(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-07
(54)【発明の名称】記憶回路、データ伝送回路及びメモリ
(51)【国際特許分類】
G11C 7/10 20060101AFI20240229BHJP
G06F 12/00 20060101ALI20240229BHJP
G11C 11/4093 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
G11C7/10 300
G06F12/00 550K
G06F12/00 560A
G11C11/4093
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022542070
(86)(22)【出願日】2022-04-20
(85)【翻訳文提出日】2022-07-07
(86)【国際出願番号】 CN2022087829
(87)【国際公開番号】W WO2023159733
(87)【国際公開日】2023-08-31
(31)【優先権主張番号】202210174060.X
(32)【優先日】2022-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ ホンウェン
(72)【発明者】
【氏名】シャン ウェイビン
(72)【発明者】
【氏名】カオ エンペン
(72)【発明者】
【氏名】ジ カンリン
【テーマコード(参考)】
5B160
5M024
【Fターム(参考)】
5B160AA20
5B160MM01
5M024AA27
5M024BB30
5M024KK35
5M024PP01
(57)【要約】
本開示は記憶回路、データ伝送回路及びメモリに関する。前記記憶回路は、データ伝送領域に平行するように設けられた少なくとも1つの記憶構造を含み、各記憶構造は、第1の方向に隣接して設けられた第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイを含む。第1のメモリアレイとデータ伝送領域との距離が第2のメモリアレイとデータ伝送領域との距離より小さく、第1の方向はデータ伝送領域に近接する方向である。第1のメモリアレイには読み書きモジュール及び転送モジュールが含まれ、第2のメモリアレイには読み書きモジュールが含まれ、第1のメモリアレイが第1のメモリアレイにおける読み書きモジュールに基づいて、データ伝送領域とデータインタラクションを行う。第2のメモリアレイは、第2のメモリアレイにおける読み書きモジュール及び第1のメモリアレイにおける転送モジュールに基づいてデータ伝送領域とデータインタラクションを行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送領域に隣接して設けられた記憶回路であって、前記記憶回路は、
前記データ伝送領域に平行するように設けられた少なくとも1つの記憶構造を含み、各前記記憶構造は、第1の方向に隣接して設けられた第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイを含み、前記第1のメモリアレイと前記データ伝送領域との距離が前記第2のメモリアレイと前記データ伝送領域との距離より小さく、前記第1の方向が前記データ伝送領域に近接する方向であり、
前記第1のメモリアレイには、読み書きモジュール及び転送モジュールが含まれ、前記第2のメモリアレイには、読み書きモジュールが含まれ、前記第1のメモリアレイが前記第1のメモリアレイにおける読み書きモジュールに基づいて、前記データ伝送領域とデータインタラクションを行い、前記第2のメモリアレイが前記第2のメモリアレイにおける読み書きモジュール及び前記第1のメモリアレイにおける前記転送モジュールに基づいて前記データ伝送領域とデータ伝送を行う、記憶回路。
【請求項2】
前記第1のメモリアレイ及び前記第2のメモリアレイにおいて、前記第1の方向に連続的に設けられた偶数個の記憶ブロックが含まれ、かつ隣接する2つずつの重複しない前記記憶ブロックが1つの前記読み書きモジュールを共用し、前記読み書きモジュールが対応する2つの前記記憶ブロックの間に設けられる、請求項1に記載の記憶回路。
【請求項3】
前記記憶ブロックは、前記第1の方向に垂直する第2の方向に連続的に設けられた複数の記憶サブブロックをさらに含み、前記複数の記憶サブブロックは同じ前記読み書きモジュールを共用する、請求項2に記載の記憶回路。
【請求項4】
前記第1のメモリアレイにおける前記読み書きモジュールと前記第2のメモリアレイにおける前記読み書きモジュールは共に第1の方向に沿って配列され、前記第1の方向に垂直する第2の方向において、前記転送モジュールは前記読み書きモジュールの反対側に設けられる、請求項1又は請求項2に記載の記憶回路。
【請求項5】
各前記読み書きモジュールの反対側に1つの前記転送モジュールが設けられる、請求項4に記載の記憶回路。
【請求項6】
前記読み書きモジュール、前記転送モジュール及び前記データ伝送領域の間のデータ伝送導線は隣接する電源導線の間に設けられ、前記電源導線は電源信号を受信して伝送するように構成され、それにより前記第1のメモリアレイ及び前記第2のメモリアレイに前記電源信号を提供する、請求項1に記載の記憶回路。
【請求項7】
前記データ伝送導線は下位伝送導線及び上位伝送導線を含み、ここで、前記下位伝送導線はメモリアレイにおける下位データを伝送するように配置され、前記上位伝送導線は前記メモリアレイにおける上位データを伝送するように配置される、請求項6に記載の記憶回路。
【請求項8】
データ伝送領域に設けられたデータ伝送回路であって、
少なくとも2つのデータ伝送構造及び制御モジュールを含み、各前記データ伝送構造は少なくとも1つの請求項1~7のいずれか一項に記載の記憶回路に接続され、前記記憶回路のデータ読み書きに用いられるように配置され、
各前記データ伝送構造は記憶伝送端、バス伝送端及びインタラクティブ伝送端を含み、ここで、前記記憶伝送端は前記記憶回路に接続されるように配置され、前記バス伝送端はデータバスに接続されるように配置され、前記インタラクティブ伝送端は他の前記データ伝送構造に接続されるように配置され、
前記記憶伝送端から入力されたデータは、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端を介して出力され、
前記バス伝送端から入力されたデータは、前記記憶伝送端又は前記インタラクティブ伝送端を介して出力され、
前記インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、前記バス伝送端又は前記記憶伝送端を介して出力され、ここで、前記インタラクティブ伝送端から入力されたデータは他の前記データ伝送構造における前記バス伝送端又は前記記憶伝送端を介して入力されたデータであり、
前記制御モジュールは、前記データ伝送構造に接続されて、所属するメモリから提供された入力制御信号及び調整制御信号を受信し、前記制御モジュールは、前記調整制御信号に基づいて、前記入力制御信号に遅延出力を行うことにより、前記入力制御信号に対応する出力制御信号を生成し、前記入力制御信号及び前記出力制御信号は前記データ伝送構造のデータ伝送経路を指示するように配置される、データ伝送回路。
【請求項9】
前記データ伝送構造は、
少なくとも1つの入力データ及び前記入力制御信号を受信し、前記入力制御信号に基づいて、前記入力制御信号に対応する前記入力データを出力するように配置される入力ユニットと、
前記入力ユニットから出力された前記入力データ及び少なくとも1つの前記出力制御信号を受信し、前記出力制御信号で表した有効なポートに基づいて前記入力データを出力するように配置される出力ユニットと、
前記出力ユニットに接続され、前記出力ユニットから出力された前記入力データをラッチするように配置されるラッチユニットとを含む、請求項8に記載のデータ伝送回路。
【請求項10】
前記入力ユニットは、
複数の入力コントローラを含み、各前記入力コントローラが前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端に対応し、
各前記入力コントローラが対応する前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端の前記入力データ及び前記入力制御信号を受信するように配置され、
前記入力コントローラが、前記入力制御信号に基づいてオンにされ、前記入力データを出力するように配置される、請求項9に記載のデータ伝送回路。
【請求項11】
前記出力ユニットは、
複数の出力コントローラを含み、各前記出力コントローラが前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端に対応し、
各前記出力コントローラが対応する前記記憶伝送端、前記バス伝送端又は前記インタラクティブ伝送端の前記入力ユニットから出力した前記入力データ及び前記出力制御信号を受信するように配置され、
前記出力コントローラが、前記出力制御信号に基づいてオンにされ、前記入力データを出力するように配置される、請求項9に記載のデータ伝送回路。
【請求項12】
前記データ伝送構造は、
少なくとも1つの前記入力制御信号を受信し、前記入力制御信号に対応するゲートパルスを生成するように配置される入力選択ユニットであって、前記ゲートパルスが前記入力制御信号で表した有効なポートに対応し、かつ前記ゲートパルスと前記入力制御信号との間に選択遅延を有する入力選択ユニットと、
クロック端が前記入力選択ユニットに接続され、入力端が前記入力ユニットに接続され、出力端が前記出力ユニットに接続されるトリガユニットであって、前記ゲートパルスに基づいて、前記入力端が受信した前記入力データを前記出力端に伝送するように配置されるトリガユニットと、をさらに含む、請求項9に記載のデータ伝送回路。
【請求項13】
入力選択ユニットは、
少なくとも1つの前記入力制御信号を受信し、前記入力制御信号を受信すると、指示信号を生成するように配置されるトリガサブユニットと、
前記トリガサブユニットに接続され、前記指示信号に遅延を行うように配置される遅延サブユニットと、
前記遅延サブユニットに接続され、遅延された前記指示信号を前記ゲートパルスに変換するように配置される変換サブユニットとを含む、請求項12に記載のデータ伝送回路。
【請求項14】
前記データ伝送構造は反転ユニットをさらに含み、前記反転ユニットは前記トリガユニットと前記入力ユニットとの間に設けられ、反転制御信号に基づいて、前記入力データを出力し、又は前記入力データを反転して出力するように配置される、請求項12に記載のデータ伝送回路。
【請求項15】
前記反転ユニットは、
前記反転制御信号を受信して、前記反転制御信号に基づいて第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように配置される反転制御サブユニットと、
第1の選択サブユニット及び第2の選択サブユニットであって、第1の選択サブユニット及び第2の選択サブユニットが並列に接続された後、それらの入力端が前記入力データを受信するように配置され、それらの出力端が前記トリガユニットに接続される第1の選択サブユニット及び第2の選択サブユニットとを含み、
前記第1の選択サブユニットは、前記第1の制御信号に基づいてオンにされ、前記入力データを反転して出力するように配置され、
前記第2の選択サブユニットは、前記第2の制御信号に基づいてオンにされ、前記入力データを出力するように配置される、請求項14に記載のデータ伝送回路。
【請求項16】
前記記憶伝送端は、第1の伝送端、第2の伝送端、第3の伝送端及び第4の伝送端を含み、前記バス伝送端は、第5の伝送端及び第6の伝送端を含み、前記インタラクティブ伝送端は、第7の伝送端及び第8の伝送端を含み、
前記第1の伝送端、前記第2の伝送端と前記第3の伝送端、前記第4の伝送端はそれぞれ第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイに接続され、かつ前記第1の伝送端と前記第3の伝送端は下位ビットデータを伝送するように配置され、前記第2の伝送端と前記第4の伝送端は上位ビットデータを伝送するように配置され、前記第5の伝送端と前記第6の伝送端は所属する前記データ伝送構造と前記データバスとの間のデータインタラクティブ伝送に用いられるように配置され、前記第7の伝送端と前記第8の伝送端は2つの前記データ伝送構造の間のデータインタラクティブ伝送に用いられるように配置される、請求項8に記載のデータ伝送回路。
【請求項17】
前記第5の伝送端は所属する前記データ伝送構造と前記データバスとの間のデータインタラクティブ伝送に用いられるように配置され、
前記第6の伝送端は所属する前記データ伝送構造の前記データバスへの単方向データ伝送に用いられるように配置される、請求項16に記載のデータ伝送回路。
【請求項18】
請求項1~7のいずれか1項に記載の記憶回路を採用してメモリアレイの設置を行う、メモリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は2022年2月24日に中国特許庁提出され、出願番号が202210174060.Xで、発明名称が「記憶回路、データ伝送回路及びメモリ」の中国特許出願に基づいて出願し、かつ当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容はここで参考として本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は記憶回路、データ伝送回路及びメモリに関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0003】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory,DRAM)はデータ不揮発性、省電力、体積が小さく、及び機械的構造がないなどの特性を有し、移動機器の記憶機器として好適である。
【0004】
技術の進歩に伴い、消費者の移動機器に対する性能要求がますます高くなり、記憶機器の伝送速度は記憶機器が優れているかどうかを評価するキーパラメータとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示は記憶回路、データ伝送回路及びメモリを提供することにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させて、データ伝送の正確性を保証する。
【0006】
本開示の例示的な実施例において記憶回路が提供され、データ伝送領域に隣接して設けられ、データ伝送領域に平行するように設けられた少なくとも1つの記憶構造を含み、各記憶構造は、第1の方向に隣接して設けられた第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイを含む。第1のメモリアレイとデータ伝送領域との距離は、第2のメモリアレイとデータ伝送領域との距離よりも小さく、第1の方向はデータ伝送領域に近接する方向である。第1のメモリアレイには読み書きモジュール及び転送モジュールが含まれ、第2のメモリアレイには読み書きモジュールが含まれ、第1のメモリアレイは、第1のメモリアレイにおける読み書きモジュールに基づいて、データ伝送領域とデータインタラクションを行う。第2のメモリアレイは、第2のメモリアレイにおける読み書きモジュール及び第1のメモリアレイにおける転送モジュールに基づいてデータ伝送領域とデータインタラクションを行う。
【0007】
転送モジュールの設置によって、第2のメモリアレイへのデータの読み書きは、データが第1のメモリアレイの読み書きモジュールの転送を経過することを回避し、それにより第1のメモリアレイと第2のメモリアレイのデータ伝送経路を分離し、その後は第1のメモリアレイと第2のメモリアレイにおけるデータを交互に読み書くことを実現することができ、さらに異なるメモリアレイのデータの読み出し遅延の差を減少させ、遅延の長い読み出しデータが遅延の短い読み出しデータを遮断することを回避し、データ伝送のマージンを向上させる。また、第1のメモリアレイと第2のメモリアレイのデータ伝送経路を分離することにより、データ読み書きを行う過程において、データが書き込み過程に属するか読み出し過程に属するかを判断すれだけで、データの伝送方向を確認することができ、同じデータ伝送経路を使用する場合、煩雑なデータ経路判断プロセスを回避し、それによりより高いデータ伝送レート、及びデータ伝送の正確性を達成する。
【0008】
1つの例示的な実施例では、第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイにおいて、第1の方向に連続的に設けられた偶数個の記憶ブロックを含み、かつ隣接する2つずつの重複しない記憶ブロックが1つの読み書きモジュールを共用し、読み書きモジュールが対応する2つの記憶ブロックの間に設けられる。
【0009】
