(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-06
(54)【発明の名称】情報伝送方法、通信機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20240228BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240228BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20240228BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240228BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W92/18
H04W52/02 111
H04W28/04 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557783
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 CN2022083317
(87)【国際公開番号】W WO2022206664
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110358462.0
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョン、チエン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE25
(57)【要約】
本出願は、情報伝送方法、装置及び通信機器を開示し、通信の技術分野に属する。本出願の実施例に係る方法は、第1通信機器が直接、又は第1情報に基づいて、第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するステップであって、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であるステップを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信機器が直接、又は第1情報に基づいて、第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するステップであって、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であるステップ
を含む情報伝送方法。
【請求項2】
前記第1情報は、
第2通信機器によって送信される、前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
第2通信機器によって送信される端末補助情報と、
第1MAC CEの優先度情報と、のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、のうちの少なくとも1つを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1MAC CEの優先度情報は、固定優先度値であり、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、少なくとも1つのSL論理チャネルの優先度値に従って決定され、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、SL媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUの多重化優先順位に従って決定される請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1情報が前記第1MAC CEの優先度情報であり、且つ前記第1MAC CEの優先度情報がSL MAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、前記方法は、
アップリンク伝送とSL伝送がプリセット条件を満たす場合、SL伝送に前記第1MAC CEのみが含まれると、アップリンク伝送を優先するステップをさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1通信機器が、
プリセット固定属性と、
少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性と、
のうちの少なくとも1つに従って、第1MAC CEのハイブリッド自動再送要求HARQ属性を決定するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第1MAC CEのハイブリッド自動再送要求HARQ属性を決定する前記ステップの後、
第1通信機器がプリセットルールに従って、少なくとも第1MAC CEを含むSL伝送のHARQ属性を決定するステップをさらに含み、
前記プリセットルールは、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性である場合、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、設定されたSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、のうちの少なくとも1つを含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
第2通信機器が第1情報を送信するステップであって、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であるステップ
を含む情報伝送方法。
【請求項9】
前記第1情報は、
前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
端末補助情報と、のうちの少なくとも1つを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、のうちの少なくとも1つを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための第1処理モジュールであって、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である第1処理モジュール
を備える情報伝送装置。
【請求項12】
前記第1情報は、
第2通信機器によって送信される、前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
第2通信機器によって送信される端末補助情報と、
第1MAC CEの優先度情報と、のうちの少なくとも1つを含む請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、のうちの少なくとも1つを含む請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1MAC CEの優先度情報は、固定優先度値であり、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、少なくとも1つのSL論理チャネルの優先度値に従って決定され、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、SL媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUの多重化優先順位に従って決定される請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記第1情報が前記第1MAC CEの優先度情報であり、且つ前記第1MAC CEの優先度情報がSL MAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、前記装置は、
