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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-01
(54)【発明の名称】改良されたジューサー
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/046 20060101AFI20240222BHJP
【FI】
A47J43/046
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553108
(86)(22)【出願日】2022-02-22
(85)【翻訳文提出日】2023-09-14
(86)【国際出願番号】 US2022017347
(87)【国際公開番号】W WO2022187030
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】17/190,858
(32)【優先日】2021-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515346477
【氏名又は名称】キャップブラン ホールディングス エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】CAPBRAN HOLDINGS, LLC
【住所又は居所原語表記】10900 Wilshire Blvd., Suite 900, Los Angeles, CALIFORNIA 90024 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100111707
【弁理士】
【氏名又は名称】相川 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】ファイナンス, ロバート
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA01
4B053BA02
4B053BB02
4B053BD13
4B053BG01
4B053BL09
4B053BL20
(57)【要約】
本願は、ジュース及び果肉を生成するために食材を処理することができる改良されたジューサーに関する。改良されたジューサーは、改良されたジューサー内の重要なエリアに生成された果肉が衝撃を与えることを妨げることにより、改良されたジューサーの機能性をその果肉が干渉することを妨げることができる。改良されたジューサーは、処理中に、空気が逃れ及びジュースが逃れることを許すであろうように気密シールに果肉が衝撃を与え破壊することを防ぐことができる。その改良されたジューサーを製造する方法もまた記述される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
果肉及びジュースを生成するために食材の処理をするためのジューサーであって、そのジューサーは、
モータベースと、ここで前記モータベースはモータを有し、
開放されたトップを備えるジューサービンと、ここでジューサービンは、
内側ジューサービン壁、及び
外側ジューサービン壁を有し、
ここで、前記モータベースは前記ジューサービンを受けるように適合され、
シーブバスケットと、ここで、前記シーブバスケットは、
シーブバスケット底部、及び
シーブ壁を有し、
ここで、前記シーブバスケットは、前記モータと結合されるように適合され、
前記ジューサービンとシールを形成するように適合されたジューサービン蓋と、ここで、前記ジューサービン蓋は、フィーディングチューブ、及び
前記ジューサービン蓋の底部から延びる内側ジューサービン蓋壁を有し、及び
前記処理中に前記フィーディングチューブに前記食材を押し下げるプッシャと、
ここで、前記内側ジューサービン蓋壁は、前記処理中に生成される前記果肉が前記ジューサービン蓋及び前記ジューサービンによって形成されるシールに衝撃を与えることを妨げるために配置されることを特徴とするジューサー。
【請求項2】
請求項1のジューサーであって、
前記内側ジューサービン蓋壁の内部のエリアがジュース収集チャンバを規定し、
前記外側ジューサービン壁の内部及び前記内側ジューサービン壁の外部のエリアは、果肉収集チャンバを規定し、
前記内側ジューサービン壁は前記シーブバスケットを囲むように適合されることを特徴とするジューサー。
【請求項3】
請求項2のジューサーであって、
前記モータは、前記シーブバスケットが前記モータに結合され、前記モータが作動すると、前記シーブバスケットを回転させ、
前記シーブバスケットの前記回転は遠心力を作り出し、
前記遠心力は、前記処理中に生成されるジュースを前記シーブ壁を通して前記ジュース収集チャンバへと移動させ、
前記遠心力は、前記処理中に生成される果肉を前記果肉収集チャンバへと移動させることを特徴とするジューサー。
【請求項4】
請求項1のジューサーであって、
前記シーブ壁は、シーブバスケット底部まわりにフィットするシーブ壁底端部を備え、及び
前記シーブ壁底端部の外周より大きい外周を備えるシーブ壁トップ端部を備える円錐台形状であることを特徴とするジューサー。
【請求項5】
請求項1のジューサーであって、
前記内側ジューサービン蓋壁は、前記内側ジューサービン壁の外周より大きい外周を有し、
前記内側ジューサービン蓋壁は、前記外側ジューサービン壁の外周よりも小さい外周を有することを特徴とするジューサー。
【請求項6】
請求項1のジューサーであって、
前記プッシャは、前記フィーディングチューブの近似サイズ及び形状に適合されていることを特徴とするジューサー。
【請求項7】
請求項1のジューサーであって、
前記ジューサービンは、更に注ぎ口を含むことを特徴とするジューサー。
【請求項8】
請求項7のジューサーであって、
前記注ぎ口は、液だれ防止注ぎ口であることを特徴とするジューサー。
【請求項9】
請求項1のジューサーであって、
前記シーブバスケット底部は、格子状であることを特徴とするジューサー。
【請求項10】
請求項1のジューサーであって、
前記ジューサービンは、更にベイルハンドルを含むことを特徴とするジューサー。
【請求項11】
請求項10のジューサーであって、
