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特表2024-510495送達デバイスおよび関連の方法

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-03-07

(54)【発明の名称】送達デバイスおよび関連の方法

(51)【国際特許分類】

A61B 18/00 20060101AFI20240229BHJP

A61B 18/12 20060101ALI20240229BHJP

【ＦＩ】

A61B18/00

A61B18/12

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023557192

(86)(22)【出願日】2022-03-15

(85)【翻訳文提出日】2023-11-14

(86)【国際出願番号】 US2022020349

(87)【国際公開番号】W WO2022197680

(87)【国際公開日】2022-09-22

(31)【優先権主張番号】63/161,902

(32)【優先日】2021-03-16

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】516209360

【氏名又は名称】アトリキュア，インコーポレイテッド

(74)【代理人】

【識別番号】100108453

【弁理士】

【氏名又は名称】村山靖彦

(74)【代理人】

【識別番号】100110364

【弁理士】

【氏名又は名称】実広信哉

(74)【代理人】

【識別番号】100133400

【弁理士】

【氏名又は名称】阿部達彦

(72)【発明者】

【氏名】マイケル・ジェイ・バンキエリ

(72)【発明者】

【氏名】アラ・エム・ステファニアン

(72)【発明者】

【氏名】ジェレミー・ディー・ダンド

(72)【発明者】

【氏名】フェン・リュウ

(72)【発明者】

【氏名】グレゴリー・ダブリュー・フン

(72)【発明者】

【氏名】ジャン－ピエール・デューリ

【テーマコード（参考）】

4C160

【Ｆターム（参考）】

4C160KK03

4C160KK04

4C160NN01

4C160NN06

4C160NN11

(57)【要約】

治療的デバイスおよび可視化デバイスを外科手術部位に送達するように構成されている送達デバイスが開示されている。例示的な送達デバイスは、近位に配設されているハンドルと；ハンドルから遠位に延在するシャフトであって、シャフトは、治療的デバイスルーメンを含み、治療的デバイスルーメンは、それを通して治療的デバイスの作業端部を送達するように構成されており、シャフトの第１の部分は、ステアリング可能である、シャフトと；シャフトの遠位端部部分に近接して配設されたスペース作製エレメントであって、生物学的な組織を分離し、作業スペースを生成または拡張させるように構成されている、スペース作製エレメントとを含むことが可能である。スペース作製エレメントの少なくとも一部分は、縮退された構成と拡張された構成との間で再構成可能であり得る。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

治療的デバイスを外科手術部位に送達するように構成されている送達デバイスであって、
近位に配設されているハンドルと；
前記ハンドルから遠位に延在する細長いシャフトであって、前記シャフトは、概して長手方向の治療的デバイスルーメンを含み、前記治療的デバイスルーメンは、それを通して治療的デバイスの作業端部を送達するように構成されており、前記シャフトの第１の部分は、ステアリング可能である、シャフトと；
前記シャフトの遠位端部部分に近接して配設されたスペース作製エレメントであって、生物学的な組織を分離し、作業スペースを生成または拡張させるように構成されており、前記スペース作製エレメントの少なくとも一部分は、縮退された構成と拡張された構成との間で再構成可能である、スペース作製エレメントと、
を含む、送達デバイス。

【請求項2】

前記シャフトは、概して長手方向の可視化デバイスルーメンをさらに含み、前記可視化デバイスルーメンは、それを通して可視化デバイスの作業端部を送達するように構成されている、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項3】

前記ハンドルは、前記治療的デバイスルーメンおよび前記可視化デバイスルーメンに動作可能に接続されている近位ポートを含み；
前記近位ポートは、それを通して前記治療的デバイスおよび前記可視化デバイスを受け入れるように構成されている、請求項２に記載の送達デバイス。

【請求項4】

前記シャフトは、前記シャフトの前記遠位端部部分に近接した吸引の適用を促進させるように構成されている概して長手方向の第１の吸引ルーメンをさらに含む、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項5】

前記シャフトは、前記シャフトの前記遠位端部部分に近接した吸引の適用を促進させるように構成されている概して長手方向の第２の吸引ルーメンをさらに含む、請求項４に記載の送達デバイス。

【請求項6】

前記縮退された構成では、前記スペース作製エレメントは、前記シャフトの幅とおおよそ同じ幅を有しており；
前記拡張された構成では、前記スペース作製エレメントは、前記シャフトの前記幅よりも実質的に大きい幅を有している、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項7】

前記縮退された構成では、前記スペース作製エレメントの少なくとも一部分は、前記シャフトの前記遠位端部部分の中に概して同心円状に配設されている、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項8】

前記シャフトの前記遠位端部部分は、前記縮退された構成において前記スペース作製エレメントの少なくとも一部分を受け入れるように構成されている凹部を含む、請求項７に記載の送達デバイス。

【請求項9】

前記スペース作製エレメントは、膨張可能なスペース作製エレメントを含む、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項10】

前記シャフトは、前記膨張可能なスペース作製エレメントに膨張流体を供給するために動作可能に連結されている概して長手方向の第１の膨張ルーメンを含む、請求項９に記載の送達デバイス。

【請求項11】

前記膨張可能なスペース作製エレメントは、概して直円柱の形態になっている、請求項９に記載の送達デバイス。

【請求項12】

前記膨張可能なスペース作製エレメントは、複数の概して円周方向に配向されたリブを含む、請求項９に記載の送達デバイス。

【請求項13】

前記膨張可能なスペース作製エレメントは、複数の概して長手方向に配向されたリブを含む、請求項９に記載の送達デバイス。

【請求項14】

前記膨張可能なスペース作製エレメントは、少なくとも１つの配向特徴を含む、請求項９に記載の送達デバイス。

【請求項15】

前記配向特徴は、ノッチを含む、請求項１４に記載の送達デバイス。

【請求項16】

前記膨張可能なスペース作製エレメントは、前記シャフトの長手方向軸線に垂直の平面に対して角度付きになっている遠位面を含む、請求項９に記載の送達デバイス。

【請求項17】

前記膨張可能なスペース作製エレメントは、複数の長手方向に配向された膨張可能なエレメントを含む、請求項９に記載の送達デバイス。

【請求項18】

前記複数の長手方向に配向された膨張可能なエレメントのうちの少なくとも１つは、概して円形のチューブの形態になっている、請求項１７に記載の送達デバイス。

【請求項19】

前記複数の長手方向に配向された膨張可能なエレメントのうちの少なくとも１つは、概して楕円形の断面を有するチューブの形態になっている、請求項１７に記載の送達デバイス。

【請求項20】

前記膨張可能なスペース作製エレメントは、前記長手方向に配向された膨張可能なエレメントの離隔を促進させるように構成されている少なくとも１つの折り畳み式の構造的エレメントを含む、請求項１７に記載の送達デバイス。

【請求項21】

前記折り畳み式の構造的エレメントは、折り畳み式のニチノールフレームを含む、請求項２０に記載の送達デバイス。

【請求項22】

前記膨張可能なスペース作製エレメントは、少なくとも１つの概して螺旋状の膨張可能なエレメントを含む、請求項９に記載の送達デバイス。

【請求項23】

前記膨張可能なスペース作製エレメントは、交互の配置で２つの概して螺旋状の膨張可能なエレメントを含む、請求項２２に記載の送達デバイス。

【請求項24】

前記シャフトの前記第１の部分は、第１の平面においてステアリング可能であり；
前記ハンドルは、前記第１の平面において前記シャフトの前記第１の部分をステアリングするように構成されているステアリングアクチュエーターを含む、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項25】

前記シャフトの前記第１の部分は、前記第１の平面において一方向にステアリング可能である、請求項２４に記載の送達デバイス。

【請求項26】

前記シャフトの前記第１の部分は、前記第１の平面において双方向にステアリング可能である、請求項２４に記載の送達デバイス。

【請求項27】

前記シャフトの前記第１の部分は、第２の平面において変形可能であり、前記第２の平面は、前記第１の平面に対して概して垂直である、請求項２４に記載の送達デバイス。

【請求項28】

前記シャフトの前記第１の部分は、前記第２の平面において可撓性である、請求項２７に記載の送達デバイス。

【請求項29】

前記シャフトの前記第１の部分は、前記第２の平面においてステアリング可能である、請求項２７に記載の送達デバイス。

【請求項30】

前記シャフトの前記第１の部分は、前記第１の平面において双方向に、および、前記第２の平面において双方向にステアリング可能である、請求項２９に記載の送達デバイス。

【請求項31】

第１のステアリングワイヤーをさらに含み、前記第１のステアリングワイヤーは、前記第１の平面において第１の方向に前記シャフトの前記第１の部分をステアリングするために、前記ステアリングアクチュエーターおよび前記シャフトの前記第１の部分を動作可能に連結している、請求項２４に記載の送達デバイス。

【請求項32】

第２のステアリングワイヤーをさらに含み、前記第２のステアリングワイヤーは、前記第１の平面において第２の方向に前記シャフトの前記第１の部分をステアリングするために、前記ステアリングアクチュエーターおよび前記シャフトの前記第１の部分を動作可能に連結しており、前記第２の方向は、前記第１の方向とは概して反対になっている、請求項３１に記載の送達デバイス。

【請求項33】

前記シャフトの第２の部分は、第２の平面において可撓性であり、前記第２の平面は、前記第１の平面に対して概して垂直である、請求項２４に記載の送達デバイス。

【請求項34】

前記ハンドルは、前記ステアリングアクチュエーターを選択的にロックするように構成されている少なくとも１つのロッキングアクチュエーターをさらに含む、請求項２４に記載の送達デバイス。

【請求項35】

前記シャフトの第２の部分は、第１の平面において可撓性である、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項36】

前記シャフトの前記第２の部分は、第２の平面において可撓性であり、前記第２の平面は、前記第１の平面に対して概して垂直である、請求項３５に記載の送達デバイス。

【請求項37】

前記第１の平面における前記シャフトの前記第２の部分の可撓性は、前記第２の平面における前記シャフトの前記第２の部分の可撓性よりも大きい、請求項３６に記載の送達デバイス。

【請求項38】

前記第１の平面における前記シャフトの前記第２の部分の剛性は、前記第２の平面における前記シャフトの前記第２の部分の剛性よりも大きい、請求項３６に記載の送達デバイス。

【請求項39】

前記シャフトの前記第２の部分は、前記シャフトの前記第２の部分の長手方向長さにわたって、実質的に均一に可撓性である、請求項３５に記載の送達デバイス。

【請求項40】

シャフト可撓性は、前記シャフトの前記第２の部分の長手方向長さにわたって長手方向に変化する、請求項３５に記載の送達デバイス。

【請求項41】

前記シャフトの前記第１の部分の可撓性は、前記シャフトの前記第２の部分の可撓性とは異なっている、請求項３５に記載の送達デバイス。

【請求項42】

前記シャフトは、外側ジャケットと、前記外側ジャケットの中に半径方向に配設されている構造的コンポーネントと、をさらに含む、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項43】

前記構造的コンポーネントは、ハイポチューブを含む、請求項４２に記載の送達デバイス。

【請求項44】

前記ハイポチューブは、前記シャフトの所望の可撓性特質を促進させるように構成されている複数のソリッド部分および複数のギャップを含む、請求項４３に記載の送達デバイス。

【請求項45】

前記ハイポチューブは、前記シャフトの前記第１の部分における前記ソリッド部分および前記ギャップの第１の配置と、前記シャフトの第２の部分における前記ソリッド部分および前記ギャップの第２の配置と、を含み、前記シャフトの前記第１の部分および前記シャフトの前記第２の部分が、異なる可撓性特質を有するようになっている、請求項４４に記載の送達デバイス。

【請求項46】

前記シャフトの上に遠位に位置決めされているオブチュレーターをさらに含む、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項47】

前記オブチュレーターは、膨張可能である、請求項４６に記載の送達デバイス。

【請求項48】

前記オブチュレーターは、前記送達デバイスから選択的に除去可能である、請求項４６に記載の送達デバイス。

【請求項49】

前記治療的デバイスは、アブレーションデバイス、生検デバイス、心膜リード、治療薬剤を送達するための針、および外科的ツール、のうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項50】

前記可視化デバイスは、内視鏡を含む、請求項１に記載の送達デバイス。

【請求項51】

治療的デバイスを外科手術部位に送達するように構成されている送達デバイスであって、
近位に配設されているハンドルと；
前記ハンドルから延在する細長いシャフトであって、前記シャフトは、概して長手方向の治療的デバイスルーメンを含み、前記治療的デバイスルーメンは、それを通して治療的デバイスの作業端部を送達するように構成されており、前記シャフトの第１の部分は、可撓性である、シャフトと；
前記シャフトの遠位端部部分に近接して配設されたスペース作製エレメントであって、生物学的な組織を分離し、作業スペースを生成または拡張させるように構成されている、スペース作製エレメントと、
を含む、送達デバイス。

【請求項52】

前記スペース作製エレメントは、少なくとも１つの膨張可能なエレメントの膨張および収縮によって、縮退された構成と拡張された構成との間で再構成可能である、請求項５１に記載の送達デバイス。

【請求項53】

前記スペース作製エレメントは、実質的にリジッドである、請求項５１に記載の送達デバイス。

【請求項54】

前記スペース作製エレメントは、深い角度付きのフードを含む、請求項５３に記載の送達デバイス。

【請求項55】

前記シャフトの前記第１の部分は、第１の平面において可撓性である、請求項５１に記載の送達デバイス。

【請求項56】

前記シャフトの第２の部分は、第２の平面において可撓性であり、前記第２の平面は、前記第１の平面に対して概して垂直である、請求項５５に記載の送達デバイス。

【請求項57】

前記シャフトの前記第１の部分は、遠位部分を含み；
前記シャフトの前記第２の部分は、近位部分を含む、請求項５６に記載の送達デバイス。

【請求項58】

前記シャフトの前記第１の部分は、前記ハンドルの上に配設されているステアリングアクチュエーターの動作によって、前記第１の平面においてステアリング可能である、請求項５７に記載の送達デバイス。

【請求項59】

前記シャフトの前記第１の部分は、前記第２の平面において可撓性である、請求項５６に記載の送達デバイス。

【請求項60】

送達デバイスを使用する方法であって、
前記送達デバイスの細長いシャフトの遠位端部部分を所望の場所に位置決めするステップと；
縮退された構成から拡張された構成へ、前記シャフトの上に遠位に配設されている再構成可能なスペース作製エレメントを拡張させるステップと；
前記スペース作製エレメントを使用して前記所望の場所において作業スペースを生成または拡張させるステップと；
長手方向に延在する治療的デバイスルーメンを介して、前記シャフトを通して前記所望の場所に治療的デバイスの作業端部を方向付けるステップと、
を含む、方法。

