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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】伝送処理方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1263 20230101AFI20240228BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240228BHJP
H04W 28/02 20090101ALI20240228BHJP
【ＦＩ】
H04W72/1263
H04W72/0446
H04W28/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556550
(86)(22)【出願日】2022-03-11
(85)【翻訳文提出日】2023-09-13
(86)【国際出願番号】 CN2022080414
(87)【国際公開番号】W WO2022194052
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】202110280793.7
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ｉＯＳ
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】ＶＩＶＯ ＭＯＢＩＬＥ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ ＣＯ．， ＬＴＤ．
【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．１， ｖｉｖｏ Ｒｏａｄ， Ｃｈａｎｇ’ａｎ， Ｄｏｎｇｇｕａｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５２３８６３， Ｃｈｉｎａ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(72)【発明者】
【氏名】李 娜
(72)【発明者】
【氏名】呉 凱
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
【テーマコード（参考）】
5K067
【Ｆターム（参考）】
5K067AA21
5K067CC02
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE72
(57)【要約】
本出願は、伝送処理方法、装置及び端末を開示し、その方法は、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、端末が第一の操作を実行することを含み、第一の操作は、誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、誤ったネットワーク構成として決定することと、第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、第二のリソース集合で下りリンク操作を放棄し、又は伝送を放棄することと、第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前のリソース集合であり、第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後のリソース集合である。
【選択図】 図２
【選択図】 図２
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送処理方法であって、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、端末が第一の操作を実行することを含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である、伝送処理方法。
【請求項2】
端末が第一の操作を実行することは、端末が、
ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づき、第一の操作を実行することを含み、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である、請求項１に記載の方法。
【請求項3】
第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含む場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つを含み、又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である、請求項１に記載の方法。
【請求項4】
前記Ｘ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定され、及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される、請求項３に記載の方法。
【請求項5】
伝送処理方法であって、第一の条件を満たす場合、端末が、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定することを含み、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である、伝送処理方法。
【請求項6】
前記端末が、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定した後に、前記端末に第一のＤＣＩが構成されていない場合、第二の挙動を実行すること、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩが正しく検出された場合、第三の挙動を実行すること、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩを検出していない場合、第四の挙動を実行することをさらに含み、
ここで、前記第二の挙動は、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
前記上りリンク伝送が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であることと、
前記下りリンク操作が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作であることと、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第三の挙動は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と前記第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行うことを含み、前記第一のＦＤＤ周波数バンドは、ＦＤＤ下りリンク周波数バンドと、上りリンク周波数バンドとを含み、前記重なりリソースは、前記上りリンク伝送の時間領域リソースと下りリンク操作の時間領域リソースとの間の重なりリソースであり、
前記第四の挙動は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理することを含み、前記第五の挙動とは、時分割二重システムにおいて、第一のＤＣＩが検出されていない時の端末の挙動である、請求項５に記載の方法。
【請求項7】
第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行った後に、端末が前記第二の挙動を実行することをさらに含む、請求項６に記載の方法。
【請求項8】
第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理した後に、端末が前記第二の挙動を実行することをさらに含む、請求項６に記載の方法。
【請求項9】
前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、
上りリンク伝送を放棄することと、
第一のリソース集合における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
第二のリソース集合における最初のＹ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
下りリンク操作を放棄することとのうちの一つを含む、請求項６に記載の方法。
【請求項10】
第一のリソース集合の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成され、又は、第二のリソース集合上の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、前記第一のリソース集合又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作が、
システム情報ブロックＳＩＢ１によって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロックＳＳＢと、
マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報と、上位層シグナリングと、動的シグナリングとのうちの少なくとも一つによって得られた有効なトラッキングリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む場合、上りリンク伝送を放棄することを含む、請求項６に記載の方法。
【請求項11】
前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされる場合、前記第二の挙動は、誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定することを含む、請求項６に記載の方法。
【請求項12】
前記下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、前記上りリンク伝送がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間以上である場合、端末が、上りリンク伝送を放棄し、又は上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間よりも小さい場合、端末が、前記下りリンク操作を放棄し、又は前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でパンクチャリングすること、又は
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定すること、又は
下りリンク操作の最後のＸ３個のシンボル上でレート適応を行うことを含む、請求項６に記載の方法。
【請求項13】
前記上りリンク伝送は、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送を除く伝送である、請求項１２に記載の方法。
【請求項14】
上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、前記下りリンク操作を放棄すること、又は
前記下りリンク操作に対応するリソース集合の開始のＹ４個のシンボル上で前記下りリンク操作を実行しないこと、又は
前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の最後のＸ４個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記動的スケジューリングが誤ったネットワークスケジューリングであると決定することを含む、請求項６に記載の方法。
【請求項15】
前記下りリンク操作で伝送される信号は、ＳＩＢ１によって端末に指示したＳＳＢと、
ＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットとのうちの少なくとも一つを除く信号である、請求項１４に記載の方法。
【請求項16】
システム情報と、ＲＲＣシグナリングと、Ｌ１シグナリングとのうちの少なくとも一つを含む指示情報によって、有効なリソースを決定すること、又は上りリンクのすべてのリソースと下りリンクのすべてのリソースが有効なリソースであると決定することをさらに含み、
ここで、前記有効なリソースは、端末の上りリンク、下りリンク及び／又はフレキシブル伝送のためのリソースである、請求項５に記載の方法。
【請求項17】
伝送処理方法であって、端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定することを含み、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む、伝送処理方法。
【請求項18】
伝送処理方法であって、端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末が、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定することを含み、
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む、伝送処理方法。
【請求項19】
端末に用いられる伝送処理装置であって、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、第一の操作を実行するための第一の処理モジュールを含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である、伝送処理装置。
【請求項20】
前記第一の処理モジュールは、ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づき、第一の操作を実行するために用いられ、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である、請求項１９に記載の装置。
【請求項21】
第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含む場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つを含み、又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である、請求項１９に記載の装置。
【請求項22】
前記Ｘ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定され、及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される、請求項２１に記載の装置。
【請求項23】
端末に用いられる伝送処理装置であって、第一の条件を満たす場合、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定するための第一の決定モジュールを含み、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である、伝送処理装置。
【請求項24】
第一の決定モジュールが、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定した後に、前記端末に第一のＤＣＩが構成されていない場合、第二の挙動を実行し、又は前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩが正しく検出された場合、第三の挙動を実行し、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩを検出していない場合、第四の挙動を実行するための第二の処理モジュールをさらに含み、
ここで、前記第二の挙動は、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
前記上りリンク伝送が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であることと、
前記下りリンク操作が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作であることと、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第三の挙動は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と前記第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行うことを含み、前記第一のＦＤＤ周波数バンドは、ＦＤＤ下りリンク周波数バンドと、上りリンク周波数バンドとを含み、前記重なりリソースは、前記上りリンク伝送の時間領域リソースと下りリンク操作の時間領域リソースとの間の重なりリソースであり、
前記第四の挙動は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理することを含み、前記第五の挙動とは、時分割二重システムにおいて、第一のＤＣＩが検出されていない時の端末の挙動である、請求項２３に記載の装置。
【請求項25】
前記第二の処理モジュールは、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行った後に、前記第二の挙動を実行するためにさらに用いられる、請求項２４に記載の装置。
【請求項26】
前記第二の処理モジュールは、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理した後に、前記第二の挙動を実行するためにさらに用いられる、請求項２４に記載の装置。
【請求項27】
前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、
上りリンク伝送を放棄することと、
第一のリソース集合における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
第二のリソース集合における最初のＹ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
下りリンク操作を放棄することとのうちの一つを含む、請求項２４に記載の装置。
【請求項28】