前記ベイルハンドルは、第1のハンドル位置から第2のハンドル位置へと回転することにより前記ジューサービンの上の前記ジューサービン蓋をロックすることを特徴とするジューサー。
【請求項12】
請求項11のジューサーであって、
第1のハンドル位置から第2のハンドル位置へと前記ベイルハンドルを動かすことは、動作のためモータを作動させるマイクロスイッチを始動させることであることを特徴とするジューサー。
【請求項13】
請求項12のジューサーであって、
前記第1のハンドル位置は水平ベイルハンドル位置であり、前記第2のハンドル位置は垂直ベイルハンドル位置であることを特徴とするジューサー。
【請求項14】
請求項1のジューサーであって、
前記ジューサーは更に、モータベースアダプタを含み、前記モータベースアダプタは、前記ジューサービンを前記モータベースが受け入れることができるように適合されることを特徴とするジューサー。
【請求項15】
果肉及びジュースを生成するために食材の処理をするためのジューサーであって、そのジューサーは、
モータベースと、ここで前記モータベースはモータを有し、
開放されたトップを備えるジューサービンと、ここでジューサービンは、
注ぎ口、
内側ジューサービン壁、及び
外側ジューサービン壁を有し、
ここで、前記モータベースは前記ジューサービンを受けるように適合され、
前記内側ジューサービン壁の内部のエリアは、ジュース収集チャンバを規定し、前記外側ジューサービン壁の内部及び前記内側ジューサービン壁の外部のエリアは、果肉収集チャンバを規定し、
シーブバスケットと、ここで、前記シーブバスケットは、
シーブバスケット底部と、ここで前記シーブバスケット底部は格子状であり、及び
シーブ壁とを有し、ここで前記シーブ壁は、前記シーブバスケット底部の周りに適合されたシーブ壁底端部、及び前記シーブ底端部の外周よりも大きい外周を備えるシーブ壁トップ端部を備える円錐台形状であり、
ここで、前記シーブバスケットは、前記モータと結合されるように適合され、
前記内側ジューサービン壁は前記シーブバスケットを囲むように適合され、
前記モータは、前記シーブバスケットが前記モータに結合され、前記モータが作動すると、前記シーブバスケットを回転させ、
前記シーブバスケットの前記回転は遠心力を作り出し、
前記遠心力は、前記処理中に生成されるジュースを前記シーブ壁を通して前記ジュース収集チャンバへと移動させ、
前記遠心力は、前記処理中に生成される果肉を前記果肉収集チャンバへと移動させ、
前記ジューサービンとシールを形成するように適合されたジューサービン蓋と、ここで、前記ジューサービン蓋は、フィーディングチューブ、及び前記ジューサービン蓋の底部から延びる内側ジューサービン蓋壁を有し、
前記内側ジューサービン蓋壁は、前記内側ジューサービン壁の外周より大きい外周を有し、
前記内側ジューサービン蓋壁は、前記外側ジューサービン壁の外周よりも小さい外周を有し、及び
前記処理中に前記フィーディングチューブで前記食材を押し下げるプッシャと、ここで、前記プッシャは、前記フィーディングチューブの近似サイズ及び形状に適合されており、
ここで、前記内側ジューサービン蓋壁は、前記処理中に生成される前記果肉が前記ジューサービン蓋及び前記ジューサービンによって形成されるシールに衝撃を与えることを妨げるために配置されることを特徴とするジューサー。
【請求項16】
請求項15のジューサーであって、
前記注ぎ口は、液だれ防止注ぎ口であることを特徴とするジューサー。
【請求項17】
請求項15のジューサーであって、
前記ジューサーは、更にベイルハンドルを含むことを特徴とするジューサー。
【請求項18】
請求項17のジューサーであって、
前記ベイルハンドルは、第1のハンドル位置から第2のハンドル位置へと回転することにより前記ジューサービンの上の前記ジューサービン蓋をロックし、
前記第1のハンドル位置から前記第2のハンドル位置へと前記ベイルハンドルを動かすことは、動作のためモータを作動させるマイクロスイッチを始動させることであることを特徴とするジューサー。
【請求項19】
請求項15のジューサーであって、
前記ジューサーは、更に、モータベースアダプタを含み、前記モータベースアダプタは、前記ジューサービンを前記モータベースが受け入れることができるように適合されることを特徴とするジューサー。
【請求項20】
果肉及びジュースを生成するために食材を処理するための、及び前記処理を前記果肉が干渉しないようにブロックすることができるジューサーを製造する方法であって、
モータベースを生成するステップと、
開放されたトップを備えるジューサービンを生成するステップと、
格子状になったシーブバスケット底部を備えるシーブバスケットを生成するステップと、
前記ジューサービンと共にシールを形成するようにサイズ化されたジューサービン蓋を生成するステップと、ここで、生成された前記ジューサービン蓋は、
フィーディングチューブ、及び、
前記処理の間に生成される前記果肉が前記シールを干渉することを防ぐために前記ジューサービン蓋の底部から延びる内側ジューサービン蓋壁を有し、
前記フィーディングチューブで前記食材を押し下げるためのプッシャを生成するステップと、及び
共に組み立てられる、前記モータベース、前記ジューサービン、前記シーブバスケット、前記ジューサービン蓋、及び前記プッシャを製造するステップと、を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
本願は、2021年3月3日に出願された米国特許出願番号第17/190,858号への優先権及び利益を主張し、そして、その内容はその全体が参照により組み込まれる。
【0002】
[発明の分野]
本願は、食材の加工中に生じる果肉がジューサーの機能を阻害するのを防止するための改良型ジューサーに関する。
【背景技術】
【0003】
[発明の背景]
ジューサーは、その美味しい健康上の利益のために世界的に何百万人のユーザによって楽しまれる器具である。ジューサーは、果汁(ジュース)を搾るとして知られるプロセスにおいて、果物、ハーブ、葉物野菜、野菜、ナッツ及び他のそれらを、破砕、粉砕、切断、刻み、及び/又は搾汁することによって、食材から果汁(ジュース(juice))を抽出する。ジュースを搾ることの健康上の利益は、食生活に、新鮮な果物及び野菜、そして、それらのビタミン、ミネラル、抗酸化物質、植物性栄養素を、増大させる良い方法を含む。その他の利益は、栄養吸収の向上、がんリスクの低減、免疫システムの強化、毒素の除去、消化の補助、及び減量を含む。
