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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(54)【発明の名称】ユーザ認証方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/65 20200101AFI20240227BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20240227BHJP
   A24F 40/53 20200101ALI20240227BHJP
【FI】
A24F40/65
A24F40/60
A24F40/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555850
(86)(22)【出願日】2022-11-24
(85)【翻訳文提出日】2023-09-12
(86)【国際出願番号】 KR2022018670
(87)【国際公開番号】W WO2023113281
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0179678
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウォンキョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キュ
(72)【発明者】
【氏名】ソヌ、ポール チュン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC17
4B162AD08
4B162AD22
4B162AD41
(57)【要約】
【課題】本発明は、ユーザ端末によって実行される電子装置のユーザに対するユーザ認証を行う方法を提供する。
【解決手段】一例に係る電子装置のユーザを認証するために、ユーザ端末はNFCセンサを用いてタグ装置からターゲットプログラム情報が含まれたタグ情報を受信し、ターゲットプログラム情報に基づいてターゲットプログラムをユーザ端末に格納し、ターゲットプログラムに基づいてユーザ認証を行って、ユーザ認証の結果を電子装置に送信することができる。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末によって実行されるユーザ認証方法は、
NFC(near field communication)センサを用いてタグ装置からターゲットプログラム情報を含むタグ情報を受信するステップと、
前記ターゲットプログラム情報に基づいてターゲットプログラムを前記ユーザ端末に格納するステップと、
前記ターゲットプログラムに基づいて電子装置のユーザに対するユーザ認証を行うステップと、
前記ユーザ認証が成功された場合、前記ユーザ認証の結果を前記電子装置に送信するステップと、
を含み、
前記ユーザ認証の結果が受信された場合、前記電子装置のロックが解除される、ユーザ認証方法。
【請求項2】
前記ターゲットプログラム情報は、前記ターゲットプログラム情報のターゲットURL(uniform resource locator)アドレスを含む、請求項1に記載のユーザ認証方法。
【請求項3】
前記ターゲットプログラムに基づいて前記ユーザ端末のユーザに対するユーザ認証を行うステップは、予め設定された認証API(application programming interface)を用いて前記ユーザ認証を行うステップを含む、請求項1に記載のユーザ認証方法。
【請求項4】
近距離無線通信を用いて前記電子装置が伝播したビーコンを受信するステップと、
前記ビーコンに基づいて前記電子装置と通信リンクを設立するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のユーザ認証方法。
【請求項5】
前記タグ情報は、前記タグ装置と前記電子装置との間の関連性を確認するための第1シリアル情報をさらに含む、請求項1に記載のユーザ認証方法。
【請求項6】
ユーザインターフェースを介して第2シリアル情報を受信するステップと、
前記第1シリアル情報が前記第2シリアル情報と同一であるかに基づいて、ユーザ認証が成功したものと決定するステップと、
をさらに含む、請求項5に記載のユーザ認証方法。
【請求項7】
前記通信リンクを介して前記電子装置から第2シリアル情報を受信するステップと、
前記第1シリアル情報が前記第2シリアル情報と同一であるかに基づいて、ユーザ認証が成功したものと決定するステップと、
をさらに含む、請求項5に記載のユーザ認証方法。
【請求項8】
前記電子装置は電子タバコである、請求項1に記載のユーザ認証方法。
【請求項9】
請求項1に係る方法を実行させるためのプログラムを格納しているコンピュータで読出し可能な記録媒体。
【請求項10】
ユーザ端末は、
ユーザ認証を行うプログラムが記録されたメモリと、
前記プログラムを行うプロセッサと、
を含み、
前記プログラムは、前記プロセッサが、
NFC(near field communication)センサを用いてタグ装置からターゲットプログラム情報を含むタグ情報を受信し、
前記ターゲットプログラム情報に基づいてターゲットプログラムを前記ユーザ端末に格納し、
前記ターゲットプログラムに基づいて電子装置のユーザに対するユーザ認証を行い、
前記ユーザ認証が成功した場合、前記ユーザ認証の結果を前記電子装置に送信する、
ように誘発する命令を含む、ユーザ端末。
【請求項11】
電子装置により行われるロック解除方法は、
近距離無線通信を用いてビーコンを伝播するステップと、
ユーザ端末から受信された前記ビーコンに対する応答に基づいて前記ユーザ端末と通信リンクを設立するステップと、
前記ユーザ端末から前記電子装置のユーザに対するユーザ認証の結果を受信するステップと、
前記ユーザ認証の結果が受信された場合、前記電子装置のロックを解除するステップと、
を含み、
前記結果は、前記ユーザ認証が成功したことを示す、ロック解除方法。
【請求項12】
前記ユーザ端末からシリアル情報の要求を受信するステップと、
前記ユーザ端末に前記シリアル情報を送信するステップと、
をさらに含む、請求項11に記載のロック解除方法。
【請求項13】
前記ユーザ認証の結果が受信された場合、前記電子装置のロックを解除するステップは、
前記ユーザ認証の結果に含まれた第1シリアル情報及び前記電子装置の第2シリアル情報が同一であるか否かを決定するステップと、
前記第1シリアル情報及び前記第2シリアル情報が同一である場合、前記電子装置のロックを解除するステップと、
を含む、請求項11に記載のロック解除方法。
【請求項14】
前記ユーザ端末が前記電子装置の周辺に位置するか否かを決定するステップと、
前記ユーザ端末が前記電子装置の周辺に位置しない場合、前記電子装置をロックするステップと、
をさらに含む、請求項11に記載のロック解除方法。
【請求項15】
前記電子装置は電子タバコであり、
前記ロック解除方法は、
少なくとも1つのセンサを用いてユーザの喫煙パターンを決定するステップと、
前記喫煙パターンが予め格納された検証喫煙パターンに対応するか否かを決定するステップと、
前記決定された喫煙パターンが前記検証喫煙パターンに対応しない場合、前記電子装置をロックするステップと、
をさらに含む、請求項11に記載のロック解除方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1つ以上の実施形態は電子装置のユーザを認証する技術に関し、具体的にNFC機能を有するタグを用いてユーザを認証する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子タバコ(e-タバコ)に対する需要が少しずつ増加している。また、このように電子タバコに対する需要が増加することにより、電子タバコの機能が持続的に開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一実施形態は、ユーザ端末によって実行される電子装置のユーザに対するユーザ認証を行う方法を提供することにある。
【0004】
一実施形態は、電子装置によって実行されるロック解除方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係るユーザ端末によって実行されるユーザ認証方法は、NFC(near field communication)センサを用いてタグ装置からタグ情報を受信するステップ(前記タグ情報は、ターゲットプログラム情報を含む)と、前記ターゲットプログラム情報に基づいてターゲットプログラムを前記ユーザ端末に格納するステップと、前記ターゲットプログラムに基づいて電子装置のユーザに対するユーザ認証を行うステップと、前記ユーザ認証が成功された場合、前記ユーザ認証の結果を前記電子装置に送信するステップとを含み、前記ユーザ認証の結果が受信された場合、前記電子装置のロックが解除されることができる。
【0006】
前記ターゲットプログラム情報は、前記ターゲットプログラム情報のターゲットURL(uniform resource locator)アドレスを含むことができる。
【0007】
前記ターゲットプログラムに基づいて前記ユーザ端末のユーザに対するユーザ認証を行うステップは、予め設定された認証API(application programming interface)を用いて前記ユーザ認証を行うステップを含むことができる。
【0008】
前記ユーザ認証方法は、近距離無線通信を用いて前記電子装置が伝播したビーコンを受信するステップと、前記ビーコンに基づいて前記電子装置と通信リンクを設立するステップとをさらに含むことができる。
【0009】
前記タグ情報は、前記タグ装置と前記電子装置との間の関連性を確認するための第1シリアル情報をさらに含むことができる。
【0010】
前記ユーザ認証方法は、前記ユーザインターフェースを介して第2シリアル情報を受信するステップと、前記第1シリアル情報が前記第2シリアル情報と同一であるかに基づいて、ユーザ認証が成功したものと決定するステップとをさらに含むことができる。
【0011】
前記ユーザ認証方法は、前記通信リンクを介して前記電子装置から第2シリアル情報を受信するステップと、前記第1シリアル情報が前記第2シリアル情報と同一であるかに基づいて、ユーザ認証が成功したものと決定するステップとをさらに含むことができる。
【0012】
