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特表2024-509457腱の剥離および切除をするように構成された外科手術装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-01
(54)【発明の名称】腱の剥離および切除をするように構成された外科手術装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/3205 20060101AFI20240222BHJP
【FI】
A61B17/3205
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555378
(86)(22)【出願日】2022-02-11
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 US2022016061
(87)【国際公開番号】W WO2022191950
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】17/195,911
(32)【優先日】2021-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514290052
【氏名又は名称】アースレックス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ARTHREX, INC.
【住所又は居所原語表記】1370 Creekside Blvd, Naples, FL 34108, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン・ボイル
(72)【発明者】
【氏名】ジョシュア・ベスト
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ・ジョリー
(72)【発明者】
【氏名】ケネス・ティー・ヘレンボルト
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL01
4C160LL30
(57)【要約】
本開示は、腱の剥離および切除をするように構成された外科手術装置に関する。採取された腱は、ACL、PCL、およびUCL再建などの様々な整形外科手技で使用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科手術装置であって、
シャフトと、
前記シャフトの遠位端に隣接するインサートであって、前記インサートがストリッピングチューブを提供し、前記ストリッピングチューブが、腱の一部分が前記インサートに入ることを許容する窓を含み、前記インサートが、前記窓の近位に切り欠きを含み、かつ前記腱の前記一部分が、前記切り欠きを通して延在することによって前記インサートを出るように構成され、前記ストリッピングチューブの内径が円形状の断面であり、前記ストリッピングチューブが、前記シャフトの中心軸を中心とし、前記ストリッピングチューブが、前記中心軸を中心として配置され、これにより前記ストリッピングチューブが前記中心軸を中心として連続的な輪を提供し、前記ストリッピングチューブの外径が、前記ストリッピングチューブの遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これにより前記ストリッピングチューブの前記外径が前記ストリッピングチューブの前記遠位縁に向かって徐々に低減する、インサートと、
前記腱を切断するために遠位に移動可能なカッターであって、これにより前記切り欠きを通して延在する前記腱の前記一部分が、前記カッターの遠位縁と前記ストリッピングチューブの近位縁との間で前記腱の前記一部分を挟むことによって、前記腱の残りの部分から分離され、前記カッターの外径が、前記遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これにより前記カッターの前記外径が前記カッターの前記遠位縁に向かって徐々に低減し、かつ前記カッターが、前記カッターの前記遠位縁に隣接し、かつ内径によって画定される陥凹部を含み、前記陥凹部を画定する前記内径がテーパー付きであり、これにより前記陥凹部を画定する前記内径が近位に移動する前記カッターの前記遠位縁から徐々に低減する、カッターと、
を備える外科手術装置。
【請求項2】
外科手術装置であって、
シャフトと、
前記シャフトの遠位端に隣接するインサートであって、前記インサートがストリッピングチューブを提供し、前記ストリッピングチューブが、腱の一部分が前記インサートに入ることを許容する窓を含み、前記インサートが、前記窓の近位に切り欠きを含み、かつ前記腱の前記一部分が、前記切り欠きを通して延在することによって前記インサートを出るように構成され、前記ストリッピングチューブの内径が円形状の断面であり、前記ストリッピングチューブが、前記シャフトの中心軸を中心とし、前記ストリッピングチューブの外径が、前記ストリッピングチューブの遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これにより前記ストリッピングチューブの前記外径が前記ストリッピングチューブの前記遠位縁に向かって徐々に低減する、インサートと、
前記腱を切断するために遠位に移動可能なカッターであって、これにより前記切り欠きを通して延在する前記腱の前記一部分が、前記カッターの遠位縁と前記ストリッピングチューブの近位縁との間に前記腱の前記一部分を挟むことによって前記腱の残りの部分から分離されるカッターと、
を備える外科手術装置。
【請求項3】
外科手術装置であって、
シャフトと、
前記シャフトの遠位端に隣接するインサートであって、前記インサートがストリッピングチューブを提供し、前記ストリッピングチューブが、腱の一部分が前記インサートに入ることを許容する窓を含み、前記インサートが、前記窓の近位に切り欠きを含み、かつ前記腱の前記一部分が、前記切り欠きを通して延在することによって前記インサートを出るように構成され、前記ストリッピングチューブの内径が円形状の断面であり、前記ストリッピングチューブが、前記シャフトの中心軸を中心として連続的な輪を提供する、インサートと、
前記腱を切断するために遠位に移動可能なカッターであって、これにより前記切り欠きを通して延在する前記腱の前記一部分が、前記カッターの遠位縁と前記ストリッピングチューブの近位縁との間で前記腱の前記一部分を挟むことによって、前記腱の残りの部分から分離され、前記カッターの外径が、前記遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これにより前記カッターの前記外径が前記カッターの前記遠位縁に向かって徐々に低減し、かつ前記カッターが、前記カッターの前記遠位縁に隣接し、かつ内径によって画定される陥凹部を含み、前記陥凹部を画定する前記内径がテーパー付きであり、これにより前記陥凹部を画定する前記内径が近位に移動する前記カッターの前記遠位縁から徐々に低減する、カッターと、
を備える外科手術装置。
【請求項4】
前記カッターが、前記中心軸を中心とする、請求項3に記載の外科手術装置。
【請求項5】
前記ストリッピングチューブの前記遠位縁が、複数の鋸歯を含む、請求項3に記載の外科手術装置。
【請求項6】
前記ストリッピングチューブの外径が、前記ストリッピングチューブの近位縁に隣接してテーパー付きであり、これにより前記ストリッピングチューブの前記外径が前記ストリッピングチューブの前記近位縁に向かって徐々に低減する、請求項3に記載の外科手術装置。
【請求項7】
前記シャフトがハンドルから突出し、
前記インサートが前記シャフトの遠位端に隣接して取り付けられ、
