(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-07
(54)【発明の名称】物品キャリアとそのためのブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 71/00 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
B65D71/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557194
(86)(22)【出願日】2022-03-16
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 US2022020520
(87)【国際公開番号】W WO2022197784
(87)【国際公開日】2022-09-22
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-ミッシェル・ガルニエ
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA22
3E067AB26
3E067AC03
3E067AC11
3E067BA01B
3E067BA15C
3E067BB01C
3E067BB02C
3E067BB14C
3E067EA18
3E067FC02
(57)【要約】
本開示の態様は、パッケージ、複数の物品を梱包するための物品キャリア、および物品キャリアを形成するためのブランクに関する。物品キャリアは、凹部を有する少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルを備えている。物品キャリアは、管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れることを阻止するために、少なくとも1つの物品の1つの凹部と係合するための物品保持デバイスを備えている。物品保持デバイスは、複数のパネルのうちの1つにヒンジ接続されたフラップを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの物品を梱包するための物品キャリアであって、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルと、前記少なくとも1つの物品と係合して前記管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するための物品保持デバイスと、を備え、
前記物品保持デバイスは、前記複数のパネルのうちの1つの端縁にある凹部に少なくとも部分的に配置された単一の係合タブを含み、前記係合タブは、前記凹部の斜縁に沿って前記複数のパネルのうちの1つにヒンジ付けされ、前記斜縁は前記複数のパネルのうちの1つの隣接する側縁から離間していることを特徴とする、物品キャリア。
【請求項2】
前記複数のパネルのうちの1つはトップパネルである、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項3】
前記係合タブが、当該物品キャリア内に受容される少なくとも1つの物品と位置合わせして配置されている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項4】
前記凹部は、前記斜縁と、対向する斜縁と、前記斜縁間に延在する中間縁とによって画定されている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項5】
前記係合タブは第1の最大幅を有し、前記凹部は第2の最大幅を有し、前記係合タブの第1の最大幅は、前記凹部の第2の最大幅の半分より大きい、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項6】
前記係合タブは、前記凹部内に完全に配置されている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項7】
前記物品保持デバイスは、前記複数のパネルのうちの1つのパネルの端部に画定された凹部内に配置され、前記物品保持デバイスが打ち抜かれるパネルの設置面積(footprint)を増加させない、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項8】
前記係合タブは、前記複数のパネルのうちの1つのパネルの凹部縁を部分的に画定している、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項9】
前記係合タブは、ヒンジ付けされる前記パネルと実質的に対面関係になるように、前記複数のパネルのうちの1つへのヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項10】
当該物品キャリアは巻き付けタイプであり、互いに固定された2枚のパネルから形成された複合壁を備えている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項11】
前記複合壁は前記管状構造の底壁である、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項12】
少なくとも1つの物品を梱包するための物品キャリアであって、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルと、前記少なくとも1つの物品と係合して前記管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するための物品保持デバイスと、を備え、
前記複数のパネルは、前記管状構造の複合壁を形成する一対の重なり合うパネルを含み、前記物品保持デバイスは、斜めのヒンジ接続に沿って一対の重なり合うパネルの一方の自由縁にヒンジ付けされた係合タブを備えていることを特徴とする、物品キャリア。
【請求項13】
前記斜めのヒンジ接続は、前記係合タブが折り畳まれたときに機械アクセス開口部と干渉しないように角度付けされている、請求項12に記載の物品キャリア。
【請求項14】
前記斜めのヒンジ接続は、単一の斜めの折り線である、請求項12に記載の物品キャリア。
【請求項15】
当該物品キャリアは巻き付けタイプであり、互いに固定された2枚のパネルから形成された複合壁を備え、複合壁は前記管状構造の底壁である、請求項12に記載の物品キャリア。
【請求項16】
前記係合タブは、ヒンジ付けされるパネルと実質的に対面関係になるように、一対の重なり合うパネルの一方へのヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる、請求項12に記載の物品キャリア。
【請求項17】
少なくとも1つの物品を梱包するための物品キャリアであって、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルと、前記少なくとも1つの物品と係合して前記管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するための物品保持デバイスと、を備え、
前記複数のパネルは、前記管状構造の複合壁を形成する一対の重なり合うパネルを含み、前記物品保持デバイスは、一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされ、その自由端縁に沿って凹部を有する係合タブを備えていることを特徴とする、物品キャリア。
【請求項18】
前記凹部は、前記係合タブが折り畳まれた位置に保持されるときに、機械アクセス開口部の少なくとも一部と位置合わせするような位置および大きさに設定されている、請求項17に記載の物品キャリア。
【請求項19】
当該物品キャリアは巻き付けタイプであり、互いに固定された2枚のパネルから形成された複合壁を備え、前記複合壁は前記管状構造の底壁である、請求項17に記載の物品キャリア。
