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特表2024-510069コップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサー
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】コップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサー
(51)【国際特許分類】
   A61C 19/00 20060101AFI20240228BHJP
   A61G 15/14 20060101ALI20240228BHJP
【FI】
A61C19/00 E
A61G15/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539771
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(85)【翻訳文提出日】2023-06-27
(86)【国際出願番号】 KR2021019517
(87)【国際公開番号】W WO2022145854
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0184891
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517128064
【氏名又は名称】オステムインプラント カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】OSSTEMIMPLANT CO., LTD
【住所又は居所原語表記】(Magok-dong) 3, Magokjungang 12-ro Gangseo-gu Seoul 07789 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チュ,ソン キョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,キュン ハ
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052LL04
(57)【要約】
本発明は、互いに異なる直径を有する多様なコップをすべて収容およびホールディングし、容易に取り出すことができるコップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサーに関する。本発明は、それぞれ装着部を有し、据置空間でコップを複数の方向から接触することによって前記コップをホールディングできるように配置される複数のホールディングモジュール;および第1内部開口が前記据置空間に重なり、前記複数の装着部とそれぞれ非固定的に結合する少なくとも一つの渦線状レールを有することによって前記複数の装着部に渦線誘導経路をそれぞれ提供する回転板を含み、前記回転板の回転により前記複数の装着部が前記渦線誘導経路に沿ってそれぞれ移動し、前記複数の装着部の移動により前記複数のホールディングモジュールが前記据置空間または前記第1内部開口の中心に対して近づいたり遠ざかる方向に挙動することを特徴とするコップホールディングアセンブリと、これを利用した歯科用コップディスペンサーを提供する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コップをホールディングするためのコップホールディングアセンブリにおいて、
それぞれ装着部を有し、据置空間でコップと複数の方向から接触することによって前記コップをホールディングできるように配置される複数のホールディングモジュール;および
第1内部開口が前記据置空間に重なり、前記複数の装着部とそれぞれ非固定的に結合する少なくとも一つの渦線状レールを有することによって前記複数の装着部に渦線誘導経路をそれぞれ提供する回転板を含み、
前記回転板の回転により前記複数の装着部が前記渦線誘導経路に沿ってそれぞれ移動し、前記複数の装着部の移動により前記複数のホールディングモジュールが前記据置空間または前記第1内部開口の中心に対して近づいたり遠ざかる方向に挙動することを特徴とする、コップホールディングアセンブリ。
【請求項2】
前記複数の装着部は、前記ホールディングモジュールの外部に突出した形状を有し、
前記渦線状レールは、前記装着部の突出形状を収容できるように陰刻で形成されることを特徴とする、請求項1に記載のコップホールディングアセンブリ。
【請求項3】
前記複数の装着部は、
円柱状または円弧状であって、前記ホールディングモジュールの外部に突出したことを特徴とする、請求項2に記載のコップホールディングアセンブリ。
【請求項4】
前記複数の装着部は、前記ホールディングモジュールの内部に陰刻された形状を有し、
前記渦線状レールは、前記装着部の陰刻形状と噛み合いできるように突出した形状で形成されることを特徴とする、請求項1に記載のコップホールディングアセンブリ。
【請求項5】
前記複数の装着部は、
前記複数のホールディングモジュールが前記据置空間または前記第1内部開口の中心から同一の距離でそれぞれ前記コップと接触するように、前記複数のホールディングモジュールごとに互いに異なる位置に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のコップホールディングアセンブリ。
【請求項6】
前記複数のホールディングモジュールのうち少なくとも二つは、
一端が前記ホールディングモジュールの一側に軸回動可能に固定され、他端が前記ホールディングモジュールの他側に弾性部材で結合されるレバーを含む、請求項1に記載のコップホールディングアセンブリ。
【請求項7】
前記レバーは、
前記弾性部材によって、コップの存在の有無およびコップの取り出しの有無により左右回転の程度が変更されることを特徴とする、請求項6に記載のコップホールディングアセンブリ。
【請求項8】
複数の第1収容部を含み、内部に据置空間が形成されている第1ケース;
前記複数の第1収容部にそれぞれ収容され、前記複数の第1収容部内でそれぞれ移動可能であり、それぞれ装着部を有して前記据置空間でコップと複数の方向から接触することによって前記コップをホールディングできるように配置される複数のホールディングモジュール;および
第1内部開口が前記据置空間に重なり、前記複数の装着部とそれぞれ非固定的に結合する少なくとも一つの渦線状レールを有することによって前記複数の装着部に渦線誘導経路をそれぞれ提供する回転板を含み、
前記回転板の回転により前記複数の装着部が前記渦線誘導経路に沿ってそれぞれ移動し、前記複数の装着部の移動により前記複数のホールディングモジュールが前記据置空間または前記第1内部開口の中心に対して近づいたり遠ざかる方向に挙動することを特徴とする、歯科用コップディスペンサー。
【請求項9】
前記複数の装着部は、