1つの例示的な実施例において、記憶ブロックは、第1の方向に垂直する第2の方向に連続的に設けられた複数の記憶サブブロックをさらに含み、複数の記憶サブブロックは同じ読み書きモジュールを共用する。
【0010】
1つの例示的な実施例において、第1のメモリアレイにおける読み書きモジュールと第2のメモリアレイにおける読み書きモジュールは共に第1の方向に沿って配列され、第1の方向に垂直する第2の方向において、転送モジュールは読み書きモジュールの反対側に設けられる。読み書きモジュールと転送モジュールを規則的に設けることにより、読み書きモジュールと転送モジュールとの間のデータ伝送導線は規則的に設けられることができ、最も短いデータ伝送導線を介して、データ伝送導線の抵抗を低減し、データ伝送のレート及び正確性を向上させる。
【0011】
1つの例示的な実施例において、各読み書きモジュールの反対側に1つの転送モジュールが設けられ、複数の転送モジュールの間の近距離伝送及びデータの多重転送により、データの伝送過程においてエラーが発生する可能性を低減させる。
【0012】
1つの例示的な実施例において、読み書きモジュール、転送モジュールとデータ伝送領域との間のデータ伝送導線は隣接する電源導線の間に設けられ、電源導線は、電源信号を受信して伝送し、第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイに電源信号を提供するように構成されている。データ伝送導線を電源導線の間に設けることで、メモリアレイが占有するレイアウト面積をさらに増大させることはない。
【0013】
1つの例示的な実施例において、データ伝送導線は下位伝送導線及び上位データ導線を含み、ここで、下位伝送導線はメモリアレイにおける下位データを伝送するように配置され、上位伝送導線はメモリアレイにおける上位データを伝送するように配置される。これにより、データの伝送効率及びデータ伝送の正確性をさらに向上させる。
【0014】
本開示の例示的な実施例において、データ伝送回路がさらに提供され、当該データ伝送回路は、データ伝送領域に設けられ、少なくとも2つのデータ伝送構造を含み、各データ伝送構造は少なくとも1つの上記実施例が提供する記憶回路に接続され、記憶回路のデータ読み書きを行うように配置される。各データ伝送構造は記憶伝送端、バス伝送端及びインタラクティブ伝送端を含み、ここで、記憶伝送端は記憶回路を接続するように配置され、バス伝送端はデータバスを接続するように配置され、インタラクティブ伝送端は他のデータ伝送構造を接続するように配置される。記憶伝送端から入力されたデータは、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、バス伝送端から入力されたデータは、記憶伝送端又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、バス伝送端又は記憶伝送端を介して出力される。ここで、インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、他のデータ伝送構造におけるバス伝送端又は記憶伝送端から入力されたデータである。制御モジュールは、データ伝送構造に接続されて、所属するメモリから提供された入力制御信号及び調整制御信号を受信する。制御モジュールは、調整制御信号に基づいて、入力制御信号に遅延出力を行うことにより、入力制御信号に対応する出力制御信号を生成するように配置され、入力制御信号及び出力制御信号はデータ伝送構造のデータ伝送経路を指示するように配置される。
【0015】
1つの例示的な実施例において、データ伝送構造は、少なくとも1つの入力データ及び入力制御信号を受信し、入力制御信号に基づいて、入力制御信号に対応する入力データを出力するように配置される入力ユニットと、入力ユニットから出力された入力データ及び少なくとも1つの出力制御信号を受信し、出力制御信号で表す有効なポートに基づいて入力データを出力するように配置される出力ユニットと、出力ユニットに接続され、出力ユニットから出力された入力データをラッチするように配置されるラッチユニットとを含む。
【0016】
1つの例示的な実施例において、入力ユニットは、複数の入力コントローラを含み、各入力コントローラが記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端に対応し、各入力コントローラが、対応する記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端の入力データ及び入力制御信号を受信するように配置され、入力コントローラが、入力制御信号に基づいて導通され、入力データを出力するように配置される。
【0017】
1つの例示的な実施例において、出力ユニットは、複数の出力コントローラを含み、各出力コントローラが記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端に対応し、各出力コントローラが、対応する記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端の入力ユニットから出力した入力データ及び出力制御信号を受信するように配置され、出力コントローラは、出力制御信号に基づいて導通され、入力データを出力するように配置される。
【0018】
1つの例示的な実施例において、データ伝送構造はさらに、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号に対応するストロボパルスを生成するように配置される入力選択ユニットであって、ストロボパルスが入力制御信号で表す有効なポートに対応し、かつストロボパルスと入力制御信号との間に選択遅延が有する入力選択ユニットと、クロック端が入力選択ユニットに接続され、入力端が入力ユニットに接続され、出力端が出力ユニットに接続されるトリガユニットであって、ストロボパルスに基づいて、入力端が受信した入力データを出力端に伝送するように配置されるトリガユニットとを含む。
【0019】
1つの例示的な実施例において、入力選択ユニットは、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号を受信すると、指示信号を生成するように配置されるトリガサブユニットと、トリガサブユニットに接続され、指示信号を遅延するように配置される遅延サブユニットと、遅延サブユニットに接続され、遅延された指示信号をストロボパルスに変換するように配置される変換サブユニットとを含む。
【0020】
いくつかの実施例において、データ伝送構造はさらにトリガユニットと入力ユニットとの間に設けられた反転ユニットをさらに含み、反転ユニットは、反転制御信号に基づいて、入力データを出力し、又は入力データを反転して出力するように配置される。
【0021】
1つの例示的な実施例において、反転ユニットは、反転制御信号を受信して、反転制御信号に基づいて第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように配置される反転制御サブユニットと、並列に接続された後、入力端が入力データを受信するように配置され、出力端がトリガユニットに接続される第1の選択サブユニット及び第2の選択サブユニットとを含み、第1の選択サブユニットは、第1の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを反転して出力するように配置される。第2の選択サブユニットは、第2の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを出力するように配置される。
【0022】
1つの例示的な実施例において、記憶伝送端は、第1の伝送端、第2の伝送端、第3の伝送端及び第4の伝送端を含む。バス伝送端は、第5の伝送端及び第6の伝送端を含む。インタラクティブ伝送端は、第7の伝送端及び第8の伝送端を含む。 第1の伝送端、第2の伝送端と第3の伝送端、第4の伝送端はそれぞれ第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイに接続され、かつ第1の伝送端と第3の伝送端は下位ビットデータを伝送するように配置され、第2の伝送端と第4の伝送端は上位ビットデータを伝送するように配置される。第5の伝送端と第6の伝送端は、所属するデータ伝送構造とデータバスとの間のデータインタラクション伝送を行うように配置される。第7の伝送端と第8の伝送端は2つのデータ伝送構造の間のデータインタラクション伝送を行うように配置される。
【0023】
1つの例示的な実施例において、第5の伝送端は、所属するデータ伝送構造とデータバスとの間のデータインタラクション伝送を行うように配置され、第6の伝送端は所属するデータ伝送構造のデータバスへの単方向データ伝送を行うように配置される。
【0024】
本開示の例示的な実施例はメモリをさらに提供し、上記実施例に係る記憶回路を採用してメモリアレイの設置を行うことにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させて、データ伝送の正確性を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本開示の一部を構成する図面は本開示のさらなる理解を提供するために用いられ、本開示の模式的な実施例及びその説明は本開示を説明するために用いられ、本開示を不当に限定するものではない。図面において、
【
図1】本開示の1つの実施例に係る記憶回路の仮想の構成模式図である。
【
図2】本開示の1つの実施例に係る記憶回路の具体的な構成模式図である。
【
図3】本開示の1つの実施例に係る記憶回路の他の具体的な構成模式図である。
【
図4】本開示の他の実施例に係るデータ伝送回路の構成模式図である。
【
図5】本開示の他の実施例に係る制御モジュールの具体的な構成模式図である。
【
図6】本開示の他の実施例に係るデータ伝送構造の具体的な接続方式の模式図である。
【
図7】本開示の他の実施例に係るデータを読み出すときのデータ伝送構造の具体的な構成模式図である。
【
図8】本開示の他の実施例に係るデータを書き込むときのデータ伝送構造の具体的な構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下は本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例における技術案を明確で、完全に説明し、明らかに、説明された実施例は本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者が創造的労働をしない前提で獲得した全ての他の実施例は、いずれも本開示が保護する範囲に属する。説明すべきものとして、衝突しない場合、本開示における実施例及び実施例における特徴は互いに任意に組み合わられせることができる。
【0027】
図1は本実施例に係る記憶回路の仮想の構成模式図であり、
図2は本実施例に係る記憶回路の具体的な構成模式図であり、
図3は本実施例に係る記憶回路の他の具体的な構成模式図であり、以下に図面を参照して本実施例に係る記憶回路をさらに詳細に説明し、具体的には以下のとおりである。
【0028】
図1を参照し、記憶回路は、データ伝送領域100に隣接して設けられ、
データ伝送領域100と平行に設けられた少なくとも1つの記憶構造400を含み、各記憶構造400は、第1の方向Xに隣接して設けられた第1のメモリアレイ401及び第2のメモリアレイ402を含む。ここで、第1の方向Xはデータ伝送領域100に近接する方向であり、かつ第1のメモリアレイ401とデータ伝送領域100との距離は、第2のメモリアレイ402とデータ伝送領域100との距離よりも小さく、つまり同じ記憶構造400において、第1のメモリアレイ401がデータ伝送領域100に近接して設けられ、第2のメモリアレイ402がデータ伝送領域100から離れて設けられる。
【0029】
第1のメモリアレイ401は、読み書きモジュール410及び転送モジュール420を含み、第1のメモリアレイ401が第1のメモリアレイ401における読み書きモジュール410に基づいてデータ伝送領域とデータインタラクションを行う。第2のメモリアレイ402は、読み書きモジュール410を含み、第2のメモリアレイ402が第2のメモリアレイ402における読み書きモジュール410及び第1のメモリアレイ401における転送モジュール420に基づいてデータ伝送領域100とデータインタラクションを行う。
【0030】
すなわち本開示の実施例において、読み書きモジュール410は、所属するメモリアレイにおける記憶ユニットと直接インタラクションするように配置され、データ読み書き過程において、データ伝送領域100から書き込まれた入力は、メモリアレイにおける複数の読み書きモジュール410を介して伝えられ、それによりメモリアレイにおける異なる記憶ユニットへの書き込みを実現する。データ伝送領域100から距離が遠いメモリアレイに対して、データ伝送領域100から距離が近いメモリアレイに転送モジュール420を設けることにより、データを対応するメモリアレイに迅速かつ正確に伝えることを実現する。
【0031】
具体的には、転送モジュール420の設置によって、第2のメモリアレイ402へのデータ読み書きは、データが第1のメモリアレイ401の読み書きモジュール410の転送を経過することを回避し、それにより第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のデータ伝送経路を分離し、その後は第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402におけるデータを交互に読み書くことを実現することができ、さらに異なるメモリアレイのデータの読み出し遅延の差を減少させ、遅延の長い読み出しデータが遅延の短い読み出しデータを遮断することを回避し、データ伝送のマージンを向上させる。また、第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のデータ伝送経路を分離することにより、データ読み書きを行う過程において、データが書き込み過程に属するか読み出し過程に属するかを判断すれだけで、データの伝送方向を確認することができ、同じデータ伝送経路を使用する場合、煩雑なデータ経路判断プロセスを回避し、それによりより高いデータ伝送レート、及びデータ伝送の正確性を達成する。
【0032】
図2を参照し、本実施例において、第1のメモリアレイ401及び第2のメモリアレイにおいて、第1の方向Xに連続的に設けられた偶数個の記憶ブロック430を含み、かつ隣接する2つずつの重複しない記憶ブロックが1つの読み書きモジュール410を共用し、読み書きモジュール410が、対応する2つの記憶ブロック430の間に設けられる。
【0033】
具体的には、各記憶ブロック430には複数の記憶ユニットが含まれ、記憶ブロック430は隣接して設けられた読み書きモジュール410を介してデータの読み書きを行う。より具体的には、記憶ブロック430には複数のワード線及び複数のビット線を含み、各記憶ユニットがいずれも1つのワード線及び1つのビット線に対応し、特定のワード線及びビット線を導通することにより、記憶ブロック430における目標記憶ユニットが読み書きモジュール410に接続され、さらに読み書きモジュール410が記憶ブロック430における異なる記憶ユニットに対するデータ読み書きを実現する。
【0034】
図2及び
図3を参照すると、いくつかの実施例において、第1のメモリアレイ401における読み書きモジュール410と第2のメモリアレイ402における読み書きモジュールは共に第1の方向Xに沿って配列され、第1の方向Xに垂直する第2の方向において、転送モジュール420は読み書きモジュール410の反対側に設けられる。読み書きモジュール410と転送モジュール420を規則的に設けることにより、読み書きモジュール410と転送モジュール420との間のデータ伝送導線は規則的に設けられることができ、最も短いデータ伝送導線を介して、データ伝送導線の抵抗を低減し、データ伝送のレート及び正確性を向上させる。
【0035】
さらに、本実施例において、各読み書きモジュール410の反対側に転送モジュール420が設けられ、複数の転送モジュール420の間の近距離伝送及びデータの多重転送により、データの伝送過程においてエラーが発生する可能性を低減させる。
【0036】
説明すべきものとして、本実施例の図面における各読み書きモジュール410の反対側に転送モジュール420が設けられることは、本実施例を限定するものではなく、他の実施例において、転送モジュールの数を相応に減少させることができ、依然として上記技術的効果を実現することができる。
【0037】
具体的な回路設計において、読み書きモジュール410、転送モジュール420とデータ伝送領域100との間のデータ伝送導線は隣接する電源導線の間に設けられ、電源導線は電源信号を受信して伝送し、第1のメモリアレイ401及び第2のメモリアレイ402に電源信号を提供するために用いられる。