アップリンク伝送とSL伝送がプリセット条件を満たす場合、SL伝送に前記第1MAC CEのみが含まれると、アップリンク伝送を優先するための第2処理モジュールをさらに備える請求項14に記載の装置。
【請求項16】
プリセット固定属性と、
少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性と、
のうちの少なくとも1つに従って、第1MAC CEのハイブリッド自動再送要求HARQ属性を決定するための第1決定モジュールをさらに備える請求項11に記載の装置。
【請求項17】
第1決定モジュールが第1MAC CEのHARQ属性を決定した後、プリセットルールに従って、少なくとも第1MAC CEを含むSL伝送のHARQ属性を決定するための第2決定モジュールをさらに備え、
前記プリセットルールは、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性である場合、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、設定されたSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、のうちの少なくとも1つを含む請求項16に記載の装置。
【請求項18】
第1情報を送信するための第1伝送モジュールであって、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である第1伝送モジュール
を備える情報伝送装置。
【請求項19】
前記第1情報は、
前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
端末補助情報と、のうちの少なくとも1つを含む請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、のうちの少なくとも1つを含む請求項19に記載の装置。
【請求項21】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップ、又は請求項8~10のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する通信機器。
【請求項22】
プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップ、又は請求項8~10のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する可読記憶媒体。
【請求項23】
プロセッサ及び通信インタフェースを含むチップであって、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合されており、前記プロセッサは、プログラム又はコマンドを実行し、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップ、又は請求項8~10のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現するためのものであるチップ。
【請求項24】
不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることによって、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップ、又は請求項8~10のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現するコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関し、特に情報伝送方法、装置及び通信機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムは、第12リリースバージョンからサイドリンク(SideLink、SLとも呼ばれる)をサポートし、SLを介してユーザ機器(User Equipment,UE)の間のデータ伝送を直接行うことができる。SLには、SL不連続受信コマンド媒体アクセス制御要素(DRX Command MAC Control Element,DRX Command MAC CE)が導入されるが、SL DRX Command MAC CEをどのように伝送するかは不明である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例は、SL DRX Command MAC CEをどのように伝送するかという問題を解決できる情報伝送方法、装置及び通信機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1側面では、
第1通信機器が直接、又は第1情報に基づいて、第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するステップであって、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であるステップを含む情報伝送方法を提供する。
【0005】
第2側面では、
第2通信機器が第1情報を送信するステップであって、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であるステップを含む情報伝送方法を提供する。
【0006】
第3側面では、
直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための第1処理モジュールであって、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である第1処理モジュールを備える情報伝送装置を提供する。
【0007】
第4側面では、
第1情報を送信するための第1伝送モジュールであって、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である第1伝送モジュールを備える情報伝送装置を提供する。
【0008】
第5側面では、前記第1通信機器又は第2通信機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1側面又は第2側面に記載の方法のステップを実現する通信機器を提供する。
【0009】
第6側面では、プロセッサ及び通信インタフェースを含む第1通信機器であって、前記プロセッサは、直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するためのものであり、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である通信機器を提供する。
【0010】
第7側面では、プロセッサ及び通信インタフェースを含む第2通信機器であって、前記通信インタフェースは、第1情報を送信するためのものであり、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である通信機器を提供する。
【0011】
第8側面では、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1側面に記載の方法のステップ又は第2側面に記載の方法のステップを実現する可読記憶媒体を提供する。
【0012】
第9側面では、プロセッサ及び通信インタフェースを含むチップであって、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合されており、前記プロセッサは、プログラム又はコマンドを実行し、第1側面に記載の方法又は第2側面に記載の方法を実現するためのものであるチップを提供する。
【0013】
