(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】光学測定を伴うアブレーションセンサー
(51)【国際特許分類】
G01N 21/71 20060101AFI20240228BHJP
【FI】
G01N21/71
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555550
(86)(22)【出願日】2022-03-03
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 US2022018640
(87)【国際公開番号】W WO2022192061
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503455363
【氏名又は名称】レイセオン カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】フレイジャー,ゲーリー エイ.
(72)【発明者】
【氏名】クーガン,ジョン ジェイ.
【テーマコード(参考)】
2G043
【Fターム(参考)】
2G043AA03
2G043CA07
2G043EA10
2G043FA06
2G043JA01
(57)【要約】
リアルタイムアブレーションセンサーが、分光計または放射計などの光検出器を使用して、たとえば、設計材料であり得る材料のアブレーションを示す信号を検出することによって、材料のアブレーションを検出する。光検出器は、アブレーションされている材料、またはアブレーションされている材料の付近などにおけるアブレーションの生成物のいずれかからの反射光を検出し得る。光源を使用して、材料及び/またはアブレーション生成物によって反射される光を与えてもよく、反射光は検出器によって受け取られる。光は、選択された1つ以上の波長のものとすることができ、この選択は、アブレーションされることになる材料の選択/構成、及び/または光検出器の選択/構成と組み合わせて行われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アブレーションを受ける材料と、
前記材料に動作可能に結合された光検出器であって、前記材料のアブレーションを検出するように構成されている検出器と、
を含むアブレーションセンサー。
【請求項2】
アブレーションを受ける前記材料に向けられた光源であって、前記アブレーションが起こる前記材料の表面とは、前記材料の反対側にある光源、をさらに含む請求項1に記載のアブレーションセンサー。
【請求項3】
前記光源は、複数の波長を送信する広帯域光源である、請求項2に記載のアブレーションセンサー。
【請求項4】
前記光源は平行光源である、請求項2または3に記載のアブレーションセンサー。
【請求項5】
前記材料は異なる材料の交互層を含む、請求項1乃至4のいずれかに記載のアブレーションセンサー。
【請求項6】
前記材料は基板上のコーティングを含む、請求項1乃至5のいずれかに記載のアブレーションセンサー。
【請求項7】
前記コーティングは異なる材料の複数の層を含む、請求項6に記載のアブレーションセンサー。
【請求項8】
前記材料は、互いに異なる材料を含む複数の部分を含む、請求項1乃至7のいずれかに記載のアブレーションセンサー。
【請求項9】
前記材料はインジケーター層を含み、前記インジケーター層に到達したアブレーションが前記光検出器によって検出される、請求項1乃至7のいずれかに記載のアブレーションセンサー。
【請求項10】
前記光検出器は、アブレーションを受ける前記材料から反射した光信号を検出する、請求項1乃至9のいずれかに記載のアブレーションセンサー。
【請求項11】
前記材料の厚さが減少するにつれて前記材料のスペクトル反射率が変化する、請求項10に記載のアブレーションセンサー。
【請求項12】
アブレーションされる前記材料のアブレーションが、アブレーションされる前記材料の光回折を変化させる、請求項1乃至11のいずれかに記載のアブレーションセンサー。
【請求項13】
前記光検出器は、アブレーションを受ける前記材料によって放出されるアブレーション生成物からの光信号を検出する、請求項1乃至12のいずれかに記載のアブレーションセンサー。
【請求項14】
アブレーションをモニタリングする方法であって、
アブレーションされる材料に光源からの光を向けることと、
前記光を反射して反射光を生成することと、
光検出器において前記反射光を測定することと、
前記光検出器によって受け取られた前記反射光から前記材料のアブレーションを判定することと、
を含む方法。
【請求項15】
前記反射は、アブレーションされる前記材料において起こる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記反射は、少なくとも部分的に、アブレーションされる前記材料のアブレーションによって生成されたアブレーション生成物において起こる、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記光検出器はスペクトル分析器であり、
前記反射光の反射スペクトルを使用して、アブレーションされる前記材料の厚さを決定する、
請求項14乃至16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記材料はインジケーター層を含み、