前記電子装置は電子タバコであってもよい。
【0013】
一実施形態に係るユーザ端末は、ユーザ認証を行うプログラムが記録されたメモリと、前記プログラムを行うプロセッサとを含み、前記プログラムは、前記プロセッサが、NFC(near field communication)センサを用いてタグ装置からタグ情報を受信し(前記タグ情報は、ターゲットプログラム情報を含む)、前記ターゲットプログラム情報に基づいてターゲットプログラムを前記ユーザ端末に格納し、前記ターゲットプログラムに基づいて電子装置のユーザに対するユーザ認証を行い、前記ユーザ認証が成功した場合、前記ユーザ認証の結果を前記電子装置に送信することができる。
【0014】
一実施形態に係る電子装置により行われる前記解除方法は、近距離無線通信を用いてビーコンを伝播するステップと、ユーザ端末から受信された前記ビーコンに対する応答に基づいて前記ユーザ端末と通信リンクを設立するステップと、前記ユーザ端末から前記電子装置のユーザに対するユーザ認証の結果を受信するステップ(前記結果は、前記ユーザ認証が成功したことを示す)と、前記ユーザ認証の結果が受信された場合、前記電子装置のロックを解除するステップとを含むことができる。
【0015】
前記解除方法は、前記ユーザ端末からシリアル情報の要求を受信するステップと、前記ユーザ端末に前記シリアル情報を送信するステップとをさらに含むことができる。
【0016】
前記ユーザ認証の結果が受信された場合、前記電子装置のロックを解除するステップは、前記ユーザ認証の結果に含まれた第1シリアル情報及び前記電子装置の第2シリアル情報が同一であるか否かを決定するステップと、前記第1シリアル情報及び前記第2シリアル情報が同一である場合、前記電子装置のロックを解除するステップとを含むことができる。
【0017】
前記電子装置は電子タバコであってもよい。
【0018】
前記ロック解除方法は、少なくとも1つのセンサを用いてユーザの喫煙パターンを決定するステップと、前記喫煙パターンが予め格納された検証喫煙パターンに対応するか否かを決定するステップと、前記決定された喫煙パターンが前記検証喫煙パターンに対応しない場合、前記電子装置をロックするステップとをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
電子装置のユーザに対するユーザ認証を行う方法が提供されることができる。
【0020】
電子装置によって実行されるロック解除方法が提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係るエアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係るエアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係るエアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
図4】一実施形態に係る巻タバコの例を示す図である。
図5】一実施形態に係る巻タバコの例を示す図である。
図6】他の実施形態に係るエアロゾル生成装置のブロック図である。
図7】一例に係るユーザ認証システムの構成図である。
図8】一実施形態に係るユーザ認証方法のフローチャートである。
図9】一例に係るユーザ端末と電子装置との間の接続を行う方法を示す。
図10】一例に係るシリアル情報に基づいてユーザ認証の結果を電子装置に送信する方法のフローチャートである。
図11】一実施形態に係る電子装置によって実行されるユーザ認証の結果に基づいてロックを解除する方法のフローチャートである。
図12】一例に係るユーザ端末にシリアル情報を送信する方法のフローチャートである。
図13】一例に係るシリアル情報に基づいて電子装置のロックを解除する方法のフローチャートである。
図14】一例に係るユーザ端末の位置に基づいて電子装置をロックする方法のフローチャートである。
図15】一例に係る喫煙パターンに基づいて電子装置をロックする方法のフローチャートである。
図16】一例に係るユーザ端末の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は、単なる例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されることができる。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されるものではなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物ないし代替物を含む。
【0023】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に、第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
【0024】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
【0025】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0026】
異なるように定義さがれない限り、技術的又は科学的な用語を含んで、ここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0027】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。図面を参照して説明する際に、図面符号に拘わらず同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0028】
図1図3は、本発明の一実施形態に係るエアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
【0029】
図1を参照すると、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12及びヒーター13を含む。図2及び図3を参照すると、エアロゾル生成装置1は、蒸気化器14をさらに含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には巻タバコ2が挿入されてもよい。エアロゾル生成装置1は、電子タバコのように命名されてもよい。
【0030】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置1は、ディスプレイをさらに含んでもよい。
【0031】
図1図3に示されたエアロゾル生成装置1には、本実施形態関する構成要素が図示されている。したがって、図1図3に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれていることを、本実施形態に関する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるのであろう。
【0032】
また、図2及び図3には、エアロゾル生成装置1にヒーター13が含まれているものと図示されているが、必要に応じて、ヒーター13は省略されてもよい。
【0033】
図1には、バッテリ11、制御部12、及びヒーター13が一列に配置されていると図示されている。また、図2には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒーター13が一列に配置されていると示されている。なお、図3には、蒸気化器14及びヒーター13が並列に配置されていると示されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、図1図3に示すものに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計に応じて、バッテリ11、制御部12、ヒーター13及び蒸気化器14の配置は変更され得る。
【0034】
巻タバコ2がエアロゾル生成装置1に挿入されると、エアロゾル生成装置1は、ヒーター13及び/又は蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させることができる。ヒーター13及び/又は蒸気化器14により発生したエアロゾルは、巻タバコ2を通過してユーザに伝達される。
【0035】
必要に応じて、一実施形態によると、巻タバコ2がエアロゾル生成装置1に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1はヒーター13を加熱することができる。
【0036】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒーター13又は蒸気化器14が加熱できるよう電力を供給し、制御部12が動作するために必要な電力を供給してもよい。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設置されたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するために必要な電力を供給することができる。
【0037】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12は、バッテリ11、ヒーター13、及び蒸気化器14のみならず、エアロゾル生成装置1に含まれている他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断してもよい。
【0038】
制御部12は少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとそのマイクロプロセッサで実行されるプログラムが格納されたメモリの組み合せで実現されてもよい。また、他の形態のハードウェアで実現され得ることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解できるのであろう。
【0039】
ヒーター13は、バッテリ11から供給された電力により加熱される。例えば、巻タバコがエアロゾル生成装置1に挿入されると、加熱されたヒーター13が、巻タバコ内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させるようにヒーター13が巻タバコの外部に位置されてもよい。
【0040】
