(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-01
(54)【発明の名称】1つ以上の拡張ユニットを有するエアロゾル発生装置の通信を制御する方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/65 20200101AFI20240222BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20240222BHJP
A24F 40/60 20200101ALI20240222BHJP
【FI】
A24F40/65
A24F40/50
A24F40/60
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552582
(86)(22)【出願日】2022-02-04
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 EP2022052704
(87)【国際公開番号】W WO2022184377
(87)【国際公開日】2022-09-09
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516004949
【氏名又は名称】ジェイティー インターナショナル エスエイ
【住所又は居所原語表記】8,rue Kazem Radjavi,1202 Geneva,SWITZERLAND
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】グレコ・ダ・フォンセカ・デ・カルバリョ,ガブリエラ
(72)【発明者】
【氏名】セマシュコ,セルゲイ
(72)【発明者】
【氏名】ルサク,ラマン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC34
4B162AC37
4B162AC46
4B162AD32
4B162AD41
(57)【要約】
エアロゾル発生装置のための拡張ユニット(並びに対応してエアロゾル発生装置及びシステム)が提供され、拡張ユニットは、エアロゾル発生装置に接続可能である、拡張ユニットの第1の端部における第1の接続インターフェースを含む。更に、ユニットは、エアロゾル発生装置に接続されるとき、エアロゾル発生に加えて、エアロゾル発生装置の少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置が、通信バスを介した1つ以上の拡張ユニットとの通信を制御するための方法であって、前記1つ以上の拡張ユニットの各々は、前記エアロゾル発生装置に接続可能であり、且つ前記エアロゾル発生装置に接続されるとき、エアロゾル発生に加えて、前記エアロゾル発生装置の少なくとも1つの追加機能を可能にするように構成され、前記方法は、
前記通信バスの複数の通信アドレスのうちの少なくとも1つの通信アドレスを特定することであって、それにより、信号は、前記通信アドレスを使用して、前記1つ以上の拡張ユニットのうちの拡張ユニットから受信される、特定することと、
前記少なくとも1つの通信アドレスの各々に対して、前記信号が受信された前記拡張ユニットを示す拡張ユニット識別子を関連付けることと、
各拡張ユニット識別子について、前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットの現在の接続状態を決定することと、
各拡張ユニット識別子について、前記拡張ユニット識別子に関連付けられた前記通信アドレスを使用して、且つ前記拡張ユニットの前記決定された現在の接続状態に応じて、前記通信バスを介した、前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットとの通信を制御することと
を含む、方法。
【請求項2】
各拡張ユニット識別子について、前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットによって可能にされる前記少なくとも1つの追加機能のタイプを決定することを更に含み、
各拡張ユニット識別子について、前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットとの通信は、前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットによって可能にされる前記少なくとも1つの追加機能の前記決定されたタイプに応じて更に制御される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットのうちの第1の拡張ユニットに送られるコマンドを、前記第1の拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能の前記決定されたタイプに応じて決定することと、
前記第1の拡張ユニットを示す前記拡張ユニット識別子に関連付けられた前記通信アドレスを使用して、前記通信バスを介して前記コマンドを前記第1の拡張ユニットに送ることと
を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
各拡張ユニット識別子について、前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットによって可能にされる前記少なくとも1つの追加機能の前記タイプが第1のタイプである場合、前記拡張ユニット識別子に関連付けられた前記通信アドレスを使用して、前記拡張ユニットに読取りコマンドを送るための制御を周期的に実施することを更に含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
拡張ユニットに読取りコマンドを送るための前記制御は、前記拡張ユニット又は前記拡張ユニットによって可能にされる前記少なくとも1つの追加機能の前記タイプに関連付けられた所定の頻度に応じて周期的に実施される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
各拡張ユニット識別子について、前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットの以前の接続状態を決定することと、
各拡張ユニット識別子について、前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットの前記以前の接続状態が前記拡張ユニットの現在の接続状態と同じでない場合、前記エアロゾル発生装置のユーザに通知を出力することと
を更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
各拡張ユニット識別子について、前記拡張ユニット識別子によって示される前記拡張ユニットの前記以前の接続状態が非接続状態を示し、及び前記拡張ユニットの前記現在の接続状態が、接続された状態を示す場合、前記拡張ユニットを初期化することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記エアロゾル発生装置の入力ユニットを介して前記エアロゾル発生装置のユーザから入力を受信することと、
前記受信された入力に基づいて、第1の拡張ユニット識別子及び関連付けられた第1の通信アドレスを決定することと、
前記受信された入力に基づいて、前記第1の拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットに送られるコマンドを決定することと、
前記関連付けられた第1の通信アドレスを使用して、前記通信バスを介して前記拡張ユニットに前記コマンドを送ることと
を更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記エアロゾル発生装置のユーザによる入力を示す信号を、前記通信バスを介して前記1つ以上の拡張ユニットのうちの拡張ユニットから受信することと、
前記拡張ユニットの拡張ユニット識別子及び関連付けられた通信アドレスを決定することと、
前記受信された信号に基づいて、前記拡張ユニットに送られるコマンドを決定することと、
前記決定された関連付けられた通信アドレスを使用して、前記通信バスを介して前記拡張ユニットに前記コマンドを送ることと
を更に含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記通信バスは、インターインテグレイテッドサーキット(I2C)通信バスであり、
前記エアロゾル発生装置は、マスター装置として機能し、及び
前記1つ以上の拡張ユニットの各々は、スレーブ装置として機能する、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
エアロゾル発生装置の制御セクションによって実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を前記制御セクションに実施させる命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項12】
請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された制御セクションを含む、エアロゾル発生装置のための電源ユニット。
【請求項13】
請求項12に記載の電源ユニットを含むエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、エアロゾル発生装置の分野に関する。具体的には、本発明は、エアロゾル発生装置のための拡張ユニット並びに拡張ユニットを含むエアロゾル発生装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子タバコ、蒸気吸入装置及びエアロゾル吸入器などのエアロゾル発生装置が知られている。このようなエアロゾル発生装置は、手持ち式装置であり、従来、ユーザによって吸入され得るエアロゾル(すなわち蒸気)を発生させるために装置内に配置されたアトマイザ、電源及び液体充填カプセル又は同様の手段を含む。発生したエアロゾルは、例えば、エアロゾル発生装置のユーザが、例えば、発生したエアロゾルを吸入することによってタバコを吸うことをシミュレートし得るように、ニコチンの形態を含み得る。
【0003】
エアロゾル発生装置は、複数の固有の制限を受ける。具体的には、非限定的な例として、手持ち式エアロゾル発生装置は、概して、手持ち式とするために比較的小さいサイズ及び比較的軽い重量でなければならず、通常、限られたメモリ空間及び電源と、単純な又は最小限のユーザインターフェースとをもたらす。
【0004】
現在、広範囲の機能を提供することができる「スマート」装置に対して一層増加しつつある需要が存在する。本発明者らは、更なる機能を提供するために一層多くの追加のハードウェアをエアロゾル発生装置に一体化することが装置のサイズ又は重量の望ましくない増加をもたらし得ることを認識した。更に、追加機能を提供するために、エアロゾル発生装置に追加のソフトウェア及びプログラムを提供することは、そのような装置の既に限定されたメモリ空間及び電源に更なる負担をかける場合がある。
【0005】
更に、ユーザの味覚及び嗜好に応じて、ユーザが容易に個人向けにするか又はカスタマイズすることができる電子装置への需要がある。したがって、本発明者らは、特定の機能を可能にするためにエアロゾル発生装置に追加のハードウェア及び/又はソフトウェアを提供することが、ユーザがその特定の機能を利用するか否かに依存して、多くの場合に冗長であり得ることを認識した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明者らは、追加機能が必要に応じてのみエアロゾル発生装置に提供され得る手段を提供する必要があることを認識した。更に、本発明者らは、エアロゾル発生装置に機能を追加することができる一方、装置が比較的小さいサイズ及び比較的軽い重量を維持することを確実にしながら、エアロゾル発生装置のメモリ空間、電源及びユーザインターフェースのいかなる制限も上回ることのない手段を提供する必要があることを認識した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の技術的問題の1つ以上に対処することを意図される。
【0008】
具体的には、上述した制限を考慮して、本発明者らは、本明細書における第1の例示的態様に従う拡張ユニットを考案した。拡張ユニットは、エアロゾル発生装置に接続可能である、拡張ユニットの第1の端部における第1の接続インターフェースを含む。拡張ユニットは、エアロゾル発生装置に接続されるとき、エアロゾル発生に加えて、エアロゾル発生装置の少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段を更に含む。
【0009】
本発明者らは、本明細書における第2の例示的態様に従い、電源ユニットを含むエアロゾル発生装置を更に考案した。電源ユニットは、電源、制御セクション及び本明細書における第1の例示的態様に従って拡張ユニットに接続可能な接続インターフェースを含む。制御セクションは、接続インターフェースを介した電力供給の大きさ、接続インターフェースによる電力供給の方向及び接続インターフェースを介したデータの転送の少なくとも1つを制御するように構成される。
【0010】
本発明者らは、本明細書における第3の例示的態様に従い、第1の例示的態様に従う拡張ユニットと、第2の例示的態様に従うエアロゾル発生装置とを含むシステムを更に考案した。
【0011】
本発明者らは、本明細書における第4の例示的態様に従い、エアロゾル発生装置が、通信バスを介した1つ以上の拡張ユニットとの通信を制御するための方法を更に考案した。1つ以上の拡張ユニットの各々は、エアロゾル発生装置に接続可能であり、且つエアロゾル発生装置に接続されるとき、エアロゾル発生に加えて、エアロゾル発生装置の少なくとも1つの追加機能を可能にするように構成される。方法は、通信バスの複数の通信アドレスのうちの少なくとも1つの通信アドレスを特定することであって、それにより、信号は、通信アドレスを使用して、1つ以上の拡張ユニットのうちの拡張ユニットから受信される、特定することを含む。方法は、少なくとも1つの通信アドレスの各々に対して、信号が受信された拡張ユニットを示す拡張ユニット識別子を関連付けることを更に含む。方法は、各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの現在の接続状態を決定することを更に含む。方法は、各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子に関連付けられた通信アドレスを使用して、且つ拡張ユニットの決定された現在の接続状態に応じて、通信バスを介した、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットとの通信を制御することとを更に含む。
【0012】
本発明者らは、本明細書における第5の例示的態様に従い、エアロゾル発生装置の制御セクションによって実行されると、本明細書における第4の例示的態様による方法を制御セクションに実施させる命令を含むコンピュータプログラムを更に考案した。
【0013】
本発明者らは、本明細書における第6の例示的態様に従い、本明細書における第4の例示的態様に従う方法を実施するように構成される制御セクションを含むエアロゾル発生装置を更に考案した。
【0014】
本発明者らは、本明細書における第7の例示的態様に従い、本明細書における第6の例示的態様に従う電源ユニットを含むエアロゾル発生装置を更に考案した。
【0015】
したがって、第1~第7の例示的態様は、1つ以上の拡張ユニットがエアロゾル発生装置に接続されることを可能にする。各拡張ユニットは、エアロゾル発生装置により提供されるエアロゾル発生の機能を超える少なくとも1つの追加機能を提供するため、エアロゾル発生装置において1つ以上の追加機能を可能にすることができるようになる。
【0016】
更に、第1~第7の例示的態様は、いずれの拡張ユニットをエアロゾル発生装置に接続するべきかをユーザが選択できるため、エアロゾル発生装置により提供される追加機能をユーザの要件/ニーズに基づいて個人向けにすることを可能にする。したがって、各拡張ユニットは、ユーザに関係しない機能のための不必要なハードウェア及び/又はソフトウェアがユーザのエアロゾル発生装置に組み込まれること又は事前インストールされることを回避しながら、ユーザ体験を豊かにするための追加機能を提供することができる。
【0017】
加えて、エアロゾル発生装置が一度に複数の拡張ユニットと共に使用できる実施形態では、ユーザが一度に単一の追加機能に限定されることを回避することが可能である。拡張ユニットがいずれの端部にも接続インターフェースを含む場合、拡張ユニットを他の拡張ユニットに取り付けることができ、それにより、ユーザがユーザ自身の「設定」を構築することを可能にする、ある種の「拡張ユニットチェーン」が提供され、拡張ユニットは、エアロゾル発生装置に対して任意の順序で構成することができる。
【0018】
第2の例示的態様によるエアロゾル発生装置の制御セクションは、接続インターフェースを介した電力供給の大きさ、接続インターフェースによる電力供給の方向及び接続インターフェースを介したデータの転送の少なくとも1つを制御するように構成されるため、拡張ユニットにより電力、メモリ及びエアロゾル発生装置の他のリソースに課される要求をエアロゾル発生装置が制御することが可能である。
【0019】
更に、第4の例示的態様による、エアロゾル発生装置が、通信バスを介した1つ以上の拡張ユニットとの通信を制御するための方法は、接続された拡張ユニットによる通信のためにいずれのアドレスが使用されているかを特定し、通信バス上でのこれらの拡張ユニットとの通信を適切に制御するために、前述した方法を実施するエアロゾル発生装置が通信バスの通信アドレス全体を簡単に効率的にスキャンすることを可能にする。
【0020】
したがって、第4の例示的態様による方法により、追加機能が必要に応じてのみエアロゾル発生装置に提供され得る手段を提供することが容易になり得る。更に、第4の例示的態様による方法により、エアロゾル発生装置に機能を追加することができる一方、装置が比較的小さいサイズ及び比較的軽い重量を維持することを確実にしながら、エアロゾル発生装置のメモリ空間、電源及びユーザインターフェースのいかなる制限も上回ることのない手段を提供することが容易になり得る。
【0021】
本発明の実施形態について、以下で説明する添付図面を参照して、単なる非限定的な例として詳細に説明する。異なる図に現れる類似の参照符号は、別段の指示がない限り、同一の又は機能的に類似した要素を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本明細書における例示的態様による、エアロゾル発生装置の概略図である。
【
図2】本明細書における例示的態様による、エアロゾル発生装置の電源ユニットを図示するブロック図である。
【
図3】本明細書における例示的態様による、エアロゾル発生装置のための拡張ユニットの概略図である。
【
図4A】I2C通信プロトコルを使用する「マスター」装置及び「スレーブ」装置の構成を図示するブロック図である。
【
図4B】I2C通信プロトコルを使用する第1の装置と第2の装置との間の接続の詳細な例示的な構成を図示するブロック図である。
【
図4C】シリアルUART通信プロトコルを使用する2つの装置間の接続の詳細な例示的な構成を図示するブロック図である。
【
図4D】SPI通信プロトコルを使用する装置間の接続の2つの詳細な例示的な構成を図示するブロック図である。
【