第10側面では、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることによって、第1側面又は第2側面に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラム/プログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例では、直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定し、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、このように、第1MAC CEの送信メカニズムが明らかになり、端末は該送信メカニズムに基づいて第1MAC CEの送信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本出願の実施例を適用可能な通信システムを示す構造図である。
【
図2】本出願の実施例に係る情報伝送方法を示す模式的フローチャートその一である。
【
図3】本出願の実施例に係る情報伝送方法を示す模式的フローチャートその二である。
【
図4】本出願の実施例に係る情報伝送装置のモジュールを示す模式図その一である
【
図5】本出願の実施例に係る通信機器を示す構造ブロック図である。
【
図6】本出願の実施例に係る端末を示す構造ブロック図である。
【
図7】本出願の実施例に係る情報伝送装置のモジュールを示す模式図その二である。
【
図8】本出願の実施例に係るネットワーク側機器を示す構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術方案を明確に説明する。説明される実施例は、本出願の全ての実施例ではなく、その一部に過ぎないことは自明である。本出願における実施例に基づいて当業者によって得られた他の実施例は、全て本出願の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序又は順番を説明するためのものではない。このように使用されるデータは、本出願の実施例が本明細書に図示または記載されたそれらの順序以外の順序で実施できるように、適切な場合に交換可能であり、また、「第1」、「第2」により区別される対象は通常同種類のものであり、対象の個数が限定されず、例えば第1対象は1つであっても複数であってもよいことを理解されたい。また、明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」は、接続対象の少なくとも1つを示し、「/」という記号は、一般的に、前後に関連している対象が「又は」という関係であることを表す。
【0018】
指摘すべきこととして、本出願の実施例で説明される技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution,LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、他の無線通信システム、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及びその他のシステムに用いることもできる。本出願の実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語は、多くの場合、交換可能に使用され、説明される技術は、上述したシステム及び無線技術だけでなく、他のシステム及び無線技術にも使用され得る。以下では、例示するために新しい無線(New Radio,NR)システムについて説明し、また、以下の説明の大部分において、NRという用語が使用されるが、これらの技術は、NRシステム以外にも適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムに適用可能である。
【0019】
図1には、本出願の実施例を適用可能な無線通信システムの構造図が示されている。無線通信システムは、端末11及びネットワーク側機器12を備える。端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルピーシー(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、ブレスレット、イヤホン、メガネ等を含む。なお、本出願の実施例では、端末11の具体的なタイプが限定されない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワーク機器であってもよく、基地局は、ノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は上記の分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同様な技術的効果を達成できれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。なお、本出願の実施例では、NRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的なタイプが限定されない。
【0020】
以下に、図面を参照しながら、幾つかの実施例及びその適用場面により、本出願の実施例で提供される情報伝送方法を詳しく説明する。
【0021】
図2に示すように、本出願の実施例は、以下のステップを含む情報伝送方法を提供する。
ステップ201:第1通信機器が直接、又は第1情報に基づいて、第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定し、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である。
【0022】
本出願の実施例では、上記の第1通信機器は、具体的に第1端末である。上記の不連続受信(Discontinuous Reception,DRX)MAC CEは、端末がDRXインアクティブ状態に入るように、関連するDRXタイマー(例えばDRXオンデュレーションタイマー(DRX-onDurationTimer)、DRXインアクティビティタイマー(DRX-InactivityTimer))の作動停止を指示するためのものである。
【0023】
本出願の実施例では、直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定し、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、このように、第1MAC CEの送信メカニズムが明らかになり、端末は該送信メカニズムに基づいて第1MAC CEの送信を行うことができる。
【0024】
任意に、前記第1情報は、以下の少なくとも1つを含む。
1つ目:第2通信機器によって送信される、前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報
2つ目:第2通信機器によって送信される端末補助情報
3つ目:第1MAC CEの優先度情報
【0025】
本出願の実施例では、上記の第2通信機器は、第2端末又はネットワーク側機器であり、該ネットワーク側機器は、第1端末のサービング基地局であってもよく、第2端末のサービング基地局であってもよい。任意に、第1端末のサービング基地局と第2端末のサービング基地局は、同じであっても異なっていてもよい。
【0026】
上記の1つ目について、上記の指示情報は、例えば1bitにより指示される1つの明示的なコマンドであってもよく、上記の第1端末は、該指示情報により第1MAC CEを送信するか送信しないかを直接決定する。具体的には、上記の指示情報が第1MAC CEを送信することを指示する場合、第1通信機器は第1MAC CEを送信し、上記の指示情報が第1MAC CEを送信しないことを指示する場合、第1通信機器は第1MAC CEを送信しない。
【0027】
上記の2つ目について、上記の端末補助情報は、具体的に、第2端末の端末補助情報であってもよく、第1端末は、該端末補助情報に従って、第1MAC CEを送信するか否かを決定する。
【0028】
さらに任意に、上記の端末補助情報は、
