(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-04
(54)【発明の名称】衣類ケア機
(51)【国際特許分類】
D06F 58/00 20200101AFI20240226BHJP
【FI】
D06F58/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579644
(86)(22)【出願日】2021-10-22
(85)【翻訳文提出日】2023-09-13
(86)【国際出願番号】 CN2021125469
(87)【国際公開番号】W WO2022193647
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】202110298387.3
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】523350305
【氏名又は名称】合肥易家智能▲電▼子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】方 化
【テーマコード(参考)】
3B168
【Fターム(参考)】
3B168AB27
3B168AC14
3B168AE01
3B168AE02
3B168BA84
3B168JM02
3B168JM03
3B168WA08
(57)【要約】
本願は、本体とケアシステムとを含み、本体は、ライナーを有し、ケアシステムは、回転ユニットと給気ユニットとを含み、給気ユニットは、給気ボックスと、給気ボックス内に位置する第1給気コンポーネントとを含み、給気ボックスは、気流がライナーと給気ボックスの間で循環するように、ライナーと連通する気流循環チャネルを有し、第1給気コンポーネントと回転ユニットの両方は、本体内に位置し、回転ユニットと給気ボックスの一部は、ライナーの上方に位置し、第1給気コンポーネントは、回転ユニットの側方に位置し、回転ユニットの一部は、気流循環チャネル内に挿入される衣類ケア機を提供する。本願によって提供される衣類ケア機では、ライナーの高さ方向のスペースを占有しないことに基づいて、回転ユニット及び給気ユニットに占有される衣類ケア機全体の高さスペースを低減する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類ケア機であって、本体とケアシステムとを含み、前記本体は、ライナーを有し、前記ケアシステムは、回転ユニットと給気ユニットとを含み、前記給気ユニットは、給気ボックスと、前記給気ボックス内に位置する第1給気コンポーネントとを含み、前記給気ボックスは、気流が前記ライナーと前記給気ボックスの間で循環するように、前記ライナーと連通する気流循環チャネルを有し、
前記第1給気コンポーネントと前記回転ユニットの両方は、前記本体内に位置し、前記回転ユニットと前記給気ボックスの一部は、前記ライナーの上方に位置し、前記第1給気コンポーネントは、前記回転ユニットの側方に位置し、前記回転ユニットの一部は、前記気流循環チャネル内に挿入される衣類ケア機。
【請求項2】
前記給気ボックスは、下部ハウジングと、前記下部ハウジングを覆う上部ハウジングとを含み、前記上部ハウジングと前記下部ハウジングは、給気ユニット収容キャビティを囲んでおり、前記給気ユニット収容キャビティは、第1キャビティ室と、前記第1キャビティ室と連通する第2キャビティ室とを有し、前記第1給気コンポーネントは、前記第1キャビティ室内に位置し、前記下部ハウジングの一部は、前記ライナー内に延在し、前記回転ユニットの一部は、前記第2キャビティ室内に挿入される請求項1に記載の衣類ケア機。
【請求項3】
前記下部ハウジングは、下部ハウジング底壁と下部ハウジング側壁とを含み、前記下部ハウジング側壁は、前記下部ハウジング底壁の周側に囲まれ、閉鎖して設けられ、前記下部ハウジング底壁は、前記ライナーに向かい、前記下部ハウジング底壁は、平面部と、前記平面部に接続された下部ハウジング延在部とを有し、前記下部ハウジング延在部は、前記ライナー内に位置し、前記ライナーの後側に向かう請求項2に記載の衣類ケア機。
【請求項4】
前記平面部には、下部ハウジング排気口があり、前記下部ハウジング延在部には、下部ハウジング還気口があり、前記下部ハウジング排気口と前記下部ハウジング還気口は、前記給気ユニット収容キャビティと前記ライナーを連通するために使用され、前記下部ハウジング排気口、前記下部ハウジング還気口及び前記給気ユニット収容キャビティは、前記気流循環チャネルを共同で形成する請求項3に記載の衣類ケア機。
【請求項5】
前記気流循環チャネルは、主気流チャネル、ライナー気流チャネル及び少なくとも1つのハンガー気流チャネルを含み、各前記ハンガー気流チャネルと前記ライナー気流チャネルの両方は、前記主気流チャネルと連通し、各前記ハンガー気流チャネルと前記ライナー気流チャネルは、互いに離隔しており、
前記主気流チャネルは、前記第1キャビティ室に対応し、前記ハンガー気流チャネルと前記ライナー気流チャネルは、前記第2キャビティ室に対応し、前記回転ユニットの一部は、前記ハンガー気流チャネル内に挿入される請求項4に記載の衣類ケア機。
【請求項6】
前記給気ボックスは、給気ユニット収容キャビティ内に位置する収容キャビティ仕切りハウジングをさらに含み、前記収容キャビティ仕切りハウジングは、第1キャビティ体と、前記第1キャビティ体に隣接する第2キャビティ体とを有し、前記第1給気コンポーネントは、前記第1キャビティ体内に位置し、前記第1キャビティ体は、前記第1キャビティ室内に位置し、前記第2キャビティ体は、前記第2キャビティ室内に位置する請求項5に記載の衣類ケア機。
【請求項7】
前記回転ユニットは、それ自体の軸線の周りに回転できる少なくとも1つの回転軸を有し、前記回転軸は、前記ハンガー気流チャネル内に挿入され、前記ハンガー気流チャネルに1対1で対応して設けられ、前記下部ハウジングの内壁は、前記第2キャビティ体内に延在する少なくとも1つの閉鎖した止め輪を有し、前記下部ハウジング排気口は、少なくとも1つの内側排気口を含み、前記止め輪は、前記内側排気口に1対1で対応して設けられ、前記止め輪の内壁と前記内側排気口は、前記ハンガー気流チャネルを共同で形成し、前記内側排気口には、支持部があり、前記回転軸は、前記支持部に当接し、前記回転軸の一部は、前記支持部を通って前記ライナー内に延びる請求項6に記載の衣類ケア機。
【請求項8】
前記第2キャビティ体の内壁と前記止め輪の外壁の間には、隙間があり、前記下部ハウジング排気口は、少なくとも1つの外側排気口を含み、前記第2キャビティ体の内壁、前記下部ハウジング底壁の一部、前記止め輪の外壁及び前記外側排気口は、前記ライナー気流チャネルを共同で形成し、
前記ライナー気流チャネルは、前記ハンガー気流チャネルの周りに設けられる請求項7に記載の衣類ケア機。
【請求項9】
前記給気ボックスは、エアガイドハウジングをさらに含み、前記エアガイドハウジングは、前記収容キャビティ仕切りハウジングと前記下部ハウジングの間に位置し、前記エアガイドハウジングには、少なくとも1つの取付孔があり、前記取付孔は、前記止め輪に合わせて1対1で対応して設けられ、前記取付孔は、前記止め輪に穿設され、前記取付孔の内壁は、前記止め輪の外壁に当接し、
前記エアガイドハウジングには、複数のエアガイド溝があり、前記隙間内の気流は、前記エアガイド溝と前記外側排気口を順次通ってライナーに入る請求項8に記載の衣類ケア機。
【請求項10】
各前記エアガイド溝は、矩形アレイ状に配列され、前記取付孔は、隣接する2列の前記エアガイド溝の間に位置し、前記エアガイド溝の延在方向は、各前記エアガイド溝の列の配列方向と一致し、
前記エアガイド溝の延在方向の少なくとも一側には、エアガイド部材が設けられ、前記エアガイド部材は、前記エアガイド溝の外側に向かって傾斜し、
前記エアガイド部材と前記エアガイド溝の延在方向に延びる鉛直面との夾角は、15°~45°である請求項9に記載の衣類ケア機。
【請求項11】
アダプタ構造とハンガーとをさらに含み、前記アダプタ構造は、アダプタハウジングを含み、前記ハンガーは、前記アダプタハウジングを介して前記ライナー内に位置する前記回転軸に取り外し可能に接続され、前記給気ユニットから前記本体内に供給される衣類ケア用の気流を、前記気流循環チャネルと前記ハンガーの上部を順次通って前記ハンガー上の衣類内にガイドする請求項7~10のいずれか1項に記載の衣類ケア機。
【請求項12】
前記ケアシステムは、給液ユニットをさらに含み、前記給液ユニットは、液体チャネルを有し、前記アダプタ構造は、前記アダプタハウジングの側方に設けられたガイドコンポーネントをさらに含み、前記ガイドコンポーネントは、前記液体チャネルと連通して、前記ケアシステムから前記本体内に供給される衣類ケア用の液体を、前記液体チャネルと前記ハンガーの側面を順次通って前記ハンガー上の衣類内にガイドする請求項11に記載の衣類ケア機。
【請求項13】
ハンガーの底部には、少なくとも1つのハンガー排気口があり、前記ハンガーの上部には、ハンガー給気口があり、前記ハンガー給気口は、前記内側排気口に対向し、前記内側排気口と連通する請求項8~10のいずれか1項に記載の衣類ケア機。
【請求項14】
前記回転軸は、回転軸固定ベースに嵌合され、前記回転軸固定ベースに対して回転できる請求項7~10のいずれか1項に記載の衣類ケア機。
【請求項15】
温度検出部材と灯光モジュールとをさらに含み、前記温度検出部材は、前記第1キャビティ室内に位置し、前記灯光モジュールは、前記ライナー内に位置し、前記灯光モジュールは、前記下部ハウジング延在部に接続される請求項3~10のいずれか1項に記載の衣類ケア機。
【請求項16】
前記第1給気コンポーネントは、第1送風機とヒーターとを含み、前記ヒーターは、前記第1送風機と前記上部ハウジングの間に位置し、
前記上部ハウジングと前記収容キャビティ仕切りハウジングの間には、ハウジングシールリングがあり、
前記上部ハウジングには、少なくとも1つの回転軸支持穴があり、前記回転軸支持穴には、回転軸衝撃吸収リングが嵌合され、前記回転軸は、前記回転軸衝撃吸収リングを通って前記ハンガー気流チャネル内に挿入される請求項7~10のいずれか1項に記載の衣類ケア機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年3月19日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110298387.3である中国特許出願に対する優先権を主張し、その全ての内容が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、衣類クリーニング技術分野に関し、例えば衣類ケア機に関する。
【背景技術】
【0003】
衣類ケア機は、乾燥、消毒、アイロン掛け、消臭などの衣類ケア機能を有し、より多くのシーンでのユーザの衣類の洗濯及びケアニーズを満たす。
【0004】
関連技術における衣類ケア機は、ライナーと、エアダクトコンポーネントと、衣類振動装置とを含むことができ、エアダクトコンポーネントは、ライナー内に位置する第1循環エアダクトと、ライナーの上方に位置する第2循環エアダクトとを含み、気流は、第1循環エアダクトと第2循環エアダクトとの間で循環し、これにより、対流が実現される。衣類振動装置は、第2循環エアダクトの下方に取り付けられてもよく、例えば、衣類振動装置は、ライナー内に位置し、又は、衣類振動装置は、ライナーの上面と第2循環エアダクトの間に位置する。
【0005】
しかし、衣類振動装置がライナー内に位置するため、衣類振動装置は、ライナーのスペースを占有する。衣類振動装置がライナーの上面と第2循環エアダクトの間に位置するため、衣類ケア機全体の高さが高くなる。
【発明の概要】
【0006】
本願は、ライナーの高さ方向のスペースを占有しないことに基づいて、回転ユニット及び給気ユニットに占有される全体の高さのスペースを低減することができる衣類ケア機を提供する。
【0007】
本願によって提供される衣類ケア機は、本体とケアシステムとを含み、本体は、ライナーを有し、ケアシステムは、回転ユニットと給気ユニットとを含み、給気ユニットは、給気ボックスと、給気ボックス内に位置する第1給気コンポーネントとを含み、給気ボックスは、気流がライナーと給気ボックスの間で循環するように、ライナーと連通する気流循環チャネルを有し、
第1給気コンポーネントと回転ユニットの両方は、本体内に位置し、回転ユニットと給気ボックスの一部は、ライナーの上方に位置し、第1給気コンポーネントは、回転ユニットの側方に位置し、回転ユニットの一部は、気流循環チャネルに挿入される。
【0008】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、給気ボックスは、下部ハウジングと、下部ハウジングを覆う上部ハウジングとを含み、上部ハウジングと下部ハウジングは、給気ユニット収容キャビティを共同で囲んでおり、給気ユニット収容キャビティは、第1キャビティ室と、第1キャビティ室と連通する第2キャビティ室とを有し、第1給気コンポーネントは、第1キャビティ室内に位置し、下部ハウジングの一部は、ライナー内に延在し、回転ユニットの一部は、第2キャビティ室内に挿入される。
【0009】
