IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-510355データ伝送回路、データ伝送方法及びメモリ
<>
  • 特表-データ伝送回路、データ伝送方法及びメモリ 図1
  • 特表-データ伝送回路、データ伝送方法及びメモリ 図2
  • 特表-データ伝送回路、データ伝送方法及びメモリ 図3
  • 特表-データ伝送回路、データ伝送方法及びメモリ 図4
  • 特表-データ伝送回路、データ伝送方法及びメモリ 図5
  • 特表-データ伝送回路、データ伝送方法及びメモリ 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-07
(54)【発明の名称】データ伝送回路、データ伝送方法及びメモリ
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/36 20060101AFI20240229BHJP
   G06F 13/16 20060101ALI20240229BHJP
   G06F 13/42 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
G06F13/36 530B
G06F13/16 510D
G06F13/42 350C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022541012
(86)(22)【出願日】2022-04-20
(85)【翻訳文提出日】2022-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2022087833
(87)【国際公開番号】W WO2023159734
(87)【国際公開日】2023-08-31
(31)【優先権主張番号】202210174055.9
(32)【優先日】2022-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジ カンリン
【テーマコード(参考)】
5B160
【Fターム(参考)】
5B160MB02
(57)【要約】
本開示はデータ伝送回路、データ伝送方法及びメモリに関し、少なくとも2つのデータ伝送構造及び制御モジュールを含み、各データ伝送構造は記憶伝送端、バス伝送端及びインタラクティブ伝送端を含み、記憶伝送端から入力されたデータは、バス伝送端を介して出力されるか、又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、バス伝送端から入力されたデータは、記憶伝送端を介して出力されるか、又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、バス伝送端を介して出力されるか、又は記憶伝送端を介して出力され、制御モジュールは、メモリが提供する入力制御信号及び調整制御信号を受信し、調整制御信号に基づいて、入力制御信号に遅延出力を行うことにより、入力制御信号に対応する出力制御信号を生成し、入力制御信号及び出力制御信号はデータ伝送構造のデータ伝送経路を指示するために用いられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリに応用されるデータ伝送回路であって、前記メモリはデータバス及び複数の記憶領域を含み、前記データ伝送回路は、少なくとも2つのデータ伝送構造を含み、
各前記データ伝送構造は記憶伝送端、バス伝送端及びインタラクティブ伝送端を含み、ここで、前記記憶伝送端は前記記憶領域に接続されるように配置され、前記バス伝送端は前記データバスに接続されるように配置され、前記インタラクティブ伝送端は他の前記データ伝送構造に接続されるように配置され、
前記記憶伝送端から入力されたデータは、前記バス伝送端を介して出力されるか、又は前記インタラクティブ伝送端を介して出力され、
前記バス伝送端から入力されたデータは、前記記憶伝送端を介して出力されるか、又は前記インタラクティブ伝送端を介して出力され、
前記インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、前記バス伝送端を介して出力されるか、又は前記記憶伝送端を介して出力され、ここで、前記インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、他の前記データ伝送構造における前記バス伝送端又は前記記憶伝送端から入力されたデータであり、
制御モジュールは前記データ伝送構造に接続して、前記メモリが提供する入力制御信号及び調整制御信号を受信し、前記制御モジュールは、前記調整制御信号に基づいて、前記入力制御信号に遅延出力を行うことにより、前記入力制御信号に対応する出力制御信号を生成するように配置され、前記入力制御信号及び前記出力制御信号は前記データ伝送構造のデータ伝送経路を指示するために用いられる、データ伝送回路。
【請求項2】
前記入力制御信号と前記出力制御信号との間の信号遅延は前記調整制御信号により制御される、請求項1に記載のデータ伝送回路。
【請求項3】
前記データ伝送構造は、
少なくとも1つの入力データ及び前記入力制御信号を受信し、前記入力制御信号に基づいて、前記入力制御信号に対応する前記入力データを出力するように配置される入力ユニットと、
前記入力ユニットから出力された前記入力データ及び少なくとも1つの前記出力制御信号を受信し、前記出力制御信号で表す有効なポートに基づいて前記入力データを出力するように配置される出力ユニットと、
前記出力ユニットに接続され、前記出力ユニットから出力された前記入力データをラッチするように配置されるラッチユニットと、を含む、請求項1に記載のデータ伝送回路。
【請求項4】
前記入力ユニットは、
複数の入力コントローラを含み、各前記入力コントローラが前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端に対応し、
各前記入力コントローラが対応する前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端の前記入力データ及び前記入力制御信号を受信するように配置され、
前記入力コントローラが、前記入力制御信号に基づいて対応するポートを導通し、これにより対応するポートの前記入力データを出力するように配置される、請求項3に記載のデータ伝送回路。
【請求項5】
前記出力ユニットは、
複数の出力コントローラを含み、各前記出力コントローラが前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端に対応し、
各前記出力コントローラが、前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端に対応する前記入力ユニットによって出力された前記入力データ及び前記出力制御信号を受信するように配置され、
前記出力コントローラが、前記出力制御信号に基づいて対応するポートを導通し、これにより対応するポートから前記入力データを出力するように配置される、請求項3に記載のデータ伝送回路。
【請求項6】
前記ラッチユニットは、端から端まで接続された第1のインバータ及び第2のインバータを含み、かつ前記第1のインバータの入力端及び前記第2のインバータの出力端が前記出力ユニットの出力端と並列接続される、請求項3に記載のデータ伝送回路。
【請求項7】
前記データ伝送構造は、
少なくとも1つの前記入力制御信号を受信し、前記入力制御信号に対応するストロボパルスを生成するように配置される入力選択ユニットであって、前記ストロボパルスが前記入力制御信号で表す有効なポートに対応し、かつ前記ストロボパルスと前記入力制御信号との間に選択遅延を有する入力選択ユニットと、
クロック端が前記入力選択ユニットに接続され、入力端が前記入力ユニットに接続され、出力端が前記出力ユニットに接続され、前記ストロボパルスに基づいて、前記入力端が受信した前記入力データを前記出力端に伝送するように配置されるトリガユニットと、をさらに含む、請求項3に記載のデータ伝送回路。
【請求項8】
入力選択ユニットは、
少なくとも1つの前記入力制御信号を受信し、前記入力制御信号を受信すると、指示信号を生成するように配置されるトリガサブユニットと、
前記トリガサブユニットに接続され、前記指示信号に遅延を行うように配置される遅延サブユニットと、
前記遅延サブユニットに接続され、遅延された後の前記指示信号を前記ストロボパルスに変換するように配置される変換サブユニットと、を含む、請求項7に記載のデータ伝送回路。
【請求項9】
前記トリガユニットは、Dトリガで構成される、請求項7に記載のデータ伝送回路。
【請求項10】
前記データ伝送構造は反転ユニットをさらに含み、前記反転ユニットは、前記トリガユニットと前記入力ユニットとの間に設けられ、反転制御信号に基づいて、前記入力データを出力し、又は前記入力データを反転して出力するように配置される、請求項7に記載のデータ伝送回路。
【請求項11】
前記反転ユニットは、
前記反転制御信号を受信して、前記反転制御信号に基づいて、第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように配置される反転制御サブユニットと、
並列接続された後、入力端が前記入力データを受信するように配置され、出力端が前記トリガユニットに接続される、第1の選択サブユニット及び第2の選択サブユニットと、を含み、
前記第1の選択サブユニットは、前記第1の制御信号に基づいてオンにされ、前記入力データを反転して出力するように配置され、
前記第2の選択サブユニットは、前記第2の制御信号に基づいてオンにされ、前記入力データを出力するように配置される、請求項10に記載のデータ伝送回路。
【請求項12】
前記記憶伝送端は、第1の伝送端、第2の伝送端、第3の伝送端及び第4の伝送端を含み、前記バス伝送端は、第5の伝送端及び第6の伝送端を含み、前記インタラクティブ伝送端は、第7の伝送端及び第8の伝送端を含み、
