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特表2024-510017ガラスタグトランスポンダのためのねじれ保護ハウジング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(54)【発明の名称】ガラスタグトランスポンダのためのねじれ保護ハウジング
(51)【国際特許分類】
   A61B 90/98 20160101AFI20240227BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20240227BHJP
   G06K 19/00 20060101ALI20240227BHJP
【FI】
A61B90/98
G06K19/07 230
G06K19/00 050
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557168
(86)(22)【出願日】2022-03-10
(85)【翻訳文提出日】2023-11-15
(86)【国際出願番号】 EP2022056163
(87)【国際公開番号】W WO2022194663
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】102021106454.6
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502154016
【氏名又は名称】アエスキュラップ アーゲー
【住所又は居所原語表記】Am Aesculap-Platz, 78532 Tuttlingen Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ プフィステル
(72)【発明者】
【氏名】フレデリク レンツェンヒューバー
(72)【発明者】
【氏名】ステファニー ウーバー
(72)【発明者】
【氏名】ローランド-アロイス ヒューゲル
(57)【要約】
本開示は、保護ハウジング(1)に受容可能なトランスポンダ(3)を医療装置、特に滅菌回路内の外科器具及び/又は医療装置に収容するための保護ハウジング(1)に関する。保護ハウジング(1)は、対向する2つの側面に、医療装置(13)のノッチ(14、15)にアンダーカットで嵌め込まれるように形成され、互いに斜めに対向する少なくとも2つの一体化されたスナップ式ノーズ(5、6)を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保護ハウジング(1)に受容可能なトランスポンダ(3)を医療装置(13)、特に滅菌回路内の外科器具及び/又は医療装置に収容するための保護ハウジング(1)であって、
前記保護ハウジング(1)は、対向する2つの側面に、前記医療装置(13)のノッチ(14、15)にアンダーカットで係合するように形成され、互いに斜めに対向する少なくとも2つの一体化されたスナップ式ノーズ(5、6)を備える、保護ハウジング(1)。
【請求項2】
前記保護ハウジング(1)は、前記スナップ式ノーズ(5、6)にそれぞれ対向する凹部(8、9)を備え、これにより、前記保護ハウジング(1)は、組み付け中にその長手方向軸(4)に沿ってねじれ可能又は撓み可能である、請求項1に記載の保護ハウジング(1)。
【請求項3】
前記スナップ式ノーズ(5、6)は、前記保護ハウジング(1)の前記長手方向軸(4)に沿って互いにオフセットしている、請求項2に記載の保護ハウジング(1)。
【請求項4】
前記保護ハウジング(1)は、前記保護ハウジング(1)の長手方向軸(4)に沿う孔(2)内で前記トランスポンダ(3)を受容する、請求項1~3のいずれか一項に記載の保護ハウジング(1)。
【請求項5】
前記保護ハウジング(1)に収容される前記トランスポンダ(3)は、追加的に、可撓性の保護層(26)によって囲まれている、請求項1~4のいずれか一項に記載の保護ハウジング(1)。
【請求項6】
前記スナップ式ノーズ(5、6)は、組み付け後の前記保護ハウジング(1)が、前記医療装置(13)から取り外し不能であるように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の保護ハウジング(1)。
【請求項7】
前記スナップ式ノーズ(5、6)は、組み付け後の前記保護ハウジング(1)が、前記医療装置(13)から取り外し可能であるように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の保護ハウジング(1)。
【請求項8】
前記保護ハウジング(1)は、追加の金属ハウジングを備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の保護ハウジング(1)。
【請求項9】
医療装置(13)のハウジングに形成され、好ましくは請求項1~8のいずれか一項に記載の前記保護ハウジング(1)を収容するための溝(12)を備える医療装置(13)であって、
前記溝(12)は、前記保護ハウジング(1)が取り付けられた状態において、その底面からアクセス可能なキャビティが、前記保護ハウジング(1)と前記医療装置(13)との間に形成されるように形成される追加の材料凹部(27、28)を備える、医療装置(13)。