【請求項20】
前記係合タブは、ヒンジ付けされるパネルと実質的に対面関係になるように、一対の重なり合うパネルの一方へのヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる、請求項17に記載の物品キャリア。
【請求項21】
物品キャリアと、凹部を有する少なくとも1つの物品との組み合わせを含んでなるパッケージであって、前記物品キャリアは、少なくとも1つの物品を取り囲む管状構造を形成する複数のパネルと、少なくとも1つの物品の凹部と係合して、前記管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止する物品保持デバイスと、を備え、
前記物品保持デバイスは、前記複数のパネルのうちの1つの端縁に配置され、少なくとも部分的に切欠きを画定する単一の係合タブを備え、前記係合タブは、ヒンジ接続によって、切欠きの斜縁に沿って前記複数のパネルのうちの1つにヒンジ付けされ、前記斜縁は、前記複数のパネルのうちの1つのパネルの隣接する側縁から間隔を置いて配置され、前記係合タブは、前記複数のパネルのうちの1つと実質的に対面関係になり、前記物品の凹部と係合するように、ヒンジ接続部の周りで90度を超えて内側に折り畳まれることを特徴とする、パッケージ。
【請求項22】
物品キャリアと、凹部を有する少なくとも1つの物品との組み合わせを含んでなるパッケージであって、前記物品キャリアは、少なくとも1つの物品を取り囲む管状構造を形成する複数のパネルと、少なくとも1つの物品と係合して、前記管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止する物品保持デバイスと、を備え、
前記複数のパネルは、前記管状構造の複合壁を形成する一対の重なり合うパネルを含み、前記物品保持デバイスは、斜めのヒンジ接続に沿って、一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされた係合タブを備え、前記係合タブは、前記複数のパネルのうちの1つと実質的に対面関係になり、物品の凹部と係合するように、斜めのヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれることを特徴とする、パッケージ。
【請求項23】
物品キャリアと、凹部を有する少なくとも1つの物品との組み合わせを含んでなるパッケージであって、前記物品キャリアは、少なくとも1つの物品を取り囲む管状構造を形成する複数のパネルと、少なくとも1つの物品と係合して、前記管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止する物品保持デバイスと、を備え、
前記複数のパネルは、前記管状構造の複合壁を形成する一対の重なり合うパネルを含み、前記物品保持デバイスは、一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ接続によってヒンジ接続され、その自由端縁に沿って凹部を有する係合タブを備え、前記係合タブは、前記複数のパネルのうちの1つと実質的に対面関係になり、物品の凹部と係合するように、前記ヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれることを特徴とする、パッケージ。
【請求項24】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成するための複数のパネルと、少なくとも1つの物品と係合して、セットアップ物品キャリア内の前記管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するための物品保持デバイスと、を備え、
前記物品保持デバイスは、前記複数のパネルのうちの1つの端縁にある凹部に少なくとも部分的に配置された単一の係合タブを含み、前記係合タブは、凹部の斜縁に沿って複数のパネルのうちの1つにヒンジ付けされ、前記斜縁は、前記複数のパネルのうちの1つの隣接する側縁から離間していることを特徴とする、ブランク。
【請求項25】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルと、少なくとも1つの物品と係合して、セットアップ物品キャリア内の前記管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するための物品保持デバイスと、を備え、
前記物品保持デバイスは、斜めのヒンジ接続に沿って一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされた係合タブを備えていることを特徴とする、ブランク。
【請求項26】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルと、少なくとも1つの物品と係合して、セットアップ物品キャリア内の前記管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するための物品保持デバイスと、を備え、
前記物品保持デバイスは、一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされ、その自由端縁に沿って凹部を有する係合タブを備えていることを特徴とする、ブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品キャリアおよびそれを形成するためのブランクに関する。より具体的には、限定するものではないが、本発明は、物品の上端を固定するための係合装置を含む物品保持構造を有する巻き付けキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
梱包(packaging)の分野では、複数の物品を運ぶためのカートンまたは物品キャリアを提供することが知られている。カートンは当技術分野でよく知られており、消費者が消費のために一群の物品を輸送し、保管し、アクセスできるようにするのに有用である。コストと環境を考慮すると、そのようなカートンやキャリアはできる限り少ない材料で形成され、形成される材料の無駄ができる限り少なくなる必要がある。さらに考慮すべき点は、カートンの強度と、大きな重量の物品を保持および輸送するための適合性である。カートンの内容物がカートン内で安全に保たれていることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
カートン内に保持された物品は、輸送中にしっかりと保持され、保護されることが望ましい。
【0004】
本発明は、典型的には板紙などから形成されるカートンの分野における改良を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、少なくとも1つの物品を梱包するための物品キャリアを提供し、各物品は、凹部、突出部、または直立部を有し得る。物品キャリアは、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルを備える。物品キャリアは、少なくとも1つの物品と係合して、管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するための物品保持デバイスを備える。物品保持デバイスは、少なくとも1つの物品のうちの1つの凹部、突起、または直立部と係合し得る。物品保持デバイスは、複数のパネルのうちの1つの端縁の切欠きまたは凹部に少なくとも部分的に配置された単一の係合タブを備える。タブは、切欠きまたは凹部の斜めの縁(斜縁)に沿って複数のパネルのうちの1つにヒンジ付けされる。斜縁は、複数のパネルのうちの1つのパネルの隣接する側縁から間隔をあけて配置される。
【0006】
オプションで、複数のパネルのうちの1つはトップパネルである。
【0007】
オプションで、フラップは、キャリア内に受容された少なくとも1つの物品と位置合わせして配置される。
【0008】
