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特表2024-510654中継処理方法及び装置、端末並びに可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-08
(54)【発明の名称】中継処理方法及び装置、端末並びに可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/30 20090101AFI20240301BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20240301BHJP
   H04W 76/14 20180101ALI20240301BHJP
【FI】
H04W36/30
H04W88/04
H04W76/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557408
(86)(22)【出願日】2022-03-24
(85)【翻訳文提出日】2023-09-19
(86)【国際出願番号】 CN2022082730
(87)【国際公開番号】W WO2022206543
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110349425.3
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(72)【発明者】
【氏名】梁 敬
(72)【発明者】
【氏名】鄭 倩
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE25
5K067LL11
(57)【要約】
本出願は、中継処理方法及び装置、端末並びに可読記憶媒体を開示し、通信の技術分野に属する。該方法は、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するステップを含み、第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることである。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するステップを含み、
前記第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、
前記ターゲットコンテンツは、前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、前記第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び前記第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む、中継処理方法。
【請求項2】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果と前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立しており、サービスデータ伝送が存在しない場合に、
前記第1端末が前記中継選択又は前記中継再選択への評価を停止するステップと、
前記第1端末が、前記中継端末の送信パケットを受信するステップであって、前記パケットは、第1端末による前記サイドリンクデータに対応する基準信号の測定のためのものであるステップと、のうちの1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
データ伝送がある場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
データ伝送がある場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果と前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
データ伝送がない場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
のうちの少なく1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
発見メッセージを伝送する方式は、
前記第1端末と前記中継端末との間で発見メッセージを周期的に伝送する方式と、
データがない場合にのみ、前記発見メッセージを伝送する方式と、
のうちの1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するステップは、
前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がある場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記発見メッセージを伝送する方式は、
前記第1端末と前記中継端末との間で前記発見メッセージを周期的に伝送する方式と、
前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、前記発見メッセージを伝送する方式と、
のうちの1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がある場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がない場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記発見メッセージを受信した場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
前記発見メッセージを受信していない場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記発見メッセージに対応する基準信号と前記データに対応する基準信号を受信していない場合に、前記第1端末が前記中継選択又は前記中継再選択への評価を停止するステップ
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1指示情報は、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、又は前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガすることと、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、又は前記第2測定結果と前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
のうちの1つを指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第1指示情報は、
ソースIDと宛先IDのペア、宛先ID、ユニキャストリンクID、端末、サービスタイプ、及びグループキャストにおけるグループID
のうちの少なくとも1つと対応関係がある、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第2指示情報は、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、又は前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、前記第1測定結果と前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
のうちの1つを指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1測定結果が前記第1所定閾値以上であり、前記第2測定結果が前記第2所定閾値未満である場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第1所定閾値未満であり、前記第2測定結果が前記第2所定閾値以上である場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第1所定閾値以上であり、前記第2測定結果が前記第2所定閾値以上である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1測定結果が前記第2測定結果以上である場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第2測定結果未満である場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第2測定結果以下である場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第2測定結果より大きい場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
