(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(54)【発明の名称】仮想運動検査におけるセンサ測定値および派生値の機械セグメンテーション
(51)【国際特許分類】
A61B 5/11 20060101AFI20240227BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20240227BHJP
A61B 5/1455 20060101ALI20240227BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20240227BHJP
【FI】
A61B5/11 230
A61B5/00 G
A61B5/11 200
A61B5/1455
A61B5/0245 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548306
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(85)【翻訳文提出日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 US2022070435
(87)【国際公開番号】W WO2022178481
(87)【国際公開日】2022-08-25
(32)【優先日】2021-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516035068
【氏名又は名称】ヴェリリー ライフ サイエンシズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100126480
【氏名又は名称】佐藤 睦
(72)【発明者】
【氏名】カプール,リトゥ
(72)【発明者】
【氏名】バーク,マキシミリエン
(72)【発明者】
【氏名】ライナルディ,エリン
(72)【発明者】
【氏名】マイヤーズ,ランス
(72)【発明者】
【氏名】マークス,ウィリアム
【テーマコード(参考)】
4C017
4C038
4C117
【Fターム(参考)】
4C017AA02
4C017AA12
4C017AB02
4C017AC26
4C017BC11
4C017FF03
4C038KK01
4C038KL05
4C038KL07
4C038VA04
4C038VB11
4C038VB31
4C038VC20
4C117XA01
4C117XB01
4C117XB06
4C117XC13
4C117XD15
4C117XE06
4C117XE13
4C117XE23
4C117XE26
4C117XE37
4C117XJ48
4C117XJ56
4C117XJ60
(57)【要約】
ユーザデバイスは、コンテキストウィンドウを決定することによって、センサ測定値を機械セグメント化しうる。コンテキストウィンドウは、開始点および終了点を含みうる。コンテキストウィンドウを使用して、センサ測定値の測定値がセグメント化される期間を定義しうる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
ウェアラブルユーザデバイスによって、(i)第一の時間と関連付けられた第一のタイミングインジケータ、(ii)第二の時間と関連付けられた第二のタイミングインジケータ、および(iii)仮想運動検査の仮想運動検査タイプを識別する検査情報にアクセスすることと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第一の時間および前記第二の時間で囲まれた期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスによって取得された信号データにアクセスすることと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査タイプに基づいて、前記信号データをセグメント化するための第一の信号データ型を決定することであって、前記第一の信号データ型の前記第一の信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって前記期間の間に出力される、決定することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記期間内のコンテキストウィンドウを、少なくとも、
前記第一の信号データ型の履歴信号プロファイルを選択することであって、前記履歴信号プロファイルが、前記仮想運動検査の以前の発生から導出される、選択すること、および
前記第一の信号データを前記履歴信号プロファイルと比較して、前記コンテキストウィンドウの開始点に対応する第三の時間および前記コンテキストウィンドウの前記コンテキストウィンドウの終了点に対応する第四の時間を識別すること、によって決定することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記コンテキストウィンドウの間に受信された前記信号データの一部分をセグメント化することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記信号データの前記部分および前記検査情報に基づいて、仮想運動検査データパッケージを生成することと、を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
後で実施される前記仮想運動検査タイプの仮想運動検査の間に、前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記コンテキストウィンドウに基づいて前記第一のセンサの動作を調整することをさらに含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記動作がサンプリングレートを含み、前記コンテキストウィンドウに基づいて前記サンプリングレートを調整することが、前記コンテキストウィンドウの外側で第一のサンプリングレートでデータを捕捉するように前記第一のセンサに指示すること、および前記コンテキストウィンドウ内で第二のサンプリングレートでデータを捕捉するように前記第一のセンサに指示することを含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記第一の信号データを前記履歴信号プロファイルと比較することが、
前記仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則のセットにアクセスすることと、
前記評価規則のセットに従って前記第一の信号データを評価して、前記第三の時点および前記第四の時間を識別することと、をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記評価規則のセットが、前記仮想運動検査タイプについて、前記コンテキストウィンドウの前記開始点および前記コンテキストウィンドウの前記終了点を示す信号特性を定義する、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記コンテキストウィンドウの前記開始点および前記終了点が、前記コンテキストウィンドウの第一の開始点および第一の終了点であり、前記方法が、前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査タイプに基づいて、前記信号データをセグメント化するための第二の信号データ型を決定することをさらに含み、前記第二の信号データ型の第二の信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの第二のセンサによって前記期間の間に出力され、前記期間内で前記コンテキストウィンドウを決定することが、
前記仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則の異なるセットにアクセスすることと、
前記評価規則の異なるセットに従って前記第二の信号データを評価して、前記コンテキストウィンドウの第二の開始点および前記コンテキストウィンドウの第二の終了点を識別することと、をさらに含む、請求項4に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記評価規則のセットが、前記第一の信号データ型と関連付けられ、前記評価規則の異なるセットが、前記第二の信号データ型と関連付けられる、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記第一の開始点が前記第二の開始点とは異なり、前記方法が、前記コンテキストウィンドウの実際の開始点を、
前記第一の開始点または前記第二の開始点のうちのより早い発生に基づいて、前記実際の開始点を選択すること、および
前記第一の開始点と前記履歴信号プロファイル中の対応する第一の時間とにおける前記第一の信号データ間で測定された第一の信号差と、前記第二の開始点と前記履歴信号プロファイル中の対応する第二の時間とにおける前記第二の信号データ間で測定された第二の信号差との比較に基づいて、前記実際の開始点を選択すること、のうちの一つ以上を実施することによって決定することをさらに含む、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記コンテキストウィンドウが開始点および終了点を含み、前記コンテキストウィンドウの前記開始点が、前記第一の時間よりも遅く、前記第二の時間よりも早い第三の時間と関連付けられ、前記コンテキストウィンドウの前記終了点が、前記第三の時間よりも遅く、前記第二の時間よりも早い第四の時間と関連付けられる、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
前記第三の時間と関連付けられた第三のタイミングインジケータ、および前記第四の時間と関連付けられた第四のタイミングインジケータを決定することと、
前記第三および第四のタイミングインジケータを前記信号データの前記部分と関連付けることと、をさらに含む、請求項9に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項11】
前記期間の間に前記仮想運動検査を行うこkとの一部として、前記検査情報を生成することをさらに含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項12】
前記ウェアラブルユーザデバイスで、前記仮想運動検査の開始点を示す第一のユーザ入力を受信することと、
前記第一のユーザ入力を受信することに応答して、かつ前記第一のユーザ入力に基づいて、前記第一のタイミングインジケータを生成することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスで、前記仮想運動検査の終了点を示す第二のユーザ入力を受信することと、
前記第二のユーザ入力を受信することに応答して、かつ前記第二のユーザ入力に基づいて、前記第二のタイミングインジケータを生成することと、をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項13】
前記第一および第二のタイミングインジケータの各々が、対応するタイムスタンプを含むデータタグを含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項14】
前記信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの複数のセンサから収集された信号データを含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項15】
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査タイプに基づいて、前記信号データをセグメント化するための第二の信号データ型を決定することをさらに含み、前記第二の信号データ型の第二の信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの第二のセンサによって前記期間の間に出力される、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項16】
前記コンテキストウィンドウを決定することが、さらに前記第二の信号データに少なくとも部分的に基づいている、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項17】
前記信号データの前記部分が、前記第一の信号データの少なくとも一部分を含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項18】
前記信号データの前記部分が、前記第一の信号データを除外する、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項19】
前記第一のセンサが、ジャイロスコープ、加速度計、フォトプレチスモグラフィセンサ、または心拍数センサのうちの少なくとも一つを含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項20】
前記仮想運動検査が、前記ウェアラブルユーザデバイスの装着者の運動機能を評価するための一連のタスクを含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項21】
前記信号データの前記部分を含む前記仮想運動検査の結果を生成することと、
前記結果の一部分を出力することと、をさらに含み、前記結果の前記部分を出力することが、前記ウェアラブルユーザデバイスのディスプレイに前記結果の前記部分を提示すること、または前記結果の前記部分を遠隔コンピューティングデバイスに送信することのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項22】
前記仮想運動検査が前記期間の間に行われ、前記信号データの前記部分を前記仮想運動検査と関連付けることが、前記信号データの前記部分に、前記仮想運動検査が行われる前記期間内の前記コンテキストウィンドウの開始点および前記コンテキストウィンドウの終了点をタグ付けすることを含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項23】
一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピューティングデバイスに、請求項1~23のいずれかに記載の方法を実施させるプロセッサ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記ウェアラブルユーザデバイスに、請求項1~23のいずれかに記載の方法を実施させるコンピュータ実行可能命令を格納するためのメモリを備える、ウェアラブルユーザデバイス。
【請求項25】
コンピュータ実装方法であって、
ウェアラブルユーザデバイスの入力装置で、仮想運動検査が行われる第一の期間の開始点を識別する第一のユーザ入力を受信することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスの前記入力装置で、前記第一の期間の終了点を識別する第二のユーザ入力を受信することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査に基づいて、前記第一の期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって出力される第一の信号データにアクセスすることと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第一の信号データ、および前記仮想運動検査と関連付けられた仮想運動検査タイプに基づいて、前記第一の期間内のコンテキストウィンドウを決定することであって、前記コンテキストウィンドウが、前記第一の期間内にある第二の期間を定義することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第二の期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスの第二のセンサによって出力される第二の信号データを決定することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第二の信号データを前記仮想運動検査と関連付けることと、を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項26】
前記第一のセンサおよび前記第二のセンサが共通の特徴を共有する、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項27】
前記共通の特徴が活動メトリックを含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項28】
前記第一の信号データが前記第二の信号データとは異なる、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項29】
前記第二の期間の間に、前記ウェアラブルユーザデバイスの前記第一のセンサによって出力される前記第一の信号データの一部分をセグメント化することと、
前記第一の信号データの前記部分を前記仮想運動検査と関連付けることと、をさらに含む、請求項25に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項30】
