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特表2024-510423流動性固体を適量分取するための容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-07
(54)【発明の名称】流動性固体を適量分取するための容器
(51)【国際特許分類】
   B65B 1/36 20060101AFI20240229BHJP
   B65B 1/06 20060101ALI20240229BHJP
【FI】
B65B1/36
B65B1/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553736
(86)(22)【出願日】2022-03-04
(85)【翻訳文提出日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 US2022018927
(87)【国際公開番号】W WO2022187635
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】17/193,811
(32)【優先日】2021-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】クラークソン,ジョセフ トーマス
(72)【発明者】
【氏名】コルタデリャス,シャビエル
(72)【発明者】
【氏名】ハマウイ,レネー
(72)【発明者】
【氏名】ウィングフィールド, トビー リチャード デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】オンドリー,ロナルド エドワード
(72)【発明者】
【氏名】パラダイス,チャールズ サイモン
(72)【発明者】
【氏名】ラッカー,カミーユ アナ
【テーマコード(参考)】
3E118
【Fターム(参考)】
3E118AA04
3E118AB03
3E118BA04
3E118BB01
3E118DA05
(57)【要約】
いくつかの実施形態は、流動性固体(例えば、粉末)を分注するための容器を対象とし、その容器は、内部空間と、内部空間を貯蔵空間と通路とに分離する隔壁と、を備えるものである。通路は、適量分取チャンバ及び通路を含み得る。貯蔵空間は、適量分取チャンバと直接連通し得る。貯蔵空間は、適量分取チャンバの上方に配設された床を含み得る。出口通路は、適量分取チャンバから出口まで延在し得る。隔壁は、貯蔵空間の床の下に延在し得るが、容器が少なくとも部分的に反転されるときに、隔壁が貯蔵空間からの流動性固体の流れを制限するようになっており、容器が少なくとも部分的に反転されるたびに、ある用量の流動性固体を分注するようになっている。容器は、貯蔵空間内に残っている流動性固体の量にかかわらず、等しい用量の流動性固体を一貫して分注し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流動性固体を分注するための容器であって、前記容器は、
内部空間と、
前記内部空間を、貯蔵空間と出口通路とに分離する隔壁と、
壁と、
前記壁及び前記隔壁によって少なくとも部分的に画定された適量分取チャンバと、
を備え、
前記貯蔵空間は、前記適量分取チャンバと直接連通しており、
前記出口通路は、前記適量分取チャンバから出口まで延在し、
前記隔壁及び前記壁は、前記容器が少なくとも部分的に反転されるときに、前記貯蔵空間からの前記流動性固体の流れを制限し、前記容器が少なくとも部分的に反転されるたびに、ある用量の流動性固体を分注するようになっており、
各用量は、等しい体積を有する、容器。
【請求項2】
各用量が0.1mL~250mLの体積を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記適量分取チャンバは、1回分の用量の流動性固体を収容する大きさである、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記出口通路の高さは、前記適量分取チャンバの高さの少なくとも3倍である、請求項1に記載の容器。
【請求項5】
前記内部空間の少なくとも一部が、U字形状を形成する、請求項1に記載の容器。
【請求項6】
前記貯蔵空間内に配設された前記流動性固体を更に備え、前記流動性固体は、飲料濃縮物である、請求項1に記載の容器。
【請求項7】
前記貯蔵空間は、床を更に備え、前記壁が前記床から上に延在する、請求項1に記載の容器。
【請求項8】
前記出口を可逆的に封止するように構成されたクロージャを更に備える、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記容器は、その全体がリサイクル可能である、請求項1に記載の容器。
【請求項10】
前記容器は、単一の材料で作製される、請求項9に記載の容器。
【請求項11】
前記容器は、高密度ポリエチレンで作製される、請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記床と前記壁とを画定する基部を更に備え、前記壁は、前記床から前記適量分取チャンバの底部まで延在する、請求項1に記載の容器。
【請求項13】
前記出口及び前記貯蔵空間は、それぞれ、前記適量分取チャンバの上方に配設されている、請求項1に記載の容器。
【請求項14】
流動性固体を分注するための容器であって、前記容器は、