図4E】SPI通信プロトコルを使用する装置間の接続の2つの詳細な例示的な構成を図示するブロック図である。
【
図5】
図3の電源ユニットに含まれて外部拡張ユニットとの一体化を容易にし得る電源回路の例示的な構成を示す概略図である。
【
図6B】拡張ユニットが
図3のエアロゾル発生装置にどのように接続して、エアロゾル発生システムを提供し得るかを示す概略図である。
【
図7】第1の例示的態様に従って構成される拡張ユニットに含まれ得る回路の例示的な構成を示す概略図である。
【
図8】第3の例示的態様に従って構成される拡張ユニット100に含まれ得る回路800の例示的な構成を示す概略図である。
【
図9】第4の例示的態様に従って構成される拡張ユニット100に含まれ得る回路900の例示的な構成を示す概略図である。
【
図10】開示された例示的態様での使用に適切なレイヤソフトウェアアーキテクチャを図示するブロック図である。
【
図11】本明細書における例示的態様による、通信バスを介した1つ以上の拡張ユニットとの通信を
図3のエアロゾル発生装置が制御するプロセスを図示するフロー図である。
【
図12】本明細書における第1の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニットとの通信を
図3のエアロゾル発生装置が制御し得る例示的なプロセスを図示するフロー図である。
【
図13】本明細書における第2の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニットとの通信を
図3のエアロゾル発生装置が制御し得る例示的なプロセスを例示するフロー図である。
【
図14】本明細書における第3の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニットとの通信を
図3のエアロゾル発生装置が制御し得る例示的なプロセスを図示するフロー図である。
【
図15】本明細書における第4の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニットとの通信を
図3のエアロゾル発生装置が制御し得る例示的なプロセスを図示するフロー図である。
【
図16】本明細書における第5の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニットとの通信を
図3のエアロゾル発生装置が制御し得る例示的なプロセスを図示するフロー図である。
【
図17A】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのアプリケーションソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図17B】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのアプリケーションソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図17C】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのアプリケーションソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図18A】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのシステムソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図18B】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのシステムソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図18C】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのシステムソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図18D】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのシステムソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図18E】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのシステムソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図18F】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのシステムソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図18G】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのシステムソフトウェアレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図19A】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのボードサポートレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図19B】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのボードサポートレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図19C】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのボードサポートレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図20A】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのハードウェアアブストラクションレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図20B】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのハードウェアアブストラクションレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【
図20C】
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャのハードウェアアブストラクションレイヤ上でエアロゾル発生装置により実施される動作を図示するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
ここで、本発明の例示的な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図面、詳細な説明又は任意の請求項における技術的特徴の後に参照符号が続く場合、参照符号は、図面、詳細な説明及び請求項の理解度を高める目的のみのために含まれる。したがって、参照符号又はそれらの欠如のいずれも、いかなる請求項の要素の範囲にもいかなる限定的な効果も及ぼさない。
【0025】
図1は、本明細書における例示的態様によるエアロゾル発生装置1の概略図である。
【0026】
エアロゾル発生装置1は、エアロゾル発生装置1のユーザによって吸入され得るエアロゾル(すなわち蒸気)を発生させるように構成される手持ち式装置である。
【0027】
エアロゾル発生装置1は、この例示的態様におけるように、いわゆる「e蒸気」装置であり得る。E蒸気装置は、タバコを含まず、非限定的な例としてニコチン及び/又は香味を含む液体を加熱して、装置又は交換可能カートリッジ内に含まれる液体の直接的な電気加熱により蒸気を生成させる。この場合、エアロゾル発生装置1は、本例示的態様におけるように、電源ユニット10、エアロゾル発生ユニット20及び任意選択で、本例示的態様におけるような香味ユニット30を含み得る。
【0028】
エアロゾル発生ユニット20は、本例のように、エアロゾル源を貯蔵するための貯蔵部21と、エアロゾル源を霧化するための負荷22とを含み得る。電力は、電源ユニット10によって負荷22に提供される。グリセリン、プロピレングリコール又は水などの蒸気を生成する液体を含み得るエアロゾル源を貯蔵部21から負荷22に引き寄せるために、芯又は他の任意の適切な手段が設けられ得る。
【0029】
負荷22は、エアロゾル源を(例えば、加熱することによって)霧化し、それにより、ユーザの吸入行動に応答して香味ユニット30を通過するエアロゾルを発生させる。一例では、負荷22は、加熱要素の電気負荷、すなわち加熱要素によって消費されるエネルギーによって表される。加熱要素は、抵抗性、誘導性、などであり得る。
【0030】
香味ユニット30は、
図1に示すように、香味源31及び吸入ポート32を含み得る。香味源31は、エアロゾルが香味源31を通過するにつれてエアロゾルに香味料が添加されるように、例えば、細断された原料タバコ若しくは別の植物(例えば、ミント又はハーブ)の粒子及び/又はメンソール又はフルーツ香味料などの香味料を収容し得る。
【0031】
電源ユニット10、エアロゾル発生ユニット20及び香味ユニット30は、個々のユニットが容易に交換され得るように着脱可能であり得る。例えば、エアロゾル発生装置1の要素は、任意の適切な手段により、例えば要素のハウジング又は他の部分間の締まり嵌め、スナップ嵌め、ねじ込み嵌合、差込嵌合又は磁気嵌合を介して着脱可能に一緒に組み立てることが可能である。代わりに、電源ユニット10、エアロゾル発生ユニット20及び任意選択で香味ユニット30は、様々な要素を分離することができないように、例えば超音波溶接によって固定的に取り付けられ得る。
【0032】
加えて又は代わりに、貯蔵部21、及び/又はその中に貯蔵されたエアロゾル源、及び/又は香味源31は、交換可能であり得る。例として、少なくとも、エアロゾル発生ユニット20の貯蔵部21は、交換可能カートリッジの形態で設けられ得る。加えて又は代わりに、香味ユニット30の香味源31は、交換可能カートリッジの形態で設けられ得る。
【0033】
図1のエアロゾル発生装置1のエアロゾル発生ユニット20及び香味ユニット30は、別個のユニットとして示されているが、これら2つのユニットは、代わりに、単一のユニットとして設けられ得る。更なる代替形態では、エアロゾル発生装置1は、香味ユニットを含まなくてもよい。この場合、任意の香味は、任意選択で、エアロゾル発生ユニット20の貯蔵部21内のエアロゾル源で提供され得る。
【0034】
図1に示す例示的態様では、エアロゾル発生装置1は、いわゆる「e蒸気」装置である。代わりに、エアロゾル発生装置は、いわゆる「T-蒸気」装置であり得、一般に加熱非燃焼式装置又は被加熱タバコ装置とも称され得る。加熱非燃焼式装置は、加熱要素(例えば、タバコスティックを取り囲む管状ヒータ)によって直接加熱されて蒸気を生成するタバコを含む。別のタイプの加熱式タバコ装置は、装置又は交換可能カートリッジ内に含まれる液体の直接的な電気加熱によって蒸気を形成させるための、間接的に加熱されるタバコ(例えば、カプセル又はポッド内のタバコ粉末)を含む。
【0035】
エアロゾル発生装置が「T-蒸気」装置である例示的態様では、エアロゾル発生装置は、装置内に設けられたタバコを加熱する(しかし、燃焼させない)加熱オーブン又は他の手段を含み得る。タバコは、例えば、従来のスティックに類似したタバコスティックの形態で提供され得る。
【0036】
より具体的な例として、エアロゾル発生装置が「T-蒸気」装置である例示的態様では、電源ユニット10は、電源に追加的に、エアロゾル発生ユニット内に設けられ得る、タバコを加熱するための加熱オーブン又は他の手段を含み得る。この場合、エアロゾル発生ユニットは、タバコを格納するためにのみ機能し得、いかなる更なる電子機器も含まなくてもよい。
【0037】
図2は、本明細書における例示的態様によるエアロゾル発生装置の電源ユニット10を図示するブロック図である。電源ユニット10は、
図1のエアロゾル発生装置1の電源ユニットであり得る。代わりに、電源ユニット10は、例えばT-蒸気装置などの任意の他の適切なエアロゾル発生装置の電源ユニットであり得る。
【0038】
図2に示す電源ユニット10は、制御セクション11、電源12及び接続インターフェース13を含む。任意選択で、電源ユニット10は、現在の例示的態様のように、少なくとも1つのセンサ14及び/又は少なくとも1つの入力/出力(I/O)セクション15を含み得る。更に、電源ユニット10がT-蒸気装置の電源ユニットである場合、電源ユニット10は、任意選択で、加熱オーブン16又はタバコを加熱する他の手段を含み得る。
【0039】
電源12は、本例のように、再充電可能電源であり得る。電源12は、本例のように、リチウムイオン電池であり得る。代わりに、電源12は、例えば、充電式二次電池又は電気二重層コンデンサ(EDLC)であり得る。
【0040】
制御セクション11は、マイクロプロセッサなどの1つ以上の処理ユニット(例えば、中央処理ユニット(CPU))又は適切にプログラムされたフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは特定用途向け集積回路(ASIC))を含み得る。制御セクション11は、本例示的態様のように、エアロゾル発生装置の動作を制御するように構成され得る。
【0041】
例として、制御セクション11は、エアロゾル発生ユニット20への電力の供給と、電源12の充電とを制御し得る。加えて又は代わりに、制御セクション11は、必要に応じて少なくとも1つのセンサ14への電力の供給を制御し、少なくとも1つのセンサ14から信号を受信して処理し、受け取った信号に基づいてエアロゾル発生装置1の動作を制御し得る。加えて又は代わりに、制御セクション11は、少なくとも1つのI/Oセクション15によるエアロゾル発生装置1のユーザへの情報の出力を制御し、少なくとも1つのI/Oセクション15によるユーザ入力の受け取りを制御し、受け取ったユーザ入力に基づいてエアロゾル発生装置1の動作を制御し得る。制御セクション11は、実施される機能ごとに別個のモジュール又はセクションを含み得る。
【0042】
加えて又は代わりに、制御セクション11は、エアロゾル発生装置の動作を制御するその機能を実施するのに必要な任意のメモリセクション(図示せず)を含み得る。そのようなメモリセクションは、制御セクション11の一部として提供され得る(制御セクション11内に含まれ得る)(例えば、一体的に形成されるか又は同じチップ上に提供され得る)か、又は別個に提供されるが、電源ユニット10内で制御セクション11に電気的に接続され得る。例として、メモリセクションは、例えば、作業メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ)を含む揮発性メモリリソース及び不揮発性メモリリソースの両方を含み得る。加えて、メモリセクションは、制御セクション11によって実行されると、様々な機能を制御セクション11に実施させるコンピュータ可読命令を含むコンピュータプログラムを記憶する命令保存部(例えば、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)又はフラッシュメモリの形態のROM)を含み得る。メモリセクションは、例えば、少なくとも1つのセンサ14及び少なくとも1つの入力/出力(I/O)セクション15に関する情報などの追加情報を保存するためのメモリリソースを更に含み得る。
【0043】
接続インターフェース13は、本例のように、電源12を充電する際に使用する1つ以上の充電端子(例えば、USB端子、マイクロUSB端子、無線充電端子など)及び
図1の電源ユニット10からエアロゾル発生ユニット20への電力の供給を可能にする1つ以上の放電端子を含み得る。接続インターフェースについて以下で更に詳細に説明する。
【0044】
例示的態様、例えば、電源ユニット10が任意選択で少なくとも1つのセンサ14を含む本例示的態様では、少なくとも1つのセンサ14は、本例のように、エアロゾル発生装置1のユーザによる吸入行動を検出する際に使用される吸入センサ及び/又は電源12の充電若しくは放電を検出する際に使用される電圧センサ及び電流センサの1つ以上を含み得る。
【0045】
例示的態様、例えば、電源ユニット10が任意選択で少なくとも1つのI/Oセクション15を含む本例示的態様では、少なくとも1つのI/Oセクション15は、エアロゾル発生装置1がエアロゾル発生装置1のユーザから入力を受信することを可能にする入力手段を含み得る。非限定的な例として、電源ユニット10は、
図1に示すようなボタン17を含み得る。代わりに、電源ユニット10は、1つ以上のスイッチ若しくはタッチパネルなどの任意の適切な入力手段又はそのような入力手段の任意の適切な組合せを含み得る。更なる代替形態として、少なくとも1つのI/O手段は、入力手段を含まなくてもよく、代わりに、エアロゾル発生装置1の動作は、少なくとも1つのセンサ14の出力に基づいて制御され得る。
【0046】
加えて又は代わりに、少なくとも1つのI/Oセクション15は、エアロゾル発生装置のユーザに情報を提供するための出力手段を含み得る。例として、電源ユニット10は、LCDスクリーン又はタッチスクリーンなどの表示ユニットを含み得る。加えて又は代わりに、電源ユニット10は、それぞれの指標(例えば、装置の電源が投入されている、電池残量が少ない、エアロゾル源の交換が必要である)をユーザに提供するために、様々な照明パターンに従って動作するように構成された1つ以上のLEDを含み得る。例として、電源ユニット10が単一のLEDを含む場合、連続光は、エアロゾル発生装置1の電源が投入されていることを示し得、点滅光は、電池残量が少ないこと(すなわち電源12の充電が必要であること)を示し得る。
【0047】
図2に示す例示的な電源ユニット10では、少なくとも1つのセンサ14及び少なくとも1つのI/Oユニット15は、制御セクション11とは別個に示されている。代わりに、少なくとも1つのセンサ14の1つ以上及び/又は少なくとも1つのI/Oユニット15の1つ以上は、制御セクション11に組み込まれ得る。更なる代替形態として、少なくとも1つのセンサ14の1つ以上は、(
図1に示すエアロゾル発生ユニット20などの)エアロゾル発生ユニット内に設けられ得、エアロゾル発生ユニット内のセンサの出力が制御セクション11に提供されることを可能にするために、適切な接続端子が電源ユニット10及びエアロゾル発生ユニット内に設けられ得る。
【0048】
上で論じたように、本発明者らは、要件/ニーズに応じてのみ、エアロゾル発生装置に機能を追加できる手段を提供する必要があることを認識した。更に、本発明者らは、エアロゾル発生装置に機能を追加することができる一方、装置が比較的小さいサイズ及び比較的軽い重量を維持することを確実にしながら、エアロゾル発生装置のメモリ空間、電源及びユーザインターフェースのいかなる制限も上回ることのない手段を提供する必要があることを認識した。
【0049】
したがって、本発明者らは、
図3に示すような、本明細書の例示的態様による、エアロゾル発生装置200のための拡張ユニット100を考案した。
【0050】
拡張ユニット100は、エアロゾル発生装置に接続可能である、拡張ユニットの第1の端部における第1の接続インターフェース101と、拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、エアロゾル発生に加えて、エアロゾル発生装置200の少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段103とを含む。
