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特表2024-509629量子車型部品基礎データベースの作成方法、装置、電子機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-04
(54)【発明の名称】量子車型部品基礎データベースの作成方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/28 20190101AFI20240226BHJP
【FI】
G06F16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557225
(86)(22)【出願日】2022-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-09-15
(86)【国際出願番号】 CN2022100974
(87)【国際公開番号】W WO2023103346
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】202111485322.6
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】323013309
【氏名又は名称】データ エンライテン テクノロジー (ベイジン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,カイ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,エンジュン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ジアン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ウェン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シンロン
(72)【発明者】
【氏名】サン,チー
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175CA12
(57)【要約】
本発明は、データロードアップエンジンを利用して各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとすることと、
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージすることと、
所定のチェックモデルを利用してマージ結果が合格であるか否かを判定することと、
前記マージ結果が合格であることを判定した場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする前記量子車型部品基礎データベースを得ることと、を含む量子車型部品基礎データベースの作成方法を提供する。本願により、データ精度が単VINの精度と完全に同じであることを保証した上で、単車両識別番号の記憶データ量が大きくなりすぎて呼出すことができない欠点を回避し、正確性と実用性を同時に有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースエンジンを利用して各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとすることと、
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージすることと、
所定のチェックモデルを利用してマージ結果が合格であるか否かを判定することと、
前記マージ結果が合格であることを判定した場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする量子車型部品基礎データベースを得ることと、を含むことを特徴する量子車型部品基礎データベースの作成方法。
【請求項2】
前記複数の車両識別番号をマージした後、前記部品コードセットにおいて、同一製品を代表する異なる部品コードを標準部品コードに置き換えて、標準化部品コードセットを得ることと、
置き換えた標準化部品コードセットに基づいて、前記所定の条件にしたがって既にマージされた前記車両識別番号を再マージすることと、
を更に含むことを特徴する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージすることは、
同じ部品コードセットに対応する複数の前記車両識別番号をマージすることを含む
ことを特徴する請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
所定の前記チェックモデルを利用して前記マージ結果が合格であるか否かを判定することは、
前記マージ結果における所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定することと、
販売車型データベースを呼び出して、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報を取得し、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定することと、を含む
ことを特徴する請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記マージ結果が不合格であると判定された場合には、不合格のデータに対して人工修復を行うことを更に含む
ことを特徴する請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記量子車型部品基礎データベースを選択的にユーザ内部ネットワークに伝送して保存し、前記ユーザ内部ネットワークに静的に配置することを更に含む
ことを特徴する請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記車両識別番号を入力パラメータとして、量子データベースクエリエンジンを利用して前記量子車型部品基礎データベースをクエリして、入力パラメータとした前記車両識別番号に対応する前記マージ結果を取得し、さらに前記マージ結果に対応する部品コード及びその属性を取得することを更に含む
ことを特徴する請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記マージ結果と前記部品コードセットとの対応関係、前記マージ結果と前記車両識別番号との対応関係、及び前記車両識別番号と前記販売車型データベースにより取得された車型との対応関係に基づいて、前記車型と前記マージ結果及び前記部品コードセットの対応関係を構築することにより、前記車型に基づいて前記量子部品基礎データベースをクエリできる
ことを特徴する請求項4~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
データベースエンジンを利用して各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとするための部品コードセット取得モジュールと、
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージするためのマージモジュールと、
所定のチェックモデルを利用してマージ結果が合格であるか否かを判定するためのチェックモジュールと、
前記マージ結果が合格であることをチェックした場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする前記量子車型部品基礎データベースを取得するためのマージ結果生成モジュールと、
を備えることを特徴する量子車型部品基礎データベースの作成装置。
【請求項10】
前記複数の車両識別番号をマージした後、前記部品コードセットにおいて、同一製品を代表する異なる部品コードを標準部品コードに置き換えて、標準化部品コードセットを得るための部品コードセット置換モジュールと、
置き換えた標準化部品コードセットに基づいて、前記所定の条件にしたがって既にマージされた前記車両識別番号を再マージするための再マージモジュールと、を更に備える
ことを特徴する請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記チェックモジュールは、
前記マージ結果における所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定するための指標チェックユニットと、
販売車型データベースを呼び出して、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報を取得し、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定することにより、前記マージ結果が合格であるか否かを判定するための販売シリーズ情報チェックモジュールと、を更に備える
ことを特徴する請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記量子車型部品基礎データベースをユーザ内部ネットワークに選択的に伝送して保存し、前記ユーザ内部ネットワークに静的に配置するための静的配置モジュールを更に備える
ことを特徴する請求項9~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
プログラムを記憶する記憶ユニット及び処理ユニットを含み、
前記処理ユニットが前記プログラムを実行することにより請求項1~8のいずれか1項に記載の方法における各ステップを実現することを特徴する量子車型部品基礎データベースを作成するための電子機器。
【請求項14】
請求項1~8のいずれか1項に記載の方法における各ステップを実現するためのプログラムが記憶されたことを特徴するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車情報技術及び車型部品データ分野に関し、特に、量子車型部品基礎データベースの作成方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
量子車型部品基礎データベース(以下、量子データベースと略称する)は、自動車の全車部品コードの一致性を次元として車型を区分する車型部品基礎データベースであり、多くの分野に適用できる。
【0003】
例えば、中国保険業が急速に発展するにつれて、2020年の919比率改革されてから、保険会社の損害賠償コストが増大し、現在のデータの基礎が薄く、データの正確性及び標準化の程度に向上する余地があるため、業界は、底層データの精度が高く、データ規格が統一され、底層が公開され、データが融合されたアーキテクチャを提供できることが望まれている。業務シーンが変化するにつれて、デジタル化管理の精度は向上されつつ、自動化管理によって効率を向上することは、広く共通認識されている。したがって、底層の基礎データと応用層ツールとの分離を実現し、業務サービスの向上に注力し、重複建設のコストを減少させることは、将来の主な進展方向となっている。
【0004】
しかしながら、従来の車型部品データベースの粒度の細かさや精度の高さが十分ではなく、車型における部品コード(OE)データの精度を単VIN(車両識別番号又は車台番号)における部品コード(OE)データの精度と同じようにすることができないため、このような従来の車型部品データベースに基づいて加工及び分析を行うのも限界が大きく、高いデータ精度が得られない。
【0005】