【0004】
ジューサーには様々なタイプがある。ポピュラーなタイプのジューサーは、果物や野菜などの食材を、歯、ブレード、及び/又はその他の鋸歯状メカニズムを持ち得る回転面につながるフィードチューブ(feed tube)を通して受け取る遠心式ジューサーである。約6,000~14,000rpmで回転する回転面に食材は接触させられる。遠心力は、果肉から果汁(ジュース)を分離し、そして、ふるい(sieve)又はストレーナーのような網目状(メッシュ状)の表面を通してそのジュースを移動させる。ここで果肉(pulp)から分離されたジュースは、ユーザによって楽しまれ得る。残された果肉は廃棄されることもでき、又は、ユーザーによって他の目的のために使用されることもできる。他のタイプのジューサーは、咀嚼式(マスティケーティング(masticating))ジューサー、ツイン・ギア・ジューサー、ジュース・プレスを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
遠心式ジューサーは、ジュースの速い搾汁時間(juicing time)のような多くの利点があるが、同時に課題もある。例えば、生成された果肉は果汁と同じく求心力の影響下にある。これらの力によって、果肉は処理エリアから押し出され、果肉収集エリア内に押し込まれる。これらの力はまた、ジューサーの壁や、その壁と蓋との間にできるもののような如何なる継ぎ目又はシールに対して果肉をぶつけることもできる。これらの部分(エリア)にぶつけられた果肉の衝撃は、望まれない隙間を通してジュースが漏れたり、空気が逃げたりする結果となり得、気密性の損失(気密性を損なうこと)を生じ得る。
【0006】
従って、処理中に生成された果肉がジューサーの傷つきやすい部分(エリア)に衝突するのを防ぐ、改良されたジューサーが必要とされている。また、シールや継ぎ目(seams)などを損なう可能性のある特定の衝撃を防ぐことで、気密性を保持するジューサーもまた必要とされている。更に、結果として、生成物の損失、搾汁プロセスにおける中断、及び望まれない混乱及び後片付という結果となる、ジューサーからのジュースの漏れを防ぐジューサーが必要である。そして、上述したような改良されたジューサーを製造及び創造する方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[発明の概要]
ここにおいて開示されるシステム及び技術は、ジュース及び果肉を生産するため、食材を処理するための改良されたジューサーを特徴とする。改良されたジューサーは、食材の処理(プロセス)中に生成される果肉がジューサーの機能に干渉するのを防ぐことができる。例えば、改良されたジューサーは、生成された果肉がジューサーの部品によって形成される継ぎ目又はシールに衝突するのを妨げることができる。
【0008】
1つの側面において、ここに開示されたシステム及び技術は、ジュース及び果肉を生成するため食材を処理するように構成された改良されたジューサーを特徴とする。改良されたジューサーは、モーター付きのモーターベースを有することができる。改良されたジューサーはまた、ジューサービンを有することもできる。ジューサービンは、外側ジューサービン壁及び内側ジューサービン壁を有することができる。モーターベースは、ジューサービンを受け入れるように適合させられることができる。改良されたジューサーはまた、ざる(シーブバスケット)を有することもできる。シーブバスケットは、シーブバスケット底部及びシーブ壁を有することができる。シーブバスケットは、モータに結合されるように適合させられることができる。
【0009】
改良されたジューサーはまた、ジューサービン蓋を有することができる。ジューサービン蓋は、ジューサービンとのシールを形成するように構成することができる。ジューサービン蓋及びジューサービンの間のシールは、気密であり得る。ジューサービン蓋はまた、フィーディングチューブ(feeding tube)を有することもでき、そして、フィーディングチューブは、改良されたジューサーによって処理されるための食材を受け取ることができる。改良されたジューサーはまた、押すもの(プッシャ(pusher))を有することもできる。プッシャは、改良されたジューサーによって食材が処理されるため、食材をフィーディングチューブで押し下げるように適合させられ得る。例えば、食材は、プッシャによってフィーディングチューブで押し下げられ得るリンゴであり得る。リンゴをフィーディングチューブへと押し下げることによって、プッシャはリンゴをジュース及び果肉へと処理させるためにエリア内に移動させることができる。
【0010】
ジューサービン蓋はまた、ジューサービン蓋の底部から延びる内側ジューサービン蓋壁を有し得る。内側ジューサービン蓋壁は、食材の処理中に生成される果肉が改良されたジューサーの動作に干渉しないように配置され得る。例えば、内側ジューサービン蓋壁は、ジューサービン及びジューサービン蓋との間に形成されるシールに果肉が衝撃を与えることを妨げるように位置決めされ得る。
【0011】
実施態様は、以下の特徴の1つ又はそれ以上を含んでもよい。
【0012】
1つの特徴は、ジューサービン構成(juicer bin configuration)であってもよい。例えば、ジューサービンは、注ぎ口を有することができる。注ぎ口は、たれ(ドリップ)防止注ぎ口とすることができる。内側ジューサービン壁(inner juicer bin wall)は、ジューサービン内のエリア(area)を規定することができる。内側ジューサービン壁の内側のこのエリアは、ジュース収集チャンバ(juice collection chamber)とすることができる。ジュース収集チャンバは、ジューサービン内の非被覆エリア(uncovered area)であり得る。外側ジューサービン壁はまた、ジューサービン内のエリアを規定することができる。外側ジューサービン壁(outer juicer bin wall)の内側及び内側ジューサービン壁の外側のこのエリアは、果肉収集チャンバ(pulp collection chamber)であり得る。果肉収集チャンバは、ジューサービン内の非被覆エリアであり得る。内側ジューサービン壁は、シーブバスケット(sieve basket)を取り囲むことができる。シーブバスケットは、内側ジューサービン壁に隣接して配置され得る。シーブバスケットはまた、内側ジューサービン壁の間に間隙(ギャップ)を設けて位置決めされ得る。シーブバスケットは、内側ジューサービン壁上に載置され得る。シーブバスケットは、ジュース収集チャンバの非被覆エリアを覆うことができる。