【請求項10】
好ましくは請求項9に記載の医療装置(13)と、好ましくは請求項1~8のいずれか一項に記載の保護ハウジング(1)と、を備える医療システムであって、
前記保護ハウジング(1)のスナップ式ノーズ(5、6)は、前記医療装置(13)のハウジングに形成される溝(12)内のノッチ(14、15)にアンダーカットで嵌め込まれている、医療システム。
【請求項11】
前記スナップ式ノーズ(5、6)にそれぞれ対向して形成される前記溝(12)内の凹部によって、組み付け中の前記保護ハウジング(1)は、その長手方向軸(4)に沿ってねじれ可能又は撓み可能である、請求項10に記載の医療システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ハウジング内に収容可能なトランスポンダを医療製品、特に滅菌回路内の外科器具及び/又は医療装置に取り付けるための保護ハウジングに関する。さらに、本開示は、保護ハウジングと医療装置とを備える医療システムに関する。
【背景技術】
【0002】
滅菌品のライフサイクル管理の重要性が今後高まっていくので、このような滅菌品、特に滅菌サイクルにある医療器具/外科器具の監視及びトレーサビリティの需要が高まっている。このため、あらゆる種類の医療器具が、トランスポンダ、特にRFID(無線周波数識別)技術又はNFC(近距離無線通信)技術を用いたパッシブ型トランスポンダを装備している。つまり、医療器具の位置が常に特定でき、器具が全再処理工程又は全メンテナンス工程を(正しく)通過したかどうかが分かる。ガラスタグ形状のトランスポンダの設計は、特に有利である。
【0003】
トランスポンダを医療器具に取り付ける装置は、先行技術から既に知られている。例えばEP2087850では、トランスポンダは、トランスポンダを受容するキャビティを有するハウジングによって、医療器具、例えば医療器具のハンドル部に取り付けられる。ハウジングは、2つの別体の部品から構成することができ、これらの部品は、取り付け工程中にトランスポンダと器具のハンドル部とを凹部で囲み、その後、形状嵌合で接続される。別の取付方法として、ヒンジで折り畳み可能な保護ハウジングにトランスポンダを収容し、その後、柔軟なストラップ/ベルトを使って医療器具に固定する方法もある。
【0004】
金属製RFIDタグ用の金属製取り付け要素が、EP3146477から知られている。この取り付け要素は、平坦なベース領域を介して医療器具に取り付けられ/接着され、側面によって囲まれた凹部でトランスポンダを受容し、トランスポンダと取り付け要素は、互いに電気的に導電するように接続される。これによって、特に小さな物に取り付けられる場合に、トランスポンダの信号強度と範囲が向上する。
【0005】
上述したようなトランスポンダの取り付けは、トランスポンダが医療用品の外側に固定され、そこから突出してしまうという理由から、後付けされる物の取り扱いや人間工学に影響を及ぼし、さらに医療処理や洗浄を困難にしてしまう可能性がある。
【0006】
一般的には、トランスポンダを、接合/一体成型/溶接によって医療器具のハウジングに取り付けたり、あらかじめ開けられた穴に取り付けたりすることも可能である。しかしながら、これらのやり方は、複雑であり、医療器具において油脂が付いていないきれいな表面を確保するなどの適切な準備を必要とする。さらに、トランスポンダを力で押し込んだり、所定の位置に接合したりしても、プラスチックが沈下してしまうため、永久に持続するものではない。
【0007】
ハウジングで保護されたトランスポンダ、例えばガラスタグを医療装置に配置するために、薄い肉厚しか利用できないことが多い。つまり、スナップ式フックなどの典型的なスナップ要素は、それに必要とされる寸法のせいでほぼ実現不可能である。さらに、モータ駆動の鋸などの特定の器具は、動作中に高振動に晒されるので、サイズの小さいスナップ要素は、繊細すぎて長期的には破損してしまう可能性がある。ビーズを介して器具のハウジングと係合する、いわゆるリングスナップ接続には、トランスポンダが収容されたハウジングの変形によって、取り付け時又は係合時に力がかかってしまい、組み付け時にトランスポンダが壊れてしまう可能性があるという欠点がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、本開示の課題は、上述した欠点を回避するか、少なくとも軽減することである。トランスポンダ、特にガラスタグ設計のパッシブ型RFIDタグは、簡単に、確実に、かつ省スペースで医療装置/医療器具の内/上に収容/固定されるべきであり、そうすることで、組み付け工程中にガラスタグに直接力がかからないか、わずかな力しかかからない。さらに、必要とされる後付けのために、医療器具を簡単に再加工することが可能であるべきである。このような設置により、トランスポンダの十分な信頼性と受信状態を保証することもできる。
【0009】
本開示によれば、この課題は、請求項1の特徴を有するトランスポンダのための保護ハウジング又はトランスポンダの保護ハウジングによって解決される。保護ハウジングの有利な特徴及びさらなる展開は、従属請求項の主題である。
