(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-07
(54)【発明の名称】封止された開口部を有するエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/30 20200101AFI20240229BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20240229BHJP
A24F 40/60 20200101ALI20240229BHJP
【FI】
A24F40/30
A24F40/40
A24F40/60
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023556807
(86)(22)【出願日】2022-03-18
(85)【翻訳文提出日】2023-09-14
(86)【国際出願番号】 EP2022057132
(87)【国際公開番号】W WO2022195065
(87)【国際公開日】2022-09-22
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100228337
【氏名又は名称】大橋 綾
(72)【発明者】
【氏名】アウ ゼー チーク
(72)【発明者】
【氏名】チョン カイ シン
(72)【発明者】
【氏名】マーテネン テーム ヘンリク
(72)【発明者】
【氏名】エオウ ヨン タウル
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC02
4B162AC37
(57)【要約】
エアロゾル発生装置(3)は、内側部(63)、ハウジング部(21)および接着テープ(71)を備える。内側部(63)は、第一の面(67)を有する。ハウジング部は、エアロゾル発生装置(3)の外形を少なくとも部分的に画成し、第一の面(67)に対向する第二の面(69)を有する。ハウジング部(21)は、開口部(55、57)を有する。接着テープ(71)は、ハウジング部(21)の開口部(55、57)を取り囲む外周全体にわたって、第一の面(67)および第二の面(69)の両方に接着されてもよい。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置であって、
第一の面を有する内側部と、
前記エアロゾル発生装置の外形を少なくとも部分的に画成し、前記第一の面に対向する第二の面を有するハウジング部であって、前記ハウジング部が開口部を有する、ハウジング部と、
前記ハウジング部の前記開口部を取り囲む外周全体にわたって前記第一の面および前記第二の面の両方に接着する接着テープと、を備える、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記第一の面と前記第二の面とは、互いに平行である、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記内側部がプラスチック部品である、請求項1または2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記内側部が、水に対して非透過性である、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記内側部が、前記ハウジング部の前記開口部に対応する開口部を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記内側部の前記開口部と、前記ハウジング部の前記開口部とを位置合わせし、前記エアロゾル発生装置の内側に向かって前記ハウジング部の前記開口部の連続部を形成する、請求項5に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記内側部が、前記エアロゾル発生装置の本体と前記ハウジング部との間に設けられる、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記内側部が前記本体と封止係合している、請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記ハウジング部の前記開口部を通して利用可能な押しボタンをさらに備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記ハウジング部の前記開口部を通して光を放射するように構成される発光アセンブリをさらに備える、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記接着テープの厚さが、0.05ミリメートル~1ミリメートル、または0.1ミリメートル~1ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.6ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.4ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.3ミリメートルである、請求項1~10のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
ロッド状のエアロゾル発生物品を少なくとも部分的に受け入れるように構成される加熱室をさらに備え、かつ前記加熱室内で前記エアロゾル発生物品を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されるヒーターをさらに備える、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
エアロゾル発生装置を組み立てるための方法であって、
前記エアロゾル発生装置の内側部を設けることと、
前記エアロゾル発生装置の外側部を設けることであって、前記外側部が開口部を有する、外側部を設けることと、
両面接着テープの第一の接着面を前記内側部に取り付けることと、
前記両面接着テープの第二の接着面を、前記外側部の前記開口部を取り囲む外周の少なくとも部分的にわたって前記外側部に取り付けることと、を含む、方法。
【請求項14】
前記外側部の前記開口部を通して利用可能であるように、押しボタンを前記エアロゾル発生装置に取り付けることをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記外側部の前記開口部を通して人工光を放射するように構成される発光アセンブリを前記エアロゾル発生装置に取り付けることをさらに含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記外側部を前記エアロゾル発生装置の本体に取り付けることをさらに含み、前記内側部が前記本体と封止接触する、請求項13~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記内側部が、前記両面接着テープによって前記外側部に取り付けられる、請求項13~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
エアロゾル発生装置の外側部と、前記エアロゾル発生装置の内側部の面との間の空間を、前記外側部の開口部の周りに周方向に封止するための両面接着テープの使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル発生装置の分野に関する。具体的には、本開示は、摂取用のエアロゾルを発生させるためのエアロゾル発生システムとしてエアロゾル発生物品と組み合わせて使用されるように構成されるエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生システムの一つのタイプは、電気的に作動する喫煙システムである。公知の手持ち式の電気的に作動する喫煙システムは一般に、電池と、制御電子回路と、エアロゾル発生装置で使用するために特別に設計されたエアロゾル発生物品を加熱するための電気ヒーターとを備えるエアロゾル発生装置を備える。一部の実施例において、エアロゾル発生物品は、たばこロッドまたはたばこプラグなどのエアロゾル形成基体を備え、またエアロゾル発生装置の中に収容されたヒーターは、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置の中へと挿入された時に、エアロゾル形成基体の中へと挿入される、またはその周りに配置される。代替的な電気的に作動する喫煙システムでは、エアロゾル発生物品は、容器に入っていないたばこなどのエアロゾル形成基体を収容するカプセルを備えてもよい。
【0003】
このような装置に改善されたまたは別の防水機能を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一態様によれば、エアロゾル発生装置の外面を少なくとも部分的に画成するハウジングを備えるエアロゾル発生装置が提供される。ハウジングは、第一のハウジング部および第二のハウジング部を備えることができる第一のハウジング部は、エアロゾル発生装置の外面の第一の部分を画成する。第二のハウジング部は、エアロゾル発生装置の外面の第二の部分を画成する。第一のハウジング部は第一の機械的係合機構を備え、第二のハウジング部は第二の機械的係合機構を備える。第一の機械的係合機構と第二の機械的係合機構は連動し、第一のハウジング部と第二のハウジング部を互いに対して所定の位置に保持する。第一のハウジング部と第二のハウジング部は、さらに接着剤によって互いに連結される。
【0005】
接着剤は、第一のハウジング部と第二のハウジング部が分離するのを防止、少なくとも部分的に防止、実質的に防止、もしくは完全に防止、または抵抗することができる。接着剤は、第一のハウジング部と第二のハウジング部との間の連結を強化することができる。
【0006】
第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構は、第一のハウジング部と第二のハウジング部とを連結する迅速かつ信頼性の高い方法を提供することができる。第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構によって、第一のハウジング部と第二のハウジング部が互いに対して確実に正しく配置されることができる。第一のハウジング部と第二のハウジング部とを連結すると、第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構によって、接着剤が硬化するまで、第一のハウジング部と第二のハウジング部が互いに対して確実に正しく配置されたままであることができる。
【0007】
