(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】V2X通信のためのユーザ機器の省電力化
(51)【国際特許分類】
H04W 76/14 20180101AFI20240228BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240228BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20240228BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W92/18
H04W48/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556824
(86)(22)【出願日】2022-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-10-17
(86)【国際出願番号】 IB2022052336
(87)【国際公開番号】W WO2022195482
(87)【国際公開日】2022-09-22
(32)【優先日】2021-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ディミトリオス・カランパツィス
(72)【発明者】
【氏名】プラティーク・バス・マリック
(72)【発明者】
【氏名】ヨアヒム・レール
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067FF02
(57)【要約】
V2X通信のためのユーザ機器の省電力化のための装置、方法、およびシステムが開示される。装置(400)は、プロセッサ(405)を備え、プロセッサは、ネットワークから受信したV2X(vehicle-to-everything)構成情報内の、受信のための1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDを決定し、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を決定し、アプリケーションサービス(「AS」)レイヤに、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する、受信のための決定した1つまたは複数のQoS要件を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えたユーザ機器(「UE」)装置であって、
前記プロセッサは、
ネットワークから受信したV2X(vehicle-to-everything)構成情報内の、受信のための1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDを決定し、
各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を決定し、
アプリケーションサービス(「AS」)レイヤに、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する、受信のための決定した1つまたは複数のQoS要件を提供する、装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDの各々に対して関連付けられたV2Xサービスタイプと、各V2Xサービスタイプに対して関連付けられたPC5 QoSパラメータとを決定することによって、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のQoS要件を決定する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
第1の無線インターフェースを介して、V2X構成を受信するトランシーバをさらに備え、前記V2X構成が、各V2Xサービスタイプに対する1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDと、第2の無線インターフェースを介した通信のための各決定したV2Xサービスタイプに対する1つまたは複数のQoS要件とを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記トランシーバは、前記第2の無線インターフェースを介してデータを受信するための要求を、アプリケーションから受け取り、前記要求が、前記1つまたは複数のQoS要件を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記V2X構成およびアプリケーションからの要求の少なくとも1つに基づいて、前記1つまたは複数のQoS要件を決定する、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
V2X構成は、ポリシ制御機能(「PCF」)およびアプリケーション機能から受信される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記ASレイヤから各決定したV2Xサービスタイプに対して適用されたPC5 DRX(discontinuous reception)についての情報を受信する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
ユーザ機器(「UE」)の方法であって、
ネットワークから受信したV2X(vehicle-to-everything)構成情報内の、受信のための1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDを決定するステップと、
各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を決定するステップと、
アプリケーションサービス(「AS」)レイヤに、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する、受信のための決定した1つまたは複数のQoS要件を提供するステップと
を含む、方法。
【請求項9】
前記1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDの各々に対して関連付けられたV2Xサービスタイプと、各V2Xサービスタイプに対して関連付けられたPC5 QoSパラメータとを決定することによって、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のQoS要件を決定するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1の無線インターフェースを介して、V2X構成を受信するステップをさらに含み、前記V2X構成が、各V2Xサービスタイプに対する1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDと、第2の無線インターフェースを介した通信のための各決定したV2Xサービスタイプに対する1つまたは複数のQoS要件とを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の無線インターフェースを介してデータを受信するための要求を、アプリケーションから受け取るステップをさらに含み、前記要求が、前記1つまたは複数のQoS要件を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記V2X構成およびアプリケーションからの要求の少なくとも1つに基づいて、前記1つまたは複数のQoS要件を決定するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
V2X構成は、ポリシ制御機能(「PCF」)およびアプリケーション機能から受信される、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサを備えたユーザ機器(「UE」)装置であって、
前記プロセッサは、
グループキャスト送信およびブロードキャスト送信のうちの1つの受信のための、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を、V2X(vehicle-to-everything)レイヤから受け取り、
前記QoS要件に基づいて適用されたPC5 DRX(discontinuous reception)についての情報を決定する、装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、V2X構成情報に基づいて、前記適用されたPC5 DRXについての情報を決定する、請求項14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年3月15日にDimitrios Karampatsisに対して出願された「METHOD FOR SUPPORTING POWER SAVING FOR V2X COMMUNICATIONS OVER GROUPCAST AND BROADCAST FOR RECEIVING UES」という名称の米国仮特許出願第63/161,300号の優先権を主張し、この出願は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書で開示される主題は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、V2X通信のためのユーザ機器の省電力化に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレスネットワークでは、ブロードキャストおよびグループキャスト通信に対して、受信側ユーザ機器(UE)が、受信のための、PC5 QoS(quality of service)パラメータを知らず、したがって、どのPC5 DRX(discontinuous reception)を受信のために適用するかを決定し得ない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
受信側UEのために、グループキャストおよびブロードキャストを介したV2X通信のための省電力化をサポートするための手順が開示される。
【0005】
一実施形態では、第1の装置がプロセッサを備え、プロセッサは、ネットワークから受信したV2X(vehicle-to-everything)構成情報内の、受信のための1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDを決定し、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を決定し、アプリケーションサービス(「AS」)レイヤに、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する、受信のための決定した1つまたは複数のQoS要件を提供する。
【0006】