第一のリソース集合の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成され、又は、第二のリソース集合上の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、前記第一のリソース集合又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作が、
システム情報ブロックＳＩＢ１によって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロックＳＳＢと、
マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報と、上位層シグナリングと、動的シグナリングとのうちの少なくとも一つによって得られた有効なトラッキングリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む場合、上りリンク伝送を放棄することを含む、請求項２４に記載の装置。
【請求項29】
前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされる場合、前記第二の挙動は、誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定することを含む、請求項２４に記載の装置。
【請求項30】
前記下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、前記上りリンク伝送がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間以上である場合、端末が、上りリンク伝送を放棄し、又は上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間よりも小さい場合、端末が、前記下りリンク操作を放棄し、又は前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でパンクチャリングすること、又は
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定すること、又は
下りリンク操作の最後のＸ３個のシンボル上でレート適応を行うことを含む、請求項２４に記載の装置。
【請求項31】
前記上りリンク伝送は、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送を除く伝送である、請求項３０に記載の装置。
【請求項32】
上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、前記下りリンク操作を放棄すること、又は
前記下りリンク操作に対応するリソース集合の開始のＹ４個のシンボル上で前記下りリンク操作を実行しないこと、又は
前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の最後のＸ４個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記動的スケジューリングが誤ったネットワークスケジューリングであると決定することを含む、請求項２４に記載の装置。
【請求項33】
前記下りリンク操作で伝送される信号は、ＳＩＢ１によって端末に指示したＳＳＢと、
ＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットとのうちの少なくとも一つを除く信号である、請求項３２に記載の装置。
【請求項34】
システム情報と、ＲＲＣシグナリングと、Ｌ１シグナリングとのうちの少なくとも一つを含む指示情報によって、有効なリソースを決定し、又は、上りリンクのすべてのリソースと下りリンクのすべてのリソースが有効なリソースであると決定するための指示モジュールをさらに含み、
ここで、前記有効なリソースは、端末の上りリンク、下りリンク及び／又はフレキシブル伝送のためのリソースである、請求項２３に記載の装置。
【請求項35】
端末に用いられる伝送処理装置であって、端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第二の決定モジュールを含み、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む、伝送処理装置。
【請求項36】
端末に用いられる伝送処理装置であって、前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末が、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第三の決定モジュールを含み、
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む、伝送処理装置。
【請求項37】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含む端末であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項１から４のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項５から１６のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項１７に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項１８に記載の伝送処理方法のステップを実現する、端末。
【請求項38】
可読記憶媒体であって、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項１から４のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項５から１６のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項１７に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項１８に記載の伝送処理方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項39】
プロセッサと、通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項１から４のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項５から１６のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項１７に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項１８に記載の伝送処理方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項40】
非一時的可読記憶媒体に記憶されており、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項１から４のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項５から１６のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項１７に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項１８に記載の伝送処理方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項41】
請求項１から４のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実行するように構成され、又は、請求項５から１６のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実行するように構成され、又は、請求項１７に記載の伝送処理方法のステップを実行するように構成され、又は、請求項１８に記載の伝送処理方法のステップを実行するように構成される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
（関連出願の相互参照）
本出願は、２０２１年３月１６日に中国で提出された中国特許出願Ｎｏ．２０２１１０２８０７９３．７の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
本出願は、２０２１年３月１６日に中国で提出された中国特許出願Ｎｏ．２０２１１０２８０７９３．７の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特に伝送処理方法、装置及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
周波数分割二重（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｄｕｐｌｅｘｉｎｇ、ＦＤＤ）システムにおいて、全二重ＦＤＤ（Ｆｕｌｌ Ｄｕｐｌｅｘ －ＦＤＤ）操作をサポートする端末機器（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）があり、半二重ＦＤＤ（Ｈａｌｆ Ｄｕｐｌｅｘ－ＦＤＤ）操作をサポートし、又は全二重能力を備えないＵＥもあり、これらのＵＥは、セル固有（ｃｅｌｌ－ｓｐｅｃｉｆｉｃ）のいくつかの半静的構成を共有し、セル固有の上り下りリンク伝送に対し、全二重ＦＤＤのＵＥは、上り下りリンク伝送の変換時間を必要としないが、半二重ＦＤＤのＵＥは、変換時間を必要とし、基地局が構成とスケジューリングによってこれらのセル固有の上り下りリンク伝送間の変換時間を保証するように要求すると、ネットワークの構成に非常に大きな制限があり、全二重ＦＤＤのＵＥと半二重ＦＤＤのＵＥが同一のネットワークに共存することに不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、ＦＤＤシステムにおけるネットワークが半二重ＦＤＤ端末と全二重ＦＤＤ端末の異なる構成需要を満たしにくいという問題を解決することができる伝送処理方法、装置及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、伝送処理方法を提供し、この伝送処理方法は、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、端末が第一の操作を実行することを含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、端末が第一の操作を実行することを含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
【0006】
第二の態様によれば、伝送処理方法を提供し、この伝送処理方法は、
第一の条件を満たす場合、端末が、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定することを含み、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
第一の条件を満たす場合、端末が、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定することを含み、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
【0007】
第三の態様によれば、伝送処理方法を提供し、この伝送処理方法は、
端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定することを含み、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定することを含み、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0008】
第四の態様によれば、伝送処理方法を提供し、この伝送処理方法は、
前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末が、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定することを含み、
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末が、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定することを含み、
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0009】
第五の態様によれば、端末に用いられる伝送処理装置を提供し、この伝送処理装置は、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、第一の操作を実行するための第一の処理モジュールを含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、第一の操作を実行するための第一の処理モジュールを含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
【0010】
第六の態様によれば、端末に用いられる伝送処理装置を提供し、この伝送処理装置は、
第一の条件を満たす場合、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定するための第一の決定モジュールを含み、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
第一の条件を満たす場合、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定するための第一の決定モジュールを含み、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
【0011】
第七の態様によれば、端末に用いられる伝送処理装置を提供し、この伝送処理装置は、
端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第二の決定モジュールを含み、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第二の決定モジュールを含み、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0012】
第八の態様によれば、端末に用いられる伝送処理装置を提供し、この伝送処理装置は、
前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末が、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第三の決定モジュールを含み、
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末が、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第三の決定モジュールを含み、
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0013】
第九の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様、第二の態様、第三の態様又は第四の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0014】
第十の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様、第二の態様、第三の態様又は第四の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第十一の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様、第二の態様、第三の態様又は第四の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0016】
第十二の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様、第二の態様、第三の態様又は第四の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0017】
第十三の態様によれば、通信機器を提供し、この通信機器は、第一の態様、第二の態様、第三の態様又は第四の態様に記載の方法のステップを実行するように構成される。
【発明の効果】
【0018】
本出願の実施例では、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、能力が低下した端末は、上記第一の操作を実行し、例えば、誤ったネットワークスケジューリング／構成として決定し、第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応又はパンクチャリングを行い、第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄などして、上りリンク伝送と下りリンク伝送との間の衝突を回避し、ネットワークが再び半二重端末に対して特定の構成とスケジューリングを行ってセル固有の上り下りリンク伝送間の変換時間を保証する必要がなく、それによってネットワーク構成が半二重ＦＤＤ端末と全二重ＦＤＤ端末の需要を同時に満たすことができ、ネットワークの構成制限を解消した。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本出願の実施例が適用可能な通信システムの構造図を示す。
【図2】本出願の実施例の伝送処理方法のフローチャートのその一を示す。
【図3】本出願の実施例の伝送処理方法の上り下りリンク伝送概略図のその一を示す。
【図4】本出願の実施例の伝送処理方法の上り下りリンク伝送概略図のその二を示す。
【図5】本出願の実施例の伝送処理方法の上り下りリンク伝送概略図のその三を示す。
【図6】本出願の実施例の伝送処理方法の上り下りリンク伝送概略図のその四を示す。
【図7】本出願の実施例の伝送処理方法の上り下りリンク伝送概略図のその五を示す。
【図8】本出願の実施例の伝送処理方法の上り下りリンク伝送概略図のその六を示す。
【図9】本出願の実施例の伝送処理方法の上り下りリンク伝送概略図のその七を示す。
【図10】本出願の実施例の伝送処理方法のフローチャートのその二を示す。
【図11】本出願の実施例の伝送処理方法のフローチャートのその三を示す。
