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特表2024-510183ユーザ機器(UE)における方位検出の二次的方法のための機械学習(ML)モデルの取得
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】ユーザ機器(UE)における方位検出の二次的方法のための機械学習(ML)モデルの取得
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240228BHJP
   G01S 3/48 20060101ALI20240228BHJP
【FI】
H04W64/00
G01S3/48
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555243
(86)(22)【出願日】2021-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 US2021070255
(87)【国際公開番号】W WO2022191901
(87)【国際公開日】2022-09-15
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.TENSORFLOW
3.PYTHON
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176418
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 嘉晃
(72)【発明者】
【氏名】アリ サマド
(72)【発明者】
【氏名】ハイル ソフォニアス
(72)【発明者】
【氏名】ジョシ サティア クリシュナ
(72)【発明者】
【氏名】ヤルヴェラ ラウリ ヤルコ クレルヴォ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD44
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
基地局(BS)によって、ユーザ機器(UE)から、特徴ベクトルを含んでいる通信を受信することと、BSによって、UEに関連付けられた1つまたは複数の特徴ベクトルを含んでいるデータセットを格納することと、BSによって、UEに関連付けられたデータセットをネットワークデバイスに伝達することと、BSによって、ネットワークデバイスから機械学習(ML)モデルを受信することであって、MLモデルが、データセットを使用して、UEの方位を検出するようにトレーニングされている、受信することと、BSによって、トレーニング済みMLモデルをUEに伝達することとのために、さまざまな技術が提供される。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局(BS)によって、ユーザ機器(UE)から、特徴ベクトルを含んでいる通信を受信することと、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた1つまたは複数の特徴ベクトルを含んでいるデータセットを格納することと、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた前記データセットをネットワークデバイスに伝達することと、
前記BSによって、前記ネットワークデバイスから、機械学習(ML)モデルを受信することであって、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記データセットを使用してトレーニングされている、前記受信することと、
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを前記UEに伝達することとを含む、方法。
【請求項2】
前記データセットが、方位に関連付けられたUE情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記BSによって、前記UEから、前記UEでのセンサの故障を示す通信を受信することと、
前記BSによって、前記UEから、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信を受信することとをさらに含み、前記BSによる前記ネットワークデバイスからの前記トレーニング済みMLモデルの前記受信が、前記UEからの前記トレーニング済みモデルの前記要求の前記通信に基づいて、前記トレーニング済みMLモデルの要求に応答するものである、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記UEから受信された、前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークデバイスに伝達される前記トレーニング済みMLモデルの前記要求が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを選択することと、
前記BSによって、テストデータセットに基づいて前記トレーニング済みMLモデルの精度を評価することとをさらに含み、前記BSによる前記トレーニング済みMLモデルの前記伝達が、前記トレーニング済みMLモデルが精度基準を満たすということを決定することに応答するものである、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記BSによって、前記UEから、前記トレーニング済みMLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいる通信を受信することをさらに含む、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
格納された命令を含んでいる非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体であって、前記命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングシステムに、
基地局(BS)によって、ユーザ機器(UE)から、特徴ベクトルを含んでいる通信を受信することと、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた1つまたは複数の特徴ベクトルを含んでいるデータセットを格納することと、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた前記データセットをネットワークデバイスに伝達することと、
前記BSによって、前記ネットワークデバイスから、機械学習(ML)モデルを受信することであって、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記データセットを使用してトレーニングされている、前記受信することと、
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを前記UEに伝達することとを実行させるように構成される、非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項12】
前記データセットが、方位に関連付けられたUE情報を含む、請求項11に記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項13】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項11または12に記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項14】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項11~13のいずれかに記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項15】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項11~14のいずれかに記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項16】
前記コンピューティングシステムに、
前記BSによって、前記UEから、前記UEでのセンサの故障を示す通信を受信することと、
前記BSによって、前記UEから、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信を受信することとを実行させるようにさらに構成され、前記BSによる前記ネットワークデバイスからの前記トレーニング済みMLモデルの前記受信が、前記UEからの前記トレーニング済みモデルの前記要求の前記通信に基づいて、前記トレーニング済みMLモデルの要求に応答するものである、請求項11~15のいずれかに記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項17】
前記UEから受信された、前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項16に記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項18】
前記ネットワークデバイスに伝達される前記トレーニング済みMLモデルの前記要求が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項16または17に記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項19】
前記コンピューティングシステムに、
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを選択することと、
前記BSによって、テストデータセットに基づいて前記トレーニング済みMLモデルの精度を評価することとを実行させるようにさらに構成され、前記BSによる前記トレーニング済みMLモデルの前記伝達が、前記トレーニング済みMLモデルが精度基準を満たすということを決定することに応答するものである、請求項11~18のいずれかに記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項20】
前記コンピューティングシステムに、前記BSによって、前記UEから、前記トレーニング済みMLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいる通信を受信させるようにさらに構成される、請求項11~19のいずれかに記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項21】
基地局(BS)によって、ユーザ機器(UE)から、特徴ベクトルを含んでいる通信を受信するための手段と、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた1つまたは複数の特徴ベクトルを含んでいるデータセットを格納するための手段と、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた前記データセットをネットワークデバイスに伝達するための手段と、
前記BSによって、前記ネットワークデバイスから、機械学習(ML)モデルを受信するための手段であって、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記データセットを使用してトレーニングされている、前記手段と、
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを前記UEに伝達するための手段とを備える、装置。
【請求項22】
前記データセットが、方位に関連付けられたUE情報を含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項21または22に記載の装置。
【請求項24】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項21~23のいずれかに記載の装置。
【請求項25】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項21~24のいずれかに記載の装置。
【請求項26】
前記BSによって、前記UEから、前記UEでのセンサの故障を示す通信を受信するための手段と、
前記BSによって、前記UEから、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信を受信するための手段とをさらに備え、前記BSによる前記ネットワークデバイスからの前記トレーニング済みMLモデルの前記受信が、前記UEからの前記トレーニング済みモデルの前記要求の前記通信に基づいて、前記トレーニング済みMLモデルの要求に応答するものである、請求項21~25のいずれかに記載の装置。
【請求項27】
前記UEから受信された、前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記ネットワークデバイスに伝達される前記トレーニング済みMLモデルの前記要求が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項26または27に記載の装置。
【請求項29】
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを選択するための手段と、
前記BSによって、テストデータセットに基づいて前記トレーニング済みMLモデルの精度を評価するための手段とをさらに備え、前記BSによる前記トレーニング済みMLモデルの前記伝達が、前記トレーニング済みMLモデルが精度基準を満たすということを決定することに応答するものである、請求項21~28のいずれかに記載の装置。
【請求項30】
前記BSによって、前記UEから、前記トレーニング済みMLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいる通信を受信するための手段をさらに備える、請求項21~29のいずれかに記載の装置。
【請求項31】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えている装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記装置に、
基地局(BS)によって、ユーザ機器(UE)から、特徴ベクトルを含んでいる通信を受信することと、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた1つまたは複数のベクトルを含んでいるデータセットを格納することと、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた前記データセットをネットワークデバイスに伝達することと、
