(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-04
(54)【発明の名称】ピッキングタスクの処理方法、装置、媒体及び電子機器
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20240226BHJP
【FI】
B65G1/137 F
B65G1/137 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553648
(86)(22)【出願日】2022-04-13
(85)【翻訳文提出日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 CN2022086684
(87)【国際公開番号】W WO2022228133
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】202110514265.3
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521456922
【氏名又は名称】北京京東振世信息技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Jingdong Zhenshi Information Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】6th Floor, No.76 Zhichun Road, Haidian District, Beijing 100086, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】白 秀 峰
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲イン▼
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB03
3F522BB21
3F522CC01
3F522DD01
3F522GG02
3F522GG44
3F522GG45
3F522HH01
3F522HH16
3F522HH18
3F522HH19
3F522JJ02
3F522KK04
3F522LL15
3F522LL34
3F522LL58
3F522LL59
(57)【要約】
ピッキングタスクの処理方法、装置、媒体及び電子機器であって、ピッキングタスクの処理方法は、注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定するステップ(S102);保管スペースにおける物品のSKU次元に基づいて位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成するステップ(S104);ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別するステップ(S106);第一ピッキング容器における物品を導入仕分け装置に投入し、導入仕分け装置は物品を仕分けして再検査装置に搬送するステップ(S108);第二ピッキング容器における物品を再検査装置に投入するステップ(S110)を含む。前記方法は複数のタイプのピッキングタスクの互換性を向上させ、ピッキングタスクの処理効率及び出庫効率を向上させ、さらに人件費を削減する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピッキングタスクの処理方法であって、
注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定するステップと、
前記保管スペースにおける物品のSKU次元に基づいて前記位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成するステップと、
前記ピッキングタスクの属性情報及び前記注文情報における物品の数量に基づいて前記保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別するステップと、
前記第一ピッキング容器における物品を、前記物品を仕分けして再検査装置に搬送することができる導入仕分け装置に投入するステップと、
前記第二ピッキング容器における物品を前記再検査装置に投入するステップと、を含む
ことを特徴とするピッキングタスクの処理方法。
【請求項2】
前記第一ピッキング容器及び前記第二ピッキング容器を載置するためのピッキング装置が前記ピッキングタスクを受け取る回数を決定するステップと、
前記回数が予め設定された回数以下であるか否かを判断するステップと、
前記ピッキングタスクの回数が前記予め設定された回数以下であると判定された場合、ピッキング密度が最も高い通路をピッキング対象の通路として決定するステップと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載のピッキングタスクの処理方法。
【請求項3】
前記ピッキングタスクの回数が前記予め設定された回数よりも大きいと判定された場合、前記ピッキング装置が位置する第一通路において前記物品の保管スペースがあるか否かを判断するステップと、
前記ピッキング装置が位置する第一通路が前記保管スペースを有しないと判定された場合、前記通路のコード順序に基づいて、第一通路との距離が最も近い第二通路をピッキング対象の通路として決定するステップと、
前記第二通路が前記保管スペースを有すると判定された場合、前記第二通路をピッキング対象の通路として決定するステップと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項2に記載のピッキングタスクの処理方法。
【請求項4】
前記ピッキングタスクの属性情報及び前記注文情報における物品の数量に基づいて前記保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別するステップは、
前記ピッキングタスクの属性情報を決定するステップと、
前記ピッキングタスクの属性情報に基づいて選別優先度を決定するステップと、
前記物品の数量が予め設定された物品の数量以下であるか否かを判断するステップと、
前記物品の数量が前記予め設定された物品の数量以下であると判定された場合、前記選別優先度に基づいて前記物品を前記第二ピッキング容器に選別するステップと、
前記物品の数量が前記予め設定された物品の数量よりも大きいと判定された場合、前記選別優先度に基づいて前記物品を前記第一ピッキング容器に選別するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のピッキングタスクの処理方法。
【請求項5】
前記ピッキングタスクの属性情報に基づいて選別優先度を決定するステップは、
前記ピッキングタスクにおけるピッキング対象の物品の数量に基づいて第一優先度を決定するステップと、
前記ピッキング対象の物品の数量が等しいと決定された場合、前記ピッキングタスクのロット時間に基づいて第二優先度を決定するステップと、
前記ピッキングタスクのロット時間が等しいと決定された場合、前記ピッキングタスクの受注時間に基づいて第三優先度を決定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項4に記載のピッキングタスクの処理方法。
【請求項6】
前記第一ピッキング容器のピッキング結果、及び前記第二ピッキング容器のピッキング結果に基づいて選別された物品と前記注文情報における物品との差異情報を決定するステップと、
前記差異情報における物品のピッキングバックログ情報を決定するステップと、
前記注文情報に含まれる注文タイプ情報を決定するステップと、
前記ピッキングバックログ情報及び前記注文タイプ情報に基づいて追加ピッキングタスクを生成するステップと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載のピッキングタスクの処理方法。
【請求項7】
前記ピッキングバックログ情報及び前記注文タイプ情報に基づいて追加ピッキングタスクを生成するステップは、
