(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】デジタル資産、物的資産、およびそれらの資産を生成し、購入し、交換(redeeming)し、レンダリングし、認証する方法および装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/06 20120101AFI20240228BHJP
【FI】
G06Q20/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555469
(86)(22)【出願日】2022-03-11
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 US2022019983
(87)【国際公開番号】W WO2022192693
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523344429
【氏名又は名称】ゴーストワープ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】GHOSTWARP CO.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【氏名又は名称】岡部 英隆
(74)【代理人】
【識別番号】100163902
【氏名又は名称】市川 奈月
(72)【発明者】
【氏名】コレン,ベネット
(72)【発明者】
【氏名】ルビノ,マシュー
(57)【要約】
デジタル資産を物的資産と交換する方法および装置が提供される。方法は、デジタル資産に対応する物的資産を交換する第1の要求の受信を含み、第1の要求は、デジタル資産に対応する分散型台帳上の暗号トークンの表示を含む。方法はさらに、要求の検証を含む。方法はさらに、物的資産に関する情報を含むように分散型台帳上の暗号トークンの更新を含む。ユーザが購入するデジタル資産を生成する方法および装置も提供される。方法は、複数のデジタルファイルを含むデジタル資産の生成を含み、複数のデジタルファイルのそれぞれのデジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境でデジタル資産をレンダリングするためのそれぞれのファイルフォーマットでのデジタル資産のデジタル表現を含む。方法は、デジタル資産に関連する情報の暗号トークンとしての分散型分散型台帳への記録をさらに含み、前記情報は、デジタル資産を示す暗号ハッシュ、デジタル資産に関連付けられた所有権情報、および複数のデジタル資産のファイルの場所を識別するメタデータを少なくとも含む。方法はさらに、暗号トークンおよびユーザに関連付けられたデジタルウォレットを識別する取引情報を含むデジタル資産の購入要求の受信を含む。方法はさらに、要求が検証された場合の、ユーザを暗号トークンにリンクするユーザ情報に関連付けられたデジタルウォレットの送信を含む。物的資産を認証する方法および装置も提供される。方法は、物的資産に関連付けられたタグからの情報の取得を含み、情報は、ユニフォームリソースロケータ(URL)および暗号化された情報を含み、暗号化された情報は、分散型台帳上の暗号トークンおよび物的資産に関する情報に対応する。方法はさらに、URLに基づいて認証サーバに向けた第1のメッセージの送信を含み、第1のメッセージは暗号化された情報を含む。方法はさらに、物的資産の信頼性の表示を含む第2のメッセージの認証サーバからの受信を含む。デジタル資産に対応する物的資産も提供される。物的資産は、デジタル資産に関連付けられた情報に基づいて物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータに従って製造された1つまたは複数のコンポーネントを含む。物的資産はまた、物的資産に関連付けられたタグを含み、タグは、ユニフォームリソースロケータ(URL)および暗号化された情報を含む情報を含み、暗号化された情報は、分散型台帳上の暗号トークンおよび物的資産に関する情報に対応する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル資産を物的資産と交換する方法(800)であって、
デジタル資産に対応する分散型台帳上の暗号トークンの表示を含み、物的資産と対応する前記デジタル資産の交換要求の取得(s802)と、
前記交換要求の検証(s804)と、
前記物的資産に関する情報を含むように前記分散型台帳上の前記暗号トークンの更新(s806)と、
を含む、方法。
【請求項2】
物的資産の製造、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータを有するプロンプトを含む第1のメッセージの送信と、
ユーザデバイスへの第1のメッセージの送信と、
1つまたは複数のパラメータの1つまたは複数の値に従って前記物的資産を製造する、前記1つまたは複数のパラメータの前記1つまたは複数の値を含む第2のメッセージの受信と、
をさらに含む請求項1から2のいずれか1に記載の方法。
【請求項4】
前記情報は、前記物的資産が交換された表示を含む
請求項1から3のいずれか1に記載の方法。
【請求項5】
1つまたは複数のデジタルファイルを含み、それぞれの前記1つまたは複数のデジタルファイルは、デジタル資産のデジタル表現を含む、デジタル資産の生成と、
前記デジタル資産を示す第1の暗号ハッシュおよび前記デジタル資産と関連付けられる所有権情報を少なくとも含む、分散型台帳上の暗号トークンとして前記デジタル資産に関連する情報の記録と、
をさらに含む請求項1から4のいずれか1に記載の方法。
【請求項6】
暗号トークンおよび前記ユーザに関連付けられるデジタルウォレットを少なくとも識別する取引情報を含むデジタル資産の購入要求の受信と、
購入要求の検証がされた場合の、前記ユーザに関連付けられるデジタルウォレットへの、前記ユーザを前記暗号トークンと関連付ける暗号化された情報の送信と、
取引の記録のための前記分散型台帳の更新と、
前記取引に基づく新しい所有権情報を少なくとも含む前記取引に関連する情報での前記暗号トークンの更新と、
をさらに含む請求項1から5のいずれか1に記載の方法。
【請求項7】
分散型ファイル記憶システムへの、1つまたは複数のデジタルファイルのうちのデジタルファイルの記憶と、
記憶されたデジタルファイルを示す第2の暗号ハッシュの取得と、
をさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記暗号ハッシュは、前記第2の暗号ハッシュを参照する情報
をさらに含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数のデジタルファイルの、リモートサーバへのアップロード、
をさらに含む請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記暗号トークンは、前記1つまたは複数のデジタルファイルの場所を識別するメタデータ
をさらに含む請求項5から9のいずれか1に記載の方法。
【請求項11】
前記デジタルウォレットは、第三者によって提供される
請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記デジタルウォレットは、ユーザによって生成される
請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記購入要求の検証は、
前記購入要求に関連付けられる前記ユーザの決定と、
オークションでの前記ユーザの前記デジタル資産の落札の決定と、
を含む請求項6に記載の方法。
【請求項14】
前記デジタル資産の価格および前記物的資産の価格のうち1つまたは複数に関連する情報を含める暗号トークンの更新
をさらに含む請求項1から13のいずれか1に記載の方法。
【請求項15】
前記価格の情報を用いた、所定の比率を反映するロイヤリティ支払いの決定
をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記デジタル資産は、限られた量の同一のデジタル資産のうちの1つである
請求項1から15のいずれか1に記載の方法。
【請求項17】
前記デジタル資産は、固有である
請求項1から15のいずれか1に記載の方法。
【請求項18】
前記物的資産は、複数の同一の物的資産のうちの1つである
請求項1から17のいずれか1に記載の方法。
【請求項19】
前記物的資産は、限られた量の同一の物的資産のうちの1つである
請求項1から17のいずれか1に記載の方法。
【請求項20】
前記物的資産は、固有である
請求項1から17のいずれか1に記載の方法。
【請求項21】
前記デジタル資産に関連付けられる固有のドメイン名の生成をさらに含み、
前記固有のドメイン名は、第2の暗号トークンとして前記分散型台帳に記録され、
前記第1の暗号トークンと前記第2の暗号トークンとの間に関連付けが存在する
請求項1から20のいずれか1に記載の方法。
【請求項22】
前記固有のドメイン名は、デジタル資産に関する情報を含むウェブページに関連付けられている
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記物的資産は、履物、衣料品、設備、イベントチケット、および機能的資産(functional asset)の1つまたは複数である
請求項1から22のいずれか1に記載の方法。
【請求項24】
前記分散型台帳は、ブロックチェーン台帳である
請求項1から23のいずれか1に記載の方法。
【請求項25】
前記デジタルウォレットは、ブロックチェーンベースのウォレットである
請求項6に記載の方法。
【請求項26】
前記暗号トークンは、非代替トークン(NFT)である
請求項1から25のいずれか1に記載の方法。
【請求項27】
前記暗号トークンは、イーサリアムリクエストフォーコメント(ERC)標準トークンまたはSolana(SOL)トークンの1つまたは複数である
請求項1から26のいずれか1に記載の方法。
【請求項28】
前記暗号トークンは、特定のアクションに投票および/または参加する能力を含むガバナンストークンである
請求項1から25のいずれか1に記載の方法。
【請求項29】
前記1つまたは複数のデジタルファイルは、2Dデザインファイルおよび/または3Dデザインファイルを含む
請求項5から28のいずれか1に記載の方法。
【請求項30】
デジタル資産を物的資産と交換する方法(900)であって、
少なくとも暗号トークンおよびデジタルウォレットを識別する取引情報を含む前記デジタル資産の第1の購入要求の取得(s902)と、
前記デジタルウォレットでの、前記デジタルウォレットを前記暗号トークンに関連付ける情報の受信(s904)と、
前記暗号トークンの表示と、物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータを含む第2の物的資産と対応するデジタル資産の第2の交換要求の送信(s906)と、
を含む、方法。
【請求項31】
前記1つまたは複数のパラメータに従って製造された前記物的資産の取得
を含む請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記デジタル資産は、限られた量の同一のデジタル資産のうちの1つである
請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記デジタル資産は、固有である
請求項30または31に記載の方法。
【請求項34】
前記物的資産は、複数の同一の物的資産のうちの1つである
請求項30から33のいずれか1に記載の方法。
【請求項35】
前記物的資産は、限られた量の同一の物的資産のうちの1つである
請求項30から33のいずれか1に記載の方法。
【請求項36】
前記デジタル資産は、固有である
請求項30から33のいずれか1に記載の方法。
【請求項37】
前記物的資産は、履物、衣料品、設備、イベントチケットおよび機能的資産の1つまたは複数である
請求項30から33のいずれか1に記載の方法。
【請求項38】
前記デジタルウォレットは、ブロックチェーンベースのウォレットである
請求項30から33のいずれか1に記載の方法。
【請求項39】
前記暗号トークンは、非代替トークン(NFT)である
請求項30から38のいずれか1に記載の方法。
【請求項40】
前記暗号トークンは、イーサリアムリクエストフォーコメント(ERC)標準トークンまたはSolana(SOL)トークンの1つまたは複数である
請求項30から39のいずれか1に記載の方法。
【請求項41】
前記暗号トークンは、特定のアクションに投票および/または参加する能力を含むガバナンストークンである
請求項30から39のいずれか1に記載の方法。
【請求項42】
前記物的資産は、履物の二酸化炭素排出量を削減する材料から作られた履物であり、
(i)リサイクル材料から作られたソール、
(ii)リサイクル材料で作られたアッパー、
(iii)使用済みのソールまたはその他のリサイクル材料の断片を基材として含み、これらの片を溶解、混合、または再形成して1つの連続して結合されたソール、
(iv)リサイクル糸(yarns/threads)をフィラメントとして使用して作られた3Dプリントされたソール、
(v)リサイクル糸(yarns/threads)をフィラメントとして使用して作られた3Dプリントされたアッパー、
(vi)二酸化炭素ガス(CO2)がソールに物理的に埋め込まれたソール、または
(vii)二酸化炭素ガス(CO2)が注入される気密ブラダーを備え、これにより、履物の寿命が続く限り炭素を閉じ込めたソール。
1つ以上を含む請求項30から41のいずれか1に記載の方法。
【請求項43】
前記物的資産は、履物であって、
(i)交換可能なソール、
(ii)交換可能なアッパー、
(iii)履物の着用者が感じる感覚をもたらす触覚反応を生み出すことができる電気ファイバー、および、
(iv)アプリケーションと通信する電気ファイバー、
のうちの少なくとも1つを含む請求項30から42のいずれか1に記載の方法。
【請求項44】
装置(600)は、
処理回路(602)と、
メモリ(614)とを含み、
前記メモリは、前記処理回路で実行され、前記装置が請求項1から43のいずれか1に記載の方法を実行するように動作可能な命令を含む
装置。
【請求項45】
装置に、請求項1から43のいずれか1に記載の方法を実行するように適用させる命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項46】
請求項45のコンピュータプログラムを含み、電気信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のうちの1つであるキャリア。
【請求項47】
ユーザによって購入されるデジタル資産を生成する方法(2700)であって、
複数のデジタルファイルを含むデジタル資産を生成し(s2702)、
デジタル資産に関する情報を暗号トークンとして分散型台帳に記録すること(s2704)であって、前記情報は、デジタル資産を示す暗号ハッシュ、前記デジタル資産に関連付けられる所有権情報、および前記デジタル資産に関連付けられた複数のデジタルファイルの画所を識別するメタデータを少なくとも含む、記録することと
前記暗号トークンおよび前記ユーザと関連付けられるデジタルウォレットを識別する取引情報を含む前記デジタル資産の購入要求を受信し(s2706)、
前記購入要求が検証されると、前記ユーザと前記暗号トークンとを関連付ける情報を、前記ユーザと関連付けられる前記デジタルウォレットに、送信し(s2708)、
前記複数のデジタルファイルのそれぞれのデジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境での前記デジタル資産のレンダリングのそれぞれのファイルフォーマットでの前記デジタル資産のデジタル表示を含む、
方法。
【請求項48】
複数のデジタルファイルのうちの1つまたは複数の分散型ファイル記憶システムへの記憶と、
それぞれの記憶された1つまたは複数のデジタルファイルの固有の暗号ハッシュの取得と、
をさらに含む請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記暗号トークンは、取得された固有の暗号ハッシュを参照する情報をさらに含む
請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記複数のデジタルファイルのうちの1つまたは複数のリモートサーバへの記憶
をさらに含む請求項47から49のいずれか1に記載の方法。
【請求項51】
前記複数のデジタルファイルのうちの1つまたは複数は、それぞれのコンピューティング環境における少なくとも1つのデジタルファイルの互換性または使用の少なくとも1つに関する情報を含む
請求項47から50のいずれか1に記載の方法。
【請求項52】
前記それぞれのコンピューティング環境は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)アプリケーションのうちの1つまたは複数を含むエクステンデッドリアリティ(XR)環境である
請求項47から51のいずれか1に記載の方法。
【請求項53】
前記それぞれのコンピューティング環境は、物理環境上の拡張現実(AR)オーバーレイである
請求項47から51のいずれか1に記載の方法。
【請求項54】
前記分散型台帳は、ブロックチェーン台帳である
請求項47から53のいずれか1に記載の方法。
【請求項55】
前記デジタルウォレットは、ブロックチェーンベースのウォレットである
請求項47から54のいずれか1に記載の方法。
【請求項56】
前記暗号トークンは、非代替トークン(NFT)である
請求項47から54のいずれか1に記載の方法。
【請求項57】
ユーザによってデジタル環境でデジタル資産が購入される方法(2800)であって、
デジタル資産の購入のため、第1のコンピューティングプラットフォームに向けた第1の要求の送信すること(s2802)であって、前記デジタル資産は、複数のデジタルファイルと関連付けられ、前記複数のデジタルファイルのそれぞれのデジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境で前記デジタル資産をレンダリングするそれぞれのファイルフォーマットでの前記デジタル資産のデジタル表現を含む、送信と、
前記第1の要求に応答する、前記ユーザと関連付けられるデジタルウォレット内の暗号化された情報の受信すること(s2804)であって、前記暗号化された情報は、前記デジタルウォレットを、前記デジタル資産を示す暗号トークンに関連付け、前記暗号トークンは、前記デジタル資産に関連付けられた複数のデジタルファイルの場所に関するメタデータを含む、受信と、
前記それぞれのコンピューティング環境でデジタル資産の表示をレンダリングする要求の生成すること(s2806)と、
第2のコンピューティングプラットフォームに向けた要求の送信すること(s2808)であって、前記要求は、前記暗号トークンの識別を含む、送信と、
前記それぞれのコンピューティング環境で生成された前記デジタル資産のレンダリングの受信すること(s2810)と、
を含む方法。
【請求項58】
前記それぞれのコンピューティング環境は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)アプリケーションのうちの1つまたは複数を含むエクステンデッドリアリティ(XR)環境である
請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記それぞれのコンピューティング環境は、物理環境上の拡張現実(AR)オーバーレイである
請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記複数のデジタルファイルのうちの少なくとも1つは、前記それぞれのコンピューティング環境における前記デジタルファイルの互換性または使用の少なくとも1つに関する情報を含む
請求項57から59のいずれか1に記載の方法。
【請求項61】
前記第1の要求は、ゲームプレイマイルストーンの達成に応答して生成される
請求項57から60のいずれか1に記載の方法。
【請求項62】
前記デジタルウォレットは、ブロックチェーンベースのウォレットである
請求項57から61のいずれか1に記載の方法。
【請求項63】
前記暗号トークンは、非代替トークン(NFT)である
請求項57から62のいずれか1に記載の方法。
【請求項64】
デジタル資産をレンダリングする方法(2900)であって、
コンピューティングプラットフォームで、暗号トークンの識別を含む要求の受信すること(s2902)であって、前記暗号トークンは、複数のデジタルファイルの場所に関連付けられたデジタル資産を示し、複数のデジタルファイルのそれぞれのデジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境で前記デジタル資産をレンダリングするそれぞれのファイルフォーマットでのデジタル資産のデジタル表現を含む、受信することと、
前記それぞれのファイルフォーマットまたは前記それぞれのコンピューティング環境の少なくとも1つに基づく、複数のデジタルファイルからのデジタルファイルの選択すること(s2904)と、
前記場所からの、前記選択されたデジタルファイルの取得すること(s2906)と、
前記取得されたデジタルファイルに基づいて前記コンピューティングプラットフォームのそれぞれのコンピューティング環境での前記デジタル資産のレンダリングの生成すること(s2908)と、
を含む方法。
【請求項65】
前記複数のデジタルファイルは、分散ファイルシステムに記憶される
請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記複数のデジタルファイルは、リモートサーバに記憶される
