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特表2024-510303表面を処理するためのポリシングおよび/またはサンディング用のヘッド
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  • 特表-表面を処理するためのポリシングおよび/またはサンディング用のヘッド 図1
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  • 特表-表面を処理するためのポリシングおよび/またはサンディング用のヘッド 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】表面を処理するためのポリシングおよび/またはサンディング用のヘッド
(51)【国際特許分類】
   B24B 23/03 20060101AFI20240228BHJP
   B24B 47/12 20060101ALI20240228BHJP
   B24B 19/26 20060101ALI20240228BHJP
【FI】
B24B23/03
B24B47/12
B24B19/26 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557323
(86)(22)【出願日】2022-03-16
(85)【翻訳文提出日】2023-11-14
(86)【国際出願番号】 IB2022052358
(87)【国際公開番号】W WO2022195493
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】102021000006359
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523354428
【氏名又は名称】ルぺス エッセ.ピ.ア.
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】リカルド カスティリオン
【テーマコード(参考)】
3C034
3C049
3C158
【Fターム(参考)】
3C034AA08
3C034BB22
3C034BB26
3C034DD07
3C049AA06
3C049AA07
3C049AA16
3C049CA04
3C049CA05
3C158AA06
3C158AA07
3C158AA16
3C158CA04
3C158CA05
(57)【要約】
ポリシングおよび/またはサンディング用のヘッド(9)は、軸線方向において中空である一次ディスク(10)と、この一次ディスク(10)の内側の空洞内に回転可能に収容されていて、ヘッド(9)の外側の動力取出し装置による回転運動が与えられるように設計された回転軸(12)と、この回転軸(12)に対して半径方向外側にあるものの同軸である本体(14)とを備え、ヘッド(9)は、回転軸(12)の回転運動を本体(14)に伝達するように適合させられた遊星歯車型の伝動機構と、2つの処理手段(24,26)であって、回転軸(12)および本体(14)と一体に回転し、それぞれ被処理面をポリシングまたはサンディングするように適合させられた、互いに異なる方向に回転可能である露出面を有する2つの処理手段(24,26)とをさらに備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリシングおよび/またはサンディング用のヘッド(9)であって、
軸線方向において中空である一次ディスク(10)と、
前記一次ディスク(10)の内側の空洞内に収容されていて、前記一次ディスク(10)により回転可能に支持されている回転軸(12)であって、前記ヘッド(9)の外側の動力取出し装置による、前記一次ディスク(10)の軸線に合致する軸線を中心とした回転運動が与えられるように構成された回転軸(12)と、
前記回転軸(12)に対して半径方向外側にあり且つ同軸であり、前記一次ディスク(10)により回転可能に支持された本体(14)と
を備える、ヘッド(9)において、
前記回転軸(12)の回転運動を前記本体(14)に伝達するように適合させられた遊星歯車型の伝動機構をさらに備え、
前記伝動機構は、
前記回転軸(12)と一体に回転し、前記本体(14)に向けられた外側歯列を有するサンギヤ(18)と、
前記本体(14)と一体に回転し、前記一次ディスク(10)の前記軸線に向けられた内側歯列を有するリングギヤ(20)と、
少なくとも1つの遊星ギヤ(22)であって、前記一次ディスク(10)の前記軸線に合致せずに平行である二次軸線(y)を中心として回転可能に前記一次ディスク(10)によって支持されていて、前記サンギヤ(18)と前記リングギヤ(20)との間の中間位置に配置されていて、両者に噛み合って、前記サンギヤ(18)から前記リングギヤ(20)に回転運動を伝達する少なくとも1つの遊星ギヤ(22)と