一般的な既存の全量車型データベースでは、主流ブランドの保険が引き受けられる車両のVIN量が億レベルに達することがあり、車両ごとに平均で3000個の部品で計算すると、億以上個のVINは、3000個のOE及び属性情報に対応する。全ての演算が完了しデータベースに加入されると、3000億以上の莫大のデータを生成してしまう。記憶するのに大きな挑戦をもたらすだけでなく、高効率の同時実現することができない。肝心なのは、VIN量が膨大であるので、VIN次元がユーザにとって、データを一切メンテナンスできない。
【0006】
また、一般的な既存の全量車型データベースでは、損失査定またはリスクコントロールなどのシーンにおいて、クライアントがVIN解析をした後、様々な方式(ポイント選択、サークル選択、標準名、OEクエリなどを含む)により部件を選択し、VIN及びあるクエリ方式の入力パラメータを動的演算エンジンに送信し、当該VINでの全量OEを取得し、各OEに対応する、標準名、価格、置換関係、工数などを含むすべての属性を取り出し、OEおよびOE属性情報を製品端末に提示し、あるいは顧客に送り返す。
【0007】
なお、部品コード(OE)とは、自動車メーカーが部品の管理を容易にするために採用された番号であり、各部品コードは唯一の製品に対応するが、同一の製品については、異なる車型に装着されるため、いくつかの異なる部品コードを有する可能性がある。部品コードによって該製品のタイプ(発電機、スタータ或いはモータの部品等)、具体的な性能及び詳細パラメータを照会することができ、該製品が応用された具体的な自動車ブランド、車型シリーズ、出荷年代及び対応するエンジンの具体的な型番等を知ることもできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、従来の基礎データベース「完全にVIN精度を保留する」と「データ量が大きすぎて使用できないことによりサービス属性を備えない」との矛盾を解決し、データ精度が単VINの精度と完全に同じであることを保証した上で、単VINの記憶データ量が大きくなりすぎて呼び出すことができない欠点を回避し、精確性と実用性を同時に有する量子車型部品基礎データベースを提供することにある。具体的には、本発明の量子データベースは、全車部品コードをマージすることで、データ精度を保証した上で最も細かい粒度の車型部品クエリ能力を提供し、車型メンテナンスの数を大幅に減少させ、データ量を億レベルから百万レベルに低下させることで、異なる使用シーンにおいてデータに対して二次加工及び傾向マイニングを行うのに役立つ。また、例えば、保険等の応用シーンにおけるユーザは、資料に対して秘密保持のニーズがある。従来の高精度のニーズにより、単VINを用いて第三者サービスにアクセスして部品をチェックする必要がある。この過程においてサービスの交換、インターフェース調整ドッキング等にも関係し、大量の人的・物的資源を占用してしまう。一方、本発明の量子データベースはローカルに静的に配置することができるため、データ精度を保証した上で、クライアントデータの漏洩を回避できる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一態様によれば、データベースエンジンを利用してデータベースにおける各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとすることと、
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージすることと、
所定のチェックモデルを利用してマージ結果が合格であるか否かを判定することと、
前記マージ結果が合格であることを判定した場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする前記量子車型部品基礎データベースを得ることと、を含む量子車型部品基礎データベースの作成方法が提供される。
【0010】
当該実施例によれば、高性能計算アーキテクチャを利用して、億レベルVINの大量千億レベルOEで加工計算して量子車型部品基礎データベースを作成する。量子データベースの莫大のデータは、独特な高圧縮データフォーマットを採用して記憶し、100TBデータを1TBに圧縮して基本的にデータベースに記憶することにより、従来の基礎データベースの「VIN精度を完全に保留する」と「データ量が大きすぎて使用できないことによりサービス属性を備えない」との矛盾を解決し、データ精度が単VIN精度と完全に同じであることを保証した上で、単VIN記憶データ量が大きすぎて呼び出しできない欠点を回避し、精確性と実用性を同時に有する技術的効果を得ることができる。具体的には、本発明の量子データベースは、全車部品コードをマージしてデータ精度を保証した上で、最も細かい粒度の車型部品クエリ能力を提供し、車型メンテナンスの数を大幅に減少させ、データ量を億レベルから百万レベルに低下させることで、異なる使用シーンにおいてデータに対して二次加工及び傾向マイニングを行うのに役立つ。
【0011】
好ましくは、本発明の一実施例によれば、前記方法は、前記複数の車両識別番号をマージした後、前記部品コードセットにおいて、同一製品を代表する異なる部品コードを標準部品コードに置き換えて、標準化部品コードセットを得ることと、
置換後の標準化部品コードセットに基づいて、前記所定の条件にしたがって既にマージされた前記車両識別番号を再マージすることと、
を更に含む。
【0012】
当該実施例によれば、OEセットに対して標準化処理を行って、VINをさらにマージすることができ、データ精度が単VINと完全に同じであることを保証した前提で、データ記憶量をさらに減少させるという技術的効果を得ることができる。
【0013】
好ましくは、本発明の一実施例によれば、所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージすることは、
同じ部品コードセットに対応する複数の前記車両識別番号をマージすることを含む
【0014】
本実施形態によれば、単VINと同等のデータ精度を得ることができ、精確性と実用性を同時に有するという技術的効果を得ることができる。
【0015】
好ましくは、本発明の一実施例によれば、所定の前記チェックモデルを利用して前記マージ結果が合格であるか否かを判定することは、
前記マージ結果における所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定することと、
販売車型データベースを呼び出して、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報を取得し、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定することと、を含む。
【0016】
当該実施例によれば、データの特徴に基づいて各指標及びその閾値を柔軟に設定することができ、チェック効率を向上させるとともに、VIN-SIDデータベースを呼び出してマージ後のVIN-key_MD5(マージ結果)、key_MD5-OEの関係を再度チェックすることができ、データの正確性を向上させるという技術的効果を得ることができる。
【0017】
好ましくは、本発明の一実施例によれば、前記方法は、前記マージ結果が不合格であると判定された場合には、不合格のデータに対して人工修復を行うことを更に含む。
【0018】
この実施例によれば、より十分なデータサンプルを得ることができ、データの正確性を向上させるという技術的効果を得ることができる。
【0019】
好ましくは、本発明の一実施例によれば、前記方法は、前記量子車型部品基礎データベースを選択的にユーザ内部ネットワークに伝送して保存し、前記ユーザ内部ネットワークに静的に配置することと、
前記車両識別番号を入力パラメータとして、量子データベースクエリエンジンを利用して前記量子車型部品基礎データベースをクエリして、入力パラメータとした前記車両識別番号に対応する前記マージ結果を取得し、さらに前記マージ結果に対応する部品コード及びその属性を取得することと、を更に含む。
【0020】
当該実施例によれば、ユーザは、自身のニーズに応じて、上記量子車型部品基礎データベースにおけるユーザの必要な一部(私有化配置できるデータ)のみを取得することができ、データ量が膨大なデータベース全体を記憶する必要がなく、ユーザは、例えば、損失査定・リスクコントロールなどのデータを必要とするあるセグメントにおいて、VIN-OEデータを使用する必要がある場合、内部ネットワークにおいて、VINを入力することによって対応するVIN-VID関係を直接クエリしてもよく、さらにVID-OEの対応関係をクエリしてもよい。直接に内部ネットワークの私有化配置できるデータにおいてVINに対応するOE及びその関連属性情報をクエリして、外部ネットにアクセスする必要がないので、データクエリの高速、安全、効率、安定といった優れた効果を実現するとともに、ネットを介してデータのアップグレードとメンテナンスを容易に行うことができるという技術的効果を得ることができる。さらに部品名称等の付加情報を利用して選別して、最終クエリ結果を取得することができる。
【0021】
好ましくは、本発明の一実施例によれば、前記方法は、前記マージ結果と前記部品コードセットとの対応関係、前記マージ結果と前記車両識別番号との対応関係、及び前記車両識別番号と前記販売車型データベースにより取得された車型との対応関係に基づいて、前記車型と前記マージ結果と前記部品コードセットの対応関係を構築することにより、前記車型に基づいて前記量子車型部品基礎データベースをクエリできることを更に含む。
【0022】
当該実施例によれば、VINではなく車型を入力してクエリする場合に、対応するOE及びその属性情報を迅速且つ効率的に取得することができ、ユーザがニーズに応じて各種類の情報を入力してクエリするのを利便化し、ユーザ利用の利便性を向上させるという技術的効果を得ることができる。なお、車型情報に限らず、関連する他のパラメータとVIDとの間の関係を確立し、さらに、前記他のパラメータを入力することによってVIDおよび対応するOEおよびその属性をクエリすることができる。
【0023】
本発明の第2の態様によれば、量子車型部品基礎データベースの作成装置を提供し、以上に記載された方法による技術効果と同じ効果を得ることができるので、ここでは重複説明を省略する。
【0024】
該量子車型部品基礎データベースの作成装置は、以下のモジュールを含む。
【0025】
データベースエンジンを利用してデータベースにおける各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとする部品コードセット取得モジュールと、
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージするマージモジュールと、
所定のチェックモデルを利用してマージ結果が合格であるか否かを判定するためのチェックモジュールと、
前記マージ結果が合格であることをチェックした場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする前記量子車型部品基礎データベースを取得するマージ結果生成モジュールと、
を備える。
【0026】
さらに好ましくは、該量子車型部品基礎データベースの作成装置は、前記複数の車両識別番号をマージした後、前記部品コードセットにおいて、同一製品を代表する異なる部品コードを標準部品コードに置き換えて、標準化部品コードセットを得る部品コードセット置換モジュールと、
置き換えた標準化部品コードセットに基づいて、前記所定の条件にしたがって既にマージされた前記車両識別番号を再マージする再マージモジュールと、を更に備える。
【0027】
さらに好ましくは、前記マージモジュールは、同じ前記部品コードセットに対応する複数の前記車両識別番号をマージする。
【0028】
さらに好ましくは、前記チェックモジュールは、
前記マージ結果における所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定する指標チェックユニットと、
