(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(54)【発明の名称】創作物取引システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/08 20120101AFI20240227BHJP
【FI】
G06Q30/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555540
(86)(22)【出願日】2021-12-27
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 KR2021019923
(87)【国際公開番号】W WO2022191392
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0031828
(32)【優先日】2021-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523345057
【氏名又は名称】オ,ヒョンソク
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】オ,ヒョンソク
(57)【要約】
本発明は、インターネットを通じて具現される創作物取引システムに関し、ユーザアカウントと連結され、創作物の詳細事項を登録する創作物掲示部と、販売意思と一緒に競売または定価制であるか否かを決める価格決定方式設定部と、複数のユーザアカウントを相互連結するサーバーと、を含む、創作物取引システムを提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを通じて具現される創作物取引システムにおいて、
ユーザアカウントと連結され、創作物の詳細事項を登録する創作物掲示部と、
販売意思と一緒に競売または定価制であるか否かを決める価格決定方式設定部と、
複数のユーザアカウントを相互連結するサーバーと、
を含む、創作物取引システム。
【請求項2】
前記創作物は、語文著作物、音楽著作物、演劇著作物、美術著作物、写真著作物、映像著作物、及び図形著作物からなる群から一つ以上選ばれる、請求項1に記載の創作物取引システム。
【請求項3】
前記創作物は、有形物または無形物に仕分けられ、
有形物の場合、前記創作物掲示部に前記有形物のイメージファイルを登録し、
無形物の場合、前記創作物掲示部に前記無形物の全部または一部を登録する、請求項1に記載の創作物取引システム。
【請求項4】
前記創作物が無形物の場合、
前記創作物の販売条件に、著作権を移転するか否かを一緒に登録し、著作権を移転するか否かによって、取引価格を異なるように設定する、請求項3に記載の創作物取引システム。
【請求項5】
前記創作物が無形物の場合、
前記創作物の公開程度によって、別途の閲覧費用を設定するか、閲覧によって広告を露出させる、請求項3に記載の創作物取引システム。
【請求項6】
前記創作物掲示部に前記創作物に関連するインデックス及びカテゴリーを設定し、
ユーザの検索によって関連した創作物を露出させる、請求項1に記載の創作物取引システム。
【請求項7】
前記創作物掲示部に登録された創作物と、既に知られた創作物との類似度を分析する類似度判断部をさらに含む、請求項1に記載の創作物取引システム。
【請求項8】
前記価格決定方式設定部に販売意思を設定しなかった場合、
前記創作物に対する買取意思または買取予想額を伝達する販売要請部をさらに含む、請求項1に記載の創作物取引システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末を通じて効率的に創作物を公開して取引することができる創作物取引プラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、コンピューターインターネット技術の飛躍的な発展に支えられて、商品、サービスなどインターネットを利用した電子商取引も爆発的に増加している。
【0003】
電子商取引は、インターネット電子商取引サイトを通じて商品を販売する方式である。
【0004】
電子商取引は、通常のオフライン方式の商品取引に比べて、流通構造を簡素化することができ、人件費の節減効果が大きく、商品在庫管理のリスクが低くて、安価で買い手に商品を供給することができる。
【0005】
買い手は、オフライン売場に直接訪問しないでインターネットを通じて電子商取引サイトに接続して手軽く商品を注文することができるので、便利であるとともに安価で商品を購買することができる。
【0006】
一方、創作物は、人間の精神的努力による産物を通称するもので、飛躍的に発展する技術文明の影響によって、人々の人生の質もますます余裕があり、豊かになるにつれ、各種文化、芸術分野で人間の精神的欲求を満たしてくれるための知的創作活動が盛んに行われている。
【0007】
現代社会で知的創作物は、人間の精神的欲求を満たすことにとどまらず、利潤追求を目的とする商業主義とかみ合って相当な経済的価値を持つようになるところ、多様な芸術、文化的コンテンツを開発して商品化して販売する指摘産業が、新しい産業分野として浮び上がっている。