前記第1の伝送端、前記第2の伝送端と前記第3の伝送端、前記第4の伝送端は前記メモリの異なる前記記憶領域に接続され、かつ前記第1の伝送端と前記第3の伝送端は下位データを伝送するように配置され、前記第2の伝送端と前記第4の伝送端は上位データを伝送するように配置され、前記第5の伝送端と前記第6の伝送端は所属する前記データ伝送構造と前記データバスとの間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置され、前記第7の伝送端と前記第8の伝送端は2つの前記データ伝送構造の間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置される、請求項1に記載のデータ伝送回路。
【請求項13】
前記第5の伝送端は所属する前記データ伝送構造と前記データバスとの間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置され、
前記第6の伝送端は所属する前記データ伝送構造の前記データバスへの単方向データ伝送を行うように配置される、請求項12に記載のデータ伝送回路。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載のデータ伝送回路に応用されるデータ伝送方法であって、
入力制御信号及び調整制御信号を受信することと、
前記入力制御信号及び前記調整制御信号に基づいて、前記入力制御信号に対応する出力制御信号を生成し、前記入力制御信号と前記出力制御信号との間の信号遅延が前記調整制御信号により制御されることと、
前記入力制御信号及び前記出力制御信号に基づいて、データ伝送経路を取得することと、
前記データ伝送経路に基づいてデータ伝送を行うことと、を含む、データ伝送方法。
【請求項15】
請求項1~13のいずれか一項に記載のデータ伝送回路を採用してデータ伝送を行う、メモリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はデータ伝送回路、データ伝送方法及びメモリに関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0002】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory,DRAM)はデータ不揮発性、省電力、体積が小さく、及び機械的構造がないなどの特性を有し、移動機器の記憶機器として好適である。
【0003】
技術の進歩に伴い、消費者の移動機器に対する性能要求がますます高くなり、記憶機器の伝送速度は記憶機器が優れているかどうかを評価するキーパラメータとなる。
【発明の概要】
【0004】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示はデータ伝送回路、データ伝送方法及びメモリを提供することにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させる。
【0005】
本開示の実施例はデータ伝送回路を提供し、メモリに応用され、メモリはデータバス及び複数の記憶領域を含み、前記データ伝送回路は少なくとも2つのデータ伝送構造を含み、各データ伝送構造は記憶伝送端、バス伝送端及びインタラクティブ伝送端を含み、ここで、記憶伝送端は記憶領域に接続するために用いられ、バス伝送端はデータバスに接続するために用いられ、インタラクティブ伝送端は他のデータ伝送構造に接続するために用いられ、記憶伝送端から入力されたデータは、バス伝送端を介して出力されるか、又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、バス伝送端から入力されたデータは、記憶伝送端を介して出力されるか、又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、バス伝送端を介して出力されるか、又は記憶伝送端を介して出力され、ここで、インタラクティブ伝送端から入力されるデータは他のデータ伝送構造におけるバス伝送端又は記憶伝送端から入力されたデータであり、制御モジュールはデータ伝送構造に接続されて、メモリが提供する入力制御信号及び調整制御信号を受信し、前記制御モジュールは、調整制御信号に基づいて、入力制御信号に遅延出力を行うことにより、入力制御信号に対応する出力制御信号を生成するように配置され、入力制御信号及び出力制御信号はデータ伝送構造のデータ伝送経路を指示するために用いられる。
【0006】
制御モジュールにより2つのデータ伝送構造のデータ伝送経路を制御することにより、異なるデータ伝送構造が交互にデータを伝送し、同じデータ伝送構造に対応し、異なる記憶領域のデータ伝送を実現することができ、多経路データの交互伝送により、データ伝送がよりコンパクトになり、それによりメモリのデータ伝送効率を向上させる。
【0007】
1つの例示的な実施例において、入力制御信号と出力制御信号との間の信号遅延は調整制御信号により制御され、出力側を予め設定されたタイミングに対して早く又は遅くオンにすることを回避し、データ伝送構造が対応する入力データを正確に出力することを確保することに有利である。
【0008】
1つの例示的な実施例において、データ伝送構造は、少なくとも1つの入力データ及び入力制御信号を受信し、入力制御信号に基づいて、入力制御信号に対応する入力データを出力するように配置される入力ユニットと、入力ユニットから出力された入力データ及び少なくとも1つの出力制御信号を受信し、出力制御信号で表す有効なポートに基づいて入力データを出力するように配置される出力ユニットと、出力ユニットに接続され、出力ユニットから出力された入力データをラッチするように配置されるラッチユニット、とを含む。
【0009】
1つの例示的な実施例において、入力ユニットは、複数の入力コントローラを含み、各入力コントローラが記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端に対応し、各入力コントローラは記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端に対応する入力データ及び入力制御信号を受信するように配置され、入力コントローラは、入力制御信号に基づいて対応するポートを導通し、これにより対応するポートの入力データを出力するように配置される。
【0010】
1つの例示的な実施例において、出力ユニットは、複数の出力コントローラを含み、各出力コントローラが記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端に対応し、各出力コントローラは記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端に対応する入力ユニットから出力された入力データ及び出力制御信号を受信するように配置され、出力コントローラは、出力制御信号に基づいて対応するポートを導通し、これにより対応するポートから入力データを出力するように配置される。
【0011】
1つの例示的な実施例において、ラッチユニットは、端から端まで接続された第1のインバータ及び第2のインバータを含み、かつ第1のインバータの入力端及び第2のインバータの出力端が出力ユニットの出力端と並列接続される。
【0012】
1つの例示的な実施例において、データ伝送構造は、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号に対応するストロボパルスを生成し、ストロボパルスが入力制御信号で表す有効なポートに対応し、かつストロボパルスと入力制御信号との間に選択遅延を有するように配置される入力選択ユニットと、クロック端が入力選択ユニットに接続され、入力端が入力ユニットに接続され、出力端が出力ユニットに接続され、ストロボパルスに基づいて、入力端が受信した入力データを出力端に伝送するように配置されるトリガユニットと、を含む。データの入力を遅延することにより、データが多経路伝送過程での正確性をさらに保証する。
【0013】
1つの例示的な実施例において、入力選択ユニットは、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号を受信すると、指示信号を生成するように配置されるトリガサブユニットと、トリガサブユニットに接続され、指示信号に遅延を行うように配置される遅延サブユニットと、遅延サブユニットに接続され、遅延された指示信号をストロボパルスに変換するように配置される変換サブユニットと、を含む。
【0014】
1つの例示的な実施例において、トリガユニットはDトリガで構成される。
【0015】
1つの例示的な実施例において、データ伝送構造は、トリガユニットと入力ユニットとの間に設けられた反転ユニットをさらに含み、反転ユニットは、反転制御信号に基づいて、入力データを出力し、又は入力データを反転して出力するように配置され、反転ユニットを介してデータを直接に出力するか又は反転した後に出力することにより、データ伝送構造のデータエネルギー消費を低減する。
【0016】
1つの例示的な実施例において、反転ユニットは、反転制御信号を受信して、反転制御信号に基づいて第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように配置される反転制御サブユニットと、並列に接続された後入力端が入力データを受信するように配置され、出力端がトリガユニットに接続される第1の選択サブユニット及び第2の選択サブユニットとを含み、第1の選択サブユニットは、第1の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを反転して出力するように配置され、第2の選択サブユニットは、第2の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを出力するように配置される。
【0017】