第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構は、第一のハウジング部と第二のハウジング部との間の連結が正しく確立されたことを確認するためのフィードバックを提供することができる。フィードバックは、例えば、可聴フィードバック、視覚フィードバック、および第一のハウジング部と第二のハウジング部との間の連結を確立する際に感じることができるフィードバックのうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0008】
接着剤は、接着剤を含んでもよく、または接着剤であってもよい。接着剤は、空気、温度、放射線、および光への曝露のうちの一つまたは複数によって硬化可能であってもよい。接着剤は、塗布された後、硬化時間内に硬化することができる。硬化時間は、30秒を超えても、または3分を超えても、または10分を超えてもよい。硬化時間は、30分未満、または10分未満、または5分未満、または1分未満、または30秒未満であってもよい。接着剤は、少なくとも硬化後に防水性であってもよい。
【0009】
接着剤は、第一のハウジング部と第二のハウジング部との間で封止することができる。接着剤は、第一のハウジング部と第二のハウジング部との間の界面を封止することができる。接着剤は、第一のハウジング部と第二のハウジング部との間の界面を防水性にすることができる。
【0010】
第一の機械的係合機構と第二の機械的係合機構とは共にスナップフィット連結を形成することができる。スナップフィット連結は、第一の機械的係合機構と第二の機械的係合機構との間で嵌合連結を含んでもよい。第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構のうちの少なくとも一つは弾性変形可能であってもよい。
【0011】
第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構のうちの一つは、突起構造として形成されてもよく、または突起構造を備えてもよい。第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構のうちの他方は、凹状構造として形成されてもよく、または凹状構造を備えてもよい。凹状構造は、突起構造を受け入れることができる。突起構造と凹状構造との間に嵌合連結があってもよい。
【0012】
突起構造は、弾性変形可能であってもよい。突起構造の弾性変形能により、第一のハウジング部と第二のハウジング部とを組み合わせる際に、突起構造を凹状構造内に挿入することができる。突起構造は、第一のハウジング部と第二のハウジング部とを組み合わせる際に、弾性変形して凹状構造内に嵌合するように構成されることができる。凹状構造は、突起構造に比べて剛性が高くてもよい。凹状構造は、突起構造を固定することができる。
【0013】
突起構造は、フック形状であってもよい。フックは、凹状構造内に到達してもよい。フックは、凹状構造と係合することによって、第一のハウジング部と第二のハウジング部とを分離する方向に加えられる力を打ち消すように構成されることができる。
【0014】
接着剤は、第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構のうちの少なくとも一つを少なくとも部分的にまたは完全に覆ってもよい。接着剤は、第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構のうちの少なくとも一つと接触していてもよい。接着剤は、第一の機械的係合機構と第二の機械的係合機構との間の連結を強化することができる。接着剤は、第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構において封止することができる。接着剤は、突起構造を少なくとも部分的に覆ってもよい。接着剤は、凹状構造を少なくとも部分的に覆ってもよい。接着剤は、突起構造と凹状構造との間に設けられてもよい。
【0015】
第一のハウジング部は、挿入部を備えることができる。第二のハウジング部は、受け部を備えることができる。受け部は、挿入部を少なくとも部分的に取り囲むことができる。受け部と挿入部との間の重なりは、第一のハウジング部と第二のハウジング部との間の封止を容易にすることができる。
【0016】
接着剤は、挿入部と受け部との間に設けられてもよい。接着剤は、挿入部と受け部との間に封止層を形成することができる。好ましくは、接着剤は、エアロゾル発生装置の周囲全体にわたって挿入部と受け部との間に設けられる。接着剤は、エアロゾル発生装置のハウジングの周囲全体にわたって挿入部と受け部との間に設けられてもよい。
【0017】
接着剤は、挿入部と接触してもよい。接着剤は、受け部と接触してもよい。接着剤は、挿入部および受け部と接触してもよい。
【0018】
第一の機械的係合機構は、挿入部に設けられてもよい。第二の機械的係合機構は、受け部に設けられてもよい。第一の機械的係合機構は、第一のハウジング部の挿入部に形成されてもよい。第二の機械的係合機構は、第二のハウジング部の受け部上に形成されてもよい。突起構造は、挿入部および受け部のうちの一方から、挿入部および受け部のうちの他方に向かって延在していてもよい。
【0019】
スナップフィット連結は、挿入部と受け部との間に設けられてもよい。スナップフィット連結は、組み立てられたハウジングの外側から少なくとも部分的に見えない場合がある。スナップフィット連結は、挿入部と受け部との間で保護されてもよい。
【0020】
凹状構造は、第一のハウジング部の挿入部にくぼみ、または第二のハウジング部の受け部にくぼみを備えることができる。凹状構造は、第一のハウジング部の挿入部に開口部、または第二のハウジング部の受け部に開口部を備えることができる。
【0021】
第一のハウジング部および第二のハウジング部のうちの少なくとも一方は、軸方向の周りに周方向に延在してもよい。第一のハウジング部および第二のハウジング部のうちの少なくとも一方は、周方向に沿って軸方向の全周に延在してもよい。挿入部および受け部の一方または両方は、周方向に沿って軸方向の全周に延在していてもよい。
【0022】
第一のハウジング部および第二のハウジング部は同じ材料で形成されてもよい。第一のハウジング部および第二のハウジング部は異なる材料で形成されてもよい。第一のハウジング部および第二のハウジング部は、硬度が異なってもよい。第一のハウジング部は一体的に形成されてもよい。第二のハウジング部は一体的に形成されてもよい。突起構造を備えるハウジング部(第一のハウジング部または第二のハウジング部)は、凹状構造を備えるハウジング部(第一のハウジング部または第二のハウジング部)の材料よりも弾性が高い材料で形成されてもよい。凹状構造を備えるハウジング部(第一のハウジング部または第二のハウジング部)は、突起構造を備えるハウジング部(第一のハウジング部または第二のハウジング部)の材料よりも硬度が高い材料で形成されてもよい。
【0023】
第一のハウジング部および第二のハウジング部のうちの一つは、プラスチック材料で形成されてもよい。第一のハウジング部および第二のハウジング部のうちの一つは、金属材料、例えばアルミニウムで形成されてもよい。例えば、一方のハウジング部をプラスチック材料で形成し、他方のハウジング部を金属材料、例えばアルミニウム材料で形成してもよい。
【0024】
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生装置を組み立てるための方法が提供されている。方法は、第一のハウジング部の挿入部を第二のハウジング部の受け部内にスライドさせて、第一のハウジング部と第二のハウジング部とを組み合わせてエアロゾル発生装置のハウジングを形成する工程を含む。スライド工程中、第一のハウジング部と第二のハウジング部とはスナップフィット連結によって互いに係合する。第一のハウジング部の挿入部および第二のハウジング部の受け部のうちの一方は、接着剤で少なくとも部分的に覆われる。スライド工程中、接着剤は第一のハウジング部の挿入部および第二のハウジング部の受け部のうちの他方と係合し、それにより第一のハウジング部と第二のハウジング部との間に接着連結が確立される。
【0025】
接着剤は、スライド工程の前に、第一のハウジング部の挿入部および第二のハウジング部の受け部のうちの一方に塗布されてもよい。接着剤は、スライド工程中に、まだ少なくとも部分的に硬化されていない場合がある。
【0026】
接着剤は、スライド工程の前に、第一のハウジング部の挿入部および第二のハウジング部の受け部のうちの一方にだけ塗布されてもよい。あるいは、接着剤は、スライド工程の前に、第一のハウジング部の挿入部および第二のハウジング部の受け部の両方に塗布されてもよい。
【0027】
接着剤の第一の構成要素は、スライド工程の前に、第一のハウジング部の挿入部および第二のハウジング部の受け部のうちの一方に塗布されてもよい。接着剤の第二の構成要素は、スライド工程の前に、第一のハウジング部の挿入部および第二のハウジング部の受け部のうちの他方に塗布されてもよい。接着剤の第一の構成要素と第二の構成要素は、スライド工程中に接触してもよい。接着剤は、第一の構成要素および第二の構成要素が混合すると硬化することができる。
【0028】
スライド工程は、第一のハウジング部の挿入部を第二のハウジング部の受け部内に軸方向に沿ってスライドさせることを含んでもよい。
【0029】
第一のハウジング部は、第一の機械的係合機構を備えることができる。第二のハウジング部は、第二の機械的係合機構を備えることができる。第一の機械的係合機構と第二の機械的係合機構とは共にスナップフィット連結を形成することができる。第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構は連動し、第一のハウジング部と第二のハウジング部を互いに対して所定の位置に保持することができる。第一の機械的係合機構は、第一のハウジング部の挿入部に設けられてもよい。第二の機械的係合機構は、第二のハウジング部の受け部に設けられてもよい。
【0030】
第一のハウジング部の挿入部と第二のハウジング部の受け部のうちの一方に突起構造を設けてもよい。第一のハウジング部の挿入部と第二のハウジング部の受け部のうちの他方に凹状構造を設けてもよい。スナップフィット連結は、突起構造が凹状構造に弾性的に嵌まり込むことによって確立されることができる。第一の機械的係合機構は、突起構造および凹状構造のうちの一つを備えることができる。第二の機械的係合機構は、突起構造および凹状構造のうちの他方を備えることができる。
【0031】
突起構造のスナップ運動は、軸方向に対して少なくとも本質的に垂直な主成分を有することができる。
【0032】