前記アブレーションを判定することは、前記インジケーター層のアブレーションが起こったときを検出することを含む、
請求項14乃至17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記モニタリングはリアルタイムで行う、請求項14乃至18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記光検出器によって受け取られた前記反射光の変化に基づいて外部イベントをトリガーすること、をさらに含む請求項14乃至19のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アブレーション及び摩耗に対する測定装置の分野にある。
【背景技術】
【0002】
極超音速流は過酷な環境であり、光学窓及び光学窓用のコーティングに損傷を与える可能性があるものである。損傷は、侵食またはアブレーションなどによる機械的、化学的(極超音速ビークルを過ぎて窓に入射する流れのイオン化による)、及び/または熱的(高熱に由来)であり得る。
【0003】
このようなアブレーション環境及び他のアブレーション環境では、通常アブレーションをモニタリング及び/または測定する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
アブレーションセンサーは反射光を使用してアブレーションをモニタリングする。
【0005】
本発明の一態様によれば、アブレーションセンサーは、アブレーションを受ける材料と、材料に動作可能に結合された光検出器であって、材料のアブレーションを検出するように構成されている光検出器と、を含む。
【0006】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、アブレーションされる材料は設計(engineered)材料とし得る。
【0007】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、アブレーションされる材料は、アブレーションに対する予測可能なまたはそれ以外で望ましい応答を提供するように選択された材料とし得る。
【0008】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、センサーは、アブレーションを受ける材料に向けられた光源をさらに含む。
【0009】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、光源は、複数の波長を送信する広帯域光源である。
【0010】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、光源は平行光源である。
【0011】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、材料は異なる材料の交互層を含む。
【0012】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、材料は基板上のコーティングを含む。
【0013】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、コーティングは、異なる材料の複数の層を含む。
【0014】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、材料は、異なる材料の複数の部分を含む。
【0015】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、材料はインジケーター層を含み、インジケーター層に到達したアブレーションが光検出器によって検出される。
【0016】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、光検出器は、アブレーションを受ける材料から反射した光信号を検出する。
【0017】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、材料の厚さが減少するにつれて、材料のスペクトル反射率が変化する。
【0018】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、光検出器はスペクトル分析器を含む。
【0019】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、アブレーションされる材料のアブレーションが、アブレーションされる材料の光回折を変化させる。
【0020】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、光検出器は、アブレーションを受ける材料によって放出されるアブレーション生成物からの光信号を検出する。
【0021】
本発明の別の一態様によれば、アブレーションをモニタリングする方法は、アブレーションされる材料に光源からの光を向けるステップと、光を反射して反射光を生成するステップと、光検出器において反射光を測定するステップと、光検出器が受け取った反射光から材料のアブレーションを判定するステップとを含む。
【0022】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、反射は、アブレーションされる材料において起こる。