1つの選択可能な形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、下部ハウジングは、下部ハウジング底壁と下部ハウジング側壁とを含み、下部ハウジング側壁は、下部ハウジング底壁の外周に囲まれ、閉鎖して設けられ、下部ハウジング底壁は、ライナーに向かい、下部ハウジング底壁は、平面部と、平面部に接続された下部ハウジング延在部とを有し、下部ハウジング延在部は、ライナー内に位置し、ライナーの後側に向かう。
【0010】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、平面部には、下部ハウジング排気口があり、下部ハウジング延在部には、下部ハウジング還気口があり、下部ハウジング排気口と下部ハウジング還気口は、給気ユニット収容キャビティとライナーを連通するために使用され、下部ハウジング排気口、下部ハウジング排気口及び給気ユニット収容キャビティは、気流循環チャネルを共同で形成する。
【0011】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、気流循環チャネルは、主気流チャネル、ライナー気流チャネル及び少なくとも1つのハンガー気流チャネルを含み、各ハンガー気流チャネルとライナー気流チャネルの両方は、主気流チャネルと連通し、各ハンガー気流チャネルとライナー気流チャネルは、互いに離隔しており、
主気流チャネルは、第1キャビティ室に対応し、ハンガー気流チャネルとライナー気流チャネルは、第2キャビティ室に対応し、回転ユニットの一部は、ハンガー気流チャネル内に挿入される。
【0012】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、給気ボックスは、給気ユニット収容キャビティ内に位置する収容キャビティ仕切りハウジングをさらに含み、収容キャビティ仕切りハウジングは、第1キャビティ体と、第1キャビティ体に隣接する第2キャビティ体とを有し、第1給気コンポーネントは、第1キャビティ体内に位置し、第1キャビティ体は、第1キャビティ室内に位置し、第2キャビティ体は、第2キャビティ室内に位置する。
【0013】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、回転ユニットは、それ自体の軸線の周りに回転できる少なくとも1つの回転軸を有し、回転軸は、ハンガー気流チャネル内に挿入され、ハンガー気流チャネルに1対1で対応して設けられ、下部ハウジングの内壁は、第2キャビティ体に延在する少なくとも1つの閉じた止め輪を有し、下部ハウジング排気口は、少なくとも1つの内側排気口を含み、止め輪は、内側排気口に1対1で対応して設けられ、止め輪の内壁と内側排気口は、ハンガー気流チャネルを共同で形成し、内側排気口には、支持部があり、回転軸は、支持部に当接し、回転軸の一部は、支持部を通ってライナー内に延びる。
【0014】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、第2キャビティ体の内壁と止め輪の外壁の間には隙間があり、下部ハウジング排気口は、少なくとも1つの外側排気口を含み、第2キャビティ体の内壁、下部ハウジングの底壁、止め輪の外壁及び外側排気口は、ライナー気流チャネルを共同で形成し、
ライナー気流チャネルは、ハンガー気流チャネルの周りに設けられる。
【0015】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、給気ボックスは、エアガイドハウジングをさらに含み、エアガイドハウジングは、収容キャビティ仕切りハウジングと下部ハウジングの間に位置し、エアガイドハウジングには、少なくとも1つの取付孔があり、取付孔は、止め輪に合わせて1対1で対応して設けられ、取付孔は、止め輪に穿設され、取付孔の内壁は、止め輪の外壁に当接し、
エアガイドハウジングには、複数のエアガイド溝があり、隙間内の気流は、エアガイド溝と外側排気口を順次通ってライナーに入る。
【0016】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、各エアガイド溝は、矩形アレイ状に配列され、取付孔は、隣接する2列のエアガイド溝の間に位置し、エアガイド溝の延在方向は、各エアガイド溝の列の配列方向と一致し、
エアガイド溝の延在方向の少なくとも一側には、エアガイド部材が設けられ、エアガイド部材は、エアガイド溝の外側に向かって傾斜し、
エアガイド部材とエアガイド溝の延在方向に延びる鉛直面との夾角は、15°~45°である。
【0017】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、アダプタ構造とハンガーとをさらに含み、アダプタ構造は、アダプタハウジングを含み、ハンガーは、アダプタハウジングを介してライナー内に位置する回転軸に取り外し可能に接続され、給気ユニットから本体内に供給される衣類ケア用の気流を、気流循環チャネルとハンガーの上部を順次通ってハンガー上の衣類内にガイドする。
【0018】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、ケアシステムは、給液ユニットをさらに含み、アダプタ構造は、アダプタハウジングの側方に設けられたガイドコンポーネントをさらに含み、ガイドコンポーネントは、液体チャネルと連通しており、ケアシステムから本体内に供給される衣類ケア用の液体を、液体チャネルとハンガーの側面を順次通ってハンガー上の衣類内にガイドする。
【0019】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、ハンガーの底部には、少なくとも1つのハンガー排気口があり、ハンガーの上部には、ハンガー給気口があり、ハンガー給気口は、内側排気口に対向しかつ内側排気口と連通する。
【0020】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、回転軸は、回転軸固定ベースに嵌合され、回転軸固定ベースに対して回転できる。
【0021】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、温度検出部材と灯光モジュールとをさらに含み、温度検出部材は、第1キャビティ室内に位置し、灯光モジュールは、ライナー内に位置し、灯光モジュールは、下部ハウジング延在部に接続される。
【0022】
1つの選択可能な実施形態では、本願によって提供される衣類ケア機において、第1給気コンポーネントは、第1送風機とヒーターとを含み、ヒーターは、第1送風機と上部ハウジングの間に位置し、
上部ハウジングと収容キャビティ仕切りハウジングの間には、ハウジングシールリングがあり、
上部ハウジングには、少なくとも1つの回転軸支持穴があり、回転軸支持穴に回転軸衝撃吸収リングが嵌合され、回転軸は、回転軸衝撃吸収リングを通ってハンガー気流チャネルに挿入される。
【0023】
本願によって提供される衣類ケア機では、回転ユニットと給気ボックスの一部をライナーの上方に設け、第1給気コンポーネントを回転ユニットの側方に設け、回転ユニットの一部を気流循環チャネル内に挿入するため、回転ユニットと給気ユニットの一部が重なっており、これにより、ライナーの高さ方向のスペースを占有しないことに基づいて、回転ユニット及び給気ユニットに占有される全体の高さスペースが低減される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本願の実施例によって提供される衣類ケア機の構造概略図である。
【
図2】本願の実施例によって提供される衣類ケア機の内部構造概略図である。
【
図3】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるケアシステム及びハンガーの構造概略図である。
【
図5】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における給気ユニットの一部の分解図である。
【
図9】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における収容キャビティ仕切りハウジングの構造概略図である。
【
図10】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における下部ハウジングの構造概略図である。
【
図11】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるエアガイドハウジングの構造概略図である。
【
図13】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるハンガーの構造概略図である。
【
図14】本願の実施例によって提供される衣類ケア機のハンガーの別の角度からの構造概略図である。
【
図15】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの分解図である。
【
図16】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの一部の構造概略図である。
【
図17】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの一部の上面図である。
【
図19】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの第1状態の構造概略図である。
【
図20】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの第2状態の構造概略図である。
【
図21】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの第3状態の構造概略図である。
【
図22】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転軸コンポーネントの分解図である。
【
図23】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるスイングレバーの構造概略図である。
【
図24】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるスライダーの構造概略図である。
【
図25】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるクランクの概略構成図である。
【
図26】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における駆動ターンテーブルの構造概略図である。
【
図27】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転軸の構造概略図である。
【
図29】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるハンガー及びアダプタ構造の構造概略図である。
【
図30】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるハンガー及びアダプタ構造の分解図である。
【
図31】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転軸の内部構造概略図である。
【
図32】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるアダプタ構造の構造概略図である。
【
図33】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるアダプタ構造の上面図である。
【
図36】本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるアダプタ構造の分解図である。
【
図37】本願の実施例によって提供される衣類ケア機における押さえ板シールシートの構造概略図である。
【
