(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】シムレスで調整するように構成されたダイシュー組立体
(51)【国際特許分類】
B30B 15/02 20060101AFI20240228BHJP
B21D 37/04 20060101ALI20240228BHJP
B21D 28/34 20060101ALI20240228BHJP
【FI】
B30B15/02 C
B21D37/04 A
B21D28/34 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550112
(86)(22)【出願日】2022-02-11
(85)【翻訳文提出日】2023-10-17
(86)【国際出願番号】 US2022016095
(87)【国際公開番号】W WO2022177814
(87)【国際公開日】2022-08-25
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500522149
【氏名又は名称】ウィルソン トゥール インターナショナル インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー デイビッド シュワルツ
【テーマコード(参考)】
4E050
【Fターム(参考)】
4E050CC04
4E050CD04
(57)【要約】
ダイシュー組立体の様々な設計が提供され、組立体はそれぞれ、組立体内のダイプラットフォームの垂直位置決めを調整し、それに応じて、組立体とともに使用されるダイの垂直位置決めを調整するように構成されている。本組立体は、シムとともに使用されるように設計された従来のダイシューにしばしば関連する制限に対処する。本組立体は、様々な方法及び対応する機構を使用して、調整を時間効率的なプロセスにし、一方、そのようにすることで、所望される程度の調整を効果的かつ正確に提供することも可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイシュー組立体であって、前記組立体が、
ガイドプレートと、基部と、1つ以上のダイプラットフォームと、を備え、
前記ガイドプレートが、その中に複数のアパーチャを画定し、前記基部が、その中に複数の凹部を画定し、前記ガイドプレートは、前記アパーチャ及び凹部が位置合わせされて、対応する複数の前記ダイプラットフォームを受容するようにサイズ決定された状態で、前記基部の上に隣接し、前記ダイプラットフォームが、前記基部及び前記ガイドプレートに対して保証されるように、対応する前記凹部内で調整可能に結合され、異なる垂直位置に選択的に調整可能であり、
前記ダイプラットフォームが、対応する前記アパーチャ内で受容されるダイを支持するようにサイズ決定されており、前記ダイプラットフォームの少なくとも1つが、機構の使用を介して選択的に調整可能であり、前記機構が、単一のアクションを介して前記少なくとも1つのダイプラットフォームを調整するように構成されており、それによって、前記単一のアクションが、前記基部及び前記ガイドプレートに対する前記少なくとも1つのダイプラットフォームの垂直位置の対応する調整、並びに前記少なくとも1つのダイプラットフォームによって支持されたときのダイの垂直位置の対応する調整をもたらす、ダイシュー組立体。
【請求項2】
前記ガイドプレートが、2つのアパーチャを画定し、前記基部が、2つの凹部を画定し、前記2つのアパーチャがそれぞれ、前記2つの凹部と対をなし、位置合わせされて、対応する2つのダイプラットフォームを受容する、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記2つのアパーチャ、前記2つの凹部、及び前記2つのダイプラットフォームが、前記ダイシュー組立体の装着タイプに対して内側及び外側の構成である、請求項2に記載の組立体。
【請求項4】
前記少なくとも1つのダイプラットフォームが、前記基部の前記凹部の対応する少なくとも1つを画定する雌ねじと嵌合するように適合された雄ねじを有し、前記少なくとも1つのダイプラットフォームが、調整されたときに、それに応じて、前記雌ねじ内で上昇又は下降する、請求項1に記載の組立体。
【請求項5】
前記単一のアクションが、前記機構をねじることであり、前記少なくとも1つのダイプラットフォームによる前記対応する調整が、前記雌ねじ内で回転することである、請求項4に記載の組立体。
【請求項6】
前記少なくとも1つのダイプラットフォームが、前記機構の調整を介して選択的に移動可能である外側基部を有し、それによって、前記外側基部を前記少なくとも1つのダイプラットフォームに対してある方向及び反対方向に移動させることが、前記少なくとも1つのダイプラットフォームの垂直位置の反対方向の調整をもたらす、請求項1に記載の組立体。
【請求項7】
前記機構が、前記ダイシュー組立体から独立したハンドヘルドツールであり、前記機構が、前記少なくとも1つのダイプラットフォームと、その調整のために直接係合可能である、請求項1に記載の組立体。
【請求項8】
前記少なくとも1つのダイプラットフォームには、前記ツールの端部が前記少なくとも1つのダイプラットフォームを調整するために中に係合可能である中央キャビティが画定されている、請求項7に記載の組立体。
【請求項9】
前記中央キャビティには、前記ツールの係合する前記端部から突出する対応する1つ以上のフィンと嵌合するために、1つ以上のノッチが画定されている、請求項8に記載の組立体。
【請求項10】
前記少なくとも1つのダイプラットフォームには、その外周の周りに複数のくぼみが画定され、
前記基部の前記凹部の対応する少なくとも1つの中へ突出し、保証されるように前記異なる垂直位置のそれぞれに前記少なくとも1つのダイプラットフォームを維持するために対応する複数の前記くぼみの中へ延在する、複数のプランジャを更に備えている、請求項7に記載の組立体。
【請求項11】
前記単一のアクションが、前記ツールをねじることであり、前記少なくとも1つのダイプラットフォームによる前記対応する調整が、前記対応する少なくとも1つの凹部内での回転であり、前記複数のプランジャが前記くぼみの間を移動し、前記プランジャが前記くぼみのうちの1つから近傍のくぼみにそれぞれ移動することが、前記基部及び前記ガイドプレートに対する前記少なくとも1つのダイプラットフォームの垂直位置の調整の定量化可能な反復を表す、請求項10に記載の組立体。
【請求項12】
前記調整の定量化可能な反復が、前記近傍のくぼみの間の隆起部分との接触及びその後の通過により、クリック音を介して合図される、請求項11に記載の組立体。
【請求項13】
前記調整の定量化可能な反復が、前記近傍のくぼみの間の隆起部分との接触及びその後の通過により、前記ツールの前記ねじりに対抗する力を介して合図される、請求項11に記載の組立体。
【請求項14】
前記機構が、前記ダイシュー組立体内に一体化されたフィードスルーファスナであり、前記機構が、前記少なくとも1つのダイプラットフォームと、その調整のために間接的に連結されている、請求項1に記載の組立体。
【請求項15】
前記ファスナが、歯車組立体を介して前記少なくとも1つのダイプラットフォームに間接的に連結されており、前記歯車組立体が、相互接続された歯車を有し、第1の歯車が、前記ファスナに動作可能に連結されており、第2の歯車が、前記少なくとも1つのダイプラットフォームに動作可能に連結されている、請求項14に記載の組立体。
【請求項16】
前記ファスナが、ベルトを介して、前記少なくとも1つのダイプラットフォームと間接的に連結されている、請求項14に記載の組立体。
【請求項17】