【0051】
任意選択で、拡張ユニット100は、本例示的態様のように、第2の接続インターフェース102を含み得る。代替的な例示的態様では、拡張ユニットは、第1の接続インターフェース101のみを含み得る。
【0052】
図3に示すように、第1の接続インターフェース101は、拡張ユニット100の第1の端部に設けられ得る。第1の接続インターフェース101は、現在の例示的態様のように、第1の他の拡張ユニット(例えば、
図6Bに示す拡張ユニット110及び120)に接続可能であり得る。
【0053】
加えて、任意選択の第2の接続インターフェース102は、
図3に示すように、第1の端部とは反対側の、拡張ユニット100の第2の端部に設けられ得、第2の他の拡張ユニット(例えば、
図6Bに示す拡張ユニット110及び120)に接続可能であり得る。
【0054】
図3に示す例示的態様では、第1の接続インターフェース101は、エアロゾル発生装置200に接続可能である。任意選択で、第2の接続インターフェース102もエアロゾル発生装置200に接続可能であり得、その結果、第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102の両方がエアロゾル発生装置200に接続可能であり得る。この場合、拡張ユニット100のいずれの端部もエアロゾル発生装置200に接続することができ、接続された拡張ユニット100は、エアロゾル発生装置200に対する向きに関係なく、少なくとも1つの追加機能をエアロゾル発生装置200に提供できる。
【0055】
第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102は、任意の適切な手段により、例えば、ハウジング間又はこれら要素の任意の他の適切な部分間の締まり嵌め、スナップ嵌め、ねじ込み嵌合、差込嵌合又は磁気嵌合を介して他の拡張ユニット及び/又はエアロゾル発生装置200に接続可能であり得る。すなわち、第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102は、エアロゾル発生装置200への物理的(すなわち機械的)接続を容易にするのに必要な任意の適切な手段を含み得る。例えば、他の拡張ユニット及び/又はエアロゾル発生装置200への接続を容易にするために、第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102は、エアロゾル発生装置又は第1の他の拡張ユニットに接続可能な磁気コネクタ、締まり嵌めコネクタ、プラグコネクタ及びソケットコネクタの少なくとも1つを含み得る。
図3に示す例示的態様では、第1の接続インターフェース101は、磁気コネクタを含む。
【0056】
拡張ユニット100は、エアロゾル発生装置200から供給される電力を、例えば第1の接続インターフェース101を介して受け取るように構成され得る。代わりに、拡張ユニット100が任意選択の第2の接続インターフェース102を含む現在の例示的態様などの例示的態様では、拡張ユニット100は、第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102の一方がエアロゾル発生装置200に接続しているとき、第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102の一方を介して、エアロゾル発生装置200から供給される電力を受け取るように構成され得る。
【0057】
加えて又は代わりに、拡張ユニット100は、第1の接続インターフェース101を介して、エアロゾル発生装置200に電力を供給するように構成され得る。代わりに、拡張ユニット100が任意選択の第2の接続インターフェース102を含む現在の例示的態様などの例示的態様では、拡張ユニット100は、第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102の一方がエアロゾル発生装置200に接続しているとき、拡張ユニット100の一部として提供される手段103に応じて、第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102の一方を介して、エアロゾル発生装置200に電力を供給するように構成され得る。
【0058】
更に、拡張ユニット100は、第1の接続インターフェース101を介してエアロゾル発生装置200からデータを受信するか、又はエアロゾル発生装置200にデータを転送するように構成され得る。代わりに、拡張ユニット100が任意選択の第2の接続インターフェース102を含む現在の例示的態様などの例示的態様では、拡張ユニット100は、加えて又は代わりに、接続インターフェースがエアロゾル発生装置200に接続されるとき、第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102を介してエアロゾル発生装置200からデータを受信するか、又はエアロゾル発生装置200にデータを転送するように構成され得る。そのデータは、例えば、コマンド、命令又はフィードバックを含み得、例えば可変電流又は可変電圧を有する信号などの任意の適切な形態で提供され得る。
【0059】
第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102は、他の拡張ユニット及び/又はエアロゾル発生装置200への電子接続を容易にするのに必要な任意の適切な手段を含み得る。例えば、第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102は、エアロゾル発生装置200の制御セクション211及び/又は電源212への、エアロゾル発生装置200の接続インターフェース213を介した電子接続を容易にするための任意の適切な手段及び/又は別の拡張ユニットの接続インターフェースを介した電子接続を容易にするための任意の適切な手段を含み得る。
【0060】
例えば、第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102の少なくとも1つは、1つ以上のデータ端子及び/又は1つ以上の電源端子を含み得る。好ましくは、第1の接続インターフェース及び/又は第2の接続インターフェースは、インターインテグレイテッドサーキット(I2C)インターフェースを含み得る。
【0061】
例えば、第1の接続インターフェース101は、1つ以上の電源端子を含み得る。拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、第1の接続インターフェース101を介した電力供給の大きさ及び電力供給の方向の少なくとも1つが、エアロゾル発生装置200によって制御され得る。加えて又は代わりに、拡張ユニット100が任意選択の第2の接続インターフェース102を含む例示的態様、例えば現在の例示的態様では、第2の接続インターフェース102は1つ以上の電源端子を含み得る。拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、第2の接続インターフェース102を介した電力供給の大きさ及び電力供給の方向の少なくとも1つが、エアロゾル発生装置200によって制御され得る。このように、拡張ユニット100からエアロゾル発生装置200への電力の供給及び/又はその逆向きの電力の供給が、第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102を介して、エアロゾル発生装置200の制御下で実施され得る。
【0062】
本発明者らは、インターインテグレイテッドサーキット(I2C)が、拡張ユニット100とエアロゾル発生装置200及び/又は他の拡張ユニットとの間の通信のために最も適切なハードウェアプロトコルであり得ることを認識した。代替形態として、通信のための他のプロトコル、例えばシリアルペリフェラルインターフェース(SPI)及び非同期シリアルインターフェース(例えば、RS-232又は汎用非同期レシーバ/トランスミッタ(UART))が使用され得る。しかしながら、後述するように、I2Cの使用は、更なる追加の利点をもたらし得る。
【0063】
I2Cは、複数の「スレーブ」デジタル集積回路(「チップ」)が1つ以上の「マスター」チップと通信することを可能にすることを意図しているプロトコルである。I2Cは、SPIのように、単一装置内の近距離通信のためにのみ設計される。I2Cは、非同期シリアルインターフェース(例えば、RS-232又はUART)のように、2つの信号ワイヤが情報を交換することが必要である。
【0064】
図4Aは、I2C通信プロトコルを使用する「マスター」装置301及び「スレーブ」装置302A、302B、302Cの構成を図示するブロック図である。
図4Bは、I2C通信プロトコルを使用する第1の装置と第2の装置との間の接続の詳細な例示的な構成を図示するブロック図である。本実施例では、「マスター」装置はエアロゾル発生装置であり、「スレーブ」装置はエアロゾル発生装置に接続可能な拡張ユニットである。
【0065】
図4A及び
図4Bに示すように、I2Cバスは、2つの信号、SCL及びSDAから構成される。SCLはクロック信号であり、SDAはデータ信号である。現在のバスマスター301は、常にクロック信号を発生させる。いくつかのスレーブ装置302A、302B、302Cは、マスター装置301が更なるデータを送信することを遅延させるために(又はマスター装置301がクロックを出力することを試みる前に、データを準備するためにより多くの時間を費やすために)、ときにクロックを強制的にlowにし得る。これは、「クロックストレッチ」と呼ばれる。UART又はSPI接続と異なり、I2Cバスドライバは、「オープンドレイン」であり、これは、I2Cバスドライバが、対応する信号回線をlowに下げることができるが、highに駆動することができないことを意味する。したがって、ある装置がラインをhighに駆動しようとする一方、別のドライバがそのラインをlowに下げようとするバス競合が存在することはあり得ず、ドライバへの損傷又はシステムにおける過剰な電力消費の可能性が排除される。各信号ラインは、それをlowにアサートする装置が存在しない場合、信号をhighに戻すための(
図4Bに示すような)プルアップ抵抗R1、R2を有する。抵抗の選択は、バス上の装置に応じて変化する。
【0066】
I2Cアドレスは、7ビット又は10ビットのいずれかである。10ビットのアドレスの使用は、比較的まれであり、したがって、標準的チップは、一般に、7ビットアドレスを使用する。したがって、標準が使用される場合でも、7ビット数は、0~127であるため、I2Cバス上で最大128個の装置に対応することができる。7ビットアドレスを送信する場合、装置は、8ビットを送信するように構成され得、余分のビットは、マスター装置がスレーブ装置に書き込んでいるか又はそれから読み取っているかをアドレススレーブ装置に通知するために使用される。具体的には、余分のビットが値0を有する場合、これは、マスター装置がアドレス先のスレーブ装置に書き込んでいることを示し得る。同様に、余分のビットが値1を有する場合、これはマスター装置が、アドレス先のスレーブ装置から読み取っていることを示し得る。例として、7ビットアドレスは、バイトの上位7ビットに位置し得、Read/Write(R/W)ビットは、LSB(最下位ビット)にある。10ビットアドレスが使用される場合、余分のビットは、対応するように、マスター装置がアドレス先のスレーブ装置に書き込んでいるか又はそれから読み込んでいるかを示すために使用され得る。
【0067】
図4Cは、シリアルUART通信プロトコルを使用する2つの装置401、402間の接続の詳細な例示的な構成を図示するブロック図である。シリアルポートは非同期である(クロックデータは送信されない)ため、それらを使用する装置401、402は、データレートに関して事前に同意していなければならない。2つの装置401、402も同じレートに近いクロックを有していなければならない。いずれか側におけるクロックレート間の差が過剰な場合、データが歪むことになる。
【0068】
非同期シリアルポートは、ハードウェアオーバーヘッドを必要とし、いずれの端部におけるUARTも、ソフトウェアに実装するには比較的複雑であり挑戦的である。少なくとも1つのスタートビット及びストップビットは、各データフレームの一部である。これにより、8ビットのデータを送信することは、10ビットの伝送時間を必要とする。
【0069】
更に、非同期シリアルポートは、本質的に、2つの装置間の通信に適している。複数の装置を単一のシリアルポートに接続できるが、バス競合(2つの装置が同時に同じラインを駆動することを試みる場合)が常に問題である。バス競合は通常、装置への損傷を防止するために、外部ハードウェアにより慎重に処理されなければならない。
【0070】
図4D及び
図4Eは、SPI通信プロトコルを使用する装置間の接続の2つの詳細な例示的な構成を図示するブロック図である。
【0071】
シリアルUART及びI2Cと比較して、SPIは、比較的多数のピンを必要とする。
図4Dに示すように、SPIバスを用いて単一のマスター装置403を単一のスレーブ装置404に接続するには4本のラインを必要とする。更に、
図4Eに示すように、新規なスレーブ装置405、406の各々がマスター装置403上に1つの追加のチップ選択I/Oピンを必要とし、その結果、多数の装置が単一のマスター装置403にスレーブしなければならない場合、新規なスレーブ装置405、406としてピン接続の急激な増加がもたらされる。
【0072】
各装置に対する多数の接続は、タイトなPCBレイアウト状況で信号のルーティングもより困難にし得る。SPIは、バス上に1つのマスター装置403のみを許容するが、任意の数のスレーブ装置404、405、406をサポートする(バスに接続されている装置の駆動能力及び利用可能なチップ選択ピンの数にのみ影響を受ける)。
【0073】
SPIは、一部の装置について10MHzを超えるクロックレート(したがって1千万ビット/秒)をサポートする高データ速度全二重(データの同時送受信)接続に適切であり、速度は、良好に比例する。いずれの端部にあるハードウェアも、通常、非常に単純なシフトレジスタであり、ソフトウェアでの容易な実現を可能にする。
【0074】
したがって、I2C通信プロトコルの使用は、それが非同期シリアルプロトコルのように単に2本のワイヤを必要とする点で有利であり得る。対照的に、SPI通信プロトコルは、各装置間に有意な量の追加配線を必要とする。
【0075】
SPI通信プロトコルと異なり、I2C通信プロトコルは、マルチマスターシステムもサポートすることができ、複数のマスター装置がバス上の全ての装置と通信することが可能である(マスター装置はバス上で互いに会話することができず、バスラインを使用して交替で会話しなければならない)。
【0076】
I2C通信プロトコルの使用により実現されるデータ速度は、非同期シリアルプロトコルとSPIプロトコルによって実現されるものの間になる。具体的には、大部分のI2C装置は、100kHz又は400kHzで通信できる。I2Cにはオーバーヘッドがあり、8ビットのデータごとに、追加の1ビットのメタデータ(「ACK/NACK」ビット)が送信される。
【0077】
I2C通信プロトコルを実現するのに必要なハードウェアは、SPI通信プロトコルにとって必要なものよりも複雑であるが、それは、非同期シリアルプロトコルを実現するのに必要なものよりも複雑さは遙かに低い。更に、I2C通信プロトコルを実現するのに必要なハードウェアは、比較的容易にソフトウェアで実現できる。
【0078】
したがって、I2Cは、拡張ユニット100と、エアロゾル発生装置200及び/又は他の拡張ユニットとの間の通信を実現するための特に有利なプロトコルの選択であり得る。具体的には、2本の通信ライン(SDA/SCL)のみを用いて最大127個の装置と接続する能力により、必要な数の配線を過度に増加させることなく、複数の拡張ユニットを単一のエアロゾル発生装置に接続させることが可能になる。更に、大部分のデジタルセンサ及び装置がI2Cプロトコルをサポートしている。このように、かなり高いデータ転送速度(最大1MHz)により、様々な高負荷データ収集システムを実現することが可能になる。
【0079】
図3に戻ると、拡張ユニット100は、拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、エアロゾル発生に加えて、エアロゾル発生装置200の少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段103を更に含む。
【0080】
少なくとも1つの追加機能は、電気的機能又は電子的機能、すなわち電力に基づいて得られる機能であり得る。例として、手段103は、拡張ユニット101がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102の1つを介して、エアロゾル発生装置200(例えば電源ユニット210の制御セクション211又は電源212に)に電子的に接続されるように構成され得る。具体的には、手段103は、拡張ユニット100とエアロゾル発生装置200との間の電力及び/又はデータの転送に基づいて、少なくとも1つの追加機能を可能にするように構成され得る。
【0081】
加えて又は代わりに、少なくとも1つの機能は、少なくとも1つの機能がエアロゾル発生装置200によるエアロゾル発生に影響しない又は影響を及ぼさない点において、エアロゾル発生装置200により(例えば、電源ユニット10、エアロゾル発生ユニット20及び任意選択で香味ユニット30により)提供されるエアロゾル発生機能への追加的又は補足的なものであり得る。すなわち、少なくとも1つの追加機能は、例えば、発生されたエアロゾルへの香味の追加など、エアロゾル発生のための機能とは別個であり得る。
【0082】
例として、少なくとも1つの追加機能は、例えば、以下の1つ以上を含み得る:
・フラッシュライト機能、
・エアロゾル発生装置の状態を示すための触覚フィードバック機能、
・接続された装置に第1の接続インターフェース及び/又は第2の接続インターフェースを介して電力を供給する電力供給機能、
・表示機能、及び
・音声出力機能。
【0083】
手段103は、拡張ユニット100により可能にされる少なくとも1つの追加機能に依存する。様々な追加機能のための手段103の例が、以下で詳細に説明される。
【0084】
例として、エアロゾル発生装置200を、拡張ユニットが取り付けられている間であっても、容易に且つ簡便に取り扱うことができ、ユーザにより吸入されるエアロゾルを発生させるために使用できるように、エアロゾル発生装置200と、いかなる接続される拡張ユニット100との組合せも、比較的小さいサイズ及び比較的軽い重量を維持することを確実にすることが有利な場合がある。
【0085】
この場合、各拡張ユニットが最小限の数の追加機能(例えば、1つのみの機能又は最大で2つ若しくは3つの機能)を提供することが好ましい場合があり、それにより、各拡張ユニット100内の構成要素の数、したがって各拡張ユニット100のサイズ及び重量を最小限に抑えることができる。このように、拡張ユニット100は、多数の電気機能又は電子機能を提供するが、(例えば、エアロゾル発生装置と比較して)サイズが比較的大きく比較的重い移動通信装置(例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット、ラップトップコンピュータなど)と異なる場合がある。具体的には、1つ以上の移動通信装置に接続している間、エアロゾル発生装置200を使用することは、扱いにくく非実用的であり得る。すなわち、拡張ユニット100は、移動通信装置でなくてもよい。
