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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-01
(54)【発明の名称】ページングオケージョン監視
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/02 20090101AFI20240222BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20240222BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240222BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20240222BHJP
【FI】
H04W68/02
H04W88/04
H04W92/18
H04W24/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553353
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(85)【翻訳文提出日】2023-10-31
(86)【国際出願番号】 CN2021078662
(87)【国際公開番号】W WO2022183364
(87)【国際公開日】2022-09-09
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYTHON
2.JAVA
3.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】プラティーク・バス・マリック
(72)【発明者】
【氏名】ヨアヒム・レール
(72)【発明者】
【氏名】リアンハイ・ウー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067DD13
5K067DD43
5K067EE03
5K067EE10
5K067EE25
5K067JJ15
(57)【要約】
ページングオケージョン監視のための装置、方法、およびシステムが、開示される。一方法(700)が、遠隔ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定すること(702)を含み、少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む。方法(700)は、ページングオケージョン監視に影響を及ぼす要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定すること(704)を含む。方法(700)は、遠隔ユーザ機器がページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信すること(706)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔ユーザ機器において、前記遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する前記遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定するステップであって、前記少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む、ステップと、
ページングオケージョン監視に影響を及ぼす前記要因に基づいて、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定するステップと、
前記遠隔ユーザ機器が前記ページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視する要求を送信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記遠隔ユーザ機器は、前記中継ユーザ機器に対するPC5無線リソース制御接続を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線状況は、オーバーレイ無線アクセスネットワークとネットワーク中継するユーザ機器のうちの少なくとも1つに関する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記無線状況は、前記ネットワークデバイスによって提供される構成に基づいて実行され、ネットワーク中継するユーザ機器によって中継される測定を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークデバイス、前記中継ユーザ機器、または前記その組合せに、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視する前記要求を送信するステップは、前記少なくとも1つの要因を示す情報を前記要求と一緒に送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
遠隔ユーザ機器を備える装置であって、
前記遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する前記遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定することであって、前記少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む、特定すること、およびページングオケージョン監視に影響を及ぼす前記要因に基づいて、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定することを行うプロセッサと、
前記遠隔ユーザ機器が前記ページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視する要求を送信する送信機と
をさらに備える装置。
【請求項7】
前記無線状況は、前記ネットワークデバイスによって提供される構成に基づいて実行され、ネットワーク中継するユーザ機器によって中継される測定を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記送信機が、前記ネットワークデバイス、前記中継ユーザ機器、または前記その組合せに、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視する前記要求を送信することは、前記送信機が、前記少なくとも1つの要因を示す情報を前記要求と一緒に送信することを含む、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
中継ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信するステップと、
前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定するステップと、
前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視すると決定することに応答して、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視することを示す情報を送信するステップと
を含む方法。
【請求項10】
前記中継ユーザ機器において、前記遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する前記要求を受信するステップは、前記遠隔ユーザ機器、ネットワークデバイス、またはその組合せから前記要求を受信するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定するステップは、前記中継ユーザ機器が少なくとも2つの受信機チェーンを有するかどうかに基づいて、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
ネットワークデバイスは、少なくとも1つの要因に基づいて、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視する前記要求を送信するかどうかを決定する、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの要因は、前記遠隔ユーザ機器の無線状況、前記遠隔ユーザ機器のバッテリ使用量、前記遠隔ユーザ機器の構成、前記遠隔ユーザ機器の監視されるパラメータ、またはその組合せを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記遠隔ユーザ機器に関する監視ページングチャネル、前記中継ユーザ機器が監視しているページングオケージョンのセット、またはその組合せを示す情報を前記中継ユーザ機器からネットワークデバイスに送信するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを監視すべく、活性のダウンリンク帯域幅部分から初期帯域幅部分に切り換えるステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
ネットワークデバイスから、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを監視すべく、前記中継ユーザ機器が異なる帯域幅部分に切り換えることを示す情報を受信するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
前記ページングオケージョンは、複数の遠隔ユーザ機器に対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の遠隔ユーザ機器は、グループページング宛先レイヤ2識別子を使用して識別される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
複数の中継ユーザ機器のための前記ページングオケージョンに対応する情報を、前記グループページング宛先レイヤ2識別子を使用して報告するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
中継ユーザ機器を備える装置であって、
遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信する受信機と、
前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定するプロセッサと、
前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視すると決定することに応答して、前記遠隔ユーザ機器のためである前記ページングオケージョンを前記中継ユーザ機器が監視することを示す情報を送信する送信機と
をさらに備える装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書において開示される主題は、一般に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、ページングオケージョン監視に関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかのワイヤレス通信ネットワークにおいて、ページングオケージョンが監視されることが可能である。一部の構成において、劣悪な信号品質、構成情報、および/またはパフォーマンスデータのため、ページングオケージョンを監視することが課題であり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
ページングオケージョン監視のための方法が、開示される。また、装置およびシステムが、この方法の機能を実行することもする。一実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定することを含み、少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む。いくつかの実施形態において、方法は、ページングオケージョン監視に影響を及ぼす要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定することを含む。様々な実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器がページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信することを含む。
【0004】