請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記それぞれのコンピューティング環境は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)アプリケーションのうちの1つまたは複数を含むエクステンデッドリアリティ(XR)環境である
請求項64から66のいずれか1に記載の方法。
【請求項68】
前記それぞれのコンピューティング環境は、物理環境上の拡張現実(AR)オーバーレイである
請求項64から66のいずれか1に記載の方法。
【請求項69】
前記複数のデジタルファイルのうちの少なくとも1つは、前記それぞれのコンピューティング環境における前記デジタル資産の使用に関する情報を含む
請求項64から68のいずれか1に記載の方法。
【請求項70】
前記暗号トークンは、非代替トークン(NFT)である
請求項64から69のいずれか1に記載の方法。
【請求項71】
装置(3500)は、
処理回路(3502)と、
メモリ(3514)とを含み、
前記メモリは、前記処理回路で実行され、前記装置が請求項47から70のいずれか1に記載の方法を実行するように動作可能な命令を含む
装置。
【請求項72】
装置に、請求項47から70のいずれか1に記載の方法を実行するように適用させる命令(3522)を含むコンピュータプログラム(3520)。
【請求項73】
請求項72のコンピュータプログラム(3520)を含み、電気信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のうちの1つであるキャリア。
【請求項74】
物的資産を認証する方法(3200)であって、
前記物的資産に関連付けられるタグから情報の取得すること(s3202)であって、前記情報は、ユニフォームリソースロケータ(URL)および暗号化された情報を含み、前記暗号化された情報は、分散型台帳上の暗号トークンおよび物的資産に関する情報に対応する、取得することであって、
前記URLに基づく認証サーバに向けた、第1のメッセージの送信すること(s3203)であって、前記第1のメッセージは、暗号化された情報を含む、送信することと、
前記認証サーバからの第2のメッセージの受信すること(s3206)であって、前記第2のメッセージは、前記物的資産の信頼性の表示を含む、受信することと、
を含む方法。
【請求項75】
前記タグは、
(i)近距離無線通信(NFC)チップ、
(ii)クイックレスポンス(QR)コード、
(iii)シリアル番号、
(iv)ブロックチェーンアドレス、または
(v)代替不可能なトークン(NFT)公開鍵、
の少なくともいずれか1つに関連付けられる請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記物的資産は、ソールとアッパーを含む履物であり、前記物的資産に関連付けられたタグは、
(i)タグをソールに埋め込み、
(ii)アッパーにタグを埋め込み、
(iii)タグをソールに貼り付け、
(iv)タグをアッパーに貼り付け、または
(v)履物の包装にタグを貼り付け、
で、物理的に関連付けられる請求項74から75に記載の方法。
【請求項77】
前記分散型台帳は、ブロックチェーン台帳である
請求項74から76のいずれか1に記載の方法。
【請求項78】
前記暗号トークンは、非代替トークン(NFT)である
請求項74から77のいずれか1に記載の方法。
【請求項79】
物的資産を認証する方法(3300)であって、
分散型台帳上の暗号トークンに対応する暗号化された情報および前記物的資産に関する第1のセットの情報を含む前記物的資産を認証する第1のメッセージの受信(s3302)と、
前記暗号化された情報を利用した、暗号トークンおよび物的資産に関する第1の情報セットの取得(s3304)と、
前記分散型台帳からの、前記暗号トークンに関連づけられた前記物的資産に関する第2の情報セットの回収(s3306)と、
前記第1の情報セットと、前記第2の情報セットとの比較(s3308)と、
前記比較に基づく、前記物的資産の信頼性の決定(s3310)と、
前記物的資産の判定された信頼性の表示を含むメッセージの送信(s3312)と、
を含む方法。
【請求項80】
ユーザが前記暗号トークンの所有者であることの決定、
をさらに含む請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記分散型台帳は、ブロックチェーン台帳である
請求項79から80のいずれかに記載の方法。
【請求項82】
前記暗号トークンは、非代替トークン(NFT)である
請求項79から81のいずれか1に記載の方法。
【請求項83】
装置(3500)は、
処理回路(3502)と、
メモリ(3514)とを含み、
前記メモリは、前記処理回路で実行され、前記装置が請求項74から82のいずれか1に記載の方法を実行するように動作可能な命令を含む
装置。
【請求項84】
装置に、請求項74から82のいずれか1に記載の方法を実行するように適用させる命令(3522)を含むコンピュータプログラム(3520)。
【請求項85】
請求項84のコンピュータプログラム(3520)を含み、電気信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のうちの1つであるキャリア。
【請求項86】
デジタル資産と対応する物的資産(3700)であって、
前記デジタル資産に関連付けられた情報に基づいて、前記物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータに従って生成された1つまたは複数のコンポーネントと、
前記物的資産に関連付けられるタグと、
を含み、
前記タグは、ユニフォームリソースロケータ(URL)および暗号化された情報を含む情報を含み、
前記暗号化された情報は、分散型台帳上の暗号トークンおよび前記物的資産の情報に対応する
物的資産。
【請求項87】
前記タグは、
(i)近距離無線通信(NFC)チップ、
(ii)クイックレスポンス(QR)コード、
(iii)シリアル番号、
(iv)ブロックチェーンアドレス、または
(v)代替不可能なトークン(NFT)公開鍵、
の少なくともいずれか1つである請求項71に記載の物的資産。
【請求項88】
前記物的資産(3800)は、ソール(3802)とアッパー(3804)を含む履物であり、前記物的資産に関連付けられたタグは、
(i)タグをソールに埋め込み、
(ii)アッパーにタグを埋め込み、
(iii)タグをソールに貼り付け、
(iv)タグをアッパーに貼り付け、または
(v)履物の包装にタグを貼り付け、
の少なくともいずれかの方法で前記物的資産と物理的に関連付けられる請求項71または72に記載の物的資産。
【請求項89】
前記物的資産は履物であって、
(i)交換可能なソール、
(ii)交換可能なアッパー、
(iii)前記履物の着用者が感じる感覚をもたらす触覚反応を生み出すことができる電気ファイバー、および、
(iv)アプリケーションと通信する電気ファイバー、
の少なくともいずれかを含む請求項71から73のいずれか1に記載の物的資産。
【請求項90】
前記分散型台帳は、ブロックチェーン台帳である、
請求項86から89のいずれか1に記載の物的資産。
【請求項91】
前記暗号トークンは、非代替トークンである、
請求項86から90のいずれか1に記載の物的資産。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年3月11日に出願された米国仮出願 S.N. 63/159,763に対する優先権を主張する。上記出願の全内容は、本明細書に完全に記載されているように、参照により本明細書に引用される。
【0002】
デジタル資産、物的資産、およびそれらの資産を生成、購入、交換、レンダリング、および認証する方法および装置に関する実施形態が開示される。より具体的には、本開示は、デジタル資産を物的資産と交換する方法および装置、ユーザによる購入のためのデジタル資産の生成の方法および装置、ユーザによるデジタル環境でのデジタル資産の購入の方法および装置、デジタル資産をレンダリングする方法および装置、物的資産を認証するため、および物的資産ならびに物的資産とデジタル資産との対応を認証する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
新しい種類の起業家が現れた。エンターテイナー、アスリート、アーティスト、ゲーマーなど、あらゆる説得力のあるクリエイターには、崇拝するクリエイターとの本物の交流や関わりを切望する膨大な視聴者がいる。歴史的に、これらのクリエイターにはファンベースを惹きつけて収益化する選択肢が限られ、ファンにとってもクリエイターとのつながりをサポートし、示す選択肢は限られている。
【0004】
代替不可能なトークン(「NFT」)などの暗号(「クリプト」)トークンが、ギャップを埋めるのに役立つように出現した。暗号資産は、クリエイターとそのファンの間でインセンティブを調整するのに役立つ。NFTを通じて、クリエイターは商品、体験、作品、瞬間、アートワークをファンに直接販売できる。クリエイターは、自分の作品の二次販売でロイヤリティの獲得もできるため、作品を「早期に」販売して、その後の販売で大幅に評価されるという手間が省ける。
【0005】
例えば、アーティストが特定の作品を250ドルで販売し、2年後にその作品が2,500,000ドルで売れた場合、アーティストは通常、値上がりをまったく認識しないであろう。二次販売されたNFTにロイヤリティを強制することで、クリエイターは史上かつてないほど、自分の作品の鑑賞に永続的に参加することができる。
【0006】
特定のプロジェクトまたは創造的な作品の初期の支持者であるファンは、そのプロジェクト、製品、またはアートワークの人気が高まり、その結果として価値が高まるにつれて、利益に参加できる。「真のファン」は初期からサポートしていた可能性が最も高いため、最も大きなメリットが得られるであろう。
【0007】
他の多くの産業と同様に、この現象から免れない産業の1つは、履物産業、より具体的にはスニーカー産業である。スニーカーのコラボレーションではこの現象が発生し、スニーカーが大成功した場合にコラボレーションの利点に全面的に参加できるのは、最も著名なクリエイターのほんの一握りだけである。それでも、ほとんどの場合、クリエイターはスニーカーの一次販売からのみ利益を得る。スニーカーのコラボレーションが市場に出た瞬間にプレミアムで販売され始めた場合、通常、コラボレーターは二次販売の利点をまったく認識しない。
【0008】
スニーカーは、アスリートのパフォーマンスを向上させる純粋に実用的なツールから文化現象へと進化した。スニーカーは、ファッション分野の主流であると同時に、コレクターの資産クラスとしての価値も高まり、そして最も重要なことに、自己表現の媒体でもある。
【0009】
一方、人間の経験のより多くの要素がデジタルに移行しており、オンライン環境により人々は輪を広げ、興味を共有する世界中の他の人々とつながることができる。時間が経つにつれて、これらのオンライン世界はますます絡み合い、その結果、接続されたデジタル環境の「世界」が生まれる。この相互接続されたデジタル世界は「メタバース」と呼ばれることが多く、その基礎となるデジタル資産が明らかに希少であり、相互に知識を持ち、相互作用し、共有の歴史を持ち、「市民」が存在する場合にのみ可能となる。世界中の人々は、資産の所有権をシリアル化する共有の真実の情報源を持っている。NFTとそれが存在するブロックチェーンは、メタバースにとって理想的なインフラストラクチャを表し、まったく新しい可能性の世界を解き放つ。
【発明の概要】
【0010】
NFTは、デジタル環境における資産所有権のエキサイティングな進化を表しているが、同様にエキサイティングなのは、デジタルと物理の橋渡しをする可能性である。さらに、NFTはクリエイターへの価値提案を変革する。クリエイティブな作品を収益化するために出版社、ギャラリー、レコードレーベルに依頼する代わりに、アーティストは全体のパイのより大きな部分を切り出すことができる。このパラダイムシフトは、消費者とクリエイターの間の従来の階層構造も破壊する。
【0011】
本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、ユーザがデジタル環境と物理環境の両方で「同じ」資産を所有できるようにする。いくつかの実施形態では、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトは、デジタル資産と物的資産の両方の所有権を記録し、デジタル世界と物理世界の両方で使用する「ブリッジ」を作成する。例示的な実施形態では、ユーザはデジタルスニーカーを購入する。ユーザはスニーカーを描いた3Dファイルを受け取り、そのスニーカーをシムなどのデジタル環境で使用できるようになる。いくつかの実施形態では、デジタル資産を所有することにより、ユーザは、実生活で着用できる物理的なスニーカーの権利を得ることができる。このようにして、ユーザはデジタル環境だけでなく実生活でもスニーカーを「履く」というシームレスな体験を得ることができる。いくつかの実施形態では、デジタル資産と物的資産の両方を統合し、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトによって示すことができる。
【0012】
有利なことに、いくつかの実施形態では、各ブロックチェーンベースのトークン/資産は、資産(例えば、デジタルスニーカー)が作成されたとき等、デザイナー、以前の所有者、以前の販売価格、現在の価格、販売価格、デジタルデザインファイル、デジタル統合、所有権構造、関連する物的資産の存在、固有の属性、及びその他の情報など、資産に関する識別情報を含むことができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、デジタルデザインファイルはブロックチェーンアドレスと密接に結びついている。デジタルデザインが作成される。デジタルデザインの所有権を示すために、ブロックチェーンベースのトークンが作成される。デジタルデザインは、固有のデジタル指紋または暗号ハッシュによって表され得る。ブロックチェーントークンは現在、デジタルデザインを代表する。デジタルデザインファイルの所有権とともに譲渡することなく、ブロックチェーントークンを譲渡することはできない。
【0014】
いくつかの実施形態では、デジタルデザインファイルは、インタープラネタリーファイルシステム(IPFS)、Sia、またはArweaveなどの分散型ファイル記憶システムにアップロードされ得る。デザインファイルには、分散ファイルストレージプロトコルにより、固有の指紋/暗号化ハッシュが与えられる。その後、ファイルは複数の分散コンピューティングノードおよびサーバに記憶される。デザインファイルの所有権を示す暗号トークンは、IPFS/Sia/Arweaveによって作成された固有の指紋への参照が含まれる。分散ファイルの所有権は、暗号トークンの所有権と密接に結びつく。
【0015】
いくつかの実施形態では、ユーザは、暗号トークンにより示されるデジタルデザインを受け取るために、自分自身のブロックチェーンウォレットアドレスを有する必要がある。いくつかの実施形態では、ユーザは、例えば、MetaMask、My Ether Wallet(MEW)、またはPhantomなどのサービスを使用して、ブロックチェーンウォレットにサインアップすることができる。その後、ユーザには分散サーバからウォレットアドレスが割り当てられ、デジタル資産が購入されると、ユーザはその資産をデジタルウォレットで受け取る。
【0016】
いくつかの実施形態では、デジタル資産および/または物的資産の作成に対する補償は、スマートコントラクトによって決定される。デジタルおよび物的資産の作成者および/または共同制作者へのロイヤリティは、スマートコントラクトアーキテクチャに組み込むことができる。デジタル資産/NFTおよび関連する物的資産の販売によるすべての収益は、そのNFT/スマートコントラクトに発生し、基盤となるコンピュータコードは、スマートコントラクトで事前に定義された割合に従ってロイヤリティを支払う。いくつかの実施形態では、ロイヤリティは、物的資産の商品価格を差し引いて支払われる。
【0017】
いくつかの実施形態では、デジタル資産および/または物的資産のその後の販売のたびに、オリジナルの作成者および共同制作者にロイヤリティが与えられ得る。例えば、資産の所有者は、販売による収益の一定の事前定義された部分を保持し、オリジナルの作成者は、オリジナルの販売に対するオリジナルの割合、または、二次販売に固有の新しい割合に従って分割された、販売による収益の事前に定義された部分を受け取る。
【0018】
いくつかの実施形態では、企業(例えば、Endstate(エンドステート)(登録商標))と新進気鋭のデザイナーとの間でコラボレーションを確立し得る。このコラボレーション(例えば、デザインフェローシッププログラム)の下で、企業(例えば、Endstate)は、新進気鋭のアーティストやデザイナーと、デジタルおよび物的資産を作成し得る。パートナーデザイナーは、スニーカーやその他のデジタルおよび/または物的資産をデザインする。企業(例えば、Endstate)の技術は、各資産をデジタル収集品に変え、NFTであるため、各資産はブロックチェーンアーキテクチャを使用して認定および認証される。これらの資産は、その信頼性と希少性により、アーティストの人気が高まるにつれて価値が高まる。これにより、消費者は新進気鋭のアーティストについて推測することが可能になり、奨励される。スニーカー/デザイン企業と協力して作品を宣伝したり、オリジナルの売上の一部から報酬を得たり、将来的に作品が評価される可能性がある場合でもそのアップサイドに参加したり、新進気鋭のアーティストがキャリアと商業的成功を収め、有名な/成功したデザイナーと協力したり指導を受けたりする機会を増やすなど、このコラボレーションはデザイナーにとって利益をもたらす。
【0019】
いくつかの実施形態では、各デジタル資産は、それ自体に関連付けられた固有のドメイン名を有する。デジタルデザインファイル/関連資産および関連するNFTは、ドメイン名の所有権を示す別のNFTを所有する。いくつかの実施形態では、このNFT/ドメイン名は、分散命名システムに解決される。いくつかの実施形態では、ドメイン名は、スニーカーなどのデジタル資産、作成時期、デザイナー、以前の所有者、以前の販売価格、現在の販売価格、デジタルデザインファイル、デジタル統合の可能性などのデジタル資産に関する識別情報を含むウェブサイトに解決される。
【0020】
有利なことに、潜在的な購入者は、some-shoe-001.dshoeにアクセスして、NFTに関するコンテンツおよび履歴を見つけることができ、また潜在的に所有者にオファーを行うことができる。統合パートナーは、ユーザに何かを付与することを決定する前に、some-shoe-001.dshoeにアクセスして、問題のユーザが所有者であり、アクセスをアクティブ化しているかどうかを判断できる。
【0021】
いくつかの実施形態では、デジタル資産/NFTを所有することにより、ユーザは「現実生活」(IRL)を体験する資格が与えられる。例えば、特定のNFTまたはシリーズのNFTの所有者は、コンサートチケットやスポーツイベントのチケットを取得してもよい。いくつかの実施形態では、特定のシリーズのデジタル資産/NFTは、コンサートのバックステージパスやスポーツイベントのフィールドパスなどの固有の体験をユーザに与えるであろう。いくつかの実施形態では、これらの経験は、デジタル資産/NFTまたは物的資産の作成をデザインし、後援し、またはその他の方法でインスピレーションを与えた協力者に結び付けられるであろう。
【0022】
いくつかの実施形態では、デジタル資産/NFTは、ビデオゲーム、仮想世界、オンライン会議、仮想現実、拡張現実などのデジタル環境で使用可能となる。
【0023】
いくつかの実施形態では、ユーザは、NFCチップを使用して彼らの商品をスキャンすることによって、彼らの物理的商品の正当性を認証することができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、QRコード(登録商標)を使用して自分の商品をスキャンすることにより、彼らの物理的商品の正当性を認証することができる。有利なことに、結果として得られるスキャンは、ブロックチェーン内の対応するデジタル資産を参照することにより物理的商品を認証する。
【0024】
いくつかの実施形態では、スニーカーのアッパーには、電気信号を処理して着用者の足に知覚/触感を生み出すことができる電気配線および/または繊維が埋め込まれてもよい。有利なことに、これは、着用者によって行われる特定の行動、またはユーザの近く、またはユーザから完全に離れた場所で起こる外部イベントに結び付けられる「触覚」反応を生み出す。
【0025】
いくつかの実施形態では、二酸化炭素排出量を減らすために、スニーカーなどの物的資産の作成にリサイクル材料を使用してもよい。例えば、古いスニーカーソールを切り刻んで新しいソールを作成する基材として使用し、リサイクル材料の断片を溶解、混合、その他の方法で1つの連続したソールに再形成し、ソールおよび/またはアッパーにリサイクル材料を使用する。スニーカーのソールやアッパーを3Dプリントするプロセスで、リサイクルされた糸(yarns/threads)をフィラメントとして使用する。例えば、スニーカーのソールの気密袋にCO2を注入し、二酸化炭素ガス(CO2)をスニーカーのソールに物理的に埋め込み、スニーカーの寿命が続くまでカーボンを閉じ込める。
【0026】