前記流動性固体を収容するための貯蔵空間であって、前記容器の内部空間内の隔壁によって少なくとも部分的に画定される貯蔵空間と、
前記隔壁及び壁によって画定された導入通路であって、前記貯蔵空間と直接連通している導入通路と、
前記導入通路の下方に配設され、前記導入通路と直接連通する適量分取チャンバと、
出口と、
を備え、
前記貯蔵空間が、1回分の用量と前記貯蔵空間の容量との間の量の流動性固体で充填され、かつ前記容器が直立位置にあるときに、1回分の用量の流動性固体が、前記適量分取チャンバ内に配設され、
前記容器が傾斜配向にあるとき、隔壁が、前記1回分の用量を、残りの流動性固体全体から分離し、
前記容器が反転配向にあるとき、前記容器は、前記出口を通して前記1回分の用量のみを分注するように構成される、容器。
【請求項15】
前記適量分取チャンバは、前記容器が前記傾斜配向又は前記反転配向から前記直立配向に戻るときに、前記貯蔵空間から別の1回分の用量の流動性固体を、自動的に受容するように構成される、請求項14に記載の容器。
【請求項16】
前記容器が前記直立配向から、0度超かつ115度未満回転されたときには、前記容器は、前記傾斜配向にあり、前記容器が前記直立配向から、115度超かつ180度未満回転されたときには、前記容器は、前記反転配向にある、請求項14に記載の容器。
【請求項17】
前記出口を前記貯蔵空間と接続するように構成された通路を更に備え、前記通路は、
前記導入通路と、
前記適量分取チャンバと、
前記適量分取チャンバから前記出口まで延在する第2の通路と、
を備える、請求項14に記載の容器。
【請求項18】
前記通路の少なくとも一部が、U字形状を形成する、請求項17に記載の容器。
【請求項19】
前記出口を可逆的に封止するように構成されたクロージャを更に備える、請求項17に記載の容器。
【請求項20】
前記導入通路及び前記第2の通路の各々は、垂直に延在する、請求項17に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本開示は、流動性固体(例えば、粉末、顆粒、シリアル、又はオート麦)を貯蔵及び分注するための容器に関する。より具体的には、本開示は、一貫した正確な用量の流動性固体を分注するための容器に関する。
【発明の概要】
【0002】
いくつかの実施形態は、内部空間と、内部空間を貯蔵空間、適量分取チャンバ、及び出口通路に分離する隔壁とを備える、流動性固体を分注するための容器を対象とする。貯蔵空間は、適量分取チャンバと直接連通していてもよく、適量分取チャンバの上方に配置された床を有していてもよい。出口通路は、適量分取チャンバから出口まで延在してもよい。隔壁は、貯蔵空間の床の下に延在して、容器が少なくとも部分的に反転されたときに隔壁が貯蔵空間からの流動性固体の流れを制限するようになっていてもよい。容器は、容器が少なくとも部分的に反転されるたびに、ある用量の流動性固体を分注してもよい。各用量は、等しい体積を有し得る。
【0003】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、各用量は、所定の体積を有し、その所定の体積は、0.1mL~250mLの体積に設定され得る。例えば、ある用量の電解質粉末を分注するための容器は、0.2mL~0.5mL(例えば、0.25mL)の体積に設定された所定の用量体積を有してもよく、ある用量の水和粉末を分注するための容器は、15mL~60mL(例えば、30mL)の体積に設定された所定の用量体積を有してもよく、ある用量のシリアル(例えば、オート麦)を分注するための容器は、60mL~240mL(例えば、150mL)の体積に設定された所定の用量体積を有してもよい。
【0004】
本明細書で論じられる様々な実施形態のうちの任意のものでは、適量分取チャンバは、1回分の用量の流動性固体を収容するようなサイズになっている。
【0005】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、出口通路の高さは、適量分取チャンバの高さの少なくとも3倍である。
【0006】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、内部空間の少なくとも一部は、戻り部を有する(例えば、U字形状を形成する)。
【0007】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、流動性固体は、貯蔵空間内に配設される。本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、流動性固体は、飲料濃縮物である。
【0008】
本明細書で論じられる種々の実施形態の任意のものにおいて、貯蔵空間は、貯蔵空間に充填するための開口部を更に備える。本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、開口部は出口と同軸である。
【0009】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器は、容器に取り外し可能に連結されたプラグであって、開口部を封止するように構成されたプラグを備える。
【0010】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器は、その全体がリサイクル可能である。
【0011】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器は、単一の材料で作製される。