前記シャフト、前記インサート、および前記ハンドルが一緒に、前記ハンドルの近位端から前記インサートの前記遠位縁へと前記中心軸に沿って延在する貫通穴を画定し、
前記カッターが、前記貫通穴内で移動可能である、請求項3に記載の外科手術装置。
【請求項8】
前記貫通穴が、前記中心軸に沿って可変直径を呈する、請求項7に記載の外科手術装置。
【請求項9】
前記カッターがロッドによって提供され、
前記ロッドがガイドへと接続され、
前記ガイドが突起を含み、
前記ハンドルが、前記突起を受容するらせん状のスロットを含み、
前記突起およびらせん状のスロットが、前記中心軸に沿った前記ロッドおよびガイドの移動が、前記ロッドの回転および前記中心軸を中心としたガイドをもたらすように相互作用する、請求項7に記載の外科手術装置。
【請求項10】
前記突起が、前記ガイドの外表面を中心として相互から離隔した複数の突起のうちの一つであり、
前記らせん状のスロットが、複数のらせん状のスロットのうちの一つであり、かつ
各らせん状のスロットが、前記突起のうちの対応する一つを受容する、請求項9に記載の外科手術装置。
【請求項11】
キャップが、前記ガイドの近位端に隣接して前記ガイドに取り付けられ、
前記キャップが前記ハンドルの近位に位置付けられ、かつ
前記キャップが、前記ガイドに対して回転するように構成される、請求項9に記載の外科手術装置。
【請求項12】
前記ハンドルの端セクションの外側輪郭が、丸み付き角を有する実質的に正方形の断面である、請求項7に記載の外科手術装置。
【請求項13】
前記インサートの外径が、前記シャフトに対する前記インサートの回転および軸方向移動を防止するように構成される、請求項3に記載の外科手術装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
腱は、一般的に、整形外科手技で使用するために採取される。具体的には、腱は、患者のハムストリング腱、四頭筋腱、または身体の他のエリアから採取された自己移植片であってもよい。採取された腱は、靭帯再建手術、例えば、前十字靭帯(ACL)、後十字靭帯(PCL)、および尺側側副靭帯(UCL)再建手術で使用されてもよい。
【発明の概要】
【0002】
本開示は、腱の剥離および切除をするように構成された外科手術装置に関する。採取された腱は、ACL、PCL、およびUCL再建などの様々な整形外科手技で使用することができる。
【0003】
本開示の例示的な態様による外科手術装置は、とりわけ、シャフトと、シャフトの遠位端に隣接するインサートと、を含む。インサートは、ストリッピングチューブを提供する。ストリッピングチューブは、腱の一部分がインサートに入ることを許容する窓を含む。さらに、インサートは、窓の近位に切り欠きを含み、また腱の一部分が切り欠きを通して延在することによってインサートを出るように構成される。ストリッピングチューブの内径は断面が円形状であり、またストリッピングチューブはシャフトの中心軸を中心とする。さらに、ストリッピングチューブは、中心軸を中心として配置され、これによりストリッピングチューブは中心軸を中心として連続的な輪を提供する。ストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これによりストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの遠位縁に向かって徐々に低減する。外科手術装置はまた、腱を切断するために遠位に移動可能なカッターも含み、これにより切り欠きを通して延在する腱の一部分は、カッターの遠位縁とストリッピングチューブの近位縁との間に腱の一部分を挟むことによって腱の残りの部分から分離される。カッターの外径は、遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これによりカッターの外径は、カッターの遠位縁に向かって徐々に低減する。さらに、カッターは、カッターの遠位縁に隣接し、かつ内径によって画定される陥凹部を含み、これはテーパー付きであり、これにより陥凹部を画定する内径はカッターの遠位縁から近位に移動しながら徐々に低減する。
【0004】
本開示の別の例示的な態様による外科手術装置は、とりわけ、シャフトと、シャフトの遠位端に隣接するインサートと、を含む。インサートは、腱の一部分がインサートに入ることを許容する窓を含む、ストリッピングチューブを提供する。インサートは、窓の近位に切り欠きも含み、そして腱の一部分が切り欠きを通して延在することによってインサートから出るように構成される。ストリッピングチューブの内径は断面が円形状であり、またストリッピングチューブはシャフトの中心軸を中心とする。さらに、ストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これによりストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの遠位縁に向かって徐々に低減する。外科手術装置は、腱を切断するために遠位に移動可能なカッターをさらに含み、これにより切り欠きを通して延在する腱の一部分は、カッターの遠位縁とストリッピングチューブの近位縁との間に腱の一部分を挟むことによって腱の残りの部分から分離される。
【0005】
本開示のなおも別の例示的な態様による外科手術装置は、とりわけ、シャフトと、シャフトの遠位端に隣接するインサートと、を含む。インサートは、腱の一部分がインサートに入ることを許容する窓を含む、ストリッピングチューブを提供する。インサートは、窓の近位に切り欠きも含み、そして腱の一部分が切り欠きを通して延在することによってインサートから出るように構成される。ストリッピングチューブの内径は断面が円形状であり、またストリッピングチューブは、シャフトの中心軸を中心として連続的な輪を提供する。外科手術装置は、腱を切断するために遠位に移動可能なカッターをさらに含み、これにより切り欠きを通して延在する腱の一部分は、カッターの遠位縁とストリッピングチューブの近位縁との間に腱の一部分を挟むことによって腱の残りの部分から分離される。カッターの外径は、遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これによりカッターの外径は、カッターの遠位縁に向かって徐々に低減する。さらに、カッターは、カッターの遠位縁に隣接し、かつ内径によって画定される陥凹部を含み、これはテーパー付きであり、これにより陥凹部を画定する内径はカッターの遠位縁から近位に移動しながら徐々に低減する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第一の例示の外科手術装置の側面図である。
図2図1の外科手術装置の部分斜視図であり、そして特に、静止位置と完全に展開された位置との間の中間位置にあるカッターを図示する。
図3図1の外科手術装置の部分側面斜視図であり、そして特にストリッピングチューブの詳細を図示する。
図4図1の外科手術装置の部分斜視図であり、そして特に、完全に展開された位置にあるカッターを図示する。
図5図1の外科手術装置の部分側面斜視図であり、そして特にカッターの詳細を図示する。
図6図1の外科手術装置の部分上面斜視図であり、そして特にストリッピングチューブおよび隣接する切り欠きの詳細を図示する。
図7】参照を簡単にするためにハンドルの一部分が取り外された、図1の外科手術装置の側面図である。図7では、係止組立品は係合している。
図8】参照を簡単にするためにハンドルの一部分が取り外された、図1の外科手術装置の側面図である。図8では、係止組立品は係合解除される。
図9】参照を簡単にするためにハンドルの一部分が取り外された、図1の外科手術装置の側面図である。図9では、ストリッピングチューブは腱と接触し、またカッターは静止位置にある。