前記複数のホールディングモジュールが前記据置空間または前記第1内部開口の中心から同じ距離に位置するように、前記複数のホールディングモジュールごとに互いに異なる位置に形成されることを特徴とする、請求項8に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項10】
前記複数のホールディングモジュールのうち少なくとも二つは、
一端が前記ホールディングモジュールの一側に軸回動可能に固定され、他端が前記ホールディングモジュールの他側に弾性部材で結合されるレバーを含む、請求項8に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項11】
前記レバーは、
前記弾性部材によって、コップの存在の有無およびコップの取り出しの有無により左右回転の程度が変更されることを特徴とする、請求項10に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項12】
前記レバーの一側下端に第1突出部が形成されてコップが取り出されるとき、前記弾性部材が前記ホールディングモジュールの内側に押されることを特徴とする、請求項11に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項13】
前記レバーの他側上端に第2突出部が形成されていることを特徴とする、請求項12に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項14】
前記第1ケースとの間に前記複数のホールディングモジュールおよび前記回転板が位置するように前記第1ケースと結合する第2ケースをさらに含む、請求項8に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項15】
前記第2ケースは、
前記据置空間に重なる第2内部開口が形成されていることを特徴とする、請求項14に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項16】
前記第2ケースは、少なくとも一つの位置固定部材を具備し、
前記回転板は、前記渦線状レールの外郭に前記少なくとも一つの位置固定部材を収容できる第2収容部を具備することを特徴とする、請求項14に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項17】
前記第2収容部は、円弧を形成する複数の溝で形成されており、
前記回転板が前記第1または第2ケースに対して相対的に回転することにより、前記少なくとも一つの位置固定部材が前記複数の溝に沿って移動することを特徴とする、請求項16に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項18】
前記少なくとも一つの位置固定部材が前記複数の溝のうちいずれかの溝に装着される場合、外力が加えられる前まで前記回転板の動きが一時的に制限されることを特徴とする、請求項17に記載の歯科用コップディスペンサー。
【請求項19】
前記少なくとも一つの位置固定部材は、
それぞれの前記溝に装着可能な大きさの第3突出部が形成されている弾性部材を含む、請求項17に記載の歯科用コップディスペンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサーに関し、さらに詳細には、コップをホールディングし使用者がコップを取り出すようにすることができるコップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、歯科診療および治療はユニットチェア(unit chair)に受診者が横になった状態で患者の口腔内でなされている。
【0003】
歯科用ユニットチェアには、口腔内を照らすための照明装置、各種治療道具が備えられたドクターテーブル(doctor table)、口腔内部を見せたりCTイメージ情報をディスプレイしたりTV視聴などのためのモニターを設置するユニットチェアモニターアーム、給水装置、患者の便宜のためのテーブルなどが設置され得る。
【0004】
ユニットチェアに設置される前記種々の装置や器具は、患者や施術者の動線と便宜および施術時、十分な機能を提供するために効率の良い動線を有するように設置され、動作が便利なように備えられる。
【0005】
特に、歯科用ユニットチェアには、患者が口を漱ぐためにコップを取り出すことができるコップディスペンサーが一般的に備えられる。
【0006】
しかし、従来の歯科用ユニットチェアに備えられたコップディスペンサーは一定大きさのコップしか使用できず、コップの大きさ(コップが形成する円周または直径)が変われば、使用が不可能な問題点があった。
【0007】
特に、国ごとに歯科で一般的に使われるコップの大きさが異なるため、国ごとに互いに異なるコップを収容できるコップディスペンサーが設置されなければならない不便な点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、大きさが多様な種々のコップをホールディングできるコップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサーを提供することである。
【0009】
本発明の他の課題は、多様な大きさのコップを容易に取り出すことができるコップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサーを提供することである。
【0010】
本発明のさらに他の課題は、大きさが互いに異なるコップを使う多様な国においてすべて使用可能なコップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面に係るコップホールディングアセンブリは、それぞれ装着部を有し、据置空間でコップと複数の方向から接触することによって前記コップをホールディングできるように配置される複数のホールディングモジュール;および第1内部開口が前記据置空間に重なり、前記複数の装着部とそれぞれ非固定的に結合する少なくとも一つの渦線状レールを有することによって前記複数の装着部に渦線誘導経路をそれぞれ提供する回転板を含み、前記回転板の回転により前記複数の装着部が前記渦線誘導経路に沿ってそれぞれ移動し、前記複数の装着部の移動により前記複数のホールディングモジュールが前記据置空間または前記第1内部開口の中心に対して近づいたり遠ざかる方向に挙動することを特徴として構成される。
【0012】
また、本発明の一実施形態において、前記複数の装着部は、前記ホールディングモジュールの外部に突出した形状を有し、前記渦線状レールは前記装着部の突出形状を収容できるように陰刻で形成され得る。
【0013】
また、本発明の一実施形態において、前記複数の装着部は円柱状または円弧状であって、前記ホールディングモジュールの外部に突出し得る。
【0014】