【0008】
しかし、多様な創作活動によって誕生した創作物は、広く知られた有名人の創作品ではない以上、不特定多数に知られにくく、芸術的価値があるにもかかわらず人々の評価対象にも挙げられず死蔵されてしまっている。
【0009】
また、たとえ、それが有名人の作品に該当してもこれを広報、販売、展示するときに過多な努力と費用が所要となり、個人創作物の商業的流通過程が非常に難しく難解であるという問題がある。
【0010】
なお、近年、超高速インターネット網の急速な普及と通信媒体の飛躍的な発展をきっかけに、時間や空間または特定の資格要件にこだわることなく不特定多数を対象として自分の個人創作物をオンラインを通じて広報し、発表することができる多様なウェブコンテンツが広く用いられている。
【0011】
しかし、このようなウェブコンテンツは、創作者が直接開設したホームページまたは分野別に分けられたインターネットポータルサイトの資料室やブログ、インターネット上のコミュニティ等を通じて部分的且つ個別的な形態で広報、または発表されるものに過ぎなく、創作物取引を主な目的として、体系的にサービス化されていない実情である。
【0012】
したがって、本発明者らは、最近生活中に広く活用されるインターネットと端末装置を通じて不特定多数人が非常に容易に個人の創作物にアクセスし、並びに鑑賞して取引することができる、新たなプラットフォームの具現を講じることで本発明の完成に至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、前述した従来の技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、創作物の個人間の活発な取引を可能にするプラットフォームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様によれば、インターネットを通じて具現される創作物取引システムにおいて、ユーザアカウントと連結され、創作物の詳細事項を登録する創作物掲示部と、販売意思と一緒に競売または定価制であるか否かを決める価格決定方式設定部と、複数のユーザアカウントを相互連結するサーバーと、を含む、創作物取引システムが提供される。
【0015】
一実施形態において、前記創作物は、語文著作物、音楽著作物、演劇著作物、美術著作物、写真著作物、映像著作物、及び図形著作物からなる群から一つ以上選ばれることができる。
【0016】
一実施形態において、前記創作物は、有形物または無形物に仕分けられ、有形物の場合、前記創作物掲示部に前記有形物のイメージファイルを登録し、無形物の場合、前記創作物掲示部に前記無形物の全部または一部を登録することができる。
【0017】
一実施形態において、前記創作物取引システムは、前記創作物が無形物の場合、前記創作物の販売条件に、著作権を移転するか否かを一緒に登録し、著作権を移転するか否かによって、取引価格を異なるように設定することができる。
【0018】
一実施形態において、前記創作物取引システムは、前記創作物が無形物の場合、前記創作物の公開程度によって、別途の閲覧費用を設定するか、閲覧によって広告を露出させることができる。
【0019】
一実施形態において、前記創作物取引システムは、前記創作物掲示部に前記創作物に関連するインデックス及びカテゴリーを設定し、ユーザの検索によって関連した創作物を露出させることができる。
【0020】
一実施形態において、前記創作物取引システムは、前記創作物掲示部に登録された創作物と、既に知られた創作物との類似度を分析する類似度判断部をさらに含むことができる。
【0021】
一実施形態において、前記創作物取引システムは、前記価格決定方式設定部に販売意思を設定しなかった場合、前記創作物に対する買取意思または買取予想額を伝達する販売要請部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一態様によれば、大衆に知られていない多様な創作物に対するアクセスを可能にすることができる。
【0023】
また、本発明によれば、非常に簡便に創作物に対する円滑な取引を可能にし、個人の創作物の広報費用を顕著に節減することができる。
【0024】
本発明の効果は、前記した効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または請求範囲に記載の発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本発明のシステムの全体構成を単純化して示したものである。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態によるシステムの構成を図式化したものである。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態によるシステムのユーザインターフェース(I/F)具現形態を図式化したものである。
【
図4】
図4は、本発明の他の実施形態によるシステムの構成を図式化したものである。
【
