(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-01
(54)【発明の名称】区画付きトレイ
(51)【国際特許分類】
B65D 5/4805 20060101AFI20240222BHJP
【FI】
B65D5/4805 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555422
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 US2022019439
(87)【国際公開番号】W WO2022192326
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】カスタネック,レイモンド,エス.
(72)【発明者】
【氏名】ザミット,マーク
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA09
3E060AB16
3E060AC07
3E060BC02
3E060BC08
3E060CC17
3E060CC33
(57)【要約】
複数の食品を保持するトレイであって、そのトレイは、中央パネルを含む複数のパネルと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の区画フラップと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の終端フラップと、を備え、前記複数の区画フラップと前記複数の終端フラップとは前記トレイの複数の区画を形成するように重なっているトレイである。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の食品を保持するトレイであって、そのトレイは、
中央パネルを含む複数のパネルと、
前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の区画フラップと、
前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の終端フラップと、を備え、
前記複数の区画フラップと前記複数の終端フラップとは前記トレイの複数の区画を形成するように重なっているトレイ。
【請求項2】
請求項1に記載の接続されるトレイであって、前記複数の区画フラップは、前記中央パネルと折曲げ可能に第1区画フラップと、前記中央パネルと折曲げ可能に第2区画フラップと、を備えるトレイ。
【請求項3】
請求項2に記載の接続されるトレイであって、前記複数の終端フラップは、前記中央パネルから延在し前記第1区画フラップと第2区画フラップとのそれぞれの部分を前記トレイの前記複数の区画の第1区画を少なくとも部分的に形成するように係合する第1終端フラップを備えるトレイ。
【請求項4】
請求項3に記載の接続されるトレイであって、前記中央パネルはライナーを少なくとも部分的に受容するためのフランジを画定するトレイ。
【請求項5】
請求項4に記載のトレイであって、さらに、前記ライナーとの組合せにおいて、前記ライナーは、前記フランジと、前記複数の区画フラップのうちの少なくとも一の区画フラップと、前記複数の終端フラップの内の少なくとも一の終端フラップとの一部に配置されるトレイ。
【請求項6】
請求項3に記載のトレイであって、前記第1区画フラップと前記第2区画フラップとの一つは前記第1区画フラップと前記第2区画フラップと隣接する切れ込みと交差する折曲げ線において前記中央パネルとに折曲げ可能に接続され、前記第1終端フラップは第2折曲げ線において複数のパネルのうちのそれぞれのパネルに折曲げ可能に接続され、前記第2折曲げ線は前記切れ込みから離間しているトレイ。
【請求項7】
請求項3に記載のトレイであって、前記第1終端フラップは前記中央パネルから延在する基部と、前記基部に折曲げ可能に接続される遠位部と、を備えるトレイ。
【請求項8】
請求項7に記載のトレイであって、前記遠位部は前記基部に対して斜めに配置され、前記遠位部は前記中央パネルとほぼ平行に配置されるトレイ。
【請求項9】
請求項8に記載のトレイであって、前記取付けタブは前記第1区画フラップと前記第2区画フラップの一方と折曲げ可能に接続され、前記第1終端フラップの遠位部と少なくとも部分的に対向して接触するように配置されるトレイ。
【請求項10】
請求項9に記載のトレイであって、前記取付けタブは前記第1終端フラップの前記遠位部と折曲げ可能に接続され、前記第1区画フラップと前記第2区画フラップとの他方と少なくとも部分的に対向して配置されるトレイ。
【請求項11】
請求項8に記載のトレイであって、前記複数の終端フラップは、さらに、前記中央パネルから離間して延在する第2終端フラップを備え、前記第1区画フラップと前記第2区画フラップとのそれぞれの一部と係合して前記第1区画を少なくとも部分的に形成するトレイ。
【請求項12】
請求項11に記載のトレイであって、前記第1区画の内部容積は、前記第1区画フラップと、前記第2区画フラップと、前記第1終端フラップと、第2終端フラップと、の間に画定されるトレイ。
【請求項13】
請求項12に記載のトレイであって、前記複数のパネルは、前記中央パネルに折曲げ可能に接続される第1取付けパネルと、前記中央パネルに折曲げ可能に接続される第2取付けパネルと、をさらに備え、前記第1終端フラップは前記第1取付けパネルに折曲げ可能に接続され、前記第2終端フラップは前記第2取付けパネルに折曲げ可能に接続されるトレイ。
【請求項14】
請求項13に記載のトレイであって、前記第1取付けパネルと前記第2取付けパネルとのそれぞれは、前記中央パネルと少なくとも部分的に対向して接触しているトレイ。
【請求項15】
請求項12に記載のトレイであって、前記複数の区画フラップは、前記中央パネルに折曲げ可能に接続された第3区画フラップと、前記中央パネルに折曲げ可能に接続された第4区画フラップとをさらに備えるトレイ。
【請求項16】
請求項15に記載のトレイであって、前記複数の終端フラップは、前記中央パネルから離間して延在し、前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合して前記トレイの前記複数の区画のうちの第2区画を形成する第3終端フラップをさらに備えるトレイ。
【請求項17】
請求項16に記載のトレイであって、前記第3終端フラップは、前記中央パネルから離間する方向に延在する基部と、前記第3終端フラップの前記基部に折曲げ可能に接続された遠位部と、を備えるトレイ。
【請求項18】
請求項17に記載のトレイであって、前記複数の終端フラップは、前記中央パネルから離間する方向に延在し、前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合して前記トレイの前記複数の区画のうちの前記第2区画を少なくとも部分的に形成する第4終終端フラップをさらに備えるトレイ。
【請求項19】
請求項18に記載のトレイであって、前記第2区画の第2内部容積は、前記第3区画フラップ、前記第4区画フラップ、前記第3終端フラップおよび前記第4終端フラップの間に画定され、前記第2内部容積は前記第1内部容積と異なっているトレイ。
【請求項20】
請求項15に記載のトレイであって、前記第1終端フラップの前記遠位部は前記基部に折曲げ可能に接続された第1遠位部であり、前記第1終端フラップは前記基部に折曲げ可能に接続された第2遠位部をさらに備え、前記1終端フラップの第2遠位部は前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合し、前記トレイの前記複数の区画のうちの第2区画を少なくとも部分的に形成するトレイ。