【図12】本出願の実施例の伝送処理方法のフローチャートのその四を示す。
【図13】本出願の実施例の伝送処理装置のモジュール概略図のその一を示す。
【図14】本出願の実施例の伝送処理装置のモジュール概略図のその二を示す。
【図15】本出願の実施例の伝送処理装置のモジュール概略図のその三を示す。
【図16】本出願の実施例の伝送処理装置のモジュール概略図のその四を示す。
【図17】本出願の実施例の通信機器の構造ブロック図を示す。
【図18】本出願の実施例の端末の構造ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0021】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び／又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「／」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0022】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ）／ＬＴＥの進化（ＬＴＥ－Ａｄｖａｎｃｅｄ、ＬＴＥ－Ａ）システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続（Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＣＤＭＡ）、時分割多重接続（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＴＤＭＡ）、周波数分割多重接続（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＦＤＭＡ）、直交周波数分割多重接続（Ｏｒｔｈｏｇｏｎａｌ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＯＦＤＭＡ）、単一キャリア周波数分割多重接続（Ｓｉｎｇｌｅ－ｃａｒｒｉｅｒ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ－Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＳＣ－ＦＤＭＡ）と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ（Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ、ＮＲ）システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてＮＲ用語を使用しており、これらの技術は、ＮＲシステム応用以外の応用、例えば第六世代（６ｔｈ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ、６Ｇ）通信システムに適用されてもよい。
【0023】
図１は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造図を示す。無線通信システムは、端末１１とネットワーク側機器１２を含む。ここで、端末１１は、端末機器又はユーザ端末（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）と呼ばれてもよく、端末１１は、携帯電話、タブレットパソコン（Ｔａｂｌｅｔ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、ラップトップコンピュータ（Ｌａｐｔｏｐ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）（又は、ノートパソコンと呼ばれる）、パーソナルデジタルアシスタント（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ、ＰＤＡ）、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅ ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＵＭＰＣ）、モバイルインターネットディバイス（Ｍｏｂｉｌｅ Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｄｅｖｉｃｅ、ＭＩＤ）、ウェアラブルデバイス（Ｗｅａｒａｂｌｅ Ｄｅｖｉｃｅ）又は車載端末（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＶＵＥ）、歩行者端末（Ｐｅｄｅｓｔｒｉａｎ Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＰＵＥ）などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末１１の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器１２は、基地局又はコアネットワーク機器であってもよく、ここで、基地局は、ノードＢ、進化ノードＢ、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション（Ｂａｓｅ Ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ Ｓｔａｔｉｏｎ、ＢＴＳ）、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット（Ｂａｓｉｃ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ、ＢＳＳ）、拡張サービスセット（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ、ＥＳＳ）、Ｂノード、進化型Ｂノード（ｅＮＢ）、家庭用Ｂノード、家庭用進化型Ｂノード、ＷＬＡＮアクセスポイント、ＷｉＦｉノード、トランスミッションポイント（Ｔｒａｎｓｍｉｔｔｉｎｇ Ｒｅｃｅｉｖｉｎｇ Ｐｏｉｎｔ、ＴＲＰ）又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてＮＲシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0024】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による伝送処理方法を詳細に説明する。
【0025】
図２に示すように、本出願の実施例は、伝送処理方法を提供し、この伝送処理方法は、以下のステップを含む。
【0026】
ステップ２０１：第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、端末は、第一の操作を実行し、この端末は、具体的には、能力が低下した端末又は能力が低減した端末であり、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
【0027】
ここで、上記第一のリソース集合は、ネットワークにより構成及び／又はスケジューリングされる、上りリンクデータ伝送のための又は下りリンクのデータ又は信号を受信、測定又は監視するためのリソースであり、上記第二のリソース集合は、ネットワークにより構成及び／又はスケジューリングされる、上りリンクデータ伝送のための又は下りリンクのデータ又は信号を受信、測定又は監視するためのリソースであり、且つ第一のリソース集合と第二のリソース集合との間に時間領域にリソースの重なりが存在しない。
【0028】
上記第一のリソース集合の開始位置と終了位置は、一つの時間単位内のいずれかの位置に位置してもよく、上記第二のリソース集合の開始位置と終了位置は、一つの時間単位内のいずれかの位置に位置してもよく、上記時間単位は、スロット又はサブスロットである。
【0029】
前記第一のリソース集合は、上り下りリンク切り替えに必要なリソースを含んでもよく、又は含まなくてもよく、前記第二のリソース集合は、上り下りリンク切り替えに必要なリソースを含んでもよく、又は含まなくてもよい。
【0030】
上記能力が低下した／低減した端末（Ｒｅｄｕｃｅｄ Ｃａｐａｂｉｌｉｔｙ ＵＥ、ＲｅｄＣａｐ ＵＥ）は、全二重能力を備えない端末、即ち半二重端末であってもよい。
【0031】
本出願の実施例の伝送処理方法は、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、能力が低下した端末は、上記第一の操作を実行し、例えば、誤ったネットワークスケジューリング／構成として決定し、第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応又はパンクチャリングを行い、第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄などして、上りリンク伝送と下りリンク伝送との間の衝突を回避し、ネットワークが再び半二重端末に対して特定の構成とスケジューリングを行ってセル固有定の上り下りリンク伝送間の変換時間を保証する必要がなく、それによってネットワーク構成が半二重ＦＤＤ端末と全二重ＦＤＤ端末の需要を同時に満たすことができ、ネットワークの構成制限を解消した。
【0032】
選択的に、第一の切り替え時間Ｔ＿Ｒ２Ｔと第二の切り替え時間Ｔ＿Ｔ２Ｒが上りリンクタイミングアドバンス（Ｔｉｍｉｎｇ Ａｄｖａｎｃｅ、ＴＡ）を含む場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つを含み、
又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
【0033】
第一のリソース集合の開始シンボルがＳ１－ｓｔａｒｔと記し、終了シンボルがＳ１－ｅｎｄと記し、第二のリソース集合の開始シンボルがＳ２－ｓｔａｒｔと記し、終了シンボルがＳ２－ｅｎｄと記すとすると、（Ｓ２－ｓｔａｒｔ）-（Ｓ１－ｅｎｄ）＜Ｔ＿Ｒ２Ｔ、及び／又は、（Ｓ２－ｓｔａｒｔ）-（Ｓ１－ｅｎｄ）＜Ｔ＿Ｔ２Ｒの場合、上記第一の操作を実行し、
又は、（Ｓ２－ｓｔａｒｔ）-（Ｓ１－ｅｎｄ）＜Ｔ＿Ｒ２Ｔ＋ＴＡ、及び／又は（Ｓ２－ｓｔａｒｔ）-（Ｓ１－ｅｎｄ）＜Ｔ＿Ｔ２Ｒ－ＴＡの場合、上記第一の操作を実行する。
又は、（Ｓ２－ｓｔａｒｔ）-（Ｓ１－ｅｎｄ）＜Ｔ＿Ｒ２Ｔ＋ＴＡ、及び／又は（Ｓ２－ｓｔａｒｔ）-（Ｓ１－ｅｎｄ）＜Ｔ＿Ｔ２Ｒ－ＴＡの場合、上記第一の操作を実行する。
【0034】
選択的に、前記Ｘ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定され、
及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される。
及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される。
【0035】
選択的に、端末が、以下の少なくとも一つに基づき、第一の操作を実行し、即ち端末が具体的に第一の操作のうちのどの操作を実行するかは、
ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間（ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｔｉｍｅｌｉｎｅ）と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報との少なくとも一つに基づいて決定され、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である。
ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間（ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｔｉｍｅｌｉｎｅ）と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報との少なくとも一つに基づいて決定され、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である。
【0036】
例えば、上記スケジューリング方式は、動的スケジューリング又はＲＲＣシグナリング構成を含み、又は特殊なシグナリングによって指示され、例えば、システム情報ブロックＳＩＢ１におけるＳＳＢ位置情報（ｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔ）又はサービスメッセージ公衆情報（ＳｅｒｖｉｎｇＣｅｌｌＣｏｎｆｉｇＣｏｍｍｏｎ）におけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔによって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロック（Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ Ｓｉｇｎａｌ ａｎｄ ＰＢＣＨ ｂｌｏｃｋ、ＳＳＢ）、また例えば、マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０物理下りリンク制御チャネル（Ｐｈｙｓｉｃａｌ ｄｏｗｎｌｉｎｋ ｃｏｎｔｒｏｌ ｃｈａｎｎｅｌ、ＰＤＣＣＨ）公衆サーチスペースのための制御リソースセット、又は、上りリンク伝送又は下りリンク操作に含まれる情報が有効なランダムアクセスリソース、例えば物理ランダムアクセスチャネル、また例えば、システム情報、上位層シグナリングと動的シグナリング（例えばページング早期指示（ｐａｇｉｎｇ ｅａｒｌｙ ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ、ＰＥＩ）、ページングのＰＤＣＣＨ）における指示によって得られたトラッキングリファレンス信号（Ｔｒａｃｋｉｎｇ ＲＳ、ＴＲＳ）である。
【0037】
以下、具体的な実施例を結びつけて、本出願の伝送処理方法を説明する。
【0038】
図３に示すように、下りリンク操作と上りリンク伝送との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、誤ったネットワークスケジューリング及び／又は構成として決定し、即ち端末が、（ｄｏｅｓ ｎｏｔ ｅｘｐｅｃｔ）第一のリソース集合に発生した上りリンク伝送又は下りリンク操作を期待せず、第二のリソース集合に発生した上りリンク伝送又は下りリンク操作との間の位置間隔が上記上り下りリンク切り替え時間よりも小さいことは、ネットワークにより構成又はスケジューリングされる上り下りリンク伝送間の位置間隔が上記上り下りリンク切り替え時間よりも大きくなければならないと記述されてもよく、図４に示す通りである。
【0039】
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、図５に示すように、第一のリソース集合Ｓ１で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄する。又は、図６に示すように、第二のリソース集合Ｓ２で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄する。又は、図７に示すように、第一のリソース集合の最後のＸ１（例えば１である）個のシンボルでレート適応（Ｒａｔｅ－ｍａｔｃｈｉｎｇ）又はパンクチャリング（Ｐｕｎｃｔｕｒｉｎｇ）を行い、又は、図８に示すように、第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでＲａｔｅ－ｍａｔｃｈｉｎｇ又はＰｕｎｃｔｕｒｉｎｇを行い、又は、図９に示すように、第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルと第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでＲａｔｅ－ｍａｔｃｈｉｎｇ又はＰｕｎｃｔｕｒｉｎｇを行うことで、Ｘ１＋Ｙ１≧上り下りリンク切り替え時間になるようにする。
【0040】
本出願の実施例の伝送処理方法は、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、能力が低下した端末は、上記第一の操作を実行し、例えば、誤ったネットワークスケジューリング／構成として決定し、第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応又はパンクチャリングを行い、第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄などして、上りリンク伝送と下りリンク伝送との間の衝突を回避し、ネットワークが再び半二重端末に対して特定の構成とスケジューリングを行ってセル固有の上り下りリンク伝送間の変換時間を保証する必要がなく、それによってネットワーク構成が半二重ＦＤＤ端末と全二重ＦＤＤ端末の需要を同時に満たすことができ、ネットワークの構成制限を解消した。
【0041】
図１０に示すように、本出願の実施例は、伝送処理方法をさらに提供し、この伝送処理方法は、以下のステップを含む。
【0042】
ステップ１００１：第一の条件を満たす場合、端末は、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定し、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
【0043】
本出願の実施例では、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末は、第一の条件に基づいて、端末が上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定することを決定し、さらにその後の該当する衝突処理を容易にする。
【0044】
選択的に、前記端末が、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定した後に、
前記端末に第一のＤＣＩが構成されていない場合、第二の挙動を実行すること、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩが正しく検出された場合、第三の挙動を実行すること、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩを検出していない場合、第四の挙動を実行することをさらに含み、
ここで、前記第二の挙動は、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