1つの例示的な実施例において、記憶伝送端は、第1の伝送端、第2の伝送端、第3の伝送端及び第4の伝送端を含み、バス伝送端は、第5の伝送端及び第6の伝送端を含み、インタラクティブ伝送端は、第7の伝送端及び第8の伝送端を含み、第1の伝送端、第2の伝送端と第3の伝送端、第4の伝送端はメモリの異なる記憶領域に接続され、かつ第1の伝送端と第3の伝送端は下位データを伝送するように配置され、第2の伝送端と第4の伝送端は上位データを伝送するように配置される。第5の伝送端と第6の伝送端は、所属するデータ伝送構造とデータバスとの間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置される。第7の伝送端と第8の伝送端は2つのデータ伝送構造の間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置される。
【0018】
1つの例示的な実施例において、第5の伝送端は所属するデータ伝送構造とデータバスとの間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置され、第6の伝送端は所属するデータ伝送構造のデータバスへの単方向データ伝送を行うように配置される。第5の伝送端及び第6の伝送端に対する特別な設定により、データがデータバスを介してデータ伝送構造に入力されるとき、第5の伝送端のみを介してデータ入力を行うことができ、第5の伝送端にECCモジュールを設けることによりデータのオンチップECCに対する検出を完了することができ、上記データ伝送回路を使用してデータ伝送を行う場合、ECC検出に必要な回路レイアウト設置を追加することがない。
【0019】
本開示の実施例はデータ伝送方法を提供し、上記実施例が提供するデータ伝送回路に応用され、前記データ伝送方法は、入力制御信号及び調整制御信号を受信することと、入力制御信号及び調整制御信号に基づいて入力制御信号に対応する出力制御信号を生成することであって、入力制御信号と出力制御信号との間の信号遅延は調整制御信号により制御されることと、入力制御信号及び出力制御信号に基づいて、データ伝送経路を取得することと、データ伝送経路に基づいてデータ伝送を行うこととを含み、これによりメモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させる。
【0020】
本開示の実施例はメモリを提供し、上記実施例に係るデータ伝送回路を採用してデータ伝送を行うことにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本開示の一部を構成する図面は本開示のさらなる理解を提供するために用いられ、本開示の模式的な実施例及びその説明は本開示を説明するために用いられ、本開示を不当に限定するものではない。図面において、
図1】本開示の1つの実施例に係るデータ伝送回路の模式的な構成図である。
図2】本開示の1つの実施例に係る制御モジュールの具体的な模式的な構成図である。
図3】本開示の1つの実施例に係るデータ伝送構造の具体的な接続方式の模式図である。
図4】本開示の1つの実施例に係るデータを読み出すときのデータ伝送構造の具体的な模式的な構成図である。
図5】本開示の1つの実施例に係るデータを書き込むときのデータ伝送構造の具体的な模式的な構成図である。
図6】本開示の他の実施例に係るデータ伝送方法のフロー模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下は本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例における技術案を明確で、完全に説明し、明らかに、説明された実施例は本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者が創造的労働をしない前提で獲得した全ての他の実施例は、いずれも本開示が保護する範囲に属する。説明すべきものとして、衝突しない場合、本開示における実施例及び実施例における特徴は互いに任意に組み合わられせることができる。
【0023】
図1は本実施例に係るデータ伝送回路の模式的な構成図であり、図2は本実施例に係る制御モジュールの具体的な模式的な構成図であり、図3は本実施例に係るデータ伝送構造の具体的な接続方式の模式図であり、図4は本実施例に係るデータを読み出すときのデータ伝送構造の具体的な模式的な構成図であり、図5は本実施例に係るデータを書き込むときのデータ伝送構造の具体的な模式的な構成図であり、以下に図面を参照して本実施例に係るデータ伝送回路をさらに詳細に説明し、具体的には以下のとおりである。
【0024】
図1を参照し、データ伝送回路がメモリに応用され、メモリはデータバス103及び複数の記憶領域102を含み、少なくとも2つのデータ伝送構造101を含む。
【0025】
各データ伝送構造は記憶伝送端111、バス伝送端112及びインタラクティブ伝送端113を含み、ここで、記憶伝送端111は記憶領域102に接続されるように配置され、バス伝送端112はデータバス103に接続されるように配置され、インタラクティブ伝送端113は他のデータ伝送構造のインタラクティブ伝送端113に接続されるように配置される。
【0026】
ここで、記憶伝送端111から入力されたデータは、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、バス伝送端112から入力されたデータは、記憶伝送端111又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、インタラクティブ伝送端113から入力されたデータは、バス伝送端112又は記憶伝送端111を介して出力され、インタラクティブ伝送端113から入力されたデータは他のデータ伝送構造101におけるバス伝送端112又は記憶伝送端111を介して入力されたデータである。
【0027】
制御モジュール104は、データ伝送構造101に接続されて、所属するメモリから提供された入力制御信号及び調整制御信号を受信する。
【0028】
図1を参照して、図2も参照し、制御モジュール104は、調整制御信号に基づいて、入力制御信号に遅延出力を行うことにより、入力制御信号に対応する出力制御信号を生成するように配置され、入力制御信号及び出力制御信号はデータ伝送構造101のデータ伝送経路を指示するために用いられる。
【0029】
ここで、調整制御信号はデータ伝送回路の属するメモリに基づいて生成され、対応する入力制御信号と出力制御信号との間の遅延を制御するために用いられる。
【0030】
制御モジュール104により2つのデータ伝送構造101のデータ伝送経路を制御することにより、異なるデータ伝送構造が交互にデータを伝送し、同じデータ伝送構造101に対応し、異なる記憶領域102のデータ伝送を実現することができ、多経路データの交互伝送により、データ伝送がよりコンパクトになり、それによりメモリのデータ伝送効率を向上させる。
【0031】
説明すべきものとして、他の実施例において、データ伝送構造の数は2より大きい任意の偶数であってもよく、2つずつのデータ伝送構造の間は上記データ伝送回路を構成し、それによりメモリのデータ伝送効率のさらなる向上を実現する。
【0032】
具体的には、入力制御信号と出力制御信号との間の信号遅延は調整制御信号により制御され、出力側を予め設定されたタイミングに対して早く又は遅くオンにすることを回避し、データ伝送構造が対応する入力データを正確に出力することを確保することに有利である。いくつかの実施例において、図1及び図3を参照し、記憶伝送端111は、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dを含む。バス伝送端112は、第5の伝送端E及び第6の伝送端Fを含む。インタラクティブ伝送端113は、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを含む。
【0033】
第1の伝送端A、第2の伝送端Bと第3の伝送端C、第4の伝送端Dは所属するメモリの異なる記憶領域102に接続され、かつ第1の伝送端Aと第3の伝送端Cは下位データを伝送するように配置され、第2の伝送端Bと第4の伝送端Dは上位データを伝送するように配置される。第5の伝送端Eと第6の伝送端Fは所属するデータ伝送構造101とデータバス103との間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置される。第7の伝送端Gと第8の伝送端Hは2つのデータ伝送構造101の間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置される。
【0034】
説明すべきものとして、第1の伝送端Aと第2の伝送端Bに対して、同じデータの上位データと下位データを伝送するように配置されてもよく、例えば16ビットデータの伝送に対して、第1の伝送端Aは下位8ビットのデータを伝送するように配置され、第2の伝送端Bは上位8ビットのデータを伝送するように配置される。第1の伝送端Aと第2の伝送端Bは異なるデータを伝送するように構成されてもよく、例えば8ビットデータの伝送に対して、第1の伝送端Aと第2の伝送端Bは異なるデータを伝送するように配置される。
【0035】
さらに、いくつかの実施例において、第5の伝送端Eは所属するデータ伝送構造101とデータバス103との間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置され、第6の伝送端Fは所属するデータ伝送構造101のデータバス103への単方向データ伝送を行うように配置される。第5の伝送端E及び第6の伝送端Fへの特別な設定により、データがデータバス103を介してデータ伝送構造101に入力されるとき、第5の伝送端Eのみを介してデータ入力を行うことができ、第5の伝送端EにECCモジュールを設けることによりデータのオンチップECC(on die ECC)に対する検出を完了することができ、上記データ伝送回路を使用してデータ伝送を行う場合、ECC検出に必要な回路レイアウト設置を追加することがない。
【0036】