前記単一のアクションが、前記ファスナをねじることであり、前記少なくとも1つのダイプラットフォームによる前記対応する調整が、前記凹部のうちの対応する少なくとも1つの中での回転であり、前記ファスナのそれぞれの完全な回転が、前記基部及び前記ガイドプレートに対する前記少なくとも1つのダイプラットフォームの垂直位置の調整の定量化可能な反復を表す、請求項14に記載の組立体。
【請求項18】
ダイシュー組立体であって、前記組立体が、
ガイドプレートと、基部と、1つ以上のダイプラットフォームと、を備え、
前記ガイドプレートが、その中に複数のアパーチャを画定し、前記基部が、その中に複数の凹部を画定し、前記ガイドプレートは、前記アパーチャ及び凹部が位置合わせされて、対応する複数の前記ダイプラットフォームを受容するようにサイズ決定された状態で、前記基部の上に隣接し、前記ダイプラットフォームが、前記基部及び前記ガイドプレートに対して保証されるように、対応する前記凹部内で調整可能に結合され、異なる垂直位置に選択的に調整可能であり、
前記ダイプラットフォームが、対応する前記アパーチャ内で受容されるダイを支持するようにサイズ決定されており、前記ダイプラットフォームの少なくとも1つが、機構の使用を介して選択的に調整可能であり、前記機構の画定された調整の程度が、前記基部及び前記ガイドプレートに対する前記少なくとも1つのダイプラットフォームの垂直位置の調整の定量化可能な反復、並びに前記少なくとも1つのダイプラットフォームによって支持されたときのダイの垂直位置の対応する調整を表す、ダイシュー組立体。
【請求項19】
前記少なくとも1つのダイプラットフォームが、前記基部の前記凹部の対応する少なくとも1つを画定する雌ねじと嵌合するように適合された雄ねじを有し、前記機構が、回転したときに、前記雌ねじ内の前記少なくとも1つのダイプラットフォームの対応する回転をもたらし、前記機構の画定された回転の程度が、前記雌ねじに対する前記少なくとも1つのダイプラットフォームの垂直位置の調整の定量化可能な反復を表す、請求項18に記載の組立体。
【請求項20】
前記機構が、前記ダイシュー組立体から独立したハンドヘルドツールであり、前記機構が、前記少なくとも1つのダイプラットフォームと、その調整のために直接係合可能である、請求項18に記載の組立体。
【請求項21】
前記機構が、前記ダイシュー組立体内に一体化されたフィードスルーファスナであり、前記機構が、前記少なくとも1つのダイプラットフォームと、その調整のために間接的に連結されている、請求項18に記載の組立体。
【請求項22】
ダイシュー組立体で使用されるダイの垂直位置を調整する方法であって、前記方法が、
ガイドプレートと、基部と、1つ以上のダイプラットフォームと、を備えているダイシュー組立体であって、前記ガイドプレートが、その中に複数のアパーチャを画定し、前記基部が、その中に複数の凹部を画定し、前記ガイドプレートは、前記アパーチャ及び凹部が位置合わせされて、対応する複数の前記ダイプラットフォームを受容するようにサイズ決定された状態で、前記基部の上に隣接し、前記ダイプラットフォームが、対応する前記凹部内に調整可能に結合され、対応する前記アパーチャ内で受容されるダイを支持するようにサイズ決定されている、ダイシュー組立体を提供するステップと、
前記ダイプラットフォームの少なくとも1つに係合された機構を選択的に調整し、それに応じて、前記少なくとも1つのダイプラットフォームを前記基部及び前記ガイドプレートに対して保証された垂直位置に調整するステップと、を含む、方法。
【請求項23】
前記機構が、画定された調整の程度に調整され、前記調整の程度が、前記基部及び前記ガイドプレートに対する前記少なくとも1つのダイプラットフォームの垂直位置の調整の定量化可能な反復、並びに前記少なくとも1つのダイプラットフォームによって支持されたときのダイの垂直位置の対応する調整を表す、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年2月19日に出願された米国特許出願第17/179,807号に対する優先権を主張するものであり、その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、パンチプレスツーリングに関するものであり、より具体的には、プレス機械の装着カートリッジ内にあるか、動作位置にあるかに関わらず、パンチ及びダイのツールセットのダイ部分を収容するための装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
金属加工プレス及びそれとともに使用されるツールセットに関連して、長年にわたって数多くの開発がなされてきた。そうした金属加工プレスには、タレットプレス及びシングルステーションプレスが挙げられる。タレットプレスは、例えば、複数のツール(例えば、パンチ)を担持する回転可能な上部テーブル又は「タレット」と、例えば複数のダイを担持するように適合された、回転可能な下部テーブル/タレットと、を含む。上部テーブル及び下部テーブルが、上部テーブル上の特定の雄型パンチが下部テーブル上の特定の雌型ダイと位置合わせされる位置まで回転したときに、パンチを下方へ移動させてワークピースと接触させ、それによりパンチがワークピースを変形させることによって、2つダイの間でワークピース(例えば、シートメタル片)を機械加工(パンチ加工、曲げ加工、など)することができる。パンチの下方への移動は、ラムがパンチの上部を打つときに生じる。場合によっては、パンチの下降ストローク中にワークピースに孔がパンチ加工され、それによって、パンチの先端がシートメタルを剪断し得る(そして、このプロセスでは、ダイの中央凹部の中へ延在する)。単一のステーションプレスは、タレットではなく、ワークピースをプレスするように適合された1つのステーションを有する。タレットのないマルチステーションプレスはまた、ツールセットを使用することができる。
【0004】
ワークピース(例えば、シートメタル片)を処理する際には、いくつかの異なるツールセット、すなわち、パンチ及びダイの組み合わせを使用することが一般的である。場合によっては、第1のツールセットが使用されると、第2のツールセット、次いで第3のツールセット、などに交換される。第1のワークピースがツールセットの所望のシーケンスを使用して完全に処理されると、第2のワークピースが処理され得、場合によっては、再度第1のツールセットから始める。
【0005】
マシンツールに使用されるツールセットは、しばしば、カートリッジに格納され得る。一部のカートリッジはマシンツール内に格納され得るが、他のカートリッジは近傍に保管され得る。ある作業にいくつかの異なる(例えば、異なるサイズ及び/又は形状の)ツールセットが使用される場合、マシンツールには、一般的に、それぞれ異なるツールセットを保持するカートリッジが提供される。カートリッジは、ツールを格納するだけでなく、マシンツールに対するツールの装着及び取り外しを容易にし得る。そのようなカートリッジで知られているように、ダイは、ダイシューを介してカートリッジ内で保持され、ダイシュー及び対応するダイは、マシンツールに同時に装着される。
【0006】
典型的には、ダイは、その寿命を通じて研磨することが必要であり、これは、ダイ全体の高さを低くする。そのような研磨処理に続いて、(ダイシューにおける)ダイの高さを調整する従来の方法は、シムを使用することを含んでいた。特に、ダイの頂面(及びそのかなり下の層)を、機械加工を保証する(ダイシューに対する)元の高さまで上昇させるように、1つ以上のシムをダイとダイシューとの間に配置することができる。しかしながら、このようなシムの使用は、セットアップと比較して、機械加工プロセス全体を遅延させ得る。追加的に、ダイシューのダイの新しい機械加工高さに関するゼロ点調整、及び保証されるダイの垂直位置決めにおける対応する調整の不確実性が存在し得る。シムを使用することに関して、この不確実性は、その高さに到達する前にいくつかの個々のシム又はシムの組み合わせを試すことにつながり得、同じように、これは、そのプロセスにおいて更に時間が浪費されることを表す。