販売車型データベースを呼び出して、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報を取得し、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定することにより、前記マージ結果が合格であるか否かを判定する販売シリーズ情報チェックユニットと、を更に備えてもよい。
【0029】
さらに好ましくは、該量子車型部品基礎データベースの作成装置は、前記マージ結果が不合格であると判定された場合、不合格のデータに対して人工修復を行う人工最適化モジュールをさらに含むことができる。
【0030】
さらに好ましくは、該量子車型部品基礎データベースの作成装置は、量子車型部品基礎データベースをユーザ内部ネットワークに選択的に伝送して保存し、ユーザ内部ネットワークに静的に配置する静的配置モジュールを更に備える。
【0031】
さらに好ましくは、該量子車型部品基礎データベースの作成装置は、前記車両識別番号を入力パラメータとして、量子データベースクエリエンジンを利用して量子車型部品基礎データベースをクエリして、入力パラメータとした前記車両識別番号に対応する前記マージ結果を取得し、さらに前記マージ結果に対応する部品コード及びその属性を取得する量子データベースクエリエンジン呼び出しモジュールを更に備える。
【0032】
さらに好ましくは、該量子車型部品基礎データベースの作成装置は、前記マージ結果と前記部品コードセットとの対応関係、前記マージ結果と前記車両識別番号との対応関係、及び前記車両識別番号と前記販売車型データベースにより取得された車型との対応関係に基づいて、前記車型と前記マージ結果及び前記部品コードセットの対応関係を構築することにより、前記車型に基づいて前記量子部品基礎データベースをクエリできる車型関連付けモジュールをさらに備える。
【0033】
本発明の第3の態様は、プログラムを記憶する記憶ユニット及び処理ユニットを含み、前記処理ユニットが前記プログラムを実行させることにより第1の態様のいずれか1項に記載の方法における各ステップを実現する量子車型部品基礎データベースを作成するための電子機器を提供する。
【0034】
本発明の第4の態様は、第1の態様のいずれか1項に記載の方法における各ステップを実現するためのプログラムが記憶されたことを特徴するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0035】
以下、本発明の図面及び好ましい実施形態を参照しながら、本発明の技術案をさらに詳しく説明して、本発明の有益な効果は更に明らかになるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成方法の主なステップを説明するための概略原理図である。
図2図2は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成方法の概略フローチャートである。
図3図3は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成方法の概略フローチャートである、
図4図4は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成方法の概略フローチャートである。
図5図5は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成方法の概略フローチャートである。
図6図6は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成方法の概略フローチャートである。
図7図7は、本発明の好適な実施例の一つによる量子車型部品基礎データベースの作成方法の静的配置ステップを説明するための模式図である。
図8図8は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成方法の概略フローチャートである。
図9図9は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成装置の構成を示すブロック図である。
図10図10は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成装置の構成を示すブロック図である。
図11図11は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成装置の構成を示すブロック図である。
図12図12は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成装置の構成を示すブロック図である。
図13図13は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成装置の構成を示すブロック図である。
図14図14は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成装置の構成を示すブロック図である。
図15図15は、本発明の実施例の量子車型部品基礎データベースの作成方法又は装置を適用できる例示的なシステムアーキテクチャを示す。
図16図16は、本発明の実施例の量子車型部品基礎データベースの作成方法又は装置を実現するのに適したコンピュータシステムの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
ここで説明される図面は、本発明をさらに理解するためのものであり、本発明の一部を構成するものであるが、その説明は、本発明を解釈するためのものに過ぎず、本発明を不当に限定するものではない。
【0038】
以下、本発明の具体的な実施例及び対応する図面を参照しながら、本発明の技術案を明瞭に、完全に説明する。明らかに、説明された実施例は本発明の一部の好ましい実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者は、創造的な労働をせずに得られたすべての他の実施例も、本発明の保護範囲に属する。
【0039】
以下、図1図8を参照しながら、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成方法を説明する。
【0040】
図2は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成方法の概略フローチャートである。図2に示すように、本発明の実施例に係る量子車型部品基礎データベースの作成方法は、S101であるOEセット取得ステップ;S102であるマージステップ;S103であるチェックステップ;S104であるVID生成ステップを含む。
【0041】
図3に示すように、好ましい実施例として、本発明に係る量子車型部品基礎データベースの作成方法は、ステップS201、OEセット置換ステップ、及びステップS202、再マージステップをさらに含む。
【0042】
図4に示すように、好ましい実施例として、本発明のチェックステップS103は、ステップS301である指標チェックステップと、ステップS302である販売シリーズ情報チェックステップとをさらに含む。
【0043】
図5に示すように、好ましい実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成方法は、ステップS401である人工最適化ステップをさらに含む。
【0044】
図6に示すように、好ましい実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成方法は、ステップS501である静的配置ステップ及びステップS502である量子データベースクエリエンジン呼び出しステップをさらに含む。
【0045】
図8に示すように、好ましい実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成方法は、ステップS601である車型関連付けステップをさらに含む。
【0046】
以下、上記各ステップについて詳細に説明する。
【0047】
S101、OEセット取得ステップ。
データベースエンジンを利用してデータベースにおける各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとする。
【0048】
具体的には、VIN-OEデータベースエンジンを利用して、VIN-OEデータベースにおける各VINのすべてのOE結果を取得し、各VINのOE結果をソートし、各VINに対応するOEセットとする。例えば、OEセットをkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}と定義し、ここで、nは自然数である。
【0049】
ソートの方式については、例として、車両識別番号において全ての部品コードをその内容のアルファベットまたはデータの昇順に並べて再集約して、部品コードセットを形成してもよい。このソートによって、同じ部品コードセットを比較しやすく、例えば{oe1、oe2、oe3}と{oe2、oe1、oe3}とのようなシャッフルに基づいて比較することによる干渉を回避する。
【0050】
S102、マージステップ。
【0051】
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージする。当該所定の条件について、同じ前記部品コードセットに対応する複数の前記車両識別番号をマージすることができる。すなわち、同じOEセットに対応する複数のVINをマージする。
【0052】
例として、例えば図1に示すように、VIN1に対応するOEセットがOEセットA:key_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}であり、VIN2に対応するOEセットもOEセットA:key_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}であるのでVIN1とVIN2をマージすることができる。
【0053】
VIN3に対応するOEセットがOEセットB:key_MD5’{oe1、oe2、oe3’…、oen}であり、VIN4に対応するOEセットもOEセットB:key_MD5’{oe1、oe2、oe3’…、oen}であるので、VIN3とVIN4をマージすることができる。
【0054】
図3に示すように、本発明の一実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成方法は、以下のステップS201-S202をさらに含んでもよい。
【0055】
S201、OEセット置換ステップ。
【0056】
前記複数のVINをマージした後、得られたOEセットにおいて、同一製品を代表する異なるOEコードを標準OEコードOEに置き換えて、標準化OEセットを得る。ここで、標準OEコードOEは、同一製品を代表する異なるOEコードにおける最新OEコードであってもよく、ユーザーのニーズに応じて標準OEコードOEを定義してもよい。
【0057】
具体的には、OEコード間に置換関係が存在し、例えば、オーディA6Lのヘッドライトは、3つのOEコード、すなわちL4F0941003BP、L4F0941003CP、L4FD941003Dを有する。OEコードから見れば3つの情報であるが、実際に、該3つのOEは、使用シーンにおいて置換関係が存在し、即ち、L4F0941003BP= L4F0941003CP=L4FD941003Dとなるため、L4F0941003BP又はL4F0941003CP又はL4FD941003Dのような置換関係があるoeを、オーディA6Lのヘッドライトの標準OEコードOEとしてL4FD941003D(最新のoe)に統一して置き換えることができる。好ましくは、当該置換関係及び標準OEコードは、OEコードの公式置換情報に準じる。
【0058】