また、本発明の一実施形態において、前記複数の装着部は、前記ホールディングモジュールの内部に陰刻された形状を有し、前記渦線状レールは、前記装着部の陰刻形状と噛み合いできるように突出した形状で形成され得る。
【0015】
また、本発明の一実施形態において、前記複数の装着部は、前記複数のホールディングモジュールが前記据置空間または前記第1内部開口の中心から同一の距離でそれぞれ前記コップと接触するように、前記複数のホールディングモジュールごとに互いに異なる位置に形成され得る。
【0016】
また、本発明の一実施形態において、前記複数のホールディングモジュールのうち少なくとも二つは、一端が前記ホールディングモジュールの一側に軸回動可能に固定され、他端が前記ホールディングモジュールの他側に弾性部材で結合されるレバーを含むことができる。
【0017】
また、本発明の一実施形態において、前記レバーは、前記弾性部材によって、コップの存在の有無およびコップの取り出しの有無により左右回転の程度が変更され得る。
【0018】
本発明の他側面に係る歯科用コップディスペンサーは、複数の第1収容部を含み、内部に据置空間が形成されている第1ケース;前記複数の第1収容部にそれぞれ収容され、前記複数の第1収容部内でそれぞれ移動可能であり、それぞれ装着部を有して前記据置空間でコップと複数の方向から接触することによって前記コップをホールディングできるように配置される複数のホールディングモジュール;および第1内部開口が前記据置空間に重なり、前記複数の装着部とそれぞれ非固定的に結合する少なくとも一つの渦線状レールを有することによって前記複数の装着部に渦線誘導経路をそれぞれ提供する回転板を含み、前記回転板の回転により前記複数の装着部が前記渦線誘導経路に沿ってそれぞれ移動し、前記複数の装着部の移動により前記複数のホールディングモジュールが前記据置空間または前記第1内部開口の中心に対して近づいたり遠ざかる方向に挙動することを特徴として構成される。また、本発明の一実施形態において、前記渦線状レールは、前記据置空間および前記第1内部開口から遠ざかるほど曲率が小さくなる。
【0019】
また、本発明の一実施形態において、前記複数の装着部は、前記複数のホールディングモジュールが前記第1据置空間または前記第1内部開口の中心から同じ距離に位置するように、前記複数のホールディングモジュールごとに互いに異なる位置に形成され得る。
【0020】
また、本発明の一実施形態において、前記複数のホールディングモジュールのうち少なくとも二つは、一端が前記ホールディングモジュールの一側に軸回動可能に固定され、他端が前記ホールディングモジュールの他側に弾性部材で結合されるレバーを含むことができる。
【0021】
また、本発明の一実施形態において、前記レバーは、前記弾性部材によって、コップの存在の有無およびコップの取り出しの有無により左右回転の程度が変更され得る。
【0022】
また、本発明の一実施形態において、前記レバーの一側下端に第1突出部が形成されてコップが取り出されるとき、前記弾性部材が前記ホールディングモジュールの内側に押されることを特徴としてなり得る。
【0023】
また、本発明の一実施形態において、前記レバーの他側上端に第2突出部が形成され得る。
【0024】
また、本発明の一実施形態において、本発明の他側面に係る歯科用コップディスペンサーは、前記第1ケースとの間に前記複数のホールディングモジュールおよび前記回転板が位置するように前記第1ケースと結合する第2ケースをさらに含んでなり得る。
【0025】
また、本発明の一実施形態において、前記第2ケースは、前記据置空間に重なる第2内部開口が形成され得る。
【0026】
また、本発明の一実施形態において、前記第2ケースは、少なくとも一つの位置固定部材を具備し、前記回転板は、前記渦線状レールの外郭に前記少なくとも一つの位置固定部材を収容できる第2収容部を具備することができる。
【0027】
また、本発明の一実施形態において、前記第2収容部は、円弧を形成する複数の溝で形成されており、前記回転板が前記第1または第2ケースに対して相対的に回転することにより、前記少なくとも一つの位置固定部材が前記複数の溝に沿って移動することができる。
【0028】
また、本発明の一実施形態において、前記少なくとも一つの位置固定部材が前記複数の溝のうちいずれかの溝に装着される場合、外力が加えられる前まで前記回転板の動きが一時的に制限され得る。
【0029】
また、本発明の一実施形態において、前記少なくとも一つの位置固定部材は、それぞれの前記溝に装着可能な大きさの第3突出部が形成されている弾性部材を含むことができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係るコップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサーによると、次のような効果がある。
【0031】
本発明によると、一個のコップホールディングアセンブリまたはコップディスペンサーで多様な大きさのコップを安定的にホールディングできる効果がある。
【0032】
また、本発明によると、使用者が多様な大きさのコップを容易に取り出すことができる効果がある。
【0033】
また、本発明によると、互いに異なる大きさのコップを使う多様な国で一個のコップホールディングアセンブリまたはコップディスペンサーが適用され得る効果がある。
【0034】
ただし、本発明の範囲は前述した効果によって制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】一例による本発明が適用される歯科用ユニットチェアの外観を図示した図面である。
図2】本発明の一実施例に係るコップディスペンサーの外観を互いに反対の方向からそれぞれ図示した図面である。
図3】本発明の一実施例に係るコップディスペンサーの外観を互いに反対の方向からそれぞれ図示した図面である。
図4】本発明の一実施例に係るコップディスペンサーの内部を図示した図面である。
図5】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリの外観を図示した図面である。
図6】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリを図5の反対側から見た外観を図示した図面である。
図7】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリの分解図である。
図8】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリに備えられる回転板の例を図示した図面である。
図9】回転板に形成される本発明の一実施例に係る渦線状レールの概念図である。
図10】本発明の一実施例に係るホールディングモジュールに備えられる装着部が円柱状である場合の例を図示した図面である。
