(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-07
(54)【発明の名称】ガラス組成物
(51)【国際特許分類】
A24F 40/46 20200101AFI20240229BHJP
【FI】
A24F40/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023555531
(86)(22)【出願日】2022-03-17
(85)【翻訳文提出日】2023-09-11
(86)【国際出願番号】 EP2022057024
(87)【国際公開番号】W WO2022195026
(87)【国際公開日】2022-09-22
(32)【優先日】2021-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AM
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】ホバニシアン ムヒタル
(72)【発明者】
【氏名】ホバニシアン ラファエル
(72)【発明者】
【氏名】ヴァーリンスキ セルゲイ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC22
(57)【要約】
約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素と、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムと、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素と、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムと、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムと、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウムおよび酸化チタンのうちの一つ以上とを含む、ガラス組成物。ヒーター(1010)を備えるエアロゾル発生装置(1000)。ヒーター(1010)の構成要素(1020)は、コーティング(1060)を含む。コーティング(1060)は、ガラス組成物から形成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素と、
約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムと、
約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素と、
約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムと、
約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムと、
酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウム、および酸化チタンのうちの一つ以上と、を含む、ガラス組成物。
【請求項2】
前記ガラス組成物が、少なくとも0.1重量パーセントの酸化カルシウムを含む、請求項1に記載のガラス組成物。
【請求項3】
前記ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化カルシウムを含む、請求項2に記載のガラス組成物。
【請求項4】
前記ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化カルシウムを含む、請求項3に記載のガラス組成物。
【請求項5】
前記ガラス組成物が、少なくとも0.1重量パーセントの酸化ガリウムを含む、請求項1~4のいずれかに記載のガラス組成物。
【請求項6】
前記ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化ガリウムを含む、請求項5に記載のガラス組成物。
【請求項7】
前記ガラス組成物が、少なくとも0.1重量パーセントの酸化サマリウムを含む、請求項1~6のいずれかに記載のガラス組成物。
【請求項8】
前記ガラス組成物が、少なくとも0.1重量パーセントの酸化ストロンチウムを含む、請求項1~7のいずれかに記載のガラス組成物。
【請求項9】
前記ガラス組成物が、少なくとも0.1重量パーセントの酸化チタンを含む、請求項1~8のいずれかに記載のガラス組成物。
【請求項10】
前記ガラス組成物が、約40重量パーセント~約60重量パーセントの酸化ケイ素を含む、請求項1~9のいずれかに記載のガラス組成物。
【請求項11】
ヒーターを含み、
前記ヒーターの構成要素がコーティングを含み、
前記コーティングが、請求項1~10のいずれかに記載の前記ガラス組成物から形成される、エアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記ヒーターの前記構成要素が発熱体である、請求項11に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記発熱体が加熱ブレードである、請求項12に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
エアロゾル発生物品、および
請求項11~13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置を含む、エアロゾル発生システム。
【請求項15】
請求項1~10のいずれか一項に記載の前記ガラス組成物から形成される物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス組成物に関する。ガラス組成物は、エアロゾル発生装置のヒーターの構成要素のコーティングとしての使用に適し得る。本発明はまた、ヒーターを含むエアロゾル発生装置に関し、ヒーターの構成要素は、ガラス組成物から形成されるコーティングを含む。本発明はまた、ガラス組成物から形成される物品に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーにエアロゾルを送達するためのエアロゾル発生システムは、典型的にエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品を備える。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品中に提供されるエアロゾル形成基体から吸入可能エアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーを含み得る。一部の既知のエアロゾル発生装置は、電気ヒーターまたは誘導加熱装置などのヒーターを備える。ヒーターは、エアロゾルを発生するためにエアロゾル形成基体を加熱および気化するように構成される。エアロゾル発生システムで使用する典型的なエアロゾル形成基体は、ニコチン製剤であり、これはグリセリン、および/またはプロピレングリコールなどのエアロゾル形成体を含む液体ニコチン製剤であってもよい。
【0003】
ヒーターの構成要素または一部を清掃しやすいエアロゾル発生システムを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
ガラス組成物が提供される。ガラス組成物は、約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウム、および酸化チタンのうちの一つ以上を含んでもよい。
【0005】
約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素と、約0.1~約10重量パーセントの酸化アルミニウムと、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素と、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムと、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムと、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウムおよび酸化チタンのうちの一つ以上とを含む、ガラス組成物もまた提供される。
【0006】
エアロゾル発生装置がまた提供される。エアロゾル発生装置はヒーターを備えてもよい。ヒーターの構成要素は、コーティングを含み得る。コーティングは、ガラス組成物から形成されうる。ガラス組成物は、約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウム、および酸化チタンのうちの一つ以上を含んでもよい。
【0007】
ヒーターを含むエアロゾル発生装置もまた提供され、ヒーターの構成要素はコーティングを含み、コーティングは、約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素と、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムと、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素と、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムと、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムと、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウムおよび酸化チタンのうちの一つ以上と、を含む、ガラス組成物から形成される。
【0008】
エアロゾル発生システムがまた提供される。エアロゾル発生システムはエアロゾル発生装置を備えてもよい。エアロゾル発生システムはエアロゾル発生物品を備えてもよい。エアロゾル発生装置はヒーターを備えてもよい。ヒーターの構成要素は、コーティングを含み得る。コーティングは、ガラス組成物から形成されうる。ガラス組成物は、約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウム、および酸化チタンのうちの一つ以上を含んでもよい。
【0009】
エアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品を含むエアロゾル発生システムもまた提供され、エアロゾル発生装置は、ヒーターを含み、ヒーターの構成要素はコーティングを含み、コーティングは、約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素と、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムと、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素と、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムと、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムと、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウムおよび酸化チタンのうちの一つ以上と、を含む、ガラス組成物から形成される。