ヒーター13は、電気抵抗性ヒーターであってもよい。例えば、ヒーター13には、電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れによりヒーター13が加熱される。しかし、ヒーター13は上述した例に限定されず、希望温度まで加熱されれば、制限されることなく該当する。ここで、希望温度はエアロゾル生成装置1に予め設定されてもよく、ユーザによって所望する温度に設定されてもよい。
【0041】
異なる例として、ヒーター13は、誘導加熱式ヒーターであってもよい。具体的に、ヒーター13には巻タバコを誘導加熱で加熱するための電気伝導性コイルを含んでもよく、巻タバコは、誘導加熱式ヒーターによって加熱できるサセプタを含んでもよい。
【0042】
例えば、ヒーター13は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素、又は棒型加熱要素を含んでもよく、加熱要素の形状に応じて巻タバコ2の内部又は外部が加熱されてもよい。
【0043】
また、エアロゾル生成装置1にはヒーター13が複数配置されてもよい。ここで、複数のヒーター13は、巻タバコ2の内部に挿入されるように配置されてもよく、巻タバコ2の外部に配置されてもよい。また、巻タバコ2がエアロゾル生成装置1に挿入された場合、複数のヒーター13のうちの一部は、巻タバコ2の内部に挿入され、残りは巻タバコ2の外部に配置されてもよい。また、ヒーター13の形状は、図1図3に示された形状に限定されることなく、様々な形状に製造され得る。
【0044】
蒸気化器14は液相組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、巻タバコ2を通過してユーザに伝達されることができる。言い換えれば、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルが巻タバコを通過してユーザに伝達されるよう構成できる。
【0045】
例えば、蒸気化器14は、液体格納部、液体伝達手段、及び加熱要素を含むが、これに限定されない。例えば、液体格納部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立的なモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれてもよい。
【0046】
液体格納部は、液相組成物を格納してもよい。例えば、液相組成物は、揮発性タバコ香り成分を含むタバコ含有物質を含んでいる液体であってもよく、非タバコ物質を含む液体であってもよい。液体格納部は、蒸気化器14から脱着され、蒸気化器14と一体として製造されてもよい。
【0047】
例えば、液相組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、又は、ビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種の果実の香り成分などを含むが、これに制限されることはない。香味剤は、ユーザに様々な香味又は風味を提供できる成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも1つが混合したものであるが、これに制限されることはない。また、液相組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0048】
液体伝達手段は、液体格納部の液相組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックのような芯(wick)であってもよいが、これに限定されない。
【0049】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液相組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒーターなどであってもよいが、これに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントから構成されてもよく、液体伝達手段に巻かれるように配置されてもよい。加熱要素は電流供給により加熱され、加熱要素と接した液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルを生成することができる。
【0050】
例えば、蒸気化器14は、カトマイザー(cartomizer)又はアトマイザー(atomizer)に称されてもよいが、これに限定されない。
【0051】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒーター13及び蒸気化器14の他に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/又は触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサ(パフ検出センサ、温度検出センサ、巻タバコ挿入検出センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、巻タバコ2が挿入された状態でも外部空気が流入されたり、内部気体が流出される構造で製造されてもよい。
【0052】
図1図3には示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードルとともにシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電に利用されてもよい。又は、クレードルは、エアロゾル生成装置1にクレードルが結合されている間にヒーター13を加熱するために用いられてもよい。
【0053】
巻タバコ2は、一般的な燃焼型の巻タバコに類似している。例えば、巻タバコ2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分を含んでもよい。又は、巻タバコ2の第2部分にもエアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒又はカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0054】
エアロゾル生成装置1の内部には第1部分の全体が挿入され、第2部分は外部に露出されてもよい。又は、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部のみが挿入されてもよく、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口で噛んでいる状態でエアロゾルを吸入できる。ここで、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することにより生成され、生成されたエアロゾルは第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0055】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を介して流入されてもよい。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/又は空気通路の大きさはユーザによって調節されてもよい。そのため、噴霧量、喫煙感などがユーザに応じて調節され得る。異なる例として、外部空気は、巻タバコ2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介して巻タバコ2の内部に流入されてもよい。
【0056】
以下、図4及び図5を参照すると、巻タバコ2の例を説明する。
【0057】
図4及び図5は、一例に係る巻タバコの例を示す図である。
【0058】
図4を参照すると、巻タバコ2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。図1図3を参照して上述した第1部分21はタバコロッド21を含み、第2部分22はフィルタロッド22を含む。
【0059】
図4にはフィルタロッド22が単一のセグメントとして図示されているが、実施形態はこれに限定されない。言い換えれば、フィルタロッド22は複数のセグメントから構成されてもよい。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22には、他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0060】
巻タバコ2の直径は5mm~9mmの範囲以内であり、長さは約48mmであってもよいが、これに限定されない。例えば、タバコロッド21の長さは約12mm、フィルタロッド22の第1セグメントの長さは約10mm、フィルタロッド22の第2セグメントの長さは約14mm、フィルタロッド22の第3セグメントの長さは約12mmであってもよいが、これに限定されない。
【0061】
巻タバコ2は、少なくとも1つのラッパー24によって包装されてもよい。ラッパー24には、外部空気が流入したり内部気体が流出する少なくとも1つの孔が形成されてもよい。一例として、巻タバコ2は、1つのラッパー24によって包装されてもよい。異なる例として、巻タバコ2は、2以上のラッパー24によって重複的に包装されてもよい。例えば、第1ラッパー24aによってタバコロッド21が包装され、ラッパー24b,24c,24dによりフィルタロッド22が包装されてもよい。そして、単一ラッパー24eによって巻タバコ2全体が再包装されてもよい。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントから構成されれば、それぞれのセグメントがラッパー24b,24c,24dによって包装されることができる。
【0062】
第1ラッパー24a及び第2ラッパー24bは、一般的なフィルタ巻紙に製造されてもよい。例えば、第1ラッパー24a及び第2ラッパー24bは、多孔質の巻紙又は無多孔質の巻紙であってもよい。また、第1ラッパー24a及び第2ラッパー24bは、耐油性を有する紙類及び/又はアルミニウム合紙包装剤に製造されてもよい。
【0063】
第3ラッパー24cは、ハード巻紙に製造されてもよい。例えば、第3ラッパー24cの坪量は88g/m~96g/mの範囲内に含まれ、好ましくは、90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第3ラッパー24cの厚さは、120um~130umの範囲内に含まれ、好ましくは125umであってもよい。
