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特表2024-509753モバイルデバイス測位のための、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)の近傍界/遠方界決定
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(54)【発明の名称】モバイルデバイス測位のための、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)の近傍界/遠方界決定
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240227BHJP
   G01S 5/02 20100101ALI20240227BHJP
   H04B 7/08 20060101ALI20240227BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20240227BHJP
【FI】
H04W64/00 140
G01S5/02 Z
H04B7/08 980
H04B7/06 980
H04W64/00 171
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023549907
(86)(22)【出願日】2022-01-28
(85)【翻訳文提出日】2023-08-17
(86)【国際出願番号】 US2022070422
(87)【国際公開番号】W WO2022183158
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】20210100114
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】レイ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062BB05
5J062CC07
5J062CC11
5J062FF04
5K067AA33
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ53
5K067LL11
(57)【要約】
本開示による、ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するための技法は、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することを備え得る。技法はまた、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいて、モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することを備え得る。技法はまた、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供することを備え得る。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定する方法であって、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うことと、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することと、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムによって前記方法が実施され、前記測位セッションを行うことは、前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値を前記コンピュータシステムにおいて受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モバイルデバイスの初期位置推定値を取得することをさらに備え、初期位置推定値は、前記モバイルデバイスから受信されるか、または前記モバイルデバイスの前の位置決定から決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンピュータシステムによって前記1つまたは複数のRISを識別することをさらに備え、前記1つまたは複数のRISを識別することは、前記1つまたは複数のRISが前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定することを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
コンピュータシステムによって、前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値と前記それぞれのRISのロケーションとに基づいて、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記相対距離を決定することと、
コンピュータシステムによって、前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離と、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記モバイルデバイスが前記モバイルデバイスの前記RIS支援型位置決定のために近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションを、前記コンピュータシステムによって受信することと、
支援データを前記コンピュータシステムから前記モバイルデバイスに送ることと、
をさらに備え、
前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISに関する情報を備え、
前記少なくとも1つのRISは、前記モバイルデバイスが近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示す前記インジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定される、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのRISのうちの各RISについて、前記支援データは、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを示すインジケーション、または、
これらの任意の組合せ、
を備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記コンピュータシステムによって受信することをさらに備え、
前記少なくとも1つのRISは、前記選好に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記モバイルデバイスのロケーションを求める要求を要求元エンティティから受信することをさらに備え、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することは、前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を前記要求元エンティティに提供することを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、前記モバイルデバイスによって実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスによって送信され前記少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
支援データをコンピュータシステムから受信することをさらに備え、前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、
キャリア波長、または、
前記RISのフラウンホーファー距離、あるいは、
これらの任意の組合せ、
を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、前記支援データに少なくとも部分的に基づいて前記RISの前記近傍界動作距離を決定することをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定し、前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値は、
前記モバイルデバイスの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機、
前記モバイルデバイスの慣性計測装置(IMU)、または、
前記1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいは、
これらの任意の組合せ、
を使用して決定される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記モバイルデバイスからコンピュータシステムに送ることをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することは、前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を、前記モバイルデバイスのユーザに、または前記モバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供することを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するためのデバイスであって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットと、
を備え、前記1つまたは複数の処理ユニットは、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と、
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うことと、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することと、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することと、
を行うように構成された、デバイス。
【請求項18】
前記モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムを備え、
前記測位セッションを行うために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値を、前記トランシーバを介して受信するように構成された、請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、
前記モバイルデバイスの初期位置推定値を取得することと、
前記初期位置推定値を前記モバイルデバイスから受信すること、または前記初期位置推定値を前記モバイルデバイスの前の位置決定から決定すること、のいずれかと、
を行うようにさらに構成された、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISを識別するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数のRISを識別するために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISが前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定するように構成された、請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値と前記それぞれのRISのロケーションとに基づいて、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記相対距離を決定することと、
前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離と、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
を行うようにさらに構成された、請求項19に記載のデバイス。
【請求項22】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、
前記モバイルデバイスが前記モバイルデバイスの前記RIS支援型位置決定のために近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションを、前記トランシーバを介して受信することと、
前記トランシーバを介して支援データを前記コンピュータシステムから前記モバイルデバイスに送ることと、
を行うようにさらに構成され、
前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISに関する情報を備え、
前記少なくとも1つのRISは、前記モバイルデバイスが近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示す前記インジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定される、
請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記少なくとも1つのRISのうちの各RISについて、前記支援データは、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを示すインジケーション、または、
これらの任意の組合せ
を備える、請求項22に記載のデバイス。
【請求項24】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記トランシーバを介して受信するようにさらに構成され、
前記少なくとも1つのRISは、前記選好に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、請求項22に記載のデバイス。
【請求項25】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスのロケーションを求める要求を要求元エンティティから受信するようにさらに構成され、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を前記要求元エンティティに提供するように構成された、請求項18に記載のデバイス。
【請求項26】
前記デバイスは、前記モバイルデバイスを備える、請求項17に記載のデバイス。
【請求項27】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスによって送信され前記少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定するようにさらに構成された、請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記トランシーバを介して支援データをコンピュータシステムから受信するようにさらに構成され、
前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、
キャリア波長、または
前記RISのフラウンホーファー距離、あるいは
これらの任意の組合せ、
を備える、請求項26に記載のデバイス。
【請求項29】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、前記支援データに少なくとも部分的に基づいて前記RISの前記近傍界動作距離を決定するようにさらに構成された、請求項28に記載のデバイス。
【請求項30】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値を、
前記モバイルデバイスの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機、
前記モバイルデバイスの慣性計測装置(IMU)、または、
前記1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいは、
これらの任意の組合せ、
を使用して決定するようにさらに構成された、請求項26に記載のデバイス。
【請求項31】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記トランシーバを介してコンピュータシステムに送るようにさらに構成された、請求項26に記載のデバイス。
【請求項32】
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を、前記モバイルデバイスのユーザに、または前記モバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供するように構成された、請求項26に記載のデバイス。
【請求項33】
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するためのデバイスであって、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するための手段と、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うための手段と、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するための手段と、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するための手段と、
を備えるデバイス。
【請求項34】
前記モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムを備え、
前記測位セッションを行うための前記手段は、前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値を前記コンピュータシステムにおいて受信するための手段を備える、請求項33に記載のデバイス。
【請求項35】
前記モバイルデバイスの初期位置推定値を取得するための手段をさらに備え、初期位置推定値は、前記モバイルデバイスから受信されるか、または前記モバイルデバイスの前の位置決定から決定される、請求項34に記載のデバイス。
【請求項36】
前記コンピュータシステムによって前記1つまたは複数のRISを識別するための手段をさらに備え、
前記1つまたは複数のRISを識別するための前記手段は、前記1つまたは複数のRISが前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定するための手段を備える、請求項35に記載のデバイス。
【請求項37】
前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値と前記それぞれのRISのロケーションとに基づいて、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記相対距離を決定するための手段と、
前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離と、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するための手段と、
をさらに備える、請求項35に記載のデバイス。
【請求項38】
前記デバイスは、前記モバイルデバイスを備える、請求項33に記載のデバイス。
【請求項39】
支援データをコンピュータシステムから受信するための手段をさらに備え、前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、
キャリア波長、または
前記RISのフラウンホーファー距離、あるいは
これらの任意の組合せ、
を備える、請求項38に記載のデバイス。
【請求項40】
前記モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定するための手段をさらに備え、前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値は、
前記モバイルデバイスの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機、
前記モバイルデバイスの慣性計測装置(IMU)、または、
前記1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいは、
これらの任意の組合せ、
を使用して決定される、請求項38に記載のデバイス。
【請求項41】
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するための命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するためのコードと、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うためのコードと、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するためのコードと、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するためのコードと、
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、一般にワイヤレス通信の分野に関し、より詳細には、無線周波数(RF)信号を用いてモバイルデバイスのロケーションまたは位置を決定することに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ワイヤレス通信ネットワークでは、ワイヤレス通信ネットワークの送信デバイスによって送信されたRF信号を、モバイルデバイスを使用して測定することによって、モバイルデバイスの位置が決定され得る。このタイプの決定では、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS:reconfigurable intelligent surface)を利用するための新しい技法が開発されつつあり、この場合、モバイルデバイスは、1つまたは複数の送信デバイスによって送信されて1つまたは複数のRISから反射されたRF信号を測定する。RISをこのようにして使用することで、モバイルデバイスのこのタイプのネットワークベースの測位の精度および/または利用可能性を改善することができる。
【0003】
[0003]このタイプのネットワークベースの測位を実施するためにモバイルデバイスによって行われる測定は、通常、モバイルデバイスが送信デバイスおよびRISから十分に離れていて近傍界送信効果(near-field transmission effects)が当てはまらないことを想定する。しかし、これは常にそうであるとは限らない。たとえば、部屋または他の比較的狭いエリア中のワイヤレスネットワークカバレージを改善するためにRISが屋内で使用されることがあるので、RISはモバイルデバイスに近接していることがあり、その場合、近傍界効果が考慮される必要があり得る。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本開示による、ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定する例示的な方法は、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することを備える。この方法はまた、モバイルデバイスについての測位セッションを行うことを備え、測位セッションは、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、モバイルデバイスによって取られる測定値は、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく。この方法はまた、モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいてモバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することを備える。この方法はまた、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供することを備える。