【0010】
物品もまた提供される。物品は、ガラス組成物から形成されてもよい。ガラス組成物は、約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウム、および酸化チタンのうちの一つ以上を含んでもよい。
【0011】
約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素と、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムと、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素と、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムと、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムと、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウムおよび酸化チタンのうちの一つ以上とを含む、ガラス組成物から形成される物品もまた提供される。
【0012】
本発明によるガラス組成物を使用して作製されるガラスは、欠陥のない滑らかで硬い表面を提供し得る。さらに、本発明によるガラス組成物は、従来のガラス組成物と比較して比較的低い温度で焼成することができる。この低い焼成温度により、ガラス組成物は、従来のガラス組成物と比較して、より幅広い用途で使用することができる。例えば、ガラス組成物は、エアロゾル発生装置のヒーターなど、ヒーター内の繊細な構成要素を少なくとも部分的に覆うためのコーティングとして使用することができる。
【0013】
本発明によるガラス組成物から作製されたガラスを、エアロゾル発生装置のヒーターの一つ以上の構成要素のコーティングとして使用することにより、ユーザーによって容易に清掃され得る滑らかな表面を提供することができる。
【0014】
本明細書で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを生成するための物品を指す。エアロゾル発生物品は典型的に、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出するために、加熱または燃焼されるのに適していて、それが意図されているエアロゾル形成基体を含む。従来の紙巻たばこは、ユーザーが紙巻たばこの一方の端に炎を当て、もう一方の端を通して空気を引き出す時に点火される。炎と、紙巻たばこを通して引き出された空気中の酸素とによってもたらされた局在化した熱は、紙巻たばこの端を点火させ、その結果生じる燃焼は吸入可能な煙を発生する。対照的に、「加熱式エアロゾル発生物品」において、エアロゾル形成基体を燃焼することによってではなく、エアロゾル形成基体を加熱することによってエアロゾルが発生する。既知の加熱式エアロゾル発生物品には、例えば電気加熱式エアロゾル発生物品が含まれる。
【0015】
本明細書で使用される「エアロゾル形成基体」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を加熱時に生成することができる基体を指す。エアロゾル形成基体から発生するエアロゾルは、人の目で見えても見えなくてもよく、ベイパー(例えば、室温では通常、液体または固体である物質の気体状の微粒子)、ならびに凝縮されたベイパーの気体および液滴を含んでもよい。
【0016】
本明細書で使用される「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾルを発生するためにエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体と相互作用するヒーターまたは発熱体を備える装置を指す。
【0017】
本明細書で使用される「コーティング」という用語は、コーティングを含む要素の外表面を少なくとも部分的に覆う外層を指す。一部の実施例では、コーティングは、コーティングを含む要素の外表面を完全に覆ってもよい。
【0018】
ガラス組成物は、酸化ケイ素を含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、式SiO2を有する二酸化ケイ素を含んでもよい。
【0019】
ガラス組成物中に酸化ケイ素を含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化ケイ素を含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化ケイ素を含むことで、線膨張係数の増加をもたらし得る。組成物中に酸化ケイ素を含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0020】
ガラス組成物は、少なくとも約30重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約35重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約40重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約45重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約50重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約55重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約60重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約65重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。
【0021】
ガラス組成物は、約70重量パーセント未満の酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約65重量パーセント未満の酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約60重量パーセント未満の酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約55重量パーセント未満の酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約50重量パーセント未満の酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約45重量パーセント未満の酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約40重量パーセント未満の酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約35重量パーセント未満の酸化ケイ素を含んでもよい。
【0022】
ガラス組成物は、約35重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約35重量パーセント~約65重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約40重量パーセント~約65重量パーセントの酸化ケイ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約40重量パーセント~約60重量パーセントを含んでもよい。ガラス組成物は、約45重量パーセント~約60重量パーセントを含んでもよい。ガラス組成物は、約45重量パーセント~約55重量パーセントを含んでもよい。ガラス組成物は、約50重量パーセント~約55重量パーセントを含んでもよい。
【0023】
ガラス組成物は、酸化アルミニウムを含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、式Al2O3を有する酸化アルミニウムを含み得る。
【0024】
ガラス組成物中に酸化アルミニウムを含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化アルミニウムを含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化アルミニウムを含むことで、線膨張係数の増加をもたらし得る。組成物中に酸化アルミニウムを含むことで、セラミック基体との適合性が改善され得る。
【0025】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。
【0026】
ガラス組成物は、約10重量パーセント未満の酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約8重量パーセント未満の酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約4重量パーセント未満の酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント未満の酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント未満の酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント未満の酸化アルミニウムを含んでもよい。
【0027】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約8重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約5重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約4重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約4重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約4重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約3重量パーセントの酸化アルミニウムを含んでもよい。
【0028】
ガラス組成物は、酸化ホウ素を含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、式B2O3を有する三酸化ホウ素を含んでもよい。
【0029】