前記第一の期間内の前記コンテキストウィンドウを決定することが、
前記仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則のセットにアクセスすることと、
前記評価規則のセットに従って前記第一の信号データを評価して、前記第二の期間の開始点および前記第二の期間の終了点を識別することと、を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記評価規則のセットが、前記仮想運動検査タイプについて、前記第二の期間の前記開始点および前記第二の期間の前記終了点を示す信号特性を定義する、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項32】
前記第二の期間を定義する前記コンテキストウィンドウを決定することが、
前記仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則の異なるセットにアクセスすることと、
前記評価規則の異なるセットに従って、前記第一の期間の間に取得される第二の信号データの一部分を評価して、前記第二の期間の前記開始点および前記第二の期間の前記終了点を識別することと、をさらに含む、請求項30に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項33】
前記評価規則のセットが、前記第一の信号データの第一の信号データ型と関連付けられ、前記評価規則の異なるセットが、前記第二の信号データの第二の信号データ型と関連付けられる、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項34】
前記入力装置がボタンまたはタッチスクリーンを含む、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項35】
前記コンテキストウィンドウが、ユーザが前記仮想運動検査を実施するときの時間に対応する、請求項エラー! 参照元が見つかりません。に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項36】
一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピューティングデバイスに、請求項26~36のいずれかに記載の方法を実施させるプロセッサ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項37】
一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記ウェアラブルユーザデバイスに、請求項26~36のいずれかに記載の方法を実施させるコンピュータ実行可能命令を格納するためのメモリを含む、ウェアラブルユーザデバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
腕時計などのウェアラブルユーザデバイスは、一つ以上のセンサを使用して、装着者の生理学的信号を表すデータを感知しうる。一部の事例では、装着者が、ウェアラブルユーザデバイスによって要求される所定の動作または一連の動作を行う時に、特定のセンサが使用されうる(または異なるサンプリングレートで構成されうる)。この時間の間、収集されるセンサデータは、所定の動作または一連の動作に対して変化する関連性を有しうる。
【発明の概要】
【0002】
仮想臨床検査に関連する信号データのセグメント化に関するシステム、方法、およびデバイスを含む、様々な実施例が記載されている。
【0003】
一つ以上のコンピュータのシステムは、動作時に、システムにアクションを実行させる、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを、システム上にインストールすることによって、特定の演算またはアクションを実行するように構成されることができる。一つ以上のコンピュータプログラムは、データ処理装置によって実行されるとき、装置にアクションを行わせる命令を含めることによって、特定の演算またはアクションを行うように構成されることができる。一つの一般的な態様は、ウェアラブルユーザデバイスを利用することによって、(i)第一の時間と関連付けられた第一のタイミングインジケータと、(ii)第二の時間と関連付けられた第二のタイミングインジケータと、(iii)仮想運動検査の仮想運動検査タイプとを識別する検査情報にアクセスする、コンピュータ実装方法を含む。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスによって、第一の時間および第二の時間で囲まれた期間の間にウェアラブルユーザデバイスによって取得された信号データにアクセスすることを含む。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ仮想運動検査タイプに基づいて、信号データのセグメント化をするための第一の信号データ型と、ウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによってその期間の間に出力される第一の信号データ型の第一の信号データとを決定することを含む。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスによって、第一の信号データ型の履歴信号プロファイルを少なくとも選択することによって、その期間内のコンテキストウィンドウを決定することを含み、履歴信号プロファイルは、仮想運動検査の以前の発生から導出される。コンテキストウィンドウを決定することは、第一の信号データを履歴信号プロファイルと比較して、コンテキストウィンドウの開始点に対応する第三の時間と、コンテキストウィンドウの終了点に対応する第四の時間とを識別することも含む。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスによって、コンテキストウィンドウの間に受信された信号データの一部分をセグメント化することも含む。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスによって、信号データのその一部分および検査情報に基づいて、仮想運動検査データパッケージを生成することも含む。この態様の他の実施形態は、対応するコンピュータシステム、装置、および一つ以上のコンピュータ記憶装置に記録されたコンピュータプログラムを含み、各々、本方法のアクションを行うように構成される。
【0004】
別の一般的な態様は、ウェアラブルユーザデバイスの入力装置において、仮想運動検査が行われる第一の期間の開始点を識別する第一のユーザ入力を受信する、コンピュータ実装方法を含む。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスの入力装置において、第一の期間の終了点を識別する第二のユーザ入力を受信することも含む。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ仮想運動検査に基づいて、第一の期間の間にウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって出力される第一の信号データにアクセスすることも含む。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスによって、第一の信号データ、および仮想運動検査と関連付けられた仮想運動検査タイプに基づいて、第一の期間内のコンテキストウィンドウを決定することも含み、コンテキストウィンドウは、第一の期間内にある第二の期間を定義する。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスによって、第二の期間の間にウェアラブルユーザデバイスの第二のセンサによって出力される第二の信号データを決定することも含む。方法はまた、ウェアラブルユーザデバイスによって、第二の信号データを仮想運動検査と関連付けることも含む。この態様の他の実施形態は、対応するコンピュータシステム、装置、および一つ以上のコンピュータ記憶装置に記録されたコンピュータプログラムを含み、各々、本方法のアクションを行うように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本明細書の中へと組み込まれ、またその一部を構成する添付図面は、一つ以上の特定の実施例を例示し、実施例の記載とともに、特定の実施例の原理および実施を説明する役割を果たす。
【0006】
【
図1】
図1は、少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化に関連する技術の実装で使用するためのウェアラブルデバイスを含む、例示的なシステムを示す。
【
図2】
図2は、少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化のプロセスを示す、ブロック図および対応するフローチャートを示す。
【
図3】
図3は、少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化に関する技術の実装に関するプロセスを示す、例示的なフローチャートを示す。
【
図4】
図4は、少なくとも一つの実施例による、例示的なセンサおよびセグメント化されたセンサデータを含む図を示す。
【
図5】
図5は、少なくとも一つの例による、単一デバイスの例示的なセンサおよびセグメント化されたセンサデータを含む図を示す。
【
図6】
図6は、少なくとも一つの例による、単一デバイスの例示的なセンサおよびセグメント化されたセンサデータを含む図を示す。
【
図7】
図7は、少なくとも一つの実施例による、
図4に示す図の一部分の詳細図を示す。
【
図8】
図8は、少なくとも一つの実施例による、異なるデバイスの例示的なセンサおよびセグメント化されたセンサデータを含む図を示す。
【
図9】
図9は、少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化に関する技術の実装に関するプロセスを示す、例示的なフローチャートを示す。
【
図10】
図10は、少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化に関する技術の実装に関するプロセスを示す、例示的なフローチャートを示す。
【
図11】
図11は、少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化に関する技術を実装するための例示的なアーキテクチャを示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施例は、ウェアラブルユーザデバイス上で仮想運動検査を行っている間に、ウェアラブルユーザデバイスによって収集されるセンサデータのセグメント化をするという文脈で本明細書に記載される。当業者であれば、以下の説明は例示に過ぎず、いかなる方法でも限定することを意図するものではないことを理解するであろう。例えば、本明細書に記載される技術を使用して、異なるタイプの構造化された検査、活動、および/または構造化されていない時間の間に収集されるセンサデータのセグメント化ができ、一部の実施例では、非ウェアラブルユーザデバイス上で実装されてもよい。ここで、添付図面に図示する実施例の実施について詳細に説明する。同じまたは同様のアイテムを参照するために、同じ参照標識が、図面および以下の記述全体を通して使用される。
【0008】
明瞭の目的で、本明細書に記述される実施例の日常的な特徴のすべてが示され、かつ記述されるわけではない。任意のこうした実際の実装の開発において、アプリケーション関連の制約およびビジネス関連の制約とのコンプライアンスなどの、開発者の具体的な目標を達成するために、当然、数多くの実装に特有な決定を行う必要があり、これらの具体的な目標は、実装毎に、また開発者毎に異なることが理解されるであろう。
【0009】
パーキンソン病およびその他の神経障害は、運動症状を引き起こす可能性がある。従来、訓練を受けた臨床医は、クリニックまたは患者の自宅で運動検査を行い、患者の症状がパーキンソン病などの特定の運動障害に関連しているかどうかを判定するのに役立て、またこうした障害の進行を追跡する。例えば、パーキンソン病の検査などの身体的構成要素の間、臨床医は、振戦(例えば、筋肉の不随意の収縮によって引き起こされる反復運動)、硬直(例えば、腕または脚のこわばり)、運動緩慢または無動(例えば、通常の作業中の動作の緩慢さおよび/または動作の欠如)、および姿勢の不安定性(例えば、自然なバランスの問題)を見る。一部の実施例では、検査の少なくとも一部は、統一パーキンソン病評価尺度(UPDRS)に基づいてもよい。本明細書に記載されるウェアラブルデバイスを使用して、患者は、医師の監督なしに、自宅でこれらの(および他のタイプの)検査を行うことができる。ウェアラブルデバイスは、患者の活動を方向付ける論理を含み、一部の実施例では、異なるタイプの動作または静止を必要とする場合がある。本明細書で詳細に説明するように、ウェアラブルデバイスは、患者がこれらの活動を実施する際にセンサデータを収集する複数のセンサを含む。次に、このセンサデータを処理して、患者の生理学的信号を導出し、診察中に医師が行うのと同じかまたは類似の所見を識別することができる。
【0010】
センサは、活性が記録されているかどうかに応じて、異なるレートでサンプリングするように構成されてもよい。一部の実施例では、患者は、活動がいつ開始して終了するかを示してもよい。センサは、サンプリングレートの増加、サンプリング解像度の増加、感知チャネルの増加、よりアクティブなセンサなどによって、この期間の間に大量のセンサデータを収集してもよい。しかしながら、この期間の間に収集されたデータの部分は、他の期間よりも、検査に関連する特定の重要な指標について、より証明力があることが観察されている。例えば、ある検査は、座っている間に、患者が手を動かさずに膝の上にどのくらいうまく保持できるかを検査してもよい。開始するために、患者は、ウェアラブルデバイスのユーザインターフェース上の「開始」ボタンを選択してもよい。患者がまだ座っていない場合、座ってから手を膝の上に動かす必要がある。この「準備」時間の間、センサは大量のデータをサンプリングする場合があり、一部の実施例では、患者が現在の検査でどの程度うまく行なうかを必ずしも証明するものではなくてもよい。したがって、患者が準備を終了し、実際に検査を行っていることを、データが示す時点を識別することが望ましい。本明細書に記載される技術は、この実際の開始時間と実際の終了時間を決定するように適合されている。患者が実際に検査を行っている時間のウィンドウは、本明細書では、コンテキストウィンドウと呼ばれる場合があり、開始点および終了点を有する。コンテキストウィンドウは、第一のタイプのセンサに対する履歴信号プロファイル、および第一のタイプのセンサによって収集されるセンサデータ(例えば、第一のセンサ測定値および派生値)を使用して決定しうる。コンテキストウィンドウが、一つのセンサ(または一部の実施例では、より多くのセンサ)からのセンサデータを使用して定義されると、コンテキストウィンドウは、検査に最も重要であり、デバイスの様々なセンサによって収集されたセンサデータの部分を機械セグメント化するために使用されることができる。機械セグメンテーションは、自動的な様式でセンサデータをセグメント化することを含みうる。コンテキストウィンドウの前および後に収集された他のセンサデータは、患者が検査でどの程度うまく行ったかの分析において無視されるか、または少なくともより少ない重みを与えられうる。類似の技術は、ウェアラブルデバイス上のセンサと時刻同期されていなくてもよい、異なるデバイス上に収容されたセンサに適用することができる。加えて、本明細書に記載される技術を、異なるデバイスのセンサに適用すると、他のデバイスとウェアラブルデバイスを使用して収集されたセンサデータ間の時間整合を可能にしうる。
【0011】
特定の実施例では、患者には、疾患進行プログラムの一部として、腕時計などのウェアラブルデバイスが提供される。腕時計は、患者の様々な動作、心拍数などを追跡するように構成されたセンサのセットと、様々な仮想運動検査を行うためのソフトウェアとを含みうる。仮想運動検査は、ユーザの要求に応じてアクセスされてもよく、および/または腕時計は、検査を行うために適切な時間を提案しうる。いずれの場合も、検査を開始するには、患者は、ボタン(例えば、物理的ボタンまたはグラフィカルユーザインターフェース(「GUI」)要素)を選択し、終了するために同じかまたは異なるボタンを選択してもよい。ウェアラブルデバイスは、検査の開始点および終了点を示すタイムスタンプを生成してもよく、これは検査識別子(例えば、検査のタイプを一意に識別する識別子)およびセッション識別子(例えば、検査が行われたセッションを一意に識別する識別子)と関連付けられてもよい。加えて、検査中、ウェアラブルデバイスは、センサデータを収集するように複数のセンサに指示してもよく、これはセンサ測定値および派生値ならびに/またはユーザ入力データの形態で取得されてもよい。センサ測定値およびその他の収集されたセンサデータは、信号データの形態であってもよい。検査が終わった後、または検査中に、本明細書に記載される技術を使用して、ウェアラブルデバイスは、患者が検査に関連する活動を実施していることを信号データが表している、検査中の一部の期間を表すコンテキストウィンドウを決定しうる。これを行うために、ウェアラブルデバイスは、第一のセンサから検査中に収集されたセンサデータを選択し、そのセンサデータを、その検査タイプおよび同じタイプのセンサについての履歴信号プロファイルと比較する。発見的におよび/または機械学習モデルを使用して実施することができる、この比較の結果は、コンテキストウィンドウの開始点、および一部の実施例では、コンテキストウィンドウの終了点を含みうる。コンテキストウィンドウの開始点および終了点は、タイムスタンプとして表現されてもよく、これが次に、第一のセンサからのセンサデータの部分およびウェアラブルデバイスの他のセンサからの出力をセグメント化するために使用されることができる。センサデータがセグメント化されると、ウェアラブルデバイスは、セグメント化された信号データおよび検査についての情報を使用して、仮想運動検査データパッケージを生成する。この仮想運動検査データパッケージは、さらなる処理のためにリモートサーバと共有されてもよく、および/または患者の医師と共有されてもよい。一部の実施例では、出力はまた、将来の検査中のセンサの動作を調整するためにも使用されることができる。