【0013】
別の特徴は、モータベース構成(motor base configuration)であってもよい。モータベースは、モータをオンにしたり、モータ動作速度を選択したりするような、モータ及び改良されたジューサーを動作させるためのボタン及び/又はダイヤルのような種々の駆動(作動)デバイスを有することができる。モータベースはまた、ベイルハンドル(bail handle)を有することもできる。ベイルハンドルは、ベイルハンドルピボットポイント(bail handle pivot point)でモータベースに取り付けられ得る。ベイルハンドルピボットポイントは、ばねに取り付けられ得る。ベイルハンドルは、ベイルハンドルレスト(bail handle rest)内において静止する位置へと移動させられ得る。ベイルハンドルレストは、ジューサービン蓋に取り付けられ得る。
【0014】
別の特徴は、モータベースアダプタ(motor base adapter)を利用することができるモータベースであってもよい。モータベースアダプタは、動作(operation)のため、装置がモータベースと連結することを可能にすることができる。例えば、モータベースは、モータベースアダプタに連結され得るが、モータベースアダプタは、シーブバスケットと連結され得る。改良されたジューサーは、モーターベースがシーブバスケットに直接連結される実施例と同様の方法で、モーターベースアダプターと共に動作されることができる。モータベースはまた、ブレンダーのような他の食材処理装置を動作させるようにも構成され得る。モータベースアダプタは、改良されたジューサーが複数のモータベースと共に動作することを可能にすることができる。改良されたジューサーはまた、モータベースアダプタと同様の他の適合装置を備えた、又は、備えていない複数の装置と共に動作することができるモータベースと共に動作するようにも構成され得る。
【0015】
別の特徴は、モーター、シーブバスケット、及びプッシャが、食材を処理するために、どのように連携して動作するかであってもよい。例えば、モータは、シーブバスケットを回転させることができる。シーブ壁は、特定の材料が通過することを防止する半透性シーブメッシュ(semipermeable sieve mesh)を有することができる。例えば、シーブメッシュは、一緒に織られたワイヤのメッシュを形成する複数の金属ワイヤを損なう(compromise)ことができる。プッシャはまた、シーブバスケットを回転させるためにモータを始動させる起動前、起動中、及び起動後に、食材をシーブバスケット底部に押し付けることもできる。モータによって引き起こされるシーブバスケットの回転は、遠心力を生成することができる。この遠心力により、食材から生じるジュース及び果肉の外方への突出を促進することができる。
【0016】
シーブバスケットを回転させるモータによって生じる遠心力の影響下において、食材の処理中に生成されたジュースは、シーブバスケットのほぼ中央からシーブ壁に向かって移動することができる。シーブ壁のシーブメッシュは、ジュースがシーブ壁を通って移動し、ジュース収集チャンバ内へと移動することを可能にする一定の密度であり得る。この遠心力は、処理中に生成される果肉にも適用され得る。果肉に残ったジュースは、シーブ壁のシーブメッシュに押し付けることによって、果肉から抽出され得る。ジュースは、ユーザがそれを引き出すことを選択するまで、ジュース収集チャンバ内に留まることができる。
【0017】
シーブバスケットはまた、果肉がジュース収集チャンバ内に入ることを妨げることもできる。例えば、シーブ壁のシーブメッシュは、果肉のような固形物がシーブ壁を通過してジュース収集チャンバ内に入ることを妨げる一定の密度であり得る。
【0018】
シーブバスケットを回転させるモータによって生成される遠心力は、処理中に生成された果肉を果肉収集チャンバへと移動させることができる。突出させられた果肉はまた、ジューサービン内の他のエリアにも突出させられ得る。例えば、遠心力は、外側ジューサービン壁に向かって外側方向にシーブバスケットから果肉を突出させることができる。外側ジューサービン壁に向かって突出させられた果肉は、果肉収集チャンバ内に収集され得る。内側ジューサービン壁は、果肉収集チャンバ内の果肉をジュース収集チャンバから分離することができる。果肉収集チャンバ内の果肉は、ユーザによって後の時間において洗浄及び除去され得る。
【0019】
別の特徴は、シーブバスケット構成であってもよい。例えば、シーブバスケットのシーブ壁は、円錐台状形状(frustoconical shape)であり得る。シーブ壁はまた、シリンダのような他の形状であり得る。シーブ壁は、シーブ壁底端部(sieve wall bottom end)及びシーブ壁トップ端部(sieve wall top end)を有し得る。シーブ壁底端部は、シーブバスケット底部の周りに適合(フィット)させられ得る。シーブ壁底端部及びシーブ壁トップ端部は、ジューサーのニーズに適合(フィット)する様々なサイズとすることができる。例えば、シーブ壁トップ端部は、シーブバスケット底部の周囲よりも大きな外周を有することができる。シーブバスケットはまた、シーブ壁のトップ端部にリップ(lip)のようなリップをも有することができる。
【0020】
シーブバスケット底部(sieve basket bottom)は、食材を切断、粉砕、及び/又は処理するための特徴を有することができる。例えば、シーブバスケット底部は、格子を付けられ得る。シーブ底部バスケット(sieve bottom basket)はまた、歯を有することもできる。シーブ底部バスケットはまた、鋸歯状の刃を有することができる。これらの特徴は、特に、シーブバスケットがモーターに連結され、モーターが起動され、シーブバスケットを回転させるときに、食材を切断、粉砕、及び/又は処理する際に助けとなり得る。
【0021】