【0007】
本明細書に記載された実施形態は、上述した課題及び他の課題に対処することに関する。
【発明の概要】
【0008】
本明細書に記載された実施形態は、ダイシュー組立体の様々な設計及びそれらの使用の方法に重点を置いている。これらの組立体はそれぞれ、組立体内のダイプラットフォームの垂直位置決めを調整し、それに応じて、組立体とともに使用されるダイの垂直位置決めを調整するように構成されている。本組立体は、しばしば、シムとともに使用されるように設計された従来のダイシューに関連する制限に対処する。そのために、本組立体は、様々な方法及び対応する機構を使用して、調整を時間効率的なプロセスにし、一方で、そのようにすることで、所望される調整を効果的かつ正確に提供することも可能にする。
【0009】
本発明の特定の実施形態では、ダイシュー組立体が提供される。本組立体は、ガイドプレートと、基部と、ダイプラットフォームと、を備えている。ガイドプレートは、その中に複数のアパーチャを画定し、基部は、その中に複数の凹部を画定する。ガイドプレートは、アパーチャ及び凹部が位置合わせされて、対応する複数のダイプラットフォームを受容するようにサイズ決定された状態で、基部の上に隣接している。ダイプラットフォームは、基部及びガイドプレートに対して保証されるように、対応する凹部内で調整可能に結合されて、異なる垂直位置に選択的に調整可能である。ダイプラットフォームは、対応するアパーチャ内で受容されるダイを支持するようにサイズ決定される。ダイプラットフォームの少なくとも1つは、機構の使用を介して選択的に調整可能である。本機構は、単一のアクションを介して少なくとも1つのダイプラットフォームを調整し、それによって、単一のアクションが、少なくとも1つのダイプラットフォームの垂直位置の対応する調整、及び少なくとも1つのダイプラットフォームによって支持されるダイの垂直位置の対応する調整をもたらすように構成されている。
【0010】
本発明の追加的な実施形態では、ダイシュー組立体が提供される。本組立体は、ガイドプレートと、基部と、ダイプラットフォームと、を備えている。ガイドプレートは、その中に複数のアパーチャを画定し、基部は、その中に複数の凹部を画定する。ガイドプレートは、アパーチャ及び凹部が位置合わせされて、対応する複数のダイプラットフォームを受容するようにサイズ決定された状態で、基部の上に隣接している。ダイプラットフォームは、凹部を画定する雌ねじに対して保証されるように、対応する凹部内にねじで受容され、異なる垂直位置に選択的に調整可能である。ダイプラットフォームは、対応するアパーチャ内で受容されるダイを支持するようにサイズ決定される。ダイプラットフォームの少なくとも1つは、機構の使用を介して選択的に調整可能である。本機構は、回転したときに、雌ねじ内の少なくとも1つのダイプラットフォームの対応する回転をもたらし、本機構の画定された回転の程度は、基部及びガイドプレートに対する少なくとも1つのダイプラットフォームの垂直位置の調整の定量化可能な反復を表す。
【0011】
本発明の更なる実施形態では、ダイシュー組立体で使用されるダイの垂直位置を調整する方法が提供される。本方法は、ガイドプレート、基部、及び1つ以上のダイプラットフォームを含むダイシュー組立体を提供するステップを含む。ガイドプレートは、その中に複数のアパーチャを画定し、基部は、その中に複数の凹部を画定する。ガイドプレートは、アパーチャ及び凹部が位置合わせされて、対応する複数のダイプラットフォームを受容するようにサイズ決定された状態で、基部の上に隣接しており、ダイプラットフォームは、対応する凹部内で調整可能に結合される。本方法は、ダイプラットフォームの少なくとも1つに係合された機構を選択的に調整し、それに応じて、少なくとも1つのダイプラットフォームを、基部及びガイドプレートに対して保証された垂直位置に調整するステップを更に含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の特定の実施形態による、組立体が第1のタイプのステーション用に構成された、ダイシュー組立体の斜視側面図である。
【
図2】
図1のダイシュー組立体の代表的な分解図である。
【
図4】
図1のダイシュー組立体の基部の透視図である。
【
図5】本発明の特定の実施形態による、例示的なツールが示され、ダイプラットフォームの高さを調整するための基部と係合された、
図4に示される基部と同じ図である。
【
図6】本発明の特定の実施形態による、
図1~
図5のダイシュー組立体及び基部部分にも示される、ダイプラットフォームの斜視側面図である。
【
図7】本発明の特定の実施形態による、
図1に示される設計と同様の設計であり、第2のタイプのステーション用に構成された、別のダイシュー組立体の斜視側面図である。
【
図9】
図7のダイシュー組立体の基部の透視図である。
【
図10】本発明の特定の実施形態による、例示的なツールが更に示され、第1のダイプラットフォームの高さを調整するために係合された、
図9に示される基部と同じ図である。
【
図11】本発明の特定の実施形態による、例示的なツールが更に示され、第2のダイプラットフォームの高さを調整するために係合された、
図9に示される基部と同じ図である。
【
図12】本発明の特定の実施形態による、組立体が第1のタイプのステーション用に構成された、別のダイシュー組立体の代表分解図である。
【
図13】構築されたときの、
図12のダイシュー組立体の後側の立面図である。
【
図14】本発明の特定の実施形態による、歯車設計の例示的な構成を示す、構築されたときの
図12のダイシュー組立体の透視図である。
【
図15】
図14のダイシュー組立体の反対側を示す、構築されたときの
図12のダイシュー組立体の透視図である。
【
図16】本発明の特定の実施形態による、線XVI-XVIに沿って切断し、ダイプラットフォームに対する第1の例示的な接続様式を示す、
図14のダイシュー組立体の断面図である。
【
図17】本発明の特定の実施形態による、ダイプラットフォームに対する第2の例示的な接続様式を表す、
図16に示されるダイシュー組立体の同様の代表的な断面図である。
【
図18】本発明の特定の実施形態による、上昇位置にあるダイプラットフォームを示す、
図17に示されるダイシュー組立体の同じ断面図である。
【
図19】本発明の特定の実施形態による、
図12の設計と同様であり、第3のタイプのステーション用に構成された、ダイシュー組立体の斜視側面図である。
【
図22】本発明の特定の実施形態による、歯車設計の例示的な構成を示す、
図19のダイシュー組立体の基部の透視図である。
【
図23】本発明の特定の実施形態による、組立体が第2のタイプのステーション用に構成された、更なるダイシュー組立体の斜視側面図である。
【
図26】本発明の特定の実施形態による、ベルト設計の例示的な構成を示す、
図25に示される基部の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明は、図面を参照しながら読むべきであり、異なる図面内の同じ要素には同じ番号が付されている。図面は、選択された実施形態を示しており、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。図面に示され、以下に記載される実施形態は、単に例示を目的とするものであり、特許請求の範囲において定義される本発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。
【0014】