【0012】
本明細書で論じられる種々の実施形態の任意のものにおいて、容器は、高密度ポリエチレンから作製される。
【0013】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器は、床を画定する基部と、床から適量分取チャンバの底部まで延在する壁とを備える。
【0014】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、出口及び貯蔵空間は、それぞれ、適量分取チャンバの上方に配設されている。
【0015】
いくつかの実施形態は、流動性固体を収容するための貯蔵空間と、導入通路と、適量分取チャンバと、出口とを備える、流動性固体を分注するための容器を対象とする。貯蔵空間は、容器の内部空間内の隔壁によって少なくとも部分的に画定されてもよい。導入通路は、隔壁及び壁によって画定されていてもよく、かつ貯蔵空間と直接連通していてもよい。適量分取チャンバは、床の下に配設されていてもよく、導入通路と直接連通していてもよい。貯蔵空間が、1回分の用量と貯蔵空間の容量との間の量の流動性固体で充填され、かつ容器が直立位置にあるときに、1回分の用量の流動性固体が、適量分取チャンバ内に配設され得る。
【0016】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器が傾斜配向にあるとき、隔壁は、1回分の用量を、残りの流動性固体全体から分離する。本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器が反転配向にあるとき、容器は、出口を通して1回分の用量のみを分注するように構成される。
【0017】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、適量分取チャンバは、容器が傾斜配向又は反転配向から直立配向に戻るときに、貯蔵空間から別の1回分の用量の流動性固体を、自動的に受容するように構成されてもよい。
【0018】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器は、容器が直立配向から0度超かつ115度未満回転させられるとき、傾斜配向にあり得る。本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器は、容器が直立配向から115度超かつ180度未満回転させられるとき、反転配向にあり得る。
【0019】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器は、出口を貯蔵空間と接続するように構成された通路を更に備える。本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、上記の通路は、導入通路、適量分取チャンバ、及び第2の通路を備える。第2の通路は、適量分取チャンバから出口まで延在していてもよい。
【0020】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、上記の通路の少なくとも一部は、U字形状を形成する。
【0021】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、容器は、出口と同軸である開口部であって、第2の通路を通って貯蔵空間まで延在する充填経路を形成する開口部を備える。
【0022】
本明細書で論じられる様々な実施形態の任意のものにおいて、導入通路及び第2の通路の各々は、垂直に延在する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示を例示するものであり、説明と合わせて、本開示の原理を説明し、当業者が本発明を作製及び使用することを可能にする役割を更に果たす。
図1】いくつかの実施形態による容器の斜視図である。
図2図1の容器の上面図である。
図3図2の線3-3に沿った、図1の容器の断面図である。
図4A】容器内に粉末を有する図3の断面図を、飲用容器と共に示す図である。
図4B図4Aの容器を傾けて、粉末の1回分の用量を、粉末の残りの部分から分離することを示す図である。
図4C図4Aの容器を反転させて、図4Bに示される用量を飲用容器に分注することを示す図である。
図5】ある用量の粉末を分注するためのフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
飲料濃縮物、砂糖などの粉末は、大きな容器に入れて大量に販売されることが多い。これらの容器から一貫した量の粉末を正確に取り出すことが困難であるだけでなく、そうすることは面倒で時間がかかる可能性がある。1回分の用量の粉末を正確に取り出すために、ユーザは、スコップを使用して粉末を取り出さなければならない場合がある。しかし、スコップは、過剰な量の粉末を取り出してしまう場合がある(正確な量又は用量の粉末を得るためには、ユーザが粉末を平らにする必要がある)。あるいは、スコップは、少なすぎる量の粉末を取り出してしまう場合がある(正確な量又は用量の粉末を得るためには、ユーザはすくいなおす必要がある)。あるいは、1回のすくいで正確な用量を達成するために、ユーザは、過剰な量をまずはすくい、次いで別の道具又はユーザの指を使用して、粉末を平らにしなければならない場合がある。これらのスコップは、容器自体の中に保管されることが多く、したがって、粉末又は他の物質によって覆われてしまう場合がある。