いくつかの実施例において、図2を参照して図3を参照し、入力制御信号は、Sel A、Sel B、Sel C、Sel D、Sel E、Sel F、Sel G及びSel Hを含む。出力制御信号は、Drv A、Drv B、Drv C、Drv D、Drv E、Drv F、Drv G及びDrv Hを含む。
【0037】
ここで、第1の伝送端Aに対応する入力制御信号はSel Aであり、出力制御信号はDrv Aである。第2の伝送端Bに対応する入力制御信号はSel Bであり、出力制御信号はDrv Bである。第3の伝送端Cに対応する入力制御信号はSel Cであり、出力制御信号はDrv Cである。第4の伝送端Dに対応する入力制御信号はSel Dであり、出力制御信号はDrv Dである。第5の伝送端Eに対応する入力制御信号はSel Eであり、出力制御信号はDrv Eである。第6の伝送端Fに対応する入力制御信号はSel Fであり、出力制御信号はDrv Fである。第7の伝送端Gに対応する入力制御信号はSel Gであり、出力制御信号はDrv Gである。第8の伝送端Hに対応する入力制御信号はSel Hであり、出力制御信号はDrv Hである。
【0038】
図1及び図3を参照し、記憶伝送端111から入力されたデータは、バス伝送端112を介して出力されるか又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、すなわち第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dから読み出されたデータは、第5の伝送端E及び第6の伝送端Fを介して読み出されるか又は第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して読み出される。
【0039】
バス伝送端112から入力されたデータは、記憶伝送端111を介して出力されるか又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、すなわち第5の伝送端Eから書き込まれるデータは、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dを介して書き込まれるか又は第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して書き込まれる。
【0040】
インタラクティブ伝送端113から入力されたデータは、バス伝送端112を介して出力されるか又は記憶伝送端111を介して出力され、すなわち第7の伝送端G及び第8の伝送端Hから入力されたデータは、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dを介して書き込まれるか又は第5の伝送端E及び第6の伝送端Fを介して読み出される。
【0041】
図4及び図5を参考し、データ伝送構造101は、少なくとも1つの入力データ及び入力制御信号を受信し、入力制御信号に基づいて、入力制御信号に対応する入力データを出力するように配置される入力ユニット201と、
入力ユニット201から出力された入力データ及び少なくとも1つの出力制御信号を受信し、出力制御信号で表す有効なポートに基づいて入力データを出力するように配置される出力ユニット203と、
出力ユニット203に接続され、出力ユニット203から出力された入力データをラッチするように配置されるラッチユニット204と、を含む。
【0042】
入力ユニット201は、複数の入力コントローラ211を含み、各入力コントローラ211が記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113に対応し、各入力コントローラ211が対応する記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113の入力データ及び入力制御信号を受信するように配置され、入力コントローラ211が、入力制御信号に基づいて対応するポートを導通し、これにより対応するポートの入力データを出力するように配置される。
【0043】
具体的には、データの読み出しに対して、図4を参照し、データの読み出しにおいて、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C又は第4の伝送端Dを介して当該データ伝送構造101に接続された記憶領域のデータを読み出し、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101に接続された記憶領域のデータを読み出してもよい。
【0044】
ここで、第1の伝送端Aの入力データData Aは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Aにより制御され、入力制御信号Sel Aを受信すると、第1の伝送端Aの入力データData Aを出力する。第2の伝送端Bの入力データData Bは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Bにより制御され、入力制御信号Sel Bを受信すると、第2の伝送端Bの入力データData Bを出力する。第3の伝送端Cの入力データData Cは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Cにより制御され、入力制御信号Sel Cを受信すると、第3の伝送端Cの入力データData Cを出力する。第4の伝送端Dの入力データData Dは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Dにより制御され、入力制御信号Sel Dを受信すると、第4の伝送端Dの入力データData Dを出力する。第7の伝送端Gの入力データData Gは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Gにより制御され、入力制御信号Sel Gを受信すると、第7の伝送端Gの入力データData Gを出力する。第8の伝送端Hの入力データData Hは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Hにより制御され、入力制御信号Sel Hを受信すると、第8の伝送端Hの入力データData Hを出力する。
【0045】
具体的には、データの書き込みに対して、図5を参照し、書き込みデータは第5の伝送端Eを介して当該データ伝送構造101に書き込まれ、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101により受信された書き込みデータを書き込んでもよい。
【0046】
ここで、第5の伝送端Eの入力データData Eは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Eにより制御され、入力制御信号Sel Eを受信すると、第5の伝送端Eの入力データData Eを出力する。第7の伝送端Gの入力データData Gは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Gにより制御され、入力制御信号Sel Gを受信すると、第7の伝送端Gの入力データData Gを出力する。第8の伝送端Hの入力データData Hは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Hにより制御され、入力制御信号Sel Hを受信すると、第8の伝送端Hの入力データData Hを出力する。
【0047】
いくつかの実施例において、さらにマスクユニット202をさらに含み、前記マスクユニット202は第5の伝送端Eの入力データData Eに基づいてマスクデータDMを生成するために用いられ、マスクデータDMは第5の伝送端Eに対応する入力コントローラ211を介してデータ入力を行うことにより、データバス103上のデータに対する選択入力を実現する。
【0048】
具体的には、メモリはデータマスク機能及びデータ反転機能を含み、データマスクが有効である場合、対応する8ビットのデータが書き込まれず、書き込まれた8ビットのデータにおいて1は多数を占める場合、伝送チャネルが1よりも0の方を伝送することが省電力である場合、書き込まれた8ビットのデータを反転する。同時にデータマスク(data mask,DM)とデータ反転(databus inversion,DBI)機能をオンにする場合、データマスク信号とデータ反転信号はいずれも同じデータポートを利用する必要があるため、データマスク信号とデータ反転信号のうちの1つを選択して入力することしかできず、本開示は入力データ反転信号を選択し、つまり、データ書き込みを行うとき、入力データはデータ反転信号と共にデータ伝送構造に伝送され、データ反転信号が有効であるとき、同期入力を表す入力データData Eは反転する必要があり、入力データData Eを書き込まなければ反転する必要がなく、したがって、データ反転信号が有効であることはさらに入力データData Eを書き込む必要があることを表す。データ反転信号が無効であるとき、入力データが正常に入力されば、入力データにおける0は多数を占めるべきであり、すなわち、データ反転信号が無効であるとき、入力データにおける0が半数又は半数以上を占めるか否かを検出する必要があり、半数又は半数以上を占めると、データ反転をしなくて正常に入力され、0が少数を占めて1が多数を占めると、この時に入力データで表すのはデータマスク信号が有効であり、対応する8ビットの入力データを遮断し、メモリアレイに記憶しないことを説明する。
【0049】
すなわち、データ反転信号が有効である場合、第5の伝送端Eは書き込み対象としての8ビットの生データを受信し、反転ユニット207は反転制御信号DBIを受信し、このときの反転制御信号DBIはデータ反転信号が有効であることを表し、例えば反転制御信号DBIが1であり、かつ入力ユニット201が入力したデータを反転して出力ユニット203に出力する。データ反転信号が無効である場合、Data Eの内容に基づいて第5の伝送端Eが書き込み対象としての8ビットの生データ又はマスクデータDMを受信することを確定し、具体的には、データ反転信号が無効である場合、マスクユニット202を介して入出力Data Eをコンパイルし、データマスク信号が有効であるか否かを判断し(有効が1であり、無効が0であると仮定する)、データマスクDMが有効であることを表すと、8ビットの生データを書き込む必要がないと説明し、このときに第5の伝送端EはマスクデータDMを受信し、データマスクDMが無効であることを表すと、8ビットの生データを書き込む必要があることを表し、このときに第5の伝送端Eは入力データData Eを受信する。