オプションで、切欠きまたは凹部は、斜縁と、対向する斜縁と、斜縁間に延在する中間縁とによって画定される。
【0009】
オプションで、係合タブは第1の最大幅を備え、切欠きまたは凹部は第2の最大幅を備え、タブの第1の最大幅は、切欠きまたは凹部の第2の最大幅の半分より大きい。
【0010】
オプションで、タブは完全に切欠きまたは凹部内に配置される。
【0011】
オプションで、物品保持デバイスは、複数のパネルのうちの1つの端部に画定される、または、そこから打ち出される切欠きまたは凹部に配置され、打ち抜かれるパネルの設置面積(footprint)を増加させない。
【0012】
オプションで、タブは、複数のパネルのうちの1つのパネルの凹部縁を部分的に画定する。
【0013】
オプションで、タブは、ヒンジ付けされるパネルと実質的に対面関係になるように、複数のパネルのうちの1つへのヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる。
【0014】
オプションで、物品キャリアは、一緒に固定された2つのパネルから形成された複合壁を備えている、巻き付けタイプのものである。
【0015】
オプションで、複合壁は管状構造の底壁である。
【0016】
本発明の第2の態様は、少なくとも1つの物品を梱包するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルを備える。物品保持デバイスは、少なくとも1つの物品と係合して、管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するために設けられる。複数のパネルは、管状構造の複合壁を形成する一対の重なり合うパネルを含む。物品保持デバイスは、斜めのヒンジ接続に沿って、一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされた係合タブを備える。自由縁は、重なり合う一対のパネルのうちの1つと複数のパネルのうちの別の1つとの間のヒンジ付き縁に対向し得る。
【0017】
オプションで、斜めのヒンジ接続は、タブが機械アクセス開口部の周囲で折り畳まれるときにタブが機械アクセス開口部と干渉するのを防ぐために角度付けされている。
【0018】
オプションで、斜めのヒンジ接続は単一の斜めの折り線である。
【0019】
オプションで、物品キャリアは、一緒に固定された2つのパネルから形成された複合壁を備え、複合壁が管状構造の底壁である巻き付けタイプのものである。
【0020】
オプションで、タブは、ヒンジ付けされるパネルと実質的に対面関係になるように、一対の重なり合うパネルの一方へのヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる。
【0021】
本発明の第3の態様は、少なくとも1つの物品を梱包するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルと、少なくとも1つの物品と係合して管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するための物品保持デバイスとを備える。複数のパネルは、管状構造の複合壁を形成する一対の重なり合うパネルを含む。物品保持デバイスは、一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされ、その自由縁に沿って凹部を有する係合タブを備える。タブの自由縁は、タブと重なり合う一対のパネルのうちの一方との間のヒンジ付き縁に対向する。
【0022】
オプションで、凹部は、タブがその折り畳まれた位置に保持されるときに、機械アクセス開口部の少なくとも一部と位置合わせされるように、位置および大きさが決められる。
【0023】
オプションで、物品キャリアは、一緒に固定された2つのパネルから形成された複合壁を備え、複合壁が管状構造の底壁である巻き付けタイプのものである。
【0024】
オプションで、タブは、ヒンジ付けされるパネルと実質的に対面関係になるように、一対の重なり合うパネルの一方へのヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる。
【0025】
本発明の第4の態様は、物品キャリアと、凹部を有する少なくとも1つの物品との組み合わせを含むパッケージを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品を囲む管状構造を形成する複数のパネルと、少なくとも1つの物品の凹部と係合して管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れることを阻止する物品保持デバイスとを備える。物品保持デバイスは、複数のパネルのうちの1つの端縁に配置され、少なくとも部分的に切欠きを画定する単一の係合タブを備える。タブは、ヒンジ接続によって、切欠きの斜縁に沿って複数のパネルのうちの1つにヒンジ付けされる。斜縁は、複数のパネルのうちの1つのパネルの隣接する側縁から間隔をあけて配置される。タブは、複数のパネルのうちの1つと実質的に対面関係にあり、物品の凹部と係合するように、ヒンジ接続部の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる。
【0026】
本発明の第5の態様は、物品キャリアと、凹部を有する少なくとも1つの物品との組み合わせを含むパッケージを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品を取り囲む管状構造を形成する複数のパネルと、前記少なくとも1つの物品と係合して管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れることを阻止する物品保持デバイスとを備える。複数のパネルは、管状構造の複合壁を形成する一対の重なり合うパネルを含む。物品保持デバイスは、斜めのヒンジ接続に沿って、一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされた係合タブを備える。タブは、複数のパネルのうちの1つと実質的に対面関係にあり、物品の凹部と係合するように、斜めのヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる。
【0027】
本発明の第6の態様は、物品キャリアと、凹部を有する少なくとも1つの物品との組み合わせを含むパッケージを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品を取り囲む管状構造を形成する複数のパネルと、少なくとも1つの物品と係合して管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れることを阻止する物品保持デバイスとを備える。複数のパネルは、管状構造の複合壁を形成する一対の重なり合うパネルを含む。物品保持デバイスは、ヒンジ接続によって、重なり合う一対のパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされた係合タブを備える。係合タブは、その自由縁に沿って凹部を有する。タブは、複数のパネルのうちの1つと実質的に対面関係になり、物品の凹部と係合するように、ヒンジ接続部の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる。
【0028】
本発明の第7の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成するための複数のパネルと、少なくとも1つの物品と係合してセットアップ物品キャリアの管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するための物品保持デバイスとを備える。物品保持デバイスは、複数のパネルのうちの1つの端縁の凹部に少なくとも部分的に配置された単一の係合タブを備える。タブは、凹部の斜縁に沿って複数のパネルのうちの1つにヒンジ付けされる。
