(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】状態遷移方法、装置、デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 76/27 20180101AFI20240228BHJP
H04W 88/04 20090101ALI20240228BHJP
H04W 76/30 20180101ALI20240228BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240228BHJP
【FI】
H04W76/27
H04W88/04
H04W76/30
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540609
(86)(22)【出願日】2021-02-05
(85)【翻訳文提出日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2021075519
(87)【国際公開番号】W WO2022165752
(87)【国際公開日】2022-08-11
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】グオ ヤーリー
(72)【発明者】
【氏名】ルー チャンシー
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ハオルイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本願は、状態遷移方法、装置、デバイス及び記憶媒体を開示し、移動通信分野に関する。前記方法で、中継端末はアクセスネットワークデバイスに接続され、且つ中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、通信端末は中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続され、前記方法は、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように少なくとも1つの通信端末を制御するステップと、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判定した場合に、中継端末に第1の制御メッセージを送信するステップとを含み、第1の制御メッセージは、中継端末にアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるよう指示するために使用され、中継端末が依然としてアクセスネットワークデバイスとの接続状態にあることを防止して、中継端末のリソース消費を節約し、さらに中継端末の通信品質を向上させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスネットワークデバイスに適用される状態遷移方法であって、中継端末は前記アクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移方法は、
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記少なくとも1つの通信端末を制御するステップと、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判定した場合に、前記中継端末に第1の制御メッセージを送信するステップとを含み、前記第1の制御メッセージは、前記中継端末に前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるよう指示するために使用される
ことを特徴とする状態遷移方法。
【請求項2】
前記中継端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、前記中継端末が接続管理アイドル(CM-idle)状態及び/又は無線リソース制御アイドル(RRC-idle)状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは、第1の無線接続解放メッセージであり、前記第1の無線接続解放メッセージは、前記中継端末に前記CM-idle状態及び/又はRRC-idle状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項1に記載の状態遷移方法。
【請求項3】
前記中継端末が接続されているコアネットワークにコンテキスト解放メッセージを送信するステップをさらに含み、前記コンテキスト解放メッセージは、前記中継端末が接続されているコアネットワークに、前記中継端末のコンテキスト情報を解放するように指示するために使用される
ことを特徴とする請求項2に記載の状態遷移方法。
【請求項4】
前記中継端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、前記中継端末が無線リソース制御非アクティブ状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは第1の無線接続サスペンドメッセージであり、前記第1の無線接続サスペンドメッセージは、前記中継端末に対して前記無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項1に記載の状態遷移方法。
【請求項5】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記少なくとも1つの通信端末を制御するステップは、
前記少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続解放メッセージを送信するステップを含み、前記第2の無線接続解放メッセージは、前記通信端末にCM-idle状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項1-4のいずれか一項に記載の状態遷移方法。
【請求項6】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記少なくとも1つの通信端末を制御するステップは、
前記少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続サスペンドメッセージを送信するステップを含み、前記第2の無線接続サスペンドメッセージは、前記通信端末に前記無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項1又は4に記載の状態遷移方法。
【請求項7】
前記中継端末によって送信された接続確立要求を受信するステップと、
前記中継端末と無線接続を確立するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の状態遷移方法。
【請求項8】
中継端末に適用される状態遷移方法であって、前記中継端末はアクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移方法は、
前記アクセスネットワークデバイスによって送信された第1の制御メッセージを受信するステップと、
前記第1の制御メッセージに基づいて、前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるステップとを含み、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと前記アクセスネットワークデバイスが判断した場合、前記第1の制御メッセージは前記アクセスネットワークデバイスによって送信される
ことを特徴とする状態遷移方法。
【請求項9】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、CM-idle状態及び/又はアイドルRRC-idle状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは、第1の無線接続解放メッセージであり、前記第1の無線接続解放メッセージは、前記中継端末に前記CM-idle状態及び/又はRRC-idle状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項8に記載の状態遷移方法。
【請求項10】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、無線リソース制御非アクティブ状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは第1の無線接続サスペンドメッセージであり、前記第1の無線接続サスペンドメッセージは、前記中継端末に対して前記無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項8に記載の状態遷移方法。
【請求項11】
前記通信端末との無線接続を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続確立要求を送信するステップと、
前記アクセスネットワークデバイスと無線接続を確立するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載の状態遷移方法。
【請求項12】
アクセスネットワークデバイスに適用される状態遷移装置であって、中継端末は前記アクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移装置は、