のうちの少なく1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果のうちの少なくとも1つが第3所定閾値以上である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果と前記第2測定結果の両方が第4所定閾値以上である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果のうちの少なくとも1つが第5所定閾値以下である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果と前記第2測定結果の両方が第6所定閾値以下である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
第1端末に応用される中継処理装置であって、
ターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するための実行モジュールを備え、
前記第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、
前記ターゲットコンテンツは、前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、前記第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び前記第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む、中継処理装置。
【請求項19】
前記実行モジュールは、
前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第1トリガユニットと、
前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、前記第1測定結果と前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第2トリガユニットと、
のうちの1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立しており、サービスデータ伝送が存在しない場合に、
前記中継選択又は前記中継再選択への評価を停止するための第1停止モジュールと、
前記中継端末の送信パケットを受信するための受信モジュールであって、前記パケットは、第1端末による前記サイドリンクデータに対応する基準信号の測定のためのものである受信モジュールと、
のうちの1つを含む、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記実行モジュールは、
データ伝送がある場合に、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第3トリガユニットと、
データ伝送がある場合に、前記第1測定結果と前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第4トリガユニット、
データ伝送がない場合に、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第5トリガユニットと、
のうちの少なく1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
発見メッセージを伝送する方式は、
前記第1端末と前記中継端末との間で発見メッセージを周期的に伝送する方式と、
データがない場合にのみ、前記発見メッセージを伝送する方式と、
のうちの1つを含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記実行モジュールは、
前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がある場合に、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第6トリガユニットと、
前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第7トリガユニットと、
を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記発見メッセージを伝送する方式は、
前記第1端末と前記中継端末との間で前記発見メッセージを周期的に伝送する方式と、
前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、前記発見メッセージを伝送する方式と、
のうちの1つを含む、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記実行モジュールは、
前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がある場合に、前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第8トリガユニットと、
前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がない場合に、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第9トリガユニットと、
を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項26】
前記実行モジュールは
前記発見メッセージを受信した場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、
前記発見メッセージを受信していない場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガすることと、
を実行するためのものである、請求項18に記載の装置。
【請求項27】
前記発見メッセージに対応する基準信号と前記データに対応する基準信号を受信していない場合に、前記中継選択又は前記中継再選択への評価を停止するための第2停止モジュール
をさらに備える、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記第1指示情報は、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、又は前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガすることと、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、又は前記第2測定結果と前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
のうちの1つを指示するためのものである、請求項18に記載の装置。
【請求項29】
前記第1指示情報は、
ソースIDと宛先IDのペア、宛先ID、ユニキャストリンクID、端末、サービスタイプ、及びグループキャストにおけるグループID
のうちの少なくとも1つと対応関係がある、請求項18に記載の装置。
【請求項30】
前記第2指示情報は、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、又は前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、前記第1測定結果と前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
のうちの1つを指示するためのものである、請求項18に記載の装置。
【請求項31】
前記実行モジュールは、
前記第1測定結果が前記第1所定閾値以上であり、前記第2測定結果が前記第2所定閾値未満である場合に、前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第10トリガユニットと、
前記第1測定結果が前記第1所定閾値未満であり、前記第2測定結果が前記第2所定閾値以上である場合に、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第11トリガユニットと、
前記第1測定結果が前記第1所定閾値以上であり、前記第2測定結果が前記第2所定閾値以上である場合に、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第12トリガユニットと、
のうちの1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項32】
前記実行モジュールは、
前記第1測定結果が前記第2測定結果以上である場合に、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガするための第13トリガユニットと、