第1の態様では、デジタル資産を物的資産と交換する方法が提供される。方法は、デジタル資産に対応する物的資産を交換する要求の受信を含み、交換要求は、デジタル資産に対応する分散型台帳上の暗号トークンの表示を含む。方法はさらに、交換要求の検証を含む。方法はさらに、物的資産に関する情報を含むように分散型台帳上の暗号トークンの更新を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、方法は、物的資産の製造を含む。いくつかの実施形態では、方法は、物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータを含むプロンプトを含む第1のメッセージの送信と、第1のメッセージのユーザデバイスに向けた送信、1つまたは複数のパラメータの1つまたは複数の値に従って物的資産を製造する1つまたは複数のパラメータの1つまたは複数の値を含む第2のメッセージの受信を含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、情報は、物的資産が交換された指示を含む。いくつかの実施形態では、方法は、デジタル資産の生成と、デジタル資産に関連する情報デジタル資産の分散型台帳上のトークンとしての記録とを含む。デジタル資産は、1つまたは複数のデジタルファイルを含み、1つまたは複数のデジタルファイルのそれぞれは、デジタル資産のデジタル表現を含む。前記情報は、デジタル資産を示す第1の暗号ハッシュおよびデジタル資産に関連付けられた所有権情報を少なくとも含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、方法は、デジタル資産の購入要求の受信と、購入要求の検証がされた場合の、ユーザに関連付けられたデジタルウォレットへの暗号化された情報の送信と、取引を記録するデジタル台帳の更新と、取引に関連する情報での、暗号トークンの更新とを含む。暗号化された情報は、ユーザと暗号トークンとを関連付ける。購入要求は、少なくとも暗号トークンおよびユーザに関連付けられたデジタルウォレットを識別する取引情報を含む。前記情報は少なくとも取引に基づく新しい所有権情報を含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数のデジタルファイルのうちのデジタルファイルの分散型ファイル記憶システムへの記憶と、記憶されたデジタルファイルを示す第2の暗号ハッシュの取得とを含む。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、第2の暗号ハッシュを参照する情報をさらに含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数のデジタルファイルのリモートサーバへのアップロードを含む。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、1つまたは複数のデジタルファイルの場所を識別するメタデータをさらに含む。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットは第三者サービスによって提供される。
【0032】
いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはユーザによって作成される。いくつかの実施形態では、購入要求の検証は、購入要求に関連付けられたユーザの決定と、ユーザがオークションでデジタル資産の落札の決定とを含む。いくつかの実施形態では、方法は、デジタル資産の価格および物的資産の価格のうちの1つまたは複数に関する情報を含むように暗号トークンの更新をさらに含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、方法は、価格設定情報を使用して、所定の比率を反映するロイヤリティの支払いの決定を含む。いくつかの実施形態では、デジタル資産は、限られた量の同一のデジタル資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、デジタル資産は固有である。いくつかの実施形態では、物的資産は、多くの同一の物的資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、物的資産は、限られた量の同一の物的資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、物的資産は固有の物的資産である。
【0034】
いくつかの実施形態では、方法は、デジタル資産に関連付けられた固有のドメイン名の作成さらに含み、固有のドメイン名は分散型台帳に第2の暗号トークンとして記録され、第1の暗号トークンと第2の暗号トークンとの間に関連付けがある。
【0035】
いくつかの実施形態では、固有のドメイン名は、デジタル資産に関する情報を含むウェブページに解決される。いくつかの実施形態では、物的資産は、履物、衣料品、設備、イベントチケット、および機能的資産のうちの1つまたは複数である。いくつかの実施形態では、分散型台帳はブロックチェーン台帳である。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはブロックチェーンベースのウォレットである。
【0036】
いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、イーサリアムリクエストフォーコメント(ERC)標準トークンまたはソラナ(SOL)トークンのうちの1つまたは複数である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、特定のアクションに投票する能力および/または特定のアクションに参加する能力を含むガバナンストークンである。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のデジタルファイルは、2次元デザインファイルおよび/または3次元デザインファイルを含む。
【0037】
第2の態様では、デジタル資産を物的資産と交換する方法が提供される。方法は、デジタル資産の購入要求の送信を含み、購入要求は、少なくとも暗号トークンおよびデジタルウォレットを識別する取引情報を含む。方法はさらに、デジタルウォレットを暗号トークンに関連付けられる情報のデジタルウォレット内での受信を含む。方法は、デジタル資産に対応する物的資産を交換する要求の送信をさらに含み、交換要求は、暗号トークンの表示および物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータを含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数のパラメータに従って製造された物的資産の取得を含む。いくつかの実施形態では、デジタル資産は、限られた量の同一のデジタル資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、デジタル資産は固有である。いくつかの実施形態では、物的資産は、多くの同一の物的資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、物的資産は、限られた量の同一の物的資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、物的資産は固有の物的資産である。
【0039】
いくつかの実施形態では、物的資産は、履物、衣料品、設備、イベントチケット、および機能的資産のうちの1つまたは複数である。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはブロックチェーンベースのウォレットである。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、イーサリアムリクエストフォーコメント(ERC)標準トークンまたはソラナ(SOL)トークンのうちの1つまたは複数である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、特定のアクションに投票する能力および/または特定のアクションに参加する能力を含むガバナンストークンである。
【0040】
いくつかの実施形態では、物的資産は、履物の二酸化炭素排出量を削減する材料から作られた履物であり、以下の1つ又は複数を含む:
(i)リサイクル材料から作られたソール、
(ii)リサイクル材料で作られたアッパー、
(iii)使用済みのソールまたはその他のリサイクル材料の断片を基材として含み、これらの片を溶解、混合、または再形成して1つに連続して結合されたソール、
(iv)リサイクルされた糸(yarns/threads)をフィラメントとして使用して作られた3Dプリントされたソール、
(v)リサイクルされた糸(yarns/threads)をフィラメントとして使用して作られた3Dプリントされたアッパー、
(vi)二酸化炭素ガス(CO2)がソールに物理的に埋め込まれたソール、または
(vii)二酸化炭素ガス(CO2)が注入される気密ブラダーを備え、これにより、履物の寿命が続く限り炭素を閉じ込めたソール。
【0041】
いくつかの実施形態では、物的資産は、以下のうちの少なくとも1つを含む履物である:
(i)交換可能なソール、
(ii)交換可能なアッパー、
(iii)履物の着用者が感じる感覚をもたらす触覚反応を生み出すことができる電気ファイバー、および、
(iv)アプリケーションと通信する電気ファイバー。
【0042】
第3の態様によれば、装置が提供される。装置は、処理回路と、第1および第2の態様の実施形態のいずれか1つの方法を承知実行させる、処理回路によって実行可能な命令を含むメモリとを含む。
【0043】
第4の態様によれば、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、処理回路によって実行されると、第1および第2の態様の実施形態のいずれか1つの方法を処理回路に実行させる命令を含む。
【0044】
第5の態様によれば、キャリアが提供される。キャリアは、第4の態様のコンピュータプログラムを含み、電気信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のうちの1つである。
【0045】
第6の態様によれば、ユーザにより購入されるデジタル資産を生成する方法が提供される。方法は、複数のデジタルファイルを含むデジタル資産の生成を含み、複数のデジタルファイルの各デジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境でデジタル資産をレンダリングするそれぞれのファイルフォーマットでのデジタル資産のデジタル表現を含む。方法は、デジタル資産に関連する情報の暗号トークンとしての分散型分散型台帳への記録をさらに含み、前記情報は、デジタル資産を示す暗号ハッシュ、デジタル資産に関連付けられた所有権情報、およびデジタル資産に関連付けられた複数のデジタルファイルの位置を識別するメタデータを少なくとも含む。方法はさらに、暗号トークンおよびユーザに関連付けられたデジタルウォレットを識別する取引情報を含むデジタル資産の購入要求の受信を含む。方法はさらに、要求が検証された場合の、ユーザを暗号トークンに関連づけるユーザ情報と関連付けられたデジタルウォレットへの送信を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、方法は、複数のデジタルファイルのうちの1つまたは複数の分散型ファイル記憶システムへの記憶と、記憶された1つまたは複数のデジタルファイルのそれぞれについて固有の暗号ハッシュの取得とを含む。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、取得された固有の暗号ハッシュを参照する情報をさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、複数のデジタルファイルのうちの1つまたは複数のリモートサーバへの記憶をさらに含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルのうちの少なくとも1つは、それぞれのコンピューティング環境における少なくとも1つのデジタルファイルの互換性または使用の少なくとも1つに関する情報を含む。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)アプリケーションのうちの1つまたは複数を含むエクステンデッドリアリティ(XR)環境である。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、物理環境上の拡張現実(AR)オーバーレイである。
【0048】
いくつかの実施形態では、分散型台帳はブロックチェーン台帳である。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはブロックチェーンベースのウォレットである。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0049】
第7の態様によれば、ユーザがデジタル環境でデジタル資産を購入する方法が提供される。方法は、デジタル資産を購入するために第1のコンピューティングプラットフォームに向けた第1の要求の送信を含み、デジタル資産は複数のデジタルファイルに関連付けられ、複数のデジタルファイルの各デジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境でデジタルアセットをレンダリングするそれぞれのファイル形式でのデジタル資産のデジタル表現を含む。方法は、第1の要求に応答して、ユーザに関連付けられたデジタルウォレット内の暗号化された情報の受信をさらに含む。暗号化された情報はウォレットを、デジタル資産を示す暗号トークンに関連づけ、前記暗号トークンは、デジタル資産に関連付けられた複数のデジタルファイルの場所に関するメタデータを含む。方法はさらに、それぞれのコンピューティング環境でデジタル資産の表示をレンダリングする要求の生成を含む。要求は暗号トークンの識別を含む。方法はさらに、第2のコンピューティングプラットフォームに向けた要求の送信を含む。方法はさらに、それぞれのコンピューティング環境でデジタル資産の生成されたレンダリングの受信を含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)アプリケーションのうちの1つまたは複数を含むエクステンデッドリアリティ(XR)環境である。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、物理環境上の拡張現実(AR)オーバーレイである。いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルのうちの少なくとも1つは、それぞれのコンピューティング環境におけるデジタルファイルの互換性または使用の少なくとも1つに関する情報を含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、第1の要求は、ゲームプレイマイルストーンの達成に応答して生成される。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはブロックチェーンベースのウォレットである。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0052】
第8の態様によれば、デジタルアセットをレンダリングする方法が提供される。方法は、コンピューティングプラットフォームでの、暗号トークンの識別を含む要求の受信を含む。暗号トークンは、複数のデジタルファイルの場所に関連付けられたデジタル資産を示す。複数のデジタルファイルの各デジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境でデジタル資産をレンダリングする、それぞれのファイル形式でのデジタル資産のデジタル表現を含む。方法は、それぞれのファイル形式またはそれぞれのコンピューティング環境のうちの少なくとも1つに基づく、複数のデジタルファイルからのデジタルファイルの選択をさらに含む。方法はさらに、選択されたデジタルファイルのその場所からの取得を含む。方法は、取得されたデジタルファイルに基づいて、コンピューティングプラットフォームのそれぞれのコンピューティング環境でデジタル資産のレンダリングの生成をさらに含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルは分散ファイルシステム上に記憶される。いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルはリモートサーバに記憶される。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)アプリケーションのうちの1つまたは複数を含むエクステンデッドリアリティ(XR)環境である。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、物理環境上の拡張現実(AR)オーバーレイである。いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルのうちの少なくとも1つは、それぞれのコンピューティング環境におけるデジタル資産の使用に関する情報を含む。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0054】
第9の態様によれば、装置が提供される。装置は、処理回路と、装置に第6、第7、および第8の態様の実施形態のいずれか1つの方法を実行させる処理回路によって実行可能な命令を含むメモリとを含む。
【0055】
第10の態様によれば、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、処理回路によって実行されると、処理回路に第6、第7、および第8の態様の実施形態のいずれか1つの方法を実行させる命令を含む。
【0056】
第11の態様によれば、キャリアが提供される。キャリアは、第10の態様のコンピュータプログラムを含み、電気信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のうちの1つである。
【0057】
第12の態様によれば、物的資産を認証する方法が提供される。方法は、物的資産に関連付けられたタグからの情報の取得を含む。情報は、ユニフォームリソースロケータ(URL)および暗号化された情報を含む。暗号化された情報は、分散型台帳上の暗号トークンおよび物的資産に関する情報に対応する。方法はさらに、URLに基づいて認証サーバに向けた第1のメッセージの送信を含む。第1のメッセージは暗号化された情報を含む。方法はさらに、物的資産の信頼性の表示を含む第2のメッセージの認証サーバからの受信を含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、物的資産に関連付けられたタグは、以下のうちの少なくとも1つである:
(i)近距離無線通信(NFC)チップ、
(ii)クイックレスポンス(QR)コード、
(iii)シリアル番号、
(iv)ブロックチェーンアドレス、または
(v)非代替なトークン(NFT)公開鍵。
【0059】
いくつかの実施形態では、物的資産はソールとアッパーを含む履物であり、物的資産に関連付けられたタグは、以下のうちの少なくとも1つによって物的資産と物理的にリンクされる:
(i)タグをソールに埋め込み、
(ii)アッパーにタグを埋め込み、
(iii)タグをソールに貼り付け、
(iv)タグをアッパーに貼り付け、または
(v)履物の包装にタグを貼り付ける。
【0060】
いくつかの実施形態では、分散型台帳はブロックチェーン台帳である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0061】
第13の態様によれば、物的資産を認証する方法が提供される。方法は、物的資産を認証する第1のメッセージの受信を含む。第1のメッセージは、分散型台帳上の暗号トークンに対応する暗号化された情報および物的資産に関する第1のセットの情報を含む。方法は、暗号化された情報を使用する、暗号トークンおよび物的資産に関する第1の情報セットの取得を含む。方法は、分散型台帳からの、暗号トークンに関連付けられた物的資産に関する第2の情報セットの取得を含む。方法は、第1の情報セットと第2の情報セットとの比較を含む。方法は、比較に基く物的資産の信頼性の決定を含む。方法は、物的資産の判定された信頼性の表示を含むメッセージの送信を含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、方法は、ユーザが暗号トークンの所有者であることの決定をさらに含む。いくつかの実施形態では、分散型台帳はブロックチェーン台帳である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0063】
第14の態様によれば、装置が提供される。装置は、処理回路と、装置に第12および第13の態様の実施形態のいずれか1つの方法を実行させる処理回路によって実行可能な命令を含むメモリとを含む。
【0064】
第15の態様によれば、コンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、処理回路によって実行されると、処理回路に第12および第13の態様の実施形態のいずれか1つの方法を実行させる命令を含む。
【0065】
第16の態様によれば、キャリアが提供される。キャリアは、第15の態様のコンピュータプログラムを含み、電気信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のうちの1つである。
【0066】
