(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-01
(54)【発明の名称】ステアリングホイール
(51)【国際特許分類】
B60Q 3/283 20170101AFI20240222BHJP
B60Q 3/62 20170101ALI20240222BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20240222BHJP
B62D 1/06 20060101ALI20240222BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240222BHJP
【FI】
B60Q3/283
B60Q3/62
F21V8/00 310
B62D1/06
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552483
(86)(22)【出願日】2022-01-12
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 CN2022071546
(87)【国際公開番号】W WO2022206110
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110352053.X
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503358097
【氏名又は名称】オートリブ ディベロップメント エービー
(74)【代理人】
【識別番号】100124110
【氏名又は名称】鈴木 大介
(74)【代理人】
【識別番号】100120400
【氏名又は名称】飛田 高介
(72)【発明者】
【氏名】シュウ,リンリン
(72)【発明者】
【氏名】ディン,リアン
(72)【発明者】
【氏名】ルー,シャオシャン
【テーマコード(参考)】
3D030
3K040
3K244
【Fターム(参考)】
3D030DA25
3D030DA35
3D030DB16
3K040CA05
3K040GB07
3K244AA09
3K244BA14
3K244BA31
3K244BA32
3K244CA03
3K244DA01
3K244EA08
3K244EA12
3K244JA03
3K244KA02
3K244KA07
3K244KA18
(57)【要約】
【解決手段】 ステアリングホイール(1)。ステアリングホイール(1)は、ステアリングホイールリム(20)と、発光アセンブリ(10)と、を含み、ステアリングホイールリム(20)は、内部空洞を有し、発光アセンブリ(10)は、内部空洞内に提供されて、ステアリングホイールリム(20)を発光させるために使用され、発光アセンブリ(10)は、光源(110)と、第1のプリント回路基板(100)と、第2のプリント回路基板(200)と、を含み、光源(110)は、第1のプリント回路基板(100)に提供され、第2のプリント回路基板(200)は、光源(110)を制御するための制御アセンブリを備え、第2のプリント回路基板(200)は、第1のプリント回路基板(100)との電気的接続によって光源(110)を制御するように構成され、第1のプリント回路基板(100)は、フレキシブル回路基板であるように構成され、第2のプリント回路基板(200)は、リジッド回路基板であるように構成されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングホイールリム(20)と、発光アセンブリ(10)と、を備えているステアリングホイール(1)であって、前記ステアリングホイールリム(20)が、内部空洞を有し、前記発光アセンブリ(10)が、前記内部空洞内に提供されて、前記ステアリングホイールリム(20)を発光させるために使用され、
前記発光アセンブリ(10)が、光源(110)、第1のプリント回路基板(100)と、第2のプリント回路基板(200)と、を備え、前記光源(110)が、前記第1のプリント回路基板(100)に提供され、前記第2のプリント回路基板(200)が、前記光源(110)を制御するための制御アセンブリを備え、前記第2のプリント回路基板(200)が、前記第1のプリント回路基板(100)との電気的接続によって前記光源(110)を制御するように構成され、
前記第1のプリント回路基板(100)が、フレキシブル回路基板であるように構成され、前記第2のプリント回路基板(200)が、リジッド回路基板であるように構成されていることを特徴とする、ステアリングホイール(1)。
【請求項2】
前記発光アセンブリ(10)が、導光部材(300)を更に備え、前記ステアリングホイールリム(20)が、ハウジング(400)を備え、前記導光部材(300)が、前記ハウジング(400)の第1の側面に提供され、前記第1のプリント回路基板(100)及び前記第2のプリント回路基板(200)が、前記ハウジング(400)の前記第1の側面の反対側の第2の側面に提供されている、請求項1に記載のステアリングホイール(1)。
【請求項3】
