(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-07
(54)【発明の名称】高負荷能力を有する軽量紙管構造
(51)【国際特許分類】
B31C 1/00 20060101AFI20240229BHJP
B31C 3/02 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
B31C1/00
B31C3/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553264
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(85)【翻訳文提出日】2023-10-20
(86)【国際出願番号】 US2022014542
(87)【国際公開番号】W WO2022197377
(87)【国際公開日】2022-09-22
(32)【優先日】2021-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523330488
【氏名又は名称】ソノコ・デヴェロップメント,インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】SONOCO DEVELOPMENT, INC.
【住所又は居所原語表記】540 North Second Street, Hartsville, SC 29550 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001531
【氏名又は名称】弁理士法人タス・マイスター
(72)【発明者】
【氏名】ホー クワンウェイ
(72)【発明者】
【氏名】スー シャンショウ
【テーマコード(参考)】
3E075
【Fターム(参考)】
3E075BA72
3E075DC74
3E075FA07
3E075GA05
3E075GA07
(57)【要約】
高負荷能力を有する軽量紙管構造(20)を提供する。管構造(20)は、環状空間(23)が間に形成された内管(21)及び外管(22)と、環状空間(23)の2つの端部にそれぞれ嵌め込まれた第1紙リング(24)及び第2紙リング(25)と、環状空間(13)内に配設され、外管(22)と内管(21)との間に支持される発泡体(26)とを備える。この構造(10)は、紙管の軽量性を保持しながら紙管の負荷強度を向上させることもでき、これにより、変形の防止という実質的な効果が奏される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面及び外径を有する内管(21)及び内周面及び内径を有する外管(22)であって、内管(21)の外径は外管(22)の内径より小さく、外管(22)の内周面と内管(21)の外周面との間に、2つの端部を有する環状空間(23)を画定した内管(21)及び外管(22)と、
前記環状空間(23)の2つの端部が閉鎖されるように、前記環状空間(23)の2つの端部にそれぞれ配設された第1紙リング(24)及び第2紙リング(25)と、
前記環状空間(23)に配設されて環状形状を有し、前記外管(22)の内周面と前記内管(21)の外周面との間に支持された発泡体(26)と、
前記第1紙リング(24)、前記内管(21)及び前記外管(22)が一体としてしっかりと固定されるように、前記第1紙リング(24)、前記内管(21)及び前記外管(22)に個別に取り付けられた第1の複数の留め具と、
前記第2紙リング(25)、前記内管(21)及び前記外管(22)が一体としてしっかりと固定されるように、前記第2紙リング(25)、前記内管(21)及び前記外管(22)に対して個別に固定された第2の複数の留め具と、を備えた軽量紙管構造(20)。
【請求項2】
前記発泡体(26)は、ポリオールとイソシアネートとの混合物を前記環状空間(23)内で設定時間だけ発泡硬化させることにより形成された請求項1記載の軽量紙管構造(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<発明の分野>
本開示は、高負荷能力を有する軽量紙管構造に関し、特に、紙管の負荷強度を向上させながらも軽量性を保持することが可能な紙管構造に関する。
【背景技術】
【0002】
<関連技術の説明>