ガラス組成物中に酸化ホウ素を含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化ホウ素を含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化ホウ素を含むことで、線膨張係数の増加をもたらすことができる。組成物中に酸化ホウ素を含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0030】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約10重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約15重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約20重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。
【0031】
ガラス組成物は、約30重量パーセント未満の酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約25重量パーセント未満の酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約20重量パーセント未満の酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約15重量パーセント未満の酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約10重量パーセント未満の酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化ホウ素を含んでもよい。
【0032】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約4重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約20重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約4重量パーセント~約20重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント~約20重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント~約15重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約10重量パーセント~約15重量パーセントの酸化ホウ素を含んでもよい。
【0033】
ガラス組成物は、酸化リチウムを含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、式Li2Oを有する酸化リチウムを含んでもよい。
【0034】
ガラス組成物中に酸化リチウムを含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化リチウムを含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化リチウムを含むことで、線膨張係数の増加をもたらすことができる。組成物中に酸化リチウムを含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0035】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約10重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約15重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約20重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約25重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。
【0036】
ガラス組成物は、約40重量パーセント未満の酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約35重量パーセント未満の酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約30重量パーセント未満の酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約25重量パーセント未満の酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約20重量パーセント未満の酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約15重量パーセント未満の酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約10重量パーセント未満の酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化リチウムを含んでもよい。
【0037】
ガラス組成物は、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約35重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約25重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント~約25重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント~約20重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約10重量パーセント~約20重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約10重量パーセント~約15重量パーセントの酸化リチウムを含んでもよい。
【0038】
ガラス組成物は、酸化マグネシウムを含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、式MgOを有する酸化マグネシウムを含んでもよい。
【0039】
ガラス組成物中に酸化マグネシウムを含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化マグネシウムを含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化マグネシウムを含むことで、線膨張係数の増加をもたらし得る。組成物中に酸化マグネシウムを含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0040】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1.5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2.5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。
【0041】
ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント未満の酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント未満の酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント未満の酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント未満の酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント未満の酸化マグネシウムを含んでもよい。
【0042】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約1.5重量パーセントの酸化マグネシウムを含んでもよい。
【0043】
ガラス組成物は、酸化カルシウムを含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、CaOの式を有する酸化カルシウムを含んでもよい。
【0044】
ガラス組成物中に酸化カルシウムを含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化カルシウムを含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化カルシウムを含むことで、線膨張係数の増加をもたらし得る。組成物中に酸化カルシウムを含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0045】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1.5重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2.5重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。
【0046】
ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント未満の酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント未満の酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント未満の酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント未満の酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.2重量パーセント未満の酸化カルシウムを含んでもよい。
【0047】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約1.5重量パーセントの酸化カルシウムを含んでもよい。
【0048】
ガラス組成物は、酸化ガリウムを含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、式G2O3を有する三酸化ガリウム(III)を含み得る。
【0049】
ガラス組成物中に酸化ガリウムを含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化ガリウムを含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化ガリウムを含むことで、線膨張係数の増加をもたらし得る。組成物中に酸化ガリウムを含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0050】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1.5重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2.5重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3.5重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。