図38】本願の実施例によって提供される衣類ケア機の押さえ板シールシートの内部概略図である。 符号の説明 100 ケアボックス、110 ボックスシェル、120 ライナー、130 ドア、140 取付スペース、150 ケアスペース、160 衣類、200 ハンガー、210 ハンガー給気口、220 中空キャビティ、230 ハンガー排気口、240 単方向継手、250 スプレーコンポーネント、251 スプレーパイプ、252 スプレーヘッド、260 延在部、270 ロックラッチ、280 弾力ボタン、290 スプレーノズル、300 給液ユニット、310 浄水タンク、320 給水ポンプ、330 第1給水パイプ、340 第2給水パイプ、350 液体チャネル、400 給気ユニット、410 第1給気コンポーネント、411 第1送風機、412 ヒーター、4121 断熱スリーブ、413 給気コンポーネント固定ベース、420 第2給気コンポーネント、421 還気ポート、422 排気ポート、433 凝縮器、424 第2送風機、425 コンプレッサー、426 蒸発器、430 ハンガー気流チャネル、440 給気ボックス、441 下部ハウジング、4411 下部ハウジング底壁、4412 下部ハウジング側壁、4413 平面部、4414 下部ハウジング延在部、4415 下部ハウジング排気口、4416 下部ハウジング還気口、4417 止め輪、4418 内側排気口、4419 支持部、4420 外側排気口、442 上部ハウジング、4421 回転軸支持穴、4422 回転軸衝撃吸収リング、4423 取り付けノッチ、443 第1キャビティ室、444 第2キャビティ室、445 収容キャビティ仕切りハウジング、4451 第1キャビティ体、4452 第2キャビティ体、446 エアガイドハウジング、4461 取付孔、4462 エアガイド溝、4463 エアガイド部材、450 主気流チャネル、460 ライナー気流チャネル、470 ハウジングシールリング、500 回転ユニット、510 回転軸、511 回転軸第1挿入部、512 回転軸シールリング、513 回転軸第2挿入部、514 ベアリング、515 ベアリングカバー、516 ベアリングスリーブ、5161 第1ストッパ部、520 駆動部材、5 スイング構造、530 接続コンポーネント、531 スイングレバー、5311 スイングレバーシュート、5312 スイングレバー接続部、5313 ローラー、5314 ローラー取り付け溝、5315 検出コンポーネント取り付け溝、532 スライダー、5321 スライダー摺動部、5322 スライダー挿入部、5323 スライダー延在部、5324 摺動スペーサー、5325 スペーサスリーブ、533 クランク、5331 第1接続部、5332 第2接続部、534 スイングレバーブラケット、5341 スイングレバーエンドシュート、535 接続ロッド、540 ターンテーブルコンポーネント、541 駆動ターンテーブル、542 従動ターンテーブル、543 第2ストッパ部、550 固定フレーム、551 ターンテーブル取付孔、552 固定フレームショックパッド、560 回転軸固定ベース、570駆動部材ブラケット、580 回転ユニット上蓋、600 アダプタ構造、610 アダプタハウジング、611 アダプタ収容キャビティ、6111 風力中継領域、6112 摺動レール、6113 ロックラッチ溝、612 アダプタ接続シート、6121 収容溝、6122 パイプ継手、613 リブプレート、614 第1開口部、615 第2開口部、616 取り付けキャビティ、620 ガイドコンポーネント、621 ガイドパイプ、622 固定ベース、6221 ガイドチャネル、623 バルブ、6231 弾性部材、6232 プラギングヘッド、6233 押さえ板シールシート、6234 面取り、6235 防水リング、624 入口押さえ板、700 検出コンポーネント、710 検出部材、720 センシング部材、800 温度検出部材、900 灯光モジュール、J 間隔、E 夾角。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に本願の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例を図面に示すが、同じ又は類似の記号は、全体を通して同じ又は類似の素子又は同じ又は類似の機能を有する素子を表す。以下に図面を参照して説明される実施例は、例示的なものであり、本願を解釈するために使用されるが、本願を制限するものとして理解されるべきではない。
【0026】
図1は本願の実施例によって提供される衣類ケア機の構造概略図であり、
図2は本願の実施例によって提供される衣類ケア機の内部構造概略図であり、
図3は本願の実施例によって提供される衣類ケア機のケアシステムとハンガーの構造概略図であり、
図4は
図3の分解図である。
図1から
図4を参照すると、本願の実施例によって提供される衣類ケア機は、本体を含み、本体は、ケアボックス100とドア130とを含み、ケアボックス100は、ボックスシェル110と、ボックスシェル110の内部に設けられたライナー120とを含む。ドア130は、ボックスシェル110にヒンジ接続され、ドア130とライナー120は、閉じたケアスペース150を形成し、ケアスペース150は、衣類160を収容するために使用され、矩形のスペース、円筒形のスペースなどであってもよい。ドア130は、ライナー120に対して開いてケアスペース150を露出させ、ケアスペース150内に衣類160を置くことができる。
【0027】
具体的な実装では、ケアボックス100は、前側が開口した矩形のボックスであり、ドア130は、ケアボックス100の前側に取り付けられる。本願の実施例では、方位用語「前」とは、使用者に向かう側、即ちドア130に向かう側を指し、方位用語「後」とは、ドア130に対向する側を指すことが説明すべきである。ここで、ライナー120の前側は、ケアボックス100の前側と一致し、ライナー120の後側は、ケアボックス100の後側と一致し、ライナー120の高さ又は衣類ケア機の高さ方向は、鉛直方向と一致する。
【0028】
本願の実施例によって提供される衣類ケア機は、ハンガー200とケアシステムとをさらに含み、ケアシステムは、給液ユニット300、給気ユニット400及び回転ユニット500を含む。ここで、給気ユニット400は、第1給気コンポーネント410と第2給気コンポーネント420とを含むことができる。ハンガー200は、ケアボックス100のライナー120の上部に取り付けられ、ハンガー200は、衣類160を支持する役割を果たし、給液ユニット300は、ハンガー200を介して衣類160の内部に霧状の水を噴霧し、衣類160に対して皺を除去し、形を整え、第2給気コンポーネント420は、ライナー120内に循環可能な気流(例えば熱風、冷蒸気又は熱蒸気)を供給し、第1給気コンポーネント410は、ハンガー200を介して衣類160の内部に循環可能な気流(例えば熱風、冷蒸気又は熱蒸気)を供給し、気流の循環により、衣類に対して皺除去、加熱、消臭などを行い、第1給気コンポーネント410及び/又は第2給気コンポーネント420内に揮発性ケア剤を添加することができ、ケア剤は、蒸気に溶解してライナー120に入り、気流の循環に伴って衣類160に吹き付けられ、さらに衣類160のケアを行う。回転ユニット500は、ハンガー200を動かして往復スイングさせ、ケア効果を向上させることができる。
【0029】
本願では、ボックスシェル110の内壁とライナー120の外壁の間に取付スペース140が形成され、取付スペース140の下部は、給液ユニット300及び第2給気コンポーネント420を取り付けるために使用されてもよく、取付スペース140の上部は、回転ユニット500と第1給気コンポーネント410を収容するために使用されてもよく、即ち、回転ユニット500と第1給気コンポーネント410は、ライナー120の上部とボックスシェル110の内側上壁の間に位置する。又は、回転ユニット500は、ライナー120の内側上部に位置する。
【0030】
以下、給液ユニット300、給気ユニット400、回転ユニット500及びハンガー200の間の構造の接続方式について説明する。
【0031】
引き続き
図1から
図4を参照すると、本願における給液ユニット300は、浄水タンク310、給水ポンプ320及び第1給水パイプ330を含むことができ、給水ポンプ320の給水端は、第1給水パイプ330を介して浄水タンク310310と連通し、給水ポンプ320の排水端は、第2給水パイプ340を介してハンガー200と連通する。給水ポンプ320により、浄水タンク310内の水をハンガー200に吸引する。
【0032】
具体的な実装では、第2給気コンポーネント420、浄水タンク310及び給水ポンプ320は、ライナー120の下方に位置することができ、第1給気コンポーネント410と回転ユニット500は、ライナー120の上方に位置することができる。ここで、回転ユニット500は、第1給気コンポーネント410の上方に位置することができるが、この方式では、ライナー120の有効利用率が増加しないが、衣類ケア機全体の高さが増加する。又は、回転ユニット500がライナー120内に位置し、このように、回転ユニット500がライナー120の高さ方向のスペースを占有するため、ライナー120の有効利用率が低下する。
【0033】
図5は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における給気ユニットの一部の分解図であり、
図6は
図2のA箇所の部分拡大であり、
図7は
図3におけるB-B断面の断面図であり、
図8は
図2のC箇所の部分拡大であり、
図9は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における収容キャビティ仕切りハウジングの構造概略図であり、
図10は本願の実施例によって提供される衣類ケア機の下部ハウジングの構造概略図であり、
図11は本願の実施例によって提供される衣類ケア機のエアガイドハウジングの構造概略図であり、
図12は
図11のD-D断面の断面図であり、
図13は本願の実施例によって提供される衣類ケア機のハンガーの構造概略図であり、
図14は本願の実施例によって提供される衣類ケア機のハンガーの別の角度からの構造概略図である。
図1から
図14を参照すると、これに基づいて、幾つかの実施例では、給気ユニット400は、給気ボックス440を含み、第1給気コンポーネント410は、給気ボックス440内に位置し、給気ボックス440は、気流がライナー120と給気ボックス440の間で循環するように、ライナー120と連通する気流循環チャネルを有する。
【0034】
具体的には、回転ユニット500と第1給気コンポーネント410の両方は、本体内に位置し、回転ユニット500と給気ボックス440の一部は、ライナー120の上方に位置し、第1給気コンポーネント410は、回転ユニット500の側方に位置し、回転ユニット500の一部は、気流循環チャネルに挿入される。ここで、給気ボックス440の他の部分は、ライナー120内に位置してもよく、又はライナー120の側方に位置してもよい。ライナー120内に位置する給気ボックス440の一部は、ライナー120の後側に位置することができ、即ち、ハンガー200がライナー120内に掛けられるとき、ライナー120内に位置する給気ボックス440の一部とハンガー200は、ライナー120の前側から後側に沿って並べて設けられ、このように、給気ボックス440の一部がライナー120の前側及び後側方向のスペースを占有するが、ライナー120の高さ方向のスペースを占有せず、かつハンガー200のスイングに影響を与えない。
【0035】
本願では、回転ユニット500と給気ボックス440の一部をライナー120の上方に設け、第1給気コンポーネント410を回転ユニット500の側方に設け、回転ユニット500の一部を気流循環チャネル内に挿入するため、回転ユニット500が給気ユニット400と重なり、これにより、ライナー120の高さ方向のスペースを占有しないことに基づいて、回転ユニット500及び給気ユニット400に占有される衣類ケア機全体の高さスペースが低減される。
【0036】
引き続き
図5から
図7を参照すると、具体的な実装では、給気ボックス440は、下部ハウジング441と、下部ハウジング441を覆う上部ハウジング442とを含み、上部ハウジング442と下部ハウジング441は、給気ユニット収容キャビティを囲んでおり、給気ユニット収容キャビティは、第1キャビティ室442と、第1キャビティ室443と連通する第2キャビティ室444とを有し、第1給気コンポーネント410は、第1キャビティ室443内に410位置し、下部ハウジング441の一部は、ライナー120内に延在し、回転ユニット500の一部は、第2キャビティ室444内に挿入される。
【0037】
説明すべきものとして、第1キャビティ室443と第2キャビティ室444の間に厳密な境界がなく、第1キャビティ室443と第2キャビティ室444は、給気ユニット収容キャビティにおける、第1給気コンポーネント410と回転ユニット500の一部を収容するためにそれぞれ使用される2つの異なる領域だけである。
【0038】
引き続き
図1から
図7、
図10を参照すると、具体的には、上部ハウジング442は、板状であってもよく、下部ハウジング441は、下部ハウジング底壁4411と下部ハウジング側壁4412とを含むことができ、下部ハウジング側壁4412は、下部ハウジング底壁4411の外周に囲まれ、閉鎖して設けられ、ここで、下部ハウジング側壁4412の上端又は上部が上部ハウジング442に接続され、下部ハウジング4412の下端又は下部が下部ハウジング底壁4411に接続される。下部ハウジング底壁4411は、ライナー120に向かい、下部ハウジング底壁4411は、平面部4413と、平面部4413に接続された下部ハウジング延在部4414とを有し、下部ハウジング延在部4414は、ライナー120内に位置し、ライナー120の後側に向かっている。
【0039】
ここで、ライナー120の上壁の一部は、開放的に設けられてもよく、換言すれば、ライナー120の上壁の一部には、下部ハウジング取付孔があり、下部ハウジング底壁4411は、下部ハウジング取付孔に嵌め込まれ、これにより、ライナー120の上壁が密閉される。即ち、下部ハウジング底壁4411は、ライナー120の上壁の一部として機能する。このように、下部ハウジング底壁4411に貫通孔を直接開けることにより、ライナー120と給気ユニット収容キャビティとの連通を実現することができる。
【0040】
具体的な実装では、平面部4413には、下部ハウジング排気口4415があり、下部ハウジング延在部4414には、下部ハウジング還気口4416があり、下部ハウジング排気口4415と下部ハウジング還気口4416は、給気ユニット収容キャビティとライナー120を連通するために使用され、下部ハウジング排気口4415、下部ハウジング還気口4416及び給気ユニット収容キャビティは、気流循環チャネルを共同で形成する。ここで、下部ハウジング排気口4415は、第2キャビティ室444に対向し、下部ハウジング還気口4416は、第1キャビティ室443に対向する。
