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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(54)【発明の名称】ティースプーン付きタンブラー
(51)【国際特許分類】
   A47G 19/22 20060101AFI20240227BHJP
   A47J 43/28 20060101ALI20240227BHJP
   A47G 19/00 20060101ALI20240227BHJP
   A47G 21/04 20060101ALI20240227BHJP
【FI】
A47G19/22 R
A47J43/28
A47G19/00 L
A47G21/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547095
(86)(22)【出願日】2022-01-03
(85)【翻訳文提出日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 KR2022000004
(87)【国際公開番号】W WO2022181964
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】20-2021-0000605
(32)【優先日】2021-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523286853
【氏名又は名称】キム ファソ
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム ファソ
【テーマコード(参考)】
3B001
3B115
4B053
【Fターム(参考)】
3B001AA02
3B001BB01
3B001CC04
3B001DA02
3B115BA02
4B053AA03
4B053CA04
4B053CA30
4B053CE10
(57)【要約】
本発明は、ティースプーン付きタンブラーに関し、さらに詳しくは、上部にスプーン取付部が設けられたティースプーンと、上周面に、前記スプーン取付部が着脱可能なスプーン固定部を含むタンブラー本体と、前記タンブラー本体の上部に着脱可能に結合され、一面に前記スプーン取付部が挿入されるスプーン収納部、及び前記タンブラー蓋を前記タンブラー本体から分離するための開閉ガイドが設けられるタンブラー蓋と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部にスプーン取付部が設けられたティースプーンと、
上周面に、前記スプーン取付部が着脱可能なスプーン固定部を含むタンブラー本体と、
前記タンブラー本体の上部に着脱可能に結合され、一面に前記スプーン取付部が挿入されるスプーン収納部、及び、タンブラー蓋を前記タンブラー本体から分離するための開閉ガイドが、設けられた前記タンブラー蓋と、
を含むことを特徴とする、ティースプーン付きタンブラー。
【請求項2】
前記タンブラー本体が、
内周面に設けられ、混合飲料を製造する際に、水を先に投入できるように案内する水投入ラインと、
前記水投入ラインの上方に離隔して設けられ、粉末状の混合物の投入を案内する混合物投入ラインと、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のティースプーン付きタンブラー。
【請求項3】
前記スプーン収納部が、
前記スプーン取付部の前面側の外面が密着する密着部と、前記スプーン取付部が挿入される挿入溝と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のティースプーン付きタンブラー。
【請求項4】
前記スプーン収納部が、
前記密着部から垂直に設けられ、前記スプーン取付部の両側部の外面が接し、前記両側部の外面が嵌合方式で挿入されるようにする押圧部をさらに備えることを特徴とする、請求項3に記載のティースプーン付きタンブラー。
【請求項5】
前記タンブラー蓋が、下周面に着脱可能に結合され、前記タンブラー本体に着脱可能に結合するように支持し、飲料の流出を防止する蓋フランジをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のティースプーン付きタンブラー。
【請求項6】
前記タンブラー蓋が、一方側に貫設され、前記タンブラー本体に貯留された飲料が引き出される飲用孔をさらに備え、
前記開閉ガイドが、前記飲用孔を開閉できるように前記タンブラー蓋に滑動可能に結合されることを特徴とする、請求項1に記載のティースプーン付きタンブラー。
【請求項7】
前記タンブラー蓋が、
前記開閉ガイドの滑動を案内する移動ガイドと、
前記移動ガイドの両側部に備えられ、前記開閉ガイドの滑動を支持するガイドレールと、
前記飲用孔の後方に設けられ、前記開閉ガイドが結合するように支持する引込案内溝と、
前記引込案内溝の後部に設けられ、前記開閉ガイドの閉動作の際に、前記開閉ガイドの位置を固定するガイド固定溝と、