【0038】
具体的には、第1のメモリアレイ401及び第2のメモリアレイ402における各記憶ユニットのデータ読み書きプロセスはいずれも充放電の過程を行う必要があり、記憶ユニットに対する充電はメモリの内部電源を利用する必要があり、すなわち記憶ユニットのレイアウトの設計過程において、対応する電源ネットワークを設けられて内部電源を接続する必要があり、電源ネットワークは異なる方向に沿って延伸する電源導線を含み、データ伝送導線を電源導線の間に設けられ、電源導線をシールド線として利用することができ、隣接するデータ伝送導線の間のデータ干渉を抑制するとともに、他のシールド線を追加する必要がなく、他のレイアウトを追加する必要がない。
【0039】
また、いくつかの実施例において、
図2及び
図3を参考し、データ伝送導線はさらに下位伝送導線及び上位データ導線を含み、ここで、下位伝送導線はメモリアレイにおける下位データを伝送するために用いられ、上位伝送導線はメモリアレイにおける上位データを伝送するために用いられる。
【0040】
1つの例において、メモリアレイが16bitのデータを一度に伝送すると、このとき、下位伝送導線は1~8bitのデータを伝送するために用いられ、上位データ導線が9~16bitのデータを伝送するために用いられる。また、いくつかの実施例において、メモリアレイが一度に8bitのデータを伝送するとき、下位伝送導線及び上位伝送導線は異なるメモリアレイに記憶されたデータを伝送するために用いられ、すなわち下位伝送導線及び上位伝送導線は、並列のデータ伝送導線としてデータ伝送を行うことにより、データの伝送効率及びデータ伝送の正確性をさらに向上させる。
【0041】
いくつかの実施例において、
図3を参照し、記憶ブロック430は、第1の方向Xに垂直する第2の方向に連続的に設けられた複数の記憶サブブロック440をさらに含み、複数の記憶サブブロック440は同じ読み書きモジュール410を共用し、すなわちデータ伝送領域100と平行する方向に設けられた同じ記憶ブロック430に属する複数の記憶サブブロック440は、隣接して設けられた読み書きモジュール410を共用する。
【0042】
説明すべきものとして、本実施例では、1つの記憶構造400に第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のみが含まれることを例として説明する。実際の応用において、記憶構造400にさらに第3のメモリアレイを含んでもよく、このとき、第1のメモリアレイと第2のメモリアレイに対応する転送モジュール420を設けられ、それにより第3のメモリアレイのデータ読み書きを実現する。それに応じて、第4のメモリアレイなどをさらに設けることができる。つまりメモリアレイごとに異なるデータ伝送経路を設計する具体的な実施形態は、いずれも本特許の保護範囲に属するべきである。
【0043】
説明すべきものとして、本実施例では、平行に設けられた1つの記憶構造400を例として説明したが、本実施例を限定するものではなく、他の実施例において、第1の方向Xにさらに複数の記憶構造を含み、かつ各記憶構造のデータ伝送方式は上記例示した記憶構造と同じである。
【0044】
本実施例では、転送モジュール420の設置によって、第2のメモリアレイ402へのデータ読み書くは、データが第1のメモリアレイ401の読み書きモジュール410の転送を経過することを回避し、それにより第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のデータ伝送経路を分離し、その後は第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402におけるデータを交互に読み書くことを実現することができ、それにより異なるメモリアレイのデータの読み出し遅延の差を減少させ、遅延の長い読み出しデータが遅延の短い読み出しデータを遮断することを回避し、データ伝送のマージンを向上させる。また、第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のデータ伝送経路を分離することにより、データ読み書きを行う過程において、データが書き込み過程に属するか読み出し過程に属するかを判断すれだけで、データの伝送方向を確認することができ、同じデータ伝送経路を使用する場合、煩雑なデータ経路判断プロセスを回避し、それによりより高いデータ伝送レート、及びデータ伝送の正確性を達成する。
【0045】
本実施例に係る各ユニットはいずれも論理ユニットであり、実際の応用において、1つの論理ユニットは1つの物理ユニットであってもよく、1つの物理ユニットの一部であってもよく、複数の物理ユニットの組み合わせで実現されてもよい。また、本開示の革新的な部分を強調するために、本実施例において本開示に記載の技術的問題の解決にあまり関係のないユニットを導入しないが、本実施例において他のユニットが存在しないことを意味するものではない。
【0046】
説明すべきものとして、上記実施例が提供する記憶回路に開示された特徴は、衝突しない場合に任意に組み合わせることができ、新たな記憶回路の実施例を得ることができる。
【0047】
本開示の他の実施例は、データ伝送回路を提供し、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させる。
【0048】
図4は本実施例に係るデータ伝送回路の構成模式図であり、
図5は本実施例に係る制御モジュールの具体的な構成模式図であり、
図6は本実施例に係るデータ伝送構造の具体的な接続方式の模式図であり、
図7は本実施例に係るデータを読み出すときのデータ伝送構造の具体的な構成模式図であり、
図8は本実施例に係るデータを書き込むときのデータ伝送構造の具体的な構成模式図であり、以下に図面を参照して本実施例に係るデータ伝送回路をさらに詳細に説明し、具体的には以下のとおりである。
【0049】
図4を参照し、データ伝送回路は、データ伝送領域100に設けられて、
少なくとも2つのデータ伝送構造101を含み、各データ伝送構造は少なくとも1つの上記実施例が提供する記憶回路に接続され、記憶回路のデータ読み書きに用いられる。
【0050】
各データ伝送構造は記憶伝送端111、バス伝送端112及びインタラクティブ伝送端113を含み、ここで、記憶伝送端111は記憶領域102を接続するために用いられ、バス伝送端112はデータバス103を接続するために用いられ、インタラクティブ伝送端113は他のデータ伝送構造のインタラクティブ伝送端113を接続するために用いられる。
【0051】
ここで、記憶伝送端111から入力されたデータは、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、バス伝送端112から入力されたデータは、記憶伝送端111又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、インタラクティブ伝送端113から入力されたデータは、バス伝送端112又は記憶伝送端111を介して出力され、インタラクティブ伝送端113から入力されたデータは他のデータ伝送構造101におけるバス伝送端112又は記憶伝送端111から入力されたデータである。
【0052】
制御モジュール104は、データ伝送構造101に接続されて、所属するメモリから提供された入力制御信号及び調整制御信号を受信する。
【0053】
図5と併せて
図4を参照し、制御モジュール104は、調整制御信号に基づいて、入力制御信号に遅延出力を行うことにより、入力制御信号に対応する出力制御信号を生成するように配置され、入力制御信号及び出力制御信号はデータ伝送構造101のデータ伝送経路を指示するために用いられる。
【0054】
ここで、調整制御信号はデータ伝送回路が所属するメモリに基づいて生成され、対応する入力制御信号と出力制御信号との間の遅延を制御するために用いられる。
【0055】
制御モジュール104により2つのデータ伝送構造101のデータ伝送経路を制御することで、異なるデータ伝送構造が交互にデータを伝送し、同じデータ伝送構造101に対応し、異なる記憶領域102のデータ伝送を実現することができ、多経路データの交互伝送により、データ伝送がよりコンパクトになり、それによりメモリのデータ伝送効率を向上させる。
【0056】
説明すべきものとして、他の実施例において、データ伝送構造の数は2より大きい任意の偶数であってもよく、2つずつのデータ伝送構造の間に上記データ伝送回路を構成し、それによりメモリのデータ伝送効率のさらなる向上を実現する。
【0057】
具体的には、入力制御信号と出力制御信号との間の信号遅延は調整制御信号により制御され、それは出力側が予め設定されたタイミングに対して早めに開く又は遅れて開くことを回避することに有利であり、データ伝送構造が対応する入力データを正確に出力することを保証する。いくつかの実施例において、
図4及び
図6を参照し、記憶伝送端111は、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dを含む。バス伝送端112は、第5の伝送端E及び第6の伝送端Fを含む。インタラクティブ伝送端113は、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを含む。
【0058】
第1の伝送端A、第2の伝送端Bと第3の伝送端C、第4の伝送端Dは、所属するメモリの異なる記憶領域102に接続され、かつ第1の伝送端Aと第3の伝送端Cは下位データを伝送するように配置され、第2の伝送端Bと第4の伝送端Dは上位データを伝送するように配置される。第5の伝送端Eと第6の伝送端Fは、所属するデータ伝送構造101とデータバス103との間のデータインタラクション伝送に用いられる。第7の伝送端Gと第8の伝送端Hは2つのデータ伝送構造101の間のデータインタラクション伝送に用いられる。
【0059】
説明すべきものとして、第1の伝送端Aと第2の伝送端Bに対して、同じデータの上位データと下位データを伝送するために用いられてもよく、例えば16ビットデータの伝送に対して、第1の伝送端Aは下位8ビットのデータを伝送するために用いられ、第2の伝送端Bは上位8ビットのデータを伝送するために用いられる。第1の伝送端Aと第2の伝送端Bは異なるデータを伝送するために用いられてもよく、例えば8ビットデータの伝送に対して、第1の伝送端Aと第2の伝送端Bは異なるデータを伝送するために用いられる。
【0060】
さらに、いくつかの実施例において、第5の伝送端Eは所属するデータ伝送構造101とデータバス103との間のデータインタラクション伝送に用いられ、第6の伝送端Fは所属するデータ伝送構造101のデータバス103への単方向データ伝送に用いられる。第5の伝送端E及び第6の伝送端Fへの特別な設定により、データがデータバス103を介してデータ伝送構造101に入力されるとき、第5の伝送端Eを介してのみデータ入力が可能になり、第5の伝送端EにECCモジュールを設けることによりデータのオンチップECC(on die ECC)に対する検出を完了することができ、上記データ伝送回路を使用してデータ伝送を行う場合、ECC検出に必要な回路レイアウト設置を追加することはない。
【0061】
いくつかの実施例において、
図6と併せて
図5を参照し、入力制御信号は、Sel A、Sel B、Sel C、Sel D、Sel E、Sel F、Sel G及びSel Hを含む。出力制御信号は、Drv A、Drv B、Drv C、Drv D、Drv E、Drv F、Drv G及びDrv Hを含む。
【0062】
ここで、第1の伝送端Aに対応する入力制御信号はSel Aであり、出力制御信号はDrv Aである。第2の伝送端Bに対応する入力制御信号はSel Bであり、出力制御信号はDrv Bである。第3の伝送端Cに対応する入力制御信号はSel Cであり、出力制御信号はDrv Cである。第4の伝送端Dに対応する入力制御信号はSel Dであり、出力制御信号はDrv Dである。第5の伝送端Eに対応する入力制御信号はSel Eであり、出力制御信号はDrv Eである。第6の伝送端Fに対応する入力制御信号はSel Fであり、出力制御信号はDrv Fである。第7の伝送端Gに対応する入力制御信号はSel Gであり、出力制御信号はDrv Gである。第8の伝送端Hに対応する入力制御信号はSel Hであり、出力制御信号はDrv Hである。
【0063】
図4及び
図6を参照し、記憶伝送端111から入力されたデータは、バス伝送端112を介して出力されるか又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、すなわち第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dから読み出されたデータは、第5の伝送端E及び第6の伝送端Fを介して読み出されるか又は第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して読み出される。
【0064】
バス伝送端112から入力されたデータは、記憶伝送端111を介して出力されるか又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、すなわち第5の伝送端Eから書き込むデータは、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dを介して書き込まれるか又は第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して書き込まれる。
【0065】
インタラクティブ伝送端113から入力されたデータは、バス伝送端112を介して出力されるか又は記憶伝送端111を介して出力され、すなわち第7の伝送端G及び第8の伝送端Hから入力されたデータは、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dを介して書き込まれるか又は第5の伝送端E及び第6の伝送端Fを介して読み出される。
【0066】
図7及び
図8を参考し、データ伝送構造101は、少なくとも1つの入力データ及び入力制御信号を受信し、入力制御信号に基づいて、入力制御信号に対応する入力データを出力するように配置される入力ユニット201と、
入力ユニット201から出力された入力データ及び少なくとも1つの出力制御信号を受信し、出力制御信号で表す有効なポートに基づいて入力データを出力するように配置される出力ユニット203と、
出力ユニット203に接続され、出力ユニット203から出力された入力データをラッチするように配置されるラッチユニット204とを含む。
【0067】
入力ユニット201は、複数の入力コントローラ211を含み、各入力コントローラ211が記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113に対応し、各入力コントローラ211が対応する記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113の入力データ及び入力制御信号を受信するように配置され、入力コントローラ211が、入力制御信号に基づいて対応するポートを導通し、これにより対応するポートの入力データを出力するように配置される。
【0068】
具体的には、データの読み出しに対して、
図7を参照し、読み出しデータは第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C又は第4の伝送端Dを介して当該データ伝送構造101に接続された記憶領域のデータを読み出し、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101に接続された記憶領域のデータを読み出してもよい。
【0069】
ここで、第1の伝送端Aの入力データData Aは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Aにより制御され、入力制御信号Sel Aを受信すると、第1の伝送端Aの入力データData Aを出力する。第2の伝送端Bの入力データData Bは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Bにより制御され、入力制御信号Sel Bを受信すると、第2の伝送端Bの入力データData Bを出力する。第3の伝送端Cの入力データData Cは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Cにより制御され、入力制御信号Sel Cを受信すると、第3の伝送端Cの入力データData Cを出力する。第4の伝送端Dの入力データData Dは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Dにより制御され、入力制御信号Sel Dを受信すると、第4の伝送端Dの入力データData Dを出力する。第7の伝送端Gの入力データData Gは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Gにより制御され、入力制御信号Sel Gを受信すると、第7の伝送端Gの入力データData Gを出力する。第8の伝送端Hの入力データData Hは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Hにより制御され、入力制御信号Sel Hを受信すると、第8の伝送端Hの入力データData Hを出力する。
