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特表2024-509902アミノ酸誘導体、その製造方法及びそれを含む肝炎治療用薬学的組成物
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  • 特表-アミノ酸誘導体、その製造方法及びそれを含む肝炎治療用薬学的組成物 図1-1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(54)【発明の名称】アミノ酸誘導体、その製造方法及びそれを含む肝炎治療用薬学的組成物
(51)【国際特許分類】
   C07J 9/00 20060101AFI20240227BHJP
   A23L 33/10 20160101ALI20240227BHJP
   A23L 33/175 20160101ALI20240227BHJP
   A61K 31/575 20060101ALI20240227BHJP
   A61K 47/54 20170101ALI20240227BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20240227BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20240227BHJP
   A61P 31/14 20060101ALI20240227BHJP
   A61P 31/20 20060101ALI20240227BHJP
   A61K 9/14 20060101ALI20240227BHJP
   A61K 9/20 20060101ALI20240227BHJP
   A61K 9/48 20060101ALI20240227BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240227BHJP
【FI】
C07J9/00
A23L33/10
A23L33/175
A61K31/575
A61K47/54
A61P1/16
A61P29/00
A61P31/14
A61P31/20
A61K9/14
A61K9/20
A61K9/48
A61K9/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554919
(86)(22)【出願日】2021-04-06
(85)【翻訳文提出日】2023-09-07
(86)【国際出願番号】 KR2021004291
(87)【国際公開番号】W WO2022196858
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0035805
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】523287816
【氏名又は名称】プレイザーセラピューティクス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PRAZERTHERAPEUTICS INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100195556
【弁理士】
【氏名又は名称】柿沼 公二
(72)【発明者】
【氏名】イン ギョンス
(72)【発明者】
【氏名】キム ナムジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ ジョンギル
(72)【発明者】
【氏名】キム ギョジン
(72)【発明者】
【氏名】キム ドンファン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヘジン
【テーマコード(参考)】
4B018
4C076
4C086
4C091
【Fターム(参考)】
4B018MD08
4B018MD19
4B018ME14
4C076AA12
4C076AA30
4C076AA37
4C076AA53
4C076BB01
4C076BB11
4C076CC04
4C076CC09
4C076CC35
4C076CC41
4C076DD26A
4C076DD41
4C076DD51
4C076DD67A
4C076EE38A
4C076EE59
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086DA11
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA17
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA41
4C086MA52
4C086MA66
4C086NA05
4C086ZA75
4C086ZB11
4C086ZB33
4C091AA01
4C091BB01
4C091CC01
4C091DD01
4C091EE04
4C091FF04
4C091FF16
4C091GG02
4C091GG15
4C091HH01
4C091JJ03
4C091KK01
4C091LL02
4C091LL09
4C091MM03
4C091NN01
4C091PA05
4C091PB04
4C091QQ01
(57)【要約】
本発明は、新規なアミノ酸誘導体、その製造方法及びそれを含むB型肝炎またはD型肝炎治療用薬学的組成物に関するものであって、本発明による化学式1で表される化合物は、NTCPに結合してHBV PreS1 peptideの結合を抑制する効果に優れ、これにより、HBVウイルスの細胞内進入及び細胞付着を抑制する効果があるので、HBV及びHDVの感染による疾患の予防、治療または改善用組成物として有用である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
胆汁酸にアミノ酸が結合された下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩:
[化1]
【化1】
前記化学式1において、
、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【請求項2】
その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項3】
前記胆汁酸は、リトコール酸(LCA)、ウルソデオキシコール酸(UDCA)、コール酸(CA)、ヒオデオキシコール酸(HDCA)、デオキシコール酸(DCA)、及びケノデオキシコール酸(CDCA)からなる群から選択されたことを特徴とする、請求項1に記載の化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
前記化学式1で表される化合物は、下記の化合物群から選択される何れか1つであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩:
1)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Ile);
2)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(UDCA-Ile);
3)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(UDCA-Val);
4)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(UDCA-Trp);
5)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(UDCA-Tyr);
6)(2S,3R)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸(CA-Ile);
7)(S)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸(CA-Val);
8)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(HDCA-Ile);
9)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(HDCA-Val);
10)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(DCA-Ile);
11)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(DCA-Val);
12)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(DCA-Trp);
13)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(DCA-Tyr);
14)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(CDCA-Ile);
15)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(CDCA-Val);
16)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(CDCA-Trp);
17)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(CDCA-Tyr);
18)2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)酢酸(LCA-Val-Gly);
19)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ala);
20)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタン酸(LCA-Val-Val);
21)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸(LCA-Val-Leu);
22)(2S,3R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Val-Ile);
23)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸(LCA-Val-Met);
24)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-フェニルプロパン酸(LCA-Val-Phe);
25)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(LCA-Val-Trp);
26)1-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸(LCA-Val-Pro);
27)(S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ser);
28)(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ブタン酸(LCA-Val-Thr);
29)(R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸(LCA-Val-Cys);
30)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(LCA-Val-Tyr);
31)(S)-4-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-オキソブタン酸(LCA-Val-Asn);
32)(S)-5-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-5-オキソペンタン酸(LCA-Val-Gln);
33)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)コハク酸(LCA-Val-Asp);
34)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン二酸(LCA-Val-Glu);
35)(S)-6-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ヘキサン酸(LCA-Val-Lys);
36)(S)-5-グアニジノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン酸(LCA-Val-Arg);及び
37)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)プロパン酸(LCA-Val-His)。
【請求項5】
胆汁酸にアミノ酸が結合された下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を含む、肝炎の予防または治療用薬学的組成物:
[化1]
【化2】
前記化学式1において、
、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【請求項6】
前記胆汁酸は、リトコール酸(LCA)、ウルソデオキシコール酸(UDCA)、コール酸(CA)、ヒオデオキシコール酸(HDCA)、デオキシコール酸(DCA)、及びケノデオキシコール酸(CDCA)からなる群から選択されたことを特徴とする、請求項5に記載の肝炎の予防または治療用薬学的組成物。
【請求項7】
前記肝炎は、B型肝炎またはD型肝炎であることを特徴とする、請求項5に記載の薬学的組成物。
【請求項8】
前記化学式1で表される化合物は、下記の化合物群から選択される何れか1つであることを特徴とする、請求項5に記載の薬学的組成物:
1)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Ile);
2)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(UDCA-Ile);
3)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(UDCA-Val);
4)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(UDCA-Trp);
5)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(UDCA-Tyr);
6)(2S,3R)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸(CA-Ile);
7)(S)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸(CA-Val);
8)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(HDCA-Ile);
9)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(HDCA-Val);
10)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(DCA-Ile);
11)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(DCA-Val);
12)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(DCA-Trp);
13)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(DCA-Tyr);
14)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(CDCA-Ile);
15)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(CDCA-Val);
16)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(CDCA-Trp);
17)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(CDCA-Tyr);
18)2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)酢酸(LCA-Val-Gly);
19)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ala);
20)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタン酸(LCA-Val-Val);
21)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸(LCA-Val-Leu);
22)(2S,3R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Val-Ile);
23)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸(LCA-Val-Met);
24)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-フェニルプロパン酸(LCA-Val-Phe);
25)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(LCA-Val-Trp);
26)1-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸(LCA-Val-Pro);
27)(S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ser);
28)(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ブタン酸(LCA-Val-Thr);
29)(R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸(LCA-Val-Cys);
30)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(LCA-Val-Tyr);
31)(S)-4-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-オキソブタン酸(LCA-Val-Asn);
32)(S)-5-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-5-オキソペンタン酸(LCA-Val-Gln);
33)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)コハク酸(LCA-Val-Asp);
34)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン二酸(LCA-Val-Glu);
35)(S)-6-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ヘキサン酸(LCA-Val-Lys);
36)(S)-5-グアニジノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン酸(LCA-Val-Arg);
37)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)プロパン酸(LCA-Val-His);
38)1-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸(LCA-Pro);
39)(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸(LCA-Thr);
40)(R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸(LCA-Cys);
41)(S)-5-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-5-オキソペンタン酸(LCA-Gln);
42)(S)-5-グアニジノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸(LCA-Arg);
43)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-5-イル)プロパン酸(LCA-His);
44)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(LCA-Val);
45)2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-酢酸(LCA-Gly);
46)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-プロパン酸(LCA-Ala);
47)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Leu);
48)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸(LCA-Met);
49)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-フェニルプロパン酸(LCA-Phe);
50)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(LCA-Trp);
51)(S)-3-ヒドロキシ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)プロパン酸(LCA-Ser);
52)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(LCA-Tyr);
53)(S)-4-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-4-オキソブタン酸(LCA-Asn);
54)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)コハク酸(LCA-Asp);
55)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン二酸(LCA-Glu);及び
56)(S)-6-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ヘキサン酸(LCA-Lys)。
【請求項9】
胆汁酸にアミノ酸が結合された下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその食品学的に許容可能な担体を含む、肝炎の予防または改善用健康機能食品組成物:
[化1]
【化3】
前記化学式1において、
、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【請求項10】
前記胆汁酸は、リトコール酸(LCA)、ウルソデオキシコール酸(UDCA)、コール酸(CA)、ヒオデオキシコール酸(HDCA)、デオキシコール酸(DCA)、及びケノデオキシコール酸(CDCA)からなる群から選択されたことを特徴とする、請求項9に記載の肝炎の予防または改善用健康機能食品組成物。
【請求項11】
前記肝炎は、B型肝炎またはD型肝炎であることを特徴とする、請求項9に記載の健康機能食品組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なアミノ酸誘導体、その製造方法及びそれを含む肝炎治療用薬学的組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
B型肝炎ウイルス(Hepatitis B virus、HBV)は、1967年Blumberg(1976年、この功労でノーベル医学賞を受賞)によって発見された以後、世界的に最も高い感染率で人類に被害を与えているウイルスの1つとして知られている。HBV感染は、無症状感染、慢性感染、肝硬変、肝細胞癌に移行する多様な臨床経過を示し、慢性疾患罹患率及び死亡率を増加させる。HBV感染による慢性肝炎、肝硬変及び肝細胞癌は、大韓民国の50代男性死亡原因1位を占めており、特に、HBV感染による発病が主をなす肝細胞癌による死亡率は、全世界17位であって、OECD国家のうち圧倒的1位である。
【0003】
D型肝炎(Hepatitis D virus、HDV)は、D型肝炎ウイルスによって発生する疾病を言う。1977年、イタリアのRizzettoなどが慢性B型肝炎保有者の肝細胞核でD型肝炎ウイルスを初めて見つけた。HDVは、欠陥RNAウイルスであって、植物ウイルスのみに見つけられる原状のRNA遺伝子(circular RNAgenome)を有したという点で非常に特異なウイルスである。RNA遺伝子とHDV抗原とで構成されたヌクレオカプシドがB型肝炎ウイルス表面抗原(Hepatitis B surfaceantigen、HBsAg)からなる外皮で取り囲まれており、ウイルスの増殖は、double rolling circle機転による。急性D型肝炎は、HDVとHBVとが同時感染されるか、既存の慢性B型肝炎保有者でHDVが重複して感染される形態に表われる。したがって、HDV感染は、付随的なHBV感染対象者で発生することができる。HDVに重複して感染される場合、HBV単独感染に比べて肝損傷の程度が激しく、迅速に肝硬変症に進行すると知られている。このように、HBV感染で明白な未充足医学的必要がHBV及びHDV共同感染対象者にはるかに切迫している。
【0004】
このような理由から見る時、B型肝炎とD型肝炎は、これに対する効果的な治療戦略が早急に要求される実情である。
【0005】
ワクチンの開発でB型肝炎の予防が一部可能になったが、既存のB型肝炎治療剤は、ウイルスの逆転写酵素(Reverse Transcriptase;RT)活性を抑制するNucleos(t)ide系阻害剤(NRTI)とインターフェロンαとが使われており、完治が可能なC型肝炎治療剤とは異なって、NRTIは、ウイルス生活史の後期を標的としており、ウイルスcccDNA除去が行われず、根本的治療になることができず、インターフェロンも、長期投与による副作用及び耐性の危険性が高く、完治が行われず、新たな治療戦略が要求されている。既存のNRTIとインターフェロンとの併用投与を通じてより高い効能を得ようとする臨床試みが持続的に進められたが、既存の治療剤の如何なる併用療法も、単一療法に比べて高い効能に到達することができない実情である。
【0006】
一方、最近、HBV感染時に作用する宿主受容体としてNa Taurocholate Cotransporting Peptide(NTCP)が究明され、遺伝的にNTCPが除去される場合、ウイルス感染が起こらず、内因性リガンドがウイルス付着を抑制することが確認されることにより、NTCPがウイルス感染を抑制することができる標的として究明された。NTCP阻害剤の場合、ウイルスのPreS1ペプチドあるいは宿主の免疫能を増強させるためのTLR7 agonistなどが現在開発中であるが、現在、臨床的に使われる治療剤は、全くない実情であり、特に、NTCPとPreS1との結合を標的する新規な合成低分子化合物の開発は報告されていない。
【0007】
これにより、本発明者らは、既存の治療剤とは異なるウイルス生活史の初期を標的として、それを抑制する新たな機転の治療剤を通じた根本的な治療方法を開発するために、ウイルスの感染の最も初期段階である細胞侵入過程を抑制する新たな機転の抗ウイルス効果を示すことができる物質を研究した結果、ウイルスの受容体結合peptideであるPreS1のNTCP結合を遮断してウイルスの細胞内進入を抑制することができる新規な物質を発掘し、前記物質が既存にPreS1結合を抑制すると報告された内因性胆汁酸に比べて数十倍以上高い抑制能を示すことができるということを確認して、本発明を完成した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、肝炎治療の効能を有する新規な化合物を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、肝炎の予防または治療用薬学的組成物を提供することである。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、肝炎の予防または改善用健康機能食品組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を果たすために、
【0012】