セルラーネットワーク通信(Uu)不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子(destination L2 ID)と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
ここで、第1端末は、上記の端末補助情報に従って、満たすべき様々な要求を決定し、さらに上記の第1MAC CEを送信するか否かを決定する。
【0030】
上記の3つ目について、任意に、前記第1MAC CEの優先度情報は、固定優先度値であり、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、少なくとも1つのSL論理チャネルの優先度値に従って決定され、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、SL媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUの多重化優先順位に従って決定される。
【0031】
上記の第1MAC CEの優先度情報が固定優先度値である場合、プロトコルで許容される優先度値の範囲[1,8]から第1MAC CEの優先度として1つを選択することができ、例えば、priority value =8とすることができる。
【0032】
上記の第1MAC CEの優先度情報が、少なくとも1つのSL論理チャネルの優先度値に従って決定される場合、伝送されるデータのあるSL論理チャネルのうち最も高い優先度の論理チャネルの優先度に従って第1MAC CEの優先度情報を決定し、又は、設定されたSL論理チャネルにおける最高優先度値に従って第1MAC CEの優先度情報を決定することができる。
【0033】
上記の第1MAC CEの優先度情報が、SL媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、SL MAC PDUの多重化優先順位は、
共有制御チャネルのデータ>第1MAC CE>SL CSI報告MAC CE>サービスチャネルのデータと、
共有制御チャネルのデータ>SL CSI報告MAC CE>第1MAC CE>サービスチャネルのデータと、
共有制御チャネルのデータ>SL CSI報告MAC CE>サービスチャネルのデータ>第1MAC CEと、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0034】
任意に、本出願の実施例では、前記第1情報が前記第1MAC CEの優先度情報であり、且つ前記第1MAC CEの優先度情報が、SL MAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、前記方法は、
アップリンク伝送及びSL伝送がプリセット条件を満たす場合、SL伝送に前記第1MAC CEのみが含まれると、アップリンク伝送を優先するステップをさらに含む。
【0035】
ここで、第1MAC CEの優先度が常にSLサービスチャネルデータよりも低いと理解できる。
【0036】
上記のプリセット条件は、アップリンク伝送とSL伝送を同時に実行できないこと、又は、電力制限によりアップリンク伝送とSL伝送の一方を選択して伝送する必要があることであってもよい。
【0037】
具体的には、上記の伝送とSL伝送がプリセット条件を満たす場合、SL伝送に前記第1MAC CEのみが含まれると、アップリンク伝送を優先し、前記SL伝送をやめる。
【0038】
また、第1MAC CEの優先度情報が、固定優先度値(優先度値が小さいほど、優先度が高いことを示す)に従って決定され、又は、少なくとも1つのSL論理チャネルの優先度値に従って決定される場合、アップリンク伝送とSL伝送がプリセット条件を満たし、且つSL伝送に前記第1MAC CEが含まれると、既存のルールが再利用される。即ち、ネットワークでは、SL優先度閾値とUL優先度閾値という2つの閾値が設定される。SL伝送における最高優先度値がSL優先度閾値よりも小さく、且つUL伝送における最高優先度値がUL優先度閾値以上であると、SLが優先され、そうでなければ、ULが優先される。
【0039】
第1MAC CEの優先度情報が、SL MAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、第1MAC CEの優先度が常にSLサービスチャネルデータよりも低く、且つSL伝送に第1MAC CE及び第2情報が含まれると、上記の既存のルールが再利用され、また、この際に、第2情報が、「SL伝送における最高優先度値がSL優先度閾値よりも小さい」という判断条件を満たすか否かを考慮すればよい。ここで、第2情報は、SL CSI報告MAC CE及びSLサービスチャネルデータのうちの少なくとも1つを含む。
【0040】
第1MAC CEの優先度情報が、SL MAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、第1MAC CEの優先度が常にSLサービスチャネルデータよりも高く、且つSL伝送に第1MAC CEのみが含まれると、常にULが優先される。
【0041】
第1MAC CEの優先度情報が、SL MAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、第1MAC CEの優先度が常にSLサービスチャネルデータよりも高く、且つSL伝送に第1MAC CE及び上記の第2情報が含まれると、既存のルールが再利用され、また、この際に「SL伝送における最高優先度値がSL優先度閾値よりも小さい」という判断条件を満たすので、UL伝送の比較結果が「UL伝送における最高優先度値がUL優先度閾値以上である」という判断条件を満たすか否かを考慮し、さらにULを優先するかSLを優先するかを決定すればよい。
【0042】
任意に、本出願の実施例に係る方法は、
前記第1通信機器が、
プリセット固定属性と、
少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性と、のうちの少なくとも1つに従って、第1MAC CEのハイブリッド自動再送要求HARQ属性を決定するステップをさらに含む。
【0043】
例えば、第1通信機器は、プロトコルで許容されるHARQ属性値の列挙タイプ[enabled,disabled]から第1MAC CEのHARQ属性として1つを選択し、例えば、第1MAC CEのHARQ属性はdisabledに固定される。
【0044】
また、例えば、第1通信機器は、伝送されるデータのあるSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って決定され、又は、設定されたSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って決定される。
【0045】
また、例えば、第1MAC CEが単独で送信される場合、プリセット固定属性に従って第1MAC CEのHARQ属性を決定し、第1MAC CEがSLデータとともに送信される場合、少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って第1MAC CEのHARQ属性を決定する。このように、伝送されるデータのあるSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性がdisabledであり、第1MAC CEのHARQ属性がenabledに固定される場合、第1MAC CEのHARQ属性を一時的に変更することによって、伝送されるデータに応じて一緒に多重化伝送することができる。
【0046】
任意に、本出願の実施例に係る方法は、第1MAC CEのハイブリッド自動再送要求HARQ属性を決定する前記ステップの後、
第1通信機器がプリセットルールに従って、少なくとも第1MAC CEを含むSL伝送のHARQ属性を決定するステップをさらに含み、
前記プリセットルールは、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性である場合、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、設定されたSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