【0070】
具体的には、データの書き込みに対して、
図8を参照し、書き込みデータは第5の伝送端Eを介して当該データ伝送構造101に書き込まれ、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101により受信された書き込みデータを書き込んでもよい。
【0071】
ここで、第5の伝送端Eの入力データData Eは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Eにより制御され、入力制御信号Sel Eを受信すると、第5の伝送端Eの入力データData Eを出力する。第7の伝送端Gの入力データData Gは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Gにより制御され、入力制御信号Sel Gを受信すると、第7の伝送端Gの入力データData Gを出力する。第8の伝送端Hの入力データData Hは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Hにより制御され、入力制御信号Sel Hを受信すると、第8の伝送端Hの入力データData Hを出力する。
【0072】
いくつかの実施例において、さらにマスクユニット202をさらに含み、前記マスクユニット202は第5の伝送端Eの入力データData Eに基づいてマスクデータDMを生成するように配置され、マスクデータDMは第5の伝送端Eに対応する入力コントローラ211を介してデータ入力を行うことにより、データバス103上のデータに対する選択入力を実現する。
【0073】
具体的には、メモリはデータマスク機能及びデータ反転機能を含み、データマスクが有効である場合、対応する8ビットのデータが書き込まれず、書き込まれた8ビットのデータにおいて1は過半数を占める場合、伝送チャネルが1よりも0の方を伝送することが省電力である場合、書き込まれた8ビットのデータを反転する。同時にデータマスク(data mask,DM)とデータ反転(databus inversion,DBI)機能をオンにする場合、データマスク信号とデータ反転信号はいずれも同じデータポートを利用する必要があるため、データマスク信号とデータ反転信号のうちの1つの信号を選択し入力することしかできず、本開示は入力データ反転信号を選択し、つまり、データ書き込みを行うとき、入力データはデータ反転信号と共にデータ伝送構造に伝送され、データ反転信号が有効であるとき、同期入力を表す入力データData Eは反転する必要があり、入力データData Eを書き込まなければ反転する必要がなく、したがって、データ反転信号が有効であることはさらに入力データData Eを書き込む必要があることを表す。データ反転信号が無効であるとき、入力データが正常に入力されば、入力データにおける0は過半数を占めるべきであり、すなわち、データ反転信号が無効であるとき、入力データにおける0が半数又は半数以上を占めるか否かを検出する必要があり、半数又は半数以上を占めると、データ反転を経ず正常に入力され、0が少数を占めて1が過半数を占めると、この時に入力データが表すのはデータマスク信号が有効であり、対応する8ビットの入力データを遮断し、メモリアレイに記憶しないことを説明する。
【0074】
すなわち、データ反転信号が有効である場合、第5の伝送端Eは書き込む対象としての8ビットの生データを受信し、反転ユニット207は反転制御信号DBIを受信し、この時の反転制御信号DBIはデータ反転信号が有効であることを表し、例えば反転制御信号DBIが1であり、かつ入力ユニット201が入力したデータを反転して出力ユニット203に出力する。データ反転信号が無効である場合、Data Eの内容に基づいて第5の伝送端Eが書き込む対象としての8ビットの生データ又はマスクデータDMを受信することを確定し、具体的には、データ反転信号が無効である場合、マスクユニット202を介して入出力Data Eをコンパイルし、データマスク信号が有効であるか否かを判断し(有効が1であり、無効が0であると仮定する)、データマスクDMが有効であることを表すと、8ビットの生データを書き込む必要がないと説明し、この時に第5の伝送端EはマスクデータDMを受信し、データマスクDMが無効を表すと、8ビットの生データを書き込む必要があることを表し、この時に第5の伝送端Eは入力データData Eを受信する。
【0075】
説明すべきこととして、任意のデータ伝送構造は対応する第5の伝送端Eが入力するデータのみを反転させ、つまりデータ書き込みを行う場合、反転制御サブユニット221が受信した反転制御信号DBIは、入力データData Eに対応する反転制御信号のみであり、入力データData G及びData Hに対応する反転制御信号ではない。これは第7の入力端Sel G及び第8の入力端Sel Hによって入力されたデータ、つまりデータバス103が他のデータ伝送構造を介して入力されたデータに対して、この時に入力データが他のデータ伝送構造の反転ユニット207において上記データ反転過程を完了したためである。
【0076】
出力ユニット203は、複数の出力コントローラ212を含み、各出力コントローラ212が記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113に対応し、各出力コントローラ212が対応する記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113の入力データ及び出力制御信号を受信するように構成され、出力コントローラ212が、出力制御信号に基づいてオンにされ、これにより入力データを出力するように構成される。
【0077】
具体的には、データの読み出しに対して、
図7を参照し、読み出しデータは第5の伝送端E又は第6の伝送端Fを介してデータバス103に読み出され、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hにより他のデータ伝送構造101に読み出され、最終的に他のデータ伝送構造101に対応する第5の伝送端E又は第6の伝送端Fを介して対応する他のデータバス103に読み出される。
【0078】
ここで、第5の伝送端Eに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Eにより制御され、出力制御信号Drv Eを受信すると、データを第5の伝送端Eを介して出力する。第7の伝送端Gに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Gにより制御され、出力制御信号Drv Gを受信すると、データを第7の伝送端Gを介して出力する。第8の伝送端Hに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Hにより制御され、出力制御信号Drv Hを受信すると、データを第8の伝送端Hを介して出力する。
【0079】
具体的には、データの書き込みに対して、
図8を参照し、書き込みデータは第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C又は第4の伝送端Dを介して当該データ伝送構造101に接続された記憶領域に書き込まれ、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101に接続された記憶領域に書き込まれてもよい。
【0080】
ここで、第1の伝送端Aに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Aにより制御され、出力制御信号Drv Aを受信すると、データを第1の伝送端Aにより出力する。第2の伝送端Bに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Bにより制御され、出力制御信号Drv Bを受信すると、データを第2の伝送端Bにより出力する。第3の伝送端Cに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Cにより制御され、出力制御信号Drv Cを受信すると、データを第3の伝送端Cにより出力する。第4の伝送端Dに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Dにより制御され、出力制御信号Drv Dを受信すると、データを第4の伝送端Dにより出力する。第7の伝送端Gに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Gにより制御され、出力制御信号Drv Gを受信すると、データを第7の伝送端Gにより出力する。第8の伝送端Hに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Hにより制御され、出力制御信号Drv Hを受信すると、データを第8の伝送端Hにより出力する。
【0081】
本実施例において、ラッチユニット204は、端から端まで接続された第1のインバータ214及び第2のインバータ213を含み、かつ第1のインバータ214の入力端及び第2のインバータ213の出力端が出力ユニット203の出力端と並列接続され、ラッチユニット204を介して出力ユニット203の出力端と並列接続されることにより、出力ユニット203が出力したデータの保存を実現する。説明すべきものとして、他の実施例において、ラッチユニットは、端から端まで接続された第1のインバータ及び第2のインバータを含み、かつ第1のインバータの入力端及び第2インバータの出力端が入力ユニットの出力ポートと直列接続され、ラッチユニットを介して出力ユニットの出力端と直列接続されることにより、出力ユニットの出力データに対する反転ラッチを実現し、後続にインバータに直列接続することにより、出力ユニットの出力データの保存を実現する。
【0082】
いくつかの実施例において、さらにデータの入力を遅延することにより、データが多重伝送過程における正確性をさらに保証する。
【0083】
具体的には、データ伝送構造は、
図7及び
図8を参照し、入力選択ユニット205及びトリガユニット206をさらに含む。
【0084】
ここで、入力選択ユニット205は、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号に対応するゲートパルスを生成し、ゲートパルスが入力制御信号が表した有効なポートに対応し、かつゲートパルスと入力制御信号との間に選択遅延を有する。トリガユニット206は、クロック端に入力選択ユニット205が接続され、入力端に入力ユニット201が接続され、出力端に出力ユニット203が接続され、ゲートパルスに基づいて、入力端で受信された入力データを出力端に伝送するように構成される。
【0085】
入力選択ユニット205は、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号を受信すると、指示信号を生成するように構成されるトリガサブユニット215と、トリガサブユニット215に接続され、指示信号に遅延を行うように構成される遅延サブユニット216と、遅延サブユニット216に接続され、遅延された指示信号をゲートパルスに変換するように構成される変換サブユニット217とを含む。
【0086】
遅延サブユニット216を介して指示信号に遅延を行い、データ伝送構造が対応する入力データを正確に出力することを保証する。遅延サブユニット216の具体的な遅延パラメータは遅延サブユニット216が属するメモリに基づいて設定され、いくつかの実施例において、遅延サブユニット216の具体的な遅延パラメータは作業者により調整されることができる。
【0087】
本実施例においてトリガサブユニット215はORゲートにより実現され、データを読み出すときに、
図7を参照し、入力制御信号Sel A、Sel B、Sel C、Sel D、Sel G又はSel Hはトリガサブユニット215に入力され、トリガサブユニット215は入力制御信号Sel A、Sel B、Sel C、Sel D、Sel G又はSel Hの有効レベルに基づいて指示信号を生成し、指示信号は遅延サブユニット216により遅延された後、変換サブユニット217によってゲートパルスに変換されてトリガユニット206を駆動する。データを書き込むときに、
図5を参照し、入力制御信号Sel E、Sel G又はSel Hはトリガサブユニット215に入力され、トリガサブユニット215は入力制御信号Sel E、Sel G又はSel Hの有効レベルに基づいて指示信号を生成し、指示信号は遅延サブユニット216により遅延された後、変換サブユニット217によってゲートパルスに変換されてトリガユニット206を駆動する。
【0088】
いくつかの実施例において、トリガユニットはDトリガで構成される。
【0089】
いくつかの実施例において、データ伝送構造101は、トリガユニット206と入力ユニット201との間に設けられ、反転制御信号に基づいて、入力データを出力し、又は入力データを反転して出力するように構成される反転ユニット207をさらに含む。
【0090】
データを量子化した後に反転制御信号を出力し、反転ユニットを介してデータを直接に出力するか又は反転した後に出力することにより、データ伝送構造101のデータエネルギー消費を低減する。具体的には、データを伝送するときに低レベルのエネルギー消費が少なく、低レベルでデータを伝送することにより、エネルギー消費を節約することができ、データを量子化することにより、データにおける高レベルデータが低レベルデータよりも多い場合、反転制御信号によりデータを反転して伝送するように制御し、データにおける高レベルデータが低レベルデータより少ない場合、反転制御信号によりデータを直接に伝送するように制御する。
【0091】
図7及び
図8を参照し、反転ユニット207は、反転制御信号を受信して、反転制御信号に基づいて第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように構成される反転制御サブユニット221と、第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223であって、第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223が並列に接続された後、それらの入力端が入力データを受信するように構成され、それらの出力端がトリガユニット206に接続される第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223とを含み、第1の選択サブユニット222は、第1の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを反転して出力するように構成される。第2の選択サブユニット223は、第2の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを直接に出力するように構成される。
【0092】
説明すべきこととして、第1の制御信号及び第2の制御信号は2つの信号として第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223を駆動してもよく、同じ信号の高レベル及び低レベルとして第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223を駆動してもよい。
【0093】
図7を参照し、いくつかの実施例において、反転ユニット207は、入力データを受信して、入力データに基づいて反転制御信号を生成するように構成される判断サブユニット224をさらに含む。
【0094】
本実施例は制御モジュール104により2つのデータ伝送構造101のデータ伝送経路を制御することにより、異なるデータ伝送構造が交互にデータを伝送し、同じデータ伝送構造101に対応し、異なる記憶領域102のデータ伝送を実現することができ、多重化データの交互伝送により、データ伝送がよりコンパクトになり、それによりメモリのデータ伝送効率を向上させる。
【0095】
説明すべきものとして、本実施例で言及した信号駆動方式は信号が存在するか否かを例として説明し、具体的な応用において、信号が存在するか否かに基づいて駆動してもよく、信号の高レベル又は低レベルに基づいて駆動してもよく、つまり信号が存在すると、信号のレベルが有効レベルであるか否かに基づいて駆動する。
【0096】