【請求項61】

前記送達デバイスの前記細長いシャフトの前記遠位端部部分を前記所望の場所に位置決めするステップは、前記シャフトの上に近位に配設されているハンドルを使用して前記シャフトを前進させるステップを含む、請求項６０に記載の方法。

【請求項62】

前記シャフトの前記遠位端部部分は、前記ハンドルの上に配設されているステアリングアクチュエーターによってステアリング可能であり；
前記送達デバイスの前記シャフトの前記遠位端部部分を前記所望の場所に位置決めするステップは、前記シャフトの前記遠位端部部分をステアリングするために前記ステアリングアクチュエーターを動作させるステップを含む、請求項６１に記載の方法。

【請求項63】

前記シャフトの前記遠位端部部分をステアリングするために前記ステアリングアクチュエーターを動作させるステップは、前記遠位端部部分を偏向させるために、前記シャフトを通って長手方向に延在するステアリングワイヤーを引っ張るステップを含む、請求項６２に記載の方法。

【請求項64】

前記シャフトの近位部分は、第１の平面において可撓性であり；
前記送達デバイスの前記シャフトの前記遠位端部部分を前記所望の場所に位置決めするステップは、前記第１の平面において前記シャフトの前記近位部分を曲げるステップを含む、請求項６０に記載の方法。

【請求項65】

前記シャフトの前記遠位端部部分は、第２の平面においてステアリング可能であり、前記第２の平面は、前記第１の平面に対して概して垂直であり；
前記送達デバイスの前記シャフトの前記遠位端部部分を前記所望の場所に位置決めするステップは、前記第２の平面において前記シャフトの前記遠位端部部分をステアリングするステップを含む、請求項６４に記載の方法。

【請求項66】

前記シャフトの前記遠位端部部分は、前記第１の平面において可撓性であり；
前記送達デバイスの前記シャフトの前記遠位端部部分を前記所望の場所に位置決めするステップは、前記第１の平面において前記シャフトの前記遠位端部部分を曲げるステップを含む、請求項６５に記載の方法。

【請求項67】

前記再構成可能なスペース作製エレメントは、膨張可能なスペース作製エレメントを含み；
前記再構成可能なスペース作製エレメントを拡張させるステップは、前記シャフトの中の長手方向に配設されている膨張ルーメンを通して、前記膨張可能なスペース作製エレメントに膨張流体を送達するステップを含む、請求項６０に記載の方法。

【請求項68】

前記再構成可能なスペース作製エレメントを拡張させるステップは、前記再構成可能なスペース作製エレメントを横方向に拡張させるステップを含む、請求項６０に記載の方法。

【請求項69】

前記再構成可能なスペース作製エレメントを拡張させるステップは、前記再構成可能なスペース作製エレメントを長手方向に拡張させるステップを含む、請求項６０に記載の方法。

【請求項70】

前記送達デバイスの前記細長いシャフトの前記遠位端部部分を前記所望の場所に位置決めするステップは、患者の心臓の左心耳に近接して前記遠位端部部分を位置決めするステップを含む、請求項６０に記載の方法。

【請求項71】

前記左心耳に近接して前記遠位端部部分を位置決めするステップは、前記患者の心臓の後方に前記遠位端部部分を前進させるステップを含む、請求項７０に記載の方法。

【請求項72】

本出願に開示されているような任意の装置、方法、またはそれらの組み合わせ。

【請求項73】

任意の組み合わせにおける請求項１から７２のいずれか２つ以上に記載のもの。

【請求項74】

請求項１から７３の１つまたは複数からのエレメントの任意の組み合わせ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

関連出願との相互参照
本出願は、２０２１年３月１６日に出願された米国仮出願第６３／１６１，９０２号の利益を主張し、その文献は、参照により組み込まれている。

【0002】

本開示は、外科的処置を実行するための医療器具およびデバイスに関し、より具体的には、外科的処置のための送達デバイス（たとえば、カニューレなど）および関連の方法に関する。

【背景技術】

【0003】

本開示は、いくつかの医療処置（たとえば、低侵襲外科的処置など）は、患者の身体の中の外科手術部位における細長い外科的器具の使用を伴う可能性があるということを考慮している。いくつかのそのような処置では、たとえば、皮膚アクセスポイントと外科手術部位の間に介在している解剖学的構造体への外傷または他の影響を最小化するなどのために、解剖学的構造体の周りで湾曲する経路に沿って外科手術部位に外科的器具を誘導することが有利である可能性がある。たとえば、患者の心臓のいくつかの部分（たとえば、左心耳）に関わる低侵襲処置は、患者の腹部の前面の皮膚貫通部、心膜を通る貫通部、および、患者の心臓の後面に沿った経路を伴う可能性がある。そのような経路は真っ直ぐでない可能性があるので、さまざまな外科的器具を外科手術部位に誘導することは困難である可能性がある。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】米国特許出願公開第２０２１／０００８３３８号明細書

【特許文献2】米国特許第８，７２１，５９７号明細書

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

公知のデバイスおよび技法が、低侵襲処置を実施するために使用されてきたが、外科的器具のための送達デバイスの構築および動作における改善は、ユーザー（たとえば、外科医）および患者にとって有益である可能性がある。本開示は、（たとえば、低侵襲処置のためなどの）送達デバイスの構築、動作、および使用方法を強化することができるさまざまな改善を含む。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本開示の１つの態様は、治療的デバイスを外科手術部位に送達するように構成されている送達デバイスであって、送達デバイスは、近位に配設されているハンドル；ハンドルから遠位に延在する細長いシャフトであって、シャフトは、概して長手方向の治療的デバイスルーメンを含み、治療的デバイスルーメンは、それを通して治療的デバイスの作業端部を送達するように構成されているシャフト；および／または、シャフトの遠位端部部分に近接して配設されたスペース作製エレメントであって、生物学的な組織を分離し、作業スペースを生成もしくは拡張させるように構成されている、スペース作製エレメントを含む、送達デバイスを提供することである。シャフトの第１の部分は、ステアリング可能であり得、および／または、スペース作製エレメントの少なくとも一部分は、縮退された構成と拡張された構成との間で再構成可能であり得る。

【0007】

詳細な実施形態において、シャフトは、概して長手方向の可視化デバイスルーメンを含むことが可能であり、可視化デバイスルーメンは、それを通して可視化デバイスの作業端部を送達するように構成されている。ハンドルは、治療的デバイスルーメンおよび可視化デバイスルーメンに動作可能に接続されている近位ポートを含むことが可能であり、ならびに／または、近位ポートは、それを通して治療的デバイスおよび／もしくは可視化デバイスを受け入れるように構成されることが可能である。

【0008】

詳細な実施形態において、シャフトは、シャフトの遠位端部部分に近接した吸引の適用を促進させるように構成されている概して長手方向の第１の吸引ルーメンを含むことが可能である。シャフトは、シャフトの遠位端部部分に近接した吸引の適用を促進させるように構成されている概して長手方向の第２の吸引ルーメンを含むことが可能である。

【0009】

詳細な実施形態において、縮退された構成では、スペース作製エレメントは、シャフトの幅とおおよそ同じ幅を有することが可能である。拡張された構成では、スペース作製エレメントは、シャフトの幅よりも実質的に大きい幅を有することが可能である。

【0010】

詳細な実施形態において、縮退された構成では、スペース作製エレメントの少なくとも一部分は、シャフトの遠位端部部分の中に概して同心円状に配設されることが可能である。シャフトの遠位端部部分は、縮退された構成においてスペース作製エレメントの少なくとも一部分を受け入れるように構成されている凹部を含むことが可能である。

【0011】

詳細な実施形態において、スペース作製エレメントは、膨張可能なスペース作製エレメントを含むことが可能である。シャフトは、膨張可能なスペース作製エレメントに膨張流体を供給するために動作可能に連結されている概して長手方向の第１の膨張ルーメンを含むことが可能である。膨張可能なスペース作製エレメントは、概して直円柱の形態になっていることが可能である。膨張可能なスペース作製エレメントは、複数の概して円周方向に配向されたリブを含むことが可能である。膨張可能なスペース作製エレメントは、複数の概して長手方向に配向されたリブを含むことが可能である。膨張可能なスペース作製エレメントは、少なくとも１つの配向特徴を含むことが可能である。配向特徴は、ノッチを含むことが可能である。膨張可能なスペース作製エレメントは、シャフトの長手方向軸線に垂直の平面に対して角度付きになっている遠位面を含むことが可能である。膨張可能なスペース作製エレメントは、複数の長手方向に配向された膨張可能なエレメントを含むことが可能である。複数の長手方向に配向された膨張可能なエレメントのうちの少なくとも１つは、概して円形のチューブの形態になっていることが可能である。複数の長手方向に配向された膨張可能なエレメントのうちの少なくとも１つは、概して楕円形の断面を有するチューブの形態になっていることが可能である。膨張可能なスペース作製エレメントは、長手方向に配向された膨張可能なエレメントの離隔を促進させるように構成されている少なくとも１つの折り畳み式の構造的エレメントを含むことが可能である。折り畳み式の構造的エレメントは、折り畳み式のニチノールフレームを含むことが可能である。膨張可能なスペース作製エレメントは、少なくとも１つの概して螺旋状の膨張可能なエレメントを含むことが可能である。膨張可能なスペース作製エレメントは、交互の配置で２つの概して螺旋状の膨張可能なエレメントを含むことが可能である。

【0012】

詳細な実施形態において、シャフトの第１の部分は、第１の平面においてステアリング可能であり得る。ハンドルは、第１の平面においてシャフトの第１の部分をステアリングするように構成されているステアリングアクチュエーターを含むことが可能である。シャフトの第１の部分は、第１の平面において一方向にステアリング可能であり得る。シャフトの第１の部分は、第１の平面において双方向にステアリング可能であり得る。シャフトの第１の部分は、第２の平面において変形可能であり得る。第２の平面は、第１の平面に対して概して垂直であることが可能である。シャフトの第１の部分は、第２の平面において可撓性であることが可能である。シャフトの第１の部分は、第２の平面においてステアリング可能であり得る。シャフトの第１の部分は、第１の平面において双方向に、および／または、第２の平面において双方向にステアリング可能であり得る。送達デバイスは、第１のステアリングワイヤーを含むことが可能であり、第１のステアリングワイヤーは、第１の平面において第１の方向にシャフトの第１の部分をステアリングするために、ステアリングアクチュエーターおよびシャフトの第１の部分を動作可能に連結している。送達デバイスは、第２のステアリングワイヤーを含むことが可能であり、第２のステアリングワイヤーは、第１の平面において第２の方向にシャフトの第１の部分をステアリングするために、ステアリングアクチュエーターおよびシャフトの第１の部分を動作可能に連結しており、第２の方向は、第１の方向とは概して反対になっている。シャフトの第２の部分は、第２の平面において可撓性であることが可能である。第２の平面は、第１の平面に対して概して垂直であることが可能である。ハンドルは、ステアリングアクチュエーターを選択的にロックするように構成されている少なくとも１つのロッキングアクチュエーターを含むことが可能である。

【0013】

詳細な実施形態において、シャフトの第２の部分は、第１の平面において可撓性であることが可能である。シャフトの第２の部分は、第２の平面において可撓性であることが可能である。第２の平面は、第１の平面に対して概して垂直であることが可能である。第１の平面におけるシャフトの第２の部分の可撓性は、第２の平面におけるシャフトの第２の部分の可撓性よりも大きくなっていることが可能である。第１の平面におけるシャフトの第２の部分の剛性は、第２の平面におけるシャフトの第２の部分の剛性よりも大きくなっていることが可能である。シャフトの第２の部分は、シャフトの第２の部分の長手方向長さにわたって、実質的に均一に可撓性であることが可能である。シャフト可撓性は、シャフトの第２の部分の長手方向長さにわたって長手方向に変化することが可能である。シャフトの第１の部分の可撓性は、シャフトの第２の部分の可撓性とは異なっていることが可能である。

【0014】

詳細な実施形態において、シャフトは、外側ジャケットと、外側ジャケットの中に半径方向に配設されている構造的コンポーネントとを含むことが可能である。構造的コンポーネントは、ハイポチューブを含むことが可能である。ハイポチューブは、シャフトの所望の可撓性特質を促進させるように構成されている複数のソリッド部分（ｓｏｌｉｄｐｏｒｔｉｏｎ）および／または複数のギャップを含むことが可能である。ハイポチューブは、シャフトの第１の部分におけるソリッド部分および／もしくはギャップの第１の配置、ならびに／または、シャフトの第２の部分におけるソリッド部分および／もしくはギャップの第２の配置を含むことが可能であり、これによって、シャフトの第１の部分およびシャフトの第２の部分が、異なる可撓性特質を有するようになっている。

【0015】

詳細な実施形態において、送達デバイスは、シャフトの上に遠位に位置決めされているオブチュレーターを含むことが可能である。オブチュレーターは、膨張可能であり得る。オブチュレーターは、送達デバイスから選択的に除去可能であり得る。

【0016】

詳細な実施形態において、治療的デバイスは、アブレーションデバイス、生検デバイス、心膜リード、治療薬剤を送達するための針、および／または外科的ツールのうちの少なくとも１つを含むことが可能である。

【0017】

詳細な実施形態において、可視化デバイスは、内視鏡を含むことが可能である。

【0018】

本開示の１つの態様は、治療的デバイスを外科手術部位に送達するように構成されている送達デバイスであって、送達デバイスは、近位に配設されているハンドル；ハンドルから延在する細長いシャフトであって、シャフトは、概して長手方向の治療的デバイスルーメンを含み、治療的デバイスルーメンは、それを通して治療的デバイスの作業端部を送達するように構成されている、シャフト；および／または、シャフトの遠位端部部分に近接して配設されたスペース作製エレメントであって、生物学的な組織を分離し、作業スペースを生成または拡張させるように構成されている、スペース作製エレメントを含む、送達デバイスを提供することである。シャフトの第１の部分は、可撓性であり得る。

【0019】

詳細な実施形態において、スペース作製エレメントは、少なくとも１つの膨張可能なエレメントの膨張および収縮によって、縮退された構成と拡張された構成との間で再構成可能であり得る。

【0020】

詳細な実施形態において、スペース作製エレメントは、実質的にリジッドであることが可能である。スペース作製エレメントは、深い角度付きのフードを含むことが可能である。

【0021】

詳細な実施形態において、シャフトの第１の部分は、第１の平面において可撓性であることが可能である。シャフトの第２の部分は、第２の平面において可撓性であり得る。第２の平面は、第１の平面に対して概して垂直であることが可能である。シャフトの第１の部分は、遠位部分を含むことが可能である。シャフトの第２の部分は、近位部分を含むことが可能である。シャフトの第１の部分は、ハンドルの上に配設されているステアリングアクチュエーターの動作によって、第１の平面においてステアリング可能であり得る。シャフトの第１の部分は、第２の平面において可撓性であることが可能である。