本発明は、胆汁酸にアミノ酸が結合された化合物、その光学異性体(enantiomer)、その部分立体異性体(diastereomer)またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0013】
さらに、本発明は、胆汁酸にアミノ酸が結合された化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を含む肝炎の予防または治療用薬学的組成物を提供する。
【0014】
さらに、本発明は、胆汁酸にアミノ酸が結合された化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその食品学的に許容可能な担体を含む肝炎の予防または改善用健康機能食品組成物を提供する。
【0015】
また、本発明は、胆汁酸にアミノ酸が結合された化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を治療的に有効な量で肝炎の治療を必要とする患者に投与する段階を含む肝炎の治療方法を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明による化学式1で表される化合物は、NTCPに結合してHBVまたはHDV PreS1ペプチドの結合を抑制する効果に優れ、これにより、HBVまたはHDVの細胞内進入及び細胞付着を抑制する効果があるので、HBV及びHDV感染による疾患の予防、治療または改善用組成物として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明による実施例1、実施例38ないし実施例56及び比較例1の化合物に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合を抑制することができる抑制能を確認した結果を示すグラフである。
図2】本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例50(LCA-Trp)、実施例52(LCA-Tyr)及び実施例44(LCA-Val)の化合物に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合抑制能を確認した結果を示すグラフである。
図3】本発明による実施例1ないし実施例3、実施例6ないし実施例11、実施例14ないし実施例15、実施例44及び比較例1ないし比較例6の化合物に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合抑制能を確認した結果を示すグラフである。
図4】本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例2(UDCA-Ile)及び実施例3(UDCA-Val)の化合物に対して、蛍光標職されたpreS1 peptide結合抑制能を蛍光イメージングを通じて示すグラフである。
図5】本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例2(UDCA-Ile)及び実施例3(UDCA-Val)の化合物に対して、細胞レベルでの毒性を確認した結果を示すグラフである。
図6】HBeAgに対する酵素免疫測定法(ELISA)分析及びサザンブロット(southern blot)分析を行って細胞内HBVウイルス進入(侵入)抑制能を評価するためのウイルス感染実験プロトコルである。
図7】本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例52(LCA-Tyr)、実施例51(LCA-Ser)、実施例55(LCA-Glu)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)、実施例25(LCA-Val-Trp)、実施例10(DCA-Ile)、比較例1(LCA)及び比較例2(UDCA)の化合物に対して、HBeAg ELISA分析を通じてHBeAg吸光度(O.D.)レベルを確認した結果を示すグラフである。
図8】本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例52(LCA-Tyr)、実施例51(LCA-Ser)、実施例55(LCA-Glu)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)、実施例25(LCA-Val-Trp)、実施例10(DCA-Ile)、比較例1(LCA)及び比較例2(UDCA)の化合物に対して、サザンブロット分析を通じてHBeAg DNA及びそれを定量化した相対的複製率(relative replication、%)を確認した結果を示すグラフである。
図9】本発明による実施例4ないし実施例5、実施例12ないし実施例13、実施例16ないし実施例17及び比較例2(UDCA)、比較例5(DCA)及び比較例6(CDCA)の化合物に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合を抑制することができる抑制能を確認した結果を示すグラフである。
図10】本発明による実施例4(UDCA-Trp)の化合物に対して、濃度別のPreS1とNTCP発現細胞株との結合抑制能を確認した結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を詳しく説明する。
【0019】
化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩
【0020】
本発明は、胆汁酸にアミノ酸が結合された下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を提供する:
【0021】
[化1]
【0022】
【化1】
【0023】
前記化学式1において、
【0024】
、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0025】
【0026】
【0027】
望ましくは、
【0028】
前記R、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0029】
【0030】
より望ましくは、前記R1、R2及びR3のうちから1種以上が水素でもある。
【0031】
本発明による一実施例において、
【0032】
前記R、R及びRは、独立して水素であり;
【0033】
【0034】
本発明による一実施例において、前記胆汁酸は、リトコール酸(Lithocholic acid、LCA)、ウルソデオキシコール酸(Ursodeoxycholic acid、UDCA)、コール酸(Cholic acid、CA)、ヒオデオキシコール酸(Hyodeoxycholic acid、HDCA)、デオキシコール酸(Deoxycholic acid、DCA)またはケノデオキシコール酸(Chenodeoxycholic acid、CDCA)である。
【0035】
本発明による一実施例において、前記化学式1で表される化合物の望ましい例は、下記の化合物群が挙げられ、これらの化学構造式を下記表1及び表2に示した。
【0036】
1)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Ile);
【0037】
2)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(UDCA-Ile);
【0038】
3)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(UDCA-Val);
【0039】
4)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(UDCA-Trp);
【0040】
5)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(UDCA-Tyr);
【0041】
6)(2S,3R)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸(CA-Ile);
【0042】
7)(S)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸(CA-Val);
【0043】
8)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(HDCA-Ile);
【0044】
9)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(HDCA-Val);
【0045】
10)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(DCA-Ile);
【0046】
11)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(DCA-Val);
【0047】
12)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(DCA-Trp);
【0048】
13)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(DCA-Tyr);
【0049】
14)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(CDCA-Ile);
【0050】
15)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(CDCA-Val);
【0051】
16)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(CDCA-Trp);
【0052】
17)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(CDCA-Tyr);
【0053】
18)2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)酢酸(LCA-Val-Gly);
【0054】
19)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ala);
【0055】
20)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタン酸(LCA-Val-Val);
【0056】
21)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸(LCA-Val-Leu);
【0057】
22)(2S,3R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Val-Ile);
【0058】
23)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸(LCA-Val-Met);
【0059】
24)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-フェニルプロパン酸(LCA-Val-Phe);
【0060】
25)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(LCA-Val-Trp);
【0061】
26)1-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸(LCA-Val-Pro);
【0062】
27)(S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ser);
【0063】
28)(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ブタン酸(LCA-Val-Thr);
【0064】
29)(R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸(LCA-Val-Cys);
【0065】
30)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(LCA-Val-Tyr);
【0066】
31)(S)-4-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-オキソブタン酸(LCA-Val-Asn);
【0067】
32)(S)-5-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-5-オキソペンタン酸(LCA-Val-Gln);
【0068】
33)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)コハク酸(LCA-Val-Asp);
【0069】
34)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン二酸(LCA-Val-Glu);
【0070】
35)(S)-6-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ヘキサン酸(LCA-Val-Lys);
【0071】
36)(S)-5-グアニジノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン酸(LCA-Val-Arg);及び
【0072】
37)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)プロパン酸(LCA-Val-His)。
【0073】
本発明の前記化学式1で表される化合物は、薬学的に許容可能な塩の形態で使用することができ、塩としては、薬学的に許容可能な遊離酸(free acid)によって形成された酸付加塩が有用である。薬学的に許容可能な塩という表現は、患者に比較的非毒性であり、無害な有効作用を有する濃度であって、この塩に起因した副作用が、前記化学式1の塩基化合物の有益な効能をを落とさない前記化学式1の塩基化合物の如何なる有機または無機付加塩を意味する。これらの塩は、遊離酸としては無機酸と有機酸とを使用することができ、無機酸としては、塩酸、臭素酸、硝酸、硫酸、過塩素酸、リン酸などを使用することができ、有機酸としては、クエン酸、酢酸、乳酸、マイレン酸、フマル酸、グルコン酸、メタンスルホン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、ガラクツロン酸、エンボン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、シュウ酸、(D)または(L)リンゴ酸、マイレン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、4-トルエンスルホン酸、サリチル酸、クエン酸、安息香酸またはマロン酸などを使用することができる。また、これらの塩は、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)及びアルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩など)などを含む。例えば、酸付加塩としては、酢酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カムシル酸塩、クエン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩酸化物、 臭素酸塩/臭素酸化物、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化水素酸化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ナフチル酸塩、2-ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸、パモ酸塩、リン酸塩/水素リン酸塩/二水素リン酸塩、糖酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオールアミン、グリシン、リジン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミン、亜鉛塩などが含まれ、これらのうち、塩酸塩またはトリフルオロ酢酸塩が望ましい。
【0074】
また、本発明の前記化学式1で表される化合物は、薬学的に許容される塩だけではなく、通常の方法によって製造可能なあらゆる塩、異性体、水化物及び溶媒化物をいずれも含む。
【0075】
本発明による付加塩は、通常の方法で製造することができ、例えば、前記化学式1の化合物を水混和性有機溶媒、例えば、アセトン、メタノール、エタノール、またはアセトニトリルなどに溶かし、過量の有機酸を加えるか、無機酸の酸水溶液を加えた後、沈殿させるか、結晶化させて製造することができる。引き続き、この混合物で溶媒や過量の酸を蒸発させた後、乾燥させて付加塩を得るか、または析出された塩を吸引濾過させて製造することができる。
【0076】
本発明は、抗HBV活性を有する前記化学式1の化合物の任意のあらゆる互変異性体に関するもので特定 の前記化学式1の化合物は、溶媒化物の形態及び非溶媒化物の形態、例えば、水和された形態に存在できると理解される。本発明は、抗HBV活性を有するこのようなあらゆる溶媒化された形態を包括するものと理解される。
【0077】
化合物の製造方法
【0078】
本発明は、下記の反応式1に示すように、
【0079】
化合物2と化合物3とを有機溶媒に溶解し、反応させて化合物4を得る段階(段階1);及び
【0080】
化合物4を水酸化ナトリウムまたはトリフルオロ酢酸と反応させて化合物1を得る段階(段階2);
【0081】
を含む前記化学式1で表される化合物の製造方法を提供する:
【0082】
[反1]
【0083】
【化2】
【0084】
前記反応式1において、
【0085】
、R及びRは、前記定義したようであり;
【0086】
は、Rであり;
【0087】
は、前記定義したようであり;
【0088】
【0089】
本発明による製造方法において、望ましくは、前記R1、R及びRのうち、1種以上が水素でもある。
【0090】
本発明による製造方法において、前記段階1の有機溶媒は、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルホルムアミド(DMF)、エタノール、テトラヒドロフラン(THF)、ベンゼン、KOH/MeOH、MeOH、トルエン、ヘキサン、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトン、及びクロロベンゼンからなる群から選択される1種以上でも、望ましくは、ジクロロメタン(DCM)及びジメチルホルムアミド(DMF)からなる群から選択される1種以上でもある。
【0091】
本発明による製造方法において、前記段階1は、反応時に、N-メチルモルホリン(NMM)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(EDC)、及び4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)からなる群から選択される1種以上の物質をさらに追加することもできる。
【0092】
本発明による製造方法において、前記段階2の反応は、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルホルムアミド(DMF)、エタノール、テトラヒドロフラン(THF)、ベンゼン、KOH/MeOH、MeOH、トルエン、ヘキサン、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトン、及びクロロベンゼンからなる群から選択される1種以上の溶媒からなるものでもあり、望ましくは、ジクロロメタン(DCM)及びエタノールからなる群から選択される1種以上の溶媒からなることができる。
【0093】
また、本発明は、下記の反応式2に示すように、
【0094】
化合物5と化合物3とを有機溶媒に溶解し、反応させて化合物6を得る段階(段階1);及び
【0095】
化合物6を水酸化ナトリウム、トリフルオロ酢酸またはPd/C(Palladium on carbon)及び水素ガス(Hgas)と反応させて化合物1を得る段階(段階2);
【0096】
を含む前記化学式1で表される化合物の製造方法を提供する:
【0097】
[反2]
【0098】
【化3】
【0099】
前記反応式2において、
【0100】
、R及びRは、前記定義したようであり;
【0101】
【0102】
は、前記定義したようであり;
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
本発明による製造方法において、望ましくは、前記R、R及びRのうち、1種以上が水素でもある。
【0107】
より望ましくは、前記R、R及びRは、独立して水素でもある。
【0108】
本発明による製造方法において、前記反応式2の段階1の有機溶媒は、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルホルムアミド(DMF)、エタノール、テトラヒドロフラン(THF)、ベンゼン、KOH/MeOH、MeOH、トルエン、ヘキサン、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトン、及びクロロベンゼンからなる群から選択される1種以上でも、望ましくは、ジクロロメタン(DCM)及びジメチルホルムアミド(DMF)からなる群から選択される1種以上のものかもしれない。
【0109】
本発明による製造方法において、前記反応式2の段階1は、反応時に、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、ヘキサフルオロホスフェートアザベンズトリアゾールテトラメチルウロニウム(HATU)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)からなる群から選択される1種以上の物質をさらに追加することもあり得る。
【0110】
本発明による製造方法において、前記反応式2の段階2の反応は、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルホルムアミド(DMF)、エタノール、テトラヒドロフラン(THF)、ベンゼン、KOH/MeOH、MeOH、トルエン、ヘキサン、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトン、及びクロロベンゼンからなる群から選択される1種以上の溶媒からなることができる、望ましくは、ジクロロメタン(DCM)及びエタノールからなる群から選択される1種以上の溶媒からなることができる。
【0111】
肝炎の予防または治療用薬学的組成物
【0112】
本発明は、胆汁酸にアミノ酸が結合された下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を含む肝炎の予防または治療用薬学的組成物を提供する:
【0113】
[化1]
【0114】
【化4】
【0115】
前記化学式1において、
【0116】
、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0117】
【0118】
【0119】
本発明による薬学的組成物において、望ましくは、前記R、R及びRのうち、1種以上が水素でもある。
【0120】
前記化学式1で表される化合物の望ましい例は、下記の化合物群が挙げられ、これらの化学構造式を下記表1ないし表3に示した。
【0121】
1)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Ile);
【0122】
2)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(UDCA-Ile);
【0123】
3)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(UDCA-Val);
【0124】
4)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(UDCA-Trp);
【0125】
5)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(UDCA-Tyr);
【0126】
6)(2S,3R)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸(CA-Ile);
【0127】
7)(S)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸(CA-Val);
【0128】
8)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(HDCA-Ile);
【0129】
9)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(HDCA-Val);
【0130】
10)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(DCA-Ile);
【0131】
11)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(DCA-Val);
【0132】
12)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(DCA-Trp);
【0133】
13)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(DCA-Tyr);
【0134】
14)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(CDCA-Ile);
【0135】
15)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(CDCA-Val);
【0136】
16)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(CDCA-Trp);
【0137】
17)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(CDCA-Tyr);
【0138】
18)2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)酢酸(LCA-Val-Gly);
【0139】
19)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ala);
【0140】
20)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタン酸(LCA-Val-Val);
【0141】
21)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸(LCA-Val-Leu);
【0142】
22)(2S,3R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Val-Ile);
【0143】
23)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸(LCA-Val-Met);
【0144】
24)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-フェニルプロパン酸(LCA-Val-Phe);
【0145】
25)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(LCA-Val-Trp);
【0146】
26)1-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸(LCA-Val-Pro);
【0147】
27)(S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ser);
【0148】
28)(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ブタン酸(LCA-Val-Thr);
【0149】
29)(R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸(LCA-Val-Cys);
【0150】
30)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(LCA-Val-Tyr);
【0151】
31)(S)-4-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-オキソブタン酸(LCA-Val-Asn);