別の特徴は、ジューサービン蓋構成であってもよい。例えば、ジューサービン蓋は、シールを形成するため、ジューサービン上に載っていることができる。ジューサービン蓋は、外側ジューサービン壁(outer juicer bin wall)内に形成された相補的な空間内に適合(フィット)され得る外側ジューサービン蓋壁を有することができる。ジューサービン蓋はまた、シールを形成するため、物理的システムを介してジューサービンに接合されることができる。例えば、ジューサービン蓋は、ジューサービン蓋及びジューサービン上の相補的なねじ溝(complimentary threads)を介してジューサービンに接合され得る。内側ジューサービン蓋壁は、内側ジューサービン壁の外周(周囲)よりも大きな外周を有することができる。内側ジューサービン蓋壁はまた、外側ジューサービン壁の外周(周囲)よりも小さい外周を有することができる。内側ジューサービン蓋壁はまた、シーブバスケットを取り囲むことができる。ジューサービン蓋は、様々な長さで構成され得る。例えば、改良されたジューサーが組み立てられたときに、シーブバスケットのトップ端部又は内側ジューサービン蓋壁のトップ端部よりも、内側ジューサービン蓋壁の底端部が、低くなるように、内側ジューサービン蓋壁は、長さを有することができる。
【0022】
シーブバスケットを回転させるモータによって生成される遠心力による、シーブからの果肉の突出は、改良されたジューサー及び/又はジューサービン内に強烈な衝撃を作り出すことができる。例えば、突出させられた果肉は、ジューサービン蓋及びジューサービンの間に形成されるシールに衝突し、潜在的にそれを破壊することができる。このような衝撃は、ジューサービン蓋及びジューサービンの間に形成される気密性シールを潜在的に損傷することができる。これにより、ジューサービンから空気が逃げ、そして、ジュースが漏れ出すという結果になり得る。
【0023】
内側ジューサービン蓋壁は、生成された果肉が改良されたジューサーの機能と干渉することを防止することができる。例えば、内側ジューサービン蓋壁は、シーブバスケットを回転させるモータによって生成される遠心力によって突出させられる果肉を遮断(ブロック)することができる。突出させられた果肉は、内側ジューサービン壁に衝突することができ、果肉収集ビン内に落下することができる。このようにして突出させられた果肉をブロックすることによって、突出させられた果肉が、ジューサービン蓋及びジューサービンの間に形成されるシールに又はその近傍の近似エリア或いは外側ジューサービン壁に衝突することを、内側ジューサービン蓋は妨げることができる。内側ジューサービン蓋壁は、例えば、特定のエリアにおける物理的な衝撃を防止することによって、改良されたジューサーの動作の潜在的な破壊を防止することができる。
【0024】
別の特徴は、プッシャの構成であってもよい。例えば、プッシャは、フィーディングチューブのサイズ及び形状に近似するように適合(フィット)させられ得る。プッシャはまた、フィーディングチューブの全長に押し下げられるように適合(フィット)させられ得る。狭いプッシャシュート(narrow pusher chute)は、狭いプッシャ(narrow pusher)と共に使用するために、フィーディングチューブ内に適合(フィット)させられ得る。狭いプッシャーシュートは、フィーディングチューブの有効な空洞エリア(キャビティエリア)を狭くすることができる。狭いプッシャシュートは、様々な食材と共に使用するためのフィーディングチューブサイズを効果的に低減することができ、狭いプッシャは、様々な食材を同じものに下方へ押すことができる。
【0025】
別の特徴は、改良されたジューサーの安全な動作を保証するための安全機能のような改良されたジューサーの動作特徴であってもよい。ベイルハンドルは、ベイルハンドルを第1のベイルハンドル位置から第2のベイルハンドル位置に回転させることによって、ジューサービン蓋をジューサービン上にロックすることができる。第1ベイルハンドル位置は、水平ベイルハンドル位置とすることができ、第2ベイルハンドル位置は、垂直ベイルハンドル位置とすることができる。例えば、ベイルハンドルは、モータベースにほぼ隣接する第1のベイルハンドル位置から、ジューサービン蓋及びジューサービンのほぼ上方の第2の垂直ベイルハンドル位置まで上方に回転させられることができる。ベイルハンドルは、ベイルハンドルレスト内に適合(フィット)させられ得る。これにより、ジューサービン蓋が、改良されたジューサーの動作中にジューサービンのトップに留まることを確実にすることができる。
【0026】
ベイルハンドルを動かすことはまた、モータの動作を可能にすることをもできるようにする。例えば、ベイルハンドルを第1のベイルハンドル位置から第2のベイルハンドル位置に移動させることは、動作のためにモータを起動させるマイクロスイッチを起動(トリガー)することができる。モータベースは、1つ又は複数のマイクロスイッチを有することができる。マイクロスイッチはまた、複数の条件下でモータを起動可能に(イネーブル)することができるように、ベースアダプタと共に使用され得る。例えば、モータベースアダプタを備えた、又はそれを備えないモータベースは、ジューサー装置がモータに連結されたことを検出することができる。モータを起動可能に(イネーブル)するマイクロスイッチは、ジューサービンのトップにあり、そこにロックされているジューサービン蓋のような、所定の条件が満たされるまで、モータが動作させられ得ないことを確実にすることができる。
【0027】
別の側面において、ここに開示されるシステム及び技術は、ジュース及び果肉を生成するために食材を処理するための、及び、生成された果肉がその処理と干渉しないように妨げることができる、改良されたジューサーを製造する方法を特徴とする。
【0028】
実施態様は、以下の特徴の1つ以上を含んでもよい。
【0029】
例えば、改良されたジューサーを製造する方法は、モータベースを製造し、ジューサービンを生成し、シーブバスケットを生成し、ジューサー蓋を生成し、及びプッシャを生成することを含むことができる。モータベース、ジューサービン、シーブバスケット、ジューサービン蓋、及びプッシャは、一緒に組み立てられるように製造され得る。モータベースは、シーブバスケットに連結されるように生成され得る。モータベースアダプタはまた、モータベースに連結され、及び、シーブバスケットに連結されるように生成され得る。モータベースアダプタはまた、モータベース、ジューサービン、シーブバスケット、ジューサービン蓋、及びプッシャと一緒に組み立てられるように製造され得る。改良されたジューサーは、プラスチック、金属、ガラス、複合材料、及び/又は他の材料を含む複数の材料を妥協(compromise)することができる。