任意に、上記の第1データは、MACサービスデータユニットSDUである。
【0048】
本出願の実施例では、直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定し、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、このように、第1MAC CEの送信メカニズムが明らかになり、端末は該送信メカニズムに基づいて第1MAC CEの送信を行うことができる。
【0049】
図3に示すように、本出願の実施例は、以下のステップを含む情報伝送方法をさらに提供する。
ステップ301:第2通信機器が第1情報を送信し、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である。
【0050】
本ステップにおいて、上記の第1通信機器は、具体的に第1端末である。上記の第2通信機器は、第2端末又はネットワーク側機器であり、該ネットワーク側機器は、第1端末のサービング基地局であってもよく、第2端末のサービング基地局であってもよい。任意に、第1端末のサービング基地局と第2端末のサービング基地局は、同じであっても異なっていてもよい。
【0051】
上記の不連続受信(Discontinuous Reception,DRX)MAC CEは、端末がDRXインアクティブ状態に入るように、関連するDRXタイマー(例えばDRXオンデュレーションタイマー(DRX-onDurationTimer)、DRXインアクティビティタイマー(DRX-InactivityTimer))の作動停止を指示するためのものである。
【0052】
本出願の実施例では、第1情報を送信し、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であることによって、第1通信機器は、該第1情報に従って第1MAC CEを送信するか否かを決定することができる。
【0053】
任意に、前記第1情報は、
前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
端末補助情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0054】
任意に、前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
上記の指示情報と端末補助情報は、第1通信機器側の方法の実施例において詳細に説明されたので、ここで説明を省略する。
【0056】
本出願の実施例では、第1情報を送信し、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であることによって、第1通信機器は、該第1情報に従って第1MAC CEを送信するか否かを決定することができる。
【0057】
なお、本出願の実施例で提供される情報伝送方法は、その実行主体が、情報伝送装置、又は、該情報伝送装置における情報伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、情報伝送装置が情報伝送方法を実行する場合を例として、本出願の実施例で提供される情報伝送装置を説明する。
【0058】
図4に示すように、本出願の実施例は、
直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための第1処理モジュール401であって、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である第1処理モジュール401を備える情報伝送装置400を提供する。
【0059】
任意に、本出願の実施例に係る装置は、前記第1処理モジュールが、第1MAC CEを送信すると決定した場合、前記第1MAC CEを送信するための伝送モジュールをさらに備える。
【0060】
任意に、前記第1情報は、
第2通信機器によって送信される、前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
第2通信機器によって送信される端末補助情報と、
第1MAC CEの優先度情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
任意に、前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0062】
任意に、前記第1MAC CEの優先度情報は、固定優先度値であり、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、少なくとも1つのSL論理チャネルの優先度値に従って決定され、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、SL媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUの多重化優先順位に従って決定される。
【0063】
任意に、前記第1情報が前記第1MAC CEの優先度情報であり、且つ前記第1MAC CEの優先度情報がSL MAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、前記装置は、
アップリンク伝送とSL伝送がプリセット条件を満たす場合、SL伝送に前記第1MAC CEのみが含まれると、アップリンク伝送を優先するための第2処理モジュールをさらに備える。
【0064】
任意に、本出願の実施例に係る装置は、
プリセット固定属性と、
少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性と、
のうちの少なくとも1つに従って、第1MAC CEのハイブリッド自動再送要求HARQ属性を決定するための第1決定モジュールをさらに備える。
【0065】
任意に、本出願の実施例に係る装置は、
第1決定モジュールが第1MAC CEのHARQ属性を決定した後、プリセットルールに従って、少なくとも第1MAC CEを含むSL伝送のHARQ属性を決定するための第2決定モジュールをさらに備え、
前記プリセットルールは、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性である場合、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、設定されたSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
本出願の実施例に係る装置は、直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定し、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、このように、第1MAC CEの送信メカニズムが明らかになり、端末は該送信メカニズムに基づいて第1MAC CEの送信を行うことができる。
【0067】
本出願の実施例における情報伝送装置は、装置、オペレーティングシステムを備えた装置又は電子機器であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置又は電子機器は、モバイル端末であってもよく、非モバイル端末であってもよい。例示的に、モバイル端末は、以上に挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限定されない。非モバイル端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよいが、本出願の実施例では、具体的に限定されない。
【0068】
本出願の実施例で提供される装置は、
図2の方法の実施例によって実現される各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0069】