図10】参照を簡単にするためにハンドルの一部分が取り外された、図1の外科手術装置の側面図である。図10では、カッターは、静止位置の遠位の中間位置まで前進している。
図11】参照を簡単にするためにハンドルの一部分が取り外された、図1の外科手術装置の側面図である。図11では、カッターは、完全に展開された位置へと遠位に前進し、そして腱の一部分を切断した。
図12】第二の例示の外科手術装置の部分上面図である。
図13】第三の例示の外科手術装置の側面図である。
図14図13の外科手術装置のハンドルおよびシャフトの側面図である。
図15図13の外科手術装置のハンドルおよびシャフトの上面図である。
図16図13の外科手術装置のハンドルの端面図である。
図17図16からの線17-17に沿って取られた断面図である。
図18図13の外科手術装置のストリッピングチューブインサートの後方斜視図である。
図19】ストリッピングチューブインサートの端面図である。
図20】ストリッピングチューブインサートの上面図である。
図21】ストリッピングチューブインサートの一部分の拡大図である。
図22図13の外科手術装置のロッドおよびガイドの側面図である。
図23図22の線23-23に沿って取られた断面図である。
図24】ガイドの端に隣接して取り付けられたキャップを有する、図22のロッドおよびガイドの側面図である。
図25】ガイドから取り外されたキャップを有する、図22のロッドおよびガイドの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示は、腱の剥離および切除をするように構成された外科手術装置に関する。採取された腱は、ACL、PCL、およびUCL再建などの様々な整形外科手技で使用することができる。
【0008】
本開示の例示的な態様による外科手術装置は、とりわけ、シャフトと、シャフトの遠位端に隣接するインサートと、を含む。インサートは、ストリッピングチューブを提供する。ストリッピングチューブは、腱の一部分がインサートに入ることを許容する窓を含む。さらに、インサートは、窓の近位に切り欠きを含み、また腱の一部分が切り欠きを通して延在することによってインサートを出るように構成される。ストリッピングチューブの内径は断面が円形状であり、またストリッピングチューブはシャフトの中心軸を中心とする。さらに、ストリッピングチューブは、中心軸を中心として配置され、これによりストリッピングチューブは中心軸を中心として連続的な輪を提供する。ストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これによりストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの遠位縁に向かって徐々に低減する。外科手術装置はまた、腱を切断するために遠位に移動可能なカッターも含み、これにより切り欠きを通して延在する腱の一部分は、カッターの遠位縁とストリッピングチューブの近位縁との間に腱の一部分を挟むことによって腱の残りの部分から分離される。カッターの外径は、遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これによりカッターの外径は、カッターの遠位縁に向かって徐々に低減する。さらに、カッターは、カッターの遠位縁に隣接し、かつ内径によって画定される陥凹部を含み、これはテーパー付きであり、これにより陥凹部を画定する内径はカッターの遠位縁から近位に移動しながら徐々に低減する。
【0009】
本開示の別の例示的な態様による外科手術装置は、とりわけ、シャフトと、シャフトの遠位端に隣接するインサートと、を含む。インサートは、腱の一部分がインサートに入ることを許容する窓を含む、ストリッピングチューブを提供する。インサートは、窓の近位に切り欠きも含み、そして腱の一部分が切り欠きを通して延在することによってインサートから出るように構成される。ストリッピングチューブの内径は断面が円形状であり、またストリッピングチューブはシャフトの中心軸を中心とする。さらに、ストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これによりストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの遠位縁に向かって徐々に低減する。外科手術装置は、腱を切断するために遠位に移動可能なカッターをさらに含み、これにより切り欠きを通して延在する腱の一部分は、カッターの遠位縁とストリッピングチューブの近位縁との間に腱の一部分を挟むことによって腱の残りの部分から分離される。
【0010】
本開示のなおも別の例示的な態様による外科手術装置は、とりわけ、シャフトと、シャフトの遠位端に隣接するインサートと、を含む。インサートは、腱の一部分がインサートに入ることを許容する窓を含む、ストリッピングチューブを提供する。インサートは、窓の近位に切り欠きも含み、そして腱の一部分が切り欠きを通して延在することによってインサートから出るように構成される。ストリッピングチューブの内径は断面が円形状であり、またストリッピングチューブは、シャフトの中心軸を中心として連続的な輪を提供する。外科手術装置は、腱を切断するために遠位に移動可能なカッターをさらに含み、これにより切り欠きを通して延在する腱の一部分は、カッターの遠位縁とストリッピングチューブの近位縁との間に腱の一部分を挟むことによって腱の残りの部分から分離される。カッターの外径は、遠位縁に隣接してテーパー付きであり、これによりカッターの外径は、カッターの遠位縁に向かって徐々に低減する。さらに、カッターは、カッターの遠位縁に隣接し、かつ内径によって画定される陥凹部を含み、これはテーパー付きであり、これにより陥凹部を画定する内径はカッターの遠位縁から近位に移動しながら徐々に低減する。
【0011】
さらなる実施形態では、カッターは中心軸を中心とする。
【0012】
さらなる実施形態では、ストリッピングチューブの遠位縁は、複数の鋸歯を備える。
【0013】
さらなる実施形態では、ストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの近位縁に隣接してテーパー付きであり、これによりストリッピングチューブの外径は、ストリッピングチューブの近位縁に向かって徐々に低減する。
【0014】
さらなる実施形態では、シャフトはハンドルから突出し、インサートはシャフトの遠位端に隣接して取り付けられ、シャフト、インサート、およびハンドルは一緒に、ハンドルの近位端からインサートの遠位縁へと中心軸に沿って延在する貫通穴を画定し、またカッターは貫通穴内で移動可能である。
【0015】
さらなる実施形態では、貫通穴は、中心軸に沿って可変直径を呈する。
【0016】
さらなる実施形態では、カッターはロッドによって提供され、ロッドはガイドへと接続され、ガイドは突起を含み、ハンドルは突起を受容するらせん状のスロットを含み、そして突起およびらせん状のスロットは、中心軸に沿ったロッドおよびガイドの移動が中心軸を中心としてロッドおよびガイドの回転をもたらすように相互作用する。
【0017】
さらなる実施形態では、突起は、ガイドの外側表面の周りで相互から離隔した複数の突起のうちの一つであり、らせん状のスロットは、複数のらせん状のスロットのうちの一つであり、そして各らせん状のスロットは、突起のうちの対応する一つを受容する。
【0018】
さらなる実施形態では、キャップはガイドの近位端に隣接してガイドに取り付けられ、キャップはハンドルの近位に位置付けられ、そしてキャップはガイドに対して回転するように構成される。
【0019】