【0051】
ガラス組成物は、約10重量パーセント未満の酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約4重量パーセント未満の酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3.5重量パーセント未満の酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント未満の酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント未満の酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント未満の酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント未満の酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント未満の酸化ガリウムを含んでもよい。
【0052】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約5重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約4重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約4重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約3.5重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント~約3.5重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント~約3重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約3重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化ガリウムを含んでもよい。
【0053】
ガラス組成物は、酸化カリウムを含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、式K2Oを有する酸化カリウムを含み得る。
【0054】
ガラス組成物中に酸化カリウムを含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化カリウムを含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化カリウムを含むことで、線膨張係数の増加をもたらし得る。組成物中に酸化カリウムを含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0055】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約6重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。
【0056】
ガラス組成物は、約10重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約8重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約6重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約5.5重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約4.5重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約4重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3.5重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント未満の酸化カリウムを含んでもよい。
【0057】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約8重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約6重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約6重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約5.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、例えば、約1重量パーセント~約5.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント~約5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント~約4.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約4.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約4重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント~約4重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント~約3.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント~約3.5重量パーセントの酸化カリウムを含んでもよい。
【0058】
ガラス組成物は、酸化サマリウムを含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、式Sm2O3を有する酸化サマリウム(III)を含んでもよい。
【0059】
ガラス組成物中に酸化サマリウムを含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化サマリウムを含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化サマリウムを含むことで、線膨張係数の増加を提供し得る。組成物中に酸化サマリウムを含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0060】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。
【0061】
ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約4.5重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約4重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3.5重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント未満の酸化サマリウムを含んでもよい。
【0062】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約4.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約4重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約3.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約3重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約1.5重量パーセントの酸化サマリウムを含んでもよい。
【0063】
ガラス組成物は、酸化ストロンチウムを含んでもよい。例えば、ガラス組成物は、式SrOを有する酸化ストロンチウムを含んでもよい。
【0064】
ガラス組成物中に酸化ストロンチウムを含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化ストロンチウムを含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化ストロンチウムを含むことで、線膨張係数の増加をもたらし得る。組成物中に酸化ストロンチウムを含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0065】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約8重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。
【0066】
ガラス組成物は、約10重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約8重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約4.5重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約4重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3.5重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント未満の酸化ストロンチウムを含んでもよい。
【0067】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約9重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約8重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約7重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約6重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約4.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約4.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約4重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約4重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約3.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント~約3.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント~約3重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約3重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含んでもよい。
