(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(54)【発明の名称】アレイ基板及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/302 20060101AFI20240227BHJP
H10K 59/35 20230101ALI20240227BHJP
H10K 59/10 20230101ALI20240227BHJP
H10K 50/00 20230101ALI20240227BHJP
H10K 50/813 20230101ALI20240227BHJP
【FI】
G09F9/302 C
H10K59/35
H10K59/35 553
H10K59/10
H10K50/00
H10K50/813
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022565669
(86)(22)【出願日】2022-03-16
(85)【翻訳文提出日】2022-10-26
(86)【国際出願番号】 CN2022081196
(87)【国際公開番号】W WO2022194204
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/081026
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】白 ▲珊▼▲珊▼
(72)【発明者】
【氏名】沈 ▲闊▼
(72)【発明者】
【氏名】皇甫 ▲魯▼江
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲紅▼▲麗▼
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107EE06
3K107EE07
5C094AA43
5C094AA44
5C094BA27
5C094CA19
5C094CA20
5C094CA24
5C094HA08
(57)【要約】
アレイ基板及び表示装置を提供する。該アレイ基板は複数のサブピクセル繰り返し単位を含み、各サブピクセル繰り返し単位は4つの第1色サブピクセル、2つの第2色サブピクセル及び2つの第3色サブピクセルを含み、1つのサブピクセル繰り返し単位では、各第1色サブピクセルの形状は第1方向に平行な2つの平行辺及び第2方向に平行な2つの平行辺を含み、4つの第1色サブピクセルの中心は第2方向に沿って延在する同一の仮想直線上にあり、2つの第2色サブピクセルのうちの一方の中心と2つの第3色サブピクセルのうちの一方の中心は仮想直線の第1方向の第1側にあり、2つの第2色サブピクセルのうちの他方の中心と2つの第3色サブピクセルのうちの他方の中心は仮想直線の第1方向の第2側にある。それによって、アレイ基板は表示画面の粒状感を軽減又は解消し、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アレイ基板であって、
第1方向及び第2方向のうちの少なくとも一方に沿って繰り返し配列される複数のサブピクセル繰り返し単位を含み、各前記サブピクセル繰り返し単位は4つの第1色サブピクセル、2つの第2色サブピクセル及び2つの第3色サブピクセルを含み、前記第1方向と前記第2方向は交差し、
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、各前記第1色サブピクセルの形状は前記第1方向に平行な2つの平行辺及び前記第2方向に平行な2つの平行辺を含み、4つの前記第1色サブピクセルの中心は前記第2方向に沿って延在する同一の仮想直線上にあり、
2つの前記第2色サブピクセルのうちの一方の前記第2色サブピクセルの中心と2つの前記第3色サブピクセルのうちの一方の前記第3色サブピクセルの中心は前記仮想直線の前記第1方向の前記第1側にあり、2つの前記第2色サブピクセルのうちの他方の前記第2色サブピクセルの中心と2つの前記第3色サブピクセルのうちの他方の前記第3色サブピクセルの中心は前記仮想直線の前記第1方向の前記第2側にある、アレイ基板。
【請求項2】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、2つの前記第2色サブピクセルのうちの一方の前記第2色サブピクセルと2つの前記第3色サブピクセルのうちの一方の前記第3色サブピクセルは前記仮想直線の前記第1方向の前記第1側にあり、2つの前記第2色サブピクセルのうちの他方の前記第2色サブピクセルと2つの前記第3色サブピクセルのうちの他方の前記第3色サブピクセルは前記仮想直線の前記第1方向の前記第2側にあり、
各前記第2色サブピクセルの形状は前記第2方向に平行な辺を含み、各前記第3色サブピクセルの形状は前記第2方向に平行な辺を含む、請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項3】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、各前記第1色サブピクセルの形状は矩形である、請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項4】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルの前記第2方向における配列順序は4つの前記第1色サブピクセルの前記第2側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルの前記第2方向における配列順序と反対である、請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項5】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセルと前記第3色サブピクセルの前記第1方向に平行な参照直線上での正投影は互いに重なり、
4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセルの中心と前記第3色サブピクセルの中心との接続線は前記第2方向に平行ではない、請求項1-4のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項6】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、2つの前記第2色サブピクセルのうちの少なくとも一方の4つの前記第1色サブピクセルから離れるサブ部分の前記第2方向の寸法は4つの前記第1色サブピクセルに近接するサブ部分の前記第2方向の寸法未満であり、
2つの前記第3色サブピクセルのうちの少なくとも一方の4つの前記第1色サブピクセルから離れるサブ部分の前記第2方向の寸法は4つの前記第1色サブピクセルに近接するサブ部分の前記第2方向の寸法未満である、請求項1-4のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項7】
前記第2色サブピクセルの形状は前記第1方向に平行な辺、前記第2方向に平行な辺及び斜辺を含み、
又は、前記第3色サブピクセルの形状は前記第1方向に平行な辺、前記第2方向に平行な辺及び斜辺を含む、請求項1-6のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項8】
複数の前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの面積は同じである、請求項1-7のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項9】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルの4つの前記第1色サブピクセルに近接する辺はいずれも前記第2方向に平行であり、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルの4つの前記第1色サブピクセルから離れる辺もいずれも前記第2方向に平行である、請求項1-8のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項10】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルが前記第2方向にまたがる長さは4つの前記第1色サブピクセルが前記第2方向にまたがる長さ以下である、請求項1-9のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項11】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルのうちの少なくとも2つの前記第1色サブピクセルの発光層の前記ベース基板上での正投影は連続的である、請求項1-10のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項12】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセルと前記第3色サブピクセルは対向して設置され且つ互いに平行な第1平行辺と第2平行辺を有する、請求項1-11のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項13】
前記第1平行辺の長さと前記第2平行辺の長さは同じである、請求項12に記載のアレイ基板。
【請求項14】
前記第1平行辺と前記第2平行辺との距離は前記第2色サブピクセルと前記第3色サブピクセルとの最小距離である、請求項12に記載のアレイ基板。
【請求項15】
前記第1平行辺の前記第1方向に平行な参照直線上での正投影と前記第2平行辺の前記第1方向に平行な参照直線上での正投影は重なる、請求項12に記載のアレイ基板。
【請求項16】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、2つの前記第2色サブピクセルの前記第2方向の間隔は2つの前記第3色サブピクセルの前記第2方向の間隔未満である、請求項1-15のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項17】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルは前記第2方向に沿って配列される2つのサブピクセルペアを含み、各前記サブピクセルペアは2つの前記第1色サブピクセルを含み、2つの前記サブピクセルペア間の距離は前記サブピクセルペア中の2つの前記第1色サブピクセル間の距離よりも大きい、請求項1-16のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項18】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、各前記サブピクセルペア中の2つの前記第1色サブピクセルは対称に設置され、2つの前記サブピクセルペアは対称に設置される、請求項17に記載のアレイ基板。
【請求項19】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向に沿った参照直線上での正投影は重なり、4つの前記第1色サブピクセルの前記第2方向の参照直線上での寸法は同じである、請求項1-18のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項20】