【0152】
32)(S)-5-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-5-オキソペンタン酸(LCA-Val-Gln);
【0153】
33)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)コハク酸(LCA-Val-Asp);
【0154】
34)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン二酸(LCA-Val-Glu);
【0155】
35)(S)-6-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ヘキサン酸(LCA-Val-Lys);
【0156】
36)(S)-5-グアニジノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン酸(LCA-Val-Arg);
【0157】
37)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)プロパン酸(LCA-Val-His);
【0158】
38)1-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸(LCA-Pro);
【0159】
39)(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸(LCA-Thr);
【0160】
40)(R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸(LCA-Cys);
【0161】
41)(S)-5-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-5-オキソペンタン酸(LCA-Gln);
【0162】
42)(S)-5-グアニジノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸(LCA-Arg);
【0163】
43)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-5-イル)プロパン酸(LCA-His);
【0164】
44)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(LCA-Val);
【0165】
45)2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-酢酸(LCA-Gly);
【0166】
46)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-プロパン酸(LCA-Ala);
【0167】
47)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Leu);
【0168】
48)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸(LCA-Met);
【0169】
49)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-フェニルプロパン酸(LCA-Phe);
【0170】
50)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(LCA-Trp);
【0171】
51)(S)-3-ヒドロキシ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)プロパン酸(LCA-Ser);
【0172】
52)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(LCA-Tyr);
【0173】
53)(S)-4-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-4-オキソブタン酸(LCA-Asn);
【0174】
54)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)コハク酸(LCA-Asp);
【0175】
55)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン二酸(LCA-Glu);及び
【0176】
56)(S)-6-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ヘキサン酸(LCA-Lys)。
【0177】
本発明による薬学的組成物において、前記肝炎は、B型肝炎やD型肝炎かもしれない。
【0178】
本発明による前記化学式1で表される化合物は、HBV PreS1(Myr-GTNLSVPNPLGFFPDHQLDPAFGANSNNPDWDFNPNKDHWPEANQV-Lys(FITC))とNTCP(Na Taurocholate Cotransporting Peptide)発現細胞株との結合を抑制する効果及び/またはヒトNTCP発現細胞株であるHepG2-NTCP細胞で細胞内HBVウイルス侵入(進入)及び感染を抑制する効果に優れている(実験例1ないし実験例4参照)。
【0179】
本発明による薬学的組成物において、
【0180】
前記R、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0181】
【0182】
【0183】
本発明者らは、前記化合物がHBV PreS1(Myr-GTNLSVPNPLgFFPDHQLDPAFGANSNNPDWDFNPNKDHWPEANQV-Lys(FITC))peptideとNa Taurocholate Cotransporting Peptide(NTCP)との結合を抑制する効果及び/またはHBVウイルスの細胞内侵入(進入)及び感染を抑制する効果を確認した(実験例1ないし実験例4参照)。
【0184】
本発明による薬学的組成物において、
【0185】
望ましくは、前記R、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0186】
前記R、R及びRのうち、2種以上は水素であることを特徴とし;
【0187】
【0188】
この際、前記化学式1で表される化合物は、HBVウイルスの細胞内侵入(進入)及び感染を抑制する効果と共に(実験例4参照)、HBV PreS1 peptideとNTCPとの結合を抑制する効果が、従来のリトコール酸及びその誘導体に比べて、優れているように表われる(実験例1ないし実験例3参照)。
【0189】
本発明による薬学的組成物において、
【0190】
より望ましくは、前記R、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0191】
前記R、R及びRのうち、2種以上は水素であることを特徴とし;
【0192】
【0193】
この際、前記化学式1で表される化合物は、HBVウイルスの細胞内侵入(進入)及び感染を抑制する効果と共に(実験例4参照)、HBV PreS1 peptideとNTCPとの結合抑制能が向上してPreS1のみ処理した群に比べて40%レベル以下に抑制する効果が表われる(実験例1ないし実験例3参照)。
【0194】
本発明による薬学的組成物において、
【0195】
さらに望ましくは、前記R、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0196】
前記R、R及びRのうち、2種以上は水素であることを特徴とし;
【0197】
【0198】
この際、前記化学式1で表される化合物は、HBVウイルスの細胞内侵入(進入)及び感染を抑制する効果と共に(実験例4参照)、HBV PreS1 peptideとNTCPとの結合抑制能が向上してPreS1のみ処理した群に比べて20%レベル以下に抑制する効果が表われる(実験例1ないし実験例3参照)。
【0199】
本発明による薬学的組成物において、
【0200】
さらに望ましくは、前記R、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0201】
前記R、R及びRのうち、2種以上は水素であることを特徴とし;
【0202】
【0203】
この際、前記化学式1で表される化合物は、HBVウイルスの細胞内侵入(進入)及び感染を抑制する効果と共に(実験例4参照)、HBV PreS1 peptideとNTCPとの結合抑制能が向上してPreS1のみ処理した群に比べて5%レベル未満に抑制する効果が表われる(実験例1ないし実験例3参照)。
【0204】
本発明による薬学的組成物において、
【0205】
最も望ましくは、前記Rは、水素であり;
【0206】
前記R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0207】
前記R及びRのうち、1種以上は水素であることを特徴とし;
【0208】
【0209】
この際、前記化学式1で表される化合物は、HBV PreS1 peptideとNTCPとの結合抑制効果及びHBVウイルスの細胞内侵入(進入)及び感染を抑制する効果がHBV誘発群及び他の類似した構造の誘導体に比べて、顕著に向上するものでもある(実験例1ないし実験例4参照)。
【0210】
本発明の一実施例によれば、前記化学式1で表される化合物は、下記の化合物のうち、1種以上であることが特に望ましい:
【0211】
1)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Ile);
【0212】
2)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(UDCA-Ile);
【0213】
3)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(UDCA-Val);
【0214】
4)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(UDCA-Trp);
【0215】
10)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(DCA-Ile);
【0216】
12)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(DCA-Trp);及び
【0217】
16)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(CDCA-Trp)。
【0218】
したがって、本発明による前記化学式1で表される化合物は、NTCPに結合してHBV PreS1 peptideの結合を抑制する効果に優れ、前記のような効果を通じてHBVウイルスの細胞内進入及び細胞付着を抑制する効果があるので、HBV感染による疾患の予防または治療用薬学的組成物として有用である。
【0219】
本発明による前記化学式1で表される化合物は、慢性B型肝炎患者またはD型肝炎患者の治療及び進行抑制に使用が可能であり、特に、肝硬変あるいは肝細胞癌によって肝移植を受けた患者から新たな感染を抑制する用途として使用が可能であり、NTCP標的化及びHBVの細胞内進入の抑制を通じてウイルス感染の初期段階を標的として作用する機転を通じて、HBVまたはHDV肝炎による慢性B型肝炎またはD型肝炎で関連する肝機能の損傷、肝炎、肝硬変及び肝癌疾患の予防または治療用途としても使用することができる。
【0220】
また、本発明による前記化学式1で表される化合物は、慢性B型肝炎またはD型肝炎患者での疾病の治療及び進行抑制のために単独あるいは既存の治療剤と併用して使用が可能である。
【0221】
本発明の組成物を医薬品として使用する場合、前記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含有する薬学的組成物は、臨床投与時に多様な下記の経口または非経口の投与形態で製剤化されて投与されるが、これに限定されるものではない。
【0222】
経口投与用剤形としては、例えば、錠剤、丸剤、硬質/軟質カプセル剤、液剤、懸濁剤、乳化剤、シロップ剤、顆粒剤、エリキシル剤などがあるが、これらの剤形は、有効成分以外に希釈剤(例:ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース及び/またはグリシン)、滑沢剤(例:シリカ、タルク、ステアリン酸及びそのマグネシウムまたはカルシウム塩及び/またはポリエチレングリコール)を含有している。錠剤は、またマグネシウムアルミニウムシリケート、澱粉ペースト、ゼラチン、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及び/またはポリビニルピロリジンのような結合剤を含有することができ、場合によっては、澱粉、寒天、アルギン酸またはそのナトリウム塩のような崩壊剤または沸騰混合物及び/または吸収剤、着色剤、香味剤、及び甘味剤を含有することができる。
【0223】
また、本発明による前記化学式1で表される化合物の人体に対する投与量は、患者の年齢、体重、性別、投与形態、健康状態及び疾患程度によって変わり、体重が70kgである大人患者を基準とする時、一般的に、0.1~1,000mg/日であり、望ましくは、1~500mg/日であり、医師または薬剤師の判断によって、一定時間間隔で1日1回ないし数回に分割投与することもできる。
【0224】
肝炎の予防または改善用健康機能食品組成物
【0225】
本発明は、胆汁酸にアミノ酸が結合された下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその食品学的に許容可能な担体を含む肝炎の予防または改善用健康機能食品組成物を提供する:
【0226】
[化1]
【0227】
【化5】
【0228】
前記化学式1において、
【0229】
、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【0230】
【0231】
【0232】
本発明による健康機能食品組成物において、望ましくは、前記R、R及びRのうち、1種以上が水素でもある。
【0233】
本発明による健康機能食品組成物において、前記肝炎は、 B型肝炎やD型肝炎かもしれない。
【0234】
本発明の組成物を健康機能食品として使用する場合、食品の種類には、特に制限はない。本発明の組成物を添加することができる食品の例としては、ドリンク剤、肉類、ソーセージ、パン、ビスケット、餅、チョコレート、キャンディー類、スナック類、お菓子類、ピザ、ラーメン、その他の麺類、ガム類、アイスクリーム類を含む酪農製品、各種のスープ、飲料水、アルコール飲料及びビタミン複合剤、乳製品及び乳加工製品などがあり、通常の意味での健康機能性食品をいずれも含む。
【0235】
本発明の前記化学式1で表される化合物を含有する健康機能食品組成物は、食品にそのまま添加するか、他の食品または食品成分と共に使われ、通常の方法によって適切に使われる。有効成分の混合量は、その使用目的(予防または改善用)によって適するように決定される。一般的に、健康機能食品中の前記組成物の量は、全体食品重量の0.1~90重量部に加えることができる。しかし、健康保持を目的とするか、または健康調節を目的とする長期間の摂取の場合には、前記量は前記範囲以下であり、安全性面で何らの問題がないために、有効成分は、前記範囲以上の量でも使用できる。
【0236】
本発明の前記化学式1で表される化合物を含有する健康機能食品組成物は、指示された比率で必須成分として本発明の組成物を含有する以外には、他の成分には特に制限がなく、通常の飲料のようにさまざまな香味剤または天然炭水化物などを追加成分として含有することができる。前述した天然炭水化物の例は、モノサッカライド、例えば、ブドウ糖、果糖など;ジサッカライド、例えば、マルトース、スクロースなど;及びポリサッカライド、例えば、デキストリン、シクロデキストリンのような通常の糖、及びキシリトール、ソルビトール、エリスリトールなどの糖アルコールである。前述したものの以外の香味剤として天然香味剤(タウマチン、ステビア抽出物(例えば、レバウディオサイドA、グリチルリチンなど)及び合成香味剤(サッカリン、アスパルテームなど)を有利に使用することができる。前記天然炭水化物の比率は、本発明の健康機能食品組成物100当たり、一般的に、約1~20g、望ましくは、約5~12gである。
【0237】
前記以外に、本発明の前記化学式1で表される化合物を含有する健康機能食品組成物は、さまざまな栄養剤、ビタミン、鉱物(電解質)、合成風味剤及び天然風味剤などの風味剤、着色剤及び増進剤(チーズ、チョコレートなど)、ペクチン酸及びその塩、アルギン酸及びその塩、有機酸、保護性コロイド増粘剤、pH調節剤、安定化剤、防腐剤、グリセリン、アルコール、炭酸飲料に使われる炭酸化剤などを含有することができる。その他に、本発明の健康機能性食品組成物は、天然果汁及び果汁飲料及び野菜飲料の製造のための果肉を含有することができる。
【0238】
このような成分は、独立して、または組み合わせて使用することができる。このような添加剤の比率は、そんなに重要ではないが、本発明の有効物質を含有する健康機能性食品組成物100重量部当たり、0.1~約20重量部の範囲で選択されることが一般的である。
【0239】
以下、本発明を下記の実施例によってさらに詳しく説明する。但し、下記の実施例は、本発明を例示するものであり、本発明の内容が、下記の実施例によって限定されるものではない。
【0240】
以下、本発明を下記の実施例によってさらに詳しく説明する。但し、下記の
【0241】
実施例は、本発明を例示するものであり、本発明の内容が、下記の実施例によって限定されるものではない。
【0242】
<準備例>機器及び試薬
【0243】
実施例に使われたあらゆる開始物質と試薬は、Aldrich、Alfa Aesar、TCIなどから購入して使用した。反応に使われた各種の硝子は、80℃のオーブンでDryして使用した。空気及び水分に敏感な化合物を扱う反応は、Ar gasを注入して反応を進めた。反応進行の態様は、Thin-layer-chromatographyとUV light、p-Anisaldehyde、Ninhydrinなどを通じて確認した。Column chromatographyは、silica gel 60(230-400mesh)を用いてHexane、Ethyl acetate、Dichloromethane、Metanolなどの溶媒を組み合わせて使用した。
【0244】
H-NMR spectraは、Bruker Avance 400(400MHz for H)spectrometersを用いて分析した。H NMR chemical shift値は、TM(tetramethylsilane)を内部基準として使用してparts per milion(ppm)単位で表現された。NMR Signalは、s(singlet)、m(multiplet)、d(doublet)、t(triplet)、q(quartet)、dd(doublet of doublets)などに表記され、coupling constatntは、hertz(Hz)単位で表現された。
【0245】
<実施例1>(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸の製造(LCA-Ile)
【0246】
【化6】
【0247】
出発物質Lithocholic acid(100mg、0.264mmol)とL-Isoleucine Methyl ester hydrochloride(53mg、0.290mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(0.476mmol)とをdry DCM 6mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.264mmol)を追加し、Ar gas充填後、常温でovernight反応を進めた。TLCで出発物質がなくなったことが確認されれば、2N-HClで反応を中止させ、DCM溶媒で希釈させた。有機層は、DCMとHOとで洗って抽出した。抽出した有機層は、MgSOで乾燥させ、evaporatorを用いて溶媒を除去した。Column chromatographyを通じて反応混合物を精製して中間体を得た(100mg、49%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(91.5mg、0.182mmol)をEthanol 9mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 6mLを入れ、30分間反応を進めた。TLCで出発物質がなくなったことが確認されれば、evaporatorを用いてEthanolを除去し、0℃でconcentrated hydrochloric acidでacidifyした。生成された沈殿物は、フィルターで濾過し、水で洗って最終化合物(実施例1;LCA-Ile)を収得した(86mg、97%)。
【0248】
(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylpentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.80-0.90(m、13H)、0.99-1.22(m、11H)、1.29-1.39(m、7H)、1.46-1.55(m、2H)、1.58-1.82(m、6H)、1.82-1.88(m、1H)、1.99-2.08(m、1H)、2.15-2.23(m、1H)、3.32-3.35(m、1H)、4.15(t、J=7.0Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.45(s、1H、OH)、7.94(d、J=8.4Hz、1H、NH)。12.50(bs、1H、COOH)。
【0249】
<実施例2>(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸の製造(UDCA-Ile)
【0250】
【化7】
【0251】
出発物質Ursodeoxycholic acid(100mg、0.255mmol)とL-Isoleucine Methyl ester hydrochloride(51mg、0.281mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(0.459mmol)とをdry DCM 5mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.281mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(121mg、91%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(30mg、0.058mmol)をEthanol 2mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化(deprotection)を進行して最終化合物(実施例2;UDCA-Ile)を収得した(19mg、66%)。
【0252】
(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-dihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylpentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H、CH3)、0.79-0.94(m、13H)、1.08-1.25(m、9H)、1.28-1.41(m、7H)、1.42-1.51(m、3H)、1.60-1.86(m、6H)、1.88-1.98(m、1H)、1.98-2.11(m、1H)、2.14-2.26(m、1H)、3.87(d、J=6.6Hz、1H、OH)、4.15(t、J=7.3Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.44(s、1H、OH)、7.91(d、J=8.4Hz、1H、NH)。12.45(bs、1H、COOH)。
【0253】
<実施例3>(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸の製造(UDCA-Val)
【0254】
【化8】
【0255】
出発物質Ursodeoxycholic acid(100mg、0.255mmol)とL-Valine Methyl ester hydrochloride(50mg、0.281mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(0.459mmol)とをdry DCM 5mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.281mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(110mg、86%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(30mg、0.058mmol)をEthanol 2mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例3;UDCA-Val)を収得した(28mg、98%)。
【0256】
(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-dihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H、CH3)、0.82-0.93(m、13H)、1.05-1.25(m、8H)、1.26-1.41(m、7H)、1.42-1.52(m、3H)、1.60-1.70(m、3H)、1.70-1.89(m、2H)、1.89-1.98(m、1H)、1.98-2.11(m、3H)、2.15-2.27(m、1H)、3.87(d、J=7.0Hz、1H、OH)、4.11(t、J=7.0Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.45(s、1H、OH)、7.89(d、J=9.9Hz、1H、NH)。12.40(bs、1H、COOH)。
【0257】
<実施例4>(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸の製造(UDCA-Trp)
【0258】
【化9】
【0259】
出発物質Ursodeoxycholic acid(50mg、0.127mmol)とL-Tryptophan methyl ester hydrochloride(39mg、0.152mmol)、4-Dimethylaminopyridine(1.5mg、0.013mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.153mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(59mg、83%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.084mmol)をEthanol 9mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 6mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例4;UDCA-Trp)を収得した(24mg、40%)。
【0260】
H-NMR(500MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H)、0.83-0.87(m、7H)、0.87-0.99(m、2H)、1.00-1.50(m、15H)、1.53-1.74(m、4H)、1.77-1.86(m、1H)、1.88-2.01(m、2H)、2.03-2.11(m、1H)、2.94-3.00(m、1H)、3.11-3.17(m、1H)、3.23-3.35(m、2H)、3.88(d、J=5.6Hz、1H)、4.39-4.44(m、1H)、4.45(d、J=3.6Hz、1H)、6.94-6.98(m、1H)、7.03-7.07(m、1H)、7.09-7.11(m、1H)、7.32(d.J=6.4Hz、1H)、7.51(d、J=6.4Hz、1H)、7.98-8.02(m、1H)、10.83(s、1H)、12.58(bs、1H)。
【0261】
<実施例5>(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸の製造(UDCA-Tyr)
【0262】
【化10】
【0263】