【請求項21】
請求項20に記載のトレイであって、前記第2終端フラップの一部は、前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合して、前記トレイの前記複数の区画のうちの前記第2区画を少なくとも部分的に形成するトレイ。
【請求項22】
複数の食品を保持するトレイを形成するためのブランクであって、そのブランクは、
中央パネルを含む複数のパネルと、
前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の区画フラップと、
前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の終端フラップと、を備え、前記複数の区画フラップと前記複数の終端フラップとは前記ブランクから形成される前記トレイの複数の区画を形成するように重なっているブランク。
【請求項23】
請求項22に記載の接続されるブランクであって、前記複数の区画フラップは、前記中央パネルと折曲げ可能に第1区画フラップと、前記中央パネルと折曲げ可能に第2区画フラップと、を備えるブランク。
【請求項24】
請求項23に記載の接続されるブランクであって、前記複数の終端フラップは、前記中央パネルから延在するように位置し、前記第1区画フラップと第2区画フラップとのそれぞれの部分を前記ブランクから前記トレイの前記複数の区画の第1区画を少なくとも部分的に形成するように係合するような第1終端フラップを備えるブランク。
【請求項25】
請求項24に記載の接続されるブランクであって、前記中央パネルはライナーを少なくとも部分的に受容するためのフランジを画定するブランク。
【請求項26】
請求項25に記載のブランクであって、さらに、前記ライナーとの組合せにおいて、前記ライナーは、前記フランジと、前記複数の区画フラップのうちの少なくとも一の区画フラップと、前記複数の終端フラップの内の少なくとも一の終端フラップとの一部に配置されるブランク。
【請求項27】
請求項24に記載のブランクであって、前記第1区画フラップと前記第2区画フラップとの一つは前記第1区画フラップと前記第2区画フラップと隣接する切れ込みと交差する折曲げ線において前記中央パネルとに折曲げ可能に接続され、前記第1終端フラップは第2折曲げ線において複数のパネルのうちのそれぞれのパネルに折曲げ可能に接続され、前記第2折曲げ線は前記切れ込みから離間しているブランク。
【請求項28】
請求項24に記載のブランクであって、前記第1終端フラップは前記中央パネルから延在する基部と、前記基部に折曲げ可能に接続される遠位部と、を備えるブランク。
【請求項29】
請求項28に記載のブランクであって、前記遠位部は前記基部に対して斜めに配置され、前記遠位部は前記中央パネルとほぼ平行に配置されるブランク。
【請求項30】
請求項29に記載のブランクであって、前記取付けタブは前記第1区画フラップと前記第2区画フラップの一方と折曲げ可能に接続され、前記トレイが前記ブランクから形成される際に前記第1終端フラップの遠位部と少なくとも部分的に対向して接触するように配置されるブランク。
【請求項31】
請求項30に記載のブランクであって、前記取付けタブは前記第1終端フラップの前記遠位部と折曲げ可能に接続され、前記トレイが前記ブランクから形成される際に前記第1区画フラップと前記第2区画フラップとの他方と少なくとも部分的に対向して配置されるブランク。
【請求項32】
請求項29に記載のブランクであって、前記複数の終端フラップは、さらに、前記中央パネルから離間して延在するように配置される第2終端フラップを備え、前記トレイが前記ブランクから形成される際に前記第1区画フラップと前記第2区画フラップとのそれぞれの一部と係合して前記第1区画を少なくとも部分的に形成するブランク。
【請求項33】
請求項32に記載のブランクであって、前記複数のパネルは、前記中央パネルに折曲げ可能に接続される第1取付けパネルと、前記中央パネルに折曲げ可能に接続される第2取付けパネルと、をさらに備え、前記第1終端フラップは前記第1取付けパネルに折曲げ可能に接続され、前記第2終端フラップは前記第2取付けパネルに折曲げ可能に接続されるブランク。
【請求項34】
請求項33に記載のブランクであって、前記第1取付けパネルと前記第2取付けパネルとのそれぞれは、前記トレイが前記ブランクから形成される際に前記中央パネルと少なくとも部分的に対向して接触するように配置されるブランク。
【請求項35】
請求項32に記載のブランクであって、前記複数の区画フラップは、前記中央パネルに折曲げ可能に接続された第3区画フラップと、前記中央パネルに折曲げ可能に接続された第4区画フラップとをさらに備えるブランク。
【請求項36】
請求項35に記載のブランクであって、前記複数の終端フラップは、前記中央パネルから離間して延在するように位置し、前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合して前記ブランクから形成される前記トレイの前記複数の区画のうちの第2区画を形成する第3終端フラップをさらに備えるブランク。
【請求項37】
請求項36に記載のブランクであって、前記第3終端フラップは、基部と、前記第3終端フラップの前記基部に折曲げ可能に接続された遠位部と、を備えるブランク。
【請求項38】
請求項37に記載のブランクであって、前記複数の終端フラップは、前記中央パネルから離間する方向に延在するように位置し、前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合して前記ブランクから形成される前記トレイの前記複数の区画のうちの前記第2区画を少なくとも部分的に形成する第4終終端フラップをさらに備えるブランク。
【請求項39】
請求項35に記載のブランクであって、前記第1終端フラップの前記遠位部は前記基部に折曲げ可能に接続された第1遠位部であり、前記第1終端フラップは前記基部に折曲げ可能に接続された第2遠位部をさらに備え、前記1終端フラップの第2遠位部は前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合するように位置し、前記ブランクから形成される前記トレイの前記複数の区画のうちの第2区画を少なくとも部分的に形成するブランク。
【請求項40】
請求項39に記載のブランクであって、前記第2終端フラップの一部は、前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合するように位置し、前記ブランクから形成される前記トレイの前記複数の区画のうちの前記第2区画を少なくとも部分的に形成するブランク。
【請求項41】
複数の食品を保持するトレイを形成する方法であって、その方法は、
中央パネルを含む複数のパネルと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の区画フラップと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の終端フラップと、を備えるブランクを取得し、前記複数の区画フラップと前記複数の終端フラップとは前記トレイの複数の区画を形成するように重ねる方法。
【請求項42】
請求項41に記載の方法であって、前記複数の区画フラップは、前記中央パネルと折曲げ可能に第1区画フラップと、前記中央パネルと折曲げ可能に第2区画フラップと、を備える方法。
【請求項43】