【0050】
説明すべきこととして、任意のデータ伝送構造は対応する第5の伝送端Eが入力するデータのみを反転させ、つまりデータ書き込みを行う場合、反転制御サブユニット221が受信した反転制御信号DBIは、入力データData Eに対応する反転制御信号のみであり、入力データData G及びData Hに対応する反転制御信号ではない。これは第7の入力端Sel G及び第8の入力端Sel Hから入力されたデータ、つまりデータバス103から他のデータ伝送構造を介して入力されたデータに対して、このときに入力データが他のデータ伝送構造の反転ユニット207において上記データ反転過程を完了したためである。
【0051】
出力ユニット203は、複数の出力コントローラ212を含み、各出力コントローラ212が記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113に対応し、各出力コントローラ212が対応する記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113の入力データ及び出力制御信号を受信するように配置され、出力コントローラ212が、出力制御信号に基づいて導通され、これにより入力データを出力するように配置される。
【0052】
具体的には、データの読み出しに対して、図4を参照し、読み出しデータは第5の伝送端E又は第6の伝送端Fを介してデータバス103に読み出され、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hにより他のデータ伝送構造101に読み出され、最終的に他のデータ伝送構造101に対応する第5の伝送端E又は第6の伝送端Fを介して対応する他のデータバス103に読み出されてもよい。
【0053】
ここで、第5の伝送端Eに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Eにより制御され、出力制御信号Drv Eを受信すると、データを第5の伝送端Eを介して出力する。第7の伝送端Gに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Gにより制御され、出力制御信号Drv Gを受信すると、データを第7の伝送端Gを介して出力する。第8の伝送端Hに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Hにより制御され、出力制御信号Drv Hを受信すると、データを第8の伝送端Hを介して出力する。
【0054】
具体的には、データの書き込みに対して、図5を参照し、書き込みデータは第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C又は第4の伝送端Dを介して当該データ伝送構造101に接続された記憶領域に書き込まれ、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101に接続された記憶領域に書き込まれてもよい。
【0055】
ここで、第1の伝送端Aに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Aにより制御され、出力制御信号Drv Aを受信すると、データを第1の伝送端Aにより出力する。第2の伝送端Bに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Bにより制御され、出力制御信号Drv Bを受信すると、データを第2の伝送端Bにより出力する。第3の伝送端Cに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Cにより制御され、出力制御信号Drv Cを受信すると、データを第3の伝送端Cにより出力する。第4の伝送端Dに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Dにより制御され、出力制御信号Drv Dを受信すると、データを第4の伝送端Dにより出力する。第7の伝送端Gに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Gにより制御され、出力制御信号Drv Gを受信すると、データを第7の伝送端Gにより出力する。第8の伝送端Hに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Hにより制御され、出力制御信号Drv Hを受信すると、データを第8の伝送端Hにより出力する。
【0056】
本実施例において、ラッチユニット204は、端から端まで接続された第1のインバータ214及び第2のインバータ213を含み、かつ第1のインバータ214の入力端及び第2のインバータ213の出力端が出力ユニット203の出力端と並列接続され、ラッチユニット204を介して出力ユニット203の出力端と並列接続されることにより、出力ユニット203が出力したデータの保存を実現する。説明すべきものとして、他の実施例において、ラッチユニットは、端から端まで接続された第1のインバータ及び第2のインバータを含み、かつ第1のインバータと入力端及び第2のインバータの出力端が入力ユニットの出力ポートと直列接続され、ラッチユニットを介して出力ユニットの出力端と直列接続されることにより、出力ユニットの出力データに対する反転ラッチを実現し、後続にインバータを直列接続することにより、出力ユニットの出力データの保存を実現する。
【0057】
いくつかの実施例において、さらにデータの入力を遅延することにより、データが多経路伝送過程での正確性をさらに保証する。
【0058】
具体的には、データ伝送構造は、図4及び図5を参照し、入力選択ユニット205及びトリガユニット206をさらに含む。
【0059】
ここで、入力選択ユニット205は、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号に対応するストロボパルスを生成するように配置され、ストロボパルスが入力制御信号で表す有効なポートに対応し、かつストロボパルスと入力制御信号との間に選択遅延が有する。トリガユニット206は、クロック端が入力選択ユニット205に接続され、入力端が入力ユニット201に接続され、出力端が出力ユニット203に接続され、ストロボパルスに基づいて、入力端が受信した入力データを出力端に伝送するように配置される。
【0060】
入力選択ユニット205は、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号を受信すると、指示信号を生成するように配置されるトリガサブユニット215と、トリガサブユニット215に接続され、指示信号に遅延を行うように配置される遅延サブユニット216と、遅延サブユニット216に接続され、遅延された指示信号をストロボパルスに変換するように配置される変換サブユニット217と、を含む。
【0061】
遅延サブユニット216を介して指示信号に遅延を行い、データ伝送構造が対応する入力データを正確に出力することを保証する。遅延サブユニット216の具体的な遅延パラメータは所属するメモリに基づいて設けられ、いくつかの実施例において、遅延サブユニット216の具体的な遅延パラメータは作業者により調整されることができる。
【0062】
本実施例においてトリガサブユニット215はORゲートにより実現され、データを読み出すときに、図4を参照し、入力制御信号Sel A、Sel B、Sel C、Sel D、Sel G又はSel Hはトリガサブユニット215に入力され、トリガサブユニット215は入力制御信号Sel A、Sel B、Sel C、Sel D、Sel G又はSel Hのアクティブレベルに基づいて指示信号を生成し、指示信号は遅延サブユニット216により遅延された後、変換サブユニット217によってストロボパルスに変換されてトリガユニット206を駆動する。データを書き込むときに、図5を参照し、入力制御信号Sel E、Sel G又はSel Hはトリガサブユニット215に入力され、トリガサブユニット215は入力制御信号Sel E、Sel G又はSel Hのアクティブレベルに基づいて指示信号を生成し、指示信号は遅延サブユニット216により遅延された後、変換サブユニット217によってストロボパルスに変換されてトリガユニット206を駆動する。
【0063】
いくつかの実施例において、トリガユニットはDトリガで構成される。
【0064】
いくつかの実施例において、データ伝送構造101は反転ユニット207をさらに含み、反転ユニット207はトリガユニット206と入力ユニット201との間に設けられ、反転制御信号に基づいて、入力データを出力し、又は入力データを反転して出力するように配置される。
【0065】
データを量子化した後に反転制御信号を出力し、反転ユニットを介してデータを直接に出力するか又は反転した後に出力することにより、データ伝送構造101のデータエネルギー消費を低減する。具体的には、データを伝送するときに低レベルのエネルギー消費が少なく、低レベルでデータを伝送するのは、エネルギー消費を節約することができ、データを量子化することにより、データにおける高レベルデータが低レベルデータよりも多い場合、反転制御信号によりデータを反転して伝送するように制御し、データにおける高レベルデータが低レベルデータより少ない場合、反転制御信号によりデータを直接に伝送するように制御する。
【0066】