を備え、
前記ヘッド(9)は、
処理手段用の第1の支持体(24)であって、前記回転軸(12)と一体に回転し、被処理面をポリシングまたはサンディングするために適した手段を形成または支持するように適合させられた露出面を有する、処理手段用の第1の支持体(24)と、
処理手段用の第2の支持体(26)であって、前記本体(14)と一体に回転し、前記被処理面をポリシングまたはサンディングするために適した手段を形成または支持するように適合させられた露出面を有する、処理手段用の第2の支持体(26)と
をさらに備え、
前記処理手段用の第1および第2の支持体(24,26)は、それぞれ互いに同心の円形の要素および環状の要素として構成されており、前記処理手段用の第2の支持体(26)は、前記処理手段用の第1の支持体(24)の回転方向に対して逆方向に回転するように設計されている
ことを特徴とする、ヘッド(9)。
【請求項2】
前記処理手段用の第1および第2の支持体(24,26)は、塗装された金属または木材または石材または大理石またはセラミックスから形成された被処理面をポリシングおよび/またはサンディングするために適した手段を形成または支持するように構成されている、請求項1記載のヘッド。
【請求項3】
前記処理手段用の第1および/または第2の支持体(24,26)の前記露出面は、少なくとも部分的にフェルトクロスから形成されているか、または少なくとも部分的にフェルトクロスから形成された処理手段を支持するように構成されている、請求項1または2記載のヘッド。
【請求項4】
前記処理手段用の第1および/または第2の支持体(24,26)の前記露出面は、少なくとも部分的に発泡ポリマークロスから形成されているか、または少なくとも部分的に発泡ポリマークロスから形成された処理手段を支持するように構成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のヘッド。
【請求項5】
前記処理手段用の第1および第2の支持体(24,26)の前記露出面は、互いに同一平面にある、請求項1から4までのいずれか1項記載のヘッド。
【請求項6】
前記回転軸(12)は、転がり軸受を介して前記一次ディスク(10)により回転可能に支持されたフランジを備える、請求項1から5までのいずれか1項記載のヘッド。
【請求項7】
前記少なくとも1つの遊星ギヤ(22)は、前記一次ディスク(10)によって支持されていて、前記一次ディスク(10)に固定されたピン(23)によって二次軸線(y)を中心として回転可能であり、これによって、前記二次軸線(y)は、前記一次ディスク(10)の前記軸線に対して回転に関して固定されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のヘッド。
【請求項8】
前記一次ディスク(10)に沿って周方向に等距離の3つの遊星ギヤ(22)を備える、請求項1から7までのいずれか1項記載のヘッド。
【請求項9】
前記一次ディスク(10)は、前記回転軸(12)に結合されてもよい動力取出し装置を具備した持運び可能な装置に結合されるように構成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のヘッド。
【請求項10】
前記一次ディスク(10)は、車体をポリシングおよび/またはサンディングするための手持ち式の電動工具に結合されるように構成されている、請求項9記載のヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、表面を処理するための装置の分野に属し、特に、本発明は、表面を処理するためのポリシングおよび/またはサンディング用のヘッドに関する。
【0002】
先行技術
表面、例えば車体をポリシングまたはサンディングするために適した公知の装置は、典型的には、操作者が手動操作することができる電動工具を備えている。この電動工具には、回転軸が設けられている。この回転軸は、工具により回転させられたときに表面を処理するために適した多少の研磨材料から形成された円板状の要素を先端に有している。回転要素は、概して、装置が操作者によって操作されたときに、被処理面にポリシングまたは研磨ペーストを分配するクロスを備えているかまたは支持している。
【0003】
このような装置の例は、例えば、中国特許出願公開第103862351号明細書、欧州特許出願公開第1586416号明細書および米国特許第6007412号明細書に基づき公知である。
【0004】
しかしながら、こういった装置の1つの問題は、例えばポリシングペーストを均一に拡げることによって、装置が表面を均質に処理することができず、ひいては、処理された表面の最終的なクオリティが、審美的に種々異なる領域(マーク、不透明さ等の存在)を有するという理由で満足のいくものでなくなってしまうことである。