【0005】
[0005]本開示による、ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するための例示的なデバイスは、トランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットとを備える。1つまたは複数の処理ユニットは、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するように構成される。1つまたは複数の処理ユニットはまた、モバイルデバイスについての測位セッションを行うように構成され、測位セッションは、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、モバイルデバイスによって取られる測定値は、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく。1つまたは複数の処理ユニットはまた、モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいてモバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するように構成される。1つまたは複数の処理ユニットはまた、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供するように構成される。
【0006】
[0006]本開示による、ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するための別の例示的なデバイスは、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するための手段を備える。このデバイスはまた、モバイルデバイスについての測位セッションを行うための手段を備え、測位セッションは、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、モバイルデバイスによって取られる測定値は、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく。このデバイスはまた、モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいてモバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するための手段を備える。このデバイスはまた、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供するための手段を備える。
【0007】
[0007]本開示による例示的な非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するための命令を記憶する。命令は、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するためのコードを備える。命令はまた、モバイルデバイスについての測位セッションを行うためのコードを備え、測位セッションは、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、モバイルデバイスによって取られる測定値は、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく。命令はまた、モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいてモバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するためのコードを備える。命令はまた、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供するためのコードを備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】[0008]一実施形態による、測位システムの図。
図2】[0009]第5世代(5G)新無線(NR)通信システム内に実装された測位システムの一実施形態(たとえば、図1の測位システム)を示す、5G NR測位システムの図。
図3】[0010]再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)を使用せずにどのようにユーザ機器(UE)の測位が実施され得るかを示す、測位システムの構成の簡略図。
図4】[0011]一実施形態による、UEの測位がRISの支援によって行われ得る構成の簡略図。
図5】[0012]UEのRIS支援型位置決定に関するRIS動作を決定するプロセスの実施形態を示すコールフロー図。
図6】UEのRIS支援型位置決定に関するRIS動作を決定するプロセスの実施形態を示すコールフロー図。
図7】[0013]一実施形態による、ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスのRIS支援型位置決定に関するRIS動作を決定する方法の流れ図。
図8】[0014]本明細書で説明される実施形態で利用されることが可能なモバイルデバイスの一実施形態のブロック図。
図9】[0015]本明細書で説明される実施形態で利用されることが可能なコンピュータシステムの一実施形態のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0016]様々な図面中の同じ参照符号は、いくつかの例示的な実装形態による、同じ要素を示す。加えて、要素の複数のインスタンスは、要素の第1の番号の後に文字またはハイフンおよび第2の番号を続けることによって示され得る。たとえば、要素110の複数のインスタンスは、110-1、110-2、110-3などとして、または110a、110b、110cなどとして示され得る。第1の番号のみを使用してそのような要素を参照するとき、要素の任意のインスタンスであると理解されたい(たとえば、前の例における要素110は、要素110-1、110-2、および110-3を、または要素110a、110b、および110cを参照するであろう)。
【0010】
[0017]以下の説明は、本開示の発明的態様について説明する目的でいくつかの実装形態を対象とする。しかしながら、当業者は、本明細書の教示が多数の異なる仕方で適用され得ることを容易に認識されよう。説明される実装形態は、3G、4G、5G、6G、またはそれらのさらなる実装技術を利用するシステムなど、(Wi-Fi(登録商標)技術として識別されるものを含む)電気電子技術者協会(IEEE)IEEE802.11規格、Bluetooth(登録商標)規格、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM/汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張データGSM環境(EDGE)、地上基盤無線(TETRA)、広帯域CDMA(W-CDMA(登録商標))、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、1xEV-DO、EV-DO Rev A、EV-DO Rev B、高速パケットデータ(HRPD)、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、高度モバイルフォンシステム(AMPS)のいずれかなど、何らかの通信規格に従って無線周波数(RF)信号、あるいはワイヤレス、セルラーまたはモノのインターネット(IoT)ネットワーク内で通信するために使用される他の既知の信号を送信および受信することが可能である任意のデバイス、システム、またはネットワークにおいて実装され得る。
【0011】
[0018]本明細書において、「RF信号」は、送信機(または送信デバイス)と受信機(または受信デバイス)との間の空間を通して情報を移送する電磁波を備える。本明細書において、送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかし、受信機は、マルチパスチャネルを通したRF信号の伝搬特性により、各送信RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なるパス上の同じ送信RF信号は、「マルチパスRF信号」と呼ばれることがある。
【0012】
[0019]図1は、一実施形態による、測位システム100の簡略化された例証であり、測位システム100のユーザ機器(UE)105、ロケーションサーバ160、および/または他の構成要素は、UE105の再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定を行うために、またさらに、UE105が1つまたは複数のRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するために、本明細書で提供される技法を使用することができる。ただし、本明細書で説明される技法は測位システム100に必ずしも限定されないことに留意されることが可能である。本明細書で説明される技法は、測位システム100の1つまたは複数の構成要素によって実装され得る。測位システム100は、UE105と、全地球測位システム(GPS)などの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)のための1つまたは複数の衛星110(スペースビークル(SV)とも呼ばれる)と、基地局120と、アクセスポイント(AP)130と、ロケーションサーバ160と、ネットワーク170と、外部クライアント180とを含むことができる。概して言うと、測位システム100は、UE105によって受信されたおよび/またはそれから送られたRF信号と、RF信号を送信および/または受信している他の構成要素(たとえば、GNSS衛星110、基地局120、AP130)の既知のロケーションとに基づいて、UE105のロケーションを推定することができる。特定のロケーション推定技法に関するさらなる詳細は、図2に関してより詳細に論じられる。
【0013】
[0020]図1は、様々な構成要素の一般化された図のみを提供しており、それらのいずれかまたはすべては適宜に利用されてよく、それらの各々は必要に応じて複製されてよいことに留意されたい。特に、ただ1つのUE105が示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が測位システム100を利用し得ることが理解されよう。同様に、測位システム100は、図1に示されているものよりも大きい数または小さい数の基地局120および/またはAP130を含み得る。測位システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を備える。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、および/または省略されてよい。いくつかの実施形態では、たとえば、外部クライアント180は、ロケーションサーバ160に直接接続されてよい。当業者は、図示された構成要素に対する多くの修正を認識されよう。
【0014】
[0021]所望の機能に応じて、ネットワーク170は、様々なワイヤレスおよび/またはワイヤラインネットワークのいずれかを備え得る。ネットワーク170は、たとえば、公衆および/またはプライベートネットワーク、ローカルおよび/またはワイドエリアネットワークなどの任意の組合せを備えることができる。さらに、ネットワーク170は、1つまたは複数のワイヤードおよび/またはワイヤレス通信技術を利用し得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク170は、たとえば、セルラーまたは他のモバイルネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、および/またはインターネットを備え得る。ネットワーク170の例は、ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレスネットワーク、第5世代(5G)ワイヤレスネットワーク(新無線(NR)ワイヤレスネットワークまたは5G NRワイヤレスネットワークとも呼ばれる)、Wi-Fi WLAN、およびインターネットを含む。LTE、5GおよびNRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって定義された、または定義されているワイヤレス技術である。ネットワーク170はまた、2つ以上のネットワークおよび/または2つ以上のタイプのネットワークを含み得る。
【0015】
[0022]基地局120とアクセスポイント(AP)130とは、ネットワーク170に通信可能に結合される。いくつかの実施形態では、基地局120sは、セルラーネットワークプロバイダによって所有、保守、および/または動作され得、本明細書において以下で説明されるように、様々なワイヤレス技術のいずれかを採用し得る。ネットワーク170の技術に応じて、基地局120は、ノードB、発展型ノードB(eノードBまたはeNB)、基地トランシーバ局(BTS)、無線基地局(RBS)、NRノードB(gNB)、次世代eNB(ng-eNB)などを備え得る。gNBまたはng-eNBである基地局120は、ネットワーク170が5Gネットワークである場合には5Gコアネットワーク(5GC)に接続し得る次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)の一部であり得る。AP130は、たとえば、Wi-Fi APまたはBluetooth APを備え得る。したがって、UE105は、第1の通信リンク133を使用して基地局120を介してネットワーク170にアクセスすることによって、ロケーションサーバ160などのネットワーク接続されたデバイスと情報を送り、受信することができる。追加または代替として、AP130がネットワーク170にも通信可能に結合され得るので、UE105は、第2の通信リンク135を使用して、ロケーションサーバ160を含む、インターネット接続されたデバイスと通信し得る。
【0016】
[0023]本明細書で使用される「基地局」という用語は、基地局120に配置され得る、単一の物理送信ポイント、または複数のコロケートされた物理送信ポイントを全般的に指し得る。送受信ポイント(TRP)(送信/受信ポイントとしても知られる)はこのタイプの送信ポイントに対応し、「TRP」という用語は、本明細書では「gNB」、「ng-eNB」、および「基地局」という用語と互換的に使用され得る。物理送信ポイントは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるように、および/または基地局がビームフォーミングを採用する場合に)アンテナのアレイを備え得る。「基地局」という用語は、複数のコロケートされていない物理送信ポイントをさらに指し得、物理送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされていない物理送信ポイントは、UE105から測定値報告を受信するサービング基地局、および、UE105が近隣基地局の基準RF信号を測定している場合の近隣基地局であり得る。
【0017】
[0024]本明細書で使用される「セル」という用語は、基地局120との通信のために使用される論理通信エンティティを全般的に指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作している近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0018】
[0025]ロケーションサーバ160は、UE105の推定されたロケーションを決定するように、ならびに/あるいはロケーション決定を容易にするためのデータ(たとえば、「支援データ」)をUE105に提供するように構成されたサーバおよび/または他のコンピューティングデバイスを備え得る。いくつかの実施形態によれば、ロケーションサーバ160は、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されているセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ユーザプレーン(UP)ロケーションソリューションをサポートし得、ロケーションサーバ160に記憶されたUE105のサブスクリプション情報に基づいてUE105のロケーションサービスをサポートし得る、ホームSUPLロケーションプラットフォーム(H-SLP)を備え得る。いくつかの実施形態では、ロケーションサーバ160は、発見SLP(D-SLP)または緊急SLP(E-SLP)を備え得る。ロケーションサーバ160はまた、UE105によるLTE無線アクセスのための制御プレーン(CP)ロケーションソリューションを使用してUE105のロケーションをサポートする拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)を備え得る。ロケーションサーバ160は、UE105によるNR無線アクセスのための制御プレーン(CP)ロケーションソリューションを使用してUE105のロケーションをサポートするロケーション管理機能(LMF)をさらに備え得る。CPロケーションソリューションでは、UE105のロケーションを制御および管理するためのシグナリングは、既存のネットワークインターフェースおよびプロトコルを使用して、ならびにネットワーク170の観点からのシグナリングとして、ネットワーク170の要素間で、およびUE105と交換され得る。UPロケーションソリューションでは、UE105のロケーションを制御および管理するためのシグナリングは、ネットワーク170の観点からのデータ(たとえばインターネットプロトコル(IP)および/または伝送制御プロトコル(TCP)を使用してトランスポートされるデータ)として、ロケーションサーバ160とUE105との間で交換され得る。
【0019】
[0026]前述された(および以下でより詳細に論じられる)ように、UE105の推定されたロケーションは、UE105から送られたおよび/またはそれによって受信されたRF信号の測定値に基づき得る。特に、これらの測定値は、測位システム100中の1つまたは複数の構成要素(たとえば、GNSS衛星110、AP130、基地局120)からのUE105の相対距離および/または角度に関する情報を提供することができる。UE105の推定されたロケーションは、1つまたは複数の構成要素の既知の位置とともに、距離および/または角度測定値に基づいて、幾何学的に(たとえば、マルチアンギュレーションおよび/またはマルチラテレーションを使用して)推定され得る。
【0020】
[0027]AP130および基地局120などの地上構成要素は固定であり得るが、実施形態はそのように限定されない。モバイル構成要素が使用されてよい。その上、いくつかの実施形態では、UE105のロケーションは、UE105と、モバイルであり得る1つまたは複数の他のUE(図1に示されていない)との間で通信されたRF信号の測定値に少なくとも部分的に基づいて推定した。このようなUE間の直接通信は、サイドリンクおよび/または同様のデバイス間(D2D)通信技術を備え得る。3GPPによって定義されているサイドリンクは、セルラーベースのLTEおよびNR規格の下のD2D通信の一形態である。
【0021】
[0028]UE105の推定されたロケーションは、たとえばUE105のユーザの方向発見もしくはナビゲーションを支援するために、または(たとえば外部クライアント180に関連付けられた)別のユーザがUE105を位置特定するのを支援するためになど、様々な適用例において使用され得る。「ロケーション」は、本明細書では、「ロケーション推定値」、「推定されたロケーション」、「ロケーション」、「位置」、「位置推定値」、「位置フィックス」、「推定された位置」、「ロケーションフィックス」または「フィックス」とも呼ばれる。ロケーションを決定するプロセスは、「測位」、「位置決定」、「ロケーション決定」などと呼ばれることがある。UE105のロケーションは、UE105の絶対ロケーション(たとえば、緯度および経度および場合によっては高度)、あるいはUE105の相対ロケーション(たとえば、何らかの他の既知の固定ロケーション、または何らかの既知の以前の時間におけるUE105のロケーションなどの何らかの他のロケーションから北もしくは南、東もしくは西および場合によっては上方もしくは下方の距離として表されたロケーション)を備え得る。ロケーションはまた、測地ロケーションとして(緯度および経度として)、または都市ロケーションとして(たとえば、ストリートアドレスで、もしくは他のロケーション関連の名前およびラベルを使用して)指定されてもよい。ロケーションは、ロケーションがそれだけ間違っていることが予想される水平方向および場合によっては垂直方向の距離、またはUE105が何らかの信頼性レベル(たとえば95%信頼性)でその内部に配置されていることが予想される領域もしくはボリューム(たとえば円または楕円)のインジケーションなど、不確実性またはエラーインジケーションをさらに含み得る。
【0022】
[0029]外部クライアント180は、UE105との何らかの関連付けを有し得る(たとえば、UE105のユーザによってアクセスされ得る)ウェブサーバまたはリモートアプリケーションであり得るか、あるいは(たとえば友人もしくは親類ファインダー、資産トラッキング、または子供もしくはペットロケーションなどのサービスを可能にするために)UE105のロケーションを取得し提供することを含み得るロケーションサービスを何らかの他の1人または複数のユーザに提供するサーバ、アプリケーション、またはコンピュータシステムであり得る。追加または代替として、外部クライアント180は、UE105のロケーションを緊急サービス提供者、政府機関などに取得し提供し得る。
【0023】
[0030]前述されたように、例示的な測位システム100は、LTEベースまたは5G NRベースのネットワークなどのワイヤレス通信ネットワークを使用して実装され得る。5G NRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)による標準化を受けるワイヤレスRFインターフェースである。5G NRは、著しくより高速でより応答性のあるモバイルブロードバンド、モノのインターネット(IoT)デバイスを通した向上した伝導性、およびそれ以上のことなど、前世代(LTE)技術に勝る向上した機能を提供するように整えられている。加えて、5G NRは、到来角(AoA)/離脱角(AoD)測位、UEベースの測位、およびマルチセルラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)測位を含む、UEのための新しい測位技法を可能にする。RTT測位に関しては、これは、UEと複数の基地局との間のRTT測定値を取ることを伴う。
【0024】