ページングオケージョン監視のための装置が、一実施形態において、遠隔ユーザ機器を含む。一部の実施形態において、装置は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定することであって、少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む、特定すること、およびページングオケージョン監視に影響を及ぼす要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定することを行うプロセッサを含む。いくつかの実施形態において、装置は、遠隔ユーザ機器がページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信する送信機を含む。
【0005】
様々な実施形態において、ページングオケージョン監視のための方法が、中継ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定することを含む。様々な実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視すると決定することに応答して、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視することを示す情報を送信することを含む。
【0006】
ページングオケージョン監視のための装置が、一部の実施形態において、中継ユーザ機器を含む。一部の実施形態において、装置は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信する受信機をさらに含む。様々な実施形態において、装置は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定するプロセッサをさらに含む。一部の実施形態において、装置は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視すると決定することに応答して、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視することを示す情報を送信する送信機を含む。
【0007】
一部の実施形態において、中継UEを切り換えるための方法が、ネットワークデバイスにおいて、第1の中継ユーザ機器に対応する第1のサービングセル識別子を示す第1の情報を識別することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器のための第2の中継ユーザ機器に対応する第2のサービングセル識別子を示す第2の情報を受信することを含む。様々な実施形態において、方法は、第1の情報および第2の情報に基づいて、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えるかどうかを決定することを含む。
【0008】
中継UEを切り換えるための装置が、一部の実施形態において、ネットワークデバイスを含む。一部の実施形態において、装置は、第1の中継ユーザ機器に対応する第1のサービングセル識別子を示す第1の情報を識別するプロセッサをさらに含む。様々な実施形態において、装置は、遠隔ユーザ機器のための第2の中継ユーザ機器に対応する第2のサービングセル識別子を示す第2の情報を受信する受信機をさらに含む。いくつかの実施形態において、プロセッサは、第1の情報および第2の情報に基づいて、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えるかどうかを決定する。
【0009】
上記で簡潔に記述された実施形態が、添付の図面に例示される特定の実施形態を参照することによってより詳細に説明される。これらの図面は、一部の実施形態を描くに過ぎず、したがって、範囲を限定するものと見なされないものと理解して、実施形態について、添付の図面の使用を介して、さらに具体的に、詳細に記述され、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ページングオケージョン監視のためのワイヤレス通信システムの一実施形態を示す概略ブロック図である。
図2】ページングオケージョン監視のために使用されてよい装置の一実施形態を示す概略ブロック図である。
図3】ページングオケージョン監視のために使用されてよい装置の別の実施形態を示す概略ブロック図である。
図4】中継UEを含む通信の一実施形態を示す通信図である。
図5】ページングオケージョン監視を有する通信の一実施形態を示す通信図である。
図6】ページングオケージョン監視を有する通信の別の実施形態を示す通信図である。
図7】ページングオケージョン監視のための方法の一実施形態を示す概略フローチャート図である。
図8】ページングオケージョン監視のための方法の別の実施形態を示す概略フローチャート図である。
図9】中継UEを切り換えるための方法の一実施形態を示す概略フローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者によって理解されるとおり、実施形態の態様は、システム、装置、方法、またはプログラム製品として実現されてよい。したがって、実施形態は、本明細書において「回路」、「モジュール」、または「システム」としてすべて一般的に呼ばれることが可能な、完全にハードウェアの実施形態の形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、その他を含む)の形態、またはソフトウェア態様とハードウェア態様を組み合わせる実施形態の形態をとることが可能である。さらに、実施形態は、以降、コードと呼ばれる、機械可読コード、コンピュータ可読コード、および/またはプログラムコードを記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージデバイスにおいて実現されたプログラム製品の形態をとってよい。ストレージデバイスは、有形、非一過性、および/または非伝送であってよい。ストレージデバイスは、信号を実現しなくてよい。或る実施形態において、ストレージデバイスは、コードにアクセスするために信号を用いるに過ぎない。
【0012】
本明細書において説明される機能ユニットのうちのいくつかは、それらのユニットの実装の独立性をさらに特別に強調するために、モジュールとラベル付けされることが可能である。例えば、モジュールは、カスタムの超大規模集積(very-large-scale integration:「VLSI」)回路もしくはゲートアレイ、ロジックチップなどの既製の半導体、トランジスタ、または他のディスクリートの構成要素を含むハードウェア回路として実装されてよい。また、モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイス、またはそれに類するものなどのプログラマブルハードウェアデバイスにおいて実装されてもよい。
【0013】
また、モジュールは、様々な種類のプロセッサによって実行されるようにコードおよび/またはソフトウェアにおいて実装されてもよい。コードの識別されるモジュールは、例えば、オブジェクト、手続き、または関数として編成されてよい、例えば、実行可能コードの1つまたは複数の物理的ブロックまたは論理的ブロックを含んでよい。それでも、識別されるモジュールの実行可能ファイルは、物理的に一緒に配置される必要はなく、論理的に併合されたとき、モジュールを含み、モジュールの明示される目的を実現する、異なるロケーションにおいて記憶された別々の命令を含んでよい。
【0014】
実際、コードのモジュールは、単一の命令であっても、多数の命令であってもよく、異なるいくつかのコードセグメントにわたって、異なるプログラムの間で、いくつかのメモリデバイスにまたがって分散されることさえあってもよい。同様に、動作データが、本明細書において、モジュール内で識別され、例示されることが可能であり、任意の適切な形態において実現され、任意の適切な種類のデータ構造内で編成されることが可能である。動作データは、単一のデータセットとして集められてよく、または異なるコンピュータ可読ストレージデバイスにわたることを含め、異なるロケーションにわたって分散されてよい。モジュール、またはモジュールの部分が、ソフトウェアにおいて実装される場合、ソフトウェア部分は、1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージデバイス上に記憶される。
【0015】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組合せが、利用されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体であってよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コードを記憶するストレージデバイスであってよい。ストレージデバイスは、例えば、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、ホログラフィ、マイクロメカニクス、または半導体のシステム、装置、またはデバイス、あるいは以上の任意の適切な組合せであってよいが、これらには限定されない。
【0016】
ストレージデバイスのより具体的な例(網羅的でないリスト)は、以下、すなわち、1つまたは複数の配線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(random access memory:「RAM」)、読取り専用メモリ(read-only memory:「ROM」)、消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(erasable programmable read-only memory:「EPROM」もしくはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(compact disc read-only memory:「CD-ROM」)、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、または以上の任意の適切な組合せを含む。本明細書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、命令実行装置、または命令実行デバイスによって、または関連して使用されるようにプログラムを包含すること、または記憶することができる任意の有形の媒体であってよい。
【0017】
実施形態に関する動作を実行するためのコードは、任意の数のラインであってよく、Python、Ruby、Java、Smalltalk、C++、もしくはそれに類するものなどのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語、もしくはそれに類するものなどの従来の手続き型プログラミング言語を含む1つまたは複数のプログラミング言語、ならびに/またはアセンブリ言語などの機械語の任意の組合せで書かれてよい。コードは、全体がユーザのコンピュータ上で実行されても、一部がユーザのコンピュータ上で実行されても、スタンドアローンのソフトウェアパッケージとして実行されても、一部がユーザのコンピュータ上で、また一部が遠隔コンピュータ上で実行されても、あるいは全体が遠隔コンピュータ上、または遠隔サーバ上で実行されてもよい。全体が遠隔コンピュータ上、または遠隔サーバ上で実行されるシナリオにおいて、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(local area network:「LAN」)またはワイドエリアネットワーク(wide area network:「WAN」)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されてよく、あるいは接続は、外部コンピュータに対して行われてよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)。
【0018】
本明細書全体にわたる「一実施形態」、「実施形態」、または類似した言い回しに対する言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。このため、本明細書全体にわたる「一実施形態において」、「実施形態において」という句、および類似した言い回しの出現は、すべてが同一の実施形態を指すことが可能であるが、必然的にそうであるわけではなく、特に明記しない限り、「1つまたは複数の、ただし、すべてではない実施形態」を意味する。「含む」、「備える」、「有する」という言葉、およびその変種は、特に明記しない限り、「含むが、限定されない」を意味する。項目の列挙されるリストアップは、特に明記しない限り、それらの項目のいずれか、またはすべてが互いに排他的であることを暗示するものではない。また、「或る1つの」および「その」という言葉は、特に明記しない限り、「1つまたは複数の」も指す。
