加要素を生成することと、前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素及び前記追加要素を組み合わせて、前記問題形式制約条件を満たしている前記試験問題を生成することとをさらに含む。前記試験問題初期要素生成サブステップは、前記知識ベースデータベース、前記ユーザー履歴データベース及び/又はユーザーグループパターンデータベースから前記テスト項目を決定することを含む。且つ、前記試験問題中間要素生成サブステップは、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから解答の考え方を決定することを含む。
【0102】
ステップS503では、問題用紙生成ステップを実行し、前記試験問題生成ステップを複数回繰り返し実行して複数の試験問題を生成した後、前記複数の試験問題を組織して問題用紙を生成する。
【0103】
ステップS504では、問題用紙判断ステップを実行し、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断する。本開示の一実施例では、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断することは、前記プリセット条件から全体制約パラメータを生成することであって、前記全体制約パラメータは、全体問題形式パラメータ、各試験問題単独パラメータ、全体における各試験問題の関連パラメータ、生成時間パラメータ、最大許容誤差パラメータのうちの1つ又は複数を含むことと、前記複数の試験問題が前記全体制約パラメータを満たすかどうかを判断することとを含む。
【0104】
ステップS504で否定の結果が得られ、即ち、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題生成ステップS502又は前記問題用紙生成ステップS503に戻る。
【0105】
本開示の一実施例では、前記試験問題生成ステップS502に戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成する。より具体的には、特定の1つの質問に対しては、改めてその特定のステップを生成してもよい。
【0106】
本開示の一実施例では、前記試験問題生成ステップS503に戻ることは、前記全体制約パラメータを動的に調整して、前記問題用紙生成ステップに戻り、前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数の生成誤差が、所定の閾値より小さくなるよう、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することを含む。
【0107】
ステップS504で肯定の結果が得られ、即ち、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たしている場合は、処理はステップS505に入り、前記問題用紙を出力する。
【0108】
図5を参照して説明された本開示の実施例による試験問題生成方法は、同様に問題バンクがない場合に、解答ステップに関わる知識項目を最小単位として、異なる試験形式を満たしている問題用紙一式を方向性を持たせてユーザーに提供することを実現しており、且つ、ユーザーのニーズに基づいて試験問題の難易度、種類及び問題数を柔軟に構成することができる。
【0109】
上記では、図面を参照して本発明の実施例による試験問題生成方法を説明している。以下に、本開示の実施例による試験問題生成装置を説明する。
【0110】
図6は、本開示の実施例による試験問題生成装置を示すブロック図である。
図6に示すとおり、本開示の実施例による試験問題生成装置600は、プリセット条件受信ユニット601と、初期要素生成ユニット602と、中間要素生成ユニット603と、試験問題判断ユニット604と、試験問題生成ユニット605とを含む。前記各モジュールは、それぞれ、
図2~
図4を参照して説明された本開示の実施例による試験問題生成方法による試験問題生成の処理を実行することができる。当業者は、これらのユニットモジュールはハードウェアだけ、ソフトウェアだけ、又はそれらの組み合わせによって様々な方式で実現でき、且つ本開示はそのいずれかに限らないということを理解できる。
【0111】
プリセット条件受信ユニット601は、プリセット条件を受信するように構成される。本開示の一実施例では、プリセット条件受信ユニット601は、ユーザーによって入力されたプリセット条件を受信する。前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む。例えば、前記プリセット条件における問題形式制約条件は、全体、応答問題、選択問題、判断問題、穴埋め問題、つなぎ問題などのうちの1項又は複数項を生成することを設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテスト内容制約条件は、テストする知識範囲、難易度、想定完成時間などのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテストスタイル制約条件は、問題用紙の構成、試験問題作成スタイルなどのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。本開示の別の実施例では、プリセット条件受信ユニット601は、認識されたユーザー及びその関連する情報(例えば、ユーザーの年齢、性別、学年、地域、問題を解いた履歴記録など)に基づいて、前記ユーザーの現在の学習ニーズ及び学習進捗に適合するプリセット条件を自動的に生成する。
【0112】