請求項42に記載の方法であって、前記複数の終端フラップは第1終端フラップを備え、前記方法は、前記中央パネルから延在し前記第1区画フラップと第2区画フラップとのそれぞれの部分を前記トレイの前記複数の区画の第1区画を少なくとも部分的に形成するように係合する第1終端フラップを配置することを備える方法。
【請求項44】
請求項43に記載の方法であって、前記中央パネルはライナーを少なくとも部分的に受容するためのフランジを画定する方法。
【請求項45】
請求項44に記載の方法であって、さらに前記フランジと、前記複数の区画フラップのうちの少なくとも一の区画フラップと、前記複数の終端フラップの内の少なくとも一の終端フラップと、の一部に、ライナーを配置する方法。
【請求項46】
請求項43に記載の方法であって、前記第1区画フラップと前記第2区画フラップとの一つは前記第1区画フラップと前記第2区画フラップと隣接する切れ込みと交差する折曲げ線において前記中央パネルとに折曲げ可能に接続され、前記第1終端フラップは第2折曲げ線において複数のパネルのうちのそれぞれのパネルに折曲げ可能に接続され、前記第2折曲げ線は前記切れ込みから離間している方法。
【請求項47】
請求項43に記載の方法であって、前記第1終端フラップは前記中央パネルから延在する基部と、前記基部に折曲げ可能に接続される遠位部と、を備える方法。
【請求項48】
請求項47に記載の方法であって、前記方法は、前記基部に対して前記遠位部を斜めに配置し、前記中央パネルとほぼ平行に前記遠位部を配置する方法。
【請求項49】
請求項48に記載の方法であって、前記取付けタブは前記第1区画フラップと前記第2区画フラップの一方と折曲げ可能に接続され、前記方法は前記第1終端フラップの遠位部と少なくとも部分的に対向して接触するように配置することを備える方法。
【請求項50】
請求項49に記載の方法であって、前記取付けタブは前記第1終端フラップの前記遠位部と折曲げ可能に接続され、前記方法は前記第1区画フラップと前記第2区画フラップとの他方と少なくとも部分的に対向して配置することを備える方法。
【請求項51】
請求項48に記載の方法であって、前記複数の終端フラップはさらに第2終端フラップを備え、前記第2終端フラップを前記中央パネルから離間して延在するように、前記第1区画フラップと前記第2区画フラップとのそれぞれの一部と係合して前記第1区画を少なくとも部分的に形成する方法。
【請求項52】
請求項11に記載の方法であって、前記第1区画の内部容積は、前記第1区画フラップと、前記第2区画フラップと、前記第1終端フラップと、第2終端フラップと、の間に画定される方法。
【請求項53】
請求項52に記載の方法であって、前記複数のパネルは、前記中央パネルに折曲げ可能に接続される第1取付けパネルと、前記中央パネルに折曲げ可能に接続される第2取付けパネルと、をさらに備え、前記第1終端フラップは前記第1取付けパネルに折曲げ可能に接続され、前記第2終端フラップは前記第2取付けパネルに折曲げ可能に接続される方法。
【請求項54】
請求項53に記載の方法であって、前記方法は、前記第1取付けパネルと前記第2取付けパネルとのそれぞれを、前記中央パネルと少なくとも部分的に対向して接触するように配置する方法。
【請求項55】
請求項52に記載の方法であって、前記複数の区画フラップは、前記中央パネルに折曲げ可能に接続された第3区画フラップと、前記中央パネルに折曲げ可能に接続された第4区画フラップとをさらに備える方法。
【請求項56】
請求項55に記載の方法であって、前記複数の終端フラップはさらに第3終端フラップを備え、前記方法は、前記中央パネルから離間して延在し、前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合して前記トレイの前記複数の区画のうちの第2区画を形成するように前記第3終端フラップを配置することを備える方法。
【請求項57】
請求項56に記載の方法であって、前記第3終端フラップは、前記中央パネルから離間する方向に延在する基部と、前記第3終端フラップの前記基部に折曲げ可能に接続された遠位部と、を備える方法。
【請求項58】
請求項57に記載の方法であって、前記複数の終端フラップは第4終終端フラップをさらに備え、前記中央パネルから離間する方向に延在し、前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合して前記トレイの前記複数の区画のうちの前記第2区画を少なくとも部分的に形成するように前記第4終終端フラップを配置することを備える方法。
【請求項59】
請求項58に記載の方法であって、前記第2区画の第2内部容積は、前記第3区画フラップ、前記第4区画フラップ、前記第3終端フラップおよび前記第4終端フラップの間に画定され、前記第2内部容積は前記第1内部容積と異なっている方法。
【請求項60】
請求項55に記載の方法であって、前記第1終端フラップの前記遠位部は前記基部に折曲げ可能に接続された第1遠位部であり、前記第1終端フラップは前記基部に折曲げ可能に接続された第2遠位部をさらに備え、前記方法は前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合するように前記1終端フラップの第2遠位部を配置して前記トレイの前記複数の区画のうちの第2区画を少なくとも部分的に形成することを備える方法。
【請求項61】
請求項60に記載の方法であって、前記第2終端フラップの一部を前記第3区画フラップと前記第4区画フラップとのそれぞれの一部と係合させて前記トレイの前記複数の区画のうちの前記第2区画を少なくとも部分的に形成することを備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年3月10日に出願された米国仮特許出願第63/159,015号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
2021年3月10日に出願された米国仮出願No.63/159,015,2019年8月6日に出願された米国特許出願No.16/532,819,2019年5月23日に出願された米国仮出願No.62/851,932,2019年1月25日に出願された米国仮出願No.62/796,716,2018年8月7日に出願された米国仮出願No.62/715,520,2018年7月17日に出願された米国特許出願No.16/037,425,2018年3月28日に出願された米国仮出願No.62/649,159,2018年3月16日に出願された米国仮出願No.62/643,914,2017年7月20日に出願された米国特許出願No.15/654,814,2016年7月22日に出願された米国仮出願No.62/365,635,2011年2月11日に出願された米国特許出願No.12/992,131,2009年3月13日に出願された米国特許出願No.PCT/GB/09/50506における開示はその目的の範囲内においてそのまますべてが本願に組み込まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ブランク、容器、トレイ、構造体、およびブランクから容器を形成するための様々な構成および方法に関する。より具体的には、本発明は、一般に、複数の区画を備えた容器に関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、一態様によれば、一般に、複数の食品を保持するトレイであって、そのトレイは、中央パネルを含む複数のパネルと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の区画フラップと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の終端フラップと、を備え、前記複数の区画フラップと前記複数の終端フラップとは前記トレイの複数の区画を形成するように重なっているトレイである。