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記少なくとも1つの通信端末を制御するように構成される制御モジュールと、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判定した場合に、前記中継端末に第1の制御メッセージを送信するように構成される送信モジュールとを備え、前記第1の制御メッセージは、前記中継端末に前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるよう指示するために使用される
ことを特徴とする状態遷移装置。
【請求項13】
前記中継端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、前記中継端末が接続管理アイドル(CM-idle)状態及び/又は無線リソース制御アイドル(RRC-idle)状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは、第1の無線接続解放メッセージであり、前記第1の無線接続解放メッセージは、前記中継端末に前記CM-idle状態及び/又はRRC-idle状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項12に記載の状態遷移装置。
【請求項14】
前記送信モジュールは、前記中継端末が接続されているコアネットワークにコンテキスト解放メッセージを送信するように構成され、前記コンテキスト解放メッセージは、前記中継端末が接続されているコアネットワークに、前記中継端末のコンテキスト情報を解放するように指示するために使用される
ことを特徴とする請求項13に記載の状態遷移装置。
【請求項15】
前記中継端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、前記中継端末が無線リソース制御非アクティブ状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは第1の無線接続サスペンドメッセージであり、前記第1の無線接続サスペンドメッセージは、前記中継端末に対して前記無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項12に記載の状態遷移装置。
【請求項16】
前記制御モジュールは、前記少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続解放メッセージを送信するように構成され、前記第2の無線接続解放メッセージは、前記通信端末にCM-idle状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項12-15のいずれか一項に記載の状態遷移装置。
【請求項17】
前記制御モジュールは、前記少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続サスペンドメッセージを送信するように構成され、前記第2の無線接続サスペンドメッセージは、前記通信端末に前記無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項12又は15に記載の状態遷移装置。
【請求項18】
前記中継端末によって送信された接続確立要求を受信するように構成される受信モジュールと、
前記中継端末と無線接続を確立するように構成される接続確立モジュールをさらに備える
ことを特徴とする請求項12に記載の状態遷移装置。
【請求項19】
中継端末に適用される状態遷移装置であって、前記中継端末はアクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移装置は、
前記アクセスネットワークデバイスによって送信された第1の制御メッセージを受信するように構成される受信モジュールと、
前記第1の制御メッセージに基づいて、前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように構成される離脱モジュールを備え、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと前記アクセスネットワークデバイスが判断した場合、前記第1の制御メッセージは前記アクセスネットワークデバイスによって送信される
ことを特徴とする状態遷移装置。
【請求項20】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、CM-idle状態及び/又はアイドルRRC-idle状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは、第1の無線接続解放メッセージであり、前記第1の無線接続解放メッセージは、前記中継端末に前記CM-idle状態及び/又はRRC-idle状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項19に記載の状態遷移装置。
【請求項21】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、無線リソース制御非アクティブ状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは第1の無線接続サスペンドメッセージであり、前記第1の無線接続サスペンドメッセージは、前記中継端末に対して前記無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項19に記載の状態遷移装置。
【請求項22】
前記通信端末との無線接続を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続確立要求を送信するように構成される送信モジュールと、
前記アクセスネットワークデバイスと無線接続を確立するように構成される接続確立モジュールをさらに備える
ことを特徴とする請求項19に記載の状態遷移装置。
【請求項23】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続された送受信機と、
前記プロセッサの実行可能なプログラムコードを格納するためのメモリを備え、
前記プロセッサは、請求項1-7のいずれか一項に記載の状態遷移方法を実現するように、前記実行可能なプログラムコードをロードして実行するように構成される
ことを特徴とするアクセスネットワークデバイス。
【請求項24】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続された送受信機と、
前記プロセッサの実行可能なプログラムコードを格納するためのメモリを備え、
前記プロセッサは、請求項8-11のいずれか一項に記載の状態遷移方法を実現するように、前記実行可能なプログラムコードをロードして実行するように構成される
ことを特徴とする中継端末。
【請求項25】
実行可能なプログラムコードが格納されており、前記実行可能なプログラムコードは、プロセッサによってロードして実行されて、請求項1-11のいずれか一項に記載の状態遷移方法を実現する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、移動通信分野に関し、特に状態遷移方法、装置、デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術の急速な発展と端末の普及に伴い、現在端末を媒体とする通信方式が提案され、任意の端末は他の端末を媒体としてコアネットワークに接続され、コアネットワークと通信することができる。
【0003】
通信端末と中継端末を例に挙げると、通信端末は中継端末との接続を確立し、中継端末はアクセスネットワークデバイスを介して中継端末が属するコアネットワークとの接続を確立する。このとき、中継端末はCM(Connection Management,接続管理)-connected(接続済み)状態に遷移する。そして、通信端末は、中継端末を媒体としてアクセスネットワークデバイスに接続され、さらに、アクセスネットワークデバイスを介して通信端末が属するコアネットワークに接続され、通信端末もCM-connected状態に遷移し、さらに、通信端末が属するコアネットワークと通信を行う。
【0004】
ただし、通信端末は通信する必要がなくなった場合、CM-idle(アイドル)状態又は無線リソース制御非アクティブ状態に遷移するが、中継端末の状態は変わらずCM-connected状態のままであるので、中継端末のリソースは消費状態にあり、リソース使用率は低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、状態遷移方法、装置、デバイス及び記憶媒体を提供し、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続された通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れる場合、中継端末が依然としてアクセスネットワークデバイスとの接続状態にあることを防止して、中継端末のリソース消費を節約し、さらに中継端末の通信品質を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の一態様によれば、アクセスネットワークデバイスに適用される状態遷移方法が提供され、中継端末は前記アクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移方法は、
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記少なくとも1つの通信端末を制御するステップと、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判定した場合に、前記中継端末に第1の制御メッセージを送信するステップとを含み、前記第1の制御メッセージは、前記中継端末に前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるよう指示するために使用される。