例として、例えば、図1に示すように、VIN3に対応するOEセットは、OEセットB:key_MD5’{oe1、oe2、oe3’…、oen}であり、ここで、oe3’とoe3は置換関係にあり、且つoe3は予め設定されたoe3’の標準OEコードである。したがって、ステップS201において、VIN3に対応するOEセットを標準化OEセットkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}に置き換える。同様に、VIN4に対応するOEセットBも、標準化OEセットkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}に置き換えられる。
【0059】
S202、再マージステップ。
【0060】
ステップS201において置き換えにより標準化OEセットを得た場合、既にマージされたVINを再マージする。
【0061】
例として、例えば図1に示すように、ステップS201においてVIN3及びVIN4を標準化OEセットに置き換えた後、VIN1、VIN2及びVIN3、VIN4に対応するOEセットはいずれもOEセットkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}であるため、ステップS202において、OEセットkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}に対応するVIN1、VIN2及びVIN3、VIN4を再マージすることができる。
【0062】
上記ステップS201-S202により、OEセットに対して標準化処理を行って、VINをさらにマージすることができ、データ精度が単VINと完全に同一であることを保証した前提で、データ記憶量をさらに減少させる。
【0063】
S103、チェックステップ。
【0064】
所定のチェックモデルを利用して所定の指標が合格であるか否かを判定することにより、マージ結果をチェックする。
【0065】
図4に示すように、本発明の一実施例として、チェックステップS103は、以下のステップS301-S302を含む。
【0066】
S301:指標チェックステップ
【0067】
前記マージ結果における所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定する。即ち、得られたマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係をチェックして、所定の指標が対応する閾値に達したか否かを判定する。
【0068】
具体的には、各ブランドのVIN-OEデータベースを利用して、ステップS102又はS202でマージされたVIN-key_MD5とkey_MD5-OEとの関係をチェックして、OEの数、VINの数及びOEの唯一率などの所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定する。OEの数、VINの数及びOEの唯一率などの指標が所定の閾値に達すると、得られたマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が合格であると判定し、そうでなければ不合格と判定する。
【0069】
ここで、OEの数とは、単VINにおけるOEセットにおけるOEの数であり、VINの数とは、単一のkey_MD5に対応するマージされたVINの数であり、OEの唯一率とは、単一のkey_MD5における唯一OEのみに対応する標準名の数と単一のkey_MD5における全ての標準名の数との比率である。
【0070】
上記所定の閾値としては、例えば、OE数を600、VIN数を100、OE唯一率を90%とすることができる。また、それぞれのブランドの違いに応じて、それぞれの状況に応じて最適閾値を設定してもよい。
【0071】
S302、販売シリーズ情報チェックステップ。
【0072】
販売車型データベースを呼び出して、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報を取得し、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定する。即ち、VIN-SID(販売車型)データベースを呼び出して、key_MD5における全てのVINに対応するSID及び販売シリーズ情報を取得し、且つ同じkey_MD5における全てのVINに対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定する。ここで、販売シリーズ情報は、SID販売車型の一部に属し、SID販売車型に基づいて、部品とは無関係な情報が除かれており、例えば、美系ブランドの生産年は、OEコードに影響を与えない。各key_MD5における全てのVINに対応する販売シリーズ情報が唯一であり、即ち、各key_MD5におけるすべてのVINがそれぞれ唯一の販売シリーズ情報を有する場合、上記VIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が合格であると判定する。key_MD5における全てのVINに対応する販売シリーズ情報が唯一でなければ、上記VIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が不合格であると判定する。
【0073】
上記の実施例によれば、データの特徴に基づいて各指標及びその閾値を柔軟に設定することができ、チェック効率を向上させるとともに、VIN-SIDデータベースを呼び出してマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係を再度チェックし、データの正確性を向上させることができる。
【0074】
図5に示すように、本発明の一実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0075】
S401:人工最適化ステップ。
【0076】
得られたマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が不合格であると判定された場合(唯一性チェック不合格又は販売シリーズ情報チェック不合格)、合格となるまで、不合格のデータに対して修復処理を行い、修復後に再度マージとチェックを行う。
【0077】
S104、VID生成ステップ。
【0078】
前記マージ結果が合格であるとチェックした場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする前記量子車型部品基礎データベースを取得する。即ち、取得されたマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が合格であると判定された場合、key_MD5に対してVIDコード化を行い、次元がVIDである量子車型部品基礎データベースを取得する。
【0079】
以上、本発明に係る量子車型部品基礎データベースの作成方法の好適な実施例の各ステップについて説明したが、本発明に係る量子車型部品基礎データベースの作成方法により、高性能計算アーキテクチャを利用して、億レベルVINの大量千億レベルOEで加工計算して量子車型部品基礎データベースを作成する。量子データベースの莫大のデータは、独特な高圧縮データフォーマットを採用して記憶し、100TBのデータを1TBに圧縮して基本的にデータベースに記憶することにより、従来の基礎データベースの「VIN精度を完全に保留する」と「データ量が大きすぎて使用できないことによりサービス属性を備えない」との矛盾を解決し、それにより、データ精度が単VIN精度と完全に同じであることを保証した上で、単VIN記憶データ量が大きすぎて呼び出しできない欠点を回避し、正確性と実用性を同時に有する。具体的には、本発明の量子データベースは、全車部品をコード化してマージすることでデータ精度が変化しないことを保証した上で、最も細かい粒度の車型部品クエリ能力を提供し、車型メンテナンスの数を大幅に減少させ、データ量を億レベルから百万レベルに低下させることで、異なる使用シーンにおいてデータに対して二次加工及び傾向マイニングを行うのに役立つ。
【0080】
また、図6に示すように、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成方法は、ステップS501である静的配置ステップと、ステップS502である量子データベースクエリエンジン呼び出しステップとをさらに含む。
【0081】
S501:静的配置ステップ。
【0082】
上記ステップS101-S104で得られた量子車型部品基礎データベースを選択的にユーザ内部ネットワークに伝送して保存し、ユーザ内部ネットワークに静的に配置する。
【0083】
これにより、図7に示すように、ユーザは、自身のニーズに応じて、上記量子車型部品基礎データベースにおけるユーザの必要な一部(私有化配置できるデータ)のみを取得することができ、データ量が膨大なデータベース全体を記憶する必要がなく、ユーザは、例えば、損失査定・リスクコントロールなどのデータを必要とするあるセグメントにおいて、VIN-OEデータを使用する必要がある場合、内部ネットワークにおいて、VINを直接的に入力することによって対応するVIN-VID関係をクエリしてもよく、さらにVID-OEの対応関係をクエリすることで直接に内部ネットワークの私有化配置できるデータにおいてVINに対応するOE及びその関連属性情報をクエリして、外部ネットにアクセスする必要がないので、データクエリの高速、安全、効率、安定といった優れた効果を実現するとともに、ネット伝送によるデータのアップグレードメンテナンスを容易に行うことができる。
【0084】
S502、量子データベースクエリエンジン呼び出しステップ。
【0085】
ユーザが内部ネットワークにおいて対応するVIN-VID関係をクエリできない場合、又は内部ネットワークに静的配置が存在しない場合(即ち、直接外部ネットに接続した場合)、ユーザは、量子データベースクエリエンジンを呼び出して、VIN(及び対応するクエリ方式、例えば、部品名称等の付加情報)等を入力パラメータとして、量子データベースクエリエンジンを利用して量子車型部品基礎データベースをクエリして、VINに対応するVIDを取得し、さらに対応するOE及びその属性情報を取得し、さらに部品名称等の付加情報を利用して選別して、最終クエリ結果を取得することができる。
【0086】
図8に示すように、本発明に係る量子車型部品基礎データベースの作成方法は、以下のステップをさらに含む。
【0087】
S601、車型関連付けステップ。
【0088】
VIN-VID、VIN-車型(SID)およびVID-OEの対応関係に基づいて、車型-VID-OEの対応関係を構築することにより、車型に基づいて量子部品基礎データベースをクエリして、前記車型に対応するVIDを取得し、さらに対応するOEおよびその属性を取得することができる。また、ユーザは、車型の次元で私有化配置を行ってもよい。
【0089】
ユーザがVINではなく車型を入力してクエリを行う場合、車型-VID-OE関係に基づいて、入力された車型に対応するVIDを直接的に取得して、対応するOEおよびその属性を取得することができる。
【0090】
上記実施例によれば、VINではなく車型を入力してクエリを行う場合、対応するOE及びその属性情報を迅速且つ効率的に取得することができ、ユーザがニーズに応じて各種類の情報を入力してクエリしやすく、ユーザの使用の利便性を向上させる。なお、車型情報に限らず、関連する他のパラメータとVIDとの間の関係を確立し、さらに、前記他のパラメータを入力することによってVIDおよび対応するOEおよびその属性をクエリすることができる。
【0091】