初期要素生成ユニット602は、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成するように構成される。本開示の一実施例では、前記少なくとも1つのプリセットデータベースは、例えば、知識ベースデータベース、試験情報ベース、ユーザーグループパターンデータベース、及びユーザー履歴データベースを含む。具体的には、前記知識ベースデータベースは、基礎知識情報、常識情報、解答の考え方情報、解答方法情報、間違えやすい箇所情報のうちの1項又は複数項を含むテスト対象知識に関連する情報を記憶するためのものである。前記試験情報ベースは、問題用紙の構成情報、問題形式情報、難易度分布情報、試験時間情報、試験スタイル情報のうちの1項又は複数項を含む試験に関連する情報を記憶するためのものである。前記ユーザーグループパターンデータベースは、ユーザーグループに関連する情報を記憶するためのものであり、前記ユーザーグループに関連する情報は、前記ユーザーグループの使用記録から得られ、特定のユーザーグループの解答速度情報、間違えやすい知識項目情報、解答習慣情報、心理的許容限界情報のうちの1項又は複数項を含む。前記ユーザー履歴データベースは、特定のユーザーの回答履歴情報、知識習得情報、学習進捗情報のうちの1項又は複数項を含む特定のユーザーに関連する情報を記憶するためのものである。本開示の実施例による前記少なくとも1つのプリセットデータベースは、前記例示的なデータベースに限らず、他のいかなるデータベースを含んでもよいということは理解しやすい。同様に、前記少なくとも1つのプリセットデータベースに記憶されている情報は、同様に前記例示的な情報に限らず、他のいかなる情報を含んでもよい。さらに、前記少なくとも1つのプリセットデータベースを動的に更新することができる。
【0113】
一方では、前記知識ベースデータベースを教育大綱、教材、教育研究の進捗に基づいて動的に更新することができ、これにより最新の知識習得要件にリアルタイムに適合できることを確保し、前記試験情報ベースを最新に発表された試験大綱、試験情報に基づいて動的に更新することができ、これにより最新の試験要件にリアルタイムに適合できることを確保する。つまり、データベースの動的な更新により、試験問題作成の適時性及び規範性を実現している。
【0114】
他方では、前記ユーザーグループパターンデータベース及び前記ユーザー履歴データベースは、特定のユーザー及び特定のユーザーグループの関連する情報をリアルタイムに動的に記録することにより、特定のユーザー及び特定のユーザーグループに方向性のあるトレーニングを提供できることを確保する。
【0115】
本開示の一実施例では、応答問題を例とすると、初期要素生成ユニット602が前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、生成した試験問題初期要素試験問題は試験問題の問題である。本開示の別の実施例では、同様に応答問題を例とすると、初期要素生成ユニット602によって生成された試験問題初期要素は、試験問題の参考解答の最後の1つの解答ステップnである。つまり、本開示の実施例による初期要素生成ユニット602は、問題の生成から順方向に解答を生成してもよいし、最終的な解答の生成から逆方向に問題を生成してもよい。
【0116】
具体的には、初期要素生成ユニット602は、プリセット条件に基づいて、テストする内容、問題形式、スタイルなどを決定し、且つ、知識ベースデータベース、ユーザーグループパターンデータベース及びユーザー履歴データベースにおける関連する情報からテストすべきテスト項目などを決定し、且つ、試験情報ベースから、生成された結果は実際の試験の規準に適合することを確保する。また、初めて利用するユーザー又はユーザー履歴データベースにおける関連する記録が不充分なユーザーの場合は、ユーザーグループパターンデータベースにおけるデフォルトのグループユーザーパラメータを用いることができる。
【0117】
中間要素生成ユニット603は、前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成するように構成される。本開示の一実施例では、応答問題を例とすると、初期要素生成ユニット602が試験問題の問題301を生成した後に、中間要素生成ユニット603が試験問題中間要素を生成することは解答ステップ1である。本開示の別の実施例では、同様に応答問題を例とすると、初期要素生成ユニット602が試験問題の参考解答302の最後の1つの解答ステップnを生成した後に、中間要素生成ユニット603が試験問題中間要素を生成することは解答ステップn-1である。
【0118】
具体的には、中間要素生成ユニット603は、前記試験問題初期要素(例えば、解答ステップnの生成結果)から、前記少なくとも1つのプリセットデータベースの関連するデータを用いてどのような解答の考え方で試験問題を構築すべきかを評価することにより、解答ステップn-1と解答ステップnとの間の関連性は最適化されかつ前記プリセット条件を満たす。
【0119】
試験問題判断ユニット604は、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断するように構成され、前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、戻って前記試験問題初期要素生成ユニット602によって改めて前記試験問題初期要素を生成するか、又は前記試験問題中間要素生成ユニット603によって改めて前記試験問題中間要素を生成する。
【0120】
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成ユニット605によって前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成し、前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ユニットによって生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方は、前記試験問題の解答を生成するためのものであり、前記両者のうちの他方は、前記試験問題の問題を生成するためのものである。直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素を除く他の前記試験問題中間要素は前記試験問題の解答ステップに対応する。
【0121】