【0007】
本願の一態様によれば、中継端末に適用される状態遷移方法が提供され、前記中継端末はアクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移方法は、
前記アクセスネットワークデバイスによって送信された第1の制御メッセージを受信するステップと、
前記第1の制御メッセージに基づいて、前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるステップとを含み、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと前記アクセスネットワークデバイスが判断した場合、前記第1の制御メッセージは前記アクセスネットワークデバイスによって送信される。
【0008】
本願の一態様によれば、アクセスネットワークデバイスに適用される状態遷移装置が提供され、中継端末は前記アクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移装置は、
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記少なくとも1つの通信端末を制御するように構成される制御モジュールと、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判定した場合に、前記中継端末に第1の制御メッセージを送信するように構成される送信モジュールとを備え、前記第1の制御メッセージは、前記中継端末に前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるよう指示するために使用される。
【0009】
本願の一態様によれば、中継端末に適用される状態遷移装置が提供され、前記中継端末はアクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移装置は、
前記アクセスネットワークデバイスによって送信された第1の制御メッセージを受信するように構成される受信モジュールと、
前記第1の制御メッセージに基づいて、前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように構成される離脱モジュールを備え、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと前記アクセスネットワークデバイスが判断した場合、前記第1の制御メッセージは前記アクセスネットワークデバイスによって送信される。
【0010】
本願の一態様によれば、アクセスネットワークデバイスが提供され、前記アクセスネットワークデバイスは、プロセッサと、前記プロセッサに接続された送受信機と、前記プロセッサの実行可能なプログラムコードを格納するためのメモリを備え、前記プロセッサは、前述の態様に記載の状態遷移方法を実現するように、前記実行可能なプログラムコードをロードして実行するように構成される。
【0011】
本願の一態様によれば、中継端末が提供され、前記中継端末は、プロセッサと、前記プロセッサに接続された送受信機と、前記プロセッサの実行可能なプログラムコードを格納するためのメモリを備え、前記プロセッサは、前述の態様に記載の状態遷移方法を実現するように、前記実行可能なプログラムコードをロードして実行するように構成される。
【0012】
本願の一態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供され、前記読み取り可能な記憶媒体には実行可能なプログラムコードが格納されており、前記実行可能なプログラムコードは、プロセッサによってロードして実行されて、前述の態様に記載の状態遷移方法を実現する。
【0013】
本願の一態様によれば、チップが提供され、前記チップはプログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含み、前記チップがアクセスネットワークデバイス又は中継端末上で実行されるとき、前述の態様に記載の状態遷移方法を実現する。
【0014】
本願の一態様によれば、本願の実施例はンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品がアクセスネットワークデバイス又は中継端末のプロセッサによって実行されるとき、前述の態様に記載の状態遷移方法を実現する。
【0015】
本願の実施例によって提供される技術的解決策は、少なくとも以下のような有益な効果を含む。
【0016】
本願の実施例によって提供される方法、装置、デバイス及び記憶媒体は、アクセスネットワークデバイスは、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続された通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れた判断した場合、中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように制御でき、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続された通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れた場合に中継端末が依然としてアクセスネットワークデバイスとの接続状態にあることを防止し、中継端末のリソース消費が節約され、中継端末の通信品質を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本願の実施例における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に実施例の説明に使用される図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は、本願の一部の実施例にすぎない。当業者であれば、創造的な努力をすることなく、これらの図面から他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は、本願の例示的な実施例によって提供されるネットワーク構造の概略構造図を示す。
【
図2】
図2は、本願の例示的な実施例によって提供される通信端末が中継端末を介して行われる通信のブロック図を示す。
【
図3】
図3は、本願の例示的な実施例によって提供される通信システムのブロック図を示す。
【
図4】
図4は、本願の例示的な実施例によって提供される通信方法のフローチャートを示す。
【
図5】
図5は、本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移方法のフローチャートを示す。
【
図6】
図6は、本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移方法のフローチャートを示す。
【
図7】
図7は、本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移方法のフローチャートを示す。
【
図8】
図8は、本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移装置のブロック図を示す。
【
図9】
図9は、本願の別の例示的な実施例によって提供される状態遷移装置のブロック図を示す。
【
図10】
図10は、本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移装置のブロック図を示す。
【
図11】
図11は、本願の別の例示的な実施例によって提供される状態遷移装置のブロック図を示す。
【
図12】
図12は、本願の例示的な実施例によって提供される通信デバイスの概略構造図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本願の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照して本願の実施形態をさらに詳細に説明する。
【0019】
まず、本願の実施例に関わる用語について説明する。
【0020】
ネットワークシステムアーキテクチャ:本願の実施例では、ネットワークシステムアーキテクチャが