【0019】
さらに、実施形態の説明される特徴、構造、または特性は、任意の適切な様態で組み合わされてよい。以下の説明において、実施形態の徹底した理解をもたらすべく、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択、ネットワークトランザクション、データベースクエリ、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップ、その他の例などの、多数の特定の詳細が、与えられる。しかし、実施形態は、それらの特定の詳細のうちの1つまたは複数を伴わずに、あるいは他の方法、構成要素、材料などを用いて実施されてよいことが、当業者には認識されよう。他の事例において、よく知られた構造、材料、または動作は、実施形態の態様を不明瞭にするのを回避すべく、詳細に示されることも、説明されることもない。
【0020】
実施形態の態様について、実施形態による方法、装置、システム、およびプログラム製品の概略フローチャート図および/または概略ブロック図を参照して後段で説明される。概略フローチャート図および/または概略ブロック図の各ブロック、ならびに概略フローチャート図および/または概略ブロック図におけるブロックの組合せは、コードによって実装され得るものと理解されたい。コードは、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、概略フローチャート図および/または概略ブロック図のブロックまたは複数のブロックにおいて指定される機能/動作を実装するための手段を作成するように、機械をもたらすべく汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに与えられてよい。
【0021】
また、コードは、ストレージデバイスに記憶された命令が、概略フローチャート図および/または概略ブロック図のブロックまたは複数のブロックにおいて指定される機能/動作を実装する命令を含む製造品をもたらすように、特定の様態で機能するようコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイスを誘導することができるストレージデバイスに記憶されてもよい。
【0022】
また、コードは、コンピュータ上、または他のプログラマブル装置上で実行されるコードが、概略フローチャートおよび/または概略ブロック図のブロックまたは複数のブロックにおいて指定される機能/動作を実装するためのプロセスをもたらすようにコンピュータによって実装されるプロセスをもたらすべくコンピュータ上、他のプログラマブル装置上、または他のデバイス上で一連の動作ステップが実行されるようにコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイスにロードされてもよい。
【0023】
図における概略フローチャート図および/または概略ブロック図は、様々な実施形態による装置、システム、方法、およびプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、および動作を例示する。これに関して、概略フローチャート図および/または概略ブロック図における各ブロックは、指定される論理機能を実装するためのコードの1つまたは複数の実行可能命令を含むコードのモジュール、セグメント、または部分を表すことが可能である。
【0024】
また、一部の代替の実装形態において、ブロックに記載される機能は、図に記載される順序を外れて生じてもよいことにも留意されたい。例えば、連続して示される2つのブロックが、実際には、実質的に同時並行に実行されてよく、あるいはそれらのブロックは、関与する機能に依存して、時として、逆の順序で実行されてよい。機能、ロジック、または効果が例示される図の1つまたは複数のブロック、あるいはそれらのブロックの部分と均等である他のステップおよび方法が、構想されてよい。
【0025】
様々な矢印の種類および線の種類がフローチャートおよび/またはブロック図において用いられることが可能であるものの、それらは、対応する実施形態の範囲を限定することはないものと理解される。実際、一部の矢印または他のコネクタは、図示される実施形態の論理フローだけを示すべく使用されることが可能である。例えば、矢印は、図示される実施形態の列挙されるステップの間の特定されない持続時間の待機期間または監視期間を示すことが可能である。また、ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図におけるブロックの組合せは、指定された機能もしくは動作を実行する専用ハードウェアベースのシステム、または専用ハードウェアとコードの組合せによって実装されることが可能であることにも留意されたい。
【0026】
各図における要素の説明は、前述の図の要素を参照することが可能である。同様の符号は、同様の要素の代替の実施形態を含め、すべての図において同様の要素を指す。
【0027】
図1は、ページングオケージョン監視に関するワイヤレス通信システム100の実施形態を示す。一実施形態において、ワイヤレス通信システム100は、遠隔ユニット102と、ネットワークユニット104とを含む。特定の数の遠隔ユニット102およびネットワークユニット104が図1に示されるものの、任意の数の遠隔ユニット102およびネットワークユニット104がワイヤレス通信システム100に含まれてよいことが当業者には認識されよう。
【0028】
一実施形態において、遠隔ユニット102は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(personal digital assistant:「PDA」)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートテレビ(例えば、インターネットに接続されたテレビ)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム(セキュリティカメラを含む)、車両搭載コンピュータ、ネットワークデバイス(例えば、ルータ、スイッチ、モデム)、IoTデバイス、またはそれに類するものなどのコンピューティングデバイスを含んでよい。一部の実施形態において、遠隔ユニット102は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイ、またはそれに類するものなどのウェアラブルデバイスを含む。さらに、遠隔ユニット102は、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、固定端末、加入者局、ユーザ機器(user equipment:「UE」)、ユーザ端末、デバイスとして、あるいは当技術分野において使用される他の術語によって呼ばれることが可能である。遠隔ユニット102は、アップリンク(uplink:「UL」)通信信号を介してネットワークユニット104のうちの1つまたは複数と直接に通信してよく、かつ/あるいは遠隔ユニット102は、サイドリンク通信を介して他の遠隔ユニット102と直接に通信してよい。
【0029】
ネットワークユニット104は、地理的領域にわたって分散されてよい。いくつかの実施形態において、ネットワークユニット104は、アクセスポイント、アクセス端末、基地、基地局、ノードB、発展型ノードB(evolved node-B:「eNB」)、5GノードB(5G node-B:「gNB」)、ホームノードB、中継ノード、デバイス、コアネットワーク、エアリアルサーバ、無線アクセスノード、アクセスポイント(access point:「AP」)、New Radio(new radio:「NR」)、ネットワークエンティティ、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function:「AMF」)、統一データ管理(unified data management:「UDM」)、統一データリポジトリ(unified data repository:「UDR」)、UDM/UDR、ポリシ制御機能(policy control function:「PCF」)、無線アクセスネットワーク(radio access network:「RAN」)、ネットワークスライス選択機能(network slice selection function:「NSSF」)、オペレーション-アドミニストレーション-マネージメント(operations, administration, and management:「OAM」)、セッション管理機能(session management function:「SMF」)、ユーザプレーン機能(user plane function:「UPF」)、アプリケーション機能、認証サーバ機能(authentication server function:「AUSF」)、セキュリティアンカ機能(security anchor functionality:「SEAF」)、信頼できる非3GPP(登録商標)ゲートウェイ機能(trusted non-3GPP gateway function:「TNGF」)、または当技術分野において使用される他の任意の術語により参照されてもよく、かつ/あるいはこれらのうちの1つまたは複数を含んでよい。ネットワークユニット104は、一般に、対応する1つまたは複数のネットワークユニット104に通信可能に結合された1つまたは複数のコントローラを含む無線アクセスネットワークの一部である。無線アクセスネットワークは、一般に、1つまたは複数のコアネットワークに通信可能に結合され、コアネットワークは、他にも存在するネットワークのなかでもとりわけ、インターネットおよび公衆交換電話網のような他のネットワークに結合されてよい。無線アクセスおよびコアネットワークのこれら、およびその他の要素は、図示されないが、当業者によって一般によく知られている。
【0030】
一実装形態において、ワイヤレス通信システム100は、第3世代パートナーシッププロジェクト(third generation partnership project:「3GPP」)において標準化されたNRプロトコルに準拠し、ネットワークユニット104は、OFDM変調スキームを使用してダウンリンク(downlink:「DL」)で送信し、遠隔ユニット102は、シングルキャリア周波数分割多元接続(single-carrier frequency division multiple access:「SC-FDMA」)スキームまたは直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing:「OFDM」)スキームを使用してアップリンク(uplink:「UL」)で送信する。しかし、より一般的には、ワイヤレス通信システム100は、他の何らかのオープンな、または専有の通信プロトコル、例えば、他にも存在するプロトコルのなかでもとりわけ、WiMAX、米国電気電子学会(institute of electrical and electronics engineers:「IEEE」)802.11変種、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(global system for mobile communications:「GSM」)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service:「GPRS」)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(universal mobile telecommunications system:「UMTS」)、ロングタームエボリューション(long term evolution:「LTE」)変種、符号分割多元接続2000(code division multiple access 2000:「CDMA2000」)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、Sigfoxxを実装してよい。本開示は、いずれの特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャの実装にも、いずれの特定のワイヤレス通信プロトコルの実装にも限定されることは意図していない。
【0031】