1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、各前記第3色サブピクセルの前記第2方向に平行な参照直線上での正投影は1つの前記第2色サブピクセルの前記参照直線上での正投影内にある、請求項1-19のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項21】
4つの前記第1色サブピクセルのうちの任意の2つの隣接する前記第1色サブピクセルは対向して設置される2つの平行辺を含む、請求項1-20のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項22】
前記第1色サブピクセルは緑色光を発するように構成され、前記第2色サブピクセルは青色光を発するように構成され、前記第3色サブピクセルは赤色光を発するように構成される、請求項1-21のいずれか一項に記載のアレイ基板。
【請求項23】
請求項1-22のいずれか一項に記載のアレイ基板を含む、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2021年03月16日に提出されたPCT出願PCT/CN2021/081026の優先権を主張し、ここで上記PCT出願に開示されている全内容が援用により本願の一部として組み込まれている。
【0002】
本開示の実施例はアレイ基板及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
表示技術の継続的な発展に伴い、人々に求められる表示装置の解像度の要件はますます高まっている。表示品質が高い等の利点を持つため、高解像度表示装置の適用範囲も広くなっている。通常、ピクセルの寸法を減少させ、ピクセル間の間隔を減少させることによって表示装置の解像度を向上させることができる。しかしながら、ピクセルの寸法及びピクセル間の間隔の減少は製造プロセスの精度に対してますます高い要件を求め、それによって表示装置の製造プロセスの困難性及び製造コストの増加を引き起こしてしまう。
【0004】
一方、サブピクセルレンダリング(Sup-Pixel Rendering、SPR)技術は異なる色のサブピクセルの解像度に対する人間の目の違いを利用して、通常の赤、緑、及び青の三色サブピクセルで1つのピクセルを簡単に定義するモードを変更し、異なるピクセル間で特定のいくつかの位置の解像度に敏感でない色のサブピクセルを共有することによって、比較的少ないサブピクセル数を用いて同じピクセル解像度の再現性をシミュレートすることができ、それによって製造プロセスの困難性及び製造コストを低減させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例はアレイ基板及び表示装置を提供する。該アレイ基板では、4つの第1色サブピクセルの中心は第2方向に沿って延在する同一の仮想直線上にあり、2つの第2色サブピクセルと2つの第3色サブピクセルは4つの第1色サブピクセルの第1方向の第1側と第2側にある。従って、該アレイ基板が縦線を表示することに用いられる場合、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって表示画面の粒状感を軽減又は解消するとともに、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0006】
本開示の少なくとも1つの実施例は、アレイ基板を提供し、第1方向及び第2方向のうちの少なくとも一方に沿って繰り返し配列される複数のサブピクセル繰り返し単位を含み、各前記サブピクセル繰り返し単位は4つの第1色サブピクセル、2つの第2色サブピクセル及び2つの第3色サブピクセルを含み、前記第1方向と前記第2方向は交差し、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、各前記第1色サブピクセルの形状は前記第1方向に平行な2つの平行辺及び前記第2方向に平行な2つの平行辺を含み、4つの前記第1色サブピクセルの中心は前記第2方向に沿って延在する同一の仮想直線上にあり、2つの前記第2色サブピクセルのうちの一方の前記第2色サブピクセルの中心と2つの前記第3色サブピクセルのうちの一方の前記第3色サブピクセルの中心は前記仮想直線の前記第1方向の前記第1側にあり、2つの前記第2色サブピクセルのうちの他方の前記第2色サブピクセルの中心と2つの前記第3色サブピクセルのうちの他方の前記第3色サブピクセルの中心は前記仮想直線の前記第1方向の前記第2側にある。
【0007】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、2つの前記第2色サブピクセルのうちの一方の前記第2色サブピクセルと2つの前記第3色サブピクセルのうちの一方の前記第3色サブピクセルは前記仮想直線の前記第1方向の前記第1側にあり、2つの前記第2色サブピクセルのうちの他方の前記第2色サブピクセルと2つの前記第3色サブピクセルのうちの他方の前記第3色サブピクセルは前記仮想直線の前記第1方向の前記第2側にあり、各前記第2色サブピクセルの形状は前記第2方向に平行な辺を含み、各前記第3色サブピクセルの形状は前記第2方向に平行な辺を含む。
【0008】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、各前記第1色サブピクセルの形状は矩形である。
【0009】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルの前記第2方向における配列順序は4つの前記第1色サブピクセルの前記第2側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルの前記第2方向における配列順序と反対である。
【0010】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセルと前記第3色サブピクセルの前記第1方向に平行な参照直線上での正投影は互いに重なり、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセルの中心と前記第3色サブピクセルの中心との接続線は前記第2方向に平行ではない。
【0011】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、2つの前記第2色サブピクセルのうちの少なくとも一方の4つの前記第1色サブピクセルから離れるサブ部分の前記第2方向の寸法は4つの前記第1色サブピクセルに近接するサブ部分の前記第2方向の寸法未満であり、2つの前記第3色サブピクセルのうちの少なくとも一方の4つの前記第1色サブピクセルから離れるサブ部分の前記第2方向の寸法は4つの前記第1色サブピクセルに近接するサブ部分の前記第2方向の寸法未満である。
【0012】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、前記第2色サブピクセルの形状は前記第1方向に平行な辺、前記第2方向に平行な辺及び斜辺を含み、又は、前記第3色サブピクセルの形状は前記第1方向に平行な辺、前記第2方向に平行な辺及び斜辺を含む。
【0013】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、複数の前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの面積は同じである。
【0014】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルの4つの前記第1色サブピクセルに近接する辺はいずれも前記第2方向に平行であり、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルの4つの前記第1色サブピクセルから離れる辺もいずれも前記第2方向に平行である。
【0015】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセル及び前記第3色サブピクセルが前記第2方向にまたがる長さは4つの前記第1色サブピクセルが前記第2方向にまたがる長さ以下である。
【0016】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルのうちの少なくとも2つの前記第1色サブピクセルの発光層は連続的に設置される。
【0017】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向の同一側にある前記第2色サブピクセルと前記第3色サブピクセルは対向して設置され且つ互いに平行な第1平行辺と第2平行辺を有する。
【0018】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、前記第1平行辺の長さと前記第2平行辺の長さは同じである。
【0019】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、前記第1平行辺と前記第2平行辺との距離は前記第2色サブピクセルと前記第3色サブピクセルとの最小距離である。
【0020】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、前記第1平行辺の前記第1方向に平行な参照直線上での正投影と前記第2平行辺の前記第1方向に平行な参照直線上での正投影は重なる。
【0021】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、2つの前記第2色サブピクセルの前記第2方向の間隔は2つの前記第3色サブピクセルの前記第2方向の間隔未満である。
【0022】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルは前記第2方向に沿って配列される2つのサブピクセルペアを含み、各前記サブピクセルペアは2つの前記第1色サブピクセルを含み、2つの前記サブピクセルペア間の距離は前記サブピクセルペア中の2つの前記第1色サブピクセル間の距離よりも大きい。
【0023】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、各前記サブピクセルペア中の2つの前記第1色サブピクセルは対称に設置され、2つの前記サブピクセルペアは対称に設置される。
【0024】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、4つの前記第1色サブピクセルの前記第1方向に沿った参照直線上での正投影は重なり、4つの前記第1色サブピクセルの前記第2方向の参照直線上での寸法は同じである。
【0025】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、1つの前記サブピクセル繰り返し単位では、各前記第3色サブピクセルの前記第2方向に平行な参照直線上での正投影は1つの前記第2色サブピクセルの前記参照直線上での正投影内にある。
【0026】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、4つの前記第1色サブピクセルのうちの任意の2つの隣接する前記第1色サブピクセルは対向して設置される2つの平行辺を含む。
【0027】
たとえば、本開示の一実施例に係るアレイ基板では、前記第1色サブピクセルは緑色光を発するように構成され、前記第2色サブピクセルは青色光を発するように構成され、前記第3色サブピクセルは赤色光を発するように構成される。
【0028】
本開示の少なくとも1つの実施例は、表示装置をさらに提供する。該表示装置は前記いずれか一項に記載のアレイ基板を含む。