既に述べたように、本明細書に記載された実施形態は、ダイシュー組立体の様々な設計に関するものであり、組立体はそれぞれ、組立体内のダイプラットフォームの垂直位置決めを調整し、それに応じて、組立体とともに使用されるダイの垂直位置決めを調整するように構成されている。その結果、ダイの機械加工寿命を延ばすことができる。具現化されたダイシュー組立体は、しばしば、シムとともに使用されるように設計された従来のダイシューに関連する制限に対処する。そのために、組立体は、様々な方法及び対応する機構を使用して、ダイプラットフォームの調整を時間効率的なプロセスにし、一方で、同時に、所望される調整を効果的かつ正確に提供されることを可能にする。
【0015】
図1は、本発明の特定の実施形態によるダイシュー組立体100を示す。例示されるように、組立体100は、ガイドプレート102と、基部104と、を含む。ダイシュー組立体100は、第1のタイプの装着ステーション用に構成されるように示されているが、本明細書で具現化される設計は、様々な異なる装着ステーション/構成に適用可能である。そのために、本明細書に記載された実施形態は、同様の設計の目的を有するが、異なる構成を有する。ダイシュー組立体100及び
図2の代表的な分解図に戻ると、組立体100は、ガイドプレート102と、基部104と、一対のダイプラットフォーム106と、プレート支持体108と、を含むように示されている。示されるように、ガイドプレート102及び基部104は、それぞれ、(
図1に示されるように)組立体100が構築されるときに位置合わせするために同じ直径を有するアパーチャ102a及び凹部104aを画定する。そのために、
図3の組立体100の透視図を参照すると、位置合わせされた組立体100のアパーチャ102a及び凹部104aの対のそれぞれは、ダイプラットフォーム106を受容するようにサイズ決定される。ダイプラットフォーム106はそれぞれ、
図6に関して更に詳述されるように、ダイシュー組立体100に挿入されたときにダイ(図示せず)を支持するように構成されている。特定の実施形態では、ダイプラットフォーム106は、主に、基部104の凹部104aのそれぞれの中で受容され、一方で、ダイ(ダイプラットフォーム106で別々に支持される)は、主に、ガイドプレート102の対応するアパーチャ102a内で受容される。
【0016】
ダイシュー組立体100を続けて、
図4を参照すると、基部104が透過的に示されている。そのために、ダイプラットフォーム106は、基部104の凹部104a内で受容され、更に、(図示しないが、組立体100のガイドプレートアパーチャ102aの中へ延在するように)凹部104aから垂直に延在するように例示されている。
図6に移ると、ダイプラットフォーム106はそれぞれ、上部分106aと、下部分106bと、を有し、上部分106aの頂面には、中央キャビティ106cが画定されている。特定の実施形態では、下部分106bは、(おそらく
図2に最も良く示されるように)基部104の凹部104aを画定する壁104cの雌ねじ104bと対応して嵌合するように構成された雄ねじ106dを有する。したがって、ダイプラットフォーム106は、保証されるように、ダイシュー組立体100内で垂直に調整可能であるように(又は選択的に上昇可能若しくは下降可能であるように)構成されている。特に、プラットフォーム106は、凹部104aの1つを画定する雌ねじ104bにおいてねじったときに、それに応じて、組立体100の凹部104a(及びその上のガイドプレートアパーチャ102a)に対して上昇又は下降し、それによって、(アパーチャ102a内及び)プラットフォーム106上に位置決めされたダイは、組立体100内の対応する上昇垂直位置又は下降垂直位置を有する。
【0017】
既に説明したように、ツールセットのダイは、典型的には、その寿命を通じて研磨する必要があり、これは、ダイ全体の高さを低くすることになる。ダイの下に位置決めされた1つ以上のシムの使用を介してダイシュー内のダイの垂直位置を調整又は移動する従来の方法は、機械加工プロセス全体の遅延を増加させ得る。しかしながら、ダイシュー組立体100の場合、ダイに関するこの調整は、シムの使用を介してではなく、代わりに、ダイプラットフォーム106及びその対応する垂直調整を介して提供される。上述のように、特定の実施形態では、この調整は、単一のアクションによってもたらされ得、それによって、シムを使用するときに慣習的に生じる遅延の大部分を解消する。そのために、単一のアクションは、ダイプラットフォーム106のねじりをもたらすことができる。いくつかの場合では、ダイプラットフォーム106は、直接係合されて、その後に調整機構を介して調整されるように構成される。特定の実施形態では、調整機構は、ハンドヘルドツール112である。
【0018】
図5に示されるように、ツール112は、ダイプラットフォーム106と係合するように構成され、ツール112のねじり(又は回転)を介してそのように係合されると、それに応じて、プラットフォーム106が、ねじ104bにおいて調整又は移動して、組立体100内を垂直に上昇又は下降する。しばしば、プラットフォーム106に対する調整は、(それに応じて、組立体100内のプラットフォーム106に配置されたダイの位置を上昇させるために)ねじ104bにおいてプラットフォーム106を上昇させることである。
図6及びダイプラットフォーム106に戻ると、示される特定の実施形態では、中央キャビティ106cは、プラットフォーム106のねじりを促進するのを補助するために、1つ以上の内側ノッチ106e(例えば、示されるように、互いに対向する一対のノッチ)が画定されている。そのために、そのような実施形態では、ツール112は、その係合端部に1つ以上の対応する外側フィン112aを有することができ、このフィンは、ツール112がダイプラットフォーム106と係合して(例えば、中央キャビティ106cに挿入されて)組立体100内のプラットフォームの垂直位置を調整するときに、それに応じて、ノッチ106e内で受容される。
【0019】
(
図1~
図5の)ダイシュー組立体100に戻ると、一対のアパーチャ102aが、一対の対応するダイを保持するためのガイドプレート102内に示されている。そのために、一対のアパーチャ102a並びにその下に位置合わせされた対応する一対の凹部104aは、一般に、同じサイズのダイプラットフォーム106を凹部内で受容するために同じ直径を有する。したがって、同じ調節機構(ハンドヘルドツール112)を使用して、凹部104aのそれぞれの中でダイプラットフォーム106を調整する(上昇又は下降させる)ことができる。しかし、(
図7のダイシュー組立体150を備えているような)本明細書で具現化される他の組立体を介して示されるように、ガイドプレート102のアパーチャは、異なるサイズのダイプラットフォーム(及び対応する異なるサイズのダイ)を保持するように構成するために、(基部の位置合わせされた凹部とともに)直径が異なり得る。更に、本明細書で具現化されるダイシュー組立体100及び他の組立体は、2つのダイの数量を保持するように構成されているが、本発明は、そのように限定されるべきではない。代わりに、本明細書で具現化される組立体の態様は、良識の範囲内で、単一の又は任意の他のダイの数量を保持するように構成されたダイシュー組立体に適用可能である。
【0020】
ここまで、(ダイシュー組立体100内で使用されるダイの垂直位置の)調整を容易にする観点から、主に本質的に定性的なことに重点が置かれており、それによって、一実施形態は、ダイプラットフォーム106を組立体100内にねじで連結し、プラットフォーム106を直接ねじって調整を提供するものとして説明される。当然ながら、更なる考慮点は、調整の程度に関して、本質的に定量的なことである。
図2、
図4、及び
図5に戻ると、特定の実施形態では、ダイシュー組立体100は、複数のプランジャ110を含むことができる。プランジャ110は、基部104の側面に開口し、その中に画定された凹部104aの中へ延在する、対応する貫通孔104d内で受容される。示されるように、プランジャ110は、凹部104aの中へ外向きに突出し、それに応じて、その中でダイプラットフォーム106に接触するように、貫通孔104d内に位置決めされる。特に、