前記ハウジング(400)が、前記導光部材(300)を収容するための凹部(400A)を備え、前記凹部(400A)が、前記導光部材(300)を固定するための突出部分を備えている、請求項2に記載のステアリングホイール(1)。
【請求項4】
前記導光部材(300)が、導光管であるように構成され、前記突出部分が、第1の突出部分(401)と、第2の突出部分(402)と、第3の突出部分(403)と、第4の突出部分(404)と、を含み、
前記第1の突出部分(401)、前記第2の突出部分(402)、及び前記第3の突出部分(403)が、前記導光部材(300)の各フック形状の端部分に提供され、各フック形状の端部分の前記第1の突出部分(401)及び前記第2の突出部分(402)が、前記ステアリングホイールリム(20)の半径方向に互いに対向し、かつ前記導光部材(300)に当接し、前記第3の突出部分(403)が、前記導光部材(300)の端側に当接して、前記導光部材(300)が前記ハウジング(400)に対して回転することを防止し、
前記第4の突出部分(404)が、前記導光部材(300)の上側に当接して、前記導光部材(300)を前記ハウジング(400)に対して保持するように構成されている、請求項3に記載のステアリングホイール(1)。
【請求項5】
前記導光部材(300)及び前記凹部(400A)のうちの一方が、位置制限突出部分(303)を備え、他方が、位置制限凹部を備え、前記位置制限突出部分(303)及び前記位置制限凹部が、協働して、前記ハウジング(400)に対する前記導光部材(300)の位置を制限する、請求項4に記載のステアリングホイール(1)。
【請求項6】
前記光源(110)が位置付けられている側の反対側の前記第1のプリント回路基板(100)の別の側が、補強材部分(704)を備え、前記補強材部分(704)の少なくとも一部分が、前記第1のプリント回路基板(100)の厚さ方向において前記光源(110)に対応する、請求項1に記載のステアリングホイール(1)。
【請求項7】
前記第1のプリント回路基板(100)が、固定部材によって、及び前記補強材部分(704)において、前記ハウジング(400)に固定されている、請求項6に記載のステアリングホイール(1)。
【請求項8】
前記ハウジング(400)が、摺動スロット(406)を備え、前記第2のプリント回路基板(200)が、前記ハウジング(400)に対して前記摺動スロット(406)内を摺動して、前記ハウジング(400)に固定されるように構成されている、請求項1に記載のステアリングホイール(1)。
【請求項9】
前記第1のプリント回路基板(100)の一方の端部が、前記第2のプリント回路基板(200)に提供されたインターフェースに挿入されて、前記第1のプリント回路基板(100)と前記第2のプリント回路基板(200)との間の電気的接続が達成される、請求項8に記載のステアリングホイール(1)。
【請求項10】
前記ステアリングホイールリム(20)が、前記ハウジング(400)に固定されたキャップ(500)を更に備え、前記光源(110)によって放射された光が、前記ハウジング(400)及び前記導光部材(300)の孔を通過し、次いで、前記キャップ(500)から放射されて、前記ステアリングホイールリム(20)を発光させる、請求項2に記載のステアリングホイール(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車部品に関し、具体的には、ステアリングホイールに関する。
【背景技術】
【0002】
一部の自動車のステアリングホイールは、発光することができる。これらのステアリングホイールのステアリングホイールリムは、発光部材が発光するときに照明され、それにより、ステアリングホイールのホイールリムにおいて光が放射される。ステアリングホイールは、発光ステアリングホイールリムを備えており、それにより、一側面においては、装飾効果が達成され、ステアリングホイールの審美性がより向上する。別の側面では、照明が不十分である場合(例えば、夜間)は、発光ステアリングホイールリムが、照明機能を提供することができる。しかしながら、ステアリングホイールリムが発光するための発光アセンブリを備えているので、ステアリングホイールは、嵩高く、かつ重くなる。それに応じて、ステアリングホイールのフレームの機械的強度に対する要件がより高い要件のものとなり、それによって、ステアリングホイールの設計の難易度が増大する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、比較的小型で軽量なステアリングホイールを提供することである。更に、本発明の目的はまた、発光アセンブリが設計の難易度を増大させないステアリングホイールを提供することである。
【0004】
本発明では、ステアリングホイールであって、ステアリングホイールリムと、発光アセンブリと、を備え、ステアリングホイールリムは、内部空洞を有し、発光アセンブリは、内部空洞内に提供されて、ステアリングホイールリムを発光させるために使用され、
発光アセンブリは、光源と、第1のプリント回路基板と、第2のプリント回路基板と、を備え、光源は、第1のプリント回路基板に提供され、第2のプリント回路基板は、光源を制御するための制御アセンブリを備え、第2のプリント回路基板は、第1のプリント回路基板との電気的接続によって光源を制御するように構成され、