つまり、本開示の一実施例では、応答問題を例とすると、初期要素生成ユニット602が試験問題の問題を生成した後に、中間要素生成ユニット603が直近1回生成する前記試験問題中間要素は参考解答の最後の1つの解答ステップnである。本開示の別の実施例では、同様に応答問題を例とすると、初期要素生成ユニット602が試験問題の参考解答の最後の1つの解答ステップnを生成した後に、中間要素生成ユニット603が直近1回生成する前記試験問題中間要素は試験問題の問題である。
【0122】
また、前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成ユニット605は、また、前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて、追加要素を生成し、前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素及び前記追加要素を組み合わせて、前記問題形式制約条件を満たしている前記試験問題を生成する。
【0123】
本開示の一実施例では、前記追加要素は関連する説明的なテキストであってもよい。例えば、直接生成された内容は次のとおりである。平方完成法:x2+4x-5=(x+5)(x-1)を用いる。関連する追加要素の生成を経て、最終的に組み合わせた後の内容は次のとおりである。完全平方式に適合しないが、-5=-1×5,4=5-1により、平方完成法の使用条件に適合するため、ここで、平方完成法:x2+4x-5=(x+5)(x-1)を用いる。
【0124】
また、前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて追加要素を生成することは異なる問題形式に基づいて追加要素を生成し、且つ、組み合わせることをさらに含む。例えば、問題形式が選択問題である場合は、既存の試験問題初期要素及び試験問題中間要素を用いて選択問題の質問部分及び対応する正しい選択肢を生成し、且つ、任意に、他の間違った選択肢を補う。問題形式が判断問題である場合は、既存の試験問題初期要素及び試験問題中間要素を用いて判断問題の質問部分及び対応する正しい記述を生成し、且つ、任意に、さらに他の間違った記述を補う。問題形式が穴埋め問題である場合は、既存の試験問題初期要素及び試験問題中間要素を用いて穴埋め問題の質問部分及び対応する欠けた部分を生成する。問題形式がつなぎ問題である場合は、既存の試験問題初期要素及び試験問題中間要素を用いてつなぎ問題の対応関係を生成し、且つ、任意に、関連する図形を補う。
【0125】
上述したとおり、本開示の実施例による試験問題生成装置600は、解答ステップを最小単位として試験問題生成プロセスに対して制御及び調整を行うものであり、最終的な目的を満たすために1つ又は複数の解答ステップの生成パラメータを調整することができ、且つ、各解答ステップは該当する知識項目及び解答の考え方に的確に対応することができ、これにより、より的確で方向性のある問題作成サービスを実現している。
【0126】
図7は、本開示の実施例による別の試験問題生成装置を示すブロック図である。
図7に示すとおり、本開示の実施例による試験問題生成装置700は、プリセット条件受信ユニット701と、試験問題生成ユニット702と、問題用紙生成ユニット703と、試験問題判断ユニット704とを含む。前記各モジュールは、それぞれ、上記で
図5を参照して説明された本開示の実施例による試験問題生成方法による問題用紙生成の処理を実行することができる。当業者は、これらのユニットモジュールはハードウェアだけ、ソフトウェアだけ、又はそれらの組み合わせによって様々な方式で実現でき、且つ本開示はそのいずれかに限らないということを理解できる。
【0127】
プリセット条件受信ユニット701は、プリセット条件を受信するように構成される。
図6に示すプリセット条件受信ユニット601と同じように、本開示の一実施例では、プリセット条件受信ユニット701は、ユーザーによって入力されたプリセット条件を受信する。前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む。例えば、前記プリセット条件における問題形式制約条件は、全体、応答問題、選択問題、判断問題、穴埋め問題、つなぎ問題などのうちの1項又は複数項を生成することを設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテスト内容制約条件は、テストする知識範囲、難易度、想定完成時間などのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテストスタイル制約条件は、問題用紙の構成、試験問題作成スタイルなどのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。代替的に、プリセット条件受信ユニット701は、認識されたユーザー及びその関連する情報(例えば、ユーザーの年齢、性別、学年、地域、問題を解いた履歴記録など)に基づいて、前記ユーザーの現在の学習ニーズ及び学習進捗に適合するプリセット条件を自動的に生成してもよい。
【0128】
試験問題生成ユニット702は、前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題を生成するように構成される。本開示の一実施例では、試験問題生成ユニット702は、上記で
図6を参照して説明された試験問題生成装置600によって実行された処理を対応して実行する。
【0129】
問題用紙生成ユニット703は、前記試験問題生成ユニットが複数の試験問題を生成した後、前記複数の試験問題を組織して問題用紙を生成するように構成される。
【0130】
問題用紙判断ユニット704は、前記問題用紙が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断するように構成される。本開示の一実施例では、問題用紙判断ユニット704は、前記プリセット条件から全体制約パラメータを生成し、前記全体制約パラメータは、全体問題形式パラメータ、各試験問題単独パラメータ、全体における各試験問題の関連パラメータ、生成時間パラメータ、最大許容誤差パラメータのうちの1つ又は複数を含み、前記複数の試験問題が前記全体制約パラメータを満たしているかどうかを判断する。