図4及び図5を参照し、反転ユニット207は、反転制御信号を受信して、反転制御信号に基づいて第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように配置される反転制御サブユニット221と、第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223であって、第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223が並列に接続された後、入力端が入力データを受信するように配置され、出力端がトリガユニット206に接続される第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223とを含み、第1の選択サブユニット222は、第1の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを反転して出力するように配置される。第2の選択サブユニット223は、第2の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを直接に出力するように配置される。
【0067】
説明すべきこととして、第1の制御信号及び第2の制御信号は2つの信号として第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223を駆動してもよく、同じ信号の高レベル及び低レベルとして第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223を駆動してもよい。
【0068】
図4を参照し、いくつかの実施例において、反転ユニット207は、入力データを受信して、入力データに基づいて反転制御信号を生成するように配置される判断サブユニット224をさらに含む。
【0069】
本実施例は制御モジュール104により2つのデータ伝送構造101のデータ伝送経路を制御することにより、異なるデータ伝送構造が交互にデータを伝送し、同じデータ伝送構造101に対応し、異なる記憶領域102のデータ伝送を実現することができ、多経路データの交互伝送により、データ伝送がよりコンパクトになり、それによりメモリのデータ伝送効率を向上させる。
【0070】
説明すべきものとして、本実施例で言及した信号駆動方式は信号が存在するか否かを例として説明し、具体的な応用において、信号が存在するか否かに基づいて駆動してもよく、信号の高レベル又は低レベルに基づいて駆動してもよく、つまり信号が存在すると、信号のレベルがアクティブレベルであるか否かに基づいて駆動する。
【0071】
本実施例に係る各ユニットはいずれも論理ユニットであり、実際の応用において、1つの論理ユニットは1つの物理ユニットであってもよく、1つの物理ユニットの一部であってもよく、複数の物理ユニットの組み合わせで実現されてもよい。また、本開示の革新的な部分を強調するために、本実施例において本開示が提案する技術的問題を解決することとあまり関係のないユニットを導入しないが、本実施例において他のユニットが存在しないことを示すものではない。
【0072】
説明すべきものとして、上記実施例が提供するデータ伝送回路に開示された特徴は、衝突しない場合に任意に組み合わせることができ、新たなデータ伝送回路実施例を得ることができる。
【0073】
本開示の他の実施例はデータ伝送方法を提供し、上記実施例が提供するデータ伝送回路に応用することにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させる。
【0074】
図6は本実施例に係るデータ伝送方法のフロー模式図であり、以下に図面を参照して本実施例に係るデータ伝送方法をさらに詳細に説明し、具体的には以下のとおりである。
【0075】
図6を参照し、データ伝送方法は、以下のステップを含む。
【0076】
ステップ301において、入力制御信号及び調整制御信号を受信する。
【0077】
ステップ302において、入力制御信号及び調整制御信号に基づいて入力制御信号に対応する出力制御信号を生成する。
【0078】
ここで、入力制御信号と出力制御信号との間の信号遅延は調整制御信号により制御される。
【0079】
ステップ303において、入力制御信号及び出力制御信号に基づいて、データ伝送経路を取得する。
【0080】
ステップ304において、データ伝送経路に基づいてデータ伝送を行う。
【0081】
具体的には、データ読み出しに対して、図4を参照し、データの読み出しにおいて、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C又は第4の伝送端Dにより当該データ伝送構造101に接続された記憶領域のデータを読み出し、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hにより他のデータ伝送構造101に接続された記憶領域のデータを読み出してもよい。
【0082】
ここで、第1の伝送端Aの入力データData Aは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Aにより制御され、入力制御信号Sel Aを受信すると、第1の伝送端Aの入力データData Aを出力する。第2の伝送端Bの入力データData Bは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Bにより制御され、入力制御信号Sel Bを受信すると、第2の伝送端Bの入力データData Bを出力する。第3の伝送端Cの入力データData Cは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Cにより制御され、入力制御信号Sel Cを受信すると、第3の伝送端Cの入力データData Cを出力する。第4の伝送端Dの入力データData Dは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Dにより制御され、入力制御信号Sel Dを受信すると、第4の伝送端Dの入力データData Dを出力する。第7の伝送端Gの入力データData Gは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Gにより制御され、入力制御信号Sel Gを受信すると、第7の伝送端Gの入力データData Gを出力する。第8の伝送端Hの入力データData Hは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Hにより制御され、入力制御信号Sel Hを受信すると、第8の伝送端Hの入力データData Hを出力する。
【0083】
読み出しデータは第5の伝送端E又は第6の伝送端によりデータバス103に読み出され、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101に読み出されてもよい。
【0084】
ここで、第5の伝送端Eに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Eにより制御され、出力制御信号Drv Eを受信すると、データを第5の伝送端Eを介して出力する。第7の伝送端Gに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Gにより制御され、出力制御信号Drv Gを受信すると、データを第7の伝送端Gを介して出力する。第8の伝送端Hに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Hにより制御され、出力制御信号Drv Hを受信すると、データを第8の伝送端Hを介して出力する。
【0085】
具体的には、データ書き込みに対して、図5を参照し、書き込みデータは第5の伝送端Eを介して当該データ伝送構造101に書き込まれ、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101により受信された書き込みデータを書き込んでもよい。
【0086】
ここで、第5の伝送端Eの入力データData Eは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Eにより制御され、入力制御信号Sel Eを受信すると、第5の伝送端Eの入力データData Eを出力する。第7の伝送端Gの入力データData Gは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Gにより制御され、入力制御信号Sel Gを受信すると、第7の伝送端Gの入力データData Gを出力する。第8の伝送端Hの入力データData Hは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Hにより制御され、入力制御信号Sel Hを受信すると、第8の伝送端Hの入力データData Hを出力する。
【0087】
いくつかの実施例において、マスクユニット202は第5の伝送端Eの入力データData Eに基づいてマスクデータDM Eを生成するように配置され、マスクデータDM Eは第5の伝送端Eに対応する入力コントローラ211を介してデータ入力を行うことにより、データバス103上のデータに対する選択入力を実現する。
【0088】
書き込みデータは第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C又は第4の伝送端Dを介して当該データ伝送構造101に接続された記憶領域に書き込まれてもよく、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101に接続された記憶領域に書き込まれてもよい。
【0089】