図1に示されている。ネットワークシステムアーキテクチャは、端末、アクセスネットワーク、UPF(User Plane Function,ユーザプレーン機能)ネットワーク要素、外部データネットワーク、AMF(Access Management Function,アクセス管理機能)ネットワーク要素、SMF(Session Management Function,セッション管理機能)ネットワーク要素、PCF(Policy Control function,ポリシー制御機能)ネットワーク要素、AF(Application Function,アプリケーション機能)ネットワーク要素、NSSF(Network SliceSelection Function,ネットワークスライス選択機能)ネットワーク要素、AUSF(Authentication Server Function,認証サーバー機能)ネットワーク要素、及びUDM(Unified Data Management,統合データ管理)ネットワーク要素を含み、端末は、Uu(ある通信インターフェース)インターフェースを介してアクセスネットワークとアクセス層接続を行い、アクセス層メッセージを交換し、無線データ伝送を行う。端末は、N1(ある通信インターフェース)インターフェースを介してAMFネットワーク要素と非アクセス層接続を行い、NAS(None Access Stratum,非アクセス層)メッセージを交換する。このうち、AMFネットワーク要素はコアネットワークにおけるモビリティ管理機能を有し、SMFはコアネットワークにおけるセッション管理機能を有し、AMFネットワーク要素は端末に対するモビリティ管理に加えて、端末とSMFネットワーク要素の間でのセッション管理メッセージの転送も担当し、AMFネットワーク要素はN11(ある通信インターフェース)を通じてSMFネットワーク要素とデータを交換する。PCFネットワーク要素はコアネットワーク内にポリシー管理機能を持ち、端末のモビリティ管理、セッション管理、課金などに関するポリシーの策定を担当し、N7(ある通信インターフェース) インターフェースを介してSMFネットワーク要素とデータを交換する。さらに、PCFネットワーク要素は、N15(ある通信インターフェース)インターフェースを介してAMFとデータを交換する。UPFネットワーク要素は、コアネットワークにおけるユーザプレーン機能を有し、N6(ある通信インターフェース)インターフェースを介して外部データネットワークとデータ伝送を行い、N3(ある通信インターフェース)インターフェースを介してアクセスネットワークとデータ伝送を行う。端末がUuインターフェースを介して移動通信ネットワークにアクセスした後、SMFネットワーク要素の制御下でデータ伝送のためのPDUセッションが確立される。NSSFネットワーク要素は、N22(ある通信インターフェース)インターフェースを介してAMFネットワーク要素とデータを交換する。AUSFネットワーク要素は、N12(ある通信インターフェース)インターフェースを通じてAMFネットワーク要素とデータを交換し、N13(ある通信インターフェース)インターフェースを通じてUDMネットワーク要素とデータを交換する。UDMネットワーク要素は、N8(ある通信インターフェース)インターフェースを通じてAMFネットワーク要素とデータを交換し、N10(通信インターフェース)インターフェースを通じてSMFネットワーク要素とデータを交換する。
【0021】
端末の状態:ネットワークに登録されている端末とAMFとの間には、アイドル状態又は接続状態の2つの接続管理状態がある。端末とアクセスネットワークデバイスとの間の接続が確立されると、アクセスネットワークデバイスはAMFとの接続を確立し、端末がAMFとNASメッセージを交換できるようにする。このとき、端末はCM-connected状態にあり、AMFも端末の状態をCM-connected状態としてマークする。端末とアクセスネットワークデバイスと間の接続が解放されると、端末はCM-idle状態に入り、アクセスネットワークデバイスとAMFの間の接続も解放され、AMFも端末の状態をCM-idle状態としてマークする。端末とアクセスネットワークデバイスとの間の接続がサスペンドされ、端末のCM-connected状態の無線接続が非アクティブ状態にあり、このときアクセスネットワークデバイスとAMFとの間の接続は維持され続け、AMFは引き続きUE状態をCM-connected状態としてマークする。
【0022】
中継端末及び通信端末:本願の実施例において、中継端末及び通信端末は、Prose(Proximity Services,近距離サービス)機能を備えた端末であり、中継端末及び通信端末は、PC5インターフェースを介して接続を確立し、通信することができる。また、
図2に示すように、中継端末は、移動通信ネットワークを介してアクセスネットワークデバイスに接続できるだけでなく、中継の端末としても使用できる。通信端末がPC5インターフェースを介して中継端末との接続を確立した後、中継端末はUuインターフェースを介してアクセスネットワークデバイスとの接続を確立し、通信端末は前記中継端末を媒体としてアクセスネットワークデバイスと接続し、通信端末が属するコアネットワークとの間でデータのやりとりを行う。また、通信端末は、NG(ある通信インターフェース)インターフェースを介してアクセス層とメッセージを交換する。
【0023】
図3は、本願の例示的な実施例によって提供される通信システムのブロック図を示す。前記通信システムは、アクセスネットワーク12、中継端末13、及び通信端末14を含むことができる。
【0024】
アクセスネットワーク12は、いくつかのネットワークデバイス120を含む。ネットワークデバイス120は、端末に無線通信機能を提供するためにアクセスネットワークに配備される装置である基地局であってもよい。基地局は、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどの様々な形態を含むことができる。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、基地局機能を備えたデバイスの名前が異なる場合がある。例えば、LTEシステムでは、eNodeB又はeNBと呼ばれ、5G NR-Uシステムでは、gNodeB又はgNBと呼ばれる。通信技術の進化に伴い、「基地局」の説明も変わる可能性がある。本願の実施例の便宜上、中継端末13に無線通信機能を提供する上述の装置を総称してアクセスネットワークデバイスと呼ぶ。
【0025】
中継端末13及び通信端末14は、様々な無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理デバイス、並びに移動局(Mobile Station,MS)、端末(terminal device)などの様々な形態のユーザ機器を含み得る。説明の便宜上、上記の装置を総称して端末と呼ぶ。アクセスネットワークデバイス120と中継端末13は、Uuインターフェースなどのエアインターフェース技術を介して通信し、中継端末13と通信端末14は近距離通信で接続される。
【0026】
本願の実施例の技術的解決策は、例えば、グローバル移動通信システム(Global System of Mobile communication,GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service,GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE(登録商標))システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex,FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex,TDD)システム、先進的ロングタームエボリューション(Advanced long term evolution,LTE-A)システム、新しい無線(New Radio,NR)システム、NRシステムのエボリューションシステム、アンライセンススペクトル上のLTE(LTE-based access to unlicensed spectrum,LTE-U)システム、NR-Uシステム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System,UMTS)、マイクロ波アクセス用世界的相互運用性(Worldwide Interoperability for Microwave Access,WiMAX)通信システム、無線LAN(Wireless Local Area Networks,WLAN)、WiFi(Wireless Fidelity)、次世代通信システム又はその他の通信システムなどの様々な通信システムに適用することができる。
【0027】
一般的に、従来の通信システムは、限られた数の接続をサポートし、容易に実装できる。しかし、通信技術の発展に伴い、移動通信システムは伝統的な通信だけでなく、設備対設備(Device to Device,D2D)通信、機械対機械(Machine to Machine,M2M)通信、機械タイプ通信(Machine Type Communication,MTC)、車両対車両(Vehicle to Vehicle,V2V)通信、V2X(Vehicle to everything)システムなどをサポートする。本願の実施例は、これらの通信システムにも適用することができる。
【0028】
まず、通信端末が中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続する過程について説明する。例えば、
図4は、本願の例示的な実施例によって提供される通信方法のフローチャートを示し、
図1で説明した通信端末、中継端末、及びアクセスネットワークデバイスに適用され、前記方法は、以下の内容の少なくとも一部を含む。
【0029】
401において、通信端末は中継端末と接続を確立する。
【0030】
本願の実施例では、通信端末と中継端末の両方が近距離通信機能を有し、通信端末と中継端末が近距離通信範囲内に位置する場合、通信端末と中継端末は近距離通信接続を確立する。
【0031】
いくつかの実施例では、前記中継端末は、近距離通信能力を有し、ブロードキャストメッセージを継続的に送信し、前記ブロードキャストメッセージは、前記中継端末が他の端末の接続のための中継サービスを提供できることを示すために使用される。通信端末がデータ伝送を行う必要があるが、現在アクセスネットワークデバイスに接続できず、中継端末から送信されたブロードキャストメッセージをスキャンして取得した場合、通信端末は前記中継端末に接続要求メッセージを送信し、中継端末は、前記接続要求メッセージに基づいて通信端末との近距離通信接続を確立する。
【0032】
ここで、通信端末は、PC5(ある通信インターフェース)インターフェースを介して中継端末との近距離通信接続を確立する。
【0033】