【0022】

本開示の１つの態様は、送達デバイスを使用する方法であって、方法は、送達デバイスの細長いシャフトの遠位端部部分を所望の場所に位置決めするステップ；縮退された構成から拡張された構成へ、シャフトの上に遠位に配設されている再構成可能なスペース作製エレメントを拡張させるステップ；スペース作製エレメントを使用して所望の場所において作業スペースを生成または拡張させるステップ；および／または、長手方向に延在する治療的デバイスルーメンを介して、シャフトを通して所望の場所に治療的デバイスの作業端部を方向付けるステップを含む、方法を提供することである。

【0023】

詳細な実施形態において、送達デバイスの細長いシャフトの遠位端部部分を所望の場所に位置決めするステップは、シャフトの上に近位に配設されているハンドルを使用してシャフトを前進させるステップを含むことが可能である。シャフトの遠位端部部分は、ハンドルの上に配設されているステアリングアクチュエーターによってステアリング可能であり得る。送達デバイスのシャフトの遠位端部部分を所望の場所に位置決めするステップは、シャフトの遠位端部部分をステアリングするためにステアリングアクチュエーターを動作させるステップを含むことが可能である。シャフトの遠位端部部分をステアリングするためにステアリングアクチュエーターを動作させるステップは、遠位端部部分を偏向させるために、シャフトを通って長手方向に延在するステアリングワイヤーを引っ張るステップを含むことが可能である。

【0024】

詳細な実施形態において、シャフトの近位部分は、第１の平面において可撓性であることが可能である。送達デバイスのシャフトの遠位端部部分を所望の場所に位置決めするステップは、第１の平面においてシャフトの近位部分を曲げるステップを含むことが可能である。シャフトの遠位端部部分は、第２の平面においてステアリング可能であり得る。第２の平面は、第１の平面に対して概して垂直であることが可能である。送達デバイスのシャフトの遠位端部部分を所望の場所に位置決めするステップは、第２の平面においてシャフトの遠位端部部分をステアリングするステップを含むことが可能である。シャフトの遠位端部部分は、第１の平面において可撓性であることが可能である。送達デバイスのシャフトの遠位端部部分を所望の場所に位置決めするステップは、第１の平面においてシャフトの遠位端部部分を曲げるステップを含むことが可能である。

【0025】

詳細な実施形態において、再構成可能なスペース作製エレメントは、膨張可能なスペース作製エレメントを含むことが可能である。再構成可能なスペース作製エレメントを拡張させるステップは、シャフトの中の長手方向に配設されている膨張ルーメンを通して、膨張可能なスペース作製エレメントに膨張流体を送達するステップを含むことが可能である。

【0026】

詳細な実施形態において、再構成可能なスペース作製エレメントを拡張させるステップは、再構成可能なスペース作製エレメントを横方向に拡張させるステップを含むことが可能である。

【0027】

詳細な実施形態において、再構成可能なスペース作製エレメントを拡張させるステップは、再構成可能なスペース作製エレメントを長手方向に拡張させるステップを含むことが可能である。

【0028】

詳細な実施形態において、送達デバイスの細長いシャフトの遠位端部部分を所望の場所に位置決めするステップは、患者の心臓の左心耳に近接して遠位端部部分を位置決めするステップを含むことが可能である。左心耳に近接して遠位端部部分を位置決めするステップは、患者の心臓の後方に遠位端部部分を前進させるステップを含むことが可能である。

【0029】

本開示の１つの態様は、本明細書で開示されているような任意の装置、方法、またはそれらの組み合わせを提供することである。本開示の１つの態様は、任意の組み合わせにおける先述の態様および／または特徴の任意の２つ以上のものを提供することである。本開示の１つの態様は、先述の態様および／または特徴のうちの１つまたは複数からのエレメントの任意の組み合わせを提供することである。

【0030】

例示的な実施形態が、添付の図面の図に関連して説明されている。

【図面の簡単な説明】

【0031】

【図1】本開示の少なくともいくつかの態様による、例示的な送達デバイスの簡単化された概略図である。

【図2】本開示の少なくともいくつかの態様による、例示的な送達デバイスの斜視図である。

【図3】本開示の少なくともいくつかの態様による、例示的な送達デバイスの簡単化された断面図である。

【図4】本開示の少なくともいくつかの態様による、送達デバイスの例示的なハンドルの斜視図である。

【図5A】本開示の少なくともいくつかの態様による、概して直円柱の形態の例示的なスペース作製エレメントの遠位斜視図である。

【図5B】本開示の少なくともいくつかの態様による、概して深い角度付きのフードの形態の例示的なスペース作製エレメントの遠位斜視図である。

【図5C】本開示の少なくともいくつかの態様による、概して浅い角度付きのフードの形態の例示的なスペース作製エレメントの遠位斜視図である。

【図5D】本開示の少なくともいくつかの態様による、概して深い角度付きのフードの形態の例示的なスペース作製エレメントの遠位斜視図である。

【図5E】本開示の少なくともいくつかの態様による、概してシャフトの形状決めされた遠位端部部分の形態の例示的なスペース作製エレメントの遠位斜視図である。

【図5F】本開示の少なくともいくつかの態様による、概してシャフトの平坦な遠位端面の形態の例示的なスペース作製エレメントの遠位斜視図である。

【図5G】本開示の少なくともいくつかの態様による、概して角度付きの先端部を備えた延長した円筒の形態の例示的なスペース作製エレメントの斜視図である。

【図6A】本開示の少なくともいくつかの態様による、縮退された構成にある例示的な膨張可能なスペース作製エレメントを含む送達デバイスの遠位部分の簡単化された断面図である。

【図6B】本開示の少なくともいくつかの態様による、拡張された構成にある図６Ａの膨張可能なスペース作製エレメントの簡単化された断面図である。

【図6C】本開示の少なくともいくつかの態様による、収縮された構成にある例示的な膨張可能なスペース作製エレメントと、膨張された構成にある膨張可能なオブチュレーターとを含む送達デバイスの遠位部分の簡単化された側面図である。

【図6D】本開示の少なくともいくつかの態様による、膨張可能なスペース作製エレメントが膨張された構成にある状態の、図６Ｃの送達デバイスの遠位部分の簡単化された断面図である。

【図7A】本開示の少なくともいくつかの態様による、スコープが現れる場所から近位に配設されている拡張可能なスペース作製エレメントを含む例示的な送達デバイスの遠位部分の簡単化された断面図である。

【図7B】本開示の少なくともいくつかの態様による、図７Ａの送達デバイスの遠位図である。

【図8】本開示の少なくともいくつかの態様による、選択的に展開可能なスカートを含む例示的な送達デバイスの遠位斜視図である。

【図9】本開示の少なくともいくつかの態様による、移動可能なスペース作製エレメントを含む例示的な送達デバイスの遠位部分の斜視図である。

【図10】本開示の少なくともいくつかの態様による、移動可能なスペース作製エレメントを含む例示的な送達デバイスの遠位部分の簡単化された側面図である。

【図11】本開示の少なくともいくつかの態様による、移動可能なスペース作製エレメントを含む例示的な送達デバイスの遠位部分の簡単化された側面図である。

【図12A】本開示の少なくともいくつかの態様による、２つの拡張可能なエレメントを含む例示的な送達デバイスの遠位部分の簡単化された側面図である。

【図12B】本開示の少なくともいくつかの態様による、図１２Ａの送達デバイスの遠位図である。

【図13A】本開示の少なくともいくつかの態様による、回転可能な内側シャフト部分を含む例示的なシャフトの簡単化された断面図である。

【図13B】本開示の少なくともいくつかの態様による、図１３Ａのシャフトの遠位端部部分の斜視図である。

【図14】本開示の少なくともいくつかの態様による、回転可能な外側シャフト部分を含む例示的なシャフトの簡単化された断面図である。

【図15A】本開示の少なくともいくつかの態様による、非円形の外側周囲を有する外側シャフト部分を含む例示的なシャフトの簡単化された断面図である。

【図15B】本開示の少なくともいくつかの態様による、図１５Ａのシャフトの遠位端部部分の斜視図である。

【図16】本開示の少なくともいくつかの態様による、ロックブレーキメカニズムおよび内視鏡を含む送達デバイスの簡単化された断面図である。

【図17】本開示の少なくともいくつかの態様による、代替的な例示的な送達デバイスの上面図である。

【図18】本開示の少なくともいくつかの態様による、図１７の送達デバイスの近位斜視図である。

【図19】本開示の少なくともいくつかの態様による、図１７の送達デバイスの詳細遠位斜視図である。

【図20】本開示の少なくともいくつかの態様による、図１７の送達デバイスのシャフトの詳細遠位斜視断面図である。

【図21】本開示の少なくともいくつかの態様による、図１７の送達デバイスのシャフトの構造的コンポーネントの近位斜視図である。

【図22】本開示の少なくともいくつかの態様による、図１７の送達デバイスのシャフトの構造的コンポーネントの遠位端部部分の詳細斜視図である。

【図23】本開示の少なくともいくつかの態様による、円周方向リブを含む代替的な例示的な膨張可能なスペース作製エレメントの近位斜視図である。

【図24】本開示の少なくともいくつかの態様による、長手方向リブを含む代替的な例示的な膨張可能なスペース作製エレメントの近位斜視図である。

【図25】本開示の少なくともいくつかの態様による、配向特徴を含む代替的な例示的な膨張可能なスペース作製エレメントの遠位斜視図である。

【図26】本開示の少なくともいくつかの態様による、角度付きの遠位面を含む代替的な例示的な膨張可能なスペース作製エレメントの側面図である。

【図27】本開示の少なくともいくつかの態様による、複数の長手方向に配向された膨張可能なエレメントを含む代替的な膨張可能なスペース作製エレメントの簡単化された側断面図である。

【図28】本開示の少なくともいくつかの態様による、図２７の膨張可能なスペース作製エレメントの簡単化された遠位端部図である。

【図29】本開示の少なくともいくつかの態様による、複数の平坦化された長手方向に配向された膨張可能なエレメントを含む代替的な膨張可能なスペース作製エレメントの簡単化された側断面図である。

【図30】本開示の少なくともいくつかの態様による、図２９の膨張可能なスペース作製エレメントの簡単化された遠位端部図である。

【図31】本開示の少なくともいくつかの態様による、コイル状の膨張可能なエレメントを含む代替的な膨張可能なスペース作製エレメントの簡単化された側面図である。

【図32】本開示の少なくともいくつかの態様による、図３１の膨張可能なスペース作製エレメントの簡単化された遠位端部図である。

【図33】本開示の少なくともいくつかの態様による、リジッドなスペース作製エレメントを含む代替的な例示的な送達デバイスの遠位端部部分の遠位斜視図である。

【図34】本開示の少なくともいくつかの態様による、送達デバイスのシャフトの代替的な例示的な構造的コンポーネントの遠位端部部分の詳細斜視図である。

【図35】本開示の少なくともいくつかの態様による、代替的な例示的な送達デバイスの上面図である。

【図36】本開示の少なくともいくつかの態様による、代替的な例示的な送達デバイスの斜視図である。

【図37】本開示の少なくともいくつかの態様による、代替的な例示的な送達デバイスの斜視図である。

【図38】本開示の少なくともいくつかの態様による、代替的な例示的な送達デバイスの斜視図である。

【図39】本開示の少なくともいくつかの態様による、代替的な例示的な送達デバイスの斜視図である。

【発明を実施するための形態】

【0032】

本開示による例示的な実施形態は、医療処置に関係するデバイス、方法、および技法を包含するように下記に説明および図示されている。当然のことながら、下記に議論されている実施形態は、例であり、本開示の範囲および趣旨から逸脱することなく再構成され得るということが当業者に明らかであることとなる。また、当業者によって企図されている例示的な実施形態の変形例は、本開示の一部を同時に構成するものとするということも理解されるべきである。しかし、明確かつ正確にするために、下記に議論されているような例示的な実施形態は、随意的なステップ、方法、および特徴を含むことが可能であり、当業者は、本開示の範囲内に入るための必要条件ではないものとしてそれを認識するべきである。

【0033】

本開示は、なかでも、外科的処置を実行するための医療器具およびデバイスを含み、より具体的には、外科的処置のための送達デバイス（たとえば、カニューレなど）および関連の方法を含む。本開示の少なくともいくつかの態様によるいくつかの例示的な実施形態は、低侵襲処置に関連して有用であることが可能である。たとえば、いくつかの例示的な実施形態は、たとえば、心房細動のような心臓不整脈を治療するなどのために、心臓組織のアブレーションに関連して使用されることが可能である。

【0034】

図１は、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的な送達デバイス１００の簡単化された概略図である。いくつかの例示的な送達デバイス１００は、たとえば、１つもしくは複数の治療的デバイス１０、１２および／または１つもしくは複数の可視化デバイス１４を患者の身体１８の中の外科手術部位１６に送達するなど、外科的処置における使用のために構成されることが可能である。例示的な治療的デバイス１０、１２は、アブレーションデバイス、生検デバイス、心膜リード、治療薬剤を送達するための針、外科的ツールなどを含むことが可能である。例示的な可視化デバイス１４は、内視鏡および他の同様の器具を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、別個の可視化デバイス１４は、ｃｈｉｐ－ｏｎ－ｔｉｐ特徴によって交換されることが可能であり、ｃｈｉｐ－ｏｎ－ｔｉｐ特徴は、送達デバイス１００の上に概して遠位に（たとえば、一般的に、内視鏡が現れることとなる場所などに）配設されているデジタルイメージングデバイスを含むことが可能である。