【0086】
加えて又は代わりに、この場合、拡張ユニット100の第1及び/又は第2の接続インターフェース101、102により提供されるエアロゾル発生装置200への物理的接続は、拡張ユニット100がエアロゾル発生ユニット200に取り付けられたときにエアロゾル発生装置200の本体に組み込まれ得、その結果、エアロゾル発生装置200及び拡張ユニット100を単一ユニットとして一緒に使用し取り扱うことができるように構成され得ることが好ましい場合がある。
【0087】
エアロゾル発生装置200は、現在の例示的態様におけるような
図1に示すエアロゾル発生装置1であり得るか、又は
図1に関連して説明されるいずれかの代替的なエアロゾル発生装置であり得る。したがって、エアロゾル発生装置の上記の説明は、必要な変更を加えて、エアロゾル発生装置200に当てはまる。
【0088】
より具体的には、エアロゾル発生装置200は電源ユニット210を含み得る。電源ユニット210は、
図2の電源ユニット10に関連して上述した通りであり得る。電源ユニット210は、制御セクション211、電源212及び接続インターフェース213を含み得る。
図2の電源ユニット10の制御セクション11、電源12及び接続インターフェース13の説明は、同様に、制御セクション211、電源212及び接続インターフェース213に当てはまり、したがってここでは繰り返さない。
【0089】
接続インターフェース213は、拡張ユニット100に接続可能であり得る。例として、接続インターフェース213は、任意の適切な手段により、例えばハウジング間又はこれらの要素の任意の他の適切な部分間の締まり嵌め、スナップ嵌め、ねじ込み嵌合、差込嵌合又は磁気嵌合を介して他の拡張ユニット100に接続可能であり得る。
【0090】
より一般的には、接続インターフェース213には、エアロゾル発生装置200の接続インターフェース213が、拡張ユニット100の第1の接続インターフェース101又は第2の接続インターフェース102との互換性を有するような、任意の適切な接続手段が設けられ得る。例えば、拡張ユニット100への接続を容易にするために、接続インターフェース213は、拡張ユニット100に接続可能な磁気コネクタ、締まり嵌めコネクタ、プラグコネクタ及びソケットコネクタの少なくとも1つを含み得る。
図3に示す例示的態様では、接続インターフェース213は、拡張ユニット100の第1の接続インターフェース101の磁気コネクタとの互換性を有する磁気コネクタを含む。
【0091】
制御セクション211は、接続インターフェース213を介した電力供給の大きさ、接続インターフェース213による電力供給の方向及び接続インターフェース213を介したデータの転送の少なくとも1つを制御するように構成され得る。
【0092】
例として、拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200の接続インターフェース213に接続しているとき、エアロゾル発生装置200は、接続インターフェース213を介して電力を供給するように構成され得る。加えて又は代わりに、エアロゾル発生装置200は、拡張ユニット100の一部として設けられている手段103に応じて、拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200の接続インターフェース213に接続されるとき、拡張ユニット100から供給される電力を、接続インターフェース213を介して受け取るように構成され得る。
【0093】
接続インターフェース213を介して拡張ユニットに電力を供給すること及び任意選択で適切に構成された拡張ユニットから供給される電力を受け取ることを容易にするために、エアロゾル発生装置200の電源ユニット210は、複数の追加要素を含み得る。例として、電源ユニット210は、フューエルゲージ、バッテリチャージャ、電源変換トランシーバ、ブーストDC/DCコンバータ及び電源管理ロジックの1つ以上を含み得る。これら要素の1つ以上が電源ユニット210の制御セクション211の一部として提供され得る。
【0094】
例として、
図5は、
図3の電源ユニット210に含まれて外部拡張ユニットとの一体化を容易にし得る電源回路500の例示的な構成を示す概略図である。
【0095】
図5に示す電源回路500は、フューエルゲージ501、バッテリチャージャ502、電源変換トランシーバ503、ブーストDC/DCコンバータ504及び電源管理ロジック505並びに
図3の電源ユニット210の電源202として機能するバッテリ506及び接続インターフェース213として機能する外部コネクタ507を含む。要素501~505の1つ以上が電源ユニット210の制御セクション211の一部として提供され得る。
【0096】
電源回路500の主要な機能は、外部コネクタ507を経由する電力の供給及び電力方向を制御すること並びにエアロゾル発生装置200自体に基準電圧を形成すること及びバッテリ506を充電する能力を提供することである。
【0097】
フューエルゲージ501は、バッテリレベル測定を実施して、拡張ユニット100などの拡張ユニットにより提供される少なくとも1つの追加機能をサポートするように機能する。
【0098】
フューエルゲージ501は、携帯型装置用に使用されるバッテリ506の残留電力レベルを測定するように構成され得る。フューエルゲージ501は、バッテリの温度及び電圧の測定中に、フューエルゲージの誤差を、補正技術を用いて減らすように構成され得る。フューエルゲージ501は高い精度を有することができ、それにより、外部感知機器又は類似手段の必要性が完全に低減又は回避される。
【0099】
バッテリチャージャ502は、単一セルリチウムイオン電池及びリチウムポリマー電池のためのリニアチャージャICであり得る。パス機能は、有利には、リチウムイオン電池に充電することよりも、システム電源に優先権を与えるように構成され得る。充電電流は、外部抵抗を用いて調整できる。
【0100】
電源変換トランシーバ503は、エアロゾル発生装置200と、異なる供給電圧で動作する拡張ユニット100などの拡張ユニットとの間でのインターフェースを容易にするために有利に使用され得る。例として、電源変換トランシーバ503は、双方向の電圧レベル変換を可能にすることができる。更なる例として、I2C通信プロトコルが使用される場合、電源回路500の1つ以上の構成要素は、第1の電源電圧(V_MCU)で動作し得、I2Cラインは、例えば、5Vの第2の電源電圧で動作し得る。
【0101】
ブーストDC/DCコンバータ504は、その入力からの電圧を上昇させてその出力に出す電力コンバータである。このように、電源回路500の1つ以上の構成要素が第1の供給電圧で動作し、I2Cラインが、例えば5Vの、第2の供給電圧で動作する場合、ブーストDC/DCコンバータは、電池から利用可能な電圧を、様々なICのための汎用電源としての5Vまで上昇させる。
【0102】
電源管理ロジック505は、様々な電源回路及び電力方向制御を実現できる。その主要な機能の1つは、外部コネクタ507のVDDポートを通る電力供給方向を制御することである。
【0103】
例として、エアロゾル発生装置200は、外部コネクタ507に5Vの電圧を供給するように構成されて、拡張ユニット100などの拡張ユニットに接続するとき、I2Cバスを介して拡張ユニットに給電し、そのアドレスを読み取り得る。接続された拡張ユニットがエアロゾル発生装置200に電力を供給するように構成される場合、バッテリ506の更なる充電のために、電源管理ロジック505が、このポート507の電力供給の方向を出力から入力に切り替えなければならない。
【0104】
図3に戻ると、接続インターフェース213が拡張ユニット100に接続される場合、エアロゾル発生装置200は、加えて又は代わりに、接続インターフェース213を介して拡張ユニット100からデータを受信するか、又は拡張ユニット100にデータを送信するように構成され得る。そのデータは、例えば、コマンド、命令又はフィードバックを含み得、例えば可変電流又は可変電圧を有する信号などの任意の適切な形態で提供され得る。
【0105】
接続インターフェース213は、拡張ユニット100への電子接続を容易にするのに必要な任意の適切な手段を含み得る。例えば、接続インターフェース213は、拡張ユニット100の第1の接続インターフェース101又は第2の接続インターフェース102を介した電子接続を容易にするための任意の適切な手段を含み得る。例として、接続インターフェース213は、1つ以上のデータ端子及び/又は1つ以上の電源端子を含み得る。好ましくは、接続インターフェース213は、拡張ユニット100に関連して上述したようなインターインテグレイテッドサーキット(I2C)インターフェースを含み得る。
【0106】
前述した記載から明らかなように、拡張ユニット100とエアロゾル発生装置200との構成により、エアロゾル発生システムを提供するために、1つ又は任意選択で2つ以上の拡張ユニット(拡張ユニット100及び/又は少なくとも1つの対応して構成された拡張ユニットを含む)をエアロゾル発生装置200に接続させることが可能になる。
【0107】
例として、
図6Aは複数の拡張ユニット110、120、130の概略図であり、
図6Bは、拡張ユニット110、120、130が、エアロゾル発生装置200にどのように接続して、エアロゾル発生システムを提供し得るかを示す概略図である。エアロゾル発生装置200は、
図3のエアロゾル発生装置である。
図3の拡張ユニット100の説明は、同様に、拡張ユニット110、120、130に当てはまる。
【0108】
図6Aの例示的態様では、拡張ユニット110は、拡張ユニット110がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、フラッシュライト機能を可能にするための手段を含む。拡張ユニット120は、拡張ユニット120がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、第1の接続インターフェース及び/又は第2の接続インターフェースを介してエアロゾル発生装置200及び/又は他の接続された装置に電力を供給する電力供給機能を可能にするための手段を含む。拡張ユニット130は、拡張ユニット130がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、音声出力機能を可能にするための手段を含む。
【0109】
図6Bに示すように、拡張ユニット110、120、130がエアロゾル発生装置200に直列に接続されて、エアロゾル発生システムが提供され得る。例として、拡張ユニット110の第1の接続インターフェース及び第2の接続インターフェースの一方が、エアロゾル発生装置200の電源ユニット210の接続インターフェース213に接続され得る。
【0110】
図6Bに示す例示的態様では、拡張ユニット120の第1の接続インターフェース及び第2の接続インターフェースの一方が、拡張ユニット110の第1の接続インターフェース及び第2の接続インターフェースの他方に接続されている。更に、拡張ユニット130の第1の接続インターフェース及び第2の接続インターフェースの一方は、拡張ユニット120の第1の接続インターフェース及び第2の接続インターフェースの他方に接続される。
【0111】
図6Bに示す例示的態様では、拡張ユニット110、120、130は、拡張ユニット110がエアロゾル発生装置200に最も近くなるように、且つ拡張ユニット130がエアロゾル発生装置200から最も遠くなるように接続されている。代わりに、拡張ユニット110、120、130は、エアロゾル発生装置200にいかなる順序でも接続され得る。更なる代替形態として、
図6Bに示す例示的態様よりも少ない又は多い拡張ユニットがエアロゾル発生装置200に接続され得る。
【0112】
図6Aの例示的態様では、拡張ユニット110、120及び130の各々は、任意選択の第2の接続インターフェースを含む。拡張ユニット110、120及び130の各々が第1の接続インターフェース101のみを含み、そのような任意選択の第2の接続インターフェースを含まない代替的な例示的態様では、エアロゾル発生システムを提供するために、拡張ユニット110、120及び130のうちの単一の拡張ユニットは、任意の所与の時間にエアロゾル発生装置200に接続され得る。この場合、エアロゾル発生装置200のユーザは、ユーザによって必要とされる少なくとも1つの追加機能に応じて、拡張ユニット100、120及び130のうちの接続される拡張ユニットを交換し得る。
【0113】
したがって、各拡張ユニット110、120、130は、エアロゾル発生装置200により提供されるエアロゾル発生の機能を超える少なくとも1つの追加機能を提供するため、1つ以上の拡張ユニット110、120、130を接続することにより、エアロゾル発生装置200において1つ以上の追加機能を可能にすることができるようになる。
【0114】
更に、エアロゾル発生装置200により提供される追加機能は、ユーザの要件/ニーズに基づいて個人向けにされ得る。したがって、各拡張ユニット110、120、130は、ユーザに関係しない機能のための不必要なハードウェア及び/又はソフトウェアがエアロゾル発生装置200に組み込まれること又は事前インストールされることを回避しながら、ユーザ体験を豊かにするための追加機能を提供することができる。
【0115】
更に、エアロゾル発生装置200が一度に複数の拡張ユニット110、120、130と共に使用できる、
図6A及び
図6Bの例示的態様のような例示的態様では、ユーザが一度に単一の追加機能に限定されることを回避することが可能である。拡張ユニット110、120、130がいずれの端部にも接続インターフェースを含む場合、拡張ユニットを他の拡張ユニットに取り付けることができ、それにより、ユーザがユーザ自身の「設定」を構築することを可能にする、ある種の「拡張ユニットチェーン」が提供され、拡張ユニット110、120、130は、エアロゾル発生装置に対して任意の順序で構成することができる。
【0116】
更に、エアロゾル発生装置200の制御セクション211は、接続インターフェース213を介した電力供給の大きさ、接続インターフェース213による電力供給の方向及び接続インターフェース213を介したデータの転送の少なくとも1つを制御するように構成されるため、拡張ユニット110、120、130により電力、メモリ及びエアロゾル発生装置200の他のリソースに課される要求をエアロゾル発生装置200が制御することが可能である。
【0117】
様々な追加機能のための拡張ユニット100の手段103の実施例の詳細について説明する。
【0118】
第1の例示的態様として、拡張ユニット101の少なくとも1つの追加機能は、フラッシュライト機能を含み得る。
【0119】
フラッシュライト機能は、必要に応じて、例えばユーザからの入力に応答して光を放出するか又は追加の光を提供する機能である。フラッシュライトは、エアロゾル発生装置などの電子手持ち式装置に、その主要な機能に加えて有益に組み込むことができる有用なツールである。適切に構成された拡張ユニットをエアロゾル発生装置に接続することにより、追加のフラッシュライト機能を提供することは、ユーザは多くの場合にエアロゾル発生装置を身につけており、したがって追加ライトが必要なときに直ちに利用可能である点で特に実用的であり得る。したがって、フラッシュライト機能を提供するように構成された拡張ユニット100は、容易にアクセス可能であり、使用が簡単であるという利点を提供し得る。
【0120】
現在の例示的態様では、少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段103は、少なくとも1つのLEDを含み得る。代わりに、手段103は、光を放出する任意の他の適切な手段を含み得る。
【0121】
正しく動作するために、フラッシュライトは、制御及び給電されなければならない。例として、第1の例示的態様の拡張ユニット100は、制御及び電源に関してエアロゾル発生装置200に依存し得る。
【0122】
例として、少なくとも1つのLEDは、例えば、第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102を介して、エアロゾル発生装置200から受信された制御信号に応答して光を放出し、且つ/又は放出される光を点滅させるか若しくは調光するように構成され得る(拡張ユニット100が任意選択の第2の接続インターフェースを含む例示的態様において)。制御及び電源に関してエアロゾル発生装置200に依存することにより、第1の例示的態様の拡張ユニット100は、製造するのに安価であり単純であり得る。
【0123】
したがって、手段103は、任意選択で、フラッシュライト機能を有する拡張ユニット100に給電すること及びそれを制御することを可能にするのに必要な、いかなる要素を含み得る。例として、フラッシュライト機能を可能にするための手段103は、例えば、GPIOエキスパンダ、DC/DCコンバータ、MOSFET又は任意の他の適切なトランジスタの少なくとも1つ並びに抵抗及びコンデンサの1つ以上を含む更なる要素を含み得る。
【0124】
図7は、第1の例示的態様に従って構成される拡張ユニット100に含まれ得る回路700の例示的な構成を示す概略図である。
【0125】
回路700は、GPIOエキスパンダ701、DC/DCコンバータ702、MOSFET 703、LED 704、2つの抵抗R1、R2と2つのコンデンサC1、C2及び2つの外部コネクタ705、706を含む。拡張ユニット100の第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102は、外部コネクタ705、706により実現され、
図5の外部コネクタ507の説明は、必要な変更を加えて外部コネクタ705、706に当てはまる。
【0126】
制御に関して、制御信号は、
図4A、
図4B及び
図5に関連して説明したようなI2Cバス又は任意の他の適切な通信手段を介してエアロゾル発生装置200から提供され得る。制御信号が、例えば、拡張ユニット100に光をオン及びオフにさせることができる。
【0127】
GPIOエキスパンダ701は、I2Cバスからの論理データをGPIOエキスパンダ701の物理状態に変換する目的を担う。したがって、第1の例示的態様による拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されている場合、エアロゾル発生装置200は、利用可能なインターフェースを介してLED状態を直接制御できる。GPIOエキスパンダ701は、I2Cからの論理信号を物理信号に変換するために、I2Cバスを介して制御され得る。
【0128】
I2Cバスが使用される
図7に示す回路のような実施例では、第1の例示的態様による拡張ユニット100のための電源として使用され得る5V電源ラインである。多くのLEDは、一般に、3~3.3Vの電源を使用して動作するため、そのような5V電源が使用される場合、DC/DCコンバータ702を使用して電圧を降下させる必要がある。
【0129】
GPIOエキスパンダから電流が直接、引き出されることを防止するために、MOSFET 703が設けられている。MOSFET 703は、DC-DCコンバータ702からの電流の流れを制御するために更に使用される。
【0130】