図5】
図5は、本発明の他の実施形態によるシステムのユーザインターフェース(I/F)具現形態を図式化したものである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本明細書で使われる用語は、本発明での機能を考慮しつつ、なるべく現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これらは当分野に携わる技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わることができる。
【0027】
また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、当該発明の説明部分で詳しくその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は単純な用語の名称ではない、その用語が持つ意味と本発明の全般にわたっての内容に基づき定義されなければならない。
【0028】
異なる意味で定義されない限り、技術的や科学的な用語を含めてここで使われるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者によって一般に理解されるものと同じ意味を持っている。
【0029】
一般に使われる辞典上に定義されているような用語は、関連技術の文脈上持つ意味と一致する意味を持つものと解釈されなければならなく、本出願で明白に定義しない限り、理想的であるか、または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0030】
数値範囲は、前記範囲に定義された数値を含む。本明細書に亘って与えられたすべての最大の数値制限は、低い数値制限が明確に記載されているように、すべてのより低い数値制限を含む。
【0031】
本明細書に亘って与えられたすべての最小の数値制限は、より高い数値制限が明確に記載されているように、すべてのより高い数値制限を含む。本明細書に亘って与えられたすべての数値制限は、より狭い数値制限が明確に記載されているように、より広い数値範囲内のより良いすべての数値範囲を含む。
【0032】
また、明細書に記載された「ユニット」、「手段」、「部」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作をする包括的な構成の単位を意味し、例えば、プロセッサまたは回路のようなハードウェア構成(hardware component)、及び/またはプロセッサのようなハードウェア構成によって実行されるソフトウェア構成(software component)であってもよい。
【0033】
次に、本発明の実施形態を詳しく記述するが、下記実施形態によって本発明が限定されないことは自明である。
【0034】
本発明の一態様は、インターネットを通じて具現される創作物取引システム100において、ユーザアカウントと連結され、創作物の詳細事項を登録する創作物掲示部111と、販売意思と一緒に競売または定価制であるか否かを決める価格決定方式設定部112と、複数のユーザアカウントを相互連結するサーバー120と、を含む、創作物取引システム100を提供する。
【0035】
図1を参照すると、ユーザの一部は、創作物を前記システムに登録することができ、不特定多数のユーザは、前記システムを通じて公開された創作物に自由にアクセスすることができる。
【0036】
前記創作物取引システム100は、個人の創作物を自由に公開し、多様な人々が接することができる空間を提供するとともに、インターネットを通じて別途の展示空間なしでも個人間の創作物の取引を行うことができるようにすることができる。
【0037】
前記システムは、個人の創作物が活発に公開され得る環境と動機を提供するために、所定の活動に応じた補償金の支払いを関連付けてもよい。
【0038】
ユーザは、前記創作物取引システム100を通じて多様な創作物が鑑賞でき、互いにフィードバックすることができる。
【0039】
前記創作物は、人間の精神的努力による産物を包括するもので、その種類が特に限定されなく、著作物だけではなく、特許権、実用新案権、意匠権をいずれも含むことができ、例えば、音楽、美術、映像、アニメーション、ウェブトゥーン(Webtoon)、キャラクター、エモティコン、フォント、コンピューターゲーム、モバイルゲーム、ドラマ、映画、ドキュメンタリー、ミュージカル、オペラ、演劇、シノプシスとシナリオなどを含むすべての種類の創作物を含むことができる。
【0040】
前記著作物は、人間の思想または感情を表現した創作物であって、著作権の保護を受け、例えば、語文著作物、音楽著作物、演劇著作物、美術著作物、写真著作物、映像著作物、及び図形著作物からなる群から一つ以上選ばれることができるが、これらに限定されるものではない。
【0041】
前記語文著作物は、言葉と文字で表現された著作物を意味するもので、詩や小説、エッセイ、脚本、論文、講演、または説教などが含まれることができるが、これらに限定されるものではない。
【0042】