【0064】
第4ラッパー24dは、耐油性ハード巻紙に製造されてもよい。例えば、第4ラッパー24dの坪量は88g/m~96g/mの範囲内に含まれ、好ましくは90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第4ラッパー24dの厚さは120um~130umの範囲内に含まれ、好ましくは125umであってもよい。
【0065】
第5ラッパー24eは、滅菌紙(MFW)に製造されてもよい。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも増進されるよう特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5ラッパー24eの坪量は、57g/m~63g/mの範囲内に含まれ、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5ラッパー24eの厚さは64um~70umの範囲内に含まれ、好ましくは67umであってもよい。
【0066】
第5ラッパー24eは、所定の物質が内添されている。ここで、所定の物質の例としてシリコンが該当されが、これに限定されない。例えば、シリコンは温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない内酸化性、各種の薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は、電気絶縁性などの特性を有する。但し、シリコンでなくても、上述した特性を有する物質であれば制限されることなく第5ラッパー24eに塗布(又は、コーティング)できる。
【0067】
第5ラッパー24eは、巻タバコ2が燃焼する現像を防止することができる。例えば、タバコロッド210がヒーター13によって加熱されれば、巻タバコ2が燃焼される可能性がある。具体的に、タバコロッド310に含まれている物質のいずれか1つの発火点以上に温度が上昇される場合、巻タバコ2が燃焼される。このような場合にも、第5ラッパー24eは不燃性物質を含んでいるため、巻タバコ2が燃焼する現像を防止できる。
【0068】
また、第5ラッパー24eは、巻タバコ2で生成される物質によりホルダの汚染を防止できる。ユーザのパフによって、巻タバコ2内で液体物質が生成されてもよい。例えば、巻タバコ2で生成されたエアロゾルが外部空気によって冷却されることにより、液体物質(例えば、水分など)が生成される。第5ラッパー24eが巻タバコ2を包装することにより、巻タバコ2内で生成された液体物質が巻タバコ2の外部に漏れることを防止できる。
【0069】
タバコロッド21はエアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうち少なくとも1つを含むが、これに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/又は有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含有してもよい。また、タバコロッド21には、メントール又は保湿剤などの加香液が、タバコロッド21に噴射されることによって添加されてもよい。
【0070】
タバコロッド21は多様に製造されることができる。例えば、タバコロッド21はシート(sheet)で製造されてもよく、ストランド(strand)で製造されてもよい。また、第1セグメント21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコで製造されてもよい。また、第1セグメント21は、熱伝導物質によって囲まれることができる。例えば、熱伝導物質は、アルミホイルのような金属ホイールであってもよいが、これに限定されない。一例として、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を等しく分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これによりタバコ味を向上させ得る。また、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタとしての機能を果たしてもよい。ここで、図示していないが、タバコロッド21は、外部を囲む熱伝導物質の他にも追加さえたサセプタをさらに含んでもよい。
【0071】
フィルタロッド22は、アセチルセルロースフィルタであってもよい。一方、フィルタロッド22の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド22は円柱タイプのロッドであってもよく、内部に中空を含むチューブタイプのロッドであってもよい。また、フィルタロッド22は、リセースタイプのロッドであってもよい。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち少なくとも1つが異なる形状に製造されてもよい。
【0072】
フィルタロッド22の第1セグメントは、アセチルセルロースフィルタであってもよい。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1セグメントによってヒーター13が挿入される場合、タバコロッド21の内部物質が後ろにずれる現像を防止でき、エアロゾルの冷却効果も発生し得る。第1セグメントに含まれた中空の直径は、2mm~4.5mmの範囲内で適切な直径が採用されるが、これに限定されない。
【0073】
第1セグメントの長さは4mm~30mmの範囲内で適切な長さが採用されるが、これに限定されない。好ましくは、第1セグメントの長さは10mmであってもよいが、これに限定されない。
【0074】
第1セグメントの製造時に可塑剤の含量を調節することで第1セグメントの特定硬度が調整され得る。また、同一あるいは異なる材質のフィルム、チューブなどの構造物が第1セグメントの内部に挿入されてもよい。
【0075】
フィルタロッド22の第2セグメントは、ヒーター13がタバコロッド21を加熱することで生成されたエアロゾルを冷却させる。したがって、ユーザは、適切な温度に冷却されたエアロゾルを吸入することができる。
【0076】
第2セグメントの長さ又は直径は、巻タバコ2の形態により多様に決定されてもよい。例えば、第2セグメントの長さは7mm~20mmの範囲内で適切に採用されてもよい。好ましくは、第2セグメントの長さは約14mmであってもよいが、これに限定されない。
【0077】
第2セグメントは、ポリマー繊維を製織して製造されてもよい。この場合、ポリマーに製造された繊維に加香液を塗布してもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維とポリマーで製造された繊維を共に製織して第2セグメントを製造してもよい。又は、第2セグメントは、巻軸されたポリマーシートにより成されてもよい。
【0078】
例えば、ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、アセチルセルロース(CA)、及びアルミホイルからなる群より選択された材料に製造されてもよい。
【0079】
第2セグメントが製織されたポリマー繊維又は巻軸されたポリマーシートによって形成されることで、第2セグメントは、縦方向に延長する単数又は複数のチャネルを含んでもよい。ここで、チャネルは、気体(例えば、空気又はエアロゾル)が通過する通路を意味する。
【0080】
例えば、巻軸されたポリマーシートからなる第2セグメントは約5μmと約300μmとの間、例えば、約10μmと約250μmとの間の厚さを有する材料から形成されてもよい。また、第2セグメントの全表面積は、約300mm/mmと約1000mm/mmとの間であってもよい。また、エアロゾル冷却要素は、比表面積が約10mm/mgと約100mm/mgとの間の材料から形成されてもよい。
【0081】
一方、第2セグメントには、揮発性香味成分を含有するスレッド(thread)が含まれてもよい。ここで、揮発性香味成分はメントールであってもよいが、これに制限されることはない。例えば、スレッドには、1.5mg以上のメントールを第2セグメントに提供するために、十分な量のメントールが充填され得る。
【0082】
フィルタロッド22の第3セグメントは、アセチルセルロースフィルタであってもよい。第3セグメントの長さは4mm~20mmの範囲内で適切に採用され得る。例えば、第3セグメントの長さは約12mmであってもよいが、これに限定されない。
【0083】
第3セグメントを製造する過程で、第3セグメントに加香液を噴射することによって香味が発生するように製造されてもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維を第3セグメントの内部に挿入してもよい。タバコロッド21で生成されたエアロゾルは、フィルタロッド22の第2セグメントを通過することにより冷却され、冷却されたエアロゾルが第3セグメントを介してユーザに伝達される。したがって、第3セグメントに加香要素が添加される場合、ユーザに伝達される香味の持続性が増進される効果が発生し得る。
【0084】
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれてもよい。ここで、カプセル23は香味を発生させる機能を行ってもよく、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で包む構造であってもよい。カプセル23は球状又は円筒状の形状を有してもよいが、これに制限されることはない。
【0085】
図5を参照すると、巻タバコ3はせん断プラグ33をさらに含んでもよい。せん断プラグ33はタバコロッド31において、フィルタロッド32に対向する一側に配置されてもよい。せん断プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱することを防止し、喫煙中にタバコロッド31から液相化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(例えば、図1図3のエアロゾル生成装置1)に流れることを防止できる。
【0086】
フィルタロッド32は、第1セグメント32a及び第2セグメント32bを含む。ここで、第1セグメント32aは図4のフィルタロッド22の第1セグメントに対応し、第2セグメント32bは図4のフィルタロッド22の第3セグメントに対応する。