402において、中継端末は、アクセスネットワークデバイスとの接続を確立し、アクセスネットワークデバイスとの接続を介して、中継端末が属するコアネットワークとの接続を確立する。
【0034】
本願の実施例では、中継端末と通信端末が近距離通信接続を確立した後、通信端末は、中継端末とアクセスネットワークデバイスとの間の接続の確立をトリガし、さらに、アクセスネットワークデバイスとの接続に基づいて、中継端末が属するコアネットワークとの接続を確立することができる。
【0035】
ここで、中継端末がアクセスネットワークデバイスのブロードキャスト範囲内に位置し、中継端末が既に通信端末との近距離通信接続を確立した場合、中継端末は接続確立要求をアクセスネットワークデバイスに送信し、そして、アクセスネットワークデバイスは、接続確立要求に基づいて中継端末との接続を確立する。また、中継端末は、アクセスネットワークデバイスとの接続を確立した後、アクセスネットワークデバイスとの接続を介して、中継端末が属するコアネットワークとの接続を確立することもできる。
【0036】
いくつかの実施例では、前記コアネットワークは、AMFネットワーク要素、又は他のネットワーク要素であるが、本願の実施例では限定されない。
【0037】
なお、中継端末は、自身が属するコアネットワークとの接続を確立した後、CM-connected状態となる。
【0038】
403において、中継端末は、接続されたアクセスネットワークデバイスを介して中継端末が属するコアネットワークとNASメッセージを交換する。
【0039】
404において、通信端末は、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスとの接続を確立する。
【0040】
本願の実施例では、通信端末と中継端末がステップ201を通じて近距離通信接続を確立した後、中継端末は転送サービスを実行することができ、通信端末は中継端末との近距離通信接続を通じてアクセスネットワークデバイスとの接続を確立する。
【0041】
前記中継デバイスは、転送デバイスであり、中継端末は、通信端末が送信した通信メッセージを受信した後、接続されているアクセスネットワークデバイスに直接前記通信メッセージを送信する。実際、前記中継端末は透過的な伝送を行うためのデバイスであり、通信端末とアクセスネットワークデバイスとの接続は前記中継端末を媒体として実現される。
【0042】
なお、本願の実施例では、401が402~403の前に実行され、402~403がステップ404の前に実行される例を用いて説明する。他の実施例では、401は402~403の後に実行され、404は402~403の前に実行されることもでき、或いは、他の順序で実行されることもでき、本願は、401、402~403、404の順次実行順序を限定しない。
【0043】
405において、通信端末は、接続されたアクセスネットワークデバイスを介して、通信端末が属するコアネットワークとNASメッセージを交換する。
【0044】
本願の実施例では、通信端末が中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続された後、前記通信端末は、アクセスネットワークデバイスとの接続に基づいて、通信端末が属するコアネットワークとの接続を確立することができ、通信デバイスは、通信端末が属するコアネットワークとNASメッセージを交換することができる。
【0045】
ここで、通信端末が属するコアネットワークは、AMFネットワーク要素、又は他のネットワーク要素であるが、本願の実施例においては、これらに限定されない。
【0046】
なお、中継端末は、自身が属するコアネットワークとの接続を確立した後、CM-connected状態となる。
【0047】
本願の実施例によって提供される通信方法では、中継端末が媒体として使用され、通信端末が中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続され、その後、通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続に基づいて、通信端末が属するコアネットワークとの間でNASメッセージを交換する。中継端末は、アクセスネットワークデバイスのカバー範囲を拡大し、通信端末とアクセスネットワークデバイスとを接続して通信を実現する効率を向上させる。
【0048】
図4の実施例は、通信端末が中継端末を介して通信端末が属するコアネットワークとの接続を確立し、通信を実現する過程を示している。一方、通信端末は、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れる可能性があり、アクセスネットワークデバイスは、通信端末の状態に基づいて中継端末の状態を制御し、具体的な過程については、
図5を参照することができる。また、本願において、
図4の実施例と
図5の実施例は、互いに独立した実施例であってもよいし、
図4の実施例と
図5の実施例を組合せてもよい。
図5は、本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移方法のフローチャートを示し、
図1に示される通信端末、中継端末、及びアクセスネットワークデバイスに適用される。ここで、中継端末はアクセスネットワークデバイスに接続され、且つ中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、通信端末は中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続され、前記方法は以下の内容の少なくとも一部を含む。
【0049】
501において、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように少なくとも1つの通信端末を制御する。
【0050】
本願の実施例では、アクセスネットワークデバイスには少なくとも1つの通信端末が接続され、各通信端末はアクセスネットワークデバイスに基づいて通信端末が属するコアネットワークと通信することができる。通信端末に進行中のサービスがなければ、通信端末はアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れる必要があり、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記通信端末を制御する。
【0051】
ここで、通信端末は現在アクセスネットワークデバイスとの接続状態にあり、且つその接続状態はCM-connected状態である。
【0052】
本願の実施例において、通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離脱する場合には2つのケースが含まれる。1つ目は、通信端末がアクセスネットワークデバイスとの無線接続を解放し、CM-idle状態に遷移するケースである。2つ目は、通信端末がアクセスネットワークデバイスとの無線接続をサスペンドし、無線リソース制御非アクティブ状態に遷移するケースである。
【0053】
1つ目のケースについては、アクセスネットワークデバイスは、少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続解放メッセージを送信する。
【0054】
第2の無線接続解放メッセージは、通信端末にCM-idle状態への遷移を指示するために使用される。
【0055】
アクセスネットワークデバイスは、接続された少なくとも1つの通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように制御する必要があるため、アクセスネットワークデバイスは、少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続解放メッセージを送信し、通信端末は、アクセスネットワークデバイスによって送信された第2の無線接続解放メッセージを受信すると、前記第2の無線接続解放メッセージに基づいてCM-idle状態に遷移し、このとき、前記通信端末はアクセスネットワークデバイスと通信しなくなる。
【0056】
2つ目のケースについては、少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続サスペンドメッセージを送信する。
【0057】
ここで、第2の無線接続サスペンドメッセージは、通信端末に無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される。
【0058】
アクセスネットワークデバイスは、接続された少なくとも1つの通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように制御する必要があるため、アクセスネットワークデバイスは、少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続サスペンドメッセージを送信し、通信端末はアクセスネットワークデバイスによって送信された第2の無線接続サスペンドメッセージを受信した後、前記第2の無線接続解放メッセージに基づいて無線リソース制御非アクティブ状態に遷移し、このとき、前記通信端末はアクセスネットワークデバイスと通信しなくなる。
【0059】
なお、本願の実施例では、中継端末とアクセスネットワークデバイスが接続状態にある例を挙げて説明する。別の実施例では、中継端末は、まずアクセスネットワークデバイスに接続する必要があり、中継端末は、通信端末との無線接続を介してアクセスネットワークデバイスとの接続を確立する必要があると判断し、アクセスネットワークデバイスに接続確立要求を送信する。アクセスネットワークデバイスは、通信端末との接続を介して中継端末から送信された接続確立要求にアクセスし、中継端末との無線接続を確立する。