前記ガイド固定溝の後方に設けられ、前記開閉ガイドの移動を案内する移動溝と、
前記ガイド固定溝の後方に設けられ、前記開閉ガイドの開動作を案内する第1のガイド溝と、
前記第1のガイド溝から所定間隔離隔して備えられ、前記開閉ガイドの開放が完了すると、前記開閉ガイドの位置を固定する第2のガイド溝と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載のティースプーン付きタンブラー。
【請求項8】
前記開閉ガイドが、
両側面に設けられ、前記ガイドレールに結合されるガイドパネルと、
下面に設けられ、前記引込案内溝に沿って移動しながら前記ガイド固定溝に引き込まれ、前記開閉ガイドの滑動時に、前記移動溝に沿って移動しながら前記第1のガイド溝及び前記第2のガイド溝によって位置が固定されるストッパー突起と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項7に記載のティースプーン付きタンブラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ティースプーン付きタンブラーに関し、さらに詳しくは、タンブラーの上周面にティースプーンを脱着可能に結合させることで、タンブラーに入れられるコーヒーや粉末状食品を衛生的に混合することができ、混合された飲料を不便なく容易に飲用できることはもちろん、簡単な構造で制作することで、製造コストが低減されるのみならず、プラスチック使用の低減効果を提供できるティースプーン付きタンブラーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、タンブラーとは、取っ手がなく、床が平らで比較的容量が大きいカップであって、多量の飲み物を長時間飲むことができる容器であり、近年では、使い捨て製品の使用を減らすために利用されている。
【0003】
そのようなタンブラーは、通常の保温・保冷機能のみを備えるだけで、コーヒーや運動後のサプリメント、様々な粉末状のダイエット食品を容器に入れて水と一緒に混合して飲む際に、タンブラー中の内容物に塊ができてしまい、機能性飲料などの摂取効率が著しく低下するといった問題がある。
【0004】
そこで、特許文献1には、底部にモータによって回転する攪拌翼を備えることで、内容物を効果的に混合することのできる攪拌機能付きタンブラーが開示されている。
【0005】
しかしながら、前述の先行技術文献によれば、カップ本体の下部に別途の攪拌部を備えなければならず、その攪拌部は、部品として攪拌ヘッド、スイッチ、モータなど電気的接続が必要であり、その重さも相当なものになり、タンブラーとして利用することが困難といった問題点がある。
【0006】
また、液漏れなどによる誤動作が頻繁に生じる虞があり、それによってコストに対する消費者の満足度を著しく低下させるのみならず、それを改善するために様々な設計的要件を変更すると、タンブラーの製造コストを上昇させ、一般消費者が購入して使用するには困難といった問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開実用新案第20-2020-0001536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような課題を解決するために、本発明は、前述の背景技術によって想到されたもので、タンブラーの上周面にティースプーンを脱着可能に結合させることで、タンブラーに入れられるコーヒーや粉末状食品を衛生的に混合することができ、混合された飲料を不便なく容易に飲用できるティースプーン付きタンブラーを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、簡素な構造で製作して製造コストを低減できるのみならず、プラスチック使用の低減効果を提供できるティースプーン付きタンブラーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような課題を達成するために、本発明の一実施形態によれば、上部にスプーン取付部が設けられたティースプーンと、上周面に、前記スプーン取付部が着脱可能なスプーン固定部を含むタンブラー本体と、前記タンブラー本体の上部に着脱可能に結合され、一面に前記スプーン取付部が挿入されるスプーン収納部、及び前記タンブラー蓋を前記タンブラー本体から分離するための開閉ガイドが設けられるタンブラー蓋と、を含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、前記タンブラー本体は、内周面に設けられ、混合飲料を製造する際に、水を先に投入できるように案内する水投入ラインと、前記水投入ラインの上方に離間して設けられ、粉末状の混合物の投入を案内する混合物投入ラインと、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、前記スプーン収納部は、前記スプーン取付部の前面