さらなる実施形態では、ハンドルの端セクションの外側輪郭は、丸み付きの角を有する実質的に正方形の断面である。
【0020】
さらなる実施形態では、インサートの外径は、シャフトに対するインサートの回転および軸方向移動を防止するように構成される。
【0021】
図1は、外科手術装置20の実施例を図示する。外科手術装置20は、ハンドル22と、ハンドル22から遠位に突出するシャフト24と、を含む。「遠位」方向および「近位」方向は、説明のみを目的として、様々な図にわたって標識される。この実施例では、シャフト24は、その遠位端に隣接するストリッピングチューブ26を含む。ストリッピングチューブ26は、腱を剥離するように構成される。外科手術装置20は、腱を切断するために、ストリッピングチューブ26に向かって遠位に移動可能なカッター28(図2)を含む。ストリッピングチューブ26およびカッター28を含む外科手術装置20の詳細を下記に記述する。
【0022】
図3を参照すると、シャフト24は、金属材料で作製されてもよい実質的に円筒状の本体を備える。この実施例では、シャフト24は実質的に円筒状であるが、シャフト24は、実質的に正方形または長方形状を含む、異なる断面形状を呈することが可能である。シャフト24は、シャフト24の中央長軸方向軸である軸Aに沿って延在する。シャフト24の遠位端32に隣接して、シャフト24は、その上側表面36(すなわち、上面)に切り欠き34を含む。切り欠き34は、以下で考察するように、腱がそれを通過することを可能にし、そしてストリッピングチューブ26の構造を画定する。
【0023】
ストリッピングチューブ26はシャフト24の一部分であり、またこの実施例では軸Aの周囲に完全に延在する。ストリッピングチューブ26は、遠位縁38および近位縁40を含む。遠位縁38は、この実施例では、シャフト24の遠位端32と同一の空間を占める。ストリッピングチューブ26の近位縁40は、切り欠き34の遠位境界によって画定される。ストリッピングチューブ26の内径Dは、ストリッピングチューブ26の内径Dが断面が実質的に円形状となるように、軸Aと交差する。このようにして、ストリッピングチューブ26は、腱の一部分がそれを通過することを可能にする窓を含む。
【0024】
ストリッピングチューブ26の遠位縁38は、隣接組織から腱の一部分を剥離するように構成される。この実施例では、ストリッピングチューブ26は、遠位縁38に隣接してテーパー付きになっている。具体的には、ストリッピングチューブ26の外径Dは、テーパー付きセクション42全体を通して直径が徐々に低減する。テーパー付きセクション42は、遠位縁38から遠位縁38の近位の場所44まで軸方向に延在する。テーパー付きセクション42は、一実施例では、遠位縁38が鋭角の縁であり、遠位縁38が鋭角の先端までテーパー付きであることを意味するように配設される。他の実施例では、遠位縁38は、丸み付きであってもよく、または鈍角でもよく、一方で、依然として腱を剥離する能力を有する。さらに、この実施例では、テーパー付きセクション42は、軸Aの周り全体に延在するが、他の実施例では、テーパー付きセクション42は、軸Aを中心として部分的にのみ延在してもよい。
【0025】
ストリッピングチューブ26が腱を剥離する能力を増加するために、ストリッピングチューブ26は、遠位縁38に隣接する一つ以上の鋸歯を含んでもよい。この実施例では、ストリッピングチューブ26は、四つの鋸歯46A~46Dを含む。鋸歯46A~46Dは、軸Aを中心として相互から等しく離隔している。この実施例では、鋸歯46A~46Dは、遠位縁38の近位に延在するノッチである。本開示は、鋸歯の任意の特定の数または配設に限定されない。
【0026】
実質的に円形状の内径Dは、実質的に円筒状である腱を採取することを可能にし、これは数多くの直線的な切除を使用して円筒状形状に近似させる必要なく、適切にサイズ設定された円筒状の腱を採取することを可能にする。これについて、ストリッピングチューブ26は、ストリッピングチューブ26の全長に沿って実質的に円形状の内径Dを呈する。さらに、内径Dは、採取された腱の望ましい直径に対応するように選択されてもよい。例として、内径Dは、7mm、10mm、または12mmであってもよいが、本開示はこれらの特定の寸法に限定されない。外科医は、自由に使用できる数多くの外科手術装置20を有してもよく、その各々は、異なる内径Dのストリッピングチューブ26を有する。外科医は、特定の手技で使用するための適切にサイズ設定された内径Dを有する外科手術装置20を選択してもよい。このようにして、ストリッピングチューブ26はまた、サイズ設定チューブとしても作用する。
【0027】
カッター28は、腱を切断するためまたは切除するために、ストリッピングチューブ26に向かって遠位に移動可能である。この実施例では、カッター28は、軸Aを中心として配置され、かつシャフト24内に配設される、実質的に円筒状の本体を備える。カッター28は、金属材料で作製されてもよい。シャフト24と同様に、カッター28もまた、実質的に正方形または長方形状の断面など、異なる断面形状を呈してもよい。本開示は、実質的に円筒状のシャフト24およびカッター28に限定されない。カッター28は、ストリッピングチューブ26の内径Dと実質的に同じ外径Dを有する。この実施例では、外径Dは、カッター28がシャフト24に対して移動することを可能にするように、内径Dよりわずかに小さい。
【0028】
カッター28は、トリガーおよび一つ以上の付勢要素の力の下でシャフト24内で選択的に移動可能であり、これは以下で考察される。カッター28は、ニュートラルの静止位置から完全に展開された位置へと移動可能である。静止位置を図1および図3に示し、ここで、カッター全体は切り欠き34の近位にある。図4および図5は、完全に展開された位置にあるカッター28を図示し、ここで、カッター28は、静止位置に対して遠位に移動しており、かつカッター28の遠位縁50は、切り欠き34の遠位にある。参照のために、図2は、静止位置と完全に展開された位置との間の中間位置にあるカッター28を図示する。
【0029】
カッター28が腱を切断する能力を増加させるために、カッター28は、その遠位縁50に隣接してテーパー付きにされる。この実施例では、カッター28の外径Dは、カッター28の長さに沿って実質的に一定であり、またカッター28は、遠位縁50に隣接する陥凹部52(図5)を含む。陥凹部52は、遠位縁50から近位に延びるにつれてテーパーが付いている。具体的には、陥凹部52は、近位に移動する遠位縁50から徐々に低減する内径Dによって画定される。それ故に、陥凹部52は、実質的に円錐台状の形状であるが、本開示は円錐台状形状の陥凹部に限定されず、また丸み付きの陥凹部または正方形にされた陥凹部などの他の形状に及ぶ。陥凹部52は、こうした遠位縁50が鋭角の縁であってもよく、丸み付きの縁であってもよく、または鈍角でもよい。いずれの場合でも、陥凹部52は、遠位縁50が腱を効果的に切除するようになっている。この実施形態では示されていないが、カッター28は、遠位縁部50に隣接して、鋸歯46A~46Dと同様に一つ以上の鋸歯を含んでもよい。
【0030】
腱が剥離されているとき、腱の除去された部分は、切り欠き34を通してシャフト24から出る。腱の除去された部分を切断するために、ユーザーは、カッター28をストリッピングチューブ26の近位縁40に向かって遠位に移動させる。腱は、ストリッピングチューブ26の近位縁40とカッター28の遠位縁50との間で挟まれ、かつ切除されることによって切断される。一実施例では、ストリッピングチューブ26の近位縁40は、腱を切除することの簡単さを増大するためにテーパーが付けられている。図6に示すように、ストリッピングチューブ26は、近位縁40の遠位の場所56において開始するテーパー付きセクション54を含んでもよい。ストリッピングチューブ26の外径Dは、場所56から近位縁40へと近位に移動するテーパー付きセクション54全体を通して徐々に低減する。近位縁40は、鋭角の縁であってもよく、丸み付きの縁であってもよく、または鈍角でもよい。図示した実施形態では、近位縁40および遠位縁50の両方がテーパー付きであるが、他の実施例では、近位縁40および遠位縁50のうちの一方のみがテーパー付きである。