【0030】
方法の別の特徴は、開放されたトップを備えるジューサービンが生成されることであってもよい。ジューサービンはまた、注ぎ口と共にでも生成され得る。ジューサービンはまた、ジュース収集チャンバを規定することができる内側ジューサービン壁と共にでも製造され得る。ジューサービンはまた、内側ジューサービン壁の外側にある果肉収集チャンバを規定することができる外側ジューサービン壁と共にでも製造され得る。ジューサービン、外側ジューサービン壁、及び内側ジューサービン壁は、様々な形状において製造され得る。例えば、ジューサービン、外側ジューサービン壁、及び内側ジューサービン壁は、円形及び/又は同心円の形状において生成され得る。ジューサービン、外側ジューサービン壁、及び内側ジューサービン壁はまた、他の様々な形状においてでも生成され得る。ジューサービン、外側ジューサービン壁、及び内側ジューサービン壁は、1つの連続的な装置として生成され得る。
【0031】
方法の別の特徴は、金属、プラスチック、複合材料、及び/又は他の材料のような材料のメッシュを含むシーブでシーブバスケットが生成され得ることであってもよい。シーブメッシュは、連続壁及び/又はパネルのような様々な形態においてシーブ壁の一部として生成され得る。シーブバスケットは、格子を付けられ、歯を有し、及び/又は鋸歯状の刃を有して生成され得るシーブバスケット底部と共に生成され得る。シーブバスケットは、モータベースに連結されるように生成され得る。シーブバスケットはまた、モータベースアダプタと連結されるようにも生成され得る。
【0032】
方法の別の特徴は、ジューサービンのトップに適合(フィット)させられるようにジューサービン蓋が生成されることであってもよい。ジューサービン蓋はまた、相補的なねじ溝システムでのように、ジューサービンに物理的に結合されるようにも生成され得る。ジューサービン蓋は、ジューサービンのトップに気密性シールのような、ジューサービンを備えるシールを形成するように生成され得る。ジューサービン蓋は、食材が入るためのフィーディングチューブと共に生成され得る。プッシャは、処理されるため、フィーディングチューブへと食材を押し下げるために適合(フィット)させられるように生成され得る。ジューサービン蓋は、ジューサービン蓋の底部から延びる内側ジューサービン蓋壁と共に生成され得る。内側ジューサービン蓋壁は、食材の処理中に生成された果肉が、改良されたジューサーの動作と干渉することを妨げる(ブロックする)ように設計され得る。例えば、内側ジューサービン蓋壁は、果肉がジューサービン蓋及びジューサービンの間に形成される気密シールに衝突して破壊するのを妨げる(ブロックする)のに十分に延在するように設計され得る。
【図面の簡単な説明】
【0033】
[図面の簡単な説明]
図1図1は、改良されたジューサーの第1の実施例を示す正面斜視図である。
【0034】
図2図2は、図1の改良されたジューサーの側面斜視図である。
【0035】
図3図3は、図1の改良されたジューサーの正面斜視分解図である。
【0036】
図4図4は、図1の改良されたジューサーの正面斜視断面図である。
【0037】
図5図5は、図1の改良されたジューサーの内側ジューサービン蓋壁を有するジューサービン蓋の正面斜視図である。
【0038】
図6図6は、図5のジューサービン蓋の上面斜視図である。
【0039】
図7図7は、図5のジューサービン蓋の側面斜視図である。
【0040】
図8図8は、図5のジューサービン蓋の側面斜視断面図である。
【0041】
図9図9は、改良されたジューサーの第2の実施例の正面斜視図である。
【0042】
図10図10は、図9の改良されたジューサーの側面斜視図である。
【0043】
図11図11は、図9の改良されたジューサーの正面斜視分解図である。
【0044】
図12図12は、図9の改良されたジューサーの正面斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
[図面の詳細な説明]
図1~4は、様々な視点からの改善されたジューサー1の第1の実施例を示す。
【0046】
図1は、ジューサービン10を支持するモータベース2を示す。ベイルハンドル6は、ベイルハンドルレスト39内にそれが静止する垂直ベイルハンドル位置(vertical bail handle position)にまで回転されるモータベース2に取り付けられて示される。作動ダイヤル(actuation dial)8は、モータベース2の外面上に示されるが、改良されたジューサー1の動作を制御するためにユーザによって使用され得る。例えば、作動ダイヤル8は、モータベース2内のモータを起動させることができ、又はモータの速度を制御することができる。
【0047】
図1は更に、ジューサービン10の外面を規定する外側ジューサービン壁12を備えたジューサービン10を示している。更にジューサービン10内には内側ジューサービン壁14がある。外側ジューサービン壁12及び内側ジューサービン壁14の間の空間によって規定される容積は、果肉収集チャンバ50である。果肉収集チャンバ50は、生成された果肉が、ユーザにより後に除去及び洗浄されるまで収集され保管される容積である。内側ジューサービン壁14によって囲まれた空間によって規定される容積は、ジュース収集チャンバ52である。ジュース収集チャンバ52は、注ぎ口16の作動によるように、ユーザがそれを引き出すことを選択するまで、生成されたジュースが収集され保管される容積である。ジューサービン10に取り付けられた図示の注ぎ口16は、液だれ(ドリップ)防止注ぎ口である。
【0048】