本実施例に係る各ユニットはいずれも論理ユニットであり、実際の応用において、1つの論理ユニットは1つの物理ユニットであってもよく、1つの物理ユニットの一部であってもよく、複数の物理ユニットの組み合わせで実現されてもよい。また、本開示の革新的な部分を強調するために、本実施例において本開示が提案する技術的問題を解決することとあまり関係のないユニットを導入しないが、本実施例において他のユニットが存在しないことを示すものではない。
【0097】
説明すべきものとして、上記実施例が提供するデータ伝送回路に開示された特徴は、衝突しない場合に任意に組み合わせることができ、新たなデータ伝送回路実施例を得ることができる。
【0098】
本開示の他の実施例はメモリを提供し、上記実施例に係る記憶回路を採用してメモリアレイの設置を行うことにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させて、データ伝送の正確性を保証する。
【0099】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR 2メモリ規格に合致する。
【0100】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR3メモリ規格に合致する。
【0101】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR4メモリ規格に合致する。
【0102】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR5メモリ規格に合致する。
【0103】
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、装置(機器)、又はコンピュータプログラム製品として提供できることを理解できる。そこで、本開示は完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせる実施例の形式を採用することができる。さらに、本開示はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能な記憶媒体に実施されたコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。コンピュータ記憶媒体は情報(例えばコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される揮発性及び不揮発性、除去可能及び除去不可な媒体を含み、それはRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多機能ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶、磁気ボックス、磁気テープ、磁気ディスク記憶又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶しかつコンピュータによりアクセス可能な任意の他の媒体などを含むがそれらに限定されない。また、当業者であれば、通信媒体は一般的にコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は搬送波又は他の伝送機構のような変調データ信号における他のデータを含み、かつ任意の情報伝送媒体を含んでもよい。
【0104】
本開示は本開示の実施例に係る方法、装置(機器)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によりフローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現することができると理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供して1つの機器を生成することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行された命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0105】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器が特定の方式で動作するように案内できるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それにより当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令は命令装置を含む製造品を生成し、当該命令装置はフローチャートの1つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現する。
【0106】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器にロードされてもよく、それによりコンピュータ又は他のプログラム可能な機器で一連の操作ステップを実行してコンピュータで実現された処理を生成し、それによりコンピュータ又は他のプログラム可能な機器で実行された命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0107】
本開示では、用語「含む」、「含まれる」又はその他の任意のバリエーションは、一連の要素を含む物品又は機器がそれらの要素だけでなく、明示的にリストされない他の要素も含むように、非排他的な包含を含むことを意図しており、又はそのような物品又は機器に固有の要素も含む。これ以上制限がない場合には、文「~を含む」によって制限される要素は、その要素を含む物品又は機器に他の同じ要素が存在することを除外しない。
【0108】
本開示の好ましい実施例を説明したが、当業者は、基本的な創造性概念を知ると、これらの実施例に追加の変更及び修正を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、好ましい実施例及び本開示の範囲に入るすべての変更及び修正を含むと解釈することを意図する。
【0109】
明らかに、当業者は、本開示の精神と範囲から逸脱することなく、本開示に対して様々な変更と変形を行うことができる。このように、本開示のこれらの修正および変形が本開示の請求項及びその同等の技術の範囲内に属する場合、本開示の意図もこれらの変更及び変形を含む。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本開示に係る記憶回路は、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させて、データ伝送の正確性を保証することができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-07-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は記憶回路、データ伝送回路及びメモリに関するが、これらに限定されない。
【0002】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory,DRAM)はデータ不揮発性、省電力、体積が小さく、及び機械的構造がないなどの特性を有し、移動機器の記憶機器として好適である。
【0003】
技術の進歩に伴い、消費者の移動機器に対する性能要求がますます高くなり、記憶機器の伝送速度は記憶機器が優れているかどうかを評価するキーパラメータとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示は記憶回路、データ伝送回路及びメモリを提供することにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させて、データ伝送の正確性を保証する。
【0005】
本開示の例示的な実施例において記憶回路が提供され、データ伝送領域に隣接して設けられ、データ伝送領域に平行するように設けられた少なくとも1つの記憶構造を含み、各記憶構造は、第1の方向に隣接して設けられた第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイを含む。第1のメモリアレイとデータ伝送領域との距離は、第2のメモリアレイとデータ伝送領域との距離よりも小さく、第1の方向はデータ伝送領域に近接する方向である。第1のメモリアレイには読み書きモジュール及び転送モジュールが含まれ、第2のメモリアレイには読み書きモジュールが含まれ、第1のメモリアレイは、第1のメモリアレイにおける読み書きモジュールに基づいて、データ伝送領域とデータインタラクションを行う。第2のメモリアレイは、第2のメモリアレイにおける読み書きモジュール及び第1のメモリアレイにおける転送モジュールに基づいてデータ伝送領域とデータインタラクションを行う。
【0006】
転送モジュールの設置によって、第2のメモリアレイへのデータの読み書きは、データが第1のメモリアレイの読み書きモジュールの転送を経過することを回避し、それにより第1のメモリアレイと第2のメモリアレイのデータ伝送経路を分離し、その後は第1のメモリアレイと第2のメモリアレイにおけるデータを交互に読み書くことを実現することができ、さらに異なるメモリアレイのデータの読み出し遅延の差を減少させ、遅延の長い読み出しデータが遅延の短い読み出しデータを遮断することを回避し、データ伝送のマージンを向上させる。また、第1のメモリアレイと第2のメモリアレイのデータ伝送経路を分離することにより、データ読み書きを行う過程において、データが書き込み過程に属するか読み出し過程に属するかを判断すれだけで、データの伝送方向を確認することができ、同じデータ伝送経路を使用する場合、煩雑なデータ経路判断プロセスを回避し、それによりより高いデータ伝送レート、及びデータ伝送の正確性を達成する。
【0007】
1つの例示的な実施例では、第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイにおいて、第1の方向に連続的に設けられた偶数個の記憶ブロックを含み、かつ隣接する2つずつの重複しない記憶ブロックが1つの読み書きモジュールを共用し、読み書きモジュールが対応する2つの記憶ブロックの間に設けられる。
【0008】
1つの例示的な実施例において、記憶ブロックは、第1の方向に垂直する第2の方向に連続的に設けられた複数の記憶サブブロックをさらに含み、複数の記憶サブブロックは同じ読み書きモジュールを共用する。
【0009】
1つの例示的な実施例において、第1のメモリアレイにおける読み書きモジュールと第2のメモリアレイにおける読み書きモジュールは共に第1の方向に沿って配列され、第1の方向に垂直する第2の方向において、転送モジュールは読み書きモジュールの反対側に設けられる。読み書きモジュールと転送モジュールを規則的に設けることにより、読み書きモジュールと転送モジュールとの間のデータ伝送導線は規則的に設けられることができ、最も短いデータ伝送導線を介して、データ伝送導線の抵抗を低減し、データ伝送のレート及び正確性を向上させる。
【0010】
1つの例示的な実施例において、各読み書きモジュールの反対側に1つの転送モジュールが設けられ、複数の転送モジュールの間の近距離伝送及びデータの多重転送により、データの伝送過程においてエラーが発生する可能性を低減させる。
【0011】
1つの例示的な実施例において、読み書きモジュール、転送モジュールとデータ伝送領域との間のデータ伝送導線は隣接する電源導線の間に設けられ、電源導線は、電源信号を受信して伝送し、第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイに電源信号を提供するように構成されている。データ伝送導線を電源導線の間に設けることで、メモリアレイが占有するレイアウト面積をさらに増大させることはない。
【0012】
1つの例示的な実施例において、データ伝送導線は下位伝送導線及び上位データ導線を含み、ここで、下位伝送導線はメモリアレイにおける下位データを伝送するように配置され、上位伝送導線はメモリアレイにおける上位データを伝送するように配置される。これにより、データの伝送効率及びデータ伝送の正確性をさらに向上させる。
【0013】
本開示の例示的な実施例において、データ伝送回路がさらに提供され、当該データ伝送回路は、データ伝送領域に設けられ、少なくとも2つのデータ伝送構造を含み、各データ伝送構造は少なくとも1つの上記実施例が提供する記憶回路に接続され、記憶回路のデータ読み書きを行うように配置される。各データ伝送構造は記憶伝送端、バス伝送端及びインタラクティブ伝送端を含み、ここで、記憶伝送端は記憶回路を接続するように配置され、バス伝送端はデータバスを接続するように配置され、インタラクティブ伝送端は他のデータ伝送構造を接続するように配置される。記憶伝送端から入力されたデータは、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、バス伝送端から入力されたデータは、記憶伝送端又はインタラクティブ伝送端を介して出力され、インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、バス伝送端又は記憶伝送端を介して出力される。ここで、インタラクティブ伝送端から入力されたデータは、他のデータ伝送構造におけるバス伝送端又は記憶伝送端から入力されたデータである。制御モジュールは、データ伝送構造に接続されて、所属するメモリから提供された入力制御信号及び調整制御信号を受信する。制御モジュールは、調整制御信号に基づいて、入力制御信号に遅延出力を行うことにより、入力制御信号に対応する出力制御信号を生成するように配置され、入力制御信号及び出力制御信号はデータ伝送構造のデータ伝送経路を指示するように配置される。
【0014】
1つの例示的な実施例において、データ伝送構造は、少なくとも1つの入力データ及び入力制御信号を受信し、入力制御信号に基づいて、入力制御信号に対応する入力データを出力するように配置される入力ユニットと、入力ユニットから出力された入力データ及び少なくとも1つの出力制御信号を受信し、出力制御信号で表す有効なポートに基づいて入力データを出力するように配置される出力ユニットと、出力ユニットに接続され、出力ユニットから出力された入力データをラッチするように配置されるラッチユニットとを含む。
【0015】
1つの例示的な実施例において、入力ユニットは、複数の入力コントローラを含み、各入力コントローラが記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端に対応し、各入力コントローラが、対応する記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端の入力データ及び入力制御信号を受信するように配置され、入力コントローラが、入力制御信号に基づいて導通され、入力データを出力するように配置される。
【0016】
1つの例示的な実施例において、出力ユニットは、複数の出力コントローラを含み、各出力コントローラが記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端に対応し、各出力コントローラが、対応する記憶伝送端、バス伝送端又はインタラクティブ伝送端の入力ユニットから出力した入力データ及び出力制御信号を受信するように配置され、出力コントローラは、出力制御信号に基づいて導通され、入力データを出力するように配置される。
【0017】
1つの例示的な実施例において、データ伝送構造はさらに、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号に対応するストロボパルスを生成するように配置される入力選択ユニットであって、ストロボパルスが入力制御信号で表す有効なポートに対応し、かつストロボパルスと入力制御信号との間に選択遅延が有する入力選択ユニットと、クロック端が入力選択ユニットに接続され、入力端が入力ユニットに接続され、出力端が出力ユニットに接続されるトリガユニットであって、ストロボパルスに基づいて、入力端が受信した入力データを出力端に伝送するように配置されるトリガユニットとを含む。
【0018】
1つの例示的な実施例において、入力選択ユニットは、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号を受信すると、指示信号を生成するように配置されるトリガサブユニットと、トリガサブユニットに接続され、指示信号を遅延するように配置される遅延サブユニットと、遅延サブユニットに接続され、遅延された指示信号をストロボパルスに変換するように配置される変換サブユニットとを含む。
【0019】
いくつかの実施例において、データ伝送構造はさらにトリガユニットと入力ユニットとの間に設けられた反転ユニットをさらに含み、反転ユニットは、反転制御信号に基づいて、入力データを出力し、又は入力データを反転して出力するように配置される。
【0020】