【0031】
図7を参照しながら、ここで、ハンドル22の例示の配設が記述される。具体的には、ストリッピングチューブ26に対するカッター28の移動を生じさせるように構成された例示の配設が記述される。本開示は、図7の特定の配設を含む外科手術装置に限定されない。
【0032】
図7では、ハンドル22の外部カバーは、参照を簡単にするために部分的に取り外される。ハンドル22は、グリップ58と、グリップ58の下側部分(すなわち、下部)に隣接する軸Aを中心としてグリップに対して回転可能なトリガー60とを含む。「下側」方向および「上側」方向は、説明のみを目的として図7において標識される。軸Aは、この実施例では軸Aに対して垂直である。トリガー60はグリップ58の近位にあり、またハンドル22は、ユーザーがグリップ58を把持する時にトリガー60がユーザーの親指と人差し指との間に置かれるように配設される。
【0033】
トリガー60は、トリガー60の残りの部分から上側方向(すなわち、上方向)に突出する突起62によってカッター28に機械的に連結される。このようにして、軸Aを中心としたトリガー60の回転は、軸Aに沿ったカッター28の軸方向移動へと変換される。
【0034】
図7では、カッター28は、カッター28の遠位縁50が切り欠き34の近位にある静止位置にある。一つ以上の付勢要素は、カッター28および/またはトリガー60を静止位置に向かって付勢してもよい。例えば、ハンドル22は、カッター28を近位方向に強いる一つ以上の付勢要素を含んでもよく、またハンドルは、トリガー60を軸Aを中心として、この実施例では時計回り方向である、第一の方向Rに回転させるように強いる一つ以上の付勢要素を含んでもよい。
【0035】
カッター28を完全に展開した位置に向かって遠位に移動させるために、ユーザーは、カッター28および/またはトリガー60の静止位置へ向かう付勢を克服するように、トリガー60に力を加える。トリガー60を起動するために、ユーザーは、トリガー60に遠位の力を加え、トリガー60を第一の方向Rとは反対向きの第二の方向Rに回転させ、これは最終的にカッター28の遠位の移動を引き起こす。トリガー60へと遠位の力を加えることは、カッター28の遠位移動へと変換されるため、カッター28の展開は、ユーザーにとって直感的である。
【0036】
本開示の態様では、カッター28の意図しない展開は、係止組立品64によって防止される。係止組立品64は、カッター28内に形成されたスロット68の中へと、および外へと、上側方向、および下側方向に移動可能なタブ66を含む。図7では、係止組立品64は係合され、すなわち、タブ66がスロット68の中にあり、これがカッター28の軸方向移動を防止し、かつカッター28を静止位置に保持することを意味する。図8では、タブ66は、ユーザーがタブ66に下向きの力を加えることによってなど、図7と比較して下側方向に移動されて、係止組立品64を係合解除する。図8では、タブ66はスロット68内になく、そしてそれ故にタブ66はカッター28の軸方向移動を防止しない。本開示は、係止組立品を有する外科手術装置に限定されない。
【0037】
戻って図7を参照すると、本開示の別の態様では、外科手術装置20は、カッター28が軸Aに沿って移動するにつれて軸Aを中心として回転するように配設される。カッター28をストリッピングチューブ26に対して回転させることは、腱を切断することの簡単さを増大させる場合がある。一実施形態では、カッター28を回転させるために、外科手術装置20は、シャフト24によって支持され、かつ軸Aに対して垂直な方向に突出するピン70を含む。カッター28は、その中に形成された少なくとも一つのらせん状のスロット72を含む。らせん状のスロット72は、図7では想像線で示され、また軸Aに沿ってらせん状に延在する。ピン70は、らせん状のスロット72の中へと突出するように配設されている。ピン70とらせん状のスロット72との間の相互作用は、カッター28が軸Aに沿って軸方向に移動するにつれて、カッター28を軸Aを中心として回転させる。カッター28は、すべての実施例で回転することを必要とはしないが、述べたように、回転は、切除の簡単さを増大させうる。さらに、当然のことながら本開示は、カッター28が固定され、かつストリッピングチューブ26がカッター28に対して軸方向に移動するにつれて、ストリッピングチューブ26が軸Aを中心として回転するように構成される構成へと及ぶ。図7では一つのピン70およびらせん状のスロット72のみが示されているが、当然のことながらシャフト24およびカッター28は、それぞれ追加的なピンおよびらせん状のスロットを含んでもよい。
【0038】
図9図11を参照しながら、ここで、使用の例示の方法が記述される。図9では、外科手術装置20は、腱74と接触し、そして腱の剥離を始める。この実施例では、腱74を剥離する時、カッター28は静止位置にあり、また係止組立品64は係合されている。それによって、タブ66は、カッター28の、そうでなければ腱を早期に切断する場合がある望ましくない移動を防止する。
【0039】
図9では、ユーザーは、ストリッピングチューブ26の遠位縁38を腱74と接触させ、そして腱74に沿って外科手術装置20を遠位に前進させることによって、腱74を剥離する。腱74の一部分は、ストリッピングチューブ26に入り、そして腱74の残りの部分から部分的に分離されるようになる。腱の部分的に分離された部分は、参照符号76で標識される。部分76は、ストリッピングチューブ26の実質的に円形状の断面のおかげで断面が実質的に円筒状である。
【0040】
腱74は、一実施例では四頭筋腱であってもよい。しかしながら、本開示は、いかなる特定のタイプの腱にも限定されない。さらに、本開示は、他のタイプの軟組織とともに使用されてもよく、また腱での使用に限定されない。
【0041】
例示の方法では、ユーザーは、部分76が望ましい移植片長さになるまで、外科手術装置20を遠位に前進させ続ける。ユーザーは、シャフト24の外部上のマーキング78を使用して部分76を測定してもよい。マーキング78は、切り欠き34の近位の距離に対応し、また10単位(例えば、50、60、70、80、90)だけミリメートル単位で離隔していてもよい。マーキング78は、図で使用され、本明細書で考察されるその他の参照番号との混乱を回避するために、図内に想像線で示されている。シャフト24は、すべての実施例においてマーキングを含む必要はない。
【0042】
図10では、ユーザーは、腱74の部分76が適切な移植片長さを提供する点まで外科手術装置20を遠位に前進させている。それ故に、ユーザーは、タブ66を下側方向に移動させることによって係止組立品64を係合解除し、そしてカッター28を遠位に前進させ始めている。ユーザーは、グリップ58とトリガー60とを一緒に圧迫することによってトリガー60を起動し、それによってトリガー60を軸Aを中心として方向Rに回転させる。こうした回転は、突起62がカッター28へと機械的に連結されることのおかげで、軸Aに沿ったカッター28の遠位移動をもたらす。カッター28の軸方向移動はまた、ピン70およびらせん状のスロット72の配設のおかげで、軸Aを中心としたカッター28の回転移動ももたらす。
【0043】