前記第1測定結果が前記第2測定結果未満である場合に、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第14トリガユニットと、
前記第1測定結果が前記第2測定結果以下である場合に、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガするための第15トリガユニットと、
前記第1測定結果が前記第2測定結果より大きい場合に、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第16トリガユニットと、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項33】
前記実行モジュールは、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果のうちの少なくとも1つが第3所定閾値以上である場合に、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第17トリガユニットと、
前記第1測定結果と前記第2測定結果の両方が第4所定閾値以上である場合に、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第18トリガユニットと、
のうちの1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項34】
前記実行モジュールは、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果のうちの少なくとも1つが第5所定閾値以下である場合に、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第19トリガユニットと、
前記第1測定結果と前記第2測定結果の両方が第6所定閾値以下である場合に、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするための第20トリガユニットと、
のうちの1つを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項35】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から17のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される、端末。
【請求項36】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項1から17のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【請求項37】
プロセッサと通信インタフェースとを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して請求項1から17のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するためのものである、チップ。
【請求項38】
不揮発性の記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで請求項1から17のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年3月31日に中国で出願した、中国特許出願No.202110349425.3の優先権を主張し、その全ての内容は参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、通信の技術分野に関し、具体的には、中継処理方法及び装置、端末並びに可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
中継選択又は中継再選択では、データの基準信号に基づく測定状況と発見メッセージに基づく測定状況を用いて中継選択又は中継再選択の実行を決定してもよい。しかしながら、従来技術では、中継端末の選択又は再選択の根拠として、データの基準信号に基づく測定状況を選択するか、又は発見メッセージに基づく測定状況を選択するかについて、現時点ではまだ不明である。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施例は、従来技術において、中継端末の選択又は再選択の根拠として、データの基準信号に基づく測定状況を選択するか、又は発見メッセージに基づく測定状況を選択するかについて、現時点ではまだ不明であるという問題を解決できる、中継処理方法及び装置、端末並びに可読記憶媒体を提供する。
【0005】
第1側面において、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するステップを含み、前記第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、前記ターゲットコンテンツは、前記第1端末と中継端末が直接通信インタフェース(PC5)接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、前記第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び前記第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む、中継処理方法を提供する。
【0006】
第2側面において、第1端末に応用される中継処理装置であって、ターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するための実行モジュールを備え、前記第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、前記ターゲットコンテンツは、前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、前記第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び前記第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む、中継処理装置を提供する。
【0007】
第3側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0008】
第4側面において、ターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するためのプロセッサと、第1操作を実行するリソースを取得するための通信インタフェースと、を備え、前記第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、前記ターゲットコンテンツは、前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、前記第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び前記第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む、端末を提供する。
【0009】
第5側面において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0010】
第6側面において、プロセッサと通信インタフェースとを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して第1側面に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
【0011】
第7側面において、不揮発性の記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで第1側面に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供する。
【0012】
本出願の実施例では、第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び第2測定結果と第2所定閾値の比較結果を、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果またはサイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガする根拠とし、つまり、端末は中継選択又は中継再選択を適切な条件でトリガすることができることによって、端末は適切な中継を経由してネットワーク側機器との間のサービスを転送することができ、従来技術において、中継端末の選択又は再選択の根拠として、データの基準信号に基づく測定状況を選択するか、又は発見メッセージに基づく測定状況を選択するかについて、現時点ではまだ不明であるという問題は解決される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