前記BSによって、前記ネットワークデバイスから、機械学習(ML)モデルを受信することであって、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記データセットを使用してトレーニングされている、前記受信することと、
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを前記UEに伝達することとを少なくとも実行させるように構成される、装置。
【請求項32】
前記データセットが、方位に関連付けられたUE情報を含む、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項31または32に記載の装置。
【請求項34】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項31~33のいずれかに記載の装置。
【請求項35】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項31~34のいずれかに記載の装置。
【請求項36】
前記装置に、
前記BSによって、前記UEから、前記UEでのセンサの故障を示す通信を受信することと、
前記BSによって、前記UEから、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信を受信することとをさらに実行させ、前記BSによる前記ネットワークデバイスからの前記トレーニング済みMLモデルの前記受信が、前記UEからの前記トレーニング済みモデルの前記要求の前記通信に基づいて、前記トレーニング済みMLモデルの要求に応答するものである、請求項31~35のいずれかに記載の装置。
【請求項37】
前記UEから受信された、前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記ネットワークデバイスに伝達される前記トレーニング済みMLモデルの前記要求が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項36または37に記載の装置。
【請求項39】
前記装置に、
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを選択することと、
前記BSによって、テストデータセットに基づいて前記トレーニング済みMLモデルの精度を評価することとをさらに実行させ、前記BSによる前記トレーニング済みMLモデルの前記伝達が、前記トレーニング済みMLモデルが精度基準を満たすということを決定することに応答するものである、請求項31~38のいずれかに記載の装置。
【請求項40】
前記装置に、前記BSによって、前記UEから、前記トレーニング済みMLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいる通信を受信することをさらに実行させる、請求項31~39のいずれかに記載の装置。
【請求項41】
ユーザ機器(UE)によって、UE測定結果に基づいて特徴ベクトルを生成することと、
前記UEによって、前記特徴ベクトルを含んでいるメッセージを基地局(BS)に伝達することと、
前記UEによって、前記BSから、機械学習(ML)モデルを受信することとを含む方法であって、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記特徴ベクトルを使用してトレーニングされている、方法。
【請求項42】
前記メッセージが、方位に関連付けられたUE情報をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項41または42に記載の方法。
【請求項44】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項41~43のいずれかに記載の方法。
【請求項45】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項41~44のいずれかに記載の方法。
【請求項46】
前記UEによって、少なくとも1つのセンサの故障を決定することであって、前記センサが、UEの方位を決定することに関連付けられている、前記決定することと、
前記UEによって、前記UEでの前記センサの故障を示すメッセージを前記BSに伝達することと、
前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいるメッセージを前記BSに伝達することとをさらに含む、請求項41~45のいずれかに記載の方法。
【請求項47】
前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいるメッセージを前記BSに伝達することをさらに含む、請求項41~47のいずれかに記載の方法。
【請求項49】
格納された命令を含んでいる非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体であって、前記命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングシステムに、
ユーザ機器(UE)によって、UE測定結果に基づいて特徴ベクトルを生成することと、
前記UEによって、前記特徴ベクトルを含んでいるメッセージを基地局(BS)に伝達することと、
前記UEによって、前記BSから、機械学習(ML)モデルを受信することとを実行させるように構成され、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記特徴ベクトルを使用してトレーニングされている、非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項50】
前記メッセージが、方位に関連付けられたUE情報をさらに含む、請求項49に記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項51】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項49または50に記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項52】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項49~51のいずれかに記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項53】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項49~52のいずれかに記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項54】
前記コンピューティングシステムに、
前記UEによって、少なくとも1つのセンサの故障を決定することであって、前記センサが、UEの方位を決定することに関連付けられている、前記決定することと、
前記UEによって、前記UEでの前記センサの故障を示すメッセージを前記BSに伝達することと、
前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいるメッセージを前記BSに伝達することとを実行させるようにさらに構成される、請求項49~53のいずれかに記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項55】
前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項54に記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項56】
前記コンピューティングシステムに、前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいるメッセージを前記BSに伝達させるようにさらに構成される、請求項49~55のいずれかに記載の非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【請求項57】
ユーザ機器(UE)によって、UE測定結果に基づいて特徴ベクトルを生成するための手段と、
前記UEによって、前記特徴ベクトルを含んでいるメッセージを基地局(BS)に伝達するための手段と、
前記UEによって、前記BSから、機械学習(ML)モデルを受信するための手段とを備える装置であって、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記特徴ベクトルを使用してトレーニングされている、装置。
【請求項58】
前記メッセージが、方位に関連付けられたUE情報をさらに含む、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項57または58に記載の装置。
【請求項60】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項57~59のいずれかに記載の装置。
【請求項61】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項57~60のいずれかに記載の装置。
【請求項62】
前記UEによって、少なくとも1つのセンサの故障を決定するための手段であって、前記センサが、UEの方位を決定することに関連付けられている、前記手段と、
前記UEによって、前記UEでの前記センサの故障を示すメッセージを前記BSに伝達するための手段と、
前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいるメッセージを前記BSに伝達するための手段とをさらに備える、請求項57~61のいずれかに記載の装置。
【請求項63】
前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいるメッセージを前記BSに伝達するための手段をさらに備える、請求項57~63のいずれかに記載の装置。
【請求項65】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えている装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記装置に、
ユーザ機器(UE)によって、UE測定結果に基づいて特徴ベクトルを生成することと、
前記UEによって、前記特徴ベクトルを含んでいるメッセージを基地局(BS)に伝達することと、
前記UEによって、前記BSから、機械学習(ML)モデルを受信することとを少なくとも実行させるように構成され、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記特徴ベクトルを使用してトレーニングされている、装置。
【請求項66】
前記メッセージが、方位に関連付けられたUE情報をさらに含む、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項65または66に記載の装置。
【請求項68】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項65~67のいずれかに記載の装置。
【請求項69】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項65~68のいずれかに記載の装置。
【請求項70】
前記装置に、
前記UEによって、少なくとも1つのセンサの故障を決定することであって、前記センサが、UEの方位を決定することに関連付けられている、前記決定することと、
前記UEによって、前記UEでの前記センサの故障を示すメッセージを前記BSに伝達することと、
前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいるメッセージを前記BSに伝達することとをさらに実行させる、請求項65~69のいずれかに記載の装置。
【請求項71】
前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項70に記載の装置。
【請求項72】
前記装置に、前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいるメッセージを前記BSに伝達することをさらに実行させる、請求項65~71のいずれかに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本説明は、ワイヤレス通信に関連している。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、固定された通信デバイスまたはモバイル通信デバイスなどの2つ以上のノードまたはデバイス間の通信を可能にする機能であってよい。有線キャリアまたはワイヤレスキャリア上で信号が搬送され得る。
【0003】
セルラー通信システムの例は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)によって規格化されているアーキテクチャである。この分野における最近の開発は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)無線アクセス技術のロングタームエボリューション(LTE:long-term evolution)と呼ばれることが多い。E-UTRA(evolved UMTS Terrestrial Radio Access:エボルブドUMTS地上波無線アクセス)は、3GPPのモバイルネットワーク用のロングタームエボリューション(LTE)のアップグレードパスのエアインターフェイスである。LTEでは、拡張ノードAP(eNB)と呼ばれる基地局またはアクセスポイント(AP:access points)が、カバレッジエリアまたはセル内のワイヤレスアクセスを提供する。LTEでは、モバイルデバイスまたは移動局が、ユーザ機器(UE:user equipments)と呼ばれる。LTEは、複数の改善または開発を含んでいた。LTEの各特徴は、改善され続けてもいる。
【0004】
5Gニューラジオ(NR:New Radio)の開発は、以前の3Gおよび4Gのワイヤレスネットワークの進化に類似する、5Gの要件を満たすために継続されているモバイルブロードバンドの進化過程の一部である。5Gは、モバイルブロードバンドに加えて、新たに出現している使用事例もターゲットにしている。5Gの目標は、データレート、待ち時間、信頼性、およびセキュリティの新しいレベルを含み得る、無線性能における大幅な改善を実現することである。5G NRは、大規模なモノのインターネット(IoT:Internet of Things)を効率的に接続するように大きさを変更されてもよく、新しい種類のミッションクリティカルなサービスを提供し得る。例えば、超高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable and low-latency communications)デバイスは、高い信頼性および極めて低い待ち時間を必要とすることがある。