継続的な圧迫は、カッター28の追加的な遠位移動を引き起こし、これは次に、腱74の部分76をカッター28の遠位縁50とストリッピングチューブ26の近位縁40との間に挟むようにさせる。最終的に、部分76は、図11に示すように、腱74の残りの部分から完全に断ち切られ、ここでカッター28は完全に展開された位置にある。他の利点の中でも、外科手術装置20は直感的であり、かつ先行する技法よりも少ない器具を使用して腱を採取することを可能にする。
【0044】
図12は、別の例示の外科手術装置120の一部分の上面図である。別段の記述のない、または示されていない限り、外科手術装置120は、外科手術装置20に対応して、同様の部品に「1」を前に付け加える。
【0045】
カッター28がシャフト24の円周の中に配置される外科手術装置20とは異なり、外科手術装置120は、カッター128がシャフト124の円周の外側に配置されるように配設される。カッター128は、図7図11に対して記述したのと実質的に同じやり方で、静止位置と完全に展開された位置との間で移動可能であってもよい。カッター128は、前の実施形態のように、軸方向に移動するにつれて回転してもよい。別の方法として、カッター128は回転する必要はない。
【0046】
追加的な実施形態では、ストリッピングチューブ126は、近位縁140を除いて、ストリッピングチューブ26のものと実質的に同様である。図12では、ストリッピングチューブ126の近位縁140はテーパー付きではない。むしろ、近位縁140は鈍角であり、またストリッピングチューブ126の上側表面182の近位に突出する丸み付きのある突起180を含む。この実施形態の変形例では、近位縁140は、近位縁40と概して同じやり方でテーパー付きであってもよい。さらに別の変形例では、近位縁140は、丸み付きの突起180を含まない。
【0047】
カッター128の遠位縁150はまた、前の実施形態とは異なるようにも配設される。図12では、カッター128の外径Dは、遠位縁150から遠位縁150の近位の場所186まで延在するテーパー付きセクション184を含む。外径Dは、テーパー付きセクション184全体を通して遠位に移動する厚さが徐々に低減する。カッター128はまた、遠位縁150に隣接する少なくとも一つの鋸歯188も含む。図12では、カッター128は、この実施例では遠位縁150内に形成されたノッチである、一つの鋸歯188のみを含む。鋸歯188は、軸Aを通過し、外科手術装置120を二等分する平面を中心として対称である。鋸歯188は、共通の平面が突起180および鋸歯188の両方を二等分するように、突起180と整列される。突起180および鋸歯188は、相互に協働して、腱の効果的な切除を提供する。図12では一つの鋸歯188のみが示されているが、カッター128は追加的な鋸歯を含んでもよい。別の方法として、カッター128は、いかなる鋸歯も含まなくてもよい。
【0048】
ここで、別の例示の外科手術装置220を記述する。別段の記述のない、または示されていない限り、外科手術装置220は、外科手術装置20に対応して、同様の部品に「2」を前に付け加える。
【0049】
図13は、例示の外科手術装置220の側面図である。外科手術装置220は、ハンドル222と、ハンドル222から遠位に突出するシャフト224と、を含む。さらに、ストリッピングチューブ226は、シャフト224の遠位端に隣接している。ストリッピングチューブ226は、腱を剥離するように構成される。外科手術装置220は、腱を切断するために、ストリッピングチューブ226に向かって遠位に移動可能なカッター228を含む。
【0050】
図14図17を参照すると、ハンドル222およびシャフト224は、この実施例では一体的に形成される。ハンドル222およびシャフト224は、例として、金属材料から、またはポリカーボネートなどの別のタイプの材料から作製されてもよい。ハンドル222は、外科医などのユーザーの手によって把持されるように構成された外側輪郭を呈する。
【0051】
図16のように、端から見た時、ハンドル222の外側輪郭は、丸み付きの角を有する実質的に正方形である。角は、対向する表面302A、302Bの第一の組と、対向する表面304A、304Bの第二の組とを接続する。対向する表面302A、302Bの第一の組は、外科手術装置220の中央長軸方向軸である軸Aを中心として反射された同じ輪郭を呈する。対向する表面の第二の組304A、304Bもまた、軸Aを中心として反射された同じ輪郭を呈する。さらに、対向する表面304A、304Bの第二の組の輪郭は、対向する表面302A、302Bの第一の組とは異なり、これは、ハンドル222を把持するための二つ以上の選択肢をユーザーに提供する。ユーザーは、例えば、個人的好みおよび/またはユーザーと患者との相対的な位置に応じて、より快適なある特定の手の位置を見出してもよい。さらに、実質的に正方形の外側輪郭は、最適なトルク伝達を可能にする。
【0052】
ここで、図14を参照しながら、対向する表面3302A、302Bの第一の組の追加的な詳細が記述される。ハンドル222の近位端306に隣接して開始し、そして遠位に移動すると、表面302A、302Bは、軸Aに向かって徐々にテーパー付きになり、これにより、ハンドル222は軸方向の場所308へと直径を低減する 場所308において、表面302A、302Bは軸Aに最も近い。場所308の遠位では、表面302A、302Bは、軸Aから徐々にそれて裾が広がった部分310を形成し、その点で、ハンドル222は、この実施例では、その最も大きい直径を呈する。具体的には、裾が広がった部分310では、表面302A、302Bは、ハンドル222の近位端306に隣接する場所におけるよりも軸Aからわずかにより離れる。張り出し部分310の遠位で、ハンドル222は軸Aに向かって収束し、そして表面302A、302Bはシャフト224へと溶け込む。
【0053】
図15を参照すると、対向する表面の第二の組304A、304Bは、ハンドル222の近位端306に隣接して開始し、そして軸方向の場所312へと遠位に移動する、実質的に一定の直径を呈する。場所312は、場所308の近位である。場所312の遠位で、表面304A、304Bは、軸Aに向かって徐々にテーパー付きになり、そして最終的にシャフト224へと溶け込む。表面304A、304Bは、表面304A、304Bの長さに沿って遠位に移動する軸Aからそれず、また具体的には、表面304A、304Bは、この実施例では、張り出し部分310と類似した張り出し部分を呈しない。
【0054】
図17を参照すると、ハンドル222およびシャフト224は、ハンドル222およびシャフト224の全体に沿って延在する貫通穴314を含む。具体的には、貫通穴314は、ハンドル222の近位端306からシャフト224の遠位端316へと延在する。遠位端316に隣接して、貫通穴314は、シャフト224に対してストリッピングチューブ226を受容および支持するように構成される。貫通穴314はまた、貫通穴314内でのカッター228の移動を容易にするようにも構成される。貫通穴314は、軸Aの周りを中心とし、かつ貫通穴314の長さに沿って軸Aを通過する寸法である変化する直径を呈する。貫通穴314は、その長さの大部分に沿って円形状の断面を呈する。
【0055】
遠位端316から始まり、そして近位に移動して、貫通穴314は、長さLに沿って直径Dを呈する。直径Dの内表面は、ストリッピングチューブ226の回転および/または軸方向の移動を防止するために、ストリッピングチューブ226の外部表面上の対応する特徴と相互作用するように構成された突起などの特徴を含んでもよい。例示的な特徴は、本実施例においてストリッピングチューブ226を提供するストリッピングチューブインサート320に対して下記で記述される。長さLの近位では、貫通穴は、長さLに沿って直径Dより大きい直径Dへと広がる。長さLに沿って、貫通穴314はまた、ストリッピングチューブ226の外部表面上の特徴と相互作用して、ストリッピングチューブ226とシャフト224との間の相対的な回転および/または軸方向を防止するように構成された特徴も含んでもよい。長さLの近位である長さLに沿って、貫通穴は狭くなり、そして直径Dより小さい直径Dを呈する。