【0005】
本開示は、他の態様によれば、一般に、複数の食品を保持するトレイを形成するためのブランクであって、そのブランクは、中央パネルを含む複数のパネルと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の区画フラップと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の終端フラップと、を備え、前記複数の区画フラップと前記複数の終端フラップとは前記ブランクから形成される前記トレイの複数の区画を形成するように重なっているブランクである。
【0006】
本開示は、他の態様によれば、一般に、複数の食品を保持するトレイを形成する方法であって、その方法は、中央パネルを含む複数のパネルと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の区画フラップと、前記複数のパネルのそれぞれに折曲げ可能に接続される複数の終端フラップと、を備えるブランクを取得し、前記複数の区画フラップと前記複数の終端フラップとは前記トレイの複数の区画を形成するように重ねる方法である。
【0007】
当業者であれば、以下に列挙する図面を参照して以下の実施形態の詳細な説明を読むことにより、上述の利点、ならびに様々な追加の実施形態の他の利点および利益を理解するであろう。
【0008】
一般的な実務により、以下で説明する図面のさまざまな特徴は、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。図面における様々な特徴および要素の寸法は、開示の実施形態をより明確に示すために拡大または縮小されている場合がある。対応する部分は、図面全体を通じて、対応する参照番号によって指定される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本願の例示的な第1実施形態によるトレイを形成するために使用されるブランクの平面図である。
【
図2】本願の第1例示的な第1実施形態による
図1のブランクから形成されたトレイの上面斜視図である。
【
図4】本願の例示的な実施形態における容器を形成するための装置の概略図である。
【
図5】本願の例示的な第2実施形態によるトレイを形成するために使用されるブランクの平面図である。
【
図6】本願の例示的な第2実施形態による
図5のブランクから形成されたトレイの上面斜視図である。
【0010】
本開示は、一般に、容器、構造物、トレイ、材料、包装、要素、及び物品の様々な態様、及びそのような容器、構造物、トレイ、材料、包装、要素、及び物品の製造方法に関する。
【0011】
いくつかの異なる態様、実装、および実施の形態が開示されるが、様々な態様、実装、および実施形態間の多数の相互関係、それらの組み合わせ、および様々な態様、実装、および実施形態の修正は、ここに考慮される。
【0012】
示された一実施の形態では、本開示は、食品または他の様々な物品を保持するための容器またはトレイの形成に関する。しかし、他の実施形態では、容器またはトレイは、他の食品を含まない物品を形成するためにも使用することができ、あるいは加熱または調理に使用することもできる。
【0013】
図1は、本開示の例示的な実施形態に応じたトレイ105(
図2)または他の容器を形成するためのブランク103の外面101を示す。一実施形態では、ブランク103は、板紙(例えば、固体漂白硫酸塩折畳み段ボール紙)、またはリサイクル可能および/またはオーブン(不図示)での使用に適した他の適切な材料を含む。
【0014】
ブランク103には、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)材料、もしくは任意の他の熱可塑性材料、または植物油もしくはデンプン基部のプラスチックなどのバイオプラスチックなどのプラスチック層を含むライナーLを設けることができる。一実施形態では、そのようなライナーは、軟化させてブランク103に融着させることができるポリエチレンを含むことができる。
【0015】
代替の実施形態では、ブランク103に取付けられるライナーは、ヒートシール層(例えば、バージニア州ホープウェルのデュポン テイジン フィルム ユーエス パートナーシップ)から入手可能なマイラー(登録商標)XMPOL12のように、熱成形可能なシーラントグレードの透明ポリエステル包装フィルム、または任意の適切な熱成形可能なシーラントまたは接着剤、任意の適切な熱または圧力活性化接着剤、または任意の他の適切な材料)、を備える。ここで、PETライナーは、オーブンで容器を加熱が要求される使用に対して、より適している可能性がある。
【0016】
このようなライナーは、(例えば、加熱中)容器105内に保持された一以上の食品と接触して配置されるように、ブランク103に少なくとも部分的に取付けられ得る。一実施形態では、食品を加熱した後、ブランク103と付属のライナーLを分離して、ブランク103とライナーの両方を別々にリサイクルできるようにすることができる。
【0017】
ブランク103はこれらに限定されないが、板紙、厚紙、紙、ポリマーシート、および/または2つ以上の層を含む積層体などの単一層の材料から形成することができる。一実施形態では、ブランク103は、ジョージア州アトランタのグラフィック・パッケージング・インターナショナルから入手可能なマイクロライト(登録商標)容器に一般的なようなマイクロ波対話層(不図示)を含むことができる。
【0018】
マイクロ波相互作用層は、一般に、サセプタ、箔、マイクロ波シールドの一つとすることができ、他の任意の用語またはマイクロ波エネルギーを遮蔽するのに適した材料の層を言及するような構成要素、およびまたは電子レンジにおいて加熱を引き起こす原因を、言及するものとできる。
【0019】
図1に示すように、ブランク103は、長手方向L1および横方向L2を有する。
【0020】
図示の実施形態では、ブランク103は、中央パネル111と、横方向折り線115で中央パネル111に横方向の折り線115で折曲げ可能に接続された第1側方取付けパネル113と、中央パネル111に横方向折り線119で折曲げ可能に接続された第2側方取付けパネル117とを有する。
【0021】
図示されるように、中央パネル111の周辺領域には、ブランク103/容器105のフランジ120を形成させることができる。
【0022】
第1区画フラップ121と第2区画フラップ123とは、それぞれの長手方向の折り線125、127(広義には、それぞれの「第1折り線」)で中央パネル111に折曲げ可能に接続することができ、トレイ105の第1区画を少なくとも部分的に形成するように中央パネル111の外縁内に位置決めすることができ、第1区画フラップ129(広義には「第3区画フラップ」)と第2区画フラップ131(広義には「第4区画フラップ」)とは、それぞれの長手方向折り線133、135(広義には、それぞれの「第1折り線」)で中央パネルに折曲げ可能に接続しトレイ105の第2区画を形成するように中央パネル111の外縁内に配置することができる。
【0023】