前記上りリンク伝送が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であることと、
前記下りリンク操作が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作であることと、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第三の挙動は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と前記第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行うことを含み、前記第一のＦＤＤ周波数バンドは、ＦＤＤ下りリンク周波数バンドと、上りリンク周波数バンドとを含み、前記重なりリソースは、前記上りリンク伝送の時間領域リソースと下りリンク操作の時間領域リソースとの間の重なりリソースであり、ここでの衝突処理と時分割二重システムにおいて、端末が第一のＤＣＩを検出した時の処理挙動は、同じであり、
前記第四の挙動は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理することを含み、前記第五の挙動とは、時分割二重システムにおいて、第一のＤＣＩが検出されていない時の端末の挙動である。
前記端末に第一のＤＣＩが構成されていない場合、第二の挙動を実行すること、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩが正しく検出された場合、第三の挙動を実行すること、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩを検出していない場合、第四の挙動を実行することをさらに含み、
ここで、前記第二の挙動は、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
前記上りリンク伝送が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であることと、
前記下りリンク操作が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作であることと、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第三の挙動は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と前記第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行うことを含み、前記第一のＦＤＤ周波数バンドは、ＦＤＤ下りリンク周波数バンドと、上りリンク周波数バンドとを含み、前記重なりリソースは、前記上りリンク伝送の時間領域リソースと下りリンク操作の時間領域リソースとの間の重なりリソースであり、ここでの衝突処理と時分割二重システムにおいて、端末が第一のＤＣＩを検出した時の処理挙動は、同じであり、
前記第四の挙動は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理することを含み、前記第五の挙動とは、時分割二重システムにおいて、第一のＤＣＩが検出されていない時の端末の挙動である。
【0045】
本出願の実施例では、上記第一のＤＣＩは、具体的にＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ ２＿０である。
【0046】
選択的に、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行った後に、
端末が前記第二の挙動を実行することをさらに含む。
端末が前記第二の挙動を実行することをさらに含む。
【0047】
選択的に、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理した後に、
端末が前記第二の挙動を実行することをさらに含む。
端末が前記第二の挙動を実行することをさらに含む。
【0048】
選択的に、前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、
第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、
上りリンク伝送を放棄することと、
第一のリソース集合における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
第二のリソース集合における最初のＹ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
下りリンク操作を放棄することとのうちの一つを含む。
第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、
上りリンク伝送を放棄することと、
第一のリソース集合における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
第二のリソース集合における最初のＹ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
下りリンク操作を放棄することとのうちの一つを含む。
【0049】
選択的に、第一のリソース集合の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成され、又は、第二のリソース集合上の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、
前記第一のリソース集合又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作が、
システム情報ブロックＳＩＢ１によって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロックＳＳＢと、
マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報と、上位層シグナリングと、動的シグナリングとのうちの少なくとも一つによって得られた有効なトラッキングリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む場合、上りリンク伝送を放棄することを含む。
前記第一のリソース集合又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作が、
システム情報ブロックＳＩＢ１によって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロックＳＳＢと、
マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報と、上位層シグナリングと、動的シグナリングとのうちの少なくとも一つによって得られた有効なトラッキングリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む場合、上りリンク伝送を放棄することを含む。
【0050】
選択的に、前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされる場合、前記第二の挙動は、
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定することを含む。
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定することを含む。
【0051】
選択的に、前記下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、前記上りリンク伝送がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間以上である場合、端末が、上りリンク伝送を放棄し、又は上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間よりも小さい場合、端末が、前記下りリンク操作を放棄し、又は前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でパンクチャリングすること、又は
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定すること、又は
下りリンク操作の最後のＸ３個のシンボル上でレート適応を行うことを含む。
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間以上である場合、端末が、上りリンク伝送を放棄し、又は上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間よりも小さい場合、端末が、前記下りリンク操作を放棄し、又は前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でパンクチャリングすること、又は
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定すること、又は
下りリンク操作の最後のＸ３個のシンボル上でレート適応を行うことを含む。
【0052】
選択的に、前記上りリンク伝送は、物理ランダムアクセスチャネル（Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｈａｎｎｅｌ、ＰＲＡＣＨ）伝送を除く伝送である。
【0053】
選択的に、上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、
前記下りリンク操作を放棄すること、又は
前記下りリンク操作に対応するリソース集合の開始のＹ４個のシンボル上で前記下りリンク操作を実行しないこと、又は
前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の最後のＸ４個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記動的スケジューリングが誤ったネットワークスケジューリングであると決定することを含む。
前記下りリンク操作を放棄すること、又は
前記下りリンク操作に対応するリソース集合の開始のＹ４個のシンボル上で前記下りリンク操作を実行しないこと、又は
前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の最後のＸ４個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記動的スケジューリングが誤ったネットワークスケジューリングであると決定することを含む。
【0054】
選択的に、前記下りリンク操作で伝送される信号は、
ＳＩＢ１によって端末に指示したＳＳＢと、
ＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報、上位層シグナリングと動的シグナリング（例えばＰＥＩ、ページングのＰＤＣＣＨ）における指示によって得られたＴＲＳとのうちの少なくとも一つを除く信号である。
ＳＩＢ１によって端末に指示したＳＳＢと、
ＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報、上位層シグナリングと動的シグナリング（例えばＰＥＩ、ページングのＰＤＣＣＨ）における指示によって得られたＴＲＳとのうちの少なくとも一つを除く信号である。
【0055】
本出願の一つの具体的な実施例では、ＦＤＤシステムにおいて、全二重を備えない端末に対し、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突する場合、
（１）この端末が、下りリンク制御情報フォーマット２＿０、即ちＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ ２＿０を監視するように構成されていない場合、下記実施例１における処理操作に従って処理する。
（１）この端末が、下りリンク制御情報フォーマット２＿０、即ちＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ ２＿０を監視するように構成されていない場合、下記実施例１における処理操作に従って処理する。
【0056】
（２）この端末がＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ ２＿０を監視するように構成されており、且つＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ ２＿０が正しく検出された場合、
ａ）ＦＤＤ ＤＬ周波数バンドでは、ネットワークにより構成／スケジューリングされる下りリンク伝送とＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ２＿０によって指示される動的フレキシブル（ｄｙｎａｍｉｃ ｆｌｅｘｉｂｌｅ）伝送が重なる時間領域リソースで衝突する処理を行い、
ｂ）ＦＤＤ ＵＬ周波数バンドでは、ネットワークにより構成／スケジューリングされる上りリンク伝送とＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ２＿０によって指示される動的フレキシブル（ｄｙｎａｍｉｃ ｆｌｅｘｉｂｌｅ）伝送が重なる時間領域リソースで衝突する処理を行い、
ｃ）上記ａ）とｂ）が完了した後に、実施例１における処理操作に従って処理する。
ａ）ＦＤＤ ＤＬ周波数バンドでは、ネットワークにより構成／スケジューリングされる下りリンク伝送とＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ２＿０によって指示される動的フレキシブル（ｄｙｎａｍｉｃ ｆｌｅｘｉｂｌｅ）伝送が重なる時間領域リソースで衝突する処理を行い、
ｂ）ＦＤＤ ＵＬ周波数バンドでは、ネットワークにより構成／スケジューリングされる上りリンク伝送とＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ２＿０によって指示される動的フレキシブル（ｄｙｎａｍｉｃ ｆｌｅｘｉｂｌｅ）伝送が重なる時間領域リソースで衝突する処理を行い、
ｃ）上記ａ）とｂ）が完了した後に、実施例１における処理操作に従って処理する。
【0057】
（３）この端末がＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ ２＿０を監視するように構成されており、且つＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ ２＿０の監視位置で、ＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ ２＿０を検出していない場合、端末は、プロトコル３８．２１３に基づいてＴＤＤシステムにおいてＤＣＩ ｆｏｒｍａｔ ２＿０が検出されていない挙動に対して、それぞれＦＤＤ ＤＬ周波数バンドとＦＤＤ ＵＬ周波数バンドで処理してから、実施例１における処理操作に従って処理する。
【0058】
実施例１：
場合１：Ｓ１（第一のリソース集合）がＲＲＣによって構成される下りリンク又は上りリンク操作であり、Ｓ２（第二のリソース集合）がＲＲＣによって構成される上りリンク又は下りリンク操作である場合、端末は、
方法１：Ｓ２上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄し、
方法２：上りリンク伝送を常に放棄し、
方法３：Ｓ１における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を常に放棄し、
方法４：Ｓ２における最初のＹ２個のシンボルの受信／送信を常に放棄し、
方法５：常に下りリンク操作を放棄し、
場合２：Ｓ１又はＳ２が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成される上りリンク伝送であり、Ｓ２又はＳ１の下りリンク伝送が、
ＳＩＢ１におけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔ又はＳｅｒｖｉｎｇＣｅｌｌＣｏｎｆｉｇＣｏｍｍｏｎにおけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔによって端末に指示されたＳＳＢと、
ＭＩＢにおけるｐｄｃｃｈ－ＣｏｎｆｉｇＳＩＢ１によって構成されるＴｙｐｅ０－ＰＤＣＣＨ ＣＳＳのための制御リソースセットとのうちの少なくとも一つの情報を含む限り、上りリンク伝送を常に放棄する。
場合１：Ｓ１（第一のリソース集合）がＲＲＣによって構成される下りリンク又は上りリンク操作であり、Ｓ２（第二のリソース集合）がＲＲＣによって構成される上りリンク又は下りリンク操作である場合、端末は、
方法１：Ｓ２上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄し、
方法２：上りリンク伝送を常に放棄し、
方法３：Ｓ１における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を常に放棄し、
方法４：Ｓ２における最初のＹ２個のシンボルの受信／送信を常に放棄し、
方法５：常に下りリンク操作を放棄し、
場合２：Ｓ１又はＳ２が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成される上りリンク伝送であり、Ｓ２又はＳ１の下りリンク伝送が、
ＳＩＢ１におけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔ又はＳｅｒｖｉｎｇＣｅｌｌＣｏｎｆｉｇＣｏｍｍｏｎにおけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔによって端末に指示されたＳＳＢと、
ＭＩＢにおけるｐｄｃｃｈ－ＣｏｎｆｉｇＳＩＢ１によって構成されるＴｙｐｅ０－ＰＤＣＣＨ ＣＳＳのための制御リソースセットとのうちの少なくとも一つの情報を含む限り、上りリンク伝送を常に放棄する。
【0059】
選択的に、システム情報、上位層シグナリング及び／又は動的シグナリング（例えば、ページング早期指示（ｐａｇｉｎｇ ｅａｒｌｙ ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ、ＰＥＩ）、ページングのＰＤＣＣＨ）における指示によって得られた有効なトラッキングリファレンス信号（Ｔｒａｃｋｉｎｇ ＲＳ、ＴＲＳ）である。
【0060】