熱可塑性プラスチック製又は紙製の管や芯は、シート材やストランド材などの巻材の保持に使用することができる。これらの材料は、芯に比較的高い半径方向の圧力(負荷)をかけることがあり、これが芯の望ましくないたわみ、歪み、座屈、破砕又はその他の変形につながることがある。高い負荷能力を備えつつも軽量のままである管や芯が望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上に鑑み、本発明者らは、上記欠点を解消すべく鋭意研究開発を行った結果、高負荷能力を有する軽量紙管構造を提供する。本開示の目的は、内管と外管との間の環状空間に発泡体を設けることにより、軽量性を保持しつつも紙管強度の向上という効果を奏することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
高負荷能力を有する軽量紙管構造であって、内管及び外管と、第1紙リング及び第2紙リングと、環状の発泡体とを備え、内管及び外管は、内管の外径が外管の内径より小さく、外管の内周面と内管の外周面との間に環状空間が形成されており、第1紙リング及び第2紙リングは、環状空間の2つの端部が閉鎖されるように該環状空間の2つの端部にそれぞれ嵌め込まれ、環状の発泡体は、環状空間内に設けられ、外管の内周面と内管の外周面との間に支持されている軽量紙管構造を提供する。固定釘等の複数の留め具を設け、該複数の留め具を、第1紙リング、内管及び外管に打ち付け又はその他の方法により個別に取り付けて第1紙リング、内管及び外管を一体としてしっかりと固定し、第2紙リング、内管及び外管に打ち付け又はその他の方法により個別に取り付けて第2紙リング、内管及び外管を一体としてしっかりと固定してもよい。
【0005】
本発明の一実施形態では、発泡体は、ポリオールとイソシアネートとの混合物を環状空間内で設定時間だけ発泡硬化させることにより形成されている。
【発明の効果】
【0006】
以上のような管構造により、紙管の軽量性を保持しながら紙管の負荷強度を向上させることもでき、これにより、変形の防止という実質的な効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】
図2は、紙管の一方の端部に打ち付けられる固定釘の部分立体斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2の紙管の軸平面における全体断面図である。
【
図4】
図4は、本開示に係る紙管の軸平面における全体断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<発明の詳細な説明>
読者が管構造をより深く理解できるように、代表的な形態をここに提示し、図面を用いて以下に詳細に説明する。
【0009】
図1~
図3に紙管構造を示す。紙管10は、内管11と外管12とを備える。内管11の外径は、外管12の内周面と内管11の外周面とによって環状空間13が形成されるように、外管12の内径より小さくなっている。
【0010】
この構造は、2つの紙リング14をさらに備えており、これら紙リング14は、環状空間13の2つの端部が閉鎖されるように、該環状空間13の2つの端部にそれぞれ接着されている。
【0011】
この構造は、複数の固定釘15等の留め具をさらに備えることもでき、これら固定釘15は、内管11、外管12及び各紙リング14が一体としてしっかりと留められるように、各紙リング14と内管11との間及び各紙リング14と外管12との間に打ち付けられており、その結果、各紙リング14を外管12と内管11との間に接着させて紙管10の強度を高めることができる。
【0012】
この紙管10は、感光性フィルム、反射フィルム、液晶フィルムなどの既存のハイテク薄シート材の巻き取りに使用することができ、内管11、外管12及び紙管リング14が一体として固定されているため、環状空間13を有している。この紙管10は、やや重量のある薄シート材を巻き取るために軽量化されている。しかしながら、この薄シート材を巻き取るための紙管10が薄シート材をより多く巻き取るためには、外管12の厚みを実質的に増加することで外管12の耐負荷強度を高くするしかなく、この場合にのみ、薄シート材をより多く巻き取ることができるようになる。しかし、これは紙管10の重量を大幅に増加させ、もともと軽量であった紙管10を著しく損ない、また、紙リング14が存在するにもかかわらず、依然として環状空間13が原因で外管12の変形が起こる可能性がある。このため、改良された芯又は管が必要とされている。