【0087】
巻タバコ3の直径及び全長は図5に示す巻タバコ2の直径及び全長に対する。例えば、せん断プラグ33の長さは約7mm、タバコロッド31の長さは約15mm、第1セグメント32aの長さは約12mm、第2セグメント32bの長さは約14mmであってもよいが、これに限定されない。
【0088】
巻タバコ3は少なくとも1つのラッパー35によって包装されてもよい。ラッパー35には、外部空気が流入されたり内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されてもよい。例えば、第1ラッパー35aによってせん断プラグ33が包装され、第2ラッパー35bによってタバコロッド31が包装され、第3ラッパー35cによって第1セグメント32aが包装され、第4ラッパー35dによって第2セグメント32bが包装されてもよい。そして、第5ラッパー35eによって巻タバコ3全体が再包装されてもよい。
【0089】
また、第5ラッパー35eには、少なくとも1つの穿孔36が形成されてもよい。例えば、穿孔36はタバコロッド31を囲む領域に形成されてもよいが、これに制限されることはない。穿孔36は、図2及び図3に示されたヒーター13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を行う。
【0090】
また、第2セグメント32bには少なくとも1つのカプセル34が含まれてもよい。ここで、カプセル34は香味を発生させる機能を行ってもよく、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で包む構造であってもよい。カプセル34は、球状又は円筒状の形状を有してもよいが、これに制限されることはない。
【0091】
第1ラッパー35aは、一般的なフィルタ巻紙にアルミホイルのような金属ホイールが結合されたものである。例えば、第1ラッパー35aの全体の厚さは45um~55umの範囲内に含まれ、好ましくは50.3umであってもよい。また、第1ラッパー35aの金属ホイールの厚さは6um~7umの範囲内に含まれ、好ましくは6.3umであってもよい。また、第1ラッパー35aの坪量は50g/m~55g/mの範囲内に含まれ、好ましくは53g/mであってもよい。
【0092】
第2ラッパー35b及び第3ラッパー35cは一般的なフィルタ巻紙に製造されてもよい。例えば、第2ラッパー35b及び第3ラッパー35cは、多孔質の巻紙又は無多孔質の巻紙であってもよい。
【0093】
例えば、第2ラッパー35bの多孔度は35000CUであってもよいが、これに制限されることはない。また、第2ラッパー35bの厚さは70um~80umの範囲内に含まれ、好ましくは78umであってもよい。また、第2ラッパー35bの坪量は20g/m~25g/mの範囲内に含まれ、好ましくは23.5g/mであってもよい。
【0094】
例えば、第3ラッパー35cの多孔度は24000CUであってもよいが、これに制限されることはない。また、第3ラッパー35cの厚さは60um~70umの範囲内に含まれ、好ましくは68umであってもよい。また、第3ラッパー35cの坪量は20g/m~25g/mの範囲内に含まれ、好ましくは21g/mであってもよい。
【0095】
第4ラッパー35dはPLA合紙に製造されてもよい。ここで、PLA合紙は、紙層、PLA層及び紙層を含む3重の紙を意味する。例えば第4ラッパー35dの厚さは100um~120umの範囲内に含まれ、好ましくは110umであってもよい。また、第4ラッパー35dの坪量は80g/m~100g/mの範囲内に含まれ、好ましくは88g/mであってもよい。
【0096】
第5ラッパー35eは、滅菌紙(MFW)に製造されてもよい。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも増進されるよう特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5ラッパー35eの坪量は57g/m~63g/mの範囲内に含まれ、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5ラッパー35eの厚さは64um~70umの範囲内に含まれ、好ましくは67umであってもよい。
【0097】
第5ラッパー35eは所定の物質が内添されてもよい。ここで、所定の物質の例としてシリコンが該当できるが、これに限定されない。例えば、シリコンは温度による変化が少ない耐熱性、酸化されない内酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は、電気絶縁性などの特性を有する。但し、シリコンでなくても、上述した特性を有する物質であれば、制限されることなく第5ラッパー35eに塗布(又は、コーティング)できる。
【0098】
せん断プラグ33は、アセチルセルロースに製造されてもよい。一例として、せん断プラグ33は、アセチルセルローストウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて製造されてもよい。アセチルセルローストウを構成しているフィラメントのモノデニール(mono denier)は1.0~10.0の範囲内に含まれ、好ましくは4.0~6.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、せん断プラグ33のフィラメントのモノデニールは5.0であってもよい。また、せん断プラグ33を構成しているフィラメントの断面はY字型であってもよい。せん断プラグ33のトータルデニール(total denier)は20000~30000の範囲内に含まれ、好ましくは、25000~30000の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、せん断プラグ33のトータルデニールは28000であってもよい。
【0099】
また、必要に応じて、せん断プラグ33は少なくとも1つのチャネルを含んでもよく、チャネルの断面形状は多様に製造され得る。
【0100】
タバコロッド31は、図4を参照して上述したタバコロッド21に対応する。したがって、以下では、タバコロッド31に対する具体的な説明は省略する。
【0101】
第1セグメント32aは、アセチルセルロースに製造されてもよい。例えば、第1セグメントは内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1セグメント32aは、アセチルセルローストウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて製造され得る。例えば、第1セグメント32aのモノデニール及びトータルデニールは、せん断プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一であってもよい。
【0102】
第2セグメント32bは、アセチルセルロースに製造されてもよい。第2セグメント32bを構成するフィラメントのモノデニールは1.0~10.0の範囲内に含まれ、好ましくは8.0~10.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、第2セグメント32bのフィラメントのモノデニールは9.0であってもよい。また、第2セグメント32bのフィラメントの断面はY字型であってもよい。第2セグメント32bのトータルデニールは20000~30000の範囲内に含まれ、好ましくは25000であってもよい。
【0103】
図6は、他の実施形態に係るエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0104】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置9は、制御部91、検出部92、出力部93、バッテリ94、ヒーター95、ユーザ入力部96、メモリ97、及び通信部98を含む。但し、エアロゾル生成装置9の内部構造は図6に示されているものに制限されない。すなわち、エアロゾル生成装置9の設計に応じて、図6に示された構成のうち一部が省略されたり新しい構成がさらに加えることを、本実施形態に関する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0105】
検出部92は、エアロゾル生成装置9の状態又はエアロゾル生成装置9周辺の状態を検出し、検出された情報を制御部91に伝達することができる。制御部91は、前記検出された情報に基づいて、ヒーター95の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル発生物品(例えば、巻きタバコ、カートリッジなど)の挿入有無の判断、通知表示などのような様々な機能が実行されるようにエアロゾル生成装置9を制御することができる。
【0106】
検出部92は、温度センサ92a、挿入検出センサ92b、及びパフセンサ92cのうち少なくとも1つを含むが、これに制限されることはない。
【0107】
温度センサ92aは、ヒーター95(又は、エアロゾル生成物質)が加熱する温度を検出することができる。エアロゾル生成装置9は、ヒーター95の温度を検出する別途の温度センサを含んだり、ヒーター95そのものが温度センサの役割を行ってもよい。又は、温度センサ92aは、バッテリ94の温度をモニタリングするようにバッテリ94の周辺に配置されたものであってもよい。
【0108】
挿入検出センサ92bは、エアロゾル発生物品の挿入及び/又は除去を検出することができる。例えば、挿入検出センサ92bは、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ、及び赤外線センサのうち少なくとも1つを含んでもよく、エアロゾル生成物品が挿入及び/又は除去されることによる信号変化を検出することができる。
【0109】
パフセンサ92cは、気流通路又は気流チャネルの様々な物理的な変化に基づいてユーザのパフを検出することができる。例えば、パフセンサ92cは、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のいずれか1つに基づいてユーザのパフを検出できる。
【0110】
検出部92は、前述したセンサ92a~92cの他に、温度/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうち少なくとも1つをさらに含む。角度センサの機能は、その名称から当業者が直観的に推論できるため、具体的な説明は省略する。