図11】本発明の一実施例に係るホールディングモジュールに備えられる装着部が円弧状である場合の例を図示した図面である。
図12】本発明の一実施例に係るホールディングモジュールが渦線状レールに装着される構造を説明するための縦断面図である。
図13】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリの動作原理を説明するための図面である。
図14】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリの動作原理を説明するための図面である。
図15】本発明の一実施例に係る装着部が複数のホールディングモジュールごとに互いに異なる位置に形成される例を概念的に図示した図面である。
図16】本発明の一実施例に係るホールディングモジュールの構造を図示する。
図17】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリに適用され得る位置固定手段の例を説明するための図面である。
図18】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリの内部にコップが存在しない場合の例を図示した図面である。
図19】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリの内部にコップが存在しない場合の例を図示した図面である。
図20】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリの内部にコップがホールディングされている状態の例を図示した図面である。
図21】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリの内部にコップがホールディングされている状態の例を図示した図面である。
図22】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリの内部にコップがホールディングされている状態の例を図示した図面である。
図23】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリでコップが取り出される状態の例を図示した図面である。
図24】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリでコップが取り出される状態の例を図示した図面である。
図25】本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリでコップが取り出される状態の例を図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明に係るコップホールディングアセンブリおよびこれを利用した歯科用コップディスペンサーの前記目的に対する技術的構成をはじめとする作用効果に関する事項は、本発明の好ましい実施例が図示された図面を参照した下記の詳細な説明によって明確に理解されるであろう。
【0037】
以下の内容は単に本発明の原理を例示する。したがって、当業者はたとえ本明細書に明確に説明されたり図示されていないが、本発明の原理を具現し本発明の概念と範囲に含まれた多様な装置を発明できるのである。また、本明細書に列挙されたすべての条件付き用語および実施例は原則的に、本発明の概念が理解されるようにするための目的でのみ明確に意図され、このように特別に列挙された実施例および状態に制限的ではないものと理解されるべきである。
【0038】
また、本発明の原理、観点および実施例だけでなく特定の実施例を列挙するすべての詳細な説明は、このような事項の構造的および機能的均等物を含むように意図されるものと理解されるべきである。また、このような均等物は現在公知になっている均等物だけでなく将来に開発される均等物、すなわち構造にかかわらず同一の機能を遂行するように発明されたすべての素子を含むものと理解されるべきである。
【0039】
また、本発明の説明において、関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。付け加えると、図面の構成要素は必ずしも縮尺により描かれたものではない。例えば、本発明の実施例の理解を助けるために、図面の一部の構成要素の大きさは他の構成要素に比べて誇張され得る。また、互いに異なる図面の同一の参照符号は同一の構成要素を示し、類似する参照符号は必ずしもそうではないが類似する構成要素を示し得る。
【0040】
本明細書の請求の範囲によって定義される本発明は、多様に列挙された手段によって提供される機能が結合され、請求項が要求する方式と結合されるので、前記機能を提供できるいかなる手段も本明細書から把握されるものと均等なものと理解されるべきである。
【0041】
前述した目的、特徴および長所は、添付された図面に関連した下記の詳細な説明を通じてより明らかになるであろうし、それにより本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施できるであろう。
【0042】
以下、添付された図面を参照して本発明の技術的思想による多様な実施例を詳細に説明することにする。
【0043】
図1は、一例による本発明が適用される歯科用ユニットチェア10の外観を図示した図面である。
【0044】
本発明が適用される歯科用ユニットチェア(Unit Chair、10)は、代表的に歯科で利用され得るが、これに限定されない。
【0045】
前記歯科用ユニットチェア10は、図1に図示された通り、受診者の足が据え置かれるシート、受診者の背をもたれる背もたれおよび受診者の頭を支えるヘッドレストを基本的に含むことができる。
【0046】
前記背もたれおよび前記シートのうち少なくとも一つの側面には、受診者の腕が据え置かれるアームレストが形成され得る。
【0047】
また、前記歯科用ユニットチェア10は、前記シートを支持するベース、前記背もたれおよび前記シートのうち少なくとも一つを駆動させる駆動部および前記駆動部を制御する制御部を含むことができる。
【0048】
また、前記歯科用ユニットチェア10は、前記受診者を照らすための照明ユニット、受診者の口を漱ぐためのうがい液を供給するための給水ユニット、コントロールユニット、ディスプレイユニット、フットコントロールユニット(Foot Control Unit)、電源部のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0049】
また、前記歯科用ユニットチェア10は、作業テーブルを具備することができる。
【0050】
前記作業テーブルの代表的な例は、歯科で診療および治療のための各種器具類を据え置くためのドクターテーブル(doctor table)である。
【0051】
例えば、前記作業テーブルは、歯科に訪問した受診者の診療のための施術器具、診療チャートなどを置いたり、器具操作のためのインターフェースを具備することができる。