LED 704は、高電力LEDと、高電力LEDよりも低い電力である低電力LEDとの間で選択され得る。高電力LEDは、より明るい放出光を提供するが、より多くの電流を引き込み、これがエアロゾル発生装置200のバッテリ寿命に影響を及ぼす場合がある。低電力LEDは、高電力LEDよりも明るさが劣る放出光を提供するが、必要な電流はより少なく、したがってエアロゾル発生装置200のバッテリ寿命への影響は実質的により小さい。例えば、より低い電力のLEDは、何時間にもわたってオンにすることが可能である。
【0131】
両方の手法が、異なるケースにおいて有用であり得るため、回路700は、低電力LED及び高電力LEDの両方と互換性を有するように構成される。
図7の電源回路700では、LEDのための電流が500mA以下である場合、明るさとバッテリ寿命とをバランスさせるために、LED 704及び抵抗R2を変えることのみが必要である。
【0132】
図7の回路700は、2つの抵抗R1、R2及び2つのコンデンサC1、C2を更に含む。抵抗R1、R2は、電流の流れを制限する役割を担い、したがって、LED 704の過熱及び誤動作が防止される。抵抗R1及びR2の抵抗値は、LED 704によって引き込まれる電力及び電流に依存する。
【0133】
第2の例示的態様として、少なくとも1つの追加機能は、エアロゾル発生装置の状態を示すための触覚フィードバック機能を含み得る。この場合、少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段103は、例えば、振動の形態で触覚フィードバックを発生させるために、偏心回転質量(ERM)振動モータ及びリニア共振アクチュエータ(LRA)振動モータの少なくとも1つを含む。
【0134】
手段103がERM振動モータ及びLRA振動モータの少なくとも1つを含む拡張ユニットでは、手段103は、例えば、拡張ユニット100の第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102を介してエアロゾル発生装置200から受信された制御信号に応答して触覚フィードバックを生成するように構成され得る(拡張ユニット100が任意選択の第2の接続インターフェースを含む例示的態様において)。例として、第2の例示的態様による拡張ユニット100は、
図3に関連して上述した通信プロトコルのいずれかを使用して制御信号を受信するように構成され得る。
【0135】
加えて又は代わりに、第2の例示的態様による拡張ユニット100は、エアロゾル発生装置200の状態を示す触覚フィードバックをユーザに提供するように制御され得る。例えば、第2の例示的態様の拡張ユニット100は、エアロゾル発生装置200に接続されるとき、エアロゾル発生装置200の低バッテリ状態又は任意の他の警告通知を示す触覚フィードバックを提供するように構成され得る。
【0136】
第3の例示的態様として、少なくとも1つの追加機能は、接続されている装置に電力を供給する電力供給機能を含み得る。
【0137】
例として、第3の例示的態様の拡張ユニット100は、接続されている装置に、第1の接続インターフェース101を介して電力を供給するように構成され得る。代わりに、拡張ユニット100が第2の接続インターフェースを含む例示的態様では、第3の例示的態様の拡張ユニット100は、接続されている装置に、第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102を介して電力を供給するように構成され得る。
【0138】
接続されている装置は、本例示的態様におけるようなエアロゾル発生装置200を含み得る。携帯型手持ち式装置として、エアロゾル発生装置200などのエアロゾル発生装置は、限定されたバッテリ寿命を有する。エアロゾル発生装置200に接続可能な拡張ユニット100に電力供給機能を設けることにより、エアロゾル発生装置200のユーザは、その装置を、より長い時間にわたって使用し続けることが可能になる。拡張ユニット100が第2の接続インターフェースを含む例示的態様では、電力が供給される、接続されている装置は、接続されている他の拡張ユニットを更に含み得る。
【0139】
この場合、少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段103は、少なくとも1つの電源を含み得る。少なくとも1つの電源は、例えば、再充電可能電源、例えば再充電可能電池であり得る。この場合、第3の例示的態様の拡張ユニット100は、それ自体が有利には再充電され得る。例えば、再充電可能電源は、リチウムイオンパワーバンク又はリチウムポリマーパワーバンクであり得る。本執筆時点では、リチウムイオンパワーバンクがより一般的である。
【0140】
リチウムイオン(Li-ion)電池は、その製造コストが比較的低い点及びmAh容量が限定されているが、メモリ効果で悩まされることがないため、より長持ちする傾向がある点でこの目的のために有利である。メモリ効果は、電池が、充電-放電及び再充電から、使用可能な容量の損失を被る場合に生じる。一方で、LiPo(リチウム-ポリマー)セルは、クレジットカードに類似するほど、より薄く、より軽くなっており、Li-ionセルよりも僅かにより高い特定のエネルギーを貯蔵できる。しかしながら、LiPoセルは、製造するのにより高価であり、メモリ効果を被り、より短い寿命を有する。表1は、リチウムイオンとLiPoパワーバンクとの間の最も顕著な差を要約している。
【0141】
【0142】
表が示すように、LiPo電池を有するパワーバンクの主要な利点は、それらが、より小型且つより軽量なことであり、これらはどちらも、電力供給機能を有する拡張ユニット100にとって有利である。リチウムイオン電池は、低コスト及び耐久性の観点で有利である。
【0143】
電力供給機能は、任意選択で、複数のサブ機能を含み得る。例として、サブ機能は、第3の例示的態様に従う拡張ユニット100の手段103に含まれる電源からの電力で、エアロゾル発生装置200の電源212を充電すること、拡張ユニット100自体の電力レベルに関する情報をそのエアロゾル発生装置200に提供すること、拡張ユニットに接続された他の拡張ユニットに電力を供給すること及び/又は第3の例示的態様に従う拡張ユニット100の手段103に含まれる電源を充電することを含み得る。
【0144】
この目的のため、電力供給機能を可能にするための手段103は、任意選択で、制御セクションを更に含み得る。例えば、制御セクションは、第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102を介して電力供給の大きさ及び方向の少なくとも一方を制御するように構成され得る。
【0145】
例として、
図8は、第3の例示的態様に従って構成される拡張ユニット100に含まれ得る回路800の例示的な構成を示す概略図である。回路800は、電池801、フューエルゲージ802、バッテリチャージャ803、ブーストDC/DCコンバータ804及び電源管理ロジック805並びに外部コネクタ806、807を含む。
【0146】
電池801は、上述した電源のいずれか、例えばリチウムイオンパワーバンク又はリチウムポリマーパワーバンクであり得る。
図5のフューエルゲージ501及びバッテリチャージャ502の説明は、必要な変更を加えて、フューエルゲージ802及びバッテリチャージャ803に当てはまる。拡張ユニット100の第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102は、外部コネクタ806、807により実現される。
【0147】
ブーストDC/DCコンバータ804は、その入力からの電圧を上昇させてその出力に出す電力コンバータであり、エアロゾル発生装置200の電源212に充電するために、拡張ユニット100の電池801からの電圧を5Vの電圧に上昇させるために使用される。
【0148】
図5の外部コネクタ507の説明は、必要な変更を加えて、外部コネクタ806、807に当てはまる。しかしながら、第3の例示的態様による、拡張ユニット100の外部コネクタは、機能の観点では、電力ライン用に、より複雑なインターフェースを有する。
【0149】
特に、外部コネクタ806は、「コネクタアウト」、すなわち第3の例示的態様の拡張ユニット100を、それが充電するエアロゾル発生装置200に接続するコネクタ、と称され場合がある。他の拡張ユニットとの主要な違いは、第3の例示的態様の拡張ユニット100が、このコネクタを介して給電されることはないが、他の装置を給電するということである。第3の例示的態様の拡張ユニット100は、拡張ユニットが通常、エクステンダに給電するときに通る5Vの電源ライン上に逆電流が検出される場合、電源切替回路を有する。外部コネクタ807は、「コネクタイン」、すなわち第3の例示的態様の拡張ユニット100を他の拡張ユニット又はチャージャに接続するコネクタ、と称される場合がある。他のタイプの拡張ユニットが接続される場合、第3の例示的態様の拡張ユニット100が、VDD_In/Outポートを通して、それに5Vの電力を供給する。しかし、チャージャが接続される場合、第3の例示的態様の拡張ユニット100は、VDD_In/Outポートを通して充電される。
【0150】
コネクタ上の電源ラインを制御するこれら機能の全てが、電源管理ロジック805において実現される。このモジュールは、電力管理及びコネクタを通る及び電力供給方向を実現する。装置は、デフォルトで、コネクタアウト806のVDDピンを通して全てのエクステンダに給電するため、モジュールの機能の1つは、その装置自体を充電するために、このピンにおける電力の方向を変えることである。給電方向を変えた後、第3の例示的態様の拡張ユニット100は、807におけるコネクタのVDD_In/Outピンを介して、次の拡張ユニットを独立して給電しなければならない。同時に、チャージャがコネクタイン807に接続されている場合、モジュールは拡張ユニットに給電するべきではなく、それ自体の充電のために、VDD_In/Outにおける給電方向を切り替えるべきである。
【0151】
第4の例示的態様として、少なくとも1つの追加機能は、表示機能を含み得る。この場合、少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段103は、少なくとも1つの表示ユニットを含み得る。
【0152】
表示ユニットの例として、OLED技術が、有利に使用され得る。OLED技術は、小さいスクリーンを単色及び着色の両方で作製すること可能にする。そのようなソリューションは、使用が便利であり、安価であり、小さい寸法を有する。これらディスプレイの利点は、軽量及び低消費電力である。
【0153】
表示ユニット、例えばスクリーンの使用により、より詳細な情報、例えば百分率での電池充電、パフの数、装置上での空きメモリの量及びユーザにとって役立つ他の統計を、ユーザにとって簡便な形態で表示することが可能になる。具体的には、第4の例示的態様による拡張ユニット100の表示ユニットにより表示される情報は、エアロゾル発生装置の電源の充電レベル、ユーザが実施できる吸入動作の回数、エアロゾル発生装置の空きメモリの量、現在時刻及びエアロゾル発生装置の警告通知の少なくとも1つを含み得る。
【0154】
加えて又は代わりに、ディスプレイユニットは、例えば、第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102を介してエアロゾル発生装置200から受信された制御信号に応答して、エアロゾル発生装置200のユーザに情報を表示するように構成され得る(拡張ユニット100が任意選択の第2の接続インターフェースを含む例示的態様において)。
【0155】
例として、
図9は、第4の例示的態様に従って構成される拡張ユニット100に含まれ得る回路900の例示的な構成を示す概略図である。回路900は、表示ユニット901、外部コネクタ902、903及び入力電圧VDDを表示ユニット901に適切な電源電圧VCCに変換するように構成されたモジュール904を含む。拡張ユニット100の第1の接続インターフェース101及び第2の接続インターフェース102は、外部コネクタ902、903により実現され、
図5の外部コネクタ507の説明は、必要な変更を加えて外部コネクタ902、903に当てはまる。
【0156】
第4の例示的態様による拡張ユニット100は、
図9の回路900におけるように、エアロゾル発生装置200に接続されるとき、I2Cバスを介してエアロゾル発生装置200からの制御信号を受信するように構成され得る。
【0157】
第5の例示的態様として、少なくとも1つの追加機能は、音声出力機能を含み得る。この場合、手段103は、例えば、ラウドスピーカ(例えば、移動コイルラウドスピーカ)、ブザー、ホーン及び音響器の1つ以上などの音声出力トランスデューサを含み得る。
【0158】
例として、第5の例示的態様による拡張ユニット100は、拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、エアロゾル発生装置200の状態を示す音声フィードバックをユーザに出力するように制御され得る。例えば、第5の例示的態様の拡張ユニット100は、エアロゾル発生装置200に接続されるとき、エアロゾル発生装置200の低バッテリ状態又は任意の他の警告通知を示す音声フィードバックを出力するように構成され得る。
【0159】
加えて又は代わりに、手段103は、例えば、(拡張ユニット100が、任意選択の第2の接続インターフェースを含む例示的態様において)第5の例示的態様による拡張ユニット100の第1の接続インターフェース101及び/又は第2の接続インターフェース102を介して、エアロゾル発生装置200から受信された制御信号に応答して、音声フィードバックを出力するように構成され得る。例として、第5の例示的態様による拡張ユニット100は、
図3に関連して上述した通信プロトコルのいずれかを使用して制御信号を受信するように構成され得る。
【0160】
第5の例示的態様による拡張ユニット100による音声フィードバック出力は、任意の適切な形態で、例えば、トーン、ビープノイズ、ホイッスルノイズ、メロディなどで提供され得る。したがって、第5の例示的態様による拡張ユニット100の手段103は、任意選択で、音声フィードバックを出力するための音声出力トランスデューサを制御するのに必要な任意の追加手段、例えば、制御セクション及び/又は音声フィードバックを示すデータ(例えば、1つ以上の音声ファイル)を保存するメモリセクションを更に含み得る。代わりに、音声フィードバックの出力は、第5の例示的態様による拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、エアロゾル発生装置200により制御され得る。
【0161】
上述した第1から第5の例示的態様のそれぞれの拡張ユニット100は、単一のそれぞれの追加機能を有し、拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、その単一の追加機能を可能にするための手段103を含む。代替形態として、拡張ユニット100は、拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、2つ以上の追加機能を可能にするための手段103を含み得る。
【0162】
例えば、拡張ユニット100は、第1の例示的態様に関連して記載されているようなフラッシュライト機能、第2の例示的態様に関連して記載されているような触覚フィードバック機能、第4の例示的態様に関連して記載されているような表示機能及び第5の例示的態様に関連して記載されているような音声出力機能の2つ以上を可能にするための手段103を含み得る。拡張ユニット100がエアロゾル発生装置200に接続されるとき、これら機能の少なくとも2つを提供するように拡張ユニット100を構成することにより、フィードバックをユーザに複数の形態で提供することが有利に可能になり得る。更なる例として、拡張ユニット100は、第3の例示的態様に関連して記載されているような電力供給機能を、第1の例示的態様に関連して記載されているようなフラッシュライト機能、第2の例示的態様に関連して記載されているような触覚フィードバック機能、第4の例示的態様に関連して記載されているような表示機能及び第5の例示的態様に関連して記載されているような音声出力機能の少なくとも1つと共に可能にするための手段103を含み得る。このように、拡張ユニット100又はエアロゾル発生装置200の電源の状態に関する情報、例えば、充電の残り時間、充電状態、残っている電力などユーザに有利に提供することが可能であり得る。
【0163】
より一般的には、拡張ユニット100は、上述した機能又は任意の他の適切な機能を含む追加機能の、いかなる適切な数又は組合せも可能にするための手段103を含み得る。
【0164】
拡張ユニット100、より具体的には、拡張ユニット100及びエアロゾル発生装置200を含むエアロゾル発生システムの開発のために、本発明者らは、ソフトウェアのための階層化アーキテクチャの使用が、更なる保守及びスケーリングを可能にするために有利であり得ることを認識した。
【0165】
図10は、開示された例示的態様での使用に適切なレイヤソフトウェアアーキテクチャ1000を図示するブロック図である。
図10の階層化ソフトウェアアーキテクチャ1000は、ハードウェアアブストラクションレイヤ(HAL)1010、ボードサポートレイヤ(BSP)1020、システムソフトウェアレイヤ1030及びアプリケーションソフトウェアレイヤ1040を含む。
【0166】
HAL 1010は、上位層(アプリケーション、ライブラリ及びスタック)と相互作用するためのAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)の一般的なマルチインスタンス単純セットを提供する。HAL 1010は、一般的なAPI及び拡張APIで構成される。HAL 1010は、一般的なアーキテクチャを元にして直接構築される。HAL 1010は、MCUを使用する方法について深く知ることなく、ミドルウェアレイヤなどの構築されたレイヤがその機能を実現することを可能にする。このレイヤは、ハードウェアインターフェース(I2C、SPI、UARTなど)、レジスタ及びMCU割り込みへのアクセスを提供する。
【0167】
BSP 1020は、ハードウェア特有のドライバ及び他のルーチンを含むソフトウェアレイヤであって、特定のソフトウェアシステム(元来はリアルタイムオペレーティングシステム又はRTOS)が特定のハードウェア環境において機能することを可能にする。BSPはカスタマイズ可能であり、ハードウェア及びソフトウェアオプションの選択に基づいて、いずれのドライバ及びルーチンがビルドに含まれるべきかを、ユーザが指定することを可能にする。ドライバ及びボードサポートレイヤ1020は、ハードウェア固有のドライバ及び他のルーチンを含み、これが特定のハードウェアプラットフォームの全ての機器及びフィーチャのサポートを実装する。
【0168】
システムソフトウェアレイヤ1030は、ハードウェアリソースへのスレッドセーフアクセスを提供し、データを収集してアプリケーションレイヤに転送し、ハードウェアリソースのシステム監視を実施する、別個のスレッド/モジュール/サービスから構成される。システムソフトウェアレイヤ1030は、アブストラクトオペレーティングシステムにアプリケーションプログラミングインターフェース(API)も提供する。
【0169】
アプリケーションソフトウェアレイヤ1040は、装置とのユーザインタラクションの全てのビジネスロジックを記載する。
【0170】
エアロゾル発生装置200は、通信バスを介した1つ以上の拡張ユニットとの通信の制御を実施するために、いかなる適切な方法で構成され得る(例えば、
図4A~
図4Eに関連して上述したような、I2Cバス又は任意の他の適切なバス)。
【0171】