【0068】
ガラス組成物は、酸化チタンを含み得る。例えば、ガラス組成物は、式TiO2を有する酸化チタン(IV)を含んでもよい。
【0069】
ガラス組成物中に酸化チタンを含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。酸化チタンを含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中に酸化チタンを含むことで、線膨張係数の増加をもたらし得る。組成物中に酸化チタンを含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0070】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約6重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。
【0071】
ガラス組成物は、約10重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約8重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約6.5重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約6重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約5.5重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約5重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約4.5重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約4重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約3.5重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント未満の酸化チタンを含んでもよい。
【0072】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約8重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約6.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約6.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約6重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約6重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント~約6重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約1.5重量パーセント~約5.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約5.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約2重量パーセント~約5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント~約5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント~約4.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント~約4.5重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント~約4重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。ガラス組成物は、約3.5重量パーセント~約4重量パーセントの酸化チタンを含んでもよい。
【0073】
ガラス組成物は、フッ素を含んでもよい。
【0074】
ガラス組成物にフッ素を含むことで、共晶組成物の低温形成をもたらし得る。フッ素を含むことで、ガラス組成物のガラス形成能力が改善され得る。組成物中にフッ素を含むことで、線膨張係数の増加をもたらし得る。組成物中にフッ素を含むことで、セラミック基板との適合性が改善され得る。
【0075】
ガラス組成物は、少なくとも約0.1重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1.5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2.5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約3重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。
【0076】
ガラス組成物は、約5重量パーセント未満のフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約4重量パーセント未満のフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約3重量パーセント未満のフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約2.5重量パーセント未満のフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約2重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1.5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約1重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約4重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、少なくとも約0.5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。
【0077】
ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約4重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約3重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約0.1重量パーセント~約2.5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約2.5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約0.5重量パーセント~約2重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約2重量パーセントのフッ素を含んでもよい。ガラス組成物は、約1重量パーセント~約1.5重量パーセントのフッ素を含んでもよい。
【0078】
ヒーターの構成要素は、発熱体であってもよい。
【0079】
発熱体は加熱ブレードであってもよい。
【0080】
一部の実施例では、ヒーター全体は、本発明によるガラス組成物から形成されるコーティングを含み得る。
【0081】
コーティングは、保護コーティングであってもよい。
【0082】
物品はヒーターであってもよい。ヒーターは、エアロゾル発生装置用のヒーターであってもよい。
【0083】
物品は、ヒーターの構成要素であってもよい。
【0084】
物品は発熱体であってもよい。発熱体は加熱ブレードであってもよい。
【0085】
当然のことながら、一実施形態に関連して本明細書で説明した特徴は、他の実施形態にも適用可能であり得る。一つの実施形態に関連して記載された特徴は、本開示による別の実施形態に等しく適用されうる。
【実施例】
【0086】
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供する。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0087】
実施例1.
約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素と、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムと、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素と、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムと、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムと、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウムおよび酸化チタンのうちの一つ以上とを含む、ガラス組成物。
実施例2.
ガラス組成物が少なくとも0.1重量パーセントの酸化カルシウムを含む、実施例1に記載のガラス組成物。
実施例3.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化カルシウムを含む、実施例2に記載のガラス組成物。
実施例4.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化カルシウムを含む、実施例3に記載のガラス組成物。
実施例5.
ガラス組成物が、少なくとも0.1重量パーセントの酸化ガリウムを含む、実施例1~4のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例6.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化ガリウムを含む、実施例5に記載のガラス組成物。
実施例7.
ガラス組成物が、約0.5重量パーセント~約4重量パーセントの酸化ガリウムを含む、実施例6に記載のガラス組成物。
実施例8.