【0029】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は単に本開示のいくつかの実施例に関するが、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図2A】
図2Aは本開示の一実施例に係るアレイ基板の平面模式図である。
【
図2B】
図2Bは本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の平面模式図である。
【
図3】
図3は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
【
図4A】
図4Aは本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
【
図4B】
図4Bは本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
【
図5】
図5は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
【
図6】
図6は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
【
図7】
図7は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
【
図8】
図8は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
【
図9】
図9は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
【
図10】
図10は本開示の一実施例に係るアレイ基板の
図9におけるA-A’方向に沿った断面模式図である。
【
図11】
図11は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
【
図12】
図12は本開示の一実施例に係る表示装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本開示の実施例の図面を参照しながら本開示の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。明らかなように、説明される実施例は本開示の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。説明される本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得るほかの実施例はすべて本開示の保護範囲に属する。
【0032】
特に定義しない限り、本開示に使用される技術用語又は科学用語は当業者が理解する通常の意味を持つべきである。本開示に使用される「第1」、「第2」及び類似する用語はいかなる順序、数又は重要性を示すものではなく、単に異なる構成部分を区別することに用いられる。「含む」又は「備える」等の類似する用語とは、該用語の前に出現する素子又は物品が該用語の後に列挙される素子又は物品及びその同等物をカバーすることを意味し、ほかの素子又は物品を除外しない。「接続」又は「連結」等の類似する用語は物理的又は機械的接続に限定されず、直接か間接的かにかかわらず電気的接続を含んでもよい。
【0033】
サブピクセルレンダリング(SPR)技術は比較的少ないサブピクセル数を用いて同じピクセル解像度の再現性をシミュレートすることができ、それによって製造プロセスの困難性及び製造コストを低減させる。しかしながら、サブピクセルレンダリング(SPR)技術を用いたピクセル配列構造では、たとえば、表示画面に粒状感があることや表示画面における線が不連続であること等のいくつかの表示欠陥が生じてしまう。
【0034】
図1はアレイ基板の模式図である。
図1に示すように、該アレイ基板10は第1色サブピクセル11、第2色サブピクセル12及び第3色サブピクセル13を含む。第1色サブピクセル11及び第3色サブピクセル13が発する光の色は人間の目に敏感な色であってもよく、つまり、人間の目が視覚合成を行うとき、第1色サブピクセル11及び第3色サブピクセル13が発する光の色が占める割合はより高い。
図1に示すように、該アレイ基板が縦線に用いられる場合、第1色サブピクセルと第3色サブピクセルとの距離が遠いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が強く、その結果、表示画面の粒状感を引き起こし、表示画面の線が不連続になってしまう。
【0035】
これに鑑みて、本開示の実施例はアレイ基板及び表示装置を提供する。該アレイ基板は複数のサブピクセルグループを含み、各サブピクセルグループは2つの第1色サブピクセル、1つの第2色サブピクセル及び1つの第3色サブピクセルを含み、各サブピクセルグループでは、2つの第1色サブピクセルの中心の第1接続線は第2色サブピクセルの中心と第3色サブピクセルの中心との第2接続線と交差し、1つの第1色サブピクセルの中心と第2色サブピクセルの中心との第3接続線の第2接続線上での正投影の長さは同一の第1色サブピクセルの中心と第3色サブピクセルの中心との第4接続線の第2接続線上での正投影の長さとは異なる。それによって、第2接続線の延在方向において、第1色サブピクセルと第2色サブピクセルとの距離は同一の第1色サブピクセルと第3色サブピクセルとの距離とは異なり、つまり、第2接続線の延在方向において、第1色サブピクセルと第2色サブピクセル又は第3色サブピクセルとの距離をより近くすることが可能である。従って、該アレイ基板が第1接続線の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセルがいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセルと第2色サブピクセル及び第3色サブピクセルのうち人間の目に敏感な1つのサブピクセルとの距離を近くすることができるため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0036】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例に係るアレイ基板及び表示装置を説明する。
【0037】
本開示の一実施例はアレイ基板を提供する。
図2Aは本開示の一実施例に係るアレイ基板の平面模式図、
図2Bは本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の平面模式図である。
図2Aに示すように、該アレイ基板100は複数のサブピクセルグループ120を含み、各サブピクセルグループ120は2つの第1色サブピクセル121、1つの第2色サブピクセル122及び1つの第3色サブピクセル123を含む。たとえば、第1色サブピクセル121は第1色の光を発するように構成され、第2色サブピクセル122は第2色の光を発するように構成され、第3色サブピクセル123は第3色の光を発するように構成され。
【0038】
たとえば、第1色は緑色、第2色は青色、第3色は赤色であり得る。勿論、本開示の実施例はこれを含むが、これに限定されない。
【0039】
図2Aに示すように、各サブピクセルグループ120では、2つの第1色サブピクセル121の中心の第1接続線CL1は第2色サブピクセル122の中心と第3色サブピクセル123の中心との第2接続線CL2と交差し、1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1は同一の第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2とは異なる。ただし、上記「中心」とは、サブピクセルの有効発光領域の輝度中心又は幾何学的中心である。
【0040】
本開示の実施例に係るアレイ基板では、
図2Bに示すように、1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1は同一の第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2よりも大きく、つまり、第2接続線CL2の延在方向において、第1色サブピクセル121と第2色サブピクセル122との距離は第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離よりも大きく、第2接続線CL2の延在方向において、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離はより近い。従って、該アレイ基板が第1接続線CL1の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセル121及び第3色サブピクセル123がいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離がより近いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0041】
本開示の実施例に係るアレイ基板では、
図2Bに示すように、1つのサブピクセルグループ120中の2つの第1色サブピクセル121は第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123を共有でき、それによって2つのピクセル点を形成し、それによって比較的少数のサブピクセルによって高いピクセル解像度を実現することができる。
【0042】
いくつかの例では、1つの第1色サブピクセルの中心と第2色サブピクセルの中心との第3接続線の第2接続線上での正投影の長さは同一の第1色サブピクセルの中心と第3色サブピクセルの中心との第4接続線の第2接続線上での正投影の長さよりも大きく、且つ、第2色サブピクセルの発光効率は第3色サブピクセルの発光効率未満である。有機発光表示分野では、通常、青色光を発する発光素子の発光効率は赤色光を発する発光素子の発光効率未満である一方、人間の目は青色光よりも赤色光に敏感である。たとえば、第1色サブピクセルの発光効率は第3色サブピクセルの発光効率よりも大きくてもよい。
【0043】
いくつかの例では、第2色サブピクセルの1個当たりの発光面積は第3色サブピクセルの1個当たりの発光面積よりも大きい。寿命や発光効率等の要素により、通常、青色光を発するサブピクセルの発光面積は赤色光を発するサブピクセルの発光面積よりも大きい。
【0044】
いくつかの例では、第3色サブピクセルの1個当たりの発光面積は第1色サブピクセルの1個当たりの発光面積よりも大きくてもよい。
【0045】
いくつかの例では、第2色サブピクセルの単位面積当たりの発光強度は第3色サブピクセルの単位面積当たりの発光強度未満であり、第3色サブピクセルの単位面積当たりの発光強度は第1色サブピクセルの単位面積当たりの発光強度未満である。
【0046】
いくつかの例では、第2色サブピクセルが発する光の波長は第3色サブピクセルが発する光の波長未満であり、また、第1色サブピクセルが発する光の波長は第2色サブピクセルが発する光の波長と第3色サブピクセルが発する光の波長との間にある。
【0047】
いくつかの例では、第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1と、第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2との比の範囲は1-3であり得る。たとえば、
図2Bに示すように、第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1と、第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2との比の範囲は1-1.5であり得る。