図1は、シーブバスケット20を更に示す。シーブバスケット20は、円錐台状形を備える実施例においてシーブ壁22を備えて示される。この形態では、シーブバスケット20は、開放トップ端部からシーブバスケット底部24に向かってテーパー状になっている。シーブ壁22は、織り合わされた材料を取り囲むメッシュマトリックスであり得る様々なセクションを備えて示されている。例えば、メッシュマトリックスは、ジュースのような液体を通過させ、果肉のような固体の通過を阻止する半透性表面のための所望の密度を作り出すため、織り込まれた所望の厚さの金属ワイヤを包囲することができる。シーブバスケット底部24は、食材を処理するための設計及び材料を有することができる。例えば、シーブバスケット底部24は、格子状にされ得、歯を有し得、鋸歯状の刃を有し得、及び/又は食材を処理するための他の材料又は設計を有し得る。シーブバスケット20の開放トップ端部(open top end)は、シーブ壁22のトップ上にシーブバスケットトップリップ(sieve basket top lip)26を有するように示されている。シーブ壁22、シーブバスケット底部24、及びシーブバスケットトップリップ26内に囲まれた空間によって規定される容積が、処理エリア28である。図示のシーブバスケットトップリップ26は、内側ジューサービン壁14のトップ表面に隣接している。図示のシーブバスケット20は、ジュース収集チャンバ52を囲んでいる。処理エリア28からジュース収集チャンバ52に移動する材料は、シーブ壁22の半透性表面を通って移動しなければならない。
【0049】
図1は更に、ジューサービン蓋30、フィーディングチューブ32、外側ジューサービン蓋壁34、内側ジューサービン蓋壁36、及びプッシャ40を示す。ジューサービン蓋30は、ジューサービン蓋30及びジューサービン10の間にジューサービンシール54を形成するジューサービントップ凹部18におけるジューサービン10のトップ上の静止位置にある状態で示されている。食材の加工又は他の作業中に空気が逃げたり、ジュースが漏れたりすることがないように図示のジューサービンシール54は気密である。内側ジューサービン蓋壁36は、内側ジューサービン壁14の外周及びシーブバスケットトップリップ26の外周よりも大きい外周を有するように示されている。内側ジューサービン蓋壁36は、ジューサービンシール54の下に延びる垂直方向の長さで示されている。プッシャー40は、プッシャ40の底部がシーブバスケット底部(sieve basket bottom)24に接触するように下方に延びた位置でフィーディングチューブ32の内側に示されている。ベイルハンドルレスト39は、モータベース2、ジューサービン10、及びジューサービン蓋30が組み立てられ、ベイルハンドル6が垂直ベイルハンドル位置に移動させられるときに、ベイルハンドル6を支持する。
【0050】
食材は、フィーディングチューブ32を通って処理エリア28に入る。モータベース2内のモータがシーブバスケット20を回転させるとき、処理エリア28内(理想的にはシーブバスケット底部24とプッシャ40との間)の食材が処理されてジュース及び果肉が生成される。モータによるシーブバスケット20の回転は、シーブバスケット20のおよそ中心から径方向外側に向かう方向に、処理された材料を突出させる遠心力を作り出す。生成されたジュース及び果肉は、シーブ壁22に向かって突き出される。生成された液状ジュースは、シーブ壁22のシーブメッシュを通過して、ジュース収集チャンバ52に入る。果肉は、シーブ壁22のシーブメッシュによって遮断(ブロック)され、ジュース収集チャンバ52には入らない。果肉内に残るジュースは、更に、シーブ壁22に対して押し付けられる果肉に印加(適用)される遠心力によって、抽出され得る。
【0051】
遠心力はまた、果肉をシーブバスケット20から外に突出させ、果肉収集チャンバ50のようなジューサービン10の他のエリア内に突入させる。シーブバスケット20から突き出された果肉が、内側ジューサービン蓋壁36に衝突し、果肉収集チャンバ50内に落下するように、内側ジューサービン蓋壁36は配置されている。内側ジューサービン蓋壁36がないと、果肉は、ジューサービン10及び外側ジューサービン壁12を通して突出させられる可能性がある。更に、果肉は、ジューサービンシール54のような気密シールに衝突し破損させる潜在的可能性がある。ジューサービンシール54を破損させることは、ジューサービン10から空気が抜けること及びジュースが漏れることを引き起こす可能性がある。これにより、食材から生成される貴重なジュースの損失、機械の損傷、ジュース及び他の食材生成物の流出を引き起こす可能性がある。
【0052】
図2は、改良されたジューサー1を側面斜視で示している。ベイルハンドル6は、垂直ベイルハンドル位置にある状態で示されている。この位置において、ベイルハンドル6は、水平ベイルハンドル位置から上方又は時計回りに回転されており、ベイルハンドル6は、モータベース2に接続されたベイルハンドルピボットポイント7の周りを回転している。ベイルハンドル6は、ベイルハンドルレスト39内にそれが静止する垂直ベイルハンドル位置にある状態で示されている。この位置のベイルハンドル6及びベイルハンドルレスト39は、モータベース2、ジューサービン10、及びジューサービン蓋30のアセンブリを確保(固定)する。モーターベース2、ジューサービン10、及びジューサービン蓋30のアセンブリを確保(固定)することにより、前述のアセンブリが所定の位置に留まり、改良されたジューサー1の安全な動作をより良く確実にすることができる。更に、モータベース2は、モータを起動させるために使用され得る1つ又は複数のマイクロスイッチを有することができる。ベイルハンドル6は、より低い水平ベイルハンドル位置からより高い垂直ベイルハンドル位置まで回転されるときにモータを作動させることを可能にするマイクロスイッチを作動させることができる。このような構成は、複数のマイクロスイッチを含むことができる。このような構成は、モータベース2及びモータが、同様なモータの有効使用のための1つ又は複数のマイクロスイッチを作動させることができる他のデバイスとともに使用できるようにするモータベースアダプタとともに使用されることもできる。これにより、改良されたジューサー1に更なる安全性を提供することができる。
【0053】
図3は、モータベース2、ジューサービン10、シーブバスケット20、ジューサービン蓋30、及びプッシャ40をアセンブリ順に備えて、正面斜視分解図において改良されたジューサー1を示す。モータベースカップリング3は、モータベース2のトップ上に及びジューサービン2の下に示される。モータベースカップリング(motor base coupling)3は、シーブバスケット20と結合されて、モータベース2内のモータによってシーブバスケットが回転させられることができる。或いは、モータベースアダプタは、モータベースカップリング3及びシーブバスケット20の間に取り付けられることができる。