【0111】
出力部93は、エアロゾル生成装置9の状態に関する情報を出力してユーザに提供することができる。出力部93は、ディスプレイ部93a、ハプティック部93b、及び音響出力部93cのうち少なくとも1つを含むが、これに限定されることはない。ディスプレイ部93aとタッチパッドがレイヤ構造をなしてタッチスクリーンで構成される場合、ディスプレイ部93aは出力装置以外に入力装置として使用されてもよい。
【0112】
ディスプレイ部93aは、エアロゾル生成装置9に関する情報をユーザに視覚的に提供することができる。例えば、エアロゾル生成装置9に関する情報は、エアロゾル生成装置9のバッテリ94の充電/放電状態、ヒーター95の予熱状態、エアロゾル生成物品の挿入/除去状態又はエアロゾル生成装置9の使用が制限される状態(例えば、異常物品の検出)などの様々な情報を意味し、ディスプレイ部93aは、前記情報を外部に出力することができる。ディスプレイ部93aは、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などであってもよい。また、ディスプレイ部93aは、LED発光素子の状態であってもよい。
【0113】
ハプティック部93bは、電気的な信号を機械的な刺激又は電気的な刺激に変換してエアロゾル生成装置9に関する情報をユーザに触覚的に提供することができる。例えば、ハプティック部93bは、モータ、圧電素子、又は、電気刺激装置を含む。
【0114】
音響出力部93cは、エアロゾル生成装置9に関する情報をユーザに聴覚的に提供する。例えば、音響出力部93cは、電気信号を音響信号に変換して外部に出力できる。
【0115】
バッテリ94は、エアロゾル生成装置9が動作するために使用される電力を供給する。バッテリ94は、ヒーター95が加熱できるように電力を供給する。また、バッテリ94は、エアロゾル生成装置9内に備えられた他の構成(例えば、検出部92、出力部93、ユーザ入力部96、メモリ97、及び通信部98)の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ94は、充電可能なバッテリや使い捨てバッテリであってもよい。例えば、バッテリ94は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリであってもよいが、これに制限されることはない。
【0116】
ヒーター95は、バッテリ94から電力が供給されてエアロゾル生成物質を加熱することができる。図6に示されていないが、エアロゾル生成装置9は、バッテリ94の電力を変換してヒーター95に供給する電力変換回路(例えば、DC/DCコンバータ)をさらに含んでもよい。また、エアロゾル生成装置9が誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、エアロゾル生成装置9は、バッテリ94の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含む。
【0117】
制御部91、検出部92、出力部93、ユーザ入力部96、メモリ97、及び通信部91は、バッテリ94から電力が供給されて機能を行うことができる。図6に示されていないが、バッテリ94の電力を変換してそれぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路又は電圧レギュレータ回路をさらに含む。
【0118】
一実施形態において、ヒーター95は、任意の適切な電気抵抗性物質から形成されてもよい。例えば、適切な電気抵抗性物質は、タイタニウム、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロミウム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属又は金属合金であるが、これに制限されることはない。また、ヒーター95は、金属熱線(wire)、電気伝導性トラック(track)が配置されている金属熱板、セラミック発熱体などで実現されるが、これに制限されることはない。
【0119】
他の実施形態において、ヒーター95は、誘導加熱方式のヒーターであってもよい。例えば、ヒーター95はコイルによって印加された磁場を介して発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプターを含む。
【0120】
一実施形態において、ヒーター95は複数のヒーターを含む。例えば、ヒーター95は、巻きタバコを加熱するための第1ヒーター及び液相を加熱するための第2ヒーターを含む。
【0121】
ユーザ入力部96は、ユーザから入力された情報を受信したり、ユーザに情報を出力することができる。例えば、ユーザ入力部96は、キーパッド(keypad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがあるが、これに限定されることはない。また、図13に示されていないが、エアロゾル生成装置9は、USB(universal serial bus)インターフェースなどの接続インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースなどの接続インターフェースを介して他の外部装置に接続して情報を送受信したり、バッテリ94を充電することができる。
【0122】
メモリ97は、エアロゾル生成装置9内で処理される各種のデータを格納するハードウェアとして、制御部91で処理されたデータ及び処理されるデータを格納することができる。メモリ97は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD又はXDメモリなど)、RAM(random access memory)、SRAM(static random access memory)、ROM(read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、PROM(programmable read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの格納媒体を含む。メモリ97は、エアロゾル生成装置9の動作時間、最大のパフ回数、現在のパフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル、及びユーザの喫煙パターンに対するデータなどを格納してもよい。
【0123】
通信部98は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含む。例えば、通信部98は、近距離通信部98a及び無線通信部98bを含む。
【0124】
近距離通信部(short-range wireless communication unit)98aは、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(ワイファイ)通信部、ジグビー(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含むが、これに制限されることはない。
【0125】
無線通信部98bは、セルラーネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)通信部などを含むが、これに制限されることはない。無線通信部98bは、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて通信ネットワーク内でエアロゾル生成装置9を確認及び認証してもよい。
【0126】
制御部91は、エアロゾル生成装置9の全般的な動作を制御することができる。一実施形態において、制御部91は少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサで実行され得るプログラムが格納されたメモリの組み合せで実現されてもよい。また、更なる形態のハードウェアで実現されることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0127】
制御部91は、バッテリ94の電力をヒーター95への供給を制御することによってヒーター95の温度を制御することができる。例えば、制御部91は、バッテリ94とヒーター95との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することによって電力供給を制御できる。異なる例として、制御部91の制御命令に応じて、加熱直接回路がヒーター95に対する電力供給を制御してもよい。
【0128】
制御部91は、検出部92によって検出された結果を分析し、その後に実行される処理を制御する。例えば、制御部91は、検出部92によって検出された結果に基づいて、ヒーター95の動作が開示又は終了するようにヒーター95に供給される電力を制御できる。また、制御部91は、検出部92によって検出された結果に基づいて、ヒーター95が所定の温度まで加熱したり適切な温度を保持できるよう、ヒーター95に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御することができる。
【0129】
制御部91は、検出部92によって検出された結果に基づいて出力部93を制御する。例えば、パフセンサ92cを介してカウントされたパフ回数が予め設定された回数に達すると、制御部91は、ディスプレイ部93a、ハプティック部93b、及び音響出力部93cのうち少なくとも1つを介してユーザにエアロゾル生成装置9が直ちに終了することを予告できる。
【0130】
一実施形態において、制御部91は、検出部92によって検出されたエアロゾル生成物品の状態に応じて、ヒーター95に対する電力供給時間及び/又は電力供給量を制御することができる。例えば、エアロゾル生成物品15が過湿状態である場合、制御部91は誘導コイルに対する電力供給時間を制御し、エアロゾル発生物品15が一般的な状態である場合よりも予熱時間を増加させることができる。
【0131】
図7は、一例に係るユーザ認証システムの構成図である。
【0132】
