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  • 特表-刃物収納装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】刃物収納装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 47/16 20060101AFI20240228BHJP
【FI】
A47J47/16 P
A47J47/16 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557326
(86)(22)【出願日】2022-02-24
(85)【翻訳文提出日】2023-10-02
(86)【国際出願番号】 KR2022002722
(87)【国際公開番号】W WO2022196968
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0036087
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523354521
【氏名又は名称】ユン、スンス
【氏名又は名称原語表記】YOUN, Seung Soo
【住所又は居所原語表記】303dong 704ho, 302, Woni-ro, Taean-eup Taean-gun Chungcheongnam-do 32134 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ユン、スンス
【テーマコード(参考)】
4B066
【Fターム(参考)】
4B066EE05
4B066EE42
4B066EE47
(57)【要約】
本発明は、刃物収納装置に関し、特に、刃と柄を有する刃物が内部に収納される収納本体を備えるが、前記収納本体は、前記刃が内側に収容される刃収容部と前記柄が載置される柄載置部とが内部に配備され、前記刃物は、柄が前記柄載置部に載置されて安定的に収納されることを特徴とする刃物収納装置に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
刃と柄を有する刃物が内部に収納される収納本体を備えるが、
前記収納本体は、前記刃が内側に収容される刃収容部と前記柄が載置される柄載置部とが内部に配備され、前記刃物は、柄が前記柄載置部に載置され、
前記柄載置部は、前記刃収容部の一片側に設けられた第1の柄載置部と前記刃収容部の他片側に設けられた第2の柄載置部を備えて、複数本の刃物が交差して収納され、
前記刃収容部は、刃が内側に収容される中央スロットが長手方向に沿って一定の間隔を隔てて形成され、前記第1の柄載置部は、第2の柄載置部に柄が据え置かれた刃物の刃先が内側に収容可能な第1の保護スロットが形成され、
前記第2の柄載置部は、第1の柄載置部に柄が据え置かれた刃物の刃先が内側に収容可能な第2の保護スロットが形成されるが、前記第1の保護スロットと第2の保護スロットは、前記中央スロットと対応する個所ごとに交互に形成され、
前記第1の柄載置部及び前記第2の柄載置部は、前記刃収容部から離れるように配備され、前記刃収容部とともに底面が開放されるように形成されるが、
前記収納本体は、前記中央スロットの下側と前記第1の保護スロットの下側とをつなぐ第1の支持部と、前記中央スロットの下側と前記第2の保護スロットの下側とをつなぐ第2の支持部、及び前記刃収容部の長手方向に沿って中央下端とをつなぐ第3の支持部をさらに備えることを特徴とする刃物収納装置。
【請求項2】
前記柄載置部(200)は、前記刃収容部(300)に向かって下方に傾斜するように形成されて、前記柄(710)が前記柄載置部(200)に下向きに載置されることを特徴とする請求項1に記載の刃物収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刃物収納装置に関し、特に、刃物を収納して保管するに当たって、安定的に刃物を据え置き、刃物の刃部分の損傷を防ぐようにする刃物収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、調理をするときに用いられる刃物は、家庭や食堂などにおいては欠かせない必須品であって、普通、刃部分と柄(ハンドルとも呼ばれる)とに分けられ、刃物の機能のために刃物の刃部分に加工をして使用したり、あるいは、刃物の刃部分の形状を異ならせて使用したりすることができ、刃物は、一般的に用いられるキッチンナイフ(キッチン包丁)をはじめとして、中華包丁、刺身包丁、鋸刃式ナイフなど、用いられる場所や、用いる人に応じて非常に多岐にわたる種類に分けられる。
【0003】
一般に、家庭用もしくは業務用に用いられる刃物収納装置は、仕切られた空間に刃物を挿し込んで保管しかつ片づけることができ、刃による怪我を防ぐために用いられる物品であって、刃物を挿し込む挿し込み口と、刃による使用者の怪我を防ぐために刃が見えないように刃物が据え置かれる据え置き空間と、を備えてなる。
【0004】