本発明の別の実施形態によれば、エアロゾル発生装置の第一のハウジング部と第二のハウジング部との間のスナップフィット連結を防水性にするための接着剤が使用される。
【0033】
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生装置が提供される。エアロゾル発生装置は内側部を備える。内側部は第一の面を有する。エアロゾル発生装置はハウジング部を備える。ハウジング部は、エアロゾル発生装置の外形を少なくとも部分的に画成する。ハウジング部は、第一の面に向かって対向する第二の面を有する。ハウジングは開口部を有する。エアロゾル発生装置は、ハウジング部の開口部を取り囲む外周全体にわたって第一の面と第二の面の両方に接着された接着テープをさらに備える。
【0034】
接着テープは、第一の面と第二の面との間に封止を形成することができる。封止は、ハウジング部の開口部を通って入る物質、例えば流体または液体が、第一の面と第二の面との間で移動することによってエアロゾル発生装置の内側空間に入ることを、少なくとも部分的に防止し、実質的に防止し、または完全に防止することができる。接着テープが第一の面に、かつ第二の面に接着すると、接着テープは所定の位置に留まる。したがって、接着テープによって提供される封止は、特に信頼性と耐久性がある。
【0035】
ハウジング部に対する内側部の相対位置は、接着テープによって固定されてもよい。接着テープは、例えば最初に接着テープで内側部をハウジング部に取り付けることを可能にすることにより、そして、得られたハウジング部と内側部とのアセンブリを、エアロゾル発生装置の一つまたは複数の別の部分に取り付けることにより、エアロゾル発生装置の組み立てを容易にすることができる。
【0036】
第一の面は外側を向いていてもよい。第一の面は、ハウジング部に対向してもよい。第二の面は、内向きであってもよい。
【0037】
第一の面と第二の面とは、互いに平行であってもよい。接着テープは、第一の面と第二の面との間に設けられてもよい。接着テープは、ハウジング部の開口部を取り囲む外周全体にわたって第一の面と第二の面との間に設けられてもよい。
【0038】
内側部はプラスチック部品であってもよい。内側部は発泡部品であってもよい。内側部は実質的に剛性であってもよい。内側部は実質的に圧縮可能であってもよい。内側部は弾性変形可能であってもよい。
【0039】
内側部は水に対して非透過性であってもよい。内側部は、それに接着された接着テープとともに、ハウジング部の開口部を通って進入する液体がエアロゾル発生装置内の特定の領域内に流入することを防止する、少なくとも部分的に防止する、実質的に防止する、または完全に防止することができる。
【0040】
内側部は、ハウジング部の開口部に対応する開口部を有してもよい。内側部の開口部と、ハウジング部の開口部とを位置合わせし、エアロゾル発生装置の内側に向かってハウジング部の開口部の連続部を形成することができる。ハウジング部の開口部および内側部の開口部は、一緒になってエアロゾル発生装置の内側部へアクセスすることができ、または一緒になってエアロゾル発生装置の内側部への窓を設けてもよく、または一緒になって、エアロゾル発生装置の内側部に向かって延在する要素のための空間を設けることができる。
【0041】
接着テープは、ハウジング部の開口部に対応する開口部を備えていてもよい。接着テープの開口部は、内側部の開口部に対応してもよい。ハウジング部の開口部、接着テープの開口部、および内側部の開口部は、前後に整列して、同一の広がりを有する開口部を設けることができる。
【0042】
内側部は、エアロゾル発生装置の本体とハウジング部との間に設けられてもよい。
【0043】
内側部は本体と封止係合していてもよい。内側部は、接着テープとエアロゾル発生装置の本体との間の距離を埋めることができる。内側部は、本体と接着テープまたはハウジング部との間で圧縮されてもよい。
【0044】
エアロゾル発生装置は、ハウジング部の開口部を通して利用可能な押しボタンをさらに備えることができる。これには、押しボタンに到達するためにハウジング部の開口部に入らなければならない状況が含まれるが、これに限定されない。押しボタンがハウジング部の開口部を通して利用可能であるという記述には、押しボタンがハウジング部の開口部を通って外側に突出する状況も含まれてもよい。この場合、ハウジング部の開口部内に到達することなく押しボタンが押されもよい。
【0045】
接着テープは、押しボタンとハウジング部との間に入る流体がハウジング部と内側部との間の空間に入るのを阻止することができる。
【0046】
押しボタンは、内側部の開口部を通って延在することができる。押しボタンは、接着テープの開口部を通って延在することができる。
【0047】
押しボタンは、エアロゾル発生装置を制御するためにユーザーによって押されるように構成されることができる。押しボタンは、エアロゾル発生装置の一つまたは複数の機能を作動または停止するためにユーザーによって押されるように構成されることができる。
【0048】
エアロゾル発生装置は発光アセンブリを備えてもよい。発光アセンブリは、ハウジング部の開口部を通して光を放射するように構成されることができる。発光アセンブリは、光源、例えばLEDを備えてもよい。発光アセンブリは、光ガイドを備えてもよい。発光アセンブリは、エアロゾル発生装置の動作状態に従って開口部を通して光を放射するように構成されることができる。発光アセンブリは、エアロゾル発生装置のバッテリーの充電状態を示すように構成されることができる。発光アセンブリは、エアロゾル発生装置の動作状態に応じて異なる色の光を放射するように構成されることができる。
【0049】
ハウジング部は、第一の開口部および第二の開口部を備えてもよい。接着テープは、ハウジング部の第一の開口部を取り囲む外周全体にわたって第一の面および第二の面の両方に接着されてもよい。接着テープは、ハウジング部の第二の開口部を取り囲む外周全体にわたって第一の面および第二の面の両方に接着されてもよい。押しボタンは、ハウジング部の第一の開口部を通して利用可能であってもよい。発光アセンブリは、ハウジング部の第二の開口部を通して光を放射するように構成されることができる。
【0050】
接着テープの形状は、第一の面の形状に対応することができる。第一の面は、第一の面と第二の面との間に高い保持力をもたらすために接着テープによって完全に覆われてもよい。
【0051】
接着テープは、両面接着テープであってもよい。両面接着テープの第一の接着面は、第一の面に接着されてもよい。両面接着テープの第二の接着面は、第二の面に接着されてもよい。両面接着テープの第一の接着面と第二の接着面は、対向する方向に面してもよい。両面接着テープの第一の接着面と第二の接着面は、互いに平行に延在していてもよい。
【0052】
接着テープの厚さは、0.05ミリメートル~1ミリメートル、または0.1ミリメートル~1ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.6ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.4ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.3ミリメートルであることができる。
【0053】
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生装置を組み立てるための方法が提供されている。方法は、エアロゾル発生装置の内側部を提供することと、エアロゾル発生装置の外側部を提供することとを含む。外側部は開口部を有する。方法は、両面接着テープの第一の接着面を内側部に取り付けることを含む。方法は、両面接着テープの第二の接着面を、外側部の開口部を取り囲む外周の少なくとも部分的にわたって外側部に取り付けることをさらに含む。
【0054】
外側部はエアロゾル発生物品のハウジング部であってもよい。ハウジング部は、エアロゾル発生装置の外形を少なくとも部分的に画成する。
【0055】
両面接着テープの第一の接着面を内側部に取り付ける工程は、両面接着テープの第二の接着面を外側部に取り付ける工程の前、後、または少なくとも部分的に同時に実行されてもよい。
【0056】
両面接着テープの第二の接着面は、外側部の開口部を取り囲む外周全体にわたって外側部に取り付けられてもよい。
【0057】
方法は、外側部をエアロゾル発生装置の本体に取り付けることをさらに含んでもよい。外側部をエアロゾル発生装置の本体に取り付けると、内側部は本体と密封接触することができる。
【0058】
外側部をエアロゾル発生装置の本体に取り付ける工程は、両面接着テープの第一の接着面を内側部に取り付ける工程の後、かつ両面接着テープの第二の接着面を外側部に貼り付ける工程の後に実行されてもよい。したがって、内側部は両面接着テープによって外側部に固定され、外側部と共にエアロゾル発生装置の本体に取り付けられてもよい。
【0059】
方法は、エアロゾル発生装置に押しボタンを取り付けることをさらに含んでもよい。押しボタンは、外側部の開口部を通して利用できるように取り付けられることができる。具体的には、押しボタンはエアロゾル発生装置の本体に取り付けられることができる。
【0060】
方法は、発光アセンブリをエアロゾル発生装置に取り付けることをさらに含んでもよい。発光アセンブリは、外側部の開口部を通して人工光を放射するように構成されるように、エアロゾル発生装置に取り付けられてもよい。
【0061】
内側部は両面接着テープによって外側部に取り付けられることができる。
【0062】
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生装置の外側部とエアロゾル発生装置の内側部の面との間の空間を外側部の開口部の周りで周方向に封止するための両面接着テープが使用される。
【0063】
本発明の別の態様によれば、本体、エラストマーシール、および取付開口部を有するハウジング部を備えるエアロゾル発生装置が提供される。エアロゾル発生装置は、ハウジング部の取付開口部を通って延在する少なくとも一つの固定要素をさらに備える。少なくとも一つの固定要素はハウジング部を本体に固定する。少なくとも一つの固定要素は、エラストマーシールを圧縮する力を発生させる。
【0064】
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生装置を組み立てるための方法が提供されている。方法は、ハウジング部をエアロゾル発生装置の本体に配置することを含む。方法はさらに、ハウジング部の取付開口部を通って延在する少なくとも一つの固定要素を用いてハウジング部を本体に固定することを含み、それによってエラストマーシールが圧縮される。
【0065】