ネットワークユニット104は、ワイヤレス通信リンクを介してサービングエリア内のいくつかの遠隔ユニット102、例えば、セルまたはセルセクタにサービス提供することが可能である。ネットワークユニット104は、時間ドメイン、周波数ドメイン、および/または空間ドメインにおいて遠隔ユニット102にサービス提供するDL通信信号を送信する。
【0032】
様々な実施形態において、遠隔ユニット102(例えば、遠隔ユーザ機器)が、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定してよく、少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む。いくつかの実施形態において、遠隔ユニット102が、ページングオケージョン監視に影響を及ぼす要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定してよい。様々な実施形態において、遠隔ユニット102が、遠隔ユーザ機器がページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信してよい。したがって、遠隔ユニット102は、ページングオケージョン監視のために使用されることが可能である。
【0033】
いくつかの実施形態において、遠隔ユニット102(例えば、中継ユーザ機器)が、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信してよい。いくつかの実施形態において、遠隔ユニット102が、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定してよい。様々な実施形態において、遠隔ユニット102が、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視すると決定することに応答して、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視することを示す情報を送信してよい。したがって、遠隔ユニット102は、ページングオケージョン監視のために使用されることが可能である。
【0034】
一部の実施形態において、ネットワークユニット104が、第1の中継ユーザ機器に対応する第1のサービングセル識別子を示す第1の情報を識別してよい。いくつかの実施形態において、ネットワークユニット104が、遠隔ユーザ機器のための第2の中継ユーザ機器に対応する第2のサービングセル識別子を示す第2の情報を受信してよい。様々な実施形態において、ネットワークユニット104が、第1の情報および第2の情報に基づいて、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えるかどうかを決定してよい。したがって、ネットワークユニット104は、中継UEを切り換えるために使用されることが可能である。
【0035】
図2は、ページングオケージョン監視のために使用されてよい装置200の一実施形態を示す。装置200は、遠隔ユニット102の一実施形態を含む。さらに、遠隔ユニット102は、プロセッサ202と、メモリ204と、入力デバイス206と、ディスプレイ208と、送信機210と、受信機212とを含んでよい。一部の実施形態において、入力デバイス206とディスプレイ208は、組み合わされて、タッチスクリーンなどの単一のデバイスにされる。いくつかの実施形態において、遠隔ユニット102は、任意の入力デバイス206および/または任意のディスプレイ208を含まなくてもよい。様々な実施形態において、遠隔ユニット102は、プロセッサ202、メモリ204、送信機210、および受信機212のうちの1つまたは複数を含んでよく、入力デバイス206および/またはディスプレイ208を含まなくてもよい。
【0036】
プロセッサ202は、一実施形態において、コンピュータ可読命令を実行することができ、かつ/または論理動作を実行することができる任意の知られているコントローラを含んでよい。例えば、プロセッサ202は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理装置(central processing unit:「CPU」)、グラフィクスプロセシングユニット(graphics processing unit:「GPU」)、補助プロセシングユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array:「FPGA」)、または類似したプログラマブルコントローラであってよい。一部の実施形態において、プロセッサ202は、本明細書において説明される方法およびルーチンを実行すべく、メモリ204に記憶された命令を実行する。プロセッサ202は、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208、送信機210、および受信機212に通信可能に結合される。
【0037】
メモリ204は、一実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体である。一部の実施形態において、メモリ204は、揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ204は、ダイナミックRAM(dynamic RAM:「DRAM」)、シンクロナスダイナミックRAM(synchronous dynamic RAM:「SDRAM」)、および/またはスタティックRAM(static RAM:「SRAM」)を含むRAMを含んでよい。一部の実施形態において、メモリ204は、不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ204は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または他の任意の適切な不揮発性コンピュータストレージデバイスを含んでよい。一部の実施形態において、メモリ204は、揮発性コンピュータ記憶媒体と不揮発性コンピュータ記憶媒体の両方を含む。また、一部の実施形態において、メモリ204は、遠隔ユニット102上で動作しているオペレーティングシステムまたは他のコントローラアルゴリズムなどのプログラムコードおよび関連するデータも記憶する。
【0038】
入力デバイス206は、一実施形態において、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォン、またはそれに類するものを含む任意の知られているコンピュータ入力デバイスを含んでよい。一部の実施形態において、入力デバイス206は、例えば、タッチスクリーンまたは類似したタッチセンシティブディスプレイとして、ディスプレイ208と一体化されてよい。一部の実施形態において、入力デバイス206は、タッチスクリーン上に表示された仮想キーボードを使用して、かつ/またはタッチスクリーン上に手書きすることによってテクストが入力されてよいようにタッチスクリーンを含む。一部の実施形態において、入力デバイス206は、キーボードおよびタッチパネルなどの異なる2つ以上のデバイスを含む。
【0039】
ディスプレイ208は、一実施形態において、任意の知られている電子的に制御可能なディスプレイまたはディスプレイデバイスを含んでよい。ディスプレイ208は、視覚信号、可聴信号、および/または触覚信号を出力するように設計されてよい。一部の実施形態において、ディスプレイ208は、ユーザに視覚データを出力することができる電子ディスプレイを含む。例えば、ディスプレイ208は、ユーザに画像、テクスト、またはそれに類するものを出力することができる液晶ディスプレイ(liquid crystal display:「LCD」)、発光ダイオード(light emitting diode:「LED」)ディスプレイ、または有機発光ダイオード(organic light emitting diode:「OLED」)ディスプレイ、プロジェクタ、または類似したディスプレイデバイスを含んでよいが、これらには限定されない。別の非限定的な例として、ディスプレイ208は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッズアップディスプレイ、またはそれに類するものなどのウェアラブルディスプレイを含んでよい。さらに、ディスプレイ208は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビ、テーブルコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、乗り物ダッシュボード、またはそれに類するものの構成要素であってよい。
【0040】
いくつかの実施形態において、ディスプレイ208は、音響を生成するための1つまたは複数のスピーカを含む。例えば、ディスプレイ208は、可聴のアラートまたは通知(例えば、ビープ音またはチャイム)を生成してよい。一部の実施形態において、ディスプレイ208は、振動、動き、または他の触覚フィードバックを生成するための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。一部の実施形態において、ディスプレイ208のすべて、または部分は、入力デバイス206と一体化されてよい。例えば、入力デバイス206とディスプレイ208が、タッチスクリーンまたは類似したタッチセンシティブディスプレイを形成してよい。他の実施形態において、ディスプレイ208は、入力デバイス206の近くに配置されてよい。
【0041】
一実施形態において、プロセッサ202が、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定することであって、その少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む、特定すること、およびページングオケージョン監視に影響を及ぼす要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定することを行う。いくつかの実施形態において、送信機210が、遠隔ユーザ機器がページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信する。
【0042】
様々な実施形態において、受信機212が、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信してよい。様々な実施形態において、プロセッサ202が、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定する。一部の実施形態において、送信機210が、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視すると決定することに応答して、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視することを示す情報を送信する。
【0043】
1つの送信機210および1つの受信機212だけが図示されるものの、遠隔ユニット102は、任意の適切な数の送信機210および受信機212を有してよい。送信機210および受信機212は、任意の適切な種類の送信機および受信機であってよい。一実施形態において、送信機210および受信機212は、トランシーバの一部であってよい。
【0044】
図3は、ページングオケージョン監視のために使用されてよい装置300の別の実施形態を示す。装置300は、ネットワークユニット104の一実施形態を含む。さらに、ネットワークユニット104は、プロセッサ302と、メモリ304と、入力デバイス306と、ディスプレイ308と、送信機310と、受信機312とを含んでよい。理解され得るとおり、プロセッサ302、メモリ304、入力デバイス306、ディスプレイ308、送信機310、および受信機312は、それぞれ、遠隔ユニット102のプロセッサ202、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208、送信機210、および受信機212と実質的に同様であってよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、プロセッサ302が、第1の中継ユーザ機器に対応する第1のサービングセル識別子を示す第1の情報を識別してよい。様々な実施形態において、受信機312が、遠隔ユーザ機器のための第2の中継ユーザ機器に対応する第2のサービングセル識別子を示す第2の情報を受信してよい。いくつかの実施形態において、プロセッサ302が、第1の情報および第2の情報に基づいて、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えるかどうかを決定する。