任意に、
図5に示すように、本出願の実施例は、プロセッサ501と、メモリ502と、メモリ502に記憶され、前記プロセッサ501で実行可能なプログラム又はコマンドとを含む通信機器500をさらに提供する。該通信機器500が上記の第1通信機器である場合、該プログラム又はコマンドがプロセッサ501により実行されると、上記の第1通信機器に適用される情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成することができる。該通信機器500が上記の第2通信機器である場合、該プログラム又はコマンドがプロセッサ501により実行されると、上記の第2通信機器に適用される情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0070】
本出願の実施例は、第1通信機器をさらに提供する。該第1通信機器は、具体的に、プロセッサと通信インタフェースを含む上記の第1端末であり、プロセッサは、直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するためのものであり、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である。
【0071】
該実施例は、上記の第1通信機器側の方法の実施例に対応し、上記の方法の実施例の各実施プロセスと実現方式はすべて該実施例に適用可能であり、同様な技術的効果を達成することができる。具体的には、
図6は、本出願の実施例を実現するための端末のハードウェア構造模式図であり、該端末は、具体的に、上記の第1端末又は第2端末であってもよく、該端末600は、高周波ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インタフェースユニット608、メモリ609、及びプロセッサ610等の少なくとも一部の部材を含むが、それらに限定されない。
【0072】
当業者であれば、端末600は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムを介してプロセッサ610に論理的に接続されることで、電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費の管理等の機能を実現することができると理解できるであろう。
図6に示す端末構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示より多く又は少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいが、ここで説明を省略する。
【0073】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット604は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)6041と、マイクロホン6042とを含んでもよい。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、表示パネル6061は、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置されてもよい。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラという2つの部分を含んでもよい。他の入力機器6072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここで説明を省略する。
【0074】
本出願の実施例では、高周波ユニット601は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ610で処理する。また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット601は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限定されない。
【0075】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ609は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム又はコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリを含んでもよく、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスである。
【0076】
プロセッサ610は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。任意に、プロセッサ610は、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合したものであってもよい。上記のモデムプロセッサは、プロセッサ610に統合されなくてもよいと理解され得る。
【0077】
前記端末が上記の第1端末である場合、前記プロセッサ610は、直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するためのものであり、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である。
【0078】
任意に、前記第1情報は、
第2通信機器によって送信される、前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
第2通信機器によって送信される端末補助情報と、
第1MAC CEの優先度情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0079】
任意に、前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0080】
任意に、前記第1MAC CEの優先度情報は、固定優先度値であり、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、少なくとも1つのSL論理チャネルの優先度値に従って決定され、
又は、前記第1MAC CEの優先度情報は、SL媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUの多重化優先順位に従って決定される。
【0081】
任意に、前記第1情報が前記第1MAC CEの優先度情報であり、且つ前記第1MAC CEの優先度情報がSL MAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、前記プロセッサ610は、さらに、
アップリンク伝送とSL伝送がプリセット条件を満たす場合、SL伝送に前記第1MAC CEのみが含まれると、アップリンク伝送を優先するために用いられる。
【0082】
任意に、前記プロセッサ610は、さらに、
プリセット固定属性と、
少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性と、
のうちの少なくとも1つに従って、第1MAC CEのハイブリッド自動再送要求HARQ属性を決定するために用いられる。
【0083】
任意に、前記プロセッサ610は、さらに、
第1通信機器がプリセットルールに従って、少なくとも第1MAC CEを含むSL伝送のHARQ属性を決定するために用いられ、
前記プリセットルールは、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性である場合、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、設定されたSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0084】