上記実施例によれば、統一モデルのデータベーステーブルを用いて、底層の基礎データカバー範囲に全ての乗用車両を含めることができる。該底層の基礎データは車と部品の対応関係を含んでもよく、部品属性情報(単車の使用量、画像、置換関係、材質、メンテナンスタイプを含む)、価格、工数を含んでもよく、保険、後市場、メンテナンスなどの分野でサービスすることで、高解像度、高精度、高時効の取引レベルデータを提供する。
【0092】
一方、本発明の実施例は、量子車型部品基礎データベースの作成装置をさらに提供する。
【0093】
図9は、本発明の好適な実施例の一つに係る量子車型部品基礎データベースの作成装置の構成を示すブロック図である。図9に示すように、本発明の実施例に係る量子車型部品基礎データベースの作成装置は、部品コードセット取得モジュール101と、マージモジュール102と、チェックモジュール103と、マージ結果生成モジュール104と、を含む。
【0094】
図10に示すように、好ましい実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置は、部品コードセット置換モジュール201と、再マージモジュール202と、をさらに含む。
【0095】
図11に示すように、好ましい実施例として、本発明に係るチェックモジュール103は、指標チェックユニット301と、販売シリーズ情報チェックユニット302とを含む。
【0096】
図12に示すように、好ましい実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置は、人工最適化モジュール401をさらに含む。
【0097】
図13に示すように、好ましい実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置は、静的配置モジュール501と、量子データベースクエリエンジン呼び出しモジュール502と、をさらに含む。
【0098】
図14に示すように、好ましい実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置は、車型関連付けモジュール601をさらに含む。
【0099】
以下、上記各モジュールについて詳細に説明する。
【0100】
101、OEセット取得モジュール。
【0101】
OEセット取得モジュール101は、データベースエンジンを利用してデータベースにおける各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとする。
【0102】
具体的には、OEセット取得モジュール101は、VIN-OEデータベースエンジンを利用して、VIN-OEデータベースにおける各VINのすべてのOE結果を取得し、各VINのOE結果をソートし、各VINに対応するOEセットとする。例えば、OEセットをkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}と定義し、ここで、nは自然数である。
【0103】
ソートの方式については、例として、車両識別番号において全ての部品コードをその内容のアルファベットまたはデータの昇順に並べて再集約して、部品コードセットを形成してもよい。このソートによって、同じ部品コードセットを比較しやすく、例えば{oe1、oe2、oe3}と{oe2、oe1、oe3}とのようなシャッフルに基づいて比較することによる干渉を回避する。
【0104】
102:マージモジュール。
【0105】
マージモジュール102は、所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージするように構成される。当該所定の条件に対して、マージモジュール102は、同じ前記部品コードセットに対応する複数の前記車両識別番号をマージしてもよく、即ち、同じOEセットに対応する複数のVINをマージする。
【0106】
例として、例えば図1に示すように、VIN1に対応するOEセットがOEセットA:key_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}であり、VIN2に対応するOEセットもOEセットA:key_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}であるのでVIN1とVIN2をマージすることができる。
【0107】
VIN3に対応するOEセットがOEセットB:key_MD5’{oe1、oe2、oe3’…、oen}であり、VIN4に対応するOEセットもOEセットB:key_MD5’{oe1、oe2、oe3’…、oen}であるので、VIN3とVIN4をマージすることができる。
【0108】
図10に示すように、本発明の一実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置は、以下のモジュール201-202をさらに含んでもよい。
【0109】
201:部品コードセット置換モジュール。
【0110】
部品コードセット置換モジュール201は、前記複数のVINをマージした後、得られたOEセットにおいて、同一製品を代表する異なるOEコードを標準OEコードOEに置き換えて、標準化OEセットを得る。ここで、標準OEコードOEは、同一製品を代表する異なるOEコードにおける最新OEコードであってもよく、ユーザーのニーズに応じて標準OEコードOEを定義してもよい。
【0111】
具体的には、OEコード間に置換関係が存在し、例えば、オーディA6Lのヘッドライトは、3つのOEコード、すなわちL4F0941003BP、L4F0941003CP、L4FD941003Dを有する。OEコードから見れば3つの情報であるが、実際に、該3つのOEは、使用シーンにおいて置換関係が存在し、即ち、L4F0941003BP= L4F0941003CP=L4FD941003Dとなるため、L4F0941003BP又はL4F0941003CP又はL4FD941003Dのような置換関係があるoeを、オーディA6Lのヘッドライトの標準OEコードOEとしてL4FD941003D(最新のoe)に統一に置き換えることができる。好ましくは、当該置換関係及び標準OEコードは、OEコードの公式置換情報に準じる。
【0112】
例として、例えば、図1に示すように、VIN3に対応するOEセットは、OEセットB:key_MD5’{oe1、oe2、oe3’…、oen}であり、ここで、oe3’とoe3は置換関係にあり、且つoe3はoe3’の所定の標準OEコードである。したがって、モジュール201は、VIN3に対応するOEセットを標準化OEセットkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}に置き換える。同様に、VIN4に対応するOEセットBも、標準化OEセットkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}に置き換えられる。
【0113】
202、再マージモジュール。
【0114】
再マージモジュール202は、モジュール201が置換により標準化OEセットを取得した場合、既にマージされたVINを再マージするように構成される。
【0115】
例として、例えば図1に示すように、モジュール201がVIN3及びVIN4を標準化OEセットに置き換えた後、VIN1、VIN2及びVIN3、VIN4に対応するOEセットはいずれもOEセットkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}であるため、モジュール202は、OEセットkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}に対応するVIN1、VIN2及びVIN3、VIN4を再マージすることができる。
【0116】
上記モジュール201-S202により、OEセットに対して標準化処理を行って、VINをさらにマージすることができ、データ精度が単VINと完全に同一であることを保証した前提で、データの記憶量をさらに減少させる。
【0117】
103:チェックモジュール。
【0118】
指標チェックモジュール103は、所定のチェックモデルを利用して所定の指標が合格であるか否かを判定し、マージ結果をチェックするように構成される。
【0119】
図11に示すように、本発明の一実施例として、チェックモジュール103は、以下のユニット301-302を含む。
【0120】
301:指標チェックユニット
【0121】
指標チェックユニット301は、前記マージ結果における所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定する。即ち、得られたマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係をチェックして、所定の指標が対応する閾値に達したか否かを判定する。
【0122】
具体的には、指標チェックモジュール301は、各ブランドのVIN-OEデータベースを利用して、モジュール102又は202によってマージされたVIN-key_MD5とkey_MD5-OEとの関係をチェックして、OEの数、VINの数及びOEの唯一率などの所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定する。OEの数、VINの数及びOEの唯一率などの指標が所定の閾値に達すると、得られたマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が合格であると判定し、そうでなければ不合格と判定する。
【0123】
ここで、OEの数とは、単VINにおけるOEセットのOEの数であり、VINの数とは、単一のkey_MD5に対応するマージされたVINの数であり、OEの唯一率とは、単一のkey_MD5における唯一OEのみに対応する標準名の数と単一のkey_MD5における全ての標準名の数との比率である。
【0124】
上記所定の閾値としては、例えば、OE数を600、VIN数を100、OE唯一率を90%とすることができる。また、それぞれのブランドの違いに応じて、それぞれの状況に応じて最適閾値を設定してもよい。
【0125】
302:販売シリーズ情報チェックモジュール。
【0126】
販売シリーズ情報チェックモジュール302は、販売車型データベースを呼び出して、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報を取得し、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定する。即ち、販売シリーズ情報チェックモジュール302は、VIN-SID(販売車型)データベースを呼び出して、key_MD5における全てのVINに対応するSID及び販売シリーズ情報を取得し、且つ同じkey_MD5における全てのVINに対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定する。ここで、販売シリーズ情報は、SID販売車型の一部に属し、SID販売車型に基づいて、部品とは無関係な情報が除かれており、例えば、美系ブランドの生産年は、OEコードに影響を与えない。各key_MD5における全てのVINに対応する販売シリーズ情報が唯一であり、即ち、各key_MD5におけるすべてのVINがそれぞれ唯一の販売シリーズ情報を有する場合、販売シリーズ情報チェックモジュール301は、上記VIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が合格であると判定する。key_MD5における全てのVINに対応する販売シリーズ情報が唯一でない場合、販売シリーズ情報チェックモジュール301は、上記VIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が不合格であると判定する。
【0127】
上記実施例によれば、VIN-SIDデータベースを呼び出して、マージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係を再度チェックして、データの正確性を向上させることができる。