【0131】
前記問題用紙が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題生成ユニット702によって改めて試験問題を生成するか、又は前記問題用紙生成ユニット703によって改めて問題用紙を生成する。前記問題用紙が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記問題用紙を出力する。
【0132】
本開示の一実施例では、前記試験問題生成ユニット702は、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成する。より具体的には、前記試験問題生成ユニット702は、特定の1つの質問に対しては、改めてその特定のステップを生成してもよい。
【0133】
本開示の一実施例では、前記問題用紙生成ユニット703は、前記全体制約パラメータを動的に調整して、前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数の生成誤差が、所定の閾値より小さくなるよう、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成する。
【0134】
上述したとおり、本開示の実施例による試験問題生成装置700は、同様に問題バンクがない場合に、解答ステップに関わる知識項目を最小単位として、異なる試験形式を満たしている問題用紙一式を方向性を持たせてユーザーに提供することを実現しており、且つ、ユーザーのニーズに基づいて試験問題の難易度、種類及び問題数を柔軟に構成することができる。
【0135】
上記では、本開示の実施例による試験問題生成方法及び装置による試験問題又は問題用紙の生成の処理を説明している。上記で
図1を参照して概略的に説明しているように、本開示の実施例による試験問題生成方法を用いる試験問題生成システムは、ユーザーとのやり取りによって、関連する情報及びデータの更新を実現し、後により的確な問題作成サービスを提供することができる。以下に、
図8及び
図9を参照して本開示の実施例による試験問題生成システム及びその使用方法を説明する。
図8は、本開示の実施例による試験問題生成システムの使用方法を示すフローチャートであり、
図9は、本開示の実施例による試験問題生成システムを示すブロック図である。
【0136】
図8に示すとおり、本開示の実施例による試験問題生成システムの使用方法は、以下のステップを含む。
【0137】
ステップS801では、プリセット条件受信ステップを実行し、プリセット条件を受信する。
【0138】
図2に示すステップS201及び
図5に示すステップS501と同じように、本開示の一実施例では、ステップS801では、ユーザーによって入力されたプリセット条件を受信する。前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む。例えば、前記プリセット条件における問題形式制約条件は、全体、応答問題、選択問題、判断問題、穴埋め問題、つなぎ問題などのうちの1項又は複数項を生成することを設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテスト内容制約条件は、テストする知識範囲、難易度、想定完成時間などのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテストスタイル制約条件は、問題用紙の構成、試験問題作成スタイルなどのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。
【0139】
代替的に、ステップS801では、前記プリセット条件は、認識されたユーザー及びその関連する情報(例えば、ユーザーの年齢、性別、学年、地域、問題を解いた履歴記録など)に基づいて、前記ユーザーの現在の学習ニーズ及び学習進捗に適合するプリセット条件を自動的に生成することであってもよい。
【0140】
ステップS802では、試験問題、問題用紙生成ステップを実行し、試験問題及び/又は問題用紙を生成する。ステップS802では、
図2~
図4を参照して説明された試験問題生成方法を実行して試験問題を生成してもよいし、
図5を参照して説明された試験問題生成方法を実行して問題用紙を生成してもよいということは理解しやすい。本開示の実施例による試験問題生成システムによって実行された試験問題生成方法は、解答ステップを最小単位として試験問題生成プロセスに対して制御及び調整を行うものであり、最終的な目的を満たすために1つ又は複数の解答ステップの生成パラメータを調整することができ、且つ、各解答ステップは該当する知識項目及び解答の考え方に的確に対応することができるということを留意されたい。同様に、本開示の実施例による試験問題生成システムによって実行された問題用紙生成方法は、同様に問題バンクがない場合に、解答ステップに関わる知識項目を最小単位として、異なる試験形式を満たしている問題用紙一式を方向性を持たせてユーザーに提供し、且つ、ユーザーのニーズに基づいて試験問題の難易度、種類及び問題数を柔軟に構成することができる。
【0141】
ステップS803では、ユーザーが前記試験問題及び/又は問題用紙に答える回答結果を受信する回答結果受信ステップを実行する。本開示の一実施例では、回答結果受信ユニットは、試験問題又は問題用紙に対するユーザーのオンラインでの回答を受信する。本開示の別の実施例では、試験問題及び/又は問題用紙は、オフラインで利用可能な方式でユーザーに提供され、例えば、標準的な問題用紙の形式でユーザーに提供される。次に、ユーザーがフィードバックした回答済みの問題用紙を回収し、且つ、該当する回答結果を認識する。
【0142】