【0023】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、反射は、少なくとも部分的に、アブレーションされる材料のアブレーションによって生成されたアブレーション生成物において起こる。
【0024】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、光検出システムは光学スペクトル分析器である。
【0025】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、反射光の反射スペクトルを使用して、アブレーションされる材料の厚さを決定する。
【0026】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、材料はインジケーター層を含む。
【0027】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、アブレーションの判定は、インジケーター層への到着またはインジケーター層のアブレーションが起こったときを検出することを含む。
【0028】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、モニタリングはリアルタイムで行う。
【0029】
この概要の任意の段落(複数可)の実施形態によれば、本方法は、光検出器が受け取った反射光の変化に基づいて外部イベントをトリガーすることをさらに含む。
【0030】
前述の及び関連する目的を達成するために、本発明は、以下に十分に記載され、特に特許請求の範囲において指摘される特徴を含む。以下の説明及び添付図面では、本発明の特定の例示的な実施形態を詳細に述べる。しかし、これらの実施形態は、本発明の原理を使用し得る様々な方法のうちのほんの少しである。本発明の他の目的、利点、及び新規特徴は、本発明の以下の詳細な説明を図面と関連して考慮することから、明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
添付図面は、必ずしも一定の比率ではないが、種々の本発明の態様を示すものである。
【0032】
【
図1】本発明の実施形態による、アブレーションセンサーの側面図である。
【
図2】本発明の別の実施形態による、アブレーションセンサー用の材料の斜視図である。
【
図3】
図2の材料の側面図であり、アブレーションの早い時期における図である。
【
図4】
図3の材料状態に対する強度対波長のグラフである。
【
図5】
図2の材料の側面図であり、アブレーションの遅い時期における図である。
【
図6】
図5の材料状態に対する強度対波長のグラフである。
【
図7】本発明のさらなる他の実施形態による、アブレーションセンサー用の材料の平面図である。
【
図8】
図7の材料を含むアブレーションセンサーの概略図である。
【
図9】
図8のセンサーに対する強度対波長の例示であり、出力を定性的に例示する図である。
【
図10】本発明のさらに別の実施形態による、アブレーションセンサーの概略図である。
【
図11】
図10のアブレーションセンサーからの出力を示す強度対波長のグラフであり、スペクトル線はアブレーション生成物に対応する図である。
【
図12】アブレーション量が小さい材料からの反射光に対する強度対波長のプロットである。
【
図13】
図12でプロットした材料からの反射光に対する強度対波長のプロットであるが、アブレーションの量が大きい場合の図である。
【
図14】アブレーション量が小さい材料からの反射光に対する強度対波長のプロットである。
【
図15】
図14でプロットした材料からの反射光に対する強度対波長のプロットであるが、アブレーションの量が大きい場合の図である。
【
図16】本発明のさらなる実施形態による、アブレーションセンサーを備えたスクラムジェットエンジンの側面図である。
【
図17】本発明のさらに他の実施形態による、アブレーションセンサーを組み込んだ極超音速風洞の切り欠き図である。
【
図18】本発明の実施形態による、方法の高レベルのフローチャートである。
【
図19】本発明の別の実施形態による、アブレーションされることになる材料の概略側面図である。
【
図20】多少のアブレーションが生じた後の
図19の材料の概略側面図である。
【
図21】本発明のさらに別の実施形態による、アブレーションされることになる材料の概略側面図である。
【
図22】多少のアブレーションが生じた後の
図21の材料の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
リアルタイムアブレーションセンサーは、分光計または放射計などの光検出器を使用して、材料のアブレーションの検出を、たとえば設計材料であり得る材料のアブレーションを示す信号を検出することによって行う。光検出器は、アブレーションされている材料、またはアブレーションされている材料の付近などにおけるアブレーションの生成物のいずれかからの反射光を検出し得る。光源を使用して、材料及び/またはアブレーション生成物によって反射される光を与えてもよく、反射光は検出器によって受け取られる。光は、選択された1つ以上の波長のものとすることができ、該選択は、アブレーションされることになる材料の選択/構成、及び/または光検出器の選択/構成と組み合わせて行われる。
【0034】