[0031]図2は、5G NRを実装している測位システムの一実施形態(たとえば、測位システム100)を示す、5G NR測位システム200の図を示す。5G NR測位システム200は、(図1の基地局120およびアクセスポイント130に対応し得る)アクセスノード210、214、216と、(オプションで)(ロケーションサーバ160に対応し得る)LMF220とを使用して1つまたは複数の測位方法を実装することによって、UE105のロケーションを決定するように構成され得る。ここで、5G NR測位システム200は、UE105と、次世代(NG)無線アクセスネットワーク(RAN)(NG-RAN)235および5Gコアネットワーク(5G CN)240を備える構成要素5G NRネットワークとを備える。5GネットワークはNRネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN235は5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5G CN240はNGコアネットワークと呼ばれることがある。NG-RANおよび5G CNの標準化が、3GPP(登録商標)において進行中である。したがって、NG-RAN235および5G CN240は、3GPPからの、5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。5G NR測位システム200は、全地球測位システム(GPS)または同様のシステムのようなGNSSシステムからのGNSS衛星110からの情報をさらに利用し得る。5G NR測位システム200の追加の構成要素については以下で説明される。5G NR測位システム200は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0025】
[0032]図2は、様々な構成要素の一般化された図のみを提供しており、それらのいずれかまたはすべては適宜に利用されてよく、それらの各々は必要に応じて複製または省略されてよいことに留意されたい。特に、ただ1つのUE105が示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が5G NR測位システム200を利用し得ることが理解されよう。同様に、5G NR測位システム200は、より大きい数(またはより小さい数)のGNSS衛星110、gNB210、ng-eNB214、WLAN216、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)s215、外部クライアント230、および/または他の構成要素を含み得る。5G NR測位システム200中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、および/または省略されてよい。
【0026】
[0033]UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備えおよび/またはそのように呼ばれるか、あるいは何らかの他の名前によって呼ばれることがある。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、個人情報端末(PDA)、トラッキングデバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、または何らかの他のポータブルもしくは移動可能デバイスに対応し得る。必ずとは限らないが、典型的には、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(W-CDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11Wi-Fi、Bluetooth、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN235および5G CN240を使用した)5G NRなどを使用するなど、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用したワイヤレス通信をサポートし得る。UE105はまた、(1つまたは複数のRATのように、および図1に関して前述されたように)インターネットなどの他のネットワークに接続し得るWLAN216を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば、図2に示されていない5G CN240の要素を介して、または場合によってはゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)225を介して)外部クライアント230と通信することを可能にし、ならびに/あるいは外部クライアント230が(たとえば、GMLC225を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0027】
[0034]UE105は、パーソナルエリアネットワークにおけるように、単一のエンティティを含み得るかまたは複数のエンティティを含み得、ここで、ユーザは、オーディオ、ビデオおよび/またはデータI/Oデバイス、ならびに/あるいはボディセンサーならびに別個のワイヤラインまたはワイヤレスモデムを採用し得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれることがあり、測地的であり、したがって、高度成分(たとえば、海面を上回る高さ、地表面を上回る高さまたはそれを下回る深さ、フロアレベルまたは地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便宛先、または特定の部屋もしくはフロアなど建築物中の何らかのポイントまたは小領域の指定として)表され得る。UE105のロケーションはまた、UE105が何らかの確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でその内に位置特定されることが予想される(測地的にあるいは都市形式で定義された)領域またはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションはさらに、たとえば、測地的に、都市用語で、またはマップ、フロアプランもしくは建築物プラン上に示されるポイント、領域、もしくはボリュームを参照することによって定義され得る既知のロケーションにおける何らかの原点に対して定義された距離および方向または相対X、Y(およびZ)座標を備える相対ロケーションであり得る。本明細書に含まれている説明において、ロケーションという用語の使用は、別段に規定されていない限り、これらの変形態のいずれをも備え得る。UEのロケーションを計算するときは、ローカルなX、Y、および場合によってはZ座標について解き、次いで、必要な場合、(たとえば緯度、経度および平均海面を下回るかまたは上回る高度のために)ローカル座標を絶対座標に変換することが通例である。
【0028】
[0035]図2に示されているNG-RAN235中の基地局は、図1における基地局120に対応し得、NR NodeB(gNB)210-1および210-2(本明細書では集合的および総称的にgNB210と呼ばれる)、ならびに/または、gNBのアンテナを含み得る。NG-RAN235中のgNB210のペアは、(たとえば、図2に示されているように直接的に、または他のgNB210を介して間接的に)互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE105と、5G NRを使用してUE105のために5G CN240へのワイヤレス通信アクセスを提供し得るgNB210のうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介して、UE105に提供される。5G NR無線アクセスは、NR無線アクセスまたは5G無線アクセスと呼ばれることもある。図2では、UE105のためのサービングgNBがgNB210-1であると仮定されているが、他のgNB(たとえばgNB210-2)は、UE105が別のロケーションに移動した場合にサービングgNBとして働き得るか、または追加のスループットおよび帯域幅をUE105に提供するための2次gNBとして働き得る。
【0029】
[0036]図2に示されているNG-RAN235中の基地局は、同じくまたは代わりに、ng-eNBとも呼ばれる次世代発展型ノードB214を含み得る。ng-eNB214は、たとえば直接的にあるいは他のgNB210および/または他のng-eNBを介して間接的に、NG-RAN235中の1つまたは複数のgNB210に接続され得る。ng-eNB214は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをUE105に提供し得る。図2のいくつかのgNB210(たとえばgNB210-2)および/またはng-eNB214は、信号(たとえば、測位基準信号(PRS))を送信し得、および/またはUE105の測位を支援するための支援データをブロードキャストし得るが、UE105からまたは他のUEからの信号を受信しないことがある、測位専用ビーコンとして機能するように構成され得る。ただ1つのng-eNB214が図2に示されているが、いくつかの実施形態は複数のng-eNB214を含み得ることに留意されたい。基地局210、214は、Xn通信インターフェースを介して互いに直接通信し得る。追加または代替として、基地局210、214は、LMF220など、5G NR測位システム200の別の構成要素を介して間接的に通信し得る。
【0030】
[0037]5G NR測位システム200はまた、(たとえば、信用できないWLAN216の場合に)5G CN240中の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)250に接続し得る1つまたは複数のWLAN216を含み得る。たとえば、WLAN216は、UE105のためにIEEE802.11Wi-Fiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWi-Fi AP(たとえば、図1のAP130)を備え得る。ここで、N3IWF250は、AMF215など、5G CN240中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、WLAN216は、Bluetoothなどの別のRATをサポートし得る。N3IWF250は、5G CN240中の他の要素へのUE105によるセキュアなアクセスのためのサポートを提供し得、ならびに/あるいはAMF215などの5G CN240の他の要素によって使用される1つまたは複数のプロトコルに対するWLAN216とUE105とによって使用される1つまたは複数のプロトコルのインターワーキングをサポートし得る。たとえば、N3IWF250は、UE105とのIPSecトンネル確立、UE105とのIKEv2/IPSecプロトコルの終了、それぞれ制御プレーンおよびユーザプレーンのための5G CN240へのN2およびN3インターフェースの終了、N1インターフェースを介したUE105とAMF215との間のアップリンクおよびダウンリンク制御プレーン非アクセス層(NAS)シグナリングの中継をサポートし得る。いくつかの他の実施形態では、WLAN216は、たとえば、WLAN216が5GCN240のために信用できるWLANである場合に、N3IWF250を介さずに、5G CN240中の要素(たとえば図2の破線によって示されるようにAMF215)に直接接続し得る。ただ1つのWLAN216が図2に示されているが、いくつかの実施形態は複数のWLAN216を含み得ることに留意されたい。
【0031】
[0038]アクセスノードは、UE105とAMF215との間の通信を可能にする様々なネットワークエンティティのいずれかを備え得る。これは、gNB210、ng-eNB214、WLAN216、および/または他のタイプのセルラー基地局を含むことができる。しかしながら、本明細書で説明される機能を提供するアクセスノードは、追加または代替として、非セルラー技術を含み得る、図2に示されていない様々なRATのいずれかへの通信を可能にするエンティティを含み得る。したがって、本明細書において以下で説明される実施形態において使用される「アクセスノード」という用語は、必ずしも限定はされないが、gNB210、ng-eNB214またはWLAN216を含み得る。
【0032】
[0039]いくつかの実施形態では、gNB210、ng-eNB214、またはWLAN216などのアクセスノードは(単独で、または5G NR測位システム200の他の構成要素との組合せで)、複数のRATについてのロケーション情報を求める要求をLMF220から受信するのに応答して、複数のRATのうちの1つについての測定値(たとえば、UE105の測定値)を取ること、および/または、複数のRATのうちの1つもしくは複数を使用してアクセスノードに転送される測定値をUE105から取得することを行うように構成され得る。述べられたように、図2は、それぞれ5G NR、LTE、およびWi-Fi通信プロトコルに従って通信するように構成されたアクセスノード210、214、および216を示しているが、たとえば、ユニバーサルモバイル電気通信サービス(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)のためにWCDMA(登録商標)プロトコルを使用するノードB、発展型UTRAN(E-UTRAN)のためにLTEプロトコルを使用するeNB、またはWLANのためにBluetoothプロトコルを使用するBluetoothビーコンなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたアクセスノードが使用され得る。たとえば、UE105へのLTEワイヤレスアクセスを提供する4G発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、LTEワイヤレスアクセスをサポートするeNBを備える基地局を備え得る、E-UTRANを備え得る。EPSのコアネットワークは発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、その場合、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANはNG-RAN235に対応し、EPCは図2の5GCN240に対応する。一般的または包括的な測位手順を使用するUE105測位について本明細書で説明される方法および技法は、そのような他のネットワークにも適用可能であり得る。
【0033】
[0040]gNB210およびng-eNB214は、測位機能のためにLMF220と通信するAMF215と通信することができる。AMF215は、第1のRATのアクセスノード210、214、または216から第2のRATのアクセスノード210、214、または216へのUE105のセル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートし得る。AMF215はまた、UE105へのシグナリング接続と、場合によってはUE105のためのデータおよび音声ベアラとをサポートすることに関与し得る。LMF220は、UE105がNG-RAN235またはWLAN216にアクセスするとき、UE105の測位をサポートし得、支援GNSS(A-GNSS)、観測到来時間差(OTDOA)(NRでは到来時間差(TDOA)と呼ばれることがある)、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、ディファレンシャルGNSS(DGNSS)、ECID、到来角(AoA)、離脱角(AoD)、WLAN測位、および/または他の測位手順および方法など、UE支援/UEベースおよび/またはネットワークベースの手順/方法を含む、位置手順および方法をサポートし得る。LMF220はまた、たとえば、AMF215またはGMLC225から受信された、UE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF220は、AMF215および/またはGMLC225に接続され得る。LMF220は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、商用LMF(CLMF:commercial LMF)、または付加価値LMF(VLMF:value added LMF)など、他の名前で呼ばれることもある。いくつかの実施形態では、LMF220を実装するノード/システムは、追加または代替として、発展型サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC:Evolved Serving Mobile Location Center)またはサービスロケーションプロトコル(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。いくつかの実施形態では、(UEのロケーションの決定を含む)測位機能の少なくとも一部は、(たとえば、gNB210、ng-eNB214および/またはWLAN216などのワイヤレスノードによって送信されるダウンリンクPRS(DL-PRS)信号を処理することによって、ならびに/あるいはたとえばLMF220によってUE105に提供される支援データを使用して)UE105において実施され得ることに留意されたい。
【0034】
[0041]ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)225は、外部クライアント230から受信された、UE105についてのロケーション要求をサポートし得、そのようなロケーション要求を、AMF215によってLMF220に転送されるようにAMF215に転送し得るか、またはロケーション要求をLMF220に直接に転送し得る。(たとえば、UE105のロケーション推定値を含んでいる)LMF220からのロケーション応答は、直接的にまたはAMF215を介してGMLC225に同様に返され得、GMLC225は、次いで、(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を外部クライアント230に返し得る。図2ではGMLC225がAMF215とLMF220の両方に接続されているのが示されているが、いくつかの実装形態では、5G CN240によってこれらの接続のうちの一方しかサポートされないこともある。
【0035】
[0042]図2にさらに示されているように、LMF220は、LPPaプロトコル(NRPPaまたはNPPaとも呼ばれ得る)を使用して、gNB210および/またはng-eNB214と通信し得る。NRにおけるLPPaプロトコルは、LTE(登録商標)における(LTE測位プロトコル(LPP)に関係する)LPPaプロトコルと同じであり得るかそれに類似し得るかまたはその拡張であり得、LPPaメッセージは、AMF215を介して、gNB210とLMF220との間、および/またはng-eNB214とLMF220との間で転送される。図2にさらに示されているように、LMF220とUE105とは、LPPプロトコルを使用して通信し得る。LMF220とUE105とはまた、またはその代わりに、LPPプロトコル(NRでは、NRPPまたはNPPと呼ばれることもある)を使用しても通信し得る。ここで、LPPメッセージは、AMF215とUE105のためのサービングgNB210-1またはサービングng-eNB214とを介して、UE105とLMF220との間で転送され得る。たとえば、LPPおよび/またはLPPメッセージは、(たとえば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)に基づく)サービスベースの動作のメッセージを使用してLMF220とAMF215との間で転送され得、5G NASプロトコルを使用してAMF215とUE105との間で転送され得る。LPPおよび/またはLPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、TDOA、および/または拡張セルID(ECID:Enhanced Cell ID)など、UE支援型および/またはUEベースの位置方法を使用するUE105の測位をサポートするために使用され得る。LPPaプロトコルは、ECIDなどのネットワークベースの位置方法を使用するUE105の測位をサポートするために使用され得(たとえば、gNB210もしくはng-eNB214によって取得された測定値とともに使用されるとき)、ならびに/または、gNB210および/もしくはng-eNB214からのDL-PRS送信を定義するパラメータなど、ロケーション関連情報をgNB210および/もしくはng-eNB214から取得するためにLMF220によって使用され得る。
【0036】
[0043]WLAN216へのUE105アクセスの場合、LMF220は、gNB210またはng-eNB214へのUE105アクセスについてたった今説明されたのと同様の方式でUE105のロケーションを取得するためにLPPaおよび/またはLPPを使用し得る。したがって、LPPaメッセージは、UE105のネットワークベースの測位および/またはWLAN216からLMF220への他のロケーション情報の転送をサポートするためにAMF215およびN3IWF250を介して、WLAN216とLMF220との間で転送され得る。代替的に、LPPaメッセージは、N3IWF250に知られるかまたはそれにとってアクセス可能であり、LPPaを使用してN3IWF250からLMF220に転送されるロケーション関係情報および/またはロケーション測定値に基づいて、UE105のネットワークベースの測位をサポートするために、AMF215を介して、N3IWF250とLMF220との間で転送され得る。同様に、LPPおよび/またはLPPメッセージは、LMF220によるUE105のUE支援またはUEベースの測位をサポートするために、AMF215、N3IWF250、およびUE105のためのサービングWLAN216を介してUE105とLMF220との間で転送され得る。
【0037】
[0044]UE支援位置方法を用いて、UE105は、ロケーション測定値を取得し、UE105のロケーション推定値の計算のために測定値をロケーションサーバ(たとえば、LMF220)に送り得る。ロケーション測定値は、gNB210、ng-eNB214、ならびに/あるいはWLAN216のための1つまたは複数のアクセスポイントの受信信号強度インジケーション(RSSI)、RTT、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、到来時間(ToA)、AoA、ディファレンシャルAoA(DAoA)、AoD、またはタイミングアドバンス(TA)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション測定は、同じくまたは代わりに、GNSS(たとえば、GNSS衛星110のGNSS擬似距離、GNSSコード位相、および/またはGNSSキャリア位相)、WLANなど、RAT独立の測位方法の測定値を含み得る。UEベースの位置方法を用いて、UE105は、(たとえば、UE支援位置方法のロケーション測定値と同じまたは同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF220などのロケーションサーバから受信されたかまたはgNB210、ng-eNB214、もしくはWLAN216によってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)UE105のロケーションをさらに計算し得る。ネットワークベースの位置方法を用いて、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB210および/またはng-eNB214)、(たとえば、WLAN216中の)1つまたは複数のAP、あるいはN3IWF250は、UE105によって送信された信号のロケーション測定値(たとえば、RSSI、RTT、RSRP、RSRQ、AoA、またはToAの測定値)を取得し得、ならびに/あるいはUE105によって、またはN3IWF250の場合はWLAN216中のAPによって取得された測定値を受信し得、UE105のロケーション推定値の計算のために測定値をロケーションサーバ(たとえば、LMF220)に送り得る。
【0038】
[0045]5G NR測位システム200中では、UE105によって取られるいくつかのロケーション測定値(たとえば、AoA、AoD、ToA)は、基地局210および214から受信されたRF信号(基準信号)を使用し得る。これらの信号はPRSを備え得、このPRSは、たとえば、UE105の、TDOA、AoD、およびRTTベースの測位を実行するのに使用されることが可能である。測位に使用されることが可能な他の基準信号は、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、同期信号(たとえば、同期信号ブロック(SSB)同期信号(SS))などを含み得る。その上、信号は、Txビーム中で(たとえば、ビームフォーミング技法を使用して)送信され得、これは、AoDなどの角度測定値に影響を及ぼし得る。