【発明の概要】
【0005】
実施形態例によれば、方法は、基地局(BS:base station)によって、ユーザ機器(UE:user equipment)から、特徴ベクトルを含んでいる通信を受信することと、BSによって、UEに関連付けられた1つまたは複数の特徴ベクトルを含んでいるデータセットを格納することと、BSによって、UEに関連付けられたデータセットをネットワークデバイスに伝達することと、BSによって、ネットワークデバイスから機械学習(ML:machine learning)モデルを受信することであって、MLモデルが、データセットを使用して、UEの方位を検出するようにトレーニングされている、受信することと、BSによって、トレーニング済みMLモデルをUEに伝達することとを含んでよい。
【0006】
実装は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。例えば、データセットは、方位に関連付けられたUE情報を含むことができる。特徴ベクトルは、基準信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR:Signal to Interference and Noise Ratio)測定結果、サービング携帯端末(MT:mobile terminal)パネル(serving mobile terminal (MT) panel)、サービング受信機(Rx)ビーム(serving receiver (Rx) beam)、サービング送信機(Tx)ビーム(serving transmitter (Tx) beam(s))、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含むことができる。特徴ベクトルは、BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含むことができる。MLモデルは、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、UEの方位にマッピングする。
【0007】
この方法は、BSによって、UEから、UEでのセンサの故障を示す通信を受信することと、BSによって、UEから、トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信を受信することとをさらに含むことができ、BSによるネットワークデバイスからのトレーニング済みMLモデルの受信は、UEからのトレーニング済みモデルの要求の通信に基づいて、MLモデルの要求に応答するものである。UEから受信された、トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信は、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含むことができる。ネットワークデバイスに伝達されるトレーニング済みMLモデルの要求は、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含むことができる。この方法は、BSによって、MLモデルを選択することと、BSによって、テストデータセットに基づいてトレーニング済みMLモデルの精度を評価することとをさらに含むことができ、BSによるトレーニング済みMLモデルの伝達は、トレーニング済みMLモデルが精度基準を満たすということを決定することに応答するものである。この方法は、BSによって、UEから、MLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいる通信を受信することをさらに含むことができる。
【0008】
別の実施形態例によれば、方法は、ユーザ機器(UE)によって、UE測定結果に基づいて特徴ベクトルを生成することと、UEによって、特徴ベクトルを含んでいるメッセージを基地局(BS)に伝達することと、UEによって、BSから機械学習(ML)モデルを受信することとを含んでよく、MLモデルは、特徴ベクトルを使用して、UEの方位を検出するようにトレーニングされている。
【0009】
実装は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。例えば、メッセージは、方位に関連付けられたUE情報をさらに含むことができる。特徴ベクトルは、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含むことができる。特徴ベクトルは、BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含むことができる。MLモデルは、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、UEの方位にマッピングすることができる。この方法は、UEによって、少なくとも1つのセンサの故障を決定することであって、センサが、UEの方位を決定することに関連付けられている、決定することと、UEによって、UEでのセンサの故障を示すメッセージをBSに伝達することと、UEによって、トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいるメッセージをBSに伝達することとをさらに含むことができる。トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信は、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含むことができる。この方法は、UEによって、MLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいるメッセージをBSに伝達することをさらに含むことができる。
【0010】
非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体が、格納された命令を含んでおり、これらの命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングシステムに前述の方法を実行させるように構成され得る。装置が、前述の方法を実行するための手段を備えている。装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えており、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、前述の方法を少なくとも実行させるように構成される。
【0011】
コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作を実施する手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを作り出すものであってよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が格納されたコンピュータ可読ストレージ媒体がフローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作の態様を実施する命令を含んでいる製品を備えるように、コンピュータ可読ストレージ媒体に格納され、コンピュータ、プログラム可能なデータ処理装置、および/または他のデバイスに特定の方式で機能するように指示できるものであってもよい。
【0012】
以下では、実施形態の1つまたは複数の例の詳細が、添付の図面および説明において示される。説明および図面から、ならびに特許請求の範囲から、他の特徴が明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態例に従うワイヤレスネットワークのブロック図である。
図2A】実施形態例に従うネットワークを示す図である。
図2B】実施形態例に従う信号受信を示す図である。
図3A】実施形態例に従う信号フローのブロック図である。
図3B】実施形態例に従うタイミング図である。
図3C】実施形態例に従う特徴ベクトルのデータ構造のブロック図である。
図3D】実施形態例に従う特徴ベクトルデータセットのデータ構造のブロック図である。
図3E】実施形態例に従う、特徴ベクトルデータセットを使用して機械学習モデルをトレーニングすることに関連付けられた信号フローのブロック図である。
図3F】実施形態例に従う、トレーニング済み機械学習モデルを使用して特徴ベクトルに基づいてユーザ機器の方位を決定するための信号フローのブロック図である。
図4】実施形態例に従う、基地局を操作する方法を示すフロー図である。
図5】実施形態例に従う、ユーザ機器を操作する方法を示すフロー図である。
図6】実施形態例に従う、ネットワークデバイスを操作する方法を示すフロー図である。
図7】実施形態例に従う、ネットワークデバイスまたは基地局(BS)の動作を示すフローチャートである。
図8】実施形態例に従う、ユーザ機器の動作を示すフローチャートである。
図9】実施形態例に従う、無線局またはワイヤレスノード(例えば、AP、BS、gNB、RANノード、中継ノード、UEまたはユーザデバイス、ネットワークノード、ネットワーク実体、DU、CU-CP、CU-CP、...あるいは他のノード)のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、実施形態例に従うワイヤレスネットワーク130のブロック図である。図1のワイヤレスネットワーク130では、移動局(MS:mobile stations)またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもあるユーザデバイス131、132、133、および135が、アクセスポイント(AP)、拡張ノードB(eNB:enhanced Node B)、BS、次世代ノードB(gNB:next-generation Node B)、次世代拡張ノードB(ng-eNB:next generation enhanced Node B)、またはネットワークノードと呼ばれることもある基地局(BS)134に接続され(および通信し)てよい。ユーザデバイスおよびユーザ機器(UE)という用語は、交換可能なように使用され得る。BSは、RAN(radio access network:無線アクセスネットワーク)ノードを含んでもよく、またはRANノードと呼ばれてもよく、BSの一部またはRANノードの一部(例えば、分割されたBSの場合、集中型ユニット(CU:centralized unit)および/または分散型ユニット(DU:distributed unit)など)を含んでよい。BS(例えば、アクセスポイント(AP)、基地局(BS)または(e)ノードB(eNB)、BS、RANノード)の機能の少なくとも一部は、リモート無線ヘッドなどのトランシーバに動作可能に結合され得る任意のノード、サーバ、またはホストによって実行されてもよい。BS(またはAP)134は、ユーザデバイス(またはUE)131、132、133、および135を含む、セル136内のワイヤレスカバレッジを提供する。4つのユーザデバイス(またはUE)のみがBS134に接続されているか、または取り付けられているように示されているが、任意の数のユーザデバイスが提供されてよい。BS134は、S1インターフェイスまたはNGインターフェイス151を介してコアネットワーク150にも接続される。これは、ワイヤレスネットワークの単に1つの単純な例であり、他のワイヤレスネットワークが使用されてよい。
【0015】
基地局(例えば、BS134など)は、ワイヤレスネットワーク内の無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)ノードの例である。BS(またはRANノード)は、例えば、アクセスポイント(AP)、gNB、eNB、またはこれらの一部(分割されたBSまたは分割されたgNBの場合、集中型ユニット(CU:centralized unit)および/または分散型ユニット(DU:distributed unit)など)、あるいは他のネットワークノードであってよく、またはこれらを含んでよい(または代替として、これらと見なされてよい)。例えば、BS(またはgNB)は、gNB分散型ユニット(gNB-DU:gNB-distributed unit)などの分散型ユニット(DU)のネットワーク実体、および複数のDUを制御し得る集中型ユニット(CU)を含んでよい。場合によっては、例えば、集中型ユニット(CU)は、gNB集中型(または中央)ユニット制御プレーン(gNB-CU-CP:gNB-centralized (or central) unit-control plane)などの制御プレーンの実体、およびgNB集中型(または中央)ユニットユーザプレーン(gNB-CU-UP:gNB-centralized (or central) unit-user plane)などのユーザプレーンの実体に分割されるか、または分けられてよい。例えば、CUの部分実体(gNB-CU-CP、gNB-CU-UP)は、同じハードウェアまたはサーバ上、クラウド内などで実行されるか、または提供されてよく、あるいは異なるハードウェア、システム、またはサーバ上で提供されてよい(例えば、物理的に分離されるか、または異なるシステム、ハードウェア、もしくはサーバ上で実行されてよい)、異なる論理実体または異なるソフトウェア実体として(例えば、通信する分離しているか、または個別のソフトウェア実体として)提供されてよい。
【0016】
述べたように、gNB/BSの分割された構成では、gNBの機能は、DUおよびCUに分割されてよい。分散型ユニット(DU)は、1つまたは複数のUEとのワイヤレス通信を提供するか、または確立してよい。したがって、DUは、1つまたは複数のセルを提供してよく、UEがデータを送信すること、または受信することを可能にするなど、UEが、ワイヤレスサービスを受信するためにDUと通信すること、および/またはDUとの接続を確立することを可能にし得る。集中型(または中央)ユニット(CU)は、DUに排他的に割り当てられた機能を除く、例えば、ユーザデータの転送のgNB制御、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、位置決め、セッション管理などの制御機能を含む、制御機能および/またはデータプレーン機能を1つまたは複数の接続されたDUに提供してよい。CUは、フロントホール(Fs)インターフェイスを経由してDUの動作を制御してよい(例えば、CUは、1つまたは複数のDUと通信する)。
【0017】