1つの例示的な実施例において、反転ユニットは、反転制御信号を受信して、反転制御信号に基づいて第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように配置される反転制御サブユニットと、並列に接続された後、入力端が入力データを受信するように配置され、出力端がトリガユニットに接続される第1の選択サブユニット及び第2の選択サブユニットとを含み、第1の選択サブユニットは、第1の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを反転して出力するように配置される。第2の選択サブユニットは、第2の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを出力するように配置される。
【0021】
1つの例示的な実施例において、記憶伝送端は、第1の伝送端、第2の伝送端、第3の伝送端及び第4の伝送端を含む。バス伝送端は、第5の伝送端及び第6の伝送端を含む。インタラクティブ伝送端は、第7の伝送端及び第8の伝送端を含む。 第1の伝送端、第2の伝送端と第3の伝送端、第4の伝送端はそれぞれ第1のメモリアレイ及び第2のメモリアレイに接続され、かつ第1の伝送端と第3の伝送端は下位ビットデータを伝送するように配置され、第2の伝送端と第4の伝送端は上位ビットデータを伝送するように配置される。第5の伝送端と第6の伝送端は、所属するデータ伝送構造とデータバスとの間のデータインタラクション伝送を行うように配置される。第7の伝送端と第8の伝送端は2つのデータ伝送構造の間のデータインタラクション伝送を行うように配置される。
【0022】
1つの例示的な実施例において、第5の伝送端は、所属するデータ伝送構造とデータバスとの間のデータインタラクション伝送を行うように配置され、第6の伝送端は所属するデータ伝送構造のデータバスへの単方向データ伝送を行うように配置される。
【0023】
本開示の例示的な実施例はメモリをさらに提供し、上記実施例に係る記憶回路を採用してメモリアレイの設置を行うことにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させて、データ伝送の正確性を保証する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本開示の一部を構成する図面は本開示のさらなる理解を提供するために用いられ、本開示の模式的な実施例及びその説明は本開示を説明するために用いられ、本開示を不当に限定するものではない。図面において、
【
図1】本開示の1つの実施例に係る記憶回路の仮想の構成模式図である。
【
図2】本開示の1つの実施例に係る記憶回路の具体的な構成模式図である。
【
図3】本開示の1つの実施例に係る記憶回路の他の具体的な構成模式図である。
【
図4】本開示の他の実施例に係るデータ伝送回路の構成模式図である。
【
図5】本開示の他の実施例に係る制御モジュールの具体的な構成模式図である。
【
図6】本開示の他の実施例に係るデータ伝送構造の具体的な接続方式の模式図である。
【
図7】本開示の他の実施例に係るデータを読み出すときのデータ伝送構造の具体的な構成模式図である。
【
図8】本開示の他の実施例に係るデータを書き込むときのデータ伝送構造の具体的な構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本開示の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下は本開示の実施例における図面を参照して、本開示の実施例における技術案を明確で、完全に説明し、明らかに、説明された実施例は本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者が創造的労働をしない前提で獲得した全ての他の実施例は、いずれも本開示が保護する範囲に属する。説明すべきものとして、衝突しない場合、本開示における実施例及び実施例における特徴は互いに任意に組み合わられせることができる。
【0026】
図1は本実施例に係る記憶回路の仮想の構成模式図であり、
図2は本実施例に係る記憶回路の具体的な構成模式図であり、
図3は本実施例に係る記憶回路の他の具体的な構成模式図であり、以下に図面を参照して本実施例に係る記憶回路をさらに詳細に説明し、具体的には以下のとおりである。
【0027】
図1を参照し、記憶回路は、データ伝送領域100に隣接して設けられ、
データ伝送領域100と平行に設けられた少なくとも1つの記憶構造400を含み、各記憶構造400は、第1の方向Xに隣接して設けられた第1のメモリアレイ401及び第2のメモリアレイ402を含む。ここで、第1の方向Xはデータ伝送領域100に近接する方向であり、かつ第1のメモリアレイ401とデータ伝送領域100との距離は、第2のメモリアレイ402とデータ伝送領域100との距離よりも小さく、つまり同じ記憶構造400において、第1のメモリアレイ401がデータ伝送領域100に近接して設けられ、第2のメモリアレイ402がデータ伝送領域100から離れて設けられる。
【0028】
第1のメモリアレイ401は、読み書きモジュール410及び転送モジュール420を含み、第1のメモリアレイ401が第1のメモリアレイ401における読み書きモジュール410に基づいてデータ伝送領域とデータインタラクションを行う。第2のメモリアレイ402は、読み書きモジュール410を含み、第2のメモリアレイ402が第2のメモリアレイ402における読み書きモジュール410及び第1のメモリアレイ401における転送モジュール420に基づいてデータ伝送領域100とデータインタラクションを行う。
【0029】
すなわち本開示の実施例において、読み書きモジュール410は、所属するメモリアレイにおける記憶ユニットと直接インタラクションするように配置され、データ読み書き過程において、データ伝送領域100から書き込まれた入力は、メモリアレイにおける複数の読み書きモジュール410を介して伝えられ、それによりメモリアレイにおける異なる記憶ユニットへの書き込みを実現する。データ伝送領域100から距離が遠いメモリアレイに対して、データ伝送領域100から距離が近いメモリアレイに転送モジュール420を設けることにより、データを対応するメモリアレイに迅速かつ正確に伝えることを実現する。
【0030】
具体的には、転送モジュール420の設置によって、第2のメモリアレイ402へのデータ読み書きは、データが第1のメモリアレイ401の読み書きモジュール410の転送を経過することを回避し、それにより第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のデータ伝送経路を分離し、その後は第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402におけるデータを交互に読み書くことを実現することができ、さらに異なるメモリアレイのデータの読み出し遅延の差を減少させ、遅延の長い読み出しデータが遅延の短い読み出しデータを遮断することを回避し、データ伝送のマージンを向上させる。また、第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のデータ伝送経路を分離することにより、データ読み書きを行う過程において、データが書き込み過程に属するか読み出し過程に属するかを判断すれだけで、データの伝送方向を確認することができ、同じデータ伝送経路を使用する場合、煩雑なデータ経路判断プロセスを回避し、それによりより高いデータ伝送レート、及びデータ伝送の正確性を達成する。
【0031】
図2を参照し、本実施例において、第1のメモリアレイ401及び第2のメモリアレイにおいて、第1の方向Xに連続的に設けられた偶数個の記憶ブロック430を含み、かつ隣接する2つずつの重複しない記憶ブロックが1つの読み書きモジュール410を共用し、読み書きモジュール410が、対応する2つの記憶ブロック430の間に設けられる。
【0032】
具体的には、各記憶ブロック430には複数の記憶ユニットが含まれ、記憶ブロック430は隣接して設けられた読み書きモジュール410を介してデータの読み書きを行う。より具体的には、記憶ブロック430には複数のワード線及び複数のビット線を含み、各記憶ユニットがいずれも1つのワード線及び1つのビット線に対応し、特定のワード線及びビット線を導通することにより、記憶ブロック430における目標記憶ユニットが読み書きモジュール410に接続され、さらに読み書きモジュール410が記憶ブロック430における異なる記憶ユニットに対するデータ読み書きを実現する。
【0033】
図2及び
図3を参照すると、いくつかの実施例において、第1のメモリアレイ401における読み書きモジュール410と第2のメモリアレイ402における読み書きモジュールは共に第1の方向Xに沿って配列され、第1の方向Xに垂直する第2の方向において、転送モジュール420は読み書きモジュール410の反対側に設けられる。読み書きモジュール410と転送モジュール420を規則的に設けることにより、読み書きモジュール410と転送モジュール420との間のデータ伝送導線は規則的に設けられることができ、最も短いデータ伝送導線を介して、データ伝送導線の抵抗を低減し、データ伝送のレート及び正確性を向上させる。
【0034】
さらに、本実施例において、各読み書きモジュール410の反対側に転送モジュール420が設けられ、複数の転送モジュール420の間の近距離伝送及びデータの多重転送により、データの伝送過程においてエラーが発生する可能性を低減させる。
【0035】
説明すべきものとして、本実施例の図面における各読み書きモジュール410の反対側に転送モジュール420が設けられることは、本実施例を限定するものではなく、他の実施例において、転送モジュールの数を相応に減少させることができ、依然として上記技術的効果を実現することができる。
【0036】
具体的な回路設計において、読み書きモジュール410、転送モジュール420とデータ伝送領域100との間のデータ伝送導線は隣接する電源導線の間に設けられ、電源導線は電源信号を受信して伝送し、第1のメモリアレイ401及び第2のメモリアレイ402に電源信号を提供するために用いられる。
【0037】
具体的には、第1のメモリアレイ401及び第2のメモリアレイ402における各記憶ユニットのデータ読み書きプロセスはいずれも充放電の過程を行う必要があり、記憶ユニットに対する充電はメモリの内部電源を利用する必要があり、すなわち記憶ユニットのレイアウトの設計過程において、対応する電源ネットワークを設けられて内部電源を接続する必要があり、電源ネットワークは異なる方向に沿って延伸する電源導線を含み、データ伝送導線を電源導線の間に設けられ、電源導線をシールド線として利用することができ、隣接するデータ伝送導線の間のデータ干渉を抑制するとともに、他のシールド線を追加する必要がなく、他のレイアウトを追加する必要がない。
【0038】
また、いくつかの実施例において、
図2及び
図3を参考し、データ伝送導線はさらに下位伝送導線及び上位データ導線を含み、ここで、下位伝送導線はメモリアレイにおける下位データを伝送するために用いられ、上位伝送導線はメモリアレイにおける上位データを伝送するために用いられる。
【0039】
1つの例において、メモリアレイが16bitのデータを一度に伝送すると、このとき、下位伝送導線は1~8bitのデータを伝送するために用いられ、上位データ導線が9~16bitのデータを伝送するために用いられる。また、いくつかの実施例において、メモリアレイが一度に8bitのデータを伝送するとき、下位伝送導線及び上位伝送導線は異なるメモリアレイに記憶されたデータを伝送するために用いられ、すなわち下位伝送導線及び上位伝送導線は、並列のデータ伝送導線としてデータ伝送を行うことにより、データの伝送効率及びデータ伝送の正確性をさらに向上させる。
【0040】
いくつかの実施例において、
図3を参照し、記憶ブロック430は、第1の方向Xに垂直する第2の方向に連続的に設けられた複数の記憶サブブロック440をさらに含み、複数の記憶サブブロック440は同じ読み書きモジュール410を共用し、すなわちデータ伝送領域100と平行する方向に設けられた同じ記憶ブロック430に属する複数の記憶サブブロック440は、隣接して設けられた読み書きモジュール410を共用する。
【0041】
説明すべきものとして、本実施例では、1つの記憶構造400に第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のみが含まれることを例として説明する。実際の応用において、記憶構造400にさらに第3のメモリアレイを含んでもよく、このとき、第1のメモリアレイと第2のメモリアレイに対応する転送モジュール420を設けられ、それにより第3のメモリアレイのデータ読み書きを実現する。それに応じて、第4のメモリアレイなどをさらに設けることができる。つまりメモリアレイごとに異なるデータ伝送経路を設計する具体的な実施形態は、いずれも本特許の保護範囲に属するべきである。
【0042】
説明すべきものとして、本実施例では、平行に設けられた1つの記憶構造400を例として説明したが、本実施例を限定するものではなく、他の実施例において、第1の方向Xにさらに複数の記憶構造を含み、かつ各記憶構造のデータ伝送方式は上記例示した記憶構造と同じである。
【0043】
本実施例では、転送モジュール420の設置によって、第2のメモリアレイ402へのデータ読み書くは、データが第1のメモリアレイ401の読み書きモジュール410の転送を経過することを回避し、それにより第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のデータ伝送経路を分離し、その後は第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402におけるデータを交互に読み書くことを実現することができ、それにより異なるメモリアレイのデータの読み出し遅延の差を減少させ、遅延の長い読み出しデータが遅延の短い読み出しデータを遮断することを回避し、データ伝送のマージンを向上させる。また、第1のメモリアレイ401と第2のメモリアレイ402のデータ伝送経路を分離することにより、データ読み書きを行う過程において、データが書き込み過程に属するか読み出し過程に属するかを判断すれだけで、データの伝送方向を確認することができ、同じデータ伝送経路を使用する場合、煩雑なデータ経路判断プロセスを回避し、それによりより高いデータ伝送レート、及びデータ伝送の正確性を達成する。
【0044】
本実施例に係る各ユニットはいずれも論理ユニットであり、実際の応用において、1つの論理ユニットは1つの物理ユニットであってもよく、1つの物理ユニットの一部であってもよく、複数の物理ユニットの組み合わせで実現されてもよい。また、本開示の革新的な部分を強調するために、本実施例において本開示に記載の技術的問題の解決にあまり関係のないユニットを導入しないが、本実施例において他のユニットが存在しないことを意味するものではない。
【0045】
説明すべきものとして、上記実施例が提供する記憶回路に開示された特徴は、衝突しない場合に任意に組み合わせることができ、新たな記憶回路の実施例を得ることができる。
【0046】
本開示の他の実施例は、データ伝送回路を提供し、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させる。
【0047】
図4は本実施例に係るデータ伝送回路の構成模式図であり、
図5は本実施例に係る制御モジュールの具体的な構成模式図であり、
図6は本実施例に係るデータ伝送構造の具体的な接続方式の模式図であり、
図7は本実施例に係るデータを読み出すときのデータ伝送構造の具体的な構成模式図であり、
図8は本実施例に係るデータを書き込むときのデータ伝送構造の具体的な構成模式図であり、以下に図面を参照して本実施例に係るデータ伝送回路をさらに詳細に説明し、具体的には以下のとおりである。
【0048】
図4を参照し、データ伝送回路は、データ伝送領域100に設けられて、
少なくとも2つのデータ伝送構造101を含み、各データ伝送構造は少なくとも1つの上記実施例が提供する記憶回路に接続され、記憶回路のデータ読み書きに用いられる。
【0049】
各データ伝送構造は記憶伝送端111、バス伝送端112及びインタラクティブ伝送端113を含み、ここで、記憶伝送端111は記憶領域102を接続するために用いられ、バス伝送端112はデータバス103を接続するために用いられ、インタラクティブ伝送端113は他のデータ伝送構造のインタラクティブ伝送端113を接続するために用いられる。
【0050】
ここで、記憶伝送端111から入力されたデータは、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、バス伝送端112から入力されたデータは、記憶伝送端111又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、インタラクティブ伝送端113から入力されたデータは、バス伝送端112又は記憶伝送端111を介して出力され、インタラクティブ伝送端113から入力されたデータは他のデータ伝送構造101におけるバス伝送端112又は記憶伝送端111から入力されたデータである。