【0054】
図4は、モータベース2、ジューサービン10、シーブバスケット20、ジューサービン蓋30、及びプッシャ40を組み込んだ改良されたジューサー1の断面正面斜視図を示す。ベイルハンドルピボットポイント7に取り付けられて示されたばねは、ベイルハンドルレスト39のトップに静止している垂直ベイルハンドル位置においてベイルハンドル6との間に張力を形成し得る。シーブバスケットトップリップ26は、内側ジューサービン壁14のトップ表面に隣接して示されている。外側ジューサービン蓋壁34は、ジューサービントップ凹部(juicer bin top recess)18において外側ジューサービン壁12の内側に取り付けられて示される。内側ジューサービン蓋壁36は、ジューサービン蓋30の底表面から延在して示される。内側ジューサービン蓋壁36の底部は、外側ジューサービン蓋壁34の底部を越えて延びる。内側ジューサービン蓋壁36の底部もまた、内側ジューサービン壁14及びシーブバスケットトップリップ26のトップを越えて延びる。
【0055】
図5から図8は、様々な観点から示される改良されたジューサー1の一部として果肉をブロックするためのジューサービン蓋30及び内側ジューサービン蓋壁36を示している。
【0056】
図5は、ジューサービン蓋30及びフィーディングチューブ32を示す。図示のジューサービン蓋30は、ジューサービン10のトップに載置されるように設計されている。外側ジューサービン蓋壁34は、ジューサービン蓋30の底表面から延びて示される。外側ジューサービン蓋壁34は、ジューサービン蓋30の外側縁を規定する外周とともに示される。内側ジューサービン蓋壁36は、ジューサービン蓋30の底表面から延びて示される。図示の内側ジューサービン蓋壁36は、果肉が、ジューサービン蓋30とジューサービン10との間に形成されるシールに衝撃を与えて干渉するのを阻止するように設計されている。フィーディングチューブ32は、リンゴのような食材を受け入れて改良されたジューサー1の処理エリア28へと導くように設計されている。図示のフィーディングチューブ32は、食材をフィーディングチューブ32で下に押し出すためのプッシャ40と相補的である。フィーディングチューブ32の内側表面から突出するフィーディングチューブガイドタブ38も示されている。フィーディングチューブガイドタブ38は、プッシャ40をフィーディングチューブ32へと下方にガイドする。ベイルハンドルレスト39は、ジューサービン蓋30の上方面及び外側面にも示されている。
【0057】
図6は、ジューサービン蓋30を上面斜視図で示している。フィーディングチューブ32は、フィーディングチューブガイドタブ32がフィーディングチューブ32の内側表面から突き出ている状態で、ジューサービン蓋30の中央に示されている。内側ジューサービン蓋壁36は、フィーディングチューブ32の外周よりも大きな外周を有して示されている。外側ジューサービン蓋壁34は、内側ジューサービン蓋壁36によって規定される外周よりも大きな外周を備えて示されている。ベイルハンドルレスト39は、外側ジューサービン蓋壁34の近くに配置されて示されている。
【0058】
図7及び8はそれぞれ、ジューサービン蓋30の側面斜視図及び側面斜視断面図を示す。図3の側面斜視図は、ジューサービン蓋30のトップ表面を越えてジューサービン蓋30の底表面を越えて延びる垂直長さを有するフィーディングチューブ32を示す。外側ジューサービン蓋壁34は、フィーディングチューブ32の底部に達しない長さでジューサービン蓋30の底表面から延びて示されている。内側ジューサービン蓋壁36は、ジューサービン蓋30の底表面から外側ジューサービン蓋壁34の長さよりも長い長さで延びて示されている。内側ジューサービン蓋壁36は、フィーディングチューブ32の底部に達しない長さを有するように示されている。図8の側面斜視断面図は、フィーディングチューブ32、外側ジューサービン蓋壁34、内側ジューサービン蓋壁36、及びフィーディングチューブガイドタブ38を示す。図7及び図8の両方に示されるベイルハンドルレスト39は、外側ジューサービン蓋壁34の近くにある。図7図8との間のジューサービン蓋30の斜視図は、フィーディングチューブガイド38及びベイルハンドルレスト39をより良く示すために90度回転されている。
【0059】
図9から12は、様々な視点からの改良されたジューサー1の第2の実施例を示す。
【0060】
図9は、改良されたジューサー1を正面斜視図で示している。モーターベース2、ジューサービン10、シーブバスケット20、ジューサービン蓋30、及びプッシャ40が組み立てられた状態で示されている。作動ボタンアセンブリ9がモータベース2の外面に示されており、改良されたジューサー1の動作を制御するためにユーザーが使用することができる。例えば、作動ボタンアセンブリ9は、モータベース2内のモータを作動させたり、モータの速度を制御したりする。
【0061】
図10は、改良されたジューサー1を側面斜視図で示している。モーターベース2、ジューサービン10、シーブバスケット20、ジューサービン蓋30、及びプッシャ40は、ベイルハンドルレスト39内の垂直ベイルハンドル位置にあるベイルハンドル6とともに組み立てられた状態で示されている。図11は、改良されたジューサー1を、モータベース2、ジューサービン10、シーブバスケット20、ジューサービン蓋30、及びプッシャ40を組立順序で備えた正面分解斜視図で示す。図12は、改良されたジューサー1を正面斜視断面図で示している。狭いプッシャ42及び狭いプッシャシュート44がフィーディングチューブ32の内側に示されている。狭いプッシャシュート44は、フィーディングチューブ32の有効なキャビティエリアを狭くし、狭いプッシャ42は、狭いプッシャシュート44によって作られた通路へと食材を押し下げるように取り付けられている。このアセンブリは、フィーディングチューブ32の有効なキャビティエリアよりも大幅に細いもののようなより小さな食材をよりよく処理することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】