ステップS804では、回答ステップ単位で前記回答結果を記録する回答結果記録ステップを実行する。本開示の実施例による試験問題生成システムによって実行された試験問題/問題用紙生成方法は解答ステップを最小単位として試験問題/問題用紙生成プロセスに対して制御及び調整を行うため、これに対応してユーザーの回答結果も同様に回答ステップを最小単位として記録され、これによりユーザーの各解答ステップに対する習得状況を明確にすることができる。
【0143】
ステップS805では、前記回答結果から、前記少なくとも1つのプリセットデータベースを更新するデータベース更新ステップを実行する。本開示の一実施例では、前記回答結果から、ユーザーグループパターンデータベース、及びユーザー履歴データベースを更新することにより、解答ステップに対応する特定の知識項目に対するユーザー又はユーザーグループの習得を記録し、後により的確な問題作成サービスを提供するために役立つ。
【0144】
図9は、本開示の実施例による試験問題生成システムを示すブロック図である。
図9に示すとおり、本開示の実施例による試験問題生成システム900は、プリセット条件受信ユニット901と、試験問題、問題用紙生成ユニット902と、回答結果受信ユニット903と、回答結果記録ユニット904と、データベース更新ユニット905とを含む。当業者は、これらのユニットモジュールはハードウェアだけ、ソフトウェアだけ、又はそれらの組み合わせによって様々な方式で実現でき、且つ本開示はそのいずれかに限らないということを理解できる。
【0145】
プリセット条件受信ユニット901は、プリセット条件を受信するように構成される。
図6に示すプリセット条件受信ユニット601及び
図7に示すプリセット条件受信ユニット701と同じように、本開示の一実施例では、プリセット条件受信ユニット901は、ユーザーによって入力されたプリセット条件を受信する。前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む。例えば、前記プリセット条件における問題形式制約条件は、全体、応答問題、選択問題、判断問題、穴埋め問題、つなぎ問題などのうちの1項又は複数項を生成することを設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテスト内容制約条件は、テストする知識範囲、難易度、想定完成時間などのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。前記プリセット条件におけるテストスタイル制約条件は、問題用紙の構成、試験問題作成スタイルなどのうちの1項又は複数項を設定するためのものである。
【0146】
代替的に、プリセット条件受信ユニット901は、認識されたユーザー及びその関連する情報(例えば、ユーザーの年齢、性別、学年、地域、問題を解いた履歴記録など)に基づいて、前記ユーザーの現在の学習ニーズ及び学習進捗に適合するプリセット条件を自動的に生成する。
【0147】
試験問題、問題用紙生成ユニット902は、試験問題及び/又は問題用紙を生成するように構成される。試験問題、問題用紙生成ユニット902は、
図2~
図4を参照して説明された試験問題生成方法を実行して試験問題を生成してもよいし、
図5を参照して説明された試験問題生成方法を実行して問題用紙を生成してもよいということは理解しやすい。試験問題、問題用紙生成ユニット902によって実行された試験問題生成方法は、解答ステップを最小単位として試験問題生成プロセスに対して制御及び調整を行うものであり、最終的な目的を満たすために1つ又は複数の解答ステップの生成パラメータを調整することができ、且つ、各解答ステップは該当する知識項目及び解答の考え方に的確に対応することができるということを留意されたい。同様に、試験問題、問題用紙生成ユニット902によって実行された問題用紙生成方法は、同様に問題バンクがない場合に、解答ステップに関わる知識項目を最小単位として、異なる試験形式を満たしている問題用紙一式を方向性を持たせてユーザーに提供し、且つ、ユーザーのニーズに基づいて試験問題の難易度、種類及び問題数を柔軟に構成することができる。
【0148】
回答結果受信ユニット903は、ユーザーが前記試験問題及び/又は問題用紙に答える回答結果を受信するように構成される。本開示の一実施例では、回答結果受信ユニット903は、試験問題又は問題用紙に対するユーザーのオンラインでの回答を受信する。本開示の別の実施例では、試験問題及び/又は問題用紙は、オフラインで利用可能な方式でユーザーに提供され、例えば、標準的な問題用紙の形式でユーザーに提供される。次に、ユーザーがフィードバックした回答済みの問題用紙を回収し、且つ、回答結果受信ユニット903は該当する回答結果を認識する。
【0149】
回答結果記録ユニット904は、回答ステップ単位で前記回答結果を記録するように構成される。試験問題、問題用紙生成ユニット902が解答ステップを最小単位として試験問題/問題用紙生成プロセスに対して制御及び調整を行うため、これに対応して回答結果記録ユニット904はユーザーの回答結果に対して同様に回答ステップを最小単位として記録し、これによりユーザーの各解答ステップに対する習得状況を明確にすることができる。
【0150】
データベース更新ユニット905は、前記回答結果から、前記少なくとも1つのプリセットデータベースを更新するように構成される。本開示の一実施例では、データベース更新ユニット905は、前記回答結果から、ユーザーグループパターンデータベース、及びユーザー履歴データベースを更新することにより、解答ステップに対応する特定の知識項目に対するユーザー又はユーザーグループの習得を記録し、試験問題生成システム900が後により的確な問題作成サービスを提供するために役立つ。
【0151】
図10は、本開示の実施例による電子機器1000のハードウェアを示すブロック図である。本開示の実施例による電子機器は、少なくとも、プロセッサと、コンピュータプログラム命令を記憶するためのメモリとを含む。コンピュータプログラム命令がプロセッサによってロードされ、実行される時に、前記プロセッサは前記ニューラルネットワークモデルのトレーニング方法及び画像処理方法を実行する。
【0152】