【0051】
制御モジュール104は、データ伝送構造101に接続されて、所属するメモリから提供された入力制御信号及び調整制御信号を受信する。
【0052】
図5と併せて
図4を参照し、制御モジュール104は、調整制御信号に基づいて、入力制御信号に遅延出力を行うことにより、入力制御信号に対応する出力制御信号を生成するように配置され、入力制御信号及び出力制御信号はデータ伝送構造101のデータ伝送経路を指示するために用いられる。
【0053】
ここで、調整制御信号はデータ伝送回路が所属するメモリに基づいて生成され、対応する入力制御信号と出力制御信号との間の遅延を制御するために用いられる。
【0054】
制御モジュール104により2つのデータ伝送構造101のデータ伝送経路を制御することで、異なるデータ伝送構造が交互にデータを伝送し、同じデータ伝送構造101に対応し、異なる記憶領域102のデータ伝送を実現することができ、多経路データの交互伝送により、データ伝送がよりコンパクトになり、それによりメモリのデータ伝送効率を向上させる。
【0055】
説明すべきものとして、他の実施例において、データ伝送構造の数は2より大きい任意の偶数であってもよく、2つずつのデータ伝送構造の間に上記データ伝送回路を構成し、それによりメモリのデータ伝送効率のさらなる向上を実現する。
【0056】
具体的には、入力制御信号と出力制御信号との間の信号遅延は調整制御信号により制御され、それは出力側が予め設定されたタイミングに対して早めに開く又は遅れて開くことを回避することに有利であり、データ伝送構造が対応する入力データを正確に出力することを保証する。いくつかの実施例において、
図4及び
図6を参照し、記憶伝送端111は、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dを含む。バス伝送端112は、第5の伝送端E及び第6の伝送端Fを含む。インタラクティブ伝送端113は、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを含む。
【0057】
第1の伝送端A、第2の伝送端Bと第3の伝送端C、第4の伝送端Dは、所属するメモリの異なる記憶領域102に接続され、かつ第1の伝送端Aと第3の伝送端Cは下位データを伝送するように配置され、第2の伝送端Bと第4の伝送端Dは上位データを伝送するように配置される。第5の伝送端Eと第6の伝送端Fは、所属するデータ伝送構造101とデータバス103との間のデータインタラクション伝送に用いられる。第7の伝送端Gと第8の伝送端Hは2つのデータ伝送構造101の間のデータインタラクション伝送に用いられる。
【0058】
説明すべきものとして、第1の伝送端Aと第2の伝送端Bに対して、同じデータの上位データと下位データを伝送するために用いられてもよく、例えば16ビットデータの伝送に対して、第1の伝送端Aは下位8ビットのデータを伝送するために用いられ、第2の伝送端Bは上位8ビットのデータを伝送するために用いられる。第1の伝送端Aと第2の伝送端Bは異なるデータを伝送するために用いられてもよく、例えば8ビットデータの伝送に対して、第1の伝送端Aと第2の伝送端Bは異なるデータを伝送するために用いられる。
【0059】
さらに、いくつかの実施例において、第5の伝送端Eは所属するデータ伝送構造101とデータバス103との間のデータインタラクション伝送に用いられ、第6の伝送端Fは所属するデータ伝送構造101のデータバス103への単方向データ伝送に用いられる。第5の伝送端E及び第6の伝送端Fへの特別な設定により、データがデータバス103を介してデータ伝送構造101に入力されるとき、第5の伝送端Eを介してのみデータ入力が可能になり、第5の伝送端Eに誤り訂正符号(Error Correction Code,ECC)モジュールを設けることによりデータのオンチップECC(on die ECC)に対する検出を完了することができ、上記データ伝送回路を使用してデータ伝送を行う場合、ECC検出に必要な回路レイアウト設置を追加することはない。
【0060】
いくつかの実施例において、
図6と併せて
図5を参照し、入力制御信号は、Sel A、Sel B、Sel C、Sel D、Sel E、Sel F、Sel G及びSel Hを含む。出力制御信号は、Drv A、Drv B、Drv C、Drv D、Drv E、Drv F、Drv G及びDrv Hを含む。
【0061】
ここで、第1の伝送端Aに対応する入力制御信号はSel Aであり、出力制御信号はDrv Aである。第2の伝送端Bに対応する入力制御信号はSel Bであり、出力制御信号はDrv Bである。第3の伝送端Cに対応する入力制御信号はSel Cであり、出力制御信号はDrv Cである。第4の伝送端Dに対応する入力制御信号はSel Dであり、出力制御信号はDrv Dである。第5の伝送端Eに対応する入力制御信号はSel Eであり、出力制御信号はDrv Eである。第6の伝送端Fに対応する入力制御信号はSel Fであり、出力制御信号はDrv Fである。第7の伝送端Gに対応する入力制御信号はSel Gであり、出力制御信号はDrv Gである。第8の伝送端Hに対応する入力制御信号はSel Hであり、出力制御信号はDrv Hである。
【0062】
図4及び
図6を参照し、記憶伝送端111から入力されたデータは、バス伝送端112を介して出力されるか又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、すなわち第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dから読み出されたデータは、第5の伝送端E及び第6の伝送端Fを介して読み出されるか又は第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して読み出される。
【0063】
バス伝送端112から入力されたデータは、記憶伝送端111を介して出力されるか又はインタラクティブ伝送端113を介して出力され、すなわち第5の伝送端Eから書き込むデータは、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dを介して書き込まれるか又は第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して書き込まれる。
【0064】
インタラクティブ伝送端113から入力されたデータは、バス伝送端112を介して出力されるか又は記憶伝送端111を介して出力され、すなわち第7の伝送端G及び第8の伝送端Hから入力されたデータは、第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C及び第4の伝送端Dを介して書き込まれるか又は第5の伝送端E及び第6の伝送端Fを介して読み出される。
【0065】
図7及び
図8を参考し、データ伝送構造101は、少なくとも1つの入力データ及び入力制御信号を受信し、入力制御信号に基づいて、入力制御信号に対応する入力データを出力するように配置される入力ユニット201と、
入力ユニット201から出力された入力データ及び少なくとも1つの出力制御信号を受信し、出力制御信号で表す有効なポートに基づいて入力データを出力するように配置される出力ユニット203と、
出力ユニット203に接続され、出力ユニット203から出力された入力データをラッチするように配置されるラッチユニット204とを含む。
【0066】
入力ユニット201は、複数の入力コントローラ211を含み、各入力コントローラ211が記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113に対応し、各入力コントローラ211が対応する記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113の入力データ及び入力制御信号を受信するように配置され、入力コントローラ211が、入力制御信号に基づいて対応するポートを導通し、これにより対応するポートの入力データを出力するように配置される。
【0067】
具体的には、データの読み出しに対して、
図7を参照し、読み出しデータは第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C又は第4の伝送端Dを介して当該データ伝送構造101に接続された記憶領域のデータを読み出し、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101に接続された記憶領域のデータを読み出してもよい。
【0068】
ここで、第1の伝送端Aの入力データData Aは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Aにより制御され、入力制御信号Sel Aを受信すると、第1の伝送端Aの入力データData Aを出力する。第2の伝送端Bの入力データData Bは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Bにより制御され、入力制御信号Sel Bを受信すると、第2の伝送端Bの入力データData Bを出力する。第3の伝送端Cの入力データData Cは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Cにより制御され、入力制御信号Sel Cを受信すると、第3の伝送端Cの入力データData Cを出力する。第4の伝送端Dの入力データData Dは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Dにより制御され、入力制御信号Sel Dを受信すると、第4の伝送端Dの入力データData Dを出力する。第7の伝送端Gの入力データData Gは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Gにより制御され、入力制御信号Sel Gを受信すると、第7の伝送端Gの入力データData Gを出力する。第8の伝送端Hの入力データData Hは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Hにより制御され、入力制御信号Sel Hを受信すると、第8の伝送端Hの入力データData Hを出力する。
【0069】
具体的には、データの書き込みに対して、
図8を参照し、書き込みデータは第5の伝送端Eを介して当該データ伝送構造101に書き込まれ、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101により受信された書き込みデータを書き込んでもよい。
【0070】
ここで、第5の伝送端Eの入力データData Eは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Eにより制御され、入力制御信号Sel Eを受信すると、第5の伝送端Eの入力データData Eを出力する。第7の伝送端Gの入力データData Gは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Gにより制御され、入力制御信号Sel Gを受信すると、第7の伝送端Gの入力データData Gを出力する。第8の伝送端Hの入力データData Hは1つの入力コントローラ211に接続され、当該入力コントローラは入力制御信号Sel Hにより制御され、入力制御信号Sel Hを受信すると、第8の伝送端Hの入力データData Hを出力する。
【0071】
いくつかの実施例において、さらにマスクユニット202をさらに含み、前記マスクユニット202は第5の伝送端Eの入力データData Eに基づいてデータマスクDMを生成するように配置され、データマスクDMは第5の伝送端Eに対応する入力コントローラ211を介してデータ入力を行うことにより、データバス103上のデータに対する選択入力を実現する。
【0072】
具体的には、メモリはデータマスク機能及びデータバス反転機能を含み、データマスクが有効である場合、対応する8ビットのデータが書き込まれず、書き込まれた8ビットのデータにおいて1は過半数を占める場合、伝送チャネルが1よりも0の方を伝送することが省電力である場合、書き込まれた8ビットのデータを反転する。同時にデータマスク(data mask,DM)とデータバス反転(databus inversion,DBI)機能をオンにする場合、データマスク信号とデータバス反転信号はいずれも同じデータポートを利用する必要があるため、データマスク信号とデータバス反転信号のうちの1つの信号を選択し入力することしかできず、本開示は入力データバス反転信号を選択し、つまり、データ書き込みを行うとき、入力データはデータバス反転信号と共にデータ伝送構造に伝送され、データバス反転信号が有効であるとき、同期入力を表す入力データData Eは反転する必要があり、入力データData Eを書き込まなければ反転する必要がなく、したがって、データバス反転信号が有効であることはさらに入力データData Eを書き込む必要があることを表す。データバス反転信号が無効であるとき、入力データが正常に入力されば、入力データにおける0は過半数を占めるべきであり、すなわち、データバス反転信号が無効であるとき、入力データにおける0が半数又は半数以上を占めるか否かを検出する必要があり、半数又は半数以上を占めると、データバス反転を経ず正常に入力され、0が少数を占めて1が過半数を占めると、この時に入力データが表すのはデータマスク信号が有効であり、対応する8ビットの入力データを遮断し、メモリアレイに記憶しないことを説明する。
【0073】
すなわち、データバス反転信号が有効である場合、第5の伝送端Eは書き込む対象としての8ビットの生データを受信し、反転ユニット207は反転制御信号DBIを受信し、この時の反転制御信号DBIはデータバス反転信号が有効であることを表し、例えば反転制御信号DBIが1であり、かつ入力ユニット201が入力したデータを反転して出力ユニット203に出力する。データバス反転信号が無効である場合、Data Eの内容に基づいて第5の伝送端Eが書き込む対象としての8ビットの生データ又はデータマスクDMを受信することを確定し、具体的には、データバス反転信号が無効である場合、マスクユニット202を介して入出力Data Eをコンパイルし、データマスク信号が有効であるか否かを判断し(有効が1であり、無効が0であると仮定する)、データマスク信号が有効であることを表すと、8ビットの生データを書き込む必要がないと説明し、この時に第5の伝送端EはデータマスクDMを受信し、データマスク信号が無効を表すと、8ビットの生データを書き込む必要があることを表し、この時に第5の伝送端Eは入力データData Eを受信する。
【0074】
説明すべきこととして、任意のデータ伝送構造は対応する第5の伝送端Eが入力するデータのみを反転させ、つまりデータ書き込みを行う場合、反転制御サブユニット221が受信した反転制御信号DBIは、入力データData Eに対応する反転制御信号のみであり、入力データData G及びData Hに対応する反転制御信号ではない。これは第7の入力端Sel G及び第8の入力端Sel Hによって入力されたデータ、つまりデータバス103が他のデータ伝送構造を介して入力されたデータに対して、この時に入力データが他のデータ伝送構造の反転ユニット207において上記データバス反転過程を完了したためである。
【0075】
出力ユニット203は、複数の出力コントローラ212を含み、各出力コントローラ212が記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113に対応し、各出力コントローラ212が対応する記憶伝送端111、バス伝送端112又はインタラクティブ伝送端113の入力データ及び出力制御信号を受信するように構成され、出力コントローラ212が、出力制御信号に基づいてオンにされ、これにより入力データを出力するように構成される。
【0076】
具体的には、データの読み出しに対して、
図7を参照し、読み出しデータは第5の伝送端E又は第6の伝送端Fを介してデータバス103に読み出され、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hにより他のデータ伝送構造101に読み出され、最終的に他のデータ伝送構造101に対応する第5の伝送端E又は第6の伝送端Fを介して対応する他のデータバス103に読み出される。
【0077】
ここで、第5の伝送端Eに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Eにより制御され、出力制御信号Drv Eを受信すると、データを第5の伝送端Eを介して出力する。第7の伝送端Gに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Gにより制御され、出力制御信号Drv Gを受信すると、データを第7の伝送端Gを介して出力する。第8の伝送端Hに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Hにより制御され、出力制御信号Drv Hを受信すると、データを第8の伝送端Hを介して出力する。