【0048】
いくつかの例では、
図2Aに示すように、第2接続線CL2、第3接続線CL3及び第4接続線CL4は1つの不等辺三角形を形成する。
【0049】
いくつかの例では、
図2Aに示すように、第3接続線CL3の長さと第4接続線CL4の長さは異なる。
【0050】
いくつかの例では、
図2Aに示すように、2つの第1色サブピクセル121は第2接続線CL2に対して鏡像対称である。それによって、該アレイ基板はサブピクセルグループ中の2つのピクセル点の対称性を増加させることができる。
【0051】
たとえば、
図2Aに示すように、第2色サブピクセル122と第3色サブピクセル123も第2接続線CL2に対して鏡像対称であり、つまり、第2色サブピクセル122と第3色サブピクセル123は第2接続線CL2の延在方向に沿って延在する直線に対して鏡像対称である。
【0052】
いくつかの例では、
図2Aに示すように、複数のサブピクセルグループ120は第1方向に沿って配列されて複数のサブピクセルグループ行131を形成し、第1方向と交差する第2方向に沿って配列されて複数のサブピクセルグループ列132を形成し、隣接する2つのサブピクセルグループ列132はずれて設置される。ただし、上記「ずれて設置される」とは、隣接する2つのサブピクセルグループ列132が揃わず、第2方向に互いに所定距離ずれていることである。たとえば、隣接する2つのサブピクセルグループ列132は1/2ピッチずれて設置されてもよく、上記ピッチは第2方向において隣接する2つのサブピクセルグループ中の第2色サブピクセルの中心間の距離である。
【0053】
いくつかの例では、
図2Aに示すように、サブピクセル列132では、隣接する2つのサブピクセルグループ120は第1サブピクセルグループ1201及び第2サブピクセルグループ1202を含み、第1サブピクセルグループ1201中の第1色サブピクセル121の中心と第2サブピクセルグループ1202中の第1色サブピクセル121の中心との最短距離L3は第1接続線CL1の長さL4未満であり、第1接続線CL1の長さL4は90ミクロン未満であり、たとえば、78ミクロン未満又は56ミクロン未満である。人間の目の網膜識別限界が78ミクロンであるため、第1接続線CL1の長さが78ミクロン未満である場合、すなわち、2つの第1色サブピクセル121の中心間の距離が78ミクロン未満である場合、人間の目は2つの第1色サブピクセル121間の間隔差による不均一な粒状感を識別し難く、それによってスクリーンの表示効果に有利である。
【0054】
いくつかの例では、
図2Aに示すように、第1サブピクセルグループ1201中の第1色サブピクセル121の中心と第2サブピクセルグループ1202中の第1色サブピクセル121の中心との最短距離L4は第1方向において隣接する2つの第1色サブピクセル121の中心間の最短距離L5以下である。ただし、上記第1方向において隣接する2つの第1色サブピクセルは1つのサブピクセルグループ行中の1つのサブピクセルグループ中の下寄りの1つの第1色サブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルグループ行中の上記サブピクセルグループに隣接するサブピクセルグループ中の上寄りの1つの第1色サブピクセルであり得る。
【0055】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、第1方向において隣接する2つの第1色サブピクセルは第1方向に沿って延在する直線と重なる。つまり、第1方向に沿って延在する1つの直線は第1方向において隣接する2つの第1色サブピクセルを同時に通過できる。
【0056】
いくつかの例では、第1方向において隣接する2つの第1色サブピクセルの中心は第1方向に沿って延在する直線上にあってもよく、つまり、第1方向に沿って延在する1つの直線は第1方向において隣接する2つの第1色サブピクセルの中心を同時に通過できる。たとえば、
図2Aに示すように、第1サブピクセルグループ1201中の第1色サブピクセル121の中心と第2サブピクセルグループ1202中の第1色サブピクセル121の中心との最短距離L3と、第1接続線CL1の長さL4との和はピッチの2倍であり得る。
【0057】
たとえば、上記第1方向と第2方向は互いに垂直であり、第1方向と第2方向が互いに垂直であることは、第1方向と第2方向が厳密に垂直である場合を含み、第1方向と第2方向との夾角の範囲が80-100°である場合も含む。
【0058】
たとえば、
図2Aに示すように、第1方向は第2接続線CL2の延在方向、第2方向は第1接続線CL1の延在方向であり得る。勿論、本開示の実施例はこれを含むが、これに限定されない。
【0059】
いくつかの例では、
図2Aに示すように、第1サブピクセルグループ1201中の2つの第1色サブピクセル121の中心と第2サブピクセルグループ1202中の2つの第1色サブピクセル121の中心は同一の直線上にある。
【0060】
たとえば、
図2Aに示すように、1つのサブピクセルグループ列132中のすべての第1色サブピクセル121の中心は同一の直線上にあってもよい。
【0061】
いくつかの例では、
図2Bに示すように、第1色サブピクセル121の形状は非中心対称な多角形であり、第2色サブピクセル122の形状は非中心対称な多角形であり、第3色サブピクセル123の形状は非中心対称な多角形である。それによって、アレイ基板の面積を十分に利用でき、それによって開口率を向上させる。
【0062】
たとえば、上記第1色サブピクセル121の形状、第2色サブピクセル122の形状及び第3色サブピクセル123の形状のそれぞれの辺の数は5よりも大きい。
【0063】
いくつかの例では、第1色サブピクセル121の形状、第2色サブピクセル122の形状及び第3色サブピクセル123の形状のうちの少なくとも1つは1つの平行辺ペアを含み、平行辺ペアは2つの平行辺を含む。
【0064】
図2Bに示すように、第1色サブピクセル121の形状は平行辺ペア1214を含み、平行辺ペア1214は2つの平行辺1214A及び1214Bを含み、第2色サブピクセル122の形状は平行辺ペア1224を含み、平行辺ペア1224は2つの平行辺1224A及び1224Bを含み、第3色サブピクセル123の形状は平行辺ペア1234を含み、平行辺ペア1234は2つの平行辺1234A及び1234Bを含む。
【0065】
それによって、ファインメタルマスク(Fine Metal Mask、FMM)を用いて上記アレイ基板を製造する場合、上記平行辺の延在方向はファインメタルマスク(FMM)の延伸方向であってもよく、それによってファインメタルマスク(FMM)の張力の伝達に有利であり、更に製品の歩留まりを向上させることができる。ただし、
図2A及び
図2Bに示すアレイ基板における第1色サブピクセル、第2色サブピクセル及び第3色サブピクセルの形状はいずれも平行辺ペアを含むが、本開示の実施例はこれを含むがこれに限定されず、第1色サブピクセル、第2色サブピクセル及び第3色サブピクセルのうちの少なくとも1つの形状が平行辺ペアを含むことは同様にファインメタルマスク(FMM)の張力の伝達に有利であり、更に製品の歩留まりを向上させることができる。
【0066】
たとえば、
図2Aに示すように、上記第1色サブピクセル121の形状、第2色サブピクセル122の形状及び第3色サブピクセル123の形状のうちの少なくとも1つに含まれる平行辺は第2方向に平行であってもよく、このとき、第2方向はファインメタルマスク(FMM)の延伸方向であり得る。
【0067】
いくつかの例では、第2色サブピクセル122の形状及び第3色サブピクセル123の形状のうちの少なくとも1つは1つの平行辺ペアを含み、平行辺ペアは第1平行辺及び第2平行辺を含み、第1平行辺の長さは第2平行辺よりも大きく、第1平行辺と第1接続線との距離は第2平行辺と第1接続線との距離よりも大きい。
【0068】
いくつかの例では、
図2Aに示すように、1つのサブピクセルグループでは、2つの平行辺のうち第2色サブピクセル122に近接する一方の長さは前記2つの平行辺のうち前記第3色サブピクセル123に近接する他方の長さ未満である。
【0069】
図2Bに示すように、第2色サブピクセル122の形状は1つの平行辺ペア1224を含み、平行辺ペア1224は第1平行辺1224A及び第2平行辺1224Bを含み、第1平行辺1224Aの長さは第2平行辺1224Bよりも大きく、第1平行辺1224Aと第1接続線CL1との距離は第2平行辺1224Bと第1接続線CL1との距離よりも大きく、第3色サブピクセル123の形状は1つの平行辺ペア1234を含み、平行辺ペア1234は第1平行辺1234A及び第2平行辺1234Bを含み、第1平行辺1234Aの長さは第2平行辺1234Bよりも大きく、第1平行辺1234Aと第1接続線CL1との距離は第2平行辺1234Bと第1接続線CL1との距離よりも大きい。第2色サブピクセル122と第3色サブピクセル123との間の空間に2つの第1色サブピクセル121が設置されているため、上記設置によって該空間を十分に利用して開口率を向上させることができる。
【0070】
いくつかの例では、
図2Bに示すように、第2色サブピクセル122の形状及び第3色サブピクセル123の形状のうちの少なくとも1つは第2接続線CL2に対して対称である。
【0071】
いくつかの例では、
図2Bに示すように、第2色サブピクセル122の面積は第3色サブピクセル123の面積よりも大きい。発光デバイスの構造設計及び材料系が異なることにより、異なる色を発するサブピクセル(たとえば、上記第1色サブピクセル121、第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123)の寿命は異なる。従って、第2色サブピクセル122の面積を第3色サブピクセル123よりも大きく設定することによって、上記寿命の差をバランスさせ、アレイ基板の全体的な寿命を延ばすことができる。
【0072】
いくつかの例では、
図2Bに示すように、第1色サブピクセル121の形状は第1斜辺1215及び第1直角1216を含み、第2色サブピクセル122の形状は第2斜辺1225を含み、第1斜辺1215と第2斜辺1225は対向して平行に設置され、第3色サブピクセル123の形状は第3斜辺1235を含み、第3斜辺1235は第1直角1216と対向して設置される。それによって、第2色サブピクセル122の面積が第3色サブピクセル123の面積よりも大きいため、第1色サブピクセル121の第1斜辺1215と第2色サブピクセル122の第2斜辺1225が対向して設置されることによって、プロセス精度の制限で第1色サブピクセルと第2色サブピクセルの面積を増加させることができ、第1色サブピクセル121の第1直角1216と第3色サブピクセル123の第3斜辺1235が対向して設置されることによって、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との間の間隔を十分に利用し、それによってアレイ基板の面積を十分に利用して開口率を向上させる。
【0073】
図3は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