例えば、エアロゾル発生装置200の制御セクション211は、通信バスを介した1つ以上の拡張ユニットとの通信の制御を実施するように構成され得る。例えば、制御セクション211には、コンピュータプログラムを保存するメモリセクションが設けられ得、コンピュータプログラムは、エアロゾル発生装置200の制御セクション211により実行されると、制御セクション211に、通信バスを介した1つ以上の拡張ユニット110、120、130との通信の制御を実施させる。
【0172】
図11は、本明細書における例示的態様による、通信バスを介した1つ以上の拡張ユニット110、120、130との通信を
図3のエアロゾル発生装置200が制御するプロセス1100を図示するフロー図である。
【0173】
例として、エアロゾル発生装置200の制御セクション211は、エアロゾル発生装置200を制御して、
図11のプロセス1100を実施させ得る。
図3、
図6A及び
図6Bに関連して上述したように、1つ以上の拡張ユニット110、120、130の各々が、エアロゾル発生装置200に接続可能であり得、エアロゾル発生装置200に接続されるとき、エアロゾル発生に加えて、エアロゾル発生装置200の少なくとも1つの追加機能を可能にするように構成され得る。
【0174】
図11のプロセスステップS1101において、エアロゾル発生装置200は、通信バスの複数の通信アドレスのうちの少なくとも1つの通信アドレスを特定し、その通信アドレスを使用して、1つ以上の拡張ユニット110、120、130のうちの1つの拡張ユニットから信号が受信される。
【0175】
通信バスは、通信バス上で通信する装置が使用し得る複数の可能な通信アドレスを含み得る。このような複数の通信アドレスは、使用され得る固定数の可能な通信アドレスを含み得る。例として、
図4A及び
図4Bに関連して上述したように、I2Cアドレスは、7ビットを有することができ、その結果、7ビット数は、0~127であり得るため、I2C通信バス上で最大128個の装置に対応することができる。10ビットのアドレスが使用される場合、より多くのアドレスが利用可能である。加えて又は代わりに、複数の通信アドレスは、拡張ユニット110、120、130による使用のために潜在的に利用可能な通信アドレスのセットを含み得、潜在的に利用可能な通信アドレスは、固定数の可能な通信アドレスから、エアロゾル発生装置200により使用される通信アドレスを除去することにより得られる。
【0176】
このように、エアロゾル発生装置200は、例えば、複数の通信アドレスの各々に対して、拡張ユニット110、120、130から信号が受信されたかどうかを判定することができ、拡張ユニットは、通信バス上で通信するためにその通信アドレスを使用する。拡張ユニット110、120、130は、特定の通信アドレスを使用して通信すると考えることができる。信号は、このアドレスを使用して、通信バスを介してこの拡張ユニットにアドレスできる。したがって、特定された少なくとも通信アドレスは、通信バス上で拡張ユニット110、120、130により使用されていると判定される通信アドレスのセットを表す。
【0177】
例として、信号は、拡張ユニット110、120、130が通信バスを介してエアロゾル発生装置200に送信し得る任意の適切なメッセージ、通知又は指標であり得る。
【0178】
より具体的な例として、受信された信号は、確認応答を含み得る。例えば、通信バスがI2Cバスである現在の例示的態様などの例示的態様では、エアロゾル発生装置200(マスター装置として)は、複数の通信アドレスの各々に信号を送信することによりI2Cバス上での通信を開始し得、通信バス(すなわちスレーブ装置)に接続している各拡張ユニット110、120、130は、確認応答を返し得る。更なる例として、エアロゾル発生装置200は、各拡張ユニット110、120、130に対して信号を一定回数にわたって送信することを試みてから、確認応答が受信されていないと判定し得る。
【0179】
表2は、例示的な通信アドレス{000、001、010、011、100、101、110、111}について、通信バスを介してエアロゾル発生装置200により受信された信号の例を提供する。
【0180】
【0181】
表2の例では、エアロゾル発生装置200は、通信アドレスとして通信アドレス{000、011、100}を特定することができ、この通信アドレスを使用して、1つ以上の拡張ユニット110、120、130の1つの拡張ユニットから信号が受信される。例えば、拡張ユニット110は、通信アドレス000を使用して通信し得、拡張ユニット120は、通信アドレス011を使用して通信し得、拡張ユニット130は、通信アドレス100を使用して通信し得る。
【0182】
図11のプロセスステップS1102において、エアロゾル発生装置200は、少なくとも1つの通信アドレスの各々に対して、信号が受信された拡張ユニットを示す拡張ユニット識別子を関連付ける。
【0183】
すなわち、各拡張ユニット識別子は、特定の拡張ユニット110、120、130を示すか又は特定の拡張ユニット110、120、130を特定する。
【0184】
すなわち、エアロゾル発生装置200が通信バスを介して信号を受信する各通信アドレスは、信号を送っている拡張ユニットを表す拡張ユニット識別子に関連付けられ得る。例えば、各拡張ユニット識別子は、いかなる適切な情報も含み得、拡張ユニットがエアロゾル発生装置200により個別に特定されることを可能にするいかなる適切な形態でもあり得る。例えば、拡張ユニット識別子は、英数字、十進数、16進数又は二進数の形式の識別番号であり得る。特定された通信アドレスの各々に関連付けられた拡張ユニット識別子は、その通信アドレスに基づき得る(例えば、通信アドレス又はその順列が拡張ユニット識別子として使用され得る)。
【0185】
表3は、上記の表2から特定される通信アドレス{000、011、100}のそれぞれに関連付けられた拡張ユニット識別子{aaa、bbb、ccc}の例を提供する。
【0186】
【0187】
すなわち、この例では、拡張ユニット識別子aaaが拡張ユニット110を特定し、拡張ユニット識別子bbbが拡張ユニット120を特定し、そして、拡張ユニット識別子cccが拡張ユニット130を特定する。
【0188】
図11のプロセスステップS1103において、エアロゾル発生装置200は、各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニット110、120、130の現在の接続状態を決定する。
【0189】
例として、拡張ユニット110、120、130の対応する接続状態は、その拡張ユニットがエアロゾル発生装置200に物理的に接続しているか否かを示し得る。更なる例として、エアロゾル発生装置200は、拡張ユニット識別子が関連付けられている各拡張ユニット110、120、130が通信バスを介してエアロゾル発生装置に物理的に接続されているかを判定するように構成され得る。
【0190】
関連付けられた拡張ユニット識別子を有する拡張ユニット110、120、130の各々は、エアロゾル発生装置200によって信号が拡張ユニットから受信された時点において、エアロゾル発生装置200に接続されていたことになる。しかしながら、ユーザが、エアロゾル発生装置200から拡張ユニットを分離させ得るか、又は拡張ユニットがエアロゾル発生装置200から意図せずに分離され得る可能性がある(例えば、不完全な物理的接続又はユーザが拡張ユニットをエアロゾル発生装置200に正しく取り付けなかったことに起因して)。このように、プロセスステップ1103は、関連付けられた拡張ユニット識別子を有する拡張ユニットの各々の接続状態を確認する役割を担い得る。
【0191】
表4は、上記の表3からの、拡張ユニット識別子{aaa、bbb、ccc}及び通信アドレス{000、011、100}の例を提供し、各拡張ユニットの対応する接続状態は、拡張ユニット識別子{aaa、bbb、ccc}により示される。
【0192】
【0193】
図11のプロセスのプロセス1100は、任意選択で、プロセスステップ1104を含み得る。任意選択のプロセスステップ1104において、エアロゾル発生装置200は、各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニット110、120、130により可能にされる少なくとも1つの追加機能のタイプを決定する。
【0194】
例えば、少なくとも1つの追加機能のタイプは、問題の拡張ユニットにより提供される特定の機能であり得る。例えば、少なくとも1つの追加機能のタイプは、フラッシュライト機能、触覚フィードバック機能、電力供給機能、表示機能及び音声出力機能の1つであり得る。代替的な例として、少なくとも1つの追加機能は、少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段103に基づき得、例えば手段103がセンサ、アクチュエータ又は電源を含むかどうかに基づき得る。
【0195】
拡張ユニット110、120、130のタイプは、任意の適切な方法で決定され得る。例えば、各拡張ユニット110、120、130は、通信バス上で通信するためにのみ、1つ以上の特定の通信アドレスを使用するように事前に構成され得る。この場合、エアロゾル発生装置200は、各通信アドレスと、その通信アドレスを使用し得る拡張ユニットのタイプとの間の対応を示す情報を事前に提供され得、それにより、エアロゾル発生装置200は、この通信に基づいて少なくとも1つの追加機能のそのタイプを決定することができる。代わりに、エアロゾル発生装置200は、通信バス上で、更なる信号を、接続されている拡張ユニット110、120、130と交換することにより、少なくとも1つの追加機能のタイプを決定するように構成され得る。
【0196】
プロセスステップS1105において、エアロゾル発生装置200は、各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子に関連付けられた通信アドレスを使用して、且つ拡張ユニット110、120、130の決定された現在の接続状態に応じて、通信バスを介した、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニット110、120、130との通信を制御する。
【0197】
エアロゾル発生装置が任意選択のプロセスステップS1104を実施する現在の例示的態様などの例示的態様において、エアロゾル発生装置200は、各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニット110、120、130により可能にされる少なくとも1つの追加機能の決定されたタイプに応じて、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニット110、120、130との通信を制御し得る。
【0198】
エアロゾル発生装置200は、通信バスを介した拡張ユニット110、120、130との通信を、特定の通信アドレスを使用して、その拡張ユニットに送信されるコマンド及び他のメッセージをその通信アドレスにアドレスすることにより制御し得る。これは、例として、その通信アドレスを、その拡張ユニットに送信されるメッセージ(信号)のアドレスフレームに含めることで実現され得る。
【0199】
エアロゾル発生装置200は、拡張ユニット110、120、130の決定された現在の接続状態及び任意選択で拡張ユニット110、120、130によって任意の適切な方法で可能にされる少なくとも1つの追加機能のタイプに応じて、特定の拡張ユニット110、120、130との通信を制御できる。
【0200】
例として、拡張ユニットがエアロゾル発生装置200に接続されていることを拡張ユニットの現在の接続状態が示す場合、エアロゾル発生装置200は、拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの機能を制御するためのコマンドを拡張ユニットに送信し得る。対照的に、拡張ユニットがエアロゾル発生装置200に接続されていないことを拡張ユニットの現在の接続状態が示す場合、エアロゾル発生装置200は、拡張ユニットと通信しなくてもよいか、又は拡張ユニットに対して信号を一定回数にわたって送信することを試みることを試みてから、確認応答が受信されていないと判定し得る。
【0201】
更なる例として、エアロゾル発生装置200により特定の拡張ユニットに送られるコマンド及び他のメッセージの形態及び/又は内容は、拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能のタイプに依存し得る。より具体的には、音声出力機能を有する拡張ユニットに送られるコマンドは、拡張ユニットにより出力される音声コンテンツを表す情報を含むデータフィールドを含み得るのに対して、フラッシュライト機能を有する拡張ユニットに送られるコマンドは、そのようなデータフィールドを含まなくてもよく、拡張ユニットに発光状態と非発光状態との間を切り替えさせ得る。
【0202】
より一般的には、エアロゾル発生装置200は、各拡張ユニット識別子について、
図12~
図16に関連して説明されるプロセスの1つ以上を実施することにより、拡張ユニット識別子に関連付けられた通信アドレスを使用して、且つ拡張ユニット110、120、130の決定された現在の接続状態に応じて、通信バスを介した、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニット110、120、130との通信を制御する。
【0203】
図12は、本明細書における第1の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニット110、120、130との通信を
図3のエアロゾル発生装置200が制御し得る例示的なプロセス1200を図示するフロー図である。
【0204】
図12のプロセスステップS1201において、エアロゾル発生装置200は、第1の拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能の決定されたタイプに応じて、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットのうちの第1の拡張ユニットに送られるコマンドを決定する。
【0205】
例として、フラッシュライト機能を有する拡張ユニットについて、決定されたコマンドは、コマンドに応答して、拡張ユニットの少なくとも1つのLEDに光を放出し、且つ/又は放出される光を点滅させるか若しくは調光するコマンドであり得る。更なる例として、触覚フィードバック機能を有する拡張ユニットについては、決定されるコマンドは、拡張ユニットに、ユーザに対する触覚フィードバックを、例えば振動の形態で発生させるコマンドであり得る。更に、表示機能又は音声出力機能を有する拡張ユニットについて、決定されるコマンドは、拡張ユニットに、エアロゾル発生装置200のユーザに対してそれぞれ情報を表示させるか又は音声コンテンツを出力させるコマンドであり得る。
【0206】
より一般的には、決定されるコマンドは、コマンドが送られる先である拡張ユニットの手段103が、センサ又はアクチュエータを含むかどうかに依存し得る。例えば、読取りコマンドは、その手段103がセンサを含む拡張ユニットに送られ得るのに対して、書込みコマンドは、その手段103がアクチュエータを含む拡張ユニットに送られ得る。
【0207】
図12のプロセスステップS1202において、エアロゾル発生装置200は、第1の拡張ユニットを示す拡張ユニット識別子に関連付けられた通信アドレスを使用して、通信バスを介してコマンドを第1の拡張ユニットに送る。
【0208】
図13は、本明細書における第2の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニット110、120、130との通信を
図3のエアロゾル発生装置200が制御し得る例示的なプロセス1300を図示するフロー図である。
【0209】
図13のプロセスステップS1301において、エアロゾル発生装置200は、各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能のタイプが第1のタイプである場合、拡張ユニット識別子に関連付けられた通信アドレスを使用して、拡張ユニットに読取りコマンドを送るための制御を周期的に実施する。
【0210】
例として、第1のタイプは、拡張ユニットの手段103がセンサ(例えば、湿度、圧力又は温度センサ)を含むことを示し得、それにより、エアロゾル発生装置200は、センサによりデータ出力を定期的に得ることが可能である。
【0211】
例として、拡張ユニットに読取りコマンドを送るための制御は、拡張ユニット又は拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能のタイプに関連付けられた所定の頻度に応じて周期的に実施され得る。例えば、所定の頻度は、毎分1回、毎秒1回又は毎秒複数回であり得る。
【0212】
図14は、本明細書における第3の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニット110、120、130との通信を
図3のエアロゾル発生装置200が制御し得る例示的なプロセス1400を図示するフロー図である。
【0213】
図14のプロセス1400は、各拡張ユニット識別子に関して実施され得る。
【0214】
図14のプロセスステップS1401において、エアロゾル発生装置200は、所与の拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの以前の接続状態を決定する。
【0215】
図14のプロセスステップS1402において、エアロゾル発生装置200は、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの以前の接続状態が拡張ユニットの現在の接続状態と同じであるかどうかを判定する。
【0216】
拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの以前の接続状態が拡張ユニットの現在の接続状態と同じである場合、プロセス1400は、終了する。拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの以前の接続状態が拡張ユニットの現在の接続状態と同じでない場合、プロセス1400は、プロセスステップS1403に進む。
【0217】
図14のプロセスステップS1403において、エアロゾル発生装置200は、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの以前の接続状態が非接続状態を示し、及び拡張ユニットの現在の接続状態が、接続された状態を示すかどうかを判定する。
【0218】
拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの以前の接続状態が非接続状態を示し、及び拡張ユニットの現在の接続状態が、接続された状態を示す場合、プロセス1400は、プロセスステップ1404に進む。そうでない場合、プロセス1400はプロセスステップ1405に進む。
【0219】
図14のプロセスステップ1404において、エアロゾル発生装置200は、拡張ユニットを初期化する。例として、拡張ユニットを初期化することは、拡張ユニットの1つ以上のパラメータの値を設定することを含み得る。拡張ユニットのパラメータは、拡張ユニットが含む手段103に依存し得る。例として、パラメータは、センサの動作頻度又は同期時間を含み得る。
【0220】