少なくとも一つの固定要素はハウジング部を本体に取り付けるように機能する。同じ少なくとも一つの固定要素は、エラストマーシールを圧縮するように機能する。少なくとも一つの固定要素のこの二つの機能により、エアロゾル発生装置の迅速かつ効率的な組み立てが可能になる。エラストマーシールの圧縮により、エラストマーシールのシール機能が可能または向上する可能性がある。エラストマーシールの圧縮は、ハウジング部を少なくとも一つの固定要素で本体に固定する際に加えられる過剰な力を吸収し、それによってエアロゾル発生装置のハウジング部または本体が損傷するリスクを低減する。
【0066】
エラストマーシールは、ハウジング部および本体のうちの少なくとも一つに対して圧縮されてもよい。
【0067】
エラストマーシールは、ハウジング部と本体との間で圧縮されてもよい。エラストマーシールは、ハウジング部および本体のうちの一方または両方と接触してもよい。エラストマーシールは、ハウジング部および本体のうちの一方または両方と接触する、または接触しないで、ハウジング部と本体との間に設けられる。ハウジング部とエラストマーシールとの間には、一つまたは複数の中間要素があってもよい。エラストマーシールと本体との間には、一つまたは複数の中間要素があってもよい。一つまたは複数の中間要素は、少なくとも一つの固定要素から生じる力をエラストマーシールへ容易に分散させることができる。
【0068】
エラストマーシールは、本体に面するハウジング部の面で圧縮されてもよい。エラストマーシールは、本体とは反対側のハウジング部の面で圧縮されてもよい。
【0069】
エラストマーシールを圧縮する力は、少なくとも一つの固定要素が取付開口部を通って延在する方向と平行な方向に、エラストマーシールに(少なくとも主にまたは十分に)作用することができる。力は、少なくとも一つの固定要素によって加えられる力であってもよい。エラストマーシールの圧縮により、少なくとも一つの固定要素が取付開口部を通って延在する方向と平行な方向にエラストマーシールの厚さが減少する可能性がある。エラストマーシールに作用する力の方向が、取付開口部を通る少なくとも一つの固定要素の延在方向と少なくとも主に平行である場合、力は特に効率的な方法でエラストマーシールに加えられることができる。
【0070】
エラストマーシールを圧縮する力は、少なくとも一つの固定要素が取付開口部を通って延在する方向に対して垂直な方向に構成要素を少なくとも有することができる。力は、少なくとも一つの固定要素によって加えられてもよい。エラストマーシールを圧縮する力は、少なくとも一つの固定要素が取付開口部を通って延在する方向に対して垂直な方向に主成分を有することができる。少なくとも一つの固定要素を用いてハウジング部を本体に固定する際のエラストマーシールの圧縮により、少なくとも一つの固定要素が取付開口部を通って延在する方向に対して垂直な方向にエラストマーシールの厚さが減少することができる。
【0071】
少なくとも一つの固定要素はねじであってもよい。ねじにより、エラストマーシールを圧縮する力を効率的に加えることができる。
【0072】
エラストマーシールは、Oリングを備えてもよい。表現「Oリング」には、一例として、厳密に環形状を有するOリングが含まれるが、これに限定されない。用語「Oリング」は、長方形または楕円形のフレーム、または異なる形状のフレーム、または不規則な形状のフレームに対応する形状も含まれる。
【0073】
エラストマーシールは、エラストマー層を備えてもよい。
【0074】
少なくとも一つの固定要素は、エラストマーシールの開口部を貫通してもよい。開口部は、例えば、Oリングの中央開口部またはエラストマー層の穴であってもよい。少なくとも一つの固定要素がエラストマーシールの開口部を貫通する場合、固定要素は特に効率的な方法でエラストマーシールを圧縮することができる。
【0075】
エラストマーシールの開口部は、エラストマーシールが少なくとも一つの固定要素を貫通する前に存在していてもよい。あるいは、少なくとも一つの固定要素がエラストマーシールを貫通する場合に、エラストマーシールの開口部は、少なくとも一つの固定要素によって形成されることができる。
【0076】
エラストマーシールは、少なくとも一つの固定要素から間隔を空けることができる。少なくとも一つの固定要素は、エラストマーシールの開口部の外側に延在してもよい。
【0077】
少なくとも一つの固定要素は、二つ以上の固定要素を備えてもよい。エラストマーシールは、二つ以上の固定要素の間に、具体的には、二つ以上の固定要素の間の少なくとも本質的に中央に配置されることができる。
【0078】
ハウジング部はエラストマーシールを取り囲むことができる。ハウジング部は、エラストマーシールの周囲に沿ってエラストマーシールを囲むことができる。エラストマーシールとハウジング部との間の接触線は、少なくとも一つの固定要素が取付開口部を通って延在する方向に対して垂直な平面内に含まれる経路を形成することができる。エラストマーシールと接触するハウジング部の封止面は、少なくとも一つの固定要素が取付開口部を通って延在する方向に平行であってもよい。
【0079】
エラストマーシールの圧縮は、ハウジング部の封止面に対するエラストマーシールの圧縮を含むことができる。ハウジング部の封止面は、ハウジング部のコネクター開口部を取り囲むハウジング部の面であってもよい。
【0080】
エラストマーシールは、外部コネクターに接続するように構成される接続ポート上にオーバーモールドされてもよい。接続ポートは、例えば、USBポート、データポート、および充電ポートのうちの一つまたは複数であってもよい。接続ポートは、ハウジング部のコネクター開口部に少なくとも部分的に設けられてもよく、またはハウジング部のコネクター開口部を通って利用可能であってもよい。
【0081】
エラストマーシールは、第一のエラストマーシールおよび第二のエラストマーシールを備えることができる。第一のエラストマーシールは、ハウジング部と本体との間で圧縮されてもよい。第二のエラストマーシールは、ハウジング部を通る開口部、具体的にはコネクター開口部を画成するハウジング部の封止面に対して圧縮されることができる。第一のエラストマーシールは、固定要素によって貫通されることができる。第二のエラストマーシールは、固定要素によって貫通されない場合がある。第二のエラストマーシールは、接続ポート上でオーバーモールドされることができる。
【0082】
ハウジング部は、少なくとも一つの固定要素を用いて本体に取り外し可能に固定されることができる。ハウジング部を取り外すと、エアロゾル発生装置の内部区画にアクセスすることができる。特に、ハウジング部を取り外すと、電子部品にアクセスできる場合がある。少なくとも一つの固定要素は、ハウジング部が少なくとも一つの固定要素で本体に固定された後、ハウジング部を本体から分離できるように、取り外されるか緩められるように構成されることができる。特に、少なくとも一つの固定要素は、手動で取り外されるか緩められることができる。ハウジング部が少なくとも一つの固定要素で本体に固定された後、少なくとも一つの固定要素を取り外すか緩めることによって、ハウジング部は、エアロゾル発生装置を損傷することなく、特にハウジング部、本体、および少なくとも一つの固定要素のうちの一つまたは複数を損傷することなく、本体から分離されることができる。少なくとも一つの固定要素が、ハウジング部を取り外し可能に本体に固定する場合、エアロゾル発生装置の持続可能性が改善されることができる。ハウジング部は、エアロゾル発生装置のメンテナンスまたは修理を容易にするために本体から分離されてもよい。
【0083】
少なくとも一つの固定要素が取り外されるか緩められて、ハウジング部を本体から分離できるようにした後、ハウジング部は、少なくとも一つの固定要素によって再び本体に固定されることができる。特に、少なくとも一つの固定要素は、手動で再固定または締め直すことができる。
【0084】
本発明の別の態様では、エアロゾル発生装置が提供される。エアロゾル発生装置は、ハウジング部と、ハウジング部によって少なくとも部分的に覆われた本体とを備える。エアロゾル発生装置は接続ポートをさらに備える。接続ポートは、外部コネクターに接続されて、接続ポートと外部コネクターとの間でデータもしくは電力、またはその両方を転送するように構成される。接続ポートは、オーバーモールドされた封止部材を備える。オーバーモールドされた封止部材は、ハウジング部と封止接触している。
【0085】
封止部材が接続ポート上にオーバーモールドされると、接続ポートに対して封止部材を正確に位置決めすることが確実にできる。さらに、接続ポート上で封止部材をオーバーモールドすることにより、エアロゾル発生装置の最終組み立て前に、封止部材が失われるのを防止、少なくとも部分的に防止、実質的に防止、または完全に防止、または抵抗することができる。封止部材を接続ポート上にオーバーモールドすることにより、封止部材は接続ポートの所定の位置に確実に留まることができる。封止部材を接続ポート上にオーバーモールドすることにより、封止部材は接続ポートと確実に封止接触することができる。
【0086】
ハウジング部は、エアロゾル発生装置の外面を少なくとも部分的に画成してもよいが、そうする必要はない。例えば、エアロゾル発生装置は、ハウジング部の外側に設けられた一つまたは複数の追加の部分、例えば一つまたは複数の化粧カバーを備えてもよい。
【0087】
ハウジング部は、オーバーモールドされた封止部材を周方向に取り囲むことができる。
【0088】
ハウジング部は、ハウジング部の少なくとも一つの取付開口部を通ってして延在する少なくとも一つの固定要素によって本体に取り付けられることができる。
【0089】
エアロゾル発生装置は、少なくとも一つの固定要素が貫通して延在し、固定要素によって圧縮される少なくとも一つのエラストマーシールをさらに備えることができる。
【0090】
少なくとも一つの固定要素は、ねじを含むことができる。
【0091】
オーバーモールドされた封止部材は、ハウジング部に対して圧縮されることができる。特に、オーバーモールドされた封止部材は、外部コネクターが接続ポートに接続される方向に対して垂直な方向に、ハウジング部に対して圧縮されることができる。
【0092】
本発明の別の態様によれば、ハウジング部をエアロゾル発生装置の本体に固定し、同時にエラストマーシールを圧縮するためのねじを使用できる。ねじによってその長手方向に沿ってもたらされる力は、ハウジング部を本体に対して所定の位置に保持するだけでなく、エラストマーシールを圧縮してエラストマーシールの封止特性を改善することもできる。
【0093】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を少なくとも部分的に受け入れるように構成されることができる。エアロゾル発生物品は、軸方向に沿ってエアロゾル発生装置内に少なくとも部分的に挿入されるように構成されることができる。