一実施形態では、第1の方法は、ネットワークから受信したV2X(vehicle-to-everything)構成情報内の、受信のための1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDを決定するステップと、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を決定するステップと、アプリケーションサービス(「AS」)レイヤに、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する、受信のための決定した1つまたは複数のQoS要件を提供するステップとを含む。
【0007】
一実施形態では、第2の装置はプロセッサを備え、プロセッサは、グループキャスト送信およびブロードキャスト送信のうちの1つの受信のための、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を、V2X(vehicle-to-everything)レイヤから受け取り、QoS要件に基づいて適用されたPC5 DRX(discontinuous reception)についての情報を決定する。
【0008】
一実施形態では、第2の方法は、グループキャスト送信およびブロードキャスト送信のうちの1つの受信のための、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を、V2X(vehicle-to-everything)レイヤから受け取るステップと、QoS要件に基づいて適用されたPC5 DRX(discontinuous reception)についての情報を決定するステップとを含む。
【0009】
上記で簡単に説明した実施形態のより具体的な説明は、添付の図面に示されている特定の実施形態を参照することによって与えられる。これらの図面はいくつかの実施形態のみを示しており、したがって範囲を限定するものとみなされるべきではないことを理解した上で、実施形態は、添付の図面を使用して追加の具体性および詳細と共に記述および説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】V2X通信に対するユーザ機器の省電力化のためのワイヤレス通信システムの一実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図2】歩行者UEのためのQoSアウェア電力効率PC5通信のための手順を示す図である。
【
図3A】各PC5 QoSフローのためのPC5 DRX構成を導出するための手順を示す図である。
【
図4】V2X通信に対するユーザ機器の省電力化のために使用され得るユーザ機器装置の一実施形態を示すブロック図である。
【
図5】V2X通信に対するユーザ機器の省電力化のために使用され得るネットワーク装置の一実施形態を示すブロック図である。
【
図6】V2X通信に対するユーザ機器の省電力化ための方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者には理解されるように、実施形態の態様は、システム、装置、方法、またはプログラム製品として具現化され得る。したがって、実施形態は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとり得る。
【0012】
たとえば、開示された実施形態は、カスタム超大規模集積(「VLSI」)回路またはゲートアレイ、論理チップ、トランジスタ、もしくは他のディスクリートコンポーネントなどの既製の半導体を備えるハードウェア回路として実装され得る。開示された実施形態はまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどのプログラマブルハードウェアデバイスにおいて実装され得る。別の例として、開示された実施形態は、たとえば、オブジェクト、手順、または機能として編成され得る実行可能コードの1つまたは複数の物理的または論理的ブロックを含み得る。
【0013】
さらに、実施形態は、以下でコードと呼ばれる、機械可読コード、コンピュータ可読コード、および/またはプログラムコードを記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージデバイスに具現化されたプログラム製品の形態をとり得る。ストレージデバイスは、有形、非一時的、および/または非送信的であり得る。ストレージデバイスは、信号を具現化しない場合がある。ある実施形態では、ストレージデバイスは、コードにアクセスするための信号のみを使用する。
【0014】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組合せが利用され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体であり得る。コンピュータ可読ストレージ媒体は、コードを記憶するストレージデバイスであり得る。ストレージデバイスは、たとえば、これらに限定されないが、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、ホログラフィック、マイクロメカニカル、あるいは半導体システム、装置、またはデバイス、あるいは前述の任意の適切な組合せであり得る。
【0015】
ストレージデバイスのより具体的な例(網羅的でないリスト)は、1つまたは複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読取り専用メモリ(「ROM」)、消去可能でプログラム可能な読取り専用メモリ(「EPROM」またはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(「CD-ROM」)、光学ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、または前述の任意の適切な組合せを含む。本明細書の文脈では、コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれに関連して使用するためのプログラムを含むか、または記憶できる任意の有形の媒体であり得る。
【0016】
実施形態の動作を実行するためのコードは、任意の数の行であってもよく、Python、Ruby、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せなど、および/またはアセンブリ言語などの機械語で記述されてもよい。コードは、完全にユーザのコンピュータ上で、一部はユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、一部はユーザのコンピュータ上でかつ一部はリモートコンピュータ上で、あるいは完全にリモートコンピュータまたはサーバ上で実行され得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイヤレスLAN(「WLAN」)、またはワイドエリアネットワーク(「WAN」)を含む任意のタイプのネットワークを通じて、ユーザのコンピュータに接続されてもよく、外部コンピュータへの接続が行われてもよい(たとえば、インターネットサービスプロバイダ(「ISP」)を使用してインターネット経由で)。
【0017】
さらに、実施形態の記載された特徴、構造、または特性は、任意の適切な方法で組み合わされ得る。以下の説明では、実施形態の完全な理解を提供するために、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択、ネットワークトランザクション、データベースクエリ、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップなどの例などの、多数の特定の詳細が提供される。しかしながら、当業者は、特定の詳細のうちの1つまたは複数がなくても、または他の方法、コンポーネント、材料などを用いて実施形態が実施され得ることを認識するであろう。他の例では、よく知られている構造、材料、または動作は、実施形態の態様を不明瞭にすることを避けるために、詳細には図示または説明されていない。
【0018】
本明細書全体を通じて「一実施形態(one embodiment)」、「実施形態(an embodiment)」、または類似の言葉への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通じて「一実施形態において(in one embodiment)」、「実施形態において(in an embodiment)」というフレーズ、および類似の言葉の出現は、必ずしもそうである必要はないが、すべてが同じ実施形態を指す場合があるが、別段の明示的な指定がない限り、「すべてではないが、1つまたは複数の実施形態(one or more but not all embodiments)」を意味する。「含む(including)」、「備える(comprising)」、「有する(having)」、という用語、およびそれらの変形は、別段の明示的な指定がない限り、「含むが、これらに限定されない(including but not limited to)」を意味する。列挙されたアイテムのリストは、別段の明示的な指定がない限り、一部またはすべてのアイテムが相互に排他的であることを含意するものではない。「a」、「an」、および「the」という用語はまた、別段の明示的な指定がない限り、「1つまたは複数(one or more)」を意味する。
【0019】
本明細書で使用されるように、「および/または(and/or)」の結合を伴うリストは、リスト内の任意の単一のアイテムまたはリスト内のアイテムの組合せを含む。たとえば、A、B、および/またはCのリストは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、BとCの組合せ、AとCの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含む。本明細書で使用される場合、「のうちの1つまたは複数(one or more of)」という用語を使用するリストは、リスト内の任意の単一のアイテムまたはリスト内のアイテムの組合せを含む。たとえば、A、BおよびCのうちの1つまたは複数は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、BとCの組合せ、AとCの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含む。本明細書で使用される場合、「のうちの1つ(one of)」という用語を使用するリストは、リスト内の任意の単一のアイテムのうちの1つだけを含む。たとえば、「A、B、およびCのうちの1つ」は、Aのみ、Bのみ、またはCのみを含み、A、B、およびCの組合せは除外される。本明細書で使用される場合、「A、B、およびCで構成されるグループから選択される構成要素」には、A、B、またはCのうちの1つだけを含み、A、B、およびCの組合せは除外される。本明細書で使用される場合、「A、B、およびC、ならびにそれらの組合せで構成されるグループから選択される構成要素」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、BとCの組合せ、AとCの組合せ、またはA、B、およびCの組合せを含む。