図3に示すように、各サブピクセルグループ120では、2つの第1色サブピクセル121の中心の第1接続線CL1は第2色サブピクセル122の中心と第3色サブピクセル123の中心との第2接続線CL2と交差し、任意の1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1は第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2よりも大きい。同様に、第2接続線CL2の延在方向において、第1色サブピクセル121と第2色サブピクセル122との距離は第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離よりも大きく、つまり、第2接続線CL2の延在方向において、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離はより近い。従って、該アレイ基板が第1接続線CL1の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセル121及び第3色サブピクセル123がいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離がより近いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0074】
いくつかの例では、
図3に示すように、第2色サブピクセル122の形状は多角形1220であり、多角形1220は2つの頂点V1及びV2を含み、2つの頂点V1とV2間の距離は多角形1220の第2方向の最大寸法であり、多角形1220は前記2つの頂点V1とV2の接続線により分割されて接続線の両側にある第1部分P1及び第2部分P2となり、第1部分P1と前記第2部分P2の面積は異なる。
【0075】
たとえば、
図3に示すように、多角形は第1辺及び第2辺を含み、第1辺と第2辺は平行であり且つ2つの頂点の接続線に平行であり、且つ第1辺の長さは第2辺よりも大きく、第1部分は多角形の第1辺側の部分、第2部分は多角形の第2辺側の部分であり、第1部分P1の第1方向の寸法は第2部分P2の第1方向の寸法未満である。
【0076】
いくつかの例では、
図3に示すように、第3色サブピクセル123の形状は多角形1230であり、多角形1230は2つの頂点V3及びV4を含み、2つの頂点V3とV4間の距離は多角形1220の第2方向の最大寸法であり、多角形1240は前記2つの頂点V3とV4の接続線により分割されて接続線の両側にある第1部分P3及び第2部分P4となり、第1部分P3と前記第2部分P4の面積は異なる。
【0077】
たとえば、
図3に示すように、第1部分P3の第1方向の寸法は第2部分P4の第1方向の寸法未満である。
【0078】
いくつかの例では、
図3に示すように、第1色サブピクセル121の形状は第1接続線CL1の延在方向に対して対称である。
【0079】
たとえば、
図3に示すように、第1色サブピクセル121の形状は底角が直角となった対称な五角形を含み、底角が直角となった対称な五角形は第1接続線CL1に対して対称であり、底角が直角となった対称な五角形の底辺は底角が直角となった対称な五角形の頂点の第2接続線CL2から離れる側にある。
【0080】
いくつかの例では、
図3に示すように、第2接続線CL2の延在方向における第2色サブピクセル122と第3色サブピクセル123の順序は互いに交換してもよい。
【0081】
いくつかの例では、
図3に示すように、第1色サブピクセル121の形状は平行辺ペア1214を含み、平行辺ペア1214は2つの平行辺1214A及び1214Bを含み、第2色サブピクセル122の形状は平行辺ペア1224を含み、平行辺ペア1224は2つの平行辺1224A及び1224Bを含み、第3色サブピクセル123の形状は平行辺ペア1234を含み、平行辺ペア1234は2つの平行辺1234A及び1234Bを含む。それによって、ファインメタルマスク(Fine Metal Mask、FMM)を用いて上記アレイ基板を製造する場合、上記平行辺の延在方向はファインメタルマスク(FMM)の延伸方向であってもよく、それによってファインメタルマスク(FMM)の張力の伝達に有利であり、更に製品の歩留まりを向上させることができる。
【0082】
いくつかの例では、
図3に示すように、第2色サブピクセル122の形状は六角形を含み、該六角形は1つの平行辺グループ及び2つの対向辺グループを含み、平行辺グループは互いに平行に設置される2つの平行辺を含み、各対向辺グループは対向して設置される2つの対向辺を含む。同様に、第3色サブピクセル123の形状も六角形含み、該六角形は1つの平行辺グループ及び2つの対向辺グループを含み、平行辺グループは互いに平行に設置される2つの平行辺を含み、各対向辺グループは対向して設置される2つの対向辺を含む。
【0083】
たとえば、
図3に示すように、第1色サブピクセル121は緑色光を発するように構成され、第2色サブピクセル122は青色光を発するように構成され、第3色サブピクセル123は赤色光を発するように構成される。
【0084】
図4Aは本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
図4Aに示すように、各サブピクセルグループ120では、2つの第1色サブピクセル121の中心の第1接続線CL1は第2色サブピクセル122の中心と第3色サブピクセル123の中心との第2接続線CL2と交差し、任意の1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1は第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2よりも大きい。同様に、第2接続線CL2の延在方向において、第1色サブピクセル121と第2色サブピクセル122との距離は第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離よりも大きく、つまり、第2接続線CL2の延在方向において、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離はより近い。従って、該アレイ基板が第1接続線CL1の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセル121及び第3色サブピクセル123がいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離がより近いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0085】
図4Aに示すように、第3色サブピクセル123の形状は1つの平行辺ペア1234を含み、平行辺ペア1234は第1平行辺1234A及び第2平行辺1234Bを含み、第1平行辺1234Aの長さは第2平行辺1234Bよりも大きく、第1平行辺1234Aと第1接続線CL1との距離は第2平行辺1234Bと第1接続線CL1との距離よりも大きい。第2色サブピクセル122と第3色サブピクセル123との間の空間に2つの第1色サブピクセル121が設置されているため、上記設置によって該空間を十分に利用して開口率を向上させることができる。
【0086】
たとえば、
図4Aに示すように、第3色サブピクセル123の形状は1つの平行辺ペア1234を含み、平行辺ペア1234は第1平行辺1234A及び第2平行辺1234Bを含み、第1平行辺1234Aの長さと第2平行辺1234Bの長さは同じである。
【0087】
図4Bは本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
図4Bに示すように、第1色サブピクセル121、第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の形状はいずれも左右対称な形状である。更に、第1色サブピクセル121、第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の形状はいずれも左右対称な六角形である。
【0088】
たとえば、
図4Bに示すように、第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の形状の第2方向の寸法と第1方向の寸法との比(アスペクト比)は第1色サブピクセル121の形状の第2方向の寸法と第1方向の寸法との比(アスペクト比)未満である。
【0089】
たとえば、第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の形状の第2方向の寸法は第1方向の寸法と略同じであり、つまり、第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の形状は正六角形であり得る。
【0090】
図5は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
図5に示すように、各サブピクセルグループ120では、2つの第1色サブピクセル121の中心の第1接続線CL1は第2色サブピクセル122の中心と第3色サブピクセル123の中心との第2接続線CL2と交差し、任意の1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1は第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2よりも大きい。従って、該アレイ基板が第1接続線CL1の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセル121及び第3色サブピクセル123がいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離がより近いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0091】
図5に示すように、第1色サブピクセル121の形状は矩形を含み、
図5に示すように、第2色サブピクセル122の形状は「T」字型形状を含み、該T字型形状は第1方向に沿って延在する第1矩形部1221、第2方向に沿って延在する第2矩形部1222、及び第1矩形部1221と第2矩形部1222との接続位置にある弧状部1223を含み、第3色サブピクセル123の形状は矩形を含む。それによって、第1色サブピクセル及び第3色サブピクセルの形状は簡単であり、製造しやすく、第2色サブピクセルの形状は該アレイ基板の空間利用率の向上に有利であり、それによってレイアウトを最適化することができる。
【0092】
同様に、
図5に示すように、第1色サブピクセル121の形状は平行辺ペア1214を含み、平行辺ペア1214は2つの平行辺1214A及び1214Bを含み、平行辺1214Aの長さと平行辺1214Bの長さは同じであり、第2色サブピクセル122の形状は平行辺ペア1224を含み、平行辺ペア1224は2つの平行辺1224A及び1224Bを含み、平行辺1224Aの長さは平行辺1224Bの長さよりも大きく、第3色サブピクセル123の形状は平行辺ペア1234を含み、平行辺ペア1234は2つの平行辺1234A及び1234Bを含む。それによって、ファインメタルマスク(Fine Metal Mask、FMM)を用いて上記アレイ基板を製造する場合、上記平行辺の延在方向はファインメタルマスク(FMM)の延伸方向であってもよく、それによってファインメタルマスク(FMM)の張力の伝達に有利であり、更に製品の歩留まりを向上させることができる。
【0093】
図6は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