【0046】
1つの送信機310および1つの受信機312だけが図示されるものの、ネットワークユニット104は、任意の適切な数の送信機310および受信機312を有してよい。送信機310および受信機312は、任意の適切な種類の送信機および受信機であってよい。一実施形態において、送信機310および受信機312は、トランシーバの一部であってよい。
【0047】
一部の実施形態において、UE-ネットワーク間のカバレッジ拡張が存在してよい。そのような実施形態において、Uuカバレッジ到達可能性が、UEがパケットデータネットワーク(packet data network:「PDN」)におけるサーバに、または付近エリア外の相手側のUEに到達するのに必要であり得る。
【0048】
様々な実施形態において、UE-UE間のカバレッジ拡張が存在してよい。そのような実施形態において、付近到達可能性は、EUTRAベースの技術またはNRベースのサイドリンク技術を介してシングルホップサイドリンクリンクに限定されることが可能である。
【0049】
いくつかの実施形態において、UE-ネットワーク間のカバレッジ拡張は、ユーザ-ネットワーク間(user to network:「U2N」)中継UE(以降、「U2N中継器」または「中継器」と呼ばれる)を使用して実現されてよい。そのような実施形態において、遠隔UEが、U2N中継器を使用してULおよび/またはDLにおいて無線ネットワークにアクセスしてよい。一部の実施形態において、カバレッジ外の遠隔UEに関して、U2N中継器が、無線ネットワークにアクセスする唯一の可能性であり得るが、劣悪な無線カバレッジにおける一部の遠隔UEに関して、無線ネットワークにアクセスするために中継UEを使用することの方が、より効率的であり得る。
【0050】
UEは、消費電力を低減すべく、RRC_IDLE状態およびRRC_INACTIVE状態において間欠受信(discontinuous reception:「DRX」)を使用してよい。UEは、DRXサイクル当たり1ページングオケージョン(paging occasion:「PO」)を監視する。POは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel:「PDCCH」)監視オケージョンのセットであり、ページングDCIが送られてよい多数のタイムスロット(例えば、サブフレームまたはOFDMシンボル)を含んでよい。1ページングフレーム(paging frame:「PF」)は、1無線フレームであり、1つもしくは多数のPO、またはPOの開始ポイントを包含してよい。様々な実施形態において、中継UEは、中継UEに接続された遠隔UEのページングオケージョン(paging occasion:「PO」)および/またはPFを監視してよい。このことは、単一の受信(receive:「RX」)対応の中継器のDL受信機会を低減することが可能であり、かつ/または余剰電力バッテリを消費することが可能である(例えば、遠隔UEが、遠隔UE自らのページングを受信するのに十分に良好な無線信号を有する場合)。
【0051】
いくつかの実施形態において、gNBは、いずれの遠隔UEがUu無線リソース制御(radio resource control:「RRC」)接続された中継器に接続されているかについての情報を有さない可能性があり、したがって、gNBは、遠隔UEのページングオケージョンを知らない可能性がある。そのような実施形態において、gNBは、gNBが、RRCアイドルの遠隔UEおよび/またはRRC不活性の遠隔UEの異なる帯域幅部分(bandwidth part:「BWP」)(例えば、初期のBWP)上で離れてページングを監視している場合でさえ、中継UEをスケジュールしてよい。
【0052】
一部の実施形態において、RRC接続された中継UEに接続された多数の遠隔UEが存在する場合、中継UEは、それらの遠隔UEに関してそれだけの数のページングオケージョンを監視する必要があり得るが、ページングされる遠隔UEに1つずつページングメッセージを転送する必要がある可能性もある。そのような実施形態において、中継UEは、過度の中継バッテリ電力を消費する可能性があり、DL受信機会を低減する可能性がある。
【0053】
様々な実施形態において、U2N中継器の潜在的な変化がサービングセル(例えば、遠隔UEに関しても)の変化につながる場合、損失のない中継器再選択または損失のないモビリティが確実にされることが可能でないことがあり得る。
【0054】
いくつかの実施形態において、中継器選択または中継器再選択は、様々な基準に基づいてよい。そのような実施形態において、基準は、セル(例えば、公衆陸上移動体通信網(public land mobile network:「PLMN」)、ユーザエージェントクライアント(user agent client:「UAC」)パラメータ、その他)についての情報を含んでよい。一部の実施形態において、UEは、PC5-RRC接続を開始してよく、UEがシステム情報を受信した後、PC5-RRC接続を解放する必要があると決定することが可能である。様々な実施形態において、システム情報(system information:「SI」)は、中継器選択の一環として、カバレッジ外の(out of coverage:「OOC」)UE、または劣悪なオーバーレイネットワーク無線状況にあるUEのために必要とされる可能性がある。そのような実施形態において、いつ、どのように、いずれのシステム情報が、中継器の円滑な移転を円滑化すべく中継器選択および/または中継器再選択のために提供される必要があるかが知られていない可能性がある。
【0055】
一部の実施形態において、RRC不活性のUE RNTI(inactive UE RNTI:「I-RNTI」)は、遠隔UEと中継UEの間のPC5リンク上でセンシティブであると見なされる場合(例えば、L3ベースのU2N中継器を使用しているとき)、共有されない可能性がある。様々な実施形態において、遠隔UEのRAN通知エリア更新(RAN notification area update:「RNAU」)および/または登録エリア更新(registration area update:「RAU」)は、非効率である可能性がある。
【0056】
図4は、中継UEを含む通信の一実施形態を示す通信図400である。通信図400は、TX遠隔UE402(UE1)、U2N中継UE404(UE2)、およびgNB406を含む。TX遠隔UE402は、PC5インターフェース408を介してU2N中継UE404と通信してよく、U2N中継UE404は、Uuインターフェース410を介してgNB406と通信してよい。
【0057】
一部の実施形態において、TX遠隔UE402(UE1)は、U2N中継UE404(UE2)を介してgNB406に対してRRC状態またはRRCモード(例えば、RRC接続された、RRCアイドルの、またはRRC不活性の)を維持するUEである。したがって、一実施形態において、UE1は、中継UE2を使用することなしに1つの直接パス(Uu)を有し、別の実施形態において、UE1は、中継UE2を使用している場合、1つの間接パスを有する。いくつかの実施形態において、直接パスは、UE1が、gNB406のカバレッジ外である可能性があるので、および/または効率的な接続をサポートするには弱すぎる無線状況を有する可能性があるので、利用できない可能性がある。
【0058】
様々な実施形態において、中継UE(例えば、U2N中継器)またはgNBは、中継UEがページングを監視しているかどうか、または遠隔UEに関するページングを監視することができるかどうか、または遠隔UE自体がページングを監視すべきかどうか(例えば、中継器がRRC接続されたモードになっており、1つだけのRXを有する場合)を遠隔UEに示してよい。一部の実施形態において、中継UEが遠隔UEに関するページングオケージョンを監視すべきかどうかについての決定は、遠隔UEがgNBに対してRRC接続を最初に確立する場合、または中継UEが、PC5上で中継UEに接続する新たな遠隔UEについてgNBに知らせる場合、gNBによって行われてよい。いくつかの実施形態において、中継UEが遠隔UEに関するページングオケージョンを監視すべきかどうかについての決定は、遠隔UEが、中継UEに最初に接続される(例えば、PC5 RRC接続が確立されている)場合、中継UEによって直接に行われてよい。gNBによる、またはUE中継器(例えば、U2N中継器)による決定は、遠隔UEからの無線測定に基づいてよい。無線測定は、遠隔UEに関するUu無線インターフェースが劣悪である(例えば、或るネットワーク構成されたしきい値を下回っている)こと、および/または遠隔UEに関するPC5無線インターフェースが良好である(例えば、或るネットワーク構成されたしきい値を超えている)ことを示すことが可能である。
【0059】
一部の実施形態において、遠隔UEは、遠隔UEが、遠隔UEのページングオケージョンを監視するのに支援を必要とするかどうかを判定してよい(例えば、遠隔UEの無線状況、および/またはバッテリ電力などの他の要因に基づいて)。そのような実施形態において、遠隔UEは、遠隔UEが、OOCである場合、または非常に劣悪なUu無線インターフェース信号を有する場合、中継UEが遠隔UEのページングオケージョンを監視することを要求してよい。遠隔UEは、図5に例示されるとおり、中継UEに対する直接の要求、またはサービングgNBに対する直接の要求を使用して、中継UEが遠隔UEのページングオケージョンを監視することを要求してよい。
【0060】
図5は、ページングオケージョン監視を有する通信500の一実施形態を示す通信図である。通信500は、TX遠隔UE502、U2N中継UE504、およびgNB506の間で伝送されるメッセージを含む。さらに、通信500のそれぞれは、1つまたは複数のメッセージを含んでよい。TX遠隔UE502は、PC5インターフェース508を介してU2N中継UE504と通信してよく、U2N中継UE504は、Uuインターフェース510を介してgNB506と通信してよい。
【0061】
TX遠隔UE502からgNB506に送信される第1の通信512において、TX遠隔UE502が、中継支援情報(例えば、測定、サービングセルID、ページング監視が必要とされるかどうか、および/または要求されるかどうかを示す情報)をgNB506に送信する。gNB506からU2N中継UE504に送信される第2の通信514において、gNB506が、ページング監視クエリをU2N中継UE504に送信する。U2N中継UE504からgNB506に送信される第3の通信516において、U2N中継UE504が、ページング監視応答をgNB506に送信する。gNB506からTX遠隔UE502に送信される第4の通信518において、gNB506が、RRC再構成メッセージをTX遠隔UE502に送信する。
【0062】
いくつかの実施形態において、TX遠隔UE502によって提供される測定は、ネットワーク(例えば、gNB506)によって提供される測定構成に基づいてよい。測定構成は、Uuインターフェース測定およびPC5インターフェース測定に関するしきい値を含んでよい。
【0063】
本明細書において見られる様々な実施形態において、中継UEは、中継UEがそうする必要がある場合に限って、中継UEに接続された遠隔UEのページングオケージョン(例えば、POおよび/またはPF)を監視する。そのような実施形態において、遠隔UEのページングオケージョンを監視する中継UEは、単一のRX対応の中継器のDL受信機会を低減するのを回避することが可能であり、電力を節約することが可能であり、かつ/またはバッテリ消費を低減することが可能である。
【0064】
一部の実施形態において、RRC接続された中継UEは、a)中継UEが、1つまたは複数のRRCアイドルの遠隔UEおよび/またはRRC不活性の遠隔UEに関するページングチャネルを監視していること、b)ページングオケージョン(または中継UEがページングを監視しているすべてのRRCアイドルの遠隔UEおよび/もしくはRRC不活性の遠隔UEの均等の離脱時間、離脱期間、および/もしくは離脱パターン)のうちの少なくとも1つを示す情報を中継UEのサービングgNBに知らせてよい。その情報は、新たな遠隔UEがページング監視リストに追加されたとき、または既存の遠隔UEがページング監視リストから除去されたときにはいつでも、中継UEによって更新されてよい。ページング監視リストが更新された場合、中継UEは、中継UEの活性のDL BWPを初期のDL BWPに自律的に切り換えてよい。いくつかの実施形態において、ネットワークは、離脱期間中、中継UEをスケジュールしない、または中継UEを初期のDL BWPにおいてスケジュールする。様々な実施形態において、BWPを自律的に切り換える代わりに、gNBは、ページングを監視すべく活性のBWP上に少なくとも1つの共通のサーチスペース(例えば、pagingSearchSpace、searchSpaceSIB1、およびsearchSpaceOtherSystemInformationを含む)を備えたDL BWPに対する明示的なシグナリングを使用して中継UEの活性のBWPを切り換える。