第1のプリント回路基板は、フレキシブル回路基板であるように構成され、第2のプリント回路基板は、リジッド回路基板であるように構成されている、ステアリングホイールを提供する。
【0005】
本発明の一実施形態によれば、発光アセンブリは、導光部材を更に備え、ステアリングホイールリムは、ハウジングを備え、導光部材は、ハウジングの第1の側面に提供され、第1のプリント回路基板及び第2のプリント回路基板は、ハウジングの第1の側面の反対側の第2の側面に提供される。
【0006】
本発明の一実施形態によれば、ハウジングは、導光部材を収容するための凹部を備え、凹部は、導光部材を固定するための突出部分を備えている。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、導光部材は、導光管であるように構成され、突出部分は、第1の突出部分と、第2の突出部分と、第3の突出部分と、第4の突出部分と、を備え、
第1の突出部分、第2の突出部分、及び第3の突出部分は、導光部材の各フック形状の端部分に提供され、各フック形状の端部分の第1の突出部分及び第2の突出部分は、ステアリングホイールリムの半径方向に互いに対向し、かつ導光部材に当接し、第3の突出部分は、導光部材の端側に当接して、導光部材がハウジングに対して回転すること防止し、
第4の突出部分は、導光部材の上側に当接して、導光部材をハウジングに対して保持するように構成されている。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、導光部材及び凹部のうちの一方は、位置制限突出部分を備え、他方は、位置制限凹部を備え、位置制限突出部分及び位置制限凹部は、協働して、ハウジングに対する導光部材の位置を制限する。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、光源が位置付けられている側の反対側の第1のプリント回路基板の別の面は、補強材部分を備え、補強材部分の少なくとも一部分は、第1のプリント回路基板の厚さ方向において光源に対応する。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、第1のプリント回路基板は、固定部材によって、及び補強材部分において、ハウジングに固定されている。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、ハウジングは、摺動スロットを備え、第2のプリント回路基板は、ハウジングに対して摺動スロット内を摺動して、ハウジングに固定されるように構成されている。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、第1のプリント回路基板の一方の端部は、第2のプリント回路基板に提供されたインターフェース内に挿入されて、第1のプリント回路基板と第2のプリント回路基板との間の電気的接続が達成される。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、ステアリングホイールリムは、ハウジングに固定されたキャップを更に備え、光源によって放射された光は、ハウジング及び導光部材の孔を通過し、次いで、キャップから放射されて、ステアリングホイールリムを発光させる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明の例示的な実施形態の特徴、利点、及び技術的効果は、添付の図面を参照して以下に説明される。添付の図面において、同じ参照番号は同じ要素を示す。
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態によるステアリングホイールを概略的に例示する。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリを概略的に例示する。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリの部分図を概略的に例示する。
【
図4(b)】
図4(b)は、それぞれ、
図4(a)の線E-E及び線I-Iに沿って得られた断面図である。
【
図4(c)】
図4(c)は、それぞれ、
図4(a)の線E-E及び線I-Iに沿って得られた断面図である。
【
図5(b)】
図5(b)は、
図5(a)の線F-Fに沿って得られた断面図である。
【
図6(b)】
図6(b)は、それぞれ、
図4(a)の線H-H及び線G-Gに沿って得られた断面図である。
【
図6(c)】
図6(c)は、それぞれ、
図4(a)の線H-H及び線G-Gに沿って得られた断面図である。
【
図7(a)】
図7(a)は、本発明の一実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリの部分図を概略的に例示する。
【
図7(b)】
図7(b)は、
図7(a)の一部分Jの拡大図である。
【
図8】
図8は、本発明の一実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリのいくつかの構成要素を概略的に例示する。
【
図9(a)】