図1に、アブレーションされることになる材料12を含むアブレーションセンサー10と、好適な光16を材料12に向ける光源14とを示す。光16は、材料12から、及び/または材料12によって生成されるアブレーション生成物から反射する。反射光16は光検出器20によって受け取られる。受け取った光の変化は、材料12中で起こっているかまたは材料12中で起こったアブレーションの量の尺度をもたらし得る。これらの変化は、光検出器20に結合されたプロセッサ22を使用して捕らえられ得る。用語「光検出器」は、本明細書で使用する場合、可視光、赤外線、及び紫外線の両方を含む広範囲の周波数のいずれかにおける光及び/または信号に対して動作する検出器を広くカバーすることが意図されている。プロセッサ22は、材料12のアブレーションをリアルタイムで判定するための好適な計算を行ってもよく、それが記録及び/または通信され得る。プロセッサ22及びその機能は、(たとえば)汎用コンピューティングデバイス、集積回路などのソフトウェア及び/またはハードウェアを含む種々の形態のいずれにおいて具体化してもよい。
【0035】
光源14及び光検出器20は材料12の同じ側とし得る。たとえば、光源14及び検出器20は両方とも、材料12の一方の面が暴露されるアブレーション環境24の反対側にあり得る。他の構成も可能であるが、光源14及び光検出器20がアブレーション環境24に暴露されることは避けることが望ましい。
【0036】
材料12は種々の構成のうちのいずれを有していてもよく、そのいくつかを以下に説明する特定の実施形態において示す。材料12は、異なる層、たとえば、異なる光学特性を伴う交互層を有していてもよいし、または材料12の他の層とは組成及び/もしくは構成が異なる1つ以上のトリガー層もしくはインジケーター層を有していてもよい。加えて、材料12の異なる部分が異なる組成を有して、たとえばアブレーションに対して異なる感度を有し、及び/または異なる周波数の光に応答してもよい。
【0037】
材料12は、センサーにおいて使用する選択された設計材料とし得る。すなわち、材料12は、アブレーションに対する耐性のためではなく(または単にためではなく)、その代わりに(またはそれに加えて)アブレーションされている間の予測可能な性能または他の点で望ましい性能のために、選択/構成され得る。その予測可能な性能には、内部反射に対する特徴付けられた値が含まれ得る。それは、材料のバルク特性、層材料の変化(意図的に配置された不連続または層化)により得る。
【0038】
材料12は、種々の機能のうちのいずれを含んでいてもよく、そのうちのいくつかについて以下に詳細に説明する。材料12は、航空宇宙ビークルの誘導などのために光学センサーによって当該窓を通して観察できるようにするためなどの光学窓であってもよい。センサー12は、種々の光学センサーのうちのいずれであってもよい。用語「光学センサー」は、本明細書で使用する場合、可視光、赤外線、及び紫外線の両方を含む広範囲の周波数のいずれかにおける光及び/または信号に対して動作するセンサーを広くカバーすることが意図されている。
【0039】
別の代替案として、材料12は、たとえば摩耗センサーとして、アブレーションを測定するために特に使用されるセンサーの一部であってもよい。材料12は、アブレーション環境24に暴露される窓または他の表面のアブレーションを示すように較正され得る。
【0040】
材料12は、アブレーション環境24に暴露される基板の側にコーティング28が施された基板26を含んでいてもよい。基板26は、コーティング28より厚いことができ、コーティング28内でアブレーションが起こっているときにコーティング28に対する支持を与えるためだけに機能してもよい。コーティング28は単一材料であってもよいし、たとえば異なる材料の複数の層などの複数の材料を含んでいてもよい。
【0041】
材料12は、いくつかの要素の組み合わせのうちのいずれかを考慮して選択/構成され得る。たとえば、材料12は、光学コーティングを有し得るが、該コーティングは、腐食/侵食を最小限にする役割を果たすのではなく、腐食/侵食を診断するために最適化され得る。コーティングは、一貫した光学特性を提供するように構成されなくてもよく、代わりに、信号を測定/解釈することを特に容易にしたり、特定の侵食プロセスに対して既知のように反応したりするように構成されや基準の層を含むことができる。コーティングは、大気圏外、大気圏、または地上環境(または他のアブレーション環境)への長期暴露に耐えるように構成されなくてもよく、代わりに、一例としては、宇宙空間から地球への(そして戻る)、またはより広範囲には特定のアブレーション環境への暴露への移行中に起こる一時的な損傷をモニタリングするように構成されてもよい。
【0042】
多くの材料が、アブレーションセンサー層として機能することができる。たとえば、ダイヤモンド様のコーティングは、高温酸素への暴露に非常に敏感である。励起された中性酸素、原子状酸素、及びイオン化酸素はすべて、ダイヤモンドコーティングと強く反応する酸素の種類である。反応によって、ダイヤモンド材料が蒸発されるとともに一酸化炭素及び二酸化炭素が生成される。したがって、ダイヤモンド層は暴露時間とともに侵食され、その厚さを時間とともに測定することによって、アブレーションの程度が直接測定され、環境中の活性酸素のレベルが間接的に測定される。酸化マグネシウムなどの他の材料は、水への暴露に敏感である。熱水蒸気は、酸化マグネシウムと反応して、時間とともにその表面をアブレーションする。ポリエチレンなどのポリマーも同様に、液体及び蒸気の形態の溶媒に非常に敏感である。連続的に暴露されるとポリマー材料が溶解する可能性があり、この材料の損失は、各ポリマーに固有のポリマーの光学特性または他の特性を測定することによって検出できる。