前記ピッキングバックログ情報に基づいて各種のタイプの注文タスクのピッキングバックログ量を決定するステップと、
前記差異情報と前記ピッキングバックログ量との間の大小関係に基づいて、前記注文タスクに対して前記追加ピッキングタスクを生成するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項6に記載のピッキングタスクの処理方法。
【請求項8】
ピッキングタスクの処理装置であって、
注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定することに用いられる決定モジュールと、
前記保管スペースにおける物品のSKU次元に基づいて前記位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成することに用いられる生成モジュールと、
前記ピッキングタスクの属性情報及び前記注文情報における物品の数量に基づいて前記保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別することに用いられるピッキングモジュールと、
前記第一ピッキング容器における物品を、前記物品を仕分けして再検査装置に搬送することができる導入仕分け装置に投入することに用いられる搬送モジュールと、を含み、
前記搬送モジュールはさらに、前記第二ピッキング容器における物品を前記再検査装置に投入することに用いられる
ことを特徴とするピッキングタスクの処理装置。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載のピッキングタスクの処理方法を実現する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
電子機器であって、
プロセッサと、
前記プロセッサの実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記実行可能な命令を実行することによって、請求項1~7のいずれか一項に記載のピッキングタスクの処理方法を実行するように配置される
ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2021年4月29日に出願された出願番号が202110514265.3であり、発明の名称が「ピッキングタスクの処理方法、装置、媒体及び電子機器」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、当該中国特許出願の開示全体をここに参照のために取り込む。
【0002】
本開示は物流技術分野に関し、具体的には、ピッキングタスクの処理方法、ピッキングタスクの処理装置、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、顧客注文が物流配送センターに到着した後、配送センターは顧客注文情報を分解し且つ配達時間要件、配達サイト位置、配達会社順序等のパラメータに基づいて貨物選別作業を起動し、顧客からの注文を順序特徴を有する貨物選別キューに変換し、各貨物選別キューは複数注文の顧客のためにピッキングすることができ、選別が完了した後にピッキングリストを生成し、物流配送センター倉庫に複数のピッキング領域の区分があれば、貨物選別の効率性要件を考慮して、この場合、ピッキングリストを複数のサブピッキングリストに分割することができ、各ピッキング領域とサブピッキングリストが 一対一の対応関係を形成するようにすることができる。次に無線周波数を用いて各ピッキング領域で貨物選別を行い、選別された貨物を通い箱に入れ、更に通い箱を電子タグ棚に搬送し、それにより貨物の顧客への割り当てを完了し、割り当ての正確性を確保するために、各顧客の注文を一回再検査する必要があり、次に貨物を包装し、まとめて対応するサイトの集荷位置に配達する。
【0004】
関連技術において、同一保管スペースの物品が複数の異なる注文タイプのピッキングタスクに対応する場合、各種の注文選別タスクを実行する選別作業員がそれぞれ選別を行う必要があり、それにより複数種類の注文が混同されることを回避し、ピッキング作業員の実行回数が多いため、ピッキング時間が長くなり、しかも選別効率が低下し、注文出庫の効率に影響を及ぼす。
【0005】
なお、上記の背景技術部分で開示された情報は、本開示の背景の理解を高めるためだけのものであり、したがって、当業者に知られている従来技術を構成しない情報を含み得ることに留意されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の目的は、関連技術の限界及び欠点による非効率的な出荷の問題を少なくともある程度解決するためのピッキングタスクの処理方法、ピッキングタスクの処理装置、媒体、及び電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施例の一態様によれば、ピッキングタスクの処理方法を提供し、注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定するステップと、保管スペースにおける物品のSKU次元に基づいて位置決め情報を合併してピッキングタスクを生産するステップと、ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別するステップと、第一ピッキング容器における物品を、物品を仕分けして再検査装置に搬送することができる導入仕分け装置に投入するステップと、第二ピッキング容器における物品を再検査装置に投入するステップと、を含む。
【0008】
本開示の例示的な実施例において、ピッキングタスクの処理方法は、第一ピッキング容器及び第二ピッキング容器を載置するためのピッキング装置がピッキングタスクを受け取る回数を決定するステップと、回数が予め設定された回数以下であるか否かを判断するステップと、ピッキングタスクの回数が予め設定された回数以下であると判定された場合、ピッキング密度が最も高い通路をピッキング対象の通路として決定するステップと、をさらに含む。
【0009】
本開示の例示的な実施例において、ピッキングタスクの処理方法は、ピッキングタスクの回数が予め設定された回数より大きいと判定された場合、ピッキング装置が位置する第一通路において物品の保管スペースがあるか否かを判断するステップと、ピッキング装置が位置する第一通路が保管スペースを有しないと判定された場合、通路のコード順序に基づいて第一通路との距離が最も近い第二通路をピッキング対象の通路として決定するステップと、第二通路が保管スペースを有すると判定された場合、第二通路をピッキング対象の通路として決定するステップと、をさらに含む。
【0010】
本開示の例示的な実施例において、ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別するステップは、ピッキングタスクの属性情報を決定するステップと、ピッキングタスクの属性情報に基づいて選別優先度を決定するステップと、物品の数量が予め設定された物品の数量以下であるか否かを判断するステップと、物品の数量が予め設定された物品の数量以下であると判定された場合、選別優先度に基づいて物品を第二ピッキング容器に選別するステップと、物品の数量が予め設定された物品の数量より大きいと判定された場合、選別優先度に基づいて物品を第一ピッキング容器に選別するステップと、を含む。
【0011】
本開示の例示的な実施例において、ピッキングタスクの属性情報に基づいて選別優先度を決定するステップは、ピッキングタスクにおけるピッキング対象の物品の数量に基づいて第一優先度を決定するステップと、ピッキング対象の物品の数量が等しいと決定された場合、ピッキングタスクのロット時間に基づいて第二優先度を決定するステップと、ピッキングタスクのロット時間が等しいと決定された場合、ピッキングタスクの受注時間に基づいて第三優先度を決定するステップと、を含む。
【0012】
本開示の例示的な実施例において、ピッキングタスクの処理方法は、第一ピッキング容器のピッキング結果、及び第二ピッキング容器のピッキング結果に基づいて選別された物品と注文情報における物品との差異情報を決定するステップと、差異情報における物品のピッキングバックログ情報を決定するステップと、注文情報に含まれる注文タイプ情報を決定するステップと、ピッキングバックログ情報及び注文タイプ情報に基づいて追加ピッキングタスクを生成するステップと、をさらに含む。