出発物質Ursodeoxycholic acid(100mg、0.255mmol)とL-Tyrosine methyl ester hydrochloride(71mg、0.306mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.153mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体(118mg、81%)を得た。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.084mmol)をEthanol 9mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 6mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例5;UDCA-Tyr)を収得した(27mg、57%)。
【0264】
H-NMR(500MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H)、0.82-0.88(m、6H)、0.89-1.01(m、2H)、1.02-1.24(m、6H)、1.25-1.50(m、10H)、1.53-1.60(m、1H)、1.61-1.76(m、3H)、1.79-1.87(m、1H)、1.89-1.98(m、2H)、2.02-2.09(m、1H)、2.67-2.74(m、1H)、2.86-2.92(m、1H)、3.24(bs、2H)、3.88(d、J=5.6Hz、1H)、4.25-4.31(m、1H)、4.45(d、J=3.6Hz、1H)、6.63(d、J=6.8Hz、2H)、6.99(d、J=6.8Hz、2H)、8.02(d、J=6.4Hz、1H)、9.20(s、1H)、12.55(bs、1H)。
【0265】
<実施例6>(2S,3R)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸の製造(CA-Ile)
【0266】
【化11】
【0267】
出発物質cholic acid(300mg、0.742mmol)とL-Isoleucine Methyl ester hydrochloride(162mg、0.890mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(1.113mmol)とをdry DCM 4mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.965mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(349mg、90%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(30mg、0.056mmol)をEthanol 2.7mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 1.8mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例6;CA-Ile)を収得した(24mg、79%)。
【0268】
(2S,3R)-3-methyl-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-trihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)pentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.58(s、3H、CH3)、0.76-0.88(m、10H)、0.89-0.96(m、3H)、1.08-1.48(m、14H)、1.56-1.68(m、3H)、1.68-1.82(m、4H)、1.92-2.07(m、2H)、2.08-2.27(m、3H)、3.12-3.24(m、1H、CH)、3.60(s、1H、CH)、3.78(s、1H、CH)、4.15(t、J=6.6Hz、1H、CHCHCH3CH2)、7.91(d、J=8.2Hz、1H、NH)。12.34(bs、1H、COOH)。
【0269】
<実施例7>(S)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸の製造(CA-Val)
【0270】
【化12】
【0271】
出発物質cholic acid(300mg、0.742mmol)とL-Valine Methyl ester hydrochloride(149mg、0.890mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(1.113mmol)とをdry DCM 4mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.965mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(333mg、88%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.096mmol)をEthanol 4.5mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 3mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例7;CA-Val)を収得した(31mg、64%)。
【0272】
(S)-3-methyl-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-trihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)butanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.58(s、3H、CH3)、0.73-0.90(m、10H)、0.90-1.01(m、3H)、1.06-1.51(m、11H)、1.53-1.69(m、3H)、1.69-1.84(m、3H)、1.90-2.08(m、3H)、2.08-2.30(m、3H)、3.10-3.17(m、1H、CH)、3.60(s、1H、CH)、3.78(s、1H、CH)、4.11(t、J=5.6Hz、1H、CHCHCH3CH2)、7.90(d、J=7.5Hz、1H、NH)。12.46(bs、1H、COOH)。
【0273】
<実施例8>(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸の製造(HDCA-Ile)
【0274】
【化13】
【0275】
出発物質Hyodeoxycholic acid(300mg、0.764mmol)とL-Isoleucine Methyl ester hydrochloride(167mg、0.917mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(1.146mmol)とをdry DCM 4mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.993mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(300mg、76%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(30mg、0.058mmol)をEthanol 2.7mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 1.8mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例8;HDCA-Ile)を収得した(15mg、52%)。
【0276】
(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-dihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylpentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.78-0.91(m、12H)、0.92-1.25(m、13H)、1.29-1.54(m、9H)、1.59-1.69(m、2H)、1.69-1.81(m、2H)、1.87-1.95(m、1H)、1.97-2.07(m、1H)、2.15-2.24(m、1H)、3.77-3.85(m、1H、CH)、4.15(t、J=8.0Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.25(s、1H、OH)、4.44(s、1H、OH)、7.92(d、J=8.6Hz、1H、NH)。12.32(bs、1H、COOH)。
【0277】
<実施例9>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸の製造(HDCA-Val)
【0278】
【化14】
【0279】
出発物質Hyodeoxycholic acid(300mg、0.764mmol)とL-Valine Methyl ester hydrochloride(154mg、0.917mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(1.146mmol)とをdry DCM 4mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.993mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(355mg、92%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(40mg、0.079mmol)をEthanol 3.7mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2.5mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例9;HDCA-Val)を収得した(30mg、77%)。
【0280】
(S)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-dihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.80-0.92(m、12H)、0.91-1.25(m、11H)、1.26-1.56(m、8H)、1.60-1.70(m、2H)、1.71-1.86(m、2H)、1.88-1.95(m、1H)、1.97-2.08(m、2H)、2.16-2.26(m、1H)、3.77-3.86(m、1H、CH)、4.11(t、J=7.1Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.24(s、1H、OH)、4.42(s、1H、OH)、7.91(d、J=7.2Hz、1H、NH)。12.48(bs、1H、COOH)。
【0281】
<実施例10>(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸の製造(DCA-Ile)
【0282】
【化15】
【0283】
出発物質Deoxycholic acid(200mg、0.509mmol)とL-Isoleucine Methyl ester hydrochloride(110mg、0.611mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(0.764mmol)とをdry DCM 4mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.764mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(208mg、79%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.096mmol)をEthanol 2.7mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 1.8mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例10;DCA-Ile)を収得した(44mg、90%)。
【0284】
(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-dihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylpentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.78-0.88(m、10H)、0.88-0.95(m、3H)、0.96-1.22(m、6H)、1.21-1.41(m、9H)、1.41-1.56(m、3H)、1.56-1.68(m、3H)、1.69-1.86(m、5H)、1.96-2.09(m、1H)、2.13-2.25(m、1H)、3.75-3.81(m、1H、CH)、4.13(s、1H、OH)、4.18(t、J=4.2Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.46(s、1H、OH)、7.91(d、J=8.0Hz、1H、NH)。12.46(bs、1H、COOH)。
【0285】
<実施例11>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸の製造(DCA-Val)
【0286】
【化16】
【0287】
出発物質Deoxycholic acid(200mg、0.509mmol)とL-Valine Methyl ester hydrochloride(102mg、0.611mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(0.764mmol)とをdry DCM 4mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.764mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(204mg、79%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.099mmol)をEthanol 4.6mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 3.1mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例11;DCA-Val)を収得した(40mg、82%)。
【0288】
(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-dihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.80-0.89(m、10H)、0.89-0.96(m、3H)、0.97-1.21(m、5H)、1.23-1.40(m、8H)、1.40-1.56(m、3H)、1.56-1.67(m、3H)、1.69-1.85(m、4H)、1.96-2.06(m、2H)、2.15-2.27(m、1H)、3.74-3.82(m、1H、CH)、4.11(t、J=7.3Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.18(s、1H、OH)、4.47(s、1H、OH)、7.90(d、J=8.4Hz、1H、NH)。12.49(bs、1H、COOH)。
【0289】
<実施例12>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸の製造(DCA-Trp)
【0290】
【化17】
【0291】
出発物質Deoxycholic acid(50mg、0.127mmol)とL-Tryptophan methyl ester hydrochloride(39mg、0.152mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.153mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体(62mg、83%)を得た。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.084mmol)をEthanol 9mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 6mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例12;DCA-Trp)を収得した(24mg、39%)。
【0292】
H-NMR(500MHz、DMSO-d6)δ=0.57(s、3H)、0.79-0.90(m、7H)、0.90-1.49(m、16H)、1.53-1.83(m、6H)、1.86-1.92(m、1H)、1.93-2.02(m、1H)、2.04-2.12(m、1H)、2.94-3.00(m、1H)、3.11-3.21(m、2H)、3.59-3.64(m、1H)、4.14(d、J=2.8Hz、1H)、4.33(d、J=3.6Hz、1H)、4.45-4.39(m、1H)、6.94-6.98(m、1H)、7.03-7.07(m、1H)、7.10-7.12(m、1H)、7.32(d、J=6.4Hz、1H)、7.51(d、J=6.4Hz、1H)、8.05(d、J=6Hz、1H)、10.84(s、1H)、12.59(bs、1H)。
【0293】
<実施例13>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸の製造(DCA-Tyr)
【0294】
【化18】
【0295】
出発物質Deoxycholic acid(100mg、0.255mmol)とL-Tyrosine methyl ester hydrochloride(71mg、0.306mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.153mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体(110mg、76%)を得た。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.088mmol)をEthanol 9mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 6mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例13;DCA-Tyr)を収得した(24mg、49%)。
【0296】
H-NMR(500MHz、DMSO-d6)δ=0.57(s、3H)、0.84(s、3H)、0.85-0.90(m、4H)、0.91-1.13(m、4H)、1.13-1.38(m、9H)、1.41-1.65(m、6H)、1.65-1.83(m、4H)、1.90-1.98(m、1H)、2.02-2.10(m、1H)、2.67-2.73(m、1H)、2.86-2.92(m、1H)、3.77(bs、1H)、4.19(d、J=3.2Hz、1H)、4.24-4.30(m、1H)、4.47(d、J=3.6Hz、1H)、6.63(d、J=6.8Hz、2H)、6.99(d、J=6.8Hz、2H)、8.02(d、J=6.4Hz、1H)、9.19(s、1H)、12.56(bs、1H)。
【0297】
<実施例14>(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸の製造(CDCA-Ile)
【0298】
【化19】
【0299】
出発物質Chenodeoxycholic acid(200mg、0.509mmol)とL-Isoleucine Methyl ester hydrochloride(110mg、0.611mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(0.916mmol)とをdry DCM 5mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.764mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(206mg、78%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.096mmol)をEthanol 4.5mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 3mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例14;CDCA-Ile)を収得した(44mg、90%)。
【0300】
(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-dihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylpentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.55(s、3H、CH3)、0.64-0.92(m、13H)、1.04-1.28(m、8H)、1.29-1.50(m、7H)、1.59-1.85(m、6H)、1.87-1.94(m、1H)、1.96-2.10(m、2H)、2.14-2.26(m、2H)、3.13-3.23(m、1H、CH)、3.59-3.65(m、1H、CH)、4.10(t、J=4.2Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.12(s、1H、OH)、4.31(s、1H、OH)、7.90(d、J=9.1Hz、1H、NH)。12.47(bs、1H、COOH)。
【0301】
<実施例15>(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸の製造(CDCA-Val)
【0302】
【化20】
【0303】
出発物質Chenodeoxycholic acid(200mg、0.509mmol)とL-Valine Methyl ester hydrochloride(102mg、0.611mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(0.916mmol)とをdry DCM 4mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.764mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(199mg、77%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.099mmol)をEthanol 4.6mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 3.1mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例15;CDCA-Val)を収得した(45mg、87%)。
【0304】
(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-dihydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.77-0.92(m、13H)、1.03-1.27(m、9H)、1.28-1.51(m、8H)、1.59-1.84(m、7H)、1.86-1.95(m、1H)、1.99-1.21(m、1H)、2.12-2.26(m、2H)、3.11-3.23(m、1H、CH)、3.58-3.65(m、1H、CH)、4.11(s、1H、OH)、4.14(t、J=7.2Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.31(s、1H、OH)、7.91(d、J=8.8Hz、1H、NH)。12.46(bs、1H、COOH)。
【0305】
<実施例16>(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸の製造(CDCA-Trp)
【0306】
【化21】
【0307】
出発物質Chenodeoxycholic acid(50mg、0.127mmol)とL-Tryptophan methyl ester hydrochloride(39mg、0.152mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.153mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体(50mg、66%)を得た。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.084mmol)をEthanol 9mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 6mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例16;CDCA-Trp)を収得した(26mg、53%)。
【0308】
H-NMR(500MHz、DMSO-d6)δ=0.56(s、3H)、0.81-0.90(m、8H)、0.91-1.36(m、14H)、1.41-1.64(m、4H)、1.65-1.82(m、2H)、1.92-2.00(m、1H)、2.04-2.11(m、1H)、2.94-3.00(m、1H)、3.11-3.16(m、1H)、3.34-3.39(m、1H)、3.77(bs、1H)、4.19(bs、1H)、4.37-4.44(m、1H)、4.47(d、J=3.6Hz、1H)、6.94-6.98(m、1H)、7.03-7.07(m、1H)、7.10-7.12(m、1H)、7.31(d、J=6.4Hz、2H)、7.51(d、J=6.4Hz、2H)、8.01-8.06(m、1H)、10.83(s、1H)、12.59(bs、1H)。
【0309】
<実施例17>(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸の製造(CDCA-Tyr)
【0310】
【化22】
【0311】
出発物質Chenodeoxycholic acid(100mg、0.255mmol)とL-Tyrosine methyl ester hydrochloride(71mg、0.306mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.153mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体(123mg、85%)を得た。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.088mmol)をEthanol 9mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 6mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例17;CDCA-Tyr)を収得した(27mg、57%)。
【0312】
H-NMR(500MHz、DMSO-d6)δ=0.58(s、3H)、0.80-0.91(m、6H)、0.91-1.49(m、16H)、1.52-1.83(m、6H)、1.85-2.00(m、2H)、2.02-2.10(m、1H)、2.14-2.23(m、1H)、2.67-2.73(m、1H)、2.86-2.92(m、1H)、3.13-3.22(m、1H)、3.62(s、1H)、4.12(d、J=2.4Hz、1H)、4.24-4.30(m、1H)、4.32(d、J=4Hz、1H)、6.62(d、J=6.8Hz、2H)、6.99(d、J=6.8Hz、2H)、8.01(d、J=6.4Hz、1H)、9.19(s、1H)、12.58(bs、1H)。
【0313】
下記表1に実施例1ないし実施例17の化学構造式を示した。
【0314】
【表1】
【0315】
<実施例18>2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)酢酸の製造(LCA-Val-Gly)
【0316】
【化23】