場合３：Ｓ１が動的にスケジューリングされる下りリンク操作又は上りリンク伝送であり、Ｓ２が動的にスケジューリングされる上りリンク又は下りリンク操作である場合、ネットワークは、動的にスケジューリングする場合、上り下りリンク切り替えの時間長さを保証しなければならず、即ち第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、端末は、誤ったネットワークスケジューリング又は構成として決定する。
【0061】
場合４：Ｓ１（又はＳ２）が動的にスケジューリングされる下りリンク操作であり、Ｓ２（又はＳ１）がＲＲＣによって構成される上りリンク伝送である場合、以下の方法１～３のうちの１つを実行する。
方法１：
（Ｓ２（又はＳ１）における上りリンク伝送の開始シンボルｊ－端末が下りリンク動的シグナリングを受信した時に位置する最後のシンボルｉ）≧端末の処理時間Ｔ＿ｐｒｏｃｅｓｓ場合、端末は、Ｓ２（又はＳ１）上の伝送を放棄し、又はＳ２（又はＳ１）の開始のＹ個のシンボルでレート適応（Ｒａｔｅ－ｍａｔｃｈｉｎｇ）を行う。
方法１：
（Ｓ２（又はＳ１）における上りリンク伝送の開始シンボルｊ－端末が下りリンク動的シグナリングを受信した時に位置する最後のシンボルｉ）≧端末の処理時間Ｔ＿ｐｒｏｃｅｓｓ場合、端末は、Ｓ２（又はＳ１）上の伝送を放棄し、又はＳ２（又はＳ１）の開始のＹ個のシンボルでレート適応（Ｒａｔｅ－ｍａｔｃｈｉｎｇ）を行う。
【0062】
（Ｓ２（又はＳ１）における上りリンク伝送の開始シンボルｊ－端末が下りリンク動的シグナリングを受信した時に位置する最後のシンボルｉ）が端末の処理時間Ｔ＿ｐｒｏｃｅｓｓよりも小さい場合、端末は、Ｓ１（又はＳ２）上の受信を放棄し、又はＳ２（又はＳ１）の開始のＹ個のシンボルでパンクチャリング（ｐｕｎｃｔｕｒｉｎｇ）し、又はネットワークは、（Ｓ２（又はＳ１）における上りリンク伝送の開始シンボルｊ－端末が下りリンク動的シグナリングを受信した時に位置する最後のシンボルｉ）≧端末の処理時間Ｔ＿ｐｒｏｃｅｓｓ場合を常に保証する。
【0063】
方法２：
ネットワークは、動的にスケジューリングする場合、上り下りリンク切り替えの時間長さを保証しなければならず、そうでなければ、端末は、誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定する。
ネットワークは、動的にスケジューリングする場合、上り下りリンク切り替えの時間長さを保証しなければならず、そうでなければ、端末は、誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定する。
【0064】
方法３：端末は、Ｓ１の最後のＸ個のシンボルでＲａｔｅ－ｍａｔｃｈｉｎｇを行う
場合４に対し、選択的には、ＲＲＣによって構成される上りリンク伝送は、ＰＲＡＣＨを含まない。
場合４に対し、選択的には、ＲＲＣによって構成される上りリンク伝送は、ＰＲＡＣＨを含まない。
【0065】
場合５：Ｓ１（又はＳ２）が動的にスケジューリングされる上りリンク伝送であり、Ｓ２（又はＳ１）がＲＲＣによって構成される下りリンク伝送である場合、
端末は、Ｓ２（又はＳ１）の受信を放棄し、又は端末は、Ｓ２の最初のＹ個のシンボル（又はＳ１の後のＸ個のシンボル）で下りリンク伝送を受信せず、又は端末は、Ｓ１の最後のＸ個のシンボル又は（又はＳ２の最初のＹ個のシンボル）でｒａｔｅ－ｍａｔｃｈｉｎｇを行い、又はネットワークは、動的にスケジューリングする場合、上り下りリンク切り替えの時間長さを保証しなければならない。
端末は、Ｓ２（又はＳ１）の受信を放棄し、又は端末は、Ｓ２の最初のＹ個のシンボル（又はＳ１の後のＸ個のシンボル）で下りリンク伝送を受信せず、又は端末は、Ｓ１の最後のＸ個のシンボル又は（又はＳ２の最初のＹ個のシンボル）でｒａｔｅ－ｍａｔｃｈｉｎｇを行い、又はネットワークは、動的にスケジューリングする場合、上り下りリンク切り替えの時間長さを保証しなければならない。
【0066】
場合５に対し、ＲＲＣによって構成される下りリンク伝送は、
ＳＩＢ１におけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔ又はＳｅｒｖｉｎｇＣｅｌｌＣｏｎｆｉｇＣｏｍｍｏｎにおけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔによって端末に指示されたＳＳＢと、
ＭＩＢにおけるｐｄｃｃｈ－ＣｏｎｆｉｇＳＩＢ１によって構成されるＴｙｐｅ０－ＰＤＣＣＨ ＣＳＳのための制御リソースセットとのうちの信号を含まない。
ＳＩＢ１におけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔ又はＳｅｒｖｉｎｇＣｅｌｌＣｏｎｆｉｇＣｏｍｍｏｎにおけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔによって端末に指示されたＳＳＢと、
ＭＩＢにおけるｐｄｃｃｈ－ＣｏｎｆｉｇＳＩＢ１によって構成されるＴｙｐｅ０－ＰＤＣＣＨ ＣＳＳのための制御リソースセットとのうちの信号を含まない。
【0067】
選択的に、本出願の実施例の方法は、
システム情報と、ＲＲＣシグナリングと、Ｌ１シグナリングとのうちの少なくとも一つを含む指示情報によって、有効なリソースを決定すること、又は
上りリンクのすべてのリソースと下りリンクのすべてのリソースが有効なリソースであると決定することをさらに含み、
ここで、前記有効なリソースは、端末の上りリンク、下りリンク及び／又はフレキシブル伝送のためのリソースである。
システム情報と、ＲＲＣシグナリングと、Ｌ１シグナリングとのうちの少なくとも一つを含む指示情報によって、有効なリソースを決定すること、又は
上りリンクのすべてのリソースと下りリンクのすべてのリソースが有効なリソースであると決定することをさらに含み、
ここで、前記有効なリソースは、端末の上りリンク、下りリンク及び／又はフレキシブル伝送のためのリソースである。
【0068】
本出願の実施例では、ネットワークは、システム情報、ＲＲＣシグナリング及び／又はＬ１シグナリングによって半二重ＦＤＤ（ＨＤ－ＦＤＤ）端末の、上りリンク、下りリンク及び／又はフレキシブル伝送方向のためのリソース（スロット及び／又はシンボル）を明示的に指示することができる。システム情報、ＲＲＣシグナリング及び／又はＬ１シグナリングが有効なリソース指示を提供していない場合、ＵＥは、上りリンクのすべてのリソースと下りリンクのすべてのリソースが有効なリソースであると仮定することができる。
【0069】
本出願の実施例では、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末は、第一の条件に基づいて端末が上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定することを決定し、さらにその後の該当する衝突処理を容易にする。
【0070】
図１１に示すように、本出願の実施例は、伝送処理方法をさらに提供し、この伝送処理方法は、以下のステップを含む。
【0071】
ステップ１１０１：端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定し、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0072】
ここで、Ｎ＿ｇａｐは、プロトコル３８．２１３の表８．１－２によって提供される。前記ＳＳＢは、ＳＩＢ１におけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔ又はＳｅｒｖｉｎｇＣｅｌｌＣｏｎｆｉｇＣｏｍｍｏｎにおけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔによって指示される。
【0073】
本出願の実施例は、端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末は、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定することによって、ＰＲＡＣＨの有効な伝送機会を決定（証明）する目的を実現する。
【0074】
図１２に示すように、本出願の実施例は、伝送処理方法をさらに提供し、この伝送処理方法は、以下のステップを含む。
【0075】
ステップ１２０１：前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡの物理上りリンク共有チャネル（Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｕｐｌｉｎｋ Ｓｈａｒｅｄ Ｃｈａｎｎｅｌ、ＰＵＳＣＨ）伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末は、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定する。
【0076】
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0077】
ここで、Ｎ＿ｇａｐは、プロトコル３８．２１３の表８．１－２によって提供される。前記ＳＳＢは、ＳＩＢ１におけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔ又はＳｅｒｖｉｎｇＣｅｌｌＣｏｎｆｉｇＣｏｍｍｏｎにおけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔによって指示される。
【0078】
本出願の実施例は、前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末は、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定することによって、メッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会を決定（証明）する目的を実現する。
【0079】
説明すべきこととして、本出願の実施例による伝送処理方法において、実行本体は、伝送処理装置、又は、この伝送処理装置における伝送処理方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、伝送処理装置による伝送処理方法の実行を例にして、本出願の実施例による伝送処理装置を説明する。
【0080】
図１３に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられる伝送処理装置１３００をさらに提供し、この伝送処理装置１３００は、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、第一の操作を実行するための第一の処理モジュール１３０１を含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、第一の操作を実行するための第一の処理モジュール１３０１を含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
【0081】
選択的に、本出願の実施例は、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔を決定するための第四の決定モジュールをさらに含む。
【0082】
選択的に、前記第一の処理モジュールは、
ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づき、第一の操作を実行するために用いられ、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である。
ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づき、第一の操作を実行するために用いられ、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である。
【0083】
選択的に、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含む場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つを含み、
又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
【0084】
選択的に、前記Ｘ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定され、
及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される。
及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される。
【0085】
【0086】
図１４に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられる伝送処理装置１４００をさらに提供し、この伝送処理装置１４００は、
第一の条件を満たす場合、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定するための第一の決定モジュール１４０１を含み、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
第一の条件を満たす場合、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定するための第一の決定モジュール１４０１を含み、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
【0087】
選択的に、本出願の実施例の装置は、
第一の条件を決定するための第五の決定モジュールをさらに含む。
第一の条件を決定するための第五の決定モジュールをさらに含む。
【0088】
選択的に、本出願の実施例の装置は、
第一の決定モジュールが、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定した後に、前記端末に第一のＤＣＩが構成されていない場合、第二の挙動を実行し、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩが正しく検出された場合、第三の挙動を実行し、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩを検出していない場合、第四の挙動を実行するための第二の処理モジュールをさらに含み、
ここで、前記第二の挙動は、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
前記上りリンク伝送が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であることと、
前記下りリンク操作が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作であることと、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第三の挙動は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と前記第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行うことを含み、前記第一のＦＤＤ周波数バンドは、ＦＤＤ下りリンク周波数バンドと、上りリンク周波数バンドとを含み、前記重なりリソースは、前記上りリンク伝送の時間領域リソースと下りリンク操作の時間領域リソースとの間の重なりリソースであり、
前記第四の挙動は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理することを含み、前記第五の挙動とは、時分割二重システムにおいて、第一のＤＣＩが検出されていない時の端末の挙動である。
第一の決定モジュールが、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定した後に、前記端末に第一のＤＣＩが構成されていない場合、第二の挙動を実行し、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩが正しく検出された場合、第三の挙動を実行し、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩを検出していない場合、第四の挙動を実行するための第二の処理モジュールをさらに含み、
ここで、前記第二の挙動は、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
前記上りリンク伝送が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であることと、
前記下りリンク操作が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作であることと、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第三の挙動は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と前記第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行うことを含み、前記第一のＦＤＤ周波数バンドは、ＦＤＤ下りリンク周波数バンドと、上りリンク周波数バンドとを含み、前記重なりリソースは、前記上りリンク伝送の時間領域リソースと下りリンク操作の時間領域リソースとの間の重なりリソースであり、
前記第四の挙動は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理することを含み、前記第五の挙動とは、時分割二重システムにおいて、第一のＤＣＩが検出されていない時の端末の挙動である。
【0089】
選択的に、前記第二の処理モジュールは、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行った後に、前記第二の挙動を実行するためにさらに用いられる。
【0090】
選択的に、前記第二の処理モジュールは、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理した後に、前記第二の挙動を実行するためにさらに用いられる。
【0091】
選択的に、前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、
第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、
上りリンク伝送を放棄することと、