【0029】
斜縁は、複数のパネルのうちの1つのパネルの隣接する側縁から間隔をあけて配置される。
【0030】
本発明の第8の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルと、セットアップ物品キャリアにおいて管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するために少なくとも1つの物品と係合するための物品保持デバイスとを備える。物品保持デバイスは、斜めのヒンジ接続に沿って、一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされた係合タブを備える。
【0031】
本発明の第9の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの物品を取り囲むための管状構造を形成する複数のパネルと、セットアップ物品キャリアにおいて管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品が外れるのを阻止するために少なくとも1つの物品と係合するための物品保持デバイスとを備える。物品保持デバイスは、一対の重なり合うパネルのうちの一方の自由縁にヒンジ付けされ、その自由端縁に沿って凹部を有する係合タブを備える。
【0032】
本出願の範囲内で、前述の段落、特許請求の範囲、および/または以下の説明および図面に記載された様々な態様、実施形態、例、特徴、および代替案は、独立して若しくはそれらの任意の組み合わせで、考慮され若しくは考慮され得ることが想定または意図されている。
【0033】
一実施形態に関連して説明される特徴または要素は、特徴に互換性がない限り、すべての実施形態に適用可能である。一実施形態からの1つまたは複数の特徴または要素は、本明細書に開示される他の実施形態のいずれかに組み込むか、若しくは組み合わせることができ、前記一実施形態から抽出された特徴または要素は、他の実施形態の1つまたは複数の特徴または要素に加えて、若しくはその代わりに含まれ得る。
【0034】
本明細書に開示される実施形態の特徴、または特徴の組み合わせは、その実施形態の他の特徴から分離して抽出することができる。或いは、ある実施形態の特徴、または特徴の組み合わせが、その実施形態から省略され得る。
【図面の簡単な説明】
【0035】
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0036】
【
図1】第1の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図1B】
図1のブランクを上から見た平面図であり、そのトップパネルおよび底部パネルに対する物品の位置を示している。
【
図2】
図1のブランクから形成された物品キャリアの斜視図である。
【
図3】
図2の物品キャリアの斜視図であり、説明のために物品が取り外されているか省略されている。
【
図4】
図2の物品キャリアの斜視図であり、説明のために物品が取り外されているか省略されている。
【
図5】
図2のカートンの底面図であり、内部機構の位置が仮想線で示されている。
【
図6】第2の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
【
図7】
図6のブランクから形成された物品キャリアを下から見た斜視図である。
【
図8】
図7のカートンの底面図であり、内部機構の位置が仮想線で示されている。
【発明を実施するための形態】
【0037】
パッケージ、ブランク、および物品キャリアの特定の実施形態の詳細な説明が本明細書に開示される。開示された実施形態は、本発明の特定の態様を実施できる方法の単なる例であり、本発明を実施できるすべての方法の網羅的なリストを表すものではないことを理解されたい。本明細書で使用される「例示的な」という言葉は、図、見本、モデル、またはパターンとして機能する実施形態を指すために広範に使用される。実際、本明細書に記載されたパッケージ、ブランク、および物品キャリアは、さまざまな代替形態で具体化され得ることが理解されるであろう。本明細書で使用される「例示的な」という言葉は、図、見本、モデル、またはパターンとして機能する実施形態を指すために広範に使用される。実際、本明細書に記載されたパッケージ、ブランク、および物品キャリアは、さまざまな代替形態で具体化され得ることが理解されるであろう。本明細書に開示される特定の構造的および機能的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の根拠として、また当業者に本発明を様々に使用することを教示するための代表的な根拠として解釈されるべきである。
【0038】
図1を参照すると、
図2に示されるような飲料または食品の缶(以下、「物品B」という)などの一群の一次製品を収容および運搬するためのカートンまたはキャリア90を形成し得るブランク10の平面図が示されている。ブランク10を組み立てて、少なくとも1つの一次製品の容器またはパッケージを梱包するための二次パッケージが形成され得る。
図6には、一群の主要製品を収容して運搬するための、
図7に示されるようなカートンまたはキャリア190を形成するための代替ブランク110が示されている。
【0039】
本明細書で詳述される実施形態では、「カートン」および「キャリア」という用語は、本発明のさまざまな特徴を説明するという非限定的な目的で、一次製品容器Bなどの物品Bと係合して搬送するための容器90;190を指す。本発明の教示は、先細り(テーパー状)および/または円筒形であってもなくてもよい様々な製品容器Bに適用され得ることが企図されている。他の例示的な容器としては、ボトル(例えば、金属製、ガラス製、またはプラスチック製のボトル)、缶(例えば、アルミニウム缶)、Tin缶、カップ、ポット、パウチ、パケットなどが挙げられる。
【0040】
ブランク10;110は、適切な基材(substrate)のシートから形成される。本明細書で使用される「適切な基材」という用語には、板紙、段ボール、ボール紙、プラスチック、それらの組み合わせなどのあらゆる種類の折り畳み可能なシート材料が含まれることを理解されたい。例えば、以下で、より詳細に説明するキャリア構造を提供するために、適切な場合には、1つまたは他の数のブランクが使用され得ることを認識されたい。
【0041】
本明細書に記載の梱包構造またはカートン90;190は、板紙などのシート材料から形成され、その強度を高めるための材料で作られたり、そのような材料でコーティングされ得る。このようなシート材料の一例は、WestRock Company製の耐引裂き性NATRALOCK(登録商標)板紙である。パッケージの耐引裂性を向上させるために、引裂き抵抗性材料を複数の層で設けられ得ることに留意されたい。一般に、シート材料の一方の表面は、他方の表面とは異なる特性を有し得る。例えば、完成したパッケージの外側に面するシート材料の表面は特に平滑であり、良好な印刷適性を提供するためにクレイコーティング(clay coating)または他の表面処理などのコーティングを有し得る。一方、内側に面するシート材料の表面には、コーティング、層、処理が施されるか、或いは、引裂き抵抗、良好な接着性、ヒートシール性、または他の所望の機能特性のうちの1つ以上などの特性を提供するように別の方法で調製される。
【0042】
図示された実施形態では、ブランク10;110は、例示的な物品Bの例示的な配置を梱包するためのカートンまたはキャリア90;190を形成するように構成される。
図1に示される実施形態では、2個の物品Bが1列で、物品Bが200gスチール缶であり、配置は、2行(m=1)と2列(n=2)とを有するm×nの行列または配列である。
図6に示される実施形態では、3個の物品Bが1列で、物品Bが200gスチール缶であり、配置は、2行(m=1)と3列(n=3)とを有するm×nの行列または配列である。或いは、ブランク10;110は、物品Bの他のタイプ、数およびサイズを梱包するための、および/または物品Bを梱包するためのキャリアを形成するように構成され、例えば、これに限定されないが、完全に密閉されたカートンまたはバスケットキャリアなどの異なる配置または構成で、物品Bはボトルまたは缶であり得る。