ガラス組成物が少なくとも0.1重量パーセントの酸化カリウムを含む、実施例1~7のいずれかに記載のガラス組成物。
実施例9.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化カリウムを含む、実施例8に記載のガラス組成物。
実施例10.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約6重量パーセントの酸化カリウムを含む、実施例9に記載のガラス組成物。
実施例11.
ガラス組成物が、少なくとも0.1重量パーセントの酸化サマリウムを含む、実施例1~10のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例12.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化サマリウムを含む、実施例11に記載のガラス組成物。
実施例13.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化サマリウムを含む、実施例12に記載のガラス組成物。
実施例14.
ガラス組成物が、少なくとも0.1重量パーセントの酸化ストロンチウムを含む、実施例1~13のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例15.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化ストロンチウムを含む、実施例14に記載のガラス組成物。
実施例16.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約4.5重量パーセントの酸化ストロンチウムを含む、実施例15に記載のガラス組成物。
実施例17.
ガラス組成物が少なくとも0.1重量パーセントの酸化チタンを含む、実施例1~16のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例18.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化チタンを含む、実施例17に記載のガラス組成物。
実施例19.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約6.5重量パーセントの酸化チタンを含む、実施例18に記載のガラス組成物。
実施例20.
ガラス組成物が、約40重量パーセント~約60重量パーセントの酸化ケイ素を含む、実施例1~19のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例21.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化アルミニウムを含む、実施例1~20のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例22.
ガラス組成物が、約4重量パーセント~約20重量パーセントの酸化ホウ素を含む、実施例1~21のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例23.
ガラス組成物が、約5重量パーセント~約25重量パーセントの酸化リチウムを含む、実施例1~22のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例24.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約2.5重量パーセントの酸化マグネシウムを含む、実施例1~23のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例25.
ガラス組成物が、少なくとも約0.1重量パーセントのフッ素を含む、実施例1~24のいずれか一つに記載のガラス組成物。
実施例26.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントのフッ素を含む、実施例25に記載のガラス組成物。
実施例27.
ガラス組成物が、約0.1重量パーセント~約2.5重量パーセントのフッ素を含む、実施例26に記載のガラス組成物。
実施例28.
ヒーターを含み、ヒーターの構成要素がコーティングを含み、コーティングが、実施例1~27のいずれか一つに記載のガラス組成物から形成される、エアロゾル発生装置。
実施例29.
ヒーターの構成要素が発熱体である、実施例28に記載のエアロゾル発生装置。
実施例30.
発熱体が加熱ブレードである、実施例29に記載のエアロゾル発生装置。
実施例31.
エアロゾル発生物品と、実施例28~30のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置とを備える、エアロゾル発生システム。
実施例32.