【0128】
図12に示すように、本発明の一実施例として、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置は、以下のモジュールをさらに含んでもよい。
【0129】
401、人工最適化モジュール。
【0130】
人工最適化モジュール401は、取得されたマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が不合格であると判定された場合(唯一性チェック不合格又は販売シリーズ情報チェック不合格)、合格となるまで、不合格のデータに対して修復処理を行い、修復後に再度マージとチェックを行う。
【0131】
104、VID生成モジュール。
【0132】
VID生成モジュール104は、前記マージ結果が合格であることをチェックした場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする前記量子車型部品基礎データベースを取得する。即ち、VID生成モジュール104は、取得されたマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が合格であると判定された場合、key_MD5に対してVIDコード化を行い、次元がVIDである量子車型部品基礎データベースを取得する。
【0133】
以上、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置の好適な実施例の各モジュールを説明したが、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置により、高性能計算アーキテクチャを利用して、億レベルVINの大量千億レベルOEで加工計算して量子車型部品基礎データベースを作成する。量子データベースの大量データは、独特な高圧縮データフォーマットを採用して記憶し、100TBのデータを1TBに圧縮して基本的にデータベースに記憶することにより、従来の基礎データベースの「VIN精度を完全に保留する」と「データ量が大きすぎて使用できないことによりサービス属性を備えない」との矛盾を解決し、それにより、データ精度が単VIN精度と完全に同じであることを保証した上で、単VIN記憶データ量が大きすぎて呼び出しできない欠点を回避し、精確性と実用性を同時に有する。具体的には、本発明の量子データベースは、全車部品をコード化してマージすることでデータ精度が変化しないことを保証した上で、最も細かい粒度の車型部品クエリ能力を提供し、車型メンテナンスの数を大幅に減少させ、データ量を億レベルから百万レベルに低下させることで、異なる使用シーンにおいてデータに対して二次加工及び傾向マイニングを行うのに役立つ。
【0134】
また、図13に示すように、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置は、静的配置モジュール501と、量子データベースクエリエンジン呼び出しモジュール502と、をさらに含む。
【0135】
501:静的配置モジュール。
【0136】
静的配置モジュール501は、上記モジュール101-104によって取得された量子車型部品基礎データベースをユーザ内部ネットワークに選択的に伝送して保存し、ユーザ内部ネットワークに静的に配置する。
【0137】
これにより、ユーザは、自身のニーズに応じて、上記量子車型部品基礎データベースにおけるユーザの必要な一部(私有化配置できるデータ)のみを取得することができ、データ量が膨大なデータベース全体を記憶する必要がなく、ユーザは、例えば、損失査定・リスクコントロールなどのデータを必要とするあるセグメントにおいて、VIN-OEデータを使用する必要がある場合、内部ネットワークにおいて、VINを入力することによって対応するVIN-VID関係を直接クエリしてもよく、さらにVID-OEの対応関係をクエリしてもよい。直接に内部ネットワークの私有化配置できるデータにおいてVINに対応するOE及びその関連属性情報をクエリして、外部ネットにアクセスする必要がないので、データクエリの高速、安全、効率、安定といった優れた効果を実現するとともに、ネットを介してデータのアップグレードとメンテナンスを容易に行うことができる。
【0138】
502、量子データベースクエリエンジン呼び出しモジュール。
【0139】
量子データベースクエリエンジン呼び出しモジュール502は、
ユーザが内部ネットワークにおいて対応するVIN-VID 関係をクエリできない場合、又は内部ネットワークでの静的配置が存在しない場合(即ち、直接外部ネットを接続する場合)、ユーザは、量子データベースクエリエンジンを呼び出して、VIN(及び対応するクエリ方式、例えば、部品名称等の付加情報)等を入力パラメータとして、量子データベースクエリエンジンを利用して量子車型部品基礎データベースをクエリして、VINに対応するVIDを取得し、さらに対応するOE及びその属性情報を取得し、さらに部品名称等の付加情報を利用して選別して、最終クエリ結果を取得することができる。
【0140】
図14に示すように、本発明の量子車型部品基礎データベースの作成装置は、以下のモジュールをさらに含む。
【0141】
601、車型関連付けモジュール。
【0142】
車型関連付けモジュール601は、
VIN-VID、VIN-車型(SID)およびVID-OEの対応関係に基づいて、車型-VID-OEの対応関係を構築することにより、車型に基づいて量子部品基礎データベースをクエリして、前記車型に対応するVIDを取得し、さらに対応するOEおよびその属性を取得することができる。また、ユーザは、車型の次元で私有化配置を行ってもよい。
【0143】
ユーザがVINではなく車型を入力してクエリを行う場合、車型-VID-OE関係に基づいて、入力された車型に対応するVIDを直接に取得して、対応するOEおよびその属性を取得することができる。
【0144】
上記実施例によれば、VINではなく車型を入力してクエリを行う場合、対応するOE及びその属性情報を迅速且つ効率的に取得することができ、ユーザがニーズに応じて各種類の情報を入力してクエリしやすく、ユーザの使用の利便性を向上させる。なお、車型情報に限らず、関連する他のパラメータとVIDとの間の関係を確立し、さらに、前記他のパラメータを入力することによってVIDおよび対応するOEおよびその属性をクエリすることができる。
【0145】
上記実施例によれば、統一モデルのデータベーステーブルを用いて、底層の基礎データカバー範囲に全ての乗用車両を含めることができる。該底層の基礎データは車と部品の対応関係を含んでもよく、部品属性情報(単車の使用量、画像、置換関係、材質、メンテナンスタイプを含む)、価格、工数を含んでもよく、保険、後市場、メンテナンスなどの分野でサービスすることで、高解像度、高精度、高時効の取引レベルデータを提供する。
【0146】
図15は、本発明の実施例に係る量子車型部品基礎データベースの作成方法又は装置を適用できる例示的なシステムアーキテクチャ1400を示す。
【0147】
図15に示すように、システムアーキテクチャ1400は、端末デバイス1401、1402、1403、ネット1404及びサーバ1405を含んでもよい(このアーキテクチャは例示であり、具体的なアーキテクチャに含まれるコンポーネントは、申請の具体的な状況によって調整可能である)。ネット1404は、端末デバイス1401、1402、1403、及びサーバ1405の間で通信リンクの媒体を提供するために使用される。ネット1404は、有線、無線通信リンク又は光ファイバケーブルなどの様々な接続タイプを含んでもよい。
【0148】
ユーザは、端末デバイス1401、1402、1403を使用して、ネット1404を介してサーバ1405にアクセスし、メッセージ等を受信又は送信することができる。端末デバイス1401、1402、1403には、ショッピングアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、クエリアプリケーション、インスタントメッセージングツール、メールボックスクライアント、ソーシャルプラットフォームソフトウェアなど(例示にすぎない)の様々な通信クライアントアプリケーションがインストールされてもよい。
【0149】
端末デバイス1401、1402、1403は、ディスプレイを有し、ウェブページ閲覧ができる様々な電子デバイスであってよく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータなどを含むが、これらに限定されない。
【0150】
サーバ1405は、様々なサービスを提供するサーバ、例えば、ユーザが端末デバイス1401、1402、1403を利用して閲覧したショッピング系ウェブサイトにサポートを提供するバックグラウンド管理サーバ(単なる例示である)であってもよい。バックグラウンド管理サーバは、受信した製品情報クエリ要求などのデータに対して分析などの処理を行い、処理結果(例えば、目標プッシュ情報、製品情報--単なる例示である)を端末デバイスにフィードバックすることができる。
【0151】
なお、本発明の実施例に係る量子車型部品基礎データベースの作成方法は、一般的にサーバ1405によって実行され、それに応じて、量子車型部品基礎データベースの作成装置は、一般的にサーバ1405に設置される。
【0152】
図15における端末デバイス、ネット及びサーバの数は、単なる例示であることを理解されたい。必要に応じて、任意数の端末デバイス、ネット及びサーバを有してもよい。
【0153】
また、本発明の実施例は、本発明の実施例の量子車型部品基礎データベースの作成装置を実現するためのコンピュータシステムの構造模式図である図16をさらに提供する。図16に示す量子車型部品基礎データベースの作成装置は一例に過ぎず、本発明の実施例の機能及び使用範囲に何ら制限を与えない。
【0154】
図16に示すように、コンピュータシステム1500は、ROM (Read Only Memory )1502に記憶されているプログラム、又は記憶部1508からRAM (Random Access Memory)1503にロードされたプログラムに従って、各種の適切な動作及び処理を実行することができる中央処理装置(CPU)1501を含む。RAM1503には、システム1500の動作に必要な各種プログラムやデータも記憶されている。CPU1501、ROM1502、及びRAM1503は、バス1504により相互に接続されている。バス1504には、入力・出力(I/O)インタフェース1505も接続されている。
【0155】
I/Oインターフェース1505には、キーボード、マウス等を含む入力部1506、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)等及びスピーカー等を含む出力部1503、ハードディスク等を含む記憶部1508、LANカード、モデム等のネットインターフェースカードを含む通信部1509が接続される。通信部1509は、インターネット等のネットを介して通信処理を行う。ドライバ1510も必要に応じてI/Oインタフェース1505に接続される。磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア1511は、必要に応じてドライブ1510に装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部1508にインストールされる。
【0156】