図9(a)は、それぞれ、本発明の異なる実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリの部分図を概略的に例示する。
【
図9(b)】
図9(b)は、それぞれ、本発明の異なる実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリの部分図を概略的に例示する。
【
図9(c)】
図9(c)は、それぞれ、本発明の異なる実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリの部分図を概略的に例示する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明によるステアリングホイールの特定の実装形態を、添付図面を参照しながら下で説明する。以下の詳細な説明及び添付の図面は、本発明の原理を例示的に説明するために使用される。本発明は、記載された好ましい実施形態に限定されず、本発明に記載された様々な実施形態は、個々に、又は任意の組み合わせで使用することができる。本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義される。
【0017】
加えて、空間関係(「上」、「下」、「左」、「右」など)の用語は、添付の図面に示されている要素と別の要素との間の相対位置関係を説明するために使用される。したがって、使用される場合、空間関係の用語は、添付の図面に示されているものとは異なる方向に適用されてもよい。当然ながら、説明を容易にするために、空間関係のこれらの用語は、全て添付の図面に示されている方向を指しているものの、当業者には、図面に示されているものと異なる方向が使用されてもよいことが理解されよう。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態によるステアリングホイールを概略的に例示する。本発明の実施形態によるステアリングホイールを、
図1を参照しながら下で説明する。
【0019】
図1に示されるように、本発明では、ステアリングホイール1が提供される。ステアリングホイール1は、ステアリングホイールリム20と、発光アセンブリ10と、を含み、発光アセンブリ10は、ステアリングホイールリム20に提供される。具体的には、ステアリングホイールリム20は、内部空洞を有し、発光アセンブリ10は、ステアリングホイールリム20の内部空洞に提供されて、ステアリングホイールリム20を発光させるために使用される。一例として、発光アセンブリ10は、ステアリングホイールリム20の内部空洞に提供され、ステアリングホイールリム20の外面全体は、滑らかである。特に、発光アセンブリ10が提供されるステアリングホイールリム20の一部分は、ステアリングホイールリム20の残りの部分と面一であり、それにより、ステアリングホイールリム20は、一貫した完全な外観を有する。加えて、この実施形態の発光アセンブリ10が、円弧形状に構成されていること、及びそれに応じて、発光アセンブリ10が、発光することができる円弧を有することが
図1から明らかに分かり得るが、本発明のステアリングホイールは、それに限定されるものではなく、発光アセンブリはまた、半円形、円形、更には他の不規則形状などの他の形状であるように構成され得ることに留意されるべきである。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリを概略的に例示する。本発明の実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリを、
図2を参照しながら下で説明する。
【0021】
図2に示されるように、本発明の実施形態によるステアリングホイール1は、ステアリングホイール1の構造体をより明らかに例示するために、分解図によって例示されている。
図2に示されるように、本発明の実施形態によるステアリングホイール1では、発光アセンブリ10は、光源110と、第1のプリント回路基板100と、第2のプリント回路基板200と、を含む。上述した発光アセンブリ10の構成要素を、下で詳細に説明する。
【0022】
図2に示されるように、光源110は、第1のプリント回路基板100上に提供される。この実施形態では、第1のプリント回路基板100の左端部及び右端部はそれぞれ、1つの光源110(例えば、LED)を備えている。第2のプリント回路基板200は、例えば光源110のオン/オフなどのアクションを制御するために、光源110を制御するための制御アセンブリを備えている。この目的のために、第1のプリント回路基板100の一方の端部(
図2の左光源110の左側に位置付けられた第1のプリント回路基板100の端部分)は、第2のプリント回路基板200に提供されたインターフェースに挿入されて、第1のプリント回路基板100と第2のプリント回路基板200との間の電気的接続を達成し、それによって、第2のプリント回路基板200は、第1のプリント回路基板100との電気的接続によって光源110を制御するように構成されている。加えて、第1のプリント回路基板100は、フレキシブル回路基板であるように構成され、第2のプリント回路基板200は、リジッド回路基板であるように構成されている。