取付けタブ137は、長手方向の折り線139で第1区画フラップ121に折曲げ可能に接続することができる。取付けタブ137は、一以上の角度、斜め、および/または湾曲を有する切れ込み141で第2区画フラップ123から分離可能にすることができ、区画フラップ121、123は、折り線139によって中断された長手方向の切れ込み143で分離可能とすることができる。また示すように、一対のほぼ三角形の切れ込み145、147は、区画フラップ121、123の対向する側の中央パネル111に配置することができ、それぞれの区画フラップ121、123のそれぞれの自由端として画定することができる。
【0024】
同様に、取付タブ149は、長手方向折り線151で第1区画フラップ129に折曲げ可能に接続することができ、取付タブ153は、長手方向の折り線155で第2区画フラップ131に折曲げ可能に接続することができ、取付タブ149、153は縦方向切れ込み157で分離可能である。ほぼ三角形の一対の切れ込み159、161は、中央パネル111の区画フラップ129、131の対向側に設けることができ、それぞれの区画フラップ129、131のそれぞれの自由端を画定することができる。
【0025】
この点に関して、折り線125、127、133、135は、それぞれの切れ込み145、147、159、161の一部および/または切れ込み145、147、159、161および/または区画フラップ121、123、129、131によって形成される中央パネル111のそれぞれの開口部、に沿っておよび/または交差して、配置することができる。
【0026】
複数の終端フラップがブランク103の複数のパネルのそれぞれのパネルに取付けられ、横方向折り線165(広義には「第2折り線」)で第1側方取付パネル113に折曲げ可能に接続される第1側端フラップ163(広義には「第1終端フラップ」)と、横方向折り線169(広義には「第2折り線」)で第1側方取付パネル113に折曲げ可能に接続される第2側終端フラップ167(広義的には「第1終端フラップ」または「第3終端フラップ」)と、横方向折り線173(広義には「第2折り線」)で第2側方取付パネル117に折曲げ可能に接続された第1側終端フラップ171(広義には「第2終端フラップ」)と、横方向折り線177(広義には「第2折り線」)で第2側方取付パネル117に折曲げ可能に接続される第2側終端フラップ175(広義的には「第2終端フラップ」または「第4終端フラップ」)とを、包含することができる。これについて、折り線165、169、173、177は、切れ込み145、147、159、161および/またはコンパートメントフラップ121、123、129、131によって形成される中央パネル111の開口部から離間して配置することができる。
【0027】
図示されているように、第1側端フラップ163は、横方向折り線165で第1側方取付パネル113に折曲げ可能に接続された基部/側部179と、横方向折り線182で基部179に折曲げ可能に接続された遠位/底部181と、を含むことができる。取付けタブ183は、長手方向折り線185で終端フラップ163の遠位部181に折曲げ可能に接続され得る。
【0028】
第2側端フラップ167は、横方向折り線169で第1側方取付パネル113に折曲げ可能に接続された基部/側部187と、横方向折り線191で基部187に折り畳み可能に接続された遠位部/底部189と、を含むことができる。
【0029】
同様に、第1側端フラップ171は、図示のように、横方向折り線173で第2側取付パネル117に折曲げ可能に接続された基部/側部193と、横方向の折り線197で基部193に折曲げ可能に接続された遠位/底部195とを含むことができる。取付けタブ199は、長手方向折り線201で終端フラップ171の遠位部195に折曲げ可能に接続され得る。第2側終端フラップ175は、第2側方取付けパネル117に折曲げ可能に接続された基部/側部203を含み得る。横方向折り線117と、横方向折り線207で基部203に折曲げ可能に接続された遠位/底部部分205とを含む。
【0030】
図2および3のさらなる参照において、一実施形態によれば、取付けパネル113、117は、それぞれの折り線115、119で折曲げられて、中央パネル111のそれぞれの部分で、少なくとも部分的に面と面とが接触することができる。区画フラップ121/取付けタブ137および区画フラップ123は、それぞれの切れ込み141、143で分離され、中央パネル111から離間するそれぞれの折り線125、127で下方に折曲げることができる。同様に、区画フラップ129/取付けタブ149および区画フラップ131/取付けタブ153は、切れ込み157で分離され、中央パネル111から離間したそれぞれの折り線133、135で下方に折り畳むことができる。
【0031】
終端フラップ163、171は、下方に垂下する区画フラップ121、123との係合に向かって中央パネル111から遠ざかるように延在するように、それぞれの折り線165、173で内側に折曲げることができる。これにつき、基部179、193のそれぞれの縁または表面は、それぞれの区画フラップ121、123の縁または表面と交差させることができる。
【0032】
さらに、遠位部181、195は、それぞれの折り線182、197で、それぞれの区画フラップ121、123の縁部または表面と交差する遠位部181、195のそれぞれの縁部または表面と、中央パネル111とほぼ離間しかつ平行な配置となるように折込まれる。このような構成では、終端フラップ163、171に関連付けられた取付けタブ183、199は、区画フラップ123と少なくとも部分的に対向して接触するように、それぞれの折り線185、201で折込まれて、区画フラップ123から取付けタブ137を分離することにより形成された空間を覆うことができ、区画フラップ121に関連付けられた取付けタブ137は、終端フラップ163,171のそれぞれの遠位部181、195と少なくとも部分的に対向して接触させるように、折込むことができる。
【0033】
前述の構成では、終端フラップ163、171および区画フラップ121、123および関連する取付けタブ137は、それぞれの終端フラップ163、171と中央パネル111に対して斜めに配置された区画209の側を形成する区画フラップ121、123との基部179、193と、および区画209の底部を形成するそれぞれの終端フラップ163、171の基部181、195と、第1区画209を形成するために協働する。第1区画209の前述の配置は、タブ137、183、199をそれぞれのパネルおよびフラップに取付けることによって維持することができ、接着剤などの接着剤で少なくとも部分的に維持することができる。
【0034】
同様に、終端フラップ167、175は、下方に垂下する区画フラップ129、131と係合するように中央パネル111から延在するように、遠位部189、205との係合に向かって延在するように、それぞれの折り線169、177で内側に折り畳むことができ、それぞれの区画フラップ129、131の縁部または表面と交差するそれらの遠位部181、195の縁部または表面と、中央パネル111とほぼ離間してかつ平行な配置に、それぞれの折り線191、207で折り畳むことができる。このような配置では、区画フラップ129、131に関連付けられた取付けタブ149、153は、終端フラップ167、175、例えば、それぞれの終端フラップ167、175の遠位部189、205のそれぞれの部分と少なくとも部分的に対向して接触するように、それぞれの折り線151、155で折込まれることができる。
【0035】
終端フラップ167、175および区画フラップ129、131および関連する取付けタブは、それぞれの終端フラップ167、175および中央パネル111に対して斜めに配置される区画211の側面を形成する区画フラップ129、131の基部187、203と、および区画211の底部を形成するそれぞれの終端フラップ167、175の基部189、205と、協働して第2区画211を形成することができる。前記の区画211の配置は、タブ149、153の配置を介して、それぞれの終端フラップに取付けることによって維持することが可能で、および接着剤で少なくとも部分的に維持することができる。