図10に示す電子機器1000は、具体的には、中央処理装置(CPU)1001と、グラフィックス処理装置(GPU)1002と、メインメモリ1003とを含む。これらのユニットがバス1004によって互いに接続される。中央処理装置(CPU)1001及び/又はグラフィックス処理装置(GPU)1002は、前記プロセッサとして用いることができ、メインメモリ1003は、前記コンピュータプログラム命令を記憶するメモリとして用いることができる。また、電子機器1000は、通信ユニット1005、記憶ユニット1006、出力ユニット1007、入力ユニット1008及び外部機器1006をさらに含んでもよく、これらのユニットもバス1004に接続される。
【0153】
図11は、本開示の実施例によるコンピュータ可読記憶媒体を示す模式図である。
図11に示すとおり、本開示の実施例によるコンピュータ可読記憶媒体1100にはコンピュータプログラム命令1101が記憶されている。前記コンピュータプログラム命令1101がプロセッサによって実行される時に、上記の図面を参照して説明された本開示の実施例によるニューラルネットワークモデルのトレーニング方法及び画像処理方法が実行される。前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリを含み、ただしそれらに限定されない。前記揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又はキャッシュメモリ(cache)などを含む。前記不揮発性メモリは、例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスクなどを含む。
【0154】
上記では、図面を参照して本開示の実施例による試験問題生成方法、試験問題生成装置、試験問題生成システム、試験問題生成システムの使用方法、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を説明しており、問題バンクがない場合に、解答ステップに関わる知識項目を最小単位として、異なる試験形式を満たしている単一の試験問題又は問題用紙一式を方向性を持たせてユーザーに提供することを実現しており、且つ、ユーザーのニーズに基づいて試験問題の難易度、種類及び問題数を柔軟に構成することができ、また、最新の適時性を備える試験問題を提供するという教育及び評価の改革の要望に随時対応し、且つ、ユーザーの回答状況に基づいて、関連する情報及びデータを更新して、後により的確な問題作成サービスを提供することを実現している。
【0155】
当業者は、本明細書で開示されている実施例を用いて説明された各例示的なユニット及びアルゴリズムステップが、電子的ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子的ハードウェアの組み合わせで実現してもよいということに想到できるだろう。その機能は果たしてハードウェアかそれともソフトウェアかによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計上の制約条件に依存している。当業者は特定の用途ごとに異なる方法を用いて説明されている機能を実現できるが、このような実現は本発明の範囲を超えているものと見なすべきではない。
【0156】
上記では特定の実施例を用いて本開示の基本原理を説明しているが、本開示において言及されている利点、優位性、効果などは限定ではなく例に過ぎないため、これらの利点、優位性、効果などは本開示の各実施例が備えなければならないと考えることができないということを留意されたい。また、上記で開示されている詳細な内容は、限定ではなく例示及び理解に供するものに過ぎず、上記の詳細な内容は、本開示を必ずこうした内容で実現するようには限定しない。
【0157】
本開示に関わる部品、装置、機器、システムのブロック図は、例示に過ぎず、且つ、必ずブロックに示される方式で接続、配置、構成されなければならないと主張又は示唆することは意図されない。いかなる方式でこれらの部品、装置、機器、システムを接続、配置、構成してもよいということに当業者は想到できるだろう。例えば、「含む」、「備える」などの用語は開放的な用語であり、「…を含み、ただしそれらに限定されない」ことを指し、且つこれと入れ替えて使用されてもよい。ここで使用される言葉「又は」と「及び」は言葉「及び/又は」を指し、且つこれと入れ替えて用いることができ、これではないと文脈で明確に示されない場合は除く。ここで使用される言葉「例えば」とは、表現「例えば、…、ただしそれらに限定されない」ことを指し、且つこれと入れ替えて使用されてもよい。
【0158】
また、本明細書では、「少なくとも1つ」で始まる列挙において使用される「又は」とは、分離している列挙を指し、これにより、例えば、「A、B又はCの少なくとも1つ」の列挙が、A若しくはB若しくはC、又はAB若しくはAC若しくはBC、又はABC(即ち、AとBとC)を意味する。また、用語「例示的な」は、説明されている例は好ましい又は他の例よりは良いことを意味しない。
【0159】
なお、本開示のシステム及び方法では、各部品又は各ステップは分解してもよいし且つ/又は改めて組み合わせてもよい。これらの分解している且つ/又は改めて組み合わされたものは本開示と同等な構成と見なすべきである。
【0160】
特許請求の範囲によって定義されている教示の技術を逸脱することなくここに記載されている技術に対して様々な変更、差し替え及び補正を行うことができる。また、本開示の特許請求の範囲は、上記の処理、機器、製造、イベントの構成、手段、方法及び動作の特定の態様に限らない。ここに記載されている対応する態様とほぼ同じ機能の、又はほぼ同じ結果を実現している既存の、又は後に開発しようとする処理、機器、製造、イベントの構成、手段、方法又は動作を用いることができる。したがって、特許請求の範囲は、その範囲内にあるこのような処理、機器、製造、イベントの構成、手段、方法又は動作を含む。
【0161】