【0023】
本発明のステアリングホイールの発光アセンブリでは、光源は、フレキシブル回路基板上に提供され、光源を制御するための制御アセンブリは、リジッドプリント回路基板に提供され、それにより、リジッド回路基板のサイズをできる限り小さくするように構成することができ、フレキシブル回路基板は、発光アセンブリの光源の分配、装着、などに関する要件を満たすために使用され、それによって、本発明のステアリングホイールが発光することを可能にし、発光アセンブリ及びそれに応じてステアリングホイールが相対的に小型で軽量なことを確実にし、かつ発光アセンブリが設計の難易度を増大させないことを確実にする。
【0024】
本発明の実施形態によるステアリングホイール10を、
図2を参照しながら下で更に説明する。
【0025】
図2に示されるように、本発明の実施形態による発光アセンブリ10は、導光部材300を更に含み、ステアリングホイールリム20は、ハウジング400を含む。
【0026】
一例として、
図8に示されるように、導光部材300は、管状に構成され得、曲げられた第1の端部301及び第2の端部302を有する。更に、均一な発光を達成するために、導光部材300の外周面の一部分は、平坦面に機械加工され、この平坦面は、複数の光学歯304を備えている。複数の光学歯304は、導光部材300の長手方向に配置される。別の例として、導光部材300はまた、導光ファイバであり得る。
【0027】
一例として、
図4(b)又は
図4(c)に示されるように、ハウジング400は、実質的に半円弧形状である。加えて、ハウジング400の2つの端部は、発泡体700に固定される(例えば、接合される)。導光部材300は、ハウジング400の第1の側面に提供され、第1のプリント回路基板100及び第2のプリント回路基板200は、ハウジング400の第1の側面の反対側の第2の側面に提供される。具体的には、
図2では、ハウジング400の第1の側面は、(
図2に示される)下部側面に対応し、ハウジング400の第2の側面は、(
図2に示されない)上部側面に対応する。
【0028】
加えて、
図2に示されるように、ステアリングホイール1は、キャップ500と、剛体600と、発泡体700と、シース800と、を更に含む。剛体600は、発泡体700内に提供されて、ステアリングホイールリム20全体のための剛性支持体を提供する。上述したように、発泡体700は、ハウジング400を固定するために使用され、また、少なくとも部分的に、ステアリングホイールリムの形状の形成に関与し得る。シース800は、キャップ500とともにステアリングホイールリム20の外周面を画定し、シース800は、ハウジング400に固定される(例えば、
図4(b)及び
図4(c)に示されるように、シースの一部分が、ハウジング400に提供されたスリットに挿入される)。加えて、キャップ500は、透明部材であるように構成されて、ハウジング400に固定される。光源110によって放射される光は、(
図6(a)又は
図6(b)に示されるように)ハウジング400の孔及び導光部材300を通過し、次いで、キャップ500から放射されて、ステアリングホイールリムを発光させる。
【0029】
導光部材300及びキャップ500を収容するために、ハウジング400の第1の側面は、凹部400Aを備えている。これは、下で更に詳細に説明する。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリの部分図を概略的に例示する。
図4(a)は、
図3の一部分Aの拡大図であり、
図4(b)及び
図4(c)は、それぞれ、
図4(a)の線E-E及び線I-Iに沿って得られた断面図である。
図5(a)は、
図3の一部分Bの拡大図であり、
図5(b)は、
図5(a)の線F-Fに沿って得られた断面図である。
図6(a)は、
図3の一部分Cの拡大図であり、
図6(b)及び
図6(c)は、それぞれ、
図4(a)の線H-H及び線G-Gに沿って得られた断面図である。本発明の実施形態によるステアリングホイールを、これらの添付図面を参照しながら下で更に詳細に説明する。
【0031】
図3に示されるように、導光部材300及びキャップ500を収容するために、第1の側面ハウジング表面400に提供された凹部400Aは、導光部材300及びキャップ500をそれぞれ固定するための構造体を備えている。
【0032】
具体的には、
図4(c)を参照すると、ハウジング400は、凹部400Aにおいて第5の突出部分405を備えている。第5の突出部分405は、キャップ500の孔に挿入されて、キャップ500は、ハウジング400に固定される。一例として、第5の突出部分405は、対で配置されて、凹部400Aに沿って均等に分配される。
【0033】
図4(b)及び
図5(b)を参照すると、ハウジング400は、凹部400Aにおいて第4の突出部分404を備え、第4の突出部分404は、導光部材300の上側に当接して、導光部材300をハウジング400に対して保持するように構成されている。
【0034】
図6(b)及び