【0013】
本開示の例示的な実施例において、ピッキングバックログ情報及び注文タイプ情報に基づいて追加ピッキングタスクを生成するステップは、ピッキングバックログ情報に基づいて各種のタイプの注文タスクのピッキングバックログ量を決定するステップと、差異情報とピッキングバックログ量との間の大小関係に基づいて、注文タスクに対して追加ピッキングタスクを生成するステップと、を含む。
【0014】
本開示の実施例の別の態様によれば、ピッキングタスクの処理装置を提供し、注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定することに用いられる決定モジュールと、保管スペースにおける物品のSKU次元に基づいて位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成することに用いられる生成モジュールと、ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別することに用いられるピッキングモジュールと、第一ピッキング容器における物品を、物品を仕分けして再検査装置に搬送することができる導入仕分け装置に投入することに用いられる搬送モジュールと、第二ピッキング容器における物品を再検査装置に投入することに用いられる搬送モジュールと、を含む。
【0015】
本開示の別の態様によれば、プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、該プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記のいずれか1項に記載のピッキングタスクの処理方法を実現する。
【0016】
本開示の別の態様によれば、電子機器を提供し、プロセッサと、プロセッサの実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、プロセッサは、実行可能な命令を実行することによって、上記のいずれか1項に記載のピッキングタスクの処理方法を実行するように配置される。
【0017】
本開示の実施例の技術的解決手段は、注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定し、保管スペースにおける物品のSKU次元に基づいて位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成し、同一保管スペースの物品に対して単一注文及び複数注文のフロー選別タスクを同時に実行し、ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別し、ピッキング容器の次元に基づいて注文タスクに対して分流処理を行い、さらに第一ピッキング容器における物品を導入仕分け装置に投入し、導入仕分け装置は物品を仕分けして再検査装置に搬送することができ、及び第二ピッキング容器における物品を再検査装置に投入することによって、複数のタイプの注文タスクのピッキングプロセスにおける互換性を向上させ、同時に、煩雑なピッキング処理ステップを減少させ、ピッキングタスクの処理効率及び出庫効率を向上させ、さらに人件費を削減する。
【0018】
なお、以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的なものにすぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【0019】
ここに添付された図面は本明細書の一部を構成するために本明細書に組み込まれており、本開示と一致する実施例を示し、本明細書と共に本開示の原理を説明するために使用される。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、本開示の例示的な実施例に係るピッキングタスクの処理方法のフローチャートを示す。
【
図2】
図2は、本開示の例示的な実施例に係る別のピッキングタスクの処理方法のフローチャートを示す。
【
図3】
図3は、本開示の例示的な実施例に係る別のピッキングタスクの処理方法のフローチャートを示す。
【
図4】
図4は、本開示の例示的な実施例に係る別のピッキングタスクの処理方法のフローチャートを示す。
【
図5】
図5は、本開示の例示的な実施例に係る別のピッキングタスクの処理方法のフローチャートを示す。
【
図6】
図6は、本開示の例示的な実施例に係る別のピッキングタスクの処理方法のフローチャートを示す。
【
図7】
図7は、本開示の例示的な実施例に係る別のピッキングタスクの処理方法のフローチャートを示す。
【
図8】
図8は、本開示の例示的な実施例に係る別のピッキングタスクの処理方法のフローチャートを示す。
【
図9】
図9は、本開示の例示的な実施例に係る在庫下ろしシステムのインターフェースの概略図を示す。
【
図10】
図10は、本開示の例示的な実施例に係るピッキング容器のバインディングのインターフェースの概略図を示す。
【
図11】
図11は、本開示の例示的な実施例に係るフロー選別の在庫下ろしのインターフェースの概略図を示す。
【
図12】
図12は、本開示の例示的な実施例に係る別のフロー選別の在庫下ろしのインターフェースの概略図を示す。
【
図13】
図13は、本開示の例示的な実施例に係るフロー選別ピッキング差異の報告のインターフェースの概略図を示す。
【
図14】
図14は、本開示の例示的な実施例に係る別のフロー選別の在庫下ろしのインターフェースの概略図を示す。
【
図15】
図15は、本開示の例示的な実施例に係るピッキングタスクの処理装置のブロック図を示す。
【
図16】
図16は、本開示の例示的な実施例に係る電子機器のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、添付の図面を参照して例示的な実施形態をより完全に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、様々な形態で実施することができ、本明細書に記載される例に限定されるものと理解すべきではない。むしろ、これらの実施形態を提供することで、本開示はより全面的かつ完全になり、例示的な実施形態の構想を当業者に全面に伝えることができる。説明される特徴、構造、または特性は、一つまたは複数の実施形態で任意の好適な様式で組み合わせられてもよい。以下の説明では、本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細を提供する。しかしながら、当業者は、本開示の技術的態様が、上記で説明された特定の詳細のうちの一つまたは複数を省略して実施することができ、または他の方法、構成要素、装置、ステップなどを採用することができることを理解するであろう。他の場合には、本開示の態様を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている技術的な解決手段は詳細に示されず、または説明されない。
【0022】
さらに、「第一」、「第二」などの用語は、説明の目的のためにのみ使用され、相対的な重要度を示すもしくは暗示するものとして、または示された技術的特徴の数を暗示的に示すものとして解釈されるべきではない。したがって、「第一」、「第二」で定義される特徴は、そのような特徴のうちの一つまたは複数を明示的または暗示的に含むことができる。本開示の説明において、「複数」は、別段に明示的に定義されない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。記号「/」は、一般に、文脈依存オブジェクトが「または」の関係であることを示す。
【0023】
本開示において、特に明確な規定及び限定がない限り、「接続」などの用語は広義に理解されるべきであり、例えば、電気的に接続されまたは互いに通信することができる。直接接続されてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本開示における具体的な意味を理解することができる。
【0024】