【0043】
材料12に対する非限定的な材料例としては、MgO、ZrO2、Y2O3、ダイヤモンド、サファイア、及びDy2O3が挙げられる。
【0044】
アブレーション環境24は、材料のアブレーションを引き起こす傾向がある種々の環境のうちのいずれかであってもよい。アブレーション環境の1つの特定のタイプには、材料12を過ぎる高温ガスの流れ、及び/または高速でのガスの流れが含まれる。そのような状況は、極超音速飛行ビークル、たとえば、またはジェットエンジンまたはロケットモータ内で起こり得る。そのような飛行ビークルは、航空機及び/または宇宙船(または大気及び宇宙の両方において動作するように構成されたビークル)を含み得る。そのようなビークルの非限定的な例は、極超音速飛行機、スペースプレーン、及び衛星を含む。極超音速ビークルの周りの流れは、流れにイオン化粒子が含まれる程度まで加熱された大気ガスを含み得る。イオン化粒子は、ビークルの表面材料と相互作用して、たとえば、ビークル表面上の材料を侵食及び/またはアブレーションし得る。
【0045】
光源14は平行光源であってもよい。光源14は、材料12のアブレーションまたは材料12からのアブレーションの検出に適した1つ以上の波長の光を生成し得る。光源14は広帯域光源であってもよい。光源14は、材料12との適合性に対して構成/選択してもよい。光源14の特性は、いくつかの非限定的な例を挙げると、プラットフォームの要件(振動、サイズ、及び/または重量)、またはモニタリングされているプロセスの時間スケールに基づいて選択してもよい。
【0046】
図2は、埋め込まれたインジケーター層(基準の層)44を有する、摩耗またはアブレーションセンサー用の材料42を示しており、インジケーター層44は、インジケーター層44の上下の層46及び48とは異なる組成のものである。インジケーター層44は均一な組成であってもよいし、または代替的に、それ自体が複数の積み重ねられた層で形成され、この積層はアブレーションの方向に行われ得る。摩耗センサー40は、アブレーションセンサー10(
図1)の一部である材料12(
図1)の例である。インジケーター層44の上下の層46及び48は、それ自体が均一な組成の単一材料であってもよいし、または異なる材料の交互層を含んでいてもよい。インジケーター層44の材料(複数可)は、アブレーションが層44に到達したという明確な信号(信号対雑音比が高いなど)を与えるように選択されることができ、アブレーションが材料内の所定のレベルに到達したという明確なインジケーターとして機能する。
【0047】
加えて、
図3~6を参照して、光検出器(
図1に示す光検出器20など)によって受け取られる光出力である。
図3に、比較的わずかなアブレーションが起こったときの材料42の比較的無傷のセンサー状態を示す。アブレーションの方向は、
図3及び5の参照番号52によって示す。
図4に、この状況で検出器20において受け取られる光信号を定性的に示す。光出力は、所定の波長においてスパイク56を含み、反射光信号は、インジケーター層44の存在によって影響を受ける。
【0048】
図5及び6に、上部の材料層46及びインジケーター層44がアブレーション除去される程度まで、さらにアブレーションが起こった状況を示す。
図6では、出力スパイク56(
図4)がもはや存在せず、出力波長はより均一である。スパイク56が存在しないことは、インジケーター層44の少なくとも一部が除去される程度までアブレーションが到達したというインジケーターとして機能する。これによって、種々の目的のいずれかに対して使用できるアブレーションの量のバイナリーインジケーターが得られる。インジケーターは、たとえば、可能な故障状況の出現、部品の交換の必要性を示すため、及び/または動作パラメータの変更に対するインジケーターとして使用することができる。
【0049】
図4及び6は、特定の時間における応答を波長の関数として示す。これと同じデータを時間の関数として見ると、アブレーションの程度を示す信号は、
図4における信号が最小の波長において最も明確である。時間とともに波長をモニタリングすると、基準の層が除去される程度まで材料がアブレーションされたときに、明確で高い信号対雑音比(S/N)の表示が生成される。複数の基準の層が使用される場合、システムはアブレーションの程度の複数の高いS/Nのインジケーターを提供する。
【0050】
図7及び8に、別の実施形態である、アブレーションされることになる複数部分の材料112を含むアブレーションセンサー110を示す。例示した実施形態における材料112は、円板状の材料の異なる部分として例示された3つの部分114、116、及び118を含む。材料部分114~118は、それらの材料の少なくとも一部において、互いに異なる材料組成を有し得る。より多数又は少数の異なる材料の部分を、代わりに使用してもよい。
【0051】