【0043】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による巻き付けタイプの物品キャリア90(
図2を参照)を形成するためのブランク10が示されている。ブランク10は、管状構造を形成するための複数のメインパネル12、14、16、18、20を含む。複数のメインパネル12、14、16、18、20は、第1のベースパネル12、第1のサイドパネル14、トップパネル16、第2のサイドパネル18、および第2のベースパネル20を備える。
図12、
図14、
図16、
図18、
図20は、対応する折り線13、15、17、19によって次々にヒンジ連結された直線状に配列され得る。
【0044】
ブランク10は、
図2、
図3、および
図4に示されるように、折り畳まれてパッケージ90を形成し得る。第1および第2のベースパネル12、20は、重なり合う関係で互いに係合して、カートン90の複合ベース壁12/20を形成し得る。ブランク10は、第2のベースパネル20を第1のベースパネル12に固定するための相補的ロック機構を備え得る。第1のベースパネル12は、相補的ロック機構の少なくとも1つの第1の部分Fを備え得る。第2のベースパネル20は、相補的ロック機構の少なくとも1つの第2の部分Mを備え得る。図示された実施形態では、第1のベースパネル12は、第1のベースパネル20に開口(aperture)を画定する雌タブFを備えている。第2のベースパネル20は雄タブMを備えている。雌タブFは、第1のベースパネル12の外に変位して開口を形成し、その中に受容されたときに雄タブMを圧迫するように配置されている。いくつかの実施形態では、相補的ロック機構M/Fが省略され、第1および第2のベースパネル12、20は、限定されないが、接着剤またはステープルなどの他の手段によって互いに固定され得る。
【0045】
オプションで、第1および第2のベースパネル12、20は、少なくとも1つの第1の開口A1(本明細書では「機械アクセス開口部」とも呼ばれる)を備え得る。図示された実施形態では、第1および第2のベースパネル12、20のそれぞれは、2つの第1の開口A1を備えている。第1の開口A1は、カートン90の構築を容易にするために使用され得る。梱包機械のコンポーネントは、第1の開口A1と係合して、複数のパネル12、14、16、18、20を物品B群の周囲に締め付けることを可能にし得る。第1の開口A1はまた、第1および第2のベースパネル12、20の互いに対する位置合わせを容易にするために、或いは、相補的ロック機構の第1の部分Fを相補的ロック機構の第2の部分Mと位置合わせするために使用され得る。
【0046】
図示および説明した相補的なロック機構は完全にオプションである。
【0047】
ブランク10は、物品Bの上端と係合するための少なくとも1つの第1の物品保持デバイスまたは上部物品係合構造を備えている。
図1に示されるブランク10は、2つの上部物品係合構造を備えている。第1の物品保持デバイスは、複数のメインパネル12、14、16、18、20によって形成された管状構造内に最端の物品Bを固定する。
【0048】
上部物品係合構造のそれぞれは、トップパネル16にヒンジ接続されたタブまたはフラップ70を備えている。第1の上部物品係合構造は、トップパネル16にヒンジ接続されたフラップ70を備えている。第1の上部物品係合構造は、トップパネル16の第1の端部に近接して配置される。第2の上部物品係合構造は、トップパネル16にヒンジ接続されたフラップ70を備えている。第2の上部物品係合構造は、トップパネル16の第2の端部に近接して配置される。
【0049】
第1の上部物品係合構造のフラップ70は、トップパネル16の第1の周縁端領域から打ち出される。フラップ70の自由縁部は、ブランク10の第1の外縁と同一直線上にあり得る。
【0050】
第2の上部物品係合構造のフラップ70は、トップパネル16の第2の周縁端領域から打ち出される。フラップ70の自由縁部は、ブランク10の第2の外縁と同一直線上にあり得る。
【0051】
上部物品係合構造のフラップ70は、トップパネル16の設置面積(footprint)を超えて延在しない。上部物品係合構造のフラップ70は、トップパネル16の設置面積内に完全に含まれる。
【0052】
切欠きまたは凹部Cがトップパネル16の第1の端部に設けられ、第1の上部物品係合構造のフラップ70は、切欠きCによって画定される係合縁E1を備えている。第1の上部物品係合構造のフラップ70は、切欠きCの一部を画定すると考えられ、トップパネル16の平面から折り畳むと、切欠きCのサイズが増大する。
【0053】
切欠きCは、トップパネル16内にのみ画定されており、第1および第2のサイドパネル14、18内には延在していない。
【0054】
第1の上部物品係合構造のフラップ70は、トップパネル16を第2のサイドパネル18にヒンジ接続する折り線17に対して斜めに配向された折り線71の形態のヒンジ接続によってトップパネル16にヒンジ接続される。
【0055】
切欠きまたは凹部Cがトップパネル16の第2の端部に設けられ、第2の上部物品係合構造のフラップ70は、切欠きCによって画定される係合縁E1を備えている。第2の上部物品係合構造のフラップ70は、切欠きCの一部を画定すると考えられ、上面パネル16の平面から折り畳むと、切欠きCのサイズが増大する。切欠きCは、上面パネルにのみ画定され、第1および第2のサイドパネル14、18内には延在していない。
【0056】
第2の上部物品係合構造のフラップ70は、トップパネル16を第2のサイドパネル18にヒンジ接続する折り線17に対して斜めに配向された折り線71の形態のヒンジ接続によってトップパネル16にヒンジ接続される。
【0057】
第2の上部物品係合構造のフラップ70とトップパネル16との間のヒンジ接続は、第1の上部物品係合構造のフラップ70とトップパネル16との間のヒンジ接続に対して発散方向に向けられている。
【0058】
切り込みは、折り線71のそれぞれの第1または内側の端部からそれぞれの切欠きCまで延在している。
【0059】
ブランク10は、物品Bの下端部または対向端部と係合するための少なくとも1つの第2の物品保持デバイスまたは下部物品係合構造を備えている。
図1に示されるブランク10は、2つの下部物品係合構造を備えている。第1の物品保持デバイスは、複数のメインパネル12、14、16、18、20によって形成された管状構造内に最端の物品Bを固定する。
【0060】
下部物品係合構造のそれぞれは、第1のベースパネル12にヒンジ接続されたタブまたはフラップ60を備えている。第1のベースパネル12は、セットアップキャリア90内の第2のベースパネル20の内部に配置される。第1の下部物品係合構造は、第1のベースパネル12にヒンジ接続されたフラップ60を備えている。第2の下部物品係合構造は、第1のベースパネル12にヒンジ接続されたフラップ60を備えている。第1および第2の下部物品係合構造は、第1のベースパネル12を横方向に二分する概念的な中心線の反対側に配置される。
【0061】
第1および第2の下部物品係合構造のフラップ60は、折り線61の形態のヒンジ接続によって第1のベースパネル12の側縁(本明細書では「自由縁」とも呼ばれる)にヒンジ接続されている。第1のベースパネル12の側縁は、第1のベースパネル12と第1のサイドパネル14との間のヒンジ接続によって画定されるヒンジ縁部に対向する。第1の下部物品係合構造のフラップ60を第1のベースパネル12にヒンジ接続する折り線61は、第2の下部物品係合構造のフラップ60を第1のベースパネル12にヒンジ接続する折り線61に対して非直線的に配向されている。
【0062】
第1の下部物品係合構造のフラップ60を第1のベースパネル12にヒンジ接続する折り線61は、第2の下部物品係合構造のフラップ60を第1のベースパネル12にヒンジ接続する折り線61に対して非直線的に配向されている。