【0012】
この例示的な実施例は、本明細書で考察される一般的な主題を読者に紹介するために与えられ、また本開示は、この実施例に限定されない。以下のセクションでは、仮想運動検査中に収集された、信号データのセグメント化に関連する技術の様々な追加の非限定的な例を記載する。
【0013】
本明細書に記載される技術は、仮想運動検査を実施するコンピュータに対する一つ以上の技術的改善を可能にする。例えば、将来の検査でのセンサのサンプリングレートを、分析された検査中に学習された情報に基づいて調整しうるため、ポータブルユーザデバイスのバッテリ電力が節約されうる。加えて、本明細書に記載されるアプローチは、検査中に収集されたデータの証明力を改善することができ、またコンテキストウィンドウが、一つのセンサからの出力によって決定され、他のすべてのセンサからの出力に適用されうるため、全てのセンサデータについての後処理信号アライメントという面倒でプロセッサ集約的なプロセスが回避される。このアプローチは、ユーザデバイス上のコンピューティングリソースを節約し、これらのリソースをセンサデータの処理、更新されたユーザインターフェースなどの他の目的のために使用することを可能にする。センサデータを処理のためにリモートサーバに送信する代わりに、データは、少なくともデータパッケージが生成されるまでウェアラブルデバイスによって処理され、これは安全な方法で暗号化され、リモートサーバと共有されうるため、患者のプライバシーも保護される。
【0014】
ここで図を見てみると、
図1は少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化に関連する技術の実装で使用するためのユーザデバイスを含む、例示的なシステムを示す。システム100は、一つ以上のネットワーク104を介して様々な他のデバイスおよびシステムと通信しうるウェアラブルユーザデバイスなどのユーザデバイス102を含む。
【0015】
本明細書に記載される実施例は、例えば、ユーザの手首に装着され、バンドによって固定されうるデバイスなど、適切なウェアラブル電子デバイスの形態をとるか、それに組み込まれるか、またはそれと共に動作しうる。デバイスは、時間を記録すること、ユーザの生理学的信号を監視し、それらのシグナルに少なくとも部分的に基づいて健康関連情報を提供すること、他の電子デバイスと(有線または無線で)通信すること(これは異なる機能を有する異なるタイプのデバイスであってもよい)、ユーザに警報を提供すること(これには音声、触覚、視覚、および/または他の感覚出力が含まれ、それらのいずれかまたはすべてが互いに同期化されうる)、ディスプレイ上にデータを視覚的に描写すること、デバイスの動作を開始、制御または変更するために使用されうるデータを一つ以上のセンサから収集すること、デバイスの表面上の接触位置および/またはデバイスに加えられた力の量を決定し、いずれかまたは両方を入力として使用すること、音声入力を受け取って一つ以上の機能を制御すること、触覚入力を受け取って一つ以上の機能を制御すること、などが含まれるが、これらに限定されない、様々な機能を有してもよい。
【0016】
図1に示すように、ユーザデバイス102は、それ上に格納された命令を有するメモリ108にアクセスするように構成されている、一つ以上のプロセッサユニット106を含む。
図1のプロセッサユニット106は、データまたは命令を処理、受信、または送信することができる任意の電子デバイスとして実装されてもよい。例えば、プロセッサユニット106は、マイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、またはこうしたデバイスの組み合わせのうちの一つ以上を含んでもよい。本明細書に記載される「プロセッサ」という用語は、単一のプロセッサもしくは処理ユニット、複数のプロセッサ、複数の処理ユニット、またはその他の適切に構成された単一もしくは複数のコンピューティング要素を包含することを意味する。
【0017】
メモリ108は、リムーバブル要素および/または非リムーバブル要素を含んでもよく、その両方ともが非一時的コンピュータ可読記憶媒体の例である。例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を格納するための任意の方法または技術で実装される、揮発性または不揮発性、リムーバブル媒体または非リムーバブル媒体を含んでもよい。メモリ108は、非一時的コンピュータ記憶媒体の例である。ユーザデバイス102に存在しうる追加のタイプのコンピュータ記憶媒体には、相変化RAM(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリもしくはその他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタルビデオディスク(DVD)もしくはその他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくはその他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用でき、ユーザデバイス102によってアクセスできる任意の他の媒体を含む、がこれらに限定されない。上記のどの組み合わせも、非一時的コンピュータ可読記憶媒体の範囲内に含まれるべきである。別の方法として、コンピュータ可読通信媒体には、コンピュータ可読命令、プログラムモジュール、または搬送波などのデータ信号、もしくは他の送信内で送信される他のデータを含みうる。しかしながら、本明細書で使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読通信媒体を含まない。
【0018】
コンピュータ実行可能命令を保存することに加えて、メモリ108は、履歴センサデータプロファイルを保存するように構成されてもよい。履歴センサデータプロファイルは、特定のタイプの検査について、ユーザデバイス102のセンサを動作するための構成設定を識別しうる。一部の実施例では、履歴センサデータプロファイルは、制御された環境または制御されていない環境で他のユーザに対して行われた検査の他の発生から収集された履歴データを使用して生成されうる。機械学習技術は、履歴データに適用されて、プロファイルを構築しうる。履歴センサデータプロファイルは、実際の検査のタグ付けされた開始点および実際の検査のタグ付けされた終了点を含んでもよく、これはユーザによって識別された開始点および終了点とは異なる場合がある。履歴データプロファイルは、サーバコンピュータ、または複数のユーザに対するセンサデータにアクセスできる他の外部装置から、ユーザデバイス102によって受信されてもよい。
【0019】
命令またはコンピュータプログラムは、ユーザデバイス102に関連して記載された演算または関数のうちの一つ以上を行うように構成されうる。例えば、命令は、デバイスの様々な構成要素の動作を制御するか、または調整するように構成されうる。こうした構成要素には、ディスプレイ110、一つ以上の入出力(I/O)コンポーネント112、一つ以上の通信チャネル114、一つ以上のモーションセンサ116、一つ以上の環境センサ118、一つ以上のバイオセンサ120、スピーカー122、マイク124、電池126、および/または一つ以上の触覚フィードバック装置128が含まれるが、これらに限定されない。
【0020】
ディスプレイ110は、一つ以上のグラフィカルユーザインターフェースを介して情報を表示するように構成されてもよく、また入力コンポーネントとして、例えば、タッチスクリーンとして機能してもよい。検査の実行に関するメッセージは、プロセッサユニット106を使用してディスプレイ110で提示されてもよい。
【0021】
I/Oコンポーネント112は、記載したように、タッチスクリーンディスプレイを含んでもよく、また、ユーザデバイス102のベゼルに対して任意の適切な位置に配置された、一つ以上の物理的ボタン、ノブ、および類似物を含んでもよい。一部の実施例では、I/Oコンポーネント112は、ユーザデバイス102のバンド上に位置してもよい。
【0022】
通信チャネル114は、ユーザデバイス102と、一つ以上の他の外部センサ130、スマートフォンまたはタブレットなどの他の電子デバイス、他のウェアラブル電子デバイス、デスクトップコンピュータまたはネットワークに接続されたサーバなどの外部コンピューティングシステムとの間の通信を可能にする、一つ以上のアンテナおよび/または一つ以上のネットワークラジオを含んでもよい。一部の実施例では、通信チャネル114は、ユーザデバイス102が、スマートフォンなどの一次デバイスと対を成すことを可能にしうる。ペアリングは、BluetoothまたはBluetooth Low Energy(「BLE」)、近距離無線通信(「NFC」)、または他の適切なネットワークプロトコルを介してもよく、何らかの持続的なデータ共有を可能にしうる。例えば、ユーザデバイス102からのデータは、スマートフォンと定期的にストリーミングおよび/または共有されてもよく、スマートフォンは、データを処理する、および/またはサーバと共有してもよい。一部の実施例では、ユーザデバイス102は、任意の適切なネットワーク、例えば、インターネット、セルラーネットワークなどを介して、サーバと直接通信するように構成されうる。
【0023】
ユーザデバイス102のセンサは、一般に、モーションセンサ116、環境センサ118、およびバイオセンサ120を含む、三つのカテゴリに分類されうる。本明細書に記載されるように、一つまたは複数の「センサ」への言及は、センサの三つのカテゴリのうちのいずれか一つおよび/または複数からの一つ以上のセンサを含みうる。一部の実施例では、センサは、ハードウェア要素として、および/またはソフトウェアに実装されてもよい。
【0024】
一般に、モーションセンサ116は、三つの軸に沿った加速力および回転力を測定するように構成されうる。モーションセンサの例としては、加速度計、重力センサ、ジャイロスコープ、回転ベクトルセンサ、移動検出センサ、歩数計センサ、全地球測位システム(GPS)センサ、および/または任意の他の適切なセンサが挙げられる。モーションセンサは、傾斜、振動、回転、または揺れなどのデバイスの動きを監視するのに有用でありうる。動きは、直接的ユーザ入力の反映(例えば、ユーザがゲームで車を操縦している、またはユーザがゲームでボールを制御している)であってもよいが、またデバイスが装置が位置している物理的環境(例えば、車で運転手と一緒に移動している)の反映であってもよい。第一の事例では、モーションセンサは、デバイスの基準フレームまたはあなたのアプリケーションの基準フレームに対する動きを監視してもよく、第二の事例は、モーションセンサは、世界の基準フレームに対する動きを監視してもよい。モーションセンサ自体は、デバイスの位置を監視するためには通常使用されないが、地球磁場センサなどの他のセンサと共に使用して、世界の基準フレームに対するデバイスの位置を決定することができる。モーションセンサ116は、センサがアクティブであるとき、各イベントに対してセンサ値の多次元アレイを返しうる。例えば、単一のセンサイベントの間、加速度計は、三つの座標軸に対する加速力データを返すことができ、ジャイロスコープは、三つの座標軸に対する回転速度データを返すことができる。
【0025】
一般に、環境センサ118は、温度および圧力、照明、および湿度などの環境パラメータを測定するように構成されうる。環境センサ118はまた、デバイスの物理的位置を測定するように構成されうる。環境センサ118の例としては、気圧計、光度計、温度計、方位センサ、磁気計、全地球測位システム(GPS)センサ、および任意の他の適切なセンサを挙げることができる。環境センサ118は、ユーザデバイス102付近の相対周囲湿度、照明、周囲気圧、および周囲温度を監視するために使用されうる。一部の実施例では、環境センサ118は、各センサイベントに対してセンサ値の多次元アレイを返してもよく、または各データイベントに対して単一のセンサ値を返してもよい。例えば、温度(℃)または圧力(hPa)。また、ハイパスまたはローパスのフィルタリングを必要としうるモーションセンサ116およびバイオセンサ120とは異なり、環境センサ118は、典型的には、いかなるデータフィルタリングまたはデータ処理も必要としない場合がある。
【0026】
環境センサ118はまた、世界の基準フレームにおけるデバイスの物理的位置を決定するのに有用でありうる。例えば、地球磁場センサは、加速度計と組み合わせて使用されて、磁北極に対するユーザデバイスの102位置を決定しうる。これらのセンサはまた、(例えば、ソフトウェアアプリケーション内の)基準フレームの一部におけるユーザデバイスの102の配向を決定するために使用されてもよい。地球磁場センサおよび加速度計は、各センサイベントに対してセンサ値の多次元アレイを返しうる。例えば、地球磁場センサは、単一のセンサイベント中に、三つの座標軸の各々に対する地球磁場強度値を提供しうる。同様に、加速度計センサは、センサイベント中にユーザデバイス102に加えられた加速度を測定しうる。近接センサは、各センサイベントに対して単一の値を提供しうる。
【0027】
一般に、バイオセンサ120は、例えば、心拍数、血中酸素レベル、発汗、皮膚温度など、ユーザデバイス102の装着者の生体計測信号を測定するように構成されうる。バイオセンサ120の例には、心拍数センサ(例えば、フォトプレチスモグラフィ(PPG)センサ、心電図(ECG)センサ、脳波(EEG)センサなど)、パルスオキシメータ、水分センサ、温度計、および任意の他の適切なセンサを含みうる。バイオセンサ120は、センサ値の多次元アレイを返しうる、および/またはセンサに応じて、単一値を返しうる。
【0028】
音響要素、例えば、スピーカー122およびマイク124は、ユーザデバイス102のハウジング内のポートを共有しうるか、または専用ポートを含みうる。スピーカー122は、駆動エレクトロニクスまたは駆動回路を含んでもよく、コマンドまたは入力に応答して可聴音または音響信号を生成するように構成されてもよい。同様に、マイク124はまた、駆動エレクトロニクスまたは駆動回路を含んでもよく、コマンドまたは入力に応答して可聴音または音響信号を受信するように構成される。スピーカー122およびマイク124は、音響エネルギーの通過は可能にするが、液体および他の破片の侵入を防止しうる、ケースのポートまたは開口部に音響的に結合されてもよい。
【0029】
電池126は、ユーザデバイス102に電力を提供するための任意の適切な装置を含みうる。一部の実施例では、電池126は、充電式であってもよく、または単回使用であってもよい。一部の実施例では、電池126は、非接触(例えば、空気中)充電または近距離充電のために構成されてもよい。
【0030】
触覚デバイス128は、ユーザデバイス102の装着者に触覚フィードバックを提供するように構成されてもよい。例えば、警報、命令、および類似のものが、スピーカー122、ディスプレイ110、および/または触覚デバイス128を使用して装着者に伝達されうる。
【0031】
外部センサ130(1)~130(n)は、任意の適切な装置で具現化されたモーションセンサ116、環境センサ118、および/またはバイオセンサ120などの任意の適切なセンサでありうる。例えば、センサ130は、単一または多目的でありうる他のユーザデバイスに組み込まれてもよい。例えば、心拍数センサは、ユーザデバイス102がセンサデータを捕捉するのと同時に、心拍数データを捕捉するために使用される胸部バンドに組み込まれてもよい。他の実施例では、位置センサは、デバイス内に組み込まれて、ヒトユーザ上の異なる場所に装着されうる。この実施例では、位置センサは、身体部分(例えば、手、腕、脚、足、頭、胴体など)の位置を追跡するために使用されうる。外部センサ130から取得されたセンサデータのいずれかを使用して、本明細書に記載される技術を実施してもよい。
【0032】
図2は、システム202、および少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化のプロセス200を示す、対応するフローチャートを示す。システム202は、サービスプロバイダ204およびユーザデバイス206を含む。
図2は、ユーザデバイス206がセンサデータをセグメント化する情報に関連するとき、それによって行われる特定の演算を示す。ユーザデバイス206は、以前に紹介したユーザデバイス102の一実施例である。
【0033】