【0041】
説明すべきものとして、下部ハウジング排気口4415、下部ハウジング還気口4416及び給気ユニット収容キャビティは、ライナー120と給気ボックス440の間の気流循環のための気流循環チャネルを共同で形成する。この気流循環は、補助気流循環と呼ばれても良く、主に第1給気コンポーネント410によって動力が供給される。衣類ケア機は、主に第2給気コンポーネント420によって動力が供給される主気流循環をさらに有する。
【0042】
以下、第1給気コンポーネント410と第2給気コンポーネント420の構造と組み合わせて、ライナー120内の気流循環方式について説明する。
【0043】
第1給気コンポーネント410は、第1送風機411とヒーター412とを含むことができ、ヒーター412は、第1送風機411と上部ハウジング442の間に位置する。ここで、ヒーター412は、気体を加熱するために使用され、PTCヒーター、プーリーヒーターなどであってもよい。第1送風機411は、負圧を発生させて気流を循環させ、下部ハウジング4416を介して給気ユニット収容キャビティの第1キャビティ室443にライナー120内の気流を連続的に吸引し、気流をヒーター412により加熱して第2キャビティ室444に吹き込み、次に下部ハウジング排気口4415を介してライナー120に吹き込む。ここで、下部ハウジング還気口4416の数は、複数であってもよく、下部ハウジング還気口4416は、ユーザ、特に子供の指が給気ユニット収容キャビティに入ることを防ぐために格子状に設けられる。
【0044】
第1給気コンポーネント410は、給気ユニット収容キャビティの気流を加熱し、衣類ケア機の乾燥モードの場合、第1給気コンポーネント410は、熱風を出力し、衣類160の上半分の水分の蒸発を加速し、衣類160の乾燥速度を高めることができる。同時に、スチームケアの状態で、底部の第2給気コンポーネント420によって出力される水蒸気分子を2回目加熱して蒸発させ、次に第1送風機411の作用で衣類160の外面及び内部に輸送することができ、2回目蒸発された水蒸気透過能力がより強く、ケア効果がより高い。
【0045】
1つの可能な実施形態では、給気ユニット400は、外部循環乾燥モードにあり、このとき、ケアボックス100には、外部環境と連通する2つの通気孔も設けられ、そのうちの1つの通気孔は、高温多湿の気体を排出するために使用され、もう一方の通気孔は、乾燥した冷たい気体を通過させるために使用され、このように循環するとライナー120内の衣類160が乾燥される。
【0046】
引き続き
図2から
図8を参照すると、別の可能な実施形態では、給気ユニット400は、内部循環乾燥モードにあり、このとき、給気ユニット400は、第2給気コンポーネント420をさらに含み、第2給気コンポーネント420は、衣類を乾燥させるために、ライナー120内の水蒸気を凝縮させて凝縮水を形成するために使用される。ここで、第2給気コンポーネント420は、ケアボックス100の底部の取付スペース140に取り付けられ、第2給気コンポーネント420の還気ポート421と排気ポート422は、ケアボックス100の底壁に設けられる。このように、第1給気コンポーネント410と第2給気コンポーネント420は、衣類160を乾燥させるために、ケアボックス100の上部及び底部にそれぞれ設けられ、これは、特にロングコート、綿コートなどの乾燥効率を向上させることに役立つ。
【0047】
ここで、第2給気コンポーネント420は、コンプレッサー425、蒸発器426、凝縮器423及び第2送風機424を含む。本願の実施例によって提供される第2給気コンポーネント420の乾燥原理は次のとおりである:
第2送風機424が回転して負圧領域を発生させることにより、ケアスペース150内の湿った冷たい気体が還気ポート421を通ってケアボックス100の底部の取付スペース140に入り、冷媒は、コンプレッサー425の作用で高温高圧の気体となり、高温高圧の気体は、凝縮器423で放熱し、冷媒は、低温の液体となり、放熱した熱により、湿った冷たいガスが加熱されて高温多湿の気体が形成される。低温液体の冷媒は、蒸発器426を通過すると、高温多湿の気体と熱交換し、気体の水分が蒸発器426で凝縮されて凝縮水となり、凝縮水タンクに貯留され、蒸発器426の冷媒が加熱されてコンプレッサー425に循環し、高温多湿の気体が熱交換後に乾燥気体となり、排気ポート422を通ってライナー120内に排出され、このようにしてライナー120内の衣類が往復乾燥される。
【0048】
引き続き
図1から
図14を参照すると、以下、気流循環チャネルの構造について説明する。
【0049】
本願では、気流循環チャネルは、主気流チャネル450、ライナー気流チャネル460及び少なくとも1つのハンガー気流チャネル430を含み、各ハンガー気流チャネル430とライナー気流チャネル460の両方は、主気流チャネル450と連通し、各ハンガー気流チャネル430とライナー気流チャネル460は、互いに離隔される。即ち、各ハンガー気流チャネル430は、互いに離隔されており、互いに連通しなくてもよい。各ハンガー気流チャネル430は、ライナー気流チャネル460と互いに離隔されており、互いに連通してなくてもよい。
【0050】
主気流チャネル450は、第1キャビティ室443に対応し、ハンガー気流チャネル430とライナー気流チャネル460は、第2キャビティ室444に対応し、回転ユニット500の一部は、ハンガー気流チャネル430内に挿入される。
【0051】
各ハンガー気流チャネル430は、ライナー気流チャネル460と互いに離隔される。幾つかの実施例では、給気ボックス440は、給気ユニット収容キャビティ内に位置する収容キャビティ仕切りハウジング445をさらに含み、収容キャビティ仕切りハウジング445は、第1キャビティ体4451と、第1キャビティ体4451に隣接する第2キャビティ体445とを有し、第1給気コンポーネント410は、第1キャビティ体4451内に位置し、第1キャビティ体4451は、第1キャビティ室443内に位置し、第2キャビティ体4452は、第2キャビティ室444内に位置する。
【0052】
具体的な実装では、第1キャビティ体4451と第2キャビティ体4452の上部ハウジング442から下部ハウジング441への両側に開口部があるため、気流は、第1キャビティ体4451の上部から第2キャビティ体4452の上部に流れ、それによって第2キャビティ室4452に入る。
【0053】
具体的には、第1給気コンポーネント410は、給気コンポーネント固定ベース413をさらに有し、ヒーター412と第1送風機411の両方は、給気コンポーネント固定ベース413内に位置し、給気コンポーネント固定ベース413は、第1キャビティ体4451内に位置してもよく、第1キャビティ体4451の一端は、第1キャビティ体4451と連通し、第1キャビティ体4451の他端は、第2キャビティ体4452と連通し、気流を第1キャビティ体4451の上部から第2キャビティ体4452の上部に流す。ヒーター412の外周側には、少なくとも2つの断熱スリーブ4121があり、第1キャビティ体4451の上部ハウジング442に向かう側には、取り付けノッチ4423があり、断熱スリーブ4121は、取り付けノッチ4423に挿入され、ヒーター412を第1キャビティ体4451内に固定し、断熱スリーブ4121は、断熱の役割を果たし、ヒーター412によって発生した熱が収容キャビティ仕切りハウジング445を介して上部ハウジング442及び下部ハウジング441に伝達されることを回避する。
【0054】
幾つかの実施例では、回転ユニット500は、それ自体の軸線の周りに回転できる少なくとも1つの回転軸510を有し、回転軸510は、ハンガー気流チャネル430内に挿入され、ハンガー気流チャネル430に1対1で対応して設けられ、下部ハウジング441の内壁は、第2キャビティ体4452に延在する少なくとも1つの閉じた止め輪4417を有し、下部ハウジング排気口4415は、少なくとも1つの内側排気口4418を含み、止め輪4417は、内側排気口4418に1対1で対応して設けられ、止め輪4417の内壁と内側排気口4418は、ハンガー気流チャネル430を共同で形成し、内側排気口4418には、支持部4419があり、回転軸510は、支持部4419に当接し、回転軸510の一部は、支持部4419を通ってライナー120内に延びる。
【0055】
第2キャビティ体4452の内壁と止め輪4417の外壁の間には隙間があり、下部ハウジング排気口4415は、少なくとも1つの外側排気口4420を含み、第2キャビティ体4452の内壁、下部ハウジング441の内側底壁の一部、止め輪4417の外壁及び外側排気口4420は、ライナー気流チャネル460を共同で形成し、ライナー気流チャネル460は、ハンガー気流チャネル430の周囲に設けられる。
【0056】
具体的な実装では、止め輪4417は、円形リング又は矩形リングであってもよい。1つの止め輪4417は、1つの内側排気口4418に対応し、止め輪4417の内壁と止め輪4417に対向する内側排気口4418は、ハンガー気流チャネル430を共同で形成し、1つの回転軸510は、1つのハンガー200に接続され、1つのハンガー200は、1つのハンガー気流チャネル430に対応する。ハンガー200の底部には、少なくとも1つのハンガー排気口230があり、ハンガー200の上部には、ハンガー給気口210があり、ハンガー給気口210は、内側排気口4418に対向しかつ内側排気口4418と連通する。このようにして、気流の一部は、ハンガー気流チャネル430の内側排気口4418を通ってハンガー給気口210に入り、次にハンガー排気口230を通ってハンガー200上の衣類160の内部に流れ(気流の流れ方向は
図6及び
図7に示す実線の矢印で示される)、気流の別の一部は、ライナー気流チャネル460を通ってライナー120に入り、ライナー120内の衣類の外部に流れ(気流の流れ方向は
図6及び
図7に点線の矢印で示される)、これにより、衣類160の内部及び外部が同時にケアされ、衣服のケア効果が向上する。
【0057】
引き続き
図5、
図6、
図9から
図14を参照すると、ライナー気流チャネル460をガイドする。幾つかの実施例では、給気ボックス440は、エアガイドハウジング446をさらに含み、エアガイドハウジング446は、収容キャビティ仕切りハウジング445と下部ハウジング441の間に位置し、エアガイドハウジング446には、少なくとも1つの取付孔4461があり、取付孔4461は、止め輪4417に合わせて1対1で対応して設けられ、取付孔4461は、止め輪4417に穿設され、取付孔4461の内壁は、止め輪4417の外壁に当接する。
【0058】
エアガイドハウジング446には、複数のエアガイド溝4462があり、隙間内の気流は、エアガイド溝4462と外側排気口4420を順次通ってライナー120に入る。エアガイド溝4462によってライナー気流チャネル460に入る気流を収束させることにより、ライナー120に入る気流をより集中させ、噴霧距離をより長くすることができる。
【0059】
具体的な実装では、各エアガイド溝4462は、矩形アレイ状に配列され、取付孔4461は、隣接する2列のエアガイド溝4462の間に位置し、エアガイド溝4462の延在方向は、各エアガイド溝4462の配列方向と一致し、エアガイド溝4462の延在方向の少なくとも一側には、エアガイド部材4463が設けられ、エアガイド部材4463は、エアガイド溝4462の外側に向かって傾斜し、これにより、エアガイド溝4462に対する片面のエアガイド又は両面のエアガイドが形成されてもよい。
【0060】
ここで、エアガイド部材4463とエアガイド溝4462の延在方向に延びる鉛直面との夾角Eは、15°~45°である。このようにすると、加工が便利になり、エアガイド溝4462に対するエアガイド効果が高い。
【0061】
一実施例では、衣類ケア機は、温度検出部材800と灯光モジュール900とをさらに含み、温度検出部材800は、第1キャビティ室443内に位置し、温度検出部材800は、衣類ケア機内の統合コントローラーに電気的に接続されてもよく、温度検出部材800により第1キャビティ室443内の温度が検出され、第1キャビティ室443内の温度が予め設定された温度値以下である場合、第1給気コンポーネント410をオフにし、第2給気コンポーネント420のみをオンにするように選択することができ、それによってエネルギーの浪費が低減され、第1キャビティ室443内の温度が予め設定された温度値よりも高い場合、衣類160のケア効果を保証するために、第1給気コンポーネント410と第2給気コンポーネント420をオンにする。
【0062】
灯光モジュール900は、ライナー120に光を提供するために使用され、灯光モジュール900は、ライナー120内に位置し、灯光モジュール900は、下部ハウジング延在部4414に接続される。灯光モジュール900の発光面は、衣類160に向かい、ドア130が開くと、灯光モジュール900は、同時に点灯されてもよい。
【0063】
上部ハウジング442と収容キャビティ仕切りハウジング445の間には、ハウジングシールリング470があり、これにより、気流が上部ハウジング442と収容キャビティ仕切りハウジング445の間の隙間から流出することを防止する。
【0064】
上部ハウジング442には、少なくとも1つの回転軸支持穴4421があり、回転軸支持穴4421に回転軸衝撃吸収リング4422が嵌合され、回転軸510は、回転軸衝撃吸収リング4422を介してハンガー気流チャネル430に挿入される。