【0094】
エアロゾル発生物品は、少なくとも本質的にロッド状であってもよい。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置内に少なくとも部分的に挿入される場合、軸方向に平行に延在することができる。
【0095】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生部を備えることができる。エアロゾル発生部は、エアロゾル発生材料を備えることができる。エアロゾル発生材料は、加熱されるとエアロゾルを放出するように構成されることができる。エアロゾル発生材料は、例えば、草本材料を含んでもよい。エアロゾル発生材料は、例えば、たばこ材料を含んでもよい。
【0096】
エアロゾル発生物品はフィルター部を備えてもよい。エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置に挿入される場合、フィルター部は、使用者の口で利用できるように、エアロゾル発生装置から少なくとも部分的に突出してもよい。
【0097】
エアロゾル発生装置は加熱室を備えてもよい。加熱室は、ロッド状のエアロゾル発生物品を少なくとも部分的に受け入れるように構成されることができる。加熱室は、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生部を受け入れるように構成されることができる。
【0098】
エアロゾル発生装置はヒーターを備えてもよい。ヒーターは、加熱室でエアロゾル発生物品を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されることができる。ヒーターは、エアロゾル発生物品のエアロゾル発生材料を加熱することによってエアロゾルを発生させるように構成されることができる。ヒーターは、エアロゾル発生材料を燃焼させることなく、エアロゾル発生材料を加熱することによってエアロゾルを発生させるように構成されることができる。
【0099】
エアロゾル発生装置は電子部品を備えてもよい。電子部品は、エアロゾル発生装置のハウジング内に設けられることができる。電子部品はコントローラーを備えていてもよい。
【0100】
エアロゾル発生装置は軸方向に沿って延在してもよい。軸方向に対して垂直な任意の半径方向におけるエアロゾル発生装置の寸法は、軸方向に沿ったエアロゾル発生装置の寸法より小さくてもよい。
【0101】
第一のハウジング部と第二のハウジング部は、軸方向に沿って前後に配置されてもよい。第一のハウジング部は、第二のハウジング部内に軸方向に平行に部分的にスライドするように構成されてもよい。第一のハウジング部の挿入部は、第二のハウジング部の受け部内に軸方向に平行にスライドするように構成されてもよい。スナップフィット連結は、第一のハウジング部と第二のハウジング部を軸方向に対して互いに離れる方向に移動させることにより、第一のハウジング部と第二のハウジング部の分離に対して保持力を生み出すように構成されることができる。
【0102】
本発明の別の態様によれば、本明細書に記載の実施形態、態様、または実施例のいずれか一つによるエアロゾル発生装置を備えるエアロゾル発生システムが提供される。エアロゾル発生システムはまた、エアロゾル発生物品を備える。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生材料であってもよいエアロゾル形成基体を含むことができる。本明細書で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、加熱された時に、エアロゾルを形成しうる揮発性化合物を放出するエアロゾル形成基体を含む物品を指す。
【0103】
エアロゾル形成基体は、たばこのプラグを備えてもよい。たばこプラグは、たばこ葉、たばこの茎の破片、再構成たばこ、均質化したたばこ、押出成形たばこ、および膨化たばこのうちの一つ以上を含有する、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートのうちの一つ以上を含んでもよい。随意に、たばこプラグは、たばこプラグの加熱に伴い放出される追加的なたばこまたは非たばこの揮発性風味化合物を含有してもよい。随意に、たばこプラグはまた、例えば追加的なたばこまたは非たばこの揮発性風味化合物を含むカプセルを包含してもよい。こうしたカプセルは、たばこプラグの加熱中に溶融してもよい。別の方法として、または追加的に、こうしたカプセルは、たばこプラグの加熱前、加熱中、または加熱後に押しつぶされてもよい。
【0104】
たばこプラグが均質化したたばこ材料を含む場合、均質化したたばこ材料は、粒子状たばこを凝集することによって形成されてもよい。均質化したたばこ材料はシートの形態であってもよい。均質化したたばこ材料は、乾燥重量基準で5パーセントより大きいエアロゾル形成体含有量を有してもよい。別の方法として、均質化したたばこ材料は、乾燥重量基準で5~30重量パーセントのエアロゾル形成体含有量を有してもよい。均質化したたばこ材料シートは、たばこ葉ラミナおよびたばこ葉の茎のうちの一方または両方を粉砕することによって、または別の方法で細かく砕くことによって得られた粒子状たばこを凝集することによって形成されてもよく、別の方法として、または追加的に、均質化したたばこ材料シートは、例えばたばこの処理、取り扱いおよび輸送中に形成されたたばこダスト、たばこの微粉およびその他の粒子状たばこ副産物のうちの一つ以上を含んでもよい。均質化したたばこ材料シートは、粒子状たばこを凝集するのを補助するために、一つ以上の固有の結合剤(すなわち、たばこ内因性結合剤)、または一つ以上の外来性結合剤(すなわち、たばこ外因性結合剤)、またはこれらの組み合わせを含んでもよい。別の方法として、または追加的に、均質化したたばこ材料シートは、たばこおよび非たばこ繊維、エアロゾル形成体、湿潤剤、可塑剤、風味剤、充填剤、水性および非水性の溶媒、ならびにこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されないその他の添加剤を含んでもよい。均質化したたばこ材料シートは、粒子状たばこおよび一つ以上の結合剤を含むスラリーをコンベヤーベルトまたはその他の支持表面上にキャスティングすることと、キャストスラリーを乾燥させて均質化したたばこ材料シートを形成することと、均質化したたばこ材料シートを支持表面から取り外すこととを一般的に含むタイプのキャスティングプロセスによって形成されていることが好ましい。
【0105】
エアロゾル発生物品は、およそ30ミリメートル~およそ100ミリメートルの全長を有してもよい。エアロゾル発生物品は、およそ5ミリメートル~およそ13ミリメートルの外径を有してもよい。
【0106】
エアロゾル発生物品は、たばこプラグの下流に位置付けられたマウスピースを備えてもよい。マウスピースは、エアロゾル発生物品の下流端に位置してもよい。マウスピースは、セルロースアセテートフィルタープラグであってもよい。マウスピースは、およそ7ミリメートルの長さであることが好ましいが、およそ5ミリメートル~およそ10ミリメートルの長さを有することができる。
【0107】
たばこプラグは、およそ10ミリメートルの長さを有してもよい。たばこプラグは、およそ12ミリメートルの長さを有してもよい。
【0108】
たばこプラグの直径は、およそ5ミリメートル~およそ12ミリメートルであってもよい。
【0109】
好ましい実施形態において、エアロゾル発生物品は、およそ40ミリメートル~およそ50ミリメートルの全長を有する。エアロゾル発生物品は、およそ45ミリメートルの全長を有することが好ましい。エアロゾル発生物品は、およそ7.2ミリメートルの外径を有することが好ましい。
【0110】
本開示は、様々な態様、実施形態、および実施例を含む。これらの態様、実施形態、および実施例のうちのいずれか一つに関して開示された特徴、利点、および説明は、残りの態様、実施形態、および実施例のうちのいずれか一つと組み合わせるか、またはそれらに移すことができる。本明細書に記載されるエアロゾル発生装置を組み立てる方法は、本明細書に記載されるエアロゾル発生装置を組み立てるのに好適であり、組み立てるのに適し、および組み立てるように構成されることができる。
【0111】
本明細書で使用する場合、表現「ロッド状」は、円形断面を有するロッド状を含むが、これに限定されない。本明細書で使用する場合、「ロッド状」は、他の断面、例えば、長方形断面、または楕円形断面、または三角形断面、または不規則な断面、または任意の他の断面を有するロッド状も含むことができる。表現「ロッド状」は、円筒形の形状を含んでもよく、その場合、円筒の底面は、円形の面、または、他の任意の形状の面、例えば長方形の面、または楕円形の面、または三角形の面、または不規則な面、または任意の他の面であってもよい。
【実施例】
【0112】
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0113】
実施例1:
エアロゾル発生装置であって、
エアロゾル発生装置の外面を少なくとも部分的に画成するハウジングを備え、
ハウジングが、エアロゾル発生装置の外面の第一の部分を画成する第一のハウジング部と、エアロゾル発生装置の外面の第二の部分を画成する第二のハウジング部とを備え、
第一のハウジング部が、第一の機械的係合機構を備え、
第二のハウジング部が、第二の機械的係合機構を備え、
第一の機械的係合機構と第二の機械的係合機構は連動し、第一のハウジング部と第二のハウジング部を互いに対して所定の位置に保持し、
第一のハウジング部と第二のハウジング部とは、接着剤によって互いに連結される、エアロゾル発生装置。
実施例2:
第一の機械的係合機構と第二の機械的係合機構とがスナップフィット連結を互いに形成する、実施例1に記載のエアロゾル発生装置。
実施例3:
第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構のうちの一方が突起構造であり、第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構のうちの他方が突起構造を受ける凹状構造である、実施例1または2に記載のエアロゾル発生装置。
実施例4:
突起構造が弾性変形可能である、実施例3に記載のエアロゾル発生装置。
実施例5:
突起構造がフック形状である、実施例3または4に記載のエアロゾル発生装置。
実施例6:
接着剤が、第一の機械的係合機構および第二の機械的係合機構のうちの少なくとも一つを少なくとも部分的に覆う、実施例1~5のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例7:
第一のハウジング部が挿入部分を備え、第二のハウジング部が受け部を備え、受け部が少なくとも部分的に挿入部を取り囲む、実施例1~6のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例8:
接着剤が、挿入部と受け部との間に設けられる、実施例7に記載のエアロゾル発生装置。
実施例9:
接着剤が、挿入部および受け部に接触する、実施例7または8に記載のエアロゾル発生装置。
実施例10:
第一の機械的係合機構が挿入部に設けられ、第二の機械的係合機構が受け部に設けられる、実施例7~10のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例11:
接着剤が、第一のハウジング部と第二のハウジング部との間で封止する、実施例1~10のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例12:
加熱室およびヒーターをさらに備え、
加熱室が、ロッド状のエアロゾル発生物品を少なくとも部分的に受け入れるように構成され、ヒーターが、加熱室内のエアロゾル発生物品を加熱してエアロゾルを発生させるように構成される、実施例1~11のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例13:
エアロゾル発生装置を組み立てるための方法であって、
第一のハウジング部の挿入部を第二のハウジング部の受け部内にスライドさせて、第一のハウジング部と第二のハウジング部とを組み合わせてエアロゾル発生装置のハウジングを形成する工程を含み、
スライド工程中、第一のハウジング部と第二のハウジング部とはスナップフィット連結によって互いに係合し、
第一のハウジング部の挿入部および第二のハウジング部の受け部のうちの一方は、接着剤で少なくとも部分的に覆われ、
スライド工程中、接着剤は第一のハウジング部の挿入部および第二のハウジング部の受け部のうちの他方と係合し、それにより第一のハウジング部と第二のハウジング部との間に接着連結を確立する、方法。
実施例14:
スライド工程が、第一のハウジング部の挿入部を、第二のハウジング部の受け部内に軸方向に沿ってスライドさせることを含み、スナップフィット連結は、挿入部および受け部のうちの一方の突起構造が、挿入部および受け部のうちの他方の凹状構造内に弾性的に嵌め込まれることによって確立される、実施例13に記載の方法。
実施例15:
突起構造の嵌め込み運動が、軸方向に対して垂直な主成分を有する、実施例14に記載の方法。
実施例16:
エアロゾル発生装置の第一のハウジング部と第二のハウジング部との間のスナップフィット連結を防水性にするための接着剤の使用。
実施例17:
エアロゾル発生装置であって、
第一の面を有する内側部と、
エアロゾル発生装置の外形を少なくとも部分的に画成し、第一の面に対向する第二の面を有するハウジング部であって、ハウジング部が開口部を有する、ハウジング部と、
ハウジング部の開口部を取り囲む外周全体にわたって第一の面および第二の面の両方に接着する接着テープと、を備える、エアロゾル発生装置。
実施例18:
第一の面と第二の面とが、互いに平行である、実施例17に記載のエアロゾル発生装置。
実施例19:
内側部がプラスチック部品である、実施例17または18に記載のエアロゾル発生装置。
実施例20:
内側部が水に対して非透過性である、実施例17~19のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例21:
内側部が、ハウジング部の開口部に対応する開口部を有する、実施例17~20のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例22:
内側部が、エアロゾル発生装置の本体とハウジング部との間に設けられる、実施例17~21のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例23:
内側部が本体と封止係合している、実施例22に記載のエアロゾル発生装置。
実施例24:
ハウジング部の開口部を通して利用可能な押しボタンをさらに備える、実施例17~23のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例25:
ハウジング部の開口部を通して光を放射するように構成される発光アセンブリをさらに備える、実施例17~24のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例26:
接着テープの形状が第一の面の形状に対応する、実施例17~25のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例27:
接着テープが両面接着テープである、実施例17~26のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例28:
接着テープの厚さが、0.05ミリメートル~1ミリメートル、または0.1ミリメートル~1ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.6ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.4ミリメートル、または0.1ミリメートル~0.3ミリメートルである、実施例17~27のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例29:
少なくとも部分的にロッド状のエアロゾル発生物品を受け入れるように構成される加熱室をさらに備え、加熱室内でエアロゾル発生物品を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されるヒーターをさらに備える、実施例17~28のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例30:
エアロゾル発生装置を組み立てるための方法であって、
エアロゾル発生装置の内側部を設けることと、
エアロゾル発生装置の外側部を設けることであって、外側部が開口部を有する、外側部を設けることと、
両面接着テープの第一の接着面を内側部に取り付けることと、
両面接着テープの第二の接着面を、外側部の開口部を取り囲む外周の少なくとも部分的にわたって外側部に取り付けることと、を含む、方法。
実施例31:
外側部をエアロゾル発生装置の本体に取り付けることをさらに含み、内側部が本体と封止接触する、実施例30に記載の方法。
実施例32:
外側部の開口部を通して利用可能であるエアロゾル発生装置に押しボタンを取り付けることをさらに含む、実施例30または31に記載の方法。
実施例33:
外側部の開口部を通して人工光を放射するように構成される発光アセンブリをエアロゾル発生装置に取り付けることをさらに含む、実施例30~32のいずれか一つに記載の方法。
実施例34:
内側部が、両面接着テープによって外側部に取り付けられる、実施例30~33のいずれか一つに記載の方法。
実施例35:
エアロゾル発生装置の外側部とエアロゾル発生装置の内側部の面との間の空間を外側部の開口部の周りに周方向に封止するための両面接着テープの使用。
実施例36:
エアロゾル発生装置であって、
取付開口部を有するハウジング部と、
本体と、
エラストマーシールと、
ハウジング部の取付開口部を通って延在する少なくとも一つの固定要素と、を備え、
少なくとも一つの固定要素が、ハウジング部を本体に固定し、
少なくとも一つの固定要素が、エラストマーシールを圧縮する力を発生させる、エアロゾル発生装置。
実施例37:
エアロゾル発生装置を組み立てるための方法であって、
ハウジング部をエアロゾル発生装置の本体に配置することと、
ハウジング部の取付開口部を通って延在する少なくとも一つの固定要素でハウジング部を本体に固定することであって、それによってエラストマーシールが圧縮される、固定することと、を含む、方法。
実施例38:
エラストマーシールが、ハウジング部および本体のうちの少なくとも一つに対して圧縮される、実施例36に記載のエアロゾル発生装置、または実施例37に記載の方法。
実施例39:
エラストマーシールが、本体に面するハウジング部の面で圧縮される、実施例36~38のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置または方法。
実施例40:
エラストマーシールを圧縮する力が、少なくとも一つの固定要素が取付開口部を貫通して延在する方向に平行な方向に、少なくとも主に作用する、実施例36~39のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置または方法。
実施例41:
エラストマーシールを圧縮する力が、少なくとも一つの固定要素が取付開口部を通って延在する方向に対して垂直な方向の成分を少なくとも有する、実施例36~40のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置または方法。
実施例42:
少なくとも一つの固定要素がねじである、実施例36~41のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置または方法。
実施例43:
エラストマーシールがOリングまたはエラストマー層を含む、実施例36~42のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置または方法。
実施例44:
少なくとも一つの固定要素が、エラストマーシールの開口部を貫通する、実施例36~43のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置または方法。
実施例45:
ハウジング部がエラストマーシールを取り囲む、実施例36~44のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置または方法。
実施例46:
エラストマーシールが、外部コネクターに接続するように構成される接続ポート上にオーバーモールドされる、実施例36~45のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置または方法。
実施例47:
ハウジング部が、少なくとも一つの固定要素で本体に取り外し可能に固定される、実施例36~46のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置または方法。
実施例48:
エアロゾル発生装置であって、
ハウジング部と、
ハウジング部によって少なくとも部分的に覆われる本体と、
外部コネクターに接続され、接続ポートと外部コネクターとの間でデータもしくは電力、またはその両方を転送するように構成される接続ポートと、を備え、