ここで、第1の伝送端Aに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Aにより制御され、出力制御信号Drv Aを受信すると、データを第1の伝送端Aにより出力する。第2の伝送端Bに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Bにより制御され、出力制御信号Drv Bを受信すると、データを第2の伝送端Bにより出力する。第3の伝送端Cに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Cにより制御され、出力制御信号Drv Cを受信すると、データを第3の伝送端Cにより出力する。第4の伝送端Dに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Dにより制御され、出力制御信号Drv Dを受信すると、データを第4の伝送端Dにより出力する。第7の伝送端Gに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Gにより制御され、出力制御信号Drv Gを受信すると、データを第7の伝送端Gにより出力する。第8の伝送端Hに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Hにより制御され、出力制御信号Drv Hを受信すると、データを第8の伝送端Hにより出力する。
【0090】
本実施例は制御モジュールにより2つのデータ伝送構造のデータ伝送経路を制御することにより、異なるデータ伝送構造が交互にデータを伝送し、同じデータ伝送構造に対応し、異なる記憶領域のデータ伝送を実現することができ、多経路データの交互伝送により、データ伝送がよりコンパクトになり、それによりメモリのデータ伝送効率を向上させる。
【0091】
本開示の他の実施例はメモリを提供し、上記実施例に係るデータ伝送回路を採用してデータ伝送を行うことにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させる。
【0092】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR2メモリ規格に合致する。
【0093】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR3メモリ規格に合致する。
【0094】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR4メモリ規格に合致する。
【0095】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR5メモリ規格に合致する。
【0096】
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、装置(機器)、又はコンピュータプログラム製品として提供できることを理解できる。そこで、本開示は完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせる実施例の形式を採用することができる。さらに、本開示はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能な記憶媒体に実施されたコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。コンピュータ記憶媒体は情報(例えばコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される揮発性及び不揮発性、除去可能及び除去不可な媒体を含み、それはRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多機能ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶、磁気ボックス、磁気テープ、磁気ディスク記憶又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶しかつコンピュータによりアクセス可能な任意の他の媒体などを含むがそれらに限定されない。また、当業者であれば、通信媒体は一般的にコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は搬送波又は他の伝送機構のような変調データ信号における他のデータを含み、かつ任意の情報伝送媒体を含んでもよい。
【0097】
本開示は本開示の実施例に係る方法、装置(機器)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によりフローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現することができると理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供して1つの機器を生成することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行された命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0098】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器が特定の方式で動作するように案内できるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それにより当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令は命令装置を含む製造品を生成し、当該命令装置はフローチャートの1つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現する。
【0099】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器にロードされてもよく、それによりコンピュータ又は他のプログラム可能な機器で一連の操作ステップを実行してコンピュータで実現された処理を生成し、それによりコンピュータ又は他のプログラム可能な機器で実行された命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0100】
本開示では、用語「含む」、「含まれる」又はその他の任意のバリエーションは、一連の要素を含む物品又は機器がそれらの要素だけでなく、明示的にリストされない他の要素も含むように、非排他的な包含を含むことを意図しており、又はそのような物品又は機器に固有の要素も含む。これ以上製限がない場合には、文「~を含む」によって製限される要素は、その要素を含む物品又は機器に他の同じ要素が存在することを除外しない。
【0101】
本開示の好ましい実施例を説明したが、当業者は、基本的な創造性概念を知ると、これらの実施例に追加の変更及び修正を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、好ましい実施例及び本開示の範囲に入るすべての変更及び修正を含むと解釈することを意図する。
【0102】
明らかに、当業者は、本開示の精神と範囲から逸脱することなく、本開示に対して様々な変更と変形を行うことができる。このように、本開示のこれらの修正および変形が本開示の請求項及びその同等の技術の範囲内に属する場合、本開示の意図もこれらの変更及び変形を含む。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本開示に係るデータ伝送回路は、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させて、データ伝送の正確性を保証することができる。
【0104】
本開示は2022年2月24日に中国特許庁に提出された、出願番号が202210174055.9で、発明の名称が「データ伝送回路、データ伝送方法及びメモリ」である中国特許出願に基づいて出願し、かつ当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容はここで参考として本開示に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリに応用されるデータ伝送回路であって、前記メモリはデータバス及び複数の記憶領域を含み、前記データ伝送回路は、少なくとも2つのデータ伝送構造及び制御モジュールを含み、
各前記データ伝送構造は記憶伝送端、バス伝送端及びインタラクティブ伝送端を含み、ここで、前記記憶伝送端は前記記憶領域に接続されるように配置され、前記バス伝送端は前記データバスに接続されるように配置され、前記インタラクティブ伝送端は他の前記データ伝送構造に接続されるように配置され、
前記記憶伝送端から入力されたデータは、前記バス伝送端を介して出力されるか、又は前記インタラクティブ伝送端を介して出力され、
前記バス伝送端から入力されたデータは、前記記憶伝送端を介して出力されるか、又は前記インタラクティブ伝送端を介して出力され、
前記インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、前記バス伝送端を介して出力されるか、又は前記記憶伝送端を介して出力され、ここで、前記インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、他の前記データ伝送構造における前記バス伝送端又は前記記憶伝送端から入力されたデータであり、
前記制御モジュールは前記データ伝送構造に接続して、前記メモリが提供する入力制御信号及び調整制御信号を受信し、前記制御モジュールは、前記調整制御信号に基づいて、前記入力制御信号に遅延出力を行うことにより、前記入力制御信号に対応する出力制御信号を生成するように配置され、前記入力制御信号及び前記出力制御信号は前記データ伝送構造のデータ伝送経路を指示するために用いられる、データ伝送回路。
【請求項2】
前記入力制御信号と前記出力制御信号との間の信号遅延は前記調整制御信号により制御される、請求項1に記載のデータ伝送回路。
【請求項3】
前記データ伝送構造は、
少なくとも1つの入力データ及び前記入力制御信号を受信し、前記入力制御信号に基づいて、前記入力制御信号に対応する前記入力データを出力するように配置される入力ユニットと、