1つの例によれば、一般に、BSノード(例えば、BS、eNB、gNB、CU/DU、...)または無線アクセスネットワーク(RAN)は、モバイルテレコミュニケーションシステムの一部であってよい。RAN(無線アクセスネットワーク)は、例えば、1つまたは複数のUEがネットワークまたはコアネットワークにアクセスできるようにするために、無線アクセス技術を実装する1つまたは複数のBSまたはRANノードを含んでよい。したがって、例えば、RAN(BSまたはgNBなどのRANノード)が、1つまたは複数のユーザデバイスまたはUEとコアネットワークの間に存在してよい。実施形態例によれば、各RANノード(例えば、BS、eNB、gNB、CU/DU、...)またはBSは、例えば、UEがRANノードを介してネットワークにワイヤレスアクセスできるようにするために、1つまたは複数のワイヤレス通信サービスを1つまたは複数のUEまたはユーザデバイスに提供してよい。各RANノードまたはBSは、例えば、UEまたはユーザデバイスがRANノードとのワイヤレス接続を確立できるようにすること、ならびにデータをUEのうちの1つまたは複数との間で送信および/または受信を実行することなどの、ワイヤレス通信サービスを実行するか、または提供してよい。例えば、UEとの接続を確立した後に、RANノード(例えば、BS、eNB、gNB、CU/DU、...)は、ネットワークまたはコアネットワークから受信されたデータをUEに転送すること、および/またはUEから受信されたデータをネットワークまたはコアネットワークに転送することを実行してよい。RANノード(例えば、BS、eNB、gNB、CU/DU、...)は、例えば、制御情報(例えば、システム情報など)をUEにブロードキャストすること、UEに配信されるデータが存在するときに、UEをページングすること、セル間のUEのハンドオーバを支援すること、UEからのアップリンクデータ送信用およびUEへのダウンリンクデータ送信用のリソースのスケジューリング、1つまたは複数のUEを構成するための制御情報を送信することなどの、多種多様な他のワイヤレス機能またはサービスを実行してよい。RANノードまたはBSが実行してよい1つまたは複数の機能の例が、いくつかある。基地局は、IAB(Integrated Access and Backhaul:統合アクセスおよびバックホール)ノード(中継ノードとしても知られている)のDU(分散型ユニット)部分であってもよい。DUは、IABノードのアクセスリンク接続を容易にする。
【0018】
ユーザデバイス(ユーザ端末、ユーザ機器(UE)、携帯端末、ハンドヘルドワイヤレスデバイスなど)は、加入者識別モジュール(SIM:subscriber identification module)(ユニバーサルSIMと呼ばれることがある)を使用するか、または使用しないで動作するワイヤレスモバイル通信デバイスを含んでいるポータブルコンピューティングデバイスのことを指してよく、その例として、移動局(MS)、携帯電話、セルフォン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:personal digital assistant)、送受話器、ワイヤレスモデムを使用するデバイス(アラームまたは測定デバイスなど)、ラップトップコンピュータおよび/またはタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ファブレット、ゲーム機、ノートブック、車両、センサ、ならびにマルチメディアデバイスといった種類の、ただしこれらに限定されないデバイス、あるいは任意の他のワイヤレスデバイスを含む。ユーザデバイスが、ほぼ排他的なアップリンク専用デバイスであってもよく(またはそのようなデバイスを含んでよく)、その例が、画像またはビデオクリップをネットワークに読み込むカメラまたはビデオカメラであるということが、理解されるべきである。ユーザデバイスは、IAB(統合アクセスおよびバックホール)ノード(中継ノードとしても知られている)のMT(Mobile Termination:携帯端末)部分であってもよい。MTは、IABノードのバックホール接続を容易にする。
【0019】
(一例として)LTEでは、コアネットワーク150は、進化型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)と呼ばれてよく、進化型パケットコア(EPC)は、BS間のユーザデバイスのモビリティ/ハンドオーバを処理または支援し得るモビリティ管理エンティティ(MME:mobility management entity)と、BSとパケットデータネットワークまたはインターネットとの間でデータおよび制御信号を転送し得る1つまたは複数のゲートウェイと、他の制御機能またはブロックとを含んでよい。5G(ニューラジオ(NR)と呼ばれることがある)などの他の種類のワイヤレスネットワークは、コアネットワーク(例えば、5G/NRでは5GCと呼ばれることがある)を含むこともある。
【0020】
加えて、例として、本明細書に記載されたさまざまな実施形態例または技術は、さまざまな種類のユーザデバイスまたはデータサービスの種類に適用されてよく、あるいは異なるデータサービスの種類であってよい複数のアプリケーションが実行され得るユーザデバイスに適用されてよい。ニューラジオ(5G)の開発は、複数の異なるアプリケーションまたは複数の異なるデータサービスの種類をサポートすることができ、その例としては、マシンタイプ通信(MTC:machine type communications)、拡張マシンタイプ通信(eMTC:enhanced machine type communication)、多数同時接続MTC(mMTC:massive MTC)、モノのインターネット(IoT)および/または狭帯域IoTユーザデバイス、大容量高速通信(eMBB:enhanced mobile broadband)、ならびに超高信頼低遅延通信(URLLC)などが挙げられる。これらの新しい5G(NR)に関連するアプリケーションの多くは、一般に、以前のワイヤレスネットワークより高い性能を必要とすることがある。
【0021】
IoTは、インターネット接続またはネットワーク接続を含み得る増え続ける一群のオブジェクトのことを指してよく、これらのオブジェクトが、他のネットワークデバイスに情報を送信し、他のネットワークデバイスから情報を受信できるようにする。例えば、多くのセンサ型アプリケーションまたはデバイスは、物理的条件または状態を監視することができ、例えばイベントが発生したときに、報告をサーバまたは他のネットワークデバイスに送信することができる。マシンタイプ通信(MTCまたはマシン間通信)は、例えば、人間の介入を伴うか、または伴わない、インテリジェントなマシン間の完全に自動的なデータの生成、交換、処理、および作動によって特徴付けられてよい。大容量高速通信(eMBB)は、現在LTEで使用可能なデータレートよりはるかに高いデータレートをサポートし得る。
【0022】
超高信頼低遅延通信(URLLC)は、ニューラジオ(5G)システムのためにサポートされ得る新しいデータサービスの種類または新しい使用状況である。超高信頼低遅延通信(URLLC)は、工業オートメーション、自律運転、車両の安全、eヘルスサービスなどの、新たに出現しているアプリケーションおよびサービスを可能にする。3GPPは、例として、10ー5のブロックエラー率(BLER:block error rate)および最大で1msまでのUプレーン(ユーザ/データプレーン)の待ち時間に対応する信頼性を有する接続を提供することを目標にする。したがって、例えば、URLLCユーザデバイス/UEは、他の種類のユーザデバイス/UEよりも大幅に低いブロックエラー率に加えて、(同時の高い信頼性に対する要件を伴って、または伴わずに)短い待ち時間を必要とすることがある。したがって、例えば、URLLC UE(またはUE上のURLLCアプリケーション)は、eMBB UE(またはUE上で実行されているeMBBアプリケーション)と比較して、はるかに短い待ち時間を必要とすることがある。
【0023】
さまざまな実施形態例が、LTE、LTE-A、5G(ニューラジオ(NR))、センチメートル波帯域および/またはミリ波帯域のネットワーク、IoT、MTC、eMTC、mMTC、eMBB、URLLCなど、または任意の他のワイヤレスネットワークもしくはワイヤレス技術などの、多種多様なワイヤレス技術またはワイヤレスネットワークに適用されてよい。これらの例示的なネットワーク、技術、またはデータサービスの種類は、単に例として提供される。
【0024】
ユーザ機器(UE)の方位は、5G通信規格において、ある役割を果たすことが期待されている。例えば、無人搬送車(AGV:automated guided vehicles)は、位置を決定するように構成されることがある。しかし、UEの位置は、機能している適切なUEにとって不十分である可能性がある。その結果、UEの方位が、機能している適切なUEにとって必要とされることがある。さらに、XR技術(例えば、エクステンデッドリアリティ、クロスリアリティ、拡張現実、および/または同様のもの)は、将来の産業および/または商業的応用にとっての5G技術の必要性に影響を与えることができる。XR技術の性能は、XRデバイスの方位に直接(または間接的に)依存する可能性がある。例として、将来の5Gシステムは、30度(0.54ラジアン)より良い精度でUEの向きを決定するためのメカニズム、ならびに静的ユーザの99.9%の10度(0.17ラジアン)より良い精度での位置情報サービスの可用性および最大で10km/hまでのユーザの99%の位置情報サービスの可用性をサポートすることが要求されることがある。
【0025】
上記の特徴は、単一パネルおよび複数パネルのUEの両方に適用可能であってよく、これは5Gの能力と一致している。各パネルは、無指向性アンテナまたはビームのグリッドを使用する指向性アンテナを含んでよい。複数パネルの可用性は、UEの位置決めまたは方位の推定のための追加の自由度を与えることができる。
【0026】
ほとんどのUEは、デバイスの方位を検出するために内部センサ(例えば、慣性測定装置(IMU:inertial measurement unit)、磁気コンパス、ジャイロスコープ、および/または同様のもの)を使用する。機械的センサの測定値は、ユーザの方位推定の精度の低下を引き起こすジッターおよび周囲の磁場による影響を受ける可能性がある。これらの問題は、室内の産業環境において、さらにいっそう重大になる可能性がある。さらに、UEの内部センサは、例えば、機械的構成に起因して故障し、(例えば、V2X(vehicle to anything)、XR設定、および/または同様のものにおいて)多くの重要なアプリケーションを危険にさらす可能性がある。UEの内部センサの前述の制限に起因して、無線アクセス技術(RAT:radio access technology)に依存する方位推定の開発および/または展開に対する関心が高まっている。
【0027】
UEの位置決めとは異なり、RATに依存する方位推定は、RATに関連するより高い運動状態および/または変動性のため、困難である可能性がある(例えば、UEの位置は、その速度と共に変化する可能性があるが、UEの方位は、そのユーザのジェスチャーに依存する可能性がある)。したがって、RATに依存する方位推定は、連続的な観測が存在するべきであるため、gNBとUEの間の信号伝達において過度のオーバーヘッドを必要とすることがある。例えば、UEの方位推定は、可能であることがある。しかし、RATに依存する手順は、過度のオーバーヘッドをもたらす連続的なフィードバックを必要とする可能性がある。例示的な実装は、機械学習(ML)に基づく方位推定を開発することによって、上記の問題(例えば、機械的センサの故障、RATに基づく手法におけるオーバーヘッド、および/または同様のもの)に対処する。例示的な実装は、MLトレーニング、およびモデルをホストするサーバからトレーニング済みMLモデルを取得することに必要とされる手順および信号伝達を提供する。
【0028】
UEの方位を検出することは、例えば、UEとgNBの間の強力な通信リンクを可能にするためにUEで最も良いパネルを選択するため、または方位が知られなければならない仮想現実アプリケーションのための、要件になることがある。しかし、センサが故障する場合、システムの適切な動作のために、フォールバック方法が必要になることがある。したがって、本明細書に記載された例示的な実装の利点は、センサに基づく検出が失敗する場合に、UEの方位検出を支援するために、二次的方法を提供することであることができる。
【0029】
別の利点は、しばらく使用した後に、適切に動作しているときにセンサが故障する場合に、説明された技術が、センサを較正することを支援できることであることができる。加えて、方位を検出するためのトレーニング済みML技術は、(センサの使用と比較して)電力効率がより良くなることができる。したがって、トレーニング済みML技術は、内部センサの代わりに使用され得る。トレーニング済みML技術を使用することの別の利点は、この技術が、算術演算の小さいセットを必要とし、待ち時間を短縮し得るため、高速になることができることである。XRアプリケーションの使用は、短い待ち時間および高いデータレートを必要とすることがある。トレーニング済みML技術を使用することの別の利点は、この技術が、機械的センサの代わりにトレーニング済みML技術を使用することによって、リソース(例えば、電力)の削減になることができることである。
【0030】
図2Aは、実施形態例に従うネットワークを示す図である。図2Aに示されているように、ネットワーク200は、少なくとも、基地局(BS)205、ユーザ機器(UE)210、およびサーバ215を含んでいる。BS205は、UE210に通信可能に(例えば、ワイヤレスで)結合され得る。BS205は、サーバ215に通信可能に(例えば、有線またはワイヤレスで)結合され得る。UE210は、複数のパネル(例えば、パネル1、パネル2、パネル3、およびパネル4)を含むことができる。各パネル(4つのパネルが示されているが、UEは5つ以上のパネルを含むことができる)は、無指向性アンテナまたはビームのグリッドを使用する指向性アンテナを含んでよい。複数パネルの可用性は、UEの位置決めまたは方位の推定のための追加の自由度を与えることができる。例えば、UE210のパネル1は、BS205のビーム220に結合されたビームを含んでいる。このビームおよび/またはパネルに関連付けられた特性は、UE210の方位を決定するのに役立つことができる。図2Bは、UE210の方位を決定するのに役立つことができる、ビームおよび/またはパネルに関連付けられた(多くのうちの)1つの特性を示すために使用される。
【0031】
図2Bは、実施形態例に従う信号受信を示す図である。図2Bに示されているように、パネル(例えば、パネル1)は、ビームフォーマ225、アンテナ230、およびアンテナ235を含むことができる。UE210が複数のアンテナ(例えば、2つのアンテナ)を含むことができるため、UE210は、ビーム形成技術を使用して複数のアンテナにわたって位相シフトを比較することによって、1つまたは複数のビーム240、245の到来角(AoA:angle-of-arrival)を決定するように構成され得る。ビームフォーマ225は、(位相遅延に基づいて)角度θを生成することができる。水平面(θ)内および水平面(φ)内のビームのAoAが決定され得る。3つ以上のアンテナを使用して、追加の角度が解決され得る。AoAは、UE210の方位を決定するのを支援するために使用される(多くのうちの)1つの技術であることができる。