【0317】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Glycine Methyl ester hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(110mg、95%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.091mmol)をEthanol 5mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 3mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例18;LCA-Val-Gly)を収得した(38mg、79%)。
【0318】
2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)acetic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.79-0.90(m、13H)、0.97-1.08(m、4H)、1.12-1.24(m、6H)、1.27-1.39(m、7H)、1.46-1.55(m、2H)、1.57-1.70(m、3H)、1.73-1.84(m、2H)、1.90-2.06(m、3H)、2.16-2.24(m、1H)、3.67(d、J=16.24Hz、1H、CH)、4.16(t、J=7.62Hz、2H、CH2)、4.45(s、1H、OH)、7.82(d、J=8.44Hz、1H、NH)、8.12(s、1H、NH)。
【0319】
<実施例19>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸の製造(LCA-Val-Ala)
【0320】
【化24】
【0321】
出発物質Lithocholic acid-Val(50mg、0.105mmol)とL-Alanine Methyl ester hydrochloride(0.126mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.126mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.126mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(43mg、81%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(33mg、0.058mmol)をEthanol 3mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例19;LCA-Val-Ala)を収得した(26.5mg、83%)。
【0322】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)propanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.79-0.91(m、13H)、0.97-1.21(m、10H)、1.24-1.38(m、10H)、1.45-1.56(m、2H)、1.58-1.70(m、3H)、1.73-1.84(m、2H)、1.86-1.96(m、2H)、1.97-2.06(m、1H)、2.14-2.24(m、1H)、4.10-4.23(m、2H、CHCH3、CH)、7.80(d、J=8.88Hz、1H、NH)、8.23(d、J=6.04Hz、1H、NH)、12.47(bs、1H、COOH)。
【0323】
<実施例20>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタン酸の製造(LCA-Val-Val)
【0324】
【化25】
【0325】
出発物質Lithocholic acid-Val(50mg、0.105mmol)とL-Valine Methyl ester hydrochloride(0.126mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.126mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.126mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(59mg、95%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.085mmol)をEthanol 2mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例2;LCA-Val-Val)を収得した(40mg、82%)。
【0326】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-3-methylbutanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.79-0.90(m、19H)、0.97-1.23(m、10H)、1.27-1.38(m、7H)、1.45-1.54(m、2H)、1.58-1.70(m、3H)、1.73-1.83(m、2H)、1.88-1.96(m、2H)、1.99-2.08(m、2H)、2.14-2.23(m、1H)、4.08(dd、J=7.72、5.80Hz、1H、CH)、4.24(t、J=8.20Hz、1H、CH)、4.45(s、1H、OH)、7.81(d、J=8.80Hz、1H、NH)、7.90(d、J=8.00Hz、1H、NH)、12.56(bs、1H、COOH)。
【0327】
<実施例21>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸の製造(LCA-Val-Leu)
【0328】
【化26】
【0329】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Leucine Methyl Ester Hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(109mg、82%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.08 1mmol)をEthanol 3mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例21;LCA-Val-Leu)を収得した(40mg、85%)。
【0330】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-4-methylpentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.79-0.91(m、19H)、0.96-1.23(m、10H)、1.27-1.39(m、7H)、1.45-1.54(m、4H)、1.58-1.70(m、4H)、1.73-1.83(m、2H)、1.87-1.96(m、2H)、1.99-2.09(m、1H)、2.12-2.22(m、1H)、4.16(q、J=7.33Hz、2H、CH、CHCH2)、4.45(bs、1H、OH)、7.79(d、J=8.84Hz、1H、NH)、8.07(d、J=7.04Hz、1H、NH)、12.52(bs、1H、COOH)。
【0331】
<実施例22>(2S,3R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルペンタン酸の製造(LCA-Val-Ile)
【0332】
【化27】
【0333】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Isoleucine Methyl ester hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(121mg、82%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.083mmol)をEthanol 3mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例22;LCA-Val-Ile)を収得した(37mg、75%)。
【0334】
(2S,3R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-3-methylpentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.80-0.89(m、19H)、0.97-1.23(m、13H)、1.28-1.38(m、7H)、1.45-1.55(m、2H)、1.57-1.70(m、3H)、1.71-1.83(m、3H)、1.87-1.96(m、2H)、1.99-2.08(m、1H)、2.13-2.22(m、1H)、4.11(t、J=7.12Hz、1H、CH)、4.23(t、J=7.76Hz、1H、CH)、4.46(d、J=4.52Hz、1H、OH)、7.80(d、J=8.72Hz、1H、NH)、7.92(d、J=8.40Hz、1H、NH)、12.54(bs、1H、COOH)。
【0335】
<実施例23>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸の製造(LCA-Val-Met)
【0336】
【化28】
【0337】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Methionine methyl ester hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(100mg、79%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(40mg、0.066mmol)をEthanol 2mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 1mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例23;LCA-Val-Met)を収得した(31mg、79%)。
【0338】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-4-(methylthio)butanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.80-0.90(m、13H)、0.96-1.23(m、11H)、1.28-1.38(m、7H)、1.28-1.38(m、7H)、1.46-1.71(m、5H)、1.74-1.96(m、6H)、2.00-2.10(m、5H)、2.12-2.21(m、1H)、4.14(t、J=7.86Hz、1H、CH)、4.21-4.29(m、1H、CHCH2)、4.46(d、J=3.68Hz、1H、OH)、7.82(t、J=8.26Hz、1H、NH)、8.19(dd、J=27.68、7.72Hz、1H、NH)、12.64(bs、1H、COOH)。
【0339】
<実施例24>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-フェニルプロパン酸の製造(LCA-Val-Phe)
【0340】
【化29】
【0341】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Phenylalanine Methyl ester hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(119mg、89%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.076mmol)をEthanol 5mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 3mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例24;LCA-Val-Phe)を収得した(33.2mg、69%)。
【0342】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-3-phenylpropanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.75-0.90(m、13H)、0.97-1.09(m、4H)、1.10-1.25(m、6H)、1.27-1.38(m、7H)、1.46-1.54(m、2H)、1.56-1.70(m、3H)、1.73-1.83(m、2H)、1.87-2.03(m、3H)、2.88(q、J=7.65Hz、1H、CH3)、3.02(q、J=6.37Hz、1H、CH3)、4.16(t、J=8.20Hz、1H、CH)、4.38(q、J=7.19Hz、1H、CHCH2)、4.46(d、J=4.40Hz、1H、OH)、7.16-7.27(m、5H、Ar)、7.73(d、J=9.28Hz、1H、NH)、8.18(d、J=8.60Hz、1H、NH)、12.68(bs、1H、COOH)。
【0343】
<実施例25>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸の製造(LCA-Val-Trp)
【0344】
【化30】
【0345】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Tryptophan Methyl Ester Hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(134mg、94%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.073mmol)をEthanol 2mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 1mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例25;LCA-Val-Trp)を収得した(38.6mg、80%)。
【0346】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-3-(1H-indol-3-yl)propanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.58(s、3H、CH3)、0.78-0.90(m、13H)、0.97-1.22(m、10H)、1.26-1.39(m、7H)、1.44-1.54(m、2H)、1.56-1.70(m、4H)、1.72-1.83(m、2H)、1.88-2.02(m、2H)、2.13-2.23(m、1H)、3.02(q、J=7.28Hz、1H、CH2)、3.14(q、J=7.13Hz、1H、CH2)、4.20(t、J=7.36Hz、1H、CH)、4.45(m、2H、OH、CH)、6.96(t、J=7.28Hz、1H、Ar)、7.05(t、J=7.08Hz、1H、Ar)、7.16(s、1H、Ar)、7.31(d、J=8.24Hz、1H、Ar)、7.51(d、J=8.24Hz、1H、Ar)、7.75(d、J=8.24Hz、1H、NH)、10.85(s、1H、NH)、12.55(bs、1H、COOH)。
【0347】
<実施例26>1-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸の製造(LCA-Val-Pro)
【0348】
【化31】
【0349】
出発物質Lithocholic acid-Val(70mg、0.147mmol)とL-Proline Methyl Ester Hydrochloride(0.176mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.176mmol)とをdry DCM 2mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.176mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(66mg、76%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.085mmol)をEthanol 2mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例26;LCA-Val-Pro)を収得した(25mg、52%)。
【0350】
1-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanoyl)pyrrolidine-2-carboxylic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.80-0.93(m、13H)、0.97-1.22(m、10H)、1.27-1.38(m、7H)、1.46-1.71(m、5H)、1.73-2.02(m、7H)、2.07-2.20(m、2H)、3,31-3.40(m、1H)、1.46-1.71(m、5H)、3.56(q、J=7.29Hz、1H、CH2)、3.81(q、J=7.64Hz、1H、CH2)、4.20(s、1H、CH)、4.27(t、J=8.74Hz、1H、CH)、4.66(bs、1H、OH)、8.04(d、J=8.28Hz、1H、NH)。
【0351】
<実施例27>(S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸の製造(LCA-Val-Ser)
【0352】
【化32】
【0353】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Serine Methyl Ester Hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(113mg、91%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(40mg、0.069mmol)をEthanol 2mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例27;LCA-Val-Ser)を収得した(35.2mg、91%)。
【0354】
(S)-3-hydroxy-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)propanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.79-0.91(m、13H)、0.97-1.24(m、11H)、1.27-1.39(m、7H)、1.45-1.70(m、6H)、1.73-1.85(m、2H)、1.88-2.07(m、2H)、2,17-2.26(m、1H)、3.58-3.70(m、2H)、4.18-4.27(m、2H)、4.45(d、J=4.72Hz、1H、OH)、7.82(d、J=9.08Hz、1H、NH)、8.04(d、J=7.92Hz、1H、NH)。
【0355】
<実施例28>(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ブタン酸の製造(LCA-Val-Thr)
【0356】
【化33】
【0357】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Threonine Methyl ester hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(115mg、93%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(51.2mg、0.087mmol)をEthanol 3mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例28;LCA-Val-Thr)を収得した(50mg、99%)。
【0358】
(2S,3S)-3-hydroxy-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)butanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.80-0.91(m、13H)、0.97-1.23(m、13H)、1.27-1.39(m、7H)、1.45-1.71(m、5H)、1.73-1.85(m、2H)、1.89-2.09(m、3H)、2.14-2.24(m、1H)、4.08-4.21(m、2H)、4.25(q、J=6.61Hz、1H、CH)、4.45(s、1H、OH)、4.87(s、1H)、7.73(t、J=6.04Hz、1H、NH)、7.86(t、J=6.18Hz、1H、NH)、12.50(bs、1H、COOH)。
【0359】
<実施例29>(R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸の製造(LCA-Val-Cys)
【0360】
【化34】
【0361】
出発物質Lithocholic acid-Val(50mg、0.105mmol)とL-Cysteine Methyl Ester Hydrochloride(0.126mmol)、HATU(0.126mmol)、N,N-Diisopropylethylamine(DIPEA)(0.126mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(10mg、17%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(10mg、0.017mmol)をEthanol 1mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 1mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例29;LCA-Val-Cys)を収得した(1.7mg、17%)。
【0362】
(R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-3-mercaptopropanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.81-0.91(m、13H)、0.98-1.24(m、10H)、1.27-1.39(m、7H)、1.45-1.55(m、2H)、1.58-1.71(m、3H)、1.72-1.85(m、2H)、1.88-2.08(m、3H)、2.16-2.26(m、1H)、2.70-2.89(m、2H)、4.17(t、J=7.44Hz、1H、CH)、4.32-4.38(m、1H、CH)、4.45(d、J=4.28Hz、1H、OH)、7.87(d、J=9.12Hz、1H、NH)、8.16(d、J=7.56Hz、1H、NH)、12.85(bs、1H、COOH)。
【0363】
<実施例30>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸の製造(LCA-Val-Tyr)
【0364】
【化35】
【0365】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Tyrosine methyl ester hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(100mg、73%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(45mg、0.069mmol)をEthanol 3mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例30;LCA-Val-Tyr)を収得した(33mg、75%)。
【0366】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-3-(4-hydroxyphenyl)propanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.76-0.91(m、12H)、0.96-1.23(m、10H)、1.27-1.39(m、7H)、1.45-1.55(m、2H)、1.57-1.71(m、3H)、1.74-1.94(m、3H)、1.95-2.04(m、1H)、2.14-2.23(m、1H)、2.71-2.92(m、2H)、4.13-4.21(m、1H)、4.26-4.34(m、1H)、4.46(s、1H、OH)、6.62(d、J=6.64Hz、2H、Ar)、6.99(d、J=6.64Hz、2H、Ar)、7.72(d、J=9.00Hz、1H、NH)、8.07-8.12(m、1H、NH)、9.20(s、1H、Ar-OH)、12.57(bs、1H、COOH)。
【0367】
<実施例31>(S)-4-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-オキソブタン酸の製造(LCA-Val-Asn)
【0368】
【化36】
【0369】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Asparagine tert-butyl ester hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 1mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(117mg、86%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.077mmol)をDCM 2mLに溶かしてTFA 1mLを入れ、反応を進めた。TLCで出発物質がなくなったことが確認されれば、evaporatorを用いて溶媒を除去し、methanolで溶かして除去することを3回繰り返し、Column chromatographyを通じて反応混合物を精製して最終化合物(実施例31;LCA-Val-Asn)を収得した(26mg、57%)。
【0370】
(S)-4-amino-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-4-oxobutanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H、CH3)、0.78-0.92(m、13H)、0.97-1.27(m、11H)、1.30-1.41(m、5H)、1.45-1.55(m、3H)、1.57-1.67(m、2H)、1.71-1.85(m、3H)、1.87-2.04(m、3H)、2.18-2.27(m、1H)、2.38-2.57(m、2H)4.16(dd、J=8.66、6.74Hz、1H、CH)、4.40(d、J=6.49Hz、1H、OH)、4.88-4.98(m、1H、CH)、6.91(s、1H、NHH)、7.45(s、1H、NHH)、7.83(d、J=8.96Hz、1H、NH)、7.99(s、1H、NH)、12.53(bs、1H、COOH)。
【0371】
<実施例32>(S)-5-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-5-オキソペンタン酸の製造(LCA-Val-Gln)
【0372】
【化37】
【0373】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Glutamine tert-Butyl ester hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mL/DMF 1mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(126mg、91%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(60mg、0.083mmol)をDCM 2mLに溶かしてTFA 1mLを入れ、反応を進めた。TLCで出発物質がなくなったことが確認されれば、evaporatorを用いて溶媒を除去し、methanolで溶かして除去することを3回繰り返し、Column chromatographyを通じて反応混合物を精製して最終化合物(実施例32;LCA-Val-Gln)を収得した(26mg、57%)。
【0374】