【0020】
実施形態の態様は、実施形態による方法、装置、システム、およびプログラム製品の概略フローチャート図および/または概略ブロック図を参照して以下に説明される。概略フローチャート図および/または概略ブロック図の各ブロック、ならびに概略フローチャート図および/または概略ブロック図中のブロックの組合せは、コードによって実装できることが理解されよう。このコードは、コンピュータのプロセッサまたは他のプログラム可能なデータ処理装置を介して実行される命令が、フローチャート図および/またはブロック図において指定された機能/行為を実装するための手段を作成するようにマシンを生成するために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供され得る。
【0021】
コードはまた、ストレージデバイスに記憶された命令が、フローチャート図および/またはブロック図において指定された機能/行為を実装する命令を含む製品を生成するように、コンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理装置、または他のデバイスを特定の方法で機能させることができるストレージデバイスに記憶され得る。
【0022】
コードはまた、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行されるコードが、フローチャート図および/またはブロック図において指定された機能/行為を実装するためのプロセスを提供するように、コンピュータで実装されるプロセスを生成するために、一連の動作ステップが、コンピュータ、他のプログラム可能な装置、または他のデバイスにおいて実行されるように、コンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理装置、または他のデバイスにロードされ得る。
【0023】
図面におけるコールフロー図、フローチャート図および/またはブロック図は、様々な実施形態による装置、システム、方法、およびプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能、および動作を示している。この点に関して、フローチャート図および/またはブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実装するためのコードの1つまたは複数の実行可能な命令を含む、モジュール、セグメント、またはコードの一部を表し得る。
【0024】
いくつかの代替実施形態では、ブロックに記載された機能が、図面に記載された順序とは異なる場合がある点にも留意されたい。たとえば、関連する機能に応じて、連続して示される2つのブロックが実際には実質的に同時に実行されてもよく、時にはブロックが逆の順序で実行されてもよい。示された図面の1つまたは複数のブロック、あるいはその一部と、機能、論理、または効果において同等である他のステップおよび方法が考えられ得る。
【0025】
コールフロー、フローチャートおよび/またはブロック図において、様々な矢印のタイプおよび線のタイプが使用され得るが、それらは、対応する実施形態の範囲を限定するものではないことを理解されたい。実際、図示される実施形態の論理フローのみを示すために、いくつかの矢印または他のコネクタが使用され得る。たとえば、矢印は、描かれた実施形態の列挙されたステップ間の不特定の期間の待機または監視期間を示し得る。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、およびブロック図および/またはフローチャート図におけるブロックの組合せは、指定された機能または行為を実行する専用ハードウェアベースのシステム、または専用ハードウェアとコードとの組合せによって実装することができる点にも留意されたい。
【0026】
各図面における要素の説明は、前の図面の要素を参照する場合がある。同様の番号は、同様の要素の代替実施形態を含め、すべての図面において同様の要素を指す。
【0027】
一般に、本開示は、受信側UEのための、グループキャストおよび/またはブロードキャストを介したV2X(vehicle-to-everything)通信のための省電力化をサポートするシステム、方法、および装置について説明する。特定の実施形態では、方法は、コンピュータ可読媒体に埋め込まれたコンピュータコードを使用して実行され得る。特定の実施形態では、装置またはシステムは、プロセッサによって実行されると、装置またはシステムに以下に説明する解決策の少なくとも一部を実行させるコンピュータ可読コードを含むコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0028】
第3世代パートナーシッププロジェクト(「3GPP(登録商標)」)は、たとえば、TS 22.185およびTS 22.186に定義された車両サービス要件に従って、省電力化を伴う歩行者対応のサイドリンク通信のために、PC5を介したサイドリンク通信をサポートする拡張(たとえば、UEがダイレクトチャネルを介して別のUEと直接通信をする参照点)を、リリース17において検討している。
【0029】
従来の解決法では、V2X UEは、一定速度で、PC5を介してサイドリンク通信のメッセージを送信する。たとえば、協調認識メッセージ(「CAM」(Cooperative Awareness Message))が、100ms毎にPC5を介して送信される。そのような一定の動作は、UEの電力効率を低下させる。しかしながら、V2X UE(たとえば、自動車または路側機(RSUs: road side units))は、そのような一定の動作を可能にするバッテリ容量を有する。一方で、歩行者UE(たとえば、スマートフォン、スマートウォッチ)は、限定されたバッテリ容量あるいは利用可能な無線リソースを有し、故に、PC5を介した電力効率のよい動作を確実にする新しい機構が必要とされている。リリース17 V2X TR 23.776において合意された主要な課題の1つは、PC5を介して通信するために、Uuを介して定義されたDRX機構をサポートする方法を検討することである。
【0030】
送信側UEのために、UEにおけるアプリケーションサービス(AS)レイヤが、V2Xレイヤによって提供されたQoS要件に基づいてPC5 DRXを決定することが合意されている。合意された手順は、以下の通りである:
・V2Xアプリケーションは、V2Xメッセージを送信することを要求し、UEのV2XレイヤにQoS要件を提供する;
・UEのV2Xレイヤは、PC5 QoSパラメータを決定し、PC5 QoSフローを確立することを決定する;
・V2Xレイヤは、PC5 QoSフローおよびPC5 QoSパラメータをASレイヤに提供する;
・ASレイヤは、PC5 QoSパラメータに基づいてPC5 DRXを決定する。
【0031】
一つの問題は、ブロードキャスト通信およびグループキャスト通信について、受信側UEは、受信のためのPC5 QoSパラメータを知らず、したがって、どのPC5 DRXを受信のために適用するか決定し得ないことである。
【0032】
一実施形態では、本開示は、V2X歩行者UEが、PC5を介したいずれのDRXを、ブロードキャストおよび/またはグループキャストV2Xメッセージの受信のために適用するかをどのように決定するかについての問題を解決する。
【0033】
一実施形態では、UEのV2Xレイヤは、V2X構成情報をチェックすることによって受信のためのV2Xサービスタイプを決定する。UEのV2Xレイヤが、V2X構成情報をチェックすることによって決定されたV2Xサービスタイプの各々に対するQoS要件を決定することが、追加で提案される。次いで、UEはこの情報をUEのASレイヤに提供する。ASレイヤは、QoS要件に基づいて各V2Xサービスタイプに対して、受信のためのPC5 DRXを決定する。
【0034】
図1は、本開示の実施形態による、V2X通信のためのユーザ機器の省電力化をサポートするワイヤレス通信システム100を示している。一実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、少なくとも1つのリモートユニット105と、無線アクセスネットワーク(「RAN」)120と、モバイルコアネットワーク130とを含む。RAN120およびモバイルコアネットワーク130は、モバイル通信ネットワークを形成する。RAN120は、リモートユニット105がワイヤレス通信リンク115を使用して通信するベースユニット121から構成され得る。特定の数のリモートユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク115、RAN120、およびモバイルコアネットワーク130が
図1に示されているが、当業者は、任意の数のリモートユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク115、RAN120、およびモバイルコアネットワーク130がワイヤレス通信システム100に含まれ得ることを認識するであろう。
【0035】
一実装形態では、RAN120は、第3世代パートナーシッププロジェクト(「3GPP(登録商標)」)仕様において指定された第5世代(「5G」)セルラーシステムに準拠している。たとえば、RAN120は、NR RATおよび/または3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(「LTE」)RATを実装する次世代無線アクセスネットワーク(「NG-RAN」)であってもよい。別の例では、RAN120は、非3GPP(登録商標) RAT(たとえば、Wi-Fi(登録商標)または電気電子技術者協会(「IEEE」)802.11ファミリ準拠のWLAN)を含み得る。別の実装形態では、RAN120は、3GPP(登録商標)仕様において指定されたLTEシステムに準拠している。しかしながら、より一般的には、ワイヤレス通信システム100は、いくつかの他のオープンまたは独自の通信ネットワーク、たとえば、他のネットワークの中でも、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)またはIEEE802.16ファミリ規格を実装し得る。本開示は、任意の特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態に限定されることを意図していない。
【0036】