【0060】
502において、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判断した場合、アクセスネットワークデバイスは中継端末に第1の制御メッセージを送信する。
【0061】
ここで、第1の制御メッセージは、中継端末にアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるよう指示するために使用される。
【0062】
本願の実施例では、アクセスネットワークデバイスは、前記アクセスネットワークデバイスに接続された少なくとも1つの通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように制御し、且つ、アクセスネットワークデバイスは、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続された通信端末を記録するため、ある中継端末にとって、前記中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れると、前記中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態を維持する必要がないことを意味し、アクセスネットワークデバイスは、第1の制御メッセージを前記中継端末に送信し、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記中継端末を制御する。
【0063】
503において、中継端末は、アクセスネットワークデバイスによって送信された第1の制御メッセージを受信する。
【0064】
504において、中継端末は第1の制御メッセージに基づいて、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れる。
【0065】
中継端末は、アクセスネットワークデバイスによって送信された第1の制御メッセージを受信した後、前記中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと決定する。従って、前記中継端末は、受信した第1の制御メッセージに基づいて、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れる。
【0066】
いくつかの実施例では、中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れる場合には、2つのケースが含まれる。
【0067】
1つ目のケースは、中継端末がCM-idle状態及び/又はRRC(Radio Resource Control,無線リソース制御)-idle状態に入る。
【0068】
ここで、アクセスネットワークデバイスが中継端末に送信される第1の制御メッセージは、第1の無線接続解放メッセージであり、中継端末は、前記第1の無線接続解放メッセージを受信した後、CM-idle状態及び/又はRRC-idle状態に入る。
【0069】
いくつかの実施例では、中継端末は、第1の無線接続解放メッセージを受信した後、前記第1の無線接続解放メッセージに基づいて状態遷移動作を実行することができ、実行される状態遷移動作には、以下の3つの場合が含まれる。
(1)中継端末はCM-idle状態に入る。
(2)中継端末はRRC-idle状態に入る。
(3)中継端末はCM-idle状態及びRRC-idle状態に入る。
【0070】
中継端末は、第1の無線接続解放メッセージを受信した後、CM-idle状態とRRC-idle状態とに同時に入る。或いは、中継端末は、第1の無線接続解放メッセージを受信した後、まずRRC-idle状態に入り、その後、前記RRC-idle状態に基づいてCM-idle状態に遷移する。
【0071】
他のいくつかの実施例では、アクセスネットワークデバイスは、第1の無線接続解放メッセージを中継端末に送信するだけでなく、中継端末が接続されているコアネットワークにコンテキスト解放メッセージを送信する。
【0072】
ここで、コンテキスト解放メッセージは、中継端末が接続されているコアネットワークに対して中継端末のコンテキスト情報の解放を指示するために使用される。中継端末のコンテキスト情報は、中継端末と、中継端末が接続されているコアネットワークとの間のデータ交換に利用される。
【0073】
アクセスネットワークデバイスは、中継端末を制御して中継端末の無線接続を解放し、中継端末がCM-idle状態及び/又はRRC-idle状態に入るように制御するため、このとき、中継端末は、中継端末が属するコアネットワークと通信する必要がなくなる。このとき、アクセスネットワークデバイスは、中継端末が接続されているコアネットワークにコンテキスト解放メッセージを送信し、中継端末が接続されているコアネットワークは、コンテキスト解放メッセージに基づいて中継端末のコンテキスト情報を解放する。
【0074】
いくつかの実施例では、アクセスネットワークデバイスが少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続解放メッセージを送信する場合、又はアクセスネットワークデバイスが少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続サスペンドメッセージを送信する場合、アクセスネットワークデバイスは、第1の無線接続解放メッセージを中継端末に送信するステップを実行する。
【0075】
例えば、
図6は本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移方法のフローチャートを示し、
図6に示すように、通信端末は中継端末との近距離通信接続を確立し、中継端末は接続されたアクセスネットワークデバイスを介して中継端末が属するコアネットワークとの接続を確立し、中継端末が属するコアネットワークとNASメッセージを交換する。通信端末は、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスとの接続を確立した後、通信端末が属するコアネットワークとの接続を確立し、通信端末が属するコアネットワークとの間でNASメッセージを交換する。アクセスネットワークデバイスは、無線接続解放メッセージを通信端末に送信し、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されている全ての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判断した場合、アクセスネットワークデバイスは、中継端末に無線接続解放メッセージ又は無線接続サスペンドメッセージを送信する。
【0076】
2つ目のケースは、中継端末が無線リソース制御非アクティブ状態に入る。
【0077】
ここで、アクセスネットワークデバイスによって中継端末に送信される第1の制御メッセージは、第1の無線接続サスペンドメッセージであり、中継端末は、前記第1の無線接続サスペンドメッセージを受信した後、無線リソース制御非アクティブ状態に入る。また、このとき中継端末はCM-connected状態の無線リソース制御非アクティブ状態に遷移する。
【0078】
いくつかの実施例では、アクセスネットワークデバイスが少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続サスペンドメッセージを送信する場合、アクセスネットワークデバイスは、第1の無線接続サスペンドメッセージを中継端末に送信するステップを実行する。
【0079】
他のいくつかの実施例では、アクセスネットワークデバイスが、複数の通信端末のうちの一部の通信端末に第2の無線接続サスペンドメッセージを送信し、複数の通信端末のうちの他の通信端末に第2の無線接続解除メッセージを送信する場合、アクセスネットワークデバイスは、第1の無線接続サスペンドメッセージを中継端末に送信するステップを実行する。
【0080】
例えば、
図7は本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移方法のフローチャートを示し、
図7に示すように、通信端末は中継端末との近距離通信接続を確立し、中継端末は、接続されたアクセスネットワークデバイスを介して中継端末が属するコアネットワークとの接続を確立し、中継端末が属するコアネットワークとNASメッセージを交換する。通信端末は、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスとの接続を確立した後、通信端末が属するコアネットワークとの接続を確立し、通信端末が属するコアネットワークとの間でNASメッセージを交換する。アクセスネットワークデバイスは、通信端末に無線接続サスペンドメッセージを送信し、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されている全ての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判断した場合、アクセスネットワークデバイスは、無線接続サスペンドメッセージを中継端末に送信する。
【0081】
ここで、
図6の実施例と
図7の実施例は、本願の例示的な説明にすぎず、
図6及び
図7において通信端末が中継端末を介してアクセスネットワークデバイスとの間で接続を確立するプロセスは、例示的な説明にすぎず、本願のステップ501~504は、通信端末が中継端末を介してアクセスネットワークデバイスとの間で接続を確立するプロセスに基づいて実行されなければならないことに限定されない。
【0082】