前記音楽著作物は、音によって表現された著作物を意味するもので、前記音は楽器によって表現されてもよく、人間によって表現されてもよく、楽譜で記録されるか、または楽譜に記録されていないあらゆる音楽著作物を含むことができる。
【0043】
前記演劇著作物は、演劇や舞踊、ミュージカルなどのように、動作で表現される著作物を意味するもので、動作を直接身振りで表現してもよく、該身振りを絵や無譜で記録して表現したものも含むことができる。
【0044】
前記美術著作物は、線と模様、色彩で表現された著作物を意味するもので、絵画、デザイン、書道、彫り、工芸などが含まれることができるが、これらに限定されるものではない。
【0045】
前記写真著作物は、写真の方法によって創作的に表現される著作物を意味するもので、アナログ写真のみならず、デジタル写真もデータも含むことができる。
【0046】
前記映像著作物は、互いに連結される連続的な映像で表現される著作物を意味するもので、音の有無は関係なく、映画、広告、ビデオゲームの映像などが含まれることができるが、これらに限定されるものではない。
【0047】
前記図形著作物は、地図、図表、設計図、略図、模型、その他の図形で表現された著作物を意味することができる。
【0048】
また、前記種々の創作物は、有形物及び無形物に仕分けられることができ、前記有形物及び無形物はその特徴によって掲示方式や取引方式が異なることができる。
【0049】
前記有形物は、形がある創作物であって、創作物の取引のために当該物品の直接的な伝達が求められることができる。例えば、前記有形物は絵や彫刻像など、創作者が直接製作した唯一無二の創作物であることができる。
【0050】
これに対し、前記無形物は、形が無い創作物であって、文章(たとえば、脚本、小説など)や音楽などデジタルデータに多様に複製が可能な形態であってもよく、前記有形物及び無形物は、当該取引における通常の知識に照らして自明に仕分けられることができる。
【0051】
図2を参照すると、前記創作物取引システム100は、ユーザアカウントと連結された創作物掲示部111と、価格決定方式設定部112と、ユーザ相互間を連結するサーバー120と、を含むことができる。
【0052】
前記創作物掲示部111は、ユーザアカウントと連結され、創作物の詳細事項を登録することができる。
【0053】
前記創作物掲示部111は、ユーザが創作物に対する情報を公開し、不特定多数がアクセス可能にするウェブページに具現された所定の領域であって、前記創作物掲示部111に登録された創作物関連情報を掲示してアクセスを誘導することができる。
【0054】
前記ユーザは、前記創作物取引システム100にユーザアカウントを生成することができ、前記ユーザアカウントを通じて自分に提供されるページを管理することができる。
【0055】
前記「アカウント」とは、ユーザの身分を証明することができる固有の体系であって、当該アカウントを通じて仕分けられる各主体が前記システムに接続することができる。
【0056】
前記ユーザは、前記創作物掲示部111が具現されたウェブページを通じて創作物を登録するか、または他人に提供されたページにアクセスできるだけではなく、ページの運営のために具現された多様な機能(例えば、創作物の登録、創作物の削除、コメント(レス)の管理、購読の管理、ページモニタリング、チャットウィンドウの管理、メッセージの管理など)を用いることができる。
【0057】
前記価格決定方式設定部112は、前記ユーザが創作物の販売に係わる事項を決定して登録する領域であって、ユーザは、前記価格決定方式設定部112によって販売意思と一緒に競売または定価制であるか否かを決めることができる。
【0058】
前記ユーザは、前記創作物を登録して公開させることができ、この時、販売を目的とせずにもっぱら公開のみを目的で当該創作物関連情報を掲示することもできる。
【0059】
公開のみを目的とする場合、前記ユーザは、販売意思を設定することなく創作物を公開させることができ、販売意思を設定しておかなかったので、競売または定価制など価格決定方式は設定しなくてもよい。
【0060】
販売を目的とする場合、前記ユーザは、販売意思を設定しておいた上で創作物を公開させることができ、この場合、価格決定に関連した色々な情報を設定することができる。
【0061】
前記創作物の価格決定のために必要な事項は、例えば、最小価格、販売価格、競売または定価制であるか否か、及び販売期間が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、価格決定のために必要な諸事項を含むことができる。
【0062】
すなわち、定価で創作物を売り渡す場合、販売価格とともに販売期間などを設定しておくことができ、競売によって販売する場合、競売方式や、最小価格、競売期間など関連事項を設定しておくことができる。
【0063】
前記サーバー(server)120は、コンピューターネットワークにおいて、他のコンピューターにサービスを提供するためのコンピューターまたはソフトウェアを指すもので、複数のユーザアカウントを相互連結して、本発明のシステムを駆動させることができる。
【0064】