【0013】
図4を参照すると、本開示に係る管20は、内管21と、外管22と、第1紙リング24と、第2紙リング25と、発泡体26と、固定釘27等の留め具とを備える。
【0014】
内管21の外径は、外管22の内周面と内管21の外周面との間に環状空間23が形成されるように、外管22の内径より小さくなっている。言い換えると、内管21と外管22とによって環状空間23が画定されている。
【0015】
第1紙リング24及び第2紙リング25は、環状空間23の2つの端部が閉鎖されるように、該環状空間23の2つの端部にそれぞれ嵌め込まれている。
【0016】
発泡体26は環状空間23内に配設されている。発泡体26は、ポリオールとイソシアネートとの混合物を環状空間23内で設定時間だけ発泡硬化させることにより形成することができる。環状の発泡体26は、環状形状を有し、外管22の内周面と内管21の外周面との間に支持することができる。言い換えると、環状発泡体26は、外管22の内周面の全面又は略全面及び内管21の外周面の全面又は略全面並びに端部リング14の内側に面する(環状空間に面する)面の全面又は略全面に接触した状態で環状空間23全体を占めることができる。
【0017】
管構造の一方の端部では、第1紙リング24、内管21及び外管22に複数の固定釘27が個別に打ち付けられており、第1紙リング24、内管21及び外管22が一体としてしっかりと留められている。管構造の他方の端部では、第2紙リング25、内管21及び外管22に複数の固定釘27が個別に打ち付けられており、第2紙リング25、内管21及び外管22が一体としてしっかりと留められている。
【0018】
以上のような構造により、紙管20の軽量性を保持しながら紙管20の負荷強度を向上させることもでき、これにより、変形の防止という実質的な効果が奏される。
【0019】
上記実施形態の構成及び機能の詳細について以下に説明する。
図4を参照すると、内管21は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、紙又は任意の適切な材料で作製することができ、外管22は、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、紙又は任意の適切な材料で作製することができるが、これらに限定されない。
【0020】
固定釘27は、ステープル、波釘、又は第1紙リング24及び第2紙リング25を個別に内管21及び外管22に接続して固定するための任意の適切な留め具とすることができる。
【0021】
紙管20の環状空間23に配設された発泡体26は、ポリオールがイソシアネートと混合されてPUフォームを生成したポリウレタン(PU)等の発泡性材料から作製することができるが、これに限定されない。発泡材料は、主として、他の発泡補助装置(例えば、加熱又は減圧のための機械装置等)を必要とすることなく、室温で環状空間23内で発泡硬化させることができる。
【0022】
環状空間23にPUフォームを充填する方法は以下の工程で行うことができる。
【0023】
まず、第1紙リング24によって環状空間23の一方の端部を閉鎖する。
【0024】
次に、ポリオールとイソシアネートとが混合されたPUフォームを、環状空間23に必要な用量として算出された適切な量である充填量で環状空間23に充填する。
【0025】
その後、第2紙リング25によって環状空間23の他方の端部を閉鎖し、かくして、環状空間23の両端部が閉鎖される。
【0026】
PUフォームの発泡を設定時間だけ継続させて発泡体26を形成することができる。一般的に、約6~10時間必要である。硬化の過程で、PUフォームは多孔の膨張状態を呈し、かくして、硬化された環状発泡体26が外管22の内周面及び内管21の外周面に支持される。これにより、環状発泡体26が外管22と内管21との間の環状空間23内に支持され、紙管20の負荷強度が向上する。
【0027】