【0039】
[0046]図3は、RISを使用せずにどのようにUE105の測位が実施され得るかを示す、測位システムの構成の簡略図である。ラベル付けされていない矢印は、通信リンクを表す。UE105とロケーションサーバ160との間の通信は、基地局120のうちの1つもしくは複数を介して、またはUE105とネットワーク170との間の別の通信リンク(図示せず)を介して行われ得る。ここでは、(図2のgNB210および/またはng-eNB214に対応し得る)各基地局120がそれぞれのRF信号310を送信し、これらのRF信号はUE105によって測定される。ロケーションサーバ160は、実施することになる測位のタイプ(たとえば、OTDOA、AoD、RTTなど)を決定し、基地局120およびUE105との通信を介して、基地局120によるRF信号310の送信と、UE105によるRF信号310の測定とを協調させることができる。UE105によって行われる測定のタイプは、実施される測位のタイプに応じて変動し得る。UE105によって取られたRF信号310の測定値と、基地局120の既知のロケーションとを使用して、UE105のロケーションが、マルチラテレーションおよび/またはマルチアンギュレーション技法をたとえば使用して幾何学的に決定されることが可能である。前述のように、UE支援型の測位では、この決定はロケーションサーバ160によって行われてよく、その場合、測定値は、UE105によってロケーションサーバ160に提供され得る。UEベースの測位では、この決定はUE105によって行われてよい。
【0040】
[0047]図4は、一実施形態による、UE105の測位がRIS425の支援によって行われ得る構成の簡略図である。(本明細書において、UE105の「RIS支援型」測位は、RIS425を使用するUE105の測位を指す。)図3の構成と同様、ロケーションサーバ160は、基地局120によるRF信号410の送信と、UE105によるこれらの信号の測定との使用を通して、UE105の測位を協調させる。しかし、ここでは、第1の基地局120-1とUE105との間に妨害物415が位置する。このせいで、UE105は本質的に基地局120-1の「ブラインドスポット」中にあり得、基地局120-1によって送信された信号はUE105に到達できないことになる。しかし、RIS425が、妨害物450から生じる問題を緩和する助けとなることができる。
【0041】
[0048]RIS(ソフトウェア制御メタサーフェス、インテリジェント反射サーフェス、または再構成可能反射アレイ/メタサーフェスと呼ばれることもある)は、妨害物の周りのRF信号のための伝搬経路を可能にするための手段として、ワイヤレス通信適用例で最近の注目を集めている。RIS425は受動デバイスであり得るが、アレイを備え得、したがって、ビームフォーミングを使用してRF信号をリダイレクトし得る。そのため、RIS425は、基地局120のワイヤレスカバレージ(またはより大まかに、基地局120のワイヤレスネットワーク)が、通常なら到達不可能なエリアに拡張するのを可能にすることができる。RIS425は、ソフトウェア制御される反射/散乱プロファイルを使用してワイヤレス信号をUE105に向けてリアルタイムでリダイレクトすることで、これを行うことができる。追加または代替として、RIS425は、基地局120-1によって送信された信号を受け取ってそれらをUE105に向けて送ることによって、リピータとしての働きをし得る。(本明細書において、RIS425の機能に言及するときに使用される「向けて送る」、「リダイレクトする」、「反射する」、および類似の用語は、RISの反射および/またはリピーティング機能を指すことがある。)RIS425の機能は、制御チャネルを使用して基地局120-1によって制御されることが可能だが、代替実施形態は、ロケーションサーバ160および/またはUE105がRIS425を制御するのを可能にし得る。いずれの場合でも、これにより、制御可能な経路が基地局120-1とUE105との間のチャネルに追加され、これは、厳しい妨害物415を有する環境で有用である。したがって、測位の目的で、RF信号410-1がRIS425に送信されてよく、それによりUE105は、反射されたRF信号420を測定することができる。様々な測位技法により、UE105の測位は図3の構成におけるのと同様のプロセスを使用して行われることが可能だが、RIS425のロケーションに関する追加情報が用いられる。
【0042】
[0049]図4に示される構成は単に例として提供されるものであることに留意されることが可能である。他の構成では、複数の妨害物が存在することがあり、UE105との通信および/またはUE105の測位を容易にするために、複数のRISが使用されることがある。その上、いくつかの実施形態によれば、RIS425を使用する測位はまた、妨害物415がなくても実施されることがある。すなわち、RIS425のビームフォーミング能力およびアンテナ感度は、UE105の正確な測位に有利であり得る。したがって、基地局120-1によって送信されたRF信号がUE105に到達するのを通常なら阻止することになる妨害物415がない場合であっても、UE105の測位にRIS425が使用されることがある。
【0043】
[0050]前に示されたように、(たとえば、図3または図4に示される構成を使用する)UE105の測位は、通常、UE105が基地局120およびRIS425からの遠方界動作距離内で動作していると想定する。そしてこのことは通常、ほとんどの基地局120についてはそうであり得るが、RIS425については常にそうとは限らない。述べられたように、RISはしばしば、部屋または他の比較的小さい屋内エリアに信号を反射するために、建物の中で使用されることがある。その上、RISの一般的な寸法と動作5G NR周波数とを仮定すれば、RISの近傍界動作距離と遠方界動作距離との境界は、たとえば10mと20mとの間であり得る。したがって、RISによってサーブされる部屋または他の屋内領域中のUE105は、RISの近傍界動作距離内にあることがある。
【0044】
[0051]発する電波の半波長よりも大きいアンテナまたはアンテナアレイの場合、近傍界および遠方界は、次のように、フラウンホーファー距離で定義され得る。
【0045】
【数1】
【0046】
ここで、Dは、放射器の最大寸法(または、アンテナもしくはアンテナアレイの直径)であり、λは、電波の波長(たとえば、送信されるRF信号のキャリア周波数)である。受信デバイス(たとえば、UE105)がアンテナまたはアンテナアレイ(たとえば、RF信号を反射する基地局120またはRIS425)からフラウンホーファー距離未満に位置する場合は、受信デバイスはアンテナまたはアンテナアレイの近傍界動作距離内にあると考えられ得る。そうでない場合は、受信デバイスは遠方界動作距離にあると考えられる。
【0047】
[0052]近傍界シナリオでは、受信デバイスに到達するRF信号波面は、曲率を有する。したがってこれは、UE105の測位の目的で、異なる複数の測定値が取られるのを可能にする。たとえば、曲率に少なくとも部分的に基づいて、UE105の一意の座標が決定されることが可能である。しかし、遠方界シナリオでは、波面は曲率を有さず、したがってこの場合は、従来の測定(たとえば、TDOA、RTT、AoD、およびAoA)が使用され得る。
【0048】
[0053]UE105は、近傍界測定値、遠方界測定値、または両方を取ることが可能であり得る。したがって、RIS425がUE105の測位に使用されることが可能か否かは、UE105がRIS425の近傍界動作距離内にあるか遠方界動作距離内にあるかだけでなく、近傍界または遠方界測定値を取るためのUE105の能力にも依存する。
【0049】
[0054]本明細書における実施形態は、UEが1つまたは複数のRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを識別することと、近傍界および/または遠方界動作についてのUEの能力および(オプションで)選好を決定することと、この情報に基づいてUEのRIS支援型測位を行うこととによって、これらおよび他の問題に対処する。これは、UEベースの測位とUE支援型測位の両方に適用されることが可能である。実施形態が、以下で説明され、図5および図6に示される。
【0050】
[0055]図5は、UEのRIS支援型位置決定に関するRIS動作を決定するプロセスの一実施形態を示すコールフロー図である。本明細書で提供される他の図と同様、図5は、非限定的な例として提供される。以下でより詳細に論じられるように、代替実施形態は、いくつかの機能を異なる順序で実施することや同時に実施することなどもあり得る。図5におけるUE105とロケーションサーバ160との間の矢印は、ある構成要素から別の構成要素に送られるメッセージまたは情報を示すことに留意されることが可能である。さらに(図5では明示的に示されていないが)、ロケーションサーバ160とUE105との間のこれらの通信は、任意の数の介在する構成要素を介して行われてよく、介在する構成要素は、コンピュータサーバ、基地局、RIS、および/または、ワイヤレス通信ネットワークの他の構成要素もしくはデバイスを含み得る。前述のように、5G NRネットワーク内でのUE105とロケーションサーバ160との間の通信は、LPPプロトコルを利用し得る。
【0051】
[0056]図5に示されるプロセスは、UE105のUE支援型測位を備え得る。したがって、プロセスはブロック505で開始することができ、ロケーションサーバ160は位置要求を受信する。述べられたように、ロケーションサーバ160によって受信される位置要求は、外部クライアント180からの、または外部クライアントもしくはAF230からの要求を備え得る。ロケーションサーバ160は、次いで、矢印510によって示されるように、UE105との測位セッションを開始することができる。ロケーションサーバ160とUE105との間の交換の一部として、UE105は、近傍界および遠方界動作に関して、その能力およびオプションで選好(preferences)を提供することができる。これは、ロケーションサーバ160による、能力(およびオプションで選好)を求める要求に応答したものとすることができる。
【0052】
[0057]UEがその能力を提供する方式は、所望の機能に応じて変動し得る。レガシー測位システムによって遠方界機能がサポートされてきたので、いくつかの実施形態によれば、遠方界動作についてのUEの能力が想定され得る。そのような実施形態では、UE105は単に、UE105が近傍界測定または測位を行うことができるかどうかを示してよい。しかし、他の実施形態では、UE105は、近傍界動作と遠方界動作とのいずれかまたは両方について、その能力を示してもよい。
【0053】
[0058]選好に関しては、UE105が近傍界測定と遠方界測定の両方が可能な場合、UE105は、いくつかの状況下で近傍界測定を好むか遠方界測定を好むかを示すために、好ましい測位モードを提供することができる。たとえば、複数のRISが測位に利用可能であり、UEがいくつかのRISからは近傍界動作距離にあり他のRISからは遠方界動作距離にある場合、UE選好に基づいて測位が実施されることが可能である。たとえば、近傍界測定は、より大きい節電をもたらし得るが、測定に利用可能なRISが少ないほど、UE105についての位置推定値の正確さが劣ることがある。他方、遠方界測定は、精度がより高い/利用可能RISがより多いことがあるが、電力消費もまたより大きいことがある。したがって、所与の測位セッションの場合に、UE105は、精度と電力消費との所望のバランスに基づいて、その選好を示してよい。
【0054】
[0059]UE105は種々のシナリオで動作させられることがあるので、このインジケーションは、動的とすることができる。たとえば、電力を節約するために、UE105がその好ましい測位モードを変更する可能性がある。そのような事例では、UEは、進行中の測位測定/報告を継続することが求められないことがある。したがって、選好インジケーションは、UE105によって、いくつかのスケジュール済み基準信号送信と、関連する測定報告との、早期停止として送られることが可能である。いくつかの実施形態によれば、これは、ダウンリンク制御情報(DCI)または媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)を通してシグナリングされ得る。
【0055】
[0060]ブロック515で、機能は、近くのRISを識別するのに使用されるUE位置推定値を取得することを備える。UE位置推定値が取得される方式は、様々な要因に応じて変動し得る。いくつかの実施形態によれば、たとえば、ロケーションサーバ160は、UEについての最近の位置推定値を有し得、その場合、最近の位置推定値は十分であり得る。たとえば、最近の位置推定値がしきい値時間期間(たとえば、5秒、10秒、20秒など)内に受信された場合は、ロケーションサーバ160は、最近の位置推定値が近くのRISの決定に十分であると見なし得る。代替として、図5に示されるように、ロケーションサーバ160は、(矢印520に示されるように)UE位置をUEに要求することができ、UEは、ブロック525に示されるように、その位置を決定し得る。ここで、UE105がその位置を決定する場合、決定される位置は、GNSSベースの測位、レガシーネットワークベースの測位、慣性計測装置(IMU)または類似の動き検出に部分的に基づく測位など、非RIS支援型の技法を使用していることがある。
【0056】
[0061]UE位置推定値が取得されると、ロケーションサーバ160は、次いで、ブロック530に示されるように、近くのRISを識別することができる。いくつかの実施形態によれば、ロケーションサーバ160によってサポートされるカバレージエリアで使用されるRISのロケーションは、ロケーションサーバ160によってデータベースやアルマナックなどに記憶されていることが可能である。したがって、ロケーションサーバ160は、単にUE位置推定値のしきい値距離内のRISを識別することによって、近くのRISを識別することができる。
【0057】
[0062]ブロック535で、ロケーションサーバ160は、次いで、識別された各RISにつき、UEが近傍界内に位置するか遠方界内に位置するかを決定する。いくつかの実施形態によれば、(たとえば、式(1)によって決定されるように)UEがRISのフラウンホーファー距離内にあると決定されない限り、UEは、各RISから遠方界動作距離にあると想定され得る。
【0058】
[0063]述べられたように、この決定は、RISのサイズと、UE105の測位に使用されるRF信号のキャリア周波数とに依存する可能性がある。したがって、ロケーションサーバ160は、RISのサイズに関する既知の情報(これは、RISのロケーションと同様にして、および/またはRISのロケーションと同じデータベースに、維持されることが可能である)に基づいて、この決定を行うことができる。加えて、ロケーションサーバ160は、基地局がRF信号(たとえば、PRS信号)を送信する際のキャリア周波数を決定して、フラウンホーファー距離を決定することができる。
【0059】
[0064]矢印540によって示されるように、ロケーションサーバは、次いで、RIS情報を含む支援データをUE105に送ることができ、RIS情報は、UE能力、およびオプションで選好に基づく。この支援データは、たとえば、UE105の測位において使用されることになる各RISについての、RIS IDとロケーションとを含むことができる。さらに、支援データは、UE105が各RISから近傍界動作距離にあるか遠方界動作距離にあるかを示し得る。シグナリングオーバヘッドを低減するために、RISが近傍界であるか遠方界であるかに関してグループごとのインジケーションが作成されてよい。これは、UE105が、近傍界または遠方界測定値を取ることによって、各RISによって反射されたRF信号を適正な方式で測定するのを可能にすることができる。追加または代替として、前述のように、ロケーションサーバ160は、矢印510でUE105によって提供された選好に基づいて、RISのサブセットのみについての支援データを提供することを選んでもよい。UEが遠方界測定値のみを取ることができる場合は、いくつかの実施形態によれば、ロケーションサーバ160は、UE105が遠方界動作距離にあるようなRISに関する支援データのみを提供してよい。同様に、UEが近傍界測定値のみを取ることができる場合は、いくつかの実施形態によれば、ロケーションサーバ160は、UE105が近傍界動作距離にあるようなRISに関する支援データのみを提供してよい。
【0060】
[0065]ブロック545で、ロケーションサーバは、RF信号測定/送信を協調させることができる。これは、測位のためのRF信号(たとえば、PRS)を送信するよう1つもしくは複数の基地局(図示せず)を構成すること、RISがRF信号をUE105に向けて送ることができるようにするためにUE105のロケーションに関する情報を1つもしくは複数のRIS(図示せず)に提供すること、および/または、いつRF信号の測定を行うかに関する情報を(たとえば、矢印550で測定構成を送ることによって)UE105に提供することを備え得る。いくつかの実施形態によれば、矢印550で送られる構成は、矢印540でUE105に提供される支援データと組み合わせられてよい。
【0061】
[0066]ブロック555で、UE105は、UE105が支援データを受信した対象である1つまたは複数のRISから反射されたRF信号を測定する。この場合もやはり、行われる測定のタイプは、測位のタイプ(たとえば、ToAベース、RTTベース、AoDベースなど)、測定されるRF信号が反射されたRISからの近傍界動作距離内にUE105があるかどうか、および/または他の要因に依存し得る。これらの測定値は、次いで、矢印560に示されるように、報告の中でロケーションサーバ160に提供されることが可能である。
【0062】
[0067]最後に、ブロック565で、ロケーションサーバ160は、矢印560で測定報告の中で受信された測定値に少なくとも部分的に基づいて、UE105のRIS支援型位置を決定することができる。この場合もやはり、この決定はさらに、マルチラテレーションやマルチアンギュレーションなどの測位技法を使用して、基地局および/またはRISについての既知の位置に基づき得る。ロケーションサーバ160はさらに、RIS支援型のUE位置を、たとえば要求元エンティティ(たとえば、ブロック505で位置要求を行うエンティティ)に提供することができる。
【0063】
[0068]シナリオに応じて、図5に示されるプロセスに対する変形が加えられてもよいことに留意されることが可能である。たとえば、UE105が1つまたは複数のRISの各々から近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するのに十分なUE位置推定値をロケーションサーバ160がブロック515で取得できない(たとえば、ロケーションサーバ160が、しきい値時間量内に取られた前のUE位置推定値を有さない)場合は、ロケーションサーバ160は、UEが1つまたは複数のRISの各々から近傍界動作距離内にあるかどうかをUE105が決定できるようにするために、1つまたは複数のRISに関する情報をUE105に提供することができる。いくつかの実施形態によれば、たとえば、ロケーションサーバは、(たとえば、しきい値時間量よりも前に取られた)前の位置推定値、UE105のサービング基地局の識別および既知のロケーションなどに基づいて、UE105の大まかな位置を取得することができる。この大まかなロケーションに基づいて、ロケーションサーバは、(たとえば、しきい値距離内、サービング基地局によってサーブされる同じセル内などの)近くのRISを識別し、RISに関する情報を提供して、UEが1つまたは複数のRISの各々から近傍界動作距離内にあるかどうかをUE105が決定するのを可能にすることができる。図6に類似の機能が示されており、図6は、UEベースの測位の場合のプロセスを示す。
【0064】
[0069]図6は、図5と同様の、UEのRIS支援型位置決定に関するRIS動作を決定するプロセスの一実施形態を示すコールフロー図である。しかし、ここでは、位置決定はUE105によって行われ、したがって、RIS支援型位置決定はUEベースであると考えられ得る。そのため、プロセスはブロック605で開始することができ、UE105は位置要求を受信する。ここで、UE105によって受信される位置要求は、UE105のユーザからの要求、UE105によって実行されるアプリケーション(たとえば、ウェブブラウザ、ナビゲーションアプリケーション、測位アプリケーションなど)からの要求などを備え得る。
【0065】
[0070]UE105は、次いで、矢印610によって示されるように、ロケーションサーバ160との測位セッションを開始することができる。いくつかの実施形態によれば、UEは、図5のプロセスと同様の、能力または選好を示す何らかのインジケーションを提供してよい。
【0066】
[0071]ブロック615で、ロケーションサーバ160は、近くのRISを識別するのに使用されるUE位置推定値を取得する。ロケーションサーバ160はRISに対するUE105のロケーションに関して近傍界/遠方界決定を行っていないので、ロケーションは、図5のブロック515のロケーションと同じくらい正確である必要はない。すなわち、前述のように、ロケーションサーバ160は、(たとえば、しきい値時間量よりも前に取られた)前の位置推定値や、UE105のサービング基地局の識別および既知のロケーションなどに基づいて、UE105のロケーションの大まかな推定値を取得することができる。オプションで、図示のように、ロケーションサーバ160は、矢印620に示されるようにUE105の位置を要求することができ、UE105はUE位置推定値を提供することができ、これは、ブロック625に示されるようにUE位置を決定することを伴い得る。この時点では高精度は必要とされないことがあるので、UE105は、ロケーションサーバに提供する位置推定値に関する精度レベルを決定することができる。この精度レベルは、たとえば、UE105のユーザのプライバシー設定または他の選好に合わせることができる。
【0067】
[0072]ブロック630で、機能は、近くのRISを識別することを備える。この場合もやはり、近傍界/遠方界決定はロケーションサーバ160ではなくUE105によって行われるので、ブロック630における機能は、単に、UEの位置推定値のしきい値距離内のRISを決定することであってよく、しきい値距離は、RISが遠方界動作で使用されるのを可能にし得る距離である。代替として、前述のように、RISは、UE105のサービング基地局によってサーブされるセル内にまたはセル近くに位置することに基づいて、識別されてもよい。
【0068】
[0073]ロケーションサーバ160は、次いで、ブロック635で示されるように、識別されたRISに関する支援データをUE105に送る。ここで、支援データは、UEが各RISの近傍界動作距離内にあるか遠方界動作距離内にあるかをUE105が決定するのを可能にする情報を含む。たとえば、支援データは、各RISにつき、RISの識別子(ID)、ロケーション、および/または直径もしくは最大寸法を含み得る。いくつかの実施形態では、支援データはさらに、UE105の測位のためのRF信号を送信するために基地局によって使用され得るキャリア波長を含み得る。この情報は、UE105がRISごとのフラウンホーファー距離を決定するのを可能にすることができる。代替として、ロケーションサーバ160が、RISごとのフラウンホーファー距離を決定し、フラウンホーファー距離をUEへの支援データに含めてもよい。いずれの場合でも、UEは、支援データを使用して、UEが各RISの近傍界動作距離内にあるか遠方界動作距離内にあるかを決定することができる。この情報をUE105に提供し、近傍界/遠方界決定をUE105が行えるようにすることによって、図6に示されるプロセスは、UE105がUEのロケーションのプライバシーを守るのを可能にすることができる。というのは、ロケーションサーバ160は、(ブロック615で)UE位置推定値のための大まかな位置近似値しか取得できないであろうからである。