一実施形態では、リモートユニット105は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(「PDA」)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートテレビ(たとえば、インターネットに接続されたテレビ)、スマート家電(たとえば、インターネットに接続された家電)、セットトップボックス、ゲーム機、セキュリティシステム(セキュリティカメラを含む)、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、モデム)などのコンピューティングデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、リモートユニット105は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルデバイスを含む。さらに、リモートユニット105は、UE、加入者ユニット、移動体、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、ワイヤレス送信/受信ユニット(「WTRU」)、デバイス、または当技術分野において使用される他の用語で呼ばれることがある。様々な実施形態では、リモートユニット105は、加入者識別および/または識別モジュール(「SIM」)と、モバイル端末機能(たとえば、無線送信、ハンドオーバ、音声符号化および復号化、エラー検出および修正、シグナリング、ならびにSIMへのアクセス)を提供するモバイル機器(「ME」)とを含む。特定の実施形態では、リモートユニット105は、端末機器(「TE」)を含み得、および/または機器もしくはデバイス(たとえば、上述のコンピューティングデバイス)に埋め込まれてもよい。
【0037】
リモートユニット105は、アップリンク(「UL」)およびダウンリンク(「DL」)通信信号を介して、RAN120の1つまたは複数のベースユニット121と直接通信し得る。さらに、ULおよびDL通信信号は、ワイヤレス通信リンク123を介して搬送され得る。ここで、RAN120は、リモートユニット105にモバイルコアネットワーク130へのアクセスを提供する中間ネットワークである。
【0038】
様々な実施形態では、リモートユニット105は、V2X通信信号115を使用して、互いに直接通信(たとえば、デバイスツーデバイス通信)し得る。ここで、V2X送信は、V2Xリソース上に発生し得る。上述のように、リモートユニット105は、異なるV2Xモードに対して異なるV2X通信リソースを提供され得る。モード1は、NRベースのネットワーク-スケジュールドV2X通信モードに対応する。モード2は、NRベースのUE-スケジュールドV2X通信モードに対応する。
【0039】
いくつかの実施形態では、リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク130とのネットワーク接続を介してアプリケーションサーバと通信する。たとえば、リモートユニット105内のアプリケーション107(たとえば、ウェブブラウザ、メディアクライアント、電話および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(「VoIP」)アプリケーション)は、RAN120を介するモバイルコアネットワーク130とのプロトコルデータユニット(「PDU」)セッション(または、他のデータ接続)を確立するために、リモートユニット105をトリガし得る。次いで、モバイルコアネットワーク130は、PDUセッションを使用して、リモートユニット105とアプリケーションサーバ(たとえば、パケットデータネットワーク150内のコンテンツサーバ151)との間のトラフィックを中継する。PDUセッションは、リモートユニット105とユーザプレーン機能(「UPF」)131との間の論理接続を表す。
【0040】
PDUセッション(または、PDN接続)を確立するために、リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク130に登録されなければならない(第4世代(「4G」)システムの文脈においては、「モバイルコアネットワークに接続されている」とも呼ばれる)。リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク130との1つまたは複数のPDUセッション(または、他のデータ接続)を確立し得る点に留意されたい。したがって、リモートユニット105は、たとえば、インターネットの代表格である、パケットデータネットワーク150と通信するための少なくとも1つのPDUセッションを有し得る。リモートユニット105は、他のデータネットワークおよび/または他の通信ピアと通信するための追加のPDUセッションを確立し得る。
【0041】
5Gシステム(「5GS」)の文脈では、「PDUセッション」という用語は、UPF131を通じてリモートユニット105と特定のデータネットワーク(「DN」)との間のエンドツーエンド(「E2E」)ユーザプレーン(「UP」)接続を提供するデータ接続を指す。PDUセッションは、1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)フローをサポートする。特定の実施形態では、特定のQoSフローに属するすべてのパケットが同じ5G QoS識別子(「5QI」)を有するように、QoSフローとQoSプロファイルとの間に1対1のマッピングがあってもよい。
【0042】
進化型パケットシステム(「EPS」)などの4G/LTEシステムの文脈では、パケットデータネットワーク(「PDN」)接続(EPSセッションとも呼ばれる)は、リモートユニットとPDNとの間のE2E UP接続を提供する。PDN接続手順は、EPSベアラ、すなわち、リモートユニット105とモバイルコアネットワーク130内のパケットゲートウェイ(「PGW」、図示せず)との間のトンネルを確立する。特定の実施形態では、特定のEPSベアラに属するすべてのパケットが同じQoSクラス識別子(「QCI」)を有するように、EPSベアラとQoSプロファイルとの間に1対1のマッピングがある。
【0043】
ベースユニット121は、地理的領域にわたって分散され得る。特定の実施形態では、ベースユニット121はまた、アクセス端末、アクセスポイント、ベース、基地局、ノード-B(「NB」)、進化型ノードB(eNodeBまたは「eNB」と略され、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(「E-UTRAN」)ノードBとしても知られる)、5G/NRノードB(「gNB」)、ホームノードB、中継ノード、RANノードと呼ばれるか、または当技術分野において使用される任意の他の用語で呼ばれ得る。ベースユニット121は、一般に、RAN120などのRANの一部であり、1つまたは複数の対応するベースユニット121に通信可能に結合された1つまたは複数のコントローラを含み得る。無線アクセスネットワークのこれらの要素および他の要素は図示されていないが、当業者によって一般によく知られている。ベースユニット121は、RAN120を介してモバイルコアネットワーク130に接続する。
【0044】
ベースユニット121は、ワイヤレス通信リンク123を介して、たとえばセルまたはセルセクタなどのサービスエリア内のいくつかのリモートユニット105にサービスを提供し得る。ベースユニット121は、通信信号を介して、リモートユニット105のうちの1つまたは複数と直接通信し得る。一般に、ベースユニット121は、時間、周波数、および/または空間ドメインにおいてリモートユニット105にサービスを提供するために、DL通信信号を送信する。さらに、DL通信信号は、ワイヤレス通信リンク123上で搬送され得る。ワイヤレス通信リンク123は、認可された、または認可されていない無線スペクトルにおける任意の適切なキャリアであり得る。ワイヤレス通信リンク123は、リモートユニット105のうちの1つまたは複数および/またはベースユニット121のうちの1つまたは複数の間の通信を容易にする。NR-U動作中、ベースユニット121とリモートユニット105は認可されていない無線スペクトルを介して通信する点に留意されたい。
【0045】
一実施形態では、モバイルコアネットワーク130は、5GCまたは進化型パケットコア(「EPC」)であり、他のデータネットワークの中でも、インターネットおよびプライベートデータネットワークのようなパケットデータネットワーク150に結合され得る。リモートユニット105は、モバイルコアネットワーク130のサブスクリプションまたはその他のアカウントを有していてもよい。各モバイルコアネットワーク130は、単一パブリックランドモバイルネットワーク(「PLMN」)に属する。本開示は、任意の特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態に限定されることを意図していない。
【0046】
モバイルコアネットワーク130は、いくつかのネットワーク機能(「NF」)を含む。図示されるように、モバイルコアネットワーク130は、少なくとも1つのUPF131を含む。モバイルコアネットワーク130はまた、これらに限定されないが、RAN120にサービスを提供するアクセスおよびモビリティ管理機能(「AMF」)133と、セッション管理機能(「SMF」)135と、ネットワークエクスエクスプロージャ機能(「NEF」)136、ポリシ制御機能(「PCF」)137と、統合データ管理機能(「UDM」)と、ユーザデータリポジトリ(「UDR」)とを含む、複数の制御プレーン(「CP」)機能を含む。
【0047】
UPF131は、5Gアーキテクチャにおいて、パケットルーティングおよび転送、パケット検査、QoS処理、ならびにデータネットワーク(「DN」)を相互接続するための外部PDUセッションを担当する。AMF133は、NASシグナリングの終了と、NAS暗号化および完全性保護と、登録管理と、接続管理と、モビリティ管理と、アクセス認証および承認と、セキュリティコンテキスト管理とを担当する。SMF135は、セッション管理(すなわち、セッションの確立、修正、解放)、リモートユニット(すなわち、UE)インターネットプロトコル(「IP」)アドレス割当ておよび管理、DEデータ通知、ならびに適切なトラフィックルーティングのためのUPFのトラフィックステアリング構成を担当する。
【0048】
NEF136は、ネットワークデータおよびリソースを顧客およびネットワークパートナに容易にアクセス可能にすることを担当する。サービスプロバイダは、新しい能力をアクティブ化し、APIを介してそれらを公開する。これらのAPIにより、サードパーティ認可済みアプリケーションは、複数の異なるサブスクライバ(すなわち、異なるアプリケーションを有する接続されたデバイス)に対するネットワーク挙動を監視および構成できるPCF137は、統一されたポリシフレームワークを担当し、CP機能にポリシルールを提供し、UDRにおけるポリシ決定のためのサブスクリプション情報にアクセスする。
【0049】
UDMは、AKA(Authentication and Key Agreement)クレデンシャルの生成と、ユーザ識別の処理と、アクセス許可と、サブスクリプション管理とを担当する。UDRはサブスクライバ情報のリポジトリであり、多数のネットワーク機能をサービスするために使用され得る。たとえば、UDRは、サブスクリプションデータ、ポリシ関連データ、サードパーティアプリケーションへの公開が許可されているサブスクライバ関連データなどを記憶し得る。いくつかの実施形態では、UDMは、結合されたエンティティ「UDM/UDR」139として示されるように、UDRと同じ場所にある。
【0050】