【0065】
図15は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの分解図であり、
図16は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの一部の構造概略図であり、
図17は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの一部の上面図であり、
図18は
図17のF-F断面の断面図であり、
図19は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの第1状態の構造概略図であり、
図20は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの第2状態の構造概略図であり、
図21は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転ユニットの第3状態の構造概略図であり、
図22は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転軸コンポーネントの分解図であり、
図23は本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるスイングレバーの構造概略図であり、
図24は本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるスライダーの構造概略図であり、
図25は本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるクランクの概略構成図であり、
図26は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における駆動ターンテーブルの構造概略図であり、
図27は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転軸の構造概略図である。
【0066】
図1から
図27を参照すると、本願では、回転ユニット500は、ハンガー200を動かして往復スイングさせることができ、衣類ケア機の動作が終了したり、スイング過程に一時停止したりすると、ハンガー200のスイングが直ちに停止し、このときにハンガー200と本体の間に一定のたわみが形成されると、ハンガー200を本体からスムーズに取り出すことが困難となる。即ち、ハンガー200は、
図20又は
図21に示す傾斜位置にあり、キャビネットのライナー120内のスペースが限られているため、傾斜したハンガー200がより多くのスペースを占有するため、ハンガー200を本体のライナー120からスムーズに取り出すことが困難となる。
【0067】
これに基づき、幾つかの実施例では、衣類ケア機は、コントローラー(図示せず)と検出コンポーネント700とをさらに含み、回転ユニットは、駆動部材520とスイング構造5とを含み、スイング構造5は、ハンガー200を接続するために使用され、駆動部材520は、スイング構造5に接続されて、スイング構造5によってハンガー200を駆動して初期位置の両側で往復スイングさせる。
【0068】
検出コンポーネント700と駆動部材520の両方は、コントローラーに電気的に接続され、検出コンポーネント700は、スイング構造5の位置を検出するために使用され、駆動部材520の駆動が停止すると、コントローラーは、ハンガー200を初期位置までスイングさせるために、スイング構造5を予め設定された位置に復帰させるように駆動するように駆動部材520を制御する。
【0069】
説明すべきものとして、
図19におけるハンガー200の位置がハンガー200の初期位置であり、このとき、ドア130を開くと、ハンガー200の長手方向がユーザに垂直に向かうため、ユーザは、ハンガー200をライナー120から取り出すことが容易になる。
図19におけるスイング構造5の位置は、スイング構造5の予め設定された位置である。
【0070】
具体的な実装では、スイング構造5は、スイングレバーやクランクロッカーなどのスイング構造であってもよいが、本実施例はこれに限定されるものではない。検出コンポーネント700は、スイング構造5の位置を継続的に検出することができ、又は、駆動部材520が駆動を停止した時のみ、スイング構造5の位置を検出することができる。駆動部材520が駆動を停止する限り、コントローラーは、ハンガー200を初期位置までスイングさせるために、スイング構造5を予め設定された位置に復帰させるように駆動するように駆動部材520を制御し、これにより、駆動部材520が停止した後、ハンガー200の長手方向は、ユーザに垂直に向かい、
図19の初期位置を維持すると、ハンガー200をライナー120から取り外すことが容易となる。
【0071】
具体的な実装では、検出コンポーネント700は、回転ユニット500に接続されてもよく、衣類ケア機の電源が切れている場合、又は衣類ケア機が一時的に停止する場合、衣類160を取り出す必要があり、したがって、本実施例では、検出コンポーネント700は、衣類ケア機の電源が切れ、又は衣類ケア機が一時的に停止し、その結果、駆動部材520が駆動を停止する場合、スイング構造5の位置を検出するために使用される。衣類ケア機が通常に衣類160をケアする過程では、検出コンポーネント700は、スイング構造5の位置を検出する必要がなく、これにより、検出コンポーネント700の移行及び無駄な使用が回避され、検出コンポーネント700の耐用年数が向上する。
【0072】
具体的には、検出コンポーネント700は、検出部材710とセンシング部材720とを含み、検出部材710は、センシング部材720を検出するために使用され、つまり、センシング部材720は、検出部材710によってセンシングされてもよく、スイング構造5が予め設定された位置にある場合、検出部材710とセンシング部材720は、対向しており、検出部材710とセンシング部材720が対向する場合、検出部材710は、センシング部材720をセンシングし、センシング信号に変換してコントローラーに伝送し、このとき、コントローラーは、スイング構造5が予め設定された位置にあるように、駆動を停止するように駆動部材520を制御する。
【0073】
ここで、検出部材710とセンシング部材720のうちの少なくとも一方は、回転ユニット500に位置する。
【0074】
具体的な実装では、センシング部材720は、磁気部材であり、検出部材710は、センサー又は近接スイッチである。例えば、センシング部材720は、磁石であり、検出部材710は、ホールセンサーであり、磁気吸引力によってセンシングするため、検出部材710のセンシングがより敏感になる。
【0075】
引き続き
図1から
図27を参照すると、本願においてスイング構造5は、接続コンポーネント530と、接続コンポーネント530に接続されたターンテーブルコンポーネント540とを含み、ここで、ターンテーブルコンポーネント540は、駆動ターンテーブル541と、駆動ターンテーブル541に接続された少なくとも1つの従動ターンテーブル542とを含み、駆動ターンテーブル541と各従動ターンテーブル542は、いずれもハンガー200を接続するために使用されてもよい。
【0076】
駆動部材520は、予め設定された角度に沿って可変速度で往復スイングするように接続コンポーネント530を駆動し、駆動ターンテーブル541を動かしてその軸線の周りに予め設定された角度に沿って可変速度で往復回転させるために使用され、各従動ターンテーブル542は、駆動ターンテーブル541と連動して、従動ターンテーブル542をその軸線の周りに可変速度で往復回転させる。
【0077】
具体的には、駆動部材520は、モーター又は回転シリンダであってもよく、駆動部材520自体の可変速往復スイングにより、又は、駆動部材520の回転を接続コンポーネント530に伝達し、接続コンポーネント530によって回転運動を可変速往復スイングに変換することにより、駆動ターンテーブル541を動かしてその軸線の周りに予め設定された角度に沿って可変速度で往復回転させ、従動ターンテーブル542を動かしてその軸線の周りに予め設定された角度に沿って可変速度で往復回転させる。このように、駆動ターンテーブル541と各従動ターンテーブル542に接続されたハンガー200は、予め設定された角度に沿って可変速度で往復回転することができ、ハンガー200は、スイング過程で異なる加速度を有し、これにより、衣類160のスイング効果が向上し、衣類160に付着したホコリ又は糸くずなどの異物を振り落とすことが容易となる。
【0078】
本実施例では、接続コンポーネント530は、スイングガイドロッドコンポーネントであってもよく、スイングガイドロッドコンポーネントは、駆動部材520に接続され、スイングガイドロッドコンポーネントは、駆動部材520の回転運動を可変速往復スイングに変換する。スイングガイドロッドコンポーネントの高速復帰特性により、予め設定された角度でのハンガー200の可変速移動が実現され、これにより、衣類160は、スイング過程で異なる加速度を有し、その結果、衣類160は、ねじれ過程でゆっくりと進み、高速復帰し、これにより、衣類160は、ねじり過程でより良い慣性を有し、それによってより高いねじり効果が達成される。
【0079】
引き続き
図15から
図21を参照すると、具体的な実装では、スイングガイドロッドコンポーネントは、スイングレバー531、スライダー532、及びスライダー532に接続されたクランク533を含み、スイングレバー531は、駆動ターンテーブル541に接続され、スイングレバー531には、スイングレバー531の延在方向に沿って延在するスイングレバーシュート5311があり、スライダー532は、スイングレバーシュート5311に挿入され、クランク533は、駆動部材520がクランク533によってスライダー532をスイングレバーシュート5311内に往復スライドするように駆動し、スイングレバー531が駆動ターンテーブル541を動かしてその軸線の周りに予め設定された角度に沿って可変速度で往復回転するように、駆動部材520の出力軸に接続される。
【0080】
本願では、駆動部材520は、それに接続されたクランク533を動かして駆動部材520の出力軸の軸線の周りに回転させ、クランク533が一回転する過程で、スライダー532を動かしてスイングレバーシュート5311の延在方向に沿って往復摺動させ、スライダー532の摺動過程でスイングレバー531を動かして
図21の左側の最大位置、初期位置と
図20の右側の最大位置の間に移動させて摺動させ、スイングレバー531の復帰過程における高速復帰特性により、駆動ターンテーブル541を動かしてその軸線の周りに予め設定された角度に沿って可変速度で往復回転させる。
【0081】
説明すべきものとして、予め設定された角度は、スイングレバー531のスイング範囲に応じて決定されてもよく、スイングレバー531が初期位置にある(即ち
図19におけるスイングレバー531の角度が0°である)場合、スライダー532は、スイングレバーシュート5311の延在方向の第1端に位置する。スイングレバーシュート5311の延在方向の第1端からスイングレバーシュート5311の中央部までのスライダー532の摺動に伴い、スイングレバー531は、
図21の左側の最大位置までスイングし、このとき、スイングレバー531とその初期位置の間には第1夾角がある。スライダー532の継続的な摺動に伴い、スライダー532は、スイングレバーシュート5311の中央部からスイングレバーシュート5311の延在方向の他端まで摺動し、スイングレバー531は、初期位置に戻る。スライダー532の継続的な摺動に伴い、スライダー532は、スイングレバーシュート5311の延在方向の第2端からスイングレバーシュート5311の中央部まで摺動し、スイングレバー531は、
図20の右側の最大位置までスイングし、このとき、スイングレバー531とその初期位置の間には第2夾角がある。第1夾角と第2夾角の合計が予め設定された角度であり、即ち第1夾角と第2夾角は、予め設定された角度を共同で構成する。
【0082】
スライダー532がスイングレバーシュート5311の中央部からスイングレバーシュート5311の延在方向の第1端まで摺動し、又は、スライダー532がスイングレバーシュート5311の中央部からスイングレバーシュート5311の延在方向の他端に摺動する過程は、スイングレバー531の復帰と呼ばれても良いことが理解できる。
【0083】
具体的な実装では、スイングレバー531の第1端は、駆動ターンテーブル541に接続されてもよく、これにより、スイングレバー531の往復変速スイング過程にスイングレバー531の第1端が他の部材と干渉することを回避する。スイングレバー531の第2端は、空中に吊り下げられており、自由に動くことができる。
【0084】
本願では、スイングガイドロッドコンポーネントは、スイングレバーブラケット534をさらに含み、スイングレバーブラケット534には、スイングレバーエンドシュート5341があり、スイングレバー531の一部は、スイングレバーエンドシュート5341内に位置し、スイングレバーエンドシュート5341の延在方向に沿って移動する。これにより、スイングレバー531の空中に吊り下げられて自由移動可能な第2端がスイングレバーエンドシュート5341によって支持され、スイングレバー531は、スムーズに往復スイングすることができる。