特に、本開示の実施例によれば、上記フローチャートを参照して説明したステップは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。例えば、本開示の実施例は、図2図8に示す方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体に搭載されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含む。このような実施例において、当該コンピュータプログラムは、通信部1509を介してネットからダウンロード及びインストールされ、及び/又はリムーバブルメディア1511からインストールされてもよい。このコンピュータプログラムが中央処理ユニット(CPU)1501によって実行されると、本発明のシステムにおいて限定された上記機能が実行される。
【0157】
なお、本発明に示されるコンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ読み取り可能信号媒体又はコンピュータ読み取り可能記憶媒体又はそれらの任意の組み合わせであってよい。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又は任意の以上の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ読み取り可能記憶媒体のより具体的な例は、1つまたは複数の導線を有する電気接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適切な組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。本発明において、コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、プログラムを含むまたは記録する任意の有形の媒体であってもよく、当該プログラムは、指令実行システム、装置又はデバイスに使用されてもよく、それと組み合わせて使用されてもよい。本発明において、コンピュータ読み取り可能信号媒体は、ベースバンド中又は搬送波の一部として伝播するデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ読み取り可能プログラムコードが載せられている。このような伝播するデータ信号は、電磁信号、光信号又は上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない様々な形態を採用することができる。コンピュータ読み取り可能信号媒体は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能媒体であってよく、当該コンピュータ読み取り可能媒体は、命令実行システム、装置又はデバイス、又はそれと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播又は伝送することができる。コンピュータ読み取り可能媒体に含まれるプログラムコードは、無線、有線、光ファイバーケーブル、RFなど、または上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない、任意の適切な媒体によって伝送され得る。
【0158】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本発明の様々な実施例に係る方法、装置及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点から、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、所定の論理機能を実現するための1つまたは複数の実行可能命令を含むモジュール、ブロック、またはコードの一部を表すことができる。なお、代替として、モジュールに記載された機能は、図面に記載された順序とは異なる順序で発生されてもよい。例えば、2つの連続されて示されるブロックは、実際には基本的に並行して実行されてもよく、これらは逆の順序で実行されてもよく、係る機能によって定められる。なお、ブロック図又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアによるシステムで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよい。
【0159】
本発明の実施例において言及されたモジュールは、ソフトウェアの方式で実現されてもよく、ハードウェアの方式で実現されてもよい。記述されたモジュール及びそのユニットは、プロセッサに設けられてもよく、例えば、プロセッサは、部品コードセット取得モジュール、マージモジュール、指標チェックモジュール及びマージ結果生成モジュールを含むと記述することができる。ここで、これらのモジュールの名称は、ある場合に、該モジュール及びそのユニット自体を限定するものではなく、例えば、部品コードセット取得モジュールは、「部品コードセット取得ユニット」と記述されてもよい。
【0160】
別の態様として、本発明は、コンピュータ読み取り可能媒体をさらに提供し、当該コンピュータ読み取り可能媒体は、上記実施例に記載のデバイスに含まれるものであってもよく、単独で存在し、当該デバイスに組み込まれていないものであってもよい。上記コンピュータ読み取り可能媒体は、1つまたは複数のプログラムを記録し、1つまたは複数のプログラムが1つのデバイスによって実行されるとき、該デバイスを以下のステップを実行させる。
【0161】
データベースエンジンを利用してデータベースにおける各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとすることと、
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージすることと、
所定のチェックモデルを利用してマージ結果が合格であるか否かを判定することと、
前記マージ結果が合格であることをチェックした場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする前記量子車型部品基礎データベースを取得することと、を実行させる。
【0162】
以上、本発明の実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、当業者にとって、本発明は、様々な変更及び変化が可能である。本発明の趣旨及び原則内で行われた任意の修正、等価置換、改良等は、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-09-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
一般的な既存の全量車型データベースでは、主流ブランドの保険が引き受けられる車両のVIN量が億レベルに達することがあり、車両ごとに平均で3000個の部品で計算すると、億以上個のVINは、対応する3000個のOE及び属性情報に対して全ての演算が完了しデータベースに加入されると、3000億以上の莫大のデータを生成してしまう。記憶するのに大きな挑戦をもたらすだけでなく、高効率の同時実現することができない。肝心なのは、VIN量が膨大であるので、VIN次元がユーザにとって、データを一切メンテナンスできない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
101、部品コードセット取得モジュール。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0101】
部品コードセット取得モジュール101は、データベースエンジンを利用してデータベースにおける各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0102】
具体的には、部品コードセット取得モジュール101は、VIN-OEデータベースエンジンを利用して、VIN-OEデータベースにおける各VINのすべてのOE結果を取得し、各VINのOE結果をソートし、各VINに対応するOEセットとする。例えば、OEセットをkey_MD5{oe1、oe2、oe3…、oen}と定義し、ここで、nは自然数である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0116】
上記モジュール201-202により、OEセットに対して標準化処理を行って、VINをさらにマージすることができ、データ精度が単VINと完全に同一であることを保証した前提で、データの記憶量をさらに減少させる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0118】
ェックモジュール103は、所定のチェックモデルを利用して所定の指標が合格であるか否かを判定し、マージ結果をチェックするように構成される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
具体的には、指標チェックユニット301は、各ブランドのVIN-OEデータベースを利用して、モジュール102又は202によってマージされたVIN-key_MD5とkey_MD5-OEとの関係をチェックして、OEの数、VINの数及びOEの唯一率などの所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定する。OEの数、VINの数及びOEの唯一率などの指標が所定の閾値に達すると、得られたマージ後のVIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が合格であると判定し、そうでなければ不合格と判定する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0125】
302:販売シリーズ情報チェックユニット
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0126】
販売シリーズ情報チェックユニット302は、販売車型データベースを呼び出して、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報を取得し、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定する。即ち、販売シリーズ情報チェックユニット302は、VIN-SID(販売車型)データベースを呼び出して、key_MD5における全てのVINに対応するSID及び販売シリーズ情報を取得し、且つ同じkey_MD5における全てのVINに対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定する。ここで、販売シリーズ情報は、SID販売車型の一部に属し、SID販売車型に基づいて、部品とは無関係な情報が除かれており、例えば、美系ブランドの生産年は、OEコードに影響を与えない。各key_MD5における全てのVINに対応する販売シリーズ情報が唯一であり、即ち、各key_MD5におけるすべてのVINがそれぞれ唯一の販売シリーズ情報を有する場合、販売シリーズ情報チェックユニット30は、上記VIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が合格であると判定する。key_MD5における全てのVINに対応する販売シリーズ情報が唯一でない場合、販売シリーズ情報チェックユニット30は、上記VIN-key_MD5、key_MD5-OEの関係が不合格であると判定する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0153
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0153】
また、本発明の実施例は、コンピュータシステムを提供している。本発明の実施例の量子車型部品基礎データベースの作成装置を実現するためのコンピュータシステムの構造模式図である図16をさらに提供する。図16に示す量子車型部品基礎データベースの作成装置は一例に過ぎず、本発明の実施例の機能及び使用範囲に何ら制限を与えない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0155