開示されている態様に関して上記の説明を提供することにより、当業者は本開示を作成し又は利用することができる。これらの態様に対する様々な補正は、当業者にとって自明であり、且つ、ここで定義されている一般の原理は、本開示の範囲を逸脱せずに他の態様に用いることができる。したがって、本開示は、ここに示されている態様に限定されず、ここで開示されている原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲にあることが意図される。
【0162】
例示及び説明の目的で上記の説明を提供している。また、ここで説明しているものは、本開示の実施例を当開示に限定することを意図しない。上記では複数の例示的な態様及び実施例を検討しているが、当業者はその特定の変形、補正、変更、追加及び一部の組み合わせに想到できるだろう。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
過去の試験問題が蓄積されている問題バンクを用いない試験問題生成方法であって、
プリセット条件を受信するプリセット条件受信ステップと、
前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する初期要素生成ステップと、
前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成ステップと、
前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題初期要素生成ステップ又は前記試験問題中間要素生成ステップに戻り、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成ステップに入り、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題判断ステップとを含み、
前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方は、前記試験問題の解答を生成するためのものであり、前記両者のうちの他方は、前記試験問題の問題を生成するためのものである試験問題生成方法。
【請求項2】
直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素を除く他の前記試験問題中間要素は前記試験問題の解答ステップに対応する請求項
1に記載の試験問題生成方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプリセットデータベースは、知識ベースデータベース、試験情報ベース、ユーザーグループパターンデータベース、ユーザー履歴データベースを含む請求項1に記載の試験問題生成方法。
【請求項4】
前記知識ベースデータベースは、基礎知識情報、常識情報、解答の考え方情報、解答方法情報、間違えやすい箇所情報のうちの1項又は複数項を含むテスト対象知識に関連する情報を記憶するためのものである請求項3に記載の試験問題生成方法。
【請求項5】
前記試験情報ベースは、問題用紙の構成情報、問題形式情報、難易度分布情報、試験時間情報、試験スタイル情報のうちの1項又は複数項を含む試験に関連する情報を記憶するためのものである請求項3に記載の試験問題生成方法。
【請求項6】
前記ユーザーグループパターンデータベースは、ユーザーグループに関連する情報を記憶するためのものであり、前記ユーザーグループに関連する情報は、前記ユーザーグループの使用記録から得られ、特定のユーザーグループの解答速度情報、間違えやすい知識項目情報、解答習慣情報、心理的許容限界情報のうちの1項又は複数項を含む請求項3に記載の試験問題生成方法。
【請求項7】
前記ユーザー履歴データベースは、特定のユーザーの回答履歴情報、知識習得情報、学習進捗情報のうちの1項又は複数項を含む特定のユーザーに関連する情報を記憶するためのものである請求項3に記載の試験問題生成方法。
【請求項8】
前記プリセット条件は、問題形式制約条件、テスト内容制約条件、テストスタイル制約条件のうちの1項又は複数項を含む請求項1~7のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項9】
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成することは、
前記プリセット条件における問題形式制約条件に基づいて、追加要素を生成することと、
前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素及び前記追加要素を組み合わせて、前記問題形式制約条件を満たしている前記試験問題を生成することとをさらに含む請求項
1~7のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項10】
前記試験問題初期要素生成ステップは、
前記知識ベースデータベース、前記ユーザー履歴データベース及び/又はユーザーグループパターンデータベースから前記テスト項目を決定することを含む請求項
1~7のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項11】
前記試験問題中間要素生成ステップは、
前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから解答の考え方を決定することを含む請求項
1~7のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項12】
前記試験問題初期要素生成ステップ、前記試験問題中間要素生成ステップ、前記試験問題判断ステップ及び前記試験問題生成ステップを繰り返し実行して、複数の試験問題を生成する問題用紙生成ステップと、
前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、
前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成し、
前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、全体生成ステップに入り、前記複数の試験問題から問題用紙を生成する問題用紙判断ステップとをさらに含む請求項