前記入力ユニットから出力された前記入力データ及び少なくとも1つの前記出力制御信号を受信し、前記出力制御信号で表す有効なポートに基づいて前記入力データを出力するように配置される出力ユニットと、
前記出力ユニットに接続され、前記出力ユニットから出力された前記入力データをラッチするように配置されるラッチユニットと、を含む、請求項1に記載のデータ伝送回路。
【請求項4】
前記入力ユニットは、
複数の入力コントローラを含み、各前記入力コントローラが前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端に対応し、
各前記入力コントローラが対応する前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端の前記入力データ及び前記入力制御信号を受信するように配置され、
前記入力コントローラが、前記入力制御信号に基づいて対応するポートを導通し、これにより対応するポートの前記入力データを出力するように配置される、請求項3に記載のデータ伝送回路。
【請求項5】
前記出力ユニットは、
複数の出力コントローラを含み、各前記出力コントローラが前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端に対応し、
各前記出力コントローラが、前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端に対応する前記入力ユニットによって出力された前記入力データ及び前記出力制御信号を受信するように配置され、
前記出力コントローラが、前記出力制御信号に基づいて対応するポートを導通し、これにより対応するポートから前記入力データを出力するように配置される、請求項3に記載のデータ伝送回路。
【請求項6】
前記ラッチユニットは、端から端まで接続された第1のインバータ及び第2のインバータを含み、かつ前記第1のインバータの入力端及び前記第2のインバータの出力端が前記出力ユニットの出力端と並列接続される、請求項3に記載のデータ伝送回路。
【請求項7】
前記データ伝送構造は、
少なくとも1つの前記入力制御信号を受信し、前記入力制御信号に対応するストロボパルスを生成するように配置される入力選択ユニットであって、前記ストロボパルスが前記入力制御信号で表す有効なポートに対応し、かつ前記ストロボパルスと前記入力制御信号との間に選択遅延を有する入力選択ユニットと、
クロック端が前記入力選択ユニットに接続され、入力端が前記入力ユニットに接続され、出力端が前記出力ユニットに接続され、前記ストロボパルスに基づいて、前記入力端が受信した前記入力データを前記出力端に伝送するように配置されるトリガユニットと、をさらに含む、請求項3に記載のデータ伝送回路。
【請求項8】
入力選択ユニットは、
少なくとも1つの前記入力制御信号を受信し、前記入力制御信号を受信すると、指示信号を生成するように配置されるトリガサブユニットと、
前記トリガサブユニットに接続され、前記指示信号に遅延を行うように配置される遅延サブユニットと、
前記遅延サブユニットに接続され、遅延された後の前記指示信号を前記ストロボパルスに変換するように配置される変換サブユニットと、を含む、請求項7に記載のデータ伝送回路。
【請求項9】
前記トリガユニットは、Dトリガで構成される、請求項7に記載のデータ伝送回路。
【請求項10】
前記データ伝送構造は反転ユニットをさらに含み、前記反転ユニットは、前記トリガユニットと前記入力ユニットとの間に設けられ、反転制御信号に基づいて、前記入力データを出力し、又は前記入力データを反転して出力するように配置される、請求項7に記載のデータ伝送回路。
【請求項11】
前記反転ユニットは、
前記反転制御信号を受信して、前記反転制御信号に基づいて、第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように配置される反転制御サブユニットと、
並列接続された後、入力端が前記入力データを受信するように配置され、出力端が前記トリガユニットに接続される、第1の選択サブユニット及び第2の選択サブユニットと、を含み、
前記第1の選択サブユニットは、前記第1の制御信号に基づいてオンにされ、前記入力データを反転して出力するように配置され、
前記第2の選択サブユニットは、前記第2の制御信号に基づいてオンにされ、前記入力データを出力するように配置される、請求項10に記載のデータ伝送回路。
【請求項12】
前記記憶伝送端は、第1の伝送端、第2の伝送端、第3の伝送端及び第4の伝送端を含み、前記バス伝送端は、第5の伝送端及び第6の伝送端を含み、前記インタラクティブ伝送端は、第7の伝送端及び第8の伝送端を含み、
前記第1の伝送端、前記第2の伝送端と前記第3の伝送端、前記第4の伝送端は前記メモリの異なる前記記憶領域に接続され、かつ前記第1の伝送端と前記第3の伝送端は下位データを伝送するように配置され、前記第2の伝送端と前記第4の伝送端は上位データを伝送するように配置され、前記第5の伝送端と前記第6の伝送端は所属する前記データ伝送構造と前記データバスとの間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置され、前記第7の伝送端と前記第8の伝送端は2つの前記データ伝送構造の間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置される、請求項1に記載のデータ伝送回路。
【請求項13】
前記第5の伝送端は所属する前記データ伝送構造と前記データバスとの間のデータインタラクティブ伝送を行うように配置され、
前記第6の伝送端は所属する前記データ伝送構造の前記データバスへの単方向データ伝送を行うように配置される、請求項12に記載のデータ伝送回路。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載のデータ伝送回路に応用されるデータ伝送方法であって、
入力制御信号及び調整制御信号を受信することと、
前記入力制御信号及び前記調整制御信号に基づいて、前記入力制御信号に対応する出力制御信号を生成し、前記入力制御信号と前記出力制御信号との間の信号遅延が前記調整制御信号により制御されることと、
前記入力制御信号及び前記出力制御信号に基づいて、データ伝送経路を取得することと、
前記データ伝送経路に基づいてデータ伝送を行うことと、を含む、データ伝送方法。
【請求項15】
請求項1~13のいずれか一項に記載のデータ伝送回路を採用してデータ伝送を行う、メモリ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本開示の実施例はデータ伝送回路を提供し、メモリに応用され、メモリはデータバス及び複数の記憶領域を含み、前記データ伝送回路は少なくとも2つのデータ伝送構造及び制御モジュールを含み、各データ伝送構造は記憶伝送端、バス伝送端及びインタラクティブ伝送端を含み、ここで、記憶伝送端は記憶領域に接続するために用いられ、バス伝送端はデータバスに接続するために用いられ、インタラクティブ伝送端は他のデータ伝送構造に接続するために用いられ、記憶伝送端から入力されたデータは、バス伝送端を介して出力されるか、又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、バス伝送端から入力されたデータは、記憶伝送端を介して出力されるか、又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、バス伝送端を介して出力されるか、又は記憶伝送端を介して出力され、ここで、インタラクティブ伝送端から入力されるデータは他のデータ伝送構造におけるバス伝送端又は記憶伝送端から入力されたデータであり、前記制御モジュールはデータ伝送構造に接続されて、メモリが提供する入力制御信号及び調整制御信号を受信し、前記制御モジュールは、調整制御信号に基づいて、入力制御信号に遅延出力を行うことにより、入力制御信号に対応する出力制御信号を生成するように配置され、入力制御信号及び出力制御信号はデータ伝送構造のデータ伝送経路を指示するために用いられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
図1を参照し、データ伝送回路がメモリに応用され、メモリはデータバス103及び複数の記憶領域102を含み、前記データ伝送回路は少なくとも2つのデータ伝送構造101を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
データ伝送回路は、データ伝送構造101に接続されて、所属するメモリから提供された入力制御信号及び調整制御信号を受信する制御モジュール104をさらに含む
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
本実施例において、ラッチユニット204は、端から端まで接続された第1のインバータ214及び第2のインバータ213を含み、かつ第1のインバータ214の入力端及び第2のインバータ213の出力端が出力ユニット203の出力端と並列接続され、ラッチユニット204を介して出力ユニット203の出力端と並列接続されることにより、出力ユニット203が出力したデータの保存を実現する。説明すべきものとして、他の実施例において、ラッチユニットは、端から端まで接続された第1のインバータ及び第2のインバータを含み、かつ第1のインバータ入力端及び第2のインバータの出力端が入力ユニットの出力ポートと直列接続され、ラッチユニットを介して出力ユニットの出力端と直列接続されることにより、出力ユニットの出力データに対する反転ラッチを実現し、後続にインバータを直列接続することにより、出力ユニットの出力データの保存を実現する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0083】
読み出しデータは第5の伝送端E又は第6の伝送端によりデータバス103に読み出され、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101に読み出されてもよい。
【国際調査報告】