【0035】

いくつかの例示的な実施形態において、送達デバイス１００は、ハンドル１０２を含むことが可能であり、ハンドル１０２は、近位に配設されることが可能であり、および／または、ハンドル１０２は、一般的に、患者の身体１８の外側に残ることが可能である。本明細書で使用されているように、「近位」は、一般的に、システムまたはデバイスのオペレーター（たとえば、心臓外科医またはインターベンショナル心臓専門医）に向かう方向を指す可能性がある（たとえば、患者の身体の中へ挿入されるデバイスの最も遠い端部から離れる方向など）。近位方向は、図面の中の矢印２によって示されている。送達デバイス１００は、細長いシャフト１０４を含むことが可能であり、細長いシャフト１０４は、ハンドル１０２から遠位に延在することが可能である。本明細書で使用されているように、「遠位」は、一般的に、システムまたはデバイスのオペレーター（たとえば、心臓外科医またはインターベンショナル心臓専門医）から離れる方向を指す可能性がある（たとえば、患者の身体の中へ挿入されるデバイスの最も遠い端部に向かう方向など）。遠位方向は、図面の中の矢印４によって示されている。シャフト１０４の少なくとも一部分は、たとえば、外科手術部位１６に近接するように、患者の身体１８の中へ挿入されることが可能である。ハンドル１０２および／またはシャフト１０４は、それを通って延在する１つまたは複数の概して長手方向のルーメン１０６、１０８を含むことが可能である。治療的デバイス１０、１２および／または可視化コンポーネント１４の作業端部１１、１３、１５は、ルーメン１０６、１０８のうちの１つまたは複数を通して、外科手術部位に送達されることが可能である。

【0036】

いくつかの例示的な実施形態は、１つまたは複数のスペース作製エレメント１１０を含むことが可能であり、１つまたは複数のスペース作製エレメント１１０は、シャフト１０４の遠位端部部分１１２に近接して配設されることが可能である。さまざまな例示的な実施形態において、スペース作製エレメント１１０は、たとえば、外科手術部位１６において生物学的な組織２２を分離することなどによって、作業スペース２０を生成または拡張させるように構成されることが可能であり、それは、（たとえば、１つまたは複数の可視化デバイス１４などによる）外科手術部位１６の可視化、および／または、外科手術部位１６における１つもしくは複数の治療的デバイス１０、１２の使用を促進させることが可能である。たとえば、スペース作製エレメント１１０の使用は、治療的デバイス１０、１２の位置決めを促進させることが可能であり、ならびに／または、可視化デバイス１４を使用した患者の解剖学的構造および／もしくは治療的デバイス１０、１２の可視化を促進させることが可能である。いくつかのスペース作製エレメント１１０は、狭いスペースの中への導入／操縦性を促進させるためにロープロファイルに構成されることが可能であり、および／または、さまざまな予期される使用条件において実質的に非外傷性となるように構成されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、スペース作製エレメント１１０は、シャフト１０４の遠位端部部分１１２に近接して固定的におよび／またはリジッドに配設されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、スペース作製エレメント１１０は、シャフト１０４の遠位端部部分１１２に近接して移動可能におよび／または再構成可能に配設されることが可能である。

【0037】

例示的な送達デバイス１００の先述の説明は、下記に説明されているさまざまな例示的な実施形態のための文脈を提供する。下記に説明されているさまざまな例示的な実施形態は、例示的な送達デバイス１００のコンポーネントを含むことが可能であり、または、代替的な装置において利用されることが可能である。さまざまな例示的な実施形態の下記の説明は、さまざまな例示的な構成間の相違に焦点を当てることが可能である。いくつかの実施形態の間で共通の態様または特徴の説明は、簡潔にするために繰り返されない。したがって、任意の実施形態に関連して説明されているさまざまな態様、特徴、および特質は、下記に明示的に記述されているかどうかにかかわらず、他の実施形態にも関係する可能性があるということが理解されるべきである。より一般的には、本明細書で説明されている任意の例示的な実施形態の任意の特徴またはコンポーネントは、任意の他の実施形態に関連して利用されることが可能であり、同様のコンポーネントの繰り返しの説明は、簡潔にするために省略されている。

【0038】

図２は、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的な送達デバイス２００の斜視図である。送達デバイス２００は、ハンドル２０２およびシャフト２０４を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、シャフト２０４の任意の部分（たとえば、シャフト２０４の遠位端部部分２０６）は、１つまたは複数の平面２０８、２１０においてステアリング可能である可能性があり、１つまたは複数の平面２０８、２１０は、概して垂直である可能性がある。本明細書で使用されているように、シャフトの文脈における「ステアリング可能な」は、アクチュエーターを使用してアクティブにステアリングされ得る（たとえば、曲げられるかまたは関節運動される）変形可能なシャフト（または、その一部分）を説明する可能性がある。本明細書で使用されているように、シャフトの文脈における「変形可能な」は、送達デバイスの通常の動作の間に予期される力を受けるときに形状を変化させるように構成されているシャフトを説明する可能性がある。いくつかの例示的な実施形態は、それぞれの平面において一方向にまたは双方向にステアリング可能である可能性がある。いくつかの一方向にステアリング可能な実施形態は、特定の平面において概して中央の位置から１つの方向にステアリング可能である可能性がある（たとえば、左方向にステアリング可能であるが右方向にはステアリング可能でない、および／または、下方向にステアリング可能であるが上方向にステアリング可能でない）。いくつかの実施形態は、双方向に（たとえば、左方向および右方向に、ならびに／または、上方向および下方向に）ステアリング可能である可能性がある。いくつかの例示的な実施形態は、２つの概して垂直の平面（たとえば、左右および上下）において双方向にステアリング可能である可能性がある。いくつかの例示的な実施形態において、１つまたは複数の平面におけるステアリング可能性は、対称的または非対称的であることが可能である。たとえば、いくつかの非対称的にステアリング可能な実施形態は、１つの方向（たとえば、左方向）において、反対方向（たとえば、右方向）におけるものとは異なる程度におよび／または異なる曲率でステアリング可能である可能性がある。

【0039】

いくつかの例示的な実施形態は、１つまたは複数のアクチュエーター２１２、２１４を含むことが可能であり、１つまたは複数のアクチュエーター２１２、２１４は、シャフトの１つまたは複数の部分（たとえば、遠位端部部分２０６など）をステアリングするように構成されている。たとえば、アクチュエーター２１２、２１４は、ユーザーによる動作のためにハンドル２０２の上に配設されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、アクチュエーター２１２、２１４は、１つまたは複数のワイヤーによって遠位端部部分２０６に動作可能に連結されることが可能であり、それは、遠位端部部分２０６のステアリングを促進させることが可能である。いくつかの例示的な実施形態は、たとえば、遠位端部部分２０６の偏向を作動させるための１～４本のプルワイヤーを含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態は、送達デバイス２００の特定のコンポーネントを回転させるように構成されている１つまたは複数のアクチュエーター２１６を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態は、１つまたは複数のストレインリリーフエレメント（たとえば、ハンドル２０２とシャフト２０４との間のインターフェースに近接するストレインリリーフエレメント２１８など）を含むことが可能である。

【0040】

いくつかの例示的な実施形態において、シャフト２０４の任意の部分（たとえば、シャフト２０４の遠位端部部分２０６）は、変形可能（たとえば、可撓性など）であることが可能である。本明細書で使用されているように、シャフトの文脈における「可撓性の」は、通常の動作の間に予期される力をシャフトに直接的に印加することによって容易にパッシブに（弾性的におよび／または塑性的に）曲げ可能なシャフトを説明する可能性がある。たとえば、ユーザーは、屈曲力もしくは曲げ力をシャフト２０４に直接的に印加することが可能であり、または、シャフト２０４がそれを通して方向付けられる解剖学的構造は、屈曲力もしくは曲げ力をシャフト２０４に直接的に印加することが可能である。それとは対照的に、本明細書で使用されているように、シャフトの文脈における「リジッド」は、通常の動作の間に予期される力を受けても容易に大幅には変形可能でないシャフトを説明する可能性がある。さまざまな例示的な実施形態において、シャフト２０４は、ステアリング可能性に関して上記に説明されているように、一方向におよび／または双方向に、ならびに、対称的におよび／または非対称的に可撓性であることが可能である。

【0041】

図３は、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的な送達デバイス３００の簡単化された断面図である。送達デバイス３００は、ハンドル３０４の上に遠位に配設されているシャフト３０２を含むことが可能である。図示されている実施形態において、シャフト３０２は、概して可撓性であることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、シャフト３０２は、その長手方向長さ３０４にわたって実質的に均一な可撓性（または、剛性）を有することが可能である。

【0042】

いくつかの例示的な実施形態において、シャフト３０２の可撓性（または、剛性）は、シャフトに沿って長手方向に変化してもよい。たとえば、シャフト３０２は、異なる可撓性を有する複数のゾーン（または、その一部分）を含むことが可能である（たとえば、近位ゾーン３０６、中間ゾーン３０８、および／または遠位ゾーン３１０など）。いくつかの例示的な実施形態において、シャフト３０２は、近位ゾーン３０６において相対的により硬くなっていることが可能であり、中間ゾーン３０８において相対的により軟質になっていることが可能であり、および／または、遠位ゾーン３１０において最も可撓性になっていることが可能である。いくつかの例示的な実施形態は、明らかな境界および／または当接する境界を有する離散的なゾーン３０６、３０８、３１０を含むことが可能である。他の例示的な実施形態は、ゾーン３０６、３０８、３１０の間の間隔を離して配置されたおよび／もしくは緩やかな移行部を含むことが可能であり、または、シャフト３０２のすべての部分もしくは実質的な部分に沿った緩やかな変化さえも含むことが可能である。

【0043】

いくつかの例示的な実施形態において、シャフト３０２の長さ３０４にわたって可撓性（または、剛性）を変化させることは、シャフト３０２を含むチューブ状のコンポーネントの厚さをその長さ３０４に沿って変化させることによって促進されることが可能である。たとえば、シャフト３０２は、ポリマーのオーバージャケット３１２を含むことが可能である。オーバージャケット３１２は、近位ゾーン３０６において最も厚くなっており、中間ゾーン３０８においてより薄くなっており、および／または、遠位ゾーン３１０において最も薄くなっていることが可能である。

【0044】

いくつかの例示的な実施形態において、シャフト３０２の長さ３０４にわたって可撓性（または、剛性）を変化させることは、オーバージャケット３１２の機械的な特性をその長さ３０４に沿って変化させることによって促進されることが可能である。たとえば、オーバージャケット３１２は、近位ゾーン３０６において相対的に硬質のデュロメーターを有し、中間ゾーン３０８においてより軟質のデュロメーターを有し、遠位ゾーン３１０において相対的に軟質のデュロメーターを有することが可能である。

【0045】

いくつかの例示的な実施形態において、シャフト３０２の長さ３０４にわたって可撓性（または、剛性）を変化させることは、シャフト３０２の構造的コンポーネント３１４の構築をその長さ３０４に沿って変化させることによって促進されることが可能である。たとえば、シャフト３０２は、構造的コンポーネント３１４として編み組みされたワイヤー（たとえば、十字（編み組みされた）パターンで配置されている約１６本のワイヤー）を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、編み組みされたワイヤー構造的コンポーネントは、一般的に、編み組みされたチューブの形態になっていることが可能である。編組パターンおよび／または織り方の緊密度は、長さに沿って変化し、異なるシャフト３０２可撓性（または、剛性）を提供することが可能である。別の例として、シャフト３０２は、構造的コンポーネント３１４としてその中にレーザーカットされたパターンを有するチューブを含むことが可能である。レーザーカットパターンは、シャフト３０２の長さ３０４に沿って変化し、所望の可撓性（または、剛性）特質を提供することが可能である。

【0046】

いくつかの例示的な実施形態において、ステアリング可能なシャフトは、シャフト３０２と同様に構成されることが可能である。すなわち、シャフトのステアリング可能性は、図３を参照して一般的に上記に説明されているように、シャフトの長さにわたって変化してもよい。

【0047】

図４は、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的な送達デバイスの例示的なハンドル４００の斜視図である。図４では、ハンドル４００は、可視化デバイス（たとえば、内視鏡４０２など）および治療的デバイス４０４とともに使用されることが示されている。可視化デバイスは、送達デバイスのマイナールーメンの中に受け入れられることが可能であり、および／または、治療的デバイス４０４は、送達デバイスのメインルーメンの中に受け入れられることが可能である。また、送達デバイスのルーメンを介して膨張可能なエレメントを含む１つまたは複数のスペース作製エレメントから膨張流体（たとえば、気体および／または液体）を供給および／または除去するように動作可能に接続されているルーメン４０６およびコネクター４０６Ａも示されている。いくつかの例示的な実施形態において、ルーメン４０６は、吸い込み機能性を提供するために真空供給源に接続されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、ルーメン４０６は、流体注入と真空吸い込みとの間の選択を可能にするように動作可能なストップコックを備えて提供されることが可能である。また、送達デバイスのルーメンを介した外科手術部位１６に近接する流体の供給または除去などのような流体管理のために構成されているルーメン４０８が示されている。この例示的な実施形態では、ハンドル４００は、複数のアクチュエーター４１０を含むことが可能であり、複数のアクチュエーター４１０は、偏向メカニズムを介して送達デバイスのシャフトの１つまたは複数の部分をステアリングするように動作することが可能であり、偏向メカニズムは、ハンドルの中に少なくとも部分的に配設されることが可能である。いくつかの例示的なハンドル４００は、概して人間工学的な様式で形状決めされることが可能である。

【0048】

図５Ａ～図５Ｇは、さまざまな代替的な例示的なリジッドのおよび／または固定されたスペース作製エレメントの遠位斜視図であり、それらは、送達デバイスの上に遠位に配設されることが可能であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。図５Ａ～図５Ｇに図示されているように、さまざまなスペース作製エレメントは、送達デバイスの中のルーメン（たとえば、治療的デバイスのためのルーメン、膨張可能なエレメントなどのような移動可能なスペース作製エレメントのためのルーメン、吸引ルーメン、および／または、可視化デバイスのためのルーメン）に関連付けられる開口部を含むことが可能である。図５Ａは、シャフト５０４の断面形状に概してマッチする断面形状を有する概して直円柱の形態のスペース作製エレメント５０２を図示している。図５Ｂは、シャフト５１０の遠位端面５０８の一部分のみから延在する概して深い角度付きのフードの形態のスペース作製エレメント５０６を図示している。図５Ｃは、シャフト５１６の遠位端面５１４の一部分のみから延在する概して浅い角度付きのフードの形態のスペース作製エレメント５１２を図示している。図５Ｄは、シャフト５２０の形状とは異なる形状を有する概して深い角度付きのフードの形態のスペース作製エレメント５１８を図示している。図５Ｅは、シャフト５２４の概して形状決めされた遠位端部部分の形態のスペース作製エレメント５２２を図示している。図５Ｆは、シャフト５２８の概して平坦な遠位端面の形態のスペース作製エレメント５２６を図示している。いくつかの例示的な実施形態において、遠位端部部分（たとえば、平坦な遠位端面など）は、近位コンポーネント（たとえば、シャフト）の直径よりも相対的に大きい直径を有することが可能である。相対的な直径の差は、外科手術部位においてより良好な視界を提供するためのスペース作製エレメントとして作用することが可能である。図５Ｇは、角度付きの先端部５３４を備えた概して延長した円筒５３２の形態のスペース作製エレメント５３０を図示している。追加的に、図示されている実施形態は、角度付きの先端部の短い側面に近接して配設されている長手方向スロットを含む。