【0085】
一実施例では、スイングレバーエンドシュート5341は、円弧状であり、スイングレバーエンドシュート5341の中心角は、予め設定された角度以上である。スイングレバー531は、スイングレバーエンドシュート5341の延在範囲内でスイングし、スイングレバーエンドシュート5341の中心角が予め設定された角度に等しくなると、スイングレバー531は、
図20の右側の最大位置までスイングし、スイングレバー531の第2端の側面は、スイングレバーエンドシュート5341の一端に当接し、スイングレバー531は、
図21の左側の最大位置までスイングし、スイングレバー531の第2端の側面は、スイングレバーエンドシュート5341の他端に当接し、これにより、スイングレバー531のスイング範囲は、スイングレバーエンドシュート5341内に制限される。
【0086】
1つの可能な実施形態では、スイングレバー531の第2端は、スイングレバーエンドシュート5341の切欠きを通ってスイングレバーエンドシュート5341に延びる。このとき、スイングレバー531の第2端の端面には、ローラー5313が設けられ、ローラー5313の車輪面がスイングレバーエンドシュート5341の底部に転がり接触し、及び/又は、スイングレバー531には、ローラー5313が設けられ、ローラー5313は、スイングレバー531の第2端に近く、ローラー5313の車輪面は、スイングレバーエンドシュート5341の少なくとも1つの内壁に転がり接触する。
【0087】
具体的な実装では、スイングレバー531にローラー取付溝5314を開設することができ、ローラー取付溝5314は、スイングレバー531の第2端部に近く、ローラー5313は、ローラー取付溝5314に転動可能に接続され、ローラー取付溝5314の車輪面は、スイングレバーエンドシュート5341の対向する2つの内壁の間に当接する。
【0088】
別の可能な実施形態では、スイングレバーエンドシュート5341は、上部と底壁が連通する溝状の構造であってもよく、スイングレバー531の第2端は、スイングレバーエンドシュート5341の切り欠き及び底部を通ってスイングレバーエンドシュート5341から延出し、スイングレバー531には、ローラー5313が設けられ、ローラー5313は、スイングレバー531の第2端に近く、ローラー5313の車輪面は、スイングレバーエンドシュート5341の少なくとも1つの内壁に転がり接触する。
【0089】
スイングレバー531と駆動ターンテーブル541との間の接続を容易にするために、本願では、スイングレバー531には、スイングレバー接続部5312もあり、スイングレバー接続部4312は、駆動ターンテーブル541に嵌合され、駆動ターンテーブル541に取り外し可能に接続され、スイングレバーシュート5311は、スイングレバー接続部5312とローラー5313の間に位置する。例えば、スイングレバー接続部5312には、ラグシート及びラグシートに設けられたラグ穴があり、これに対応して、駆動ターンテーブル541には、ラグシート及びラグシートに設けられたラグ穴があり、ネジは、スイングレバー接続部5312のラグ穴と駆動ターンテーブル541のラグ穴を順次貫通してスイングレバー531と駆動ターンテーブル541とを接続する。
【0090】
ターンテーブルコンポーネント540を取り付けることが容易になるために、幾つかの実施例では、回転ユニット500は、固定フレーム550をさらに含み、固定フレーム550には、間隔をあけて並んで設けられた少なくとも2つのターンテーブル取付孔551があり、駆動ターンテーブル541と各従動ターンテーブル542は、異なるターンテーブル取付孔551にそれぞれ取り付けられ、ターンテーブル取付孔551の数が3つ以上である場合、駆動ターンテーブル541は、固定フレーム550の中央部のターンテーブル取付孔551に位置する。各従動ターンテーブル542は、駆動ターンテーブル541と連動しており、駆動ターンテーブル541を各従動ターンテーブル542の中央部に設けることにより、駆動ターンテーブル541から各従動ターンテーブル542に伝達される力をより均一にする。
【0091】
本実施例では、接続ロッド535を介して駆動ターンテーブル541と各従動ターンテーブル542とを接続し、各従動ターンテーブル542と駆動ターンテーブル541との連動を実現することができる。具体的には、スイングガイドロッドコンポーネントは、複数の接続ロッド535を含み、各接続ロッド535は、端から端まで順次ヒンジ接続されて2つの接続ロッドグループを形成し、2つの接続ロッドグループは、互いに平行であり、駆動ターンテーブル541の対向する両側にそれぞれ位置する。
【0092】
同一の接続ロッドグループにおける接続ロッド535の両端は、隣接する従動ターンテーブル542にそれぞれヒンジ接続され、又は、同一の接続ロッドグループにおける接続ロッド535の両端は、隣接する従動ターンテーブル542と駆動ターンテーブル541にそれぞれヒンジ接続される。
【0093】
同一の接続ロッドグループにおける接続ロッド535と駆動ターンテーブル541とのヒンジポイントは、隣接する2つの接続ロッド535のヒンジポイントと重なり、同一の接続ロッドグループにおける接続ロッド535と従動ターンテーブル542とのヒンジポイントは、隣接する2つの接続ロッド535のヒンジポイントと重なる。
【0094】
説明を容易にするために、本実施例及び図面では、接続ロッド535の数が4つであり、従動ターンテーブル542の数が2つである場合について説明する。
【0095】
4つのうちの2つごとに接続ロッドグループを形成し、平行な4本の接続ロッドを形成し、2つの従動ターンテーブル542は、駆動ターンテーブル541の両側にそれぞれ位置し、1番目の接続ロッド535の第1端は、1番目の従動ターンテーブル542にヒンジ接続され、1番目の接続ロッド535の第2端、2番目の接続ロッド535の第1端及び駆動ターンテーブル541は、駆動ターンテーブル541の同じポイントでヒンジ接続され、2番目の接続ロッド535の第2端は、2番目の従動ターンテーブル542にヒンジ接続される。3番目の接続ロッド535と4番目の接続ロッド535は、駆動ターンテーブル541の他側に位置し、駆動ターンテーブル541及び各従動ターンテーブル542とのヒンジ接続方式が1番目の接続ロッド535及び2番目の接続ロッド535とのヒンジ接続方式と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0096】
スイングレバー531が初期位置にある場合、駆動ターンテーブル541の接続ロッド535の2つのヒンジポイントの間の間隔Jは、1mm以上且つ2mm以下である。このようにして、接続ロッドグループの転位配列の形態が形成され、スイングレバー531が死点位置にあるときに固着することを回避する。
【0097】
引き続き
図15から
図27を参照すると、以下にクランク533、駆動部材520及びスライダー532の接続方式について説明する。
【0098】
クランク533には、第1接続部5331と第2接続部5332があり、第1接続部5331は、駆動部材520の出力軸に嵌合されて駆動部材520の出力軸に固定的に接続され、スライダー532には、スライダー摺動部5321とスライダー挿入部5322があり、スライダー摺動部5321は、スイングレバーシュート5311内に位置し、スライダー挿入部5322の第1端は、スライダー摺動部5321に接続され、スライダー挿入部5322は、第2接続部5332内に挿入されて第2接続部5332に回転可能に接続される。
【0099】
具体的には、第1接続部5331と第2接続部5332の両方は、スリーブ形状であってもよく、第1接続部5331は、駆動部材520の出力軸に嵌合され、接続軸が第1接続部5331の軸方向に垂直な方向から第1接続部5331と駆動部材520の出力軸を貫通することにより、クランク533と駆動部材520の出力軸とを固定的に接続し、両者の相互の回転を防止する。
【0100】
ここで、スライダー挿入部5322の外周側には、スライダー延在部5323もあり、スライダー延在部5323は、スイングレバー531のクランク533に向かう面に当接し、これにより、スライダー摺動部5321は、スイングレバー531がスライダー挿入部5322に移動することを防止するために、スイングレバーシュート5311内に摺動する。
【0101】
スライダー挿入部5322の第2端は、第2接続部5332の外側に位置し、摺動スペーサー5324とスペーサスリーブ5325が順次嵌合される。これにより、クランク533とスライダー532の間の直接滑り摩擦による磨耗が回避される。
【0102】
ハンガー200と回転ユニット500との間の接続を容易にするために、本願では、回転ユニット500は、少なくとも2つの回転軸コンポーネントをさらに含み、駆動ターンテーブル541と各従動ターンテーブル542は、回転軸コンポーネントにそれぞれ1対1で対応して接続され、回転軸コンポーネントは、ハンガー200に対向して接続される。
【0103】
具体的には、回転軸コンポーネントは、回転軸510と回転軸固定ベース560とを含み、回転軸510は、回転軸固定ベース560に嵌合されて回転軸固定ベース560に対して回転でき、回転軸固定ベース560は、固定フレーム550に接続される。
【0104】
回転軸510の両端には、それぞれ回転軸第1挿入部511と回転軸第2挿入部513とがあり、回転軸第1挿入部511は、ハンガー200に対向して接続され、駆動ターンテーブル541又は各従動ターンテーブル542は、回転軸第2挿入部513に取り外し可能に接続される。ここで、回転軸第1挿入部511と回転軸第2挿入部513には、ネジ穴が設けられてもよく、回転軸第1挿入部511とハンガー200とをネジで相対的に接続し、又は、駆動ターンテーブル541と回転軸第2挿入部513とをネジで接続し、又は、従動ターンテーブル回転軸542と回転軸第2挿入部513とをネジで接続する。回転軸第1挿入部511及び回転軸第2挿入部513の回転軸510から離れる端部には、平坦位置が設定されてもよく、即ち、回転軸第1挿入部511の軸方向又は回転軸第2挿入部513の軸方向に沿って一部が切り取られ、それによって回転軸第1挿入部511の断面又は回転軸第2挿入部513の断面がD字状となり、これにより、ハンガー200と回転軸第1挿入部511との相対回転、及び駆動ターンテーブル541又は各従動ターンテーブル542と回転軸第2挿入部513との相対回転を防止する。
【0105】
ハンガー200に対向して接続された回転軸第1挿入部511の一部の断面は、ハンガー200と回転軸第1挿入部511との相対回転を防止するために、三角形又は他の多角形であってもよい。又は、駆動ターンテーブル541又は各従動ターンテーブル542に接続された回転軸第2挿入部513の一部の断面は、駆動ターンテーブル541又は各従動ターンテーブル542と回転軸第2挿入部513との相対回転を防止するために、三角形又は他の多角形であってもよいことが理解できる。
【0106】
回転軸第1挿入部511及び回転軸第2挿入部513の両方には、ベアリング514とベアリングカバー515が嵌合され、少なくとも1つのベアリングカバー515と回転軸固定ベース560は、固定的に接続され又は一体に成形される。ベアリング514の内輪は、回転軸第1挿入部511又は回転軸第2挿入部513に嵌合され、ベアリング514の外輪は、回転軸固定ベース560に固定的に接続され、それによって回転軸510は、回転軸固定ベース560に対して回転する。ここで、ベアリング514は、ボールベアリングであってもよく、これにより、回転軸510の回転によるノイズが小さくなり、静音効果がより高くなる。具体的な実装では、回転軸第1挿入部511と回転軸第2挿入部513の直径が回転軸510の直径よりも小さくてもよいため、回転軸第1挿入部511及び回転軸第2挿入部513のそれぞれと回転軸510との接続部に軸肩が形成され、ベアリング514は、ベアリング514の取り付け及び固定を容易にするために、軸肩に当接する。
【0107】
ここで、回転軸固定ベース560は、熱風衝撃又は熱空気衝撃を直接受けることを回避するように回転軸510とベアリング514を保護し、回転軸510とベアリング514の耐用年数を延長する。
【0108】
回転軸第1挿入部511と回転軸第2挿入部513の両方にベアリングスリーブ516が嵌合され、ベアリングスリーブ516には、第1ストッパ部5161があり、駆動ターンテーブル541及び/又は各従動ターンテーブル542には、第1ストッパ部5161とマッチングする第2ストッパ部543がある。ここで、第1ストッパ部5161と第2ストッパ部543の数は少なくとも1つであってもよく、第1ストッパ部5161と第2ストッパ部543のうちの一方が溝であり、他方が溝に合わせた切り欠きであり、これにより、ハンガー200と回転軸第1挿入部511との相対回転、及び駆動ターンテーブル541又は各従動ターンテーブル542と回転軸第2挿入部513との相対回転を防止する。第1ストッパ部5161と第2ストッパ部543は、上記平坦位置であってもよく、このとき、回転軸第1挿入部511511と回転軸第2挿入部513に平坦位置が設定されなくてもよい。
【0109】
幾つかの実施例では、回転ユニット500は、駆動部材ブラケット570をさらに含み、駆動部材520は、駆動部材ブラケット570に取り付けられ、駆動部材ブラケット570は、固定フレーム550に接続され、スイングレバーブラケット534は、駆動部材ブラケット570に接続される。これにより、回転ユニット500の各部材が接続され、回転ユニット500全体の取り外し及び組み立てが容易になる。