【0063】
第1の下部物品係合構造のフラップ60を第1のベースパネル12にヒンジ接続する折り線61は、第2の下部物品係合構造のフラップ60を第1のベースパネル12にヒンジ接続する折り線61に対して斜めに配向されてもよい。
【0064】
第1の下部物品係合構造のフラップ60を第1のベースパネル12にヒンジ接続する折り線61と、第2の下部物品係合構造のフラップ60を第1のベースパネル12にヒンジ接続する折り線61とは、それぞれ、第1のベースパネル12を第1のサイドパネル14にヒンジ接続する折り線13に対して斜めに配向されるように配置されている。
【0065】
第2のベースパネル20は、少なくとも一部分(図示された実施形態では中央部分)が第1のサイドパネル14と第2のサイドパネル18との間に延在するような寸法である。図示された実施形態は、相補的ロック機構の第2の部分Mがそこから打ち抜かれ、または内部に形成される中間舌部分(medial tongue portion)を備えている。舌部分の対向する縁は、それぞれの凹部Rによって画定される。凹部Rは、第2のベースパネル20が第1のベースパネル12の第1の開口A1を妨げないように構成および配置される。
【0066】
第1および第2の下部物品係合構造のフラップ60は、折り畳まれた状態でフラップ60が第1のベースパネル12の第1の開口A1を妨げないように配置され、折り畳まれた位置は、
図1Bに仮想線(点線)60´で示されている。
【0067】
第1および第2の上部物品係合構造のフラップ70の折り畳まれた位置は、
図1Bに仮想点/破線70´によって示されている。物品Bの位置は、
図1Bに仮想(点)線B´で示されるように、トップパネル16に対して示されている。係合縁E1は、物品Bの直立壁または他の適切な部分の内面と係合可能であるように配置されている。物品Bの上端および下端は、タブ60、70が係合可能な、凹部、リム、環状隆起(annular ridge)、または他の特徴を備えている。
【0068】
図2に示されるカートン90の構造に戻ると、カートン90は、その構造を完成させるために回転または反転する必要がないように、直線機械での一連の連続した折り畳み操作によって形成され得る。折り畳みプロセスは、以下に説明するプロセスに限定されず、特定の製造要件にしたがって変更され得る。
【0069】
物品B群が組み立てられ、
図2に示される実施形態では、2つの物品Bが1×2の配列に配置されている。ブランク10のトップパネル16は、カートン90のトップ壁16を提供するように物品B群上に配置される。
【0070】
上部物品係合構造のフラップ70は、トップパネル16と向かい合う関係(対面関係)に折り畳まれている。
【0071】
フラップ70は、静的ガイドなどの受動装置または折り畳みホイールなどの能動装置などの梱包機械(packaging machine)の一部によって、或いは、能動装置および受動装置の組み合わせによって折り畳まれ得る。
【0072】
一例では、ブランク10は、第1の上部物品係合構造のフラップ70が第2の上部物品係合構造のフラップ70を導く(下流にある)ように、コンベヤに対して横方向に配向される。
【0073】
先行フラップ70は、ブランク10に対するフラップ70の動きを遅らせてフラップ70の折り畳みをもたらす静的ガイドによって折り畳まれ得る。
【0074】
後続(上流)フラップ70は、ブランク10に対するフラップ70の動きを加速してフラップ70の折り畳みをもたらす能動装置によって折り畳まれ得る。
【0075】
物品係合構造のフラップ70がトップパネル16と対面関係に折り畳まれると、ブランク10は物品Bの上端上に配置されるように物品B群に対して移動される。
【0076】
フラップ70は、物品Bの上端Tの凹部または空隙に受容され得る。
【0077】
フラップ70は、当接面Wをもたらす物品Bの一部に当接するように配置され得るし、物品キャリア90に対する物品Bの移動を阻止するために当接面Wに近接して配置され得る。
【0078】
第1および第2のサイドパネル14、18は、トップパネル16に対して、物品B群の対向面の周りにそれぞれ折り線15、17の周りで折り畳まれ、物品B群の対向面の周囲に配置される。第1および第2のサイドパネル14、18は、カートン90の第1および第2の側壁14、18をそれぞれ形成する。
【0079】
下部物品係合構造のフラップ60は、それぞれの折り線61の周りで第1のベースパネル12に対して折り畳まれて、第1のベースパネル12の内面と対面関係になる。
【0080】
第1のベースパネル12は、物品B群のベースLに隣接して配置されるように折り線13を中心に折り曲げられる。
【0081】
フラップ60は、物品Bの下端Lの凹部または空隙に受容され得る(
図3および
図5を参照)。
【0082】
フラップ60は、当接面Wをもたらす物品Bの一部に当接するように配置され得るし、物品キャリア90に対する物品Bの移動を阻止するために当接面Wに近接して配置され得る。
【0083】
次に、第2のベースパネル20は、第1のベースパネル12と少なくとも部分的に重なる関係となるように、折り線19の周りで折り畳まれる。
【0084】
第1および第2のベースパネル12、20は互いに固定される。雄タブMは、第2のベースパネル20の平面から内側に変位される。そうすることで、雌タブFは内側に変位され、第1のベースパネル12に対応する開口部が形成される。雄タブMは、第1および第2のベースパネル12、20を一緒にロックするように開口部に受容される。このようにして、物品B群の周囲に管状構造が形成される。
【0085】
【0086】
フラップ70は、物品Bのリム、チャイム、直立壁W、または他の突起と係合する。物品Bが缶である場合、缶の上壁Tは皿穴(countersunk)であって、物品Bの側壁または端部継ぎ目の上端の下に配置され得る。缶の上壁Tは、缶チャイムまたは端部継ぎ目によって側壁に接続されている。
【0087】
フラップ70は、リムWにおける内面または当接面に係合する。フラップ70は、
図4に示されるように、物品Bの皿穴トップ壁Tによってもたらされる凹部または空隙内に配置され得る。
【0088】
フラップ70は、キャリア90が搬送されるときに物品Bと係合したままであり、物品B群に対してトップパネル16が上方に変位すると、キャリア基材の固有の弾性または弾力性により、フラップ70が開くことがある。
【0089】
フラップ60は、物品Bのリム、チャイム、直立壁W、または他の突起と係合する。物品Bが缶である場合、缶の底壁Lは皿穴であって、物品Bの側壁または端部継ぎ目の下端の上に配置され得る。缶の底壁Lは、缶チャイム(chime)または端部継ぎ目によって側壁に接続される。
【0090】
フラップ60は、リムWの内面または当接面に係合する。フラップ60は、
図3および
図5に示されるように、物品Bの皿穴の下壁Lによって提供される凹部または空隙内に配置され得る。
【0091】
キャリア90が搬送されるとき、フラップ60は物品Bと係合したままであるが、フラップ60は、物品B群に対して複合ベースパネル12/20が上方に変位すると、キャリア基材の固有の弾性または弾力性により開くことがある。
【0092】
図5は、物品B、第1の開口A1、および凹部Rの壁に対するフラップ60の位置を示す。タブ60は、第2のベースパネル20の側縁の凹部Rに対する第1のベースパネル12の第1の開口A1の移動を可能にするように構成される。これにより、第1のベースパネル12を第2のベースパネル20に対して移動させて互いに対して位置合わせすることができ、また、ロック機構の第1および第2の部分F、Mを互いに対して位置合わせすることができる。
【0093】
ロック機構F/Mは、第1のベースパネル12の第1の開口A1と第2のベースパネル20の凹部Rとの間に配置されている。
【0094】
ロック機構F/Mは、キャリア90内の空隙と垂直に位置合わせして配置されるように配置され、空隙は、物品Bの側壁とキャリア90の第1のサイドパネル14との間に位置する。