【0049】

図６Ａおよび図６Ｂは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様による、例示的な膨張可能なスペース作製エレメント６０２を含む送達デバイス６００の遠位部分の簡単化された断面図である。一般的に、膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、縮退された（収縮された）構成（図６Ａ）と拡張された（膨張されたおよび／または展開された）構成（図６Ｂ）との間で再構成可能であり得る。膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、作業スペース２０を生成または拡張させるために使用されることが可能である。

【0050】

いくつかの例示的な実施形態において、縮退された構成では、膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、シャフト６０６の幅（たとえば、直径）とおおよそ同じ幅６０４（たとえば、直径）を有することが可能である。拡張された構成では、膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、シャフト６０６の幅（たとえば、直径）よりも実質的に大きい幅６０４を有することが可能である。膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、横方向におよび／または半径方向に拡張可能であり得る。いくつかの例示的な実施形態において、縮退された構成では、膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、シャフト６０６の遠位端部部分６０８を越えて実質的に遠位に延在していない可能性がある。いくつかの例示的な実施形態において、拡張された構成では、膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、シャフト６０６の遠位端部部分６０８を越えて実質的に遠位に延在することが可能である。膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、長手方向におよび／または軸線方向に拡張可能であり得る。いくつかの例示的な実施形態において、膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、横方向に／半径方向に拡張可能であり、および／または、長手方向に／軸線方向に拡張可能であり得る。

【0051】

いくつかの例示的な実施形態において、縮退された構成では、膨張可能なスペース作製エレメント６０２は、たとえば、概して半径方向内向きにおよび／または近位に折り畳むおよび／または折り重ねることなどによって、シャフト６０６の遠位端部部分６０８の中に概して同心円状に配設されることが可能である。シャフト６０６の遠位端部部分６０８の内部は、概して円周方向の凹部６１０を含むことが可能であり、概して円周方向の凹部６１０は、縮退された膨張可能なスペース作製エレメント６０２の少なくとも一部分を受け入れることが可能である。

【0052】

いくつかの例示的な実施形態において、流体（たとえば、気体および／または液体）は、ルーメン６１２（それは、膨張ルーメンと称されることが可能である）を介して、膨張可能なスペース作製エレメント６０２に供給され、および／または、それから除去されることが可能である。例示的な送達デバイスは、（たとえば、治療的デバイス１０、１２のための）デバイスルーメン６１４、（たとえば、可視化デバイス１４のための）スコープルーメン６１６、および／または吸引ルーメンなどのような、他のルーメンを含むことが可能である。

【0053】

いくつかの例示的な実施形態は、遠位に位置決めされているオブチュレーター（たとえば、膨張可能なオブチュレーター６１８など）を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、膨張可能なオブチュレーター６１８は、概して丸みを帯びたおよび／または概して鈍い遠位先端部部分６２０を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、膨張可能なオブチュレーター６１８は、ルーメン（たとえば、デバイスルーメン６１４など）を介して、シャフト６０６の遠位端部部分６０８に近接して位置決めされることが可能である。使用時に、送達デバイス６００は、図６Ａに示されているように、オブチュレーター６１８がシャフトの上に遠位に位置決めされた状態で、外科手術部位に方向付けられ、および／または、外科手術部位に位置決めされることが可能である。次いで、オブチュレーター６１８は、収縮されおよび／または近位に引き抜かれ、図６Ｂに示されているように、送達デバイス６００の他の部分を適切な場所に残すことが可能である。選択的に除去可能なオブチュレーター６１８を含むいくつかの例示的な実施形態では、オブチュレーター６１８は、送達デバイス６００から除去されることが可能であり、および／または、ルーメン６１４は、他の器具（たとえば、治療的デバイス）を外科手術部位に送達するために利用されることが可能である。

【0054】

図６Ｃは、収縮された構成にある例示的な膨張可能なスペース作製エレメント６５２と、膨張された構成にある膨張可能なオブチュレーター６６８とを含む送達デバイス６５０の遠位部分の簡単化された側面図であり、図６Ｄは、膨張可能なスペース作製エレメント６５２が膨張された構成にある状態の、送達デバイス６５０の遠位部分の簡単化された断面図であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。一般的に、送達デバイス６５０、膨張可能なスペース作製エレメント６５２、およびオブチュレーター６６８は、図６Ａおよび図６Ｂを参照して上記に説明されている送達デバイス６００、膨張可能なスペース作製エレメント６０２、およびオブチュレーター６１８と同様であることが可能であり、同様のエレメントの繰り返しの説明は、簡潔にするために省略されている。しかし、図６Ｃおよび図６Ｄの実施形態では、膨張可能なスペース作製エレメント６５２は、概して半径方向内向きに（たとえば、オブチュレーター６６８に対して概して半径方向内向きなどに）折り畳まれるように構成されることが可能である。すなわち、図示されている実施形態において、縮退された／収縮された構成では、この膨張可能なスペース作製エレメント６５２は、概して半径方向内向きにおよび近位に折り畳まれることによって、シャフトの遠位端部部分の中に概して同心円状に折り畳み可能および／または折り重ね可能でなくてもよい。

【0055】

図６Ｄを参照すると、送達デバイス６５０は、遠位キャップ６５４を含むことが可能であり、遠位キャップ６５４は、送達デバイス６５０のさまざまなルーメンを整理するように構成されることが可能であり、および／または、１つもしくは複数の内部膨張導管６６２Ｃ、６６２Ｄを介して、１つもしくは複数の膨張ルーメン６６２Ａ、６６２Ｂを膨張可能なスペース作製エレメント６５２に流体的に連結するためのマニホールドとして作用することが可能である。遠位端部キャップ６５４は、吸引のための１つもしくは複数のルーメン、および／または、可視化デバイスのための１つもしくは複数のルーメンなどのような、さまざまなルーメンを収容することが可能である。図示されている実施形態において、膨張可能なスペース作製エレメント６５２は、概して二重壁バルーンの形態で構築されることが可能であり、それは、内部チャンバーを生成させるために、折り重ねられた様式で単一のピースとして成形されることが可能である。

【0056】

図７Ａは、例示的な送達デバイス７００の遠位部分の簡単化された断面図であり、図７Ｂは、送達デバイス７００の遠位図であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。送達デバイス７００は、一般的に、送達デバイス７００がスコープの近位にスペースを生成させることが可能であり、一方では、送達デバイス６００、６５０は中空コアの方式でスペース２０を生成させることが可能でありそれによって膨張可能なスペース作製エレメント６０２、６５２の境界の中にスコープが存在することとなるようになっているという点において、送達デバイス６００、６５０とは異なっている可能性がある。具体的には、図示されている実施形態において、送達デバイスは、１つまたは複数の拡張可能なスペース作製エレメント７０２、７０４を含み、１つまたは複数の拡張可能なスペース作製エレメント７０２、７０４は、スコープ７０６が現れる場所から近位に配設されることが可能である。この実施形態では、治療的デバイス７０８は、スコープ７０６に隣接して横方向に現れる。

【0057】

図８は、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的な送達デバイス８００の遠位斜視図である。送達デバイス８００は、シャフト８０２、ハンドル８０４、および／またはスペース作製エレメント８０６を含むことが可能である。スペース作製エレメント８０６は、シャフト８０２の上に（たとえば、シャフト８０２の上の遠位端部部分８０８の上などに）概して遠位に配設されることが可能である。

【0058】

いくつかの例示的な実施形態において、スペース作製エレメント８０６は、縮退された構成、中間構成、および／または伸長された構成の間で移動可能な選択的に展開可能なスカートを含むことが可能である。たとえば、特許文献１（その文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている）に説明されているものと同様のスカートは、本開示の少なくともいくつかの態様によるいくつかの例示的な実施形態において利用されることが可能である。本開示の少なくともいくつかの態様によるいくつかの例示的な実施形態において、送達デバイス８００は、患者の心臓の後面におけるスペース生成のために構成されることが可能である。

【0059】

図９は、移動可能なスペース作製エレメント９０２を含む例示的な送達デバイス９００の遠位部分の斜視図であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。いくつかの例示的な実施形態において、スペース作製エレメント９０２は、拡張可能なエレメント９０４を含むことが可能である。拡張可能なエレメント９０４は、送達デバイス９００のシャフト９０８の遠位端部部分９０６に対して移動可能であり得る。たとえば、拡張可能なエレメント９０４は、ガイドワイヤー９１０の上に配設されることが可能であり、ガイドワイヤー９１０は、送達デバイス９００のルーメンを通して誘導されることが可能である。ガイドワイヤー９１０は、拡張可能なエレメント９０４を所望の通りに位置決めするために伸長および／または縮退されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、拡張可能なエレメント９０４は、膨張可能なエレメント（たとえば、バルーンなど）を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、膨張可能なエレメントは、ルーメン９１２を介して膨張流体の供給源に動作可能に接続されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、治療的エレメント９１４が、送達デバイス９００を介して送達されることが可能である。

【0060】

図１０は、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的な送達デバイス１０００の遠位部分の簡単化された側面図である。この例示的な実施形態は、図９に図示されている実施形態と概して同様である。この例示的な実施形態では、ガイドワイヤー１００２は、治療的エレメント１００４と移動可能な拡張可能なエレメント１００６との間に延在することが可能である。

【0061】

図１１は、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的な送達デバイス１１００の遠位部分の簡単化された側面図である。この例示的な実施形態は、図９および図１０に図示されている実施形態と概して同様である。この例示的な実施形態では、ガイドワイヤーは、使用されなくてもよい。したがって、いくつかの例示的な実施形態において、移動可能な拡張可能なエレメント１１０２は、ルーメン１１０６のみを介してシャフト１１０４に連結されることが可能である。

【0062】

図１２Ａは、例示的な送達デバイス１２００の遠位部分の簡単化された側面図であり、図１２Ｂは、送達デバイス１２００の遠位図であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。この例示的な実施形態は、図１１に図示されている実施形態と概して同様であることが可能である。いくつかの例示的な実施形態は、２つ以上の拡張可能なエレメント（たとえば、膨張可能な拡張可能なエレメント１２０２、１２０４など）を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、治療的デバイス１２０６は、膨張可能な拡張可能なエレメント１２０２、１２０４の間に概して位置決めされることが可能である。

【0063】

いくつかの代替的な例示的な実施形態において、１つまたは複数の拡張可能なエレメント（たとえば、膨張可能な拡張可能なエレメントなど）は、ガイドワイヤーの代わりにまたはそれに加えて、スタイレットの上に配設されることが可能である。いくつかの代替的な実施形態において、機械的に拡張可能なエレメントが、膨張可能な拡張可能なエレメントの代わりにまたはそれに加えて、利用されることが可能である。より一般的には、膨張可能なおよび／または機械的に拡張可能なエレメントは、本開示の少なくともいくつかの態様によるさまざまな例示的な実施形態において、ガイドワイヤーおよび／またはスタイレットの上に配設されることが可能である。

【0064】

図１を参照して上記に述べられているように、本開示の少なくともいくつかの態様によるさまざまな例示的な送達デバイス１００は、１つまたは複数のルーメン１０６、１０８を含むことが可能であり、１つまたは複数のルーメン１０６、１０８は、それを通して１つまたは複数の可視化デバイス１４を受け入れるように構成されている。いくつかの例示的な実施形態において、ルーメン１０６、１０８のうちの１つまたは複数は、具体的には、１つまたは複数の可視化デバイス１４（たとえば、内視鏡など）とともに使用するように特化されることが可能である。

【0065】

いくつかの例示的な実施形態は、ハンドル１０２に対して１つまたは複数のルーメン１０６、１０８を回転方向に再位置決めするように構成されることが可能である。図１３Ａは、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的なシャフト１３００の簡単化された断面図である。この例示的な実施形態では、シャフト１３００は、本明細書で説明されているような他のルーメンと同様に、治療的デバイスルーメン１３０２および／または可視化デバイスルーメン１３０４を含むことが可能である。ルーメン１３０２、１３０４は、内側シャフト部分１３０６の中に配設されることが可能である。内側シャフト部分１３０６は、外側シャフト部分１３０８の中に同心円状にまたは偏心的に配設されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、内側シャフトエレメント１３０６は、概してシャフト１３００の長手方向軸線の周りに回転可能であり得る。いくつかの例示的な実施形態において、外側シャフトエレメント１３０８は、１つまたは複数の方向にステアリング可能であり得る。図１３Ｂは、図１３Ａのシャフト１３００の遠位端部部分の斜視図である。

【0066】

図１４は、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的なシャフト１４００の簡単化された断面図である。この例示的な実施形態では、シャフト１４００は、治療的デバイスルーメン１４０２および／または可視化デバイスルーメン１４０４を含むことが可能である。シャフト１４００は、内側シャフト部分１４０６および／または外側シャフト部分１４０８を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、内側シャフト部分１４０６は、ステアリング可能であり得る。いくつかの例示的な実施形態において、外側シャフト部分１４０８は、概して円形の円周方向の周囲を有することが可能である。治療的デバイスルーメン１４０２は、内側シャフト部分１４０６の中に配設されることが可能である。可視化デバイスルーメンは、外側シャフト部分１４０８の中に配設されることが可能である。外側シャフト部分は、内側シャフト部分１４０６の周りに回転可能であり得る。いくつかの例示的な実施形態において、内側シャフト部分１４０６は、外側シャフト部分１４０８と非同心円状に配設されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、内側シャフト部分１４０６の中心軸線１４１０は、外側シャフト部分１４０８の中心軸線１４１２から横方向にオフセットされることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、外側シャフト部分１４０８は、内側シャフト部分１４０６に対して偏心的に回転することが可能である。

【0067】

図１５Ａは、本開示の少なくともいくつかの態様による例示的なシャフト１５００の簡単化された断面図である。例示的なシャフト１５００は、図１４を参照して上記に説明されている実施形態と概して同様であることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、シャフト１５００は、非円形の外側周囲を有する外側シャフト部分１５０２を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、シャフト１５００は、１つの方向に最大外側幅１５０４を有することが可能であり、それは、垂直の方向における最大外側幅１５０６よりも実質的に大きい。図１５Ｂは、図１５Ａのシャフト１５００の遠位端部部分の斜視図である。

【0068】

いくつかの例示的な実施形態は、可視化デバイスおよび／または治療的デバイスを受け入れること以外の目的のために利用され得る１つまたは複数のルーメンを含むことが可能である。たとえば、いくつかの実施形態は、処置の間の流体の輸液および／または吸い込み（たとえば、吸引）のために構成されている１つまたは複数の別個のルーメンを含むことが可能である。