【0069】
[0074]ブロック640で近傍界/遠方界決定が行われると、UE105は、次いで、矢印645に示されるように、どのRISが近傍界でありどのRISが遠方界であるかを報告することができる。ブロック650で、ロケーションサーバ160は、次いで、図5におけるブロック545に関して前に説明されたプロセスと同様にして、RF信号測定/送信を協調させることができる。すなわち、UE能力およびオプションの選好に基づいて、ロケーションサーバ160は、UE105の能力および選好に従って、RISを使用するRF信号の送信と測定とを協調させることができる。このプロセスは、矢印655に示されるように、ロケーションサーバ160が測定構成をUE105に送ることを含み得る。代替として、いくつかの実施形態によれば、UE105は、UEの能力/選好に基づいて、RISのサブセットについて近傍界/遠方界ステータスを報告してもよい。たとえば、UE105が近傍界測定値を形成することができない場合、UE105は、UEが遠方界動作距離にあるようなRISのみを報告し、UEが近傍界動作距離にあるようなRISを除外してよい。
【0070】
[0075]ブロック660で、機能は、UE105が、ロケーションサーバ160によって提供された構成により、1つまたは複数のRISから反射されたRF信号を測定することを備える。このブロックの機能は、前に説明された図5のブロック555の機能によく似たものとすることができる。しかし、測定データをロケーションサーバ160に報告し返すのではなく、図6のプロセスは、ブロック665に示されるように、UE105がRIS支援型のUE位置を決定することを備える。いくつかの実施形態によれば、UE105は、次いで、RIS支援型のUE位置を、(たとえば、ブロック665における決定を行う、UE105の低次機能レイヤから)ロケーションサーバ160、UE105のユーザ、UE105によって実行されるアプリケーションなどに提供することができる。
【0071】
[0076]図7は、一実施形態による、ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスのRIS支援型位置決定に関するRIS動作を決定する方法700の流れ図である。図7に示されるブロックのうちの1つまたは複数に示される機能を実施するための手段は、モバイルデバイス(たとえば、UE105)またはコンピュータシステム(たとえば、ロケーションサーバ160)の、ハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素によって実施され得る。図8にモバイルデバイスの例示的な構成要素が示され、図9にコンピュータシステムの例示的な構成要素が示されるが、これらについては以下でより詳細に説明される。
【0072】
[0077]ブロック710で、機能は、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することを備える。図5および図6に示されるプロセスにおいて例証されたように、この決定は、たとえばUEの測位がUEベースであるかUE支援型であるかに応じて、UEまたはロケーションサーバによって実施されることが可能である。以下でより詳細に説明されるように、ブロック710における機能は、機能を実行するデバイスに応じて変動し得る。ブロック710における機能を実施するための手段は、たとえば、図8に示されるようなモバイルデバイスのバス805、処理ユニット810、デジタル信号プロセッサ(DSP)820、ワイヤレス通信インターフェース830、メモリ860、および/もしくは他の構成要素、または、図9に示されるようなコンピュータシステムのバス905、処理ユニット910、通信サブシステム930、作業メモリ935、および/もしくは他の構成要素を備え得る。
【0073】
[0078]ブロック715で、機能は、モバイルデバイスについての測位セッションを行うことを備え、(i)測位セッションは、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値(measurements made by the mobile device)を含み、(ii)モバイルデバイスによって取られる測定値(measurements)は、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく。ブロック715で測位セッションが行われる方式は、ブロック715の機能がモバイルデバイスによって実施されるかロケーションサーバによって実施されるかに依存し得る。ロケーションサーバの場合、測位セッションを行うことは、図5のブロック545および図6のブロック650に示されるように、RF信号測定/送信を協調させることを備え得る。モバイルデバイスの場合、測位セッションを行うことは、図5のブロック555および図6のブロック660に示されるように、少なくとも1つのRISから反射されたRF信号の測定値を取ることを備え得る。モバイルデバイスによって行われる測定のタイプは、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに応じて、近傍界測定または遠方界測定であり得る。したがって、モバイルデバイスによって取られる測定値は、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく。ブロック715における機能を実施するための手段は、たとえば、図8に示されるようなモバイルデバイスのバス805、処理ユニット810、デジタル信号プロセッサ(DSP)820、ワイヤレス通信インターフェース830、メモリ860、および/もしくは他の構成要素、または、図9に示されるようなコンピュータシステムのバス905、処理ユニット910、通信サブシステム930、作業メモリ935、および/もしくは他の構成要素を備え得る。
【0074】
[0079]ブロック720で、機能は、モバイルデバイスによって取られた、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射されたRF信号の測定値に基づいて、モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することを備える。前述のように、取られる測定値のタイプは、ToA、電力遅延プロファイルなどを備え得、測位のタイプ(たとえば、TDOAベース、RTTベース、またはAoDベースの測位)に依存し得る。その上、RISから反射されたRF信号についてこれらの測定を行うUE能力は、UEがRISの近傍界動作距離内にあるか遠方界動作距離内にあるかと、UEが近傍界および/または遠方界測定を行うことができるかとに依存し得る。ブロック720における機能を実施するための手段は、たとえば、図8に示されるようなモバイルデバイスのバス805、処理ユニット810、DSP820、ワイヤレス通信インターフェース830、メモリ860、および/もしくは他の構成要素、または、図9に示されるようなコンピュータシステムのバス905、処理ユニット910、通信サブシステム930、作業メモリ935、および/もしくは他の構成要素を備え得る。
【0075】
[0080]ブロック730で、機能は、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供することを備える。方法700がモバイルデバイスによって実施される実施形態の場合、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供することは、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を、モバイルデバイスのユーザに、またはモバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供することを備え得る。方法700がロケーションサーバによって実施される実施形態の場合、方法700は、モバイルデバイスのロケーションを求める要求を要求元エンティティから受信することをさらに備え得、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供することは、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を要求元エンティティに提供することを備え得る。ブロック730における機能を実施するための手段は、たとえば、図8に示されるようなモバイルデバイスのバス805、処理ユニット810、DSP820、ワイヤレス通信インターフェース830、メモリ860、および/もしくは他の構成要素、または、図9に示されるようなコンピュータシステムのバス905、処理ユニット910、通信サブシステム930、作業メモリ935、および/もしくは他の構成要素を備え得る。
【0076】
[0081]述べられたように、方法700の代替実施形態は追加の機能を含み得、これは、方法700がモバイルデバイスによって実施されるか、それとも、ロケーションサーバとして機能する、モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムによって実施されるかに依存し得る。たとえば、モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムによって方法700が実施される実施形態の場合、RIS支援型位置を決定することは、モバイルデバイスによって取られた測定値をコンピュータシステムにおいて受信することを備え得る。図5のブロック515に示されるように、たとえば、そのような実施形態では、方法700は、モバイルデバイスの初期位置推定値を取得することをさらに備え得、初期位置推定値は、モバイルデバイスから受信されるか、またはモバイルデバイスの前の位置決定から決定される。図5のブロック530に示されるように、方法700は、コンピュータシステムによって1つまたは複数のRISを識別することをさらに備え得、1つまたは複数のRISを識別することは、1つまたは複数のRISがモバイルデバイスの初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定することを備える。追加または代替として、図5のブロック535に示されるように、方法700は、1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、コンピュータシステムによって、モバイルデバイスの初期位置推定値とそれぞれのRISのロケーションとに基づいて、モバイルデバイスとそれぞれのRISとの間の相対距離を決定することと、コンピュータシステムによって、それぞれのRISの近傍界動作距離と、モバイルデバイスとそれぞれのRISとの間の決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがそれぞれのRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することとをさらに備え得る。方法700のいくつかの実施形態は、モバイルデバイスがモバイルデバイスのRIS支援型位置決定のために近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションをコンピュータシステムによって受信することと、支援データをコンピュータシステムからモバイルデバイスに送ることとをさらに備え得る。支援データは、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISに関する情報を備え得、少なくとも1つのRISは、モバイルデバイスが近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのRISのうちの各RISにつき、支援データは、それぞれのRISのID、それぞれのRISのロケーション、モバイルデバイスがそれぞれのRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを示すインジケーション、またはこれらの任意の組合せを備え得る。最後に、いくつかの実施形態によれば、方法700は、近傍界RF信号測定値を取ることについてのモバイルデバイスの選好を示すインジケーションをコンピュータシステムによって受信することをさらに備え得、少なくとも1つのRISは、この選好に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される。
【0077】
[0082]方法700がモバイルデバイスによって実施される実施形態の場合、異なる機能が実装され得る。たとえば、いくつかの実施形態によれば、モバイルデバイスは、モバイルデバイスによって送信され少なくとも1つのRISから反射されたRF信号に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスと少なくとも1つのRISとの間の相対距離を決定し得る。追加または代替として、方法700は、支援データをコンピュータシステムから受信することを備え得、支援データは、1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、それぞれのRISのID、それぞれのRISのロケーション、それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、キャリア波長、またはRISのフラウンホーファー距離、あるいはこれらの任意の組合せを備える。方法700のいくつかの実施形態は、1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、支援データに少なくとも部分的に基づいてRISの近傍界動作距離を決定することをさらに備え得る。そのような実施形態では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスと少なくとも1つのRISとの間の相対距離を決定し得、モバイルデバイスの初期位置推定値は、モバイルデバイスのGNSS受信機、モバイルデバイスのIMU、または、1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいはこれらの任意の組合せを使用して決定され得る。最後に、いくつかの実施形態によれば、方法700は、近傍界RF信号測定値を取ることについてのモバイルデバイスの選好を示すインジケーションをモバイルデバイスからコンピュータシステムに送ることをさらに備え得る。
【0078】
[0083]図8は、本明細書で(たとえば、図1図7との関連で)上に説明されたUE105またはモバイルデバイスとして利用されることが可能なモバイルデバイス800の一実施形態を示す。たとえば、モバイルデバイス800は、図7に示された方法の機能のうちの1つまたは複数を実施することができる。図8は、様々な構成要素の一般化された図を提供するようにのみ意図されており、それらのいずれかまたはすべては適宜に利用されてよいことに留意されたい。さらに、前述されたように、前に説明された実施形態で論じられたUEの機能は、図8に示されているハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素のうちの1つまたは複数によって実行され得る。
【0079】
[0084]モバイルデバイス800は、バス805を介して電気的に結合され得る(または適宜に、他の方法で通信中であり得る)ハードウェア要素を備えて示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、1つまたは複数の専用プロセッサ(DSPチップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)など)、ならびに/あるいは他の処理構造または手段を含むことができる、処理ユニット810を含み得る。図8に示されているように、いくつかの実施形態は、所望の機能に応じて別個のDSP820を有し得る。ワイヤレス通信に基づくロケーション決定および/または他の決定は、(以下で論じられる)処理ユニット810および/またはワイヤレス通信インターフェース830において提供され得る。モバイルデバイス800はまた、限定はしないが、1つまたは複数のキーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、マイクロフォン、ボタン、ダイヤル、スイッチなどを含むことができる、1つまたは複数の入力デバイス870と、限定はしないが、1つまたは複数のディスプレイ(たとえば、タッチスクリーン)、発光ダイオード(LED)、スピーカーなどを含むことができる、1つまたは複数の出力デバイス815とを含むことができる。
【0080】
[0085]モバイルデバイス800はまた、上記の実施形態で説明されたようにモバイルデバイス800が他のデバイスと通信することを可能にし得る、限定はしないが、モデム、ネットワークカード、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、ならびに/あるいはチップセット(Bluetoothデバイス、IEEE802.11デバイス、IEEE802.15.4デバイス、Wi-Fiデバイス、WiMAXデバイス、WANデバイス、および/または様々なセルラーデバイスなど)などを備え得る、ワイヤレス通信インターフェース830を含み得る。ワイヤレス通信インターフェース830は、データとシグナリングとが、本明細書で説明されるように、(たとえば、eNB、gNB、ng-eNBを含んでいる)ネットワークの基地局/TRP、アクセスポイント、様々な基地局および/または他のアクセスノードタイプ、および/または他のネットワーク構成要素、コンピュータシステム、ならびに/あるいは基地局/TRPに通信可能に結合された任意の他の電子デバイス(UE/モバイルデバイスなど)を用いて通信される(たとえば、送信および受信される)ことを可能にし得る。通信は、ワイヤレス信号834を送るおよび/または受信する1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ832を介して行われ得る。いくつかの実施形態によれば、ワイヤレス通信アンテナ832は、複数の個別アンテナ、アンテナアレイ、またはそれらの任意の組合せを備え得る。
【0081】
[0086]所望の機能に応じて、ワイヤレス通信インターフェース830は、基地局/TRP(たとえば、ng-eNBおよびgNB)、ならびにワイヤレスデバイスおよびアクセスポイントなどの他の地上トランシーバと通信するために、別個の受信機および送信機、あるいはトランシーバ、送信機、および/または受信機の任意の組合せを備え得る。モバイルデバイス800は、様々なネットワークタイプを備え得る様々なデータネットワークと通信し得る。たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)は、CDMAネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、WiMAX(IEEE802.16)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、CDMA2000、WCDMAなど、1つまたは複数のRATを実装し得る。CDMA2000は、IS-95、IS-2000および/またはIS-856規格を含む。TDMAネットワークは、GSM、デジタルアドバンストモバイルフォンシステム(D-AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。OFDMAネットワークは、LTE、LTEアドバンスト、5G NRなどを採用し得る。5G NR、LTE、LTEアドバンスト、GSM、およびWCDMAは、3GPPからの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクトX3」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は、公的に入手可能である。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)はまた、IEEE802.11xネットワークであり得、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)は、Bluetoothネットワーク、IEEE802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークであり得る。本明細書で説明される技法はまた、WWAN、WLANおよび/またはWPANの任意の組合せのために使用され得る。
【0082】
[0087]モバイルデバイス800は、センサー840をさらに含むことができる。センサー840は、限定はしないが、1つまたは複数の慣性センサーおよび/または他のセンサー(たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、カメラ、磁力計、高度計、マイクロフォン、近接センサー、光センサー、気圧計など)を備え得、それらのいくつかは、位置関係測定値および/または他の情報を取得するために使用され得る。
【0083】
[0088]モバイルデバイス800の実施形態はまた、(アンテナ832と同様であり得る)アンテナ882を使用して1つまたは複数のGNSS衛星から信号884を受信することが可能なGNSS受信機880を含み得る。GNSS信号測定値に基づく測位は、本明細書で説明される技法を補足するおよび/または組み込むために利用され得る。GNSS受信機880は、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GLONASS、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、インド地域ナビゲーション衛星システム(IRNSS)、中国のBeidouナビゲーション衛星システム(BDS)など、GNSSシステムのGNSS衛星110から、従来の技法を使用して、モバイルデバイス800の位置を抽出することができる。その上、GNSS受信機880は、たとえば、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、およびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN)など、1つまたは複数の全地球および/または地域ナビゲーション衛星システムに関連付けられるかまたは他の方法でそれらとともに使用することが可能にされ得る、様々なオーグメンテーションシステム(たとえば、衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS))とともに使用され得る。
【0084】
[0089]GNSS受信機880は図8では別個の構成要素として示されているが、実施形態はそのように限定されないことが留意され得る。本明細書で使用される「GNSS受信機」という用語は、GNSS測定値(GNSS衛星からの測定値)を取得するように構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を備え得る。いくつかの実施形態では、したがって、GNSS受信機は、処理ユニット810、DSP820、および/またはワイヤレス通信インターフェース830内の(たとえば、モデム中の)処理ユニットなど、1つまたは複数の処理ユニットによって(ソフトウェアとして)実行される測定エンジンを備え得る。GNSS受信機は、場合によってはまた、拡張カルマンフィルタ(EKF)、加重最小2乗(WLS)、ハッチフィルタ、粒子フィルタなどを使用してGNSS受信機の位置を決定するために測定エンジンからのGNSS測定値を使用することができる、測位エンジンを含み得る。測位エンジンはまた、処理ユニット810またはDSP820など、1つまたは複数の処理ユニットによって実行され得る。
【0085】