図6に示される特定の実施形態では、ダイプラットフォーム106の上部分106aは、その外周の周りに複数のくぼみ106fが画定され、プランジャ110は、プラットフォーム106がねじられたときに、くぼみ106fの間を移動するように構成されている。
【0021】
プランジャ110がくぼみ106fの中へ延在することは、ダイプラットフォーム106が、例えば振動又は他の予期しない外部刺激の結果として生じる、ダイ支持体106の偶発的なねじれを防止することを可能にすることが理解されるべきである。しかしながら、くぼみ106fに対するプランジャ110の機能はまた、行われる調整の程度を合図する役割を果たすことができる。例えば、ツール112をねじる(
図5を参照すると、それに応じて、その凹部104aにおいて大プラットフォーム106をねじる)ことで、それに応じて、プランジャ110をプラットフォーム106のくぼみ106fの間で移動させる。
図6に戻ると、特定の実施形態では、プランジャ110と、(プラットフォーム106がねじられたときの)近傍のくぼみ106fの間の隆起部分106gのそれぞれとの接触は、それに応じて、聴覚的クリック音を生じさせることができる。代替の実施形態では、又は組み合わせて、(プラットフォーム106がねじられたときの)プランジャ110と、近傍のくぼみ106fの間の隆起部分106gのそれぞれとの接触は、それに応じて、ユーザによって知覚される、ねじり力とは反対のツール112への力を生じさせることができる。そのために、クリック音を聞くたびに、及び/又は力を知覚して力に打ち勝つたびに、ダイプラットフォーム106の垂直位置の調整(上昇又は下降)の反復を信号伝達し、これはまた、(プラットフォーム106に位置決めされ)組立体100とともに使用されるダイの垂直位置の対応した調整をもたらす。
【0022】
したがって、しばしば、シムを使用する従来の手法を介すること(ダイの新しい機械加工高さに関するゼロ点調整)を含む不確実性と比較して、ダイシュー組立体100は、シムを伴わずに調整されるように構成され、一方で、調整を効果的かつ正確に提供することを可能にする。例えば、特定の実施形態では、主にねじ106dのピッチに基づいて、それぞれの反復は、垂直位置における0.01mm(0.004インチ)の調整を表すことができる。そのために、ツール112を時計回りにねじることは、ダイシュー組立体100(の凹部104a)内のダイプラットフォーム106の位置の上昇に対応し、一方で、ツール112を反時計回りにねじることは、組立体100(の凹部104a)内のプラットフォーム106の位置の下降に対応する。
【0023】
本明細書に更に例示されるように、ダイプラットフォーム及び/又は機構(ここではツールとして説明される)の設計に対する変形例が存在し得るが、それでも、同様の様式の調整をダイプラットフォームにもたらすことができる。例えば、機構に関して、代替設計は、(例えば、ダイプラットフォーム106が
図1の組立体内に一体化される様式のように)ダイシュー組立体内に一体化された機構を含み得る。理解されるように、そのような設計は、より少ない緩め要素を提供する(
図1の組立体100と比較して、すなわち、緩めツール112がない)が、また、おそらくは、一体化機構を一体化ダイプラットフォームに内部的に連結する、より複雑な設計を含む。単独で、又は機構の代替設計と組み合わせて、ダイプラットフォームの代替設計が提供され得る。例えば、そのような代替設計は、(
図1の組立体100のためのダイプラットフォーム106によって具現化されているように、頂部分106aがそのような連結のために構成されることとは対照的に)機構に(直接的又は間接的に)連結するように構成されたダイプラットフォームの底部分を含むことができる。
【0024】
更に、再度
図6を参照すると、プラットフォーム106のねじ106dの設計されたピッチは、特に重要であり得る。既に述べたように、ねじのピッチ角は、機構の調整とダイプラットフォームの調整との関係に影響を及ぼし得る。追加的に、そのようなねじ106dのより浅いねじ角、及びそこから生じる摩擦力が、場合によっては、プランジャ110及びくぼみ106fを使用して達成される制御を補うものとして、及び他の場合では、代替として、ダイプラットフォーム106の偶発的な回転に対する制御を高めることができることも見出した。摩擦力が(ダイプラットフォーム106の意図しない自動調整に対する信頼性の高い係合のために)好適に選択されることに関しては、ねじの直径サイズ及びピッチのそれぞれが、ねじ材料の摩擦係数とともに因子となる。そのために、一般に、信頼性の高い係合(又は適切な安全率)を保つために、直径が減少する(又は増加する)につれて、それに応じて、ねじピッチも減少(又は増加)しなければならない。例えば、一般に鋼対鋼に関する特定の実施形態では、直径とねじピッチとの比は、信頼性の高い係合のために13~14の範囲で提供される。
【0025】
既に言及したように、
図7は、本発明の特定の実施形態による別のダイシュー組立体150を示す。特に、組立体150は、
図1の組立体100と同様の設計であるが、第2のタイプのステーションを装着するように構成されている。そのために、組立体150は、一対のアパーチャ152a及び152a’が画定されたガイドプレート152と、一対の凹部154a及び154a’が画定された基部154と、を含み、それによって、組立体150が構築されるときに、対応するアパーチャ及び凹部を位置合わせする。
図8の組立体150の透視図を参照すると、それぞれ対応して位置合わせされた組立体150のアパーチャ及び凹部(152a及び154a、並びに152a’及び154a’)は、対応してサイズ決定されたダイプラットフォーム106及び106’を受容するようにサイズ決定される。したがって、プラットフォーム106及び106’は、ダイシュー組立体150とともに使用されるときに、異なるが、対応してサイズ決定されたダイ(図示せず)を支持するように構成されている。
【0026】
ダイシュー組立体150を続けて、
図9を参照すると、基部154が透過的に示されており、そのために、ダイプラットフォーム106、106’は、基部154の凹部154a、154a’で受容され、そこから垂直に延在するように(そして、組立体150のガイドプレート152のアパーチャ152a、152a’の中へ更に垂直に延在するように)例示されている。
図1のダイシュー組立体100に関して既に説明したように、ダイプラットフォーム106、106’は、保証されるように、ダイシュー組立体150内で垂直に調整可能(又は選択的に上昇可能又は下降可能)であるように構成されている。特に、対応するプラットフォーム106、106’は、凹部154a、154a’を画定する雌ねじ154b、154b’内でねじられたときに、垂直に調整(上昇又は下降)され、それによって、(対応するガイドプレートアパーチャ152a、152a’内及び)プラットフォーム106、106’に位置決めされたダイもまた、それに応じて、ダイシュー組立体150内で垂直に調整される。
【0027】
したがって、
図1のダイシュー組立体100のように、組立体150で使用されるダイの垂直位置は、シムを使用することなく、特にダイプラットフォーム106、106’の対応する調整を介して調整することができる。
図6の具現化されたダイプラットフォーム106を再度参照すると、ダイシュー組立体150のダイプラットフォーム106’は、(そのより小さいサイズにもかかわらず)同様の特徴を有し、特に、上部分106a’、下部分106b’、中央キャビティ106c’、雄ねじ106d’、及びその上部分の外周の周りの複数のくぼみ106fを有する。したがって、ダイプラットフォーム106、106’のそれぞれの調整は、同様のプロセスであり、プラットフォーム106、106’を単純にねじることを含む単一のアクションによってもたらされ得る。そのために、いくつかの場合では、ダイプラットフォーム106、106’は、直接係合し、続いて、作動させることができ、