図2】本出願の実施例によるサイドリンク伝送の模式図である。
図3】本出願の実施例によるUE-to-networkの応用シナリオ模式図である。
図4】本出願の実施例による中継処理方法のフローチャートである。
図5】本出願の実施例による中継処理装置の構造模式図である。
図6】本出願の実施例による通信機器の構造模式図である。
図7】本出願の実施例による端末の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。当業者が本出願における実施例に基づいて得た他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0015】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別する対象は一般に一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも1つを意味し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0016】
指摘すべきことは、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本出願の実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上記したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムについて説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNR用語が使用されるが、これらの技術は、第6世代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能である。
【0017】
図1は、本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を備える。そのうち、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile Personal Computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、リストバンド、イヤホン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、そのうち、基地局は、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、説明すべきことは、本出願の実施例ではNRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0018】
まず、本出願における関連用語について説明する。
【0019】
一、サイドリンク(Sidelink)の説明
【0020】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムは、リリースバージョン12からサイドリンクをサポートするようになり、図2に示すように、sidelinkは、エンドユーザ機器(User Equipment,UE)同士がネットワーク機器を介さず直接データ伝送を行うためのものである。
【0021】
LTE Sidelinkは、特定の公共安全事項(例えば、火災現場又は地震等の災害現場での緊急通信)、又はビークルツーエブリシング(vehicle to everything,V2X)通信等に適用するように設計される。ビークルツーエブリシング通信には、基本的なセキュリティ通信、高度(自動)運転、隊列走行、センサ拡張等、様々なサービスが含まれる。LTE Sidelinkは、ブロードキャスト通信のみをサポートしているため、主に基本的セキュリティ通信に使用されており、遅延、信頼性等の面で厳格なサービス品質(Quality of Service,QoS)要件を持つ他のハイレベルのV2Xサービスは、NR Sidelinkによってサポートされる。
【0022】
5G NRシステムは、LTEがサポートしていない6GHz以上の動作周波数帯域で使用し、より広い動作帯域幅をサポートすることができる。また、SidelinkリンクインタフェースはPC5インタフェースと呼ばれてもよい。
【0023】
二、中継(Relay)メカニズム
【0024】
無線通信システムにおける中継技術とは、基地局と端末の間に、無線信号を1回又は数回転送するための1つ又は複数の中継ノードを追加することであり、即ち、無線信号が端末に到達するには複数のホップを経由する必要がある。無線中継技術は、セルカバレッジの拡張、セルカバレッジの盲点補完に用いることができるだけでなく、空間リソースの多重化によってセル容量を増加させることもできる。屋内カバレッジについて、Relay技術は透過損失を減少させ、屋内カバレッジ品質を向上させる効果も奏する。
【0025】
簡単な2ホップ中継を例とすると、無線中継は1つの基地局-端末リンクを基地局-中継局、中継局-端末の2つのリンクに分割し、それにより1つの低品質リンクを2つの高品質リンクに置き換えて、より高いリンク容量及びより良質なカバレッジを得る可能性を作る。
【0026】
現在、LTEにおいてサポートされているrelayはUE-to-network relayであり、即ち、relayの一端がUEに接続され、もう一端がネットワーク側に接続される。relayに接続されたUEは、リモートUE(remote UE)と呼ばれる。
【0027】
既存のメカニズムでは、UE-to-networkの応用シナリオである図3に示すように、remote UEはネットワーク側とデータを伝送する必要があるが、カバレッジが不十分であるため、中継UE(relay UE)を中継にすることとなり、ここで、relay UEと基地局との間はセルラネットワーク通信インタフェース(Uuインタフェース)であり、relay UEとremote UEとの間はSidelinkインタフェースである。一般に、relay UEは、オープンであり、任意のremote UEにサービスを提供できる。
【0028】
三、端末選択と再選択
【0029】
LTEでは、remote UEが特定の条件を満していると、relay UEの選択、又は再選択が行われる。現在の選択は、主にUEと基地局との間のリンク及びSidelink上の信号品質の両方に基づいて決定される。現在、remote UEがサイドリンク発見基準信号受信電力(Sidelink Discovery Reference Signal Received Power,SD-RSRP)の測定結果が閾値未満であると判定した場合において、又はremote UEの上位層により、中継再選択をトリガするのは主流である。
【0030】
以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例で提供される中継処理方法を、いくつかの実施例及びその応用シナリオにより詳細に説明する。
【0031】
図4に示すように、該中継処理方法のステップは、
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するステップ402を含み、
ここで、第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、
ターゲットコンテンツは、第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
上記ステップ402から分かるように、第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び第2測定結果と第2所定閾値の比較結果というコンテンツのうちの少なくとも1つを、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果またはサイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガする根拠とすることができ、つまり、端末は中継選択又は中継再選択を適切な条件でトリガすることができることによって、端末は適切な中継を経由してネットワーク側機器との間のサービスを転送でき、従来技術において、中継端末の選択又は再選択の根拠として、データの基準信号に基づく測定状況を選択するか、又は発見メッセージに基づく測定状況を選択するかについて、現時点ではまだ不明であるという問題は解決される。
【0033】