[0090]モバイルデバイス800はさらに、メモリ860を含みおよび/またはそれと通信中であり得る。メモリ860は、限定はしないが、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得る、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読取り専用メモリ(ROM)など、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能なストレージ、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶デバイス、ソリッドステート記憶デバイスを含むことができる。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
【0086】
[0091]モバイルデバイス800のメモリ860はまた、本明細書で説明されるように、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得る、ならびに/または他の実施形態によって提供される方法の実装および/もしくはシステムの構成を行うように設計され得る、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つもしくは複数のアプリケーションプログラムなど他のコードを含む、(図8に示されていない)ソフトウェア要素を備えることができる。単に例として、上記で論じられた方法に関して説明された1つまたは複数の手順は、モバイルデバイス800(および/または、モバイルデバイス800内の処理ユニット810もしくはDSP820)によって実行可能な、メモリ860中のコードおよび/または命令として実装され得る。一態様では、この場合、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を実施するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成することおよび/または適応させることに使用されることが可能である。
【0087】
[0092]図9は、本明細書の実施形態で説明される1つまたは複数のネットワーク構成要素(たとえば、図1および図3図6のロケーションサーバ160、または図2のLMF)の機能を提供するために全体的または部分的に使用され得るコンピュータシステム900の一実施形態のブロック図である。たとえば、コンピュータシステム900は、図7に示される方法の機能のうちの1つまたは複数を実施することができる。図9は、様々な構成要素の一般化された例証を提供するようにのみ意図され、これらの構成要素のいずれかまたはすべてが適宜利用されてよいことに留意されたい。図9は、したがって、個々のシステム要素が、比較的分離されたまたはより比較的統合された方式でどのように実装され得るかを広く示している。加えて、図9によって示されている構成要素は、単一のデバイスに局所化され、および/または異なる地理的ロケーションに配設され得る様々なネットワーク化されたデバイスの間で分散され得ることが留意され得る。
【0088】
[0093]バス905を介して電気的に結合され得る(または適宜に、他の方法で通信中であり得る)ハードウェア要素を備えるコンピュータシステム900が示されている。ハードウェア要素は、本明細書で説明される方法のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、1つまたは複数の専用プロセッサ(デジタル信号処理チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサなど)、ならびに/あるいは他の処理構造を備え得る、処理ユニット910を含み得る。コンピュータシステム900はまた、限定はしないが、マウス、キーボード、カメラ、マイクロフォンなどを備え得る、1つまたは複数の入力デバイス915と、限定はしないが、ディスプレイデバイス、プリンタなどを備え得る、1つまたは複数の出力デバイス920とを備え得る。
【0089】
[0094]コンピュータシステム900は、限定はしないが、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージを備えることができ、ならびに/あるいは限定はしないが、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得る、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶デバイス、RAMおよび/またはROMなど、ソリッドステート記憶デバイスを備え得る、1つまたは複数の非一時的記憶デバイス925をさらに含み(および/またはそれらと通信中であり)得る。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。そのようなデータストアは、本明細書で説明されるように、ハブを介して1つまたは複数のデバイスに送られるべきメッセージおよび/または他の情報を記憶および管理するために使用されるデータベースおよび/または他のデータ構造を含み得る。
【0090】
[0095]コンピュータシステム900はまた、ワイヤレス通信インターフェース933によって管理および制御されるワイヤレス通信技術、ならびにワイヤード技術(イーサネット(登録商標)、同軸通信、ユニバーサルシリアルバス(USB)など)を備え得る、通信サブシステム930を含み得る。ワイヤレス通信インターフェース933は、ワイヤレスアンテナ950を介してワイヤレス信号955(たとえば、5G NRまたはLTEによる信号)を送出および受信し得る1つまたは複数のワイヤレストランシーバを備え得る。したがって、通信サブシステム930は、コンピュータシステム900が、本明細書で説明される通信ネットワークのいずれかまたはすべての上で、UE/モバイルデバイス、基地局および/または他のTRP、ならびに/あるいは本明細書で説明される任意の他の電子デバイスを含むそれぞれのネットワーク上の任意のデバイスに通信することを可能にし得る、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスもしくはワイヤード)、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセットなどを備え得る。したがって、通信サブシステム930は、本明細書の実施形態で説明されるようにデータを受信および送信するために使用され得る。
【0091】
[0096]多くの実施形態では、コンピュータシステム900は、上記で説明されたように、RAMまたはROMデバイスを備え得る、作業メモリ935をさらに備える。作業メモリ935内に配置されるものとして示されているソフトウェア要素は、本明細書で説明されるように、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得、ならびに/あるいは他の実施形態によって提供される方法を実装しおよび/またはシステムを構成するように設計され得る、オペレーティングシステム940、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、ならびに/あるいは1つまたは複数のアプリケーション945などの他のコードを備え得る。単に例として、上記で論じられた方法に関して説明された1つまたは複数の手順は、コンピュータ(および/またはコンピュータ内の処理ユニット)によって実行可能なコードおよび/または命令として実装され得、一態様では、その場合、そのようなコードおよび/または命令は、説明される方法に従って1つまたは複数の動作を実施するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成しおよび/または適応させるために使用され得る。
【0092】
[0097]これらの命令および/またはコードのセットは、上記で説明された記憶デバイス925など、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。いくつかの場合には、記憶媒体は、コンピュータシステム900などのコンピュータシステム内に組み込まれ得る。他の実施形態では、記憶媒体は、コンピュータシステムとは別個であり得(たとえば、光ディスクなどのリムーバブル媒体)、ならびに/あるいは、記憶媒体が、その上に記憶された命令/コードで汎用コンピュータをプログラムし、構成し、および/または適応させるために使用され得るように、インストールパッケージで提供され得る。これらの命令は、コンピュータシステム900によって実行可能である実行可能コードの形態をとり得、ならびに/あるいは、(たとえば、様々な一般に利用可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのいずれかを使用して)コンピュータシステム900上でコンパイルおよび/またはインストールしたときに実行可能コードの形態をとる、ソースコードおよび/またはインストール可能コードの形態をとり得る。
【0093】
[0098]実質的な変形形態は、特定の要件に従って行われ得ることが、当業者には明らかであろう。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用されてもよく、ならびに/あるいはハードウェア、(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、または両方において特定の要素が実装されてよい。さらに、ネットワーク入出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が採用されてよい。
【0094】
[0099]添付の図に関して、メモリを含むことができる構成要素は、非一時的機械可読媒体を含むことができる。本明細書で使用される「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の記憶媒体を指す。上記で提供された実施形態では、様々な機械可読媒体は、命令/コードを実行のために処理ユニットおよび/または他のデバイスに提供することに関与し得る。追加または代替として、機械可読媒体は、そのような命令/コードを記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態で、コンピュータ可読媒体は、物理的および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はされないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む多くの形態をとり得る。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、たとえば、磁気および/もしくは光媒体、穴のパターンを有する他の任意の物理媒体、RAM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、フラッシュEPROM、他の任意のメモリチップもしくはカートリッジ、または、コンピュータが命令および/もしくはコードを読み取ることのできる他の任意の媒体を含む。
【0095】
[0100]本明細書で論じられる方法、システム、およびデバイスは、例である。様々な実施形態は、様々な手順または構成要素を適宜に省略、置換、または追加してよい。たとえば、いくつかの実施形態に関して説明された特徴は、様々な他の実施形態において組み合わされてよい。実施形態の様々な態様および要素は、同様に組み合わされてよい。本明細書で提供される図の様々な構成要素は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて具備されてよい。また、技術は発展するので、要素の多くは、本開示の範囲をそれらの特定の例に限定しない例である。
【0096】
[0101]主に一般的な使用法という理由で、そのような信号をビット、情報、値、要素、シンボル、文字、変数、項、番号、数字などと呼ぶことが時々好都合であることがわかっている。しかしながら、これらまたは同様の用語のすべては、適切な物理量に関連付けられるべきであり、好都合なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、上記の議論から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理」、「計算」、「算出」、「決定」、「確認」、「識別」、「関連付け」、「測定」、「実施」などの用語を利用した議論は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの特定の装置の行為またはプロセスを指すことを諒解されたい。本明細書の文脈では、したがって、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内で物理的電子的、電気的、または磁気的な量として一般的に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0097】
[0102]本明細書では使用される「および」および「または」という用語は、少なくとも部分的に、そのような用語が使用される文脈に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般的に、「または」は、A、B、またはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、包含的意味でここでは使用されるA、B、およびC、ならびに、排他的意味でここでは使用されるA、B、またはCを意味することが意図されている。加えて、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、任意の特徴、構造、または特性を単数形で記述するために使用され得るか、あるいは特徴、構造、または特性の何らかの組合せを記述するために使用され得る。しかしながら、これは例示的な例にすぎず、特許請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。さらに、「のうちの少なくとも1つ」という用語は、A、B、またはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、A、AB、AA、AAB、AABBCCCなど、A、B、および/またはCの任意の組合せを意味するように解釈され得る。
【0098】
[0103]いくつかの実施形態について説明したが、本開示の精神から逸脱することなく様々な変更形態、代替構成、および均等物が使用されてよい。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素にすぎないことがあり、ここにおいて、他のルールは、様々な実施形態の適用例よりも優先するかまたは他の方法でそれを変更し得る。また、いくつかのステップは、上記の要素が考慮される前に、その間に、またはその後に行われ得る。したがって、上記の説明は本開示の範囲を限定しない。
【0099】
[0104]この説明に鑑みて、実施形態は、特徴の種々の組合せを含み得る。実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0100】
条項1.ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定する方法であって、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと;モバイルデバイスについての測位セッションを行うことと、ここにおいて、測位セッションが、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、モバイルデバイスによって取られる測定値が、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく;モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいてモバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することと;モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供することとを備える方法。
【0101】
条項2.モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムによってこの方法が実施され、測位セッションを行うことが、モバイルデバイスによって取られた測定値をコンピュータシステムにおいて受信することを備える、条項1の方法。
【0102】
条項3.モバイルデバイスの初期位置推定値を取得することをさらに備え、初期位置推定値が、モバイルデバイスから受信されるか、またはモバイルデバイスの前の位置決定から決定される、条項2の方法。
【0103】
条項4.コンピュータシステムによって1つまたは複数のRISを識別することをさらに備え、1つまたは複数のRISを識別することが、1つまたは複数のRISがモバイルデバイスの初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定することを備える、条項3の方法。
【0104】
条項5.1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、コンピュータシステムによって、モバイルデバイスの初期位置推定値とそれぞれのRISのロケーションとに基づいて、モバイルデバイスとそれぞれのRISとの間の相対距離を決定することと、コンピュータシステムによって、それぞれのRISの近傍界動作距離と、モバイルデバイスとそれぞれのRISとの間の決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがそれぞれのRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することとをさらに備える、条項3または4の方法。
【0105】
条項6.モバイルデバイスがモバイルデバイスのRIS支援型位置決定のために近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションをコンピュータシステムによって受信することと、支援データをコンピュータシステムからモバイルデバイスに送ることとをさらに備え、支援データが、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISに関する情報を備え、少なくとも1つのRISが、モバイルデバイスが近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定される、条項3~5のいずれかの方法。
【0106】
条項7.少なくとも1つのRISのうちの各RISにつき、支援データが、それぞれのRISの識別子(ID)、それぞれのRISのロケーション、モバイルデバイスがそれぞれのRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを示すインジケーション、またはこれらの任意の組合せを備える、条項6の方法。
【0107】
条項8.近傍界RF信号測定値を取ることについてのモバイルデバイスの選好を示すインジケーションをコンピュータシステムによって受信することをさらに備え、少なくとも1つのRISが選好に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、条項7の方法。
【0108】
条項9.モバイルデバイスのロケーションを求める要求を要求元エンティティから受信することをさらに備え、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供することが、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を要求元エンティティに提供することを備える、条項7または8のいずれかの方法。
【0109】
条項10.モバイルデバイスによって実施される、条項1の方法。
【0110】
条項11.モバイルデバイスが、モバイルデバイスによって送信され少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスと少なくとも1つのRISとの間の相対距離を決定する、条項10の方法。
【0111】
条項12.支援データをコンピュータシステムから受信することをさらに備え、支援データが、1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、それぞれのRISの識別子(ID)、それぞれのRISのロケーション、それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、キャリア波長、またはRISのフラウンホーファー距離、あるいはこれらの任意の組合せを備える、条項10または11の方法。
【0112】
条項13.1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、支援データに少なくとも部分的に基づいてRISの近傍界動作距離を決定することをさらに備える、条項10~12のいずれかの方法。
【0113】
条項14.モバイルデバイスが、モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいてモバイルデバイスと少なくとも1つのRISとの間の相対距離を決定し、モバイルデバイスの初期位置推定値が、モバイルデバイスの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機、モバイルデバイスの慣性計測装置(IMU)、または、1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいは これらの任意の組合せを使用して決定される、条項10~13のいずれかの方法。
【0114】
条項15.近傍界RF信号測定値を取ることについてのモバイルデバイスの選好を示すインジケーションをモバイルデバイスからコンピュータシステムに送ることをさらに備える、条項14の方法。
【0115】
条項16.モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供することが、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を、モバイルデバイスのユーザに、またはモバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供することを備える、条項10の方法。
【0116】
条項17.ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するためのデバイスであって、トランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットとを備え、1つまたは複数の処理ユニットが、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと;モバイルデバイスについての測位セッションを行うことと、ここにおいて、測位セッションが、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、モバイルデバイスによって取られる測定値が、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく;モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいてモバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することと;モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供することとを行うように構成された、デバイス。
【0117】
条項18.モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムを備え、測位セッションを行うために、1つまたは複数の処理ユニットが、モバイルデバイスによって取られた測定値を、トランシーバを介して受信するように構成された、条項17のデバイス。