本明細書でさらに詳細に記載するように、サービスプロバイダ204は、本明細書に記載されるような動作を実施するために、コンピュータ実行可能命令を実行するように構成された任意の適切なコンピューティングデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、手持ち式デバイス、サーバコンピュータ、サーバクラスタ、仮想コンピュータ)であってもよい。コンピューティングデバイスは、ユーザデバイス206から遠隔であってもよい。本明細書に記載されるように、ユーザデバイス206は、本明細書に記載されるような演算を実施するために、コンピュータ実行可能命令を実行するように構成された、任意の適切なポータブル電子デバイス(例えば、ウェアラブルデバイス、手持ち式デバイス、移植可能デバイス)である。ユーザデバイス206は、一つ以上のオンボードセンサ208を含む。センサ208は、本明細書に記載されるセンサ116~120の例である。
【0034】
サービスプロバイダ204およびユーザデバイス206は、インターネット、セルラーネットワークなどの任意の適切なネットワークを介してネットワーク通信していてもよい。一部の実施例では、ユーザデバイス206は、サービスプロバイダ204と断続的にネットワーク通信していてもよい。例えば、ネットワーク通信は、関連当事者と共有するため、およびユーザデバイス206および他のユーザデバイス206上での検査の管理を改善するために、サービスプロバイダ204によって使用されうるデータ(例えば、仮想検査データパッケージ、調整情報)を転送することを可能にしうる。一部の実施例では、ユーザデバイス206は、一次デバイスを介して、サービスプロバイダ204とネットワーク通信している。例えば、ユーザデバイス206は、図示するように、腕時計などのウェアラブルデバイスであってもよい。この例では、一次デバイスは、第一のネットワーク接続(例えば、Bluetooth)を介してウェアラブルデバイスに接続し、第二のネットワーク接続(例えば、セルラー)を介してサービスプロバイダ204に接続するスマートフォンであってもよい。しかしながら、一部の実施例では、ユーザデバイス206は、ユーザデバイス206がサービスプロバイダ204と直接通信することを可能にする適切な構成要素を含んでもよい。
【0035】
図2に示したプロセス200は、システム202が、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化をするためにどのように用いられうるかの概要を提供する。プロセス200は、ブロック210で、ユーザデバイス206が検査情報にアクセスすることによって開始しうる。検査情報は、仮想運動検査が行われる間または行われた後に、ユーザデバイス206によって生成されうる。検査情報は、仮想運動検査のタイプ、仮想運動検査のそのタイプと関連付けられたタスク、検査の開始点および終了点を識別するユーザまたはシステム提供のタイムスタンプ、検査に関するユーザ提供のフィードバック、ならびに検査に関するその他の情報など、仮想運動検査の特徴を示しうる。一部の実施例では、ユーザデバイス206は、ユーザデバイス206のメモリから検査情報にアクセスする。
【0036】
ブロック212で、ユーザデバイス206は、検査情報と関連付けられ、センサ208(1)(例えば、センサ208のうちの一つ)によって取得されたセンサデータ214にアクセスする。一部の実施例では、センサデータ214は、ブロック210でアクセスされた検査情報によって識別された検査中に収集されたものでありうる。一部の実施例では、センサデータ214は、センサデータ214を生成するセンサによって処理されてもよい(例えば、フィルタリング、デジタル化、パケット化など)。一部の実施例では、センサ208は、何の処理もせずにセンサデータ214を提供する。ユーザデバイス206上のロジックは、検査中のデータ収集に関するセンサ208の動作を制御してもよい。センサ208の全ては、どれも同じデバイス(例えば、ユーザデバイス206)上にあり、それによって同じ内部時計(例えば、ユーザデバイス206の時計)と整合されるため、時間整合されうる。そうでない場合、本明細書に記載される技術を使用して、センサデータのセグメント化に加えて、センサデータを時間整合させることができる。
【0037】
ブロック216で、ユーザデバイス206は、センサデータが収集された期間内のコンテキストウィンドウ218を決定する。検査情報ブロック220に図示されるように、検査は、ブロック210でアクセスされる検査情報によって示される開始点222および終了点224、ならびにブロック212で少なくとも部分的に取得された二つ以上のセンサ208(1)および208(2)からのセンサデータ出力を含みうる。ブロック216は、センサ208(1)から出力されるセンサデータを使用して、コンテキストウィンドウの開始点226、および一部の実施例では、コンテキストウィンドウ218の終了点228を決定することを含む。ブロック216を実施するための様々なアプローチが本明細書に記載されている。一部の実施例では、これは、センサ208(1)によって出力されるセンサデータを、センサ208(1)によって出力されるセンサデータの履歴信号プロファイルと比較することを含みうる。
【0038】
ブロック230で、ユーザデバイス206は、コンテキストウィンドウ218の間に受信された信号データの一部分をセグメント化する。これは、開始点226および終了点228を使用して、おそらくコンテキストウィンドウ218の外側(例えば、開始点222と開始点226との間、および終了点228と終了点224との間)で取得されたデータよりも関心度の高いセンサデータを含む期間を定義することを含みうる。信号データの部分をセグメント化することは、コンテキストウィンドウ218を使用して、センサ208(1)によって出力されるデータをセグメント化するだけでなく、センサ208(2)によって出力されるデータをセグメント化することを含んでもよい。このようにして、ユーザデバイス206の一つのセンサ208によって出力されるセンサデータを使用して決定されるコンテキストウィンドウが、ユーザデバイス206の任意の数の他のセンサ208によって出力されるセンサデータに適用されうる。
【0039】
ブロック232で、ユーザデバイス206は、一つ以上のセンサ208を調整するための調整情報を生成する。これは、将来の検査(例えば、将来のセンサイベント)中に、いつサンプリングレートを調整するか、および/またはいつセンサ208をオンおよびオフにするかを決定するための制御点として、決定された開始点226および終了点228を使用することを含みうる。調整情報は、将来のセンサイベント中に一つ以上のセンサ208の動作を制御するための制御情報を含んでもよい。一部の実施例では、調整情報は、センサ208の更新されたパラメータ値を含む。これには、オフセット、キャリブレーションなどが含まれうる。一部の実施例では、プロセス200はまた、ユーザデバイス206が調整情報を使用してセンサ208を調整することを含んでもよい。
【0040】
ブロック234で、ユーザデバイス206は、仮想運動検査データパッケージ236を生成する。これには、検査情報、セグメント化されたセンサデータ、および一部の実施例では、コンテキストウィンドウが含まれうる。一部の実施例では、仮想運動検査データパッケージ236は、仮想運動検査に関するその他の情報を含みうる。例えば、画像、ビデオ、テキストなどは、仮想運動検査データパッケージとひとまとめにされてもよい。一部の実施例では、セグメント化されたセンサデータおよびコンテキストウィンドウを定義する情報は、本明細書に記載されるように、ユーザデバイス206によって識別され、ネットワーク104などのネットワークを介してサービスプロバイダ204と共有されてもよい。仮想運動検査データパッケージ236は、ユーザが検査でどのように行ったかを評価するために、ユーザデバイス206および/またはサービスプロバイダ204によって使用可能であってもよい。一部の実施例では、サービスプロバイダ204は、仮想検査データパッケージ236の様相を、仮想検査の管理を監視している医療専門家などの他のユーザと共有しうる。
【0041】
図3、9、および10は、少なくともいくつかの実施例によるプロセス300、900、および1000を示す、例示的な流れ図を示す。これらのプロセスおよび本明細書に記載される任意の他のプロセス(例えば、プロセス200)は、論理フロー図として図示され、その各演算は、ハードウェア、コンピュータ命令、またはそれらの組み合わせで実装されうる一連の演算を表す。コンピュータ命令の文脈において、演算は、一つ以上のプロセッサによって実行されるとき列挙された演算を実行する、一つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に格納されたコンピュータ実行可能命令を表しうる。一般に、コンピュータ実行可能命令には、特定の関数を実行する、または特定のデータ型を実行するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などが含まれる。演算が記載される順序は、制限として解釈されることを意図するものではなく、記載された演算の任意の数を、任意の順序で、および/または並列に組み合わせて、プロセスを実施することができる。
【0042】
加えて、本明細書に記載するプロセスの一部、いずれか、またはすべては、特定の実行可能命令で構成された一つ以上のコンピュータシステムの制御下で実施されてもよく、ハードウェアによって、一つ以上のプロセッサ上で集計的に実行されるコード(例えば、実行可能命令、一つ以上のコンピュータプログラム、一つ以上のアプリケーション)、またはその組み合わせとして行われてもよい。上述のように、コードは、例えば、一つ以上のプロセッサによって実行可能な複数の命令を含むコンピュータプログラムの形態で、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に格納されてもよい。
【0043】
図3は、少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化に関する技術の実装に関するプロセス300を示す、例示的なフローチャートを示す。
図4~7は、様々な例示的なセンサ、例示的なセグメント化されたセンサデータ、および様々なデバイスを含む図を示す。
図4~7は、
図3に関して紹介される。プロセス300は、ユーザデバイス102(
図1)によって実施される。プロセス300は特に、様々な実施例による、センサデータのセグメント化の様々なアプローチに対応する。
【0044】
プロセス300は、ブロック302で、ユーザデバイス102が特定のタイプの仮想臨床検査のある期間の開始点を決定することによって始まる。これは、210、212、および216で
図2に記載されるような検査情報に基づいて、開始点を決定することを含んでもよい。これは、ユーザデバイス206でユーザ入力に対応するタイムスタンプを使用することを含んでもよい。
【0045】
ブロック304では、プロセス300は、ユーザデバイス102が、特定のタイプの仮想検査と関連付けられた履歴センサデータプロファイル、および仮想臨床検査中にセンサデータを収集するために使用されるセンサにアクセスすることを含む。これは、ユーザデバイス102が、評価規則のセットを使用して、どの履歴センサデータプロファイルが適切かを判定することを含みうる。一部の実施例では、履歴センサデータプロファイルは、ユーザデバイス102のメモリからアクセスされてもよく、および/または外部コンピューティングシステムから要求されてもよい。評価規則は、特定の検査タイプに対して、どのプロファイルが適切かを定義しうる。履歴センサデータプロファイルは、検査のタイプ(例えば、座位および立位、手の動作、片足でのバランス)に固有であり、センサのタイプ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、心拍数モニターなど)に固有であってもよい。
【0046】
ブロック306で、プロセス300は、ユーザデバイス102が、期間の開始点を履歴センサデータプロファイルの対応する開始点と整合させることを含む。これには、期間の開始点のタイムスタンプ付き時間(例えば、ユーザが検査を開始することを要求した時、またはユーザデバイス102と他の方法で相互作用した時)および履歴センサデータプロファイル中の対応する時間を使用することを含みうる。一部の実施例では、センサデータプロファイルは、期間との適切な整合を確保するために、一つ以上の他の整合点を有してもよい。例えば、履歴データプロファイル中の特定の値(例えば、最高値および/または最低値)は、整合点としてタグ付けされ、センサデータの最高値および/または最低値に合致されうる。
【0047】
ブロック308で、プロセス300は、ユーザデバイス102が信号データの一部分と履歴センサデータプロファイルの一部分との間の差を決定することを含む。信号データは履歴センサデータプロファイルと完全に合致しないと推定することができるため、ユーザデバイス102は、二つを比較して、例えば、閾値を下回る対応するデータ点間の平均差に基づいて、評価規則のセット、または異なるプロファイル間の全体的な類似性に応じて、差が小さいおよび/または大きい位置を識別することができる。例えば、評価規則は、特定の検査タイプについて、およびこの特定のセンサについて、ユーザデバイス102が、「準備時間」中に大きな信号変動、および実際の検査中に低い信号変動を観測することを予想すべきであることを示しうる。履歴信号プロファイルは、これらの変動の平均化された描写または学習された描写を表しうる。
【0048】
ブロック310で、プロセス300は、ユーザデバイス102が、履歴信号プロファイルを使用して、差が何らかの閾値内にあるかどうかを判定することを含む。小さな差は、信号データの部分が履歴信号プロファイルと整合していることを示しうる。差が大きすぎる場合、プロセス300は、ブロック308に戻って差を判断し続けてもよい。差が閾値内である場合、プロセス300はブロック312を継続しうる。
【0049】
ブロック312で、プロセス300は、ユーザデバイス102が、差が閾値内にある時に、コンテキストウィンドウの開始点を決定することを含む。この実施例では、その時点における差が閾値内にあるため、履歴信号プロファイルの開始点がコンテキストウィンドウの開始点として設定されうる。一部の実施例では、履歴信号プロファイルに沿った他の位置を比較して、コンテキストウィンドウの終了点および/または異なる開始点を識別してもよい。類似の閾値比較を、これらの選択位置で実施して、他の点が履歴信号プロファイルと整合しているかどうかを決定してもよい。例えば、センサデータは、いくつかの等しい時間の区間(例えば、10)に分割されてもよく、各区間の開始点のセンサ値を、履歴プロファイルの同じ時間における対応する値と比較してもよい。これらの点における値間の差を比較して、コンテキストウィンドウの終了点が区間のうちの一つ内にある可能性が高いかどうかを判定してもよい。これが決定されると、その区間は、より小さな区間に分割されてもよく、プロセスは、このより短い期間にわたって類似性を識別するために繰り返されてもよい。一部の実施例では、閾値差は、プロセスを通した二度目にはより小さい場合がある。このアプローチは、一部の集計された値の差が一部の差閾値よりも小さくなるまで、または何らかの他の適切な様式で、固定回数連続して繰り返されてもよい。
【0050】
ブロック314で、プロセス300は、ユーザデバイス102が、異なるコンテキストウィンドウを決定するために使用できる他のセンサがあるかどうかを決定することを含む。ある場合、プロセス300は、ブロック304に戻り、特定のタイプの仮想検査と関連付けられた異なる履歴センサデータプロファイル、および臨床検査中に異なるセンサデータを収集する異なるセンサにアクセスする。異なるコンテキストウィンドウが生成されると、プロセス300はブロック316に進み、プロセス300は、ユーザデバイス102が、コンテキストウィンドウの開始点のみ、またはコンテキストウィンドウの開始点と一つ以上の異なるコンテキストウィンドウの開始点を共に使用して、集計的な開始点を決定することを含む。一部の実施例では、集計的な開始点を決定することは、312で決定された開始点と同じ時間として集計的な開始点を定義することを含んでもよい。一部の実施例では、集計的な開始点を決定することは、コンテキストウィンドウの開始点および一つ以上の異なるコンテキストウィンドウの開始点を含む、開始点のセットの中から集計的な開始点を選ぶことを含みうる。例えば、こうした選択は、コンテキストウィンドウおよび/または検査タイプを定義するために使用されるセンサタイプに基づいてもよい。これは、特定のセンサによって出力されたデータは、他のものよりもコンテキストウィンドウの開始点を決定するのに信頼性がありうる、および/または特定の検査タイプは、他の検査タイプよりも、より良好に開始点(および終了点)を定義していた可能性があるため、可能でありうる。一部の実施例では、集計的な開始点を決定することは、開始点およびその他の開始点の時間を平均化することを含んでもよい。
【0051】
ブロック318で、プロセス300は、ユーザデバイス102が、集計的な開始点を使用して、ユーザデバイス102によって収集されたセンサデータの一部分をセグメント化することを含む。
図2に記載されるように、これは、データパッケージおよび/または調整情報を生成するためにも使用されうる。
【0052】
図4は、少なくとも一つの実施例による、例示的なセンサ208(1)およびセグメント化されたセンサデータを含む
図400を示す。
図400は、単一のセンサを使用して、その特定のセンサのデータをセグメント化する一実施例である。