【0005】
当然ながら、こういった欠陥によって、装置の使用可能性および処理のクオリティが制限される。
【0006】
発明の概要
本発明の目的は、前述した問題を克服することである。
【0007】
このことを達成するために、互いに逆方向に同時に操作される(回転させられる)、互いに同じ材料または異なる材料から形成された2つの研磨面またはポリシング面の同時の使用を可能にするように設計された処理用のヘッドが提供される。
【0008】
操作に関する目的は、単に一方向にしか回転することができず、一種類の材料しか有しない、こういった操作用の従来のシステムを使用することと比較して、より高い仕上げレベルを有するより均質な処理を得ることである。
【0009】
装置は、車の塗装面を処理するために特に適しているが、その使用は、表面をサンディングによって準備しかつ/または表面をポリシングによって仕上げるあらゆるコンテクストに拡張されてもよい。
【0010】
ヘッドは、有利には、回転電動工具、例えば車体製造分野で通常使用される回転電動工具に接続されるように設計されている。別の可能な使用分野は、例えば、木材または別の材料(大理石、別の石材またはセラミックス)から形成された床をポリシングする分野であってもよい。
【0011】
ヘッドにより支持された処理面の同時の回転は、中央の「サン」ギヤと、1つ以上の「ピニオン」ギヤと、「リングギヤ」として知られている内側歯列を有するギヤとを備えた遊星歯車型の減速機によって達成される。この減速機は、本発明に係るヘッドでは、「リングギヤ」を固定し続けるのではなく、「ピニオン」の系を固定かつ拘束し続けるという事実を特徴としている。
【0012】
回転運動は、サンギヤに一体形に接続された軸に加えられる。1つ以上のピニオンは、ヘッドの軸線に対して固定された位置に維持されていて、自軸線を中心として自由に回転するにすぎない。ピニオンは、内側歯列を備えた歯車(リングギヤ)に噛み合っており、この歯車は、ピニオンにより伝達された運動によって自由に回転する。本発明に係るヘッドでは、サンギヤおよびリングギヤの両方が、ピニオンホルダに対して回転可能である。
【0013】
サンギヤに円筒面が組み付けられている場合、この面は、運動源と同じ方向に回転することになる。しかしながら、外側のリングギヤに平坦な円環が組み付けられている場合、このリングは、サンギヤに組み付けられた面と逆方向に回転することになる。2つの面、つまり、円筒面および環状面は、有利には、露出面と共に同じ平面に位置しており、この露出面に処理用の手段(研磨面またはポリシング面)が適用されている。
【0014】
前述した目的および利点ならびに別の目的および利点は、本発明の1つの態様によれば、請求項1に規定した特徴を有する、表面を処理するためのポリシングおよび/またはサンディング用のヘッドによって達成される。本発明の好適な実施形態は、従属請求項に規定してある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下に、表面を処理するためのポリシングおよび/またはサンディング用の本発明に係るヘッドの幾つかの好適な実施形態の機能的かつ構造的な特徴を説明することにする。添付の図面を参照されたい。
図1】表面を処理するためのポリシングおよび/またはサンディング用の本発明の1つの実施形態によるヘッドの直径方向の断面の斜視図である。
図2】ヘッドの内側の遊星歯車型の伝動機構を示す目的で処理面を取り除いて、図1に示したヘッドを下側から見た斜視図である。
図3】処理面を元に戻して、図2に示したヘッドを下側から見た斜視図である。
【0016】
詳細な説明
本発明の複数の実施形態を詳細に説明することに先だち、本発明の用途が、以下の説明において提示するかまたは図面に示した構成要素の設計詳細および構成に限定されないことを明確にしておく。本発明は、別の実施形態を想定して、実際に種々異なる形態で実現または構成することができる。また、当然ながら、言い回しおよび術語は記述的な目的を有するものであり、限定と解釈すべきものではない。
【0017】
一例として図1を参照すると、ポリシングおよび/またはサンディング用のヘッド9は、軸線方向において中空である一次ディスク10と、この一次ディスク10の内側の空洞内に収容されていて、一次ディスク10により回転可能に支持された回転軸12とを備えている。
【0018】
回転軸12は、ヘッド9の外側の動力取出し装置による、一次ディスク10の軸線(軸線x)に合致する軸線を中心とした回転運動が与えられるように設計されている。
【0019】
また、回転軸12に対して半径方向外側にあり且つ同軸である本体14も存在している。前記本体14は、前記一次ディスク10によって回転可能に支持されている。
【0020】