普通、刃物は、使用後に洗浄をした後、乾燥が完了していない状態で刃物を収納装置に挿し込む場合がほとんどである。そのため、刃物収納装置の刃の据え置き空間はほとんどの場合に閉鎖されている構造を有していて、刃物に付いている水気と周りの環境に応じて刃部位が腐食のような損傷を負う虞があり、刃部分には食中毒を引き起こしたり人間に有害な細菌が繁殖し易い環境が作られるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような問題を解決するために案出されたものであって、その目的は、刃物を保管するに当たって、湿気による刃部位の損傷を防ぎながら、使用者が刃により怪我をしないように安定的に刃物を収納することのできる刃物収納装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本発明に係る刃物収納装置は、刃と柄を有する刃物が内部に収納される収納本体を備えるが、前記収納本体は、前記刃が内側に収容される刃収容部と前記柄が載置される柄載置部とが内部に配備され、前記刃物は、柄が前記柄載置部に載置されて安定的に収納されることが可能になる。
【0007】
また、前記柄載置部は、前記刃収容部の一片側に設けられた第1の柄載置部と前記刃収容部の他片側に設けられた第2の柄載置部を備えて、複数本の刃物が交差して収納されてもよい。
【0008】
さらに、前記刃収容部は、刃が内側に収容される中央スロットが長手方向に沿って一定の間隔を隔てて形成され、前記第1の柄載置部は、第2の柄載置部に柄が据え置かれた刃物の刃先が内側に収容可能な第1の保護スロットが形成され、前記第2の柄載置部は、第1の柄載置部に柄が据え置かれた刃物の刃先が内側に収容可能な第2の保護スロットが形成されるが、前記第1の保護スロットと第2の保護スロットは、前記中央スロットと対応する個所ごとに交互に形成されてもよい。
【0009】
さらにまた、前記第1の柄載置部及び前記第2の柄載置部は、前記刃収容部から離れるように配備され、前記刃収容部とともに底面が開放されるように形成されるが、前記収納本体は、前記中央スロットの下側と前記第1の保護スロットの下側とをつなぐ第1の支持部と、前記中央スロットの下側と前記第2の保護スロットの下側とをつなぐ第2の支持部、及び前記刃収容部の長手方向に沿って中央下端とをつなぐ第3の支持部をさらに備えていてもよい。
【0010】
これらに加えて、前記柄載置部200は、前記刃収容部300に向かって下方に傾斜するように形成されて、前記柄710が前記柄載置部200に下向きに載置されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、刃物を安定的に収納して載置可能な柄載置部と、刃収容部に洗浄済みの刃物を直ちに収納しても開放された構造を有する収納本体と刃収容部を通して刃物を自然乾燥させることができるので、刃の損傷及び細菌の繁殖を防ぐことができてより一層衛生的に刃物を収納することができる。
【0012】
また、保護スロットが交差して形成されることにより、刃物を交差させて収納することができるので、より多くの刃物を収納することができ、刃物の刃部分が使用者に露出されないので、使用者の怪我を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る刃物収納装置の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る刃物収納装置に刃物が収納された例示図である。
図3】本発明の一実施形態に係る刃物収納装置の収納本体の内部に形成された構成要素を説明するための例示図である。
図4】本発明の一実施形態に係る刃物収納装置の平面図及びA-A矢視断面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る刃物収納装置に刃物が収納された平面図及びB-B矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る刃物収納装置Aは、図1から図5に示されるように、基本的に、内側に刃収容部300及び柄載置部200が配備された収納本体10を備える。
【0015】
収納本体10は、図1から図5に示されるように、収納本体10は、上面が開放され、下方に向かって進むにつれて次第に幅が狭くなる筒状に形成され、底面が開放されている形状に形成されていて、複数の収納本体10を重ね合わせて積層することができる。
【0016】
このとき、収納本体10の側面には複数本の通孔が形成されて収納本体10の内部への通気を円滑にして収納された刃物が自然乾燥されるようにすることができ、外壁に形成された複数本の通孔は、刃720を外側から収納本体10へと挿し込み可能な形状に形成されてもよく、通孔の形状は制限しない。
【0017】
収納された刃720が挿し込まれて収容される刃収容部300は、内部が空いた筒状を呈し、一方の端が収納本体10の一方の面に固定され、他方の端が収納本体10の一方の面と対応する収納本体10の他方の面に固定されて、収納本体10の内側に配備される。また、刃収容部300は、縦断面が下方に開放された形状を呈して、内側に収容された刃720に付いた水気が下方に落下するようにしたり、開放された部分を介して通気性を確保したりすることができる。併せて、刃収容部300は、一方の端と他方の端が開放されるように形成されて、収納本体10の側面に形成された通孔と連通されることができて、刃720の自然乾燥がより一層効果的に行われるようにすることができる。そして、刃収容部300は、下方に向かって進むにつれて次第に幅が広くなるように形成されてもよく、これは、複数の収納本体10が積層されるときに刃収容部300が重なり合うようにするためである。
【0018】
刃収容部300には、全体の幅に対して上面から一定の深さまで陥凹して刃720が内側に挿し込み可能な中央スロット310が形成され、中央スロット310は、複数本が刃収容部300の長手方向に沿って一定の間隔を隔てて形成されてもよい。したがって、複数本の中央スロット310には、複数本の刃720が収容されることが可能である。
【0019】