前記創作物取引システム100は、ユーザの端末、そしてこれを相互連結する通信網を通じて具現されることができ、ユーザは自分が保有した端末を介して各種データを送受信できる。
【0065】
前記端末は、ユーザが使用する機器であって、データを入力するか、処理結果を出力する装置を指し、中央に存在するサーバー120コンピューターと通信網で連結されることができ、当該システム構築のためのサーバー120、ネットワーク、データベース構造などは当該技術分野で広く知られている。
【0066】
前記端末は、スマートフォン(Smart Phone)、携帯端末(Portable Terminal)、移動端末(Mobile Terminal)、個人情報端末(Personal Digital Assistant;PDA)、PMP(Portable Multimedia Player)端末、テレマティクス(Telematics)端末、ナビゲーション(Navigation)端末、パソコン(Personal Computer)、ノート型パソコン、スレートPC(Slate PC)、タブレットPC(Tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、例えば、ウォッチ型端末(Smartwatch)、メガネ型端末(Smart Glass)、HMD(Head Mounted Display)、ワイブロ(Wibro)端末、IPTV(Internet Protocol Television)端末、スマートTV、デジタル放送用端末、AVN(Audio Video Navigation)端末、A/V(Audio/Video)システム、フレキシブル端末(Flexible Terminal)などであることができるが、ユーザがデータを入出力することができる装置であれば特に限定されない。
【0067】
前記創作物取引システム100は、システム具現のためにユーザインターフェース130及び当該システム関連プログラム及びデータを保存して処理するためのサーバー120コンピューターを含むことができ、ユーザ端末は、前記システムのサーバー120を経由して相互通信することができる。
【0068】
図3を参照すれば、前記ユーザインターフェース130は、前記創作物取引システム100を具現してユーザが端末を通じて前記システム100を使用し得るようにして、多様なテキスト、イメージデータ(各種情報データを含む)とアイコン、リストメニュー、コンボボックスなどのデータを含むメニュー画面などを含むことができる。
【0069】
前記ユーザインターフェース130は、ユーザ端末に具備された液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display;TFTLCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode;OLED)、フレキシブルディスプレイ(Flexible Display)、3次元ディスプレイ(3D Display)、電子インクディスプレイ(e-ink display)、またはLED(Light Emitting Diode)など、ユーザに情報を伝達することができる手段を通じて具現されることができる。
【0070】
前記通信網は、無線LAN(Wireless LAN;WLAN)、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、ワイブロ(Wireless Broadband;Wibro)、ワイマックス(World Interoperability for Microwave Access;Wimax)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、IEEE 802.16、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution;LTE)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)、広帯域無線移動通信サービス(Wireless Mobile Broadband Service;WMBS)などの無線インターネット技術;ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、UWB(Ultra Wideband)、ジグビー(ZigBee)、近距離無線通信(Near Field Communication;NFC)、超音波通信(Ultrasound Communication;USC)、可視光通信(Visible Light Communication;VLC)、ワイファイ(Wi-Fi)、ワイファイダイレクト(Wi-Fi Direct)などの近距離通信技術;または電力線通信(Power Line Communication;PLC)、USB通信、イーサネット(Ethernet)、シリアル通信(serial communication)、光/同軸ケーブルなどの有線通信技術だけでなく、前記挙げられなかった多様な通信技術を通じてデータを送受信できる。