様々な実施形態では、モバイルコアネットワーク130はまた、認証サーバ機能(「AUSF」)(認証サーバとして働く)、ネットワークリポジトリ機能(「NRF」)(NFサービスの登録と検出を提供し、NFが相互に適切なサービスを識別し、アプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)を介して相互に通信することを可能にする)、または5GC用に定義された他のNFを含み得る。特定の実施形態では、モバイルコアネットワーク130は、認証、承認、およびアカウンティング(「AAA」)サーバを含み得る。
【0051】
様々な実施形態では、モバイルコアネットワーク130は、異なるタイプのモバイルデータ接続および異なるタイプのネットワークスライスをサポートし、各モバイルデータ接続は特定のネットワークスライスを利用する。ここで、「ネットワークスライス」は、特定のトラフィックタイプまたは通信サービスのために最適化されたモバイルコアネットワーク130の一部を指す。ネットワークスライスインスタンスは、単一のネットワークスライス選択支援情報(「S-NSSAI」)によって識別され得るが、リモートユニット105が使用を許可されているネットワークスライスのセットは、ネットワークスライス選択支援情報(「NS SAI」)によって識別される。
【0052】
ここで、「NSSAI」は、1つまたは複数のS-NSSAI値を含むベクトル値を指す。特定の実施形態では、様々なネットワークスライスは、SMF135およびUPF131などのネットワーク機能の別個のインスタンスを含み得る。いくつかの実施形態では、異なるネットワークスライスは、AMF133などのいくつかの一般的なネットワーク機能を共有し得る。説明を簡単にするために、異なるネットワークスライスは、
図1には示されていないが、それらのサポートは想定されている。異なるネットワークスライスが展開されるモバイルコアネットワーク130は、リモートユニット105をサービスするためにネットワークスライスインスタンスを選択し、許可されたNSSAIを決定し、リモートユニット105をサービスするために使用されるAMFセットを決定することを担当するネットワークスライス選択機能(「NSSF」)を含む。
【0053】
特定の個数およびタイプのネットワーク機能が
図1に示されているが、当業者は、任意の個数およびタイプのネットワーク機能がモバイルコアネットワーク130に含まれてよいことを認識するであろう。さらに、モバイルコアネットワーク130がEPCを備えるLTEバリアントでは、示されたネットワーク機能は、適切なEPCエンティティ、MME(Mobility Management Entity、サービングゲートウェイ(「SGW」)、PGW、ホームサブスクライバサーバ(「HSS」)などで置き換えられ得る。たとえば、AMF133は、MMEにマッピングされ、SMF135は、PGWの制御プレーン部分および/またはMMEにマッピングされ、UPF131はSGWおよびPGWのユーザプレーン部分にマッピングされ、UDM/UDR139は、HSSにマッピングされるなどである。
【0054】
図1は、5G RANと5Gコアネットワークのコンポーネントを示しているが、説明される実施形態は、IEEE 802.11バリアント、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(「GSM」、すなわち2Gデジタルセルラーネットワーク)、汎用パケット無線サービス(「GPRS」)、UMTS、LTEバリアント、CDMA2000、Bluetooth、ZigBee、Sigfoxなどを含む、他のタイプの通信ネットワークおよびRATに適用される。
【0055】
以降の説明では、用語「gNB」が基地局のために使用されるが、任意の無線アクセスノード、たとえば、RANノード、基地局(「BS」)、アクセスポイント(「AP」)、NRなどによって置換可能である。さらに、動作は主に、5G NRの文脈で説明される。しかしながら、提案される解決策/方法は、より高周波のCSI拡張をサポートする他のモバイル通信システムにも等しく適用可能である。
【0056】
歩行者UEのためのQoSアウェアの電力効率のよいPC5通信についてS2-2004714に開示されている方法がある。該方法では、
図2に示されるように、UEは、UEで実行中のアクティブアプリケーションに基づいてDRXを導出し、同一のアプリケーションを実行する他のUEとDRXをネゴシエートすることを提案している。
【0057】
図2に示される手順の短所は、DRXがユニキャストV2X動作に対して同期され得るだけであり、グループキャストまたはブロードキャスト通信をサポートしないことである。加えて、特定の方法は、デフォルトPC5 DRX構成をUEに提供するAMFを含む。アプリケーションのQoS要件に基づいてデフォルトPC5 DRX構成をサポートできないとUEが決定する場合、UEは、そのようなQoS要件をサポートするためのDRXのアクティブ時間を延長するオフセットを決定する。
【0058】
加えて、アプリケーション機能(「AF」)/ポリシ制御機能(「PCF」)が、各V2XサービスについてPC5 DRX構成を提供する方法が開示されている。UEのV2Xレイヤは、適用するPC5 DRXを決定するためにASレイヤが使用するPC5 DRX構成をASレイヤに提供する。
【0059】
受信側UEにおいてPC5 DRXを適用するための解決策は次の通りである。
【0060】
受信側UEは、(提供される場合)AMFによって提供されたデフォルトPC5 DRXを適用する、あるいは、以下のようにV2X構成情報からPC5 DRXを決定する。
・受信側UEは、たとえば、TS 23.287の第5.6.1.2節に明示されるように、構成された宛先レイヤ2 IDに基づいてリッスンするためのV2Xサービスタイプを決定する。
・次いで、受信側UEは、たとえば、TS 23.287の第5.1.2.1節に明示されるように、V2XサービスタイプのPC5 QoSパラメータへのマッピングに基づいて、あるいは、アプリケーションによって提供されるQoS要件に基づいて、PC5 QoSパラメータを決定する。
・次いで、受信側UEは、PQI(presentation quality index)をPC5 DRX構成へのマッピングに従って、PC5 DRXを提供する。
【0061】
受信のためのPC5 DRXが決定される方法について2つのオプションがある。
【0062】
第1の実施形態では、V2Xサービスタイプ毎のPC5 DRXがASレイヤにおいて決定され、V2Xレイヤは、TS 23.287の第5.1.2.1節に明示されるように、V2XサービスタイプのPC5 QoSパラメータへのマッピングに基づいて、あるいは、アプリケーションによって提供されるQoS要件に基づいて、PC5 QoSパラメータを決定する。次いで、V2Xレイヤは、V2Xサービスタイプ毎のQoSパラメータを受信のためのASレイヤに引き渡す。ASレイヤは、たとえば、RRCシグナリングなどの(事前)構成を使用して、QoS要件に従って、受信のために適用するPC5 DRXを決定する。
【0063】
第2の実施形態では、V2Xサービスタイプ毎のPC5 DRXがV2Xレイヤにおいて決定され、V2Xレイヤは、AFまたはPCFによって提供されたV2X構成情報に基づいて、各V2XサービスタイプのPC5 DRX構成を決定する。一実施形態では、V2X構成情報は、V2Xサービスタイプ毎のデフォルトPQI、およびPQI毎のPC5 DRXを含む。V2Xレイヤは、デフォルトPQI(いずれのQoS要件もアプリケーションによって提供されていない場合)を決定し、PQIに基づいてPC5 DRXを決定する。代替の実施形態では、V2Xレイヤは、V2X構成情報内に含まれるV2Xサービスタイプ毎のPC5 DRX構成に基づいて、受信のためのPC5 DRXを決定する。次いで、V2Xレイヤは、各決定したV2Xサービスタイプに対する、受信のためのPC5 DRX構成をASレイヤに提供する。次いで、ASレイヤは、PC5 DRX構成を適用する。
【0064】
V2X通信のためのユーザ機器の省電力化のための手順が、
図3Aおよび3Bに示されている。
【0065】
一実施形態では、ステップ1(ブロック302参照)において、UE301は、AF/PCFおよび/またはAMF309からPC5 DRX構成を受信する。
【0066】
一実施形態では、ステップ2(ブロック304参照)において、V2Xアプリケーション303は、V2Xを介してメッセージを送信することを要求し、QoS要件を含み得るそれのアプリケーション要件を提供する。
【0067】
一実施形態では、ステップ3(ブロック306参照)において、V2Xレイヤ305は、たとえば、3GPP TS 23.287に説明されているように、V2X構成情報に基づいてブロードキャストおよびグループキャストに対して、受信のためのV2Xサービスタイプを決定する。
【0068】
第1の実施形態(ブロック308参照)では、V2Xサービスタイプ毎のPC5 DRXは、ASレイヤ307において決定される。
【0069】
一実施形態では、ステップ4a(ブロック310参照)において、受信側UE301は、TS 23.287の第5.1.2.1節に明示されるように、V2XサービスタイプのPC5 QoSパラメータへのマッピングに基づいて、あるいは、アプリケーションによって提供されるQoS要件に基づいて、PC5 QoSパラメータを決定する。
【0070】
一実施形態では、ステップ5a(メッセージング312参照)において、V2Xレイヤ305は、各決定されたV2Xサービスタイプに対するQoS要件をASレイヤ307に提供する。
【0071】
一実施形態では、ステップ6a(ブロック314参照)において、ASレイヤ307は、各V2XサービスタイプのQoS要件に基づいて、PC5 DRXを決定する。
【0072】
第2の実施形態(ブロック316参照)では、V2Xサービスタイプ毎のPC5 DRXは、V2Xレイヤ305において決定される。
【0073】
一実施形態では、ステップ4b(ブロック318参照)において、V2Xレイヤ305は、たとえば、上述のように第1の実施形態(ブロック308参照)に説明されるように、V2X構成情報から各V2XサービスタイプのPC5 DRX構成を決定する。
【0074】
一実施形態では、ステップ5b(ブロック320参照)において、V2Xレイヤ305は、各V2Xサービスタイプに対するPC5 DRX構成をASレイヤ307に提供する。
【0075】
一実施形態では、ステップ6b(ブロック322参照)において、UE301のASレイヤ307は、PC5 DRX構成を適用する。
【0076】
一実施形態では、ステップ7(ブロック324参照)において、ASレイヤ307は、V2Xサービスタイプ毎の適用されたPC5 DRXについての情報をV2Xレイヤ305に提供する。
【0077】