【0056】
ハンドル222の近位端306から始まり、そして遠位に移動して、ハンドル222内で、貫通穴314は、長さLにわたって直径Dを呈する。長さL内で、貫通穴314はまた、この実施例では二つのらせん状のスロット318A、318Bも含む。らせん状のスロット318A、318Bは、直径Dの半径方向外向きに延在し、かつ軸Aに沿ってらせん状に延在する。らせん状のスロット318A、318Bは、カッター228に関連付けられたピンを受容するように構成され、またピンとらせん状のスロット318A、318Bとの間の相互作用が、カッター228が軸Aに沿って軸方向に移動するにつれて、カッター228を軸Aを中心として回転させるように配設される。長さLの遠位では、貫通穴314の直径は徐々に低減し、そして直径Dへと溶け込む。
【0057】
外科手術装置220のストリッピングチューブ226は、この実施例ではシャフト224と一体的に形成はされない。むしろ、ストリッピングチューブ226は、本明細書でストリッピングチューブインサート320と呼ばれる別個に形成された構造によって提供され、それは図18図21に示されている。ストリッピングチューブインサート320は、シャフト224の遠位端316へとプレス嵌合される、または別の様態でシャフト224に接続される。ストリッピングチューブインサート320は、ストリッピングチューブ226を提供し、また軟組織の剥離および切除をするように構成された遠位セクション322を含む。ストリッピングチューブインサート320はまた、貫通穴314内に嵌合し、かつシャフト224に対するストリッピングチューブインサート320の回転および軸方向移動に抵抗することによって、ストリッピングチューブインサート320をシャフト224へと保持するように構成された近位セクション324も含む。
【0058】
図19を参照すると、ストリッピングチューブインサート320は、その遠位端326からその近位端328まで、ストリッピングチューブインサート320の長さ全体に沿って一定の内部直径Dを呈する。このようにして、ストリッピングチューブインサート320は、その長さ全体に沿って貫通穴を画定する。図13のように、ストリッピングチューブインサート320がシャフト224に対して支持される時、内部直径Dは軸Aを中心とし、また外科手術装置220がハンドルの近位端306からストリッピングチューブインサート320の遠位端326まで延在する貫通穴を呈するように、貫通穴314を本質的に継続する。ストリッピングチューブインサート320の内部は、本実施例では、その長さ全体に沿って断面が実質的に円形状である。
【0059】
図20を参照すると、ストリッピングチューブ226は、ストリッピングチューブ26と実質的に同じに構成されている。ストリッピングチューブ226は、遠位端326(図18)と同一の空間を占める遠位縁238と、近位縁240とを含む。ストリッピングチューブ226の近位縁240は、ストリッピングチューブインサート320の上側表面において、切り欠き234の遠位境界によって画定される。ストリッピングチューブ226の遠位縁238は、腱の一部分がそれを通過することを可能にする窓330(図19)を画定する。
【0060】
ストリッピングチューブ226の遠位縁238は、隣接組織から腱の一部分を剥離するように構成される。腱の剥離された部分は、窓330に入り、ストリッピングチューブ226の内部を通過し、そして最終的に切り欠き234を介して外科手術装置220を出る。
【0061】
この実施例では、切除を容易にするために、ストリッピングチューブ226は、遠位縁238に隣接してテーパー付きである。具体的には、ストリッピングチューブ226の外径D10は、テーパー付きセクション242全体を通して直径が徐々に低減する。テーパー付きセクション242は、遠位縁238から遠位縁238の近位の場所244まで軸方向に延在する。テーパー付きセクション242は、一実施例では、遠位縁238が鋭角の縁であり、遠位縁238が鋭角の先端までテーパー付きであることを意味するように配設される。遠位縁238をテーパー付きにすることは、腱の効果的な切除を許容する一方で、腱傍組織などの隣接する軟組織の不注意による切除に対する保護もする。他の実施例では、遠位縁238は、丸み付きであってもよく、または鈍角でもよく、一方で、依然として腱を剥離する能力を有する。さらに、この実施例では、テーパー付きセクション242は、軸A全体の周りに延在する。この目的で、ストリッピングチューブ226は、軸Aを中心として継続的に延在し、これにより、ストリッピングチューブ226は、図19に示すように、継続的で途切れることのない輪を画定する。
【0062】
ストリッピングチューブ226は、近位縁240の遠位の場所256において始まるテーパー付きセクション254も含む。具体的に、ストリッピングチューブ226の外径D10は、場所256から近位縁240へと近位に移動するテーパー付きセクション254全体を通して徐々に低減する。近位縁240は、鋭角の縁であってもよく、丸み付きの縁であってもよく、または鈍角でもよい。テーパー付きセクション254は、腱の剥離された部分がカッター228の遠位縁と近位縁240との間に挟まれるため、腱の剥離された部分の切除を容易にする。
【0063】
切り欠き部234の近位で、ストリッピングチューブインサート320の外部の近位セクション324は、シャフト224に対してストリッピングチューブインサート320を保持するために、シャフト224、そして具体的には貫通穴314と相互作用するように構成された数多くの特徴を含む。ストリッピングチューブインサートの近位セクション324の大部分は、直径D10を呈する。切り欠き234から近位に移動すると、ストリッピングチューブインサート320は、直径D10より大きい直径を有する隆起したセクション332を含む。隆起したセクション332の近位で、ストリッピングチューブインサート320は、直径D10に段を有して戻る。近位に移動すると、ストリッピングチューブインサート320は、複数の長軸方向に延在する突起334を含み、その各々は、ストリッピングチューブインサート320の外部を中心として相互から円周方向に離隔している。長軸方向に延在する突起334は、一実施例ではスプラインであり、そしてその実施例では、スプライン転造によって形成されてもよい。長軸方向に延在する突起334は、貫通穴314の対応する特徴と相互作用および嵌合して、ストリッピングチューブインサート320およびシャフト224の相対的な回転を防止するように構成される。
【0064】
長軸方向に延在する突起334の近位で、ストリッピングチューブインサート320は、相互から軸方向に離隔し、かつシャフト224に対するストリッピングチューブインサート320の軸方向移動に抵抗するように構成された複数の保持特徴336A~336Cを含む。保持特徴336Aを具体的に参照すると、保持特徴336A~336Cは、直径D10の内向きに陥凹したチャネル338と、チャネル338のすぐ近位にあり、かつ直径D10の半径方向外向きに突出する隆起した表面340と、隆起した表面340から近位にテーパー付きにされ、これにより、近位に移動すると、傾斜した表面342が、直径D10へと徐々に溶け込む、傾斜した表面342と、によって形成される。チャネル338、隆起した表面340、および傾斜した表面342は、ストリッピングチューブインサート320の外周全体を中心として継続的に延在する。ストリッピングチューブインサート320の軸方向および回転移動に抵抗するように構成された特徴の特定の配設が示され、かつ記述されているが、本開示は他のこうした配設へと及ぶ。