図10及び
図11はそれぞれ、その実施形態を表す。
【0028】
特に、
図10に示されるように、ダイプラットフォーム106に係合するように構成されたハンドヘルドツール112の使用を介して、そのように係合された時点でそのツール112をねじる(回転させる)ことで、それに応じて、プラットフォーム106を凹部154aのねじ154bにおいて調整又は移動させて、組立体150を垂直に上昇又は下降させる。同様に、
図11に例示されるように、更なるプラットフォーム106’の垂直位置は、ツール112の同様の使用を介するが、その反対側の端部(より小さい外径を有する)をプラットフォーム106’(それに応じて、より小さい内径を有する)に対して調整することができる。ツール112を使用する際には、
図1のダイシュー組立体100に関する説明と同様に、ダイプラットフォーム106、106’の中央キャビティ106c、106c’はそれぞれ、プラットフォーム106、106’のねじりを促進するのを補助するために、その中に画定された1つ以上のノッチ106e、106e’を有することができる。示される特定の実施形態では、ツール112は、(例えば、ツールの両端部に)対応するフィン112a、112a’を有することができ、このフィンは、ツール112がダイプラットフォーム106、106’と係合して(例えば、中央キャビティ106c、106c’に挿入されて)ダイシュー組立体150内のダイプラットフォームの垂直位置を調整するときに、ノッチ106e、106e’内で受容される。
【0029】
図9~
図11に戻ると(及び組立体100について既に説明したように)、特定の実施形態では、ダイシュー組立体150は、複数のプランジャ110を含む。そのために、プランジャ110はそれぞれ、ダイシュー基部154の側面に開口し、その中の凹部154a、154a’の中へ延在する、対応する貫通孔154d、154d’内で受容される。示されるように、プランジャ110は、凹部154a、154a’の中へ突出して、それに応じて、その中でダイプラットフォーム106、106’に接触するように、貫通孔154d、154d’内に位置決めされる。
図1の組立体100について説明したように、くぼみ106f、106f’の中にプランジャ110が延在することで、ダイプラットフォーム106、106’をそれらの調整された垂直位置で保持し、一方で、ダイプラットフォーム106、106’の意図しない調整(ねじれ)も防止することを可能にする。
【0030】
ツール112をねじることで(
図10及び
図11を参照して、それに応じて、その凹部104aのダイプラットフォーム106、及びその凹部104a’のダイプラットフォーム106’をねじることで)、それに応じて、プランジャ110をプラットフォーム106、106’のくぼみ106f、106f’の間で移動させる。ダイプラットフォーム106’に関して(及び組立体100のダイプラットフォーム106について既に説明したプロセスと同様に)、(プラットフォーム106’がねじられたときの)プランジャ110と、近傍のくぼみ106fの間の隆起部分のそれぞれとの接触は、特定の実施形態では、それに応じて、聴覚的クリック音を生じさせることができる。代替の実施形態では、又は組み合わせて、(プラットフォーム106’がねじられたときの)プランジャ110と、近傍のくぼみ106fの間の隆起部分のそれぞれとの接触は、それに応じて、ねじり力とは反対の、ユーザによって知覚される、ツール112への力を生じさせることができる。したがって、クリック音を聞くたびに、及び/又は力を知覚して力に打ち勝つたびに、ダイプラットフォーム106の垂直位置の調整(上昇又は下降)の反復を合図し、これはまた、(プラットフォーム106に位置決めされ)組立体150とともに使用されるダイの垂直位置の対応した調整をもたらす。ここでも、特定の実施形態では、ねじ106d’のピッチに基づいて、それぞれの反復は、ダイプラットフォーム106’の垂直位置における0.01mm(0.004インチ)の調整を表すことができる。そのために、ダイプラットフォーム106’に関して、ツール112を時計回りにねじることは、ダイシュー組立体150内のプラットフォーム106’の位置の上昇に対応し、一方で、ツール112を反時計回りにねじることは、組立体150内のプラットフォーム106’の位置の下降に対応する。
【0031】
上述したように、本明細書で具現化される組立体は、異なる構成で提供されるが、ダイシューに対する同様の調整を容易にするように設計されている。そのために、ここで
図12に注目すると、本発明の特定の実施形態による別のダイシュー組立体200の代表的な分解図を例示している。示されるように、組立体200は、第1のタイプの装着ステーション用に構成され、例えば
図1のダイシュー組立体100に関して、本明細書で既に説明した多くの同様の要素を含む。特に、組立体200は、一対のアパーチャ202aが画定されたガイドプレート202と、一対の凹部204aが画定された基部204と、一対のダイプラットフォーム206と、プレート支持体208と、を含む。そのために、ダイプラットフォーム206は、組立体200とともに使用されるダイ(図示せず)のための支持体を提供し、既に組立体100及び150について説明したように、組立体200内で選択的に(上昇又は下降させるように)調整可能であり、それに応じて、ダイの垂直位置決めを調整するように構成されている。しかしながら、この機構は、プラットフォーム206が調整されること、及び所望の調整の程度を効果的にかつ正確に提供できることが異なる。
【0032】
上記を続けると、組立体100及び/又は150について説明したプラットフォーム106、106’のように、ダイプラットフォーム206は、基部204内に画定された凹部204aの雌ねじ204b内で同様にねじることを介して調整可能である。特定の実施形態では、この調整は、単一のアクションによってもたらされ、それによって、シムを使用するときに慣習的に生じる遅延の大部分を解消し得る。そのために、単一のアクションは、対応するダイプラットフォーム206のねじりをもたらすことができる。いくつかの場合では、ダイプラットフォーム206は、(組立体100及び150に関して説明したツール112などの、ダイシューから独立して位置している機構とは対照的に)組立体200内に一体化された調整機構に動作可能に接続されるように構成されている。ダイシュー組立体200に関して、特定の実施形態では、調整機構は、フィードスルーファスナ210である。そのために、フィードスルーファスナ210はそれぞれ、特定の実施形態では、歯車組立体212を介してダイプラットフォーム206の1つに動作可能に連結される。例えば、
図12及び
図14を参照すると、歯車組立体212は、連結された第1の(上部)歯車212a、第2の(下部)歯車212bを有し、歯車(例えば、上部歯車212a)の1つは、ファスナ210の1つに動作可能に接続することができ、一方で、他の歯車(したがって、下部歯車212b)は、対応するダイプラットフォーム206に動作可能に接続することができる。
【0033】