【0095】
下部物品係合構造のフラップ60は、第1のベースパネル12の第1の開口A1と第2のベースパネル20の凹部Rとの間に実質的にまたはほぼ間に配置される。
【0096】
ロック機構F/Mは、下部物品係合構造の第1のフラップ60と下部物品係合構造の第2のフラップ60との間に実質的にまたはほぼ間に配置される。
【0097】
上部物品係合構造のフラップ70および下部物品係合構造のフラップ60は、一対の物品Bが互いに近づくことを促し、相互の衝撃を防止または抑制するために、一対の物品Bを接触または近接させてもよい。
【0098】
ここで
図6および
図7を参照すると、本開示の追加の実施形態が示されている。図示された第2の実施形態では、これらの特徴が第2の実施形態に属することを示すために接頭辞「100」が追加されているものの、可能な限り同様の番号が同様の部品を示すために使用される。追加の実施形態は、第1の実施形態と多くの共通の特徴を共有するため、
図1から
図5に示される実施形態との相違点のみを詳細に説明する。
【0099】
図6は、管状構造を形成するための複数のメインパネル112、114、116、118、120を備えるブランク110を示す。複数のメインパネル112、114、116、118、120は、第1のベースパネル112、第1のサイドパネル114、トップパネル116、第2のサイドパネル118、および、第2のベースパネル120を備えている。複数のパネル112、114、116、118、120は、対応する折り線113、115、117、119によって次々にヒンジ接続された直線状に配列され得る。
【0100】
ブランク110は、
図2、
図3、および
図4に示されるように、折り畳まれてパッケージ190を形成し得る。第1および第2のベースパネル112、120は、重なり合う関係で互いに係合して、カートン190の複合ベース壁112/120を形成し得る。
【0101】
ブランク110は、直線状の列に配置された3つの物品Bを収容するように構成されている。
【0102】
第1のベースパネル112は、一対の雌タブFを備えている。第2のベースパネル120は、一対の雄タブMを備えている。第2のベースパネル120は、それぞれ、一対の凹部Rによって少なくとも部分的に画定される一対の舌部分を備えている。雄タブMが舌部分のそれぞれから打ち出されるか、それぞれの舌部分の中に形成される。
【0103】
第1および第2のベースパネル112、120はそれぞれ、第2のベースパネル120に対する第1のベースパネル112の位置合わせのための3つのハンドリング開口A1を備えている。
【0104】
トップパネル116は、その両端に上部物品係合構造を備えている。図示された実施形態では、それぞれの上部物品係合構造はフラップ170を備えている。フラップ170は自由縁を備え、その一部が係合縁E1を提供する。係合縁E1は、円弧状であっても曲線状であってもよい。フラップ170の自由縁は直線部分を含み得る。直線部分は、ブランク110の側縁と実質的に平行であってもよく、ブランク110の側縁に対してオフセット(インセット)されていてもよい。フラップ170の縁部を差し込むことにより、セットアップキャリア190内のフラップ170と第2のサイドパネル118との間にギャップまたはスペースを提供し、その間に物品Bの一部を収容し得る。フラップ170は、折り線171の形態のヒンジ接続によってトップパネル116にヒンジ接続されている。
【0105】
折り線171は、トップパネル116と第2のサイドパネル118との間のヒンジ接続に対して斜めに配向され得る。
【0106】
それぞれの折り線171は折り線117に対して角度を規定し、その角度は約45°であり得る(
図1の実施形態では、それぞれの折り線71は折り線17に対して約20°の角度が規定されている)。他の実施形態では、0°から90°の範囲の他の角度が使用されてもよく、その角度は0°より大きく90°より小さくてもよい。
【0107】
折り線171は、トップパネル116と第2のサイドパネル118との間のヒンジ接続に対して発散方向に向けられ得る。
【0108】
折り線171は、互いに対して発散する方向を向いていてもよい。
【0109】
第1のベースパネル112は、互いにより大きな距離だけ離間されているものの、構造上は前の実施形態の下部物品係合構造と実質的に同様である一対の第1の下部物品係合構造を備えている。
【0110】
第1のベースパネル112は、第2の下部物品係合構造を備えている。第2の下部物品係合構造は、第1のベースパネル112の側縁にヒンジ接続されたフラップ162を備え、前記側縁は、折り線113によって画定されるヒンジ式の縁部に対向する。
【0111】
フラップ162は、一対の第1の下部物品係合構造のフラップ160の間にほぼ配置される。
【0112】
フラップ162は、一対の第2の係合縁E3を備え、それぞれの第2の係合縁E3は、第1の下部物品係合構造のそれぞれのフラップ160のうちの1つの第1の係合縁E2に対向する。
【0113】
フラップ162は、第2の折り線163の形態のヒンジ接続によって第1のベースパネル112の側縁にヒンジ接続されている。
【0114】
第2の折り線163は、第1のベースパネル112と第1のサイドパネル114との間の折り線113と実質的に平行であってもよい。
【0115】
フラップ162は、第2の折り線163によって画定されるヒンジ縁に対向する自由縁から形成された第2の凹部R1を備え得る。
【0116】
オプションで、第2のベースパネル120は少なくとも1つの第2の開口A2を備え、図示された実施形態は2つの第2の開口A2を備えている。
【0117】
第2の開口A2は、第1のベースパネル112、特にそこを通るフラップ160の露出を避けるような形状である。第2の開口A2は、それぞれの第1のまたはハンドリング開口A1を部分的に取り囲むような形状である。第2の開口A2は、第2の開口A2と隣接するハンドリング開口A1との間の引裂きの伝播を防止または抑制するために、ハンドリング開口A1から間隔を置いて配置される。
【0118】
本開示は、少なくとも1つの物品Bを梱包するための物品キャリア90;190を提供する。物品キャリア90;190は、少なくとも1つの物品Bを取り囲むための管状構造を形成する、複数のパネル12、14、16、18、20;112、114、116、118、120と、前記少なくとも1つの物品Bと係合して、管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品Bが外れたり、意図せず飛び出たりするのを防止または阻止するための物品保持デバイスとを含む。物品保持デバイスは、複数のパネル12、14、16、18、20;112、114、116、118、120の1つにヒンジ接続された単一のフラップまたはタブ60、70を備え、複数のパネル12、14、16、18、20;112、114、116、118、120のうちの1つはトップパネル16であり得る。フラップ60、70;160、170は、少なくとも1つの物品Bと位置合わせして配置される。
【0119】
係合タブ70;170は、カートンパネル16;116の端縁の凹部C内に少なくとも部分的に配置される。タブ60、70;160、170は、ヒンジ付けされるパネル12、16;112、116の斜縁P1に沿ってヒンジ付けされる。タブ70;170は、凹部Cの斜縁P1に沿ってヒンジ付けされている。斜縁P1は、カートンパネル16;116の隣接する側縁17、117から離間している。
【0120】
凹部Cは、斜縁P1、対向する斜縁P2、および斜縁P1、P2間に延在する中間縁P3によって画定され得る。
【0121】
係合タブ70;170は最大幅W2を有する。凹部Cは最大幅W1を有する。タブ70;170の最大幅W2は、凹部Cの最大幅W1の半分より大きくてよい。
【0122】
タブ70;170は、完全に凹部C内に配置され得る。
【0123】