【0065】
様々な実施形態において、gNBは、いずれの遠隔UEがUu RRC接続された中継器に接続されているかに関する情報を有し、遠隔UEのページングオケージョンを知ることが可能である。そのような実施形態において、gNBは、中継UEが、RRCアイドルの遠隔UEおよび/またはRRC不活性の遠隔UEの異なるBWP(例えば、初期のBWP)上で離れてページングを監視している場合、中継UEをスケジュールしないことが可能である。
【0066】
いくつかの実施形態において、ネットワークは、a)中継UEの現在の活性のDL BWPに、ページングを監視すべく活性のBWP上の共通のサーチスペース(例えば、pagingSearchSpace、searchSpaceSIB1、およびsearchSpaceOtherSystemInformationを含む)のうちの少なくとも1つが提供されること、b)所与の中継UEに接続された遠隔UEに関するページングが、初期のDL BWPにではなく、中継UEの現在の活性のDL BWPに送られることを確実にしてよい。このことは、中継UEが、中継UEの現在の活性のBWP上に留まって、遠隔UEに関するページングを受信することを可能にして、それにより、BWP切換えを不要にする。
【0067】
一部の実施形態において、中継UEは、いずれの遠隔UEが中継UEに接続されているか(例えば、5G-S-TMSI)についてgNBに知らせる。中継UEは、中継UEから遠隔UEの5G-S-TMSIを受信する。NG-RANノード(例えば、gNB)が、中継UEと遠隔UEの5G-S-TMSIの間のこの関連付けを記憶する。遠隔UEに関するページングメッセージがAMFから受信される場合、図6に示されるとおり、ページングメッセージは、中継UEのページングオケージョンにおいて、現在の活性のDL BWP上で(例えば、セル無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier:「RNTI」)(cell radio network temporary identifier:「C-RNTI」)を使用することなどによって専用で、またはページングチャネル上で、ページング無線ネットワーク一時識別子(paging radio network temporary identifier:「P-RNTI」)を使用することなどによって、ここで後者の場合は、RRC接続された状態を含むいずれのRRC状態にある間にも、中継UEが、中継UEのページングオケージョンにおいてページングチャネルを監視せざるを得ないようにして)中継UEに送られてよい。いくつかの実施形態において、gNBが、gNBに向けて任意のページングを送信するのに遠隔UEのページングオケージョンを使用しつづけるような場合、gNBは、それに相応するように中継UEに知らせてよい。これにより、RRC接続された状態を含むいずれのRRC状態にある間にも、中継UEが、遠隔UEのページングオケージョンにおいてページングチャネルを監視せざるを得ないようにすることが可能である。
【0068】
様々な実施形態において、遠隔UEが、遠隔UEのページングを監視するよう中継UEに求めることは、RRC接続を確立して、遠隔UEがページング監視を求めることをネットワークに知らせることが可能である。gNBおよび/またはAMFが、遠隔UEの5G-S-TMSIと中継UEの間の関連付けを記憶していることが可能である。コアネットワーク(core network:「CN」)実装形態および/またはAMF実装形態が使用される場合、AMFは、中継UEの5G-S-TMSIと、中継UEがその遠隔UEのページングを監視しているすべての遠隔UEの5G-S-TMSIとの間の関連付けを記憶してよい。遠隔UEのうちのいずれかにページングが行われる場合、遠隔UEのページングオケージョンが遠隔UEにページングを行うために使用されるはずであるのでない限り、AMFは、N2インターフェース上に中継UEの5G-S-TMSIを含む(例えば、ページングメッセージにおける他の情報とともに)。
【0069】
図6は、ページングオケージョン監視を有する通信600の別の実施形態を示す通信図である。通信600は、U2N中継UE602、NG-RANノード604、およびAMF606の間で伝送されるメッセージを含む。さらに、通信600のそれぞれは、1つまたは複数のメッセージを含んでよい。
【0070】
AMF606からNG-RANノード604に送信される第1の通信608において、AMF606が、ページング(例えば、遠隔UEに関する)をNG-RANノード604に送信してよい。NG-RANノード604が、遠隔UEに関するページングが、U2N中継UE602のページングオケージョンに送られるべきであると決定してよい(610)。NG-RANノード604からU2N中継UE602に送信される第2の通信612において、NG-RANノード604が、遠隔UEに関するページングをU2N中継UE602に送信してよい(例えば、U2N中継UE602のページングオケージョンにおいて)。
【0071】
いくつかの実施形態において、ページング配信は、U2N中継器がU2N中継器に接続された多くの遠隔UEに関してページングを監視している場合、より効率的であり得る。これを実現すべく、すべての遠隔UEが、グループページング宛先識別子(identifier:「ID」)(例えば、L2グループページング宛先ID、特殊なグループ宛先IDが、L1フィルタリングおよびL2フィルタリングのために使用されてよい)に含められてよく、受信されたトランスポートブロックは、RRCシグナリングを介して転送されてよい。ページングのためのグループは、中継UEによって作成されてよく、または指定されてよい。グループページング宛先IDを使用して、中継UEは、多数の遠隔UEに関するページングレコードを組み合わされた様態で含んでよい。一部の実施形態において、ネットワークは、同一のページングオケージョン(例えば、中継UEの識別情報に基づいて中継UEのページングオケージョンと同一である)において中継UEに接続されているすべての遠隔UEにページングを行ってよい。一部の実施形態の利益は、中継UEが、ページングされるすべての遠隔UEに関するページングレコードを、PC5上の単一の伝送および/または単一のメッセージにおいて送ってよいこと、および電力を節約することが可能であることであり得る。様々な実施形態の利益は、中継UEが、1つまたは複数の遠隔UEに関してUuインターフェース上で限られた数のPOしか監視する必要がない可能性があることであり得る。
【0072】
一部の実施形態において、サービングセルが、RRC接続された遠隔UEに関するモビリティを制御してよい。U2N中継器が、U2N中継器のサービングセルIDを告知してよく、遠隔UEが、潜在的な中継UEのサービングセルを、その潜在的な中継UEが属するサービングセルにおいて、遠隔UEのgNBに報告してよい(例えば、オプションとして、潜在的な中継器の測定結果、および/または目標周波数を含めて)。U2N中継器の潜在的な変化が、遠隔UEのサービングセルの変化につながり得る場合(例えば、潜在的な中継UEが、遠隔UEのサービングセルによるサービス提供を受けていないために)、gNBは、1)目標セルに関する測定、および/もしくは潜在的な中継器のサービングセルの周波数を構成することを、すなわち、UEが、それに相応して測定を行ってよく、測定レポートをgNBに送って、行ってよく、かつ/または2)測定レポートが利用可能である場合(例えば、周波数および/またはセルIDを含む)、gNBは、a)直接Uuリンク上で遠隔UEを目標セルにハンドオーバすべきかどうか、および/もしくはb)間接Uuリンク上で遠隔UEを目標セルにハンドオーバすべきかどうかを評価してよい(例えば、X2手続きが、ハンドオーバ後に、特定の中継器U2Nが使用されてよいことを示して(例えば、遠隔UEと目標セルの間のUu無線が、しきい値を下回っており、直接リンクが機能しない可能性がある、または非効率である可能性がある))。
【0073】
一部の実施形態の利益は、UEを、目標中継UEを有する目標セルに移すこと(例えば、間接Uu)、または目標中継UEを使用せずに目標セルに移すこと(例えば、直接Uu)の間で最良の決定が行われてよいことであり得る。
【0074】
いくつかの実施形態において、gNBが、遠隔UEのRRC接続を解放する。様々な実施形態において、Uuインターフェース品質(例えば、遠隔UEと目標セルの間の)がしきい値を下回り、直接リンクが機能しない可能性がある、または非効率である可能性がある場合、遠隔UEが、元のU2N中継器に対するPC5 RRC接続を解放し、目標U2N中継UEに対するPC5 RRC接続を確立する。一部の実施形態において、目標セルに対するUuインターフェース品質が或るネットワーク構成されたしきい値を超えている場合、遠隔UEは、目標セル側で直接Uuインターフェース接続に切り換えてよい(例えば、潜在的な中継UEおよび/または目標中継UEは、使用されない)。
【0075】
様々な実施形態において、中継UE選択および/または中継UE再選択の最適化が存在してよい。いくつかの実施形態において、アイドルの遠隔UE、および/または不活性の遠隔UEが、RANエリアの変化もしくはトラッキングエリア更新(tracking area update:「TAU」)を回避する(例えば、RANエリアの一部であり、かつ/または既に遠隔UEのTAリストの一部である同一のトラッキングエリアコード(tracking area code:「TAC」)を有するサービングセルによるサービス提供を受ける目標中継器を選択する、および/または再選択する(例えば、NotificationAreaInfoを使用して))中継UEを優先するように中継UE再選択にバイアスをかけてよい。バイアスをかけることは、中継UE選択または中継UE再選択を評価すべく無線パラメータ(例えば、測定オフセット)を使用して実現されてよい。
【0076】
一部の実施形態において、いずれのSIB、またはいずれのフィーチャが中継UEのサービングセルによってサポートされるかを示すIE systemInformationAreaIDとビットマップのうちの少なくとも1つを含む情報が、中継UEから送信される発見メッセージに含められてよい。そのような実施形態において、情報に基づいて、潜在的な遠隔UEは、中継UEが、遠隔UEの関心対象であるフィーチャおよび/または機能(例えば、車車間/路車間通信技術(vehicle to everything:(「V2X」)、モバイルブロードバンドサービス(mobile broadband service:「MBS」)、測位方法、その他)をサポートするセルによるサービス提供を受けているかどうかなど、中継UEが適切であるかどうかを判定してよい。そのような実施形態において、個々のSIBのvalueTagが、中継UEによって発見メッセージにおいて、または後続のメッセージにおいて告知されてよい。
【0077】
様々な実施形態において、発見メッセージは、少数の(例えば、1つの)PLMN(例えば、セルのSIB1において出現する第1のPLMN ID)だけしか包含しなくてよい。そのような実施形態において、残りのPLMNは、別のメッセージに含められてよい(例えば、中継UEによる別個のグループキャストとして)。いくつかの実施形態において、systemInformationAreaIDは、PLMNリストに適用されてよい。
【0078】
いくつかの実施形態において、中継UEが、PC5接続された遠隔UEに、セル再選択またはハンドオーバが行われた後に毎回、PLMN-IdentityInfoListおよび/またはSI-scheduling-infoを含む情報を送る。遠隔UEは、状況を評価すべく、かつ/または、必要な場合、中継の目的でだけU2N中継器を使用して遠隔UEのRNAUおよび/またはRAU手続きをトリガすべくこの情報を使用してよい。一部の実施形態において、情報要素(information element:「IE」)、RAN-NotificationAreaInfo/TAおよびPeriodicRNAU-TimerValueが、遠隔UEによってサービングU2N中継UEと共有されてよい。そのような実施形態において、中継UEは、セル再選択およびハンドオーバが行われた後に毎回、接続された遠隔UEのそれぞれに関して必要であるRNAU更新および/またはRAUを評価してよく、対応する手続き自体を遠隔UEの代わりに開始してよく、またはそうするよう遠隔UEにシグナリングを行ってよい。
【0079】