【0036】
前記のトレイ105の構成は、例えば1人以上の人に提供するための食品の分離を可能にし、それらの混合を防止し、主食と副菜とを提供し、調味料などを保持するために一以上の区画209、211を利用しうるように、複数の区画、例えば区画209、211を提供する。さらに、区画フラップ121、123と終端フラップ163、171との重なり配置により、区画フラップ129、131および終端フラップ167、175は、変形、曲げ、破壊等に抗する強固な構造を区画209に提供する。区画フラップ129、131および終端フラップ167、175は、同様な強固な構造を第2区画211に提供する。これについて、終端フラップ167、175は、それぞれの区画209、211/トレイ105の補強的特徴とみることができる。
【0037】
これについて、第1区画209の第1内部容積V1は、終端フラップ163、171と区画フラップ121、123との間に画定されることができ、第2区画211の第2内部容積V2は、終端フラップ167、175と区画フラップ129、131との間に画定されることができる。
【0038】
第1区画209は、第2区画211の内部215の内部容積V2とは異なる、例えばより大きい内部容積V1を有する内部213を画定するものとして示されているが、当然のことながら、区画209、211は、図示されたものとは異なる構成または内部容積を有することができ、または同じ構成または内部容積を有するものとすることができる。
【0039】
さらに、トレイ105の前記の構成により、複数のトレイ105を互いに入れ子にするか、積み重ねることができる。例えば、上部トレイ105は、それぞれの区画209、211を画定する終端フラップおよび区画フラップを、下部トレイ105のそれぞれの区画209、211のそれぞれの内部213、215に少なくとも部分的に位置決めすることによって、下部トレイに載置または入れ子にすることができる。
【0040】
実施形態では、ライナーL(
図1)のようなライナーを、それぞれの区画209、211の少なくとも内部213、215に適用することができ、例えば、区画209、211が耐漏洩特性を有するように、それぞれの区画フラップおよび終端フラップの間の継ぎ目/交差点を覆うことができることが理解されうる。
【0041】
一実施形態では、容器105は、参照により組み込まれた出願(例えば、'425出願、'814出願、および/または'131出願)に示されている、および説明されている容器の形態と同様に形成することができる。
図4に概略的に示される例示的な実施形態では、ブランク103/容器105、またはその折り畳まれた構成は、システム217の下側ダイ215上に配置させることができ、ライナー材料またはフィルムシート219(例えば、ポリエチレンまたはPETウェブ)は、ブランク103/折曲げられたブランク103の上の供給ローラー221から供給させることができる。上部ダイ223は、PTFEコーティング、例えばテフロン(登録商標)コーティングを有するヒータプレート表面225を有する。代替えとして、ヒータプレート表面225は、任意の適切な材料のコーティングを有することができ、あるいはコーティングを省略することもできる。
図4に概略的に示されるように、上部ダイ223は、シート219に真空および/または空気圧を加えるための複数の穴またはダクト227をヒータプレート表面225に備えるようにできる。ダクト227および/またはヒータプレート225を含む下部ダイ215および/または上部ダイ223は、本開示から逸脱することなく、別の形状、配置、位置、および/または構成とすることができる。例えば、ヒータプレート225は省略することができ、代わりにシート219に(例えば、熱風の流れを用いて)熱を与えることができる。
【0042】
図示の実施形態では、下側ダイ215は、中央パネル111および/または取付けパネル113、117(例えば、取付パネル113、117)でブランク103/容器105を支持しながら、(たとえば、中央パネル111が上を向くように)、下側ダイ215のキャビティ214上にブランク103/折曲げられたブランク103を保持することができる。ダクト227を初期真空にして、フィルムシート219を上部ダイ223に向かって引き寄せることができ、上部ダイ223を適切な温度に加熱して、フィルムシート219を軟化させ、および/またはヒートシール層を活性化することができる。初期真空の代わりに、またはそれに加えて、フィルムシート219下の空気圧を同様または同等の効果で使用することができる。引き続き、(例えば、ダクト227によって加えられる空気圧および/またはブランク103/容器105の下から加えられる真空によって、)フィルムシート219を下方に押し下げることができる。空気圧は、フィルムシート219をブランク103/折曲げられたブランク103に向かって移動させることができ、フィルムシート219がフランジ120、区画フラップ121、123、129、131および終端フラップ163、167、171、175の一以上の部分に適用されてライナーLが形成されるように、下側ダイ215がブランク103/容器105を支持することができる。一実施形態では、ライナーLは、ライナーLが容器105に適用された後、容器105をトレイ形状に保持するのに役立つことができる。一実施形態では、容器105は下側ダイ215から取り出され、例えばコンベア上で形成ツールから離れて搬送されることができる。
【0043】
一実施形態では、容器105はブランク103から形成され、ブランク103から容器105を分離して形成し、そしてその形成された容器105を下部ダイ215に載置するシステムよりもはるかに高い速度でライナーLに適用させることができる。一例では、本実施形態の容器105は、ライナーLとともにブランク103から毎分約200トレイの速度で形成することができる。容器105は、本開示から逸脱することなく他の方法で形成することもできる。例えば、容器105は、ライナーLを適用する前に(例えば、下部ダイ215と係合する前に)ブランク103から形成することができる。
【0044】
図5を参照すると、本開示の第2例示的な実施形態に応じたトレイ305(
図6)を形成するためのブランクの外面301は全体的に393で示されている。ブランク303およびトレイ305は、以下の1以上の特徴を有することができる。ブランク103およびトレイ105に関して前記のものとほぼ同様であり、同様または類似の特徴は同様または類似の参照番号で示されている。
【0045】
ブランク303は、側方取付パネル113、117に折曲げ可能に取付けられる終端フラップがそれぞれ終端フラップ363、371であることを除いて、上述のブランク103とほぼ同じ構成を有することができる。
【0046】
図示のように、終端フラップ363は、それぞれの折り線182、191で基部379に折曲げ可能に接続される遠位部181、189(広義には「第1遠位部」および「第2遠位部」)と、折り線185で遠位部181に折曲げ可能に接続される取付けタブ183と、ともに、横方向折り線365(広義には「第2折り線」)で側方取付パネル113に折り畳み可能に接続された基部379を有するように構成することができる。
【0047】