部分114、116、及び118は、アブレーション環境124への暴露に由来するアブレーションに対して異なる感度を有し得る。これにより、アブレーションのより広範囲の判定、及び/またはアブレーションの量のより正確な決定が可能になり得る。また、通常、異なる材料はアブレーションの受け方が異なるため、複数の材料部分114~118を使用することによって、アブレーションの異なるメカニズムまたはプロセスの影響を決定することが可能になり得る。アブレーションプロセス例は、様々な種類のイオンによる、原子状酸素の存在による、水酸化物(OH)の存在による、及び窒素イオンの存在によるアブレーションであってもよい。異なる大気組成及び/または条件を通過すると、異なる種類のアブレーションになり得ることを理解されたい。
【0052】
異なる部分114~118に対する材料は、異なる波長の光に敏感であってもよい。したがって光源126は、異なる材料部分114、116、及び118と相互作用するように構成された光を放射する異なる光134、136、及び138を含んでいてもよい。光134~138に対する波長(または波長範囲)は、部分114~118の異なる材料との互換性に対して選択してもよい。その代わりにまたはそれに加えて、異なる波長の光134~138は、材料部分114~118から反射光を受け取る分光計または放射計などの光検出器140における識別を助けるように選択してもよい。光検出器140は、光検出器140で受け取った光を解釈し、特徴付け、記憶し、及び/または提示するために、プロセッサ142に動作可能に結合され得る。
【0053】
実施形態例では、部分114~118に対する材料は均一な材料であってもよいし、または材料の組み合わせであってもよい。たとえば材料部分114~118の一部または全部は、均一な材料であってもよいし、異なる材料の交互層であってもよいし、及び/またはコーティングを有していてもよい。部分114~118に対する材料は、アブレーションされる他の構造(たとえば、光学窓)と同じ材料であってもよいし、または少なくとも部分的に特定のアブレーション特性またはメカニズムの効果を調べるために、特定のアブレーションプロセスに対するそれらの相対的な感度に対して選択してもよい。
【0054】
例示した実施形態に示すように、材料部分114~118はすべて同じサイズ及び形状であってもよい。代替的に、部分114~118は、サイズ、形状、及び/または構成が異なっていてもよい。
【0055】
図9に、光検出器140(
図8)からの出力を概略的に示す。
図9に示す出力に表示された波長範囲144、146、及び148は、個々の材料部分114、116、及び118(
図7)に対応する。
図9では、出力レベル144~148はすべて、例示を目的として同じレベルで示しているが、異なる材料部分114~118に対するレベル144~148は、互いに異なる可能性が高いことが理解されよう。
【0056】
次に、
図10及び11を参照するに、センサー160が示されている。センサー160は、アブレーションセンサー及び環境モニターの両方として機能する境界層モニターである。材料162は、外部環境164、たとえば、周囲のプラズマが存在し得る極超音速流に関連付けられるような高温ガス環境によってアブレーションされる。材料162は、環境164によってアブレーションされるときにアブレーション生成物168を生成するアブレーティングセンサーヘッドを構成してもよい。光が、アブレーション生成物168及び/またはプラズマなどの環境164の側面から反射され、分光計などの光検出器170において受け取られ得る。光検出器170はまた、材料162の材料成分の光源特性からの反射を受け取ってもよい。このような構成では、外部のアブレーション環境164は表面の追加層として機能し、この外部層の光学特性(反射性及び放射性)が、内部センサー170によって検出及びモニタリングされる。
【0057】
図11に、特定の材料例、ダイヤモンド層を含む窓に対する光検出器170からのスペクトル出力を示す。ダイヤモンドの炭素は、酸素原子/イオンと結合してアブレーションされて、二酸化炭素(CO
2)を生成し得る。CO
2に対応するスペクトル線180が、分光計の出力に見られる場合がある。したがって、センサー160からの出力によって、アブレーションされた材料の証拠が提供され得る。これにより、起こっているアブレーションの化学的性質に関する情報が提供され得る。
【0058】
反射センサーは、極超音速飛行ビークルまたは再突入を経るビークルなどの飛行ビークルの窓または他の表面のアブレーションを示すように較正された材料のアブレーションを測定する。材料の厚さが減少するにつれて材料の光学特性(分光反射率)が変化するため、リアルタイムモニタリングが可能である。そのようなアブレーションセンサー情報は、飛行中の状態を判定し、及び/または再利用可能なビークルに対する平均故障時間(MTTF)予測を行うために使用可能であり得る。センサーヘッド(材料12(
図1)など)は、コーティング及び基板を含む窓自体と同じ材料を使用することができる。
【0059】
光検出器からの出力のスペクトル分析によって、光学窓に対するものなど、表面の特定の構成要素のアブレーションに関する詳細な情報を得ることができる。たとえば、スペクトル分析は、光学窓のコーティングのアブレーションに関する情報を提供し、さらなる飛行のために光学窓を使用し続けるのに十分なコーティングが残っているか否かについての情報を提供し得る。
【0060】