側の外面が密着する密着部と、前記スプーン取付部が挿入される挿入溝と、を含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、前記スプーン収納部は、前記密着部から垂直に設けられ、前記スプーン取付部の両側部の外面が接し、前記両側部の外面が嵌合方式で挿入されるようにする押圧部をさらに備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、前記タンブラー本体部は、下周面に着脱可能に結合され、前記タンブラー本体に着脱可能に結合するように支持し、飲料の流出を防止する蓋フランジをさらに備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、前記タンブラー蓋は、一方側に貫設され、前記タンブラー本体に貯留された飲料が引き出される飲用孔をさらに備え、前記開閉ガイドは、前記飲用孔を開閉できるように前記タンブラー蓋に滑動可能に結合されることを特徴とする。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、前記タンブラー蓋は、前記開閉ガイドの滑動を案内する移動ガイドと、前記移動ガイドの両側部に備えられ、前記開閉ガイドの滑動を支持するガイドレールと、前記飲用孔の後方に設けられ、前記開閉ガイドが結合するように支持する引込案内溝と、前記引込案内溝の後部に設けられ、前記開閉ガイドの閉動作の際に、前記開閉ガイドの位置を固定するガイド固定溝と、前記ガイド固定溝の後方に設けられ、前記開閉ガイドの移動を案内する移動溝と、前記ガイド固定溝の後方に設けられ、前記開閉ガイドの開動作を案内する第1のガイド溝と、前記第1のガイド溝から所定間隔離隔して備えられ、前記開閉ガイドの開放が完了すると、前記開閉ガイドの位置を固定する第2のガイド溝と、をさらに備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、前記開閉ガイドは、両側面に設けられ、前記ガイドレールに結合されるガイドパネルと、下面に設けられ、前記引込案内溝に沿って移動しながら前記ガイド固定溝に引き込まれ、前記開閉ガイドの滑動時に、前記移動溝に沿って移動しながら第1及び第2のガイド溝によって位置が固定されるストッパー突起と、をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
このような本発明の実施例によれば、タンブラーの上周面にティースプーンを脱着可能に結合させることで、タンブラーに入れられるコーヒーや粉末状食品を衛生的に混合することができ、混合された飲料を不便なく容易に飲用できるといった効果がある。
【0019】
また、本発明の実施例によれば、簡素な構造で製作して製造コストを低減できるのみならず、プラスチック使用の低減効果を提供できるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係るティースプーン付きタンブラーの斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係るティースプーン付きタンブラーのタンブラー蓋の斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係るタンブラー蓋の断面図である。
図4】本発明の一実施形態に係るタンブラー蓋の断面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るタンブラー蓋を示す別の実施形態である。
図6】本発明の一実施形態に係るタンブラー蓋を示す別の実施形態である。
図7】本発明の一実施形態に係るタンブラー蓋を示す別の実施形態である。
図8】本発明の一実施形態に係るタンブラー蓋を示す別の実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
上部にスプーン取付部が設けられたティースプーンと、上周面に、前記スプーン取付部が着脱可能なスプーン固定部を含むタンブラー本体と、前記タンブラー本体の上部に着脱可能に結合され、一面に前記スプーン取付部が挿入されるスプーン収納部、及び前記タンブラー蓋を前記タンブラー本体から分離するための開閉ガイドが設けられるタンブラー蓋と、を含むことを特徴とする。
【0022】
図示のように、本発明のティースプーン付きタンブラーは、飲料、水及び粉末が収容され、着脱可能なティースプーン102が結合されるタンブラー本体100と、タンブラー本体100の開放された上部を密閉し、ティースプーン102の上部に備えられるスプーン取付部104が挿入されるタンブラー蓋200とを備える。
【0023】
タンブラー本体100には、上周面をなしており、ティースプーン102の上部に設けられたスプーン取付部104が着脱可能に結合するスプーン固定部110が設けられている。
【0024】