ヘッド9は、また、回転軸12の回転運動を本体14に伝達するように適合させられた遊星歯車型の伝動機構を備えている。この伝動機構は、回転軸12と一体に回転し、本体14に向けられた外側歯列を有するサンギヤ18と、本体14と一体に回転し、一次ディスク10の軸線xに向けられた内側歯列を有するリングギヤ20と、一次ディスク10の軸線xに合致せずに平行である二次軸線yを中心として回転可能に一次ディスク10により支持された少なくとも1つの遊星ギヤ22とを備えている。
【0021】
遊星ギヤ22は、サンギヤ18とリングギヤ20との間の中間位置に配置されていて、両者に噛み合って、サンギヤ18からリングギヤ20に回転運動を伝達する。
【0022】
ヘッド9は、また、処理手段用の第1の支持体24であって、回転軸12と一体に回転し、被処理面をポリシングまたはサンディングするために適した手段を形成または支持するように適合させられた露出面を有する、処理手段用の第1の支持体24と、処理手段用の第2の支持体26であって、本体14と一体に回転し、前記被処理面をポリシングまたはサンディングするために適した手段を形成または支持するように適合させられた露出面を有する、処理手段用の第2の支持体26とを備えている。これら処理手段用の第1および第2の支持体24,26は、それぞれ互いに同心の円形の要素および環状の要素として設計されており、処理手段用の第2の支持体26は、処理手段用の第1の支持体24の外側で逆回転する(つまり、回転軸12により設定された第1の支持体24の回転方向に対して逆方向に回転することができる)。
【0023】
処理手段用の第1および第2の支持体24,26は、好ましくは、塗装された金属(例えば車体)または木材または石材または大理石またはセラミックスから形成された被処理面をポリシングおよび/またはサンディングするために適した手段を形成または支持するように設計されている。
【0024】
処理手段用の第1および/または第2の支持体24,26の露出面は、有利には、少なくとも部分的に、自体公知の種類のフェルトクロスから形成されているか、または少なくとも部分的にフェルトクロスから形成された処理手段を支持するように設計されている。
【0025】
好適な実施形態によれば、処理手段用の第1および/または第2の支持体24,26の露出面は、少なくとも部分的に発泡ポリマークロスから形成されているか、または少なくとも部分的に発泡ポリマークロスから形成された処理手段を支持するように設計されている。
【0026】
処理手段用の前記第1および第2の支持体24,26の露出面は、好ましくは互いに同一平面にある。
【0027】
1つの実施形態によれば、回転軸12は、転がり軸受を介して一次ディスク10により回転可能に支持されたフランジを備えている。
【0028】
少なくとも1つの遊星ギヤ22は、好ましくは、一次ディスク10によって支持されていて、前記一次ディスク10に固定されたピン23によって、関連する二次軸線yを中心として回転可能であり、これによって、この二次軸線yは、一次ディスク10の軸線xに対して回転に関して固定されている。
【0029】
1つの実施形態によれば、ヘッド9は、一次ディスク10に沿って周方向で等距離の3つの遊星ギヤ22を備えている。
【0030】
一次ディスク10は、有利には、回転軸12に結合されてもよい動力取出し装置を具備した持運び可能な装置に結合されるように設計されていてもよい。
【0031】
例えば、一次ディスク10は、車体をポリシングおよび/またはサンディングするための従来の手持ち式の電動工具に結合されるように設計されていてもよい。
【0032】
ポリシングおよび/またはサンディング用の本発明に係るヘッドの種々の態様および実施形態を説明してきた。当然ながら、各々の実施形態は別のあらゆる実施形態と組み合わされてもよい。さらに、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲により規定する範囲内で変更されてもよい。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-11-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリシングおよび/またはサンディング用のヘッド(9)であって、
軸線方向において中空である一次ディスク(10)と、
前記一次ディスク(10)の内側の空洞内に収容されていて、前記一次ディスク(10)により回転可能に支持されている、回転軸(12)であって、前記ヘッド(9)の外側の動力取出し装置による、前記一次ディスク(10)の軸線に合致する軸線を中心とした回転運動が与えられるように構成された回転軸(12)と、
前記回転軸(12)に対して半径方向外側にあり且つ同軸であり、前記一次ディスク(10)により回転可能に支持された本体(14)と
を備える、ヘッド(9)において、