【0069】

本開示の少なくともいくつかの態様によるいくつかの例示的な実施形態は、治療的デバイスおよび／または可視化デバイスの移動を同期させるように構成されている特徴を含むことが可能である。たとえば、内視鏡および送達デバイス（たとえば、カニューレ）を同期させるための特徴は、Ｔｕｏｈｙ－Ｂｏｒｓｔスタイルのフィッティングまたはロックブレーキメカニズムを含むことが可能であり、それは、ハンドル特徴によって解放されるまで、内視鏡シャフトのセクションを一時的にまたは常に把持する。他の例示的な実施形態では、そのような特徴は、スコープヘッドのためのクレードルレシーバーを含むことが可能である。図１６は、本開示の少なくともいくつかの態様による、送達デバイス１６００および内視鏡１６０２の簡単化された断面図である。送達デバイス１６００は、１つまたは複数のアクティブロックブレーキメカニズム１６０４を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、ロックブレーキメカニズム１６０４は、スプリング１６０６によって付勢され、枢動可能に配設されているアーム１６０８を含むことが可能である。アーム１６０８の一方の端部は、内視鏡１６０２に解放可能に係合するようにスプリング付勢されることが可能である。アーム１６０８の反対側の端部は、ユーザーがアクセス可能であり得る。たとえば、アーム１６０８の反対側の端部が押下されるときには、アーム１６０８は、内視鏡１６０２から解除するように枢動することが可能である。代替的な実施形態において、パッシブロックが、送達デバイス１６００および内視鏡１６０２を解放可能に連結するために利用されることが可能である。

【0070】

図１７は、例示的な送達デバイス１７００の上面図であり、図１８は、図１７の送達デバイス１７００の近位斜視図であり、図１９は、図１７の送達デバイス１７００の詳細遠位斜視図であり、図２０は、図１７の送達デバイス１７００のシャフトの詳細遠位斜視断面図であり、図２１は、図１７の送達デバイス１７００のシャフトの構造的コンポーネントの近位斜視図であり、図２２は、図１７の送達デバイス１７００のシャフトの構造的コンポーネントの遠位端部部分の詳細斜視図であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。一般的に、送達デバイス１７００は、本開示の全体を通して説明されているさまざまな特徴の例示的な組み合わせであり、本明細書の他のどこかで説明されている任意の代替的な特徴は、概して同様の代替的な実施形態において利用されることが可能であるということが理解されることとなる。

【0071】

図１７および図１８を参照すると、図示されている実施形態において、送達デバイス１７００は、近位に配設されているハンドル１７０２、ハンドル１７０２から遠位に延在している細長いシャフト１７０４、および／または、シャフト１７０４の遠位端部部分１７０８の上に遠位に配設されているスペース作製エレメント１７０６を含むことが可能である。遠位端部部分１７０８は、シャフト１７０４の近位部分１７０９に対して遠位に配設されることが可能である。

【0072】

図１７～図１９を参照すると、図示されている実施形態において、スペース作製エレメント１７０６は、再構成可能なスペース作製エレメント（たとえば、膨張可能なスペース作製エレメントなど）を含むことが可能である。図１７～図１９では、膨張可能なスペース作製エレメントは、膨張された（たとえば、展開されたおよび／または拡張された）構成で示されている。膨張可能なスペース作製エレメント１７０６は、本明細書の他のどこかで説明されているように、収縮された（たとえば、縮退された）構成に再構成されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、膨張可能なスペース作製エレメント１７０６の少なくとも一部分１７１０は、概して直円柱の形態になっていることが可能であり、それは、シャフト１７０４と概して同軸に配設されることが可能である。膨張可能なスペース作製エレメント１７０６は、シャフト１７０４の直径１７１４よりも実質的に大きい膨張された直径１７１２を有するように膨張可能であり得る。図示されている実施形態において、膨張可能なスペース作製エレメント１７０６は、遠位端面１７１６を含み、遠位端面１７１６は、膨張可能なスペース作製エレメント１７０６の円筒形状部分１７１０に対して概して垂直である。膨張可能なスペース作製エレメント１７０６は、円筒形状部分１７１０とシャフト１７０４の間に介在している概して円錐形状にテーパーを付けられた移行部分１７１８を含むことが可能である。図示されている実施形態において、膨張可能なスペース作製エレメント１７０６は、単一の内部膨張可能チャンバーを備えて構築されることが可能である。他の例示的な実施形態では、膨張可能なスペース作製エレメント１７０６は、２つ以上の流体的に分離された内部膨張可能チャンバーを備えて構築されることが可能である。

【0073】

図１９および図２０を参照すると、図示されている実施形態において、シャフト１７０４は、複数の長手方向に配向されたルーメン（たとえば、１つもしくは複数の治療的デバイスルーメン１７２０、１つもしくは複数の可視化デバイスルーメン１７２２、１つもしくは複数の吸引ルーメン１７２４、１７２６、１つもしくは複数のステアリングルーメン１７２８、１７３０、および／または、１つもしくは複数の膨張ルーメン１７３２、１７３４など）を含むことが可能である。

【0074】

図示されている実施形態において、ステアリングワイヤー１７３６、１７３８は、それぞれのステアリングルーメン１７２８、１７３０の中に移動可能に配設されている。他の実施形態において、ステアリングワイヤー１７３６、１７３８は、ステアリングルーメン１７２８、１７３０なしでシャフト１７０４を通して誘導されることが可能であり、および／または、ワイヤー以外の機械的なコネクター（たとえば、ロッド、ケーブルなど）が、ステアリングワイヤー１７３６、１７３８の代わりに利用されることも可能である。

【0075】

いくつかの例示的な実施形態において、吸引ルーメン１７２４、１７２６のうちの１つまたは複数は、（たとえば、潅注などのために）外科手術部位に流体を搬送するために使用されることが可能である。同様に、いくつかの例示的な実施形態において、膨張ルーメン１７３２、１７３４のうちの１つまたは複数は、膨張可能なスペース作製エレメント１７０６から膨張流体を除去するために使用されることが可能である。

【0076】

図示されている実施形態において、さまざまなルーメン１７２０、１７２２、１７２４、１７２６、１７２８、１７３０、１７３２、１７３４は、概して真っ直ぐに、および、シャフト１７０４の長手方向軸線に沿って概して平行に整合されることが可能である。代替的な実施形態において、ルーメン１７２０、１７２２、１７２４、１７２６、１７２８、１７３０、１７３２、１７３４のうちの１つまたは複数は、真っ直ぐでないおよび／または非平行の配向で配設されることも可能である。

【0077】

図２０～図２２を参照すると、図示されている実施形態において、シャフト１７０４は、概してチューブ状の外側ジャケット１７４０を含むことが可能であり、それは、熱可塑性エラストマー（たとえば、ポリエーテルブロックアミド（たとえば、ＰＥＢＡ）など）から形成されることが可能である。シャフト１７０４は、ジャケット１７４０の中に少なくとも部分的に半径方向に配設されている構造的コンポーネント１７４２を含むことが可能である。図示されている実施形態において、構造的コンポーネント１７４２は、レーザーカットされたステンレス鋼ハイポチューブ１７４４を含むことが可能である。

【0078】

図２１～図２２を参照すると、ハイポチューブ１７４４は、概して細長いチューブ状の直円柱の形態であることが可能である。ハイポチューブ１７４４は、複数のソリッド部分１７４６および／または複数のギャップ１７４８を含むことが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、ソリッド部分１７４６およびギャップ１７４８は、ハイポチューブ１７４４の長さに沿って概して交互のパターンで配置されることが可能である。いくつかの例示的な実施形態において、ソリッド部分１７４６および／またはギャップ１７４８のサイズ、形状、配置、および／または配向（または、ハイポチューブ１７４４の他の特質）は、ハイポチューブ１７４４の異なる部分１７５０、１７５２において異なっていてもよく、および／または、ハイポチューブ１７４４の長さにわたって徐々に変化していてもよい。

【0079】

図示されている実施形態において、ハイポチューブ１７４４の近位部分１７５０（それは、シャフト１７０４の近位部分１７０９（図１７～図１８）に対応することが可能である）は、実質的な左右方向の曲げを防止しながら上下方向の曲げを可能にするように構成されることが可能である。図示されている実施形態において、左右方向平面は、上下方向平面に対して実質的に垂直であることが可能である。具体的には、図示されている実施形態において、近位部分１７５０の上側部分および下側部分は、横方向に配向されている概して円周方向に配置されたギャップ１７４８を含むことが可能であり、ならびに／または、近位部分１７５０の左側部分および右側部分は、実質的にソリッドであることが可能である。図示されている実施形態において、近位部分１７５０の上側部分および下側部分は、概して対称的であることが可能であり、したがって、対称の双方向の曲げを可能にする。いくつかの代替的な実施形態において、近位部分１７５０の上側部分および下側部分は、一方向の曲げおよび／または非対称の曲げを提供するように異なっていることが可能である。

【0080】

図示されている実施形態において、ハイポチューブ１７４４の遠位部分１７５２（それは、シャフト１７０４の遠位部分１７０８（図１７～図１８）に対応することが可能である）は、実質的な上下方向の曲げを防止しながら左右方向の曲げを可能にするように構成されることが可能である。具体的には、図示されている実施形態において、遠位部分１７５２の左側部分および右側部分は、横方向に配向されている概して円周方向に配置されたギャップ１７４８を含むことが可能であり、ならびに／または、遠位部分１７５２の上側部分および下側部分は、実質的にソリッドであることが可能である。図示されている実施形態において、遠位部分１７５２の上側部分および下側部分は、概して対称的であることが可能であり、したがって、対称の双方向の曲げを可能にする。いくつかの代替的な実施形態において、遠位部分１７５２の上側部分および下側部分は、一方向の曲げおよび／または非対称の曲げを提供するように異なっていることが可能である。

【0081】

いくつかの代替的な実施形態において、ハイポチューブ１７４４は、２つの部分（たとえば、近位部分１７５０および遠位部分１７５２）よりも多くを含むことが可能である。いくつかの代替的な実施形態において、ハイポチューブ１７４４は、非垂直の平面において曲がるように構成されることが可能である。いくつかの代替的な実施形態において、ハイポチューブ１７４４の異なる部分１７５０、１７５２は、（たとえば、異なる範囲で、および／または、概して反対方向になど）実質的に同じ平面において曲がるように構成されることが可能である。

【0082】

図１７、図１８、および図２２を参照すると、図示されている実施形態において、送達デバイス１７００のシャフト１７０４の近位部分１７０９は、たとえば、概して垂直方向の平面１７５４などにおいて、概して上下方向に可撓性であることが可能である。図示されている実施形態において、シャフト１７０４の遠位部分１７０８は、ハンドル１７０２の上に配設されているアクチュエーター１７５８の動作によって、たとえば、概して水平方向の平面１７５６などにおいて、左右方向にステアリング可能であり得る。アクチュエーター１７５８は、１つまたは複数の機械的なコネクター（たとえば、ステアリング（プル）ワイヤー１７３６、１７３８など）によって、シャフト１７０４の遠位部分１７０８をステアリングするように動作可能に接続されることが可能である。プルワイヤー１７３６、１７３８は、遠位に位置決めされているプルリング１７６４の反対側の（たとえば、左側および右側の）側面に連結されることが可能である。動作時に、アクチュエーター１７５８は、プルワイヤー１７３６、１７３８のうちの１つを引っ張るように回転させられることが可能であり、それは、プルリング１７６４の対応する部分が近位に移動することを引き起こすことが可能であり、したがって、引っ張られたプルワイヤー１７３６、１７３８に概して向けてシャフト１７０４の遠位部分１７０８がステアリングすることを引き起こす。

【0083】

図１７および図１８を参照すると、ハンドル１７０２は、ロッキングアクチュエーター１７６６を含むことが可能である。ロッキングアクチュエーター１７６６は、ステアリングアクチュエーター１７５８をロックおよびアンロックするように動作可能（たとえば、回転可能）であり得る。したがって、シャフト１７０４の遠位部分１７０８は、部分的にまたは完全にステアリングされた位置に維持されることが可能である。

【0084】

いくつかの代替的な例示的な実施形態において、シャフト１７４４の遠位部分１７０８は、プルワイヤー１７３６、１７３８が（たとえば、アクチュエーター１７５８によって）張力をかけられていないときに、概して上下方向におよび／または左右方向に可撓性であることが可能である。使用時に、そのような実施形態は、処置のいくつかの部分の間に（たとえば、アクチュエーター１７５８によって）ステアリングされることが可能であり、および／または、処置の他の部分の間に（アクティブステアリングなしに）屈曲されることが可能である。たとえば、ステアリングは、送達デバイス１７００が患者の心臓の後方側に誘導される間に、シャフト１７０４の遠位部分１７０８をアクティブに方向付けるために使用されることが可能である。次いで、プルワイヤー１７３６、１７３８は、緩められることが可能であり、シャフト１７０４の遠位部分１７０８は、送達デバイス１７００が患者の心臓の上位部分の近くの外科手術部位に位置決めされるときに、パッシブな屈曲構成で再位置決めされることが可能である。いくつかの実施形態において、隣接する患者の解剖学的構造は、１つまたは複数の方向への遠位部分１７０８の移動を拘束することが可能である。

【0085】

図１８および図２０を参照すると、送達デバイス１７００は、送達デバイス１７００の１つまたは複数のコンポーネントに関連付けられる１つまたは複数のインターフェースエレメントを含むことが可能である。たとえば、治療的デバイスルーメン１７２０および／または可視化デバイスルーメン１７２２は、近位ポート１７６８に動作可能に接続されることが可能であり、近位ポート１７６８は、ハンドル１７０２の上に近位に配設されることが可能である。近位ポート１７６８は、治療的デバイスおよび／または可視化デバイスのそれらのそれぞれのルーメン１７２０、１７２２の中への挿入を可能にすることができる。図示されている実施形態において、治療的デバイスルーメン１７２０および可視化デバイスルーメン１７２２は、ハンドル１７０２の中のワイ（ｗｙｅ）の中で一緒になることが可能である。したがって、近位ポート１７６８は、治療的デバイスルーメン１７２０と可視化デバイスルーメン１７２２の両方へのアクセスを提供する。いくつかの例示的な実施形態において、近位ポート１７６８は、止血弁を含むことが可能であり、止血弁は、治療的デバイスルーメン１７２０および／または可視化デバイスルーメン１７２２へのおよび／またはそれからの、近位ポート１７６８を通した流体のフローを制限するように構成されている。代替的な実施形態において、治療的デバイスルーメン１７２０および可視化デバイスルーメン１７２２のそれぞれは、別個の近位開口部を提供されることが可能である。図示されている実施形態において、治療的デバイスルーメン１７２０は、近位流体導管１７２３および／または流体コネクター１７２５に流体的に接続されることが可能である。