本開示は、少なくとも1つの物品Bを梱包するための物品キャリア90;190も提供する。物品キャリア90;190は、少なくとも1つの物品Bを取り囲むための管状構造を形成する複数のパネル12、14、16、18、20;112、114、116、118、120と、前記少なくとも1つの物品Bと係合して、管状構造における対向する開口端部の少なくとも1つから物品Bが外れたり、意図せず飛び出たりするのを防止または阻止するための物品保持デバイスとを備えている。複数のパネル12、14、16、18、20;112、114、116、118、120は、管状構造の複合壁12/20;112/120を形成する一対の重なり合うパネル12、20;112、120を含む。物品保持デバイスは、折り線の形態の斜めのヒンジ接続61;161に沿って、一対の重なり合うパネル12、20;112、120の一方の自由縁にヒンジ接続された係合タブ60;160を備えている。
【0124】
斜めの折り線61;161は、タブ60;160が斜めの折り線61;161の周りで折り畳まれたときにタブ60;160が機械アクセス開口A1と干渉するのを防ぐために角度付けされ得る。
【0125】
ヒンジ接続61;161は、単一の斜めの折り線であり得る。
【0126】
本開示は、少なくとも1つの物品Bを梱包するための物品キャリア90;190も提供する。物品キャリア90;190は、少なくとも1つの物品Bを取り囲むための管状構造を形成する複数のパネル12、14、16、18、20;112、114、116、118、120と、前記少なくとも1つの物品Bと係合して、管状構造の対向する開口端部の少なくとも1つから物品Bが外れたり、意図せず飛び出たりするのを防止または阻止するための物品保持デバイスとを備えている。複数のパネル12、14、16、18、20;112、114、116、118、120は、管状構造の複合壁12/20;112/120を形成する一対の重なり合うパネル12、20;112、120を含む。物品保持デバイスは、一対の重なり合うパネル12、20;112、120のうちの一方の自由縁にヒンジ付けされ、その自由端縁に沿って凹部R1を有する係合タブ162を備えている。
【0127】
凹部R1は、タブ162が折り畳まれた位置にあるときに、機械アクセス開口A1の少なくとも一部と位置合わせするような位置および大きさに設定され得る。
【0128】
物品保持デバイスは、複数のパネル12、14、16、18、20;112、114、116、118、120のうちの1つの端部に画定された、またはそこから打ち出された凹部C内に配置され得る。このようにして、保持装置は、トップパネル16;116またはブランク10;110の設置面積を増加させない。
【0129】
トップパネル16;116は、物品保持デバイスがヒンジ接続される少なくとも1つの凹んだ縁部(凹部縁)を備えている。
【0130】
いくつかの実施形態では、フラップ70;170は、トップパネル16;116の少なくとも1つの凹部縁を部分的に画定する。すなわち、フラップ70;170は、折り畳まれていない状態では、凹んだ端縁を満たさない、または完成しない。
【0131】
フラップ60、70;160、170は、ヒンジ付けされているパネル12、16;112、116と実質的に対面関係となるように、カートンパネル12、16;112、116へのヒンジ接続の周りで90度を超えて内側に折り畳まれる。
【0132】
物品キャリア90;190は、互いに固定された2つのパネル12、20;112、120から形成された複合壁12/20;112/120を備える、巻き付けタイプであり得る。複合壁12/20;112/120は、管状構造の底壁であり得る。
【0133】
本発明の範囲内で様々な変更を加えることができることが理解されよう。例えば、パネルおよび開口部のサイズおよび形状は、異なるサイズまたは形状の物品に適応するように調整され得る。図示された実施形態は、巻き付けスタイルの物品キャリアを形成するためのカートンまたはブランクを示しているが、他の実施形態では、物品キャリアは代替の形式またはスタイルを採用することができ、本開示の1つまたは複数の特徴を採用することができる。
【0134】
本明細書で使用される場合、「トップ」、「底部、「ベース」、「前」、「後」、「端部」、「側面」、「内側」、「外側」、「上側」および「下側」は、必ずしもそれぞれのパネルをそのような向きに限定するものではなく、単にこれらのパネルを互いに区別するために役立つものであり得る。
【0135】
本明細書で使用される場合、「ヒンジ接続」および「折り線」という用語は、ブランクのヒンジ特徴を画定し、ブランクの部分を互いに折り畳むのを容易にし、または、ブランクの最適なパネル折り曲げ位置を示すあらゆる種類の線を指す。「ヒンジ接続」への言及は、必ずしも1つの折り線のみを指すものと解釈されるべきではなく、実際、ヒンジ接続は2つ以上の折り線から形成され、2つ以上の折り線のそれぞれは、形状が直線/直線または曲線/曲線のいずれかであり得る。直線状の折り線がヒンジ接続を形成する場合、それらは互いに平行に配置され、互いに対してわずかに角度を付けて配置され得る。曲線の折り線がヒンジ接続を形成する場合、曲線の折り線が互いに交差して、曲線の折り線で囲まれた領域内に成形パネルを画定し得る。このようなヒンジ接続の典型的な例は、間に楕円形のパネルを画定するように、2点で交差する一対のアーチ形または円弧形の折り線を備え得る。ヒンジ接続は、1つまたは複数の直線折り線および1つまたは複数の曲線折り線から形成され得る。このようなヒンジ接続の典型的な例は、間に半月形のパネルを画定するように2点で交差する直線折り線とアーチ形または円弧形の折り線との組み合わせを含み得る。
【0136】
本明細書で使用される場合、「折り線」という用語は、切り込み線、エンボス線、デボス線、ミシン目線、短いスリット線、ハーフカット線、単一の折り線、ハーフカット、中断されたカットライン、整列したスリットのライン、スコアのライン、および前述したオプションの任意の組み合わせのいずれかを指す。
【0137】
ヒンジ接続および折り線はそれぞれ、ミシン目、ミシン目の線、短いスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、カットライン、中断されたカットライン、スリット、スコア、それらの任意の組み合わせなどを含むブランクの基材に形成される要素を含み得ることを理解されたい。要素は、必要な機能を提供するように寸法設定および配置され得る。例えば、折り線および/または切断線を画定するために、ミシン目線の寸法が決定され、弱さの程度が設計され得る。ミシン目線は、折り畳みを容易にしかつ破損しにくくするように、より多くの労力で折り畳みを容易にしかつ破損を容易にするように、または少ない労力で破損を容易にするように設計され得る。
【0138】
本明細書で使用される「一致する」という表現は、2つの重なり合うパネルのうちの第1のパネルに形成された開口部と、2つの重なり合うパネルの第2のパネルに形成された第2の開口部など、組み立てられたカートン内の2つ以上の要素の位置合わせを指す。互いに位置合わせされたこれらの要素は、重なり合うパネルの厚さの方向に互いに位置合わせされ得る。例えば、第1のパネルの開口が、第1のパネルと重なって配置された第2のパネルの第2の開口と「一致している」場合、開口の縁部は、第2の開口の縁部の少なくとも一部に沿って延在し、第1および第2のパネルの厚さの方向に第2の開口と位置合わせされ得る。
【符号の説明】
【0139】
10、110 ブランク
12、112 第1のベースパネル
14、114 第1のサイドパネル、第1の側壁
16、116 トップパネル
18、118 第2のサイドパネル、第2の側壁
20、120 第2のベースパネル
13、15、17、19、71、163 折り線
60、70、160、162、170 フラップ、タブ
60´ 仮想線
61、161 ヒンジ接続
90、190 カートン、キャリア
A1 第1の開口、ハンドリング開口
A2 第2の開口
B 物品
C 切欠きまたは凹部
E1、E3 係合縁
F 雌タブ
M 雄タブ
L ベース
P1、P2 斜縁
R 凹部
W 当接面、直立壁
【国際調査報告】