【0065】
ストリッピングチューブインサート320は、シャフト224の遠位端316に隣接する貫通穴314の中へと挿入することによって、貫通穴314の中へとプレス嵌合される。ストリッピングチューブインサート320をハンドル222およびシャフト224とは別個の構造として形成することによって、ユーザーは特定の手技で使用するために特定のストリッピングチューブインサート320を選択してもよい。具体的には、ユーザーは、異なるサイズおよび/または異なる断面形状の直径Dを呈するストリッピングチューブインサートを有するキットへのアクセスを有してもよく、またユーザーは、望ましい移植片のサイズおよび/または形状を得るために、特定の手技で使用するために特定のストリッピングチューブインサートをキットから選択してもよい。
【0066】
ここで、カッター228を図22および図23を参照しながら記述する。一般に、カッター228は、切り欠き234を通して突出する腱の一部分を切除するように、貫通穴314内で移動可能である。この実施例では、カッター228は、ロッド344が、その全長Lを示さないロッド344の図示の簡単のために、図22図24にその長さに沿って破断されたように描かれる、ロッド344によって提供される。ロッド344は、ロッド344の遠位縁250からロッド344がガイド346へと取り付けられる点まで延在する、その長さLに沿って実質的に一定の外部直径D11を呈する。図23に示すように、ロッド344の一部分は、ガイド346の中へと通ってもよい。直径D11は、ロッド344が貫通穴314およびストリッピングチューブインサート320の内部の中で軸方向に移動することができるようなものである。
【0067】
ガイド346は、長さLに沿って直径D11より大きい直径D12を呈する。直径D12は、貫通穴314の直径Dに対応する。この実施例では、ガイド346を中心とし、かつらせん状のスロット318A、318B内に受容されるようにサイズ設定された相互に円周状に離隔したピン348A、348Bの二つの組を含む。ピン348A、348Bは、らせん状のスロット318A、318Bと相互作用して、軸Aに沿ったカッター228の軸方向移動を軸Aを中心としたカッター228の回転へと変換し、これは腱を切除する簡単さを増大させる。
【0068】
ロッド344の遠位縁250は、この実施例ではテーパー付きである。具体的には、ロッド344の外径D11は、遠位縁250の近位にある場所354から遠位縁250へと遠位に移動するテーパー付きセクション352全体を通して徐々に低減する。遠位縁250は、鋭角の縁であってもよく、丸み付きの縁であってもよく、または鈍角でもよい。テーパー付きセクション354は、腱の剥離された部分の切除を容易にするが、隣接する軟組織の望ましくない切除も低減する。
【0069】
遠位縁250に隣接するロッド344の内径もテーパー付きである。具体的には、ロッド344は、遠位縁250に隣接する陥凹部353を含む。陥凹部353は、円錐台状形状を有し、かつ陥凹部353が遠位縁250から近位に延びるにつれて、徐々に低減する内径D13を有するテーパー付きセクション355を含む。この実施例では、陥凹部353は、テーパー付きセクション355の機械加工を容易にするように、テーパー付きセクション355の近位の近位セクション357を含む。近位セクション357は、テーパー付きセクション355の最小直径以下の直径を呈する。テーパー付きセクション355は、腱の切除を容易にする。テーパー付きセクション354、355は一緒に、切除力を集中させ、そして腱の切除の簡単さを増大させる。
【0070】
図24および図25に示すように、ガイド346の近位に、キャップ356が、ガイド346上の複数のたわむことができるタブ358を介してガイド346に取り付けられる。キャップ356は、たわむことができるタブ358がキャップ356の軸方向移動を制限するが、ガイド346に対するキャップ356の回転を許容するように、たわむことができるタブ358と相互作用する。図13に示すように、キャップ356は組み立てられた時、ハンドル222の近位にある。
【0071】
カッター228を移動させるために、ユーザーは、一方の手でハンドル222を把持してもよく、また他方の手でキャップ356を把持してもよい。ユーザーは、ロッド344およびガイド346を軸Aに沿って軸方向に移動させるために、キャップ356に力を加えてもよい。その力が加えられると、ガイド346およびロッド344は、らせん状のスロット318A、318Bおよびピン348A、348Bによって軸Aを中心として回転する。しかしながら、キャップ356はロッド344およびガイド346に対して回転可能であるため、ロッド344およびガイド346の回転はキャップ356へは伝えられない。それ故に、ユーザーは、カッター228を移動させるときに、キャップ356上の自身の把持を調整することを強制されない。これは、ユーザーは典型的に、過剰な摩擦に曝露された場合に裂けやすいラテックス手袋を着用するため、特に有益である場合がある。
【0072】
外科手術装置220の様々な特徴は、こうした特徴が組み合わせ可能でない場合を除いて、外科手術装置20の特徴と組み合わせられてもよい。一例として、鋸歯は外科手術装置220上に示されていないが、外科手術装置20の鋸歯46A~46Dを、外科手術装置220へと組み込むことができる。さらに、外科手術装置220は、マーキング78と同様のマーキングを含むことができる。
【0073】
外科手術装置220は、トリガーの代わりに、図10および図11に示されるものと同様に、ユーザーがキャップ356に力を加える際に、カッター228を遠位に移動することを主に除いて、外科手術装置20と実質的に同じ様態で腱を剥離するために使用される。別の例外としては、図9に示すように、ロッド344、ガイド346、およびキャップ356を含むカッター228は、腱が剥離される際に、ストリッピングチューブインサート320、ハンドル222、およびシャフト224から取り外されてもよいことが挙げられる。次いで、カッター228は、切除が望ましい時に貫通穴314の中へと挿入されてもよい。このように、外科手術装置220は、カッター228の不注意および/または早すぎる展開を防止する、事実上二部品システムである。
【0074】
当然のことながら、「遠位」、「近位」、「上側」、「下側」などの用語は、説明の目的のために本明細書で使用されており、そして別の方法で限定するものと考えられるべきではない。「概して」、「実質的に」、「約」、「わずかに」などの用語は、境界のない用語となることを意図しておらず、また当業者がそれらの用語を解釈するであろうやり方と一貫して解釈されるべきである。
【0075】
異なる実施例は、図示に示される特定の構成要素を有するが、本開示の実施形態は、それらの特定の組み合わせに限定されない。実施例のうちの一つからの構成要素または特徴の一部を、実施例のうちの別の一つの特徴または構成要素と組み合わせて使用することが可能である。加えて、本開示に付随する様々な図は、必ずしも実寸に比例しておらず、また一部の特徴は、特定の構成要素または配設のある特定の詳細を示すために誇張または最小化されている場合がある。
【0076】
当業者であれば、上述の実施形態が例示的かつ非限定的であることを理解するであろう。すなわち、本開示の修正は、特許請求の範囲の範囲内に含まれることになる。その結果、以下の特許請求の範囲が、その真の範囲および内容を決定するために検討されるべきである。
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【国際調査報告】