通常、光学スペクトル分析は、アブレーション材料及び非アブレーション材料を構成する1つ以上の材料の光学定数の既知の値を使用して、時間とともに材料の厚さを推定する。各材料は光屈折率及び消光指数を持つ。これらのパラメータは通常、光学的文献では「n」及び「k」と言われる。屈折率nは、光が材料を通るときの見かけの速度を制御し、光が異なる材料間の境界を横切るときの反射を制御する。消光指数は、光が材料バルクを横切るときに材料によって吸収される光の量を制御する。材料層の上部及び底部を封入する材料が与えられたときに、材料の層を通る光の反射及び透過を正確に予測する良く知られた方程式がある。これらはフレネル係数と言われる。複合材料(コーティング+基板)中の各材料の光学定数及び厚さが分かれば、1つ以上の材料層を通る光の全体的な反射率及び透過率を正確に予測できることは良く知られている。これらの定数は、実験室における光学エリプソメトリーによって定期的に決定される。次にソフトウェアシミュレーションにより、各材料の厚さが変化したときに光の透過率及び反射率がどのように変化するかを予測できる。通常、複合材料中の1つ以上の材料を通る光の透過及び反射は光の波長に大きく依存し、この依存性自体は材料の厚さに強く依存する。したがって、厚さの関数としての材料の複合材料の透過または反射スペクトルの波長依存性の変化を事前に計算してテーブルに保存し、材料または複合材料のリアルタイムの分光計測を比較して、システム内の1つ以上の材料の厚さの変化を決定することができる。加えて、材料の複合材料の光学定数及び初期厚さが分かっている場合は、ソフトウェアを使用して、非アブレーション材料のスペクトルを測定スペクトルと比較して、厚さの変化をリアルタイムで推定することができる。これは、アブレーションが一度に1つの材料層に影響するために可能であり、これにより、ソフトウェアの計算が、アブレーションされたときの各材料の厚さの変化を正しく推定するようになる。
【0061】
センサー出力をリアルタイムで追って、コーティングの厚さ(たとえば)または厚さの変化率を追跡してもよい。厚さの変化率に関するデータを積分して、厚さの全体的な変化を決定し得る。データを、耐アブレーションにおけるコーティングの性能を特徴付けるために使用してもよく、及び/または宇宙飛行などの任務の全体を通して様々な時点で起こるアブレーションを特徴付ける際に使用してもよい。アブレーション対時間を使用して、任務の全体を通して最も関連するアブレーション事象及び/または任務の異なる段階におけるアブレーションの背後にある可能な物理的メカニズムを決定してもよいし、及び/または(たとえば、
図8の構成を使用したときに)任務の種々の段階を支配する重要なアブレーションプロセスを診断してもよい。
【0062】
図12及び13に、コーティング厚さが変化したときの反射スペクトルの変化の一例を示す。両図とも、硫化亜鉛(ZnS)の基板上の酸化マグネシウム(MgO)のコーティングを示している。
図12は、コーティング厚さが16μmであるときの反射スペクトルを示し、
図13は、コーティング厚さをわずかに減らして15.8μmであるときの同じコーティングを示す。強度の極大値及び極小値が位置する波長など、この反射スペクトルをモニタリングすることによって、コーティング厚さの小さい変化でさえも検出できる。十分な較正及びデータ収集があれば、材料及び光源の所与の組み合わせに対して、検出された反射スペクトルを特定のコーティング厚さに関連付けることが可能であり得る。
【0063】
図14及び15に、コーティング厚さのより大きい変化に対する反射スペクトルの変化を例示する。
図14は、ZnSの基板上のMgOの16μmコーティングに対する反射スペクトルを示し、
図15は、コーティング厚さを10μmまで減らしたときのスペクトルを示す。たとえば、
図14に例示した状態は、再利用可能な宇宙ビークルの1回目の飛行中の新しいコーティングに対応することができ、
図15に例示した状態は、同じビークルの10回目の飛行中の同じ(部分的にアブレーションされた)コーティングのそれであることができる。したがって、再利用可能なビークルの複数の飛行にわたってアブレーションの影響を追跡して、部品を手動で検査する必要は何らなく、コーティングの状態を(より広範囲にはアブレーションの影響について)判定でき得る。これによって、有利なことに、時間及び労力が節約され、飛行間の不必要な部品交換が避けられ得る。
【0064】
前述した例の多くは、極超音速流環境でアブレーションセンサーを使用することについて説明しているが、より一般的には、本明細書に記載したようなアブレーションセンサーは、物理的及び/または化学的攻撃を受けている任意の表面をモニタリングするために使用され得る。
図16及び17に、本明細書に記載したアブレーションセンサーの他の使用の例を示す。
図16は、最大圧縮に近い場所214で燃料噴射及び燃焼を行う超音速圧縮を提供する入口本体212と、燃焼の下流の超音速排気216とを含むスクラムジェットシステム210を示す。本明細書に記載したようなアブレーションセンサー240は、スクラムジェットシステム210内の適切な場所、たとえば超音速排気216に暴露される場所に配置してもよい。センサー240は、システム210の部品の摩耗またはアブレーションに関する情報を提供し得る。
【0065】
図17は、トンネル310の高流量領域に配置されたアブレーションセンサー312(本明細書に記載したような)を備える極超音速風洞310を示す。センサー312を使用して、トンネル310の表面におけるアブレーション(摩耗)を判定してもよい。
【0066】