【0071】
図3を参照すれば、前記ユーザインターフェース130は、創作物情報、購買ボタン、共有ボタン、照会数、販売価格、販売条件、全部閲覧ボタンなどを表示することができるし、ユーザは前記ユーザインターフェース130を通じて創作物を鑑賞し、販売価格を考慮して創作物取引可否を決めることができる。
【0072】
前記ユーザインターフェース130は、多様な形態で具現されることができ、前記創作物取引システム100の元よりの目的を達成するための具現形態であれば、特に限定されることなく適用されることができる。
【0073】
特に、最近、製品取引のためのウェブページやプラットフォームの具現形態は広く知られているので、これに鑑み前記創作物取引システム100に対する持続的なアップデートを進めることができる。
【0074】
この時、前記創作物は、有形物または無形物に仕分けられることができ、有形物か無形物かによって、創作物の登録方式が異なることができる。
【0075】
つまり、前記創作物が形のある有形物であれば、前記創作物掲示部111に前記有形物のイメージファイルを登録することができる。
【0076】
前記イメージファイルは、デジタルや画像を生成して保存するものであって、写真や映像など前記創作物の外観に対する詳細な情報を含むことができる。
【0077】
他方、前記創作物が形のない無形物であれば、前記創作物を表現することができる多様な手段を通じて前記創作物掲示部111に完全に掲示することができ、ユーザは前記無形物の全部または一部を登録することができる。
【0078】
一方、前記創作物が無形物の場合、前記創作物の販売条件に、著作権を移転するか否かを一緒に登録し、著作権を移転するか否かによって取引価格を異なるように設定できる。
【0079】
すなわち、前記創作物が無形物の場合であると、前記創作物の移転や使用に関連する多様な事項を決めることができ、著作権を含むすべての権利をそのまま全て売り渡す場合取引価格を高く設定することができ、当該創作物の使用のみを承諾する場合には、取引価格を相対的に低く設定することができる。
【0080】
具体的に、前記無形の創作物が音楽の場合、当該音楽の複製権、公演権、公衆送信権(放送権、伝送権、デジタル音声送信権)、展示権、配布権、貸与権、及び2次著作物作成権の全部または一部の使用を承諾する場合、それに符合する取引価格を設定することができ、当該権利を含む著作権をいずれも全部移転させる場合、一層高い取引価格を設定することができ、前記創作物取引システム100は、前記創作物の多様な販売オプション設定に係わるインターフェース130を具現することができる。
【0081】
また、前記創作物が無形物の場合、前記創作物取引システム100は、前記創作物の公開程度によって別途の閲覧費用を設定するか、閲覧によって広告を露出させることができる。
【0082】
すなわち、前記創作物は、移転が求められず自由に複製が可能な無形物であれば、不特定多数は創作物の著作権に対する何らの対価なく当該著作物を使用又は消費することができるので、ユーザは当該創作物に対する公開条件を調整することができる。
【0083】
前記ユーザは、当該創作物の一部のみを公開することができ、前記創作物に対する全部閲覧を所望する場合、ユーザが設定しておいた閲覧費用を決済したうえで創作物の全部にアクセスすることができるので、ユーザは前記創作物に対する売り渡しなしでも別個の収益を創出することができる。
【0084】
また、前記ユーザは、当該創作物の公開による別途の広告を一緒に露出させることができる。
【0085】
前記ユーザは前記創作物取引システム100と連携された広告システムを通じて前記創作物の閲覧によって広告の露出可否を決めることができ、ユーザは前記創作物に対する販売なしでも前記広告の露出回数に応じて別個の収益を創出することもできる。
【0086】
前記創作物取引システム100は前記創作物の公開程度や広告露出を設定するための別途のユーザインターフェース130を含むことができる。
【0087】
前記創作物取引システム100は、前記創作物掲示部111に前記創作物に関連するインデックス及びカテゴリーを設定し、ユーザの検索によって係わる創作物を露出させることができる。
【0088】
前記「インデックス(index)」とは、重要な単語や項目、人名事項などを捜しやすいように要素を識別し、位置付け、探索あるいは検索を行うためのキーセットとアドレスを示したもので、ユーザは不特定多数が登録した創作物に容易にアクセスできるように、関連したインデックスを設定しておくことができる。
【0089】
特に、創作物は、属性上、創作者の意図した観念が外的に露出しないこともあるので、ユーザが別途インデックスを設定しておくことにより、当該創作物に対する他人のアクセスを図ることができる。
【0090】
前記「カテゴリー」とは、言語、国家、創作物の種類、形態など前記創作物の概念を分類するにあたり、一般化かつ普遍化された範囲であって、前記創作物に対する分類を通じて前記創作物取引システム100を利用するユーザが自分が所望する性質の創作物に便利にアクセスすることができる。
【0091】