説明する必要がある第2の点は、本願の実施例は、アクセスネットワークデバイスが中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れると判断する例を挙げて説明する。別の実施例では、アクセスネットワークデバイスは、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れると判断するだけでなく、中継端末自体にも接続されたコアネットワークとの間にサービス伝送が存在しないと判断した場合、中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように、アクセスネットワークデバイスが中継端末に第1の制御情報を送信し、ことにより、中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れる精度が向上する。
【0083】
説明する必要がある第3の点は、本願の実施例では、中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることのみを例として説明する。別の実施例では、中継端末がサービス伝送を必要とする場合、中継端末はCM-connected状態に遷移し、このとき、中継端末が属するコアネットワークとのデータ伝送を継続することができる。
【0084】
本願の実施例によって提供される方法において、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたとアクセスネットワークデバイスが判断した場合、それは、中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態にある必要がなくなったことを意味し、アクセスネットワークデバイスは、中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように制御し、中継端末が依然としてアクセスネットワークデバイスとの接続状態にあってリソースを消費し続けることを防止し、中継端末のリソース消費が節約され、中継端末の通信品質が向上する。
【0085】
図8は、本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移装置のブロック図を示し、アクセスネットワークデバイスに適用される。中継端末は、アクセスネットワークデバイスに接続され、中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、通信端末は中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続され、状態遷移装置は制御モジュール801と送信モジュール802を備える。
【0086】
制御モジュール801は、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように少なくとも1つの通信端末を制御する。
【0087】
送信モジュール802は、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判定した場合に、中継端末に第1の制御メッセージを送信し、第1の制御メッセージは、中継端末にアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるよう指示するために使用される。
【0088】
いくつかの実施例では、中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、中継端末が接続管理アイドル(CM-idle)状態及び/又は無線リソース制御アイドル(RRC-idle)状態に入ることを含み、第1の制御メッセージは、第1の無線接続解放メッセージであり、第1の無線接続解放メッセージは、中継端末にCM-idle状態及び/又はRRC-idle状態への遷移を指示するために使用される。
【0089】
いくつかの実施例では、送信モジュール802は、中継端末に接続されたコアネットワークにコンテキスト解放メッセージを送信するようにさらに構成され、コンテキスト解放メッセージは、中継端末に接続されたコアネットワークに、中継端末のコンテキスト情報を解放するように指示するために使用される。
【0090】
いくつかの実施例では、中継端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、中継端末が無線リソース制御非アクティブ状態に入ることを含み、第1の制御メッセージは第1の無線接続サスペンドメッセージであり、第1の無線接続サスペンドメッセージは、中継端末に対して無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される。
【0091】
いくつかの実施例では、制御モジュール801は、少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続解放メッセージを送信するように構成され、第2の無線接続解放メッセージは、通信端末にCM-idle状態への遷移を指示するために使用される。
【0092】
いくつかの実施例では、制御モジュール801は、少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続サスペンドメッセージを送信するように構成され、第2の無線接続サスペンドメッセージは、通信端末に無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される。
【0093】
いくつかの実施例では、
図9に示されるように、装置はさらに受信モジュール803と接続確立モジュール804を含む。
【0094】
受信モジュール803は、中継端末によって送信された接続確立要求を受信するように構成される。
【0095】
接続確立モジュール804は、中継端末との無線接続を確立するように構成される。
【0096】
図10は、本願の例示的な実施例によって提供される状態遷移装置のブロック図を示し、中継端末に適用される。中継端末はアクセスネットワークデバイスに接続され、中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、通信端末は中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続される。状態遷移装置は受信モジュール1001と離脱モジュール1002を備える。
【0097】
受信モジュール1001は、アクセスネットワークデバイスによって送信された第1の制御メッセージを受信するように構成され、第1の制御メッセージは、中継端末を介してアクセスネットワークデバイスに接続しているすべての通信端末がアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判断したときに、アクセスネットワークデバイスによって送信される。
【0098】
離脱モジュール1002は、第1の制御メッセージに基づいてアクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように構成される。
【0099】
いくつかの実施例では、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、CM-idle状態及び/又はRRC-idle状態に入ることを含み、第1の制御メッセージは、第1の無線接続解放メッセージであり、第1の無線接続解放メッセージは、中継端末に対してCM-idle状態及び/又はRRC-idle状態への遷移を指示するために使用される。
【0100】
いくつかの実施例では、アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、無線リソース制御非アクティブ状態に入ることを含み、第1の制御メッセージは、第1の無線接続サスペンドメッセージであり、第1の無線接続サスペンドメッセージは、中継端末に無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される。
【0101】
いくつかの実施例では、
図11を参照すると、状態遷移装置はさらに送信モジュール1003と接続確立モジュール1004を備える。
【0102】
送信モジュール1003は、通信端末との無線接続を介してアクセスネットワークデバイスに接続確立要求を送信するように構成される。
【0103】
接続確立モジュール1004は、アクセスネットワークデバイスとの無線接続を確立するように構成される。
【0104】
図12は、本願の例示的な実施例によって提供される通信デバイスの概略構造図を示す。前記通信デバイスは、プロセッサ1201、受信機1202、送信機1203、メモリ1204、及びバス1205を含む。
【0105】
プロセッサ1201は、1つ又は複数の処理コアを含み、プロセッサ1201は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、様々な機能アプリケーション及び情報処理を実行する。
【0106】
受信機1202及び送信機1203は、1つの通信コンポーネントとして実装されてもよい。前記通信コンポーネントは通信チップであってもよい。
【0107】
メモリ1204は、バス1205を介してプロセッサ1201に接続される。
【0108】
メモリ1204は、少なくとも1つの命令を記憶するように構成することができ、プロセッサ1201は、前記少なくとも1つの命令を実行して、上記の方法の実施例における各ステップを実現するように構成することができる。
【0109】
前記通信デバイスは、アクセスネットワークデバイス又は中継端末である。
【0110】