第17の態様によれば、デジタル資産に対応する物的資産が提供される。物的資産は、デジタル資産に関連付けられた情報に基づいて物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータに従って製造された1つまたは複数のコンポーネントを含む。物的資産は、物的資産に関連付けられたタグを含み、タグは、ユニフォームリソースロケータ(URL)および暗号化された情報を含む情報を含み、暗号化された情報は、分散型台帳上の暗号トークンおよび物的資産に関する情報に対応する。
【0067】
いくつかの実施形態では、タグは以下のうちの少なくとも1つである:
(i)近距離無線通信(NFC)チップ、
(ii)クイック レスポンス(QR)コード、
(iii)シリアル番号、
(iv)ブロックチェーンアドレス、または
(v)代替不可能なトークン(NFT)公開鍵。
【0068】
いくつかの実施形態では、物的資産はソールとアッパーを含む履物であり、物的資産に関連付けられたタグは、以下のうちの少なくとも1つによって物的資産と物理的にリンクされる:
(i)タグをソールに埋め込み、
(ii)アッパーにタグを埋め込み、
(iii)タグをソールに貼り付け、
(iv)タグをアッパーに貼り付け、または
(v)履物の包装にタグを貼り付ける。
【0069】
いくつかの実施形態では、物的資産は、以下のうちの少なくとも1つ又は複数を含む履物である:
(i)交換可能なソール、
(ii)交換可能なアッパー、
(iii)履物の着用者が感じる感覚をもたらす触覚反応を生み出すことができる電気ファイバー、および
(iv)アプリケーションと通信する電気ファイバー。
【0070】
いくつかの実施形態では、分散型台帳はブロックチェーン台帳である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0071】
添付の図面は、本明細書に組み込まれ、明細書の一部を形成し、様々な実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【
図1】
図1は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産の生成および販売の方法を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産の生成の方法を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産の生成の方法を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産の販売の方法を示すシーケンス図である。
【
図5】
図5は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産の販売の方法を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、いくつかの実施形態に係る物的資産の生成および輸送の方法を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、いくつかの実施形態に係る物的資産の生成および輸送の方法を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法を示すブロック図である。
【
図10】
図10は、いくつかの実施形態に係る暗号トークンをアップグレードする方法を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、いくつかの実施形態に係る暗号トークンをアップグレードする方法を示すシーケンス図である。
【
図12】
図12は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法を示すシーケンス図である。
【
図13】
図13は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法の実装の一例を示すスクリーンショットである。
【
図14】
図14は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法の実装の一例を示すスクリーンショットである。
【
図15】
図15は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法の実装の一例を示すスクリーンショットである。
【
図16】
図16は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法の実装の一例を示すスクリーンショットである。
【
図17】
図17は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法の実装の一例を示すスクリーンショットである。
【
図18】
図18は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法の実装の一例を示すスクリーンショットである。
【
図19】
図19は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法の実装の一例を示すスクリーンショットである。
【
図20】
図20は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法の実装の一例を示すスクリーンショットである。
【
図21】
図21は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法の実装の一例を示すスクリーンショットである。
【
図22】
図22は、いくつかの実施形態に係るデジタルおよび物的資産の二次販売の方法を示すブロック図である。
【
図23】
図23は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産の二次販売の方法を示すシーケンス図である。
【
図24】
図24は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産のその後の販売の方法を示すシーケンス図である。
【
図25】
図25は、いくつかの実施形態に係る購入または統合するデジタル資産の生成の方法を示すシーケンス図である。
【
図26】
図26は、いくつかの実施形態に係る購入または統合するデジタル資産の生成の方法を示すシーケンス図である。
【
図27】
図27は、いくつかの実施形態に係るユーザにより購入されるデジタル資産の生成の方法を示すブロック図である。
【
図28】
図28は、いくつかの実施形態に係るユーザによるデジタル環境でのデジタル資産の購入の方法を示すブロック図である。
【
図29】
図29は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産のレンダリングの方法を示すブロック図である。
【
図30】
図30は、いくつかの実施形態に係る物的資産の証明の方法を示すブロック図である。
【
図31】
図31は、いくつかの実施形態に係る物的資産の証明の方法を示すシーケンス図である。
【
図32】
図32は、いくつかの実施形態に係る物的資産の証明の方法を示すブロック図である。
【
図33】
図33は、いくつかの実施形態に係る物的資産の証明の方法を示すブロック図である。
【
図34】
図34は、いくつかの実施形態に係る通信システムの構造を示すブロック図である。
【
図35】
図35は、いくつかの実施形態に係る装置を示すブロック図である。
【
図36】
図36は、いくつかの実施形態に係る装置を示すブロック図である。
【
図37】
図37は、いくつかの実施形態に係る物的資産を示す。
【
図38】
図38は、いくつかの実施形態に係る物的資産を示す。
【
図39】
図39は、いくつかの実施形態に係る物的資産を示す。
【発明を実施するための形態】
【0073】
図1は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産の作成および販売102の方法を示すブロック
図100である。図示された方法の一部であるいくつかのステップまたは取引は、「オフチェーン」104、つまり、ブロックチェーン台帳などの分散型台帳自体の外側で実行され、図示された方法の一部である他のステップまたは取引が実行される。「ブロックチェーン上」106、つまり、ブロックチェーン台帳などの分散型台帳上であり、分散型の公開台帳に反映され得る。
【0074】
オフチェーンである108で、デジタルスニーカーなどのデジタル資産が作成される。いくつかの実施形態では、任意選択で、110において、作成されたデジタル資産はシリーズの一部であり、シリアル化される。いくつかの実施形態では、任意選択で、112において、デジタル資産は、インタープラネタリーファイルシステム(IPFS)、Sia、またはArweaveなどの分散型ファイル記憶システムにアップロードされ、固有のデジタル指紋が与えられる。これらの実施形態では、ブロックチェーン上にある114で、シリーズのシリアル化されたスマートコントラクトが生成される。
【0075】
ブロックチェーン上にある116で、デジタル資産、例えばERC-721または1155を示すスマートコントラクトが開始される。118で、デジタル資産およびトークンの作成日が記録される。いくつかの実施形態では、任意選択で、120において、第三者環境との統合が記録され、例えば、デジタルスニーカーは、Roblox、Decentraland、Sims、およびFortniteで使用できる。いくつかの実施形態では、任意選択で、122で、第三者統合は、第三者環境で交換可能なブロックチェーンベースのトークン、例えばDecentraland ERC-721として示すことができる。
【0076】
オフチェーンである124で、ユーザ1はデジタル資産を購入する。ブロックチェーン上にある126では、例えば所有者フィールドの更新、取引価格、記録された時間などにより、取引および所有者情報がスマートコントラクトに追加される。いくつかの実施形態では、任意選択で、128において、スマートコントラクトは、事前定義された指示に基づいて、デジタル資産の作成者およびデザイナーに販売収益をプログラム的に分配する。いくつかの実施形態では、任意選択で、130において、企業は、ユーザの要求に応じて回収されるように、企業が所有するデジタルウォレットにユーザのデジタルトークンを保持または管理する。
【0077】
132で、ユーザは、ブロックチェーンベースのウォレットを介してデジタルトークンの所有権を取得する。いくつかの実施形態では、任意選択で、134で、ユーザは追加のブロックチェーントークンを交換して物的資産(例えば、スニーカー)を受け取ることができる。いくつかの実施形態では、任意選択で、136で、複数のユーザが同じ資産に入札するオークションを通じて資産が販売される。
【0078】
いくつかの実施形態では、ユーザは、暗号トークンによって示されるデジタル靴のデザインなどのデジタル資産を受け取るために、自分自身のブロックチェーンウォレットアドレスを有する必要がある。例えば、ユーザは、MetaMask、MyEtherWallet(MEW)、Phantomなどのサービスを使用してブロックチェーンウォレットにサインアップできる。ユーザには分散サーバからウォレットアドレスが割り当てられる。デジタル資産が購入されると、ユーザはメタマスクウォレット、MEW、ファントムウォレットなどのデジタルウォレットで資産を取得する。
【0079】
いくつかの実施形態では、アプリケーション(例えば、Endstateのアプリケーションなどの企業のソフトウェアアプリケーション)は、第三者のアプリケーション(MetaMaskなど)を使用して、ブロックチェーンウォレットを生成する方法と、ブロックチェーンウォレットを現在のアプリケーション(例えば、Endstateのアプリケーション)に接続する方法を、以下に示すようにユーザに指示し得る:
(i)第三者のウォレットソフトウェアをダウンロードし、
(ii)ブラウザ拡張機能をインストールし、
(iii)アプリケーション内でブラウザ拡張機能を1回開始/起動し、および
(iv)デジタル資産および/または物的資産を受け取るために、ウォレットをアプリケーションにリンクする。
【0080】
いくつかの実施形態では、アプリケーション、例えば、Endstateのアプリケーションは、ユーザに代わってブロックチェーンウォレットを開くことができる。アプリケーションは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)または埋め込みフレームを介してMetaMaskなどの第三者アプリケーションを利用することができ、ユーザはアプリケーションを離れることなく、ブロックチェーンウォレットなどの第三者ウォレットにサインアップし得る。いくつかの実施形態では、第三者のウォレットソフトウェアは、ブラウザ拡張機能を使用せずにアプリケーションにリンクされる。いくつかの実施形態では、ユーザは、新しいアカウントを作成するために第三者のウォレットに必要な情報を入力することもでき、その場合、アプリケーションはこのデータを記憶しなくてもよい。
【0081】
いくつかの実施形態では、アプリケーション、例えば、Endstateのアプリケーションは、ユーザに代わってブロックチェーンウォレットを生成し得る。アプリケーションは、以下に示すように、ホストされたウォレットプロバイダーとして機能する:
(i)ユーザのウォレットを作成し、
(ii)ユーザはアプリケーションにログインし、これらの資格情報を使用して、ブロックチェーンウォレットなどのデジタルウォレットにアクセスし、および
(iii)アプリケーションは、ユーザの公開鍵と秘密鍵をデジタル(例えば、ブロックチェーン)ウォレットに記憶する。
【0082】
このタイプのセットアップにより、ユーザは、無記名証書であるブロックチェーンベースの資産を完全に管理する責任を負うことなく、自分の資産にアクセスできるようになる。これにより、新しいユーザがアプリケーションを使用するために必要な手間(friction)/オンボーディング(onboarding)の時間も短縮される。第三者のウォレットプロバイダーは、これらのウォレットを作成に利用され得、代替えとしてユーザのウォレットアドレスを基盤となるブロックチェーンプロトコル上で直接作成し得る。
【0083】
図2は、いくつかの実施形態に係るデジタルアセット作成の方法200を示すブロック図である。企業202は、クライアント204のデジタル資産またはシリーズのデジタル資産の属性およびデザインを指定する。企業202はまた、企業ウォレット206を所有し、企業ウォレット206は、例えば、データの生成、例えば、シリーズの1つまたは複数のNFTの「鋳造(mint)」に使用される、NFTテンプレート208(TemplateNFT)、を所有する。クライアント204は、テンプレート208を使用して、企業ウォレット206が所有するシリーズのNFT210を鋳造する。
【0084】
図3は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産の生成の方法300を示すブロック図である。企業302は、デジタル資産またはシリーズのデジタル資産の属性およびデザインを指定し、それらの属性およびデザインをアプリケーションプログラミングインターフェース(API)304に提供する。API304は、属性やデザインに合わせた、NFTまたはシリーズのNFT306を鋳造に使用される。NFT306は、例えば、企業302が所有するウォレット308によって「所有」されて記憶される。
【0085】
図4は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産販売方法を示すシーケンス
図400である。いくつかの実施形態では、代替不可能トークン(NFT)および/または関連資産などの各暗号トークンの価格は、「トークン結合曲線」によって支配され得る。トークンの価格は固定関数に従って事前に決定され、トークンの価格は供給量の関数となる。例えば、NFTの価格が線形関係(y=x)に従う場合、トークンの価格は、以下の表1に示すように総供給量と一致する。
(表1)線形トークン結合曲線
【0086】
1番目に販売されたトークンの費用は1ETH、2番目に販売されたトークンの費用は2ETHなどとなる。新規ユーザがトークン(例えば、NFT)および/または関連資産を希望した場合、ユーザは、新しいトークン(例えば、NFT)を鋳造するため増分価格支払う意思がある必要がある。ユーザがトークン(例えば、NFT)を販売したい場合、ユーザは機能を1段階下に移動し、1段階下の価格で販売する。この構造により自動的に流動性が生まれ、投機の横行を防ぐ。市場が資産の価格を決定するのに役立つ。
【0087】
いくつかの実施形態では、トークン(例えば、NFT)は、オークションを通じて販売され得る。オークションには多くのバリエーション(iterations)があり、いずれも使用し得る。例えば:
(i)標準オークション:最低開始入札額が設定される。ユーザは段階的に入札を行い、事前に定義された最低価格増分ずつ増加する。オークションは、事前に定義された期間内に新たな最高入札額が提示されなかった場合に終了する。
(ii)ダッチオークション(Dutch Auction):開始最高入札額が設定される。価格は、あらかじめ設定された時間間隔で定期的に減少する。例えば、開始価格は2ETHで、1分ごとに0.01ETHずつ減少する。落札者は降下を「ストップ」入札を行い、その価格で資産を購入する。
【0088】
いくつかの実施形態では、デジタル資産および/または物的資産の作成に対する補償は、スマートコントラクトによって決定される。デジタル資産および/または物的資産の作成者および/または共同制作者に対するロイヤリティは、スマートコントラクトアーキテクチャに組み込むことができる。デジタル資産/NFTおよび関連する物理的アイテムの販売によるすべての収益は、そのNFT/スマートコントラクトに発生し、基盤となるコンピュータコードは、スマートコントラクトで事前に定義された割合に従ってロイヤリティを支払う。いくつかの実施形態では、ロイヤリティは、物的資産の商品価格を差し引いて支払われる。
【0089】
いくつかの実施形態では、デジタル資産および/または物的資産のその後の販売のたびに、オリジナルの作成者および共同制作者にロイヤリティが与えられ得る。例えば、資産の所有者は、販売による収益の一定の事前定義された部分を保持し、オリジナルの作成者は、販売による収益の事前定義された部分を、オリジナル販売のオリジナルの比率、または二次販売に固有の新しい比率に従って分割して受け取る。
【0090】
例えば、デジタルおよび物理的なスニーカーは、第三者によってデザインされ、第三者のアスリートによって支持され、追加の第三者によって宣伝される。この例では、靴の利益(販売価格から商品の作成にかかる費用を差し引いたもの)を次の割合で分配する:
(i)デザイナーに15%
(ii)協力アスリートに25%
(iii)第三者プロモータに10%
(vi)企業に50%
【0091】
次に、次の支払い取引を伴う購入が示される、
図4のシーケンス
図400を参照する:
(i)ユーザA402
(ii)デジタル資産404
(iii)支払契約406
(iv)企業408
(v)デザイナー410
(vi)協力者412
(vii)プロモータ414
【0092】
416で、デジタル資産(例えば、デジタル/物理スニーカーの組み合わせ)404が、ユーザA402によって1.0ETHで購入される。デジタル資産、例えば、NFTが購入されると:
(i)418で、0.50 ETHが企業408に送られ、
(ii)420で、0.15ETHがデザイナー410に送られ、
(iii)422において、0.25ETHが協力者412、例えば協力するアスリートに送られ、
(iv)424において、0.10ETHがプロモータ414、例えば第三者プロモータに送られる。
【0093】
デザイナー、コラボレーター、プロモータは、例えば、ETHを取得することができるブロックチェーンベースのウォレットへの支払いを自動的に取得する。
【0094】
図5は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産販売の方法500を示すブロック図である。企業502は、市場504(例えば、OpenSeaまたは別のNFT市場)で販売する1つまたは複数のNFTをリストアップする。いくつかの実施形態では、企業のNFTは、リストの一部として企業のウォレット506から市場504に転送され得る。ユーザ508は、市場504にリストされている1つまたは複数のNFTに入札し得る。購入が成功すると(例えば、落札)、ユーザ508はNFTを購入する。購入の一部として、購入されたNFT(例えば、NFTに関連付けられた秘密鍵)は、ユーザ508が所有するユーザウォレット510に転送される。
【0095】
図6は、いくつかの実施形態に係る物的資産の作成および配送602の方法を示すブロック
図600である。図示された方法の一部であるいくつかのステップまたは取引は、「オフチェーン」604、つまり、ブロックチェーン台帳などの分散型台帳自体の外側で実行され、図示された方法の一部である他のステップまたは取引が実行される。「ブロックチェーン上」606、つまり、ブロックチェーン台帳などの分散型台帳上で実行され、分散型の公開台帳に反映される可能性がある。
【0096】
オフチェーンである608で、物的資産の生産が開始される。ブロックチェーン上の610では、物的資産の開始日が記録され、スマートコントラクトにタイムスタンプが付けられる。いくつかの実施形態では、任意選択で、612において、製品の生産におけるマイルストーン、つまり、例えば物的資産が、スマートコントラクトに記録され、タイムスタンプが付けられる。
【0097】