【0078】
具体的には、データの書き込みに対して、
図8を参照し、書き込みデータは第1の伝送端A、第2の伝送端B、第3の伝送端C又は第4の伝送端Dを介して当該データ伝送構造101に接続された記憶領域に書き込まれ、第7の伝送端G及び第8の伝送端Hを介して他のデータ伝送構造101に接続された記憶領域に書き込まれてもよい。
【0079】
ここで、第1の伝送端Aに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Aにより制御され、出力制御信号Drv Aを受信すると、データを第1の伝送端Aにより出力する。第2の伝送端Bに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Bにより制御され、出力制御信号Drv Bを受信すると、データを第2の伝送端Bにより出力する。第3の伝送端Cに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Cにより制御され、出力制御信号Drv Cを受信すると、データを第3の伝送端Cにより出力する。第4の伝送端Dに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Dにより制御され、出力制御信号Drv Dを受信すると、データを第4の伝送端Dにより出力する。第7の伝送端Gに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Gにより制御され、出力制御信号Drv Gを受信すると、データを第7の伝送端Gにより出力する。第8の伝送端Hに接続された出力コントローラ212は出力制御信号Drv Hにより制御され、出力制御信号Drv Hを受信すると、データを第8の伝送端Hにより出力する。
【0080】
本実施例において、ラッチユニット204は、端から端まで接続された第1のインバータ214及び第2のインバータ213を含み、かつ第1のインバータ214の入力端及び第2のインバータ213の出力端が出力ユニット203の出力端と並列接続され、ラッチユニット204を介して出力ユニット203の出力端と並列接続されることにより、出力ユニット203が出力したデータの保存を実現する。説明すべきものとして、他の実施例において、ラッチユニットは、端から端まで接続された第1のインバータ及び第2のインバータを含み、かつ第1のインバータの入力端及び第2インバータの出力端が入力ユニットの出力ポートと直列接続され、ラッチユニットを介して出力ユニットの出力端と直列接続されることにより、出力ユニットの出力データに対する反転ラッチを実現し、後続にインバータに直列接続することにより、出力ユニットの出力データの保存を実現する。
【0081】
いくつかの実施例において、さらにデータの入力を遅延することにより、データが多重伝送過程における正確性をさらに保証する。
【0082】
具体的には、データ伝送構造は、
図7及び
図8を参照し、入力選択ユニット205及びトリガユニット206をさらに含む。
【0083】
ここで、入力選択ユニット205は、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号に対応するゲートパルスを生成し、ゲートパルスが入力制御信号が表した有効なポートに対応し、かつゲートパルスと入力制御信号との間に選択遅延を有する。トリガユニット206は、クロック端に入力選択ユニット205が接続され、入力端に入力ユニット201が接続され、出力端に出力ユニット203が接続され、ゲートパルスに基づいて、入力端で受信された入力データを出力端に伝送するように構成される。
【0084】
入力選択ユニット205は、少なくとも1つの入力制御信号を受信し、入力制御信号を受信すると、指示信号を生成するように構成されるトリガサブユニット215と、トリガサブユニット215に接続され、指示信号に遅延を行うように構成される遅延サブユニット216と、遅延サブユニット216に接続され、遅延された指示信号をゲートパルスに変換するように構成される変換サブユニット217とを含む。
【0085】
遅延サブユニット216を介して指示信号に遅延を行い、データ伝送構造が対応する入力データを正確に出力することを保証する。遅延サブユニット216の具体的な遅延パラメータは遅延サブユニット216が属するメモリに基づいて設定され、いくつかの実施例において、遅延サブユニット216の具体的な遅延パラメータは作業者により調整されることができる。
【0086】
本実施例においてトリガサブユニット215はORゲートにより実現され、データを読み出すときに、
図7を参照し、入力制御信号Sel A、Sel B、Sel C、Sel D、Sel G又はSel Hはトリガサブユニット215に入力され、トリガサブユニット215は入力制御信号Sel A、Sel B、Sel C、Sel D、Sel G又はSel Hの有効レベルに基づいて指示信号を生成し、指示信号は遅延サブユニット216により遅延された後、変換サブユニット217によってゲートパルスに変換されてトリガユニット206を駆動する。データを書き込むときに、
図5を参照し、入力制御信号Sel E、Sel G又はSel Hはトリガサブユニット215に入力され、トリガサブユニット215は入力制御信号Sel E、Sel G又はSel Hの有効レベルに基づいて指示信号を生成し、指示信号は遅延サブユニット216により遅延された後、変換サブユニット217によってゲートパルスに変換されてトリガユニット206を駆動する。
【0087】
いくつかの実施例において、トリガユニットはDトリガで構成される。
【0088】
いくつかの実施例において、データ伝送構造101は、トリガユニット206と入力ユニット201との間に設けられ、反転制御信号に基づいて、入力データを出力し、又は入力データを反転して出力するように構成される反転ユニット207をさらに含む。
【0089】
データを量子化した後に反転制御信号を出力し、反転ユニットを介してデータを直接に出力するか又は反転した後に出力することにより、データ伝送構造101のデータエネルギー消費を低減する。具体的には、データを伝送するときに低レベルのエネルギー消費が少なく、低レベルでデータを伝送することにより、エネルギー消費を節約することができ、データを量子化することにより、データにおける高レベルデータが低レベルデータよりも多い場合、反転制御信号によりデータを反転して伝送するように制御し、データにおける高レベルデータが低レベルデータより少ない場合、反転制御信号によりデータを直接に伝送するように制御する。
【0090】
図7及び
図8を参照し、反転ユニット207は、反転制御信号を受信して、反転制御信号に基づいて第1の制御信号及び第2の制御信号を生成するように構成される反転制御サブユニット221と、第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223であって、第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223が並列に接続された後、それらの入力端が入力データを受信するように構成され、それらの出力端がトリガユニット206に接続される第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223とを含み、第1の選択サブユニット222は、第1の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを反転して出力するように構成される。第2の選択サブユニット223は、第2の制御信号に基づいてオンにされ、入力データを直接に出力するように構成される。
【0091】
説明すべきこととして、第1の制御信号及び第2の制御信号は2つの信号として第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223を駆動してもよく、同じ信号の高レベル及び低レベルとして第1の選択サブユニット222及び第2の選択サブユニット223を駆動してもよい。
【0092】
図7を参照し、いくつかの実施例において、反転ユニット207は、入力データを受信して、入力データに基づいて反転制御信号を生成するように構成される判断サブユニット224をさらに含む。
【0093】
本実施例は制御モジュール104により2つのデータ伝送構造101のデータ伝送経路を制御することにより、異なるデータ伝送構造が交互にデータを伝送し、同じデータ伝送構造101に対応し、異なる記憶領域102のデータ伝送を実現することができ、多重化データの交互伝送により、データ伝送がよりコンパクトになり、それによりメモリのデータ伝送効率を向上させる。
【0094】
説明すべきものとして、本実施例で言及した信号駆動方式は信号が存在するか否かを例として説明し、具体的な応用において、信号が存在するか否かに基づいて駆動してもよく、信号の高レベル又は低レベルに基づいて駆動してもよく、つまり信号が存在すると、信号のレベルが有効レベルであるか否かに基づいて駆動する。
【0095】
本実施例に係る各ユニットはいずれも論理ユニットであり、実際の応用において、1つの論理ユニットは1つの物理ユニットであってもよく、1つの物理ユニットの一部であってもよく、複数の物理ユニットの組み合わせで実現されてもよい。また、本開示の革新的な部分を強調するために、本実施例において本開示が提案する技術的問題を解決することとあまり関係のないユニットを導入しないが、本実施例において他のユニットが存在しないことを示すものではない。
【0096】
説明すべきものとして、上記実施例が提供するデータ伝送回路に開示された特徴は、衝突しない場合に任意に組み合わせることができ、新たなデータ伝送回路実施例を得ることができる。
【0097】
本開示の他の実施例はメモリを提供し、上記実施例に係る記憶回路を採用してメモリアレイの設置を行うことにより、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させて、データ伝送の正確性を保証する。
【0098】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR 2メモリ規格に合致する。
【0099】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR3メモリ規格に合致する。
【0100】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR4メモリ規格に合致する。
【0101】
いくつかの実施例において、メモリはダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップであり、ここで、ダイナミックランダムアクセスメモリDRAMチップのメモリはDDR5メモリ規格に合致する。
【0102】
当業者であれば、本開示の実施例は、方法、装置(機器)、又はコンピュータプログラム製品として提供できることを理解できる。そこで、本開示は完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせる実施例の形式を採用することができる。さらに、本開示はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能な記憶媒体に実施されたコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。コンピュータ記憶媒体は情報(例えばコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される揮発性及び不揮発性、除去可能及び除去不可な媒体を含み、それはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、リードオンリーメモリ(Read Only Memory,ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(Electrically Erasable Programmable ROM,EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、コンパクトディスクROM(Compact Disc ROM,CD-ROM)、デジタル多機能ディスク(Digital Video Disk,DVD)又は他の光ディスク記憶、磁気ボックス、磁気テープ、磁気ディスク記憶又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶しかつコンピュータによりアクセス可能な任意の他の媒体などを含むがそれらに限定されない。また、当業者であれば、通信媒体は一般的にコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は搬送波又は他の伝送機構のような変調データ信号における他のデータを含み、かつ任意の情報伝送媒体を含んでもよい。
【0103】
本開示は本開示の実施例に係る方法、装置(機器)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によりフローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現することができると理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供して1つの機器を生成することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサによって実行された命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0104】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器が特定の方式で動作するように案内できるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それにより当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令は命令装置を含む製造品を生成し、当該命令装置はフローチャートの1つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現する。
【0105】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器にロードされてもよく、それによりコンピュータ又は他のプログラム可能な機器で一連の操作ステップを実行してコンピュータで実現された処理を生成し、それによりコンピュータ又は他のプログラム可能な機器で実行された命令はフローチャートの1つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0106】
本開示では、用語「含む」、「含まれる」又はその他の任意のバリエーションは、一連の要素を含む物品又は機器がそれらの要素だけでなく、明示的にリストされない他の要素も含むように、非排他的な包含を含むことを意図しており、又はそのような物品又は機器に固有の要素も含む。これ以上制限がない場合には、文「~を含む」によって制限される要素は、その要素を含む物品又は機器に他の同じ要素が存在することを除外しない。
【0107】
本開示の好ましい実施例を説明したが、当業者は、基本的な創造性概念を知ると、これらの実施例に追加の変更及び修正を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、好ましい実施例及び本開示の範囲に入るすべての変更及び修正を含むと解釈することを意図する。
【0108】
明らかに、当業者は、本開示の精神と範囲から逸脱することなく、本開示に対して様々な変更と変形を行うことができる。このように、本開示のこれらの修正および変形が本開示の請求項及びその同等の技術の範囲内に属する場合、本開示の意図もこれらの変更及び変形を含む。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本開示に係る記憶回路は、メモリのデータ読み書きの伝送効率を向上させて、データ伝送の正確性を保証することができる。
【0110】
本開示は2022年2月24日に中国特許庁提出され、出願番号が202210174060.Xで、発明名称が「記憶回路、データ伝送回路及びメモリ」の中国特許出願に基づいて出願し、かつ当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容はここで参考として本開示に組み込まれる。
【国際調査報告】