一実施形態に係る、エアロゾル発生装置のユーザを認証する方式は、ブルートゥース(登録商標)モジュールがエアロゾル発生装置に搭載され、ユーザ端末(例えば、モバイルフォン)との通信を介して携帯電話のアプリケーションでユーザ認証を行うことができる。一例によれば、NFCタグを用いてユーザ認証方式を行うアプリケーションが、ユーザ端末に容易に設けられる。
【0133】
一実施形態によれば、ユーザ認証システムは、電子装置セット710及びユーザ端末720を含む。例えば、電子装置セット710は、電子装置711(例えば、図1のエアロゾル生成装置1又は図6のエアロゾル生成装置9)及びタグ装置712を含む。例えば、ユーザ端末720は、移動通信端末であってもよい。ユーザ端末720の構造について、以下の図16を参照して詳しく説明する。
【0134】
一実施形態によれば、タグ装置712は、ユーザ端末720のNFC(near field communication)センサによって読み出されるプログラム情報を含むことができる。例えば、プログラム情報は、ユーザ端末720に格納(又は、設置)できるターゲットプログラムに対するデータであってもよい。異なる例として、プログラム情報は、ターゲットプログラムのデータが格納されているターゲットURL(uniform resource locator)アドレスであってもよい。ターゲットプログラムは、電子装置711のロックを解除するために用いられることができる。
【0135】
一実施形態によれば、タグ装置712は、電子装置711のパッケージング内に含まれることができる。即ち、タグ装置712及び電子装置711はセットとして共に販売されてもよい。例えば、タグ装置712は、電子装置711に脱付着できる別途の装置であってもよい。異なる例として、タグ装置712は、外部に露出されないように電子装置711に含まれてもよい。
【0136】
一実施形態によれば、電子装置711は、承認されていない使用を防止するためにロックされ、電子装置711のユーザがユーザ認証(例えば、成人認証)を行った場合にのみロックが解除される。ユーザ認証は、ユーザ端末720により実行されるターゲットプログラムによって実行され、電子装置711がユーザ端末720からユーザ認証の結果を受信した場合、電子装置711のロックが解除される。
【0137】
電子装置711は、電子装置711のユーザ認証のためのタグ装置712と共に販売されてもよい。また、電子装置711のロックを解除するためにタグ装置712が使用されることから、電子装置711及びタグ装置712はパッケージとして扱われる。
【0138】
以下、図8図16を参照すると、電子装置711のロックを解除するための方法が詳細に説明される。
【0139】
図8は、一実施形態に係るユーザ認証方法のフローチャートである。
【0140】
以下のステップ810~840は、図7を参照して上述したユーザ端末720によって実行されることができる。
【0141】
ステップ810において、ユーザ端末720は、ユーザ端末720のNFCセンサを用いてタグ装置712からタグ情報を受信する。タグ情報は、ターゲットプログラム情報を含んでもよい。例えば、ターゲットプログラム情報は、ターゲットプログラムのデータであってもよい。他の例として、ターゲットプログラム情報は、ターゲットプログラムのデータが格納されているURLアドレスであってもよい。
【0142】
一実施形態によれば、タグ情報は第1シリアル情報をさらに含んでもよい。第1シリアル情報は、タグ装置712に対応する電子装置711を識別するために用いられてもよい。例えば、第1シリアル情報は、タグ装置712と電子装置711との間の関連性を確認するために用いられてもよい。シリアル情報は固有情報であってもよい。
【0143】
一実施形態によれば、タグ情報は様々な情報をさらに含んでもよい。例えば、タグ情報は、電子装置711に対する使用マニュアル、サービスセンター情報、及びオンラインショップのURLアドレスなどを含んでもよい。
【0144】
ステップ820において、ユーザ端末720は、タグ情報のターゲットプログラム情報に基づいてユーザ端末にターゲットプログラムを格納(又は、設置)する。例えば、ユーザ端末720は、タグ装置712から直接ターゲットプログラムのデータを読み出し、読み出されたターゲットプログラムのデータを用いてターゲットプログラムをユーザ端末720にインストールしてもよい。異なる例として、ユーザ端末720は、ターゲットプログラム情報が示すターゲットURLアドレスに接続し、ターゲットURLアドレスに格納されたターゲットプログラムのデータをダウンロードし、ダウンロードされたターゲットプログラムのデータを用いてターゲットプログラムをユーザ端末720にインストールしてもよい。ターゲットプログラムは、ユーザ端末720のユーザを認証(例えば、本人認証又は成人認証)するプログラムであってもよい。
【0145】
ステップ830において、ユーザ端末720は、ターゲットプログラムに基づいてユーザに対するユーザ認証を行う。
【0146】
一実施形態によれば、ユーザ端末720は、ターゲットプログラム内に予め設定された認証API(application programming interface)を用いてユーザ認証を行ってもよい。ユーザ認証を行う方法については、記載された実施形態に限定されない。
【0147】
ステップ840において、ユーザ端末720は、ユーザ認証の結果をユーザ端末720と接続された電子装置711に送信する。例えば、ユーザ端末720及び電子装置711は、近距離無線通信を介して接続されてもよい。ユーザ端末720と電子装置711と間の接続を行う方法について、以下で図8を参照して詳細に説明される。
【0148】
図9は、一例に係るユーザ端末と電子装置との間の接続を行う方法を示す。
【0149】
一実施形態によれば、図8に示されたステップ830及びステップ840の間でステップ(910及び920)がさらに実行されるが、実施形態がこれに限定されない。
【0150】
ステップ910において、ユーザ端末720は、近距離無線通信を用いて電子装置711が伝播したビーコンを受信する。例えば、近距離無線通信は、ブルートゥース(登録商標)であってもよい。ユーザ端末720は、ブルートゥース(登録商標)に対して予め設定された周波数帯域をスキャンすることによりビーコンを受信することができる。
【0151】
ステップ920において、ユーザ端末720は、ビーコンに基づいて電子装置711と接続する。例えば、ユーザ端末720は、電子装置711との通信リンク(又は、チャネル)を設立してもよい。
【0152】
図10は、一例に係るシリアル情報に基づいてユーザ認証の結果を電子装置に送信する方法のフローチャートである。
【0153】
一実施形態によれば、電子タグ712と電子装置711が互いに対応する場合にのみ、ユーザ端末720が電子装置711にユーザ認証の結果を送信することができる。前記の実施形態のために、以下のステップ1010又は1020がさらに実行される。ステップ1010及びステップ1020は選択的に実行されてもよい。
【0154】
ステップ1010において、ユーザ端末720は、ユーザから第2シリアル情報を受信する。例えば、ユーザは、電子装置711に表示されているシリアル情報をユーザ端末720に入力してもよい。
【0155】
ステップ1020において、ユーザ端末720は、電子装置711から第2シリアル情報を受信する。例えば、ユーザ端末720は、電子装置711との接続を介して第2シリアル情報を受信してもよい。電子装置711は、ユーザ端末720の要求により電子装置711に設定されているシリアル情報をユーザ端末720に送信する。
【0156】
ステップ1030において、ユーザ端末720は、ステップ1010及び/又はステップ1020で取得されたタグ装置712から取得した第1シリアル情報及び第2シリアル情報が同一(又は、対応)である場合、ユーザ認証が成功したものと決定し、ユーザ認証の結果を電子装置711に送信する。他の実施形態において、ユーザ端末720は、ユーザ認証に失敗した場合にもユーザ認証の結果を電子装置711に送信してもよい。
【0157】
第1シリアル情報及び第2シリアル情報間の同一性を検証することで、1つのタグ装置を用いて複数の電子装置のロックが解除される状況を防止することができる。
【0158】
図11は、一実施形態に係る電子装置によって実行されるユーザ認証の結果に基づいてロックを解除する方法のフローチャートである。
【0159】
以下のステップ1110~1140は、図7を参照して上述した電子装置711によって実行されてもよい。
【0160】
ステップ1110において、電子装置711は、近距離無線通信を介してビーコンを伝播する。例えば、近距離無線通信はブルートゥース(登録商標)であってもよい。この時点で、電子装置711は、他の機能がロックされてもよく、ひたすら近距離無線通信のための機能だけが活性化されてもよい。
【0161】
ステップ1120において、電子装置711は、ビーコンに基づいてユーザ端末720と接続する。例えば、電子装置711は、ユーザ端末720とのリンク(又は、チャネル)を設立してもよい。
【0162】
ステップ1130において、電子装置711は、ユーザ端末720からユーザに対するユーザ認証に結果を受信する。
【0163】
ステップ1140において、電子装置711は、ユーザ認証に結果に基づいてロックを解除する。電子装置711のロックが解除された場合、エアロゾル生成のための機能が活性化される。例えば、電子装置711に挿入される巻タバコ(例えば、巻タバコ2)内のエアロゾル生成基質を加熱する加熱部の機能が活性化されてもよい。
【0164】
一実施形態によれば、ステップ1110が実行される前の電子装置711の動作モードは、電子装置711がロックされている運送モード(shipping mode)であってもよい。例えば、運送モードが活性化されることで電子装置7110がロックされる。電子装置711のバッテリが電子装置711の電力供給回路及び負荷と分離した状態又は動作モードが運動モードのように命名されてもよい。言い換えれば、電子装置711の運送モードが活性化した場合、電子装置711にはバッテリによる電力が提供されなくてもよい。
【0165】
運送モードの類型は、バッテリの電圧値が予め設定された電圧値以下であるものと検出された場合、ユーザの命令なしに電子装置711の判断により電子装置711の動作モードを自ら運送モードに切り替えるi)自動運送モード(auto shipping mode)、及びバッテリの電圧値とは関係なくユーザの命令に応じて運送モードに切り替えられるii)強制運送モード(forced shipping mode)に区分される。
【0166】