(S)-5-amino-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-5-oxopentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.78-0.90(m、13H)、0.97-1.24(m、10H)、1.27-1.39(m、7H)、1.44-1.70(m、5H)、1.71-1.83(m、3H)、1.87-1.99(m、3H)、2.05-2.16(m、2H)、2.18-2.29(m、2H)、3.32-3.41(m、1H)、4.05-4.28(m、3H)、6.78(s、1H)、7.26(s、1H)、7.74-7.84(m、1H)、8.14-8.25(m、1H)、12.46(bs、1H、COOH)。
【0375】
<実施例33>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)コハク酸の製造(LCA-Val-Asp)
【0376】
【化38】
【0377】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Aspartic acid dimethyl ester Hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 3mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(93.6mg、72%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(40mg、0.065mmol)をEthanol 3mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例33;LCA-Val-Asp)を収得した(36.4mg、95%)。
【0378】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)succinic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(d、J=5.04Hz、3H、CH3)、0.77-0.91(m、12H)、0.95-1.23(m、11H)、1.27-1.40(m、7H)、1.44-1.55(m、2H)、1.56-1.71(m、3H)、1.72-1.84(m、2H)、1.87-2.06(m、3H)、2.09-2.27(m、2H)、2.51-2.72(m、2H)、4.16-4.23(m、1H)、4.47-4.55(m、1H、OH)、7.76-7.85(m、1H、NH)、8.26(dd、J=22.24、8.00Hz、1H、NH)、12.67(bs、1H、COOH)、12.80(bs、1H、COOH)。
【0379】
<実施例34>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン二酸の製造(LCA-Val-Glu)
【0380】
【化39】
【0381】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とDimethyl L-Glutamate Hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 2mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(62.8mg、94%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(10mg、0.016mmol)をEthanol 2mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 1mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例34;LCA-Val-Glu)を収得した(9mg、92%)。
【0382】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)pentanedioic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(d、J=3.2Hz、3H、CH3)、0.79-0.91(m、13H)、0.96-1.24(m、11H)、1.26-1.39(m、7H)、1.45-1.71(m、5H)、1.72-1.84(m、3H)、1.87-2.06(m、3H)、2.10-2.30(m、3H)、4.13-4.26(m、3H)、4.45(bs、1H、OH)、7.77-7.83(m、1H、NH)、8.20(dd、J=26.12、7.48Hz、1H、NH)、12.15(bs、1H、COOH)、12.56(bs、1H、COOH)。
【0383】
<実施例35>(S)-6-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ヘキサン酸の製造(LCA-Val-Lys)
【0384】
【化40】
【0385】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とNepsilon-Benzyloxycarbonyl-L-Lysine benzyl ester hydrochloride(0.252mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.252mmol)とをdry DCM 1mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.252mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(171mg、98%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.061mmol)をEthanol 5mLに溶かして10% Pd/Cを入れ、反応を進めた。TLCで出発物質がなくなったことが確認されれば、celiteフィルターを通じてPd/Cを除去し、evaporatorでEthanolを除去し、Column chromatographyを通じて反応混合物を精製して最終化合物(実施例35;LCA-Val-Lys)を収得した(37mg、87%)。
【0386】
(S)-6-amino-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)hexanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H、CH3)、0.77-0.91(m、13H)、0.97-1.42(m、23H)、1.45-1.70(m、8H)、1.73-1.85(m、3H)、1.89-2.08(m、2H)、2.18-2.30(m、2H)、3.64-3.72(m、1H)、2.18-2.30(m、2H)、4.02(t、J=6.76Hz、1H、CH)、4.45(bs、1H、OH)、7.37(d、J=5.60Hz、1H、NH)、7.95(d、J=8.08Hz、1H、NH)。
【0387】
<実施例36>(S)-5-グアニジノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン酸の製造(LCA-Val-Arg)
【0388】
【化41】
【0389】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Arginine methyl ester dihydrochloride(0.252mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(0.273mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.273mmol)とをdry DMF 2mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.273mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(102mg、70%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(22mg、0.034mmol)をEthanol 1mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 1mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例36;LCA-Val-Arg)を収得した(19mg、88%)。
【0390】
(S)-5-guanidino-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)pentanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.80-0.90(m、13H)、0.96-1.25(m、12H)、1.27-1.39(m、7H)、1.44-1.54(m、4H)、1.57-1.84(m、6H)、1.88-2.05(m、3H)、2.18-2.26(m、1H)、3.09(q、J=6.36Hz、1H)、3.33-3.40(m、1H、H-OH)、4.13-4.19(m、2H)、6.87(bs、1H)、7.32(bs、1H)、7.57(t、J=5.24Hz、1H)、7.84(d、J=9.44Hz、1H、NH)、8.21(d、J=7.48Hz、1H、NH)、12.64(bs、1H、COOH)。
【0391】
<実施例37>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)プロパン酸の製造(LCA-Val-His)
【0392】
【化42】
【0393】
出発物質Lithocholic acid-Val(100mg、0.210mmol)とL-Histidine Methyl ester dihydrochloride(0.252mmol)、N-Methylmorpholine(NMM)(0.273mmol)、1-hydroxybenzotriazole hydrate(0.273mmol)とをdry DMF 2mLに溶かす。以後、1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide(EDC)(0.273mmol)を追加し、実施例1の化合物のような方法で中間体を得た(104mg、79%)。Protectionされた部分を除去するために、中間体(50mg、0.079mmol)をEthanol 2mLに溶かしてsodium hydroxide 15% w/v 2mLを入れ、30分間反応を進めた。以後、実施例1の化合物と同様に脱保護化を進行して最終化合物(実施例37;LCA-Val-His)を収得した(20mg、41%)。
【0394】
(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-hydroxy-10,13-dimethyl-hexadecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl)pentanamido)-3-methylbutanamido)-3-(1H-imidazol-4-yl)propanoic acid;H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H、CH3)、0.80-0.91(m、13H)、0.96-1.24(m、11H)、1.27-1.38(m、7H)、1.45-1.71(m、5H)、1.72-1.83(m、2H)、1.87-2.05(m、3H)、2.16-2.26(m、1H)、2.97-3.04(m、1H)、3.10-3.17(m、1H)、4.06(t、J=8.206Hz、1H、CH)、4.50-4.58(m、1H、OH)、7.42(s、1H、CH)、7.91(d、J=8.56Hz、1H、NH)、8.42(d、J=7.60Hz、1H、NH)、9.00(s、1H、CH)、12.92(bs、1H、COOH)、14.18(bs、1H、NH)。
【0395】
下記表2に実施例18ないし実施例37の化学構造式を示した。
【0396】
【表2】
【0397】
<実施例38>1-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸の製造(LCA-Pro)
【0398】
Lithocholic acid(100mg、0.264mmol)とL-Proline methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例38;LCA-Pro)を収得した。
【0399】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H、CH3)、0.82-0.91(m、7H)、0.98-1.22(m、10H)、1.23-1.39(m、7H)、1.45-1.71(m、6H)、1.72-1.95(m、6H)、1.99-2.31(m、4H)、3.34-3.36(m、1H)、3.47-3.52(m、1H)、4.18(q、J=4.17、1H、CH)、12.33(bs、1H、COOH)。
【0400】
<実施例39>(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸の製造(LCA-Thr)
【0401】
Lithocholic acidとL-Threonine methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例39;LCA-Thr)を収得した。
【0402】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.80-0.90(m、13H)、0.99-1.22(m、11H)、1.29-1.39(m、7H)、1.46-1.55(m、2H)、1.58-1.82(m、6H)、1.82-1.88(m、1H)、1.99-2.08(m、1H)、2.15-2.23(m、1H)、3.32-3.35(m、1H)、4.15(t、J=7.0Hz、1H、CHCHCH3CH2)、4.45(s、1H、OH)、7.94(d、J=8.4Hz、1H、NH)。12.50(bs、1H、COOH)。
【0403】
<実施例40>(R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸の製造(LCA-Cys)
【0404】
Lithocholic acidとL-Cysteine Methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例40;LCA-Cys)を収得した。
【0405】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H、CH3)、0.82-0.93(m、7H)、0.98-1.24(m、10H)、1.26-1.40(m、7H)、1.44-1.71(m、6H)、1.72-1.85(m、2H)、1.89-1.96(m、1H)、2.00-2.09(m、1H)、2.13-2.22(m、1H)、2.66-2.77(m、1H)、2.78-2.89(m、1H)、4.30-4.39(m、1H)、4.45(bs、1H、OH)、8.13(d、J=7.20 Hz、1H、NH)、12.80(bs、1H、COOH)。
【0406】
<実施例41>(S)-5-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-5-オキソペンタン酸の製造(LCA-Gln)
【0407】
Lithocholic acidとL-Glutamine tert butyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例41;LCA-Gln)を収得した。
【0408】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H、CH3)、0.84-0.92(m、7H)、1.01-1.12(m、5H)、1.16-1.27(m、9H)、1.31-1.40(m、5H)、1.45-1.56(m、4H)、1.70-1.83(m、4H)、1.88-1.95(m、2H)、2.06-2.13(m、2H)、4.07-4.14(m、1H)、4.88-4.98(m、1H)、6.79(s、1H、NHH)、7.30(s、1H、NHH)、8.08(d、J=7.84 Hz、1H、NH)、12.51(bs、1H、COOH)。
【0409】
<実施例42>(S)-5-グアニジノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸の製造(LCA-Arg)
【0410】
Lithocholic acidとL-Arginine methyl ester dihydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例42;LCA-Arg)を収得した。
【0411】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.83-0.90(s、7H)、0.99-1.22(m、12H)、1.29-1.39(m、8H)、1.45-1.56(m、4H)、1.58-1.70(m、4H)、1.74-1.83(m、2H)、1.94-2.02(m、1H)、2.10-2.19(m、1H)、3.03(d、J=5.08 Hz、1H)、3.92(q、J=6.64 Hz、1H)、4.44(s、1H、OH)、5.76(s、1H)、7.17-7.84(m、4H)、9.30(s、1H)。
【0412】
<実施例43>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-5-イル)プロパン酸の製造(LCA-His)
【0413】
Lithocholic acidとL-Histidine methyl ester dihydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例43;LCA-His)を収得した。
【0414】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.58(s、3H、CH3)、0.80-0.89(s、7H)、0.96-1.22(m、10H)、1.26-1.39(m、8H)、1.45-1.70(m、4H)、1.63-1.70(m、1H)、1.72-1.81(m、2H)、1.87-1.94(m、1H)、1.95-2.02(m、1H)、2.04-2.12(m、1H)、2.95(dd、J=15.24、9.84Hz、1H)、3.11(dd、J=15.10、5.22Hz、1H)、4.44-4.56(m、2H)、7.35(s、1H)、8.23(d、J=8.44 Hz、1H、NH)、8.94(s、1H)、13.98(bs、1H)。
【0415】
<実施例44>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸の準備(LCA-Val)
【0416】
Lithocholic acidとL-Valine Methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例44;LCA-Val)を収得した。
【0417】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H)、0.80-0.95(m、13H)、0.95-2.27(m、28H)、3.30-3.33(m、1H)、4.05-4.15(m、1H)、4.38-4.48(m、1H)、7.83-7.92(m、1H)。12.46(bs、1H)。
【0418】
<実施例45>2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-酢酸の準備(LCA-Gly)
【0419】
Lithocholic acidとL-Glycine Methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例45;LCA-Gly)を収得した。
【0420】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H)、0.83-0.90(m、6H)、0.92-2.18(m、28H)、3.19-3.33(m、1H)、3.62(d、J=6Hz、2H)、4.40-4.46(m、1H)、7.88-7.96(m、1H)、12.45(bs、1H)。
【0421】
<実施例46>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-プロパン酸の準備(LCA-Ala)
【0422】
Lithocholic acidとL-Alanine Methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例46;LCA-Ala)を収得した。
【0423】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H)、0.83-0.93(m、9H)、0.98-2.16(m、28H)、3.19-3.33(m、1H)、3.56-3.68(m、1H)、4.40-4.46(m、1H)、7.88-7.96(m、1H)、12.45(bs、1H)。
【0424】
<実施例47>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸の準備(LCA-Leu)
【0425】
Lithocholic acidとL-Leucine Methyl Ester Hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例47;LCA-Leu)を収得した。
【0426】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H)、0.83-0.90(m、13H)、0.92-2.18(m、30H)、3.29-3.36(m、1H)、4.13-4.23(m、1H)、4.40-4.47(m、1H)、8.00-8.20(m、1H)、12.43(bs、1H)。
【0427】
<実施例48>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸の準備(LCA-Met)
【0428】
Lithocholic acidとL-Methionine Methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例48;LCA-Met)を収得した。
【0429】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H)、0.83-0.90(m、7H)、0.92-2.18(m、34H)、3.19-3.33(m、1H)、4.20-4.29(m、1H)、4.41-4.48(m、1H)、8.00-8.09(m、1H)、12.57(bs、1H)。
【0430】
<実施例49>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-フェニルプロパン酸の準備(LCA-Phe)
【0431】
Lithocholic acidとL-Phenylalanine Methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例49;LCA-Phe)を収得した。
【0432】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.58(s、3H)、0.78-0.88(m、6H)、0.91-2.09(m、28H)、2.77-2.88(m、1H)、2.97-3.07(m、1H)、3.27-3.39(m、1H)、4.24-4.33(m、1H)、4.38-4.50(m、1H)、7.07-7.28(m、5H)、7.85-7.97(m、1H)、12.45(bs、1H)
【0433】
<実施例50>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸の準備(LCA-Trp)
【0434】
Lithocholic acidとL-Tryptophan Methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例50;LCA-Trp)を収得した。
【0435】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H)、0.79-0.91(m、7H)、0.91-2.12(m、28H)、2.93-3.01(m、1H)、3.10-3.17(m、1H)、3.32-3.42(m、1H)、4.38-4.46(m、1H)、6.96(t、J=7.6Hz、1H)、7.05(t、J=7.6Hz、1H)、7.09-7.13(m、1H)、7.32(d、J=7.6Hz、1H)、7.51(d、J=8Hz、1H)、8.06(d、J=8Hz、1H)、10.83(s、1H)、12.56(bs、1H)。
【0436】
<実施例51>(S)-3-ヒドロキシ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)プロパン酸の準備(LCA-Ser)
【0437】
Lithocholic acidとL-Serine Methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例51;LCA-Ser)を収得した。
【0438】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H)、0.83-0.91(m、7H)、0.91-1.40(m、18H)、1.42-1.96(m、7H)、1.99-2.21(m、2H)、3.30-3.38(m、1H)、3.53-3.68(m、2H)、4.18-4.27(m、1H)、4.41-4.47(m、1H)、4.93(bs、1H)、7.93(d、J=8Hz、1H)、12.51(bs、1H)。
【0439】
<実施例52>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸の準備(LCA-Tyr)
【0440】
Lithocholic acidとL-Tyrosine Methyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例52;LCA-Tyr)を収得した。
【0441】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.58(s、3H)、0.80-0.91(m、7H)、0.91-1.39(m、17H)、1.42-1.83(m、7H)、1.85-2.11(m、3H)、2.65-2.74(m、1H)、2.85-2.92(m、1H)、3.29-3.37(m、1H)、4.23-4.31(m、1H)、4.42-4.48(m、1H)、6.62(d、J=8Hz、2H)、6.99(d、J=8Hz、2H)、7.99-8.04(m、1H)、9.19(s、1H)、12.57(bs、1H)。
【0442】
<実施例53>(S)-4-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-4-オキソブタン酸の準備(LCA-Asn)
【0443】
Lithocholic acidとL-Asparagine tert-butyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例53;LCA-Asn)を収得した。
【0444】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H)、0.83-0.93(m、7H)、0.95-2.16(m、27H)、2.36-2.56(m、2H)、3.23-3.35(m、1H)、4.40-4.50(m、1H)、4.87-4.98(m、1H)、6.87(s、1H)、7.34(s、1H)、7.92-7.99(m、1H)、12.45(bs、1H)。
【0445】
<実施例54>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)コハク酸の準備(LCA-Asp)
【0446】
Lithocholic acidとL-Aspartic acid dimethyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例54;LCA-Asp)を収得した。
【0447】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H)、0.81-0.90(m、7H)、0.91-2.16(m、28H)、2.47-2.56(m、1H)、2.61-2.69(m、1H)、3.28-3.37(m、1H)、4.42-4.51(m、1H)、8.08-8.16(m、1H)、12.37(bs、1H)、12.62(bs、1H)。
【0448】
<実施例55>(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン二酸の準備(LCA-Glu)