オフチェーンである614で、物的資産、例えばスニーカーの製造が完了する。ブロックチェーン上である616で、資産の完了日が記録され、スマートコントラクトにタイムスタンプが付けられる。
【0098】
618で、生成された物的資産は、例えば、物的資産に埋め込まれた、または物的資産上に配置されたNFCチップまたはQRコードを使用して、デジタル資産に「つながれる(tethered)」。620で、物的資産、例えばスニーカーが物流プロバイダーによって引き取られる。いくつかの実施形態では、任意選択で、622で、スマートコントラクトは、物流プロバイダーによって提供される配送更新情報によって自動的に更新される。いくつかの実施形態では、任意選択で、624において、ユーザが物的資産を受け取ると、ユーザは物的資産をスキャンして信頼性を検証する。
【0099】
図7は、いくつかの実施形態に係る物的資産の作成および配送の方法を示すブロック
図700である。ユーザ702は、例えば、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)704に、NFTを識別する情報およびユーザの配送情報を含む情報を送信する。API704は、NFTを交換済みとしてマークし、その情報をブロックチェーン台帳706などの分散型台帳に送信する。また、API704は、NFTをURL(Uniform Resource Locator)に関連付け、その情報をストレージ708に送信する。また、プログラムされていないNFCチップとともに、交換された物的資産の物理仕様も製造710に送信する。製造710は、仕様に従って物理製品を製造し、例えば、NFCチップについては、それを物理製品(例えば、スニーカーのソール)に埋め込む。完成した物理製品は物流712に提供される。
【0100】
API704はまた、NFT、配送情報、およびURLを含む情報を物流712に送信する。物流712は、URLを使用してNFCチップをプログラムする。プロセスの最終ステップで、物理的な製品がユーザ702に発送される。
【0101】
物理製品の製造のために、いくつかの実施形態では、指定されたサイズの靴が作成される。製造プロセス中に、プログラムされていないNFCチップがスニーカーなどの靴に挿入される。完成したら、スニーカーは発送の準備が整う。これには、通常の手段に従ってスニーカーを特定の個人に関連付けることが含まれ得る。このとき、NFCチップは、特定のユーザ+NFTに生成されたURLでプログラムされ得る。その後、靴はプログラムされたチップとともにユーザに配送され、これによりユーザは靴をスキャンして信頼性を検証し、絡み合ったNFTとの関係を理解できる。いくつかの実施形態では、同じURLをQRコードに変換して製品の箱に添付できる。
【0102】
図7を参照して説明するように、NFTチップは製造プロセスの最後にプログラムされるため、スニーカーの内側にチップを配置し、製造/物流プロセスの最後にチップを特定のNFTに関連付けることができる:1)データのリスト(配送先住所、nft、ur)を送信し、;2)スニーカーは空のチップで作られ、:3)配送用に梱包されるとき、チップはnft、urlでプログラムされ、:4)NFT、URLに関連付けられた固有のスニーカーがユーザに発送される。
【0103】
図8は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法800を示すブロック図である。方法800はステップs802から開始し得る。
【0104】
ステップs802は、デジタル資産に対応する物的資産を交換要求の受信を含む。交換要求は、デジタル資産に対応する分散型台帳上の暗号トークンの表示を含む。
【0105】
ステップs804は、交換要求の検証を含む。ステップs806は、物的資産に関する情報を含むように分散型台帳上の暗号トークンの更新を含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、方法は、物的資産の製造を含む。いくつかの実施形態では、方法は、物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータを含むプロンプトを含む第1のメッセージの送信と、第1のメッセージのユーザデバイスへの送信と、1つまたは複数パラメータの1つまたは複数の値に従って物的資産を製造する、1つまたは複数のパラメータの1つまたは複数の値を含む第2のメッセージの受信とを含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、情報は、物的資産が交換された表示を含む。いくつかの実施形態では、方法は、デジタル資産の生成と、分散型台帳上の暗号トークンとしてのデジタル資産に関連する情報の記録とを含む。デジタル資産は、1つまたは複数のデジタルファイルを含み、1つまたは複数のデジタルファイルのそれぞれは、デジタル資産のデジタル表現を含む。前記情報は、デジタル資産を表す第1の暗号ハッシュおよびデジタル資産に関連付けられる所有権情報を少なくとも含む。
【0108】
いくつかの実施形態では、方法は、デジタル資産の購入要求の受信と、購入要求が検証された場合の、ユーザに関連付けられたデジタルウォレットへの暗号化された情報の送信と、取引の記録のためのデジタル台帳の更新と、暗号トークンの取引に関連する情報での更新とを含む。購入要求は、少なくとも暗号トークンおよびユーザに関連付けられたデジタルウォレットを識別する取引情報を含む。暗号化された情報はユーザを暗号トークンにリンクさせる。前記情報は、少なくとも取引に基づく新しい所有権情報を含む。
【0109】
いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数のデジタルファイルのうちのデジタルファイルの分散型ファイル記憶システムへの記憶と、記憶されたデジタルファイルを示す第2の暗号ハッシュの取得とを含む。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、第2の暗号ハッシュを参照する情報をさらに含む。
【0110】
いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数のデジタルファイルのリモートサーバへのアップロードを含む。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、1つまたは複数のデジタルファイルの場所を識別するメタデータをさらに含む。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットは第三者サービスによって提供される。
【0111】
いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはユーザによって生成される。いくつかの実施形態では、購入要求の検証は、購入要求に関連付けられたユーザの決定と、ユーザがオークションでデジタル資産の落札の決定を含む。いくつかの実施形態では、方法は、デジタル資産の価格および物的資産の価格のうちの1つまたは複数に関する情報を含むような暗号トークンの更新をさらに含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、方法は、価格設定情報を使用して、所定の比率を反映するロイヤリティ支払いの決定を含む。いくつかの実施形態では、デジタル資産は、限られた量の同一のデジタル資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、デジタル資産は固有である。いくつかの実施形態では、物的資産は、複数の同一の物的資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、物的資産は、限られた量の同一の物的資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、物的資産は固有の物的資産である。
【0113】
いくつかの実施形態では、方法は、デジタル資産に関連付けられた固有のドメイン名の生成をさらに含み、固有のドメイン名は分散型台帳に第2の暗号トークンとして記録され、第1の暗号トークンと第2の暗号トークンの間に関連付けが存在する。
【0114】
いくつかの実施形態では、固有のドメイン名は、デジタル資産に関する情報を含むウェブページに関連付けられている。いくつかの実施形態では、物的資産は、履物、衣料品、設備、イベントチケット、および機能的資産のうちの1つまたは複数である。いくつかの実施形態では、分散型台帳はブロックチェーン台帳である。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはブロックチェーンベースのウォレットである。
【0115】
いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、イーサリアムリクエストフォーコメント(ERC)標準トークンまたはSolana(SOL)トークンのうちの1つまたは複数である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、特定のアクションに投票および/または参加する能力を含むガバナンストークンである。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のデジタルファイルは、2次元デザインファイルおよび/または3次元デザインファイルを含む。
【0116】
特定の3Dデザインファイルの特性を考慮すると、静的なものもあれば、動的なものもある。一部の3Dファイルは、毎回まったく同じハッシュを生成しない場合がある。デジタルファイルの信頼性を検証するため、および/またはデジタル資産をデジタル環境(ビデオゲーム、仮想現実アプリケーション、拡張現実アプリケーションなど)に統合する一貫したハッシュを作成するために、3Dの性質ファイルを考慮する必要がある。3Dデザインファイルが静的な場合、アプリケーションは3Dファイルをハッシュする。アプリケーションは、アプリケーションでレンダリングする前に3Dファイルのハッシュをチェックする。
【0117】
第三者は、API(例えば、Endstate API)と統合して、環境内で資産をレンダリングする前にハッシュをチェック/検証することができる(例えば、フォートナイトプロモータは、自分のフォートナイトアバターにEndstateスニーカーを置きたいと考えている。プロモータはスニーカーの所有権を示すトークン/認証情報を入力すると、フォートナイトがAPIを呼び出してハッシュを検証する)。
【0118】
3Dデザインファイルが動的である場合、アプリケーション(例えば、Endstateアプリケーション)は、3Dデザインファイルの2Dレンダリングをハッシュする。私たちのアプリケーションは、3Dアーティファクトの構築に使用される2Dデザインファイルをハッシュする。資産がロード/レンダリングされるたびに、2Dファイルのハッシュがブロックチェーン(および/またはEndstatサーバ)に対してチェックされ、検証された2Dファイルを使用して3Dアーティファクトが構築される。第三者は、当社のAPIを使用して2Dデザインファイルを検証する場合がある。検証された場合、第三者は別のAPI呼び出しを実行して、検証された2Dデザインファイルに基づいて3Dアセットを構築する。
【0119】
図9は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法900を示すブロック図である。方法900はステップs902の開始をし得る。
【0120】
ステップs902は、デジタル資産を購入要求の送信を含み、購入要求は、少なくとも暗号トークンおよびデジタルウォレットを識別する取引情報を含む。
【0121】
ステップs904は、デジタルウォレットを暗号トークンに関連付ける情報のデジタルウォレット内での受信を含む。ステップs906は、デジタル資産に対応する物的資産の交換要求の送信を含み、交換要求は、暗号トークンの表示および物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータを含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数のパラメータに従って製造された物的資産の取得を含む。いくつかの実施形態では、デジタル資産は、限られた量の同一のデジタル資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、デジタル資産は固有である。いくつかの実施形態では、物的資産は、複数の同一の物的資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、物的資産は、限られた量の同一の物的資産のうちの1つである。いくつかの実施形態では、物的資産は固有の物的資産である。
【0123】
いくつかの実施形態では、物的資産は、履物、衣料品、設備、イベントチケット、および機能的資産のうちの1つまたは複数である。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはブロックチェーンベースのウォレットである。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、イーサリアムリクエストフォーコメント(ERC)標準トークンまたはSolana(SOL)トークンのうちの1つまたは複数である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、特定のアクションに投票および/または参加する能力を含むガバナンストークンである。
【0124】
いくつかの実施形態では、物的資産は、履物の二酸化炭素排出量を削減する材料から作られた履物であり、以下の1つ以上を含む:
(viii)リサイクル材料から作られたソール、
(ix)リサイクル材料で作られたアッパー、
(x)使用済みのソールまたはその他のリサイクル材料の断片を基材として含み、これらの片を溶解、混合、または再形成して1つに連続して結合されたソール、
(xi)リサイクルされた糸(yarns/threads)をフィラメントとして使用して作られた3Dプリントされたソール、
(xii)リサイクルされた糸(yarns/threads)をフィラメントとして使用して作られた3Dプリントされたアッパー、
(xiii)二酸化炭素ガス(CO2)がソールに物理的に埋め込まれたソール、または
(xiv)二酸化炭素ガス(CO2)が注入される気密ブラダーを備え、これにより、履物の寿命が続く限り炭素を閉じ込めたソール。
【0125】
いくつかの実施形態では、物的資産は、以下のうちの少なくとも1つまたは複数を含む履物である:
(v)交換可能なソール、
(vi)交換可能なアッパー、
(vii)履物の着用者が感じる感覚をもたらす触覚反応を生み出すことができる電気ファイバー、および
(viii)アプリケーションと通信する電気ファイバー。
【0126】
図10は、いくつかの実施形態に係る暗号トークンをアップグレードする方法を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、ユーザの現在のトークン(例えば、NFT)をアップグレードできる。場合によっては、例えば、追加のデータや追加の機能を資産に提供するためにアップグレードが必要になる場合もあれば、任意選択である場合もある。いくつかの実施形態では、アップグレードは、ユーザに自分のウォレットに接続するよう求めることによって達成され得る。アプリケーション(例えば、API)は、アップグレードが必要な可能性のあるNFTを識別できる。APIは、(おそらくデータストレージサブシステム内で)NFTのリストをより簡単に維持できるため、この機能で利用できる。ユーザは、どのNFTをアップグレードするかを選択できる。彼らは、NFTを企業(例えば、Endstate)に転送する取引に署名する。その後、企業は新しい(アップグレードされた)NFTを鋳造し、ユーザのウォレットにドロップできる。エディション情報は保存される。オリジナルのNFTが焼却(バーン)される。歴史的な理由により、以前のNFTへの参照は新しいNFT内に取り込まれ得る。
【0127】
次に
図10を参照する。
図10は、ユーザ1002が、アップグレードのためにNFT1004を提供する。NFT1004は、API1006に転送される。API1006は、アップグレードされたNFTを作成し、ブロックチェーン1008上に情報を記録する。API1006は、オリジナルのNFTを書き込み、アップグレードされたNFTを、例えば、ユーザ1002のデジタルウォレットにドロップする。
【0128】
図11は、いくつかの実施形態に係る暗号トークンをアップグレードする方法を示すシーケンス
図1100である。
【0129】
ユーザがNFTを交換して物理的商品を請求するには、ウォレットにログインし、場合によっては身元を認証する目的でウォレットをEndstateアプリケーションに接続する必要がある。これにより、Endstateシステムはユーザに交換可能なNFTのリストを提供できる。次に、ユーザは交換したいNFTを選択する。次に、ユーザは、交換を希望する物理製品の性質に関する情報(例えば、靴のサイズ)、配送情報および連絡先情報を入力する必要がある。これにより、仕様に従って物理製品を作成し、それに応じて配送できる。その後、Endstateシステムは、交換されたNFTを更新し、NFTに関連付けられた物理的なアイテムの性質(靴のサイズ)に関する情報を記憶し、NFTに関連付けられた暗号化されたチップデータを記憶できる。このデータは、NFTアドレスと交換情報(靴のサイズ)およびソルト(salt)の暗号化されたハッシュである。暗号化された値はURLに付加され、物理的商品に埋め込まれたNFCチップにプログラムされる。NFCチップ上でより小さなURLを使用できるようにするURLキャッシュシステム(つまり、小さなURL)を使用する可能性がある。これらのURLが呼び出されると、暗号化パラメータを使用して適切なURLにリダイレクトされる。
【0130】
ユーザは、Endstateサイトにアクセスし、ウォレットを使用して自分の身元を認証できる。これは、ランダムに生成されたテキスト値に署名するようユーザに求めることによって行われる。これはローカルで秘密鍵を使用して行われる。署名された値はEndstateシステムに送信される。その後、システムはユーザの公開キーを使用して、ユーザが正しい値に署名したことを確認できる。そうであれば、Endstateシステムは認証を行い、ユーザの識別を信頼できるようになる。これは、非ブロックチェーンベースの操作のためにユーザをEndstateサービスにログインさせる手段として機能する。APIは、有効期限が切れるまで使用できるJSON Webトークン(JWT)をユーザに発行できる。
【0131】
次に、
図11のシーケンス
図1100を参照する。
図11は、NFTなどの暗号トークンをアップグレードする例示的なプロセスのステップが示され、以下が含まれる。
(i)ユーザ1102
(ii)クライアント1104
(iii)API1106
(iv)企業1108
【0132】
1110で、ユーザ1102のデジタルウォレットがクライアント1104に接続される。1112で、クライアント1104は、NFTのリストをAPI1106に送信し、1114で、API1106は、アップグレード可能なNFTのリストをAPI1106に送信する。1116で、アップグレード可能なNFTがクライアント1104からユーザ1102に送信される。1118で、ユーザ1102は、アップグレードしたいNFTを選択する。1120で、アップグレードするNFTを識別する情報がクライアント1104に送信される。1122で、クライアント1104は、承認を求めるNFT転送要求をユーザ1102に送信する。1124で、ユーザ1102は、クライアント1104に承認を送信し、1126で、クライアント1104は、ユーザの署名およびアップグレードされるNFTを企業1108に送信する。1128で、企業は、API1106にアップグレードするNFTを送信する。1130で、API1106は、新しく鋳造されたアップグレードされたNFTをユーザ1102のデジタルウォレットにドロップする。1132で、企業1108は、アップグレードされた古いNFTを焼却する。
【0133】
図12は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産を物的資産と交換する方法を示すシーケンス
図1200である。いくつかの実施形態では、各デジタル資産は、それ自体に関連付けられた固有のドメイン名を有する。デジタルデザインファイル/関連資産および関連するNFTは、ドメイン名の所有権を示す別のNFTを所有し得る。いくつかの実施形態では、このNFT/ドメイン名は、分散ネーミングシステムに解決される。例えば、デザインファイルのNFTスマートコントラクトは、Endstate.ethなど、イーサリアムネーミングシステム(ENS)上のドメイン名を示す別のNFTを所有する。
【0134】
いくつかの実施形態では、デザインファイルNFTスマートコントラクトは、ハンドシェイク分散ネーミングインフラストラクチャ上のドメイン名を示す別のNFTを所有する。いくつかの実施形態では、企業(例えば、Endstate)は名前空間/ドメイン拡張子を所有し、各デザイン資産はこの名前空間内に独自のドメインを有する。例えば、企業は/digitalshoes という名前空間(dshoe)を購入して所有することができる。
【0135】
いくつかの実施形態では、例えば、各デジタルスニーカーは、/dshoe名前空間内に対応するドメインを有する。いくつかの実施形態では、ドメイン名はシリアル番号であってもよい。例えば、000001.dshoes。いくつかの実施形態では、ドメイン名は、靴のライン名と固有の識別子であってもよい。例えば、some-shoe-001.dshoes。
【0136】