【0110】
回転ユニット500は、回転ユニット上蓋580をさらに含み、回転ユニット上蓋580は、固定フレーム550に覆われ、固定フレーム550と共に回転ユニットキャビティ体を形成し、スイングレバーブラケット534、駆動部材ブラケット570、スイングレバー531、スライダー532及びターンテーブルコンポーネント540は、回転ユニットキャビティ体内に位置する。
【0111】
具体的な実装では、固定フレーム550の回転ユニット上蓋580に向かう面には、少なくとも1つの固定フレームショックパッド552があり、固定フレームショックパッド552は、回転ユニット上蓋580に当接する。これにより、回転ユニット500の動作時に発生するノイズ、及び回転ユニット500と本体との共振を低減することができる。
【0112】
引き続き
図15から
図18を参照すると、以下に回転ユニット500の具体的な構造と組み合わせて、検出コンポーネント700の異なる設置位置について説明する。
【0113】
1つの可能な実施形態では、検出部材710とセンシング部材720のうちの一方は、スイングレバー531に位置し、他方は、スイングレバーエンドシュート5341に位置する。本実施例では、検出部材710がスイングレバーエンドシュート5341に位置し、センシング部材720は、スイングレバー531に位置する場合について説明する。例えば、検出部材710は、スイングレバーエンドシュート5341の内壁に位置し、センシング部材720は、スイングレバー531のスイングレバーエンドシュート5341に向かう面に位置し、又は、検出部材710は、スイングレバーエンドシュート5341の内底壁に位置し、センシング部材720は、スイングレバー531のスイングレバーエンドシュート5341に向かう端面に位置する。
【0114】
別の可能な実施形態では、検出部材710とセンシング部材720のうちの一方は、スイングレバー531に位置し、他方は、回転ユニット上蓋580のスイングレバー531に向かう面に位置する。スイングレバー531には、検出コンポーネント取付溝5315があり、検出部材710又はセンシング部材720は、検出コンポーネント取付溝5315に嵌め込まれ、スイングレバーシュート5311は、スイングレバー接続部5312と検出コンポーネント取付溝5315の間に位置し、ローラー5313は、スイングレバーシュート5311と検出コンポーネント取付溝5315の間に位置し、検出コンポーネント取付溝5315は、スイングレバーエンドシュート5341の外側に位置する。
【0115】
本実施例及び添付図面では、センシング部材720がスイングレバー531に位置し、検出部材710が回転ユニット上蓋580のスイングレバー531に向かう面に位置する場合について説明する。ここで、スイングレバー531は、スイングレバーエンドシュート5341の外側を貫通し、スイングレバーエンドシュート5341の外側を貫通するスイングレバー531には、検出コンポーネント取付溝5315が設けられ、センシング部材720は、検出コンポーネント取付溝5315に嵌め込まれ、検出部材710は、回転ユニット上蓋580に位置し、センシング部材720に向かう。センシング部材720がローラー5313の取り付けに影響を与えることを回避するために、ローラー5313の車輪面は、スイングレバーエンドシュート5341の内側面と同じであってもよく、又はスイングレバーエンドシュート5341の内壁よりも大きくてもよく、これにより、ローラー5313とスイングレバーエンドシュート5341の内壁との接触面積が大きいことが保証され、スイングレバーエンドシュート5341は、スイングレバー531がスムーズにスイングすることができるように、ローラー5313によってスイングレバー531を安定して転がり支持する。
【0116】
図28は
図2のC箇所の部分拡大であり、
図29は本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるハンガーとアダプタ構造の構造概略図であり、
図30は本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるハンガーとアダプタ構造の分解図であり、
図31は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における回転軸の内部構造概略図であり、
図32は本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるアダプタ構造の構造概略図であり、
図33は本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるアダプタ構造の上面図であり、
図34は
図33のH-H断面の断面図であり、
図35は
図34のI-I断面の断面図であり、
図36は本願の実施例によって提供される衣類ケア機におけるアダプタ構造の分解図であり、
図37は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における押さえ板シールシートの構造概略図であり、
図38は本願の実施例によって提供される衣類ケア機における押さえ板シールシートの内部構造の概略図である。
【0117】
図1から
図38を参照すると、ライナー120へのハンガー200の接続を容易にするために、本願によって提供される衣類ケア機は、アダプタ構造600をさらに含み、アダプタ構造600は、アダプタハウジング610と、アダプタハウジング610の側方に設けられたガイドコンポーネント620とを含み、ハンガー200は、アダプタハウジング610を介してケアシステムに取り外し可能に接続されており、ケアシステムから本体への衣類160のケアのための気流をハンガー気流チャネル430とハンガー200の上部を順次通ってハンガー200上の衣類160内にガイドし、ガイドコンポーネント620は、液体チャネル350と連通し、ケアシステムから本体に供給される衣類のケアのための液体を液体チャネル350とハンガー200の側面を順次通ってハンガー200上の衣類160内にガイドする。
【0118】
本実施例では、ガイドコンポーネント620をアダプタハウジング610の側方に設けることにより、ハンガー200は、ケアシステムのハンガー気流チャネル430内の気流がハンガー200の上部を通ってハンガー200上の衣類160内に入るように、アダプタハウジング610を介してケアシステムに取り外し可能に接続され、ガイドコンポーネント620は、液体チャネル350の液体がハンガー200の側面を通ってハンガー200上の衣類160内に入るように、液体チャネルと連通する。このようにして、回転可能なハンガー200は、アダプタ構造600を介して気流と液体を同時に供給することができ、気流供給と液体供給が互いに影響を与えないため、衣類のケア効果を向上させることができる。
【0119】
具体的な実装では、回転ユニット500の回転軸510は、給気ユニット400のハンガー気流チャネル430に挿入され、これにより、スペースが節約され、衣類ケア機の構造がよりコンパクトになる。回転軸510は、ハンガー気流チャネル430から部分的に延出してアダプタハウジング610に取り外し可能に接続され、アダプタハウジング610を介してハンガー200を駆動して回転させる。ここで、回転軸510は、ネジ、係合接続などの取り外し可能な接続方式によってアダプタハウジング610に接続されてもよい。これにより、アダプタ構造600を回転ユニット500の回転軸510から取り外すことができ、アダプタ構造600の取り外しとメンテナンスが容易となる。
【0120】
具体的には、回転軸510、アダプタ構造600及びハンガー200は、1対1に対応して設けられてもよく、即ち、1つの回転軸510には、1つのアダプタハウジング610が接続され、1つのアダプタハウジング610には、1つのハンガー200が接続される。各回転軸510は、同一の駆動部材によって往復スイングするように駆動されてもよく、又は、各回転軸510は、往復スイングするように駆動されるために、それぞれ独立した駆動部材が設けられる。
【0121】
図28から
図38を参照すると、幾つかの実施例では、回転軸510には、液体チャネル350を形成するためのその軸線に沿って延びる給液穴があり、ガイドコンポーネント620は、アダプタハウジング610内に部分的に延び、給液穴に対向して連通する。これにより、液体チャネル350を回転軸510に統合させることにより、液体チャネル350に占有されるスペースが節約される。
【0122】
本願では、アダプタハウジング610内にアダプタ収容キャビティ611があり、アダプタ収容キャビティ611内にアダプタ接続シート612があり、アダプタ接続シート612とアダプタ収容キャビティ611の内壁は、少なくとも2つのリブプレート613を介して接続され、アダプタ接続シート612に収容溝6121があり、回転軸510は、収容溝6121に挿入され、アダプタ接続シート612に取り外し可能に接続される。
【0123】
リブプレート613の数は、2つ以上であってもよいことが理解できる。本実施例の図面では、リブプレート613の数が4つである場合について説明し、アダプタ収容キャビティ611は、矩形であってもよく、4つのリブプレート613は、十字状に配置されてアダプタ接続シート612をアダプタ収容キャビティ611の中央領域に固定する。
【0124】
ここで、回転軸510には、回転軸第1挿入部511があってもよく、回転軸第1挿入部511の断面は、D字形、三角形又は他の多角形であってもよく、収容溝6121は、回転軸第1挿入部511とマッチングし、回転軸第1挿入部511は、収容溝6121に挿入され、収容溝6121に対する回転軸第1挿入部511の回転を防止する。収容溝6121の底部には、収容溝6121と連通する貫通孔があり、回転軸第1挿入部511には、ネジ穴があり、ネジは、貫通孔を通ってネジ穴に接続され、回転軸510をアダプタ接続シート612に取り外し可能に接続する。
【0125】
アダプタ接続シート612には、収容溝6121と連通するパイプ継手6122があり、パイプ継手6122の第1端は、給液穴と連通し、ガイドコンポーネント620は、アダプタハウジング610内に部分的に延び、パイプ継手6122の第2端と連通する。これにより、パイプ継手6122を介してガイドコンポーネント620と液体チャネル350とを連通する。
【0126】
幾つかの実施例では、収容溝6121と回転軸第1挿入部511の間には、回転軸シールリング512があり、回転軸シールリング512の収容溝6121に向かう面、及び回転軸第1挿入部511に向かう面の両方には、防水リブがあり、回転軸510とアダプタ接続シート612がネジで接続されると、回転軸シールリング512が絞られて収容溝6121と回転軸第1挿入部511との接触面をシールし、これにより、収容溝6121と回転軸第1挿入部511の間で液体が漏れることを防止する。
【0127】
引き続き
図14、
図29、
図30、
図33から
図33を参照すると、給気ユニット400によって供給される気流がアダプタ構造600を通ってハンガー200に入ることが容易になるために、幾つかの実施例では、アダプタハウジング610には、対向する第1開口部614と第2開口部615があり、第1開口部614と第2開口部615の両方は、アダプタ収容キャビティ11と連通し、回転軸510は、第1開口部614を通って収容溝6121に挿入され、第1開口部614は、ハンガー気流チャネル430に対向してハンガー気流チャネル430と連通し、ハンガー200の上部には、ハンガー給気口210があり、第2開口部615は、ハンガー給気口210に対向してハンガー給気口210と連通し、ハンガー200には、中空キャビティ220があり、ハンガー給気口210は、中空キャビティ220と連通し、ハンガー200の底部には、中空キャビティ220と連通する少なくとも1つのハンガー排気口230がある。これにより、給気ユニット400によって供給される気流は、第1開口部614、アダプタ収容キャビティ611、第2開口部615及びハンガー給気口210を順次通ってハンガー200に入り、さらにハンガー200内の中空キャビティ220及びハンガー排気口230からハンガー200に掛けられた衣類160内に入ることができる。
【0128】
具体的な実装では、ハンガー給気口210は、第2開口部615によって覆われた領域に位置し、リブプレート613は、アダプタ収容キャビティ611を少なくとも2つの風力中継領域6111に分割し、各風力中継領域6111の断面積の合計は、ハンガー給気口210の断面積より大きく、第2開口部615の断面積より小さい。つまり、第2開口部615の断面積、各風力中継領域6111の断面積の合計、及びハンガー給気口210の断面積は、順次小さくなり、これにより、気流は、第2開口部615と各風力中継領域6111を順次通ってハンガー給気口210にスムーズに入る。
【0129】
引き続き
図28、
図32から
図38を参照すると、本願では、ガイドコンポーネント620は、ガイドパイプ621、固定ベース622、開閉可能なバルブ623を含むことができ、アダプタハウジング610には、取り付けキャビティ616があり、取り付けキャビティ616は、アダプタ収容キャビティ611の側方に位置し、固定ベース622は、取り付けキャビティ616に部分的に挿入されてハンガー200に向かって延びる。ここで、固定ベース622は、取り付けキャビティ616にネジで接続されてもよく、これにより、固定ベース622は、アダプタハウジング610に固定される。