説明すべきことは、本出願の実施例における第1端末は、中継端末のリモート端末であってもよく、また、本出願の実施例における、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号に基づく第1測定結果は、SD-RSRPに基づく測定結果であってもよく、サイドリンクデータに対応する基準信号に基づく第2測定結果は、サイドリンク基準信号受信電力(Sidelink Reference Signal Received Power,SL-RSRP)の測定結果であってもよい点である。
【0034】
本出願の実施例の選択可能な実施形態では、ステップ402で言及した、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する方式は、以下のステップ402-11及びステップ402-12のうちの1つをさらに含んでもよい。
【0035】
ステップ402-11で、第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、第1端末は、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガし、
ここで、該ステップ402-11については、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガする具体的な実施プロセスにおいて、第2測定結果が第1所定値以上である場合に、中継選択を実行し、第2測定結果が第1所定値以下である場合に、中継再選択を実行するようにしてもよい。
【0036】
ステップ402-12で、第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、第1端末が、第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガする。
【0037】
ここで、該ステップ402-11については、第1端末が第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガする具体的な実施プロセスにおいて、以下の1)と2)のようにしてもよい。
【0038】
1)第1測定結果及び第2測定結果のうちの少なくとも1つが閾値条件を満たし、例えば、第1のケースでは、第1測定結果又は第2測定結果が第2所定閾値以上であり、第2のケースでは、第1測定結果が第3所定閾値以上であるか、又は第2測定結果が第3所定閾値以上であるか、又は第1測定結果と第2測定結果の両方が第3所定閾値以上である。
【0039】
2)第1測定結果と第2測定結果の両方が閾値条件を満たし、例えば、第1測定結果と第2測定結果の両方が第2所定閾値以上であり、第1測定結果が第3所定閾値以上であり、且つ第2測定結果が第3所定閾値以上である。
【0040】
説明すべきことは、第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガする上記ステップについては、第1測定結果又は第2測定結果が第2所定値以上である場合に、中継選択を実行し、第1測定結果又は第2測定結果が第2所定値以下である場合に、中継再選択を実行する点である。第3所定閾値についても同様に処理する。
【0041】
本出願の実施例で言及したPC5接続は、PC5-S接続、PC5-RRC(Radio Resource Control,無線リソース制御)接続等を意味してもよい。
【0042】
本出願の実施例の選択可能な実施形態では、第1端末と中継端末がPC5接続を確立しており、サービスデータ伝送が存在しない場合に、本出願の実施例の方法は、
第1端末が中継選択又は中継再選択への評価を停止するステップ404と、
第1端末が中継端末から送信されたパケットを受信するステップ406であって、パケットは、第1端末によるサイドリンクデータに対応する基準信号の測定のためのものでるステップと、のうちの1つをさらに含んでもよい。
【0043】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、ステップ402で言及した、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する方式は、
データ伝送がある場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-21と、
データ伝送がある場合に、第1端末が、第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-22と、
データ伝送がない場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-23と、のうちの少なく1つをさらに含んでもよい。
【0044】
これにより、上記ステップ402-21~ステップ402-23から分かるように、データがあるか又はない場合に、第1測定結果又は第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることができる。具体的な応用シナリオでは、第1測定結果又は第2測定結果が第4所定値以上である場合に、第1端末が中継選択をトリガし、第1測定結果又は第2測定結果が第5所定値以下である場合に、第1端末が中継再選択をトリガすることが好ましい。つまり、第1端末は、第1端末とネットワーク側機器とが適切な中継を介して通信できるように、中継選択又は中継再選択を適切な条件でトリガすることができる。
【0045】
上記ステップ402-21とステップ402-23に基づき、本出願の実施例における発見メッセージの伝送方式は、第1端末と中継端末との間で発見メッセージを周期的に伝送する方式と、データがない場合にのみ、発見メッセージを伝送する方式と、のうちの1つを含む。
【0046】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、ステップ402で言及した、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する方式は、
サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がある場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-31と、
サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-32と、のうちの少なく1つをさらに含んでもよい。
【0047】
これにより、上記ステップ402-31~ステップ402-32から分かるように、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号があるか否かに応じて、さらに第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることもでき、第1測定結果又は第2測定結果が第6所定値以上である場合に、中継選択を実行し、第1測定結果又は第2測定結果が第6所定値以下である場合に、中継再選択を実行する。第7所定閾値については同様に処理する。つまり、第1端末は、第1端末とネットワーク側機器とが適切な中継を介して通信できるように、中継選択又は中継再選択を適切な条件でトリガすることができる。
【0048】
ここで、上記ステップ402-31~ステップ402-32について、本出願の実施例における発見メッセージの伝送方式は、1)第1端末と中継端末との間で発見メッセージを周期的に伝送する方式と、2)サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、発見メッセージを伝送する方式と、のうちの1つを含む。
【0049】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、ステップ402で言及した、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する方式は、
サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がある場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-41と、
サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がない場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-42と、のうちの少なく1つをさらに含んでもよい。
【0050】
これにより、上記ステップ402-41~ステップ402-42から分かるように、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号があるか否かに応じて、さらに第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることもでき、第1測定結果又は第2測定結果が第8所定値以上である場合に、中継選択を実行し、第1測定結果又は第2測定結果が第8所定値以下である場合に、中継再選択を実行する。第9所定閾値についても同様に処理する。つまり、第1端末は、第1端末とネットワーク側機器とが適切な中継を介して通信できるように、中継選択又は中継再選択を適切な条件でトリガすることができる。