また、添付の図面は、本開示の概略図にすぎず、同一の符号は、同一のまたは類似の部分を示し、したがって、それらの繰り返しの説明は省略される。図面に示されるブロック図のうちのいくつかは、機能的エンティティであり、必ずしも物理的または論理的に別個のエンティティに対応しない。これらの機能エンティティは、ソフトウェアで実現されてもよく、あるいは一つまたは複数のハードウェアモジュールまたは集積回路で実現されてもよく、あるいは異なるネットワーク及び/またはプロセッサデバイス及び/またはマイクロコントローラデバイスで実現されてもよい。
【0025】
以下では図面及び実施例を参照しながら本例示的な実施形態におけるピッキングタスクの処理方法の各ステップをより詳細に説明する。
【0026】
図1は、本開示の例示的な実施例に係るピッキングタスクの処理方法のフローチャートである。
【0027】
図1に示すとおり、ピッキングタスクの処理方法は、以下を含む。
ステップS102:注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定する。
【0028】
ステップS104:保管スペースにおける物品のSKU次元に基づいて位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成する。
【0029】
ステップS106:ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別する。
【0030】
ステップS108:第一ピッキング容器における物品を導入仕分け装置に投入し、導入仕分け装置は物品を仕分けして再検査装置に搬送することができる。
【0031】
ステップS110:第二ピッキング容器における物品を再検査装置に投入する。
上記実施例において、注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定し、保管スペースにおける物品のSKU(Stock Keeping Unit、在庫単位)次元に基づいて位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成し、ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別し、第一ピッキング容器における物品を導入仕分け装置に投入し、導入仕分け装置は物品を仕分けして再検査装置に搬送することができ、第二ピッキング容器における物品を再検査装置に投入することによって、ピッキング時間を短縮し、ピッキング密度を向上させ、ピッキングタスクの処理効率を向上させ、さらに人件費を削減する。
【0032】
本開示の例示的な実施例において、一つの保管スペースに対応する複数のタイプのピッキングタスクに対してSKU次元に従って物品選別を実行することによって、ピッキング容器の観点から物品を分流し、ピッキングタスクの実行回数を低減し、ピッキングタスクの効率を改善し、人件費を低減する。
【0033】
本開示の例示的な実施例において、保管スペースにおけるすべてのピッキング対象の物品を選択し、保管スペースにおける物品のSKU次元に従って位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成し、同一保管スペースにおける同一SKUを複数注文の位置決め情報とマッチングさせた後、一つのピッキングタスクに合併することで、ピッキングタスクのピッキング密度を向上させる。
【0034】
本開示の例示的な実施例において、ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて異なる容器を区別し、さらに異なる容器に基づいて異なる後続の生成プロセスを行い、冗長な選別ステップ及び仕分けステップを減少させ、さらに出庫効率を向上させる。
【0035】
本開示の例示的な実施例において、注文情報における物品の数量が複数である場合、保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器に選別し、第一ピッキング容器内に複数注文に対応する物品を収容し、第一ピッキング容器における物品を導入仕分け装置に搬送し、物品の注文情報を再検査ステーションにバインディングし、マッチングした物品を異なる再検査ステーションに搬送し、再検査した後に梱包して出庫する。
【0036】
本開示の例示的な実施例において、注文情報における物品の数量が単一である場合、保管スペースにおける物品を第二ピッキング容器に選別し、第二ピッキング容器における物品に対して一体化された再検査及び梱包プロセスを直接行い、導入仕分けのプロセスを実行する必要がなく、ピッキングプロセスの時間を短縮し、ピッキングタスクの効率を向上させる。
【0037】
本開示の例示的な実施例において、ピッキング段階において2つの異なるピッキング容器を区別し、すなわち、第一ピッキング容器及び第二ピッキング容器によって同一保管スペースの同一SKUの物品を分流することによって、ピッキング効率を向上させる。
【0038】
図2に示すように、ピッキングタスクの処理はさらに以下を含む。
ステップS202:ピッキング装置がピッキングタスクを受け取る回数を決定し、ピッキング装置は第一ピッキング容器及び第二ピッキング容器を載置することに用いられる。
【0039】
ステップS204:回数が予め設定された回数以下であるか否かを判断し、そうであれば、ステップS206を実行し、そうでなければ、ステップS208を実行する。
【0040】
ステップS206:ピッキングタスクの回数が予め設定された回数以下であると判定された場合、ピッキング密度が最も高い通路をピッキング対象の通路として決定する。
【0041】
ステップS208:ピッキングタスクの回数が予め設定された回数より大きいと判定された場合、ピッキング装置が位置する通路の次の通路をピッキング対象の通路として決定する。
【0042】
上記実施例において、ピッキング装置がピッキングタスクを受け取る回数を決定することにより、ピッキング装置の在庫エリアでの位置及びピッキング進度を決定することができ、ピッキング装置は第一ピッキング容器及び第二ピッキング容器を載置することに用いられ、ピッキングタスクの回数が予め設定された回数以下であると判定された場合、ピッキング密度が最も高い通路をピッキング対象の通路として決定し、この時、ピッキング容器における物品が少ないため、ピッキング装置はピッキング密度が最も高い通路に従ってピッキングを行い、ピッキング密度を向上させ、ピッキングタスクの回数が予め設定された回数より大きいと判定された場合、ピッキング装置が位置する通路の次の通路をピッキング対象の通路として決定し、ピッキング装置が重複したピッキング経路を経ることを回避させ、同時に複数のピッキング装置間のピッキング経路の衝突の確率を低下させることに役立ち、ピッキングタスクの処理効率を総合的に向上させる。
【0043】
図3に示すように、ピッキングタスクの処理方法はさらに以下を含む。
ステップS302:ピッキングタスクの回数が予め設定された回数より大きいと判定された場合、ピッキング装置が位置する第一通路において物品の保管スペースがあるか否かを判断する。
【0044】
本開示の一実施例において、予め設定された回数は1であってもよい。
ステップS304:ピッキング装置が位置する第一通路が保管スペースを有しないと判定された場合、通路のコード順序に基づいて第一通路との距離が最も近い通路である第二通路をピッキング対象の通路として決定する。
【0045】
ステップS306:第二通路が保管スペースを有すると判定された場合、第二通路をピッキング対象の通路として決定する。
【0046】
上記実施例において、ピッキングタスクの回数が予め設定された回数より大きいと判定された場合、さらにピッキング装置が位置する第一通路において物品の保管スペースがあるか否かを判断して、第一通路におけるピッキングタスクを完了し、ピッキング装置が位置する第一通路が保管スペースを有しないと判定された場合、通路のコード順序に基づいて第一通路との距離が最も近い通路である第二通路をピッキング対象の通路として決定し、第二通路が保管スペースを有すると判定された場合、第二通路をピッキング対象の通路として決定することによって、ピッキング経路を短縮し、ピッキングタスクに必要な時間を短縮し、ピッキングタスクの効率を向上させる。