実施例1~27のいずれか一つに記載のガラス組成物から形成される物品。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【
図1】
図1は、ヒーターを含むエアロゾル発生装置の一例を概略的に図示し、ヒーターの構成要素は、本明細書に記載のガラス組成物から形成されるコーティングを有する。
【
図2】
図2は、
図1に示すヒーターの構成要素の断面図を概略的に図示する。
【発明を実施するための形態】
【0089】
ユーザーにエアロゾルを送達するためのエアロゾル発生システムは、典型的にエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品を備える。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品中に提供されるエアロゾル形成基体から吸入可能エアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーを含み得る。一部の既知のエアロゾル発生装置は、電気ヒーターまたは誘導加熱装置などのヒーターを備える。ヒーターは、エアロゾルを発生するためにエアロゾル形成基体を加熱および気化するように構成される。エアロゾル発生システムで使用する典型的なエアロゾル形成基体は、ニコチン製剤であり、これはグリセリン、および/またはプロピレングリコールなどのエアロゾル形成体を含む液体ニコチン製剤であってもよい。
【0090】
エアロゾル発生装置の使用中に、廃棄物の残渣がアトマイザーの表面上に蓄積し得る。したがって、アトマイザー、特にヒーターは、正常に機能する状態に保つために、定期的に清掃するべきである。しかしながら、アトマイザーの構成要素が粗い表面を有する場合、その構成要素の表面は効果的に清掃することが難しくなり、構成要素が清掃された後に、廃棄物の残渣が残る場合がある。時間の経過とともに、この廃棄物の残渣がアトマイザー表面上に蓄積し、これがアトマイザーの劣化の性能につながる。
【0091】
ヒーターを有するエアロゾル発生装置は、ヒーターの表面上に蓄積する廃棄物の残渣の問題に特に影響を受けやすい場合がある。加熱ブレードタイプのヒーターを有するエアロゾル発生装置は、他のタイプのヒーターと比較して、その表面上に廃棄物の残渣が蓄積する可能性がより高くなる。
【0092】
ヒーターの構成要素または一部を清掃しやすいエアロゾル発生システムを提供することが望ましい。
【0093】
本発明者らは、より滑らかな表面を提供するために、ヒーターの一つ以上の構成要素の外表面をガラス組成物で被覆し得ることに気づいた。例えば、ガラス組成物は、歯科用途において同様の理由で使用される。しかしながら、こうしたガラス組成物は、900°Cを超える温度で焼成される必要がある。このような高温でヒーターの構成要素を焼成すると、金および銀を含む加熱トラックなどのヒーターの部品が部分的に溶解する場合がある。この部分的な溶解は、ガラスコーティングの表面上に小さな気泡などの欠陥を生じさせることがあり、これはコーティングの滑らかさに影響を与え、したがってヒーターの清掃をより困難にし得る。
【0094】
したがって、滑らかな外側コーティングを提供するために使用することができ、かつ従来のガラス組成物と比較して比較的低い温度で焼成することができるガラス組成物を提供することが望ましい。
【0095】
図1の実施例は、エアロゾル発生装置1000の一部分を示す。
【0096】
エアロゾル発生装置1000はヒーター1010を含む。ヒーター1010は、エアロゾル発生物品内に含まれるエアロゾル発生基体を加熱するためのものである。
図1の実施例において、ヒーター1010は加熱ブレード1020を含む。他の実施例では、ヒーター1010は、代替的なヒーター配置を含みうる。
【0097】
図1の実施例において、ヒーター1010は受容チャンバー内に取り付けられている。
【0098】
エアロゾル発生装置1000は、エアロゾル発生装置1000と係合し、受容チャンバー内に受容されたエアロゾル発生物品に空気が流れることを可能にするための複数の空気穴1030を画定する。
【0099】
エアロゾル発生装置1000は電源を有する。
図1の実施例において、電源は電池1040である。
【0100】
エアロゾル発生装置1000は、エアロゾル発生装置1000の動作を制御するための制御電子機器1050を含む。制御電子機器1050は、プロセッサまたはこれに類するものを含んでもよい。
【0101】
図1に図示したエアロゾル発生装置1000の例は、エアロゾル発生物品内に含まれるエアロゾル形成基体を消費するために、エアロゾル発生物品によって係合されるように設計される。
【0102】