図4は、本開示の実施形態による、V2X通信のためのユーザ機器の省電力化のために使用され得るユーザ機器装置400を示す。様々な実施形態では、ユーザ機器装置400は、上述した解決策の1つまたは複数を実装するために使用される。ユーザ機器装置400は、上述のように、リモートユニット105および/またはUE205など、UEの一実施形態であってよい。さらに、ユーザ機器装置400は、プロセッサ405、メモリ410、入力デバイス415、出力デバイス420、およびトランシーバ425を含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス415および出力デバイス420は、タッチスクリーンなど単一のデバイスに結合される。特定の実施形態では、ユーザ機器装置400は、任意の入力デバイス415および/または出力デバイス420を含まないことがある。様々な実施形態では、ユーザ機器装置400は、プロセッサ405、メモリ410、およびトランシーバ425の1つまたは複数を含み、入力デバイス415および/または出力デバイス420を含まないことがある。
【0078】
示されるように、トランシーバ425は、少なくとも1つの送信機430および少なくとも1つの受信機435を含む。ここで、トランシーバ425は、1つまたは複数のベースユニット121と通信する。加えて、トランシーバ425は、少なくとも1つのネットワークインターフェース440および/またはアプリケーションインターフェース745をサポートする。アプリケーションインターフェース745は、1つまたは複数のAPIをサポートする。ネットワークインターフェース440は、UuおよびPC5など、3GPP(登録商標)参照点をサポートする。当業者に理解されるように、他のネットワークインターフェース440がサポートされ得る。
【0079】
一実施形態では、プロセッサ405は、コンピュータ可読命令を実行できる、および/またはロジック動作を実行できる任意の既知のコントローラを含み得る。たとえば、プロセッサ405は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(「CPU」)、グラフィック処理ユニット(「GPU」)、補助処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「PFGA」)、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)、コプロセッサ、特定用途向けプロセッサ、あるいは類似のプログラム可能なコントローラであってよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ405は、メモリ410に格納された命令を実行して、本明細書に記載の方法およびルーチンを実行する。プロセッサ405は、メモリ410、入力デバイス415、出力デバイス420、およびトランシーバ425に通信可能に結合されている。特定の実施形態では、プロセッサ405は、アプリケーション領域およびオペレーティングシステム(「OS」)機能を管理するアプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」とも呼ぶ)、および無線機能を管理するベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」とも呼ぶ)を含み得る。
【0080】
一実施形態では、メモリ410は、コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ410は、揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ410は、ダイナミックRAM(「DRAM」)、シンクロナスダイナミックRAM(「SDRAM」)、および/またはスタティックRAM(「SRAM」)を含む、RAMを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ410は、不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ410は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または他の適切な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ410は、揮発性コンピュータ記憶媒体および不揮発性コンピュータ記憶媒体の両方を含む。
【0081】
いくつかの実施形態では、メモリ410は、より高周波のCSI拡張に関連するデータを格納する。たとえば、メモリ410は、上述したような、パラメータ、構成、リソース割り当て、ポリシなどを格納し得る。特定の実施形態では、メモリ410はまた、オペレーティングシステムまたはユーザ機器装置400上で動作する他のコントローラアルゴリズムなど、プログラムコードと関連データ、および1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを格納する。
【0082】
一実施形態では、入力デバイス415は、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む任意の既知のコンピュータ入力デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス415は、たとえば、タッチスクリーンあるいは類似のタッチ感知のディスプレイなど、出力デバイス420に一体化され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス415は、タッチスクリーン上に表示された仮想キーボードを使用して、および/またはタッチスクリーンへの手書きによってテキストを入力できるような、タッチスクリーンを含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス415は、キーボードおよびタッチパネルなど、2以上の異なるデバイスを含む。
【0083】
一実施形態では、出力デバイス420は、視覚、聴覚、および/または触覚信号を出力するように設計される。いくつかの実施形態では、出力デバイス420は、視覚データをユーザに出力できる、電子的に制御可能なディスプレイまたはディスプレイデバイスを含む。たとえば、出力デバイス420は、限定ではなく、LCDディスプレイ、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、プロジェクタ、または、画像、テキストなどをユーザに出力可能な類似のディスプレイデバイスを含み得る。別の非限定的な例として、出力デバイス420は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドアップディスプレイなど、ユーザ機器装置400の残りの部分と、通信可能に結合されているが別個のウェアラブルディスプレイを含み得る。さらに、出力デバイス420は、スマートフォン、個人情報端末、テレビ、タブレットコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両ダッシュボードなどの構成要素であってよい。
【0084】
特定の実施形態では、出力デバイス420は、音声を生成するための1つまたは複数のスピーカを含む。たとえば、出力デバイス420は、可聴の警告または通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生成できる。いくつかの実施形態では、出力デバイス420は、振動、モーション、または他の触覚フィードバックを生み出すための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。いくつかの実施形態では、出力デバイス420の全部または一部は、入力デバイス415と一体化できる。たとえば、入力デバイス415および出力デバイス420は、タッチスクリーンまたは類似のタッチ感知のディスプレイを形成し得る。他の実施形態では、出力デバイス420は、入力デバイス415の近くに配置される。
【0085】
トランシーバ425は、少なくとも1つの送信機430および少なくとも1つの受信機435を含む。本明細書に説明するように、トランシーバ425を使用して、UL通信信号をベースユニット121に提供し、ベースユニット121からDL通信信号を受信し得る。同様に、本明細書に説明するように、トランシーバ425を使用して、SL信号(たとえば、V2X通信)を送信および受信し得る。1つの送信機430および1つの受信機435のみが示されているが、ユーザ機器装置400は、任意の適切な数の送信機430および受信機435を有することができる。さらに、送信機430および受信機435は、任意の適切なタイプの送信機および受信機であってよい。一実施形態では、トランシーバ425は、認可された無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第1の送信機/受信機のペアと、認可されていない無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第2の送信機/受信機のペアとを含む。
【0086】
特定の実施形態では、認可された無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第1の送信機/受信機のペアと、認可されていない無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される第2の送信機/受信機のペアは、たとえば、認可された無線スペクトルおよび認可されていない無線スペクトルの両方での使用のための機能を実行する単一のチップなど、単一のトランシーバユニットに組合せられ得る。いくつかの実施形態では、第1の送信機/受信機のペアおよび第2の送信機/受信機のペアは、1つまたは複数のハードウェア構成要素を共有できる。たとえば、特定のトランシーバ425、送信機430、および受信機435は、たとえば、ネットワークインターフェース440など、共有されたハードウェアリソースおよび/またはソフトウェアリソースにアクセスする物理的に別個の構成要素として実装され得る。
【0087】
様々な実施形態では、1つまたは複数の送信機430および/または1つまたは複数の受信機435は、マルチトランシーバチップ、システムオンチップ、ASIC、または他のタイプのハードウェア構成要素など、単一のハードウェア構成要素で実装される、および/または単一のハードウェア構成要素に統合され得る。特定の実施形態では、1つまたは複数の送信機430および/または1つまたは複数の受信機435は、マルチチップモジュールで実装される、および/またはマルチチップモジュールに統合され得る。いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース440などの他の構成要素、あるいはハードウェア構成要素/回路は、任意の数の送信機430および/または受信機435とともに、単一のチップに統合され得る。そのような実施形態では、送信機430および受信機435は、1つまたは複数の共通制御信号を使用するトランシーバ425として、あるいは、同一のハードウェアチップまたはマルチチップモジュールに実装されるモジュール化された送信機430および受信機435として論理的に構成され得る。
【0088】