【0051】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、ステップ402で言及した、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する方式は、
発見メッセージを受信した場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-51と、
発見メッセージを受信していない場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-52と、をさらに含んでもよい。
【0052】
以上から分かるように、本出願では、発見メッセージを受信したか否かに応じて対応する測定結果を用いて中継選択又は中継再選択をトリガすることもでき、具体的に中継選択を選択するか又は中継再選択を選択するかは、中継選択又は中継再選択をトリガする上記の他の方式と同様である。
【0053】
説明すべきことは、本出願の実施例の選択可能な実施形態では、発見メッセージに対応する基準信号とデータに対応する基準信号を受信していない場合に、第1端末は、中継選択又は中継再選択への評価を停止する点である。
【0054】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、本出願の実施例における第1指示情報は、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするか、又は第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするか、又は第2測定結果と第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、のうちの1つを指示するためのものである。
【0055】
以上から分かるように、本出願の実施例では、第1端末は、受信した第1指示情報に従って、中継選択又は中継再選択のトリガが第2測定結果又は第1測定結果に基づくか、それとも第2測定結果と第1測定結果に基づくかを決定することができる。ここで、ネットワーク側機器から送信された該第1指示情報は、ソースIDと宛先IDのペア、宛先ID、ユニキャストリンクID、端末、サービスタイプ、及びグループキャストにおけるグループIDのうちの少なくとも1つと対応関係がある。
【0056】
例を挙げると、該第1指示情報がソースIDと宛先IDのペアと対応関係がある場合に、該第1指示情報はそのIDペアを指示するためのものであることが分かる。つまり、このソースIDと宛先IDのペアは、第2測定結果又は第1測定結果に基づくか、或いは第2測定結果と第1測定結果に基づいて、中継選択又は中継再選択をトリガする必要がある。他のID又はサービスタイプについても同様に処理する。
【0057】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、本出願の実施例における第2指示情報は、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするか、又は第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするか、又は第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、のうちの1つを指示するためのものである。
【0058】
以上から分かるように、相手側端末から送信された第2指示情報によって、中継選択又は中継再選択のトリガが第2測定結果又は第1測定結果に基づくか、それとも第2測定結果と第1測定結果に基づくかを直接指示することもできる。
【0059】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、ステップ402で言及した、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する方式は、
第1測定結果が第1所定閾値以上であり、第2測定結果が第2所定閾値未満である場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-61と、
第1測定結果が第1所定閾値未満であり、第2測定結果が第2所定閾値以上である場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-62と、
第1測定結果が第1所定閾値以上であり、第2測定結果が第2所定閾値以上である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-63と、のうちの1つを含む。
【0060】
上記ステップ402-61~ステップ402-63から分かるように、閾値以上の測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることができる。説明すべきことは、上記ステップ402-61~ステップ402-63が並列ステップであり、その1つが条件を満たせばよい点であり、即ち、測定結果を閾値と比較した上で、閾値以上又は未満の場合に中継選択又は中継再選択がトリガされる。
【0061】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、ステップ402で言及した、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する方式は、
第1測定結果が第2測定結果以上である場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-71と、
第1測定結果が第2測定結果未満である場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-72と、
第1測定結果が第2測定結果以下である場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-73と、
第1測定結果が第2測定結果より大きい場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-74と、うちの少なく1つを含む。
【0062】
上記ステップ402-71~ステップ402-74から分かるように、第1測定結果と第2測定結果の比較結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることができる。説明すべきことは、上記ステップ402-71~ステップ402-74が並列ステップであり、その1つが条件を満たせばよい点であり、即ち、測定結果を比較した上で、第1測定結果が第2測定結果以上又は未満の場合に、中継選択又は中継再選択がトリガされる。
【0063】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、ステップ402で言及した、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する方式は、
第1測定結果及び第2測定結果のうちの少なくとも1つが第3所定閾値以上である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-81と、
第1測定結果と第2測定結果の両方が第4所定閾値以上である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-82と、のうちの1つを含む。
【0064】
上記ステップ402-81とステップ402-82における第3所定閾値は、2つの閾値であることがあり、即ち、第3所定閾値が2つの閾値を含む場合に、それぞれ、第1測定結果との比較、及び第2測定結果との比較のためのものであり、そして、第1測定結果と第2測定結果とが別の所定閾値と比較される。
【0065】
本出願の実施例の別の選択可能な実施形態では、ステップ402で言及した、第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する方式は、
第1測定結果及び第2測定結果のうちの少なくとも1つが第5所定閾値以下である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-91と、
第1測定結果と第2測定結果の両方が第6所定閾値以下である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップ402-92と、のうちの1つを含む。
【0066】