図14のプロセスステップ1405において、エアロゾル発生装置200は、エアロゾル発生装置200のユーザに通知を出力する。例えば、これにより、拡張ユニットの接続状態が変化したとき、例えば拡張ユニットがエアロゾル発生装置200から分離されたときにユーザに警告することが可能になる。
【0221】
図14のプロセスステップS1405の後、プロセス1400は終了する。
【0222】
図15は、本明細書における第4の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニット110、120、130との通信を
図3のエアロゾル発生装置200が制御し得る例示的なプロセス1500を図示するフロー図である。
【0223】
図15のプロセスステップS1501において、エアロゾル発生装置200は、エアロゾル発生装置の入力ユニット(例えば、
図1に示すボタン17又は
図2に関連して記載される少なくとも1つのI/Oセクション15のいずれか)を介してエアロゾル発生装置のユーザから入力を受信する。
【0224】
図15のプロセスステップS1502において、エアロゾル発生装置200は、受信された入力に基づいて、第1の拡張ユニット識別子及び関連付けられた第1の通信アドレスを決定する。
【0225】
図15のプロセスステップS1503において、エアロゾル発生装置200は、受信された入力に基づいて、第1の拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットに送られるコマンドを決定する。
【0226】
図15のプロセスステップS1504において、エアロゾル発生装置200は、関連付けられた第1の通信アドレスを使用して通信バスを介して拡張ユニットにコマンドを送る。
【0227】
例えば、ユーザは、拡張ユニットのLEDをオンにしてフラッシュライト機能を可能にするための命令を示す入力をエアロゾル発生装置200のタッチスクリーンに提供し得る。このように、エアロゾル発生装置200は、受信された入力に基づいて、フラッシュライト機能を可能にする拡張ユニットの拡張ユニット識別子と、関連付けられた通信アドレスとを認識し得る。エアロゾル発生装置200は、コマンドを、LEDをオンにするように拡張ユニットに命令するコマンドとして更に決定し得、そのコマンドを適切な拡張ユニットに送り得る。
【0228】
図16は、本明細書における第5の例示的態様による、通信バスを介した拡張ユニット110、120、130との通信を
図3のエアロゾル発生装置200が制御し得る例示的なプロセス1600を図示するフロー図である。
【0229】
図16のプロセスステップ1601において、エアロゾル発生装置200は、エアロゾル発生装置のユーザによる入力を示す信号を、通信バスを介して1つ以上の拡張ユニットのうちの拡張ユニットから受信する。
【0230】
図16のプロセスステップ1602において、エアロゾル発生装置200は、拡張ユニット識別子及び拡張ユニットに関連付けられた通信アドレスを決定する。
【0231】
図16のプロセスステップ1603において、エアロゾル発生装置200は、受信された信号に基づいて、拡張ユニットに送られるコマンドを決定する。
【0232】
図16のプロセスステップ1604において、エアロゾル発生装置200は、関連付けられた決定された通信アドレスを使用して通信バスを介して拡張ユニットにコマンドを送る。
【0233】
例として、ユーザは、フラッシュライト機能を可能にする入力を拡張ユニットの入力ユニットに提供し得、この拡張ユニットは、エアロゾル発生装置200に転送し得る。エアロゾル発生装置200は、拡張ユニットの拡張ユニット識別子を、入力の送信元である拡張ユニットにより使用された通信アドレスに関連付けられたものとして決定し得る。エアロゾル発生装置200は、受信された信号に基づいて、コマンドを、LEDをオンにするように拡張ユニットに命令するコマンドとして更に決定し得、そのコマンドを適切な拡張ユニットに送り得る。
【0234】
図11のプロセス1100に戻ると、このプロセスは、接続された拡張ユニット110、120、130により、いずれのアドレスが通信用に使用されているかを特定するために、そして通信バス上での、これら拡張ユニット110、120、130との通信を適切に制御するために、エアロゾル発生装置200が、通信バスの通信アドレスを簡単に効率的にスキャンすることを可能にする。
【0235】
図11のプロセス1100は、エアロゾル発生装置200によって周期的に実施され得る。このようにして、エアロゾル発生装置200は、接続されている拡張ユニット110、120、130に関する最新の情報を維持できる。
【0236】
このように、
図11のプロセス1100は、追加機能が必要に応じてのみエアロゾル発生装置200に提供され得る手段の提供を容易にすることができる。更に、
図11のプロセス1100は、エアロゾル発生装置200に機能を追加することができる一方、装置が比較的小さいサイズ及び比較的軽い重量を維持することを確実にしながら、エアロゾル発生装置200のメモリ空間、電源及びユーザインターフェースのいかなる制限も上回ることのない手段を提供することを容易し得る。
【0237】
【0238】
図17A~
図17Cは、
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャ1000のアプリケーションソフトウェアレイヤ1040上でエアロゾル発生装置200により実施される動作を図示するフロー図である。
【0239】
図17AのプロセスステップS1701において、エアロゾル発生装置200は、そのハードウェア構成要素を初期化する。
【0240】
図17AのプロセスステップS1702において、エアロゾル発生装置200は、タッチスクリーンモジュールを構築し初期化する。
【0241】
図17AのプロセスステップS1703において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダハブモジュールを構築し初期化するためのプロセスを実施する。このプロセスは、
図18Aに関連して後述する。
【0242】
図17AのプロセスステップS1704において、エアロゾル発生装置200は、
図17Bに関連して記載されるタッチスクリーンイベントコールバックプロセスを登録する。
【0243】
図17AのプロセスステップS1705において、エアロゾル発生装置200は、
図17Cに関連して記載されるエクステンダ接続状態変化コールバックプロセスを登録する。
【0244】
図17AのプロセスステップS1706において、エアロゾル発生装置200は、OS(オペレーティングシステム)スケジューラを開始し、プロセスを終える。
【0245】
図17Bは、
図17AのプロセスステップS1704において登録されたタッチスクリーンイベントコールバックプロセスを表すフロー図である。
【0246】
図17BのプロセスステップS1711において、エアロゾル発生装置200は、タッチスクリーンイベントコールバックプロセスへの入力として、イベントタイプを受信する。
【0247】
図17BのプロセスステップS1712において、エアロゾル発生装置200は、イベントタイプが、タッチスクリーンのダブルタップであるかどうかを判定する。
【0248】
イベントタイプがタッチスクリーンのダブルタップである場合、タッチスクリーンイベントコールバックプロセスは、プロセスステップS1713に進む。そうでない場合、タッチスクリーンイベントコールバックプロセスは終わる。
【0249】
図17BのプロセスステップS1713において、エアロゾル発生装置200は、
図18Gに関連して記載されるようなアクチュエータコマンドエクステンダハブプロセスを実行する。次いで、タッチスクリーンイベントコールバックプロセスは終わる。
【0250】
図17Cは、
図17AのプロセスステップS1705において登録されたエクステンダ接続状態変化コールバックプロセスを表すフロー図である。
【0251】
図17CのプロセスステップS1721において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダ接続状態変化コールバックプロセスへの入力として、エクステンダタイプ及び接続状態を受信する。これらの入力は、
図18Fに関連して記載されるスキャニング手順によって提供され得る。
【0252】
図17CのプロセスステップS1722において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダが接続されていることを、接続状態が示すかどうかを判定する。
【0253】
エクステンダが接続されていることを、接続状態が示す場合、エクステンダ接続状態変化コールバックプロセスはプロセスステップS1723に進む。そうでない場合、エクステンダ接続状態変化コールバックプロセスはプロセスステップS1726に進む。
【0254】
図17CのプロセスステップS1723において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダタイプがセンサであるかどうかを判定する。
【0255】
エクステンダタイプがセンサである場合、エクステンダ接続状態変化コールバックプロセスは、プロセスステップS1724に進む。そうでない場合、エクステンダ接続状態変化コールバックプロセスはプロセスステップ1726に進む。
【0256】
図17CのプロセスステップS1724において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダデータレディーコールバックプロセスを登録する。
【0257】
図17CのプロセスステップS1725において、エアロゾル発生装置200は、
図18Bに関連して記載される、エクステンダセンサからデータをプールするためのプロセスを実行する。
【0258】
図17CのプロセスステップS1726において、エアロゾル発生装置200は、エアロゾル発生装置200のユーザに通知を提供する。次いで、エクステンダ接続状態変化コールバックプロセスは終わる。
【0259】
図18A~
図18Gは、
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャ1000のシステムソフトウェアレイヤ1030上でエアロゾル発生装置200により実施される動作を図示するフロー図である。
【0260】
図18Aは、
図17AのプロセスステップS1703において実行されるエクステンダハブモジュールを構築し初期化するためのプロセスを表すフロー図である。
【0261】
図18AのプロセスステップS1801において、エアロゾル発生装置200は、イベントグループを構築する。イベントグループは、イベントを保存する、イベントセットのための容器である。その後、このイベントは
図18Dに関連して記載されるプロセスにおいて処理される。
【0262】
図18AのプロセスステップS1802において、エアロゾル発生装置200は、
図18Dに関連して記載されるエクステンダハブスレッドを構築する。次いで、プロセスは終わる。
【0263】
図18Bは、
図17Cのプロセスステップ1725で実行されたエクステンダセンサからデータをプールするためのプロセスを表すフロー図である。
【0264】
図18BのプロセスステップS1811において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダセンサからデータをプールするためのプロセスへの入力として、エクステンダデータレートをHz単位で受信する。
【0265】
図18BのプロセスステップS1812において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダ<x>データレディータイマープロセスを構築し、これは
図18Eに関連して記載される。次いで、エクステンダセンサからデータをプールするためのプロセスは終わる。
【0266】
図18Cは、スキャニングタイマープロセスを表すフロー図である。
【0267】
図18CのプロセスステップS1821において、エアロゾル発生装置200は、タイムアウトの値を1秒に等しい値に設定する。
【0268】
図18CのプロセスステップS1822において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダセンサからデータをプールするためのプロセスの実行を1ミリ秒だけ遅延させる。
【0269】
図18DのプロセスステップS1823において、エアロゾル発生装置200は、タイムアウトの値を1ミリ秒だけ減らす。
【0270】
タイムアウトがゼロに達すると、
図18CのプロセスステップS1824において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダセンサからのデータをプールするためのプロセスの出力として、スキャニングイベントを送る(表されるフローチャートの例示的な一実施例では、タイムアウト値を1000ミリ秒に、遅延を1ミリ秒に設定し得、タイムアウト値は、1ミリ秒ずつ減らされ得、タイムアウト値が0を超えている間、プロセスが繰り返され得、ゼロに達するとイベントが始動される)。次いで、エクステンダセンサからデータをプールするためのプロセスが終わる。
【0271】
図18Dは、
図18AのプロセスステップS1802において構築されるエクステンダハブスレッドを表すフロー図である。
【0272】
図18DのプロセスステップS1831において、
図18Cに関連して記載されるように、エアロゾル発生装置200はスキャニングタイマーを構築する。
【0273】
図18DのプロセスステップS1832において、エアロゾル発生装置200は、タイムアウトの値を0秒に等しい値に設定する。
【0274】
図18DのプロセスステップS1833において、エアロゾル発生装置200は、次のイベントが受信されるまで待つ。
【0275】
図18DのプロセスステップS1834において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダハブスレッドへの入力として、エクステンダハブイベントコンテキストを受信する。
【0276】
図18DのプロセスステップS1835において、エアロゾル発生装置200は、イベントを定める。
【0277】
図18DのプロセスステップS1836において、(
図18Gに関連して記載されるアクチュエータコマンドエクステンダハブプロセスの出力である)コマンドイベントを受信したことに応答して、エアロゾル発生装置200は、
図19Aに、関連して記載されるような特定のアクチュエータエクステンダにコマンドを送るためのプロセスを実行する。次いで、エクステンダハブスレッドは、プロセスステップS1832に戻る。
【0278】
図18DのプロセスステップS1837において、(
図18Cに関連して記載されるエクステンダからデータをプールするためのプロセスの出力である)スキャニングイベントを受信したことに応答して、エアロゾル発生装置200は、
図18Fに関連して記載されるようなスキャニング手順を実行する。次いで、エクステンダハブスレッドは、プロセスステップS1832に戻る。
【0279】
図18DのプロセスステップS1838において、(
図18Eに関連して記載されるエクステンダ<x>データレディータイマープロセスの出力である)データレディーイベントを受信したことに応答して、エアロゾル発生装置200は、
図19Bに関連して記載されるように、特定のエクステンダからデータを読み取るためのプロセスを実行する。次いで、エクステンダハブスレッドは、プロセスステップS1839に進む。
【0280】
図18Dのプロセスステップ1839において、エアロゾル発生装置200は、データレディーコールバックプロセスをコールする。次いで、エクステンダハブスレッドは、プロセスステップS1832に戻る。
【0281】
図18Eは、
図18Bのプロセスステップ1812において構築されたエクステンダ<x>データレディータイマープロセスを表すフロー図である。
【0282】
図18EのプロセスステップS1841において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダ<x>データレディータイマープロセスへの入力として、エクステンダデータレートをHz単位で受信する。
【0283】
図18EのプロセスステップS1842において、エアロゾル発生装置200は、1000ミリ秒を、プロセスステップS1841において受信したHz単位でのエクステンダデータレートで除算したものに等しくなるように、タイムアウトの値を設定する。
【0284】
図18EのプロセスステップS1843において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダ<x>データレディータイマープロセスの実行を1ミリ秒間だけ遅延させる。
【0285】
図18EのプロセスステップS1844において、エアロゾル発生装置200は、タイムアウトの値を1ミリ秒だけ減らす。
【0286】
タイムアウトがゼロに達すると、
図18EのプロセスステップS1845において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダ<x>データレディータイマープロセスの出力としてデータレディーイベントを送る。次いで、エクステンダ<x>データレディータイマープロセスは終わる(例示的な実施例を、
図18Cに関連して表すように、同様に導くことができ、ステップS1824に関連する記載を参照されたい)。
【0287】
図18Fは、
図18DのプロセスステップS1837において実行されるスキャニング手順を表すフロー図である。
【0288】
図18FのプロセスステップS1851において、エアロゾル発生装置200は、
図19Cに関連して記載されるような、接続されたエクステンダのリストを得るためのプロセスを実行する。
【0289】
図18FのプロセスステップS1852において、エアロゾル発生装置200は、接続されたエクステンダのリストを得るためのプロセスの実行から、スキャニング手順への入力として、接続されたエクステンダのリストを受信する。
【0290】
図18FのプロセスステップS1853において、エアロゾル発生装置200は、変数iをゼロに等しい値に設定する。
【0291】
図18FのプロセスステップS1854において、エアロゾル発生装置200は、iが、接続されているエクステンダの数よりも小さい間、スキャニング手順をループさせるように設定する。
【0292】
図18FのプロセスステップS1855において、エアロゾル発生装置200は、iの値に対応するエクステンダの現在の接続状態が以前の接続状態と同じであるかどうかを判定する。
【0293】
iの値に対応するエクステンダの現在の接続状態が以前の接続状態と同じでない場合、スキャニング手順は、プロセスステップS1856に進む。そうでない場合、スキャニング手順はプロセスステップS1859に進む。
【0294】
プロセスS1856において、エアロゾル発生装置は、iの値に対応するエクステンダの現在の接続状態が、接続されているエクステンダを示すかどうかを判定する。
【0295】
iの値に対応するエクステンダの現在の接続状態が、接続されているエクステンダを表す場合、スキャニング手順はプロセスステップS1857に進む。そうでない場合、スキャニング手順はプロセスステップS1858に進む。
【0296】
図18FのプロセスステップS1857において、エアロゾル発生装置200は、iの値に対応するエクステンダを初期化する。
【0297】
図18FのプロセスステップS1858において、エアロゾル発生装置200は、
図17Cに関連して記載されているエクステンダ接続状態変化コールバックをコールする。
【0298】