【0052】
前記作業テーブルには施術器具の動作に使われる電気、空圧および油圧のうち少なくとも一つが供給され得る。例えば、供給された電気で施術器具のうち一つである口腔用ライトが点灯され得る。
【0053】
また、前記作業テーブルは、各種スイッチを含んでいてもよい。施術者の位置を考慮する時、前記作業テーブルは施術者が手を伸ばして容易に届き得る距離に位置していてもよい。
【0054】
したがって、前記作業テーブルには前記歯科用ユニットチェア10の各部を制御できる各種スイッチが位置していてもよい。
【0055】
一方、受診者は前記給水ユニットを利用して口を漱ぐためにコップを利用しなければならないので、前記歯科用ユニットチェア10は、受診者がコップを取り出せるようにコップディスペンサー(Cup Dispenser、20)を具備することができる。
【0056】
例えば、図1に図示された通り、前記コップディスペンサー20は、前記歯科用ユニットチェア10のポール(pole、11)に装着され得る。
【0057】
図2および図3は本発明の一実施例に係るコップディスペンサー20の外観を互いに反対の方向からそれぞれ図示した図面であり、図4は本発明の一実施例に係るコップディスペンサー20の内部を図示した図面である。
【0058】
図2図4を参照すると、本発明の一実施例に係る歯科用コップディスペンサー20は、後述する本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30を含み、前記歯科用ユニットチェア10のポール11に装着されるために開口部15を具備することができる。
【0059】
図4を参照すると、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30が前記コップディスペンサー20に装着され得る。
【0060】
すなわち、前記コップディスペンサー20は、前記ポール11が前記開口部15を貫通するものの、堅固に差し込まれる方式で前記ポール11と対応して装着され得る。ただし、前記コップディスペンサー20が前記歯科用ユニットチェア10に装着される方式はこれに限定されず、多様であり得る。
【0061】
図2および図3の参照番号22は、前記コップホールディングアセンブリ30の上部を覆ったり保護するための蓋または栓として使われ得、前記コップホールディングアセンブリ30の上部に装着されるコップ保管箱22を示し得る。前記コップ保管箱22には複数のコップが積層された状態で保管され得る。
【0062】
以下、必要な図面を参照して本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30を詳細に説明することにする。
【0063】
図5図14は、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30を説明するための図面である。
【0064】
図5は本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30の外観を図示した図面であり、図6は本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30を図5の反対側から見た外観を図示した図面である。図7は、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30の分解図である。
【0065】
図5図7を参照すると、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30は、基本的に複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dおよび回転板42を含んで構成され得る。
【0066】
また、図5図7を参照すると、 本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30は、第1ケース40および第2ケース41をさらに含んで構成され得る。
【0067】
図5図7を参照すると、前記第1ケース40は内部に据置空間AAが形成されており、複数の第1収容部32a、32b、32c、32dを含むことができる。
【0068】
前記第2ケース41は、前記第1ケース40との間に前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dおよび前記回転板42が位置するように前記第1ケース40と結合することができる。
【0069】
ここで、前記第2ケース41は前記第1ケース40に対する相対的な動きが起きないように前記第1ケース40と堅固に結合され得る。
【0070】
前記第2ケース41は、図7に図示された通り、内部に第2内部開口CCが形成され得る。
【0071】
前記第1ケース40は前記コップホールディングアセンブリ30の上部を構成し、前記第2ケース41は前記コップホールディングアセンブリ30の下部を構成することができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0072】
本明細書では本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30が4個の複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dを具備する例を中心に説明しているが、前記複数のホールディングモジュールの個数は必ずしもこれに限定されるものではない。
【0073】
ここで、前記複数のホールディングモジュールの個数が変動すると、これに対応して前記複数の収容部の個数も変動され得る。
【0074】
例えば、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30は、2個、3個または5個の複数のホールディングモジュールおよび同じ個数の複数の収容部を具備してもよい。
【0075】
前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dは、コップと直接コンタクトして前記コップをホールディングする機能を遂行する。
【0076】
前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dは、それぞれ装着部(34、図10図12参照)を有することができる。
【0077】
前記装着部(34、図10図12参照)は、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記回転板42に形成される渦線(spiral line)状レール44に沿って移動できるように、前記渦線状レール44に装着されるか前記渦線状レール44と噛み合う構成要素である。
【0078】