図13を参照すると、その端部からフィードスルーファスナ210の頭部210aが突出している組立体200の端部が示されている。このために、(ツール、例えばアレンレンチによる頭部210aの回転を介して)ファスナ(例えば、通しボルト)210がねじられたときに、(ファスナ210が動作可能に接続された)対応するダイプラットフォーム206もねじられる。特に、ダイプラットフォーム206はそれぞれ、基部204に画定された凹部204aの対応する1つの中でねじられ(回転され)、それによって、プラットフォーム206の垂直位置決めが調整される。そのために、組立体の端部に例示的に刻印されているように、ファスナヘッド210aの1つが回転を完了(又は完全に回転)するたびに、対応するダイプラットフォーム206の垂直位置の調整(上昇又は下降)の反復に対応し、これはまた、(プラットフォーム206に位置決めされて)組立体200とともに使用されるダイの垂直位置の対応する調整をもたらす。示される特定の実施形態では、反復はそれぞれ、そこに動作可能に接続された対応するダイプラットフォームの垂直位置の0.13mm(0.005インチ)の移動を表すことができる。
【0034】
ファスナ210の回転と、組立体200内のダイプラットフォーム206の高さの対応する調整との関係は、プラットフォーム206の雄ねじ206dのねじピッチの変化に基づいて変化させることができることが理解されるべきである。
図13を更に参照すると、ファスナヘッド210aの回転方向と、対応するダイプラットフォーム206に対する調整との関係は、その対応するプラットフォーム206に対するファスナ210の配置に、依存し得る。例えば、示される一実施形態では、(おそらく
図14に関して最良に示される)組立体200の2つのダイプラットフォーム206のより遠方(又は内側)に連結されたファスナ210(のヘッド210a)を反時計回りにねじることは、そのプラットフォーム206の上昇に対応し、一方で、同じファスナ210を時計回りにねじることは、組立体200内のそのプラットフォーム206の下降に対応する。次いで、(おそらく
図15に最良に示される)プラットフォーム206のより近く(又は外側)に連結された(組立体端部の他方の側から突出する)他のファスナ210に対して、(そのヘッド210aを介して)ファスナ210を時計回りにねじることは、そのプラットフォーム206の上昇に対応し、一方で、同じファスナ210を反時計回りにねじることは、組立体200内のそのプラットフォーム206の下降に対応する。
【0035】
図14及び
図15のダイシュー組立体200の透視図を参照すると、それに応じて位置合わせされた組立体200のアパーチャ並びに凹部202a及び204aの対のそれぞれは、(ダイシュー組立体200とともに使用されるときに、それに応じて、ダイを支持するために)それに応じてサイズ決定されたダイプラットフォーム206を受容するようにサイズ決定される。上述のように、フィードスルーファスナ210のそれぞれは、特定の実施形態では、連結された第1の歯車212a及び第2の歯車212bを介して、ダイプラットフォーム206の1つに動作可能に連結される。更なる実施形態では(また、
図12も参照すると)、ファスナ210のそれぞれは、ねじ付きインサート210bを介して歯車(例えば、第1の上部歯車212a)の1つに動作可能に連結され、一方で、他の歯車(例えば、第2の下部歯車212b)は、ダイプラットフォーム206に(基部に)位置決めされたリング歯車206gを介して、ダイプラットフォーム206に動作可能に連結される。したがって、(そのヘッド210aのねじりを介して、
図13を参照されたい)ファスナ210の1つが回転するときに、それに応じて、その上にあるインサート210bが回転する。それでも、特定の実施形態では、(
図14及び
図15に示される)ファスナ210/ダイプラットフォーム206の対のそれぞれについて、インサート210bは、基部204によって(例えば、画定されたポケット204d内で)空間的に保持される。このように、インサート210bの回転は、第1の上部歯車212aの回転をもたらし、歯車組立体212を介した第1の歯車212aと第2の歯車212bとの間の連結により、第1の歯車212aの回転は、第2の歯車212bの対応する回転をもたらす。回転の際に(また、
図16を参照すると)、第2の歯車212bの回転は、それに応じてリング歯車206gの回転をもたらし、そのような回転は、プラットフォーム206のリング歯車206gと基部ねじ206d’との間の連結を介して、基部204の凹部ねじ204bにおけるプラットフォーム206の垂直位置の調整をもたらす。
【0036】
図12のダイシュー組立体200(並びに
図1のダイシュー組立体100及び
図7の組立体150)から、ダイプラットフォーム206がそれぞれ、組立体200に対する底部位置を有し、よって、そのような底部位置からのプラットフォーム206の唯一の調整が上昇させることであることが理解されるべきである。ダイプラットフォーム206のそのような位置は、ダイが研磨される(そして、高さが低くなる)前に、組立体200とともに使用される新しいダイと関連付けられることが理想的であるが、必ずしも当てはまるとは限らない。ここまで、対応する組立体100、150、及び200のダイプラットフォーム106、106’、及び206の垂直調整は、プラットフォームのねじりを介して達成されているが、ねじりは、保証された変化/調整を引き起こすことができる単なる1つの例示的な様式であり、唯一の様式ではないことが認識されるべきである。そのために、
図17及び
図18は、ダイシュー組立体200’として表される例示的な代替の構成を提供する。例えば、
図17に示されるように、基部214は、ダイプラットフォーム206’の周りに、かつプラットフォーム206’に対して単一の方向に基部214を移動させることを介して画定され(
図18に例示的に示される)、それに応じて、プラットフォーム206’は、組立体200’内を垂直に上昇させることができる。そのために、基部214を反対方向に移動させた場合、プラットフォーム206’は、それに応じて、組立体200’内を下降させることができる。
【0037】
図19は、本発明の特定の実施形態による別のダイシュー組立体250を示す。特に、組立体250は、
図12の組立体200に類似しているが、第3のタイプの装着ステーション用に構成されている。そのために、
図21の透視図を参照すると、組立体250は、一対のアパーチャ252aが画定されたガイドプレート252と、一対の凹部254aが画定された基部254と、を含み、それによって、(組立体250が構築されるときに)対応するアパーチャ及び凹部を位置合わせし、ダイプラットフォーム206及びプラットフォーム206によって支持された、対応してサイズ決定されたダイ50を受容するようにサイズ決定される。ここまで具現化された他のタイプの装着ステーションとは対照的に、ダイシュー組立体250は、組立体100、150、及び200用に構成されたように内側及び外側に位置決めするのとは対照的に、並んで位置決めされたダイ50を支持するように構成されている。また、ダイシュー組立体250は、組立体250の態様に関して後述するが、その中にダイ50を伴って表されている。
【0038】
組立体200と同様に、ダイプラットフォーム206のそれぞれの垂直位置の調整は、(ツール、例えばアレンレンチによるヘッド210a’の回転を介して)対応するフィードスルーファスナ210’のねじりを介して引き起こされる。しかしながら、組立体250の横並び構成に基づいて、ファスナ210’は、
図12の組立体200とともに使用されるファスナ210と比較して、長さをより短くすることができる。組立体設計をコンパクトに保つことは、組立体250の取り扱い及び保管をより容易にしながら、組立体250の総コストを低減することができる。しかしながら、長さの違いにもかかわらず、ファスナ210’は、既に
図12のファスナ210について説明したものとほぼ同様に動作するように構成されている。特に、ファスナ210’のそれぞれは、特定の実施形態では、組立体200について説明した設計と同様の設計の歯車組立体212を介して、ダイプラットフォーム206の1つに動作可能に連結される。そのために、