さらに、外管22の厚みを増加させる公知の実施態様と比較すると、環状発泡体26の重量は、厚みを増加させた外管22の重量よりもはるかに低い。このようにすることで、強度を高めつつ紙管20を軽量化するという実質的な効果を奏し、紙管20の変形を回避するという効果を奏することが可能となる。さらに、PUフォーム中に混合するイソシアネートの量を変化させることにより、環状発泡体26の密度を変更する、即ち、環状発泡体26の硬度を調整することができる。配合は、紙管20に巻き取られる薄シート材の重量要件に応じて適宜変更することができる。例えば、400kgの薄シート材を巻き取る場合、紙管20の環状発泡体26の密度要件は低く、一方、600kgの薄シート材を巻き取る場合、紙管20の環状発泡体26の密度要件は高い。このように、要件に応じて環状発泡体26の密度を変更することができるという効果がある。
【0028】
上記の実施形態は、本発明を十分に説明するために引用した好ましい実施形態にすぎず、本発明の特徴を限定するものではない。本発明に関連する技術的アプローチ及び技術革新の原理を利用するすべてのさらなる発明は、依然として本発明の均等の構造革新の範囲に含まれるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面及び外径を有する
紙製の内管(21)及び内周面及び内径を有する
紙製の外管(22)であって、内管(21)の外径は外管(22)の内径より小さく、外管(22)の内周面と内管(21)の外周面との間に、2つの端部を有する環状空間(23)を画定した内管(21)及び外管(22)と、
前記環状空間(23)の2つの端部が閉鎖されるように、前記環状空間(23)の2つの端部にそれぞれ配設された第1紙リング(24)及び第2紙リング(25)と、
前記環状空間(23)に配設されて環状形状を有し、前記外管(22)の内周面と前記内管(21)の外周面との間に支持された発泡体(26)と、
前記第1紙リング(24)、前記内管(21)及び前記外管(22)が一体としてしっかりと固定されるように、前記第1紙リング(24)、前記内管(21)及び前記外管(22)に個別に取り付けられた第1の複数の留め具
(27)と、
前記第2紙リング(25)、前記内管(21)及び前記外管(22)が一体としてしっかりと固定されるように、前記第2紙リング(25)、前記内管(21)及び前記外管(22)に対して個別に固定された第2の複数の留め具
(27)と、を備えた軽量紙管構造(20)。
【請求項2】
前記発泡体(26)は、ポリオールとイソシアネートとの混合物を前記環状空間(23)内で設定時間だけ発泡硬化させることにより形成された請求項1記載の軽量紙管構造(
20)。
【請求項3】
前記第1紙リング(24)及び前記第2紙リング(25)は、その全体が前記環状空間(23)内に配設されている請求項1記載の軽量紙管構造(20)。
【請求項4】
請求項1記載の軽量紙管構造(20)を作製する方法であって、
前記環状空間(23)の一方の端部を前記第1紙リング(24)で閉鎖する工程と、
ポリオールとイソシアネートとの混合物を、前記環状空間(23)がフォームで満たされるように算出された量で前記環状空間(23)に部分的に充填する工程と、
前記充填する工程の後、前記環状空間(23)の他方の端部を前記第2紙リング(25)で閉鎖する工程と、
前記混合物を発泡させて、前記外管(22)と前記内管(21)との間の前記環状空間(23)内に支持される前記発泡体(26)を形成する工程と、を含む方法。
【請求項5】
外周面及び外径を有する内管(11)及び内周面及び内径を有する外管(12)であって、内管(11)の外径は外管(12)の内径より小さく、外管(12)の内周面と内管(11)の外周面との間に、2つの端部を有する環状空間(13)を画定した内管(11)及び外管(12)と、
前記環状空間(13)の2つの端部が閉鎖されるように、前記環状空間(13)の2つの端部にそれぞれ配設された第1紙リング(14)及び第2紙リング(14)であって、その全体が前記環状空間内(13)に配設された第1紙リング(14)及び第2紙リング(14)と、を備えた軽量紙管構造(10)。
【請求項6】
前記第1紙リング(14)及び前記第2紙リング(14)は、前記外管(12)の内径より小さいリング外径及び前記内管(11)の外径より大きいリング内径を有し、前記軽量紙管構造(10)の第1の端部において、前記第1紙リング(14)が前記外管(12)の内周面に挿入されて前記内管(11)の外周面に設置されており、前記軽量紙管構造(10)の第2の端部において、前記第2紙リング(14)が前記外管(12)の内周面に挿入されて前記内管(11)の外周面に設置されている請求項5記載の軽量紙管構造(10)。
【請求項7】
前記第1紙リング(14)及び前記第2紙リング(14)は、それぞれ、前記内管(11)及び前記外管(12)の対応する端部と面一である外面を有する請求項5記載の軽量管構造(10)。