図6に示すように、各サブピクセルグループ120では、2つの第1色サブピクセル121の中心の第1接続線CL1は第2色サブピクセル122の中心と第3色サブピクセル123の中心との第2接続線CL2と交差し、任意の1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1は第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2よりも大きい。従って、該アレイ基板が第1接続線CL1の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセル121及び第3色サブピクセル123がいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離がより近いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0094】
図6に示すように、第1色サブピクセル121の形状は矩形を含み、第2色サブピクセル122の形状は「T」字型形状を含み、該T字型形状は第1方向に沿って延在する第1矩形部1221、及び第2方向に沿って延在する第2矩形部1222を含み、第3色サブピクセル123の形状は矩形を含む。それによって、第1色サブピクセル、第2色サブピクセル及び第3色サブピクセルの形状は簡単であり、製造しやすく、第2色サブピクセルの形状は該アレイ基板の空間利用率の向上に有利であり、それによってレイアウトを最適化することができる。
【0095】
同様に、
図6に示すように、第1色サブピクセル121の形状は平行辺ペア1214を含み、平行辺ペア1214は2つの平行辺1214A及び1214Bを含み、第2色サブピクセル122の形状は平行辺ペア1224を含み、平行辺ペア1224は2つの平行辺1224A及び1224Bを含み、第3色サブピクセル123の形状は平行辺ペア1234を含み、平行辺ペア1234は2つの平行辺1234A及び1234Bを含む。それによって、ファインメタルマスク(Fine Metal Mask、FMM)を用いて上記アレイ基板を製造する場合、上記平行辺の延在方向はファインメタルマスク(FMM)の延伸方向であってもよく、それによってファインメタルマスク(FMM)の張力の伝達に有利であり、更に製品の歩留まりを向上させることができる。
【0096】
図7は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
図7に示すように、各サブピクセルグループ120では、2つの第1色サブピクセル121の中心の第1接続線CL1は第2色サブピクセル122の中心と第3色サブピクセル123の中心との第2接続線CL2と交差し、任意の1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1は第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2よりも大きい。従って、該アレイ基板が第1接続線CL1の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセル121及び第3色サブピクセル123がいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離がより近いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0097】
図7に示すように、第1色サブピクセル121、第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の形状はいずれも矩形である。それによって、第1色サブピクセル、第2色サブピクセル及び第3色サブピクセルの形状は簡単であり、製造しやすく、第2色サブピクセルの形状は該アレイ基板の空間利用率の向上に有利であり、それによってレイアウトを最適化することができる。
【0098】
いくつかの例では、
図7に示すように、第3色サブピクセル123は2つの第1色サブピクセル121の第1接続線CL1を超えるように延在し、それによって第1接続線CL1に垂直な方向における第1色サブピクセル121と第2色サブピクセル123との距離をより近くする。従って、該アレイ基板が第1接続線CL1の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセル121及び第3色サブピクセル123がいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離がより近いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0099】
図8は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
図8に示すように、各サブピクセルグループ120では、2つの第1色サブピクセル121の中心の第1接続線CL1は第2色サブピクセル122の中心と第3色サブピクセル123の中心との第2接続線CL2と交差し、任意の1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1は第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2よりも大きい。従って、該アレイ基板が第1接続線CL1の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセル121及び第3色サブピクセル123がいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離がより近いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0100】
図8に示すように、第1色サブピクセル121の形状は底角が直角となった対称な五角形であり、第2色サブピクセル122の形状は台形であり、該台形は平行辺ペア1224を含み、平行辺ペア1224は2つの平行辺1224A及び1224Bを含み、第3色サブピクセル123の形状は六角形であり、該六角形は平行辺ペア1234を含み、平行辺ペア1234は2つの平行辺1234A及び1234Bを含む。それによって、ファインメタルマスク(Fine Metal Mask、FMM)を用いて上記アレイ基板を製造する場合、上記平行辺の延在方向はファインメタルマスク(FMM)の延伸方向であってもよく、それによってファインメタルマスク(FMM)の張力の伝達に有利であり、更に製品の歩留まりを向上させることができる。
【0101】
図9は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の平面模式図であり、
図10は本開示の一実施例に係るアレイ基板の
図9におけるA-A’方向に沿った断面模式図である。
図9及び
図10に示すように、該アレイ基板100は、ベース基板110と、ベース基板110上に位置する第1色ピクセル電極141、第2色ピクセル電極142及び第3色ピクセル電極143と、第1色ピクセル電極141、第2色ピクセル電極142及び第3色ピクセル電極143のベース基板110から離れる側に位置するピクセル定義層150と、ピクセル定義層150のベース基板110から離れる側に位置する第1色発光層161、第2色発光層162及び第3色発光層163と、をさらに含む。ピクセル定義層150は第1開口151、第2開口152及び第3開口153を含み、第1開口151は第1色ピクセル電極141を露出させ、第2開口152は第2色ピクセル電極142を露出させ、第3開口153は第3色ピクセル電極143を露出させ、第1色発光層161は第1開口151によって第1色ピクセル電極141の第1開口151から露出する部分を被覆し、第2色発光層162は第2開口152によって第2色ピクセル電極142の第2開口152から露出する部分を被覆し、第3色発光層163は第3開口153によって第3色ピクセル電極143の第3開口153から露出する部分を被覆する。このとき、第1色サブピクセル121の形状及び寸法は第1開口151によって限定され、第2色サブピクセル122の形状及び寸法は第2開口152によって限定され、第3色サブピクセル123の形状及び寸法は第3開口153によって限定される。ただし、上記発光層は発光する膜層を含むだけでなく、電子輸送層、電子注入層、正孔輸送層、正孔注入層等の機能膜層をさらに含んでもよい。
【0102】
いくつかの例では、
図9に示すように、隣接する2つの第1色サブピクセル121の2つの第1色発光層161は同一の第1色統合発光層161として統合され得る。つまり、これら2つの第1色サブピクセル121の2つの第1色発光層161は同一のファインメタルマスク(FMM)の同一の開口によって形成され得る。
【0103】
たとえば、
図9に示すように、本開示の実施例では同一のサブピクセルグループ中の第1色サブピクセルと第3色サブピクセルとの距離が近いため、同一のサブピクセルグループ中の2つの第1色サブピクセルの第1色発光層は一体に統合され得る。その反面、サブピクセル列では、隣接する2つのサブピクセルグループは第1サブピクセルグループ及び第2サブピクセルグループを含み、第1サブピクセルグループ中の第2サブピクセルグループに近接する第1色サブピクセルと前記第2サブピクセルグループ中の第1サブピクセルグループに近接する第1色サブピクセルは同一の第1色統合発光層として統合され得る。
【0104】
いくつかの例では、
図9に示すように、第1色統合発光層161のベース基板110上での正投影は2つの第1開口151を同時に被覆する。いくつかの例では、
図9に示すように、第1色サブピクセル121は上記第1色ピクセル電極141、及び第1色ピクセル電極141上に設置される第1色発光層161を含み、第2色サブピクセル122は第2色ピクセル電極142、及び第2色ピクセル電極142上に設置される第2色発光層162を含み、第3色サブピクセル123は第3色ピクセル電極143、及び第3色ピクセル電極143上に設置される第3色発光層163を含む。
【0105】
たとえば、第1色ピクセル電極141は第1色発光層161を駆動して第1色の光を発させるように構成され、第2色ピクセル電極142は第2色発光層162を駆動して第2色の光を発させるように構成され、第3色ピクセル電極143は第3色発光層163を駆動して第3色の光を発させるように構成される。
【0106】
ただし、上記第1色サブピクセルの形状及び寸法は第1色サブピクセルの有効発光領域の形状及び寸法であってもよく、上記第1ビアによって限定されてもよい。従って、第1色ピクセル電極の形状は上記第1色サブピクセルの形状とは異なってもよい。勿論、本開示の実施例はこれを含むがこれに限定されず、第1色ピクセル電極の形状は上記第1色サブピクセルの形状と同じであってもよい。同様に、上記第2色サブピクセルの形状及び寸法は第2色サブピクセルの有効発光領域の形状及び寸法であってもよく、上記第2ビアによって限定されてもよい。従って、第2色ピクセル電極の形状は上記第2色サブピクセルの形状と同じである又は異なるようにしてもよく、且つ、上記第3色サブピクセルの形状及び寸法は第3色サブピクセルの有効発光領域の形状及び寸法であってもよく、上記第3ビアによって限定されてもよい。従って、第3色ピクセル電極の形状は上記第3色サブピクセルの形状と同じである又は異なるようにしてもよい。
【0107】
一方、第1色発光層、第2色発光層及び第3色発光層の具体的な形状は製造プロセスに応じて設定されてもよく、本開示の実施例ではここで限定しない。たとえば、第1色発光層の形状は製造プロセスのマスクの開孔の形状により決定されてもよい。
【0108】
いくつかの例では、
図9及び