【0086】

図示されている実施形態において、吸引ルーメン１７２４、１７２６は、それぞれの近位吸引導管１７７０、１７７２および／またはそれぞれの吸引コネクター１７７４、１７７６に流体的に接続されることが可能である。いくつかの代替的な実施形態において、２つ以上の吸引ルーメン１７２４、１７２６が、１つの近位吸引導管１７７０、１７７２および／または吸引コネクター１７７４、１７７６に流体的に連結されることが可能である。同様に、いくつかの代替的な実施形態において、２つ以上の吸引導管１７７０、１７７２および／または吸引コネクター１７７４、１７７６が、１つの吸引ルーメン１７２４、１７２６に流体的に連結されることが可能である。

【0087】

図示されている実施形態において、膨張ルーメン１７３２、１７３４は、それぞれの近位膨張導管１７７８、１７８０および／またはそれぞれの膨張コネクター１７８２、１７８４に流体的に接続されることが可能である。いくつかの代替的な実施形態において、２つ以上の膨張ルーメン１７３２、１７３４は、１つの近位膨張導管１７７８、１７８０および／または膨張コネクター１７８２、１７８４に流体的に連結されることが可能である。同様に、いくつかの代替的な実施形態において、２つ以上の膨張導管１７７８、１７８０および／または膨張コネクター１７８２、１７８４が、１つの膨張ルーメン１７３２、１７３４に流体的に連結されることが可能である。

【0088】

いくつかの例示的な実施形態は、追加的な目的のためのルーメン（たとえば、追加的なアクセサリー外科的ツールのためのアクセサリールーメンなど）を含むことが可能である。いくつかのそのようなアクセサリールーメンは、構造に関して、図２０に図示されている吸引ルーメン１７２４、１７２６と概して同様であることが可能であるが、しかし、近位端部は、治療的デバイスルーメン１７２０および／または可視化デバイスルーメン１７２２と同様に、それを通してアクセサリー外科的ツールを受け入れるように構成されることが可能である。同様に、ｃｈｉｐ－ｏｎ－ｔｉｐ可視化デバイス構成を利用するいくつかの例示的な実施形態において、可視化ルーメンとして上記に説明されているルーメン１７２２は、アクセサリールーメンとして利用されることが可能である。

【0089】

いくつかの例示的な実施形態において、本明細書で説明されている膨張可能なエレメントは、たとえば、ポリエーテルブロックアミド（たとえば、ＰＥＢＡ）、ポリ塩化ビニル（たとえば、ＰＶＣ）、ポリエチレンテレフタレート（たとえば、ＰＥＴ）、および／またはウレタンから構築されることが可能である。

【0090】

図２３は、本開示の少なくともいくつかの態様による、円周方向リブを含む代替的な例示的な膨張可能なスペース作製エレメント１８００の近位斜視図である。膨張可能なスペース作製エレメント１８００は、本明細書で説明されている他のスペース作製エレメント（たとえば、図１７の実施形態のスペース作製エレメント１７０６など）の代わりに利用されることが可能である。膨張可能なスペース作製エレメント１８００は、送達デバイスシャフトに動作可能に連結するように構成されている近位部分１８０２と、遠位に配設された拡張可能な部分１８０４とを含むことが可能である。拡張可能な部分１８０４は、複数の概して円周方向に配向されたリブ１８０６を備えて構成されることが可能である。リブ１８０６は、拡張可能な部分１８０４の半径方向に内側および外側の壁部を接続する概して円周方向に配設された２次溶接部１８０８によって形成されることが可能である。

【0091】

図２４は、本開示の少なくともいくつかの態様による、長手方向リブを含む代替的な例示的な膨張可能なスペース作製エレメント１８５０の近位斜視図である。膨張可能なスペース作製エレメント１８５０は、本明細書で説明されている他のスペース作製エレメント（たとえば、図１７の実施形態のスペース作製エレメント１７０６など）の代わりに利用されることが可能である。膨張可能なスペース作製エレメント１８５０は、送達デバイスシャフトに動作可能に連結するように構成されている近位部分１８５２と、遠位に配設された拡張可能な部分１８５４とを含むことが可能である。拡張可能な部分１８５４は、複数の概して長手方向に配向されたリブ１８５６を備えて構成されることが可能である。リブ１８５６は、拡張可能な部分１８５４の半径方向に内側および外側の壁部を接続する概して長手方向に配設された２次溶接部１８５８によって形成されることが可能である。

【0092】

図２５は、本開示の少なくともいくつかの態様による、配向特徴を含む代替的な例示的な膨張可能なスペース作製エレメント１９００の遠位斜視図である。膨張可能なスペース作製エレメント１９００は、本明細書で説明されている他のスペース作製エレメント（たとえば、図１７の実施形態のスペース作製エレメント１７０６など）の代わりに利用されることが可能である。膨張可能なスペース作製エレメント１９００は、送達デバイスシャフトに動作可能に連結するように構成されている近位部分１９０２と、遠位に配設された拡張可能な部分１９０４とを含むことが可能である。拡張可能な部分１９０４は、配向特徴（たとえば、ノッチ１９０６など）を含むことが可能である。配向特徴（たとえば、ノッチ１９０６など）は、たとえば、拡張可能な部分を含む遠位部分が可視化デバイス（たとえば、内視鏡）を通して観察されるときなどに、送達デバイスの回転配向の決定を促進させることが可能である。

【0093】

図２６は、本開示の少なくともいくつかの態様による、角度付きの遠位面を含む代替的な例示的な膨張可能なスペース作製エレメント１９５０の側面図である。膨張可能なスペース作製エレメント１９５０は、本明細書で説明されている他のスペース作製エレメント（たとえば、図１７の実施形態のスペース作製エレメント１７０６など）の代わりに利用されることが可能である。膨張可能なスペース作製エレメント１９５０は、送達デバイスシャフトに動作可能に連結するように構成されている近位部分１９５２と、遠位に配設された拡張可能な部分１９５４とを含むことが可能である。拡張可能な部分１９５４は、遠位面１９５６を含むことが可能であり、遠位面１９５６は、送達デバイスのシャフトの長手方向軸線１９６０に垂直の平面１９５８に対して角度付きになっていることが可能である。角度付きの遠位面１９５６は、生物学的な組織の分離（たとえば、心外膜から心膜を分離することなど）を促進させることが可能である。

【0094】

図２７は、複数の長手方向に配向された膨張可能なエレメントを含む代替的な膨張可能なスペース作製エレメント２０００の簡単化された側断面図であり、図２８は、図２７の膨張可能なスペース作製エレメント２０００の簡単化された遠位端部図であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。膨張可能なスペース作製エレメント２０００は、本明細書で説明されている他のスペース作製エレメント（たとえば、図１７の実施形態のスペース作製エレメント１７０６など）の代わりに利用されることが可能である。図示されている実施形態において、膨張可能なスペース作製エレメント２０００は、複数の（たとえば、３つの）細長い、長手方向に配向された膨張可能なエレメント２００２、２００４、２００６を含むことが可能である。この実施形態では、それぞれの膨張可能なエレメント２００２、２００４、２００６は、概して、細長い拡張された概して円形のチューブの形態になっていることが可能であり、それは、閉じた遠位端部および／または実質的に拡張されていない近位部分を有しており、実質的に拡張されていない近位部分は、拡張された部分と１つまたは複数の膨張ルーメン２０１４、２０１６、２０１８に流体的に連結されている近位端部との間の導管２００８、２０１０、２０１２として作用する。膨張可能なスペース作製エレメント２０００は、膨張可能なエレメント２００２、２００４、２００６の所望の間隔および／または配置を促進させるように構成されている１つまたは複数の折り畳み式の構造的エレメント２０２０、２０２２（たとえば、ニチノールワイヤーなど）を含むことが可能である。たとえば、構造的エレメント２０２０、２０２２は、折り畳み式のニチノールフレームを形成することが可能である。

【0095】

図２９は、複数の平坦化された長手方向に配向された膨張可能なエレメントを含む代替的な膨張可能なスペース作製エレメント２０５０の簡単化された側断面図であり、図３０は、図２９の膨張可能なスペース作製エレメント２０５０の簡単化された遠位端部図であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。膨張可能なスペース作製エレメント２０５０は、本明細書で説明されている他のスペース作製エレメント（たとえば、図１７の実施形態のスペース作製エレメント１７０６など）の代わりに利用されることが可能である。図示されている実施形態において、膨張可能なスペース作製エレメント２０５０は、複数の（たとえば、４つの）細長い平坦化された長手方向に配向された膨張可能なエレメント２０５２、２０５４、２０５６、２０５８を含むことが可能である。この実施形態では、それぞれの膨張可能なエレメント２０５２、２０５４、２０５６、２０５８は、概して楕円形の断面を有する概して細長い拡張されたチューブの形態になっていることが可能である。それぞれの膨張可能なエレメント２０５２、２０５４、２０５６、２０５８は、閉じた遠位端部および／または実質的に拡張されていない近位部分を含むことが可能であり、実質的に拡張されていない近位部分は、拡張された部分と１つまたは複数の膨張ルーメンに流体的に連結されている近位端部との間の導管として作用する。膨張可能なスペース作製エレメント２０５０は、膨張可能なエレメント２０５２、２０５４、２０５６、２０５８の所望の間隔および／または配置を促進させるように構成されている１つまたは複数の折り畳み式の構造的エレメント２０６０、２０６２（たとえば、可撓性のタブなど）を含むことが可能である。

【0096】

図３１は、コイル状の膨張可能なエレメントを含む代替的な膨張可能なスペース作製エレメント２１００の簡単化された側面図であり、図３２は、図３１の膨張可能なスペース作製エレメント２１００の簡単化された遠位端部図であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。膨張可能なスペース作製エレメント２１００は、本明細書で説明されている他のスペース作製エレメント（たとえば、図１７の実施形態のスペース作製エレメント１７０６など）の代わりに利用されることが可能である。図示されている実施形態において、膨張可能なスペース作製エレメント２１００は、１つまたは複数の細長い概して螺旋状に配置された膨張可能なエレメント２１０２、２１０４を含むことが可能である。この実施形態では、それぞれの膨張可能なエレメント２１０２、２１０４は、概して円形の断面を有する概して細長い拡張されたチューブの形態になっていることが可能である。それぞれの膨張可能なエレメント２１０２、２１０４は、閉じた遠位端部および／または実質的に拡張されていない近位部分を含むことが可能であり、実質的に拡張されていない近位部分は、拡張された部分と１つまたは複数の膨張ルーメンに流体的に連結されている近位端部との間の導管として作用する。図示されている実施形態において、２つの概して螺旋状の膨張可能なエレメント２１０２、２１０４は、交互の配置で配設されることが可能である。膨張可能なスペース作製エレメント２１００は、膨張可能なエレメント２１０２、２１０４の所望の間隔および／または配置を促進させるように構成されている１つまたは複数の折り畳み式の構造的エレメント２１０６（たとえば、ニチノールワイヤーなど）を含むことが可能である。

【0097】

図３３は、本開示の少なくともいくつかの態様による代替的な送達デバイス２２００の遠位端部部分の遠位斜視図である。一般的に、送達デバイス２２００は、図１７の送達デバイス１７００と同様であるが、しかし、送達デバイス２２００は、膨張可能なスペース作製エレメント１７０６の代わりに、リジッドなスペース作製エレメント２２０２を含む。図示されている実施形態において、リジッドなスペース作製エレメント２２０２は、図５Ｄおよび図５Ｇに図示されているリジッドなスペース作製エレメント５１８、５３０と概して同様である。リジッドなスペース作製エレメントのみを含む（たとえば、膨張可能なスペース作製エレメントを備えない）いくつかの例示的な実施形態は、膨張可能なエレメントを含む実施形態に関連して本明細書で説明されているような膨張ルーメンを含まなくてもよい。

【0098】

図３４は、本開示の少なくともいくつかの態様による、送達デバイスのシャフトの代替的な例示的な構造的コンポーネント２２５０の遠位端部部分の詳細斜視図である。構造的コンポーネント２２５０は、レーザーカットされたステンレス鋼ハイポチューブを含むことが可能であり、それは、図２１および図２２を参照して上記に説明されている構造的コンポーネント１７４２と概して同様である。図３４を参照すると、図示されている実施形態において、ソリッド部分２２５２および／またはギャップ２２５４は、たとえば、構造的コンポーネント２２５０の長手方向軸線の周りなどにおいて、概してスパイラルの方式で配置されることが可能である。したがって、シャフトの図示されている部分は、すべての方向において可撓性であることが可能である。追加的に、この例示的な実施形態では、ソリッド部分２２５２および／またはギャップ２２５４は、それぞれのインターロッキング特徴２２５６、２２５８（それは、概してインターロッキングジグソーパターンの形態などになっている）を備えて形成されることが可能である。そのような構成は、所望のトルク、張力、および／または圧縮能力を依然として提供しながら、実質的な可撓性を提供することが可能である。

【0099】

図３５は、本開示の少なくともいくつかの態様による代替的な例示的な送達デバイス２３００の上面図である。送達デバイス２３００は、図１７の送達デバイス１７００と概して同様であり、繰り返しの説明は、簡潔にするために省略されている。図示されている実施形態において、シャフト２３０２は、たとえば、それを通して送達される治療的デバイスによる特定の外科手術部位へのアクセスを促進させるなどのために、複数のベンド部のために構成されている。図示されている実施形態において、シャフト２３０２は、近位の第１の概して真っ直ぐな部分２３０４と、第１のベンド部２３０６と、第２の概して真っ直ぐな部分２３０８と、第２の反対側のベンド部２３１０と、第３の概して真っ直ぐな部分２３１２と、第３のベンド部２３１４と、遠位の第４の概して真っ直ぐな部分２３１６とを備えて構成されている。いくつかの例示的な実施形態において、シャフト２３０２のさまざまな部分は、実質的に同一平面上にあることが可能である。他の例示的な実施形態では、ベンド部のうちの１つまたは複数は、同一平面上にない方向にあることも可能である。