すなわち、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dは、それぞれ装着部(34、図10図12参照)を有し、前記据置空間AAでコップを複数の方向から接触することによって前記コップをホールディングできるように配置され得る。
【0079】
前記回転板42は、前記据置空間AAに重なる第1内部開口BBが形成されており、前記複数の装着部(34、図10図12参照)とそれぞれ非固定的に結合する少なくとも一つの渦線状レール44を有する。
【0080】
前記回転板42は、前記少なくとも一つの渦線状レール44を有することによって前記複数の装着部34に渦線誘導経路をそれぞれ提供することができる。
【0081】
本明細書では前記回転板42が一個の渦線状レール44を有する場合を想定して説明することにする。ただし、前記回転板42は複数個の渦線状レール44を有してもよい。
【0082】
図8は、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30に備えられる回転板42の例を図示した図面である。図9は、回転板42に形成される本発明の一実施例に係る渦線状レール44の概念図である。
【0083】
前記渦線状レール44は、前記据置空間AAおよび前記第1内部開口BBから遠ざかるほど曲率が小さくなり得る。
【0084】
例えば、図9を参照すると、前記渦線状レール44のうち、参照番号R1、R2およびR3のうちR1領域の曲率が最も大きくR3領域の曲率が最も小さい。
【0085】
一方、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記装着部34により前記渦線状レール44に装着される構造は多様であり得る。
【0086】
前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dそれぞれに形成される前記装着部34は、前記ホールディングモジュールの外部に突出した形状を有することができる。この時、前記渦線状レール44は、前記装着部34の突出形状が収容できるように陰刻で形成され得る(図12参照)。
【0087】
前記装着部34の突出形状は多様に形成され得る。
【0088】
例えば、前記装着部34は、円柱状または円弧状であって前記ホールディングモジュールの外部に突出するように形成され得る。
【0089】
図10は本発明の一実施例に係るホールディングモジュールに備えられる装着部34が円柱状である場合の例を図示した図面であり、図11は本発明の一実施例に係るホールディングモジュールに備えられる装着部34が円弧状である場合の例を図示した図面である。
【0090】
図12は、本発明の一実施例に係るホールディングモジュールが渦線状レール44に装着される構造を説明するための縦断面図である。
【0091】
例えば、図12を参照すると、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dは前記渦線状レール44に装着され得、前記回転板42は前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dに対して相対的運動または相対的回転運動をすることができる。
【0092】
ここで、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dにそれぞれ形成された前記装着部34は、前記渦線状レール44と非固定的に結合する形態で前記渦線状レール44に装着される。
【0093】
また、例えば、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dそれぞれに形成される前記装着部34は、前記ホールディングモジュールの内部に陰刻された形状を有することができる。この時、前記渦線状レール44は前記装着部34の陰刻形状と噛み合いできるように突出した形状で形成され得る(図示されず)。
【0094】
前述した通り、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dそれぞれに形成される前記装着部34と前記渦線状レール44が相互に噛み合うことによって、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記回転板42に装着され得る。
【0095】
ここで、前記装着部34と前記渦線状レール44の相互の噛み合い構造は、前記装着部34が前記渦線状レール44上で移動可能であるようになされなければならない。
【0096】
すなわち、前記渦線状レール44は、図8図9および図12に図示された通り、前記複数の装着部34を非固定的に収容して前記複数の装着部34に前記渦線誘導経路をそれぞれ提供する役割を遂行することができる。
【0097】
一方、前記複数の装着部34は前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dそれぞれに形成されているので、前記渦線状レール44は前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dに前記渦線誘導経路をそれぞれ提供するものと説明されてもよい。
【0098】
一方、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dは、図5図7および図12に図示された通り、前記第1ケース40に形成されている前記複数の第1収容部32a、32b、32c、32dにそれぞれ収容され、前記複数の第1収容部32a、32b、32c、32d内でそれぞれ移動可能である。
【0099】
前記回転板42が前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dに対して相対的運動または相対的回転運動をすることになると、前記複数の装着部34が前記渦線状レール44に沿ってそれぞれ移動することによって、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記渦線状レール44に沿って移動することができる。
【0100】
ここで、前記複数の装着部34が前記渦線状レール44に沿って移動することによって、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dは、前記複数の第1収容部32a、32b、32c、32d内で直線運動をすることになる。
【0101】
したがって、前記複数の装着部34が前記渦線状レール44に沿って移動することによって、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dは、前記据置空間AAまたは前記第1内部開口BBの中心に対して近づいたり遠ざかる方向に挙動することができる。
【0102】
前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記複数の第1収容部32a、32b、32c、32d内でそれぞれ直線運動をして、前記据置空間AAまたは前記第1内部開口BBの中心に対して近づいたり遠ざかる方向に挙動する姿の例は、図13および図14に図示されている。