前記端末が上記の第2端末である場合、高周波ユニット601は、第1情報を送信するために用いられ、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であり、
任意に、前記第1情報は、
前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
端末補助情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0085】
任意に、前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0086】
本出願の実施例では、直接又は第1情報に基づいて第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定し、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、このように、第1MAC CEの送信メカニズムが明らかになり、端末は該送信メカニズムに基づいて第1MAC CEの送信を行うことができる。
【0087】
図7に示すように、本出願の実施例は、
第1情報を送信するための第1伝送モジュール701であって、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である第1伝送モジュール701を備える情報伝送装置700をさらに提供する。
【0088】
任意に、本出願の実施例に係る装置は、
第1情報を決定するための第3決定モジュールをさらに備える。
【0089】
任意に、前記第1情報は、
前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
端末補助情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
任意に、前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
本出願の実施例に係る装置は、第1情報を送信し、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であることによって、第1通信機器は、該第1情報に従って第1MAC CEを送信するか否かを決定することができる。
【0092】
本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースを含むネットワーク側機器(上記の第2通信機器)をさらに提供する。通信インタフェースは、第1情報を送信するためのものであり、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報である。該ネットワーク側機器の実施例は、上記の第2通信機器側の方法の実施例に対応し、上記の方法の実施例の各実施プロセスと実現方式はすべて該ネットワーク側機器の実施例に適用可能であり、同様な技術的効果を達成することができる。
【0093】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器(上記の第2通信機器)をさらに提供する。
図8に示すように、該ネットワーク側機器800は、アンテナ801と、高周波装置802と、ベースバンド装置803とを含む。アンテナ801は、高周波装置802と接続されている。アップリンク方向において、高周波装置802は、アンテナ801により情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置803に送信して処理を行う。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置803は、送信すべき情報を処理し、高周波装置802に送信し、高周波装置802は、受信した情報を処理した後にアンテナ801によって送信する。
【0094】
上記のバンド処理装置は、ベースバンド装置803に位置してもよい。以上の実施例において、第2通信機器によって実行される方法は、ベースバンド装置803において実現されてもよい。該ベースバンド装置803は、プロセッサ804とメモリ805を含む。
【0095】
ベースバンド装置803は、例えば少なくとも1つのベースバンドプレートを含んでもよく、該ベースバンドプレートには、複数のチップが設けられている。
図8に示すように、そのうちの1つのチップは、例えばプロセッサ804であり、メモリ805に接続されることによって、メモリ805におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示される第2通信機器側の操作を実行する。
【0096】
該ベースバンド装置803は、高周波装置802と情報のやり取りをするためのネットワークインタフェース806をさらに含んでもよい。該インタフェースは、例えば共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRIと略称する)である。
【0097】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器(上記の第2通信機器)は、メモリ805に記憶され、プロセッサ804で実行可能なコマンド又はプログラムをさらに含む。プロセッサ804は、メモリ805におけるコマンド又はプログラムを呼び出して
図7に示す各モジュールによって実行される方法を実行し、同様な技術的効果を達成する。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0098】
本出願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されている可読記憶媒体をさらに提供する。該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記の情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0099】
前記プロセッサは、上記の実施例に記載される端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0100】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサと通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースは、前記プロセッサに結合されており、前記プロセッサは、プログラム又はコマンドを実行し、上記の情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現するためのものであり、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0101】
理解すべきこととして、本出願の実施例に記載されるチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム又はSoC等とも呼ばれる。
【0102】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム製品は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることによって、上記の情報伝送方法の実施例の各プロセスを実現するように構成され、同様な技術的効果を達成することができる。重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0103】