【請求項8】
前記内管(11)は紙製であり、前記外管(12)は紙製である請求項5記載の軽量管構造(10)。
【請求項9】
前記第1紙リング(14)、前記内管(11)及び前記外管(12)が一体としてしっかりと固定されるように、前記第1紙リング(14)、前記内管(11)及び前記外管(12)に個別に取り付けられた第1の複数の留め具(15)と、
前記第2紙リング(14)、前記内管(11)及び前記外管(12)が一体としてしっかりと固定されるように、前記第2紙リング(14)、前記内管(11)及び前記外管(12)に個別に固定された第2の複数の留め具(15)と、を備えた請求項5記載の軽量管構造(10)。
【請求項10】
前記環状空間(13)に配設されて環状形状を有し、前記外管(12)の内周面と前記内管(11)の外周面との間に支持された発泡体(26)を備えた請求項5記載の軽量管構造(10)。
【請求項11】
前記発泡体(26)は、ポリオールとイソシアネートとの混合物を前記環状空間(13)内で設定時間だけ発泡硬化させることにより形成された請求項10記載の軽量紙管構造(10)。
【請求項12】
請求項10記載の軽量紙管構造(10)を作製する方法であって、
前記環状空間(13)の一方の端部を前記第1紙リング(14)で閉鎖する工程と、
ポリオールとイソシアネートとの混合物を、前記環状空間(13)がフォームで満たされるように算出された量で前記環状空間(13)に部分的に充填する工程と、
前記充填する工程の後、前記環状空間(13)の他方の端部を前記第2紙リング(14)で閉鎖する工程と、
前記混合物を発泡させて、前記外管(12)と前記内管(11)との間の前記環状空間(13)内に支持される発泡体(26)を形成する工程と、を含む方法。
【請求項13】
外周面及び外径を有する内管(21)及び内周面及び内径を有する外管(22)であって、内管(11)の外径は外管(12)の内径より小さく、外管(22)の内周面と内管(21)の外周面との間に、2つの端部を有する環状空間(23)を画定した内管(11)及び外管(12)と、
前記環状空間(23)の2つの端部が閉鎖されるように、前記環状空間(23)の2つの端部にそれぞれ配設され、前記外管(22)の内径より小さいリング外径及び前記内管(21)の外径より大きいリング内径を有する第1紙リング(24)及び第2紙リング(25)であって、前記軽量紙管構造(20)の第1の端部において、第1紙リング(24)が前記外管(22)の内周面に挿入されて前記内管(21)の外周面に設置され、前記軽量紙管構造(20)の第2の端部において、第2紙リング(25)が前記外管(22)の内周面に挿入されて前記内管(21)の外周面に設置されている第1紙リング(24)及び第2紙リング(25)と、
前記環状空間(23)に配設されて環状形状を有し、前記外管(22)の内周面と前記内管(21)の外周面との間に支持された発泡体(26)と、を備えた軽量紙管構造(20)。
【請求項14】
前記発泡体(26)は、ポリオールとイソシアネートとの混合物を前記環状空間(23)内で設定時間だけ発泡硬化させることにより形成された請求項13記載の軽量紙管構造(20)。
【請求項15】
前記第1紙リング(24)及び前記第2紙リング(25)は、その全体が前記環状空間(23)内に配設されている請求項13記載の軽量紙管構造(20)。
【請求項16】
前記内管(21)は紙製であり、前記外管(22)は紙製である請求項13記載の軽量紙管構造(20)。
【請求項17】
請求項13記載の軽量紙管構造(20)を作製する方法であって、
前記環状空間(23)の一方の端部を前記第1紙リング(24)で閉鎖する工程と、
ポリオールとイソシアネートとの混合物を、前記環状空間(23)がフォームで満たされるように算出された量で前記環状空間(23)に部分的に充填する工程と、
前記充填する工程の後、前記環状空間(23)の他方の端部を前記第2紙リング(25)で閉鎖する工程と、
前記混合物を発泡させて、前記外管(22)と前記内管(21)との間の前記環状空間(23)内に支持される発泡体(26)を形成する工程と、を含む方法。
【請求項18】
前記第1紙リング(24)及び前記第2紙リング(25)は、それぞれ、前記内管(21)及び前記外管(22)の対応する端部と面一である外面を有する請求項13記載の軽量管構造(20)。
【国際調査報告】