一実施形態では、プロセッサ405は、ネットワークから受信したV2X(vehicle-to-everything)構成情報内の、受信のための1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDを決定し、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を決定し、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する決定した1つまたは複数のQoS要件を、アプリケーションサービス(「AS」)レイヤに提供する。
【0089】
一実施形態では、プロセッサ405は、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDの各々に対して関連付けられたV2Xサービスタイプと、各V2Xサービスタイプに対して関連付けられたPC5 QoSパラメータとを決定することによって、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のQoS要件を決定する。
【0090】
一実施形態では、トランシーバ425は、第1の無線インターフェースを介してV2X構成を受信し、V2X構成は、各V2Xサービスタイプに対する1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDと、第2の無線インターフェースを介した通信のための各決定したV2Xサービスタイプに対する1つまたは複数のQoS要件とを含む。
【0091】
一実施形態では、トランシーバ425は、アプリケーションから、第2の無線インターフェースを介してデータを受信する要求を受信し、要求は、1つまたは複数のQoS要件を含む。
【0092】
一実施形態では、プロセッサ405は、V2X構成およびアプリケーションからの要求の少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のQoS要件を決定する。
【0093】
一実施形態では、V2X構成は、ポリシ制御機能(「PCF」)またはアプリケーション機能から受信される。
【0094】
一実施形態では、プロセッサ405は、ASレイヤから各決定したV2Xサービスタイプのための適用されたPC5 DRX(discontinuous reception)についての情報を受信する。
【0095】
一実施形態では、プロセッサ405は、V2X(vehicle-to-everything)レイヤから、グループキャストおよびブロードキャスト送信のうちの1つの受信のための、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を受信し、QoS要件に基づいて、適用されたPC5 DRX(discontinuous reception)についての情報を決定する。
【0096】
一実施形態では、プロセッサ405は、V2X構成情報に基づいて、適用されたPC5 DRXについての情報を決定する。
【0097】
図5は、本開示の実施形態による、V2X通信のためのユーザ機器の省電力化のために使用され得るネットワーク装置500の一実施形態を示す。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置500は、上述のように、ベースユニット121および/またはgNBなど、RANノードおよびそれのサポートハードウェアの一実施形態であってよい。さらに、ネットワーク装置500は、プロセッサ505、メモリ510、入力デバイス515、出力デバイス520、およびトランシーバ525を含み得る。特定の実施形態では、ネットワーク装置500は、任意の入力デバイス515および/または出力デバイス520を含まない。
【0098】
図示されるように、トランシーバ525は、少なくとも1つの送信機530および少なくとも1つの受信機535を含む。いくつかの実施形態では、トランシーバ525は、1つまたは複数のベースユニット121によってサポートされる1つまたは複数のセル(または、ワイヤレスカバレッジエリア)と通信する。さらに、トランシーバ525は、少なくとも1つのネットワークインターフェース540および/またはアプリケーションインターフェース545をサポートし得る。アプリケーションインターフェース545は、1つまたは複数のAPIをサポートし得る。ネットワークインターフェース540は、Uu、Nl、N2、N3、N5、N6、および/またはN7などの3GPP(登録商標)参照点をサポートし得る。当業者によって理解されるように、他のネットワークインターフェース540がサポートされる場合がある。
【0099】
一実施形態では、プロセッ5605は、コンピュータ可読命令を実行することができる、および/または論理演算を実行することができる任意の知られているコントローラを含み得る。たとえば、プロセッサ505は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(「CPU」)、グラフィックス処理ユニット(「GPU」)、補助処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)、コプロセッサ、特定用途向けプロセッサ、または類似のプログラマブルコントローラであってもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ505は、本明細書に記載の方法およびルーチンを実行するために、メモリ510に記憶された命令を実行する。プロセッサ505は、メモリ510、入力デバイス515、出力デバイス520、およびトランシーバ525に通信可能に結合される。特定の実施形態では、プロセッサ505は、アプリケーションドメインおよびオペレーティングシステム(「OS」)機能を管理するアプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」としても知られる)と、無線機能を管理するベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」としても知られる)とを含み得る。様々な実施形態では、プロセッサ505は、ネットワーク装置500を制御して、V2X通信のためのユーザ機器の省電力化のために、上述のネットワークエンティティの挙動(たとえば、gNBの)を実施する。
【0100】
メモリ510は、一実施形態では、コンピュータ可読ストレージ媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ510は、揮発性コンピュータストレージ媒体を含む。たとえば、メモリ510は、ダイナミックRAM(「DRAM」)、同期ダイナミックRAM(「SDRAM」)、および/またはスタティックRAM(「SRAM」)を含むRAMを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ510は、不揮発性コンピュータストレージ媒体を含む。たとえば、メモリ510は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の適切な不揮発性コンピュータストレージデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ510は、揮発性コンピュータストレージ媒体と不揮発性コンピュータストレージ媒体の両方を含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、メモリ510は、フィードバックチャネルおよび/またはモバイル動作を使用してサイドリンクリソースの競合を示すことに関連するデータを記憶する。たとえば、メモリ510は、上述のように、パラメータ、構成、リソース割当て、ポリシなどを記憶し得る。特定の実施形態では、メモリ510はまた、オペレーティングシステム(「OS」)または装置500上で動作する他のコントローラアルゴリズムなどのプログラムコードおよび関連データを記憶する。
【0102】
入力デバイス515は、一実施形態では、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む任意の知られているコンピュータ入力デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス515は、たとえば、タッチスクリーンまたは同様のタッチセンシティブディスプレイとして、出力デバイス520と統合され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス515は、タッチスクリーン上に表示される仮想キーボードを使用して、および/またはタッチスクリーン上に手書きすることによってテキストが入力され得るように、タッチスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス515は、キーボードおよびタッチパネルなどの、2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0103】
一実施形態では、出力デバイス520は、任意の既知の電子的に制御可能なディスプレイまたはディスプレイデバイスを含み得る。出力デバイス520は、一実施形態では、視覚信号、聴覚信号、および/または触覚信号を出力するように設計されている。いくつかの実施形態では、出力デバイス520は、視覚データをユーザに出力できる電子的に制御可能なディスプレイまたはディスプレイデバイスを含む。さらに、出力デバイス520は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビ、テーブルコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両ダッシュボードなどのコンポーネントであってもよい。
【0104】
特定の実施形態では、出力デバイス520は、音を生成するための1つまたは複数のスピーカを含む。たとえば、出力デバイス520は、可聴アラートまたは通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生成し得る。いくつかの実施形態では、出力デバイス520は、振動、運動、または他の触覚フィードバックを生成するための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。いくつかの実施形態では、出力デバイス520のすべてまたは一部は、入力デバイス515と統合され得る。たとえば、入力デバイス515および出力デバイス520は、タッチスクリーンまたは同様のタッチセンシティブディスプレイを形成し得る。他の実施形態では、出力デバイス520は、入力デバイス515の近くに配置され得る。
【0105】
上述したように、トランシーバ525は、1つまたは複数のリモートユニット、および/または1つまたは複数のPLMNへのアクセスを提供する1つまたは複数の連携機能と通信する。トランシーバ525はまた、1つまたは複数のネットワーク機能(たとえば、モバイルコアネットワーク80の)と通信する。トランシーバ525は、プロセッサ505の制御下で動作して、メッセージ、データ、および他の信号を送信し、かつ、メッセージ、データ、および他の信号を受信する。たとえば、プロセッサ505は、メッセージを送信および受信するために、特定の時間に選択的にトランシーバ(または、その一部)をアクティブ化する。