【0047】
図4に示すように、ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別するステップは、以下を含む。
【0048】
ステップS402:ピッキングタスクの属性情報を決定する。
ステップS404:ピッキングタスクの属性情報に基づいて選別優先度を決定する。
【0049】
ステップS406:物品の数量が予め設定された物品の数量以下であるか否かを判断し、そうであれば、ステップS408を実行し、そうでなければ、ステップS410を実行する。
【0050】
ステップS408:物品の数量が予め設定された物品の数量以下であると判定された場合、選別優先度に基づいて物品を第二ピッキング容器に選別する。
【0051】
ステップS410:物品の数量が予め設定された物品の数量より大きいと判定された場合、選別優先度に基づいて物品を第一ピッキング容器に選別する。
【0052】
上記実施例において、ピッキングタスクの属性情報を決定し、且つピッキングタスクの属性情報に基づいて選別優先度を決定することにより、出庫の適時性が高い注文の出庫速度を向上させ、具体的には、物品の数量が予め設定された物品の数量以下であるか否かを判断し、物品の数量が予め設定された物品の数量以下であると判定された場合、選別優先度に基づいて物品を第二ピッキング容器に選別し、物品の数量が予め設定された物品の数量より大きいと判定された場合、選別優先度に基づいて物品を第一ピッキング容器に選別し、ピッキング容器の角度で同一保管スペースの同一SKUの物品を分流するだけでなく、且つ各注文タスクに対して選別優先度に従って物品を選別し、注文出庫の適時性を向上させる。
【0053】
図5に示すように、ピッキングタスクの属性情報に基づいて選別優先度を決定するステップは以下を含む。
【0054】
ステップS502:ピッキングタスクにおけるピッキング対象の物品の数量に基づいて第一優先度を決定する。
【0055】
ステップS504:ピッキング対象の物品の数量が等しいと決定された場合、ピッキングタスクのロット時間に基づいて第二優先度を決定する。
【0056】
ステップS506:ピッキングタスクのロット時間が等しいと決定した場合、ピッキングタスクの受注時間に基づいて第三優先度を決定する。
【0057】
上記実施例において、第一優先度によってすべての選別対象の物品間の優先度を決定した後、第二優先度及び第三優先度を決定しなくてもよく、第一優先度が同じである物品が存在する場合、第二優先度を決定し続け、第二優先度によってすべての選別対象の物品間の優先度を決定することができる場合、第三優先度を決定する必要がなく、第一優先度及び第二優先度がいずれも同じである物品が存在する場合、第三優先度を決定し続け、第一優先度、第二優先度及び第三優先度がいずれも同じである物品が存在する場合、ランダム方式を用いて選別することができ、または選別対象の物品の体積と選別容器の残りの容積に基づいて選別することができ、例えば、一つの保管スペースに対して、小体積の物品を優先的に選別する。
【0058】
図6に示すように、ピッキングタスクの処理方法はさらに以下を含む。
ステップS602:第一ピッキング容器のピッキング結果、および第二ピッキング容器のピッキング結果に基づいて選別された物品と注文情報における物品との差異情報を決定する。
【0059】
ステップS604:差異情報における物品のピッキングバックログ情報を決定する。
ステップS606:注文情報に含まれる注文タイプ情報を決定する。
【0060】
ステップS608:ピッキングバックログ情報及び注文タイプ情報に基づいて追加ピッキングタスクを生成する。
【0061】
上記実施例において、第一ピッキング容器のピッキング結果、および第二ピッキング容器のピッキング結果に基づいて選別された物品と注文情報における物品との差異情報を決定し、且つ差異情報における物品のピッキングバックログ情報を決定し、及び注文情報に含まれる注文タイプ情報を決定し、さらにピッキングバックログ情報及び注文タイプ情報に基づいて追加ピッキングタスクを生成することにより、追加ピッキングタスクの正確性を向上させ、ピッキングタスクの処理効率を向上させる。
【0062】
図7に示すように、ピッキングバックログ情報及び注文タイプ情報に基づいて追加ピッキングタスクを生成するステップは以下を含む。
【0063】
ステップS702:ピッキングバックログ情報に基づいて各種のタイプの注文タスクのピッキングバックログ量を決定する。
【0064】
ステップS704:差異情報とピッキングバックログ量との間の大小関係に基づいて、注文タスクに対して追加ピッキングタスクを生成する。
【0065】
上記実施例において、ピッキングバックログ情報に基づいて各種のタイプの注文タスクのピッキングバックログ量を決定し、且つ差異情報とピッキングバックログ量との間の大小関係に基づいて、注文タスクに対して追加ピッキングタスクを生成することにより、追加ピッキングタスクの正確性及び適時性を向上させる。
【0066】
本開示の例示的な実施例において、一つのピッキング装置内にそれぞれ単一注文及び複数注文に対応する二つの容器を配置し、ピッキング作業員は保管スペースの全てのピッキング対象の物品を一度に受け取り、ピッキングし、携帯端末のページ提示情報に基づいて物品を対応する容器に投入し、ピッキング作業員がピッキングを行う過程において、ピッキングタイプを別途設定する必要がなく、且つ容器が満杯になった場合、直ちに容器をライン投入処理を行い、ライン投入処理を行った後、次のピッキングタスクを対応する容器にバインディングする。
【0067】
図8に示すように、本開示のピッキングタスクの処理方法は以下を含む。
ステップS802:注文をフロー選別ピッキングタスクプールに送信する。
【0068】
ステップS804:ピッキング作業員は携帯端末で選別装置を受け取る。
ステップS806:選別装置が初めてタスクを受け取るか否かを判断し、そうであれば、ステップS826を実行し、そうでなければ、ステップS808を実行する。
【0069】
ステップS808:前のピッキング保管スペースに基づいてピッキング保管スペースを選択する。
【0070】
ステップS810:保管スペースにおける選別対象の物品を合併してピッキングタスクを生成する。
【0071】
ステップS812:保管スペースのピッキングタスクのうちの一つを取得してピッキング作業員の携帯端末に送信する。
【0072】
ステップS814:選別タスクをピッキング作業員のピッキング容器にバインディングする。
【0073】
ステップS816:ピッキング在庫下ろしの結果を記録する。
ステップS818:物品、および数量が一致するか否かを検査し、そうであれば、ステップS828を実行し、そうでなければ、ステップS820を実行する。
【0074】
ステップS820:選別後の保管スペースの物品の在庫差異を報告する。
ステップS822:差異物品を決定し、且つ差異物品の数量に基づいて注文情報をマッチングする。
【0075】
ステップS824:容器の在庫下ろすべき件数を更新する。
ステップS826:通路タスクの密集度に基づいてピッキング対象の保管スペース及び/または通路を選択する。
【0076】
ステップS828:順にピッキング容器番号を走査し、容器のピッキング結果を更新する。
【0077】
ステップS830:次の選別タスクを自動的に受け取る。
ステップS832:容器が満杯であると決定する。
【0078】
ステップS834:満杯の容器をラインに投入する。
ステップS836:ラインに投入した後の容器と新たな選別タスクをバインディングする。
【0079】
上記方法の実施例に対応し、
図9、
図10、
図11、
図12、
図13及び
図14に示すように、本開示はさらにピッキングタスクの在庫下ろしプラットフォームを提供し、上記方法の実施例を実行することに用いることができ、本開示の前提条件は単一注文及び複数注文をフロー選別するピッキングタスクをピッキングタスクプールに発送することを含み、具体的なプロセスは以下の通りである。
【0080】
ステップ1:ピッキング作業員は携帯端末のピッキングインターフェースにログインし、「フロー選別タスクを自動的に受け取る」をクリックする。
【0081】