前記回転軸(12)の回転運動を前記本体(14)に伝達するように適合させられた遊星歯車型の伝動機構をさらに備え、
前記伝動機構は、
前記回転軸(12)と一体に回転し、前記本体(14)に向けられた外側歯列を有するサンギヤ(18)と、
前記本体(14)と一体に回転し、前記一次ディスク(10)の前記軸線に向けられた内側歯列を有するリングギヤ(20)と、
少なくとも1つの遊星ギヤ(22)であって、前記一次ディスク(10)の前記軸線に合致せずに平行である二次軸線(y)を中心として回転可能であるように前記一次ディスク(10)によって支持されていて、前記サンギヤ(18)と前記リングギヤ(20)との間の中間位置に配置されていて、両者に噛み合って、前記サンギヤ(18)から前記リングギヤ(20)に回転運動を伝達する少なくとも1つの遊星ギヤ(22)と
を備え、
前記ヘッド(9)は、処理手段用の第1の支持体(24)であって、前記回転軸(12)と一体に回転し、被処理面をポリシングまたはサンディングするために適した手段を形成または支持するように適合させられた露出面を有する、処理手段用の第1の支持体(24)と、処理手段用の第2の支持体(26)であって、前記本体(14)と一体に回転し、前記被処理面をポリシングまたはサンディングするために適した手段を形成または支持するように適合させられた露出面を有する、処理手段用の第2の支持体(26)とをさらに備え、前記処理手段用の第1および第2の支持体(24,26)は、それぞれ互いに同心の円形の要素および環状の要素として構成されており、前記処理手段用の第2の支持体(26)は、前記処理手段用の第1の支持体(24)の回転方向に対して逆方向に回転するように設計されている
ことを特徴とする、ヘッド(9)。
【請求項2】
前記処理手段用の第1および第2の支持体(24,26)は、塗装された金属または木材または石材または大理石またはセラミックスから形成された被処理面をポリシングおよび/またはサンディングするために適した手段を形成または支持するように構成されている、請求項1記載のヘッド(9)
【請求項3】
前記処理手段用の第1および/または第2の支持体(24,26)の前記露出面は、少なくとも部分的にフェルトクロスから形成されているか、または少なくとも部分的にフェルトクロスから形成された処理手段を支持するように構成されている、請求項1または2記載のヘッド(9)
【請求項4】
前記処理手段用の第1および/または第2の支持体(24,26)の前記露出面は、少なくとも部分的に発泡ポリマークロスから形成されているか、または少なくとも部分的に発泡ポリマークロスから形成された処理手段を支持するように構成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のヘッド(9)
【請求項5】
前記処理手段用の第1および第2の支持体(24,26)の前記露出面は、互いに同一平面にある、請求項1から4までのいずれか1項記載のヘッド(9)
【請求項6】
前記回転軸(12)は、転がり軸受を介して前記一次ディスク(10)により回転可能に支持されたフランジを備える、請求項1から5までのいずれか1項記載のヘッド(9)
【請求項7】
前記少なくとも1つの遊星ギヤ(22)は、前記一次ディスク(10)によって支持されていて、前記一次ディスク(10)に固定されたピン(23)によって二次軸線(y)を中心として回転可能であり、これによって、前記二次軸線(y)は、前記一次ディスク(10)の前記軸線に対して回転に関して固定されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のヘッド(9)
【請求項8】
前記一次ディスク(10)に沿って周方向に等距離の3つの遊星ギヤ(22)を備える、請求項1から7までのいずれか1項記載のヘッド(9)
【請求項9】
前記一次ディスク(10)は、前記回転軸(12)に結合されてよい動力取出し装置を具備した持運び可能な装置に結合されるように構成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のヘッド(9)
【請求項10】
前記一次ディスク(10)は、車体をポリシングおよび/またはサンディングするための手持ち式の電動工具に結合されるように構成されている、請求項9記載のヘッド(9)
【請求項11】
動力取出し装置を具備した持運び可能な装置であって、請求項1から10までのいずれか1項記載のヘッド(9)を備え、前記ヘッド(9)の前記一次ディスク(10)は、前記持運び可能な装置に結合されており、前記ヘッド(9)の前記回転軸(12)は、前記持運び可能な装置の前記動力取出し装置に結合されている、持運び可能な装置。
【請求項12】
車の塗装面を処理するための、特に車体をポリシングおよび/またはサンディングするための手持ち式の電動工具として実現されている、請求項11記載の持運び可能な装置。
【国際調査報告】