いくつかの実施形態では、ドメイン名は、デジタルスニーカーが作成されたとき、デザイナー、以前の所有者、以前の販売価格、現在の販売価格、デジタルデザインファイルなどのデジタルスニーカーに関する識別情報を有するウェブサイトに解決される。潜在的な購入者はsome-shoe-001.dshoeにアクセスして、NFTに関するコンテンツや履歴を見つけたり、所有者にオファーを出したりする可能性がある。統合パートナーは、ユーザに承諾を決定する前に、some-shoe-001.dshoeにアクセスして、問題のユーザが所有者であり、アクセスをアクティブ化しているか否かを判断できる。
【0137】
次に、
図12のシーケンス
図1200を参照する。
図12は、デジタル資産を物的資産と交換するプロセスが示されており、次を含む:
(i)ユーザA1202
(ii)クライアント1204
(iii)API1206
(iv)ストレージ1208
(v)NFCチップ1210
【0138】
1212で、ユーザ1202は、自分のデジタルウォレットのクライアント1204への接続を開始する。1214で、クライアント1204は、交換可能なNFTのリストをユーザ###に送信する
【0139】
図13は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法の例示的な実装を示すスクリーンショット1300である。スクリーンショット1300は、交換プロセス1310のステップを示す。
(i)ステップ1:ウォレットを接続し、-1320
(ii)ステップ2:NFTをアップグレードして交換可能にし、-1330
(iii)ステップ3: 物理ペアと交換::サイズを設定し、配送先住所を知らせる-1340
【0140】
図14は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法の例示的な実装を示すスクリーンショット1400である。スクリーンショット1400は、アップグレード可能なNFT1410のリストを示す。NFTは、交換される前にアップグレードされる。
【0141】
図15は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法の例示的な実装を示すスクリーンショット1500である。スクリーンショット1500は、アップグレード可能なNFT1510のリストを示す。00:PREDAWN TUNGSTEN NFT1520がアップグレード中として示されている。ユーザのデジタルウォレット1530は、取引の詳細と、アップグレードを承認するためにユーザによって選択されたプロンプトを示す。
【0142】
図16は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法の例示的な実装を示すスクリーンショット1600である。スクリーンショット1600は、アップグレードが進行中であること、およびアップグレードが完了すると、ユーザが「交換」リストにアップグレードされたNFTを見ることになることを示すポップアップボックス1610を示す。
【0143】
図17は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法の例示的な実装を示すスクリーンショット1700である。スクリーンショット1700は、ユーザがNFTを物理的な00:Predawnスニーカーと交換することができ、ユーザが自分のサイズを設定し、配送先住所を入力する必要があることを示す「REDEEM」リスト1710を示す。
【0144】
図18は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法の例示的な実装を示すスクリーンショット1800である。スクリーンショット1800は、企業(すなわち、Endstate)のスニーカーのサイズ情報1810を示し、これは、ユーザが自分のNFTを交換するプロセスの一部として選択する必要がある。
【0145】
図19は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法の例示的な実装を示すスクリーンショット1900である。スクリーンショット1900は、ユーザが選択したサイズを示し、ユーザに連絡先の詳細と配送先住所を入力するように促す1910。この情報が入力された後、ユーザは自分のデジタルウォレット1920で取引に署名して承認する必要がある。
【0146】
図20は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法の例示的な実装を示すスクリーンショット2000である。スクリーンショット2000は、「おめでとうございます!」を示すポップアップボックス2010を示す。ユーザに、ユーザのEndstate 00:PredawnスニーカーがDrop 0 NFTから正常に交換されたことを伝える。
【0147】
図21は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産を物的資産と交換する方法の例示的な実装を示すスクリーンショット2100である。スクリーンショット2100は、ユーザのウォレット内にあるユーザのEndstate 00:Predawnタングステンスニーカーをデジタル形式で示す。
【0148】
各デジタルスニーカー/資産はシリーズの一部となる。いくつかの実施形態では、特定のシリーズの一部である各スニーカーは、そのシリーズ内の他のスニーカーと同一である。
【0149】
他の実施形態では、各スニーカーは固有の属性を有する。これらの固有の属性は、デジタル資産/NFTまたは物的資産/スニーカーを通じて現れ得る。
【0150】
各スニーカー(物理的およびデジタルの両方)は、独自のデザインを持つことができる。
【0151】
いくつかの実施形態では、物的資産がシリーズ内の他のスニーカーと同一である一方で、デジタルデザインはユーザにとって異なるか、または独特であり得る(またはその逆)。
【0152】
各スニーカーは、アッパーまたはソールにシリアル番号またはブロックチェーンアドレス/NFT公開鍵を印刷できる。
【0153】
各デジタルデザイン/NFTは、独自の特性を伴う可能性がある。例えば、各デジタルデザイン/NFTは、固有のデザイン、シリアル番号、特性、および/またはメッセージを持つ場合がある。
【0154】
例1:デジタルデザイン/NFTがサトシ・ナカモト(ビットコインの創始者)を称えるスニーカーシリーズの一部である場合、シリーズ内の各デジタルスニーカー/NFTは、元のビットコインホワイトペーパーの異なる行または段落を示し得る。このようにして、物理的なスニーカーが同一(または、ほぼ同一)であっても、対応するデジタル資産は依然として独自の固有の特性を持つ。ホワイトペーパーの特定の行/段落は、NFTにメタデータとして記憶される。
【0155】
例2:デジタルデザイン/NFTは、アーティストによってデザインされたスニーカーシリーズの一部であり、各NFT/デジタル資産は、そのアーティストによって作成された異なる芸術作品を示すことができる。物理的なスニーカーは同一またはほぼ同一でああり得るが、デジタルアセット/NFTのデジタルデザインファイルには2つのデザインファイルが含まれ得る。1.物理的なスニーカーを示す。2.特定のNFTに関連付けられた固有の芸術作品を示す。
【0156】
上に列挙した例と同様に、コラボレーターがミュージシャンである場合、各デジタルスニーカー/資産/NFTは、曲の中のラインを示すことができる。企業(例えば、Endstate)はアーティストと協力して、デジタル資産を通じてまったく新しい曲をリリースする。例えば、各デジタル資産は曲内の1つのライン/小節を示す;スニーカー/デジタル資産シリーズは、曲のライン/小節数に制限がある;デジタル資産/スニーカー/NFTを購入したユーザは、全曲がリリースされる前に自分のラインを聞くことができる;その行を含むオーディオファイルは、資産を示すNFTに関連づけられる。オーディオファイルは、メインNFTが所有する別のデジタルトークンとして示され得る。いくつかの実施形態では、シリーズ内のすべての資産が販売されると、完全な曲がリリースされることになる。いくつかの実施形態では、曲中で連続したラインを表すデジタル資産は、資産のランダムなペア(または単一の資産)よりも価値があるであろう。
【0157】
例えば:NFTによって示されるシリーズのデジタル資産および/または物的資産は、イーグルスによる「ホテルカリフォルニア」をリリースする:「You can checkout any time you like(あなたはいつでもチェックアウトできる)」および「But you can never leave!(だが決してここを去る事はできない!)」を示す資産を所有することは、歌詞が曲の中でこの順序で登場するため、貴重な組み合わせである。
【0158】
いくつかの実施形態では、曲の中のライン/バーに結び付けられたデジタル資産の所有により、所有者はその曲の使用料の一部を受け取る資格も得ることができる。例えば、NFT/デジタル資産シリーズがデザインされたとき、アーティストは曲のロイヤリティの10%をNFT所有者と共有することに同意した。ユーザは、合計50小節の曲の2小節を示すデジタルトークン/NFTを所有する。ユーザは、トークン所有者に支払うべきストリーミング ロイヤリティの4%を受け取る権利があり、これは楽曲全体のストリーミングロイヤリティの10%に相当する。
【0159】
図22は、いくつかの実施形態に係る、デジタル資産および物的資産の二次販売2202の方法を示すブロック
図2200である。図示された方法の一部であるいくつかのステップまたは取引は、「オフチェーン」2204、つまり、ブロックチェーン台帳などの分散型台帳自体の外側で実行され、図示された方法の一部である他のステップまたは取引「オンブロックチェーン」2206で実行される、つまり、ブロックチェーン台帳などの分散型台帳上であり、分散型の公開台帳に反映される可能性がある。
【0160】
オフチェーンである2208で、ユーザ1は物理的およびデジタル資産(例えば、スニーカー)を販売したいと考えている。いくつかの実施形態では、任意選択で、2210で、ユーザは、デジタル資産のみ、または物的資産のみを販売し得る。2212で、ユーザは、物理的およびデジタル資産(例えば、スニーカー)を市場で販売するためにリストアップする。2214で、ユーザ2は市場で物理的およびデジタル資産(例えば、スニーカー)を購入する。
【0161】
ブロックチェーン上の2216で、ユーザ1のスニーカートークン(例えば、物的資産およびデジタル資産、例えばスニーカー)とユーザ2の支払いが、エスクローとして機能するスマートコントラクトに入力される。オフチェーンの2218で、ユーザ1がスニーカーを発送し、ブロックチェーン上の2220で、物流プロバイダーが提供する配送更新情報でスマートコントラクトが自動的に更新される。
【0162】
オフチェーンである2222で、ユーザ2はスニーカーを受け取り、NFCチップまたはQRコードをスキャンして信頼性を検証する。ブロックチェーン上の2224で、NFCチップまたはQRコードをスキャンし、アプリケーションによる信頼性の表示により、支払いがユーザ1に提供され、デジタル資産(物的資産(つまりスニーカ)「結合」))がユーザ2に提供される。
【0163】
図23は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産の二次販売の方法を示すシーケンス
図2300である。ここで
図2を参照する。2318および2324で、ユーザA2302はデジタル/物理スニーカーの組み合わせをユーザB2304に4.0ETHで販売する。NFTを購入すると:
【0164】
75%(3.0 ETH)はユーザAに保持され、-2320
【0165】
25%(1.0 ETH)は資産のオリジナルの作成者に分配され、-2322
【0166】
0.15 ETHはデザイナーに、-2328
【0167】
0.25 ETHは、協力者に、-2330
【0168】
0.1 ETHは、プロモータに、-2332
【0169】
0.5 ETHは、企業に、-2326、分配される。
【0170】
このパターンは、その後の資産の売却のたびに継続する。
【0171】
いくつかの実施形態では、資産の最初の所有者も二次販売の利益を得る。
【0172】
この実施形態では、上記の例を拡張すると、デジタル/物理スニーカーの組み合わせが、ユーザAによって1.0ETHで購入される。NFTを購入した場合、収益の分配は上記の例から変わらない:
【0173】
0.15 ETHは、デザイナーに送られ、
【0174】
0.25 ETHは、協力者に、
【0175】
0.10ETHは、プロモータに、
【0176】
0.50 ETHは、企業に、送られる。
【0177】
しかし、この実施形態では、ユーザAがデジタル/物理スニーカーの組み合わせをユーザBに販売するとき、スマートコントラクトは、将来の販売の資金の受取人としてユーザAを含むように更新される(いくつかの実施形態では、「以前のNFTトークンを焼却し、代わりに新しい支払いスキーマを使用して新しいトークンを鋳造する)。ユーザAがユーザBに4.0ETHで売却した場合、収益の分配比率は前のセクションの元の例から変わらない:
【0178】
3.0 ETHはユーザAに保持され、
【0179】
1.0 ETHは、資産のオリジナルの作成者間で分配され、
【0180】
0.15 ETHは、デザイナーに、
【0181】
0.25 ETHは、協力者に、
【0182】
0.1 ETHは、プロモータに、
【0183】
0.5 ETHは、企業に、送られる。
【0184】
取引中に、ユーザAは、二次販売の将来の受益者としてデジタル資産を示すスマートコントラクトライブラリに追加された(または、元のトークンが焼却され、新しいトークンが鋳造され、これには将来の販売の受益者としてユーザAが含まれる)将来の売上の5%を彼らに付与する。
【0185】
次に、ユーザBがデジタル/物的資産をユーザCに4.0ETHで売却した場合、売却の収益は、以下のように分配される。
(i)75%(3.0 ETH)は、ユーザBに保持され、
(ii)25%(1.0 ETH)は、資産のオリジナルの作成者とオリジナルの所有者に分配され、
(iii)0.1425 ETHは、デザイナーに(14.25%)、
(iv)0.2375 ETHは、協力者に(23.75%)、
(v)0.095 ETHは、プロモータに(9.5%)、
(vi)0.475 ETHは、企業に(47.5%)、
(vii)0.05 ETHは、ユーザAに(5%)、分配される。
【0186】
図24は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産のその後の販売の方法を示すシーケンス図である。
【0187】
いくつかの実施形態では、その後の各所有者は、台帳に記録された受益者のリストに追加され得る(すなわち、資産の履歴における各以前の所有者は、その後の資産の各売却から利益を受ける)。他の実施形態では、各新しい所有者が以前の販売の収益権を保持する際に以前の所有者に代わることができる。(例えば、ユーザCが新しいユーザDに販売した場合、ユーザBがユーザAに代わってコミッションを受け取る)。このように、ユーザは将来の販売の利益を得ることを妨げられないため、より積極的に資産を売却するであろう。
【0188】
いくつかの実施形態では、資産の最初の購入者(上記の例では「ユーザA」)は、ロイヤリティ権を永久に保持する。後続のユーザは、新規ユーザへの直接販売からのみ利益を得ることができる(つまり、ユーザCがユーザDに販売した場合、ユーザBはロイヤリティを受け取らない)。このように、ユーザは、将来の資産の販売から受動的に利益を得ることができるため、最初に資産を所有することが奨励される。
【0189】
いくつかの実施形態では、協力者(例えば、アーティスト、デザイナー、またはアスリート)との各コラボレーションは、「シリーズLLC」構造を使用して、新しいLLCの下で構造化できる。この実施形態では、マスターLLCが存在し、各新しいコラボレーションは、マスターLLCの下のサブセットとしての新しいLLCとなる。これにより、販売とロイヤリティからのすべての収益が同じエンティティに発生することが可能になり、協力者と企業(例えば、Endstate)の間で分割できる。
【0190】
この構造により、協力者は、企業(例えば、Endstate)と協力して作成された資産に関連するアート、デザイン、およびビジネス機能の方向性において、より積極的な役割を果たすことも可能になる。
【0191】
いくつかの実施形態では、企業(例えば、Endstate)は、新進気鋭のデザイナーと協力する。このデザインフェローシッププログラムでは、パートナーデザイナーがスニーカーやその他のデジタルおよび/または物理的な資産をデザインする。Endstateの技術は、各資産をデジタル収集品に変える。NFTであるため、各資産はブロックチェーンアーキテクチャを使用して認定および認証される。これらの資産は、その信頼性と希少性により、アーティストの人気が高まるにつれて価値が高まる。これにより、消費者は新進気鋭のアーティストの推測が可能になり、奨励される。企業(例えば、Endstate)は、新進気鋭のアーティストやデザイナーと協力してデジタルおよび物理的な資産を作成するデザインフェローシッププログラムを作成する。デザイナーには、いくつかの利点がある:(i)スニーカー/デザイン企業と協力して自分の作品を宣伝できる;(ii)元の売上の一部の補償を受ける;(iii))彼らの仕事に対する潜在的な将来の評価のプラス面に参加できる;(iv)新進気鋭のアーティストがキャリアと商業的成功を収める機会を増やす;および/または、(v)有名/成功した靴デザイナーと仕事をする/その指導を受けることができる。
【0192】
いくつかの実施形態では、デジタル資産および/または物的資産は、解放される前に一定期間保持されることで「エイジング(aged)」される。「エイジング」された資産/スニーカーの価値は高くなる。例えば、スニーカーは次のいずれかのヴィンテージで保管される:1年、2年、3年、5年、10年、12年、14年、18年など。
【0193】
いくつかの実施形態では、企業は、デジタル資産および/または物的資産の特定のライン/シリーズの自社の売れ残った在庫を「購入」し、それらを「エイジング」させ、時間の経過とともに異なるヴィンテージをリリースすることができる。
【0194】
いくつかの実施形態では、ユーザは、スニーカーを一定期間保持することでスニーカーを「エイジング」させることに対して報酬を得ることができる。
【0195】
ユーザが資産の物理的な所有権を取得せずに資産の価格を推測できるようにするために、企業はユーザに代わって物理的なスニーカーを保有してもよい。ユーザはデジタル資産を受け取り、物理的商品の損傷や紛失を心配することなく、適用可能なデジタル環境でそれを使用できる。
【0196】
これにより、デジタル資産/NFTの取引/販売がはるかに容易になるであろう。
【0197】
図24に示すように、ユーザC2406は、ユーザB2404からデジタル資産を4ETHで購入する。2422で、3ETH(75%)がユーザBに送られる。2424で、1ETHが以下のように分配される:2430で、47.5%または0.475ETHが企業に送られ、2432で、14.2%または0.1425ETHがデザイナーに送られ、2434で23.75%または0.2375ETHが協力者に送られ、および、2436で9.5%または0.095ETH、またはプロモータに送信される。2426で、デジタル資産の所有権がユーザCに移転される。2428で、5%または0.05ETHがユーザAに移転される。
【0198】
「未交換(unredeemed)」物理スニーカーは、対応するERC-20またはERC-721トークンによって示すことができる。このトークンは、プリンシパルトークンNFT契約によって所有され、物理ペアをユーザに発送するために交換される(つまり、焼却される)ことができる。このように、スニーカーの物理的なペアがオリジナルの所有者または資産のその後の所有者によって交換されたかどうかについて不確実性がなくなる。
【0199】
いくつかの実施形態では、NFT/デジタルスニーカーは、物理的スニーカーから分離(「切断(severed)」)される。例えば、ユーザはデジタル資産/NFTを販売している間、物理的スニーカーを所有するトークンを保持でき、および/またはユーザは物理的商品を販売している間、デジタル資産/NFTを保持できる。
【0200】
図25は、いくつかの実施形態に係る、購入および統合のデジタル資産を生成する方法を示すシーケンス図である。
【0201】
いくつかの実施形態では、デジタル資産/NFTの所有により、ユーザは「実生活」(IRL)で体験する資格を得ることができる。例えば、特定のNFTまたはシリーズのNFTの所有者は、コンサートチケットやスポーツイベントのチケットを受け取る場合がある。
【0202】
いくつかの実施形態では、特定のシリーズのデジタル資産/NFTは、コンサートのバックステージパスまたはスポーツイベントのフィールドパスなどの固有の体験をユーザに与えるであろう。
【0203】
いくつかの実施形態では、これらの経験は、デジタル資産/NFTまたは物的資産の作成をデザインし、後援し、またはその他の方法でインスピレーションを与えた協力者に結び付けられるであろう。
【0204】
いくつかの実施形態では、デジタル資産/NFTは、ビデオゲーム、仮想世界、オンライン会議、仮想現実、拡張現実などのデジタル環境で使用可能となる。
【0205】