【0106】
トランシーバ525は、1つまたは複数の送信機530および1つまたは複数の受信機535を含む。特定の実施形態では、1つまたは複数の送信機530および/または1つまたは複数の受信機535は、トランシーバのハードウェアおよび/または回路を共有し得る。たとえば、1つまたは複数の送信機530および/または1つまたは複数の受信機535は、アンテナ、アンテナチューナ、アンプ、フィルタ、発振器、ミキサ、変調器/復調器、電源などを共有し得る。一実施形態では、トランシーバ525は、一般的な物理ハードウェアを使用する一方で、異なる通信プロトコルまたはプロトコルスタックを使用する複数の論理トランシーバを実装する。
【0107】
図6は、V2X通信のためのユーザ機器の省電力化のための方法600のフローチャートである。方法600は、本明細書に記述するような、たとえば、リモートユニット105および/またはユーザ機器装置400などのUEによって実行され得る。いくつかの実施形態では、方法600は、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどのプロセッサがプログラムコードを実行することによって実行され得る。
【0108】
一実施形態では、方法600はまず、ネットワークから受信したV2X(vehicle-to-everything)構成情報内で、受信のための1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDを決定する605。一実施形態では、方法600は、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに基づいて、グループキャストおよびブロードキャスト送信のうちの1つの受信のための1つまたは複数のV2Xサービスタイプを決定する610。一実施形態では、方法600は、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を決定する615。一実施形態では、方法600は、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する受信のための決定した1つまたは複数のQoS要件を、アプリケーションサービス(「AS」)レイヤに提供し620、方法600は終了する。
【0109】
第1の装置は、V2X通信のためにユーザ機器の省電力化のために開示される。第1の装置は、本明細書に記述するような、たとえば、リモートユニット105および/またはユーザ機器装置400などのUEによって実行され得る。いくつかの実施形態では、第1の装置は、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどのプロセッサがプログラムコードを実行することによって実行され得る。
【0110】
一実施形態では、第1の装置は、ネットワークから受信したV2X(vehicle-to-everything)構成情報内で、受信のための1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDを決定し、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を決定し、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する決定した1つまたは複数のQoS要件を、アプリケーションサービス(「AS」)レイヤに提供するプロセッサを含む。
【0111】
一実施形態では、プロセッサは、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDの各々に対して関連付けられたV2Xサービスタイプと、各V2Xサービスタイプに対して関連付けられたPC5 QoSパラメータとを決定することによって、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のQoS要件を決定する。
【0112】
一実施形態では、第1の装置は、第1の無線インターフェースを介してV2X構成を受信するトランシーバを含み、V2X構成は、各V2Xサービスタイプに対する1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDと、第2の無線インターフェースを介した通信のための各決定したV2Xサービスタイプに対する1つまたは複数のQoS要件とを含む。
【0113】
一実施形態では、トランシーバは、アプリケーションから、第2の無線インターフェースを介してデータを受信する要求を受信し、要求は、1つまたは複数のQoS要件を含む。
【0114】
一実施形態では、プロセッサは、V2X構成およびアプリケーションからの要求の少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のQoS要件を決定する。
【0115】
一実施形態では、V2X構成は、ポリシ制御機能(「PCF」)またはアプリケーション機能から受信される。
【0116】
一実施形態では、プロセッサは、ASレイヤから各決定したV2Xサービスタイプのための適用されたPC5 DRX(discontinuous reception)についての情報を受信する。
【0117】
第1の方法は、V2X通信のためにユーザ機器の省電力化のために開示される。第1の方法は、本明細書に記述するような、たとえば、リモートユニット105および/またはユーザ機器装置400などのUEによって実行され得る。いくつかの実施形態では、第1の方法は、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどのプロセッサがプログラムコードを実行することによって実行され得る。
【0118】
一実施形態では、第1の方法は、ネットワークから受信したV2X(vehicle-to-everything)構成情報内で、受信のための1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDを決定し、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を決定し、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する決定した1つまたは複数のQoS要件を、アプリケーションサービス(「AS」)レイヤに提供する。
【0119】
一実施形態では、第1の方法は、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDの各々に対して関連付けられたV2Xサービスタイプと、各V2Xサービスタイプに対して関連付けられたPC5 QoSパラメータとを決定することによって、各決定した1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対して、受信のための1つまたは複数のQoS要件を決定する。
【0120】
一実施形態では、第1の方法は、第1の無線インターフェースを介してV2X構成を受信し、V2X構成は、各V2Xサービスタイプに対する1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDと、第2の無線インターフェースを介した通信のための各決定したV2Xサービスタイプに対する1つまたは複数のQoS要件とを含む。
【0121】
一実施形態では、第1の方法は、アプリケーションから、第2の無線インターフェースを介してデータを受信する要求を受信し、要求は、1つまたは複数のQoS要件を含む。
【0122】
一実施形態では、第1の方法は、V2X構成およびアプリケーションからの要求の少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数のQoS要件を決定する。
【0123】
一実施形態では、V2X構成は、ポリシ制御機能(「PCF」)またはアプリケーション機能から受信される。
【0124】
第2の装置は、V2X通信のためにユーザ機器の省電力化のために開示される。第2の装置は、本明細書に記述するような、たとえば、リモートユニット105および/またはユーザ機器装置400などのUEによって実行され得る。いくつかの実施形態では、第2の装置は、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどのプロセッサがプログラムコードを実行することによって実行され得る。
【0125】
一実施形態では、第2の装置は、V2X(vehicle-to-everything)レイヤから、グループキャストおよびブロードキャスト送信のうちの1つの受信のための、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を受信し、QoS要件に基づいて、適用されたPC5 DRX(discontinuous reception)についての情報を決定するプロセッサを含む。
【0126】
一実施形態では、プロセッサは、V2X構成情報に基づいて、適用されたPC5 DRXについての情報を決定する。
【0127】
第2の方法は、V2X通信のためにユーザ機器の省電力化のために開示される。第2の方法は、本明細書に記述するような、たとえば、リモートユニット105および/またはユーザ機器装置400などのUEによって実行され得る。いくつかの実施形態では、第2の方法は、たとえば、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなどのプロセッサがプログラムコードを実行することによって実行され得る。
【0128】
一実施形態では、第2の方法は、V2X(vehicle-to-everything)レイヤから、グループキャストおよびブロードキャスト送信のうちの1つの受信のための、1つまたは複数の宛先レイヤ2 IDに対する1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)要件を受信し、QoS要件に基づいて、適用されたPC5 DRX(discontinuous reception)についての情報を決定する。
【0129】
一実施形態では、第2の方法は、V2X構成情報に基づいて、適用されたPC5 DRXについての情報を決定する。
【0130】
実施形態は、他の特定の形態において実施され得る。記載された実施形態は、すべての点において、例示としてのみ考慮され、限定的ではないとみなされるべきである。したがって、本発明の範囲は、前述の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等の意味および範囲内にあるすべての変更は、その範囲内に包含されるべきである。
【符号の説明】
【0131】
100 ワイヤレス通信システム
105 リモートユニット
107 アプリケーション
115 ワイヤレス通信リンク
120 RAN
121 ベースユニット
123 ワイヤレス通信リンク
130 モバイルコアネットワーク
131 UPF
133 AMF
135 SMF
136 NEF
137 PCF
139 UDM/UDR
150 パケットデータネットワーク
151 コンテンツサーバ
【国際調査報告】