【0130】
具体的には、固定ベース622には、ガイドチャネル6221があり、ガイドパイプ621の第1端は、アダプタハウジング610内に延びてパイプ継手6122の第2端と連通し、ガイドパイプ621の第2端は、ガイドチャネル6221の第1端と連通し、バルブ623は、ガイドチャネル6221に位置し、ガイドチャネル6221の第2端を密閉する。これにより、給液ユニット300によって供給された液体は、液体チャネル350、パイプ継手6122及びガイドパイプ621を順次通ってガイドチャネル6221に流れ、開閉バルブ623によってガイドチャネル6221内に遮断される。ハンガー200がアダプタハウジング610に接続される場合、ガイドチャネル6221内の液体がハンガー200に流入するように、バルブ623を開くことができる。
【0131】
アダプタハウジング610内に位置するガイドパイプ621が風力中継領域6111のスペースを占有することを回避するために、幾つかの実施例では、アダプタハウジング610内に位置するガイドパイプ621は、リブプレート613の上方に位置し、このリブプレート613と少なくとも部分的に重なる。換言すれば、アダプタハウジング610内のガイドパイプ621の投影は、すべてそれに対向するリブプレート613に位置し、このリブプレート613の幅は、ガイドパイプ621の幅(ガイドパイプ621の直径とも呼ばれてもよい)以上であってもよい。具体的な実装では、アダプタハウジング610内に位置するガイドパイプ621は、ガイドパイプ621に対向するリブプレート613に当接してもよく、又は両者の間に隙間がある。
【0132】
幾つかの実施例では、ガイドコンポーネント620は、固定ベース622に接続された入口押さえ板624をさらに含み、入口押さえ板624は、ガイドチャネル6221の第2端に対向してガイドチャネル6221の第2端と連通し、バルブ623は、弾性部材6231、プラギングヘッド6232及び押さえ板シールシート6233を含み、弾性部材6231の第1端は、ガイドチャネル6221の内壁に接続され、弾性部材6231の第2端は、プラギングヘッド6232に接続され、プラギングヘッド6232は、押さえ板シールシート6233に当接して押さえ板シールシート6233をプラギングする。
【0133】
具体的な実装では、弾性部材6231は、バネ又は弾力性のあるスリーブであってもよい。プラギングヘッド6232は、球形又は半球形であってもよく、例えば、プラギングヘッド6232は、ステンレス鋼球である。押さえ板シールシート6233は、延在辺を有するスリーブであってもよい。
【0134】
具体的には、押さえ板シールシート6233の第1端は、ガイドチャネル6221の第2端を通ってガイドチャネル6221に挿入され、押さえ板シールシート6233の第1端には、面取り6234があり、プラギングヘッド6232は、面取り6234に当接し、押さえ板シールシート6233の第2端は、ガイドチャネル6221の第2端の端面と入口押さえ板624との間に当接する。面取り6234は、プラギングヘッド6232と押さえ板シールシート6233の第1端がぴったりとフィットするように、丸い角又は斜角であってもよい。
【0135】
ここで、押さえ板シールシート6233のスリーブは、ガイドチャネル6221に位置し、ガイドチャネル6221の内壁に当接し、又は締り嵌めされ、これにより、押さえ板シールシート6233のスリーブがガイドチャネル6221に部分的に固定され、押さえ板シールシート6233の延在辺は、ガイドチャネル6221の第2端の端面と入口押さえ板624の間に当接する。
【0136】
プラギングヘッド6232と押さえ板シールシート6233との接触面から液体が漏れることを防止するために、押さえ板シールシート6233の内壁に防水リング6235を設けることができ、防水リング6235は、押さえ板シールシート6233の内壁に沿って環状に設けられ、及び/又は、押さえ板シールシート6233の第2端の端面に防水リング6235を設けることもでき、防水リング6235は、押さえ板シールシート6233の第2端の端面に沿って環状に設けられ、これにより、プラギングヘッド6232と押さえ板シールシート6233との接触面から液体が漏れることを防止する。
【0137】
ここで、押さえ板シールシート6233の内壁の防水リング6235は、プラギングヘッド6232と押さえ板シールシート623の間のシールがより確実になるように、押さえ板シールシート623の軸方向に沿って間隔をあけて複数設けられてもよい。
【0138】
幾つかの実施例では、ハンガー200には、単方向継手240と、単方向継手240と連通するスプレーコンポーネント250とがあり、ハンガー200がアダプタハウジング610に接続されると、単方向継手240は、入口押さえ板624と押さえ板シールシート6233を順次通ってプラギングヘッド6232に当接し、プラギングヘッド6232を押さえ板シールシート6233から離れ、それによってスプレーコンポーネント250とガイドチャネル6221を連通する。つまり、単方向継手240は、ガイドチャネル6221内の液体がハンガー200内のスプレーコンポーネント250に流入するように、バルブ623を開く(
図34の右側の点線枠は、ハンガー200とアダプタハウジング610との接続領域であり、
図34の左側の点線枠は、ハンガー200とスプレーコンポーネント250との接続領域である)。
【0139】
具体的には、スプレーコンポーネント250は、スプレーパイプ251と、スプレーパイプ251と連通する複数のスプレーヘッド252とを含むことができ、ハンガー200の底部には、複数のスプレーノズル290があり、スプレーノズル290は、スプレーヘッド252に1対1で対応して設けられる。ガイドチャネル6221内の液体は、スプレーパイプ251とスプレーヘッド252を順次通ってスプレーノズル290から衣類160に順次噴霧され、これにより、衣類160へのスプレーが実現される。ここで、単方向継手240の流れ方向は、ガイドチャネル6221からスプレーコンポーネント250への方向であり、本実施例では単方向継手240の構造は、制限されない。
【0140】
引き続き
図28から
図30、
図32から
図38を参照すると、アダプタハウジング610へのハンガー200の接続を容易にするために、幾つかの実施例では、ハンガー200の上部とアダプタ収容キャビティ611の下部のうちの少なくとも一方には、少なくとも1つの摺動レール6112があり、他方には少なくとも1つの延在部260があり、ハンガー200が第2開口部615を通ってアダプタ収容キャビティ611に挿入されると、延在部260は、摺動レール6112に挿入され、摺動レール6112に沿って移動する。摺動レール6112と延在部260の協働により、ハンガー200は、アダプタハウジング610に摺動可能に接続され、これにより、ハンガー200をアダプタハウジング610から取り外すことが容易となる。
【0141】
1つの可能な実施形態では、摺動レール6112は、ハンガー200の上部に位置し、延在部260は、アダプタ収容キャビティ611の下部の端面に位置し、又は、延在部260は、ハンガー200の上部に位置し、摺動レール6112は、アダプタ収容キャビティ611の下部の端面に位置する。ここで、延在部260は、T字型スライダー又はダブテールスライダーであってもよく、これに対応して、摺動レール6112は、延在部260に適合するT字型スロット又はダブテールスロットである。
【0142】
別の可能な実施形態では、摺動レール6112は、ハンガー200の上部の外壁に位置し、延在部260は、アダプタ収容キャビティ611の下部の外壁又は内壁に位置し、延在部260が摺動レール6112に挿入され、摺動レール6112に沿って移動するように、ハンガー200の上部は、アダプタ収容キャビティ611の下部の外側に覆われ、又は、ハンガー200の上部は、アダプタ収容キャビティ611の下部のキャビティ体に埋め込まれる。
【0143】
本願では、摺動レール6112の数が2つであり、これにより、ハンガー200が摺動過程に傾斜することが回避され、ハンガー200は、安定して摺動することができる。
【0144】
本願の図面では、2つの摺動レール6112は、アダプタ収容キャビティ611の下部の対向する内壁にそれぞれ位置し、延在部260は、ハンガー200の上部に位置し、ハンガー200の上部は、アダプタハウジング610に挿入され、延在部260は、ハンガー200の上部の周りに環状に設けられてもよく、これにより、ハンガー200に延在部260を設けることが容易となる。
【0145】
具体的な実装では、摺動レール6112の延在方向は、本体の前側から後側への方向と一致する。つまり、摺動レール6112は、ドア130の一側からドア130の反対側まで延び、このようにして、ユーザは、ハンガー200をアダプタハウジング610に挿入させてハンガー200とアダプタハウジング610との接続を容易にするように、ドア130を開いた後、ハンガー200をライナー120内に直接押し込むことができる。
【0146】
ハンガー200が延在部260と摺動レール6112との相互協働によりアダプタハウジング610に取り付けられる場合、ハンガー200とアダプタハウジング610との相対位置を維持する。幾つかの実施例では、アダプタ収容キャビティ611の内壁には、少なくとも1つのロックラッチ溝6113があり、ハンガー200には、ロックラッチ溝6113に適合する少なくとも1つのロックラッチ270があり、延在部260が摺動レールに沿って予め設定された位置に移動すると、ロックラッチ270は、ハンガー200をアダプタハウジング610に係合させるように、ロックラッチ溝6113に係合され、このとき、ハンガー200は、アダプタハウジング610に対して固定される。このとき、ハンガー200の単方向継手240は、入口押さえ板624と押さえ板シールシート6233を順次通ってプラギングヘッド6232に当接し、プラギングヘッド6232を押さえ板シールシート6233から離れ、それによってスプレーコンポーネント250とガイドチャネル6221を連通する。又は、ロックラッチ270は、外力の作用でロックラッチ溝6113との係合が解除され、このとき、ハンガー200は、移動可能となり、延在部260は、ハンガー200をアダプタハウジング610から分離させ、即ち、ハンガー200をアダプタハウジング610から取り外すように、摺動レール6112に対して移動する。
【0147】
具体的な実装では、ハンガー200には、ロックラッチ270に接続された弾性ボタン280があり、ハンガー200がアダプタハウジング610から取り外される場合、ハンガー200上の弾性ボタン280を押すと、ロックラッチ270がハンガー200の内部に向かって移動し、ロックラッチ溝6113との係合位置から離れ、ロックラッチ溝6113との係合が解除される。ここで、ロックラッチ270と弾性ボタン280の両方は、2つ設けられてもよく、ロックラッチ270と弾性ボタン280は、1対1で対応して設けられ、2つの弾性ボタン280は、ハンガー200の対向する両側にそれぞれ位置し、これに対応して、2つのロックラッチ270もハンガー200の対向する両側にそれぞれ位置する。
【0148】
幾つかの実施例では、ロックラッチ溝6113は、摺動レール6112と連通し、ロックラッチ溝6113は、ハンガー200に向かって延び、これにより、ロックラッチ溝6113と摺動レール6112の加工を容易にするように、ロックラッチ溝6113と摺動レール6112とを一体的に形成することができる。
【0149】
本願では、ハンガー200が第2開口部615を通ってアダプタ収容キャビティ611に挿入される場合、延在部260は、摺動レール6112に挿入されて摺動レール6112に沿って移動し、ロックラッチ270は、アダプタ収容キャビティ611の内壁に当接し、延在部260が摺動レール6112に沿って予め設定された位置まで移動すると、ロックラッチ270は、ロックラッチ溝6113に入り、「ダ」という音が発生し、このとき、ハンガー200とアダプタハウジング610とのロックが実現され、各風力中継領域6111は、ハンガー200のハンガー給気口210に対向し、気流がハンガー200に入ることができ、それによって衣類160の内部への送風機能を実現し、衣類の乾燥及び成形を加速する。同時に、ハンガー200、アダプタ構造600及び回転軸510の同期運動を実現し、回転軸510が回転するときのハンガー200の変位による脱落を回避することができる。
【0150】
上述したように、本願の衣類ケア機におけるハンガー200は、アダプタ構造600によって気流供給(
図35の右側の点線ボックスにより気流が供給される)と液体供給(
図35の左側の点線ボックスにより気流が供給される)を同時に行うことができ、気流供給と液体供給が互いに影響を与えないため、アダプタ構造600は、ハンガー200とスプレーコンポーネント250との接続、給気ユニット400及び回転ユニット500の中継を同時に実現することができ、構造がコンパクトである。ハンガー200は、衣類を支持する役割を果たすだけでなく、液体が進入すると、ハンガー200内のスプレーコンポーネント250が衣類160の内部にスプレーしてケア効果を高め、供給された気流は、ハンガー200を通って衣類160の内部から乾燥などの操作を行い、ケア効率を向上させることができる。
【国際調査報告】