【0032】
例示的な実装では、二次的トレーニング済み機械学習(ML)モデルがサーバで使用可能であることができ、このMLモデルは、基地局(BS)を介してUEに転送され得る。MLモデルは、さまざまなUEのデータサンプルおよびラベルとしての既知の方位を使用してトレーニングされ得る。精度基準(例えば、精度のしきい値レベル)にトレーニングされた後に、UE(または類似する(例えば、同じモデル、同じハードウェアの)UE)の方位を決定するために、トレーニング済みMLモデルが使用され得る。すべての情報を収集し、MLモデルをトレーニングする計算能力を有するサーバにおいて、トレーニングプロセスが実行され得る。例えば、UEは制限された計算リソースを有している可能性があり、したがって、UEは最適なトレーニングデバイスではないことがある。MLモデルの開発は、MLモデルの設計を理解している専門家によって実行されることがある。一部の自動化された(例えば、人間の介入がない)MLトレーニングプログラム(例えば、AutoML)が多くの計算リソースを必要とする可能性があるため、トレーニングは、ネットワークデバイスによって実行されてもよい。
【0033】
例示的な実装は、MLモデルをトレーニングするため、およびUEで使用されるMLモデルをホストするサーバからトレーニング済みMLモデルを取得するために必要な手順および信号伝達を含む。方位推定のこの二次的方法は、方位の検出に、デバイスの内部センサを使用するのではなく、3GPPに基づく信号を使用することができる。例示的な技術は、最初に、BSが、方位検出MLモデルのトレーニングに使用され得るデータセットを収集することであることができる。このデータセットは、特徴ベクトルおよび対応する方位を含むことができる。3GPPには、方位情報をUEからgNBに転送するために使用できるメカニズムが存在する。方位情報は、例えば、orientationMeasReportメッセージを使用して、UEからBSに送信され得る。BSは、サーバを使用して、特徴ベクトルを使用して方位を決定するように構成されたMLモデルをトレーニングすることができる。トレーニング済みMLモデルは、方位検出の目的で、UEに転送され得る。図3Aは、このプロセスフローの詳細を説明するために使用され得る。
【0034】
図3Aは、実施形態例に従う信号フローのブロック図である。図3Aに示されているように、信号フロー300は、BS205、UE210、およびサーバ215の間の通信を含んでいる。UE210は、特徴ベクトルおよび方位をBS205に伝達する(305)(例えば、メッセージまたは信号)。例えば、図3Bを参照すると、事前に定義された時間間隔350の間に、BS205でデータがUE210から収集され得る。トレーニング済みモデルは、UE210で使用される事前に定義された時間間隔355の間に転送され得る。これによって、MLモデルに対する定期的な更新を可能にし、より良いMLモデルの性能に加えて、UEでのより少ないエネルギー消費量をもたらす。
【0035】
ここで図3Cを参照すると、特徴ベクトル360は、複数の特徴F1、F2、F3、F4、F5、F6、...Fnを含むことができる。複数の特徴の各々は、UEの方位を決定するようにMLモデルをトレーニングするために使用され得るUEの測定結果であることができる。複数の特徴の各々は、トレーニング済みMLモデルを使用してUEの方位を決定するために使用され得るUEの測定結果であることができる。MLモデルをトレーニングすること、および/またはトレーニング済みモデルを使用してUEの方位を決定することは、特徴ベクトル360内の特徴F1~Fnのサブセットを使用することを含むことができる。
【0036】
特徴ベクトル360は、通信305に関連付けられたメッセージ内でまとめてBS205に報告され得る。しかし、特徴F1~Fnのうちの1つまたは複数は、個別に、またはサブセットで、BS205に伝達されてよい。言い換えると、特徴F1~Fnのうちの1つまたは複数は、既存の3GPPのメカニズムを使用してBS205に報告され得る。次に、BS205は、別々に伝達された特徴F1~Fnのうちの1つまたは複数を使用して特徴ベクトル360を構築することができる。例えば、UE210は、CSI-RSリソース、SS/PBCHブロックリソース、またはCSI-RSリソースおよびSS/PBCHブロックリソースの両方のRSRPを定期的に測定し、最大で4つまでのビーム(例えば、最も強い4つのビーム[TS 38.214])のL1-RSRP測定結果を報告するように構成され得る。UE210は、複数パネルを含んでよく、UE210は、報告されたビームのRSRPを計算するために使用されたMTパネルをUE210に関連付けてよい。各MTパネルは、複数のRxビームで構成され得る。
【0037】
特徴ベクトル360に含まれる特徴F1~Fnは、将来の規格において定義され得る。例えば、L1-SINRは、3GPPにおいて現在規定されておらず、そのような測定結果が将来規定された場合、特徴ベクトル360に特徴として含まれ得る。
【0038】
例示的な実装では、特徴ベクトル360は、L1-RSRP、L1-SINR、MTパネル ID、RxビームID、AoA、AoD、および/またはRSTDにそれぞれ関連付けられたTxビーム(SSBおよび/またはCSI-RS)で構成されるタプルのベクトルであることができる。例えば、特徴F1~Fnのうちの1つまたは複数がタプルであることができる。特徴ベクトル360は、既存の情報要素(IE:Information Elements)および/または新しいIEを使用してUE210からBS205に送信され得る。既存のIEの一部は、より多くの情報に対応するための変更であることができる。例えば、L1-RSRP報告は、L1-SINR、MTパネル ID、および/またはRxビームIDをさらに含むように変更され得る。
【0039】
図3Aに戻り、BS205は、データセットを構築することができる(310)。このデータセットは、図3Dにデータセット365として示されている、少なくとも1つの特徴ベクトルおよび対応する方位を含むことができる。データセット365は、BS205からサーバ215に伝達され得る(315)(例えば、メッセージまたは信号)。ネットワークデバイスは、MLモデルを選択してトレーニングすることができる(320)。MLモデルを選択することは、UE210および/またはUE210のハードウェアに適したMLモデルを選択することを含むことができる。代替の(または追加の)実装では、BS205がMLモデルを選択することができ、サーバ215がMLモデルをトレーニングすることができる。MLモデルをトレーニングすることは、データセット360内の特徴ベクトルFV1、FV2、FV3、...、FVnおよび対応する方位O1、O2、O3、...、Onの各々を使用することを含むことができる。3Eに示されているように、MLモデルをトレーニングことは、図3Eに示されているように、各特徴ベクトル(例えば、FV1)および対応する方位(例えば、O1)を1つずつ入力することを含むことができる。
【0040】
図3Aに戻り、1つまたは複数のトレーニング済みMLモデルは、サーバ215からBS205に伝達され得る(325)(例えば、メッセージまたは信号)。サーバ215は、トレーニング済みMLモデルを格納することができる(330)。代替の(または追加の)実装では、サーバ215は、トレーニング済みMLモデルを格納することができる。この実装では、サーバ215は、BS205からのトレーニング済みMLモデルの要求に応答して、トレーニング済みMLモデル(例えば、一度に1つのモデル)をBS205に伝達することができる。この要求は、UE210および/またはUE210のハードウェア(例えば、センサ)に関する情報を含むことができる。格納されたMLモデルは、2つ以上のUEがMLモデルの検索によってMLモデルを使用することができるように、UE210および/またはUE210のハードウェアに関連して格納され得る。
【0041】
UE210は、MLモデルの要求をBS205に伝達する(335)(例えば、メッセージまたは信号)。この要求は、情報(例えば、モデルの種類、センサの種類、および/または同様のもの)を含むことができる。BS205は、要求されたMLモデルを(例えば、格納されたMLモデルから)取得し、このMLモデルをUE210に伝達する(340)(例えば、メッセージまたは信号)。次に、UE210は、MLモデルを展開する(345)。言い換えると、UE210は、MLモデルを使用してUE210の方位を決定する。トレーニング済みMLモデルを使用して方位を決定することは、図3Fに示されているように、MLモデルをトレーニングするために使用された各特徴(例えば、F1、F2、F3、F4、F5、...Fn)を使用することを含むことができる。図4~6は、BS205、UE210、およびサーバ215の動作をさらに詳細に説明している。
【0042】
図4は、実施形態例に従う、基地局を操作する方法を示すフロー図である。図4に示されているように、ステップS405で、特徴ベクトルが受信される。例えば、BS205によって、特徴ベクトルおよび対応する方位がUE210から受信される。特徴ベクトルは、(展開された場合に)トレーニング済みMLモデルによって使用され得る情報を含んでいるベクトルであることができる。UE210は、収集されたデータを、トレーニングの目的でBS205に送信するべきである。したがって、データの内容は、あらかじめ決定される(例えば、事前に決定される)べきである。
【0043】
特徴ベクトルは、AoA、AoD、RSTD、基準信号受信電力(RSRP)、信号対干渉ノイズ比(SINR)、および/または同様の測定結果を含んでよい。測定結果は、例えば、L1-RSRPを取得するために、時間ウィンドウにわたってRSRP測定結果を平均化して、フィルタリングされてよい。例えば、UE210は、これらの特徴を定期的に測定することができ、例えば、最大で4つまでの最も強いビームをBS205に報告する。この報告は、(使用可能な場合)選択されたUEパネルおよびRx/TxビームIDをさらに含んでよい。加えて、特徴ベクトルは、センサの一定のバイアスを、それらを学習して補正するために、含むことができる。特徴ベクトルの別の要素は、UEの位置情報であることができる。位置は、位置情報を考慮するMLモデル、および位置情報と特徴ベクトルの他の要素の間の可能性のある相関関係を構築するのに役立つことができる。
【0044】
ステップS410で、特徴ベクトルがデータセットとして格納される。例えば、BS205は、データセット(例えば、データ構造)として構造化された少なくとも1つの特徴ベクトルおよび対応する方位を、BS205のメモリに格納することができる。ステップS415で、データセットが伝達される。例えば、BS205は、データセットをサーバ215に伝達することができる。
【0045】
ステップS420で、トレーニング済みMLモデルの要求が受信される。例えば、UE210が、トレーニング済みMLモデルを要求することができる。UE210は、例えば、方位測定に関連するセンサが故障したため、および/またはUE210が電力節約モードをトリガーするために、このモデルを要求してよい。この要求は、UE210の情報(例えば、モデル、ハードウェア、および/または同様のもの)を含むことができる。代替の(または追加の)実装では、UE210からのトレーニング済みMLモデルの要求なしで(例えば、ステップS420なしで)、BS205が、MLモデルがUE210に伝達されることを引き起こすことができる。例えば、サーバ215で、非常に正確なトレーニング済みMLモデルが構築され、かつ/または使用可能である、と仮定する。BS205は、例えば、UE210の動作電力を減らすために(または減らすのに役立つように)、このトレーニング済みMLモデルの転送プロセスを開始してよい。
【0046】
ステップS425で、トレーニング済みMLモデルが要求される。例えば、BS205は、BS205および/またはサーバ215のメモリに対してトレーニング済みMLモデルを要求することができる。この要求に応答して、ステップS430で、トレーニング済みMLモデルが受信される。例えば、トレーニング済みMLモデルは、BS205および/またはサーバ215のメモリのうちの1つから(例えば、メッセージまたは信号として)受信され得る。ステップS435で、トレーニング済みMLモデルが伝達される。例えば、トレーニング済みMLモデルは、BS205から、トレーニング済みMLモデルを要求したUE210に(例えば、メッセージまたは信号として)伝達され得る。
【0047】
図5は、実施形態例に従う、ユーザ機器を操作する方法を示すフロー図である。図5に示されているように、ステップS505で、特徴が測定される。例えば、UE210は、(展開された場合に)トレーニング済みMLモデルによって使用され得る情報に対応する(例えば、3GPP(またはRAT)のパラメータまたは特性の)測定を行うことができる。収集された情報は、トレーニングの目的であることができる。したがって、データの内容は、あらかじめ決定される(例えば、事前に決定される)べきである。
【0048】
ステップS510で、特徴ベクトルが生成される。例えば、特徴ベクトルは、測定された特徴に基づいて生成され得る。特徴ベクトルは、AoA、AoD、RSTD、RSRP、SINR、および/または同様の測定結果を含んでよい。測定結果は、例えば、L1-RSRPを取得するために、時間ウィンドウにわたってRSRP測定結果を平均化して、フィルタリングされてよい。例えば、UE210は、これらの特徴を定期的に測定することができ、例えば、最大で4つまでの最も強いビームをBS205に報告する。この報告は、(使用可能な場合)選択されたUEパネルおよびRx/TxビームIDをさらに含んでよい。加えて、特徴ベクトルは、センサの一定のバイアスを、それらを学習して補正するために、含むことができる。特徴ベクトルの別の要素は、UEの位置情報であることができる。位置は、位置情報を考慮するMLモデル、および位置情報と特徴ベクトルの他の要素の間の可能性のある相関関係を構築するのに役立つことができる。
【0049】
ステップS515で、特徴ベクトルが伝達される。例えば、UE210は、特徴ベクトルを(例えば、メッセージまたは信号として)BS205に伝達することができる。例示的な実装では、UE210は、規則的な(例えば、時間に基づく)間隔で、特徴ベクトルをBS205に伝達することができる(例えば、図3Bの時間間隔350を参照)。
【0050】