【0103】
図13および図14は、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30の動作原理を説明するための図面である。
【0104】
例えば、図13で使用者が前記回転板42を反時計回り方向に回転させると、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記複数の第1収容部32a、32b、32c、32d内で前記据置空間AAまたは前記第1内部開口BBの中心に対して近づく方向に挙動する直線運動をして図14の状態となり得る。
【0105】
また、例えば、図14で使用者が前記回転板42を時計回り方向に回転させると、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記複数の第1収容部32a、32b、32c、32d内で前記据置空間AAまたは前記第1内部開口BBの中心に対して遠ざかる方向に挙動する直線運動をして図13の状態となり得る。
【0106】
一方、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記複数の第1収容部32a、32b、32c、32d内で直線運動をする間、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記据置空間AAまたは第1内部開口BBの中心から略同じ距離に位置するように、前記複数の装着部34はそれぞれ前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dごとに互いに異なる位置に形成されてもよい。
【0107】
図15は、本発明の一実施例に係る装着部34が複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dごとに互いに異なる位置に形成される例を概念的に図示した図面である。
【0108】
前述した通り、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dは、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30の内部に位置することになるコップをホールディングする機能を遂行することができる。
【0109】
本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30は、多様なコップをホールディングすることができるが、本明細書では説明の便宜のために紙コップを中心に説明することにする。
【0110】
図16は、本発明の一実施例に係るホールディングモジュールの構造を図示する。
【0111】
図16を参照すると、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dのうち少なくとも二つのホールディングモジュールは、一端は前記ホールディングモジュールの一側に軸回動可能に固定され、他端は前記ホールディングモジュールの他側に第1弾性部材58で結合されるレバー55を含んで構成され得る。
【0112】
前記第1弾性部材58の例を挙げると、図16に図示された通り、コイルスプリングであり得る。
【0113】
図16を参照すると、前記レバー55は、第1固定ピン56が前記ホールディングモジュール35a、35b、35c、35dに形成される第1ホール61、前記レバー55に形成されるレバーホール57および前記ホールディングモジュール35a、35b、35c、35dに形成される第2ホール62を順次貫通することによって、前記ホールディングモジュール35a、35b、35c、35dに対して左右回転可能であるように前記ホールディングモジュール35a、35b、35c、35dに結合され得る。
【0114】
一方、前記レバー55は、前記第1弾性部材58により、コップの存在の有無およびコップの取り出しの有無により左右に回転する程度、すなわち回転角度が変更され得る。
【0115】
例えば、前記レバー55は前記第1固定ピン56を中心に回転するが、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30の内部にコップの存在の有無により前記レバー55が前記コップホールディングアセンブリ30の胴体となす角度が変化し得る。
【0116】
また、例えば、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30からコップが取り出されることによって前記レバー55が前記コップホールディングアセンブリ30の胴体となす角度が変化し得る。
【0117】
図17は、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30に適用され得る位置固定手段の例を説明するための図面である。
【0118】
前記第2ケース41は少なくとも一つの位置固定部材66a、66bを具備し、前記回転板42は、前記渦線状レール44の外郭に前記少なくとも一つの位置固定部材66a、66bを収容できる第2収容部を具備することができる。
【0119】
例えば、図17を参照すると、前記第2収容部は円弧上に配置された複数の溝68で形成されており、前記少なくとも一つの位置固定部材66a、66bは前記それぞれの溝68に装着可能な大きさの第3突出部69が形成されている弾性部材を含んでなり得る。
【0120】
ここで、前記回転板42が前記第1ケース40または前記第2ケース41に対して相対的に回転することにより、前記少なくとも一つの位置固定部材66a、66bが前記複数の溝68が配置された円弧に沿って移動することができる。
【0121】
前記少なくとも一つの位置固定部材66a、66bが前記複数の溝68が配置された円弧に沿ってそれぞれ移動しながら特定の溝68に装着される場合、外力が加えられる前まで前記回転板42の動きが一時的に制限され得る。
【0122】
前記少なくとも一つの位置固定部材66a、66bは、図17に図示された通り、前記複数の溝68それぞれに装着可能な大きさを有する第3突出部69を具備することができる。前記第3突出部69はプラスチックフックであり得る。
【0123】
例えば、前記回転板42が回転することにより前記複数の溝68の間壁に前記第3突出部69が接触すると、プラスチックの弾性によって前記第3突出部69が壁高さ干渉されるだけ押し出されてから次の順序に位置する溝68に装着され得る。
【0124】
以下、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30を前記レバー55の動作と共に詳細に説明することにする。
【0125】
図18および図19は、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30の内部にコップが存在しない場合の例を図示した図面である。