なお、メモリ1204は、任意のタイプの揮発性又は不揮発性記憶装置又はそれらの組み合わせによって実装することができ、揮発性又は不揮発性記憶装置は、磁気ディスク又は光ディスク、電気的に消去可能及びプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能及びプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)を含むが、これらに限定されない。
【0111】
例示的な実施例では、実行可能なプログラムコードが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供され、前記実行可能なプログラムコードは前記プロセッサによってロードされて実行されることで、上述の各方法の実施例によって提供される通信デバイスによって実行される状態遷移方法を実現する。
【0112】
例示的な実施例では、チップも提供され、前記チップはプログラマブル論理回路及び/又はプログラム命令を含み、チップがアクセスネットワークデバイス又は中継端末上で実行されるとき、上述の状態遷移方法を実現する。
【0113】
例示的な実施例では、コンピュータプログラム製品も提供され、前記コンピュータプログラム製品がアクセスネットワークデバイス又は中継端末のプロセッサによって実行されるとき、上述の状態遷移方法を実現する。
【0114】
当業者であれば、上記の実施例を実装するステップの全部又は一部はハードウェアによって完了することができ、又はプログラムを通じて関連するハードウェアに命令することによって完了することができ、プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納できることを理解することができる。上述で言及される記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、又は光ディスクなどであり得る。
【0115】
上記の説明は、本願のオプションの実施例にすぎず、本願を限定することを意図したものではない。本願の精神及び原理内で行われるあらゆる修正、同等の置換、改良などは、本願の保護範囲に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスネットワークデバイスに適用される状態遷移方法であって、中継端末は前記アクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移方法は、
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記少なくとも1つの通信端末を制御するステップと、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと判定した場合に、前記中継端末に第1の制御メッセージを送信するステップとを含み、前記第1の制御メッセージは、前記中継端末に前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるよう指示するために使用される
ことを特徴とする状態遷移方法。
【請求項2】
前記中継端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、前記中継端末が接続管理アイドル(CM-idle)状態及び/又は無線リソース制御アイドル(RRC-idle)状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは、第1の無線接続解放メッセージであり、前記第1の無線接続解放メッセージは、前記中継端末に前記CM-idle状態及び/又はRRC-idle状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項1に記載の状態遷移方法。
【請求項3】
前記中継端末が接続されているコアネットワークにコンテキスト解放メッセージを送信するステップをさらに含み、前記コンテキスト解放メッセージは、前記中継端末が接続されているコアネットワークに、前記中継端末のコンテキスト情報を解放するように指示するために使用される
ことを特徴とする請求項2に記載の状態遷移方法。
【請求項4】
前記中継端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、前記中継端末が無線リソース制御非アクティブ状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは第1の無線接続サスペンドメッセージであり、前記第1の無線接続サスペンドメッセージは、前記中継端末に対して前記無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項1に記載の状態遷移方法。
【請求項5】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記少なくとも1つの通信端末を制御するステップは、
前記少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続解放メッセージを送信するステップを含み、前記第2の無線接続解放メッセージは、前記通信端末にCM-idle状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項1-4のいずれか一項に記載の状態遷移方法。
【請求項6】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるように前記少なくとも1つの通信端末を制御するステップは、
前記少なくとも1つの通信端末に第2の無線接続サスペンドメッセージを送信するステップを含み、前記第2の無線接続サスペンドメッセージは、前記通信端末に前記無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項1又は4に記載の状態遷移方法。
【請求項7】
前記中継端末によって送信された接続確立要求を受信するステップと、
前記中継端末と無線接続を確立するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の状態遷移方法。
【請求項8】
中継端末に適用される状態遷移方法であって、前記中継端末はアクセスネットワークデバイスに接続され、且つ前記中継端末は少なくとも1つの通信端末に接続され、前記通信端末は前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続され、前記状態遷移方法は、
前記アクセスネットワークデバイスによって送信された第1の制御メッセージを受信するステップと、
前記第1の制御メッセージに基づいて、前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れるステップとを含み、
前記中継端末を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続されているすべての通信端末が前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れたと前記アクセスネットワークデバイスが判断した場合、前記第1の制御メッセージは前記アクセスネットワークデバイスによって送信される
ことを特徴とする状態遷移方法。
【請求項9】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、CM-idle状態及び/又
はRRC-idle状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは、第1の無線接続解放メッセージであり、前記第1の無線接続解放メッセージは、前記中継端末に前記CM-idle状態及び/又はRRC-idle状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項8に記載の状態遷移方法。
【請求項10】
前記アクセスネットワークデバイスとの接続状態から離れることは、無線リソース制御非アクティブ状態に入ることを含み、前記第1の制御メッセージは第1の無線接続サスペンドメッセージであり、前記第1の無線接続サスペンドメッセージは、前記中継端末に対して前記無線リソース制御非アクティブ状態への遷移を指示するために使用される
ことを特徴とする請求項8に記載の状態遷移方法。
【請求項11】
前記通信端末との無線接続を介して前記アクセスネットワークデバイスに接続確立要求を送信するステップと、
前記アクセスネットワークデバイスと無線接続を確立するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載の状態遷移方法。
【請求項12】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続された送受信機と、
前記プロセッサの実行可能なプログラムコードを格納するためのメモリを備え、
前記プロセッサは、請求項1-7のいずれか一項に記載の状態遷移方法を実現するように、前記実行可能なプログラムコードをロードして実行するように構成される
ことを特徴とするアクセスネットワークデバイス。
【請求項13】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続された送受信機と、
前記プロセッサの実行可能なプログラムコードを格納するためのメモリを備え、
前記プロセッサは、請求項8-11のいずれか一項に記載の状態遷移方法を実現するように、前記実行可能なプログラムコードをロードして実行するように構成される
ことを特徴とする中継端末。
【請求項14】
実行可能なプログラムコードが格納されており、前記実行可能なプログラムコードは、プロセッサによってロードして実行されて、請求項1-11のいずれか一項に記載の状態遷移方法を実現する
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】