図400は、t=0~t=5の間に及ぶ、タイムライン402と、ある期間406中に、センサ208(1)(例えば、センサ116~120のうちの一つ)によって取得されたセンサデータ404の表現とを含む。センサデータ404のプロファイルは、t=0~t=5の異なる時点で変化しうる。一部の実施例では、センサのサンプリングレートは、t=0~t=5で変化しうる。
図400はまた、仮想運動検査のユーザ入力または機械定義の開始点および終了点にそれぞれ対応するタイムスタンプ408および410を含む。例えば、ユーザデバイス102によって仮想検査を実施するように促された後、ユーザは、t=1で、ユーザインターフェース選択、物理的ボタン、音声コマンドなどの形態で、ユーザデバイス102に、仮想運動検査を開始するためのコマンドを提供してもよい。タイムスタンプ408が、ユーザデバイス206によって生成され、その時点のセンサデータ404と関連付けられうる。これは、
図3のブロック302に対応しうる。
【0053】
t=1~t=2で、ユーザは、まだ検査の準備をしている(例えば、準備を整える、所定の姿勢を取る)場合がある。このため、t=1~t=2で収集されるデータは、仮想運動検査の実際の結果にあまり関連していない場合がある。したがって、ブロック304~312は、ウィンドウの開始点414およびウィンドウの終了点416によって囲まれたコンテキストウィンドウ412を識別するために実施されうる。例示的なセンサデータ404に見られるように、ウィンドウの開始点414およびウィンドウの終了点416は、データの変曲点、または勾配のより大きな変化が観察される他の位置に対応しうる。例えば、t=2~t=3で、ユーザは、例えば、じっと座って、手を膝の上に保持することによって、仮想運動検査を実施するために最善を尽くしているかもしれない。したがって、この時間の間、センサ208(1)(例えば、加速度計)は、ほとんど動きを示さない。しかし、仮想運動検査が終了すると、センサデータ404は、より多くの変動(例えば、t=3~t=4)を示す。一部の実施例では、ウィンドウの終了点416は決定された値ではなく、むしろ、終了点410に合致され、これは検査が終了したとユーザデバイスで入力することを選択することによってユーザ定義されうるか、または終了点410は自動定義されうる(例えば、仮想検査は固定期間にわたって実行されてもよく、時間が経過した後に自動的に終了してもよい)。コンテキストウィンドウ412内のセンサデータ404の部分は、ブロック318に記載されるように、他のセンサデータ404からセグメント化され、仮想運動検査に関する他の情報(例えば、検査タイプ、センサタイプ、ウィンドウの開始点、ウィンドウの終了点)と一緒に保存されてもよい。
【0054】
図5は、少なくとも一つの実施例による、同じユーザデバイス102の例示的なセンサ208(1)および208(2)ならびにセグメント化されたセンサデータを含む
図500を示す。
図500は、第一のセンサ208(1)を使用して、その特定のセンサのデータおよび第二のセンサ208(2)から得られたデータをセグメント化する一実施例である。
図500は、タイムライン502と、第一のセンサ208(1)によって取得された第一のセンサデータ504および第二のセンサ208(2)によって取得されたセンサデータ505の表現とを含み、すべてある期間506の間の、t=0~t=5に及ぶ。センサデータ504および505のプロファイルは、t=0~t=5の異なる時点で変化しうる。一部の実施例では、センサ208(1)および208(2)のサンプリングレートは、t=0~t=5で変化しうる。
図500はまた、仮想運動検査のユーザ入力または機械定義の開始点および終了点にそれぞれ対応するタイムスタンプ508および510を含む。例えば、ユーザデバイス102によって仮想運動検査を実施するように促された後、ユーザは、t=1で、ユーザデバイス102上のボタンを選択して、仮想運動検査を開始してもよい。タイムスタンプ508が、ユーザデバイス102によって生成され、その時点のセンサデータ504および505と関連付けられうる。これは、
図3のブロック302に対応しうる。
図5で、ウィンドウの開始点514およびウィンドウの終了点516によって囲まれたコンテキストウィンドウ512は、
図4のコンテキストウィンドウ412に関して記載されたものと同様に決定されてもよい。しかしながら、
図5の差は、セグメント化のステップにある。この実施例では、センサデータ504は、コンテキストウィンドウ512を生成するために使用され、コンテキストウィンドウ512は、センサデータ504および(センサ208(2)によって取得された)センサデータ505をセグメント化するために使用される。コンテキストウィンドウ512内のセンサデータ504および505の部分は、ブロック318に記載されるように、他のセンサデータ504および505からセグメント化され、仮想運動検査に関する他の情報(例えば、検査タイプ、センサタイプ、ウィンドウの開始点、ウィンドウの終了点)と一緒に保存されてもよい。
【0055】
図6は、少なくとも一つの実施例による、同じユーザデバイス102の例示的なセンサ208(1)および208(2)ならびにセグメント化されたセンサデータを含む
図600を示す。
図600は、第一のセンサ208(1)を使用して、コンテキストウィンドウ612に対する第一のウィンドウの開始点614を決定し、第二のセンサ208(2)を使用して、コンテキストウィンドウ612に対する第二のウィンドウの開始点615を決定する実施例である。これらの異なる開始点614および615を使用して、集計的な開始点618を生成することができる。第一のウィンドウの終了点616および第二のウィンドウの終了点617は、本明細書に記載されるように、集計的な終了点620を生成するためにも使用されうる。
図600は、タイムライン602と、第一のセンサ208(1)によって取得された第一のセンサデータ604および第二のセンサ208(2)によって取得された第二のセンサデータ605の表現とを含み、すべてある期間606の間の、t=0~t=9に及ぶ。センサデータ604および605のプロファイルは、t=0~t=9の異なる時点で変化しうる。一部の実施例では、センサ208(1)および208(2)のサンプリングレートは、t=0~t=9で変化しうる。
図600はまた、仮想運動検査のユーザ入力または機械定義の開始点および終了点にそれぞれ対応するタイムスタンプ608および610を含む。例えば、ユーザデバイス102によって仮想運動検査を実施するように促された後、ユーザは、t=1で、ユーザデバイス102上のボタンを選択して、仮想運動検査を開始してもよい。タイムスタンプ608が、ユーザデバイス102によって生成され、その時点のセンサデータ604および605と関連付けられうる。これは、
図3のブロック302に対応しうる。
【0056】
図6では、第一のセンサ208(1)から取得される第一のセンサデータ604を使用して、第一のウィンドウの開始点614および第一のウィンドウの終了点616を決定してもよい。同様に、
図3のブロック314に記載されるように、第二のセンサ208(2)から取得される第二のセンサデータ604を使用して、第二の開始点615および第二の終了点617を決定してもよい。この時点で、二つのセンサ208(1)および208(2)のそれぞれに対して一つの、本質的に二つのコンテキストウィンドウがある。ユーザデバイス102は、二つのコンテキストウィンドウを分析して、集計的な開始点618および集計的な終了点620によって囲まれたコンテキストウィンドウ612を識別しうる。この意味で、コンテキストウィンドウは、時間シフトがあるため、コンテキストウィンドウ412および512とは異なる。これにより、単にコンテキストウィンドウ412または512を使用するよりも、全体として良い信号データがもたらされうる。
図7は、コンテキストウィンドウ612の集計的な開始点618の計算に関する、開始領域622の詳細図を示す。センサデータ604および605のセグメント化は、他の図で説明されたものと同様に実施されてもよい。
【0057】
図7は、少なくとも一つの実施例による、
図600の開始領域622の詳細図を示す
図700を示す。詳細図を示すことに加えて、
図700は、古い時間で618(1)として、新しい時間で618(2)として描写されるように、集計的な開始点618と関連付けられた時間を精密化するための反復プロセスを示す。センサデータ604および605はまた、集計的な開始点618を決定するプロセスが、センサデータ604および605の一つ以上の反復評価を含みうることを表すために、より詳細に図示されている。例えば、第一の評価の一部として、集計的な開始点618を618(1)として識別した。プロセス300は、ブロック302~312を含み、センサデータ604およびセンサデータ605に対してt=2~t=4の間に及ぶ時間ウィンドウで繰り返して、潜在的開始点を再び識別してもよい。これらの新しい計算を使用して、集計的な開始点618(1)のオフセット値を生成し、集計的な開始点618(2)に到達することができる。一部の実施例では、これは、第一の開始点614と第二の開始点615との間の中間時間を選ぶことを含みうる。一部の実施例では、集計的な開始点618(2)を決定することは、開始点614または615と同じ時間として集計的な開始点618(2)を定義することを含んでもよい。一部の実施例では、集計的な開始点618(2)を決定することは、コンテキストウィンドウ614の開始点および一つ以上の異なるコンテキストウィンドウ612の開始点を含む、開始点のセットの中から集計的な開始点を選ぶことを含みうる。例えば、こうした選択は、コンテキストウィンドウおよび/または検査タイプを定義するために使用されるセンサタイプに基づいてもよい。これは、特定のセンサによって出力されたデータは、他のものよりもコンテキストウィンドウの開始点を決定するのに信頼性がありうる、および/または特定の検査タイプは、他の検査タイプよりも、より良好に開始点(および終了点)を定義していた可能性があるため、可能でありうる。一部の実施例では、集計的な開始点を決定することは、開始点およびその他の開始点の時間を平均化することを含んでもよい。
【0058】
図8は、少なくとも一つの実施例による、ユーザデバイス102からの第一の例示的センサ208(1)および異なるデバイスからの第二のセンサ208(3)を含む
図800を示す。例えば、第二のセンサ208(3)は、外部センサ130のうちの一つであってもよい。
図800は、第一のセンサ208(1)を使用して、コンテキストウィンドウ、第一のセンサ208(1)のものとの第二のセンサ208(3)の時間整合データを生成し、コンテキストウィンドウを使用して、第一のセンサ208(1)および第二のセンサ208(3)からのデータをセグメント化する一実施例である。
図800は、タイムライン802と、第一のセンサ208(1)によって取得された第一のセンサデータ804および第二のセンサ208(3)によって取得された第二のセンサデータ805の表現とを含み、すべてある期間806の間の、t=0~t=5の間に及ぶ。センサデータ804および805のプロファイルは、t=0~t=5の異なる時点で変化しうる。一部の実施例では、センサ208(1)および208(3)のサンプリングレートは、t=0~t=5で変化しうる。
図800はまた、仮想運動検査のユーザ入力または機械定義の開始点および終了点にそれぞれ対応するタイムスタンプ808および810を含む。例えば、ユーザデバイス102によって仮想運動検査を実施するように促された後、ユーザは、t=1で、ユーザデバイス102上のボタンを選択して、仮想運動検査を開始してもよい。タイムスタンプ808が、ユーザデバイス102によって生成され、その時点のセンサデータ804と関連付けられうる。センサデータ805は、異なるデバイスによって取得されるため、センサデータ805は、ユーザデバイス102にストリーミング、共有、またはその他の方法で送信されてもよい。センサデータ804および805は、異なる内部時計を有するデバイスおよび/またはセンサを使用して捕捉されたため、整合していない場合がある。
【0059】
コンテキストウィンドウ812を生成するプロセスは、本明細書の他の箇所に記載されたように実施されうる。コンテキストウィンドウ812が定義されると、ウィンドウの開始点814、ウィンドウの終了点816、タイムスタンプ808および810、ならびに/または第一のセンサデータ804の任意の他の点が、第二のセンサ208(3)のセンサタイプに基づいて、第二のセンサデータ805と比較されうる。これは、第一のセンサデータ804と第二のセンサデータ805との間のオフセット828(例えば、「X」)を明らかにしうる。オフセット828を説明するために、第二のセンサデータ805は、第二のセンサデータ805の破線バージョンによって図示されるように、少なくとも識別されたウィンドウの開始点が合致するまで時間シフトされうる。コンテキストウィンドウ812が定義されると、本明細書の他の箇所に記載されるように、それを使用して、第一のセンサ208(1)、第二のセンサ208(3)、および任意の他のセンサによって出力されたセンサデータのセグメント化ができる。
【0060】
図9は、少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化に関する技術の実装に関するプロセス900を示す、例示的なフローチャートを示す。プロセス900は、ユーザデバイス102(
図1)によって実施される。プロセス900は特に、様々な実施例による、センサデータのセグメント化の様々なアプローチに対応する。一部の実施例では、ユーザデバイス102は、腕時計または本明細書に記載される他のデバイスなどのウェアラブルユーザデバイスである。
【0061】
プロセス900は、ブロック902で、ユーザデバイス102が検査情報にアクセスすることによって始まる。検査情報は、(i)第一の時間と関連付けられた第一のタイミングインジケータ(例えば、第一のタイムスタンプ)、(ii)第二の時間と関連付けられた第二のタイミングインジケータ(例えば、第二のタイムスタンプ)、および(iii)仮想運動検査の仮想運動検査タイプを識別しうる。一部の実施例では、第一および第二のタイミングインジケータの各々は、対応するタイムスタンプを含むデータタグを含む。仮想運動検査は、ユーザデバイスの装着者の運動機能を評価するための一連のタスクを含みうる。
【0062】
一部の実施例では、プロセス900は、ユーザデバイス102が、期間の間に仮想運動検査を行う一部として、検査情報を生成することをさらに含んでもよい。一部の実施例では、プロセス900は、ユーザデバイス102が、仮想運動検査の開始点を示す第一のユーザ入力を受信すること、第一のユーザ入力を受信することに応答して、かつ第一のユーザ入力に基づいて、第一のタイミングインジケータを生成すること、仮想運動検査の終了点を示す第二のユーザ入力を受信すること、および第二のユーザ入力を受信することに応答して、かつ第二のユーザ入力に基づいて、第二のタイミングインジケータを生成することをさらに含んでもよい。
【0063】
ブロック904では、プロセス900は、ユーザデバイス102が、第一の時間および第二の時間によって囲まれた期間の間に取得された信号データにアクセスすることを含む。ユーザデバイス102は、一つ以上のセンサを使用して信号データを取得していてもよい。一部の実施例では、信号データは、ユーザデバイスの複数のセンサから収集された信号データを含みうる。
【0064】
ブロック906で、プロセス900は、ユーザデバイス102が、信号データをセグメント化するための第一の信号データ型を決定することを含む。これは、ブロック902で識別された仮想運動検査タイプに基づいてもよい。信号データ型(例えば、第一の信号データ型)は、使用されるセンサによって定義されてもよい。例えば、加速度計は、加速度計タイプのデータを出力しうる。第一の信号データ型の第一の信号データは、期間の間にウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって出力されたものでありうる。第一のセンサは、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、フォトプレチスモグラフィ(PPG)センサ、心拍数センサなど、本明細書に記載されるセンサのうちのいずれか一つを含みうる。
【0065】
ブロック908で、プロセス900は、ユーザデバイス102が、コンテキストウィンドウを決定することを含む。コンテキストウィンドウは、期間内に決定されてもよい。一部の実施例では、コンテキストウィンドウを決定することは、第一の信号データ型の履歴信号プロファイルを選択することを含みうる。履歴信号プロファイルは、仮想運動検査の以前の発生から導出されてもよい。コンテキストウィンドウを決定することは、第一の信号データを履歴信号プロファイルと比較して、コンテキストウィンドウの開始点に対応する第三の時間およびコンテキストウィンドウの終了点に対応する第四の時間を識別することも含みうる。一部の実施例では、コンテキストウィンドウは、開始点および終了点を含みうる。コンテキストウィンドウの開始点は、第一の時間よりも遅く第二の時間よりも早い、第三の時間と関連付けられてもよい。コンテキストウィンドウの終了点は、第三の時間よりも遅く第二の時間よりも早い、第四の時間と関連付けられてもよい。一部の実施例では、第一の信号データを履歴信号プロファイルと比較することは、仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則のセットにアクセスすること、および評価規則のセットに従って第一の信号データを評価し、第三の時間および第四の時間を識別することを含みうる。一部の実施例では、評価規則のセットは、仮想運動検査タイプについて、コンテキストウィンドウの開始点およびコンテキストウィンドウの終了点を示す信号特性を定義しうる。