【0126】
図18および図19を参照すると、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30の内部にコップが存在しない場合、前記レバー55は前記第1弾性部材58によって前記第1弾性部材58と接触する一側が前記第1弾性部材58と接触しない他側より押し出されている(図19で「E1」)。
【0127】
図20図22は、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30の内部にコップがホールディングされている状態の例を図示した図面である。
【0128】
図20図22を参照すると、前記コップホールディングアセンブリ30の内部にコップ80、81が挿入されると、前記レバー55の右側が前記挿入されたコップ80、81により前記ホールディングモジュール35a、35b、35c、35dに向かって押されることになる。
【0129】
この時、前記レバー55は図19に図示された状態で前記第1固定ピン56を中心に反時計回り方向に一定の角度だけ回転して図21に図示された状態となる。
【0130】
前記レバー55は前記挿入されたコップ80、81により前記ホールディングモジュール35a、35b、35c、35dにより押されながら前記第1弾性部材58の弾性力または復原力によって支持され得る。
【0131】
一方、前記レバー55は、図16を参照すると、一側下端に第1突出部59が形成され、他側上端に第2突出部60が形成され得る。
【0132】
例えば、図16に図示された通り、前記レバー55の右側下端に前記第1突出部59が形成され、前記レバー55の左側上端に前記第2突出部60が形成され得る。
【0133】
前記第1突出部59および前記第2突出部60は、図22に図示された通り、前記挿入されたコップ80、81を安定的に支える機能を遂行することができる。
【0134】
例えば、図22で、前記第1突出部59は下側に位置するコップ80の上端の突起を支え、前記第2突出部60は上側に位置するコップ81の上端の突起を支えることができる。
【0135】
図23図25は、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30でコップが取り出される状態の例を図示した図面である。
【0136】
図23図25を参照すると、前記コップホールディングアセンブリ30から下側に位置するコップ80が取り出される場合、前記下側に位置するコップ80が前記コップホールディングアセンブリ30を抜け出るために前記下側に位置するコップ80の上端、特に、前記下側に位置するコップ80の上端の突起が前記第1突出部59を押すことになって、前記レバー55が前記ホールディングモジュール35a、35b、35c、35dに向かって最大限押されることになる。
【0137】
この時、前記第1弾性部材58の長さが最も短くなり、前記下側に位置するコップ80が完全に取り出されると、前記レバー55は前記第1弾性部材58の復原力によって図19または図21の状態に復元され得る。
【0138】
前述した通り、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30は、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記コップホールディングアセンブリ30の前記据置空間AA、前記第1内部開口BBまたは前記第2内部開口CCの中心に対して近づいたり遠ざかる方向に挙動することができる。
【0139】
したがって、本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30によると、直径が多様なコップをホールディングできるようになる。
【0140】
例えば、使用者は、直径が小さいコップを使う場合には、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記据置空間AA、前記第1内部開口BBまたは前記第2内部開口CCの中心に対して近づく方向に挙動するようにして、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dの終端が形成する空間を小さくすることができる。
【0141】
また、例えば、使用者は、直径が大きいコップを使う場合には、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dが前記据置空間AA、前記第1内部開口BBまたは前記第2内部開口CCの中心に対して遠ざかる方向に挙動するようにして、前記複数のホールディングモジュール35a、35b、35c、35dの終端が形成する空間を大きくすることができる。
【0142】
一方、本発明の一実施例に係る歯科用コップディスペンサー20は、図5図25を参照して前述した本発明の一実施例に係るコップホールディングアセンブリ30を含んで構成され得る。
【0143】
本明細書で本発明の原理の「一実施例」などとこのような表現の多様な変形の指称は、この実施例に関連して特定の特徴、構造、特性などが本発明の原理の少なくとも一つの実施例に含まれるということを意味する。
【0144】
したがって、表現「一実施例において」と、本明細書全体を通じて開示された任意の他の変形例は、必ずしもすべて同じ実施例を指称するものではない。
【0145】
本明細書で方法が一連の段階を含むものとして記述される場合、ここに提示されたそのような段階の順序は必ずしもそのような段階が実行され得る順序であるものではなく、任意の記述された段階は省略され得/得るかここに記述されていない任意の他の段階がその方法に付加可能であろう。
【0146】
また、本明細書で単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含む。また、本明細書で使われる「含む」または「含む」と言及された構成要素、段階、動作および素子は、一つ以上の他の構成要素、段階、動作、素子および装置の存在または追加を意味する。
【0147】
これまで本発明について、その好ましい実施例を中心に詳察した。本明細書を通じて開示されたすべての実施例と条件付き例示は、本発明の技術分野で通常の知識を有する当業者が本発明の原理と概念を理解するように助けるための意図で記述されたものであり、当業者は本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現され得ることが理解できるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されるべきである。
【0148】
本発明の範囲は前述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれたものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【国際調査報告】