図10に示すように、第1色ピクセル電極141の寸法は第1開口151の寸法よりも大きく、第2色ピクセル電極142の寸法は第2開口152の寸法よりも大きく、第3色ピクセル電極143の寸法は第3開口153の寸法よりも大きい。且つ、第1色ピクセル電極141が第1開口151を超える距離、第2色ピクセル電極142が第2開口152を超える距離、及び第3色ピクセル電極143が第3開口153を超える距離は略同じである。つまり、第1色ピクセル電極141のエッジと第1開口151のエッジとの最短距離、第2色ピクセル電極142のエッジと第2開口152のエッジとの最短距離、及び第3色ピクセル電極143のエッジと第3開口153のエッジとの最短距離は略同じである。
【0109】
図11は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
図11に示すように、各サブピクセルグループ120では、2つの第1色サブピクセル121の中心の第1接続線CL1は第2色サブピクセル122の中心と第3色サブピクセル123の中心との第2接続線CL2と交差し、1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さL1は同一の第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さL2とは異なる。従って、該アレイ基板が第1接続線CL1の延在方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセル121及び第3色サブピクセル123がいずれも人間の目に敏感な色である場合、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離をより近く設定でき、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との距離がより近いため、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0110】
いくつかの例では、
図11に示すように、1つの第1色サブピクセル121の中心と第2色サブピクセル122の中心との第3接続線CL3の第2接続線CL2上での正投影の長さは同一の第1色サブピクセル121の中心と第3色サブピクセル123の中心との第4接続線CL4の第2接続線CL2上での正投影の長さよりも大きい。
【0111】
いくつかの例では、
図11に示すように、各サブピクセルグループ120では、第3接続線の方向において、第1色サブピクセル121と第2色サブピクセル122との間にほかのサブピクセルが設置されておらず、第4接続線の方向において、第1色サブピクセル121と第3色サブピクセル123との間にほかのサブピクセルが設置されていない。
【0112】
いくつかの例では、
図11に示すように、該アレイ基板100は、隣接する2つのサブピクセル間に設置されるサブピクセル間隔170をさらに含み、サブピクセルは第1色サブピクセル121、第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123のうちのいずれか1種であり、各サブピクセルグループ120はサブピクセル間隔170によって隔てられる4つのサブピクセルを含む。
【0113】
いくつかの例では、
図11に示すように、複数のサブピクセルグループ120は第1方向に沿って配列されて複数のサブピクセルグループ行131を形成し、第1方向と交差する第2方向に沿って配列されて複数のサブピクセルグループ列132を形成し、隣接する2つのサブピクセルグループ列132はずれて設置される。サブピクセル列132では、隣接する2つのサブピクセルグループ120は第1サブピクセルグループ1201及び第2サブピクセルグループ1202を含み、第1サブピクセルグループ1201中の第1色サブピクセル121の第2サブピクセルグループ1202から離れる頂点と第2サブピクセルグループ1202中の第1色サブピクセル121の第1サブピクセルグループ1201から離れる頂点との距離と、第1接続線の延在方向における第2色サブピクセル122の寸法との比は0.8-1.2であり、つまり、それによって、第1サブピクセルグループ及び第2サブピクセルグループ中の距離が最も近い2つの第1色サブピクセルのそれぞれから最も遠い頂点間の距離と、第1接続線の延在方向における第2色サブピクセルの寸法との比は0.8-1.2であり、それによってアレイ基板におけるピクセル配置をより均一にすることができる。
【0114】
いくつかの例では、第1サブピクセルグループ1201中の第1色サブピクセル121の第2サブピクセルグループ1202から離れる頂点と第2サブピクセルグループ1202中の第1色サブピクセル121の第1サブピクセルグループ1201から離れる頂点との距離は第1接続線の延在方向における第2色サブピクセル122の寸法と略同じであり、たとえば、第1サブピクセルグループ1201中の第1色サブピクセル121の第2サブピクセルグループ1202から離れる頂点と第2サブピクセルグループ1202中の第1色サブピクセル121の第1サブピクセルグループ1201から離れる頂点との距離と、第1接続線の延在方向における第2色サブピクセル122の寸法との比は0.9-1.1であり、それによって、アレイ基板におけるサブピクセル配置をより均一にするとともに、第3色サブピクセルが規則的な六角形を形成する。
【0115】
いくつかの例では、第1接続線CL1の延在方向における第1色サブピクセル121の形状の寸法と、第2接続線CL2の延在方向における第1色サブピクセル121の形状の寸法との比の範囲は1.6-2.8である。
【0116】
たとえば、第1接続線CL1の延在方向における第1色サブピクセル121の形状の寸法と、第2接続線CL2の延在方向における第1色サブピクセル121の形状の寸法との比の範囲は1.8-2.6であり、たとえば、2.2であってもよい。
【0117】
いくつかの例では、第1接続線CL1の延在方向における第2色サブピクセル122の形状の寸法と、第2接続線CL2の延在方向における第2色サブピクセル122の形状の寸法との比の範囲は4.3-6.7である。
【0118】
たとえば、第1接続線CL1の延在方向における第2色サブピクセル122の形状の寸法と、第2接続線CL2の延在方向における第2色サブピクセル122の形状の寸法との比の範囲は4.5-6.5であり、たとえば、5.5であってもよい。
【0119】
いくつかの例では、第1接続線CL1の延在方向における第3色サブピクセル123の形状の寸法と、第2接続線CL2の延在方向における第3色サブピクセル123の形状の寸法との比の範囲は0.4-0.76である。
【0120】
たとえば、第1接続線CL1の延在方向における第3色サブピクセル123の形状の寸法と、第2接続線CL2の延在方向における第3色サブピクセル123の形状の寸法との比の範囲は0.5-0.66であり、たとえば、0.58であってもよい。
【0121】
いくつかの例では、各サブピクセルグループ120では、第2色サブピクセル122の第1接続線CL1上での正投影と第1色サブピクセル121の第1接続線CL1上での正投影は重なり、第3色サブピクセル123の第1接続線CL1上での正投影と第1色サブピクセル121の第1接続線CL1上での正投影は重ならない。
【0122】
いくつかの例では、各サブピクセルグループ120では、第1色サブピクセル121の第2接続線CL2上での正投影と第3色サブピクセルの第2接続線CL2上での正投影123は重なる。
【0123】
いくつかの例では、
図11に示すように、該アレイ基板100は複数のピクセル駆動回路180をさらに含み、複数のピクセル駆動回路180は複数のサブピクセルに1対1で対応して設置される。
図11に示すように、サブピクセルグループ120中の1つの第2色サブピクセル122、1つの第1色サブピクセル121、1つの第3色サブピクセル123、及び第1方向において隣接するサブピクセルグループ120中の1つの第1色サブピクセル121は第1方向において順に設置される4つのピクセル駆動回路180に1対1で対応して設置され得る。たとえば、サブピクセル中のピクセル電極はビアによって対応するピクセル駆動回路に電気的に接続されてもよく、上記4つのピクセル駆動回路に対応するビアはほぼ同一の直線上にあってもよい。
【0124】
本開示の少なくとも1つの実施例はアレイ基板をさらに提供する。
図2Aは本開示の一実施例に係るアレイ基板の平面模式図であり、
図2Bは本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の平面模式図である。
図2Aに示すように、該アレイ基板100は、第1方向及び第2方向のうちの少なくとも一方に沿って繰り返し配列される複数のサブピクセル繰り返し単位200を含み、各サブピクセル繰り返し単位200は4つの第1色サブピクセル121、2つの第2色サブピクセル122及び2つの第3色サブピクセル123を含む。第1色サブピクセル121は第1色の光を発するように構成され、第2色サブピクセル122は第2色の光を発するように構成され、第3色サブピクセル123は第3色の光を発するように構成される。
【0125】
たとえば、第1色は緑色、第2色は青色、第3色は赤色であり得る。勿論、本開示の実施例はこれを含むが、これに限定されない。
【0126】
図2A及び
図2Bに示すように、1つのサブピクセル繰り返し単位200では、各第1色サブピクセル121の形状は第1方向に平行な2つの平行辺及び第2方向に平行な2つの平行辺を含み、4つの第1色サブピクセル121の中心は第2方向に沿って延在する同一の仮想直線上にあり、2つの第2色サブピクセル122のうちの一方の第2色サブピクセル122の中心と2つの第3色サブピクセル123のうちの一方の第3色サブピクセル123の中心は仮想直線の第1方向の第1側にあり、2つの第2色サブピクセル122のうちの他方の第2色サブピクセル122の中心と2つの第3色サブピクセル123のうちの他方の第3色サブピクセル123の中心は仮想直線の第1方向の第2側にある。ただし、上記中心は各サブピクセルの形状の幾何学的中心であってもよく、勿論、本開示の実施例はこれを含むが、これに限定されず、上記中心は各サブピクセルの輝度中心であってもよい。
【0127】
本開示の実施例に係るアレイ基板では、4つの第1色サブピクセルの中心は第2方向に沿って延在する同一の仮想直線上にあり、2つの第2色サブピクセルのうちの一方の第2色サブピクセルの中心と2つの第3色サブピクセルのうちの一方の第3色サブピクセルの中心は仮想直線の第1方向の第1側にあり、2つの第2色サブピクセルのうちの他方の第2色サブピクセルの中心と2つの第3色サブピクセルのうちの他方の第3色サブピクセルの中心は仮想直線の第1方向の第2側にあり、従って、該アレイ基板が第2方向に沿って延在する縦線を表示することに用いられ、且つ第1色サブピクセルが人間の目に敏感な色である場合、人間の目で見える縦線の「揺れ感」が弱く、それによって、表示画面の粒状感を軽減又は解消させ、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0128】
一方、4つの第1色サブピクセルの中心が第2方向に沿って延在する同一の仮想直線にあることはさらに混色に有利であり、且つ4つの第1色サブピクセルのうちの少なくとも2つは同一のマスク開口を用いて製造でき、それによってより高精細なサブピクセルを実現しやすくなる。ただし、4つの第1色サブピクセルのうちの少なくとも2つが同一のマスク開口を用いて製造できる場合、少なくとも2つの第1色サブピクセルは1つの発光層(すなわち、上記第1色発光層、第2色発光層及び第3色発光層)を共有する。
【0129】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、該アレイ基板100はベース基板110をさらに含み、複数のサブピクセル繰り返し単位200はベース基板110上に設置される。