【0010】
従って、本開示は、ハウジング内に受容可能なトランスポンダを医療装置、特に好ましくは滅菌回路内の外科器具及び/又は医療装置に収容/固定するための保護ハウジングに関する。保護ハウジングは、少なくとも2つの対向する側面に、少なくとも2つの一体化され、好ましくは斜めに対向する(すなわち、ハウジングの長手方向で互いにオフセットされた)スナップ式のノーズ/バー/突起を有し、これらのスナップ式のノーズ/バー/突起は、アンダーカットで医療装置のノッチ/固定ノッチ/凹部と係合するように設計されている。
【0011】
換言すれば、好ましくは一体的に形成され、信号透過性材料、例えば(可撓性)プラスチックからなる保護ハウジングは、トランスポンダ、特にガラスタグの形態のRFIDタグを受容することができ、保護ハウジングの少なくとも2つの対向する側面に配置され、互いに斜めに対向する少なくとも2つのスナップ式のノーズ/突出部/突起によって、トランスポンダを医療装置又は医療装置のキャビティに収容することができる。医療装置は、保護ハウジングのスナップ式ノーズが係合するノッチ/固定ノッチ/ホルダを有する。保護ハウジングは、医療装置のノッチとスナップ式ノーズとのアンダーカット係合によって固定される。トランスポンダの保護ハウジングは、医療装置の表面と平坦/水平/面一であることが好ましい。
【0012】
医療製品は、医療装置又は医療器具、モノポーラ/バイポーラHF器具、外科用クランプ、外科用鉗子、容器、外科用鋏、外科用メス等であることが好ましい。特に、医療装置は、モータが一体化されたハンドピースを有するモータ駆動器具、及び/又は、ハンドピースと係合的に連結可能なツールであってもよい。
【0013】
したがって、保護ハウジングの構成が、繊細な突出要素を有していないので、トランスポンダは、確実にかつ省スペースで医療装置に収容できることが確保される。この取付方法により、例えばトランスポンダを接着や溶接で取り付ける場合に必要とされる医療装置のコストのかかる表面処理工程を省くことができる。さらなる利点は、器具ハウジングのノッチを、後加工であるいは製造工程中に、比較的簡単かつ安価に設けることができることである。
【0014】
有利な実施形態によれば、保護ハウジングのスナップ式ノーズは、医療装置のハウジングに形成された溝内のノッチとアンダーカットで係合するように形成されている。
【0015】
換言すれば、医療装置のハウジングは、(トランスポンダを有する)保護ハウジングが挿入される溝又は凹部を有する。特に、溝の形状及び深さは、保護ハウジングが、取り付けられた状態/装着された状態で溝によって完全に囲まれ、保護ハウジングの表面が、医療装置の表面とシームレスに隣接するか、(わずかに)下がるように、保護ハウジングの寸法に適合されていてもよい。ここでの決定的な要因は、保護ハウジングが、好ましくは、医療装置の表面を超えて突出しないということである。この場合、保護ハウジングのスナップ式ノーズを受容するノッチは、医療装置の溝内に配置又は形成されている。
【0016】
そうすることで、トランスポンダを受容した状態の保護ハウジングを器具ハウジング内に完全に収容できるので、保護ハウジングが医療装置の表面から突出してしまうことを防ぐことができる。これにより、取り扱いが容易になり、医療装置の洗浄工程及び保管が簡単になる。同時に、医療装置のハウジングに溝を設けたこの設計は、比較的簡単な後加工又は簡単な製造工程により実現可能である。
【0017】
さらに有利な実施形態によれば、保護ハウジングは、(追加的に)スナップ式ノーズと対向する凹部を有する、すなわち、ハウジングの一側面にある各スナップ式ノーズはそれぞれ、ハウジングの対向する側面にある凹部と対応している。したがって、スナップ式ノーズがハウジングの(互いに対向する)両側面それぞれに配置されている場合、ハウジングのその(互いに対向する)2つの側面は、それぞれ同じ数の凹部を有し、各凹部は、スナップ式ノーズのうちの1つに対向している(例えば、交互に又は1回だけ)。このようにして、組み付けの際、すなわち、第1の組み付けステップとしてハウジング側のスナップ式ノーズを挿入し、次いで、第2の組み付けステップとしてハウジング側の凹部を挿入する際に、保護ハウジングは、その長手方向軸又はねじり軸でねじれる又は撓むことができる。保護ハウジングのスナップ式ノーズ/係止要素は、このようなねじれ運動により、弾性的に内側へ、すなわち医療装置のハウジングとは反対方向に撓む。すべてのスナップ式ノーズが医療装置のハウジングに設けられたノッチに挿入されるか、嵌められる/係止されるとすぐに、保護ハウジングが、アンダーカットで医療装置のハウジングに固定される。
【0018】
換言すれば、保護ハウジングの側面には凹部があり、その側面にスナップ式ノーズが(も)形成されている。各凹部は、スナップ式ノーズのうち対向する側面にある1つと直接対向している。保護ハウジングを取り付ける際、スナップ式ノーズを、円滑に医療装置のハウジングに設けられたノッチに収容することができる。なぜなら、保護ハウジングは、スナップ式ノーズが最終的にノッチと係合するまで、対向する側面の凹部内にわずかな距離だけ逃げることができるからであり、保護ハウジングは逃げた距離だけスナップバックする。保護ハウジングが少なくとも2つの斜めに対向するスナップ式ノーズを有することにより、保護ハウジングは、医療装置への取り付けの際に、その長手方向軸/主軸においてねじりスナップ要素として機能することができる。