【0025】
他のディスペンサは、ユーザがスコップなしで粉末を分注することを可能にし得るが、分注される量を制御することはほとんどできない。例えば、注ぎ口を有する容器(例えば、砂糖ディスペンサ)は、注ぐことによって粉末を分注することができるが、どれだけ注がれたかを推定することは別として、分注される砂糖の量を制御する信頼できる方法はない。また、容器内に残っている粉末の体積が減少するにつれて、注ぎの精度は粉末の流量によって変化する。更に、ユーザは、注ぎ口を開けて粉末の流れを可能にするために注ぎ口に触れなければならない場合がある。
【0026】
本明細書に記載される実施形態は、上記の及び他の課題を克服するために、他の利点の中でもとりわけ、容器内の粉末の量にかかわらず、かつスコップのような機構又は別個の構成要素を移動させることなく、しかも測定することなく、正確な用量の粉末を一貫して分注する容器を提供する。
【0027】
図全体を通して示されるように、いくつかの実施形態は、流動性固体を貯蔵、適量分取する、及び分注するための容器を対象とする。流動性固体は、材料の固体断片又は塊から形成されるある体積の材料であって、(例えば、注がれるとき、又は十分に傾けられるときに)その体積の材料が、流動することができるようになっているものである。例としては、粉末又は顆粒(例えば、グラニュー糖又は飲料濃縮物)が挙げられる。
【0028】
例えば、容器は、出口及び内部空間を含み得る。隔壁は、内部空間を貯蔵空間と通路とに分離し得る。通路は、貯蔵空間を出口に接続し得る。容器は、保持領域又はいかなる可動部品もなしで、貯蔵空間から通路を通って出口から出る一貫した体積の粉末を、適量分取するために使用され得る。隔壁は、一貫した体積の粉末を適量分取することを可能にする容器の内部形状を作り出す。以下でより詳細に説明するように、容器は、容器を反転させることによって、1回の動作で粉末を計量して注ぐことができる。容器はまた、可動部品を必要としない。可動部品は、使用中に動かなくなったり、粉砕音を発生したりする可能性がある。容器は、可動部品を有するシステムよりも使用する材料が少なく、製造が容易であり得る。
【0029】
図1は、粉末を分注するための容器100を示す。容器100の外壁101は、内部空間を内包し得る。容器100は、キャップ200によって閉じることができる出口105を含むことができる。図2は、容器100を、キャップ200が出口105から取り外された状態で示す上面図である。図3は、線3-3に沿った容器100の断面を示す図である。
【0030】
図3に示すように、容器100は、容器100の内部空間を貯蔵空間115と通路120とに分離する、隔壁110を含み得る。隔壁110は、貯蔵空間115の床125の下に延在し得るが、容器100が少なくとも部分的に傾けられるか又は反転されたときに、隔壁110が、貯蔵空間115から通路120に向かう流動性固体500(例えば、粉末又は顆粒)の流れを制限するようになっている。いくつかの実施形態では、隔壁110は、粉末の流れを制限し、容器100が少なくとも部分的に反転されるたびに、1回分の用量のみの粉末が容器100から分注されるようにしている。
【0031】
貯蔵空間115は、通路120を介して出口105と連通し得る。貯蔵空間115は、粉末又は顆粒(例えば、図4A図4Cに示される流動性固体500)を貯蔵するように構成され得る。いくつかの実施形態では、貯蔵空間115は、約50mL~約5Lの容量を有してもよい。いくつかの内容物(例えば、スパイス、砂糖、塩、飲料濃縮物、水和粉末、電解質粉末など)は、一般に少ない用量(約0.1mL~約60mL)で使用され、他の内容物(例えば、食品、シリアル、又はオーツ麦)は、一般に多い用量(約60mL~約250mL)で使用される。また、貯蔵空間115の容量は、複数回分の用量を収容するのに十分な大きさであり得る。いくつかの実施形態では、貯蔵空間115は、約50mL~約250mL(例えば、約100mL~約150mL)の容量を有し得る。いくつかの実施形態では、貯蔵空間115は、約500mL~約1.5L(例えば、約500mL~約750mL又は約750mL~約1L)の容量を有し得る。いくつかの実施形態では、貯蔵空間115は、約600mLの容量を有する。いくつかの実施形態では、貯蔵空間115は、約2L~約5L(例えば、約3L~約5L、又は約4L~約5L)の容量を有し得る。いくつかの実施形態では、貯蔵空間115は、約4.5Lの容量を有する。
【0032】
いくつかの実施形態では、容器100は、貯蔵空間115の床125と壁130とを画定する基部135を含む。床125は、壁130に対して垂直であってもよく、又は壁130に対してより傾斜した角度であってもよい。壁130は、床125から容器100の底部まで下方に延在し得る。基部135は、容器100が直立することを可能にし、容器が使用されていないときの容器の安定性を向上させ得る。基部135の高さは、貯蔵空間115の床125と通路120の適量分取チャンバ122との間に高さの差を提供し、この高さの差はまた、以下でより詳細に議論されるように、粉末の流れを制御するのに役立ち得る。分注される前に「ステージング空間」を使用し得る、液体を分注するための容器とは対照的に、上記の高さの差は、粉末又は顆粒(例えば、流動性固体500)の正確な用量が、貯蔵空間115から直接分注されることを可能にする。基部135は、内部空間を形成してもよいが(例えば、中空であってもよい)、その場合、基部135の内部空間は、貯蔵空間115又は通路120とは連通していない。基部135の内部空間は、(例えば、図に示されるような底壁136によって)閉鎖されてもよく、あるいは、基部135は、開放されていてもよい(例えば、基部135は、底壁136を有していなくてもよい)。いくつかの実施形態では、壁130は、床125の位置よりも高く垂直に延在する。例えば、床125は、壁130に対して図示されているものよりも低く位置決めされてもよく、かつ/又は壁130は、図示されているものよりも垂直方向に高く延在してもよい(例えば、床125は、底壁136の基部に位置決めされてもよい)。