【0066】
一部の実施例では、コンテキストウィンドウの開始点および終了点は、コンテキストウィンドウの第一の開始点および第一の終了点である。この実施例では、プロセス900は、ユーザデバイス102によって、かつ仮想運動検査タイプに基づいて、信号データをセグメント化するための第二の信号データ型を決定することをさらに含みうる。第二の信号データ型の第二の信号データは、期間の間にユーザデバイスの第二のセンサによって出力されたものでありうる。この実施例では、ブロック908は、仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則の異なるセットにアクセスすること、ならびに評価規則の異なるセットに従って第二の信号データを評価し、コンテキストウィンドウの第二の開始点およびコンテキストウィンドウの第二の終了点を識別することを含みうる。この実施例では、評価規則のセットは、第一の信号データ型と関連付けられてもよく、評価規則の異なるセットは、第二の信号データ型と関連付けられてもよい。
【0067】
一部の実施例では、第一の開始点は、第二の開始点と異なってもよい。一部の実施例では、プロセス900は、ユーザデバイス102が、第一の開始点もしくは第二の開始点のうちのより早い発生に基づいて、実際の開始点を選択すること、または第一の開始点と履歴信号プロファイル中の対応する第一の時間とにおける第一の信号データ間で測定された第一の信号差と、第二の開始点と履歴信号プロファイル中の対応する第二の時間とにおける第二の信号データ間で測定された第二の信号差との比較に基づいて、実際の開始点を選択することのうちの一つ以上を実施することによって、コンテキストウィンドウの実際の開始点を決定することをさらに含んでもよい。
【0068】
一部の実施例では、プロセス900は、ユーザデバイス102が、第三の時間と関連付けられた第三のタイミングインジケータと、第四の時間と関連付けられた第四のタイミングインジケータとを決定すること、および第三および第四のタイミングインジケータを信号データの部分と関連付けることをさらに含みうる。
【0069】
一部の実施例では、ユーザデバイス102は、仮想運動検査タイプに基づいて、信号データをセグメント化するための第二の信号データ型を決定することを含みうる。第二の信号データ型の第二の信号データは、期間の間にユーザデバイスの第二のセンサによって出力されうる。この実施例では、908でコンテキストウィンドウを決定することは、さらに、少なくとも部分的に第二の信号データに基づいてもよい。
【0070】
ブロック910で、プロセス900は、ユーザデバイス102が、コンテキストウィンドウの間に受信された信号データの一部分をセグメント化することを含む。一部の実施例では、信号データの部分は、第一の信号データの少なくとも一部分を含んでもよい。一部の実施例では、信号データの部分は、第一の信号データを除外してもよい。
【0071】
ブロック912で、プロセス900は、ユーザデバイス102が、仮想運動検査データパッケージを生成することを含む。これは、信号データの部分および検査情報に基づいてもよい。一部の実施例では、仮想運動検査データパッケージを生成することは、信号データの部分を含む仮想運動検査の結果を生成することを含みうる。一部の実施例では、プロセス900は、ユーザデバイス102が、結果の部分をユーザデバイスのディスプレイに提示することによって結果の一部分を出力すること、または結果の部分を遠隔コンピューティングデバイスに送信することをさらに含みうる。
【0072】
ブロック914で、プロセス900は、ユーザデバイス102が、仮想運動検査データパッケージをサービスプロバイダ204などのリモートサーバに送信することを含む。
【0073】
一部の実施例では、プロセス900は、第一の仮想運動検査タイプの後ほどの仮想運動検査中に、ユーザデバイス102によって、コンテキストウィンドウに基づいて第一のセンサの動作を調整することをさらに含む。一部の実施例では、動作は、サンプリングレートを含みうる。この実施例では、コンテキストウィンドウに基づいてサンプリングレートを調整することは、コンテキストウィンドウの外側では第一のサンプリングレートでデータを捕捉するように第一のセンサに指示すること、およびコンテキストウィンドウ内では第二のサンプリングレートでデータを捕捉するように第一のセンサに指示することを含みうる。
【0074】
一部の実施例では、仮想運動検査は、期間の間に行われてもよい。この実施例では、信号データの部分を仮想運動検査と関連付けることは、信号データの部分に、仮想運動検査が行われる期間内のコンテキストウィンドウの開始点およびコンテキストウィンドウの終了点をタグ付けすることを含みうる。
【0075】
図10は、少なくとも一つの実施例による、仮想運動検査のセンサデータのセグメント化に関する技術の実装に関するプロセス1000を示す、例示的なフローチャートを示す。プロセス1000は、ユーザデバイス102(
図1)によって実施される。プロセス1000は特に、様々な実施例による、センサデータのセグメント化の様々なアプローチに対応する。一部の実施例では、ユーザデバイス102は、腕時計または本明細書に記載される他のデバイスなどのウェアラブルユーザデバイスである。
【0076】
プロセス1000は、ブロック1002でユーザデバイス102が、仮想運動検査が行われる第一の期間の開始点を識別する第一のユーザ入力を、ユーザデバイス102の入力装置で受信することによって始まる。第一の入力は、グラフィカルユーザインターフェース、物理的ボタン、または任意の他の位置で受信されてもよい。
【0077】
ブロック1004で、プロセス1000は、ユーザデバイスの入力装置で、第一の期間の終了点を識別する第二のユーザ入力を受信することを含む。
【0078】
ブロック1006で、プロセス1000は、ユーザデバイス102によって、かつ仮想運動検査に基づいて、第一の期間の間にユーザデバイスの第一のセンサによって出力される第一の信号データにアクセスすることを含む。
【0079】
ブロック1006で、プロセス1000は、ユーザデバイス102によって、第一の信号データ、および仮想運動検査と関連付けられた仮想運動検査タイプに基づいて、期間内のコンテキストウィンドウを決定することを含む。コンテキストウィンドウは、第一の期間内にある第二の期間を定義してもよい。一部の実施例では、期間内のコンテキストウィンドウを決定することは、仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則のセットにアクセスすること、ならびに評価規則のセットに従って第一の信号データを評価し、第二の期間の開始点および第二の期間の終了点を識別することを含みうる。評価規則のセットは、仮想運動検査タイプについて、第二の期間の開始点および第二の期間の終了点を示す信号特性を定義しうる。
【0080】
一部の実施例では、第二の期間を定義するコンテキストウィンドウを決定することは、仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則の異なるセットにアクセスすること、ならびに評価規則の異なるセットに従って第一の期間の間に取得された第二の信号データの一部分を評価して、第二の期間の開始点および第二の期間の終了点を識別することをさらに含みうる。一部の実施例では、評価規則のセットは、第一の信号データの第一の信号データ型と関連付けられてもよく、評価規則の異なるセットは、第二の信号データの第二の信号データ型と関連付けられてもよい。
【0081】
ブロック1008で、プロセス1000は、ユーザデバイス102によって、第二の期間の間にユーザデバイスの第二のセンサによって出力される第二の信号データを決定することを含む。一部の実施例では、第一のセンサおよび第二のセンサは、共通の特徴を共有してもよい(例えば、各々が、動きの何らかの様相を追跡する能力を持ちうる)。一部の実施例では、共通の特徴は、活動メトリックであってもよい。一部の実施例では、第一の信号データは、第二の信号データとは異なる。
【0082】
ブロック1010では、プロセス1000は、ユーザデバイス102によって、第二の信号データを仮想運動検査と関連付けることを含む。これには、このデータを相互に関連付けて保存することが含まれうる。
【0083】
一部の実施例では、プロセス1000は、ユーザデバイス102が、第二の期間の間にウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって出力される第一の信号データの一部分をセグメント化すること、および第一の信号データの部分を仮想運動検査と関連付けることをさらに含みうる。
【0084】
図11は、少なくとも一つの実施例による、センサデータのセグメント化に関する技術を実装するように構成された、例示的なアーキテクチャまたは環境1100を示す。例えば、アーキテクチャ1100は、アーキテクチャの様々な実体間のデータ共有を可能にし、そのうちの少なくとも一部は、一つ以上のネットワーク1102、1112を介して接続されてもよい。例えば、例示的なアーキテクチャ1100は、ユーザデバイス1106(例えば、ユーザデバイス102)、サービスプロバイダ1104(例えば、サービスプロバイダ204、本明細書ではリモートサーバ、サービスプロバイダコンピュータなどと呼ばれることもある)、保健機関1108、および任意の他のセンサ1110(例えば、センサ116~120および130)が情報を共有できるように構成されてもよい。一部の実施例では、サービスプロバイダ1104、ユーザデバイス1106、保健機関1108、およびセンサ1110(1)~1110(N)は、一つ以上のネットワーク1102および/または1112を介して(例えば、Bluetooth、WiFi、インターネット、セルラーなどを介して)接続されてもよい。アーキテクチャ1100では、一人以上のユーザが、一つ以上のネットワーク1112(または他のネットワーク)を介して、異なるユーザデバイスを使用して、ユーザデバイス1106を管理、制御、または別の方法で利用しうる。加えて、一部の実施例では、ユーザデバイス1106、サービスプロバイダ1104、およびセンサ1110は、サービスプロバイダ1104に関連して記載された機能がユーザデバイス1106によって実施されることができ、逆もまた同様であるように、単一のデバイスとして構成されるか、または別の方法で構築されてもよい。
【0085】
一部の実施例では、ネットワーク1102、1112は、ケーブルネットワーク、インターネット、無線ネットワーク、セルラーネットワーク、衛星ネットワーク、他の構内および/もしくは公衆ネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなど、多くの異なるタイプのネットワークのうちのいずれか一つまたは組み合わせを含みうる。図示した実施例は、ネットワーク1102を介してサービスプロバイダ1104にアクセスするユーザデバイス1106を表すが、記載された技術は、ユーザデバイス1106が、固定電話、キオスク、またはその他の任意の方法でサービスプロバイダ1104と相互作用する場合に等しく適用されうる。また、記載した技術は、他のクライアント/サーバ構成(例えば、セットトップボックス)、ならびに非クライアント/サーバ構成(例えば、ローカルに格納されたアプリケーション、ピアツーピア構成)に適用されうることが知られている。
【0086】
上述のように、ユーザデバイス1106は、センサ1110から潜在的に受信されるユーザ活動データを収集および/または管理するように構成されうる。一部の実施例では、ユーザデバイス1106は、ユーザの健康、フィットネス、活動、および/または医療データを、サードパーティまたはファーストパーティのアプリケーション(例えば、サービスプロバイダ1104)に提供するように構成されうる。同様に、このデータは、本明細書に記載される技術を実施するために、サービスプロバイダ1104によって使用されうる。
【0087】
ユーザデバイス1106は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ウェアラブルデバイス(例えば、指輪、腕時計、ネックレス、ステッカー、ベルト、靴、靴の付属品、ベルトクリップ式デバイス)、移植可能デバイスなどであるがこれらに限定されない、任意のタイプのコンピューティングデバイスでありうる。一部の実施例では、ユーザデバイス1106は、サービスプロバイダ1104、センサ1110、および/または保健機関と、ネットワーク1102、1112を介して、または他のネットワーク接続を介して、通信しうる。
【0088】
センサ1110は、スタンドアロン型センサであってもよく、または一つ以上のデバイスに組み込まれてもよい。一部の実施例では、センサ1110は、ユーザデバイス1106と共有され、本明細書に記載される技術の実施に関連するセンサデータを収集しうる。例えば、ユーザデバイス1106は、プライマリユーザデバイス1106(例えば、スマートフォン)であってもよく、センサ1110は、ユーザデバイス1106から外部にあり、ユーザデバイス1106とセンサデータを共有できるセンサデバイスであってもよい。例えば、外部センサ1110は、ネットワーク1112を介して(例えば、Bluetoothまたは他の近距離無線通信プロトコルを介して)、ユーザデバイス1106と情報を共有してもよい。一部の実施例では、外部センサ1110は、ユーザデバイス1106および/またはサービスプロバイダ1104と通信することを可能にするネットワーク無線を含む。ユーザデバイス1106は、リモートセンサ1110を管理するための一つ以上のアプリケーションを含みうる。これにより、センサ1110とのペアリング、データ報告頻度、センサ1110からのデータのデータ処理、データ整合などが可能になりうる。
【0089】
センサ1110は、人体の様々な部分(例えば、足、脚、胴体、腕、手、首、頭、目)に取り付けられて、活動データ、動作データ、または心拍数データなどの様々なタイプの情報を収集しうる。センサ1110は、加速度計、呼吸センサ、ジャイロスコープ、PPGセンサ、パルスオキシメータ、心電図(ECG)センサ、筋電図検査(EMG)センサ、脳波(EEG)センサ、全地球測位システム(GPS)センサ、聴覚センサ(例えば、マイク)、周囲光センサ、気圧高度計、電気・光学式心拍数センサ、および患者の生理学的データ、健康状態データ および/または動作データを取得するように設計された任意の他の適切なセンサを含みうる。
【0090】
一つの例示的な構成では、ユーザデバイス1106は、少なくとも一つのメモリ1114および一つ以上の処理装置(またはプロセッサ)1116を含みうる。プロセッサ1116は、ハードウェア、コンピュータ実行可能命令、ファームウェア、またはそれらの組み合わせで適切に実装されうる。プロセッサ1116のコンピュータ実行可能命令またはファームウェア実施は、記載される様々な関数を実行するために、任意の適切なプログラミング言語で書かれたコンピュータ実行可能または機械実行可能命令を含みうる。ユーザデバイス1106はまた、ユーザデバイス1106と関連付けられたジオロケーション情報を提供および/または記録するためのジオロケーションデバイス(例えば、GPSデバイスなど)を含んでもよい。ユーザデバイス1106は、一つ以上のセンサ1110(2)も含み、これはセンサ1110に関して記載したものと同じタイプでありうる。
【0091】
ユーザデバイス1106の構成およびタイプに応じて、メモリ1114は、揮発性(ランダムアクセスメモリ(RAM)など)および/または不揮発性(読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリなど)であってもよい。本明細書に記載される揮発性メモリは、RAMと呼ばれうるが、ホストおよび/または電源から一旦プラグを抜くと、その中に記憶されたデータを維持しない任意の揮発性メモリであれば適切である。
【0092】
リムーバブルメモリおよび非リムーバブルメモリ1114の両方が、非一時的コンピュータ可読記憶媒体の例である。例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を格納するための任意の方法または技術において実装される、揮発性または不揮発性、リムーバブルまたは非リムーバブル媒体を含んでもよい。メモリ1114は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体または非一時的コンピュータ可読記憶装置の例である。ユーザデバイス1106に存在しうる追加のタイプのコンピュータ記憶媒体には、PRAM、SRAM、DRAM、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、DVDもしくは他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用することができ、ユーザデバイス1106によってアクセスできる任意の他の媒体を含みうるが、これらに限定されない。上記のいずれかの組み合わせも、非一時的コンピュータ可読記憶媒体の範囲内に含まれるべきである。別の方法として、コンピュータ可読通信媒体には、コンピュータ可読命令、プログラムモジュール、または搬送波などのデータ信号、もしくは他の送信内で送信される他のデータを含みうる。しかしながら、本明細書で使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読通信媒体を含まない。