【0019】
本開示の別の有利な態様によれば、(保護ハウジングの2つの対向する側面にある)スナップ式ノーズは、保護ハウジングの長手方向軸に沿って互いにオフセットされている。換言すれば、保護ハウジングの2つの対向する側面にある少なくとも2つのスナップ式ノーズは、互いに対して非対称に又は交互に配置されており、これによって、スナップ式ノーズが医療装置の対応するノッチに嵌められる/係合されるときに、ねじり力が生じる。
【0020】
さらに、組み付けの際、保護ハウジングは、スナップ式ノーズに対向して形成された溝内の凹部によって、長手方向軸にねじれたり撓んだりできる。つまり、この実施形態では、凹部は、トランスポンダの保護ハウジングに直接配置されておらず、医療装置のハウジングの溝内に形成又は配置されている。この実施形態における凹部の作用は、保護ハウジングに直接形成された凹部と同様である。
【0021】
この保護ハウジングのねじり取り付け原理により、医療装置、特にモータ駆動の医療器具の動作中に発生する振動/揺れに起因する力によって、保護ハウジングが医療装置のノッチから外れたり、回転したりする虞がない。
【0022】
保護ハウジングはさらに、保護ハウジングの長手方向軸に沿う孔内にトランスポンダを収容することもできる。例えば、トランスポンダは、保護ハウジングの中央に位置し、長手方向で保護ハウジングに完全に囲まれている。
【0023】
これにより、トランスポンダの全周が、保護ハウジングの組み付け中又は医療装置の動作中の力から適切に保護される。さらに、孔の形態で収容できる場合、保護ハウジングの製造の手間がほとんどかからない。
【0024】
さらに有利な実施形態は、トランスポンダを収容した保護ハウジングに関するものであり、トランスポンダは可撓性の保護層でさらに囲まれている。
【0025】
組み付けられた状態において、保護層は、トランスポンダと保護ハウジングとの間の減衰部として機能する。トランスポンダが保護ハウジングに収容される前に、トランスポンダは、可撓性の保護層、例えばシリコン層でさらに完全に囲まれる。保護層を含むトランスポンダは、保護ハウジングの受容部、特に孔の形態の受容部よりも幾分大きな寸法を有しているので、トランスポンダを保護ハウジングに収容する際に、保護層の可撓性材料が圧縮される。これによって、トランスポンダと保護ハウジングとの間に隙間が生じることが防がれる。
【0026】
トランスポンダと保護層との間に減衰部として保護層を追加した好ましい実施形態は、動作状態での極度の振動や揺れに対してトランスポンダの安全性を高めることができる。
【0027】
好ましい実施形態では、保護ハウジングのスナップ式ノーズは、組み付け後に保護ハウジングが医療装置から取り外せないように形成されている。
【0028】
別の実施形態では、保護ハウジングのスナップ式ノーズが、組み付け後にハウジングを医療製品から取り外すことができるように形成されていることが好ましい。
【0029】
換言すれば、保護ハウジングのスナップ式ノーズは、医療用保護ハウジングに設けられたノッチに固定された後には取り外すことができないように設計されていてもよい。その一方で、スナップ式ノーズの形状は、ユーザの操作によって保護ハウジングを医療装置から再び分離できるように設計されていてもよい。
【0030】
医療装置から再び分離可能な保護ハウジングを使用することで、保護ハウジングを含む装着されたトランスポンダを交換することなく、医療器具を取り換える又は交換することができる。場合によっては、トランスポンダを取り外すことで、トランスポンダを含む保護ハウジングを別のタイプの医療物品に挿入することができるので、再装着の可能性も生まれる。
【0031】
保護ハウジングが追加の金属ハウジングを有することがさらに好ましい。
【0032】
換言すれば、保護ハウジングは、追加の金属ハウジングとともに医療装置に組み込まれる。これは、医療装置がプラスチック製の信号透過性ハウジングを有する場合に特に必要である。この場合、追加の金属ハウジングは、トランスポンダの信号の信号反射器として機能する。この信号増幅により、十分な受信性と信頼性が確保される。
【0033】
本開示はさらに、本発明による保護ハウジングを収容するための前述した溝を有する医療装置に関し、この溝は追加の材料凹部を備え、これによって、保護ハウジングが組み付けられた状態において、保護ハウジングと医療装置との間に保護ハウジングの底面から又は内部からアクセス可能なキャビティが形成される。
【0034】
換言すれば、医療装置/医療物品のハウジングは、そこに形成された溝、好ましくは溝の底面、特に保護ハウジングの長手方向軸に沿う面に、追加の材料凹部を有する。保護ハウジングが組み付けられた状態において、これらの材料凹部は、2つの部品の間に有利なキャビティ/間隙を形成する。
【0035】