【0130】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、1つのサブピクセル繰り返し単位200では、4つの第1色サブピクセル121のうちの少なくとも2つの第1色サブピクセル121の発光層は連続的に設置され、つまり、少なくとも2つの第1色サブピクセル121の発光層のベース基板110上での正投影は連続的である。
【0131】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、2つの第2色サブピクセル122のうちの一方と2つの第3色サブピクセル123のうちの一方は該仮想直線の第1方向の第1側にあり、2つの第2色サブピクセル122のうちの他方と2つの第3色サブピクセル123のうちの他方は該仮想直線の第1方向の第2側にあり、各第2色サブピクセル122の形状は第2方向に平行な辺を含み、各第3色サブピクセル123の形状は第2方向に平行な辺を含む。それによって、該アレイ基板は表示画面のギザギザ感を軽減又は解消し、それによって表示品質を向上させることができる。
【0132】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、4つの第1色サブピクセル121の第1側にある第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の第2方向における配列順序は、4つの第1色サブピクセル121の第2側にある第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の第2方向における配列順序と反対である。このとき、1つの第2色サブピクセル122と1つの第3色サブピクセル123は対向して設置される。
【0133】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、4つの第1色サブピクセル121の第1方向の同一側にある第2色サブピクセル122と第3色サブピクセル123の第1方向に平行な参照直線上での正投影は互いに重なり、4つの第1色サブピクセル121の第1方向の同一側にある第2色サブピクセル122の中心と第3色サブピクセル123の中心との接続線は第2方向に平行ではない。それによって、該アレイ基板はピクセル密度を向上させ、アレイ基板における空間を十分に利用することができる。
【0134】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、2つの第2色サブピクセル122のうちの少なくとも一方の4つの第1色サブピクセル121から離れるサブ部分の第2方向の寸法は4つの第1色サブピクセル121に近接するサブ部分の第2方向の寸法未満であり、2つの第3色サブピクセル123のうちの少なくとも一方の4つの第1色サブピクセル121から離れるサブ部分の第2方向の寸法は4つの第1色サブピクセル121に近接するサブ部分の第2方向の寸法未満である。それによって、該アレイ基板は少なくとも1つの第2色サブピクセル及び少なくとも1つの第3色サブピクセルをできるだけ4つの第1色サブピクセルの中心接続線に近接させることができ、それによって表示画面の粒状感を更に軽減又は解消し、表示画面の線をより連続的で自然にすることができる。
【0135】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、第2色サブピクセル122の形状は第1方向に平行な辺、第2方向に平行な辺及び斜辺を含み、又は、第3色サブピクセル123の形状は第1方向に平行な辺、第2方向に平行な辺及び斜辺を含む。ただし、上記斜辺とは、第1方向及び第2方向に平行ではない辺である。
【0136】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、4つの第1色サブピクセル121の面積は同じである。ただし、上記面積が同じであることは、4つの第1色サブピクセルの面積が完全に同じである場合を含み、4つの第1色サブピクセルの面積と4つの第1色サブピクセルの面積の平均値との差が平均値の10%未満である場合も含み、すなわち、略同じである場合を含む。勿論、本開示の実施例はこれを含むが、これに限定されず、4つの第1色サブピクセルの面積は異なってもよい。
【0137】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、4つの第1色サブピクセル121の第1方向の同一側にある第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の4つの第1色サブピクセル121に近接する辺はいずれも第2方向に平行であり、4つの第1色サブピクセル121の第1方向の同一側にある第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123の4つの第1色サブピクセル121から離れる辺もいずれも第2方向に平行である。それによって、該アレイ基板は第2方向にギザギザ感が生じることを軽減又は回避することができる。
【0138】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、4つの第1色サブピクセル121の第1方向の同一側にある第2色サブピクセル122及び第3色サブピクセル123が第2方向にまたがる長さは4つの第1色サブピクセルが第2方向にまたがる長さ以下である。ただし、上記「またがる長さ」とは、複数のサブピクセル自体及びその間の間隔に占められる全長さである。
【0139】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、4つの第1色サブピクセル121の第1方向の同一側にある第2色サブピクセル122と第3色サブピクセル123は、対向して設置され且つ互いに平行な第1平行辺122Pと第2平行辺123P有する。それによって、該アレイ基板は第1方向にギザギザ感が生じることを軽減又は回避することができる。
【0140】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、第1平行辺122Pと第2平行辺123Pとの距離は、第2色サブピクセル122と第3色サブピクセル123との最小距離である。
【0141】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、第1平行辺122Pの長さと第2平行辺123Pの長さは同じである。
【0142】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、第1平行辺122Pの第1方向に平行な参照直線上での正投影と第2平行辺123Pの第1方向に平行な参照直線上での正投影は重なる。それによって、該アレイ基板はサブピクセルのコンパクトさを向上させ、それによってピクセル密度を向上させることができる。
【0143】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、2つの第2色サブピクセル122の第2方向の間隔は2つの第3色サブピクセル123の第2方向の間隔未満である。
【0144】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、4つの第1色サブピクセル121は第2方向に沿って配列される2つのサブピクセルペア121Gを含み、各サブピクセルペア121Gは2つの第1色サブピクセル121を含み、2つのサブピクセルペア121G間の距離はサブピクセルペア121G中の2つの第1色サブピクセル121間の距離よりも大きい。
【0145】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、各サブピクセルペア121G中の2つの第1色サブピクセル121は対称に設置され、たとえば、第1方向に沿って延在する直線に対して軸対称であり、2つのサブピクセルペア121Gは対称に設置され、たとえば、第1方向に沿って延在する直線に対して軸対称である。
【0146】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、4つの第1色サブピクセル121の第1方向に沿った参照直線上での正投影は重なり、4つの第1色サブピクセル121の第2方向の参照直線上での寸法は同じである。
【0147】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、各第3色サブピクセル123の第2方向に平行な参照直線上での正投影は1つの第2色サブピクセル122の参照直線上での正投影内にある。
【0148】
いくつかの例では、
図2A及び
図2Bに示すように、4つの第1色サブピクセル121のうちの任意の2つの隣接する第1色サブピクセル121は対向して設置される2つの平行辺を含む。たとえば、
図2A及び
図2Bに示すように、これら2つの平行辺はいずれも第1方向に平行である。
【0149】
図7は本開示の一実施例に係る別のアレイ基板の模式図である。
図7に示すように、各サブピクセル繰り返し単位200では、各第1色サブピクセル121の形状は矩形である。
【0150】
図12は本開示の一実施例に係る表示装置の模式図である。
図12に示すように、該表示装置500は上記アレイ基板100を含む。該アレイ基板は表示画面の粒状感を軽減又は解消し、表示画面の線をより連続的で自然にすることができ、従って、該表示装置の表示画質が高い。且つ、該表示装置はさらに比較的少数のサブピクセルによって高いピクセル解像度を実現することができる。
【0151】
たとえば、いくつかの例では、該表示装置はスマートフォン、タブレットコンピュータ、テレビ、ディスプレイ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム、及びナビゲータなど表示機能を有する任意の製品又は部材であり得る。
【0152】
以下の点を説明する必要がある。
【0153】
(1)本開示の実施例の図面では、本開示の実施例に関する構造のみに関し、ほかの構造は通常設計を参照すればよい。
【0154】
(2)矛盾しない限り、本開示の同一の実施例及び異なる実施例の特徴を互いに組み合わせることができる。
【0155】
以上は単に本開示の具体的な実施形態であるが、本開示の保護範囲はこれに限定されず、当業者が本開示に開示されている技術的範囲を逸脱せずに容易に想到し得る変化や置換は本開示の保護範囲に含まれるべきである。従って、本開示の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に準じるべきである。
【符号の説明】
【0156】
11 第1色サブピクセル
12 第2色サブピクセル
13 第3色サブピクセル
100 アレイ基板
110 ベース基板
121 第1色サブピクセル
122 第2色サブピクセル
123 第3色サブピクセル
131 サブピクセルグループ行
132 サブピクセルグループ列
141 第1色ピクセル電極
142 第2色ピクセル電極
143 第3色ピクセル電極
150 ピクセル定義層
151 第1開口
152 第2開口
153 第3開口
161 第1色発光層
162 第2色発光層
163 第3色発光層
200 サブピクセル繰り返し単位
1201 第1サブピクセルグループ
1202 第2サブピクセルグループ
1214 平行辺ペア
1215 第1斜辺1215
1216 第1直角
1224 平行辺ペア
1225 第2斜辺
1234 平行辺ペア
1235 第3斜辺
【国際調査報告】