図9に示すように、本開示の一実施例に係る在庫下ろしシステム900の対応するインターフェースにおいて、「フロー選別タスクを自動的に受け取る」オプションが選択され、システムはピッキング作業員にフロー選別タスクを自動的に割り当てる。
【0082】
ここで、システムは配置されたピッキング作業員権限に基づいてピッキング作業員が受け取り可能なピッキングタスクのタイプを区別する。
【0083】
ステップ2:ピッキング作業員が初めてタスクを受け取るか否かを判断する。
(1)そうであれば、全ての空き通路(ピッキング中のピッキング作業員がない)のピッキングタスク密集度のソート結果に基づいて、密集度が最も高い通路をピッキング通路とし、且つ保管スペースコードの小さい順に従ってピッキングタスクがある保管スペースを選択する。
【0084】
(2)そうでなければ、ピッキング作業員の前のピッキング保管スペースに基づいて、保管スペース順序及び通路順序に従って(まず現在の通路の前のピッキング保管スペースの後の保管スペースにピッキングタスクがあるか否かを判断し、そうでなければ通路コード順序に基づいて次の空き通路を判断する)次のピッキングタスクがある保管スペースを選択する。
【0085】
ステップ3:WMS(Warehouse Management System、倉庫管理システム)サーバのバックグラウンド計算:選択された保管スペースのすべてのピッキング対象の物品に対して、SKU次元に応じて位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成する(すなわち同一保管スペースの同一SKUが複数注文によって位置決めされ、一つのピッキングタスクリストに合併する)。全てのピッキングタスクにおいて、ピッキングタスクの受け取り順序を決定するポリシーは以下の通りである。
【0086】
(1)物品の件数が最も多いピッキングタスクが優先的に受け取る。
(2)物品の件数が等しい場合には、注文ロットの時間が早いピッキングタスクが優先的に受け取る。
【0087】
(3)ロットの時間が等しい場合には、受注時間が早いピッキングが優先的に受け取る。
【0088】
(4)ピッキング作業員が保管スペースのピッキングタスクを受け取ることに成功した後、次の出庫プロセスに進む。
【0089】
ステップ4:ピッキング作業員の携帯端末はピッキングタスクをバインディングする容器ページにジャンプし、システムは走査順序(容器Aはピッキング装置のハンドルに近接する容器であり、Bはピッキング装置のハンドルから離れた容器である)を提示し、ピッキング作業員は二つの容器コードを順に走査し、容器の使用可能状態を検証した後、システムは容器位置と容器コードとの対応関係を記録する。システムは容器Aが複数注文に対応し、容器Bが単一注文に対応するようにデフォルト設定する。
【0090】
図10に示すように、本開示の例示的な実施例に係るピッキング容器のバインディング1000のインターフェースは、「容器A」、「容器B」、「容器A」の在庫下ろすべき件数(入力待ち)、「容器B」の在庫下ろすべき件数(入力待ち)、ピッキング装置のハンドル1002、「確認」オプション、及び「キャンセル」オプションを含むが、これらに限定されない。
【0091】
ここで、在庫下ろし操作のごとに、いずれも容器A及び容器Bを順に走査する必要があり、容器をバインディングする時に、容器A及び容器Bを走査する順序が逆であり、且つピッキング過程において逆の走査順序が維持される場合、システムが記録した容器A及び容器Bのタスクタイプが実物と一致しないことをもたらす。例えば容器Aの入力ボックスにピッキング装置のハンドルから離れた容器コードを走査した場合、システムはピッキング装置のハンドル1002から離れた容器コードを複数注文に対応するものとして記録するが、実際に入れた物品は単一物品であり、システムはピッキング装置のハンドルに近接する容器を単一注文に対応するものとして記録するが、実際に入れた物品は複数注文の物品である。
【0092】
本開示の一実施例において、容器がシステムに記録された在庫と実在庫とが一致しない場合、一致しない原因が過剰在庫であると判断された場合、仕分けまたは再検査の導入時に過剰在庫の処理を行い(その後在庫戻し操作を行う)、一致しない原因が在庫不足であると判断された場合、差異記録を生成し、ピッキングタスクを追加する。
【0093】
ステップ5:容器番号のバインディングに成功した後、ピッキング作業員の携帯端末インターフェースに在庫下ろすべき物品、保管スペース番号及び在庫下ろすべき物品の件数が表示される。
【0094】
ピッキング作業員は物品バーコードを走査することにより、インターフェース物品と一致することを検証した後、保管スペースにおける実在庫の件数をカウントし、実在庫の件数が在庫下ろすべき件数より大きいと確認した場合、実在庫下ろし件数を入力する。
【0095】
図11に示すように、システムは実在庫下ろし件数と在庫下ろすべき件数が一致するか否かを検証し、本開示の一実施例に係るフロー選別の在庫下ろし1102の対応するインターフェースは、「物品の名称:××××××」、「保管スペースコード:1ac001」、「SKUコード:100100101」、「在庫下ろすべき件数:16件」、「実在庫下ろし件数」、「確認」オプション及び「満杯」オプションを含むが、これらに限定されない。
【0096】
(1)検証が一致した場合、携帯端末はピッキング作業員に二つの容器の在庫下ろすべき件数を提示し、ピッキング作業員は保管スペースから物品を取り出し、対応する容器に置き、保管スペースコードを走査し、保管スペースの在庫下ろしの結果を提出する。
【0097】
図12に示されるように、本開示の一実施例に係るフロー選別の在庫下ろし1202の対応するインターフェースは、「物品の名称:××××××」、「保管スペースコード:1ac001」、「SKUコード:100100101」、「在庫下ろすべき件数:16件」、「実在庫下ろし件数:16件」、「容器A」の在庫下ろすべき件数(入力待ち)、「容器B」の在庫下ろすべき件数(入力待ち)、「確認」オプション、及び「満杯」オプションを含む。
【0098】
(2)検証が一致しない場合、ピッキング差異ページにジャンプする。ピッキング作業員は実際の状況に応じて在庫不足または破損の数量を入力する。
【0099】
図13に示すように、本開示の一実施例に係るフロー選別ピッキング差異の報告1302の対応するインターフェースは、「物品の名称:××××××」、「保管スペースコード:1ac001」、「SKUコード:100100101」、「在庫下ろすべき件数:16件」、「実在庫下ろし件数」、「在庫不足の数量:2件」、「破損の数量」(入力待ち)、「確認」オプション及び「満杯」オプションを含むが、これらに限定されるものではない。
【0100】
ピッキング作業員は、「確認」オプションを選択して、提出された物品の差異量を確認する。WMSシステムのバックグラウンドでは、差異物品を注文タイプ(単一及び複数を含む)とマッチングし、マッチングの規則は以下の通りである。
【0101】
(a)現在の注文ピッキングバックログプールにこの物品の注文があるか否かを判断し、この差異物品に対応する注文タイプが一種類のみであると判定された場合、物品を注文タイプにマッチングさせる。この差異物品に対応する注文タイプが複数あると判定された場合、次のステップに進む。
【0102】
(b)現在の注文生成プールにおける該物品のピッキングバックログの割合をそれぞれ計算する。単一注文を例とし、計算方法は、単一商品のバックログの割合=単一注文における該物品のピッキングバックログ/タスク割り当てが梱包を完了した全ての単一注文に送信する該商品需要数。
【0103】
(c)単一物品のバックログ占有比と複数物品のバックログ占有比を比較し、差異数量<バックログ占有比が小さいタイプのバックログ量であると判断すると、物品をバックログ占有比が小さい注文タイプに直接マッチングし、差異数量がバックログ占有比が小さいタイプのバックログ量以上であると判定すると、差異数量におけるバックログ量に等しい物品をバックログ占有比が小さい注文タイプにマッチングし、差異数量におけるバックログ量を超える物品をバックログ占有比が大きいタイプにマッチングする。
【0104】