保護ハウジングの底面又は内部からアクセス可能なこれらのキャビティにより、保護ハウジングと医療製品との間に粒子やその他の望ましくない物質が堆積しにくくなる。同時に、キャビティは洗浄処置に関して簡単/容易にアクセス可能であり、これによって、洗浄要件に従って医療器具を常に医療的に再処理できるということが保証される。
【0036】
本開示はさらに、好ましくは、上述の医療装置と上述の保護ハウジングとを備える医療システムに関する。このシステムは、保護ハウジングのスナップ式ノーズが、医療装置のハウジングに形成/配置された溝内のノッチにアンダーカットで係合するように構成されている。
【0037】
本開示のさらなる実施形態によれば、医療システムは、スナップ式ノーズに対向して形成された医療装置の溝内の凹部によって、組み付けの際に、保護ハウジングがその長手方向軸にねじられる又は撓むことができるように構成されている。換言すれば、スナップ式ノーズに対向して配置された凹部は、保護ハウジングに直接形成されているのではなく、医療装置の溝内に形成されている。このような凹部の配置によっても、組み付け時に保護ハウジングをねじることができるので、スナップ式ノーズが内側へ弾性的に回避でき、医療装置の対応するノッチに係合することができる。
【0038】
開示された主題を、有利な実施形態によって、対応する図を参照しながら、より詳細に説明する。
【0039】
図は、本質的に単に概略的なものであり、専ら本発明を理解するためのものである。個々の実施形態の特徴は、入れ替え可能であり、任意の組み合わせで実施されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本発明によるトランスポンダのための保護ハウジングの正面図である。
図2】本発明によるトランスポンダのための保護ハウジングの側面図である。
図3】ガラスタグトランスポンダの寸法を示す図である。
図4】本発明による保護ハウジングの正面図であり、その中にガラスタグが受容された状態である。
図5】本発明による保護ハウジングを受容するための医療器具のハウジングに設けられた溝の図である。
図6】保護ハウジングが収容された状態の医療器具のハウジングに設けられた溝の図である。
図7】医療器具と、ガラスタグを含む組み付けられた状態の保護ハウジングとを通る断面図である。
図8】医療器具へ組み付け中の保護ハウジングの断面図であり、発生する力とモーメントが示されている。
図9】医療器具への組み付け工程における保護ハウジングの上面図であり、発生する力とモーメントが示されている。
図10】保護ハウジング、その中に受容されたガラスタグ、及び追加の保護層の長手方向軸に沿う断面図である。
図11】ガラスタグを有する保護ハウジングが追加の材料凹部を有する医療器具に収容された状態の断面図である。
図12】ガラスタグを有する保護ハウジングが追加の材料凹部を有する医療器具に収容された状態のさらなる断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下では、図を参照しながら、本開示及び有利な実施形態について説明する。
【0042】
図1は、長手方向軸4を有する本発明による保護ハウジング1を示す図である。保護ハウジング1は、細長い形状をしており、長手方向軸4に沿ってトランスポンダ3を受容する円形の(貫通)孔2を有する。本発明によれば、スナップ式ノーズ5、6は、互いに対向し、実質的に互いに平行で、孔2にも平行な、保護ハウジング1の2つの側面にそれぞれ形成されており、スナップ式ノーズは、それぞれの側面から外側へ延びている。第1のスナップ式ノーズ5は、一方の側面上で保護ハウジング1の長手方向の端部に形成されており、第2のスナップ式ノーズ6は、対向する他方の側面上で長手方向の他方の端部に形成されており、2つのスナップ式ノーズ5、6は(ハウジングに対して)互いに斜めに対向している。さらに、保護ハウジング1は、対向する2つの側面に凹部8、9も有しており、凹部8、9の各々は、他方の側面のスナップ式ノーズ5、6と対向するように位置している。
【0043】
図2は、保護ハウジング1を側面から見た別の図である。保護ハウジング1のそれぞれの端(端部)は、凸状に丸みを帯びている。ここで、図2に示される1つの側方のスナップ式ノーズ5は、保護ハウジング1の左端(端部)に位置しており、細長い凹部8は、右端(端部)に位置している。凹部8は、保護ハウジング1の長手方向軸4に沿って一端からほぼ中央部まで延びるように形成されており、中央部で凹部8は元の側面に湾曲している。凹部9(図1を参照)は、保護ハウジング1の対向する側面に形成されており、凹部8と斜めに対向するように位置している。
【0044】
図3は、本発明による利用可能なトランスポンダの図である。トランスポンダは、特にパッシブ型RFIDトランスポンダとして構成されていてもよく、ガラスタグ3の設計であると有利である。ガラスタグ3の形状は、ピルに似た形状で、円形の断面積と丸みを帯びた端部を有している。図3では、トランスポンダの寸法を説明するために、異なるサイズのガラスタグ3を、市販のマッチと比較している。この種のガラスタグ3は、基本的に従来技術の一部であるため、これ以上の説明は不要である。
【0045】