【0033】
容器100は、貯蔵空間115を出口105に接続する通路120を含み得る。図3に示すように、隔壁110は、内部空間内に垂直に延在してもよく、その場合に、通路120の少なくとも一部が戻り部を形成して、適量分取チャンバ122が導入通路121及び出口通路123の両方の下に配置されるようになっていてもよい。いくつかの実施形態では、通路120の少なくとも一部は、U字形通路を形成する。通路120は、3つのセグメント、すなわち、導入通路121、適量分取チャンバ122、及び出口通路123を含むことができる。いくつかの実施形態では、隔壁110は、導入通路121と出口通路123との間で垂直に延在する。図3に示すように、導入通路121は、貯蔵空間115及び適量分取チャンバ122と直接連通していてもよい。適量分取チャンバ122は、導入通路121及び出口通路123と直接連通していてもよい。出口通路123は、適量分取チャンバ122及び出口105と直接連通していてもよい。導入通路121、適量分取チャンバ122、及び出口通路123はその各々が、図面を通して示されるように、通路120の連続する部分である。いくつかの実施形態では、出口通路123は、導入通路121に平行であり、かつ適量分取チャンバ122に垂直である。いくつかの実施形態では、出口通路123は、適量分取チャンバ122に対して90度未満(例えば、約30度、約45度、又は約60度)の角度をなす。
【0034】
適量分取チャンバ122は、その全体が床125よりも低く配設される。この位置にあれば、後述するように、容器100が反転されたときに、流動性固体500の流れを遮断するのに役立つ。いくつかの実施形態では、隔壁110の底面は、適量分取チャンバ122の頂部と位置揃えされる。
【0035】
出口通路123は、高さHを有し得る。いくつかの実施形態では、高さHは、貯蔵空間115の高さHよりも大きい。いくつかの実施形態では、出口通路123は、貯蔵空間115の高さH未満の高さHを有する。いくつかの実施形態では、出口通路123は、貯蔵空間115の高さHよりも約25%~約50%大きい高さHを有する。貯蔵空間115は、約50mm~約350mm(例えば、約75mm~約250mm、約100mm~約200mm、又は約120mm~約130mm)の高さHを有してもよい。いくつかの実施形態では、貯蔵空間115は、約125mmの高さHを有する。出口通路123は、約150mm~約200mm(例えば、約165mm~約185mm)の高さHを有してもよい。いくつかの実施形態では、出口通路123は、約175mmの高さHを有する。
【0036】
いくつかの実施形態では、導入通路121は、約20mL~約100mL(例えば、約10mL~約75mL、又は約20mL~約50mL)の容積を有してもよい。いくつかの実施形態では、導入通路121は、約26mLの容積を有する。
【0037】
いくつかの実施形態では、適量分取チャンバ122は、約15mL~約50mL(例えば、約10mL~約40mL、又は約15mL~約25mL)の容積を有してもよい。いくつかの実施形態では、適量分取チャンバ122は、約17mLの容積を有する。
【0038】
導入通路121の容積と適量分取チャンバ122の容積との間の比率は、1回分の用量(例えば、1人分の量)の、粉末、顆粒、オート麦、又はシリアル(例えば、図4A図4Cに示されるような流動性固体500)を、一貫した正確な量で分注することを可能にし得る。適量分取チャンバ122及び/又は導入通路121の空間は、異なる用量サイズに対応するように変更されてもよい。例えば、適量分取チャンバ122の容積を減少させることによって(例えば、適量分取チャンバの高さH又は幅を減少させることによって)、及び/又は導入通路121の容積を減少させることによって(例えば、導入通路の幅Wを減少させることによって)、用量サイズが減少する。逆に、適量分取チャンバ122及び/又は導入通路121の容積を増加させることによって、用量サイズが増加する。いくつかの実施形態では、用量サイズは、導入通路121とは独立して適量分取チャンバ122のサイズを修正することによって変更されてもよい。例えば、用量サイズは、導入通路121のサイズとは無関係に、適量分取チャンバ122の幅を減少させることによって減少させることができ、又は適量分取チャンバ122の幅を増加させることによって増加させることができる。
【0039】
例えば、導入通路121の容積と適量分取チャンバ122の容積との比は、約2:1~約1:3(例えば、1:1~約2:3)であってもよい。いくつかの実施形態では、導入通路121の容積と適量分取チャンバ122の容積との比は、約2:3である。いくつかの実施形態では、導入通路121の高さHと導入通路121の幅Wとの間の比は、少なくとも3:2である(例えば、少なくとも約4:2である)。更に、基部135は、図1及び図3図4Cに示すように、導入通路121の高さHと適量分取チャンバ122の高さHとの合計に等しい高さを有し得る。いくつかの実施形態では、これは、容器100が、使用されていない間に、直立し、安定性を維持することを可能にする。いくつかの実施形態では、Hは、約25mm~50mmの間(例えば、約30mm~40mmの間)である。いくつかの実施形態では、Hは、約35mmである。いくつかの実施形態では、Hは、約5mm~25mmの間(例えば、約10mm~20mmの間、又は約10mm~15mmの間)である。いくつかの実施形態では、Hは、約12mmである。