様々な実施形態において、遠隔UEのI-RNTIを中継UEと共有することのセキュリティ上の懸念を軽減すべく、1)gNBが、対応する遠隔UEをRRC不活性のモードに解放している間、遠隔UEのI-RNTIを中継UEと共有してよく、このことは、遠隔UEのRRC解放メッセージを含む、中継UEに向けて送信されるRRCメッセージ内にI-RNTIを含めることによって、または遠隔UEのI-RNTIを別個に中継UEにシグナリングすることによって行われてよく、および/または2)遠隔UEに関するローカルUE識別情報を使用してよい。ローカルUE識別情報は、gNBおよび/またはセルにおいて一意であってよい。サービングgNBは、RRC不活性の遠隔UEにページングを行うべくローカルUE識別情報を使用してよい。中継UEは、ローカルUE識別情報(例えば、中継UEに接続されたすべての遠隔UE)のリストを保持してよい。遠隔UEが、新たなセルに属する中継UEに接続した場合、その中継UEは、その遠隔UEに関するローカルUE識別情報を獲得する必要があることがあり得る。
【0080】
図7は、ページングオケージョン監視のための方法700の一実施形態を示す概略フローチャート図である。一部の実施形態において、方法700は、遠隔ユニット102などの装置によって実行される。いくつかの実施形態において、方法700は、プログラムコードを実行するプロセッサ、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助プロセシングユニット、FPGA、またはそれに類するものによって実行されてよい。
【0081】
方法700は、遠隔ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定すること(702)を含んでよく、少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む。いくつかの実施形態において、方法700は、ページングオケージョン監視に影響を及ぼす要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定すること(704)を含む。様々な実施形態において、方法700は、遠隔ユーザ機器がページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信すること(706)を含む。
【0082】
いくつかの実施形態において、遠隔ユーザ機器は、中継ユーザ機器に対するPC5無線リソース制御接続を有する。一部の実施形態において、無線状況は、オーバーレイ無線アクセスネットワークとネットワーク中継するユーザ機器のうちの少なくとも1つに関する。
【0083】
様々な実施形態において、無線状況は、ネットワークデバイスによって提供される構成に基づいて実行され、ネットワーク中継するユーザ機器によって中継される測定を含む。一実施形態において、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信することは、少なくとも1つの要因を示す情報をその要求と一緒に送信することを含む。
【0084】
図8は、ページングオケージョン監視のための方法800の別の実施形態を示す概略フローチャート図である。一部の実施形態において、方法800は、遠隔ユニット102などの装置によって実行される。いくつかの実施形態において、方法800は、プログラムコードを実行するプロセッサ、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助プロセシングユニット、FPGA、またはそれに類するものによって実行されてよい。
【0085】
方法800は、中継ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信すること(802)を含んでよい。いくつかの実施形態において、方法800は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定すること(804)を含む。様々な実施形態において、方法800は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視すると決定することに応答して、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視することを示す情報を送信すること(806)を含む。
【0086】
いくつかの実施形態において、中継ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信することは、遠隔ユーザ機器、ネットワークデバイス、またはその組合せからその要求を受信することを含む。一部の実施形態において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定することは、中継ユーザ機器が少なくとも2つの受信機チェーンを有するかどうかに基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定することを含む。様々な実施形態において、ネットワークデバイスは、少なくとも1つの要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信するかどうかを決定する。
【0087】
一実施形態において、少なくとも1つの要因は、遠隔ユーザ機器の無線状況、遠隔ユーザ機器のバッテリ使用量、遠隔ユーザ機器の構成、遠隔ユーザ機器の監視されるパラメータ、またはその組合せを含む。いくつかの実施形態において、方法800は、遠隔ユーザ機器に関する監視ページングチャネル、中継ユーザ機器が監視しているページングオケージョンのセット、またはその組合せを示す情報を中継ユーザ機器からネットワークデバイスに送信することをさらに含む。一部の実施形態において、方法800は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視すべく、活性のダウンリンク帯域幅部分から初期帯域幅部分に切り換えることをさらに含む。
【0088】
様々な実施形態において、方法800は、ネットワークデバイスから、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視すべく、中継ユーザ機器が異なる帯域幅部分に切り換えることを示す情報を受信することをさらに含む。一実施形態において、ページングオケージョンは、複数の遠隔ユーザ機器に対応する。いくつかの実施形態において、複数の遠隔ユーザ機器は、グループページング宛先レイヤ2識別子を使用して識別される。
【0089】
一部の実施形態において、方法800は、複数の中継ユーザ機器のためのページングオケージョンに対応する情報を、グループページング宛先レイヤ2識別子を使用して報告することをさらに含む。
【0090】
図9は、中継UEを切り換えるための方法900の一実施形態を示す概略フローチャート図である。一部の実施形態において、方法900は、ネットワークユニット104などの装置によって実行される。いくつかの実施形態において、方法900は、プログラムコードを実行するプロセッサ、例えば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助プロセシングユニット、FPGA、またはそれに類するものによって実行されてよい。
【0091】
方法900は、ネットワークデバイスにおいて、第1の中継ユーザ機器に対応する第1のサービングセル識別子を示す第1の情報を識別すること(902)を含んでよい。いくつかの実施形態において、方法900は、遠隔ユーザ機器のための第2の中継ユーザ機器に対応する第2のサービングセル識別子を示す第2の情報を受信すること(904)を含む。様々な実施形態において、方法900は、第1の情報および第2の情報に基づいて、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えるかどうかを決定すること(906)を含む。
【0092】
いくつかの実施形態において、方法900は、遠隔ユーザ機器から、第2の中継ユーザ機器に対応する測定結果、第2の中継ユーザ機器に対応する目標周波数、またはその組合せを含む第3の情報を受信することをさらに含む。一部の実施形態において、方法900は、第1のサービングセル識別子が第2のサービングセル識別子とは異なることに応答して、測定結果を含む第3の情報がネットワークデバイスにおいて利用可能でない場合、測定構成情報を遠隔ユーザ機器に送信することをさらに含む。様々な実施形態において、測定構成情報は、第2のサービングセル識別子に対応する第2のサービングセル、第2のサービングセルに対応する周波数、またはその組合せに対する測定を実行することを示す情報を含む。
【0093】
一実施形態において、方法900は、遠隔ユーザ機器から測定レポートを受信することをさらに含み、測定レポートは、測定構成情報に対応する。いくつかの実施形態において、方法900は、測定レポートに基づいて、第2のサービングセルへの遠隔ユーザ機器のハンドオーバが、直接Uuリンク上で行われるべきか、または間接Uuリンク上で行われるべきかを決定することをさらに含む。一部の実施形態において、方法900は、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えることを決定することに応答して、遠隔ユーザ機器の無線リソース制御接続を解放することをさらに含む。
【0094】
様々な実施形態において、遠隔ユニットは、中継ユーザ機器から、情報要素、systemInformationAreaID、いずれのシステム情報ブロックが第2のサービングセルによってサポートされるかを示すビットマップ、またはその組合せを含む第3の情報を受信し、第3の情報に基づいて、中継ユーザ機器の適合性を評価する。
【0095】
一実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定することであって、少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む、特定すること、ページングオケージョン監視に影響を及ぼす要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定すること、および遠隔ユーザ機器がページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信することを含む。
【0096】
いくつかの実施形態において、遠隔ユーザ機器は、中継ユーザ機器に対するPC5無線リソース制御接続を有する。
【0097】
一部の実施形態において、無線状況は、オーバーレイ無線アクセスネットワークとネットワーク中継するユーザ機器のうちの少なくとも1つに関する。
【0098】
様々な実施形態において、無線状況は、ネットワークデバイスによって提供される構成に基づいて実行され、ネットワーク中継するユーザ機器によって中継される測定を含む。
【0099】
一実施形態において、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信することは、少なくとも1つの要因を示す情報をその要求と一緒に送信することを含む。
【0100】
一実施形態において、装置は、遠隔ユーザ機器を備える。装置は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する遠隔ユーザ機器の能力に影響を及ぼす少なくとも1つの要因を特定することであって、少なくとも1つの要因は、無線状況、バッテリ使用量、構成、監視されるパラメータ、またはその組合せを含む、特定すること、およびページングオケージョン監視に影響を及ぼす要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを遠隔ユーザ機器が監視するかどうかを決定することを行うプロセッサと、遠隔ユーザ機器がページングオケージョンを監視しないと決定することに応答して、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信する送信機とをさらに備える。
【0101】
いくつかの実施形態において、遠隔ユーザ機器は、中継ユーザ機器に対するPC5無線リソース制御接続を有する。
【0102】
一部の実施形態において、無線状況は、オーバーレイ無線アクセスネットワークとネットワーク中継するユーザ機器のうちの少なくとも1つに関する。
【0103】
様々な実施形態において、無線状況は、ネットワークデバイスによって提供される構成に基づいて実行され、ネットワーク中継するユーザ機器によって中継される測定を含む。
【0104】