なお、本明細書において、「含む」、「備える」という用語又は他の如何なる変形は、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置がそれらの要素だけでなく、明確に列記されていない他の要素、又は、このようなプロセス、方法、物品又は装置の固有の要素も含むように、非排他的な包含をカバーすることを意図している。更なる制限がない限り、「…を含む」という記述により限定された要素は、当該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置にさらに別の同一の要素が存在する場合を除外するものではない。また、指摘すべきこととして、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、ここで示された又は議論された順で機能を実行することに限定されず、関連する機能によっては、ほぼ同時に、或いは反対の順で機能を実行することをさらに含んでもよい。例えば、説明された順と異なる順で上記の方法を実行してもよく、さらに、各ステップを追加し、省略し、又は組み合わせてもよい。また、一部の例を参照して説明した特徴を、他の例において組み合わせてもよい。
【0104】
以上の実施形態の説明により、当業者であれば、上記の実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームを併用することにより実現できることを明確に理解可能であり、当然のことながら、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合において前者がより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術方案は、本質的に、又は従来技術に寄与する部分が、コンピュータソフトウェア製品として具現化されてよく、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干のコマンドを含む。
【0105】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではなく、上記の具体的な実施形態は、制限的なものではなく、例示的なものに過ぎず、当業者であれば、本出願の示唆をもとに、本出願の趣旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく他の種々の態様を作ることが可能であり、それらは、全て本出願の保護範囲に含まれる。
【0106】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年4月1日に中国で出願された特許出願No.202110358462.0の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本発明に取り込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-20
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信機器が直接、又は第1情報に基づいて、第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するステップであって、第1MAC CEはサイドリンクSLにおける不連続受信MAC CEであり、前記第1情報は第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であるステップ
、
を含む情報伝送方法。
【請求項2】
前記第1情報は、
第2通信機器によって送信される、前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
第2通信機器によって送信される端末補助情報と、
第1MAC CEの優先度情報と、
のうちの少なくとも1つを含む
、請求項1に記載の
情報伝送方法。
【請求項3】
前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、
のうちの少なくとも1つを含む
、請求項2に記載の
情報伝送方法。
【請求項4】
前記第1MAC CEの優先度情報は、固定優先度値であり、又は、
前記第1MAC CEの優先度情報は、少なくとも1つのSL論理チャネルの優先度値に従って決定され、又は、
前記第1MAC CEの優先度情報は、SL媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUの多重化優先順位に従って決定される
、
請求項2に記載の
情報伝送方法。
【請求項5】
前記第1情報が前記第1MAC CEの優先度情報であり、且つ前記第1MAC CEの優先度情報がSL MAC PDUの多重化優先順位に従って決定される場合、前記
情報伝送方法は、
アップリンク伝送とSL伝送がプリセット条件を満たす場合、SL伝送に前記第1MAC CEのみが含まれると、アップリンク伝送を優先するステップをさらに含む
、
請求項4に記載の
情報伝送方法。
【請求項6】
前記第1通信機器が、
プリセット固定属性と、
少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性と、
のうちの少なくとも1つに従って、第1MAC CEのハイブリッド自動再送要求HARQ属性を決定するステップをさらに含む
、請求項1に記載の
情報伝送方法。
【請求項7】
第1MAC CEのハイブリッド自動再送要求HARQ属性を決定する前記ステップの後、
第1通信機器がプリセットルールに従って、少なくとも第1MAC CEを含むSL伝送のHARQ属性を決定するステップをさらに含み、
前記プリセットルールは、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性である場合、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性が少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性である場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、設定されたSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれると、第1データに対応するSL論理チャネルのうち最も高い優先度値の論理チャネルのHARQ属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、
前記第1MAC CEのHARQ属性がプリセット固定属性と少なくとも1つのSL論理チャネルのHARQ属性に従って決定される場合、前記SL伝送に第1データが含まれないと、前記第1MAC CEのプリセット固定属性に従って、前記SL伝送のHARQ属性を決定することと、のうちの少なくとも1つを含む
、請求項6に記載の
情報伝送方法。
【請求項8】
第2通信機器が第1情報を送信するステップであって、前記第1情報は第1通信機器が第1媒体アクセス層制御要素MAC CEを送信するか否かを決定するための情報であるステップ
、
を含む情報伝送方法。
【請求項9】
前記第1情報は、
前記第1MAC CEを送信するか送信しないかを指示するための指示情報と、
端末補助情報と、のうちの少なくとも1つを含む
、請求項8に記載の
情報伝送方法。
【請求項10】
前記端末補助情報は、
Uu不連続受信設定情報と、
クオリティオブサービスQoS情報と、
目標レイヤ2識別子と、
のうちの少なくとも1つを含む
、請求項9に記載の
情報伝送方法。
【請求項11】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1~
請求項7のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップ、又は請求項8~
請求項10のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する
、通信機器。
【請求項12】
プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1~
請求項7のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップ、又は請求項8~
請求項10のいずれか1項に記載の情報伝送方法のステップを実現する
、可読記憶媒体。
【国際調査報告】