【0118】
条項19.1つまたは複数の処理ユニットが、モバイルデバイスの初期位置推定値を取得し、初期位置推定値をモバイルデバイスから受信するかまたは初期位置推定値をモバイルデバイスの前の位置決定から決定するかのいずれかを行うようにさらに構成された、条項18のデバイス。
【0119】
条項20.1つまたは複数の処理ユニットが、1つまたは複数のRISを識別するようにさらに構成され、1つまたは複数のRISを識別するために、1つまたは複数の処理ユニットが、1つまたは複数のRISがモバイルデバイスの初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定するように構成された、条項19のデバイス。
【0120】
条項21.1つまたは複数の処理ユニットが、1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、モバイルデバイスの初期位置推定値とそれぞれのRISのロケーションとに基づいて、モバイルデバイスとそれぞれのRISとの間の相対距離を決定することと、それぞれのRISの近傍界動作距離と、モバイルデバイスとそれぞれのRISとの間の決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがそれぞれのRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することとを行うようにさらに構成された、条項19または20のデバイス。
【0121】
条項22.1つまたは複数の処理ユニットが、モバイルデバイスがモバイルデバイスのRIS支援型位置決定のために近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションを、トランシーバを介して受信することと、トランシーバを介して支援データをコンピュータシステムからモバイルデバイスに送ることとを行うようにさらに構成され、支援データが、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISに関する情報を備え、少なくとも1つのRISが、モバイルデバイスが近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定される、条項19~21のいずれかのデバイス。
【0122】
条項23.少なくとも1つのRISのうちの各RISにつき、支援データが、それぞれのRISの識別子(ID)、それぞれのRISのロケーション、モバイルデバイスがそれぞれのRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを示すインジケーション、またはこれらの任意の組合せを備える、条項22のデバイス。
【0123】
条項24.1つまたは複数の処理ユニットが、近傍界RF信号測定値を取ることについてのモバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、トランシーバを介して受信するようにさらに構成され、少なくとも1つのRISが選好に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、条項23のデバイス。
【0124】
条項25.1つまたは複数の処理ユニットが、モバイルデバイスのロケーションを求める要求を要求元エンティティから受信するようにさらに構成され、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供するために、1つまたは複数の処理ユニットが、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を要求元エンティティに提供するように構成された、条項23または24のいずれかのデバイス。
【0125】
条項26.モバイルデバイスを備える、条項17のデバイス。
【0126】
条項27.1つまたは複数の処理ユニットが、モバイルデバイスによって送信され少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号に少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスと少なくとも1つのRISとの間の相対距離を決定するようにさらに構成された、条項26のデバイス。
【0127】
条項28.1つまたは複数の処理ユニットが、トランシーバを介して支援データをコンピュータシステムから受信するようにさらに構成され、支援データが、1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、それぞれのRISの識別子(ID)、それぞれのRISのロケーション、それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、キャリア波長、またはRISのフラウンホーファー距離、あるいはこれらの任意の組合せを備える、条項26または27のデバイス。
【0128】
条項29.1つまたは複数の処理ユニットが、1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、支援データに少なくとも部分的に基づいてRISの近傍界動作距離を決定するようにさらに構成された、条項26~28のいずれかのデバイス。
【0129】
条項30.1つまたは複数の処理ユニットが、モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいてモバイルデバイスと少なくとも1つのRISとの間の相対距離を決定するようにさらに構成され、1つまたは複数の処理ユニットが、モバイルデバイスの初期位置推定値を、モバイルデバイスの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機、モバイルデバイスの慣性計測装置(IMU)、または、1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいはこれらの任意の組合せを使用して決定するようにさらに構成された、条項26~29のいずれかのデバイス。
【0130】
条項31.1つまたは複数の処理ユニットが、近傍界RF信号測定値を取ることについてのモバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、トランシーバを介してコンピュータシステムに送るようにさらに構成された、条項30のデバイス。
【0131】
条項32.モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供するために、1つまたは複数の処理ユニットが、モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を、モバイルデバイスのユーザに、またはモバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供するように構成された、条項26のデバイス。
【0132】
条項33.ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するためのデバイスであって、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するための手段と;モバイルデバイスについての測位セッションを行うための手段と、ここにおいて、測位セッションが、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、モバイルデバイスによって取られる測定値が、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく;モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいてモバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するための手段と;モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供するための手段とを備えるデバイス。
【0133】
条項34.モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムを備え、測位セッションを行うための手段が、モバイルデバイスによって取られた測定値をコンピュータシステムにおいて受信するための手段を備える、条項33のデバイス。
【0134】
条項35.モバイルデバイスの初期位置推定値を取得するための手段をさらに備え、初期位置推定値が、モバイルデバイスから受信されるか、またはモバイルデバイスの前の位置決定から決定される、条項34のデバイス。
【0135】
条項36.コンピュータシステムによって1つまたは複数のRISを識別するための手段をさらに備え、1つまたは複数のRISを識別するための手段が、1つまたは複数のRISがモバイルデバイスの初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定するための手段を備える、条項35のデバイス。
【0136】
条項37.1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、モバイルデバイスの初期位置推定値とそれぞれのRISのロケーションとに基づいて、モバイルデバイスとそれぞれのRISとの間の相対距離を決定するための手段と、それぞれのRISの近傍界動作距離と、モバイルデバイスとそれぞれのRISとの間の決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがそれぞれのRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するための手段とをさらに備える、条項35または36のデバイス。
【0137】
条項38.モバイルデバイスを備える、条項35~37のいずれかのデバイス。
【0138】
条項39.支援データをコンピュータシステムから受信するための手段をさらに備え、支援データが、1つまたは複数のRISのうちの各RISにつき、それぞれのRISの識別子(ID)、それぞれのRISのロケーション、それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、キャリア波長、またはRISのフラウンホーファー距離、あるいはこれらの任意の組合せを備える、条項38のデバイス。
【0139】
条項40.モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいてモバイルデバイスと少なくとも1つのRISとの間の相対距離を決定するための手段をさらに備え、モバイルデバイスの初期位置推定値が、モバイルデバイスの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機、モバイルデバイスの慣性計測装置(IMU)、または、1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいはこれらの任意の組合せを使用して決定される、条項39のデバイス。
【0140】
条項41.ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するための命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するためのコードと;モバイルデバイスについての測位セッションを行うためのコードと、ここにおいて、測位セッションが、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、モバイルデバイスによって取られる測定値が、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく;モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいてモバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するためのコードと;モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供するためのコードとを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-08-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定する方法であって、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うことと、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することと、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムによって前記方法が実施され、前記測位セッションを行うことは、前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値を前記コンピュータシステムにおいて受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モバイルデバイスの初期位置推定値を取得することをさらに備え、初期位置推定値は、前記モバイルデバイスから受信されるか、または前記モバイルデバイスの前の位置決定から決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンピュータシステムによって前記1つまたは複数のRISを識別することをさらに備え、前記1つまたは複数のRISを識別することは、前記1つまたは複数のRISが前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定することを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
コンピュータシステムによって、前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値と前記それぞれのRISのロケーションとに基づいて、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記相対距離を決定することと、
コンピュータシステムによって、前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離と、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記モバイルデバイスが前記モバイルデバイスの前記RIS支援型位置決定のために近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションを、前記コンピュータシステムによって受信することと、
支援データを前記コンピュータシステムから前記モバイルデバイスに送ることと、
をさらに備え、
前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISに関する情報を備え、
前記少なくとも1つのRISは、前記モバイルデバイスが近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示す前記インジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定される、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのRISのうちの各RISについて、前記支援データは、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを示すインジケーション、または、
これらの任意の組合せ、
を備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記コンピュータシステムによって受信することをさらに備え、
前記少なくとも1つのRISは、前記選好に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、前記モバイルデバイスによって実施され、前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスによって送信され前記少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定する、請求項に記載の方法。
【請求項10】
支援データをコンピュータシステムから受信することをさらに備え、前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、
キャリア波長、または、
前記RISのフラウンホーファー距離、あるいは、
これらの任意の組合せ、
を備える、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、前記支援データに少なくとも部分的に基づいて前記RISの前記近傍界動作距離を決定することをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記モバイルデバイスからコンピュータシステムに送ることをさらに備える、請求項に記載の方法。
【請求項13】
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するためのデバイスであって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットと、
を備え、前記1つまたは複数の処理ユニットは、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と、
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うことと、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することと、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することと、
を行うように構成された、デバイス。
【請求項14】
前記モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムを備え、
前記測位セッションを行うために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値を、前記トランシーバを介して受信するように構成された、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、
前記モバイルデバイスの初期位置推定値を取得することと、
前記初期位置推定値を前記モバイルデバイスから受信すること、または前記初期位置推定値を前記モバイルデバイスの前の位置決定から決定すること、のいずれかと、
を行うようにさらに構成された、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISを識別するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数のRISを識別するために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISが前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定するように構成された、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値と前記それぞれのRISのロケーションとに基づいて、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記相対距離を決定することと、
前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離と、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
を行うようにさらに構成された、請求項15に記載のデバイス。
【請求項18】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、
前記モバイルデバイスが前記モバイルデバイスの前記RIS支援型位置決定のために近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションを、前記トランシーバを介して受信することと、
前記トランシーバを介して支援データを前記コンピュータシステムから前記モバイルデバイスに送ることと、
を行うようにさらに構成され、
前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISに関する情報を備え、
前記少なくとも1つのRISは、前記モバイルデバイスが近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示す前記インジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定される、
請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
前記少なくとも1つのRISのうちの各RISについて、前記支援データは、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを示すインジケーション、または、
これらの任意の組合せ
を備える、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記トランシーバを介して受信するようにさらに構成され、
前記少なくとも1つのRISは、前記選好に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、請求項18に記載のデバイス。
【請求項21】
前記デバイスは、前記モバイルデバイスを備え、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスによって送信され前記少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定するようにさらに構成された、請求項13に記載のデバイス。
【請求項22】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記トランシーバを介して支援データをコンピュータシステムから受信するようにさらに構成され、
前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、
キャリア波長、または
前記RISのフラウンホーファー距離、あるいは
これらの任意の組合せ、
を備える、請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、前記支援データに少なくとも部分的に基づいて前記RISの前記近傍界動作距離を決定するようにさらに構成された、請求項22に記載のデバイス。
【請求項24】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記トランシーバを介してコンピュータシステムに送るようにさらに構成された、請求項13に記載のデバイス。
【請求項25】
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するためのデバイスであって、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するための手段と、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うための手段と、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するための手段と、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するための手段と、