いくつかの実施形態では、デジタルトークン/資産/NFTは、衣料品、機器、または他の機能的資産のデジタルデザインを示す。このデジタルデザインは、既存のデジタル/仮想環境に組み込むことができる。ユーザは、仮想世界/ゲームのネイティブ環境内で自分のNFTを「交換」する。いくつかの実施形態では、企業は、第三者のデジタル環境で適切にレンダリングされるデザインファイルをユーザに提供する。それぞれのデジタル環境の統合は、デジタルトークン/資産で表現される。NFTは、そのデザインファイルの統合のリストが含まれており、リストされた各統合は、ユーザがその環境内でデジタル資産を使用/交換できることを意味する。
【0206】
例えば、ユーザはデジタルスニーカーを購入し、デジタルスニーカーは代替不可能なブロックチェーントークンによって表され、このトークンにはデジタル資産に利用可能な統合のリストが含まれる。この例では、ユーザは Fortnite、The Sims、Decentraland、Robloxなどで資産を使用できる。各デジタル環境の特殊性のため、各デジタルデザインファイルは統合ごとに固有である必要がある。一部のデジタル環境では、共通のグラフィックレンダリングプロトコル(UnityやUnreal Engineなど)を共有し得る。さまざまな環境で既知の一般的なファイル形式を使用すると、デジタル資産(この例では、スニーカー)を、そのファイルタイプがサポートされているあらゆる環境で使用できるようになる。
【0207】
例えば、.FBXフォーマットのファイルは、.FBXファイルのレンダリングがサポートされている任意のデジタル環境で使用できる。
【0208】
そのようなファイルは、ファイルがどこでどのように「作られる(rigged)」べきか、または使用される(すなわち、スニーカーがアバターの足に取り付けられる)べきか、に関するメタデータを含むことができる。
【0209】
デジタルデザインファイルは、Arweaveなどの分散型ファイルストレージネットワークに記憶されるであろう。デジタル環境は、NFTのメタデータをクエリして、レンダリングに適した形式のファイルを見つける。
【0210】
いくつかの実施形態では、このファイルフォーマットは、デジタル環境による識別を容易にするためにタグ付けされるであろう。
【0211】
他の実施形態では、ファイルは従来のクラウドベースのサーバに保存されるであろう。次に、デジタル環境はAPIを呼び出して、その環境でレンダリングされる正しい形式のファイルを見つける。いくつかの実施形態では、各デジタルデザインファイルは、主要なNFT/ブロックチェーンベースの資産の「サブ資産」となる。
【0212】
上記の例に基づいて、Fortnite、The Sims、Decentraland、およびRoblox用のサブ資産/トークンが存在する。各サブ資産は、それぞれの環境が資産を認識し、その環境で資産をレンダリングできるようにデザインされた独自のデジタルデザインファイルが含まれる。
【0213】
いくつかの実施形態では、メインNFTは物理的なスニーカーも「所有」する。
【0214】
いくつかの実施形態では、サブ資産はメインNFTとは別に転送可能ではない。
【0215】
他の実施形態では、各サブ資産はメインNFTとは別に転送可能である。
【0216】
いくつかの実施形態では、デジタル資産は、拡張現実が可能なデジタルデバイス(例えば、スマートフォンとソフトウェアアプリケーションを組み合わせたもの)のレンズを通して見るときに、ユーザがデジタル資産を「着用」できるように、拡張現実アプリケーションと組み合わせることができる。デジタル資産はユーザが着用しているように見える。例えば、デジタルスニーカーはユーザの足の上にあるように見える。
【0217】
いくつかの実施形態では、ユーザは、拡張現実を使用して、特定の物理的場所にあるデジタル資産/スニーカーを「検索」し得る。
【0218】
ユーザは、特定の物理的場所(店舗など)を訪問し、および/またはスカベンジャーハントなどのタスクを完了することに対して、トークンおよび/または物的資産で報酬を得ることができる。
【0219】
いくつかの実施形態では、ユーザは、拡張現実を使用して発見または獲得したトークン/および/またはデジタル資産を物理的なスニーカーと交換できてもよい。
【0220】
2514で、企業2510は、靴などのデジタル資産2506を作成する。2516で、企業は、ENSサイト2508で資産を有するドメインを登録する。2518で、ENSサイトは、デジタル資産に対応するエントリを参照する。2520で、ユーザAはデジタル資産を購入する。2522で、販売および所有権履歴がENSサイト2508に送信される。
【0221】
2524で、ユーザAは購入アドオンを含めることができる。2526で、企業2510は、デジタル資産2506との統合を作成する。2528で、デジタル資産2506は、ENSサイト2508と統合される。
【0222】
2530で、ユーザB2504はデジタル資産2506を購入する。2532で、販売/所有権履歴がENSサイト2508に送信される。
【0223】
2534で、ユーザBは、コンテンツへのアクセス要求をインテグレータ2512に送信する。2536で、インテグレータは、ENSサイト上の資産エントリを参照する。2538で、所有者/統合ステータスがインテグレータに送信される。2540で、インテグレータはユーザBにアクセスを許可する。
【0224】
図26は、いくつかの実施形態に係る、購入および統合のデジタル資産を生成する方法を示すシーケンス図である。
【0225】
いくつかの実施形態では、デジタル資産またはその属性の状態は、ユーザがとった特定のアクションに基づいて変化するであろう。ユーザは、以下のいずれかの例に基づいて、デジタル資産の特定のエクスペリエンスまたは特性を「ロック解除」できる:
(i)ビデオゲームまたはその他の仮想環境でデジタル資産を利用する。
(ii)ビデオ ゲーム内で特定のアクションを実行するか、仮想環境内でのプレイ時間や実績のマイルストーンに到達する。
(iii)他のユーザにデジタル資産および/または物的資産の購入を紹介する。
(iv)企業が作成した一定数のデジタル/物的資産を所有する。および/または、
(v)スカベンジャーハントに参加する。
【0226】
いくつかの実施形態では、ユーザは、ERC-20(代替可能)トークンの形態で報酬ポイントを蓄積できる。他の実施形態では、ユーザは、代替不可能なトークンまたはブロックチェーンに関連付けられていないデジタルトークンの形で報酬ポイントを獲得できる。プラットフォーム上で特定のアクションを実行すると、報酬ポイントを獲得できる場合がある;購入、販売、または取引;新しい資産/NFTおよび/またはスニーカーの購入時のお気に入り(「ラインのカット」)取得に使用されたこと;および/または新しい資産/NFTおよび/またはスニーカーの購入価格に使用されたこと。
【0227】
いくつかの実施形態では、特定のシリーズで利用可能なデジタル資産/NFTおよび/または物理的なスニーカーの数量が限られていてもよい。資産の購入を希望するすべてのユーザが購入できるのではない。このような場合、ユーザは、限定版資産の購入に選ばれなかった慰めとしてポイント/トークンを獲得してもよい。これらのトークンは、将来の限定版リリースを購入するより良い機会をユーザに与えるために使用されてもよい(ランダムな宝くじで別のエントリを獲得するのと同じである)。場合によっては、ユーザがこれらの慰めトークンを十分に貯めた場合、それらを交換して将来の資産を購入する権利を保証することができる。
【0228】
いくつかの実施形態では、デジタルトークン(ERC-20またはERC-721)を「ガバナンストークン」として利用し得る。この実施形態では、ガバナンストークンの所有権により、ユーザは、企業(例えば、Endstate)エコシステム内で行われる特定のアクションに投票および/または参加し得る。ガバナンストークンは、どのアーティスト/デザイナー/アスリートとコラボレーションするかの投票に使用し得る;エコシステム内の特定の商品の販売に対して報酬および/または配当を獲得する;ガバナンストークンの保有者に与えられる報酬/配当の性質について投票する;および/または、特定の資産を購入する保証された権利を受け取る。
【0229】
2610で、ユーザA2602はインテグレータ2608を訪問する。2612で、デジタル資産の所有権がチェックされる。2614および2616で、ユーザAはデジタル資産2604の所有権を証明する。2618で、インテグレータはユーザAにアクセスを許可する。2620で、ユーザAがインテグレータに入る。
【0230】
2622で、ユーザB2606はインテグレータ2608を訪問する。2624で、インテグレータはデジタル資産の所有権をチェックする。ユーザBが所有権証明を提示できない場合、2626でインテグレータはユーザBのアクセスを拒否する。
【0231】
図27は、いくつかの実施形態に係る、ユーザにより購入されるデジタル資産を生成する方法2700を示すブロック図である。方法2700は、ステップs2702から開始され得る。
【0232】
ステップs2702は、複数のデジタルファイルを含むデジタル資産の生成を含み、複数のデジタルファイルのそれぞれのデジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境でデジタル資産をレンダリングするそれぞれのファイルフォーマットでのデジタル資産のデジタル表現を含む。
【0233】
ステップs2704は、デジタル資産に関連する情報を暗号トークンとして分散型台帳への記録を含み、前記情報は、デジタル資産を示す暗号ハッシュ、デジタル資産に関連付けられた所有権情報、およびデジタル資産に関連付けられた複数のデジタルファイルの場所を識別するメタデータを少なくとも含む。
【0234】
ステップs2706は、暗号トークンおよびユーザに関連付けられたデジタルウォレットを識別する取引情報を含むデジタル資産の購入要求の受信を含む。ステップs2708は、要求の検証がされた場合の、ユーザの暗号トークンにリンクするユーザ情報に関連付けられたデジタルウォレットへの送信を含む。
【0235】
いくつかの実施形態では、方法は、複数のデジタルファイルのうちの1つまたは複数の分散型ファイル記憶システムへの記憶と、記憶された1つまたは複数のデジタルファイルのそれぞれの固有の暗号ハッシュの取得とを含む。いくつかの実施形態では、暗号トークンは、取得された固有の暗号ハッシュを参照する情報をさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、複数のデジタルファイルのうちの1つまたは複数のリモートサーバへの記憶をさらに含む。
【0236】
いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルのうちの少なくとも1つは、それぞれのコンピューティング環境における少なくとも1つのデジタルファイルの互換性または使用の少なくとも1つに関する情報を含む。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)アプリケーションのうちの1つまたは複数を含むエクステンデッドリアリティ(XR)環境である。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、物理環境上の拡張現実(AR)オーバーレイである。
【0237】
いくつかの実施形態では、分散型台帳はブロックチェーン台帳である。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはブロックチェーンベースのウォレットである。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0238】
図28は、いくつかの実施形態に係る、ユーザによってデジタル環境でデジタル資産が購入される方法2800を示すブロック図である。方法2800はステップs2802から開始し得る。
【0239】
ステップs2802は、デジタル資産を購入するため、第1のコンピューティングプラットフォームに向けた第1の要求の送信を含む。デジタル資産は複数のデジタルファイルに関連付けられる。複数のデジタルファイルのそれぞれのデジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境でデジタル資産をレンダリングするためのそれぞれのファイルフォーマットでのデジタル資産のデジタル表現を含む。
【0240】
ステップs2804は、第1の要求に応答して、ユーザに関連付けられたデジタルウォレット内の暗号化された情報の受信を含む。暗号化された情報はウォレットをデジタル資産を示す暗号トークンに関連付ける。前記暗号トークンは、デジタル資産に関連付けられた複数のデジタルファイルの場所に関するメタデータを含む。
【0241】
ステップs2806は、それぞれのコンピューティング環境においてデジタル資産の表示をレンダリングする要求の生成を含み、この要求は暗号トークンの識別を含む。ステップs2808は、第2のコンピューティングプラットフォームへの要求の送信を含み、ステップs2810は、それぞれのコンピューティング環境で生成されたデジタル資産のレンダリングの受信を含む。
【0242】
いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)アプリケーションのうちの1つまたは複数を含むエクステンデッドリアリティ(XR)環境である。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、物理環境上の拡張現実(AR)オーバーレイである。いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルのうちの少なくとも1つは、それぞれのコンピューティング環境におけるデジタルファイルの互換性または使用の少なくとも1つに関する情報を含む。
【0243】
いくつかの実施形態では、第1の要求は、ゲームプレイマイルストーンの達成に応答して生成される。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットはブロックチェーンベースのウォレットである。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0244】
図29は、いくつかの実施形態に係るデジタル資産をレンダリングする方法2900を示すブロック図である。方法2900は、ステップs2902で開始し得る。
【0245】
ステップs2902は、コンピューティングプラットフォームにおいて、暗号トークンの識別を含む要求の受信を含む。暗号トークンは、複数のデジタルファイルの場所に関連付けられたデジタル資産を示す。複数のデジタルファイルのそれぞれのデジタルファイルは、それぞれのコンピューティング環境でデジタル資産をレンダリングするそれぞれのファイルフォーマットでのデジタル資産のデジタル表現を含む。
【0246】
ステップs2904は、それぞれのファイルフォーマットまたはそれぞれのコンピューティング環境のうちの少なくとも1つに基づく、複数のデジタルファイルからデジタルファイルの選択を含む。ステップs2906は、選択されたデジタルファイルをその場所からの取得を含む。ステップs2908は、取得されたデジタルファイルに基づく、コンピューティングプラットフォームのそれぞれのコンピューティング環境でのデジタル資産のレンダリングの生成を含む。
【0247】
いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルは分散ファイルシステムに記憶される。いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルはリモートサーバに記憶される。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)アプリケーションのうちの1つまたは複数を含むエクステンデッドリアリティ(XR)環境である。いくつかの実施形態では、それぞれのコンピューティング環境は、物理環境上の拡張現実(AR)オーバーレイである。いくつかの実施形態では、複数のデジタルファイルのうちの少なくとも1つは、それぞれのコンピューティング環境におけるデジタル資産の使用に関する情報を含む。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0248】
図30は、いくつかの実施形態に係る物的資産を認証する方法を示すブロック図である。
【0249】
ユーザは、物理製品内に埋め込まれたNFCチップをスキャンできるであろう。これにより、プログラムされたURLが引き抜かれる(pull up)。サイトにアクセスすると、システムがサイト内のコンテンツをデコードできるようになる。これは、セキュリティ上の理由からAPIを通じて行われる。APIは暗号化された情報(例えば、NFTや靴のサイズ)を返すことができる。その後、サイトはその情報を使用してスニーカーの信頼性を主張できるようになる。所有者を主張できるだけでなく、NFT上のメタデータ(靴のサイズ)とエンコードされたペイロードのメタデータを比較することもできる。
【0250】
図30に示すように、ユーザ3002はクライアント3004を使用してNFCチップをスキャンできる。クライアントは、API3006に要求を送信して、URLのコンテンツをデコードする。API3006は、コンテンツに基づいて記憶システム3010内のNFTを検索する。クライアント3004はまた、NFCを含む物理製品を認証するために、ブロックチェーン3008上の情報を検索するために1つまたは複数のデータアサーションを送信もできる。
【0251】
図31は、いくつかの実施形態に係る物的資産を認証する方法を示すシーケンス図である。
【0252】
いくつかの実施形態では、ユーザは、NFCチップを使用して自分の商品のスキャンによって、自分の物理的商品の正当性を認証できる。
【0253】
いくつかの実施形態では、ユーザは、QRコードを使用して自分の商品のスキャンによって、自分の物理的商品の正当性を認証できる。
【0254】
どちらの場合も、結果として得られるスキャンは、ブロックチェーン内の対応するデジタル資産の参照により、物理的商品を認証する。
【0255】
いくつかの実施形態では、(NFC、QR、または他の技術によって)物理的商品をスキャンすると、物的資産がユーザのデジタル資産に「繋がれる(tether)」。
【0256】
いくつかの実施形態では、物理的商品のスキャンにより、ユーザは自分のウォレット内の資産の所有権を得ることができる。
【0257】
いくつかの実施形態では、ユーザが商品をスキャンして所有権を取得すると、路上でランダムな通行人によってNFC/QRがスキャンされないように、デジタルスキャンおよび/またはウォレットの所有権を「ロック」することができる。または、シューズがジムのロッカーなどに放置されている場合も同様である。
【0258】
いくつかの実施形態では、NFC/QRをスキャンすると、その特定の物理的商品についてブロックチェーン記録にクエリが実行され、正しい物理的商品を受け取ったことが認証される。ユーザは、公開キーおよび/または秘密キーを使用して認証される。ユーザが購入したデジタル資産はユーザのデジタルウォレットにすでに入力されており、ブロックチェーンにクエリを実行すると、受け取った物理ペアがすでに所有しているデジタルペアの双子であることが確認される。
【0259】
いくつかの実施形態では、企業は、NFC/QRおよび/またはNFTがスキャンされるとすぐにペアリングできるように、NFC/QRおよび/またはNFTを「準備」してもよい。
【0260】
ユーザは、自分の物理製品内に埋め込まれたNFCチップをスキャンすることができるであろう。これにより、プログラムされたURLが引き抜かれる。サイトにアクセスすると、システムがコンテンツをデコードできるようになる。これは、セキュリティ上の理由からAPIを通じて行われる。API は暗号化された情報(例えば、NFTや靴のサイズ)を返すことができる。その後、サイトはその情報を使用してスニーカーの信頼性を主張できるようになる。ITは所有者を主張したり、NFT上のメタデータ(靴のサイズ)とエンコードされたペイロードのメタデータを比較できる。
【0261】
図31は、方法3100を示す。3114で、ユーザ3102は、靴などの物理製品上のNFCチップ3104をスキャンする。3116で、ユーザは、NFCチップからスキャンされたエンコードされた情報を含むURLを取得する。3118で、ユーザは、クライアント3106によってホストされる認証サイトに誘導される。3120で、クライアントは、符号化された情報をAPI3110に送信する。3122で、APIは、記憶システム3112内の符号化された情報を検索する。3124で、記憶システムは、NFTトークンアドレスと、靴のサイズなどの物理的な製品に関する情報を返す。3126で、APIは、NFTトークンアドレスおよび物理製品に関する情報をクライアントに送信する。3128で、クライアントは、NFTトークンアドレスを使用してNFTトークン3108に関するデータを取得する。3130で、靴のサイズなどの物理製品に関する情報がトークンから取得される。3132で、クライアントは、ユーザがNFTトークンの所有者であると主張する。3134で、クライアントは、NFTとストレージユニットから取得した製品に関する情報を比較する。3136で、クライアントは、所有権情報および/または比較に基づいて製品が本物であることを示す。
【0262】
図32は、いくつかの実施形態に係る物的資産を認証する方法3200を示すブロック図である。方法3200は、ステップs3202から開始し得る。
【0263】
ステップs3202は、物的資産に関連付けられたタグからの情報の取得を含み、この情報は、ユニフォームリソースロケータ(URL)および暗号化された情報を含み、暗号化された情報は、分散型台帳上の暗号トークンおよび物的資産に関する情報に対応する。
【0264】
ステップs3204は、URLに基づいて認証サーバに向けての第1のメッセージの送信を含み、第1のメッセージは暗号化された情報を含む。ステップs3206は、物的資産の信頼性の表示を含む第2のメッセージの認証サーバからの受信を含む。