【0100】

いくつかの例示的な実施形態は、２つ以上の膨張ルーメンを含むことが可能である。たとえば、いくつかの実施形態は、膨張可能なスペースメーカーに流体的に接続されている２つの（または、３つ以上の）概して平行な膨張ルーメンを含むことが可能である。両方の膨張ルーメンが膨張可能なスペースメーカーの同じ内部チャンバーに接続されている実施形態では、そのような配置は、より高い膨張流体流量を可能にすることによって、膨張可能なスペースメーカーのより速い膨張および／または収縮を促進させることが可能である。他の実施形態において、膨張可能なスペースメーカーは、２つ以上の流体的に隔離された内部チャンバーを含むことが可能である。いくつかのそのような実施形態において、一方の膨張ルーメンは、第１の内部チャンバーに流体的に連結されることが可能であり、他方の膨張ルーメンは、第２の内部チャンバーに流体的に連結されることが可能である。したがって、それぞれの内部チャンバーは、個別に膨張および／または収縮されることが可能であり、したがって、シーケンシャルのまたは同時の膨張および／または収縮を促進させる。追加的に、そのような実施形態は、１つの内部チャンバーが別の内部チャンバーとは異なる程度に膨張される構成になることができる可能性がある。すなわち、それぞれの個々の内部チャンバーは、膨張可能なスペースメーカーを所望の構成で構成するために、所望の通りに、独立して収縮されるか、部分的に膨張されるか、または完全に膨張されることが可能である。

【0101】

いくつかの例示的な実施形態は、２つ以上の吸引ルーメンを含むことが可能である。たとえば、いくつかの実施形態は、２つの（または、３つ以上の）概して平行な吸引ルーメンを含むことが可能である。いくつかのそのような配置は、吸引ルーメンの部分的なまたは完全な閉塞の場合に、冗長性を提供することが可能である。

【0102】

図３６～図３９は、さまざまな代替的な例示的な実施形態の斜視図であり、それらは、すべて本開示の少なくともいくつかの態様によるものである。

【0103】

本開示の少なくともいくつかの態様による送達デバイスを使用するいくつかの例示的な方法は、以下の動作のうちの１つまたは複数を含むことが可能である。送達デバイス１７００の細長いシャフト１７０４の遠位端部部分１７０８が、所望の場所（たとえば、外科手術部位１６など）に位置決めされることが可能である。シャフト１７０４の上に遠位に配設されている再構成可能なスペース作製エレメント１７０６が、縮退された構成から拡張された構成へ再構成されることが可能である。作業スペース２０が、スペース作製エレメント１７０６を使用して、所望の場所において生成または拡張されることが可能である。治療的デバイス１０の作業端部１１が、長手方向に延在する治療的デバイスルーメン１７２０を介してシャフト１７０４を通して所望の場所に方向付けされることが可能である。

【0104】

いくつかの例示的な方法では、送達デバイス１７００の細長いシャフト１７０４の遠位端部部分１７０８を所望の場所に位置決めすることは、シャフト１７０４の上に近位に配設されているハンドル１７０２を使用してシャフト１７０４を前進させることを含むことが可能である。シャフト１７０４の遠位端部部分１７０８は、ハンドル１７０２の上に配設されているステアリングアクチュエーター１７５８によってステアリング可能であり得る。送達デバイス１７００のシャフト１７０４の遠位端部部分１７０８を所望の場所に位置決めすることは、シャフト１７０４の遠位端部部分１７０８をステアリングするためにステアリングアクチュエーター１７５８を動作させることを含むことが可能である。シャフト１７０４の遠位端部部分１７０８をステアリングするためにステアリングアクチュエーター１７５８を動作させることは、遠位端部部分１７０８を偏向させるために、シャフト１７０４を通って長手方向に延在するステアリングワイヤー１７３６、１７３８を引っ張ることを含むことが可能である。

【0105】

いくつかの例示的な方法では、シャフト１７０４の近位部分１７０９は、第１の平面１７５４において可撓性であることが可能である。送達デバイス１７００のシャフト１７０４の遠位端部部分１７０８を所望の場所に位置決めすることは、第１の平面１７５４においてシャフト１７０４の近位部分１７０９を曲げることを含むことが可能である。シャフト１７０４の遠位端部部分１７０８は、第２の平面１７５６においてステアリング可能であり、第２の平面１７５６は、第１の平面１７５４に対して概して垂直であることが可能である。送達デバイス１７００のシャフト１７０４の遠位端部部分１７０８を所望の場所に位置決めすることは、第２の平面１７５６においてシャフト１７０４の遠位端部部分１７０８をステアリングすることを含むことが可能である。シャフト１７０４の遠位端部部分１７０８は、第１の平面１７５４において可撓性であることが可能である。送達デバイス１７００のシャフト１７０４の遠位端部部分１７０８を所望の場所に位置決めすることは、第１の平面１７５４においてシャフト１７０４の遠位端部部分１７０８を曲げることを含むことが可能である。

【0106】

いくつかの例示的な方法では、再構成可能なスペース作製エレメント１７０６は、膨張可能なスペース作製エレメント１７０６を含むことが可能である。再構成可能なスペース作製エレメント１７０６を拡張させることは、シャフト１７０４の中の長手方向に配設された膨張ルーメン１７３２、１７３４を通して、膨張可能なスペース作製エレメント１７０６に膨張流体を送達することを含むことが可能である。

【0107】

いくつかの例示的な方法では、再構成可能なスペース作製エレメント１７０６を拡張させることは、再構成可能なスペース作製エレメント１７０６を横方向に拡張させることを含むことが可能である。いくつかの例示的な方法では、再構成可能なスペース作製エレメント１７０６を拡張させることは、再構成可能なスペース作製エレメント１７０６を長手方向に拡張させることを含むことが可能である。

【0108】

いくつかの例示的な方法では、送達デバイス１７００の細長いシャフト１７０４の遠位端部部分１７０８を所望の場所に位置決めすることは、患者の心臓の左心耳に近接して遠位端部部分１７０８を位置決めすることを含むことが可能である。左心耳に近接して遠位端部部分１７０８を位置決めすることは、患者の心臓の後方に遠位端部部分１７０８を前進させることを含むことが可能である。

【0109】

２０１４年５月１３日に発行された特許文献２は、心臓への外科的なアクセスのための横隔膜アクセスに関係付けられる装置および方法を説明しており、その文献は、参照により本明細書に組み込まれている。そこで開示されているさまざまな特徴および動作は、本開示の少なくともいくつかの態様による任意の例示的な実施形態に関連して使用されることが可能であるということが理解されるべきである。たとえば、そこで開示されている拡張可能な部材に関するいくつかの特徴および動作は、本開示による任意の実施形態に関連して使用されることが可能である。

【0110】

具体的に示されていない限り、本明細書における任意の例示目的の実施形態またはその任意の特徴もしくは態様に関する構造、機能、および／または方法論の説明は、任意の他の例示目的の実施形態に適用することが可能であるということが理解されることとなる。より一般的には、本明細書で説明されている任意の１つまたは複数の例示的な実施形態の任意の１つまたは複数の特徴または態様を、本明細書で説明されている任意の他の１つまたは複数の他の例示的な実施形態の任意の他の１つまたは複数の特徴または態様に関連して利用することは、本開示の範囲内にある。したがって、本明細書で説明されている任意の実施形態の特徴または態様のいずれかの任意の組み合わせは、本開示の範囲内にある。

【0111】

上記の説明および発明の概要から続いて、本明細書において説明されている方法および装置は本開示による例示的な実施形態を構成しているが、本明細書に含有されている本開示の範囲は、上記の精密な実施形態に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく変更が行われ得るということが理解されるべきであるということが、当業者に明らかになるはずである。同様に、固有のおよび／または予見できない利点は、それらが本明細書で明示的に議論されていない可能性があるとしても、存在する可能性があるので、本開示の範囲に入るために、本明細書で開示されている識別された利点または目的のいずれかまたはすべてを満たすことは必要ないということが理解されるべきである。

【符号の説明】

【0112】

２近位方向
４遠位方向
１０治療的デバイス
１１作業端部
１２治療的デバイス
１３作業端部
１４可視化デバイス
１５作業端部
１６外科手術部位
１８患者の身体
２０作業スペース
２２生物学的な組織
１００送達デバイス
１０２ハンドル
１０４シャフト
１０６ルーメン
１０８ルーメン
１１０スペース作製エレメント
１１２遠位端部部分
２００送達デバイス
２０２ハンドル
２０４シャフト
２０６遠位端部部分
２０８平面
２１０平面
２１２アクチュエーター
２１４アクチュエーター
２１６アクチュエーター
２１８ストレインリリーフエレメント
３００送達デバイス
３０２シャフト
３０４長手方向長さ
３０６近位ゾーン
３０８中間ゾーン
３１０遠位ゾーン
３１２オーバージャケット
３１４構造的コンポーネント
４００ハンドル
４０２内視鏡
４０４治療的デバイス
４０６ルーメン
４０６Ａコネクター
４０８ルーメン
４１０アクチュエーター
５０２スペース作製エレメント
５０４シャフト
５０６スペース作製エレメント
５０８遠位端面
５１０シャフト
５１２スペース作製エレメント
５１４遠位端面
５１６シャフト
５１８スペース作製エレメント
５２０シャフト
５２２スペース作製エレメント
５２４シャフト
５２６スペース作製エレメント
５２８シャフト
５３０スペース作製エレメント
５３２延長した円筒
５３４先端部
６００送達デバイス
６０２膨張可能なスペース作製エレメント
６０４幅
６０６シャフト
６０８遠位端部部分
６１０円周方向の凹部
６１２ルーメン
６１４デバイスルーメン
６１６スコープルーメン
６１８膨張可能なオブチュレーター
６２０遠位先端部部分
６５０送達デバイス
６５２膨張可能なスペース作製エレメント
６５４遠位キャップ
６６８膨張可能なオブチュレーター
６６２Ａ膨張ルーメン
６６２Ｂ膨張ルーメン
６６２Ｃ内部膨張導管
６６２Ｄ内部膨張導管
７００送達デバイス
７０２拡張可能なスペース作製エレメント
７０４拡張可能なスペース作製エレメント
７０６スコープ
７０８治療的デバイス
８００送達デバイス
８０２シャフト
８０４ハンドル
８０６スペース作製エレメント
８０８遠位端部部分
９００送達デバイス
９０２スペース作製エレメント
９０４拡張可能なエレメント
９０６遠位端部部分
９０８シャフト
９１０ガイドワイヤー
９１２ルーメン
９１４治療的エレメント
１０００送達デバイス
１００２ガイドワイヤー
１００４治療的エレメント
１００６移動可能な拡張可能なエレメント
１１００送達デバイス
１１０２移動可能な拡張可能なエレメント
１１０４シャフト
１１０６ルーメン
１２００送達デバイス
１２０２膨張可能な拡張可能なエレメント
１２０４膨張可能な拡張可能なエレメント
１２０６治療的デバイス
１３００シャフト
１３０２治療的デバイスルーメン
１３０４可視化デバイスルーメン
１３０６内側シャフト部分
１３０８外側シャフト部分
１４００シャフト
１４０２治療的デバイスルーメン
１４０４可視化デバイスルーメン
１４０６内側シャフト部分
１４０８外側シャフト部分
１４１０内側シャフト部分の中心軸線
１４１２外側シャフト部分の中心軸線
１５００シャフト
１５０２外側シャフト部分
１５０４最大外側幅
１５０６最大外側幅
１６００送達デバイス
１６０２内視鏡
１６０４アクティブロックブレーキメカニズム
１６０６スプリング
１６０８アーム
１７００送達デバイス
１７０２ハンドル
１７０４シャフト
１７０６スペース作製エレメント
１７０８遠位端部部分
１７０９近位部分
１７１０円筒形状部分
１７１２直径
１７１４直径
１７１６遠位端面
１７１８移行部分
１７２０治療的デバイスルーメン
１７２２可視化デバイスルーメン
１７２３近位流体導管
１７２４吸引ルーメン
１７２５流体コネクター
１７２６吸引ルーメン
１７２８ステアリングルーメン
１７３０ステアリングルーメン
１７３２膨張ルーメン
１７３４膨張ルーメン
１７３６ステアリングワイヤー、プルワイヤー
１７３８ステアリングワイヤー、プルワイヤー
１７４０外側ジャケット
１７４２構造的コンポーネント
１７４４ハイポチューブ
１７４６ソリッド部分
１７４８ギャップ
１７５０近位部分
１７５２遠位部分
１７５４第１の平面
１７５６第２の平面
１７５８アクチュエーター
１７６４プルリング
１７６６ロッキングアクチュエーター
１７６８近位ポート
１７７０近位吸引導管
１７７２近位吸引導管
１７７４吸引コネクター
１７７６吸引コネクター
１７７８近位膨張導管
１７８０近位膨張導管
１７８２膨張コネクター
１７８４膨張コネクター
１８００膨張可能なスペース作製エレメント
１８０２近位部分
１８０４拡張可能な部分
１８０６リブ
１８０８２次溶接部
１８５０膨張可能なスペース作製エレメント
１８５２近位部分
１８５４拡張可能な部分
１８５６リブ
１８５８２次溶接部
１９００膨張可能なスペース作製エレメント
１９０２近位部分
１９０４拡張可能な部分
１９０６ノッチ
１９５０膨張可能なスペース作製エレメント
１９５２近位部分
１９５４拡張可能な部分
１９５６遠位面
１９５８送達デバイスのシャフトの長手方向軸線に垂直の平面
１９６０長手方向軸線
２０００膨張可能なスペース作製エレメント
２００２膨張可能なエレメント
２００４膨張可能なエレメント
２００６膨張可能なエレメント
２００８導管
２０１０導管
２０１２導管
２０１４膨張ルーメン
２０１６膨張ルーメン
２０１８膨張ルーメン
２０２０構造的エレメント
２０２２構造的エレメント
２０５０膨張可能なスペース作製エレメント
２０５２膨張可能なエレメント
２０５４膨張可能なエレメント
２０５６膨張可能なエレメント
２０５８膨張可能なエレメント
２０６０折り畳み式の構造的エレメント
２０６２折り畳み式の構造的エレメント
２１００膨張可能なスペース作製エレメント
２１０２膨張可能なエレメント
２１０４膨張可能なエレメント
２１０６折り畳み式の構造的エレメント
２２００送達デバイス
２２０２リジッドなスペース作製エレメント
２２５０構造的コンポーネント
２２５２ソリッド部分
２２５４ギャップ
２２５６インターロッキング特徴
２２５８インターロッキング特徴
２３００送達デバイス
２３０２シャフト
２３０４近位の第１の概して真っ直ぐな部分
２３０６第１のベンド部
２３０８第２の概して真っ直ぐな部分
２３１０第２の反対側のベンド部
２３１２第３の概して真っ直ぐな部分
２３１４第３のベンド部
２３１６遠位の第４の概して真っ直ぐな部分

【図1】