第一のリソース集合における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
第二のリソース集合における最初のＹ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
下りリンク操作を放棄することとのうちの一つを含む。
第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、
上りリンク伝送を放棄することと、
第一のリソース集合における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
第二のリソース集合における最初のＹ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
下りリンク操作を放棄することとのうちの一つを含む。
【0092】
選択的に、第一のリソース集合の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成され、又は、第二のリソース集合上の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、
前記第一のリソース集合又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作が、
システム情報ブロックＳＩＢ１によって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロックＳＳＢと、
マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報と、上位層シグナリングと、動的シグナリングとのうちの少なくとも一つによって得られた有効なトラッキングリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む場合、上りリンク伝送を放棄することを含む。
前記第一のリソース集合又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作が、
システム情報ブロックＳＩＢ１によって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロックＳＳＢと、
マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報と、上位層シグナリングと、動的シグナリングとのうちの少なくとも一つによって得られた有効なトラッキングリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む場合、上りリンク伝送を放棄することを含む。
【0093】
選択的に、前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされる場合、前記第二の挙動は、
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定することを含む。
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定することを含む。
【0094】
選択的に、前記下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、前記上りリンク伝送がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間以上である場合、端末が、上りリンク伝送を放棄し、又は上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間よりも小さい場合、端末が、前記下りリンク操作を放棄し、又は前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でパンクチャリングすること、又は
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定すること、又は
下りリンク操作の最後のＸ３個のシンボル上でレート適応を行うことを含む。
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間以上である場合、端末が、上りリンク伝送を放棄し、又は上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間よりも小さい場合、端末が、前記下りリンク操作を放棄し、又は前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でパンクチャリングすること、又は
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定すること、又は
下りリンク操作の最後のＸ３個のシンボル上でレート適応を行うことを含む。
【0095】
選択的に、前記上りリンク伝送は、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送を除く伝送である。
【0096】
選択的に、上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、
前記下りリンク操作を放棄すること、又は
前記下りリンク操作に対応するリソース集合の開始のＹ４個のシンボル上で前記下りリンク操作を実行しないこと、又は
前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の最後のＸ４個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記動的スケジューリングが誤ったネットワークスケジューリングであると決定することを含む。
前記下りリンク操作を放棄すること、又は
前記下りリンク操作に対応するリソース集合の開始のＹ４個のシンボル上で前記下りリンク操作を実行しないこと、又は
前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の最後のＸ４個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記動的スケジューリングが誤ったネットワークスケジューリングであると決定することを含む。
【0097】
選択的に、前記下りリンク操作で伝送される信号は、
ＳＩＢ１によって端末に指示したＳＳＢと、
ＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットとのうちの少なくとも一つを除く信号である。
ＳＩＢ１によって端末に指示したＳＳＢと、
ＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットとのうちの少なくとも一つを除く信号である。
【0098】
選択的に、本出願の実施例の装置は、
システム情報と、ＲＲＣシグナリングと、Ｌ１シグナリングとのうちの少なくとも一つを含む指示情報によって、有効なリソースを決定し、又は
上りリンクのすべてのリソースと下りリンクのすべてのリソースが有効なリソースであると決定するための指示モジュールをさらに含み、
ここで、前記有効なリソースは、端末の上りリンク、下りリンク及び／又はフレキシブル伝送のためのリソースである。
システム情報と、ＲＲＣシグナリングと、Ｌ１シグナリングとのうちの少なくとも一つを含む指示情報によって、有効なリソースを決定し、又は
上りリンクのすべてのリソースと下りリンクのすべてのリソースが有効なリソースであると決定するための指示モジュールをさらに含み、
ここで、前記有効なリソースは、端末の上りリンク、下りリンク及び／又はフレキシブル伝送のためのリソースである。
【0099】
本出願の実施例による伝送処理装置は、図１０の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0100】
図１５に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられる伝送処理装置１５００をさらに提供し、この伝送処理装置１５００は、
端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第二の決定モジュール１５０１を含み、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第二の決定モジュール１５０１を含み、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0101】
選択的に、本出願の実施例の装置は、
構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースを決定するための第六の決定モジュールをさらに含む。
構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースを決定するための第六の決定モジュールをさらに含む。
【0102】
本出願の実施例による伝送処理装置は、図１１の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0103】
図１６に示すように、本出願の実施例は、端末に用いられる伝送処理装置１６００をさらに提供し、この伝送処理装置１６００は、
前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末が、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第三の決定モジュール１６０１を含み、
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末が、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定するための第三の決定モジュール１６０１を含み、
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0104】
選択的に、本出願の実施例の装置は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのための第七の決定モジュールをさらに含む。
メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのための第七の決定モジュールをさらに含む。
【0105】
本出願の実施例による伝送処理装置は、図１２の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0106】
本出願の実施例における伝送処理装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末１１のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ａｔｔａｃｈｅｄ Ｓｔｏｒａｇｅ、ＮＡＳ）、パーソナルコンピュータ（ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＰＣ）、テレビ（ｔｅｌｅｖｉｓｉｏｎ、ＴＶ）、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0107】
本出願の実施例における伝送処理装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド（登録商標）（Ａｎｄｒｏｉｄ（登録商標））オペレーティングシステムであってもよく、ｉｏｓオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0108】
選択的に、図１７に示すように、本出願の実施例は、通信機器１７００をさらに提供し、プロセッサ１７０１と、メモリ１７０２と、メモリ１７０２に記憶されており、且つ前記プロセッサ１７０１上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器１７００が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ１７０１により実行される時、上記端末に用いられる伝送処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0109】
図１８は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図であり、この端末１８００は、無線周波数ユニット１８０１、ネットワークモジュール１８０２、オーディオ出力ユニット１８０３、入力ユニット１８０４、センサ１８０５、表示ユニット１８０６、ユーザ入力ユニット１８０７、インターフェースユニット１８０８、メモリ１８０９、及びプロセッサ１８１０などの部材を含むが、それらに限らない。
【0110】
当業者であれば理解できるように、端末１８００は、各部材に給電する電源（例えば、電池）をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ１８１０にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図１８に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0111】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット１８０４は、グラフィックスプロセッサ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ、ＧＰＵ）１８０４１とマイクロホン１８０４２を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ１８０４１は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置（例えば、カメラ）によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット１８０６は、表示パネル１８０６１を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル１８０６１が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット１８０７は、タッチパネル１８０７１及び他の入力機器１８０７２を含む。タッチパネル１８０７１は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル１８０７１は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器１８０７２は、物理的キーボード、機能キー（例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど）、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0112】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット１８０１は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ１８１０に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット１８０１は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0113】
メモリ１８０９は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ１８０９は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令（例えば、音声再生機能、画像再生機能など）などを記憶することができる。なお、メモリ１８０９は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、プログラマブルリードオンリーメモリ（Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ ＲＯＭ、ＰＲＯＭ）、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（Ｅｒａｓａｂｌｅ ＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ）、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ）又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0114】
プロセッサ１８１０は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ１８１０は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ１８１０に統合されなくてもよい。
【0115】
一つの選択的な実施例では、プロセッサ１８１０は、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、端末が第一の操作を実行するために用いられ、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である。
【0116】
選択的に、この実施例では、プロセッサ１８１０は、
ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づき、第一の操作を実行するために用いられ、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である。
ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づき、第一の操作を実行するために用いられ、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である。
【0117】
選択的に、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含む場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つを含み、
又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
【0118】
選択的に、前記Ｘ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定され、
及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される。