同様に、終端フラップ371は、それぞれの折り線197、207で基部393に折曲げ可能に接続される遠位部195、205(広義には「第1基部」および「第2基部」)と、折り線201で遠位部195に折曲げ可能に接続される取付けタブ199と、ともに、横方向折り線373(広義には「第2折り線」)で側方取付パネル117に折曲げ可能に接続された基部393を有することができる。これについて、終端フラップ363の遠位部181、189は共通の基部379を共有し、終端フラップ371の遠位部195、205は共通の基部393を共有する。
【0048】
さらに、
図6および7を参照すると、トレイ305は、それぞれの終端フラップ363、373の基部379、393が区画309、311のそれぞれの側部を形成することを除いて、基部379、393が区画309、311のそれぞれを跨いで、かつトレイ105に関して前記と同様の利点が供されるように、トレイ105に関して前記と同様の方法で形成することができる。トレイ305の前記の配置は、糊のような接着剤を1回以上塗布することによって少なくとも部分的に維持することができる。
【0049】
実施形態において、ライナーL(
図1)のようなライナーは、それぞれの区画409、411の少なくとも内部413、415に適用することができ、それぞれの区画フラップと終端フラップとの間で交差する継ぎ目/点を覆うことができることが理解されるであろう。このようなライナーLの容器305への適用は、例えば容器105に関して前記の方法で実現することができる。
【0050】
一実施形態では、蓋(不図示)は、トレイ105、305に含まれる食品を保存および保護するために使用される薄いプラスチック層である包装フィルムを備えることができ、例えば、中央パネル111の一部によって画定されるトレイ105、305のフランジに取り外し可能に取付けることができる。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、およびエチレンビニルアルコール、または他の適切な材料などの任意のプラスチックフィルムを、フランジ/中央パネル111のシール面に対して密閉される蓋を形成するために使用することができる。さらに、本開示から逸脱することなく、蓋とフランジ/中央パネルのシール面との間に接着剤を使用することができる。一実施形態では、フランジのシール面は、フランジへの蓋フィルムのシールをより困難にする可能性がある(たとえば、フランジの滑らかさが低下する可能性がある)接合部、しわ、折り線、プリーツ、縁部、および他の特徴が一般にない中央パネル111の上面である。したがって、図示の実施形態のトレイ105、305の中央パネル111の上面は、その上部フランジ面上のプリーツや接合部などの特徴を有する容器よりも優れた密閉面を提供することができる。
【0051】
本開示の様々な実施形態の特徴のいずれも、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の他の実施形態の他の特徴と組み合わせる、置き換える、またはその他の方法で構成することができる。
【0052】
任意的に、ブランクまたは本明細書に記載または本明細書によって企図される他の構造体の一以上の部分を、ワニス、粘土、または他の材料を単独または組み合わせてコーティングしてもよい。そして、コーティングの上に製品の広告やその他の情報や画像を印刷してもよい。また、ブランクまたは他の構成物は、ブランクの全表面積未満、またはブランクの実質的に全表面積がコーティングおよび/または印刷されるように、選択的にコーティングおよび/または印刷されてもよい。
【0053】
本開示のブランク、トレイ、または他の構造体のいずれも、トレイまたは他の構造体に関連付けられた食品の加熱または調理中にマイクロ波エネルギーの効果を変える1以上の特徴を任意に含んでもよい。例えば、ブランク、トレイ、容器、または他の構造物は、食品の加熱、焼き色付けおよび/またはカリカリ焼きを促進する1以上のマイクロ波エネルギー相互作用要素(以下、「マイクロ波相互作用要素」と呼ぶ)から少なくとも部分的に形成されることが可能であって、それは食品の過度の調理を防止したり、食品の特定の領域に向けて、または食品の特定の領域から遠ざけたりするマイクロ波エネルギーを伝達するように、食品の特定の領域の加熱、焦げ目、および/またはカリカリ感を促進し、食品の特定の領域をマイクロ波エネルギーから保護する。マイクロ波相互作用要素は、特定の構成物および食品の必要または所望に応じて、マイクロ波エネルギーを吸収し、マイクロ波エネルギーを伝達し、マイクロ波エネルギーを反射し、またはマイクロ波エネルギーを直接導くような特定の構成として配置された1以上のマイクロ波エネルギー相互作用材料またはセグメントを備える。
【0054】
サセプタまたはシールドの場合において、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、例えば、真空蒸着された金属または金属合金、または金属インク、有機インク、無機インク、金属ペースト、有機ペースト、無機ペーストなど、またはそれらの任意の組み合わせなどの導電性または半導電性材料を含んでもよい。適切な金属および合金の例には、限定されるものではないが、アルミニウム、クロム、銅、インコネル合金(ニオブを含むニッケルクロムモリブデン合金)、鉄、マグネシウム、ニッケル、ステンレス鋼、錫、チタン、タングステン、およびその任意の組み合わせまたは合金を含めても適切である。
【0055】
代替的には、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、場合により導電性材料と併せて使用される金属酸化物、例えばアルミニウム、鉄、および錫の酸化物を含んでもよい。適切であろう他の金属酸化物は、インジウム錫酸化物(ITO)である。ITOはより均一な結晶構造を持っているため、ほとんどのコーティング厚さで透明である。
【0056】
さらなる代替では、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、適切な導電性、半導電性、または非導電性の人工誘電体または強誘電体を含んでもよい。人工誘電体は、ポリマーまたは他の適切なマトリックスまたは接続剤中に導電性の細分割された材料を含み、導電性金属、例えばアルミニウムのフレークを含む場合がある。
【0057】
他の実施形態では、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、例えば米国特許第4,943,456号、第5,002,826号,第5,118,747号、および第5,410,135号に開示されているように炭素系であってもよい。
【0058】
さらに他の実施形態では、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、電子レンジ内の電磁エネルギーの磁性部分と相互作用することができる。このタイプの材料を正しく選択すると、材料のキュリー温度に達したときの相互作用の喪失に基づいて自己制限することができまる。このような相互作用コーティングの一例は、米国特許第4,283,427号に開示されている。
【0059】
他のマイクロ波エネルギー相互作用要素の使用も考えられる。一例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、衝突するマイクロ波エネルギーの実質的な部分を反射するのに十分な厚さを有する箔または高光学密度蒸着材料を備えようにすることもできる。このような要素は一般に約0.000285インチから約0.005インチまで、例えば約0.0003インチから約0.003インチまで、の厚さを有する固体「パッチ」の形態で、通常、導電性、反射性の金属または金属合金、例えばアルミニウム、銅、またはステンレス鋼から、形成される。他のそのような要素では、約0.00035インチから約0.002インチ、例えば0.0016インチの厚さを有するようにしてもよい。