柄載置部200は、刃収容部300と隣り合ったり、所定の間隔だけ離れたりして収納本体10の内側に配備され、刃収容部300に刃が収容された刃物の柄710が載置される。
【0020】
具体的に、柄載置部200は、刃収容部300の一方の端と他方の端が固定される収納本体10の側面と直交する側面から刃収容部300が配備された方向に形成されてもよい。また、柄載置部200の上面は、刃収容部300が配備された方向に向かって下向きに傾斜するように形成されて、柄710に付いた水気が上面に沿って下方に落下するように誘導して刃720の乾燥が高速にて行われるようにすることができる。
【0021】
このような柄載置部200の上面には、柄710が載置される載置面201が形成されてもよく、柄載置面201は、柄710の下部に対応するように凹状に形成されて、柄710が安定的に載置されるようにすることができる。
【0022】
柄載置部200は、刃収容部300の一片側に設けられた第1の柄載置部210と、刃収容部300の他片側に設けられた第2の柄載置部220と、を備えていてもよい。このとき、第1の柄載置部210と第2の柄載置部220は、刃収容部300から離れて配備されてもよい。
【0023】
第1の柄載置部210と第2の柄載置部220が刃収容部300の両側に配備されることにより、刃720が刃収容部に収容され、柄710が第1の柄載置部210に載置されるように刃物を収納することができることはもとより、刃720が刃収容部に収容され、柄710が第2の柄載置部220に載置されるように刃物を収納することもできる。
【0024】
図3から図5に示されるように、柄載置部200には、刃720の刃先部分が内側に挿し込み可能な保護スロットが形成されてもよい。したがって、保護スロットは、第1の柄載置部210と第2の柄載置部220のそれぞれに複数本が柄載置部200の長手方向に沿って一定の間隔を隔てて形成されてもよい。
【0025】
一例を挙げると、保護スロットは、第1の柄載置部210に形成された第1の保護スロット211と、第2の柄載置部220に形成された第2の保護スロット221と、を備えていてもよく、第1の保護スロット211及び第2の保護スロット221は、中央スロット310と対応する個所ごとに交互に形成されてもよい。したがって、複数本の刃物は、刃が互いに異なる方向を向くように収納されてもよく、一例を挙げると、第1の柄載置部210に柄710が載置された刃物の長さが長い場合、刃720の刃先部分が第2の柄載置部220に形成された第2の保護スロット221の内側に収容される。また、第2の柄載置部220に柄710が載置された刃物の長さが長い場合、刃720の刃先部分が第1の柄載置部210に形成された第1の保護スロット211の内側に収容される。これにより、刃物が収納されるとき、刃720の刃先部分による使用者の怪我を防ぎ、刃720の刃先部分を保護することができる。
【0026】
また、図4から図5に示されるように、収納本体10は、刃物が収納されるとき、開放された底面に刃物が抜けることを防ぐために支持部を備えていてもよい。支持部は、第1の柄載置部210及び第2の柄載置部220から離れて形成された刃収容部300同士がつながるように形成されてもよく、刃収容部300の中央スロット310が形成された位置と対応する第1の柄載置部210及び第2の柄載置部220の間に形成されてもよい。
【0027】
中央スロット310に対応する第1の保護スロット211から離れた刃収容部300の間に第1の支持部410が形成され、中央スロット310に対応する第2の保護スロット221と刃収容部300との間に第2の支持部420が形成されてもよい。
【0028】
そして、刃収容部300の幅が広く形成される場合、刃収容部300の長手方向に沿って刃収容部300の中央の下端同士をつなぐ第3の支持部430が形成されてもよい。
【0029】
図5に示されるように、刃720が第1の支持部410に支持されて据え置かれている形状が示されており、柄710が第2の柄載置部220に載置されることにより、刃720が刃収容部300の中央スロット310に据え置かれ、第1の支持部410及び第3の支持部430に載置され、刃720の刃先部分は第1の保護スロット211に挿し込まれることを確認することができ、支持部により据え置かれる刃物は底面の方向に抜けないことができる。逆に、柄710が第1の柄載置部210に載置される場合、刃720が刃収容部300の中央スロット310に据え置かれ、第2の支持部420及び第3の支持部430に載置され、刃720の刃先部分は第2の保護スロット221に挿し込まれることを確認することができ、支持部により据え置かれる刃物は、底面の方向に抜けないことができる。
【0030】
また、本発明のさらなる実施形態によれば、開放されている収納本体10の上面を覆う蓋体が形成されてもよい。蓋体を用いて、開放されている収納本体10の上面を覆った状態で刃物を保管するようにすることができる。これを通して、ぶつかりが生じたり刃物収納装置Aが落下したりする場合、刃物が外に抜け出ないようにすることができる。蓋体は、収納本体10とは別途の締結構造を用いて結合することができ、蓋体に柄が形成されて刃物収納装置Aを手軽に持ち運ぶようにすることができる。
【符号の説明】
【0031】
A 刃物収納装置
10 収納本体
200 柄載置部
201 載置面
202 載置溝
210 第1の柄載置部
211 第1の保護スロット
220 第2の柄載置部
221 第2の保護スロット
300 刃収容部
310 中央スロット
410 第1の支持部
420 第2の支持部
430 第3の支持部
710 柄
720 刃
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】