接続ポートが、ハウジング部と封止接触するオーバーモールドされた封止部材を備える、エアロゾル発生装置。
実施例49:
ハウジング部が、オーバーモールドされた封止部材を周方向に取り囲む、実施例48に記載のエアロゾル発生装置。
実施例50:
ハウジング部が、ハウジング部の少なくとも一つの取付開口部を通って延在する少なくとも一つの固定要素によって本体に取り付けられる、実施例48または49に記載のエアロゾル発生装置。
実施例51:
少なくとも一つの固定要素が通って延在し、かつ固定要素によって圧縮される少なくとも一つのエラストマーシールをさらに備える、実施例50に記載のエアロゾル発生装置。
実施例52:
少なくとも一つの固定要素がねじを含む、実施例50または51に記載のエアロゾル発生装置。
実施例53:
オーバーモールドされた封止部材がハウジング部に対して圧縮される、実施例48~52のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例54:
少なくとも部分的にロッド状のエアロゾル発生物品を受け入れるように構成される加熱室をさらに備え、かつ加熱室内でエアロゾル発生物品を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されるヒーターをさらに備える、実施例48~53のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置。
実施例55:
ハウジング部をエアロゾル発生装置の本体に固定し、同時にエラストマーシールを圧縮するためのねじの使用。
実施例56:
エアロゾル発生物品がエアロゾル形成基体を含む、実施例1~55のいずれか一つに記載のエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生物品を備える、エアロゾル発生システム。
【図面の簡単な説明】
【0114】
ここで、以下の図を参照しながら実施形態をさらに説明する。
【0115】
【
図1】
図1は、一実施形態によるエアロゾル発生装置を有するエアロゾル発生システムの概略斜視図を示す。
【
図2】
図2は、一実施形態によるエアロゾル発生装置のエンドキャップの概略斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1のI-Iで示される断面を有するエアロゾル発生装置の部分概略断面図を示す。
【
図4】
図4は、エアロゾル発生装置の第二のハウジング部の概略斜視図を示す。
【
図5】
図5は、エアロゾル発生装置の第一のハウジング部の概略斜視図を示す。
【
図6】
図6は、第二のハウジング部が取り除かれたエアロゾル発生装置の概略斜視部分図を示す。
【
図7】
図7は、
図1のII-IIで示される断面を有するエアロゾル発生装置の部分概略断面図を示す。
【
図8】
図8は、エアロゾル発生装置の遠位端の斜視図を示す。
【
図9】
図9は、第一の化粧カバープレートが取り除かれた
図8の図を示す。
【
図11】
図11は、
図10の図の断面(
図10のIII-IIIで示される断面)を示し、判かり易くするために様々な構成要素は示されていない。
【発明を実施するための形態】
【0116】
図1は、エアロゾルを発生させるためのシステム1を示す。システム1は、エアロゾル発生装置3と、エアロゾル発生物品5とを備える。
【0117】
エアロゾル発生物品5は、物品5の延在方向に沿って前後に配置された複数の部分を備えるロッド状の物品である。エアロゾル発生物品5は、加熱されるとエアロゾルを放出するように構成される材料を含むエアロゾル発生部7を備える。材料は、例えば、草本材料、特にタバコ材料を含んでもよい。エアロゾル発生物品5は、フィルターを備えるフィルター部9をさらに備える。エアロゾル発生物品5は、エアロゾル発生部7とフィルター部9との間に設けられたスペーサー部11をさらに備える。スペーサー部11は、スペーサー部11を通過するエアロゾルがフィルター部9に到達する前に冷却されることを可能にする。エアロゾル発生物品5の部分7、9、11を、ラッパー、例えば包装紙で包むことによって組み合わせることができる。
【0118】
エアロゾル発生装置3は、遠位端13と近位端15との間で軸方向20に沿って延在する携帯用装置である。エアロゾル発生装置3は、略ロッド状の形状であってもよい。エアロゾル発生装置3は、第一のハウジング部19および第二のハウジング部21を有するハウジング17を備える。第一のハウジング部19および第二のハウジング部21は、軸方向20に沿って前後に配置されている。軸方向20に沿って、第一のハウジング部19と第二のハウジング部21との重なりがあってもよい。第一のハウジング部19および第二のハウジング部21は、それぞれ、エアロゾル発生装置3の外形を少なくとも部分的に画成することができる。第一のハウジング部19および第二のハウジング部21は、エアロゾル発生装置3の一つまたは複数の内部構成要素を覆ってもよい。第一のハウジング部19の外面または第二のハウジング部21の外面(あるいは両方)は、一つまたは複数の任意の化粧カバーによって少なくとも部分的に覆われてもよい。第一のハウジング部19および第二のハウジング部21は、軸方向20に対してエアロゾル発生装置3の内部構成要素を周方向に取り囲んでいる。
【0119】
エアロゾル発生装置3の近位端15において、第二のハウジング部21は、軸方向20に面する開口部を備える。近位端キャップ23は、第二のハウジング部21の開口部に挿入され、近位端15でエアロゾル発生装置3を閉じる。近位端キャップ23は、
図2に個別に例示されている。
【0120】
図3は、エアロゾル発生装置3の、その近位端15における概略断面図を示す。その断面は
図1のI-Iで示される。エアロゾル発生装置3は、エアロゾル発生物品5を少なくとも部分的に受け入れるように構成される加熱室25を備える。具体的には、加熱室25は、エアロゾル発生物品5のエアロゾル発生部7を受け入れるように構成されている。加熱室25は、軸方向20に延在する。エアロゾル発生装置3は、加熱室25内でエアロゾル発生物品5、特にそのエアロゾル発生部7を加熱するように構成されるヒーター27を備える。ヒーター27は、例えば、加熱室25を取り囲み、誘導加熱によってエアロゾル発生物品5のエアロゾル発生部7を加熱するように構成される一つまたは複数の誘導コイルを備えることができる。あるいは、ヒーター27は、電気抵抗ヒーターまたはガスベースのヒーターであってもよい。エアロゾル発生装置3は、燃焼させずに加熱する概念に従って動作することができる。ヒーター27は、エアロゾル発生物品5のエアロゾル発生部7を加熱して、エアロゾル発生材料を燃焼させることなくエアロゾルを放出するように構成されることができる。
【0121】
エアロゾル発生装置3は、近位端15に設けられ、かつ軸方向20に平行にエアロゾル発生物品5を加熱室25内に挿入することを可能にする挿入開口部29を有する。近位端キャップ23は、閉位置と開位置との間でスライドするように構成されるスライダー31を備える。
図1、2、および3は、スライダー31の閉位置を例示する。閉位置では、スライダー31は、エアロゾル発生装置3の挿入開口部29を覆う。ユーザーがエアロゾル発生物品5を挿入したい場合、スライダー31を開位置に移動させて(
図3の右方向にスライドさせることによって)、挿入開口部29を露出させることができる。
【0122】
近位端キャップ23は、近位端キャップ23を周方向に取り囲むエンドキャップOリング33の形態の封止を備える。
図3に示すように、エンドキャップOリング33は、近位端キャップ23の外周で第二のハウジング部21の内面と密封接触し、近位端キャップ23と第二のハウジング部21との間の界面で封止する。エンドキャップOリング33は、近位端キャップ23上にオーバーモールドされてもよい。エンドキャップOリング33による封止は防水性であってもよい。
【0123】
図3に例示するように、加熱室25の壁とエアロゾル発生装置3の他の構成要素との間の界面に加熱室Oリング35が設けられている。具体的には、加熱室Oリング35は、加熱室25の壁と近位端キャップ23の面との間の界面に設けられてもよい。代替的に、または追加的に、加熱室Oリング35は、加熱室25の壁と加熱室25の上に設けられる膨張室37の壁との間の境界面に設けられてもよい。加熱室Oリング35は、挿入開口部29に入る液体、または加熱室25内で発生したエアロゾルがエアロゾル発生装置3の特定の内部区画に入るのを防止することができる。
【0124】
図4は、第二のハウジング部21の概略斜視図を示す。
図5は、第一のハウジング部19の斜視概略図を示す。エアロゾル発生装置3を組み立てると、第一のハウジング部19と第二のハウジング部21とが組み合わされてハウジング17を形成する。第一のハウジング部19は、第二のハウジング部21の受け部41内にスライドするように構成される挿入部39を備える。挿入部39は、組立後の第二のハウジング部21と対向する第一のハウジング部19端部に設けられる。受け部41は、組立後に第一のハウジング部19と対向する第二のハウジング部21の端部に設けられる。あるいは、挿入部39は第二のハウジング部21に設けることができ、受け部41は第一のハウジング部19に設けることができる。
【0125】
第一のハウジング部19は、段差部43を備える。挿入部39は、段差部43から軸方向20に沿って延在する。第一のハウジング部19が第二のハウジング部21に挿入されると、段差部43は、第二のハウジング部21と係合するように構成される停止部を形成することができる。第二のハウジング部21は、その内面上に、リム部45を備えることができる。受け部41は、リム部45から軸方向20の逆方向に延在してもよい。リム部45は、第一のハウジング部19と第二のハウジング部21とが組み合わされる場合に、挿入部39によって係合される停止部を形成することができる。
【0126】
挿入部39が受け部41内に挿入される場合、挿入部39の外面47は受け部41の内面49に対向することができる。挿入部39、具体的には挿入部39の外面47、および受け部41、具体的には受け部41の内面49のうちの一方または両方は、第一のハウジング部19と第二のハウジング部21とが組み合わされる前に、接着剤で部分的または完全に覆われる。接着剤は、第一のハウジング部19を第二のハウジング部21に取り付けることができる。接着剤は、挿入部39、具体的には挿入部39の外面47と、受け部41、具体的には受け部41の内面49との間に層を形成してもよい。接着剤は、挿入部39と受け部41との間の空間を封止することができる。具体的には、接着剤は防水性封止することができる。
【0127】