図6(c)を参照すると、ハウジング400は、凹部400Aにおいて、第1の突出部分401と、第2の突出部分402と、第3の突出部分403と、を備え、第1の突出部分401、第2の突出部分402、及び第3の突出部分403は、導光部材300のフック形状の端部分301及び302のそれぞれに提供される。
図6(b)に示されるように、フック形状の端部分のそれぞれの第1の突出部分401及び第2の突出部分402は、ステアリングホイールリム20の半径方向に互いに対向し、導光部材300に当接して、導光部材300がその軸方向の周りに回転することを防止する。加えて、
図6(c)に示されるように、第3の突出部分403は、導光部材300の端側に当接して、導光部材300の端部分がハウジング400に対して上方へ曲がること防止する。したがって、第1の突出部分401、第2の突出部分402、及び第3の突出部分403は、有利には、導光部材300がハウジング400に対して回転することを防止する。一例として、第1の突出部分401、第2の突出部分402、及び第3の突出部分403はそれぞれ、導光部材300がハウジング400にスムーズに装着されるように、ハウジング400からある距離を置くように構成され、この距離は、例えば、0.1~0.2ミリメートルである。
【0035】
図4(b)を参照すると、導光部材300は、位置制限突出部分303を備えている(位置制限突出部分303は、
図8により明らかに示されている)。それに応じて、凹部は、位置制限凹部(図示せず)を備え、位置制限突出部分303及び位置制限凹部は、協働して、装着中に導光部材300をハウジング300内に迅速に位置決めするようにハウジング400に対する導光部材300の位置を制限する。これは単なる一例に過ぎず、本発明のステアリングホイールは、それに限定されないことを理解することができる。例えば、位置制限突出部分は、ハウジングに提供され得、それに応じて、位置制限凹部が導光部材に提供される。
【0036】
図7(a)は、本発明の一実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリの部分図を概略的に例示する。
図7(b)は、
図7(a)の一部分Jの拡大図である。
【0037】
図7(b)に示されるように、ハウジング400は、摺動スロット406を備え、第2のプリント回路基板200は、ハウジング400に対して摺動スロット406内を摺動して、ハウジング400に固定されるように構成されている。具体的には、
図7(b)に示される配置では、第2のプリント回路基板300は、摺動スロット406内を右から左へ摺動する。摺動スロット406の厚さは、右から左へ段階的に減少し、それにより、摺動スロット406内を左方向内に摺動する第2のプリント回路基板300が、摺動スロット406の厚さが第2のプリント回路基板の厚さよりも僅かに薄い位置に到達したときに、第2のプリント回路基板は、摺動スロット406内で堅く保持される。
【0038】
上の実施形態は単なる例に過ぎず、本発明のステアリングホイールはそれに限定されないことに留意されるべきである。例えば、第2のプリント回路基板はまた、ハウジングに直接溶接することができ、又はねじなどの固定部材によってハウジングに固定され得る。加えて、管状導光部材はまた、別の様式で、ハウジングに対して回転することが防止され得る。導光部材のための回転防止構造体は、導光部材が管状形状でない場合には省略され得る。
【0039】
図9(a)、
図9(b)、及び
図9(c)は、それぞれ、本発明の異なる実施形態によるステアリングホイールの発光アセンブリの部分図を概略的に例示する。本発明の実施形態による発光アセンブリを、
図9(a)、
図9(b)、及び
図9(c)を参照しながら下で更に説明する。
【0040】
図9(a)に示されるように、第1のプリント回路基板100は、ハウジング400に溶接される。具体的には、第1のプリント回路基板100は、溶接脚部701によってハウジング400に固定される。第1のプリント回路基板100の上側は、光源110を備え、光源100が位置付けられる側面の反対側の別の側面(すなわち、下側)は、補強材部分704を備え、補強材部分704の少なくとも一部分は、第1のプリント回路基板100の厚さ方向の光源100に対応して、光源100のための剛性支持を提供する。加えて、光源100が提供される第1のプリント回路基板100の側面は、接着剤705を更に備えている。接着剤705は、
図7(a)においてドット部分で表されている。接着剤705は、第1のプリント回路基板100をハウジング400に接合するために使用され、それにより、第1のプリント回路基板100及びハウジング400が互いにより強固に固定される。第1のプリント回路基板100は、必ずしも溶接によってハウジング400に固定されるわけではなく、また、他の様式、例えば(
図9(b)に示される)ねじ、(
図9(c)に示される)締結具、などによって、ハウジングに固定され得ることを理解することができる。
【0041】
上記のように、本発明の例示的な実施形態が添付の図面を参照して明細書において説明されたが、本発明は、前述の特定の実施形態に限定されず、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲及びその同等の意味によって定義されるべきである。
【国際調査報告】