一実施形態において、送信機が、ネットワークデバイス、中継ユーザ機器、またはその組合せに、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信することは、送信機が、少なくとも1つの要因を示す情報をその要求と一緒に送信することを含む。
【0105】
一実施形態において、方法は、中継ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信すること、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定すること、および遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視すると決定することに応答して、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視することを示す情報を送信することを含む。
【0106】
いくつかの実施形態において、中継ユーザ機器において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信することは、遠隔ユーザ機器、ネットワークデバイス、またはその組合せからその要求を受信することを含む。
【0107】
一部の実施形態において、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定することは、中継ユーザ機器が少なくとも2つの受信機チェーンを有するかどうかに基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定することを含む。
【0108】
様々な実施形態において、ネットワークデバイスは、少なくとも1つの要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信するかどうかを決定する。
【0109】
一実施形態において、少なくとも1つの要因は、遠隔ユーザ機器の無線状況、遠隔ユーザ機器のバッテリ使用量、遠隔ユーザ機器の構成、遠隔ユーザ機器の監視されるパラメータ、またはその組合せを含む。
【0110】
いくつかの実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器に関する監視ページングチャネル、中継ユーザ機器が監視しているページングオケージョンのセット、またはその組合せを示す情報を中継ユーザ機器からネットワークデバイスに送信することをさらに含む。
【0111】
一部の実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視すべく、活性のダウンリンク帯域幅部分から初期帯域幅部分に切り換えることをさらに含む。
【0112】
様々な実施形態において、方法は、ネットワークデバイスから、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視すべく、中継ユーザ機器が異なる帯域幅部分に切り換えることを示す情報を受信することをさらに含む。
【0113】
一実施形態において、ページングオケージョンは、複数の遠隔ユーザ機器に対応する。
【0114】
いくつかの実施形態において、複数の遠隔ユーザ機器は、グループページング宛先レイヤ2識別子を使用して識別される。
【0115】
一部の実施形態において、方法は、複数の中継ユーザ機器のためのページングオケージョンに対応する情報を、グループページング宛先レイヤ2識別子を使用して報告することをさらに含む。
【0116】
一実施形態において、装置は、中継ユーザ機器を備える。装置は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信する受信機と、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定するプロセッサと、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視すると決定することに応答して、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視することを示す情報を送信する送信機とをさらに備える。
【0117】
いくつかの実施形態において、受信機は、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視する要求を受信することは、受信機が、遠隔ユーザ機器、ネットワークデバイス、またはその組合せからその要求を受信することを含む。
【0118】
一部の実施形態において、プロセッサは、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定することは、プロセッサが、中継ユーザ機器が少なくとも2つの受信機チェーンを有するかどうかに基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視するかどうかを決定することを含む。
【0119】
様々な実施形態において、ネットワークデバイスは、少なくとも1つの要因に基づいて、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを中継ユーザ機器が監視する要求を送信するかどうかを決定する。
【0120】
一実施形態において、少なくとも1つの要因は、遠隔ユーザ機器の無線状況、遠隔ユーザ機器のバッテリ使用量、遠隔ユーザ機器の構成、遠隔ユーザ機器の監視されるパラメータ、またはその組合せを含む。
【0121】
いくつかの実施形態において、送信機は、遠隔ユーザ機器に関する監視ページングチャネル、中継ユーザ機器が監視しているページングオケージョンのセット、またはその組合せを示す情報を中継ユーザ機器からネットワークデバイスに送信する。
【0122】
一部の実施形態において、プロセッサは、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視すべく、活性のダウンリンク帯域幅部分から初期帯域幅部分に切り換える。
【0123】
様々な実施形態において、受信機は、ネットワークデバイスから、遠隔ユーザ機器のためであるページングオケージョンを監視すべく、中継ユーザ機器が異なる帯域幅部分に切り換えることを示す情報を受信する。
【0124】
一実施形態において、ページングオケージョンは、複数の遠隔ユーザ機器に対応する。
【0125】
いくつかの実施形態において、複数の遠隔ユーザ機器は、グループページング宛先レイヤ2識別子を使用して識別される。
【0126】
一部の実施形態において、送信機は、複数の中継ユーザ機器のためのページングオケージョンに対応する情報を、グループページング宛先レイヤ2識別子を使用して報告する。
【0127】
一実施形態において、方法は、ネットワークデバイスにおいて、第1の中継ユーザ機器に対応する第1のサービングセル識別子を示す第1の情報を識別すること、遠隔ユーザ機器のための第2の中継ユーザ機器に対応する第2のサービングセル識別子を示す第2の情報を受信すること、ならびに第1の情報および第2の情報に基づいて、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えるかどうかを決定することを含む。
【0128】
いくつかの実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器から、第2の中継ユーザ機器に対応する測定結果、第2の中継ユーザ機器に対応する目標周波数、またはその組合せを含む第3の情報を受信することをさらに含む。
【0129】
一部の実施形態において、方法は、第1のサービングセル識別子が第2のサービングセル識別子とは異なることに応答して、測定結果を含む第3の情報がネットワークデバイスにおいて利用可能でない場合、測定構成情報を遠隔ユーザ機器に送信することをさらに含む。
【0130】
様々な実施形態において、測定構成情報は、第2のサービングセル識別子に対応する第2のサービングセル、第2のサービングセルに対応する周波数、またはその組合せに対する測定を実行することを示す情報を含む。
【0131】
一実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器から測定レポートを受信することをさらに含み、測定レポートは、測定構成情報に対応する。
【0132】
いくつかの実施形態において、方法は、測定レポートに基づいて、第2のサービングセルへの遠隔ユーザ機器のハンドオーバが、直接Uuリンク上で行われるべきか、または間接Uuリンク上で行われるべきかを決定することをさらに含む。
【0133】
一部の実施形態において、方法は、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えることを決定することに応答して、遠隔ユーザ機器の無線リソース制御接続を解放することをさらに含む。
【0134】
様々な実施形態において、遠隔ユニットは、中継ユーザ機器から、情報要素、systemInformationAreaID、いずれのシステム情報ブロックが第2のサービングセルによってサポートされるかを示すビットマップ、またはその組合せを含む第3の情報を受信し、第3の情報に基づいて、中継ユーザ機器の適合性を評価する。
【0135】
一実施形態において、装置は、ネットワークデバイスを備える。装置は、第1の中継ユーザ機器に対応する第1のサービングセル識別子を示す第1の情報を識別するプロセッサと、遠隔ユーザ機器のための第2の中継ユーザ機器に対応する第2のサービングセル識別子を示す第2の情報を受信する受信機とをさらに備え、プロセッサは、第1の情報および第2の情報に基づいて、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えるかどうかを決定する。
【0136】
いくつかの実施形態において、受信機は、遠隔ユーザ機器から、第2の中継ユーザ機器に対応する測定結果、第2の中継ユーザ機器に対応する目標周波数、またはその組合せを含む第3の情報を受信する。
【0137】
一部の実施形態において、方法は、第1のサービングセル識別子が第2のサービングセル識別子とは異なることに応答して、測定結果を含む第3の情報がネットワークデバイスにおいて利用可能でない場合、測定構成情報を遠隔ユーザ機器に送信する送信機をさらに含む。
【0138】
様々な実施形態において、測定構成情報は、第2のサービングセル識別子に対応する第2のサービングセル、第2のサービングセルに対応する周波数、またはその組合せに対する測定を実行することを示す情報を含む。
【0139】
一実施形態において、受信機は、遠隔ユーザ機器から測定レポートを受信し、測定レポートは、測定構成情報に対応する。
【0140】
いくつかの実施形態において、プロセッサは、測定レポートに基づいて、第2のサービングセルへの遠隔ユーザ機器のハンドオーバが、直接Uuリンク上で行われるべきか、または間接Uuリンク上で行われるべきかを決定する。
【0141】
一部の実施形態において、プロセッサが、遠隔ユーザ機器を第1の中継ユーザ機器から第2の中継ユーザ機器に切り換えることを決定することに応答して、プロセッサは、遠隔ユーザ機器の無線リソース制御接続を解放する。
【0142】
様々な実施形態において、遠隔ユニットは、中継ユーザ機器から、情報要素、systemInformationAreaID、いずれのシステム情報ブロックが第2のサービングセルによってサポートされるかを示すビットマップ、またはその組合せを含む第3の情報を受信し、第3の情報に基づいて、中継ユーザ機器の適合性を評価する。
【0143】
実施形態は、他の特定の形態で実施されてよい。説明される実施形態は、すべての点で、単に例示的であると見なされるべきであり、限定するものと見なされるべきではない。したがって、本発明の範囲は、前段の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と均等の趣旨および範囲に入るすべての変更が、特許請求の範囲に包含されるものとする。
【符号の説明】
【0144】
100 ワイヤレス通信システム
102 遠隔ユニット
104 ネットワークユニット
200、300 装置
202、302 プロセッサ
204、304 メモリ
206、306 入力デバイス
208、308 ディスプレイ
210、310 送信機
212、312 受信機
402、502 TX遠隔UE
404、504、602 U2N中継UE
406、506 gNB
408、508 PC5インターフェース
410、510 Uuインターフェース
500、600 通信
512、608 第1の通信
514、612 第2の通信
516 第3の通信
518 第4の通信
604 NG-RANノード
606 AMF
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】