1~7のいずれか1項に記載の試験問題生成方法。
【請求項13】
前記問題用紙判断ステップは、
前記プリセット条件から全体制約パラメータを生成することであって、前記全体制約パラメータは、全体問題形式パラメータ、各試験問題単独パラメータ、全体における各試験問題の関連パラメータ、生成時間パラメータ、最大許容誤差パラメータ、回答時間パラメータのうちの1つ又は複数を含むことと、
前記複数の試験問題が前記全体制約パラメータを満たすかどうかを判断することとを含む請求項12に記載の試験問題生成方法。
【請求項14】
前記複数の試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することは、
前記全体制約パラメータを動的に調整して、前記問題用紙生成ステップに戻り、改めて前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数を生成することを含む請求項13に記載の試験問題生成方法。
【請求項15】
前記複数の試験問題のうちの1つ又は複数の生成誤差は、所定の閾値より小さい請求項14に記載の試験問題生成方法。
【請求項16】
前記試験問題初期要素、前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第1パラメータ範囲区間を備え、
且つ、前記試験問題初期要素生成ステップに戻った後に生成された前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素は、それぞれ、対応する第2パラメータ範囲区間を備え、
前記第2パラメータ範囲区間は、前記第1パラメータ範囲区間より小さい
請求項1に記載の試験問題生成方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプリセットデータベースには前記試験問題の解答及び前記試験問題の問題が含まれない請求項1に記載の試験問題生成方法。
【請求項18】
過去の試験問題が蓄積されている問題バンクを用いない試験問題生成装置であって、
プリセット条件を受信するように構成されるプリセット条件受信ユニットと、
前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成するように構成される初期要素生成ユニットと、
前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成するように構成される中間要素生成ユニットと、
前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断するように構成される試験問題判断ユニットと、
前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成するように構成され、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、戻って前記試験問題初期要素生成ユニットによって改めて前記試験問題初期要素を生成するか、又は前記試験問題中間要素生成ユニットによって改めて前記試験問題中間要素を生成し、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、前記試験問題生成ユニットによって、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題生成ユニットとを含み、
前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ユニットによって生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方は、前記試験問題の解答を生成するためのものであり、前記両者のうちの他方は、前記試験問題の問題を生成するためのものである試験問題生成装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプリセットデータベースには前記試験問題の解答及び前記試験問題の問題が含まれない請求項18に記載の試験問題生成装置。
【請求項20】
試験問題生成システムの使用方法であって、
プリセット条件を受信するプリセット条件受信ステップと、
試験問題及び/又は問題用紙を生成する試験問題、問題用紙生成ステップと、
ユーザーが前記試験問題及び/又は問題用紙に答える回答結果を受信する回答結果受信ステップと、
回答ステップ単位で前記回答結果を記録する回答結果記録ステップと、
前記回答結果から、前記少なくとも1つのプリセットデータベースを更新するデータベース更新ステップとを含
み、
前記試験問題、問題用紙生成ステップは、
前記プリセット条件に基づいて、少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題初期要素を生成する初期要素生成ステップと、
前記プリセット条件に基づいて、前記試験問題初期要素及び前記少なくとも1つのプリセットデータベースから、試験問題中間要素を生成する中間要素生成ステップと、
前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素によって構成される試験問題が前記プリセット条件を満たすかどうかを判断し、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たさない場合は、前記試験問題初期要素生成ステップ又は前記試験問題中間要素生成ステップに戻り、
前記試験問題が前記プリセット条件を満たしている場合は、試験問題生成ステップに入り、前記試験問題初期要素及び前記試験問題中間要素から前記試験問題を生成する試験問題判断ステップとを含み、
前記試験問題初期要素及び直近1回前記試験問題中間要素生成ステップを実行して生成された前記試験問題中間要素の両者のうちの一方は、前記試験問題の解答を生成するためのものであり、前記両者のうちの他方は、前記試験問題の問題を生成するためのものである試験問題生成システムの使用方法。
【国際調査報告】