上記ステップ402-91とステップ402-92における第5所定閾値は、2つの閾値であることがあり、即ち、第5所定閾値が2つの閾値を含む場合に、それぞれ、第1測定結果との比較、及び第2測定結果との比較のためのものであり、そして、第1測定結果と第2測定結果とが別の所定閾値と比較される。
【0067】
以下において、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号に基づく第1測定結果がSD-RSRPに基づく測定結果であってもよく、サイドリンクデータに対応する基準信号に基づく第2測定結果がSL-RSRPの測定結果であってもよい例を挙げて、本出願の中継選択又は中継再選択のトリガ方式を説明する。
【0068】
選択可能な実施形態1
中継選択においてSL-RSRPを用いる場合、この選択可能な実施形態における方法のステップは、
リモートUEと中継UEとがユニキャストリンク(unicast link)を確立して、非中継関連サービスを行うステップ501と、
リモートUEが、判断基準に基づいて中継を選択して後続のサービスを行うと決定し、適切と評価された中継があるとき、中継UEのSL-RSRPとSD-RSRPのうちの少なくとも1つが閾値条件を満たしていると測定したとすれば、リモートUEが該中継UE1を適切な中継として選択するステップ502であって、
該SL-RSRPとSD-RSRPのうちの少なくとも1つが閾値条件を満たしていることは、SD-RSRP>=TH1又はSL-RSRP>=TH2を意味してもよく、TH1は第1閾値であり、TH2は第2閾値である前記ステップと、
リモートUEが、中継UE転送に基づいて後続の基地局との通信を行うステップ503と、を含む。
【0069】
選択可能な実施形態2
中継再選択においてSL-RSRP+SD-RSRPを用いる場合、この選択可能な実施形態における方法のステップは、
リモートUEが、判断基準に基づいて中継を選択して基地局とのサービス通信を行うと決定するステップ601と、
リモートUEが、SD-RSRPに基づいて適切な中継UEを選択し、中継UEとunicast linkを確立するステップ602と、
リモートUEが、中継UEのデータを受信する際に、SL-RSRPを測定し、また、リモートUEはSD-RSRPを測定するために中継UEの発見メッセージを受信することもできるステップ603と、
SD-RSRPとSL-RSRPの両方が閾値条件を満たしていない場合に、リモートUEが中継再選択プロセスをトリガするステップ604と、を含む。
【0070】
ここで、中継UEを再選択する際に、リモートUEは、SD-RSRPのみを用いて新しい候補中継UEを選択できるか否かを判断し、又はSD-RSRP+SL-RSRPを用いて新しい候補中継UEを選択できるか否かを判断する。
【0071】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供される中継処理方法の実行主体は、中継処理装置であってもよいし、又は該中継処理装置内の、中継処理方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、中継処理装置が中継処理方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供される中継処理装置を説明する。
【0072】
図5に示すように、本出願の実施例は、第1端末に応用される中継処理装置をさらに提供し、該中継処理装置は、
ターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するための実行モジュール52を備え、
ここで、第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、
ターゲットコンテンツは、第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む。
【0073】
本出願の実施例の装置によれば、第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び第2測定結果と第2所定閾値の比較結果というコンテンツのうちの少なくとも1つを、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果またはサイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガする根拠とすることができ、つまり、端末は中継選択又は中継再選択を適切な条件でトリガすることができることによって、端末は適切な中継を経由してネットワーク側機器との間のサービスを転送でき、従来技術において、中継端末の選択又は再選択の根拠として、データの基準信号に基づく測定状況を選択するか、又は発見メッセージに基づく測定状況を選択するかについて、現時点ではまだ不明であるという問題は解決される。
【0074】
任意に、本出願の実施例における実行モジュール52は、
第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第1トリガユニットと、
第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第2トリガユニットと、のうちの1つをさらに含んでもよい。
【0075】
任意に、第1端末と中継端末がPC5接続を確立しており、サービスデータ伝送が存在しない場合に、本出願の実施例における装置は、
中継選択又は中継再選択への評価を停止するための第1停止モジュールと、
中継端末の送信パケットを受信するための受信モジュールであって、パケットは、第1端末によるサイドリンクデータに対応する基準信号の測定のためのものである受信モジュールと、のうちの1つをさらに備えてもよい。
【0076】
任意に、本出願の実施例における実行モジュール52は、
データ伝送がある場合に、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第3トリガユニットと、
データ伝送がある場合に、第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第4トリガユニットと、
データ伝送がない場合に、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第5トリガユニットと、のうちの1つをさらに含んでもよい。
【0077】
任意に、本出願の実施例における発見メッセージの伝送方式は、第1端末と中継端末との間で発見メッセージを周期的に伝送する方式と、データがない場合にのみ、発見メッセージを伝送する方式と、のうちの1つを含む。
【0078】
任意に、本出願の実施例における実行モジュール52は、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がある場合に、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第6トリガユニットと、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第7トリガユニットと、をさらに含んでもよい。
【0079】
任意に、本出願の実施例における発見メッセージの伝送方式は、第1端末と中継端末との間で発見メッセージを周期的に伝送する方式と、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、発見メッセージを伝送する方式と、のうちの1つを含む。
【0080】
任意に、本出願の実施例における実行モジュール52は、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がある場合に、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第8トリガユニットと、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がない場合に、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第9トリガユニットと、をさらに含んでもよい。
【0081】
任意に、本出願の実施例における実行モジュール52はさらに、発見メッセージを受信した場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、発見メッセージを受信していない場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、を実行するために用いられてもよい。
【0082】
任意に、本出願の実施例における装置は、発見メッセージに対応する基準信号とデータに対応する基準信号を受信していない場合に、中継選択又は中継再選択への評価を停止するための第2停止モジュールをさらに備えてもよい。
【0083】
任意に、本出願の実施例における第1指示情報は、