及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される。
【0119】
別の実施例では、プロセッサ１８１０は、第一の条件を満たす場合、端末が、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定するために用いられ、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である。
【0120】
選択的に、プロセッサ１８１０は、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定した後に、
前記端末に第一のＤＣＩが構成されていない場合、第二の挙動を実行し、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩが正しく検出された場合、第三の挙動を実行し、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩを検出していない場合、第四の挙動を実行するためにさらに用いられ、
ここで、前記第二の挙動は、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
前記上りリンク伝送が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であることと、
前記下りリンク操作が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作であることと、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第三の挙動は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と前記第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行うことを含み、前記第一のＦＤＤ周波数バンドは、ＦＤＤ下りリンク周波数バンドと、上りリンク周波数バンドとを含み、前記重なりリソースは、前記上りリンク伝送の時間領域リソースと下りリンク操作の時間領域リソースとの間の重なりリソースであり、
前記第四の挙動は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理することを含み、前記第五の挙動とは、時分割二重システムにおいて、第一のＤＣＩが検出されていない時の端末の挙動である。
前記端末に第一のＤＣＩが構成されていない場合、第二の挙動を実行し、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩが正しく検出された場合、第三の挙動を実行し、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩを検出していない場合、第四の挙動を実行するためにさらに用いられ、
ここで、前記第二の挙動は、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
前記上りリンク伝送が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であることと、
前記下りリンク操作が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作であることと、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第三の挙動は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と前記第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行うことを含み、前記第一のＦＤＤ周波数バンドは、ＦＤＤ下りリンク周波数バンドと、上りリンク周波数バンドとを含み、前記重なりリソースは、前記上りリンク伝送の時間領域リソースと下りリンク操作の時間領域リソースとの間の重なりリソースであり、
前記第四の挙動は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理することを含み、前記第五の挙動とは、時分割二重システムにおいて、第一のＤＣＩが検出されていない時の端末の挙動である。
【0121】
選択的に、プロセッサ１８１０は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行った後に、
端末が前記第二の挙動を実行するためにさらに用いられる。
端末が前記第二の挙動を実行するためにさらに用いられる。
【0122】
選択的に、プロセッサ１８１０は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理した後に、
端末が前記第二の挙動を実行するためにさらに用いられる。
端末が前記第二の挙動を実行するためにさらに用いられる。
【0123】
選択的に、前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、
第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、
上りリンク伝送を放棄することと、
第一のリソース集合における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
第二のリソース集合における最初のＹ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
下りリンク操作を放棄することとのうちの一つを含む。
第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、
上りリンク伝送を放棄することと、
第一のリソース集合における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
第二のリソース集合における最初のＹ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
下りリンク操作を放棄することとのうちの一つを含む。
【0124】
選択的に、第一のリソース集合の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成され、又は、第二のリソース集合上の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、
前記第一のリソース集合又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作が、
システム情報ブロックＳＩＢ１によって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロックＳＳＢと、
マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報と、上位層シグナリングと、動的シグナリングとのうちの少なくとも一つによって得られた有効なトラッキングリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む場合、上りリンク伝送を放棄することを含む。
前記第一のリソース集合又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作が、
システム情報ブロックＳＩＢ１によって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロックＳＳＢと、
マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報と、上位層シグナリングと、動的シグナリングとのうちの少なくとも一つによって得られた有効なトラッキングリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む場合、上りリンク伝送を放棄することを含む。
【0125】
選択的に、前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされる場合、前記第二の挙動は、
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定することを含む。
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定することを含む。
【0126】
選択的に、前記下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、前記上りリンク伝送がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間以上である場合、端末が、上りリンク伝送を放棄し、又は上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間よりも小さい場合、端末が、前記下りリンク操作を放棄し、又は前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でパンクチャリングすること、又は
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定すること、又は
下りリンク操作の最後のＸ３個のシンボル上でレート適応を行うことを含む。
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間以上である場合、端末が、上りリンク伝送を放棄し、又は上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間よりも小さい場合、端末が、前記下りリンク操作を放棄し、又は前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でパンクチャリングすること、又は
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定すること、又は
下りリンク操作の最後のＸ３個のシンボル上でレート適応を行うことを含む。
【0127】
選択的に、前記上りリンク伝送は、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送を除く伝送である。
【0128】
選択的に、上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、
前記下りリンク操作を放棄すること、又は
前記下りリンク操作に対応するリソース集合の開始のＹ４個のシンボル上で前記下りリンク操作を実行しないこと、又は
前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の最後のＸ４個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記動的スケジューリングが誤ったネットワークスケジューリングであると決定することを含む。
前記下りリンク操作を放棄すること、又は
前記下りリンク操作に対応するリソース集合の開始のＹ４個のシンボル上で前記下りリンク操作を実行しないこと、又は
前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の最後のＸ４個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記動的スケジューリングが誤ったネットワークスケジューリングであると決定することを含む。
【0129】
選択的に、前記下りリンク操作で伝送される信号は、
ＳＩＢ１によって端末に指示したＳＳＢと、
ＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットとのうちの少なくとも一つを除く信号である。
ＳＩＢ１によって端末に指示したＳＳＢと、
ＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットとのうちの少なくとも一つを除く信号である。
【0130】
選択的に、プロセッサ１８１０は、システム情報と、ＲＲＣシグナリングと、Ｌ１シグナリングとのうちの少なくとも一つを含む指示情報によって、有効なリソースを決定し、又は
上りリンクのすべてのリソースと下りリンクのすべてのリソースが有効なリソースであると決定するためにさらに用いられ、
ここで、前記有効なリソースは、端末の上りリンク、下りリンク及び／又はフレキシブル伝送のためのリソースである。
上りリンクのすべてのリソースと下りリンクのすべてのリソースが有効なリソースであると決定するためにさらに用いられ、
ここで、前記有効なリソースは、端末の上りリンク、下りリンク及び／又はフレキシブル伝送のためのリソースである。
【0131】
また別の実施例では、プロセッサ１８１０は、端末が全二重能力を備えない場合、ペアとなるスペクトル又は補足上りリンク又はフレキシブルスペクトル周波数バンドに対し、端末が、構成される物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送リソースのうちの第二の条件を満たすリソースがＰＲＡＣＨの有効な伝送機会であると決定するために用いられ、
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
ここで、前記第二の条件は、
ＰＲＡＣＨスロットにおいて、ＰＲＡＣＨ伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記ＰＲＡＣＨ伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0132】
また別の実施例では、プロセッサ１８１０は、前記端末が全二重能力を備えず、且つメッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースが有効なＰＲＡＣＨと時間領域で重ならない場合、端末が、メッセージＡのＰＵＳＣＨ伝送リソースのうちの第三の条件を満たすリソースがメッセージＡのＰＵＳＣＨの有効な伝送機会であると決定するために用いられ、
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
ここで、前記有効なＰＲＡＣＨは、４段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、又は２段階ランダムアクセスプロセスに関連する有効なＰＲＡＣＨであり、
前記第三の条件は、
メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースがＳＳＢの伝送リソースより前でなく、且つ前記メッセージＡのＰＵＳＣＨの伝送リソースが最後のＳＳＢより後であり、且つ最後のＳＳＢから少なくともＮ＿ｇａｐ個のシンボル離れることを含む。
【0133】
本出願の実施例では、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、能力が低下した端末は、上記第一の操作を実行し、例えば、誤ったネットワークスケジューリング／構成として決定し、第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応又はパンクチャリングを行い、第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄などして、上りリンク伝送と下りリンク伝送との間の衝突を回避し、ネットワークが再び半二重端末に対して特定の構成とスケジューリングを行ってセル固有の上り下りリンク伝送間の変換時間を保証する必要がなく、それによってネットワーク構成が半二重ＦＤＤ端末と全二重ＦＤＤ端末の需要を同時に満たすことができ、ネットワークの構成制限を解消した。
【0134】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、非揮発性であってもよく、揮発性であってもよく、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記伝送処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0135】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記伝送処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0136】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0137】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、上記伝送処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0138】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0139】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を１つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0140】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体（例えばＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶され、一台の端末（携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい）に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0141】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【手続補正書】
【提出日】2023-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００２３