突起構造51は、受け部41の内面49上に設けられている。凹状構造53は、挿入部39に設けられる。例示した実施形態では、凹状構造53は、挿入部39内の開口部である。あるいは、凹状構造53は、例えば、挿入部39の外面47内のくぼみとして形成されてもよい。第一のハウジング部19と第二のハウジング部21とを組み合わせると、突起構造51は凹状構造53内に嵌め込まれることができ、それにより、第一のハウジング部19と第二のハウジング部21との間にスナップフィット連結が確立されることができる。突起構造51は、弾性変形可能であってもよい。突起構造は、フック形状であってもよい。
【0128】
別の実施形態によれば、突起構造51は、挿入部39の外面47に設けられることができ、凹状構造53は、受け部41、具体的には受け部41の内面49に設けられることができる。
【0129】
図4に例示するように、第二のハウジング部21は、ボタン開口部55と光開口部57とを備える。
図1は、ボタン開口部55を通してアクセス可能なエアロゾル発生装置3のボタン59を示す。さらに、
図1は、光開口部57を通して見える発光アセンブリ61を示す。第二のハウジング部21は、ボタン開口部55の周囲および光開口部57の周囲に延在する。ボタン開口部55および光開口部57は、それぞれ軸方向20に対して垂直な方向に第二のハウジング部21を貫通して延在する。
【0130】
図6は、第二のハウジング部21が取り外された、近位端15を備えるエアロゾル発生装置3の一部を示す。
図6は、エアロゾル発生装置3の本体65と第二のハウジング部21との間に設けられる内側部63を示す。内側部63は、ボタン59および発光アセンブリ61を周方向に取り囲む。
【0131】
図7は、
図1のII-IIで示される断面図を示す。
図7は、内側部63が、ボタン59および発光アセンブリ61の周囲で本体65の外面と接触していることを示す。内側部63は、本体65の外面と密封接触していてもよい。内側部63は、プラスチック部品であってもよい。内側部63は、水に対して非透過性であってもよい。内側部63は、第二のハウジング部21に向かって、かつ本体65から離れる方向に外側方向に面する面67(第一の面)を備える。内側部63の外面67(第一の面)は、第二のハウジング部21の内面69(第二の面)と平行であってもよい。内側部63の外面67(第一の面)は、第二のハウジング部21の内面69(第二の面)と実質的に平行である。両面接着テープ71が、内側部63と第二のハウジング部21との間に設けられている。両面接着テープ71の第一の接着面73は、内側部63の外面67(第一の面)に接着されている。両面接着テープ71の反対側の第二の接着面75は、第二のハウジング部21の内面69(第二の面)に接着される。したがって、両面接着テープ71は、内側部63と第二のハウジング部21の両方に接着または結合している。
【0132】
両面接着テープ71は、ボタン開口部55の周囲および光開口部57の周囲に周方向に延在している。両面接着テープ71は、内側部63と第二のハウジング部21との間に封止を形成する。ボタン開口部55を通って入る流体、または光開口部57を通って入る流体がエアロゾル発生装置3の内部区画に流入するのを、両面接着テープ71によって防止することができる。
【0133】
図7の実施形態では、発光アセンブリ61は、光ガイド77および光源79を備える。光ガイド77は、光源79によって発生する光を誘導するように構成されることができる。光源79は、例えば、一つまたは複数のLEDを備えてもよい。例示した実施形態では、光ガイド77および光源79の両方は、光開口部57を通して外部から見える。あるいは、発光アセンブリ61は、光開口部57を通して直接目に見えなくてもよいが、光開口部57を通して人工光を放射するように構成されてもよい。
【0134】
例示の実施形態では、接着テープ71の形状は、内側部63の外面67の形状に対応する。これにより、内側部63と第二のハウジング部21との間の接着強度を向上させることができる。しかし、両面接着テープ71は別の形状であってもよい。例えば、両面接着テープ71は、ボタン開口部55の周囲を取り囲む第一のリング状部と、光開口部57の周囲を取り囲む第二のリング状部とを備えてもよい。第一のリング状部および第二のリング状部は、一体型のまたは別個の部分であってもよい。
【0135】
図8は、エアロゾル発生装置3の遠位端13の斜視図を示す。遠位端13には、接続ポート81が設けられる。接続ポート81は、外部コネクターに接続されて、接続ポート81と外部コネクターとの間でデータもしくは電力、またはその両方を転送するように構成される。例えば、エアロゾル発生装置3のバッテリーは、接続ポート81を介して充電されてもよい。接続ポート81は、USB接続ポートであってもよい。
図8に示すように、接続ポート81は、第一の化粧カバープレート83の開口部を通してアクセス可能である。第一の化粧カバープレート83は、任意の部品であり、接着剤等によって第一のハウジング部19に取り付けられることができる。
【0136】
図9は、
図8から第一の化粧カバープレート83を取り外した図を示す。第一の化粧カバープレート83の下には、第二の任意の化粧カバープレート85がある。第二の化粧カバープレート85は、接着剤等で第一のハウジング部19に取り付けられてもよい。
【0137】
図10は、
図9から第二の化粧カバープレート85を取り外した図を示す。第二の化粧カバープレート85の下には、第一のハウジング部19の端面87が見えるようになる。
【0138】
図11は、
図10のIII-IIIで示される断面の断面図である。説明を容易にするために、
図11には、第一のハウジング部19、接続ポート81および二つの固定要素89のみが示されており、他の部分は例示されていない。具体的には、エアロゾル発生装置3の様々な内部部品は、
図11には示されていない。
【0139】
図10および11に示すように、ねじの形態の二つの固定要素89が、第一のハウジング部19のそれぞれの取付開口部91を貫通して延在する。具体的には、取付開口部91は、第一のハウジング部19の端面87に設けられる。固定要素89は、第一のハウジング部19をエアロゾル発生装置3の本体65に固定する。本体65は
図11には例示されていないが、
図12および13に示されている。本体65は、固定要素89を受け入れるための雌ねじを備えたねじ開口部を備える。
【0140】
例示の実施形態では、接続ポート81の各側に一つずつ、二つの固定要素89がある。接続ポート81は、第一のハウジング部19の端面87のコネクター開口部93を通ってアクセス可能である。
図11で最もよくわかるように、接続ポート81は、第一のハウジング部19のコネクター開口部93内へ延在している。接続ポート81は、第一のハウジング部19の第一のコネクター開口部93を通って延在することができる。接続ポート81上にオーバーモールドされた封止部材95の形態のエラストマーシールは、第一のハウジング部19の封止面97と接触している。封止面97は、コネクター開口部93を画成し、取り囲む。封止部材95は、第一のハウジング部19のコネクター開口部93内に延在する接続ポート81の部分の全周にわたって接続ポート81上にオーバーモールドされる。封止部材95は、コネクター開口部93の全周にわたって、第一のハウジング部19の封止面97に接触している。封止部材95は、接続ポート81と第一のハウジング部19との間に液体が侵入するのを防止する封止を提供する。封止部材95は、第一のハウジング部19と接続ポート81との間で圧縮される。封止部材95は、第一のハウジング部19と接続ポート81の封止面97との間で軸方向20に実質的に直交する方向に圧縮される。
【0141】
図12は、
図10から第一のハウジング部19を取り外した図に対応する。エアロゾル発生装置3の本体65と第一のハウジング部19との間には、スペーサー99が設けられている。具体的には、スペーサー99は、本体65と第一のハウジング部19の端面87との間に設けられる。二つの固定要素89は、スペーサー99の開口部を貫通して延在する。スペーサー99の開口部は、第一のハウジング部19の取付開口部91と同軸である。
【0142】
図13は、
図12からスペーサー99を取り除した図に対応する。エアロゾル発生装置3の本体65とスペーサー99との間には、エラストマーシール層101がある。固定要素89は、エラストマーシール部材101の開口部を貫通して延在する。エラストマーシール部材101の開口部は、スペーサー99の開口部と、および第一のハウジング部19の取付開口部91と同軸上にある。固定要素89が締め付けられると、第一のハウジング部19がスペーサー99の外面に押し付けられる。その結果、スペーサー99は、エラストマーシール層101を本体65に押し付け、それにより、本体65と第一のハウジング部19との間でエラストマーシール層101を圧縮する。エラストマーシール層101は、本体65とスペーサー99との間に封止を形成することができる。封止は、取付開口部91を通って入る液体がエアロゾル発生装置3の内部区画に流入するのを防止することができる。
【0143】
スペーサー99は、エラストマー材料で形成されてもよい。固定要素89が締め付けられると、スペーサー99は第一のハウジング部19に押し付けられ、それにより、少なくとも固定要素89の周囲において、第一のハウジング部19とスペーサー99との間に封止を確立することができる。
【0144】
スペーサー99およびエラストマーシール部材101は、一体的に形成されてもよい。例えば、スペーサー99とエラストマーシール部材101のうちの一つを省略し、スペーサー99とエラストマーシール部材101のうちのもう一つを本体65と第一のハウジング部19との間で直接圧縮してもよい。
【0145】
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表す全ての数字は、全ての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されてもよく、列挙されていなくてもよい。したがって、この文脈において、数字AはA±Aの{10%}として理解される。この文脈内で、数字Aは、数字Aが修正する特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられ得る。数Aは、添付の特許請求の範囲で使用されるような一部の事例において、それによってAが逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性に実質的に影響を与えないという条件で、上記に列挙される割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されてもよく、列挙されていなくてもよい。
【国際調査報告】