ステップS520で、MLモデルが要求される。例えば、UE210は、トレーニング済みMLモデルの要求を(例えば、メッセージまたは信号として)BS205に伝達することができる。UE210は、例えば、方位測定に関連するセンサが故障したため、および/またはUE210が電力節約モードをトリガーするために、このモデルを要求してよい。この要求は、UE210の情報(例えば、モデル、ハードウェア、および/または同様のもの)を含むことができる。代替の(または追加の)実装では、UE210からのトレーニング済みMLモデルの要求なしで(例えば、ステップS420なしで)、BS205が、MLモデルがUE210に伝達されることを引き起こすことができる。例えば、サーバ215で、非常に正確なトレーニング済みMLモデルが構築され、かつ/または使用可能である、と仮定する。BS205は、例えば、UE210の動作電力を減らすために、このトレーニング済みMLモデルの転送プロセスを開始してよい。
【0051】
ステップS525で、MLモデルが受信される。例えば、要求に応答して、トレーニング済みMLモデルが、BS205からUE210に(例えば、メッセージまたは信号として)伝達され得る。代替の(または追加の)実装では、UE210からのトレーニング済みMLモデルの要求なしで(例えば、ステップS520なしで)、BS205が、MLモデルがUE210に伝達されることを引き起こすことができる。例えば、サーバ215で、非常に正確なトレーニング済みMLモデルが構築され、かつ/または使用可能である、と仮定する。BS205は、例えば、UE210の動作電力を減らすために、このトレーニング済みMLモデルの転送プロセスを開始してよい。
【0052】
ステップS530で、MLモデルを使用してUEの方位が決定される。例えば、トレーニング済みMLモデルは、UE210に展開され得る。この展開は、デバイスのソフトウェアアーキテクチャに応じて、複数の方法で実行されてよい。通常、MLモデルの展開は、トレーニング済みMLモデルファイルを読み取ることを含むことができる。トレーニング済みMLモデルファイルは、他のデータ構造形式に変換されて転送され、さまざまなプログラミング環境に展開され得る。例えば、トレーニング済みMLモデルは、TensorFlowモデルのクラス(例えば、TensorFlowのsequentialクラス)のsaveメソッドを使用して、Pythonで保存され得る。一方、トレーニング済みMLモデルの展開は、同じクラスのloadメソッドを使用して実行され得る。トレーニング済みMLモデルが読み込まれた後に、トレーニング済みMLモデルは、例えば、トレーニング済みMLモデルのpredict(例えば、predict orientation)メソッドを呼び出すことによって、入力を出力にマッピングする機能として使用され得る。
【0053】
例示的な実装では、UE210は、規則的な(例えば、時間に基づく)間隔で、方位を決定することができる(例えば、図3Bの時間間隔355を参照)。UE210は、任意の特定の瞬間に特徴ベクトルを使用することによって、方位を検出するためにトレーニング済みMLモデルを使用することを開始する。特徴ベクトルは、トレーニングにおいて使用されたベクトルと同じ形式を有することができる。BS205からUE210に転送されるモデル情報には、特徴ベクトルの前処理方法が含まれ得る。
【0054】
図6は、実施形態例に従う、ネットワークデバイスを操作する方法を示すフロー図である。図6に示されているように、ステップS605で、特徴ベクトルのデータセットが受信される。例えば、特徴ベクトルを含んでいるデータセットがBS205から受信され得る。特徴ベクトルは、(展開された場合に)トレーニング済みMLモデルによって使用され得る情報に対応することができる。データセットは、特徴ベクトルに関連付けられた方位情報を含むことができる。特徴ベクトルは、AoA、AoD、RSTD、RSRP、SINR、および/または同様の測定結果を含んでよい。測定結果は、例えば、L1-RSRPを取得するために、時間ウィンドウにわたってRSRP測定結果を平均化して、フィルタリングされてよい。特徴ベクトルは、RSRP測定結果、サービングMTパネル、サービングRxビーム、サービングTxビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む。例えば、UE210は、これらの特徴を定期的に測定することができ、例えば、最大で4つまでの最も強いビームをBS205に報告する。この報告は、(使用可能な場合)選択されたUEパネルおよびRx/TxビームIDをさらに含んでよい。加えて、特徴ベクトルは、センサの一定のバイアスを、それらを学習して補正するために、含むことができる。特徴ベクトルの別の要素は、UEの位置情報であることができる。位置は、位置情報を考慮するMLモデル、および位置情報と特徴ベクトルの他の要素の間の可能性のある相関関係を構築するのに役立つことができる。
【0055】
ステップS610で、MLモデルが選択される。例えば、MLモデルは、UE210の種類(例えば、製造業者、モデル番号)および/またはUE210に取り付けられているセンサの種類(例えば、ジャイロスコープ)のうちの少なくとも1つに基づいて選択され得る。データセットは、UE210に関連付けられた情報を含むことができる。代替または追加として、BSは、(サーバ215に対して)選択されるMLモデルおよび/またはUE210に関連付けられた情報を識別することができる。言い換えると、BS205が、トレーニングされるMLモデルを決定することができ、かつ/またはサーバ215が、トレーニングされるMLモデルを決定することができる。
【0056】
ステップS615で、データセットを使用してMLモデルがトレーニングされる。例えば、ネットワークデバイスは、データセットに含まれている特徴ベクトルおよび関連付けられた方位に基づいて(例えば、これらを入力として使用して)MLモデルをトレーニングすることができる。例示的な実装では、センサを使用して、かつ/または(例えば、データセットに含まれている)3GPPに基づく測定結果を使用して決定されたUE210の方位である目標方位は、学習プロセスにおいてラベルとして使用され得る(例えば、MLモデルの出力が、ラベルまたはグランドトゥルースである実際の値と比較される)。サーバ215は、例えば、BSのハンドオーバのために、トレーニングプロセスを実行することができる。その結果、MLのトレーニングが完了するために、1つのBSから別のBSに不完全なトレーニングプロセスを転送する必要がない。したがって、トレーニングは、トレーニングが可能性のあるハンドオーバによる影響を受けないように、集中型の実体において実行することができる。トレーニングが実行された後に、MLモデルは、サーバ215および/またはBS205に格納され、UE210からの要求時に転送され得る。
【0057】
ステップS620で、トレーニング済みMLモデルの要求が受信される。例えば、サーバ215は、トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信を(例えば、メッセージまたは信号として)BS205から受信することができる。BS205は、UE210からのトレーニング済みMLの要求に応答して、要求を伝達することができる。UE210は、トレーニング済みMLモデルの要求を(例えば、メッセージまたは信号として)BS205に伝達することができる。UE210は、例えば、方位測定に関連するセンサが故障したため、および/またはUE210が電力節約モードをトリガーするために、このモデルを要求してよい。この要求は、UE210の情報(例えば、モデル、ハードウェア、および/または同様のもの)を含むことができる。代替の(または追加の)実装では、UE210からのトレーニング済みMLモデルの要求なしで、BS205が、MLモデルがUE210に伝達されることを引き起こすことができる。例えば、サーバ215で、非常に正確なトレーニング済みMLモデルが構築され、かつ/または使用可能である、と仮定する。BS205は、例えば、UE210の動作電力を減らすために、このトレーニング済みMLモデルの転送プロセスを開始してよい。
【0058】
ステップS625で、トレーニング済みMLモデルが伝達される。例えば、要求に応答して、トレーニング済みMLモデルが、サーバ215からBS205に(例えば、メッセージまたは信号として)伝達され得る。代替の(または追加の)実装では、UE210からのトレーニング済みMLモデルの要求なしで、BS205が、サーバ215に対してトレーニング済みモデルを要求し、トレーニング済みMLモデルがUE210に伝達されることを引き起こすことができる。例えば、サーバ215で、非常に正確なトレーニング済みMLモデルが構築され、かつ/または使用可能である、と仮定する。BS205は、例えば、UE210の動作電力を減らすために、このトレーニング済みMLモデルの転送プロセスを開始してよい。
【0059】
例示的な実装は、MLモデルの評価および転送を開始するための3つのモードを含んでいるとして説明され得る。第1のモード(UEのセンサの故障)では、UE210は、センサの故障に関してBS205に知らせるためのメカニズムを有することができる。このモードでは、UE210は、MLモデルの転送プロセスをトリガーすることができる。1つの状況では、UE210は、定期的なセンサ情報の更新をBS205に伝達することができる。別の状況では、UE210は、センサが故障した場合にのみ、メッセージをBS205に伝達することができる。第2のモード(UEが電力節約モードをトリガーする)では、センサが適切に動作している場合でも、UEは、内部センサの動作を停止することによって、電力節約モードを開始し、方位推定のためのMLモードを展開してよい。第3のモード(非常に正確なMLモデルが使用可能)では、サーバ215で、非常に正確なMLモデルが構築され、かつ/または使用可能であることができる。BS205は、UEの動作電力を節約するために、MLモデルの転送プロセスを開始してよい。
【0060】
(UEによってトリガーされる)第1のモードおよび第2のモードでは、例示的な実装は、MLモデルをUEに転送するために、以下の手順を含むことができる(注釈として、この手順は、図3A~5に関して上で大まかに、または詳細に説明されている)。UE210は、MLモデルの可用性の要求を送信する。UE210は、デバイスの種類およびセンサの種類などの情報をBS205に送信することができる。BS205は、トレーニング済みMLモデルを選択し、サーバ215で使用できるテストデータセットに基づいて、このモデルの精度を評価する。MLモデルは、TensorFlowなどのフレームワークによってトレーニングされているニューラルネットワークであることができる。異なるニューラルネットワークアーキテクチャおよびハイパーパラメータを有するさまざまなMLモデルが、異なるデータセットに対してトレーニングされている可能性がある。例えば、TensorFlowにおけるモデルの性能のテストは、TensorFlowのtf.keras.evaluateメソッドを使用して実行され得る。
【0061】
MLモデルの選択は、デバイスモデルに基づくか、またはセンサモデルに基づくことができる。トレーニング済みMLモデルが選択された後に、テストデータセットを使用して評価が実行され得る。このようなMLタスクの場合、通常、使用される指標はMSEである。モデルの精度に基づいて、BS205は、次のアクションのうちの1つを実行する。MLモデルが十分に正確である-BS205は、モデルの転送に関してUE210に知らせる。MLモデルが十分に正確でない-BS205は、UE210に情報を提供し、プロセスを終了する。
【0062】
モデルが十分に正確である場合、BS205は、トレーニング済みMLモデルの転送をトリガーし、UE210は、トレーニング済みMLモデルを受信し、受信されたトレーニング済みMLモデルを展開する。この展開は、デバイスのソフトウェアアーキテクチャに応じて、複数の方法で実行されてよい。例えば、トレーニング済みMLモデルの展開は、(例えば、.h5形式で)トレーニング済みMLモデルファイルを読み取ることを含むことができる。このトレーニング済みMLモデルファイルは、他のデータ構造形式に変換されて転送され、さまざまなプログラミング環境に展開されることも可能である。例えば、トレーニング済みMLモデルは、TensorFlowのKerasモデルのクラス(例えば、TensorFlowのSequentialクラス)のsaveメソッドを使用することによって、Pythonで保存される。一方、トレーニング済みMLモデルの展開は、同じクラスのloadメソッドを使用して実行され得る。トレーニング済みMLモデルが読み込まれた後に、トレーニング済みMLモデルは、トレーニング済みMLモデルのpredictメソッドを呼び出すことによって、入力を出力にマッピングする機能として使用され得る。
【0063】
(BSによってトリガーされる)第3のモードでは、例示的な実装は、MLモデルをUEに転送するために、以下の手順を含むことができる(注釈として、この手順は、図3A~5に関して上で大まかに、または詳細に説明されている)。BS205は、方位のための非常に正確なトレーニング済みMLモデルの可用性を知らせることができる。これによって、BS205が、UE/センサのトレーニング済みMLモデル、およびモデルをトレーニングしてテストするために使用されるデータセットを有していることを示す。UE210のACKに応答して、BS205は、トレーニング済みMLモデルの転送をトリガーする。
【0064】
UE210は、トレーニング済みMLモデルを受信することができ、受信されたトレーニング済みMLモデルを展開する。この展開は、デバイスのソフトウェアアーキテクチャに応じて、複数の方法で実行されてよい。例えば、トレーニング済みMLモデルの展開は、(例えば、.h5形式で)トレーニング済みMLモデルファイルを読み取ることを含むことができる。このトレーニング済みMLモデルファイルは、他のデータ構造形式に変換されて転送され、さまざまなプログラミング環境に展開されることも可能である。例えば、トレーニング済みMLモデルは、TensorFlowのKerasモデルのクラス(例えば、TensorFlowのSequentialクラス)のsaveメソッドを使用することによって、Pythonで保存される。一方、トレーニング済みMLモデルの展開は、同じクラスのloadメソッドを使用して実行され得る。トレーニング済みMLモデルが読み込まれた後に、トレーニング済みMLモデルは、例えば、トレーニング済みMLモデルのpredictメソッドを呼び出すことによって、入力を出力にマッピングする機能として使用され得る。
【0065】
トレーニング(例えば、方位予測要素をトレーニングすること)は、例えば、教師ありトレーニングおよび教師なしトレーニングを含むことができる。教師ありトレーニングは、予測因子(独立変数)の特定のセットから予測される目標変数/結果変数(例えば、ラベル、グランドトゥルース、または従属変数)を含む。変数のこれらのセットを使用して、入力を望ましい出力にマッピングすることができる機能が生成される。トレーニングプロセスは、モデルがトレーニングデータに基づいて望ましいレベルの精度を達成するまで続く。教師なしトレーニングは、ラベル付きの応答なしで、入力データから成るデータセットから推測結果を導くための、機械学習アルゴリズムの使用を含む。他の種類のトレーニング(例えば、ハイブリッドおよび強化)が使用されることも可能である。