図4を参照すれば、前記創作物取引システム100は、前記創作物掲示部111に登録された創作物と、既に知られた創作物との類似度を分析する類似度判断部113をさらに含むことができる。
【0092】
前記類似度判断部113は、ユーザに創作物の類似度に関連する情報を提供することで、当該創作物の取引時に参考することができ、前記類似度は、必要に応じて点数や等級など多様な方法で算出されることができる。
【0093】
前記創作物は、著作物の属性上、多様な形態で複製されたり盗用されたりする恐れがあり、他人の創作物を盗用した創作物を登録して販売する状況が惹起されることができる。
【0094】
したがって、前記創作物取引システム100は、他人の創作物に対する盗用を防止するために、既に知られた創作物との類似性を分析し、当該創作物が盗用されたか否かに対する情報を提供することができる。
【0095】
前記創作物取引システム100は、類似度判断ソフトウェアルゴリズム(algorithm)を含むことができ、多様な方法によってユーザが登録した創作物と既存に知られた創作物を対比して最も類似した創作物を選別することができる。
【0096】
既存に知られた創作物の範囲は制限されるものではなく、前記創作物取引システム100のデータベースや全世界のウェブページなどを対象として類似性の高い創作物を検索して、あらかじめ定められた方法で創作物の同士間の類似値を算出することができる。
【0097】
前記類似度判断部113は、データ統計を算出するためのものであって、当該システムの構築のためのソフトウェアやアルゴリズム、サーバー、ネットワーク、データベース構造などは当該技術分野で広く知られている。
【0098】
図4を参照すれば、前記創作物取引システム100は、前記価格決定方式設定部112に販売意思を設定しなかった場合、前記創作物に対する買取意思または買取予想額を伝達する販売要請部114をさらに含むことができる。
【0099】
ユーザは、販売を目的とせずにただ公開のみを目的で創作物を公開させることもでき、この場合は、別途の販売意思を設定しておかなかったので、前記創作物に対する取引を進めることができない。
【0100】
したがって、前記販売要請部114は、前記創作物取引システム100に公開された創作物に別途の販売意思が設定されていない場合、他人が前記創作物に対する買取意思を伝達することができ、該要請を通じて前記創作物を登録したユーザは販売をするか否かを決めることができる(
図5)。
【0101】
この時、前記創作物を登録したユーザは、前記買取意思に同意する方式で取引を成立させるか、状況によって、前記販売の要請を考慮して、前記創作物に別途の販売意思を設定することで前記創作物に対する取引を図ることができる。
【0102】
前記販売要請部114は、前記買取意思とは別個で買取予想額を伝達する方式で不特定多数が前記創作物の価値を評価することができ、前記創作物を登録したユーザは、前記買取予想額を考慮して前記創作物に別途の販売意思を設定することにより、前記創作物に対する取引を図ることができる。
【0103】
図5を参照すれば、前記類似度判断部113及び販売要請部114は、前記創作物掲示部111を具現したインターフェース130上でユーザが容易に作動させることができる形態で一緒に具現されてもよいが、その具現形態が特に限定されるものではない。
【0104】
前述した本発明は、プログラムが記録された媒体にコンピューターで読み取り可能なコードとして具現するのが可能である。
【0105】
コンピューターで読み取り可能な媒体は、コンピューターシステムによって読み取ることができるデータが格納されるすべての種類の記録装置を含む。コンピューターで読み取り可能な媒体の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Disk)、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などが挙げられる。
【0106】
前述した本発明の説明は、例示のためのものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者は本発明の技術的思想や必須な特徴を変更することなく、他の具体的な形態に容易に変形し得るということを理解することができる。従って、以上で記述した実施形態は、すべての面で例示的なものであって、限定的なものではないことを理解しなければならない。例えば、単一型と説明されている各構成要素は、分散して実施されてもよく、同様に分散したものと説明されている構成要素も、結合された形態で実施されてもよい。
【0107】
本発明の範囲は、後述する請求範囲によって規定され、請求範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導出される、すべての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0108】
100 創作物取引システム
111 創作物掲示部
112 価格決定方式設定部
113 類似度判断部
114 販売要請部
120 サーバー
130 ユーザインターフェース
【国際調査報告】