また、スプーン固定部110は、スプーン取付部104に設けられた取付溝と同じ厚さで構成されることにより、ティースプーン102を使わないときはスプーン取付部104に安定して固定された状態を維持し、入っている飲料を飲用する際にティースプーン102が邪魔にならないように備えられる。
【0025】
また、スプーン固定部110は、スプーン取付部104との固定力を向上させるために環状の固定突起をさらに備え、スプーン取付部104は、据置溝の内面に環状の固定突起が嵌合される突起固定溝をさらに備えてもよいが、それに限定されるものではない。
【0026】
ここで、ティースプーン102は、ユーザが粉末状のコーヒー、サプリメント、ミスッカル(焙煎穀物茶)、ソンシク(禅食)などの混合物と水を混合しようとするときに用いるものであり、その上面には、スプーン固定部110に脱着可能に固定されるスプーン取付部104が設けられる。
【0027】
スプーン取付部104は、タンブラー本体100のスプーン固定部110に安定して固定されると共に、容易に脱着可能であるように備えてもよく、好ましくはシリコン材料からなってもよい。
【0028】
さらに、タンブラー本体100には、スプーン固定部110の下方に、着脱可能なタンブラー蓋200を結合する蓋結合部120が設けられている。
【0029】
蓋結合部120は、タンブラー本体100の内周面に沿って螺旋状の固定突起からなってもよく、所定間隔をおいて複数個備えられ、後述するタンブラー蓋200の蓋フランジ220を固定するように備えられてもよい。
【0030】
そのような本発明のタンブラー本体100は、トライタン(登録商標)素材からなってもよい。
【0031】
トライタン素材は、透明ガラスの長所と割れないプラスチックの長所とを組み合わせた、環境にやさしい新素材プラスチックであり、環境ホルモンであるビスフェノールAが検出されないので安全に使用でき、耐熱性に優れ、熱にも容易に変形しないため、タンブラーなどで製造した際に高温の飲料を入れたときでも安全に飲用することができる。
【0032】
なお、本発明のタンブラー本体100の内周面は、ティースプーン102を用いて混合物が含まれる混合飲料を調製する際に、タンブラー本体100の内部に水を先に投入し、その後、混合物が投入されるように案内する水投入ライン130及び混合物投入ライン140をさらに備えてもよい。
【0033】
また、混合物投入ライン140は、水投入ライン130の上方に所定の間隔をおいて備えられる。
【0034】
タンブラー蓋200は、タンブラー本体100の開放された上部を密閉すると共に、そのタンブラー本体100に固定されたティースプーン102のスプーン取付部104が挿入され、ティースプーン102とタンブラー蓋200との一体感を醸し出すことで、タンブラーの外観における審美感を向上するように備えれるものであり、スプーン収納部210と、蓋フランジ220と、開閉ガイド230とを備える。
【0035】
スプーン収納部210は、タンブラー蓋200の一面に垂直に貫設されるものであり、タンブラー本体100にタンブラー蓋200が結合されるとき、タンブラー本体100に固定されたティースプーン102のスプーン取付部104が挿入されると共に、タンブラー蓋200が安定してタンブラー本体100と結合するように備えられる。
【0036】
そのようなスプーン収納部210は、その内面の形状がスプーン取付部104の外形と対応する形状にすることで、挿入されるスプーン取付部104の前方側の外面が密着される密着部212と、スプーン取付部104が挿入される挿入溝216とからなる。
【0037】
また、スプーン収納部210は、スプーン取付部104がタンブラー蓋200から脱着できるように、密着部212から垂直に設けられ、スプーン取付部104の両側部の外面が接し、両側部の外面を嵌合方式で挿入される押圧部214をさらに備えてもよい。
【0038】
蓋フランジ220は、タンブラー蓋200の下周面に脱着可能に結合され、タンブラー本体100との緊密な固定力を提供すると共に、入れられた飲料が外部に漏れるのを防止する役割もするもので、密閉フランジ222と、パッキン部224とからなる。
【0039】
密閉フランジ222は、蓋フランジ220の下周面に突設することで、螺旋状の固定突起と当接しながら、タンブラー蓋200がタンブラー本体100に固定されるように備えられている。
【0040】
そのような密閉フランジ222は、蓋フランジ220の上下にそれぞれ備えられ、パッキン部224に着座するパッキン部材310などが固定されるように支持する機能がある。
【0041】
そのような蓋フランジ220は、プラスチック材料からなってもよいが、それに限定されるものではなく、シリコン材料からなってもよく、あるいはプラスチック材料で成形された状態で、シリコン材のフランジ蓋が着脱可能に結合されるように備えられてもよい。
【0042】
開閉ガイド230は、スプーン収納部210と対向する位置に設けられ、タンブラー蓋200から外側に延設され、ユーザがタンブラー蓋200をタンブラー本体100から分離して貯留された飲料を飲用できるように備えられる。
【0043】