図4は、ガラスタグ3の設計のトランスポンダが収容された状態の、本発明による保護ハウジング1の正面図である。保護ハウジング1の長手方向軸4に沿う孔2は、ガラスタグ3に適合した直径を有しているので、ガラスタグ3はその円周にわたって孔2に完全かつきっちりと嵌め込まれて受容される。さらに、保護ハウジング1の長さは、ガラスタグ3の端が保護ハウジング1から突出しないようにガラスタグ3の長さに適合されている。さらに、保護ハウジング1の底面は、追加の立方体部10を有し、立方体部10は、突出しており、下側が丸みを帯びている。保護ハウジング1の側面に設けられている互いに斜めに対向するスナップ式ノーズ5、6は、水平中心線に対して軸対称の三角形の断面積を有する。
【0046】
図5は、医療器具13の表面又はハウジングに形成/配置され、本発明による(ガラスタグ3が受容された状態の)保護ハウジング1の形状に適合された溝12を示す。ここで、溝12は、例えばフライス加工によって、器具13の製造工程中、又は表面の追加的な後処理工程中にも設けることができる。この有利な実施形態では、溝12は、いわゆるスタジアム形状、すなわち、2つの隣接する半円を有する長方形によって形成される形状を有する。ノッチ14、15が、溝12内の側方に形成されており、それらの位置は、本発明によるスナップ式ノーズ5、6のそれぞれと一致している。したがって、これらのノッチ14、15も、溝12内で互いに斜めに対向している。さらに、細長い突出部17、18が、溝12の2つの長手方向の側面に沿って形成されており、保護ハウジング1は、組み付けられた状態において、これらの突出部17、18に載置される。
【0047】
図6は、組み付けられた状態における保護ハウジング1(その中にガラスタグ3が収容されている)を示す図である。ここで、保護ハウジング1は、医療器具13の溝12内に収容されており、溝12の深さは、保護ハウジング1の上面が器具の表面と同じ高さになるように、又は(わずかに)オフセットするように、本発明による保護ハウジング1の高さに合わせられているので、器具13の表面は損なわれない。この有利な実施形態では、溝12のサイズが保護ハウジング1に適合されているので、組み付けられた状態では、保護ハウジング1と医療器具13のハウジングとの間に隙間がない。この図において、スナップ式ノーズは、ノッチ14に受容されており、係合状態にある。
【0048】
図7は、保護ハウジング1の長手方向軸4に垂直で、本発明による保護ハウジングが収容された状態の器具ハウジングの溝12を通る断面図である。保護ハウジング1は、その孔2内にガラスタグ3を有する。切断面は、保護ハウジング1のスナップ式ノーズ5及び対向する凹部9と、医療器具13の溝内の対応するノッチ14の高さ、すなわち保護ハウジング1の前半分を通っている。保護ハウジング1のスナップ式ノーズ5を受容する溝12内のノッチ14の断面は、スナップ式ノーズ5の上半分がノッチ14と接しアンダーカットで受容されるように形成されている。同時に、医療器具13と保護ハウジング1の底面に対応するスナップ式ノーズ5の下半分との間には、スナップ式ノーズ5の側面と底面の両方において、隙間がある。凹部9及びスナップ式ノーズ5と医療器具13との間の前述の隙間のおかげで、保護ハウジング1のこの半分を、組み付け工程中に、断面平面から垂直に突出する軸に対して(図7に示す時計回り方向に)ねじることができる。このねじり運動によってのみ、本発明による保護ハウジング1のスナップ式ノーズ5を、溝12内のノッチ14にアンダーカットで受容させることができる。保護ハウジング1の後半分を通る第2の断面における凹部8、ノッチ15、及びスナップ式ノーズ6は、それぞれの斜めに対向する対応部分と同じ機能を有しているので、保護ハウジング1の後半分を反時計回りにねじることができる。保護ハウジング1の底面は、スナップ式ノーズ5、6が形成されている箇所とは別の箇所で、器具ハウジングの突出部17、18と接する。これらの突出部17、18と、スナップ式ノーズ5、6とノッチ14、15のアンダーカット係合とにより、保護ハウジング1が垂直に固定される。
【0049】
図8及び図9はそれぞれ、医療器具13への組み付け工程中におけるガラスタグ3が受容された状態の保護ハウジング1を、前方のスナップ式ノーズ5の平面で切断した図を示す。さらに、組み付け工程中に保護ハウジング1に作用する力20、21、22及びモーメント23、24が記されている。図8は断面図を、図9は上面図を示す。保護ハウジング1を医療器具13に設けられた溝12に収容又は係合させるために、取付力20が保護ハウジング1に垂直に作用し、ガラスタグ3を含む保護ハウジング1が医療器具13の溝12内へ押し込まれる。この過程で、保護ハウジング1の両側の器具ハウジングを介して、水平方向の係止力21、22が前方及び後方のスナップ式ノーズ5、6に作用する。保護ハウジング1の前半分におけるねじりモーメント23(図8及び図9の時計回り)及び保護ハウジング1の後半分における逆ねじれモーメント24(反時計回り)は、前述の凹部8、9及び溝12内のノッチ14、15の形状から生じる係合工程内の運動能力を表す。
【0050】