使用時に、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置1000と係合すると、ユーザーはヒーター1010を起動する。ヒーター1010は、エアロゾル形成基体を摂氏約375度の温度まで加熱する。この温度にて、揮発性化合物がエアロゾル形成基体から放出される。これらの化合物は凝縮されてエアロゾルを形成する。次に、ユーザーは、エアロゾル発生物品の口側端を吸込み、エアロゾルは、エアロゾル発生物品に提供されたフィルターを通して、ユーザーの口の中へと引き込まれる。
【0103】
図2の実施例は、
図1の加熱ブレード1020の断面図を示す。
【0104】
加熱ブレード1020は、その外表面の少なくとも一部にコーティング1060を有する。一部の実施例では、加熱ブレード1020は、その外表面のすべてにコーティング1060を有する。
【0105】
加熱ブレード1020はまた、一つ以上の電気トラック1070を含む。
【0106】
コーティング1060は、ガラス組成物から形成される。一例では、ガラス組成物は、約30重量パーセント~約70重量パーセントの酸化ケイ素と、約0.1重量パーセント~約10重量パーセントの酸化アルミニウムと、約2重量パーセント~約30重量パーセントの酸化ホウ素と、約2重量パーセント~約40重量パーセントの酸化リチウムと、約0.1重量パーセント~約5重量パーセントの酸化マグネシウムと、酸化カルシウム、酸化ガリウム、酸化カリウム、酸化サマリウム、酸化ストロンチウムおよび酸化チタンのうちの一つ以上とを含む。一部の実施例では、ガラス組成物はフッ素も含む。
【0107】
本発明によるガラス組成物の例示的な組成物(実施例A、B、C、DおよびE)は、表1に示す組成物を有するように調製される。
【表1】
表1
【0108】
実施例A、B、C、D、およびEの組成物は、可溶性と高硬度を組み合わせた深多成分共晶を形成する。
【0109】
実施例A、B、C、D、およびEのガラス組成物を有するコーティング1060は、以下によって調製され、加熱ブレード1020に塗布される:
出発材料を一緒に混合すること(以下の表2を参照)と、
混合された出発材料を、酸化アルミニウムまたは酸化ケイ素から形成されるるつぼなどの非常に高い温度に耐えることができるるつぼに注ぐことと、
るつぼを1200°C~1300°Cに電気炉で30~60分間加熱することによって、出発材料を溶解することと、
溶解した材料を造粒することと、
造粒した材料をボールミルで乾燥および粉砕することと、
粉砕した材料をふるいにかけ、30μmより大きい粒子を除去することと、
ふるいにかけた材料を有機液体と混合して、流体を形成することと、
流体を加熱ブレードの表面に吹き付け塗装して、コーティングを形成することと、
加熱ブレードを、150°Cで10分間、その後、300°Cで20分間、乾燥オーブンに入れ、コーティングを乾燥することと、
加熱ブレードを、595°C~620°Cの炉で20分間焼成すること。
【0110】
一部の実施例では、吹き付け塗装される代わりに、流体は、加熱ブレード1020にスクリーン印刷されてもよい。
【0111】
したがって、実施例A、B、C、D、およびEの組成物を有するガラスは、従来のガラスの焼成温度より約250°C低い温度で形成される。
【0112】
実施例A、B、C、DおよびEのガラス組成物から形成されるガラスは、750~780kg/mm2のVickersマイクロ硬度を有する滑らかなコーティングとして使用することができる。
【0113】
実施例A、B、C、DおよびEのガラス組成物の出発材料には、表2に示す以下の材料が含まれる。
【表2】
表2
【0114】
表3は、例示的なガラス組成物A、B、C、DおよびEの粗さを示す。
【表3】
表3
【0115】
工業用ガラスのベースライン粗さ(Ra)は、0.135μmである。
【0116】
したがって、表3のデータは、全ての実施例A、B、C、DおよびEのガラス組成物が、工業用ガラスよりもはるかに低い粗さを有するガラスを形成することを示す。実際に、実施例BおよびCのガラス組成物から形成されるガラスは、実施例の最も滑らかな表面を有する。
【0117】
したがって、実施例A、B、C、DおよびEのガラス組成物を使用して作製されるガラスは、欠陥がなく、比較的低い焼成温度で形成され得る、滑らかで硬い表面を提供し得る。したがって、ガラスが、エアロゾル発生装置のヒーターの構成要素のコーティングとして使用されると、結果として生じる滑らかな表面は、構成要素の清掃を容易にする。一般的な焼成温度より約250°C低い比較的低い焼成温度は、ヒーター内の繊細な電気トラックが、焼成プロセス中に損傷を受けないことを意味する。これにより、結果として生じる構成要素の外表面の滑らかさも改善される。ヒーターの構成要素を清掃しやすくすることによって、ヒーターの劣化が低減され、エアロゾル発生装置の全体的な性能が向上する。
【0118】
上述の実施例は、特許請求の範囲を制限することを意図するものではない。上述の例示的な実施例と一貫性のある他の実施例は、当業者に明らかになる。一つの実施例に関して記載された特徴はまた、他の実施例にも適用可能であってもよい。
【国際調査報告】