を備えるデバイス。
【請求項26】
前記モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムを備え、
前記測位セッションを行うための前記手段は、前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値を前記コンピュータシステムにおいて受信するための手段を備える、請求項25に記載のデバイス。
【請求項27】
前記モバイルデバイスの初期位置推定値を取得するための手段をさらに備え、初期位置推定値は、前記モバイルデバイスから受信されるか、または前記モバイルデバイスの前の位置決定から決定される、請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
前記コンピュータシステムによって前記1つまたは複数のRISを識別するための手段をさらに備え、
前記1つまたは複数のRISを識別するための前記手段は、前記1つまたは複数のRISが前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定するための手段を備える、請求項27に記載のデバイス。
【請求項29】
前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値と前記それぞれのRISのロケーションとに基づいて、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記相対距離を決定するための手段と、
前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離と、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するための手段と、
をさらに備える、請求項27に記載のデバイス。
【請求項30】
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するための命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するためのコードと、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うためのコードと、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するためのコードと、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するためのコードと、
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0140】
条項41.ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するための命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、1つまたは複数のRISについて、RISの決定された近傍界動作距離と、モバイルデバイスとRISとの間の相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、モバイルデバイスがRISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するためのコードと;モバイルデバイスについての測位セッションを行うためのコードと、ここにおいて、測位セッションが、1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、モバイルデバイスによって取られる測定値が、モバイルデバイスが1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく;モバイルデバイスによって取られた測定値に基づいてモバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するためのコードと;モバイルデバイスの決定されたRIS支援型位置を提供するためのコードとを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定する方法であって、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うことと、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することと、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することと、
を備える方法。
[C2]
前記モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムによって前記方法が実施され、前記測位セッションを行うことは、前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値を前記コンピュータシステムにおいて受信することを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記モバイルデバイスの初期位置推定値を取得することをさらに備え、初期位置推定値は、前記モバイルデバイスから受信されるか、または前記モバイルデバイスの前の位置決定から決定される、C2に記載の方法。
[C4]
前記コンピュータシステムによって前記1つまたは複数のRISを識別することをさらに備え、前記1つまたは複数のRISを識別することは、前記1つまたは複数のRISが前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定することを備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
コンピュータシステムによって、前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値と前記それぞれのRISのロケーションとに基づいて、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記相対距離を決定することと、
コンピュータシステムによって、前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離と、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
をさらに備える、C3に記載の方法。
[C6]
前記モバイルデバイスが前記モバイルデバイスの前記RIS支援型位置決定のために近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションを、前記コンピュータシステムによって受信することと、
支援データを前記コンピュータシステムから前記モバイルデバイスに送ることと、
をさらに備え、
前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISに関する情報を備え、
前記少なくとも1つのRISは、前記モバイルデバイスが近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示す前記インジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定される、
C5に記載の方法。
[C7]
前記少なくとも1つのRISのうちの各RISについて、前記支援データは、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを示すインジケーション、または、
これらの任意の組合せ、
を備える、C6に記載の方法。
[C8]
近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記コンピュータシステムによって受信することをさらに備え、
前記少なくとも1つのRISは、前記選好に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、C6に記載の方法。
[C9]
前記モバイルデバイスのロケーションを求める要求を要求元エンティティから受信することをさらに備え、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することは、前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を前記要求元エンティティに提供することを備える、C2に記載の方法。
[C10]
前記方法は、前記モバイルデバイスによって実施される、C1に記載の方法。
[C11]
前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスによって送信され前記少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定する、C10に記載の方法。
[C12]
支援データをコンピュータシステムから受信することをさらに備え、前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、
キャリア波長、または、
前記RISのフラウンホーファー距離、あるいは、
これらの任意の組合せ、
を備える、C10に記載の方法。
[C13]
前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、前記支援データに少なくとも部分的に基づいて前記RISの前記近傍界動作距離を決定することをさらに備える、C12に記載の方法。
[C14]
前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定し、前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値は、
前記モバイルデバイスの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機、
前記モバイルデバイスの慣性計測装置(IMU)、または、
前記1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいは、
これらの任意の組合せ、
を使用して決定される、C10に記載の方法。
[C15]
近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記モバイルデバイスからコンピュータシステムに送ることをさらに備える、C10に記載の方法。
[C16]
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することは、前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を、前記モバイルデバイスのユーザに、または前記モバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供することを備える、C10に記載の方法。
[C17]
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するためのデバイスであって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットと、
を備え、前記1つまたは複数の処理ユニットは、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と、
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うことと、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定することと、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供することと、
を行うように構成された、デバイス。
[C18]
前記モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムを備え、
前記測位セッションを行うために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値を、前記トランシーバを介して受信するように構成された、C17に記載のデバイス。
[C19]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、
前記モバイルデバイスの初期位置推定値を取得することと、
前記初期位置推定値を前記モバイルデバイスから受信すること、または前記初期位置推定値を前記モバイルデバイスの前の位置決定から決定すること、のいずれかと、
を行うようにさらに構成された、C18に記載のデバイス。
[C20]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISを識別するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数のRISを識別するために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISが前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定するように構成された、C19に記載のデバイス。
[C21]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値と前記それぞれのRISのロケーションとに基づいて、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記相対距離を決定することと、
前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離と、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを決定することと、
を行うようにさらに構成された、C19に記載のデバイス。
[C22]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、
前記モバイルデバイスが前記モバイルデバイスの前記RIS支援型位置決定のために近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示すインジケーションを、前記トランシーバを介して受信することと、
前記トランシーバを介して支援データを前記コンピュータシステムから前記モバイルデバイスに送ることと、
を行うようにさらに構成され、
前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISに関する情報を備え、
前記少なくとも1つのRISは、前記モバイルデバイスが近傍界RF信号測定値を取ることができるかどうかを示す前記インジケーションに少なくとも部分的に基づいて決定される、
C21に記載のデバイス。
[C23]
前記少なくとも1つのRISのうちの各RISについて、前記支援データは、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを示すインジケーション、または、
これらの任意の組合せ
を備える、C22に記載のデバイス。
[C24]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記トランシーバを介して受信するようにさらに構成され、
前記少なくとも1つのRISは、前記選好に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、C22に記載のデバイス。
[C25]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスのロケーションを求める要求を要求元エンティティから受信するようにさらに構成され、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を前記要求元エンティティに提供するように構成された、C18に記載のデバイス。
[C26]
前記デバイスは、前記モバイルデバイスを備える、C17に記載のデバイス。
[C27]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスによって送信され前記少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定するようにさらに構成された、C26に記載のデバイス。
[C28]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記トランシーバを介して支援データをコンピュータシステムから受信するようにさらに構成され、
前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、
キャリア波長、または
前記RISのフラウンホーファー距離、あるいは
これらの任意の組合せ、
を備える、C26に記載のデバイス。
[C29]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、前記支援データに少なくとも部分的に基づいて前記RISの前記近傍界動作距離を決定するようにさらに構成された、C28に記載のデバイス。
[C30]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定するようにさらに構成され、
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値を、
前記モバイルデバイスの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機、
前記モバイルデバイスの慣性計測装置(IMU)、または、
前記1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいは、
これらの任意の組合せ、
を使用して決定するようにさらに構成された、C26に記載のデバイス。
[C31]
前記1つまたは複数の処理ユニットは、近傍界RF信号測定値を取ることについての前記モバイルデバイスの選好を示すインジケーションを、前記トランシーバを介してコンピュータシステムに送るようにさらに構成された、C26に記載のデバイス。
[C32]
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を、前記モバイルデバイスのユーザに、または前記モバイルデバイスによって実行されるアプリケーションに提供するように構成された、C26に記載のデバイス。
[C33]
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するためのデバイスであって、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するための手段と、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うための手段と、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するための手段と、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するための手段と、
を備えるデバイス。
[C34]
前記モバイルデバイスと通信するコンピュータシステムを備え、
前記測位セッションを行うための前記手段は、前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値を前記コンピュータシステムにおいて受信するための手段を備える、C33に記載のデバイス。
[C35]
前記モバイルデバイスの初期位置推定値を取得するための手段をさらに備え、初期位置推定値は、前記モバイルデバイスから受信されるか、または前記モバイルデバイスの前の位置決定から決定される、C34に記載のデバイス。
[C36]
前記コンピュータシステムによって前記1つまたは複数のRISを識別するための手段をさらに備え、
前記1つまたは複数のRISを識別するための前記手段は、前記1つまたは複数のRISが前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値のしきい値距離内にあると決定するための手段を備える、C35に記載のデバイス。
[C37]
前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値と前記それぞれのRISのロケーションとに基づいて、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記相対距離を決定するための手段と、
前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離と、前記モバイルデバイスと前記それぞれのRISとの間の前記決定された相対距離とに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記それぞれのRISの前記近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するための手段と、
をさらに備える、C35に記載のデバイス。
[C38]
前記デバイスは、前記モバイルデバイスを備える、C33に記載のデバイス。
[C39]
支援データをコンピュータシステムから受信するための手段をさらに備え、前記支援データは、前記1つまたは複数のRISのうちの各RISについて、
前記それぞれのRISの識別子(ID)、
前記それぞれのRISのロケーション、
前記それぞれのRISの直径もしくは最大寸法、
キャリア波長、または
前記RISのフラウンホーファー距離、あるいは
これらの任意の組合せ、
を備える、C38に記載のデバイス。
[C40]
前記モバイルデバイスの初期位置推定値に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスと前記少なくとも1つのRISとの間の前記相対距離を決定するための手段をさらに備え、前記モバイルデバイスの前記初期位置推定値は、
前記モバイルデバイスの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機、
前記モバイルデバイスの慣性計測装置(IMU)、または、
前記1つもしくは複数のRISを使用しないワイヤレスネットワークベースの測位技法、あるいは、
これらの任意の組合せ、
を使用して決定される、C38に記載のデバイス。
[C41]
ワイヤレス通信システムにおけるモバイルデバイスの再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)支援型位置決定に関するRIS動作を決定するための命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
1つまたは複数のRISについて、
前記RISの決定された近傍界動作距離と、
前記モバイルデバイスと前記RISとの間の相対距離と
に少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記RISの近傍界動作距離内にあるかどうかを決定するためのコードと、
前記モバイルデバイスについての測位セッションを行うためのコードと、ここにおいて、
前記測位セッションは、前記1つまたは複数のRISのうちの少なくとも1つのRISから反射された無線周波数(RF)信号の、前記モバイルデバイスによって取られる測定値を含み、
前記モバイルデバイスによって取られる前記測定値は、前記モバイルデバイスが前記1つまたは複数のRISのうちの前記少なくとも1つのRISのそれぞれの近傍界動作距離内にあるかどうかに少なくとも部分的に基づく、
前記モバイルデバイスによって取られた前記測定値に基づいて前記モバイルデバイスのRIS支援型位置を決定するためのコードと、
前記モバイルデバイスの前記決定されたRIS支援型位置を提供するためのコードと、
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】