(d)差異数量と注文タイプとのマッチングが成功した後、選択されたタイプに応じて倉庫の再配置、追加ピッキングタスクを生成する。追加ピッキングタスクを生成した後、ピッキング作業員の携帯端末はフロー選別の在庫下ろし1102のページにジャンプし、差異数に基づいて二つの容器の実在庫下ろし件数を再計算する。
【0105】
(e)ピッキング作業員は実在庫下ろし件数に基づいて保管スペースから物品を取り出し、対応する容器に置き、且つ保管スペースコードを走査することによって在庫下ろし結果を提出する。
【0106】
ステップ6:ピッキング作業員は現在の保管スペースの残りの物品のピッキングタスクを自動的に受け取り、または次の隣接する保管スペースのピッキングタスクを受け取る。
【0107】
図14に示すように、本開示の一実施例に係るフロー選別ピッキングの在庫下ろし1402の対応するインターフェースは、「物品の名称:××××××」、「保管スペースコード:1ac001」、「SKUコード:100100101」、「在庫下ろすべき件数:16件」、「実在庫下ろし件数」、「容器A」の在庫下ろすべき件数、「容器B」の在庫下ろすべき件数、「確認」オプション、及び「満杯」オプションを含むが、それらに限定されない。ここで、「容器A」の在庫下ろすべき件数は8件であり、「容器B」の在庫下ろすべき件数は6件である。
【0108】
ステップ7:ステップ5~ステップ6を繰り返し、その中の一つのピッキング容器に物品が満杯になるまで続け、満杯ボタンをクリックし、一つまたは二つの満杯にする必要がある容器を選択し、満杯になった後にピッキングタスクとライン投入後の空にした容器を再バインディングする。
【0109】
ステップ8:容器が満杯になった後にWCS(Warehouse Control System、倉庫制御システム、WMSシステムとPLCシステムとの間に介在する1層の管理制御システム)にライン投入タスクを送信し、ピッキング作業員は満杯になった容器をラインに投入し、WCSは容器に対応するタスクタイプに基づいて容器を導入仕分けステーションまたは再検査ステーションに搬送する。
【0110】
上記方法の実施例に対応し、本開示はさらにピッキングタスクの処理装置を提供し、上記方法の実施例を実行することに用いることができる。
【0111】
図15は、本開示の例示的な実施例に係るピッキングタスクの処理装置のブロック図である。
【0112】
図15を参照すると、ピッキングタスクの処理装置1500は、以下を含む。
決定モジュール1502: 注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定することに用いられる。
【0113】
生成モジュール1504: 保管スペースにおける物品のSKU次元に基づいて位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成することに用いられる。
【0114】
ピッキングモジュール1506: ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別することに用いられる。
【0115】
搬送モジュール1508: 第一ピッキング容器における物品を、物品を仕分けして再検査装置に搬送することができる導入仕分け装置に投入することに用いられる。
【0116】
搬送モジュール1508: 第二ピッキング容器における物品を再検査装置に投入することに用いられる。
【0117】
ピッキングタスクの処理装置1500の各機能は、その対応する方法の実施例において詳細に説明されているので、本開示はここでは繰り返されない。
【0118】
なお、上記の詳細な説明において、動作を実行するための装置のいくつかのモジュールまたはユニットについて言及したが、そのような分割は必須ではないことに留意されたい。実際、本開示の実施形態によれば、上述の2つまたは複数のモジュールまたはユニットの特徴及び機能は、一つのモジュールまたはユニットにおいて具現化され得る。逆に、上述の一つのモジュールまたはユニットの特徴及び機能は、複数のモジュールまたはユニットにおいて具現化されるようにさらに分割され得る。
【0119】
本開示の例示的な実施例において、上記の方法を実施することができる電子機器がさらに提供される。
【0120】
当業者は、本発明の様々な態様が、システム、方法、またはプログラム製品として具現化され得ることを理解するであろう。したがって、本発明の各態様は具体的に、完全的なハードウェアの実施形態、完全的なソフトウェアの実施形態(ファームウェア、マイクロコードなどを含む)、またはハードウェア及びソフトウェアの組合せの実施形態に実現することができ、本明細書では一般に「回路」、「モジュール」、または「システム」と呼ぶことができる。
【0121】
次に、
図16を参照して、本発明のこの実施形態に係る電子機器1600について説明する。
図16に示される電子機器1600は、一例にすぎず、本発明の実施例の機能及び使用の範囲にいかなる制限をもたらすものでもない。
【0122】
図16に示すように、電子機器1600は、一般的なコンピューティングデバイスの形態で表される。電子機器1600の構成要素は、上述した少なくとも一つの処理ユニット1610と、上述した少なくとも一つの記憶ユニット1620と、異なるシステム構成要素(記憶ユニット1620と処理ユニット1610を含む)を接続するバス1630とを含むことができるが、これに限定されない。
【0123】
ここで、上述記憶ユニットは、プログラムコードを記憶しており、上述プログラムコードは、上述処理ユニット1610によって実行されて、上述処理ユニット1610に本明細書の上述の「例示的な方法」で説明した本発明の様々な例示的な実施形態によるステップを実行させることができる。例えば、上述処理ユニット1610は、本開示の実施例に示される方法を実行し得る。
【0124】
記憶ユニット1620は、ランダムアクセス記憶ユニット(RAM)16201及び/またはキャッシュ記憶ユニット16202などの揮発性記憶ユニットの形態の読み取り可能な媒体を含むことができ、読取り専用記憶ユニット(ROM)16203をさらに含むことができる。
【0125】
記憶ユニット1620は、一連(少なくとも一つ)のプログラムモジュール16205を有するプログラム/ユーティリティ16204をさらに含むことができ、このようなプログラムモジュール16205は、オペレーティングシステム、一つまたは複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、及びプログラムデータを含むが、これに限定されなく、これらの例のそれぞれまたはいくつかの組合せは、ネットワーク環境の実装を含むことができる。
【0126】
バス1630は、記憶ユニットバスまたは記憶ユニットコントローラ、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート、処理ユニット、または様々なバス構造のいずれかを使用するローカルバスを含む、いくつかのタイプのバス構造のうちの一つまたは複数を表し得る。
【0127】
電子機器1600は、一つまたは複数の外部デバイス1700(例えば、キーボード、ポインティングデバイス、Blue toothデバイスなど)と通信することもでき、さらに、ユーザが電子機器1600と対話できるようにする一つまたは複数のデバイスと通信することもでき、及び/または電子機器1600が一つまたは複数の他のコンピューティングデバイスと通信することができるようにする任意のデバイス(例えば、ルータ、モデムなど)と通信し得る。この通信は、入出力(I/O)インターフェース1650を介して行うことができる。また、電子機器1600は、ネットワークアダプタ16160を介して、一つまたは複数のネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、及び/またはインターネットなどの公衆ネットワーク)と通信することもできる。図示のように、ネットワークアダプタ16160は、バス1630を介して電子機器1600の他のモジュールと通信する。図示されていないが、マイクロコード、デバイスドライバ、冗長処理ユニット、外部ディスクドライブアレイ、RAIDシステム、テープドライブ、及びデータバックアップストレージシステムなどを含むがこれらに限定されない他のハードウェア及び/またはソフトウェアモジュールを電子機器1600とともに使用できることを理解されたい。