図22を参照すると、歯車組立体212は、第1の(上部)歯車212a及び第2の(下部)歯車212bを連結しており、歯車(例えば、上部歯車212a)の1つは、(例えば、ねじ付きインサート210b’を介して)ファスナ210’の1つに動作可能に接続することができ、一方で、他の歯車(したがって、下部歯車212b)は、(例えば、リング歯車206gを介して)対応するダイプラットフォーム206に動作可能に接続することができる。
【0039】
図20を参照すると、ファスナ210’のヘッド210a’が突出する組立体252の端部を示しており、ファスナヘッド210a’の1つが回転を完了するたびに、対応するダイプラットフォーム206の垂直位置の調整(上昇又は下降)の反復に対応し、これは、(プラットフォーム206に位置決めされて)組立体250とともに使用されるダイ50の垂直位置の対応する調整を更にもたらす。特定の実施形態では、反復はそれぞれ、そこに動作可能に接続された対応するダイプラットフォーム206の垂直位置の0.13mm(0.005インチ)の移動を表すことができる。
【0040】
図20を続けると、ファスナヘッド210a’の回転方向と、対応するダイプラットフォーム206の垂直位置調整との関係は、既に組立体200に関して説明した関係と同様である。例えば、示される一実施形態では、ファスナ210’は、それらが動作可能に接続されるダイプラットフォーム206’の前部に位置決めされる。そのために、組立体端部に刻印されているように、組立体端部の左側から突出するファスナ210’について、ファスナ210’(のヘッド210a’)を反時計回りにねじることは、その凹部254a内での対応するプラットフォーム206の上昇に対応し、一方で、同じファスナ210’を時計回りにねじることは、(プラットフォーム206がその底部位置になければ)そのプラットフォーム206の下降に対応する。次いで、(組立体端部の右側から突出する)他のファスナ210’に関して、そのヘッド210a’を時計回りにねじることは、その対応するプラットフォーム206の上昇に対応するが、その同じファスナ210’を反時計回りにねじることは、組立体250内のそのプラットフォーム206の下降に対応する。
【0041】
ダイシュー組立体100、150、200、及び250に関して、それぞれが特に好ましいと見なされ得る特定の態様を有することを理解されたい。例えば、組立体100及び150に関して、それらの組立体100、150内の垂直位置決めを調整するために、ダイプラットフォーム106及び106’とともに使用される構成要素はほとんど存在しない。特に、そのような調整を行うために、及びそのような調整中に(プランジャ110及びくぼみ106fの使用によって)ツール112だけしか必要とせず、調整量を効果的かつ正確に提供することができる。歯車付き組立体200及び250(並びに、更に詳細に説明される、
図23の組立体300)を参照すると、ダイプラットフォーム206(206’)の垂直位置決めの調整は、(ダイ50が組立体250に例示されるように)組立体に位置決めされたダイを備えることができる。加えて、ダイプラットフォーム206及び206’の垂直位置決めの調整中に、調整の量を効果的かつ正確に提供することができる。
【0042】
図23は、本発明の特定の実施形態による更なるダイシュー組立体300を示す。特に、組立体300は、第2のタイプの装着ステーションタイプ用に、及び異なるサイズのダイプラットフォーム206、206’用に、及びそれに応じて、異なるサイズのダイ用に構成されるという点で、
図7の組立体150に類似する。追加的に、組立体300は、ダイプラットフォーム206、206’の調整が、短くしたフィードスルーファスナ210’を介して引き起こされるという点で、
図19の組立体250に類似する。これを背景として、
図23並びに
図24の透視図を更に参照すると、組立体300は、一対のアパーチャ302a及び302a’が画定されたガイドプレート302と、一対の凹部304a及び304a’が画定された基部304と、を含み、それによって、組立体300が構築されるときに、対応するアパーチャ及び凹部が位置合わせされる。
図23を更に参照すると、それぞれ対応して位置合わせされた組立体300のアパーチャ及び凹部(302a及び304a、並びに302a’及び304a’)は、対応してサイズ決定されたダイプラットフォーム206及び206’を受容するようにサイズ決定される。したがって、プラットフォーム206及び206’は、ダイシュー組立体300とともに使用されるときに、異なるが、対応してサイズ決定されたダイ(図示せず)を支持するように構成されている。
【0043】
組立体200及び250と同様に、ダイプラットフォーム206、206’のそれぞれの垂直位置の調整は、(ツール、例えばアレンレンチによるヘッド210a”の回転を介して)対応するフィードスルーファスナ210”のねじりを介して引き起こされる。そのために、ファスナ210”のそれぞれは、特定の実施形態では、組立体200及び250について既に説明した設計と同様の設計の歯車組立体212’を介して、ダイプラットフォーム206の1つに動作可能に連結される。そのために、
図25及び
図26を参照すると、歯車組立体212’は、歯車212a’及びローラ212cに連結しており、歯車212a’(例えば、歯車組立体212’の上部分に提供される)は、(例えば、ねじ付きインサート210b”を介して)ファスナ210”の1つに動作可能に接続され、一方で、ローラ212c(したがって、歯車組立体212’の下部分に提供される)は、(例えば、ベルト310又は310’を介して)対応するダイプラットフォーム206又は206’に動作可能に接続される。
【0044】
図25を更に参照すると、ファスナヘッド210a”の1つが回転を完了するたびに、対応するダイプラットフォーム206又は206’の垂直位置の調整(上昇又は下降)の反復に対応し、これは、(プラットフォーム206又は206’に位置決めされて)組立体300とともに使用されるダイの垂直位置の対応する調整を更にもたらす。示される特定の実施形態では、反復はそれぞれ、そこに動作可能に接続された対応するダイプラットフォームの垂直位置の0.13mm(0.005インチ)の移動を表すことができる。
【0045】
図25を続けて、
図26を参照すると、対応するダイプラットフォーム206、206’の垂直高さ調整に対する、ファスナ210”とそれらのファスナヘッド210a”との回転方向の関係は、組立体200及び250に関して既に説明した関係と同様である。ファスナヘッド210a”の回転方向と、対応するダイプラットフォーム206、206’に対する調整との関係は、それらの対応するダイプラットフォーム206、206’に対するファスナ210”の配置に依存し得る。例えば、一実施形態では(おそらく
図26に関して最良に示される)、組立体300のより近い(又は外側の)ダイプラットフォーム206に連結されたファスナ210”(のヘッド210a”)を反時計回りのねじることは、そのプラットフォーム206を上昇させ、一方で、その同じファスナ210”を時計回りにねじることは、組立体300内のそのプラットフォーム206の下降に対応する。次いで、より遠い(又は内側の)ダイプラットフォーム206’に連結された(組立体端部の他方の側から突出する)他のファスナ210”に対して、(そのヘッド210a”を介して)ファスナ210”を時計回りにねじることは、そのプラットフォーム206’の上昇に対応し、一方で、その同じファスナ210”を反時計回りにねじることは、組立体300内のそのプラットフォーム206’の下降に対応する。
【0046】
したがって、「シムレスで調整するように構成されたダイシュー組立体」の実施形態が開示される。当業者は、本発明が、開示されたもの以外の実施形態で実施できることを認識するであろう。開示された実施形態は、限定ではなく例示の目的で提示され、本発明は、以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【国際調査報告】