【0066】
MLモデルのトレーニングは、望ましいレベルの精度に達するまで続くことができる。精度のレベルの決定は、損失関数を使用することを含むことができる。例えば、損失関数は、ヒンジ損失、ロジスティック損失、負の対数尤度などを含むことができる。損失関数は、MLモデルトレーニングの十分なレベルの精度に達したことを示すように最小化され得る。正則化が使用されることも可能である。正則化は、過学習を防ぐことができる。重みおよび/または重みの変化を十分に小さくし、(例えば、終わりのない)トレーニングをトレーニングすることを防ぐことによって、過学習が防がれ得る。
【0067】
コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作を実施する手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを作り出すものであってよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が格納されたコンピュータ可読ストレージ媒体がフローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作の態様を実施する命令を含んでいる製品を備えるように、コンピュータ可読ストレージ媒体に格納され、コンピュータ、プログラム可能なデータ処理装置、および/または他のデバイスに特定の方式で機能するように指示できるものであってもよい。
【0068】
一部の例示的な利点は次のとおりである。
【0069】
(実施例1)
図7は、ネットワークデバイスまたは基地局(BS)の動作を示すフローチャートである。動作S705は、基地局(BS)によって、ユーザ機器(UE)から、特徴ベクトルを含んでいる通信を受信することを含む。動作S710は、BSによって、UEに関連付けられた1つまたは複数の特徴ベクトルを含んでいるデータセットを格納することを含む。動作S715は、BSによって、UEに関連付けられたデータセットをネットワークデバイスに伝達することを含む。動作S720は、BSによって、ネットワークデバイスから、機械学習(ML)モデルを受信することを含み、このMLモデルは、UEの方位を検出するように、データセットを使用してトレーニングされている。動作S725は、BSによって、トレーニング済みMLモデルをUEに伝達することを含む。
【0070】
(実施例2)
データセットが、方位に関連付けられたUE情報を含むことができる、実施例1の方法。
【0071】
(実施例3)
特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含むことができる、実施例1または実施例2の方法。
【0072】
(実施例4)
特徴ベクトルが、BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含むことができる、実施例1~実施例3のいずれかの方法。
【0073】
(実施例5)
MLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、UEの方位にマッピングする、実施例1~実施例4のいずれかの方法。
【0074】
(実施例6)
BSによって、UEから、UEでのセンサの故障を示す通信を受信することと、BSによって、UEから、トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信を受信することとをさらに含むことができ、BSによるネットワークデバイスからのトレーニング済みMLモデルの受信が、UEからのトレーニング済みモデルの要求の通信に基づいて、MLモデルの要求に応答するものである、実施例1~実施例5のいずれかの方法。
【0075】
(実施例7)
UEから受信された、トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含むことができる、実施例6の方法。
【0076】
(実施例8)
ネットワークデバイスに伝達されるトレーニング済みMLモデルの要求が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含むことができる、実施例6または実施例7の方法。
【0077】
(実施例9)
BSによって、MLモデルを選択することと、BSによって、テストデータセットに基づいてトレーニング済みMLモデルの精度を評価することとをさらに含むことができ、BSによるトレーニング済みMLモデルの伝達が、トレーニング済みMLモデルが精度基準を満たすということを決定することに応答するものである、実施例1~実施例8のいずれかの方法。
【0078】
(実施例10)
BSによって、UEから、MLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいる通信を受信することをさらに含むことができる、実施例1~実施例9のいずれかの方法。
【0079】
(実施例11)
図8は、ユーザ機器の動作を示すフローチャートである。動作S805は、ユーザ機器(UE)によって、UE測定結果に基づいて特徴ベクトルを生成することを含む。動作S810は、UEによって、特徴ベクトルを含んでいるメッセージを基地局(BS)に伝達することを含む。動作S815は、UEによって、BSから、機械学習(ML)モデルを受信することを含み、このMLモデルは、UEの方位を検出するように、特徴ベクトルを使用してトレーニングされている。
【0080】
(実施例12)
メッセージが、方位に関連付けられたUE情報をさらに含むことができる、実施例11の方法。
【0081】
(実施例13)
特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含むことができる、実施例11または実施例12の方法。
【0082】
(実施例14)
特徴ベクトルが、BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含むことができる、実施例11~実施例13のいずれかの方法。
【0083】
(実施例15)
MLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、UEの方位にマッピングすることができる、実施例11~実施例14のいずれかの方法。
【0084】
(実施例16)
UEによって、少なくとも1つのセンサの故障を決定することであって、センサが、UEの方位を決定することに関連付けられている、決定することと、UEによって、UEでのセンサの故障を示すメッセージをBSに伝達することと、UEによって、トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいるメッセージをBSに伝達することとをさらに含むことができる、実施例11~実施例15のいずれかの方法。
【0085】
(実施例17)
トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含むことができる、実施例16の方法。
【0086】
(実施例18)
UEによって、MLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいるメッセージをBSに伝達することをさらに含むことができる、実施例11~実施例17のいずれかの方法。
【0087】
(実施例19)
格納された命令を含んでいる非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体であって、これらの命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、コンピューティングシステムに、実施例1~18のいずれかの方法を実行させるように構成される、非一過性コンピュータ可読ストレージ媒体。
【0088】
(実施例20)
実施例1~18のいずれかの方法を実行するための手段を備えている装置。
【0089】
(実施例21)
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含んでいる少なくとも1つのメモリとを備えている装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置に、実施例1~18のいずれかの方法を少なくとも実行させるように構成される、装置。
【0090】
コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作を実施する手段を作り出すべく、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを作り出すものであってよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が格納されたコンピュータ可読ストレージ媒体がフローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに指定される機能/動作の態様を実施する命令を含んでいる製品を備えるように、コンピュータ可読ストレージ媒体に格納され、コンピュータ、プログラム可能なデータ処理装置、および/または他のデバイスに特定の方式で機能するように指示できるものであってもよい。
【0091】
図9は、実施形態例に従う無線局900またはワイヤレスノードもしくはネットワークノード900のブロック図である。ワイヤレスノードまたは無線局またはネットワークノード900は、実施形態例に従って、例えば、AP、BS、gNB、RANノード、中継ノード、UEまたはユーザデバイス、ネットワークノード、ネットワーク実体、DU、CU-CP、CU-UP、...あるいは他のノードのうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0092】
無線局900は、例えば、1つまたは複数の(例えば、図9に示されているような2つの)無線周波(RF:radio frequency)またはワイヤレストランシーバ902A、902Bを含んでよく、各ワイヤレストランシーバは、信号を送信するための送信機および信号を受信するための受信機を含んでいる。無線局は、命令またはソフトウェアを実行し、信号の送信および受信を制御するためのプロセッサまたは制御ユニット/実体(コントローラ)904と、データおよび/または命令を格納するためのメモリ906とも含んでいる。
【0093】
プロセッサ904は、判定または決定を行うことと、送信用のフレーム、パケット、またはメッセージを生成することと、受信されたフレームまたはメッセージをさらに処理するためにデコードすることと、本明細書に記載された他のタスクまたは機能とを実行してもよい。ベースバンドプロセッサであってよいプロセッサ904は、ワイヤレストランシーバ902(902Aまたは902B)を介して送信するために、例えば、メッセージ、パケット、フレーム、または他の信号を生成してよい。プロセッサ904は、ワイヤレスネットワークを経由する信号またはメッセージの送信を制御してよく、ワイヤレスネットワークを介する(例えば、ワイヤレストランシーバ902によってダウンコンバートされた後の)信号またはメッセージなどの受信を制御してよい。プロセッサ904は、前述のタスクまたは方法のうちの1つまたは複数などの、前述のさまざまなタスクおよび機能を実行するために、プログラム可能であってよく、メモリまたは他のコンピュータ媒体に格納されたソフトウェアまたは他の命令を実行することができてよい。プロセッサ904は、例えば、ハードウェア、プログラマブルロジック、ソフトウェアもしくはファームウェアを実行するプログラマブルプロセッサ、および/またはこれらの任意の組み合わせであってよい(または、これらを含んでよい)。他の用語を使用すると、プロセッサ904およびトランシーバ902は、例えば、共にワイヤレス送信機/受信機システムと見なされてよい。
【0094】
加えて、図9を参照すると、コントローラ(またはプロセッサ)908は、ソフトウェアおよび命令を実行してよく、無線局900の全体的制御を行ってよく、入出力デバイス(例えば、ディスプレイ、キーパッド)を制御することなどの、図9に示されていない他のシステムの制御を行ってよく、かつ/あるいは例えば、電子メールプログラム、音声/ビデオアプリケーション、ワードプロセッサ、ボイスオーバーIPアプリケーション、または他のアプリケーションもしくはソフトウェアなどの、無線局900上で提供され得る1つまたは複数のアプリケーション用のソフトウェアを実行してよい。
【0095】
加えて、格納された命令を含んでいるストレージ媒体が提供されてよく、これらの命令は、コントローラまたはプロセッサによって実行されたときに、プロセッサ904または他のコントローラもしくはプロセッサが、前述の機能またはタスクのうちの1つまたは複数を実行することを引き起こしてよい。
【0096】
別の実施形態例によれば、RFまたはワイヤレストランシーバ902A/902Bは、信号またはデータを受信してよく、かつ/あるいは信号またはデータを送信してよい。プロセッサ904(および場合によっては、トランシーバ902A/902B)は、信号またはデータを受信するか、送信するか、またはブロードキャストするように、RFまたはワイヤレストランシーバ902Aもしくは902Bを制御してよい。
【0097】
しかし実施形態例は、例として与えられたシステムに制限されず、当業者は、解決策を他の通信システムに適用してよい。適切な通信システムの別の例は、5Gシステムである。5Gにおけるネットワークアーキテクチャは、LTE-アドバンスドのネットワークアーキテクチャにかなり似ていると考えられている。5Gは、多入力多出力(MIMO:multiple input - multiple output)アンテナ、LTE(いわゆるスモールセルの概念)よりも多くの基地局またはノードを使用する可能性が高く、より小さい基地局と協力して動作するマクロサイトを含み、おそらく、より良いカバレッジおよび改善されたデータレートのために、さまざまな無線技術も採用する。
【0098】
将来のネットワークが、ネットワーク機能仮想化(NFV:network functions virtualization)を利用する可能性が高いということが理解されるべきであり、ネットワーク機能仮想化は、ネットワークノードの機能を、サービスを提供するために操作可能なように接続されるか、または一緒にリンクされ得る「基礎的要素」または実体に仮想化することを提案するネットワークアーキテクチャの概念である。仮想ネットワーク機能(VFN:virtualized network function)は、カスタマイズされたハードウェアの代わりに、標準的または一般的な種類のサーバを使用してコンピュータプログラムコードを実行する1つまたは複数の仮想マシンを含んでよい。クラウドコンピューティングまたはデータストレージが利用されてもよい。無線通信では、これは、ノードの動作が、リモート無線ヘッドに操作可能なように結合されたサーバ、ホスト、またはノードにおいて少なくとも部分的に実行され得るということを意味してよい。ノードの動作が複数のサーバ、ノード、またはホストの間で分散されることも可能である。コアネットワークの動作と基地局の動作の間での作業の分散が、LTEの作業の分散とは異なるか、または存在しなくてさえよいということも理解されるべきである。