なお、本発明のタンブラー蓋200は、図5ないし図8に示すように、タンブラー蓋200をタンブラー本体100から分離しない状態でも、貯留された飲料を飲用できるように備えられてもよい。
【0044】
すなわち、タンブラー蓋200は、その上面一側にタンブラー本体100に貯留された飲料が引き出される飲用孔202を設け、開閉ガイド230が滑動しながら飲用孔202を開閉できるように備えられる。
【0045】
また、タンブラー蓋200には、上面に開閉ガイド230の滑動を案内する移動ガイド320が設けられ、移動ガイド320の両側に開閉ガイド230が滑動可能に連結されるガイドレール322が備えられる。
【0046】
また、移動ガイド320には、その中央部に開閉ガイド230の開放範囲を設定し、一定範囲だけ開放された開閉ガイド230の位置を固定できるように、引込案内溝330と、第1及び第2のガイド溝340,360と、移動溝350とが設けられる。
【0047】
引込案内溝330は、飲用孔202の後方に設けられ、好ましくは、開閉ガイド230の下面に設けられたストッパー突起238が引き込むように備えられる。
【0048】
さらに、引込案内溝330には、開閉ガイド230が飲用孔202を完全に閉鎖する位置にあると、ストッパー突起238が固定されるようにして、任意に開閉ガイド230が開かれて飲用孔202から飲料が漏れ出ることを防止するガイド固定溝332が設けられる。
【0049】
第1のガイド溝340は、開閉ガイド230の開動作が行われるとき、ストッパー突起238の移動を案内する役割を果たす。
【0050】
移動溝350は、第1のガイド溝340の後方に設けられ、開閉ガイド230が滑動するとき、ストッパー突起238の移動を案内する。
【0051】
第2のガイド溝360は、第1のガイド溝340から所定の間隔をおいて備えられ、開閉ガイド230の完全な開動作が行われたとき、ストッパー突起238の位置を固定する役割を果たす。
【0052】
すなわち、本発明の他の実施形態では、開閉ガイド230は、ストッパー突起238が固定されているか否かに応じて飲用孔202を開閉するように構成されており、飲用孔202を開閉する際に、ストッパー突起238を固定できるように備えられている。
【0053】
なお、本発明の他の実施形態において、開閉ガイド230は、飲用孔202の形状と対応する形状に設けられ、開閉ガイド230が閉位置にあるとき、飲用孔202の上周面、または円周面に密着しながら、飲料の流出を防止するパッキン部材310をさらに備える。
【0054】
ここで、パッキン部材310は、開閉ガイド230の下面に着脱可能に結合するようにパッキン結合突起312が設けられ、開閉ガイド230には、そのパッキン結合突起312が挿入されることで結合するようにパッキン挿入溝236が設けられる。
【0055】
また、開閉ガイド230には、両側部でガイドレール322に挿入され、滑動を支持するガイドパネル234が延設されている。
【0056】
さらに、タンブラー蓋200は、タンブラー蓋200の下周面から脱着可能な蓋フランジ220を備えてもよく、それによってタンブラー蓋200を洗浄する際に、蓋フランジ220のみを別途分離して洗浄できるように備えられてもよい。
【0057】
また、蓋フランジ220は、タンブラー蓋200とより緊密に固定されると共に、容易に分離できるように飲用孔202を形成するタンブラー蓋200の前方側の内壁に密着する開口フランジ226と、スプーン収納部210の内壁に密着する支持フランジ228をさらに備えてもよい。
【0058】
前述の「含む」、「備える」または「有する」などの用語は、特に断らない限り、当該構成要素が内在できることを意味するものであり、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいと解釈されるべきであり、技術的または科学的な用語を含むすべての用語は、特段に定義されない限り、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0059】
なお、以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形ができるであろう。よって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、そのような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0060】
100 タンブラー本体
102 ティースプーン
104 スプーン取付部
110 スプーン固定部
120 蓋結合部
130 水投入ライン
140 混合物投入ライン
200 タンブラー蓋
202 飲用孔
210 スプーン収納部
220 蓋フランジ
230 開閉ガイド
240 フランジ脱着溝
310 パッキン部材
320 移動ガイド
330 引込案内溝
340 第1のガイド溝
350 移動溝
360 第2のガイド溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】