【0128】
以上の実施形態の説明により、当業者であれば容易に理解できるように、ここで説明された例示的な実施形態はソフトウェアによって実現されてもよく、ソフトウェアと必要なハードウェアを結合する方式によって実現されてもよい。したがって、本開示の実施形態に基づく技術的解決手段はソフトウェア製品の形式で体現することができ、該ソフトウェア製品は一つの不揮発性記憶媒体(CD-ROM、USBフラッシュメモリ、リムーバブルハードディスク等であってもよい)またはネットワークに記憶することができ、複数の命令を含んで1台の計算装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、端末装置、またはネットワーク装置等であってもよい)に本開示の実施形態に基づく方法を実行させる。
【0129】
本開示の例示的な実施例において、本明細書で上述した方法を実施することができるプログラム製品が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供される。いくつかの可能な実装形態において、本発明の各態様は、プログラムコードを含むプログラム製品の形態としても実装されることができ、前記プログラムコードは、前記プログラム製品が端末デバイス上で実行される場合、前記端末デバイスに、本明細書で上述した「例示的な方法」において説明した本発明の様々な例示的な実施形態によるステップを実行させるためのものである。
【0130】
本開示はピッキングタスクの処理方法を設計し、技術的キーポイントは以下の通りである。
【0131】
既存のフロー選別モードにおいて、システムは、一つのピッキング装置上で単一容器と複数容器とをバインディングすることによってピッキング経路を提供する。
【0132】
システムは、保管スペースに応じて、同一SKUの注文情報の合併ピッキングタスクを生成する。
【0133】
システムは、携帯端末上に物品仕分けデータを表示する。
2つの異なるタイプの容器のピッキングタスクは、互いに独立しており、容器が満杯になるといつでもラインに投入し、新しい容器をバインディングすることができる。
【0134】
システムは、単一容器及び複数容器を、それぞれ、再検査ステーション及び導入仕分けステーションに送る。
【0135】
同じピッキング作業員は、2つの異なるピッキングタスクを受け取ることができる。
本発明の実施形態による上記の方法を実施するためのプログラム製品は、プログラムコードを含み、パーソナルコンピュータなどのエンドデバイス上で実行可能なポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)を採用することができる。しかしながら、本発明のプログラム製品はこれに限定されず、本明細書では、読み取り可能な記憶媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、またはそれらに関連して使用するためのプログラムを含むまたは記憶する、任意の有形媒体であってもよい。
【0136】
前記プログラム製品は、一つまたは複数の読み取り可能な媒体の任意の組合せを使用することができる。読み取り可能な媒体は、読み取り可能な信号媒体または読み取り可能な記憶媒体であってもよい。読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線、または半導体のシステムや装置やデバイス、またはこれらの任意の組み合わせとすることができるが、これらに限定されない。読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、一つまたは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含む。
【0137】
コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドにおいて、または搬送波の一部として搬送されるデータ信号を含むことができ、その中に読み取り可能なプログラムコードが担持される。このような搬送データ信号は、電磁信号、光信号、または上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な形態をとることができる。読み取り可能な信号媒体はまた、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらに関連して使用するためのプログラムを送信、搬送、または伝送することができる、読み取り可能な記憶媒体以外の任意の読み取り可能な媒体であってもよい。
【0138】
読み取り可能な媒体上に含まれるプログラムコードは、無線、有線、光ファイバ、RFなど、または上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体を使用して伝送することができる。
【0139】
本発明の動作を実行するためのプログラムコードは、Java(登録商標)、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、一つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで記述することができる。プログラムコードは、完全にユーザのコンピューティングデバイス上で、部分的にユーザのデバイス上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピューティングデバイス上で、部分的にリモートコンピューティングデバイス上で、または完全にリモートコンピューティングデバイスもしくはサーバ上で実行され得る。リモートコンピューティングデバイスに関連する場合、リモートコンピューティングデバイスは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピューティングデバイスに接続されてもよく、あるいは、外部コンピューティングデバイス(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネット経由)に接続されてもよい。
【0140】
さらに、上述の図面は、本発明の例示的な実施例による方法に含まれる処理の例示的な説明にすぎず、限定することを意図するものではない。上記の図面に示された処理は、これらの処理の時間的順序を示すまたは限定するものではないことを理解されたい。さらに、これらの処理は、例えば、複数のモジュールにおいて同期的または非同期的に実行され得ることも容易に理解されるであろう。
【0141】
当業者であれば、本明細書の考察及び本明細書に開示される発明の実施から本開示の他の実施形態を容易に想起されるであろう。本出願は、本開示の一般的な原理に従い、本開示によって開示されていない当技術分野における共通の一般知識または慣用的な技術的手段を含む、本開示の任意の変更、用途、または適応的な変化を包含することを意図している。本明細書及び実施例は、単に例示と見なされるべきであり、本開示の真の範囲及び精神は、特許請求の範囲によって示される。
【産業上の利用可能性】
【0142】
本開示の実施例の技術的解決手段は、注文情報における物品が属する保管スペースの位置決め情報を決定し、保管スペースにおける物品のSKU次元に基づいて位置決め情報を合併してピッキングタスクを生成し、同一保管スペースの物品に対して単一注文及び複数注文のフロー選別タスクを同時に実行し、ピッキングタスクの属性情報及び注文情報における物品の数量に基づいて保管スペースにおける物品を第一ピッキング容器または第二ピッキング容器に選別し、ピッキング容器の次元に基づいて注文タスクに対して分流処理を行い、
さらに第一ピッキング容器における物品を導入仕分け装置に投入し、導入仕分け装置は物品を仕分けして再検査装置に搬送することができ、及び第二ピッキング容器における物品を再検査装置に投入することによって、複数のタイプの注文タスクのピッキングプロセスにおける互換性を向上させ、同時に、煩雑なピッキング処理ステップを減少させ、ピッキングタスクの処理効率及び出庫効率を向上させ、さらに人件費を削減する。
【国際調査報告】