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0155】
I/Oインターフェース1505には、キーボード、マウス等を含む入力部1506、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)等及びスピーカー等を含む出力部150、ハードディスク等を含む記憶部1508、LANカード、モデム等のネットインターフェースカードを含む通信部1509が接続される。通信部1509は、インターネット等のネットを介して通信処理を行う。ドライバ1510も必要に応じてI/Oインタフェース1505に接続される。磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア1511は、必要に応じてドライブ1510に装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部1508にインストールされる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0157
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0157】
なお、本発明に示されるコンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ読み取り可能信号媒体又はコンピュータ読み取り可能記憶媒体又はそれらの任意の組み合わせであってよい。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又は任意の以上の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ読み取り可能記憶媒体のより具体的な例は、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の適切な組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。本発明において、コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、プログラムを含むまたは記録する任意の有形の媒体であってもよく、当該プログラムは、指令実行システム、装置又はデバイスに使用されてもよく、それと組み合わせて使用されてもよい。本発明において、コンピュータ読み取り可能信号媒体は、ベースバンド中又は搬送波の一部として伝播するデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ読み取り可能プログラムコードが載せられている。このような伝播するデータ信号は、電磁信号、光信号又は上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない様々な形態を採用することができる。コンピュータ読み取り可能信号媒体は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能媒体であってよく、当該コンピュータ読み取り可能媒体は、命令実行システム、装置又はデバイス、又はそれと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播又は伝送することができる。コンピュータ読み取り可能媒体に含まれるプログラムコードは、無線、有線、光ファイバーケーブル、RFなど、または上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない、任意の適切な媒体によって伝送され得る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースエンジンを利用して各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとすることと、
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージすることと、
所定のチェックモデルを利用してマージ結果が合格であるか否かを判定することと、
前記マージ結果が合格であることを判定した場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする量子車型部品基礎データベースを得ることと、を含むことを特徴する量子車型部品基礎データベースの作成方法。
【請求項2】
前記複数の車両識別番号をマージした後、前記部品コードセットにおいて、同一製品を代表する異なる部品コードを標準部品コードに置き換えて、標準化部品コードセットを得ることと、
置き換えた標準化部品コードセットに基づいて、前記所定の条件にしたがって既にマージされた前記車両識別番号を再マージすることと、
を更に含むことを特徴する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージすることは、
同じ部品コードセットに対応する複数の前記車両識別番号をマージすることを含む
ことを特徴する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
所定の前記チェックモデルを利用して前記マージ結果が合格であるか否かを判定することは、
前記マージ結果における所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定することと、
販売車型データベースを呼び出して、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報を取得し、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定することと、を含む
ことを特徴する請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記マージ結果が不合格であると判定された場合には、不合格のデータに対して人工修復を行うことを更に含む
ことを特徴する請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記量子車型部品基礎データベースを選択的にユーザ内部ネットワークに伝送して保存し、前記ユーザ内部ネットワークに静的に配置することを更に含む
ことを特徴する請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記車両識別番号を入力パラメータとして、量子データベースクエリエンジンを利用して前記量子車型部品基礎データベースをクエリして、入力パラメータとした前記車両識別番号に対応する前記マージ結果を取得し、さらに前記マージ結果に対応する部品コード及びその属性を取得することを更に含む
ことを特徴する請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記マージ結果と前記部品コードセットとの対応関係、前記マージ結果と前記車両識別番号との対応関係、及び前記車両識別番号と前記販売車型データベースにより取得された車型との対応関係に基づいて、前記車型と前記マージ結果及び前記部品コードセットの対応関係を構築することにより、前記車型に基づいて前記量子部品基礎データベースをクエリできる
ことを特徴する請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記マージ結果と前記部品コードセットとの対応関係、前記マージ結果と前記車両識別番号との対応関係、及び前記車両識別番号と前記販売車型データベースにより取得された車型との対応関係に基づいて、前記車型と前記マージ結果及び前記部品コードセットの対応関係を構築することにより、前記車型に基づいて前記量子部品基礎データベースをクエリできる
ことを特徴する請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記マージ結果と前記部品コードセットとの対応関係、前記マージ結果と前記車両識別番号との対応関係、及び前記車両識別番号と前記販売車型データベースにより取得された車型との対応関係に基づいて、前記車型と前記マージ結果及び前記部品コードセットの対応関係を構築することにより、前記車型に基づいて前記量子部品基礎データベースをクエリできる
ことを特徴する請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記マージ結果と前記部品コードセットとの対応関係、前記マージ結果と前記車両識別番号との対応関係、及び前記車両識別番号と前記販売車型データベースにより取得された車型との対応関係に基づいて、前記車型と前記マージ結果及び前記部品コードセットの対応関係を構築することにより、前記車型に基づいて前記量子部品基礎データベースをクエリできる
ことを特徴する請求項7に記載の方法。
【請求項12】
データベースエンジンを利用して各車両識別番号のすべての部品コードを取得し、前記各車両識別番号のすべての部品コードをソートし、前記各車両識別番号に対応する部品コードセットとするための部品コードセット取得モジュールと、
所定の条件を満たす複数の前記車両識別番号をマージするためのマージモジュールと、
所定のチェックモデルを利用してマージ結果が合格であるか否かを判定するためのチェックモジュールと、
前記マージ結果が合格であることをチェックした場合、前記マージ結果をコード化して、前記マージ結果を次元とする前記量子車型部品基礎データベースを取得するためのマージ結果生成モジュールと、
を備えることを特徴する量子車型部品基礎データベースの作成装置。
【請求項13】
前記複数の車両識別番号をマージした後、前記部品コードセットにおいて、同一製品を代表する異なる部品コードを標準部品コードに置き換えて、標準化部品コードセットを得るための部品コードセット置換モジュールと、
置き換えた標準化部品コードセットに基づいて、前記所定の条件にしたがって既にマージされた前記車両識別番号を再マージするための再マージモジュールと、を更に備える
ことを特徴する請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記チェックモジュールは、
前記マージ結果における所定の指標が所定の閾値に達したか否かを判定することにより前記マージ結果が合格であるか否かを判定するための指標チェックユニットと、
販売車型データベースを呼び出して、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報を取得し、各前記マージ結果における全ての前記車両識別番号に対応する販売シリーズ情報が唯一であるか否かを判定することにより、前記マージ結果が合格であるか否かを判定するための販売シリーズ情報チェックモジュールと、を更に備える
ことを特徴する請求項12又は13に記載の装置。
【請求項15】
前記量子車型部品基礎データベースをユーザ内部ネットワークに選択的に伝送して保存し、前記ユーザ内部ネットワークに静的に配置するための静的配置モジュールを更に備える
ことを特徴する請求項12又は13に記載の装置。
【請求項16】
プログラムを記憶する記憶ユニット及び処理ユニットを含み、
前記処理ユニットが前記プログラムを実行することにより請求項1~11のいずれか1項に記載の方法における各ステップを実現することを特徴する量子車型部品基礎データベースを作成するための電子機器。
【請求項17】
請求項1~11のいずれか1項に記載の方法における各ステップを実現するためのプログラムが記憶されたことを特徴するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】