【0093】
メモリ1114の内容をより詳細に見てみると、メモリ1114は、オペレーティングシステム1120および/または本明細書に開示される特徴を実装するための一つ以上のアプリケーションプログラムまたはサービスを含みうる。ユーザデバイス1106はまた、任意の適切な予測モデルを表す、一つ以上の機械学習モデル1136を含む。機械学習モデル1136は、本明細書に記載されるように、ユーザデバイス1106によって利用されて、コンテキストウィンドウを決定しうる。
【0094】
サービスプロバイダ1104はまた、本明細書に開示される特徴を実装するための一つ以上のアプリケーションプログラムまたはサービスを含むメモリ1124を含んでもよい。このようにして、本明細書に記載される技術は、コンピューティングデバイス(例えば、ユーザデバイス1106およびサービスプロバイダ1104)のいずれか一つ、または複数の組み合わせによって実装されうる。
【0095】
ユーザデバイス1106はまた、センサデータ1126および静的データ1128などのデータを記憶するための、一つ以上のデータベースまたは類似のものを含む、データストアを含む。一部の実施例では、データベース1126および1128は、ネットワークサービスを介してアクセスされてもよい。
【0096】
サービスプロバイダ1104はまた、携帯電話、スマートフォン、PDA、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、シンクライアントデバイス、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、サーバコンピュータ、または仮想マシンインスタンスなどであるが、これらに限定されない任意のタイプのコンピューティングデバイスであってもよい。一部の実施例では、サービスプロバイダ1104は、ネットワーク1102を介してまたは他のネットワーク接続を介して、ユーザデバイス1106および保健機関1108と通信していてもよい。
【0097】
一つの例示的な構成では、サービスプロバイダ1104は、少なくとも一つのメモリ1130および一つ以上の処理装置(またはプロセッサ)1132を含みうる。プロセッサ1132は、ハードウェア、コンピュータ実行可能命令、ファームウェア、またはそれらの組み合わせで適切に実装されうる。プロセッサ1132のコンピュータ実行可能命令またはファームウェア実施は、記載される様々な関数を実行するために、任意の適切なプログラミング言語で書かれたコンピュータ実行可能または機械実行可能命令を含みうる。
【0098】
メモリ1130は、プロセッサ1132上でロード可能かつ実行可能なプログラム命令、ならびにこれらのプログラムの実行中に生成されるデータを記憶してもよい。サービスプロバイダ1104の構成およびタイプに応じて、メモリ1130は、揮発性(RAMなど)および/または不揮発性(ROM、フラッシュメモリなど)でありうる。本明細書に記載される揮発性メモリは、RAMと呼ばれうるが、ホストおよび/または電源から一旦プラグを抜くと、その中に記憶されたデータを維持しない任意の揮発性メモリであれば適切である。リムーバブルメモリおよび非リムーバブルメモリ1130の両方が、非一時的コンピュータ可読記憶媒体の例である。
【0099】
メモリ1130の内容をより詳細に見てみると、メモリ1130は、オペレーティングシステム1134および/または本明細書に開示される特徴を実装するための一つ以上のアプリケーションプログラムまたはサービスを含みうる。
【0100】
サービスプロバイダ1104はまた、センサデータ1138および静的データ1140などのデータを記憶するための、一つ以上のデータベースまたは類似のものを含むデータストアを含む。一部の実施例では、データベース1138および1140は、ネットワークサービスを介してアクセスされてもよい。
【0101】
ここで、保健機関1108に目を向けると、単一の実体として描写されているが、保健機関1108は複数の保健機関を表しうる。保健機関1108は、ダッシュボード1146を介して(例えば、臨床医ユーザデバイス1142を使用するユーザによって)アクセスされるEMRシステム1148を含む。一部の実施例では、EMRシステム1148は、レコードストレージ1144およびダッシュボード1146を含みうる。レコードストレージ1144は、保健機関1108と関連付けられた患者の健康記録を保存するために使用されうる。ダッシュボード1146を使用して、レコードストレージ1144中の記録を読み書きしてもよい。一部の実施例では、ダッシュボード1146は、ユーザデバイス102を操作する患者を含む患者集団の疾患進行を管理するために、臨床医によって使用される。臨床医は、臨床医ユーザデバイス1142を操作して、ダッシュボード1146と相互作用し、個別患者ベースで、患者集団ベースなどで、仮想運動検査の結果を閲覧しうる。一部の実施例では、臨床医は、ダッシュボード1146を使用して、検査をユーザデバイス102に「プッシュ」しうる。
【0102】
本主題は、その特定の実施形態に関して詳細に記載されているが、当業者であれば、前述の理解を達成すると、こうした実施形態に対する変更、変形、および等価物を容易に生成しうることが理解されるであろう。よって、本開示は、限定ではなく実例の目的のために提示されており、当業者にとって容易に明らかであるように、本主題に対するこうした修正、変形、および/または追加を含めることを妨げない。実際に、本明細書に記載される方法およびシステムは、様々な他の形態で具現化されてもよく、さらに、本明細書に記載の方法およびシステムの形態における様々な省略、置換、および変更が、本開示の精神から逸脱することなく行われてもよい。添付の特許請求の範囲およびそれらの等価物は、本開示の範囲および趣旨の範囲内にあるような形態または修正を網羅することが意図されている。
【0103】
特に明記されていない限り、本明細書の討論全体を通して、「処理する」、「コンピューティング」 、「計算する」、「決定する」、および「識別する」などの用語の使用は、コンピューティングプラットフォームのメモリ、レジスター、もしくはその他の情報記憶装置、伝送装置、または表示装置内の物理的電子量または磁気量として表されるデータを操作または変換する、一つ以上のコンピュータまたは類似の電子コンピューティングデバイスなどのコンピューティングデバイスのアクションまたはプロセスを指すことが理解される。
【0104】
本明細書で論じるシステムまたはシステムは、任意の特定のハードウェアアーキテクチャまたは構成に限定されない。コンピューティングデバイスは、一つ以上の入力に条件付けされた結果を提供する、任意の適切な構成要素の配置を含むことができる。適切なコンピューティングデバイスには、汎用コンピューティング装置から、本主題の一つ以上の実施形態を実施する専用コンピューティング装置まで、コンピューティングシステムをプログラムまたは構成する保存されたソフトウェアにアクセスする、多目的マイクロプロセッサベースのコンピューティングシステムを含む。任意の適切なプログラミング、スクリプティング、または他のタイプの言語、または言語の組み合わせを使用して、コンピューティングデバイスのプログラミングまたは構成に使用されるソフトウェアにおいて本明細書に含まれる教示を実施しうる。
【0105】
本明細書に開示される方法の実施形態は、こうしたコンピューティングデバイスの動作において実施されうる。上述の実施例で提示されるブロックの順序は、変化させてもよく、例えば、ブロックは、並べ替えられてもよく、組み合わされてもよく、および/またはサブブロックに分割されてもよい。特定のブロックまたはプロセスは、並行して実施することができる。
【0106】
数ある中でも、「can(できる)」、「could」、「might」、「may(うる)」、「例えば」など、本明細書で使用される条件付き言語は、別途記載がない限り、または使用される文脈内でそうでないことが理解されない限り、特定の実施例が、特定の特徴、要素、および/または工程を含む一方で、他の実施例はこれらを含まないことを伝えることが概して意図される。したがって、こうした条件付き言語は、特徴、要素、および/または工程が、一つ以上の実施例に何らかの方法で必要とされること、または、これらの特徴、要素、および/または工程が含まれるかどうか、もしくは任意の特定の実施例で実施されるべきかを、著者の入力または促しありもしくはなしで、決定するための論理を、一つ以上の実施例が必然的に含むことを暗示することを一般的に意図するものではない。
【0107】
語句「X、Y、またはZの少なくとも一つ」などの離接的言語は、特に明記されない限り、さもなければ、項目、値などは、X、Y、もしくはZのいずれか、またはそれらの任意の組合せ(例えば、X、Y、および/またはZ)でありうることを一般的に示すように、文脈内で理解される。したがって、こうした離接的言語は、特定の実施例が、Xの少なくとも一つ、Yの少なくとも一つ、またはZの少なくとも一つがそれぞれ存在することを必要とするということを暗示することを一般的に意図しておらず、意図すべきでない。
【0108】
「or(または)」という用語の本明細書での使用は、包括的かつ排他的なOR条件を包含することを意図する。言い換えれば、「AまたはBまたはC」は、特定の使用に対する必要に応じて、以下の代替的な組み合わせ:A単独、B単独、C単独、AおよびBのみ、AおよびCのみ、BおよびCのみ、ならびにAおよびBおよびCの三つすべてのいずれかまたはすべてを含む。
【0109】
開示された実施例を記載する文脈における(特に以下の特許請求の範囲の文脈における)「a」、「an」、および「the」といった用語ならびに類似の指示物の使用は、本明細書に別段の記載がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形および複数形の両方を網羅するように解釈されるものとする。「comprising(含む)」、「including(含む)」、「有する」などの用語は同義語であり、包括的に、オープンエンド様式で使用され、追加の要素、特徴、作用、動作などを排除しない。また、「or(または)」という用語は、例えば、要素のリストを接続するために使用される場合、「or」という用語がリスト中の要素の一つ、一部、またはすべてを意味するように、(排他的意味ではなく)その包括的意味で使用される。本明細書における「適合された」または「構成された」の使用は、追加のタスクまたは工程を実施するように適合された、または構成されたデバイスを除外しない、オープンで包括的言語として意図されている。「接続された」という用語は、たとえ何か介在するものがあっても、部分的にまたは全部が~内に含有された、~に取り付けられた、または一緒に結合された、として解釈されるべきである。本明細書の値の範囲の列挙は、本明細書に別段の記載がない限り、その範囲内にある各別個の値を個別に参照する簡易的な方法としての役割を果たすことを単に意図しており、各別個の値は、本明細書に個別に列挙されたかのように本明細書に組み込まれる。加えて、一つ以上の列挙された条件または値「に基づく」、プロセス、工程、計算、またはその他のアクションは、実際には、列挙されたものを超える追加の条件または値に基づきうるという点で、「に基づく」の使用はオープンかつ包括的であることを意味する。同様に、一つ以上の列挙された条件または値「に少なくとも部分的に基づく」、プロセス、工程、計算、またはその他のアクションは、実際には、列挙されたものを超える追加の条件または値に基づきうるという点で、「に少なくとも部分的に基づく」の使用はオープンかつ包括的であることを意味する。本明細書に含まれる見出し、リスト、および番号付けは、説明のし易さのみを目的としており、限定することを意図していない。
【0110】
上述の様々な特徴およびプロセスは、互いに独立して使用されてもよく、または様々な方法で組み合わせられてもよい。すべての可能な組み合わせおよび部分的組み合わせは、本開示の範囲内に入ることが意図される。加えて、一部の実装では、特定の方法またはプロセスブロックが省略されてもよい。本明細書に記載される方法およびプロセスはまた、任意の特定の順序に限定されず、それに関連するブロックまたは状態は、適切な他の順序で実施することができる。例えば、記載されたブロックまたは状態は、具体的に開示されるもの以外の順序で実施されてもよく、または複数のブロックまたは状態が、単一のブロックまたは状態で組み合わされてもよい。例示的なブロックまたは状態は、順次、並列、または何らかの他の様式で行われてもよい。ブロックまたは状態は、本開示の実施例に付加されてもよく、または本開示の実施例から除去されてもよい。同様に、本明細書に記載される例示的なシステムおよび構成要素は、記載とは異なるように構成されてもよい。例えば、開示された実施例と比較して、要素が、追加、除去、または再構成されてもよい。
【0111】
本明細書に引用される刊行物、特許出願、および特許を含むすべての参照文献は、各参照文献が個々に、かつ具体的に、参照によって組み込まれることが示され、その全体が本明細書に記載された場合と同じ程度に、参照によって本明細書に組み込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
ウェアラブルユーザデバイスによって、(i)第一の時間と関連付けられた第一のタイミングインジケータ、(ii)第二の時間と関連付けられた第二のタイミングインジケータ、および(iii)仮想運動検査の仮想運動検査タイプを識別する検査情報にアクセスすることと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第一の時間および前記第二の時間で囲まれた期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスによって取得された信号データにアクセスすることと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査タイプに基づいて、前記信号データをセグメント化するための第一の信号データ型を決定することであって、前記第一の信号データ型の前記第一の信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって前記期間の間に出力される、決定することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記期間内のコンテキストウィンドウを、少なくとも、
前記第一の信号データ型の履歴信号プロファイルを選択することであって、前記履歴信号プロファイルが、前記仮想運動検査の以前の発生から導出される、選択すること、および
前記第一の信号データを前記履歴信号プロファイルと比較して、前記コンテキストウィンドウの開始点に対応する第三の時間および前記コンテキストウィンドウの前記コンテキストウィンドウの終了点に対応する第四の時間を識別すること、によって決定することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記コンテキストウィンドウの間に受信された前記信号データの一部分をセグメント化することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記信号データの前記部分および前記検査情報に基づいて、仮想運動検査データパッケージを生成することと、を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
後で実施される前記仮想運動検査タイプの仮想運動検査の間に、前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記コンテキストウィンドウに基づいて前記第一のセンサの動作を調整することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記動作がサンプリングレートを含み、前記コンテキストウィンドウに基づいて前記サンプリングレートを調整することが、前記コンテキストウィンドウの外側で第一のサンプリングレートでデータを捕捉するように前記第一のセンサに指示すること、および前記コンテキストウィンドウ内で第二のサンプリングレートでデータを捕捉するように前記第一のセンサに指示することを含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記第一の信号データを前記履歴信号プロファイルと比較することが、
前記仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則のセットにアクセスすることと、
前記評価規則のセットに従って前記第一の信号データを評価して、前記第三の時点および前記第四の時間を識別することと、をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記評価規則のセットが、前記仮想運動検査タイプについて、前記コンテキストウィンドウの前記開始点および前記コンテキストウィンドウの前記終了点を示す信号特性を定義する、請求項4に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記コンテキストウィンドウの前記開始点および前記終了点が、前記コンテキストウィンドウの第一の開始点および第一の終了点であり、前記方法が、前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査タイプに基づいて、前記信号データをセグメント化するための第二の信号データ型を決定することをさらに含み、前記第二の信号データ型の第二の信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの第二のセンサによって前記期間の間に出力され、前記期間内で前記コンテキストウィンドウを決定することが、