図18FのプロセスステップS1859において、エアロゾル発生装置200は、iの値を1だけ増加させる。iの値が、接続されているエクステンダの数に等しくなったとき、スキャニング手順は終わる。
【0299】
図18Gは、
図17BのプロセスステップS1713において実行されるアクチュエータコマンドエクステンダハブプロセスを表すフロー図である。
【0300】
図18GのプロセスステップS1861において、エアロゾル発生装置200は、アクチュエータコマンドを受信する(例えば、そのエクステンダのアクチュエータを使用するユーザによるエクステンダへの入力を示す情報又はエアロゾル発生装置200のタッチスクリーンなどのアクチュエータを使用するユーザによる入力を示す情報は、通信バスを介してエアロゾル発生装置200に転送される。
【0301】
図18GのプロセスステップS1862において、エアロゾル発生装置は、アクチュエータコマンドエクステンダハブプロセスの出力として、コマンドイベントを送る。次いで、アクチュエータコマンドエクステンダハブプロセスは終わる。
【0302】
図19A~19Cは、
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャ1000のボードサポートレイヤ1020上でエアロゾル発生装置200により実施される動作を図示するフロー図である。
【0303】
図19Aは、
図18Dのプロセスステップ1836において実行される特定のアクチュエータエクステンダにコマンドを送るプロセスを例示するフロー図である。
【0304】
図19AのプロセスステップS1901において、エアロゾル発生装置は、特定のアクチュエータエクステンダにコマンドを送るプロセスへの入力として、エクステンダID及びコマンドを受信する。
【0305】
図19AのプロセスステップS1902において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダIDに基づいてインターフェース及びドライバを定める。
【0306】
図19AのプロセスステップS1903において、エアロゾル発生装置200は、
図20Aに関連して記載されるI2C書込みプロセスを実行する。次いで、特定のアクチュエータエクステンダにコマンドを送るプロセスは終わる。
【0307】
図19Bは、
図18Dのプロセスステップ1838において実行される特定のエクステンダからデータを読み取るプロセスを例示するフロー図である。
【0308】
図19BのプロセスステップS1911において、エアロゾル発生装置は、特定のエクステンダからデータを読み取るプロセスへの入力としてエクステンダIDを受信する。
【0309】
図19BのプロセスステップS1912において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダIDに基づいてインターフェース及びドライバを定める。
【0310】
図19BのプロセスステップS1913において、エアロゾル発生装置200は、
図20Bに関連して記載されるI2C読取りプロセスを実行する。次いで、特定のエクステンダからデータを読み取るプロセスは終わる。
【0311】
図19Cは、
図18Fのプロセスステップ1851において実行される接続されたエクステンダのリストを得るプロセスを例示するフローチャートである。
【0312】
図19Cのプロセスステップ1921において、エアロゾル発生装置200は、エクステンダの全ての予想されるI2Cアドレスのリストを得る。
【0313】
図19CのプロセスステップS1922において、エアロゾル発生装置200は、変数iの値を0に等しい値に設定する。
【0314】
図19CのプロセスステップS1923において、エアロゾル発生装置200は、iが、エクステンダの予想されるI2Cアドレスの数よりも小さい間、接続されたエクステンダのリストを得るプロセスをループさせるように設定する。
【0315】
図19CのプロセスステップS1924において、エアロゾル発生装置200は、
図20Cに関連して記載されるように、I2C通信バス上で装置確認応答(ACK)をチェックするためのプロセスを実施する。
【0316】
図19CのプロセスステップS1925において、エアロゾル発生装置200は、ACKが、iの値に対応するI2Cアドレスに対して受信されたかどうかを判定する。
【0317】
ACKが、iの値に対応するI2Cアドレスに対して受信された場合、接続されたエクステンダのリストを得るプロセスは、プロセスステップS1926に進む。そうでない場合、接続されたエクステンダのリストを得るためのプロセスは、プロセスステップS1927に進む。
【0318】
図19CのプロセスステップS1926において、エアロゾル発生装置200は、接続されたエクステンダのリストに、iの値に対応するI2Cアドレスに基づくエクステンダIDを加える。
【0319】
図19CのプロセスステップS1927において、エアロゾル発生装置200は、iの値を1だけ増加させる。
【0320】
iの値がエクステンダの予想されるI2Cアドレスの数に等しくなったとき、接続されたエクステンダのリストを得るプロセスは、プロセスステップS1928に進む。
図19CのプロセスステップS1928において、エアロゾル発生装置200は、接続されたエクステンダのリストを返す。
【0321】
図20A~20Cは、
図10に示すレイヤソフトウェアアーキテクチャ1000のハードウェアアブストラクションレイヤ1010上でエアロゾル発生装置200により実施される動作を図示するフロー図である。
【0322】
図20Aは、
図19AのプロセスステップS1903において実行されるI2C書込みプロセスを例示するフロー図である。
【0323】
図20AのプロセスステップS2001において、エアロゾル発生装置200は、I2C書込みプロセスへの入力として、装置アドレス、レジスタ、書き込むデータ及びデータのサイズを受信する。
【0324】
図20AのプロセスステップS2002において、エアロゾル発生装置200は、I2Cハードウェア書込みシーケンスを実施する。次いで、I2C書込みプロセスは終わる。
【0325】
図20Bは、
図19BのプロセスステップS1913において実行されるI2C読取りプロセスを例示するフロー図である。
【0326】
図20BのプロセスステップS2011において、エアロゾル発生装置200は、I2C書込みプロセスへの入力として、装置アドレス、レジスタ、データ用バッファ及びデータのサイズを受信する。
【0327】
図20BのプロセスステップS2012において、エアロゾル発生装置200は、I2Cハードウェア読取りシーケンスを実施する。次いで、I2C読取りプロセスは終わる。
【0328】
図20Cは、
図19CのプロセスステップS1924において実行されるI2C通信バス上で装置確認応答(ACK)をチェックするプロセスのフロー図である。
【0329】
図20CのプロセスステップS2021において、I2C通信バス上で装置確認応答(ACK)をチェックするプロセスへの入力として、エアロゾル発生装置200は、装置アドレス及び試行回数を受信する。
【0330】
図20CのプロセスステップS2022において、エアロゾル発生装置200は、変数iの値をゼロに等しい値に設定する。
【0331】
図20CのプロセスステップS2023において、エアロゾル発生装置200は、iが試行回数よりも小さい間は、I2C通信バス上で装置確認応答(ACK)をチェックするプロセスをループさせるように、プロセスを設定する。
【0332】
図20CのプロセスステップS2024において、エアロゾル発生装置200は、I2C START条件を生成する。
【0333】
図20CのプロセスステップS2025において、エアロゾル発生装置200は、I2C STOPFフラグが設定されているかどうかを決定する。
【0334】
I2C STOPFフラグが設定されている場合、I2C通信バス上の装置確認応答(ACK)をチェックするプロセスはプロセスステップS2027に進む。そうでない場合、I2C通信バス上の装置確認応答(ACK)をチェックするプロセスは、プロセスステップS2026に進む。
【0335】
図20CのプロセスステップS2026において、エアロゾル発生装置200は、iの値を1だけ増加させる。
【0336】
iの値が試行回数に等しくなったとき、I2C通信バス上の装置確認応答(ACK)をチェックするプロセスは、プロセスステップS2027に進む。
図20CのプロセスステップS2027において、エアロゾル発生装置200は、チェックの結果を戻す。
【0337】
更に、以下の態様が提供される。
【0338】
A1.エアロゾル発生装置のための拡張ユニットであって、
拡張ユニットの第1の端部にあり、エアロゾル発生装置に接続可能な第1の接続インターフェースと、
エアロゾル発生装置に接続されるとき、エアロゾル発生に加えて、エアロゾル発生装置の少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段と
を含む拡張ユニット。
【0339】
A2.第1の他の拡張ユニットに接続可能である、第1の端部とは反対側の拡張ユニットの第2の端部における第2の接続インターフェースを更に含む、態様A1に記載の拡張ユニット。
【0340】
A3.第1の接続インターフェースは、第2の他の拡張ユニットに更に接続可能であり、
第2の接続インターフェースは、エアロゾル発生装置に更に接続可能である、態様A2に記載の拡張ユニット。
【0341】
A4.第1の接続インターフェース及び/又は第2の接続インターフェースは、エアロゾル発生装置又は第1の他の拡張ユニットに接続可能な磁気コネクタ、締まり嵌めコネクタ、プラグコネクタ及びソケットコネクタの少なくとも1つを含む、態様A2又はA3に記載の拡張ユニット。
【0342】
A5.第1の接続インターフェース及び第2の接続インターフェースの少なくとも1つは、1つ以上のデータ端子及び/又は1つ以上の電源端子を含み、好ましくは、第1の接続インターフェース及び第2の接続インターフェースは、インターインテグレイテッドサーキット(I2C)インターフェースを含む、態様A2~A4のいずれか1つに記載の拡張ユニット。
【0343】
A6.拡張ユニットは、エアロゾル発生装置に接続されるとき、エアロゾル発生装置から供給される電力を受け取るように構成される、態様A1~A5のいずれか1つに記載の拡張ユニット。
【0344】
A7.少なくとも1つの追加機能は、フラッシュライト機能を含み、
少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段は、少なくとも1つのLEDを含む、態様A1~A6のいずれか1つに記載の拡張ユニット。
【0345】
A8.少なくとも1つのLEDは、エアロゾル発生装置から受信された制御信号に応答して光を放出し、且つ/又は放出される光を点滅させるか若しくは調光するように構成される、態様A7に記載の拡張ユニット。
【0346】
A9.少なくとも1つの追加機能は、エアロゾル発生装置の状態を示すための触覚フィードバック機能を含み、
少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段は、エアロゾル発生装置から受信された制御信号に応答して振動の形態で触覚フィードバックを発生させるために、偏心回転質量(ERM)振動モータ及びリニア共振アクチュエータ(LRA)振動モータの少なくとも1つを含む、態様A1~A8のいずれか1つに記載の拡張ユニット。
【0347】
A10.少なくとも1つの追加機能は、接続されている装置に電力を供給する電力供給機能を含み、
少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段は、少なくとも1つの電源を含む、態様A1~A6のいずれか1つに記載の拡張ユニット。
【0348】
A11.少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段は、電力供給の大きさ及び方向の少なくとも1つを制御するように構成された制御セクションを更に含む、態様A8に記載の拡張ユニット。
【0349】
A12.少なくとも1つの追加機能は、表示機能を含み、
少なくとも1つの追加機能を可能にするための手段は、エアロゾル発生装置から受信された制御信号に応答して、エアロゾル発生装置のユーザに情報を表示するように構成された少なくとも1つの表示ユニットを含む、態様A1~A6のいずれか1つに記載の拡張ユニット。
【0350】
A13.電源ユニットを含むエアロゾル発生装置であって、電源ユニットは、
電源と、
制御セクションと、
態様A1~A12のいずれか1つに記載の拡張ユニットに接続可能な接続インターフェースと
を含み、制御セクションは、接続インターフェースを介した電力供給の大きさ、接続インターフェースによる電力供給の方向及び接続インターフェースを介したデータの転送の少なくとも1つを制御するように構成される、エアロゾル発生装置。
【0351】
A14.接続インターフェースは、拡張ユニットに接続可能な磁気コネクタ、締まり嵌めコネクタ、プラグコネクタ及びソケットコネクタの少なくとも1つを含み、及び/又は
接続インターフェースは、1つ以上のデータ端子及び/又は1つ以上の電源端子を含み、好ましくは、接続インターフェースは、インターインテグレイテッドサーキット(I2C)インターフェースを含む、態様A13に記載のエアロゾル発生ユニット。
【0352】
A15.態様A13又は態様A14に記載のエアロゾル発生装置と、
態様A1~A14のいずれか1つに記載の第1の拡張ユニットと
を含むシステムであって、第1の拡張ユニットは、電源ユニットの接続インターフェースに接続される、システム。
【0353】
B1.エアロゾル発生装置が、通信バスを介した1つ以上の拡張ユニットとの通信を制御するための方法であって、1つ以上の拡張ユニットの各々は、エアロゾル発生装置に接続可能であり、且つエアロゾル発生装置に接続されるとき、エアロゾル発生に加えて、エアロゾル発生装置の少なくとも1つの追加機能を可能にするように構成され、方法は、
通信バスの複数の通信アドレスのうちの少なくとも1つの通信アドレスを特定することであって、それにより、信号は、通信アドレスを使用して、1つ以上の拡張ユニットのうちの拡張ユニットから受信される、特定することと、
少なくとも1つの通信アドレスの各々に対して、信号が受信された拡張ユニットを示す拡張ユニット識別子を関連付けることと、
各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの現在の接続状態を決定することと、
各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子に関連付けられた通信アドレスを使用して、且つ拡張ユニットの決定された現在の接続状態に応じて、通信バスを介した、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットとの通信を制御することと
を含む、方法。
【0354】
B2.各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能のタイプを決定することを更に含み、
各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットとの通信は、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能の決定されたタイプに応じて更に制御される、態様B1に記載の方法。
【0355】
B3.拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットのうちの第1の拡張ユニットに送られるコマンドを、第1の拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能の決定されたタイプに応じて決定することと、
第1の拡張ユニットを示す拡張ユニット識別子に関連付けられた通信アドレスを使用して、通信バスを介してコマンドを第1の拡張ユニットに送ることと
を更に含む、態様B2に記載の方法。
【0356】
B4.各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能のタイプが第1のタイプである場合、拡張ユニット識別子に関連付けられた通信アドレスを使用して、拡張ユニットに読取りコマンドを送るための制御を周期的に実施することを更に含む、態様B2又はB3に記載の方法。
【0357】
B5.拡張ユニットに読取りコマンドを送るための制御は、拡張ユニット又は拡張ユニットによって可能にされる少なくとも1つの追加機能のタイプに関連付けられた所定の頻度に応じて周期的に実施される、態様B4に記載の方法。
【0358】
B6.各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの以前の接続状態を決定することと、
各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの以前の接続状態が拡張ユニットの現在の接続状態と同じでない場合、エアロゾル発生装置のユーザに通知を出力することと
を更に含む、態様B1~B5のいずれか1つに記載の方法。
【0359】
B7.各拡張ユニット識別子について、拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットの以前の接続状態が非接続状態を示し、及び拡張ユニットの現在の接続状態が、接続された状態を示す場合、拡張ユニットを初期化することを更に含む、態様B6に記載の方法。
【0360】
B8.エアロゾル発生装置の入力ユニットを介してエアロゾル発生装置のユーザから入力を受信することと、
受信された入力に基づいて、第1の拡張ユニット識別子及び関連付けられた第1の通信アドレスを決定することと、
受信された入力に基づいて、第1の拡張ユニット識別子によって示される拡張ユニットに送られるコマンドを決定することと、
関連付けられた第1の通信アドレスを使用して通信バスを介して拡張ユニットにコマンドを送ることと
を更に含む、態様B1~B7のいずれか1つに記載の方法。
【0361】
B9.エアロゾル発生装置のユーザによる入力を示す信号を、通信バスを介して、1つ以上の拡張ユニットのうちの拡張ユニットから受信することと、
拡張ユニット識別子及び拡張ユニットの関連付けられた通信アドレスを決定することと、
受信された信号に基づいて、拡張ユニットに送られるコマンドを決定することと、
決定された関連付けられた通信アドレスを使用して、通信バスを介して拡張ユニットにコマンドを送ることと
を更に含む、態様B1~B8のいずれか1つに記載の方法。
【0362】
B10.通信バスは、インターインテグレイテッドサーキット(I2C)通信バスであり、
エアロゾル発生装置は、マスター装置として機能し、及び
1つ以上の拡張ユニットの各々は、スレーブ装置として機能する、態様B1~B9のいずれか1つに記載の方法。
【0363】
B11.エアロゾル発生装置の制御セクションによって実行されると、態様B1~B10のいずれか1つに記載の方法を制御セクションに実施させる命令を含むコンピュータプログラム。
【0364】
B12.態様B1~B10のいずれか1つに記載の方法を実施するように構成された制御セクションを含む、エアロゾル発生装置のための電源ユニット。
【0365】
B13.態様B12に記載の電源ユニットを含むエアロゾル発生装置。
【0366】
上記の態様Aのいずれも、上記の態様Bのいずれとも結合させることができることに留意されたい。
【0367】
詳細な実施形態について説明してきたが、これらの実施形態は、独立請求項によって定義される本発明のよりよい理解をもたらす役割を果たすに過ぎず、限定的なものとみなされるべきではない。
【国際調査報告】