【0040】
いくつかの実施形態では、導入通路121は、約20mL~約50mLの容積及び約30mm~約40mmの高さを有し、適量分取チャンバ122は、約15mL~約25mLの容積及び約10mm~約15mmの高さを有する。いくつかの実施形態では、適量分取チャンバ122は、床125の下、約30mm~約40mmに配置される。
【0041】
出口通路123は、適量分取チャンバ122と出口105との間に延在し得る。図3に示されるように、出口通路123の高さHは、貯蔵空間115の高さHより大きくてもよい。いくつかの実施形態では、出口通路123の高さHは、貯蔵空間115の高さよりも低いが、適量分取チャンバ122の高さHよりも高く、その結果、出口105は、適量分取チャンバ122よりも高い。いくつかの実施形態では、出口通路123は、適量分取チャンバ122の高さHよりも、少なくとも3倍大きい(例えば、少なくとも4倍大きい、又は少なくとも5倍大きい)高さHを有してもよい。これは、用量(例えば、用量510)が容器100内の流動性固体から分離される前に、流動性固体500が容器100から分注されないことを確実にし、ひいては、1回分の用量又は1人分の量を、一貫して正確な量で分注することを確実にする。
【0042】
出口105は、容器100が直立配向(図4Aに示される)から反転配向(図4Cに示される)に移動されるとき、粉末が出口105を通って分注されるように、出口通路123内に形成されてもよい。出口105は、適量分取チャンバ122の頂部よりも高い高さに配置されてもよい。いくつかの実施形態では、出口105は、貯蔵空間115の床125の高さより上方の高さに配置される。出口105が低すぎる場合、流動性固体は、用量が全て分離される前に分注され得るが(図4B及び図4C参照)、これでは、用量の精度が低下するおそれがある。いくつかの実施形態では、出口105は、取り外し可能なキャップ(例えば、キャップ200)で封止される。
【0043】
容器100は、貯蔵空間115を充填するための充填通路(例えば、開口部106)を含み得る。開口部106は、貯蔵空間115への入口を形成するように配置されてもよく、それにより、貯蔵空間115に、(例えば、通路120を通して充填することなく)直接充填することが可能になる。あるいは、容器100は、開口部106を有していなくてもよく、かつ通路120を通して容器100に充填してもよい。いくつかの実施形態では、出口105は開口部106と同軸であり、粉末が貯蔵空間115に、出口105、出口通路123、及び開口部106を通して(例えば、図3の矢印107によって示される経路に沿って)充填され得るようになっている。これは、外部充填通路の必要性を排除し、開口部106を、唯一の外部開口部とし得る。開口部106は、プラグ300を用いて封止されてもよい。いくつかの実施形態では、プラグ300は、取り外し可能であり、容器100の再充填を可能にする。いくつかの実施形態では、プラグ300は、充填後に容器100に連結され、プラグ300は取り外すことができなくなる。いくつかの実施形態では、プラグ300は、スナップフィットを介して容器100に連結される。
【0044】
容器100は、外壁101上に様々な表面特徴を含んでもよい。例えば、図1に示すように、外壁101は複数のリブ102を含むことができる。リブ102は、容器100を把持する助けとなり得る。
【0045】
容器100は、ブロー成形された容器であってもよく、射出成形された部品から構成されてもよい。容器100は、種々の材料から作製され得るが、その材料には、熱可塑性物質(例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS))、コポリエステル、又はバイオプラスチックのうちの1つ以上が含まれ得る。容器100は、単一材料(例えば、HDPE)から作製されてもよい。これにより、構成部品を分解することなく、単一のリサイクル流で容器100をリサイクルすることができる。いくつかの実施形態では、容器100は、完全にリサイクル可能である。いくつかの実施形態では、容器100、キャップ200、及びプラグ300は、全て同じ材料で作られる。いくつかの実施形態では、容器100、キャップ200、及びプラグ300は、全てHDPEで作られる。
【0046】