【0099】
本明細書に記載されたさまざまな技術の実施形態例は、デジタル電子回路において、あるいはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせにおいて実装されてよい。実施形態例は、コンピュータプログラム製品として、すなわち、データ処理装置(例えば、プログラマブルプロセッサ、1つのコンピュータ、または複数のコンピュータ)によって実行するため、またはデータ処理装置の動作を制御するために、情報媒体(例えば、機械可読ストレージデバイス)において、または伝搬信号において有形に具現化されたコンピュータプログラムとして、実装されてよい。実施形態は、非一過性の媒体であり得るコンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読ストレージ媒体上で提供されてもよい。さまざまな技術の実施形態は、一過性の信号または媒体を介して提供された実施形態、ならびに/あるいはインターネットまたは他のネットワーク(有線ネットワークおよび/またはワイヤレスネットワークのいずれか)を介してダウンロード可能なプログラムおよび/またはソフトウェアの実施形態を含んでもよい。加えて、実施形態は、マシンタイプ通信(MTC)を介して提供されてよく、モノのインターネット(IOT)を介して提供されてもよい。
【0100】
コンピュータプログラムは、ソースコードの形態、オブジェクトコードの形態、または何らかの中間形態であってよく、プログラムを搬送することができる任意の実体またはデバイスであってよいある種のキャリア、配布媒体、またはコンピュータ可読媒体に格納されてよい。そのようなキャリアは、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電子および/または電気キャリア信号、電気通信信号、ならびにソフトウェア配布パッケージを含む。必要とされる処理能力に応じて、コンピュータプログラムは、単一の電子デジタルコンピュータにおいて実行されてよく、または複数のコンピュータ間で分散されてよい。
【0101】
さらに、本明細書に記載されたさまざまな技術の実施形態例は、サイバーフィジカルシステム(CPS:cyber-physical system)(物理的実体を制御する、共同して働く計算要素のシステム)を使用してよい。CPSは、さまざまな位置で物体に組み込まれた膨大な量の相互接続されたICTデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサ、マイクロコントローラなど)の実施形態および利用を可能にし得る。当該の物理システムが特有のモビリティを有するモバイルサイバーフィジカルシステムは、サイバーフィジカルシステムのサブカテゴリである。モバイルフィジカルシステムの例としては、移動ロボット工学、および人間または動物によって運ばれる電子機器が挙げられる。スマートフォンの人気の上昇によって、モバイルサイバーフィジカルシステムの領域への関心が高まった。したがって、これらの技術のうちの1つまたは複数を介して、本明細書に記載された技術のさまざまな実施形態が提供されてよい。
【0102】
前述のコンピュータプログラムなどのコンピュータプログラムは、コンパイラ型言語またはインタープリタ型言語を含む、任意の形態のプログラミング言語で記述されることが可能であり、コンピューティング環境における使用に適したスタンドアロンプログラムとして、あるいはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、または他のユニットもしくはその一部としての形態を含む、任意の形態で展開され得る。コンピュータプログラムは、1つのサイトにあるか、または複数のサイトにわたって分散されて、通信ネットワークによって相互接続された、1つのコンピュータ上または複数のコンピュータ上で実行されるように展開され得る。
【0103】
入力データに対して動作し、出力を生成することによって機能を実行するために、コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラムの一部を実行している1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって、方法のステップが実行されてよい。例えば、FPGA(field programmable gate array:フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(application-specific integrated circuit:特定用途向け集積回路)といった専用論理回路によって、方法のステップが実行されてもよく、そのような専用論理回路として装置が実装されてよい。
【0104】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサの例としては、汎用マイクロプロセッサおよび専用マイクロプロセッサの両方、ならびに任意の種類のデジタルコンピュータ、チップ、またはチップセットのいずれか1つまたは複数のプロセッサが挙げられる。通常、プロセッサは、読み取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリあるいはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの要素は、命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサと、命令およびデータを格納するための1つまたは複数のメモリデバイスとを含んでよい。通常、コンピュータは、データを格納するための1つまたは複数のマスストレージデバイス(例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光ディスク)を含むか、またはそのようなマスストレージデバイスとの間でデータを受信もしくは転送するように動作可能に結合されるか、あるはその両方であってもよい。コンピュータプログラム命令およびデータを具現化するのに適した情報媒体は、例えば、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス)、磁気ディスク(例えば、内部ハードディスクまたは取り外し可能なディスク)、光磁気ディスク、ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスクなどの、あらゆる形態の不揮発性メモリを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完されるか、または専用論理回路に組み込まれてよい。
【0105】
ユーザとの対話を提供するために、実施形態は、情報をユーザに表示するためのディスプレイデバイス、例えば、ブラウン管(CRT:cathode ray tube)または液晶ディスプレイ(LCD:liquid crystal display)モニタ、ならびにユーザが入力をコンピュータに提供するために使用できるキーボードおよびポインティングデバイス(例えば、マウスまたはトラックボール)などのユーザインターフェイスを含んでいるコンピュータ上で実装されてよい。ユーザとの対話を提供するために、他の種類のデバイスも使用され得る。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック)であることができ、ユーザからの入力が、音響入力、音声入力、または触覚入力を含む任意の形態で受信され得る。
【0106】
実施形態例は、例えばデータサーバとしてバックエンドコンポーネントを含んでいるか、または例えばアプリケーションサーバとしてミドルウェアコンポーネントを含んでいるか、またはフロントエンドコンポーネント(例えば、ユーザが実施形態と対話するために使用できるグラフィカルユーザインターフェイスまたはWebブラウザを含むクライアントコンピュータ)を含んでいるコンピューティングシステム、あるいはそのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせにおいて、実装されてよい。コンポーネントは、デジタルデータ通信の任意の形態または媒体(例えば、通信ネットワーク)によって相互接続されてよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN:local-area network)および広域ネットワーク(WAN:wide area network)(例えば、インターネット)が挙げられる。
【0107】
本明細書に記載されているように、説明された実施形態の特定の特徴が例示されたが、ここで当業者は、多くの修正、代替、変更、および同等のものを思い付くであろう。したがって、添付の特許請求の範囲が、さまざまな実施形態の真の思想に含まれるとして、そのような修正および変更をすべて対象にするよう意図されているということが理解されるべきである。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局(BS)によって、ユーザ機器(UE)から、特徴ベクトルを含んでいる通信を受信するための手段と、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた1つまたは複数の特徴ベクトルを含んでいるデータセットを格納するための手段と、
前記BSによって、前記UEに関連付けられた前記データセットをネットワークデバイスに伝達するための手段と、
前記BSによって、前記ネットワークデバイスから、機械学習(ML)モデルを受信するための手段であって、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記データセットを使用してトレーニングされている、前記手段と、
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを前記UEに伝達するための手段とを備える、装置。
【請求項2】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項に記載の装置。
【請求項3】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項に記載の装置。
【請求項5】
前記BSによって、前記UEから、前記UEでのセンサの故障を示す通信を受信するための手段と、
前記BSによって、前記UEから、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいる通信を受信するための手段とをさらに備え、前記BSによる前記ネットワークデバイスからの前記トレーニング済みMLモデルの前記受信が、前記UEからの前記トレーニング済みモデルの前記要求の前記通信に基づいて、前記トレーニング済みMLモデルの要求に応答するものである、請求項1~4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
前記UEから受信された、前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記ネットワークデバイスに伝達される前記トレーニング済みMLモデルの前記要求が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項またはに記載の装置。
【請求項8】
前記BSによって、前記トレーニング済みMLモデルを選択するための手段と、
前記BSによって、テストデータセットに基づいて前記トレーニング済みMLモデルの精度を評価するための手段とをさらに備え、前記BSによる前記トレーニング済みMLモデルの前記伝達が、前記トレーニング済みMLモデルが精度基準を満たすということを決定することに応答するものである、請求項1~7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
ユーザ機器(UE)によって、UE測定結果に基づいて特徴ベクトルを生成するための手段と、
前記UEによって、前記特徴ベクトルを含んでいるメッセージを基地局(BS)に伝達するための手段と、
前記UEによって、前記BSから、機械学習(ML)モデルを受信するための手段とを備える装置であって、前記MLモデルが、UEの方位を検出するように、前記特徴ベクトルを使用してトレーニングされている、装置。
【請求項10】
前記特徴ベクトルが、基準信号受信電力(RSRP)測定結果、信号対干渉ノイズ比(SINR)測定結果、サービング携帯端末(MT)パネル、サービング受信機(Rx)ビーム、サービング送信機(Tx)ビーム、およびUEの方位のうちの少なくとも1つに関連付けられた情報を含む、請求項に記載の装置。
【請求項11】
前記特徴ベクトルが、前記BSへの最も強いビームのRSRP、選択されたUEパネル、Rxビーム、および各報告されたRSRPごとのUEの方位のうちの少なくとも1つを含む、請求項9または10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
前記トレーニング済みMLモデルが、RSRP、選択されたUEパネルおよび選択されたRxビーム、ならびにサービングTxビームのセットを、前記UEの方位にマッピングする、請求項9~11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記UEによって、少なくとも1つのセンサの故障を決定するための手段であって、前記センサが、UEの方位を決定することに関連付けられている、前記手段と、
前記UEによって、前記UEでの前記センサの故障を示すメッセージを前記BSに伝達するための手段と、
前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルの要求を含んでいるメッセージを前記BSに伝達するための手段とをさらに備える、請求項9~12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記トレーニング済みMLモデルの前記要求を含んでいる前記通信が、UEデバイスの種類の情報およびUEのセンサの種類の情報を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記UEによって、前記トレーニング済みMLモデルを使用して決定されたUEの方位を含んでいるメッセージを前記BSに伝達するための手段をさらに備える、請求項9~14のいずれかに記載の装置。
【国際調査報告】