【0449】
Lithocholic acidとDimethyl L-Glutamate Hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物1のような方法を通じて最終化合物(実施例55;LCA-Glu)を収得した。
【0450】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H)、0.83-0.91(m、7H)、0.91-2.20(m、27H)、2.20-2.55(m、4H)、3.32-3.37(m、1H)、4.11-4.19(m、1H)、4.44-4.50(m、1H)、8.01-8.10(m、1H)、12.50(bs、2H)。
【0451】
<実施例56>(S)-6-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ヘキサン酸の準備(LCA-Lys)
【0452】
Lithocholic acidとNepsilon-Benzyloxycarbonyl-L-Lysine benzyl ester hydrochlorideとを出発物質として、前記化合物35のような方法を通じて最終化合物(実施例56;LCA-Lys)を収得した。
【0453】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.59(s、3H)、0.75-2.17(m、42H)、3.13-3.18(m、2H)、3.26-3.37(m、1H)、4.08-4.16(m、1H)、4.42-4.50(m、1H)、7.06-7.13(m、1H)。
【0454】
下記表3に実施例38ないし実施例56の化学構造式を示した。
【0455】
【表3】
【0456】
<比較例1ないし比較例6>リトコール酸及びその誘導体の準備
【0457】
比較例として、公知の化合物リトコール酸(LCA)、ウルソデオキシコール酸(UDCA)、コール酸(CA)、ヒオデオキシコール酸(HDCA)、デオキシコール酸(DCA)及びケノデオキシコール酸(CDCA)を準備した。
【0458】
前記比較例1ないし比較例6の化学構造式を下記表4に示した。
【0459】
【表4】
【0460】
<実験例1>preS1とNTCP発現細胞株との結合抑制能の評価
【0461】
1-1.実施例1、実施例38ないし実施例56及び比較例1の比較
【0462】
NTCPを発現する細胞株であるHepG2-hNTCP-C4 cell lineを6well plateに2×10/wellのdensityでseedingし、2 day overnight incubation後にconfluencyが80%になった時、4℃に30分incubationした。以後、PreS1(Myr-GTNLSVPNPLGFFPDHQLDPAFGANSNNPDWDFNPNKDHWPEANQV-Lys(FITC))20nMと実施例1、実施例38ないし実施例56の化合物または比較例1の化合物とをそれぞれ50μMの濃度で4℃の培地(culture media)に希釈して処理し、2時間後、mediaをsuctionした後、4℃のPBSで3回ウォッシング(washing)した。細胞をplateから落とすために、0.5mM EDTA PBS solutionを500μl処理して37℃に15分間incubationして細胞が落ちるかを光学顕微鏡を通じて確認した。細胞をpipetingしていずれも取り外した後、1.5ml tubeに集め、centrifugation(4000rpm、4℃、3分)した。Supernatantをsuctionした後、pelletを4℃ PBSで3回ウォッシングした後、flow cytometryを通じてgreen fluorescenceを測定した。この際、NTCPのsubstrateとして知られている化合物として、HBVまたはHDVの進入を減少させると知られたタウロコール酸(Taurocholic acid、TCA)を陽性対照群(positive control)として使用した。
【0463】
図1は、本発明による実施例1、実施例38ないし実施例56及び比較例1の化合物に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合を抑制することができる抑制能を確認した結果を示すグラフである。
【0464】
図1の上段のグラフで、黒色(1)と赤色(2)は、それぞれ何も処理していない陰性対照群(negative control)とPreS1のみ処理したHBV誘発群(HBV preS1)とを意味する。青色(HBV preS1+HBV entry inhibitor)(3)は、それぞれの実施例または比較例に対する蛍光値であって、陰性対照群に近いほどPreS1とNTCP細胞株との結合を抑制したと評価することができる。図1の下段のグラフは、PreS1のみ処理したHBV誘発群(HBV PreS1)に比べて、蛍光の相対的値(%)を示したものであって、値が低いほどPreS1とNTCPとの結合を抑制したと言える。
【0465】
分析の結果、比較例1(LCA)に比べて、実施例46(LCA-Ala)、実施例44(LCA-Val)、実施例47(LCA-Leu)、実施例1(LCA-Ile)、実施例48(LCA-Met)、実施例49(LCA-Phe)、実施例50(LCA-Trp)、実施例38(LCA-Pro)、実施例51(LCA-Ser)、実施例39(LCA-Thr)、実施例40(LCA-Cys)、実施例52(LCA-Tyr)、実施例56(LCA-Lys)及び実施例43(LCA-His)の相対的蛍光強度が低く表われ、実施例44(LCA-Val)、実施例47(LCA-Leu)、実施例1(LCA-Ile)、実施例48(LCA-Met)、実施例50(LCA-Trp)、実施例38(LCA-Pro)、実施例39(LCA-Thr)、実施例40(LCA-Cys)及び実施例52(LCA-Tyr)でさらに低い相対的蛍光強度を表わした。
【0466】
そのうちでも、実施例44(LCA-Val)、実施例47(LCA-Leu)、実施例1(LCA-Ile)、実施例48(LCA-Met)、実施例50(LCA-Trp)、実施例38(LCA-Pro)、実施例40(LCA-Cys)及び実施例52(LCA-Tyr)は、相対的蛍光強度が20%以下に表われて結合抑制力が著しく優れていると確認され、特に、PreS1のみ処理したHBV誘発群(HBV PreS1)に比べて、相対的蛍光強度が5%未満に表われて実施例44(LCA-Val)、実施例1(LCA-Ile)、実施例50(LCA-Trp)及び実施例52(LCA-Tyr)の化合物の抑制能が最も優れていることを確認した。
【0467】
1-2.実施例1、実施例44、実施例50及び実施例52の処理濃度別の比較
【0468】
前記実験例1-1で抑制能が良かった4種の化合物である実施例1(LCA-Ile)、実施例50(LCA-Trp)、実施例52(LCA-Tyr)及び実施例44(LCA-Val)に対して、追加的に濃度依存性があるかを確認した。実験の方法は、前記実験例1-1と同一であり、PreS1 20nMと各化合物とを4種の濃度(0.2μM、2μM、10μM、50μM)で処理した。
【0469】
図2は、本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例50(LCA-Trp)、実施例52(LCA-Tyr)及び実施例44(LCA-Val)の化合物に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合抑制能を確認した結果を示すグラフである。
【0470】
グラフでそれぞれ何も処理していない陰性対照群とPreS1のみ処理したHBV誘発群(HBV PreS1)とを示し、実施例の化合物を処理した群(HBV PreS1+HBV entry inhibitor)は、濃度別に表示した。
【0471】
図2に示されたように、実施例1(LCA-Ile)、実施例50(LCA-Trp)、実施例52(LCA-Tyr)及び実施例44(LCA-Val)いずれも濃度依存的にPreS1とNTCP発現細胞株との結合を抑制する効果があることを確認した。
【0472】
1-3.実施例1ないし実施例3、実施例6ないし実施例11、実施例14ないし実施例15、実施例44及び比較例1ないし比較例6の比較
【0473】
胆汁酸とアミノ酸とで構成された化合物間の構造的類似性(Structure-activity relationship)があると予想して比較例1(Lithocholic acid、LCA)、比較例2(Ursodeoxycholic acid、UDCA)、比較例3(Cholic acid、CA)、比較例4(Hyodeoxycholic acid、HDCA)、比較例5(Deoxycholic acid、DCA)及び比較例6(Chenodeoxycholic acid、CDCA)のそれぞれの胆汁酸に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合の抑制能の評価実験を進行し、また、実施例1(LCA-Ile)と実施例44(LCA-Val)及びこれに対して胆汁酸部分(Lithocholic acid)を前記比較例2ないし比較例6の他種の胆汁酸で置換した化合物である実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)、実施例6(CA-Ile)、実施例7(CA-Val)、実施例8(HDCA-Ile)、実施例9(HDCA-Val)、実施例10(DCA-Ile)、実施例11(DCA-Val)、実施例14(CDCA-Ile)、実施例15(CDCA-Val)に対して、PreS1及びNTCP発現細胞株の結合抑制能の評価実験を進めた。実験の方法は、前記実験例1-1と同一であり、PreS1 20nMと共に前記比較例1ないし比較例6及び実施例1ないし実施例3、実施例6ないし実施例11、実施例14ないし実施例15、実施例44の18種の化合物を50μMの濃度で処理した。
【0474】
図3は、本発明による実施例1ないし実施例3、実施例6ないし実施例11、実施例14ないし実施例15、実施例44及び比較例1ないし比較例6の化合物に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合抑制能を確認した結果を示すグラフである。
【0475】
分析の結果、実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)、実施例8(HDCA-Ile)、実施例9(HDCA-Val)、実施例10(DCA-Ile)及び実施例14(CDCA-Ile)の化合物が、PreS1とNTCP発現細胞株との結合抑制能が相対的に優れていることを確認した。
【0476】
1-4.実施例4ないし実施例5、実施例12ないし実施例13、実施例16ないし実施例17及び比較例2、比較例5及び比較例6の比較
【0477】
図9は、本発明による実施例4ないし実施例5、実施例12ないし実施例13、実施例16ないし実施例17及び比較例2(Ursodeoxycholic acid、UDCA)、比較例5(Deoxycholic acid、DCA)及び比較例6(Chenodeoxycholic acid、CDCA)の化合物に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合を抑制することができる程度を確認するために評価実験を進めた。実験の方法は、前記実験例1-1と同一である。
【0478】
図9の上段のグラフで、灰色(3)と赤色(2)は、それぞれ何も処理していない陰性対照群(Not-treated)とPreS1のみ処理したHBV誘発群(PreS1-FITC)とを意味する。青色(1)は、それぞれの実施例または比較例に対する蛍光値である。
【0479】
分析の結果、比較例2(UDCA)を実施例4(UDCA-Trp)または実施例5(UDCA-Tyr)と比較した場合、実施例4または実施例5の相対的蛍光強度が低く表われた。PreS1のみ処理したHBV誘発群(PreS1-FITC)に比べて、競争的抑制程度が2倍前後に差があることから、結合抑制力に優れていると確認された。
【0480】
比較例5(DCA)を実施例12(DCA-Trp)または実施例13(DCA-Tyr)と比較した場合、実施例12または実施例13の相対的蛍光強度が同じか、低く表われた。PreS1のみ処理したHBV誘発群(PreS1-FITC)に比べて、競争的抑制程度が比較例5と実施例12とを比較した場合、11.6%差があることから、結合抑制力に優れていると確認された。
【0481】
比較例6(CDCA)を実施例16(CDCA-Trp)または実施例17(CDCA-Tyr)と比較した場合、実施例16または実施例17の相対的蛍光強度が低く表われた。PreS1のみ処理したHBV誘発群(PreS1-FITC)に比べて、競争的抑制程度が比較例6と実施例16とを比較した場合、17.8%差があることから、結合抑制力に優れていると確認された。
【0482】
1-5.実施例4の処理濃度別の比較
【0483】
前記実験例1-4で抑制能が良かった化合物である実施例4(UDCA-Trp)に対して、追加的に濃度依存性があるかを確認した。実験の方法は、前記実験例1-1と同一であり、PreS1 20nMと各化合物とを4種の濃度(2μM、10μM、20μM、50μM)で処理した。
【0484】
図10は、本発明による実施例4(UDCA-Trp)の化合物に対して、PreS1とNTCP発現細胞株との結合抑制能を確認した結果を示すグラフである。
【0485】
グラフで、灰色(3)と赤色(2)は、それぞれ何も処理していない陰性対照群(Not-treated)とPreS1のみ処理したHBV誘発群(PreS1-FITC)とを意味し、青色(1)は、4種の濃度で処理した実施例4(UDCA-Trp)の化合物を蛍光値でそれぞれ表わした値を言う。
【0486】
図10に示されたように、実施例4(UDCA-Trp)の濃度依存的にPreS1とNTCP発現細胞株との結合を抑制する効果があることを確認した。
【0487】
<実験例2>蛍光標職されたPreS1 peptide結合抑制能の評価
【0488】
前記実験例1-1ないし実験例1-3の結果に基づいて実施例1(LCA-Ile)と実施例44(LCA-Val)、そして、人体で分解された時、毒性が少ないと知られたUDCAにアミノ酸を結合させた形態である実施例2(UDCA-Ile)及び実施例3(UDCA-Val)対して、PreS1とNTCPとの結合抑制能の評価実験を進めた。
【0489】
具体的に、fibronectinでcoatingされたcover slipを24well plateに置いた後、NTCPを発現する細胞株であるHepG2-hNTCP-C4細胞株を1×10のdensityでseedingしてovernight incubationする。以後、PreS1 20nM、実施例1、実施例8、実施例9及び実施例44の化合物をそれぞれ50μMの濃度で4℃のculture mediaに希釈して処理した。2時間後、mediaをsuctionした後、4℃のPBSで2回ウォッシングし、4% Paraformaldehydeで20分間fixationを行った後、4℃のPBSで2回ウォッシングした。以後、4’,6-diamidino-2-phenylindole(DAPI)を300nMで処理して20分間核を染色した後、蒸留水(DW)で1回、4℃のPBSで2回ウォッシングした。以後、Mounting Media 10μlをSlideglassにloadingし、その上にcover slipを置いた後、蛍光顕微鏡を用いて観察した。
【0490】
図4は、本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例2(UDCA-Ile)及び実施例3(UDCA-Val)の化合物に対して、蛍光標職されたpreS1 peptide結合抑制能を蛍光イメージングを通じて示すグラフである。
【0491】
PreS1にconjugationされたFITCによってNTCPを発現する細胞株にPreS1が結合すれば、緑色蛍光を観察することができる。実験の結果、PreS1のみ処理したHBV誘発群に比べて実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例2(UDCA-Ile)及び実施例3(UDCA-Val)のそれぞれの化合物を2種の濃度(10μM、50μM)で処理した時、濃度に依存的にPreS1とNTCPとの結合を抑制したことを確認した。
【0492】
<実験例3>細胞毒性の評価
【0493】
実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例2(UDCA-Ile)及び実施例3(UDCA-Val)に対して、ヒトTリンパ球由来細胞株であるJurkat細胞株で細胞毒性を評価した。96well plateにJurkat細胞株を5×10のdensityでseedingしてovernight incubationした後、24時間または48時間、0.2~50μMでそれぞれの化合物を処理した。Cell viabilityを測定する用途の試薬であるWST-1を10μl/well loadingした後、2時間後にmicroplate readerを用いて440nmで吸光度を測定した。DMSOのみ処理した陰性対照群(NC)の平均値を1で計算して残りの実験群に対する細胞毒性を評価した。
【0494】
図5は、本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例2(UDCA-Ile)及び実施例3(UDCA-Val)の化合物に対して、細胞レベルでの毒性を確認した結果を示すグラフである。
【0495】
24時間と48時間の化合物を処理した時、大体細胞毒性はほとんど表われなかった。LCA(Lithocholic acid)基盤の化合物である実施例1及び実施例44よりもUDCA基盤の化合物である実施例2及び実施例3でさらに少ない毒性を示すことを確認することができた。
【0496】
<実験例4>細胞内HBVウイルス侵入抑制能の評価
【0497】
4-1.ウイルス感染実験プロトコル
【0498】
細胞内HBVウイルス進入(侵入)抑制能を評価するために、HBVウイルスコア(core)部分にある抗原として高い感染力と関連があるHBeAg測定のための酵素免疫測定法(ELISA)分析及びHBVのDNAを測定するためのサザンブロット分析を行った。前記2種の分析を行うためのウイルス感染実験プロトコルは、図6に示されたようである。
【0499】
具体的に、HepG2-NTCP細胞株を6well plateに培養して、overnight incubationした後、HBV inhibitorを20μMで処理し、陽性対照群であるミルクルーデックス-B(Myrcludex-B、MyrB)を200nMで処理した後、24時間培養した。細胞にHBV 3000 genome equivalent per ml/cell(Geq/cell)になるようにウイルス感染(HBV infection)を行った後、細胞膜に付着していないウイルスを除去するためにウイルス感染後、一日後に細胞培養液を取り替え(medium changing、MC)た。細胞内に進入したウイルスの量を測定するために、ウイルス感染4日後に培養液取り替え(MC)をもう一回施行した。取り替え2日後、上澄み液でHBeAg ELISA分析を進行し、細胞ペレット(pellet)としては、サザンブロット分析を進めた。
【0500】
4-2.HBeAg ELISA分析
【0501】
前記実験例4-1の方法で収得された上澄み液を対象にしてHBeAg ELISAキット(sanbio、Wantai HBeAg ELISA、cat#WB-2496)を用いてHBeAg ELISA分析を実施した。
【0502】
まず、Capture Abがコーティングされた96well plateに陰性対照群(Mock)、陽性対照群(MyrB)及び本発明による試料(sample)を50μlずつtriplicateになるようにローディング(loading)した。この際、試料としては、実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例52(LCA-Tyr)、実施例51(LCA-Ser)、実施例55(LCA-Glu)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)、実施例25(LCA-Val-Trp)、実施例10(DCA-Ile)、比較例1(LCA)及び比較例2(UDCA)を使用した。
【0503】
HRP-conjugated detection antibodyを50μlずつ各wellにローディングした後、37℃で30分間反応させる。Washing buffer(1X PBS、0.5% Tween20)を200μlずつ入れて5回ウォッシングした。Chromogen solution A 50μl及びchromogen solution B 50μlずつを各wellに入れ、37℃で15分間暗く反応させた。Stop solutionを50μlずつ各wellに入れ、反応を中断させた後、450nm波長帯で吸光度(optical density、O.D.)レベルを測定してHBeAgの量を測定した。
【0504】
図7は、本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例52(LCA-Tyr)、実施例51(LCA-Ser)、実施例55(LCA-Glu)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)、実施例25(LCA-Val-Trp)、実施例10(DCA-Ile)、比較例1(LCA)及び比較例2(UDCA)の化合物に対して、HBeAg ELISA分析を通じてHBeAg吸光度(O.D.)レベルを確認した結果を示すグラフである。
【0505】
分析の結果、実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例51(LCA-Ser)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)及び実施例10(DCA-Ile)の場合、陰性対照群(Mock)に比べて、相対的にHBeAg吸光度レベルが低く表われ、実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)及び実施例10(DCA-Ile)の場合、比較例1(LCA)及び比較例2(UDCA)よりも低いと表われてHBVウイルス感染抑制効能に優れていることを確認した。
【0506】
4-3.サザンブロット分析
【0507】
前記実験例4-1の方法で収得された細胞ペレット(pellet)を対象にして実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例52(LCA-Tyr)、実施例51(LCA-Ser)、実施例55(LCA-Glu)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)、実施例25(LCA-Val-Trp)、実施例10(DCA-Ile)、比較例1(LCA)及び比較例2(UDCA)を使用してHBeAg DNA測定のためのサザンブロット分析を進めた。
【0508】
まず、100μl HEPES lysis buffer(10mM HEPES、100mM NaCl、1mM EDTA、1% NP-40)で前記細胞ペレットをpipettingした後、氷に20分間置いた後、4℃、13000rpm条件でcentrifugeで遠心分離した。上澄み液のみ新たなマイクロチューブに移した後、4.5μl nuclease buffer I(10mM CaCl、12mM MgCl、DNase 10unit)を追加して37℃で2時間反応させ、26% PEG solutionを40μl追加した後、1時間氷で反応させた。4℃で13000rpmで30分間centrifugeで遠心分離した後、上澄み液をきれいに除去した。100μl nuclease buffer II(10mM Tris、8mM CaCl、6mM MgCl)でペレットを解いた後、0.5% SDS buffer(25mM Tris、10mM EDTA、0.5% SDS、100mM NaCl)287.5μlを追加し、20mg/mlのproteinase Kを12.5μl追加した後、37℃で2時間反応させた。Phenol-chloroform-isoamyl alcoholを400μl追加した後、ボルテックシング(voltexing)して室温で13000rpmで遠心分離し、上澄み液を新たなチューブに移した後、3M NaOAc 40μl追加した後、100%エタノールを800μl追加してinvertingした後、-20℃でovernight反応させた。4℃、13000rpmで30分間遠心分離した後、上澄み液は除去して得たペレットに70%エタノールを800μl追加し、混ぜた後、4℃で13000rpmで10分間遠心分離した後、上澄み液を捨てた。HBV DNAペレットのみ残すために5分間エタノールを乾かした後、TE buffer(10mM Tris、1mM EDTA)15μlでペレットを再び溶かした。1%アガロースゲルにHBV DNAサンプルをローディングした後、電気泳動した。Denature buffer(0.25N NaOH、1M NaCl)に30分間漬けてHBVのdsDNAをssDNAに変性(denaturation)した。Nylon membraneでtransfer buffer(0.4M NaOH)を用いてゲルのDNAをmembraneに移した後、2X SSC buffer(sigma、cat# 85639)にmembraneを濡らして中和(neutralization)した後、空気中に乾かした。MembraneをChurch buffer(10% BSA、0.5M EDTA、1M NaPi、20% SDS)に漬け、Mega prime kit(GE healthcare、RPN1607)を用いて放射線同位元素を混成化(hybridization)した。Washing buffer(2X SSC、0.1% SDS)で3回ウォッシング後、放射線同位元素測定装備を用いて測定し、陰性対照群(Mock)に比べて、相対的複製率(relative replication, %)を計算して表わした。
【0509】
図8は、本発明による実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例52(LCA-Tyr)、実施例51(LCA-Ser)、実施例55(LCA-Glu)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)、実施例25(LCA-Val-Trp)、実施例10(DCA-Ile)、比較例1(LCA)及び比較例2(UDCA)の化合物に対して、サザンブロット分析を通じてHBeAg DNA及びそれを定量化した相対的複製率( relative replication, %)を確認した結果を示すグラフである。
【0510】
その結果、実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例52(LCA-Tyr)、実施例55(LCA-Glu)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)、実施例25(LCA-Val-Trp)及び実施例10(DCA-Ile)の場合、陰性対照群(Mock)に比べて、相対的にHBeAg DNA量が少なく検出され、実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例52(LCA-Tyr)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)及び実施例10(DCA-Ile)で80%未満に検出された。特に、実施例1(LCA-Ile)、実施例44(LCA-Val)、実施例2(UDCA-Ile)、実施例3(UDCA-Val)及び実施例10(DCA-Ile)の場合、70%以下に検出されて細胞内HBVウイルス進入抑制効能に優れていることを確認した。
【0511】
一方、本発明による前記化学式1で表される化合物は、目的によって多様な形態で製剤化が可能である。下記は、本発明による前記化学式1で表される化合物を活性成分として含有させた幾つかの製剤化方法を例示したものであって、本発明が、これに限定されるものではない。
【0512】
<製剤例1>散剤の製造
【0513】
化学式1の化合物2g
【0514】
乳糖1g
【0515】
前記の成分を混合し、気密布に充填して散剤を製造した。
【0516】
<製剤例2>錠剤の製造
【0517】
化学式1の化合物100mg
【0518】
トウモロコシ澱粉100mg
【0519】
乳糖100mg
【0520】
ステアリン酸マグネシウム2mg
【0521】
前記の成分を混合した後、通常の錠剤の製造方法によって、打錠して錠剤を製造した。
【0522】