【0060】
場合によっては、食品が加熱中に焦げたり乾燥したりする傾向がある場合、マイクロ波エネルギー反射(または反射)要素が遮蔽要素として使用されることがあります。他の場合には、より小さなマイクロ波エネルギー反射要素を使用して、マイクロ波エネルギーを拡散または強度を弱めることができる。このようなマイクロ波エネルギー反射要素を利用する材料の一例は、グラフィックパッケージング・インターナショナル・インク(ジョージア州アトランタ)から商品名マイクロライト(登録商標)包装材料で市販されている。他の例では、複数のマイクロ波エネルギー反射要素を配置してマイクロ波エネルギー分配要素を形成し、マイクロ波エネルギーを食品の特定の領域に向けることができる。必要に応じて、ループはマイクロ波エネルギーを共鳴させる長さであってもよく、それによって分配効果が高められる。マイクロ波エネルギー分配要素は、米国特許第6,204,492号、第6,433,322号、第6,552,315号、および第6,677,563号に記載されており、それぞれの全体が参照により組み込まれる。
【0061】
要求されるならば、本明細書に記載される、または本明細書によって企図される多数のマイクロ波エネルギー相互作用要素のいずれも、実質的に連続的であってもよく、すなわち、実質的な中断または中断がなくてもよく、または例えば、マイクロ波エネルギーを伝達する1以上の中断または開口部を備えることによって不連続としてもよい。切れ目または開口部は、構造全体を通って延在するようにも、1以上の層のみを通って延在するようにもできる。このような切れ目または開口の数、形状、大きさ、および位置は、形成される構造体のタイプ、その中または上で加熱される食品、所望の加熱度、焦げ目、および/またはその両方に応じて、カリカリ加工、食品を均一に加熱するためにマイクロ波エネルギーへの直接曝露が必要か、または望ましいか、直接加熱による食品の温度変化を制御する必要性、および通気が必要かどうか、またその程度は、特定の用途に対して変えることができる。
【0062】
例として、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、食品の誘電加熱を行うために1以上の透明領域を含むことができる。しかしながら、マイクロ波エネルギー相互作用要素がサセプタを含む場合、そのような開口は、総マイクロ波エネルギー相互作用面積を減少させ、したがって、食品の表面を加熱し、焦げ目をつけ、および/またはカリカリに仕上げるのに利用できるマイクロ波エネルギー相互作用材料の量を減少させる。しかるに、マイクロ波エネルギー相互作用領域とマイクロ波エネルギー透過領域の相対量のバランスをとって、特定の食品に望ましい全体的な加熱特性を達成するように均衡させてもよい。
【0063】
他の例として、サセプタの1以上の部分は、焦げ目やカリカリにすることを意図していない食品の部分、または加熱環境によって失われるのではなく、加熱、焦げ目、および/またはカリカリにする領域に効率的に集中することを保証するように、マイクロ波エネルギーが不活性になるように設計されてもよい。加えて、または代わりに、食品および/またはサセプタを含む構造体の過熱または焦げを防ぐために、1以上の不連続部または不活性領域を生成することが有効である。
【0064】
さらに別の例として、サセプタには、サセプタ内の亀裂の伝播を制限し、それによって、食品への熱伝達が低く、サセプタが熱くなりやすいサセプタの領域での過熱を制御する、1以上の「ヒューズ」要素が組み込まれていてもよく、あまりに熱くなる傾向にありうる。ヒューズの大きさと形状は必要に応じて変更できる。このようなヒューズを含むサセプタの例は、例えば、米国特許第5,412,187号、米国特許第5,530,231号、2008年2月14日に公開された米国特許出願公開第2008/0035634A1号、および2007年11月8日に公開されたPCT出願公開第WO2007/127371、およびそれぞれの全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0065】
本明細書に提示されるすべての寸法情報は、本開示のさまざまな実施形態の特定の態様、特徴などを例示することを意図しており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。ブランク、容器、成形工具、機構、または他の任意の寸法は、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示に示され説明されるものより多くても少なくてもよく、列挙された寸法範囲内であってもよい。本開示の範囲から逸脱することなく、各特徴、または各特徴について列挙された寸法の範囲外であってもよい。
【0066】
本発明によるブランクは、例えば、コーティングされた板紙および類似の材料から形成することができる。例えば、ブランクの内側および/または外側を粘土コーティングでコーティングすることができる。そして、粘土コーティングには、製品、広告、価格コード、その他の情報や画像を印刷することができます。次に、ブランクに印刷された情報を保護するために、ブランクをワニスでコーティングしてもよい。たとえば、ブランクは、ブランクの片面または両面を防湿層でコーティングすることもできる。
【0067】
例示的な実施形態によれば、ブランクは、通常の紙よりも重く、より硬いように、キャリパーの板紙で構成することができる。ブランクはまた、ボール紙、硬質紙、またはカートン包装が少なくとも一般的に前記のように機能できるようにするのに適した特性を有する他の材料などの他の材料で構成することもできる。前記の説明は、本開示のさまざまな実施形態を例示し説明した。本開示の範囲から逸脱することなく上記の構成に様々な変更を加えることができるため、上記の説明に含まれる、または添付の図面に示されるすべての事項は、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。さらに、本発明の範囲には、上記実施形態の様々な変形、組み合わせ、変更等が含まれる。さらに、本開示は、選択された実施形態のみを示し、説明するが、他の様々な組み合わせ、修正、および環境が企図されており、本明細書で表現される本発明の概念の範囲内、上記の教示に相応する、および/または関連する技術分野の当業者の技術または知識の範囲内である。さらに、各実施形態の特定の特徴および特性は、本開示の範囲から逸脱することなく、選択的に交換され、他の図示および図示されていない実施形態に適用され得る。
【0068】
ここまで、本願発明について、さまざまな実施について、示し、説明した。本開示の範囲を離れることなく、上記の構成において、さまざまな変更を行うことができる。すべての開示に含まれる事項または添付の図面において示した事項のすべては表したのみであって、制限する意味に解釈されてはならない。さらに、本開示の範囲には、上記実施の携帯のさまざまな変更、組み合わせ、代替えを含む。加えて、開示は選択した実施の形態のみについてのべているのであって、ここに示したような発明の概念の範囲内で、技術および知識の範囲において、上記教示に合わせて、および/または関連技術の技術または知識の範囲内で、さまざまな他の組み合わせ、変形、背景が組み込まれる。さらに、各実施の形態のある特徴および特性は、本開示の範囲と離れることなく、選択的に他に示したおよび示していないものに置き換えおよび適用してもよい。
【国際調査報告】