容器100は、ブロー成形された容器であってもよく、又は射出成形された部品から構成されて、容器100が、一体構造を形成するようになっていてもよい。容器100は、矢印107によって示される経路に沿って(例えば、出口105、出口通路123、及び開口部106を通って)充填装置を挿入することによって、流動性固体500で充填されてもよい。充填後、プラグ300を開口部106に挿入して、開口部106を封止することができる。容器100は、キャップ200で封止されてもよい。流動性固体500は、用量を水と混合することによって飲料を生成するために使用され得る。例えば、流動性固体500は、香味料、電解質、栄養補助食品、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、流動性固体500は、飲料濃縮物である。いくつかの実施形態では、流動性固体500の各用量は等しい体積を有する。いくつかの内容物(例えば、スパイス、砂糖、塩、飲料濃縮物、水和粉末、電解質粉末など)は、一般に少ない用量(約0.1mL~約60mL)で使用され、他の内容物(例えば、食品、シリアル、又はオーツ麦)は、一般に多い用量(約60mL~約250mL)で使用される。容器100は、等しい用量を分注するために使用され得る。各用量は、所定の体積を有し得るが、その所定の体積は、0.1mL~250mLの体積に設定され得る。例えば、電解質粉末のための容器は、約0.1mL~約0.5mLの所定の体積を有する用量を分注してもよく、飲料濃縮物のための容器は、約1mL~約30mLの所定の体積を有する用量を分注してもよく、水和粉末のための容器は、約15mL~約60mLの所定の体積を有する用量を分注してもよく、食品(例えば、シリアル又はオート麦)を分注するための容器は、約60mL~約250mLの所定の体積を有する用量を分注してもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、流動性固体500の各用量は、約0.1mL~約250mL(例えば、約0.1mL~約0.5mL、約1mL~約5mL、約2mL~約3mL、約15mL~約60mL、約25mL~約35mL、又は約60mL~約250mL)の所定の体積を有する。いくつかの実施形態では、流動性固体500の各用量は、約2.5mLの体積を有する。いくつかの実施形態では、流動性固体500の各用量は、約30mLの体積を有する。
【0048】
便宜上、容器100は、流動性固体500として粉末又は顆粒を分注することに関して説明されるが、容器100は、同様の方法で分注され得る他の製品で充填されてもよいということを理解されたい。例えば、容器100は、正確な用量を分注することから利益を得る任意のタイプの流動性固体(例えば、粒状又は粉末状製品)(例えば、飲料濃縮物、水和粉末、電解質粉末、砂糖、塩、スパイスなど)で充填され得る。いくつかの実施形態では、粉末又は顆粒よりも大きい粒径を有する流動性固体食品(例えば、シリアル又はオート麦)が、容器100から分注され得る。例えば、一人分のオートミールを製造するためにオート麦を適量分取し得る。
【0049】
容器100は、単に容器100を出口105の方向に反転させることによって、正確かつ一貫した用量の粉末を分注し得る。適量分取される粉末の量は、容器内に残っている粉末の体積(少なくとも1回の全投与量に十分な量が残っていると仮定する)にも、ユーザが容器を反転させる速度にも無関係である。図4A図4Cは、粉末を分注するプロセスを示す。図4Aは、直立配向の容器100、飲用容器400、及び飲用容器クロージャ410を示す。図4Aに示すように、貯蔵空間115は、流動性固体500で部分的に充填されており、しかも貯蔵空間115の床125は、導入通路121及び適量分取チャンバ122よりも高いので、いくらかの流動性固体500が、導入通路121及び適量分取チャンバ122内に落下している。
【0050】
図5は、容器100を回転させることによって容器100から等しい用量の粉末がどのように分注されるかを示すフローチャートであり、図4A図4Cを参照して説明する。ステップ1000において、ユーザはキャップ200を取り外す。ステップ1010において、ユーザは、容器100を直立配向(図4A)から傾斜配向(図4B)に移動させ、これにより、流動性固体500の用量510(以前は適量分取チャンバ122内にあった)が、残部520から分離される。用量510は、適量分取チャンバ122と導入通路121との間の角111で、残部520から分離する。流動性固体は、様々な角度(すなわち、流動性固体の安息角)で落下することなく堆積することができるので、液体ほど容易には流れない。したがって、流動性固体500は、容器100が回転させられる速度の差にかかわらず、流動性固体500が、適量分取される量の感知可能な変動を伴わずに、角111で容易に分離するような安息角を有する。しかしながら、分注される材料に依存して、安息角は変化する。いくつかの実施形態では、流動性固体は、少なくとも30度の安息角を有する。対照的に、液体は、分注された液体の流れが分離しないように、より容易かつ迅速に流れることができ、分注された液体の量は、容器100が回転される速度に応じて広く変化する可能性がある。
【0051】
ステップ1020において、ユーザは、用量510の流動性固体500を分注するために、容器100を反転配向(図4C)に移動させる。隔壁110は、残部520を保持し、この配向で残部が通路120に入ってしまうのを防止する。容器100が傾斜配向から反転配向に回転されると、用量510の流動性固体500が、出口通路123に沿って出口105に移動し、出口105を介して容器100から出る。図4Cに示すように、用量510の流動性固体500を、容器400内に分注し得る。容器400は、流動性固体500を受容するように構成された任意の種類の容器(例えば、飲料容器、冷却器、食品容器、ボウル、又は任意の他の好適な食品もしくは飲料容器)であってもよい。用量510の流動性固体500は、容器400内で水と混合され、飲料を作ることができる。容器100の構造と、貯蔵空間115、導入通路121、適量分取チャンバ122、及び出口通路123の相対位置のため、容器が直立位置から反転位置に回転されるたびに、1回分の用量の粉末(例えば、用量510の流動性固体500)のみが分注される。