図10は、(貫通)孔2に完全に収容されたガラスタグ3を備える本発明による保護ハウジング1の長手方向軸4に沿った断面図である。増大する振動や揺れから保護するために、ガラスタグ3の全体が、可撓性の保護層26によって包まれている。保護層26の厚さは、ガラスタグ3が保護ハウジング1の孔2に挿入されるときに保護層26が圧縮されるように選択される。従って、ガラスタグ3が取り付けられると、ガラスタグと周囲の保護ハウジング1との間には隙間がないので、意図しない脱落/すり抜けが防止される。
【0051】
図11及び図12は、保護ハウジング1内に収容されたガラスタグ3を有する医療器具13の更なる有利な実施形態の断面図である。保護ハウジング1の垂直固定として機能する医療器具13の溝12内の側方突出部17、18は、連続しておらず、部分的に材料凹部27、28を有する。これらの凹部は、保護ハウジング1のスナップ式ノーズ5、6及び凹部8、9の下方に位置することが好ましい。これによって、内部/(医療装置の)内部からアクセス可能なキャビティが形成され、保護ハウジング1が設置された状態での清掃が容易になる。同時に、保護ハウジング1の底面の残りの部分に接する突出部17、18によって垂直方向の固定が保護される。この有利な実施形態では、ガラスタグ3と保護ハウジング1との間に保護層26があってもよいし、なくてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 保護ハウジング
2 (貫通)孔
3 トランスポンダ/ガラスタグ
4 保護ハウジングの長手方向軸
5 スナップ式ノーズ
6 スナップ式ノーズ
8 凹部
9 凹部
10 立方体部
12 溝
13 医療器具/医療装置
14 ノッチ
15 ノッチ
17 突出部
18 突出部
20 取付力
21 係止力
22 係止力
23 ねじりモーメント
24 ねじりモーメント
26 保護層
27 材料凹部
28 材料凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-11-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保護ハウジングに受容可能なトランスポンダを医療装置に収容するための保護ハウジングであって、
前記保護ハウジングは、対向する2つの側面に、前記医療装置のノッチにアンダーカットで係合するように形成され、互いに斜めに対向する少なくとも2つの一体化されたスナップ式ノーズを備え
前記保護ハウジングは、前記スナップ式ノーズにそれぞれ対向する凹部を備える、保護ハウジング。
【請求項2】
前記凹部、組み付け中にその長手方向軸に沿ってねじれ可能又は撓み可能な範囲内で操作空間を形成する、請求項1に記載の保護ハウジング。
【請求項3】
前記スナップ式ノーズは、前記保護ハウジングの前記長手方向軸に沿って互いにオフセットしている、請求項2に記載の保護ハウジング。
【請求項4】
前記保護ハウジングは、前記保護ハウジングの長手方向軸に沿う孔内で前記トランスポンダを受容する、請求項1に記載の保護ハウジング。
【請求項5】
請求項1に記載の保護ハウジングと、前記保護ハウジングに収容されるトランスポンダと、を備えるトランスポンダシステムであって、
記トランスポンダは前記保護ハウジングに加えて前記トランスポンダと前記保護ハウジングとの間に配置される可撓性の保護層によって囲まれている、トランスポンダシステム
【請求項6】
前記保護ハウジングは前記保護ハウジングに加えて、金属ハウジングを備える、請求項1に記載の保護ハウジング。
【請求項7】
療装置と、請求項1に記載の保護ハウジングと、を備える医療システムであって、
前記保護ハウジングのスナップ式ノーズは、前記医療装置のハウジングに形成される溝内のノッチにアンダーカットで嵌め込まれており、
組み付け中の前記保護ハウジングは、前記スナップ式ノーズとそれぞれ対向して形成される前記溝内の凹部によって、及び/又は、前記スナップ式ノーズとそれぞれ対向する前記保護ハウジングの凹部によって、その長手方向軸に沿ってねじり可能又は撓み可能である、医療システム。
【請求項8】
前記溝は、前記保護ハウジングが組み付けられた状態において、前記保護ハウジングと前記医療装置との間に底面からアクセス可能なキャビティが形成されるように形成される追加の材料凹部を備える、請求項7に記載の医療システム。
【請求項9】
前記スナップ式ノーズは、組み付け後の前記保護ハウジングが前記医療装置から取り外し不能であるように構成されている、請求項7に記載の医療システム。
【請求項10】
前記スナップ式ノーズは、組み付け後の前記保護ハウジングが前記医療装置から取り外し可能であるように構成されている、請求項7に記載の医療システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
従って、本開示は、ハウジング内に受容可能なトランスポンダを医療装置、特に好ましくは滅菌回路内の外科器具及び/又は医療装置に収容/固定するための保護ハウジングに関する。保護ハウジングは、少なくとも2つの対向する側面に、少なくとも2つの一体化され、好ましくは斜めに対向する(すなわち、ハウジングの長手方向で互いにオフセットされた)スナップ式のノーズ/バー/突起を有し、これらのスナップ式のノーズ/バー/突起は、アンダーカットで医療装置のノッチ/固定ノッチ/凹部と係合するように設計されており、保護ハウジングは、スナップ式ノーズにそれぞれ対向する凹部を備える