<製剤例3>カプセル剤の製造
【0523】
化学式1の化合物100mg
【0524】
トウモロコシ澱粉100mg
【0525】
乳糖100mg
【0526】
ステアリン酸マグネシウム2mg
【0527】
前記の成分を混合した後、通常のカプセル剤の製造方法によって、ゼラチンカプセルに充填してカプセル剤を製造した。
【0528】
<製剤例4>注射剤の製造
【0529】
化学式1の化合物100mg
【0530】
マンニトール180mg
【0531】
Na2HPO4・2H2O 26mg
【0532】
蒸留水2974mg
【0533】
通常の注射剤の製造方法によって、前記成分を提示された含量で含有させて注射剤を製造した。
【0534】
健康機能食品の製造例
【0535】
本発明による前記化学式1で表される化合物は、目的によって多様な形態の健康機能食品として製造可能である。下記は、本発明による有効物質を活性成分として含有させた幾つかの健康機能食品の製造方法を例示したものであって、本発明が、これに限定されるものではない。
【0536】
<健康機能食品の製造例1>健康機能食品の製造
【0537】
化学式1の化合物100mg
【0538】
ビタミン混合物適量
【0539】
ビタミンA酢酸塩70μg
【0540】
ビタミンE 1.0mg
【0541】
ビタミンB1 0.13mg
【0542】
ビタミンB2 0.15mg
【0543】
ビタミンB6 0.5mg
【0544】
ビタミンB12 0.2μg
【0545】
ビタミンC 10mg
【0546】
ビオチン10μg
【0547】
ニコチン酸アミド1.7mg
【0548】
葉酸50μg
【0549】
パントテン酸カルシウム0.5mg
【0550】
無機質混合物適量
【0551】
硫酸第一鉄1.75mg
【0552】
酸化亜鉛0.82mg
【0553】
炭酸マグネシウム25.3mg
【0554】
第一リン酸カリウム15mg
【0555】
第二リン酸カルシウム55mg
【0556】
クエン酸カリウム90mg
【0557】
炭酸カルシウム100mg
【0558】
塩化マグネシウム24.8mg
【0559】
前記のビタミン及びミネラル混合物の組成比は、比較的健康機能性食品に適した成分を望ましい実施例として混合組成したが、その配合比を任意に変形実施しても良く、通常の健康機能性食品の製造方法によって、前記の成分を混合した後、顆粒を製造し、通常の方法によって健康機能性食品組成物の製造に使用することができる。
【0560】
<健康機能食品の製造例2>健康機能飲料の製造
【0561】
化学式1の化合物100mg
【0562】
クエン酸100mg
【0563】
オリゴ糖100mg
【0564】
梅濃縮液2mg
【0565】
タウリン100mg
【0566】
精製水を加えて全体500mL
【0567】
通常の健康飲料の製造方法によって、前記の成分を混合した後、約1時間85℃で撹拌加熱した後、作られた溶液を濾過して滅菌された1容器に取得して密封滅菌した後、冷蔵保管した後、本発明の健康飲料組成物の製造に使用する。前記組成比は、比較的嗜好飲料に適した成分を望ましい実施例として混合組成したが、需要階層、需要国家、使用用途など地域的、民族的嗜好度によって、その配合比を任意に変形実施しても良い。
【0568】
以上、本発明について、その望ましい実施例を中心に説明した。当業者ならば、本発明が、本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特に請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれるものと解釈しなければならない。
図1-1】
図1-2】
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-09-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
胆汁酸にアミノ酸が結合された下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩:
[化1]
【化1】
前記化学式1において、
、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【請求項2】
その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項3】
前記胆汁酸は、リトコール酸(LCA)、ウルソデオキシコール酸(UDCA)、コール酸(CA)、ヒオデオキシコール酸(HDCA)、デオキシコール酸(DCA)、及びケノデオキシコール酸(CDCA)からなる群から選択されたことを特徴とする、請求項1に記載の化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
前記化学式1で表される化合物は、下記の化合物群から選択される何れか1つであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩:
1)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Ile);
2)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(UDCA-Ile);
3)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(UDCA-Val);
4)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(UDCA-Trp);
5)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(UDCA-Tyr);
6)(2S,3R)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸(CA-Ile);
7)(S)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸(CA-Val);
8)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(HDCA-Ile);
9)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(HDCA-Val);
10)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(DCA-Ile);
11)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(DCA-Val);
12)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(DCA-Trp);
13)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(DCA-Tyr);
14)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(CDCA-Ile);
15)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(CDCA-Val);
16)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(CDCA-Trp);
17)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(CDCA-Tyr);
18)2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)酢酸(LCA-Val-Gly);
19)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ala);
20)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタン酸(LCA-Val-Val);
21)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸(LCA-Val-Leu);
22)(2S,3R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Val-Ile);
23)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸(LCA-Val-Met);
24)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-フェニルプロパン酸(LCA-Val-Phe);
25)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(LCA-Val-Trp);
26)1-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸(LCA-Val-Pro);
27)(S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ser);
28)(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ブタン酸(LCA-Val-Thr);
29)(R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸(LCA-Val-Cys);
30)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(LCA-Val-Tyr);
31)(S)-4-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-オキソブタン酸(LCA-Val-Asn);
32)(S)-5-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-5-オキソペンタン酸(LCA-Val-Gln);
33)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)コハク酸(LCA-Val-Asp);
34)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン二酸(LCA-Val-Glu);
35)(S)-6-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ヘキサン酸(LCA-Val-Lys);
36)(S)-5-グアニジノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン酸(LCA-Val-Arg);及び
37)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)プロパン酸(LCA-Val-His)。
【請求項5】
胆汁酸にアミノ酸が結合された下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその薬学的に許容可能な塩を含む、肝炎の予防または治療用薬学的組成物:
[化1]
【化2】
前記化学式1において、
、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【請求項6】
前記胆汁酸は、リトコール酸(LCA)、ウルソデオキシコール酸(UDCA)、コール酸(CA)、ヒオデオキシコール酸(HDCA)、デオキシコール酸(DCA)、及びケノデオキシコール酸(CDCA)からなる群から選択されたことを特徴とする、請求項5に記載の肝炎の予防または治療用薬学的組成物。
【請求項7】
前記肝炎は、B型肝炎またはD型肝炎であることを特徴とする、請求項5に記載の薬学的組成物。
【請求項8】
前記化学式1で表される化合物は、下記の化合物群から選択される何れか1つであることを特徴とする、請求項5に記載の薬学的組成物:
1)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Ile);
2)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(UDCA-Ile);
3)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(UDCA-Val);
4)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(UDCA-Trp);
5)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(UDCA-Tyr);
6)(2S,3R)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸(CA-Ile);
7)(S)-3-メチル-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,7,12-トリヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸(CA-Val);
8)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(HDCA-Ile);
9)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,6S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-3,6-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(HDCA-Val);
10)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(DCA-Ile);
11)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(DCA-Val);
12)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(DCA-Trp);
13)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,12S,13R,14S,17R)-3,12-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(DCA-Tyr);
14)(2S,3R)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(CDCA-Ile);
15)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(CDCA-Val);
16)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(CDCA-Trp);
17)(S)-2-((R)-4-((3R,5S,7R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3,7-ジヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(CDCA-Tyr);
18)2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)酢酸(LCA-Val-Gly);
19)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ala);
20)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタン酸(LCA-Val-Val);
21)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸(LCA-Val-Leu);
22)(2S,3R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Val-Ile);
23)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸(LCA-Val-Met);
24)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-フェニルプロパン酸(LCA-Val-Phe);
25)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(LCA-Val-Trp);
26)1-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸(LCA-Val-Pro);
27)(S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)プロパン酸(LCA-Val-Ser);
28)(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ブタン酸(LCA-Val-Thr);
29)(R)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸(LCA-Val-Cys);
30)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(LCA-Val-Tyr);
31)(S)-4-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-オキソブタン酸(LCA-Val-Asn);
32)(S)-5-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-5-オキソペンタン酸(LCA-Val-Gln);
33)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)コハク酸(LCA-Val-Asp);
34)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン二酸(LCA-Val-Glu);
35)(S)-6-アミノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ヘキサン酸(LCA-Val-Lys);
36)(S)-5-グアニジノ-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)ペンタン酸(LCA-Val-Arg);
37)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)プロパン酸(LCA-Val-His);
38)1-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタノイル)ピロリジン-2-カルボン酸(LCA-Pro);
39)(2S,3S)-3-ヒドロキシ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ブタン酸(LCA-Thr);
40)(R)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メルカプトプロパン酸(LCA-Cys);
41)(S)-5-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド-5-オキソペンタン酸(LCA-Gln);
42)(S)-5-グアニジノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン酸(LCA-Arg);
43)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-イミダゾール-5-イル)プロパン酸(LCA-His);
44)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタン酸(LCA-Val);
45)2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-酢酸(LCA-Gly);
46)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-プロパン酸(LCA-Ala);
47)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルペンタン酸(LCA-Leu);
48)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-4-(メチルチオ)ブタン酸(LCA-Met);
49)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-フェニルプロパン酸(LCA-Phe);
50)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(1H-インドール-3-イル)プロパン酸(LCA-Trp);
51)(S)-3-ヒドロキシ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)プロパン酸(LCA-Ser);
52)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパン酸(LCA-Tyr);
53)(S)-4-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-4-オキソブタン酸(LCA-Asn);
54)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)コハク酸(LCA-Asp);
55)(S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ペンタン二酸(LCA-Glu);及び
56)(S)-6-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)ヘキサン酸(LCA-Lys)。
【請求項9】
胆汁酸にアミノ酸が結合された下記化学式1で表される化合物、その光学異性体、その部分立体異性体またはその食品学的に許容可能な担体を含む、肝炎の予防または改善用健康機能食品組成物:
[化1]
【化3】
前記化学式1において、
、R及びRは、独立して水素またはヒドロキシであり;
【請求項10】
前記胆汁酸は、リトコール酸(LCA)、ウルソデオキシコール酸(UDCA)、コール酸(CA)、ヒオデオキシコール酸(HDCA)、デオキシコール酸(DCA)、及びケノデオキシコール酸(CDCA)からなる群から選択されたことを特徴とする、請求項9に記載の肝炎の予防または改善用健康機能食品組成物。
【請求項11】
前記肝炎は、B型肝炎またはD型肝炎であることを特徴とする、請求項9に記載の健康機能食品組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
21)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸(LCA-Val-Leu);
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0141
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0141】
21)(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸(LCA-Val-Leu);
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0161
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0161】
41)(S)-5-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド-5-オキソペンタン酸(LCA-Gln);
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0327
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0327】
<実施例21>(S)-2-((S)-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-3-メチルブタンアミド)-4-メチルペンタン酸(LCA-Val-Leu)
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0405
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0405】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H、CH3)、0.82-0.93(m、7H)、0.98-1.24(m、10H)、1.26-1.40(m、7H)、1.44-1.71(m、6H)、1.72-1.85(m、2H)、1.89-1.96(m、1H)、2.00-2.09(m、1H)、2.13-2.22(m、1H)、2.66-2.77(m、1H)、2.78-2.89(m、1H)、4.30-4.39(m、1H)、4.45(bs、1H、OH)、8.13(d、J=7.20、1H、NH)、12.80(bs、1H、COOH)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0406
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0406】
<実施例41>(S)-5-アミノ-2-((R)-4-((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-3-ヒドロキシ-10,13-ジメチル-ヘキサデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-17-イル)ペンタンアミド-5-オキソペンタン酸の製造(LCA-Gln)
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0408
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0408】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.61(s、3H、CH3)、0.84-0.92(m、7H)、1.01-1.12(m、5H)、1.16-1.27(m、9H)、1.31-1.40(m、5H)、1.45-1.56(m、4H)、1.70-1.83(m、4H)、1.88-1.95(m、2H)、2.06-2.13(m、2H)、4.07-4.14(m、1H)、4.88-4.98(m、1H)、6.79(s、1H、NHH)、7.30(s、1H、NHH)、8.08(d、J=7.84、1H、NH)、12.51(bs、1H、COOH)。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0411
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0411】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.60(s、3H、CH3)、0.83-0.90(s、7H)、0.99-1.22(m、12H)、1.29-1.39(m、8H)、1.45-1.56(m、4H)、1.58-1.70(m、4H)、1.74-1.83(m、2H)、1.94-2.02(m、1H)、2.10-2.19(m、1H)、3.03(d、J=5.08、1H)、3.92(q、J=6.64、1H)、4.44(s、1H、OH)、5.76(s、1H)、7.17-7.84(m、4H)、9.30(s、1H)。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0414
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0414】
H-NMR(400MHz、DMSO-d6)δ=0.58(s、3H、CH3)、0.80-0.89(s、7H)、0.96-1.22(m、10H)、1.26-1.39(m、8H)、1.45-1.70(m、4H)、1.63-1.70(m、1H)、1.72-1.81(m、2H)、1.87-1.94(m、1H)、1.95-2.02(m、1H)、2.04-2.12(m、1H)、2.95(dd、J=15.24、9.84Hz、1H)、3.11(dd、J=15.10、5.22Hz、1H)、4.44-4.56(m、2H)、7.35(s、1H)、8.23(d、J=8.44、1H、NH)、8.94(s、1H)、13.98(bs、1H)。
【国際調査報告】