前記仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則の異なるセットにアクセスすることと、
前記評価規則の異なるセットに従って前記第二の信号データを評価して、前記コンテキストウィンドウの第二の開始点および前記コンテキストウィンドウの第二の終了点を識別することと、をさらに含む、請求項4に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記評価規則のセットが、前記第一の信号データ型と関連付けられ、前記評価規則の異なるセットが、前記第二の信号データ型と関連付けられる、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
前記第一の開始点が前記第二の開始点とは異なり、前記方法が、前記コンテキストウィンドウの実際の開始点を、
前記第一の開始点または前記第二の開始点のうちのより早い発生に基づいて、前記実際の開始点を選択すること、および
前記第一の開始点と前記履歴信号プロファイル中の対応する第一の時間とにおける前記第一の信号データ間で測定された第一の信号差と、前記第二の開始点と前記履歴信号プロファイル中の対応する第二の時間とにおける前記第二の信号データ間で測定された第二の信号差との比較に基づいて、前記実際の開始点を選択すること、のうちの一つ以上を実施することによって決定することをさらに含む、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項9】
前記コンテキストウィンドウが開始点および終了点を含み、前記コンテキストウィンドウの前記開始点が、前記第一の時間よりも遅く、前記第二の時間よりも早い第三の時間と関連付けられ、前記コンテキストウィンドウの前記終了点が、前記第三の時間よりも遅く、前記第二の時間よりも早い第四の時間と関連付けられる、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項10】
前記第三の時間と関連付けられた第三のタイミングインジケータ、および前記第四の時間と関連付けられた第四のタイミングインジケータを決定することと、
前記第三および第四のタイミングインジケータを前記信号データの前記部分と関連付けることと、をさらに含む、請求項9に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項11】
前記期間の間に前記仮想運動検査を行うこkとの一部として、前記検査情報を生成することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項12】
前記ウェアラブルユーザデバイスで、前記仮想運動検査の開始点を示す第一のユーザ入力を受信することと、
前記第一のユーザ入力を受信することに応答して、かつ前記第一のユーザ入力に基づいて、前記第一のタイミングインジケータを生成することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスで、前記仮想運動検査の終了点を示す第二のユーザ入力を受信することと、
前記第二のユーザ入力を受信することに応答して、かつ前記第二のユーザ入力に基づいて、前記第二のタイミングインジケータを生成することと、をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項13】
前記第一および第二のタイミングインジケータの各々が、対応するタイムスタンプを含むデータタグを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項14】
前記信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの複数のセンサから収集された信号データを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項15】
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査タイプに基づいて、前記信号データをセグメント化するための第二の信号データ型を決定することをさらに含み、前記第二の信号データ型の第二の信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの第二のセンサによって前記期間の間に出力される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項16】
前記コンテキストウィンドウを決定することが、さらに前記第二の信号データに少なくとも部分的に基づいている、請求項15に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項17】
前記信号データの前記部分が、前記第一の信号データの少なくとも一部分を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項18】
前記信号データの前記部分が、前記第一の信号データを除外する、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項19】
前記第一のセンサが、ジャイロスコープ、加速度計、フォトプレチスモグラフィセンサ、または心拍数センサのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項20】
前記仮想運動検査が、前記ウェアラブルユーザデバイスの装着者の運動機能を評価するための一連のタスクを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項21】
前記信号データの前記部分を含む前記仮想運動検査の結果を生成することと、
前記結果の一部分を出力することと、をさらに含み、前記結果の前記部分を出力することが、前記ウェアラブルユーザデバイスのディスプレイに前記結果の前記部分を提示すること、または前記結果の前記部分を遠隔コンピューティングデバイスに送信することのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項22】
前記仮想運動検査が前記期間の間に行われ、前記信号データの前記部分を前記仮想運動検査と関連付けることが、前記信号データの前記部分に、前記仮想運動検査が行われる前記期間内の前記コンテキストウィンドウの開始点および前記コンテキストウィンドウの終了点をタグ付けすることを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項23】
ウェアラブルデバイスの一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記ウェアラブルデバイスに、
ウェアラブルユーザデバイスによって、(i)第一の時間と関連付けられた第一のタイミングインジケータ、(ii)第二の時間と関連付けられた第二のタイミングインジケータ、および(iii)仮想運動検査の仮想運動検査タイプを識別する検査情報にアクセスすることと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第一の時間および前記第二の時間で囲まれた期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスによって取得された信号データにアクセスすることと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査タイプに基づいて、前記信号データをセグメント化するための第一の信号データ型を決定することであって、前記第一の信号データ型の前記第一の信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって前記期間の間に出力される、決定することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記期間内のコンテキストウィンドウを、少なくとも、
前記第一の信号データ型の履歴信号プロファイルを選択することであって、前記履歴信号プロファイルが、前記仮想運動検査の以前の発生から導出される、選択すること、および
前記第一の信号データを前記履歴信号プロファイルと比較して、前記コンテキストウィンドウの開始点に対応する第三の時間および前記コンテキストウィンドウの前記コンテキストウィンドウの終了点に対応する第四の時間を識別すること、によって決定することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記コンテキストウィンドウの間に受信された前記信号データの一部分をセグメント化することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記信号データの前記部分および前記検査情報に基づいて、仮想運動検査データパッケージを生成することと、を含む動作を実施させるプロセッサ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
コンピュータ実行可能命令を格納するように構成されたメモリと、
一つ以上のプロセッサであって、前記メモリにアクセスし、前記コンピュータ実行可能命令を実行して、少なくとも、
(i)第一の時間と関連付けられた第一のタイミングインジケータ、(ii)第二の時間と関連付けられた第二のタイミングインジケータ、および(iii)仮想運動検査の仮想運動検査タイプを識別する検査情報にアクセスする、
前記第一の時間および前記第二の時間で囲まれた期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスによって取得された信号データにアクセスする、
前記仮想運動検査タイプに基づいて、前記信号データをセグメント化するための第一の信号データ型を決定し、前記第一の信号データ型の前記第一の信号データが、前記ウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって前記期間の間に出力される、
前記期間内のコンテキストウィンドウを、少なくとも、
前記第一の信号データ型の履歴信号プロファイルを選択することであって、前記履歴信号プロファイルが、前記仮想運動検査の以前の発生から導出される、選択すること、および
前記第一の信号データを前記履歴信号プロファイルと比較して、前記コンテキストウィンドウの開始点に対応する第三の時間および前記コンテキストウィンドウの前記コンテキストウィンドウの終了点に対応する第四の時間を識別すること、によって決定する、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記コンテキストウィンドウの間に受信された前記信号データの一部分をセグメント化する、および
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記信号データの前記部分および前記検査情報に基づいて、仮想運動検査データパッケージを生成する、ように構成された一つ以上のプロセッサと、を備える、ウェアラブルユーザデバイス。
【請求項25】
コンピュータ実装方法であって、
ウェアラブルユーザデバイスの入力装置で、仮想運動検査が行われる第一の期間の開始点を識別する第一のユーザ入力を受信することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスの前記入力装置で、前記第一の期間の終了点を識別する第二のユーザ入力を受信することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査に基づいて、前記第一の期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって出力される第一の信号データにアクセスすることと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第一の信号データ、および前記仮想運動検査と関連付けられた仮想運動検査タイプに基づいて、前記第一の期間内のコンテキストウィンドウを決定することであって、前記コンテキストウィンドウが、前記第一の期間内にある第二の期間を定義することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第二の期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスの第二のセンサによって出力される第二の信号データを決定することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第二の信号データを前記仮想運動検査と関連付けることと、を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項26】
前記第一のセンサおよび前記第二のセンサが共通の特徴を共有する、請求項25に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項27】
前記共通の特徴が活動メトリックを含む、請求項26に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項28】
前記第一の信号データが前記第二の信号データとは異なる、請求項26に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項29】
前記第二の期間の間に、前記ウェアラブルユーザデバイスの前記第一のセンサによって出力される前記第一の信号データの一部分をセグメント化することと、
前記第一の信号データの前記部分を前記仮想運動検査と関連付けることと、をさらに含む、請求項25に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項30】
前記第一の期間内の前記コンテキストウィンドウを決定することが、
前記仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則のセットにアクセスすることと、
前記評価規則のセットに従って前記第一の信号データを評価して、前記第二の期間の開始点および前記第二の期間の終了点を識別することと、を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記評価規則のセットが、前記仮想運動検査タイプについて、前記第二の期間の前記開始点および前記第二の期間の前記終了点を示す信号特性を定義する、請求項30に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項32】
前記第二の期間を定義する前記コンテキストウィンドウを決定することが、
前記仮想運動検査タイプと関連付けられた評価規則の異なるセットにアクセスすることと、
前記評価規則の異なるセットに従って、前記第一の期間の間に取得される第二の信号データの一部分を評価して、前記第二の期間の前記開始点および前記第二の期間の前記終了点を識別することと、をさらに含み、前記評価規則のセットが、前記第一の信号データの第一の信号データ型と関連付けられ、前記評価規則の異なるセットが、前記第二の信号データの第二の信号データ型と関連付けられる、請求項30に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項33】
前記コンテキストウィンドウが、ユーザが前記仮想運動検査を実施するときの時間に対応する、請求項25に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項34】
ウェアラブルユーザデバイスの一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記ウェアラブルユーザデバイスに、
前記ウェアラブルユーザデバイスの入力装置で、仮想運動検査が行われる第一の期間の開始点を識別する第一のユーザ入力を受信することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスの前記入力装置で、前記第一の期間の終了点を識別する第二のユーザ入力を受信することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、かつ前記仮想運動検査に基づいて、前記第一の期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスの第一のセンサによって出力される第一の信号データにアクセスすることと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第一の信号データ、および前記仮想運動検査と関連付けられた仮想運動検査タイプに基づいて、前記第一の期間内のコンテキストウィンドウを決定することであって、前記コンテキストウィンドウが、前記第一の期間内にある第二の期間を定義することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第二の期間の間に前記ウェアラブルユーザデバイスの第二のセンサによって出力される第二の信号データを決定することと、
前記ウェアラブルユーザデバイスによって、前記第二の信号データを前記仮想運動検査と関連付けることと、を含む動作を実施させるプロセッサ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】