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
護ハウジングは、(追加的に)スナップ式ノーズと対向する凹部を有する、すなわち、ハウジングの一側面にある各スナップ式ノーズはそれぞれ、ハウジングの対向する側面にある凹部と対応している。
さらに有利な実施形態によれば、保護ハウジングの凹部は、組み付け中に保護ハウジングがその長手方向軸に沿ってねじれ可能または撓み可能な範囲内で操作空間を形成する。
したがって、スナップ式ノーズがハウジングの(互いに対向する)両側面それぞれに配置されている場合、ハウジングのその(互いに対向する)2つの側面は、それぞれ同じ数の凹部を有し、各凹部は、スナップ式ノーズのうちの1つに対向している(例えば、交互に又は1回だけ)。このようにして、組み付けの際、すなわち、第1の組み付けステップとしてハウジング側のスナップ式ノーズを挿入し、次いで、第2の組み付けステップとしてハウジング側の凹部を挿入する際に、保護ハウジングは、その長手方向軸又はねじり軸でねじれる又は撓むことができる。保護ハウジングのスナップ式ノーズ/係止要素は、このようなねじれ運動により、弾性的に内側へ、すなわち医療装置のハウジングとは反対方向に撓む。すべてのスナップ式ノーズが医療装置のハウジングに設けられたノッチに挿入されるか、嵌められる/係止されるとすぐに、保護ハウジングが、アンダーカットで医療装置のハウジングに固定される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
本開示はさらに、トランスポンダを収容した保護ハウジングを有するトランスポンダシステムに関するものであり、トランスポンダは、保護ハウジングに加えて、トランスポンダと保護ハウジングとの間に配置される可撓性の保護層で囲まれている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
トランスポンダと保護ハウジングとの間に減衰部として保護層を追加した好ましい実施形態は、動作状態での極度の振動や揺れに対してトランスポンダの安全性を高めることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
保護ハウジングが、保護ハウジングに加えて、金属ハウジングを有することがさらに好ましい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
換言すれば、保護ハウジングは、追加の金属ハウジングとともに医療装置に組み込まれる。これは、医療装置がプラスチック製の信号透過性ハウジングを有する場合に特に必要である。この場合、追加の金属ハウジングは、トランスポンダの信号の信号反射器として機能する。この信号増幅により、十分な受信性と信頼性が確保される。
開示はさらに、好ましくは前述の医療装置と前述の保護ハウジングとを備える医療システムに関する。保護ハウジングのスナップ式ノーズは、医療装置のハウジングに形成される溝にアンダーカットで嵌め込まれ、組み付け中の保護ハウジングは、スナップ式ノーズとそれぞれ対向して形成される溝内の凹部によって、及び/又は、スナップ式ノーズとそれぞれ対向する保護ハウジングの凹部によって、その長手方向軸に沿ってねじられる又は撓むことができる。
好ましい実施形態では、医療システムのスナップ式ノーズは、組み付け後に保護ハウジングを医療装置から取り外し不能に形成されている。
別の好ましい実施形態では、医療システムのスナップ式ノーズは、組み付け後に保護ハウジングを医療製品から取り外し可能に形成されている。
言い換えれば、医療システムの保護ハウジングのスナップ式ノーズは、医療用保護ハウジングに設けられたノッチに固定された後には取り外すことができないように設計されていてもよい。その一方で、スナップ式ノーズの形状は、ユーザの操作によって保護ハウジングを医療装置から再び分離できるように設計されてもよい。
したがって、医療システムは、スナップ式ノーズに対向して形成された医療装置の溝内の凹部によって、組み付けの際に、保護ハウジングがその長手方向軸にねじられる又は撓むことができるように構成されている。換言すれば、スナップ式ノーズに対向して配置された凹部は、保護ハウジングに直接形成されているのではなく、医療装置の溝内に形成されている。このような凹部の配置によっても、組み付け時に保護ハウジングをねじることができるので、スナップ式ノーズが内側へ弾性的に回避でき、医療装置の対応するノッチに係合することができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
医療システムの溝は追加の材料凹部を備えることが好ましく、これによって、保護ハウジングが組み付けられた状態において、保護ハウジングと医療装置との間に保護ハウジングの底面から又は内部からアクセス可能なキャビティが形成される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】