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図１は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造図を示す。無線通信システムは、端末１１とネットワーク側機器１２を含む。ここで、端末１１は、端末機器又はユーザ端末（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）と呼ばれてもよく、端末１１は、携帯電話、タブレットパソコン（Ｔａｂｌｅｔ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）、ラップトップコンピュータ（Ｌａｐｔｏｐ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）（又は、ノートパソコンと呼ばれる）、パーソナルデジタルアシスタント（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ、ＰＤＡ）、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅ ｐｅｒｓｏｎａｌ ｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＵＭＰＣ）、モバイルインターネットディバイス（Ｍｏｂｉｌｅ Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｄｅｖｉｃｅ、ＭＩＤ）、ウェアラブルデバイス（Ｗｅａｒａｂｌｅ Ｄｅｖｉｃｅ）又は車載端末（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＶＵＥ）、歩行者端末（Ｐｅｄｅｓｔｒｉａｎ Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＰＵＥ）などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末１１の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器１２は、基地局又はコアネットワーク機器であってもよく、ここで、基地局は、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション（Ｂａｓｅ Ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ Ｓｔａｔｉｏｎ、ＢＴＳ）、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット（Ｂａｓｉｃ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ、ＢＳＳ）、拡張サービスセット（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｓｅｔ、ＥＳＳ）、Ｂノード、進化型Ｂノード（ｅＮＢ）、家庭用Ｂノード、家庭用進化型Ｂノード、ＷＬＡＮアクセスポイント、ＷｉＦｉノード、トランスミッションポイント（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｒｅｃｅｐｔｉｏｎ Ｐｏｉｎｔ、ＴＲＰ）又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてＮＲシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００３６
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
例えば、上記スケジューリング方式は、動的スケジューリング又はＲＲＣシグナリング構成を含み、又は特殊なシグナリングによって指示され、例えば、システム情報ブロックＳＩＢ１におけるＳＳＢ位置情報（ｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔ）又はサービスセルメッセージ公衆情報（ＳｅｒｖｉｎｇＣｅｌｌＣｏｎｆｉｇＣｏｍｍｏｎ）におけるｓｓｂ－ＰｏｓｉｔｉｏｎｓＩｎＢｕｒｓｔによって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロック（Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ Ｓｉｇｎａｌ ａｎｄ ＰＢＣＨ ｂｌｏｃｋ、ＳＳＢ）、また例えば、マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０物理下りリンク制御チャネル（Ｐｈｙｓｉｃａｌ ｄｏｗｎｌｉｎｋ ｃｏｎｔｒｏｌ ｃｈａｎｎｅｌ、ＰＤＣＣＨ）公衆サーチスペースのための制御リソースセット、又は、上りリンク伝送又は下りリンク操作に含まれる情報が有効なランダムアクセスリソース、例えば物理ランダムアクセスチャネル、また例えば、システム情報、上位層シグナリングと動的シグナリング（例えばページング早期指示（ｐａｇｉｎｇ ｅａｒｌｙ ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ、ＰＥＩ）、ページングのＰＤＣＣＨ）における指示によって得られたトラッキングリファレンス信号（Ｔｒａｃｋｉｎｇ ＲＳ、ＴＲＳ）である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送処理方法であって、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、端末が第一の操作を実行することを含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である、伝送処理方法。
【請求項2】
端末が第一の操作を実行することは、端末が、
ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づき、第一の操作を実行することを含み、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である、請求項１に記載の方法。
【請求項3】
第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含む場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つを含み、又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である、請求項１に記載の方法。
【請求項4】
前記Ｘ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定され、及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される、請求項３に記載の方法。
【請求項5】
伝送処理方法であって、第一の条件を満たす場合、端末が、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定することを含み、前記端末は、周波数分割二重ＦＤＤシステムにおける半二重端末であり、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一の条件は、
上りリンク伝送の時間領域リソースが下りリンク操作の時間領域リソースと少なくとも部分的に重なることと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第一の切り替え時間よりも小さいことと、
第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が第二の切り替え時間よりも小さいこととのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後に前記上りリンク伝送及び／又は下りリンク操作に用いられるリソースであり、
前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である、伝送処理方法。
【請求項6】
前記端末が、上りリンク伝送のリソースと下りリンク操作のリソースが衝突すると決定した後に、前記端末に第一のＤＣＩが構成されていない場合、第二の挙動を実行すること、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩが正しく検出された場合、第三の挙動を実行すること、又は
前記端末に第一のＤＣＩが構成されており、且つ前記第一のＤＣＩを検出していない場合、第四の挙動を実行することをさらに含み、
ここで、前記第二の挙動は、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
前記上りリンク伝送が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であることと、
前記下りリンク操作が前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作であることと、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第三の挙動は、第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と前記第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行うことを含み、前記第一のＦＤＤ周波数バンドは、ＦＤＤ下りリンク周波数バンドと、上りリンク周波数バンドとを含み、前記重なりリソースは、前記上りリンク伝送の時間領域リソースと下りリンク操作の時間領域リソースとの間の重なりリソースであり、
前記第四の挙動は、第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理することを含み、前記第五の挙動とは、時分割二重システムにおいて、第一のＤＣＩが検出されていない時の端末の挙動である、請求項５に記載の方法。
【請求項7】
第一のＦＤＤ周波数バンドにおいて、ネットワークによって構成又はスケジューリングされる下りリンク操作と第一のＤＣＩにより指示される動的フレキシブルシンボルとの重なりリソースにおける衝突処理を行った後に、端末が前記第二の挙動を実行することをさらに含み、
又は、
第五の挙動に基づいて前記第一のＦＤＤ周波数バンドで処理した後に、
端末が前記第二の挙動を実行することをさらに含む、請求項６に記載の方法。
【請求項8】
前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作がＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することと、
上りリンク伝送を放棄することと、
第一のリソース集合における最後のＸ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
第二のリソース集合における最初のＹ２個のシンボルの受信又は送信を放棄することと、
下りリンク操作を放棄することとのうちの一つを含み、
又は、
第一のリソース集合の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成され、又は、第二のリソース集合上の上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、又はＲＲＣによって構成される場合、前記第二の挙動は、
前記第一のリソース集合又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作が、
システム情報ブロックＳＩＢ１によって端末に指示した同期信号／物理ブロードキャストチャネル信号ブロックＳＳＢと、
マスター情報ブロックＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットと、
システム情報と、上位層シグナリングと、動的シグナリングとのうちの少なくとも一つによって得られた有効なトラッキングリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む場合、上りリンク伝送を放棄することを含み、
又は、
前記第一のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、又は、前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送又は下りリンク操作が動的にスケジューリングされる場合、前記第二の挙動は、
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定することを含む、請求項６に記載の方法。
【請求項9】
前記下りリンク操作が動的にスケジューリングされ、前記上りリンク伝送がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間以上である場合、端末が、上りリンク伝送を放棄し、又は上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記上りリンク伝送に対応する開始シンボルと前記下りリンク操作のスケジューリングシグナリングの位置する最後のシンボルとの間の位置間隔が端末の処理時間よりも小さい場合、端末が、前記下りリンク操作を放棄し、又は前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の開始のＹ３個のシンボル上でパンクチャリングすること、又は
誤ったネットワークスケジューリング又はネットワーク構成として決定すること、又は
下りリンク操作の最後のＸ３個のシンボル上でレート適応を行うことを含み、
前記上りリンク伝送は、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ伝送を除く伝送である、請求項６に記載の方法。
【請求項10】
上りリンク伝送が動的にスケジューリングされ、下りリンク操作がＲＲＣによって構成され、且つ前記下りリンク操作と前記上りリンク伝送が、異なるリソース集合に対応する場合、前記第二の挙動は、前記下りリンク操作を放棄すること、又は
前記下りリンク操作に対応するリソース集合の開始のＹ４個のシンボル上で前記下りリンク操作を実行しないこと、又は
前記上りリンク伝送に対応するリソース集合の最後のＸ４個のシンボル上でレート適応を行うこと、又は
前記動的スケジューリングが誤ったネットワークスケジューリングであると決定することを含み、
前記下りリンク操作で伝送される信号は、
ＳＩＢ１によって端末に指示したＳＳＢと、
ＭＩＢによって構成される、Ｔｙｐｅ０ ＰＤＣＣＨ公衆サーチスペースのための制御リソースセットとのうちの少なくとも一つを除く信号である、請求項６に記載の方法。
【請求項11】
端末に用いられる伝送処理装置であって、第一のリソース集合の終了位置と第二のリソース集合の開始位置との間の位置間隔が上り下りリンク切り替え時間よりも小さい場合、第一の操作を実行するための第一の処理モジュールを含み、前記第一の操作は、
誤ったネットワークスケジューリングとして決定することと、
誤ったネットワーク構成として決定することと、
第一のリソース集合で上りリンク伝送又は下りリンク操作を放棄することであって、前記下りリンク操作は、下りリンク受信と、下りリンク測定と、下りリンク監視とのうちの少なくとも一つを含むことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第一のリソース集合の最後のＸ１個のシンボルでパンクチャリングすることと、
第二のリソース集合で受信を放棄し、又は伝送を放棄することと、
第二のリソース集合の最初のＹ１個のシンボルでレート適応を行うことと、
第二のリソース集合の最初のＹ２個のシンボルでパンクチャリングすることと、
端末に基づいて決定された第一の挙動を実現することとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第一のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え前の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合であり、前記第二のリソース集合は、上り下りリンクの切り替え後の上りリンク伝送又は下りリンク操作に対応するリソース集合である、伝送処理装置。
【請求項12】
前記第一の処理モジュールは、ネットワーク側機器の構成と、
端末の能力と、
端末のタイプと、
端末の処理時間と、
上りリンク伝送の構成方式又はスケジューリング方式と、
上りリンク伝送に含まれる情報と、
下りリンク操作の構成方式又はスケジューリング方式と、
下りリンク操作に含まれる情報とのうちの少なくとも一つに基づき、第一の操作を実行するために用いられ、
ここで、前記上りリンク伝送は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の上りリンク伝送であり、
前記下りリンク操作は、前記第一のリソース集合及び／又は前記第二のリソース集合上の下りリンク操作である、請求項１１に記載の装置。
【請求項13】
第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含む場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つを含み、又は、第一の切り替え時間と第二の切り替え時間が上りリンクタイミングアドバンスを含まない場合、前記上り下りリンク切り替え時間は、第一の決定時間と、第二の決定時間とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の決定時間は、前記第一の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの和であり、前記第二の決定時間は、前記第二の切り替え時間と前記上りリンクタイミングアドバンスとの差であり、
ここで、前記第一の切り替え時間は、前記端末が下りリンク操作から上りリンク伝送に切り替えられる切り替え時間であり、
前記第二の切り替え時間は、前記端末が上りリンク伝送から下りリンク操作に切り替えられる切り替え時間である、請求項１１に記載の装置。
【請求項14】
前記Ｘ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定され、及び／又は、前記Ｙ１は、現在伝送又は受信されるサブキャリア間隔と、第一の切り替え時間と、第二の切り替え時間とのうちの少なくとも一つによって決定される、請求項１３に記載の装置。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含む端末であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項１から４のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現し、又は、請求項５から１０のいずれか１項に記載の伝送処理方法のステップを実現する、端末。
【国際調査報告】