同じ用量の粉末をもう一度分注するためには、ユーザは、単に容器を直立配向に戻すように回転させ(ステップ1030)、それにより、用量510が、流動性固体500の残部520から分離する。分離後、用量510は、適量分取チャンバ122内に落下するが、続いて、容器を傾斜位置(ステップ1010)に、更に反転位置(ステップ1020)に回転させるプロセスを繰り返す。容器100が直立位置に戻されるたびに、1回分の用量(例えば、用量510)の流動性固体500が、適量分取チャンバ内に配設される。このプロセスを繰り返すことによって、ユーザは、全ての粉末が容器100から分注されるまで、プロセスが繰り返されるたびに、等しい用量の粉末を一貫して分注することができる。ステップ1010~1030は、貯蔵空間115が空になるまで繰り返すことができる。換言すれば、貯蔵空間115が、1回分の用量と貯蔵空間115の容量との間の量の流動性固体500で充填されている限り、ユーザは、等しい用量の粉末を分注することができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、容器100は、直立位置から0度超かつ約115度未満回転されたとき、傾斜配向にある。いくつかの実施形態では、容器100は、直立配向から約115度超かつ約180度未満回転されたときに、反転配向にある。
【0053】
本明細書で使用されるとき、「上方に」、「下方に」、「より高い」、「直立(した)」、「傾斜(した)」、「反転(した)」などの用語は、図示される容器の方向に関して添付図面を参照しながら本開示の実施形態の理解を支援することを意図しており、本開示の範囲を限定することも、本開示の範囲を図に表されている実施形態に限定することも意図していない。方向を表す用語は、説明の便宜のために使用されており、容器は、様々な方向のうちのいずれかに配置され得るということが理解される。
【0054】
本明細書で使用される場合、「等しい体積」又は「等しい用量」という用語は、実際の用量サイズからのわずかな変動に対する許容差を含む。例えば、「等しい体積」又は「等しい用量」は、実際の用量又は体積から±10%の許容差を含み得る。
【0055】
ある値が、範囲の端点として用いられている場合、本開示は、その言及されている特定の値又は端点を含むと理解されるべきである。本明細書で使用される場合、「約」という用語は、±10%を含む。
【0056】
「発明の概要」及び「要約書」の項ではなく、「発明を実施するための形態」の項は、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。「発明の概要」及び「要約書」の項は、本発明者によって考えられるように、本開示の1つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を示し得るが、決して本開示及び添付の特許請求の範囲を限定するものではない。
【0057】
本開示は、特定の機能の実施及びこれらの関係を例示する機能的ビルディングブロックの支援を使って、上記で説明してきた。これらの機能的ビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びこれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を定義し得る。
【0058】
特定の実施形態の前述の説明は、当業者が知識を適用することにより、他の人もかかる特定の実施形態を種々の用途に容易に変更及び/又は適合させることができ、過度の実験をすることなく、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、本開示の一般的な性質を完全に明らかにするであろう。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、その結果、本明細書の用語法又は表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0059】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」、「いくつかの実施形態(some embodiments)」などの本明細書での言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が、特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含まなくてもよいことを示す。更に、このような句は、必ずしも同じ実施形態に言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性がある実施形態と関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかに関わりなく、他の実施形態と関連するこのような特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知見内であるものとする。
【0060】
本開示の幅広さ及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、特許請求の範囲、及びそれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
【国際調査報告】