図16及び17に示したような用途のためのアブレーションセンサーは、前述した極超音速流及び/または宇宙ビークルの再突入流のものよりも正確になるように、及び/または速く侵食されるように構成してもよい。これに関連して、静的及びアクセス可能な用途に対するアブレーションセンサーを、必要に応じて交換されるように構成してもよい。
【0067】
図18は、本明細書に記載の様々なセンサーを使用してアブレーションをモニタリングするための方法400の高レベルである。ステップ402において、光を光源からアブレーションすべき材料に向ける。
【0068】
ステップ404において、この光を反射して反射光を生成する。この反射は、アブレーションされる材料から、及び/またはアブレーションによって生成されたアブレーション生成物から起こり得る。
【0069】
ステップ406において、反射光を分光計などの光検出器において受け取る(測定する)。この反射光の「測定」は、反射光の単純な受け取りだけでなく、処理、データの抽出、データの保存、及び/または受け取った反射光に関するデータの表示などの他のステップを含むと広く解釈すべきである。
【0070】
ステップ408において、光検出器が受け取った反射光からアブレーションを判定する。これはまた、処理、データの保存、異なる時間に由来するデータ(反射スペクトルなど)の比較、及び受け取った反射光の経時的な変化の検査などの他の動作を含んでいてもよい。
【0071】
最終的に、ステップ410において、反射光の分析によって、光検出器が受け取った反射光の変化に基づいて、外部イベントをトリガーしてもよい。このトリガーには、動作の変更、部品の取り替え、またはアブレーションもしくはアブレーション環境に関する状態の伝達が含まれていてもよい。
【0072】
次に
図19~22を参照して、代替的な実施形態として、1つ以上のアブレーションセンサー層が、その表面にわたってパターニングされた島または溝の規則的な幾何学的アレイで構成された回折格子の形でパターニングされ得る実施形態を示す。このパターニングされた表面からの光回折によって、回折ローブと言われる高強度の光が、格子表面に対する幾何学的法線から非常に特定の角度で生成される。格子島または溝が材料内に特定の深さでパターニングされた場合、アブレーションによって最終的に、格子構造を含む材料が除去され、格子から反射した光または格子を透過した光から独特の格子効果のシグネチャーが除去される。代替的に、格子島または溝を、異なるアブレーション可能な材料を用いてより厚い材料内に生成し、そして格子構造間のギャップを埋めるために使用してもよい。ベース材料の光学屈折率を充填材料に一致させることにより、未アブレーション表面から反射された光内に格子効果は全く生成されないか最小限に抑えられる。その後のアブレーションによって、アブレーション可能な充填材料が除去され、それによってベース材料内に回折格子が形成される。そして格子シグネチャーが検出されると、アブレーションがあるレベルまで進んだときが示される。
【0073】
図19及び20に、一実施形態として、アブレーションされることになる材料502が、基板506上にパターニングされたアブレーション材料504を含む実施形態を示す。パターニングされた材料504が存在する間(
図19)、材料502は回折格子として機能して、光回折を生成する。
図20に示すように、材料504がアブレーション除去された後、材料502はもはや光回折を生成しない。回折挙動から非回折挙動への移行は、アブレーションの徴候として検出され得る。
【0074】
図21及び22に、別の実施形態として、アブレーションされることになる材料512が基板516上に層514を含む実施形態を示す。層は、パターニングされたアブレーション材料520及び非アブレーション材料522にて、屈折率が一致した材料を含む。アブレーション前は、
図21に示したように、屈折率が一致した材料520及び522が、すべて同じ屈折率を有する均一な層514として機能するため、回折はない。しかし、アブレーション材料520がアブレーション除去された後は、
図22に例示したように、パターニングされた非アブレーション材料522のみが基板516上に残る。パターニングされた非アブレーション材料522は、光回折を引き起こし、この構成ではそれがアブレーションの徴候である。
【0075】
前述した光回折材料は、全般的に、本明細書に記載の多くのタイプのアブレーションセンサーのいずれにおいて使用してもよいことが理解される。回折を生じさせるためのパターニングには、種々の既知のパターンのうちのいずれかが含まれ得る。
【0076】
本発明を特定の好ましい実施形態または実施形態(複数)に関して図示し説明してきたが、本明細書及び添付図面を読んで理解すれば、同等の変更及び修正が当業者に思い浮かぶことは明らかである。詳細には、上記の要素(構成要素、アセンブリ、デバイス、組成物など)によって実行される様々な機能に関して、そのような要素を説明するために使用される用語(「手段」への言及を含む)は、特に指示しない限り、本明細書に例示した本発明の典型的な実施形態または実施形態(複数)において機能を実行する開示された構造と構造的に同等でなくても、説明した要素の特定の機能を実行する(すなわち、機能的に等価な)任意の要素に対応することが意図される。加えて、本発明の特定の特徴は、いくつかの例示的実施形態のうちの1つ以上に関してのみ上記で説明している場合があるが、そのような特徴は、任意の所与または特定の用途に対して望ましいかまたは有利なように、他の実施形態のうちの1つ以上の他の特徴と組み合わせてもよい。
【国際調査報告】