【0265】
いくつかの実施形態では、物的資産に関連付けられたタグは、以下のうちの少なくとも1つである:
(i)近距離無線通信(NFC)チップ、
(ii)クイックレスポンス(QR)コード、
(iii)シリアル番号、
(iv)ブロックチェーンアドレス、または
(v)代替不可能なトークン(NFT)公開鍵。
【0266】
いくつかの実施形態では、物的資産はソールとアッパーを含む履物であり、物的資産に関連付けられたタグは、以下のうちの少なくとも1つによって物的資産と物理的に関連付けられる。
(i)タグをソールに埋め込み、
(ii)アッパーにタグを埋め込み、
(iii)タグをソールに貼り付け、
(iv)タグをアッパーに貼り付け、または
(v)履物の包装にタグを貼り付ける。
【0267】
いくつかの実施形態では、分散型台帳はブロックチェーン台帳である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0268】
図33は、いくつかの実施形態に係る物的資産を認証する方法3300を示すブロック図である。方法3300は、ステップs3302から開始できる。
【0269】
ステップs3302は、物的資産を認証する第1のメッセージの受信を含み、第1のメッセージは、分散型台帳上の暗号トークンに対応する暗号化された情報および物的資産に関する第1のセットの情報を含む。
【0270】
ステップs3304は、暗号化された情報を使用して、暗号トークンおよび物的資産に関する第1の情報セットの取得を含み、ステップs3306は、暗号トークンに関連付けられた物的資産に関する第2の情報セットの分散型台帳からの回収を含む。
【0271】
ステップs3308は、第1の情報セットと第2の情報セットとの比較を含み、ステップs3310は、比較に基づく物的資産の信頼性の決定を含む。ステップs3312は、物的資産の決定された信頼性の表示を含むメッセージの送信を含む。
【0272】
いくつかの実施形態では、方法は、ユーザが暗号トークンの所有者であることを決定するステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、分散型台帳はブロックチェーン台帳である。いくつかの実施形態では、暗号トークンは非代替トークン(NFT)である。
【0273】
次に
図34を参照する。
図34は、いくつかの実施形態に係る通信システムの例示的なアーキテクチャが示される。システム3400は、通信ネットワーク3404(例えば、インターネット)を通じて1つまたは複数のユーザデバイス3405と通信する少なくとも1つのリモートデバイス3410を含む。ユーザデバイスの例には、コンピュータ3420(例えば、ラップトップまたはデスクトップ)、タブレット3425(例えば、iPad(登録商標))、およびモバイルデバイス3430(例えば、iPhone(登録商標)などのスマートフォン)が含まれる。リモートデバイス3410の一例にはサーバが含まれる。本明細書に開示される方法および装置は、例えば、ユーザ/クライアントサーバ実装として、ピアツーピア実装として、分散アプリケーション実装として、ユーザデバイス3405上で実行されるスタンドアロンアプリケーションとして、などとして展開され得る。
【0274】
ユーザデバイス3405は、ネットワーク3404を介して1つまたは複数のリモートデバイス3410と通信できる。リモートデバイス3410は、本明細書に開示される方法を実行するコンピュータプログラムを生成、維持、およびホストする。リモートデバイス3410は、例えば、ウェブページ(例えば、HTMLドキュメント)および本明細書に開示される方法を具体化および/または実装する他のアプリケーションを生成、維持およびホストし得る。リモートデバイス3410は、データストレージサービス、セキュリティサービスなどの、動的ウェブページのレンダリングに関連するサービスを含む。したがって、例えば、javascript/jquery、HTML5、CSS2/3、およびSSL、MySQL、PHP、SOAPなどの機能など、本明細書で開示されるメソッドを実行するため、リモートデバイス3410は、従来のハードウェア構成を含むことができ、ウェブサーバ機能を実行するソフトウェアおよび/またはファームウェアを装備できる。
【0275】
リモートデバイス3410は、1つまたは複数のローカルまたはリモートのメモリシステムまたはユニットを含むことができるデータストレージ設備と結合することができ、データ、メディア、グラフィックス、HTMLドキュメント、XMLドキュメントなどを記憶する1つまたは複数のデータベースおよび/またはファイルシステムを含むことができる。
【0276】
図35は、いくつかの実施形態に係る、装置3500(例えば、ネットワークノード、接続されたデバイスなど)のブロック図である。
図35に示すように、装置は、1つまたは複数のプロセッサ(P)3504(例えば、汎用マイクロプロセッサおよび/または特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの1つまたは複数の他のプロセッサ)を含むことができる処理回路(PC)3502)を備えることができる。ネットワークインタフェース3506は、ネットワークインタフェース3506が接続されるネットワーク3512(例えば、インターネットプロトコル(IP)ネットワーク)に接続された他のコンピューティングデバイスにデータを送信し、そこからデータを受信できるようにする送信機(Tx)3508および受信機(Rx)3510を備える。ローカルストレージユニット(別名「データ記憶システム」)3514は、1つまたは複数の不揮発性ストレージデバイスおよび/または1つまたは複数の揮発性ストレージデバイスを含み得る。PC3502がプログラマブルプロセッサを含む実施形態では、コンピュータプログラム製品(CPP)3516が提供され得る。CPP3516は、コンピュータ可読命令(CRI)3522を含むコンピュータプログラム(CP)3520を記憶するコンピュータ可読媒体(CRM)3518を含む。CRM3518は、磁気媒体(例えば、ハードディスク)、光媒体、記憶装置(例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ)などの非一時的なコンピュータ可読媒体であり得る。いくつかの実施形態では、CP3520のCRI3522は、PC3502によって実行されると、CRI3522が装置3500に本明細書で説明されるステップ(例えば、ブロック図を参照して本明細書で説明されるステップ)を実行する。他の実施形態では、装置は、コードを必要とせずに、本明細書で説明されるステップを実行し得る。すなわち、例えば、PC3502は、1つまたは複数のASICのみで構成されてもよい。したがって、本明細書で説明される実施形態の特徴は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装され得る。
【0277】
図36は、他のいくつかの実施形態に係る装置3500の概略ブロック図である。装置3500は、それぞれがソフトウェアで実装される1つまたは複数のモジュール3600を含む。モジュール3600は、本明細書に記載される装置3500の機能(例えば、本明細書に記載されるステップ)を提供する。
【0278】
図37は、いくつかの実施形態に係る物的資産3700を示す。いくつかの実施形態では、物的資産3700はデジタル資産に対応する。いくつかの実施形態では、物的資産3700は、デジタル資産に関連付けられた情報に基づいて物的資産をカスタマイズする1つまたは複数のパラメータに従って製造された1つまたは複数のコンポーネントを含む。いくつかの実施形態では、物的資産3700は、物的資産に関連付けられたタグを含み、タグは、ユニフォームリソースロケータ(URL)および暗号化された情報を含む情報を含み、暗号化された情報は、分散型台帳上の暗号トークンおよび物的資産の情報に対応する。
【0279】
図37に示される物的資産3700は、履物、より具体的には、にスニーカーである。
【0280】
図38は、いくつかの実施形態に係る物的資産3800を示す。
図38に示される物的資産3800は、履物、より具体的には、スニーカーである。スニーカーは、ソール3802およびアッパー3804を含む。
【0281】
いくつかの実施形態では、スニーカー3800は、交換可能なソール3802およびアッパー3804を含む。アッパー3804は、靴を損傷せずに、靴のソール3802から安全に取り外すことができる。アッパー3804は、新しいソール3802上に配置され、再び取り付けられることができ、またはソール3802は、新しいアッパー3804上に配置され、再び取り付けられることができる。これにより、ユーザは、自分のスニーカーを多くの方法でカスタマイズできる。
【0282】
有利なことに、この交換可能性により、ユーザは、アッパーがまだ無傷であれば摩耗したソールを交換し得、ソールがまだ無傷であれば磨耗または汚れたアッパーを交換し得る。この機能は時間、エネルギー、材料を節約し、ユーザの環境フットプリントにプラスの影響を与える。
【0283】
いくつかの実施形態では、二酸化炭素排出量を減らすために、スニーカーなどの物的資産の作成にリサイクル材料を使用してもよい。例えば、古いスニーカーソールを切り刻んで新しいソールを作成する基材として使用し、リサイクル材料の断片を溶解、混合、その他の方法で1つの連続したソールに再形成し、ソールおよび/またはアッパーにリサイクル材料を使用する。スニーカーのソールやアッパーを3Dプリントするプロセスで、リサイクルされた糸(yarns/threads)をフィラメントとして使用する。例えば、スニーカーのソールの気密袋にCO2を注入し、二酸化炭素ガス(CO2)をスニーカーのソールに物理的に埋め込み、スニーカーの寿命が続くまでカーボンを閉じ込める。
【0284】
図39は、いくつかの実施形態に係る物的資産のソール3900を示す。
図39を参照すると、ソール3900が示される。いくつかの実施形態では、ソール3900は、例えば二酸化炭素(CO2)などのガスを保持するように適合された空洞または嚢3902を含む。ソール3900からの切り欠き部分3904をソール3900に接着して、空洞または嚢3902の気密シールを形成することができる。
【0285】
図40Aは、いくつかの実施形態に係る物的資産4000を示す。いくつかの実施形態では、
図40Aに示すように、タグ4002は、履物、例えばスニーカーのソール4004に埋め込まれるか、またはソール4004に接着され得る。
【0286】
いくつかの実施形態では、タグは以下の少なくとも1つである:
(i)近距離無線通信(NFC)チップ、
(ii)クイック レスポンス(QR)コード、
(iii)シリアル番号、
(iv)ブロックチェーンアドレス、または、
(v)代替不可能なトークン(NFT)公開鍵。
【0287】
いくつかの実施形態では、物的資産はソールとアッパーを含む履物であり、物的資産に関連付けられたタグは、以下のうちの少なくとも1つによって物的資産と物理的に関連付けられる。
(i)タグをソールに埋め込み、
(ii)アッパーにタグを埋め込み、
(iii)タグをソールに貼り付け、
(iv)タグをアッパーに貼り付け、または
(v)履物の包装にタグを貼り付ける。
【0288】
図40Bは、いくつかの実施形態に係る物的資産4000を示す。いくつかの実施形態では、
図40Bに示すように、タグ4006は、履物、例えばスニーカーのアッパー4008の内部に埋め込まれるか、またはその内部に接着され得る。
【0289】
図40Cは、いくつかの実施形態に係る物的資産4000を示す。いくつかの実施形態では、
図40Cに示されるように、タグ4010は、履物、例えばスニーカーのアッパー4012の外側に埋め込まれるか、またはその外側に接着され得る。
【0290】
いくつかの実施形態では、物的資産は、以下のうちの少なくとも1つ以上を含む履物である:
(i)履物の着用者が感じる感覚をもたらす触覚反応を生み出すことができる電気ファイバー、および、
(ii)アプリケーションと通信する電気ファイバー。
【0291】
いくつかの実施形態では、スニーカーのアッパーには、電気信号を処理して着用者の足に知覚的/触感を生み出すことができる電気配線および/または繊維が埋め込まれてもよい。これにより、着用者がとった特定の行動や、ユーザの近く、またはユーザから完全に離れた場所で起こった外部イベントに結び付けられる「触覚」反応が生成される。
【0292】
いくつかの実施形態では、電気ファイバーは、Bluetooth(登録商標)または他の類似の近距離無線通信技術を備えていてもよく、インターネットに接続されたスマートフォンアプリと通信できる。これにより、スニーカーはデータを受信し、触覚応答を介してそれに応答できるようになる。例えば、着用者がその企業(例えば、Endstate)のスニーカーを履いている他の人の近くにいるときに、触覚反応が引き起こされる可能性がある。有利なことに、これは、2人の着用者の間に共同体の感覚、または共通の秘密を生み出すことになる。また、着用者に、相手方とデジタルまたは物的資産を取引、売買する機会があることを知らせることもある。
【0293】
いくつかの実施形態では、電話などの物理デバイス上のアプリケーションを使用することによって拡張現実に現れるであろう仮想スニーカーの「近く」にユーザがいることを示すために、触覚応答がトリガされてもよい。いくつかの実施形態では、触覚応答は、スポーツイベントのスコアの変化、テキストメッセージアラート、ユーザが所有するデジタルおよび/または物的資産の売却、変更などの外部イベントに関連してトリガされてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザが何らかの危険にさらされているとき(例えば、新型コロナウイルス感染症の接触追跡プロトコルにおいて誰かの近くにいるとき)、触覚反応が引き起こされてもよい。
【0294】
本開示の様々な実施形態が本明細書に記載されているが、それらは例としてのみ提示されており、限定ではないことを理解されたい。したがって、本開示の幅および範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。さらに、本明細書に別段の指示がない限り、または文脈と明らかに矛盾しない限り、あらゆる可能な変形における上述の要素の任意の組み合わせが本開示に包含される。
【0295】
さらに、上で説明し、図面に示したプロセスは一連のステップとして示されているが、これは単に説明のために行われたものである。したがって、いくつかのステップを追加したり、いくつかのステップを省略したり、ステップの順序を再配置したり、いくつかのステップを並行して実行し得る。
【0296】
以下の用語は、以下の説明と一致するように本開示で使用されており、例示的な意味として提供されており、限定されない。以下の説明は、これらの用語の意味を制限することを意図していない。
【0297】
分散型台帳 - 例えば、ブロックチェーン、ハッシュグラフなどのデータの現在の状態についてのコンセンサスを取得するためにピアノードが連携する任意の形式の分散データベース技術。例えば、https://en.wikipedia.org/wiki/Distributed_ledger参照。
【0298】
ブロックチェーン - スマートコンタクトサポートを備えた一般的な分散型ブロックチェーン、ファイルシステムベースのブロックチェーン-データの以前の状態のハッシュを参照することによってデータのブロックが相互に関連付けられる分散型台帳の形態。これにより、データの改ざんが防止される。イーサリアムやソラナなどの一部のブロックチェーンは、ユーザ、データ、アプリケーションのエコシステムのサポートを目的とする。ArweaveまたはIPFSなどの他のブロックチェーンは、ファイル データと資産に重点を置いた分散ファイルシステムとして機能する。例えば、https://en.wikipedia.org/wiki/Blockchainおよびhttps://Ethereum.org/en/whitepaper/参照。
【0299】
スマートコントラクト - ブロックチェーンに展開されるプログラム、コード - スマートコントラクトは、サポートするブロックチェーンに展開され、その上で実行されるプログラムコードである。これにより、特定の入力と出力がデータまたは通貨の形式で定義される。例えば、https://en.wikipedia.org/wiki/Smart_contract参照。
【0300】
ウォレット - ユーザID、デジタル通貨および資産所有者 - ウォレットはユーザのデジタルユーザIDである。通常、ウォレットには資金とデジタル資産が保管される。ブロックチェーン上で実行される書き込みアクションでは、ユーザはウォレットの公開キーを使用して取引に署名する必要がある。この取引には通常、手数料が発生し、その手数料もウォレットから削除される。
【0301】
ブロックチェーン(汎用) - Ethereum、Solana
【0302】
ブロックチェーン(ファイルストレージ) - Arweave、IPFS
【0303】
暗号通貨 - BTC、ETH、SOL、AR - 所与のブロックチェーンの裏付け通貨(backing currency)。サービスの料金を支払い、手数料を通じて取引に署名し、ブロックチェーンを変更するために使用される。
【0304】
デジタル資産 - NFT、非代替トークン、トークン - 販売または転送可能なデータの任意の単位。通常は画像またはビデオに関連付けられる。
【0305】
物的資産 - 靴、物理的商品、資産
【0306】
エンタングルドプロダクト - デジタル資産+物的資産、プロダクトエンタングルメント、アセットエンタングルメント、エンタングルドアセット - 物的資産とデジタル資産を1対1でペアリングするアイディア。
【0307】
NFC - チップ、-少量の情報を記憶できる短距離プログラム可能チップ、例えば、https://en.wikipedia.org/wiki/Near-field_communication#Identity_and_access_tokens参照。
【0308】
QRコード - データの一部、通常はURLを示すアルゴリズム画像。これにより、ユーザはURLの入力または記憶と比べて、画像のスキャンが容易になる。例えば、https://en.wikipedia.org/wiki/QR_codeを参照。
【0309】
エクステンデッドリアリティ(XR)は、コンピューティング技術を使用して、シミュレートされた環境(別称、XR環境またはXRシーン)を作成する。XRは、仮想現実(VR)と、拡張現実(AR)および複合現実(MR)などの現実と仮想を組み合わせた現実を含む包括的な用語である。したがって、XRシステムは、知覚環境の現実と仮想の連続体に多種多様かつ膨大な数のレベルを提供し、AR、VR、MR、およびその他の種類の環境(例えば、媒介現実(mediated reality))を1つの用語の下にまとめる。
【0310】
拡張現実(AR)
【0311】
ARシステムは、仮想コンテンツをオーバーレイして現実世界とその物理的オブジェクトを拡張する。この仮想コンテンツはデジタルで作成されることが多く、サウンド、グラフィックス、ビデオが組み込まれている。例えば、スーパーマーケットで買い物をするときにARグラスを着用する買い物客は、ショッピングカーペットに物体を置くときに、各物体の栄養情報を見ることができる。ARグラスは追加情報で現実を拡張する。
【0312】
仮想現実(VR)
【0313】
VRシステムは、デジタル技術を使用して、完全にシミュレートされた環境を作成する。現実を拡張するARとは異なり、VRはユーザを完全にシミュレートされた体験の中に没入させることを目的としている。完全なVR体験では、すべてのビジュアルとサウンドがデジタルで生成され、ユーザの実際の物理環境からの入力がまったくない。例えば、BRは製造現場にますます組み込まれており、研修生はラインに入る前に機械の組み立てを練習する。VRシステムは、US20130117377A1に開示される。
【0314】
複合現実(MR)
【0315】
MRは、ARとVRの両方の要素を組み合わせる。ARと同じように、MR環境では、ユーザの物理環境の上にデジタル効果がオーバーレイされる。しかしながら、MRは、深さ、次元、表面テクスチャなど、ユーザの物理環境に関する追加のより豊富な情報を統合する。したがって、MR環境では、ユーザエクスペリエンスが現実世界により近くなる。これを具体的に説明するために、2人のユーザが現実世界のテニスコートでMRテニスボールを打ち込むと考える。MRには、表面の硬さ(芝とクレー)、ラケットがボールに当たった方向と力、プロモータの身長に関する情報が組み込まれる。
【0316】
XRユーザデバイス
【0317】
XRユーザデバイスは、ユーザが拡張現実のコンテキストにおいて仮想コンテンツおよび/または現実コンテンツの両方を知覚するインタフェースである。XRユーザデバイスは、1つまたは複数の感覚アクチュエータを有し、各感覚アクチュエータは、1つまたは複数の感覚刺激を生成するように動作可能である。感覚アクチュエータの一例は、ユーザに視覚的な刺激を与えるディスプレイである。XRユーザデバイスのディスプレイは、環境(現実または仮想)と仮想コンテンツの両方を一緒に表示したり(例えば、ビデオシースルー)、または半透明のディスプレイ(例えば、光学シースルー)を通して仮想コンテンツをオーバーレイしたりするために使用し得る。XRユーザデバイスは、ユーザの環境に関する情報を取得する1つまたは複数のセンサー(例えば、カメラ、慣性センサー)を備え得る。感覚アクチュエータの他の例は、触覚フィードバックデバイス、ユーザに聴覚刺激を与えるスピーカ、匂いを生成する嗅覚デバイスなどを含む。
【国際調査報告】