一実施形態によれば、電子装置711の運送モードが活性化されている状態で、充電用アダプター(travel adapter:TA)を通じて直接システムに電力が供給される場合、電子装置711の電源がオンされる。電子装置711の電源がオンされる場合、前述のステップ1110~1140が実行される。ステップ1140の実行結果として、電子装置711のロックが解除された場合、電子装置711の動作モードも運送モードから正常モードに変更されることができる。
【0167】
図12は、一例に係るユーザ端末でシリアル情報を送信する方法のフローチャートである。
【0168】
一実施形態によれば、図11を参照して上述したステップ1120が実行された後、以下のステップ1210及び1220がさらに実行される。
【0169】
ステップ1210において、電子装置711は、ユーザ端末720からシリアル情報の要求を受信する。
【0170】
ステップ1220において、電子装置711は、ユーザ端末720に電子装置711に予め設定された第2シリアル情報を送信する。ステップ1220は、図10のステップ1020に対応し、ユーザ端末720は、電子装置711から第2シリアル情報を受信する。
【0171】
図13は、一例に係るシリアル情報に基づいて電子装置のロックを解除する方法のフローチャートである。
【0172】
一実施形態によれば、図11を参照して上述したステップ1140は、以下のステップ1310及び1320を含む。
【0173】
ステップ1310において、電子装置711は、ユーザ認証の結果に含まれた第1シリアル情報及び電子装置711に設定された第2シリアル情報が同一であるか否かを決定する。例えば、電子装置711は、ユーザ認証の結果からタグ装置712で取得した第1シリアル情報を抽出してもよい。
【0174】
ステップ1320において、電子装置711は、第1シリアル情報及び第2シリアル情報が同一である場合、電子装置711のロックを解除する。第1シリアル情報及び第2シリアル情報が同一でない場合、タグ装置712及び電子装置711が互いに対応しないものと決定されるため、電子装置711がロックが解除されない。
【0175】
ユーザ端末720がユーザ認証に成功した場合のみに、ユーザ認証結果を電子装置711に送信する実施形態において、ステップ1310及びステップ1320の実行が省略されてもよい。代替的に、前記の場合にも、電子装置711はユーザ端末720によるユーザ認証結果を確認するようにステップ1310及びステップ1320を行うことができる。
【0176】
図14は、例に係るユーザ端末の位置に基づいて電子装置をロックする方法のフローチャートである。
【0177】
一実施形態によれば、図11を参照して上述したステップ1140が実行された後、以下のステップ1410及び1420がさらに実行されてもよい。
【0178】
ステップ1410において、電子装置711は、ユーザ端末が電子装置711の周辺に位置するか否かを決定する。例えば、ユーザ端末720は、電子装置711のロックを解除するために利用されたユーザ端末であってもよい。異なる例として、ユーザ端末は、電子装置711のロックが解除された後ユーザによって追加的に登録された他のユーザ端末(例えば、ウェアラブル装置)であってもよい。
【0179】
一実施形態によれば、電子装置711は、周辺装置がマネジメントフレーム(例えば、ビーコン)を聞いて、応答できるようビーコンを送信することができる。応答に含まれる情報(例えば、Bluetooth(登録商標)チップ固有情報)に基づいて登録されたユーザ端末が電子装置711の周囲に位置するか否かが決定される。これによって、ユーザ認証が行われたユーザが電子装置711を所持しているか否かが判断される。例えば、ステップ1410は、予め設定された周期(例えば、1日に1回)で行われてもよい。
【0180】
ステップ1420において、電子装置711は、予め登録されたユーザ端末が電子装置711の周辺に位置していないものと決定された場合、電子装置711をロックする。例えば、電子装置711がロックされた場合、電子装置711に挿入される巻タバコ(例えば、巻タバコ2)内のエアロゾル生成基質を加熱する加熱部の機能が不活性化されてもよい。
【0181】
図15は、一例に係る喫煙パターンに基づいて電子装置をロックする方法のフローチャートである。
【0182】
一実施形態によれば、図11を参照して上述したステップ1140が実行された後、以下のステップ1510~1530がさらに実行される。
【0183】
ステップ1510において、電子装置711は、少なくとも1つのセンサを用いてユーザの現在の喫煙パターンを生成する。例えば、センサは、圧力センサ及び空気流量センサを含んでもよい。例えば、喫煙パターンは、電子装置711のユーザが喫煙を始めた後から喫煙を終了するまで示される吸気及び呼気に対するパターンである。吸気パターンの例は、吸気時の流入される空気の量、吸気時間、吸気間の時間間隔などを含んでもよいが、これに限定されない。吸気パターンはユーザごとに異なるため、ユーザを示す固有パターンとして使用される。
【0184】
ステップ1520において、電子装置711は、喫煙パターンが予め格納された検証喫煙パターンに対応するか否かを決定する。ユーザは、電子装置711を使用することによって予め検証喫煙パターンを電子装置711に格納する。例えば、検証喫煙パターンは複数であってもよい。
【0185】
ステップ1530において、電子装置711は、喫煙パターンが検証喫煙パターンに対応しない場合、電子装置711をロックする。
【0186】
図14及び図15を参照すると、電子装置711をロックする実施形態について説明したが、電子装置711をロックする方法は記載された実施形態に限定されない。例えば、指紋認識、紅彩認識、顔面認識などのような追加センサを用いてユーザを検証し、それに基づいて電子装置711をロックする方式が適用され得る。異なる例として、ユーザが電子装置711に対する設定を初期化する場合にも電子装置711がロックされてもよい。一態様によれば、電子装置711が初期化される場合、電子装置711は運送モードに切り替えられてもよい。
【0187】
図16は、一例に係るユーザ端末の構成図である。
【0188】
一実施形態によれば、図7を参照して上述したユーザ端末720は、通信部1610(例えば、トランシーバー)、プロセッサ1620、及びメモリ1630を含む。
【0189】
通信部1610は、プロセッサ1620及びメモリ1630に接続されてデータを送受信する。通信部1610は、外部の他の装置に接続されてデータを送受信する。以下、「A」を送受信するという表現は、「Aを示す情報又はデータ」を送受信することを示す。
【0190】
通信部1610は、ユーザ端末700内の回路網に実現されてもよい。例えば、通信部1610は、内部バス及び外部バスを含んでもよい。他の例として、通信部1610は、ユーザ端末720と外部装置を接続する要素であってもよい。通信部1610は、インターフェースであってもよい。通信部1610は、外部の装置からデータを受信し、プロセッサ1620及びメモリ1630にデータを送信することができる。
【0191】
プロセッサ1620は、通信部1610が受信したデータ及びメモリ1630に格納されたデータを処理する。「プロセッサ」は、目的とする動作を実行させるための物理的な構造を有する回路を有するハードウェアで具現されたデータ処理装置であってもよい。例えば、目的とする動作は、プログラムに含まれたコード(code)又は命令(instructions)を含んでもよい。例えば、ハードウェアで具現されたデータ処理装置は、マイクロプロセッサー(microprocessor)、中央処理装置(central processing unit)、プロセッサコア(processor core)、マルチ-コアプロセッサ(multi-core processor)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含んでもよい。
【0192】
プロセッサ1620は、メモリ(例えば、メモリ1630)に格納されたコンピュータで読出し可能なコード(例えば、ソフトウェア)及びプロセッサ1620により誘発された命令を実行する。
【0193】
メモリ1630は、通信部1610が受信したデータ及びプロセッサ1620が処理したデータを格納する。例えば、メモリ1630は、プログラム(又は、アプリケーション、ソフトウェア)を格納してもよい。格納されるプログラムは、ユーザ認証を行うことができるようにコーディングされ、プロセッサ1620により実行可能なシンタックス(syntax)の集合であってもよい。
【0194】
一態様によれば、メモリ1630は、1つ以上の揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及びRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、及び光学ディスクドライブを含んでもよい。
【0195】
メモリ1630は、ユーザ端末720を動作させる命令語セット(例えば、ソフトウェア)を格納する。ユーザ端末720を動作させる命令語セットは、プロセッサ1620によって実行される。
【0196】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上記で説明したハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0197】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの一つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行され得る。ソフトウェア及びデータは一つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0198】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順に実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合わせられてもよく、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0199】
したがって、他の具現、他の実施形態および特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】