1)第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするか、又は第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、
2)第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするか、又は第2測定結果と第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、のうちの1つを指示するためのものである。
【0084】
任意に、本出願の実施例における第1指示情報は、ソースIDと宛先IDのペア、宛先ID、ユニキャストリンクID、端末、サービスタイプ、及びグループキャストにおけるグループIDのうちの少なくとも1つと対応関係がある。
【0085】
任意に、本出願の実施例における第2指示情報は、
1)第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするか、又は第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、
2)第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするか、又は第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガすることと、のうちの1つを指示するためのものである。
【0086】
任意に、本出願の実施例における実行モジュール52は、
第1測定結果が第1所定閾値以上であり、第2測定結果が第2所定閾値未満である場合に、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第10トリガユニットと、
第1測定結果が第1所定閾値未満であり、第2測定結果が第2所定閾値以上である場合に、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第11トリガユニットと、
第1測定結果が第1所定閾値以上であり、第2測定結果が第2所定閾値以上である場合に、中継選択又は中継再選択をトリガするための第12トリガユニットと、のうちの1つをさらに含んでもよい。
【0087】
任意に、本出願の実施例における実行モジュール52は、
第1測定結果が第2測定結果以上である場合に、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第13トリガユニットと、
第1測定結果が第2測定結果未満である場合に、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第14トリガユニットと、
第1測定結果が第2測定結果以下である場合に、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第15トリガユニットと、
第1測定結果が第2測定結果より大きい場合に、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするための第16トリガユニットと、のうちの1つをさらに含んでもよい。
【0088】
任意に、本出願の実施例における実行モジュール52は、
第1測定結果及び第2測定結果のうちの少なくとも1つが第3所定閾値以上である場合に、中継選択又は中継再選択をトリガするための第17トリガユニットと、
第1測定結果と第2測定結果の両方が第4所定閾値以上である場合に、中継選択又は中継再選択をトリガするための第18トリガユニットと、のうちの1つをさらに含んでもよい。
【0089】
任意に、本出願の実施例における実行モジュール52は、
第1測定結果及び第2測定結果のうちの少なくとも1つが第5所定閾値以下である場合に、中継選択又は中継再選択をトリガするための第19トリガユニットと、
第1測定結果と第2測定結果の両方が第6所定閾値以下である場合に、中継選択又は中継再選択をトリガするための第20トリガユニットと、のうちの1つをさらに含んでもよい。
【0090】
本出願の実施例における中継処理装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよいし、端末内のコンポーネント、集積回路、又はチップであってもよい。該装置又は電子機器は、携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例として、携帯型端末は、以上で挙げられたリモート端末11の種類を含んでもよいが、それらに限定されることがなく、非携帯型端末は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0091】
本出願の実施例で提供される中継処理装置は、図4の方法の実施例において実現される各プロセスを実現するとともに、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0092】
任意に、図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器600をさらに提供する。該通信機器600は、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶されて前記プロセッサ601上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、例えば、該通信機器600が端末である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ601によって実行されると、上記中継処理方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器600がネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ601によって実行されると、上記中継処理方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0093】
本出願の実施例は、ターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するためのプロセッサと、第1操作を実行するリソースを取得するための通信インタフェースと、を備える、端末をさらに提供する。ここで、第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、
ターゲットコンテンツは、第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む。
【0094】
該端末実施例は、上記端末側方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現形態はいずれも該端末実施例に適用可能であり、同様な技術効果を達成することができる。具体的には、図7は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0095】
該端末100は、高周波ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インタフェースユニット108、メモリ109、及びプロセッサ110等のうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限定されない。
【0096】
当業者であれば、端末100は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ110に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。図7に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図7より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0097】
本出願の実施例では、入力ユニット104は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)1041とマイクロホン1042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット106は表示パネル1061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル1061を配置することができる。ユーザ入力ユニット107はタッチパネル1071及び他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル1071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器1072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0098】
本出願の実施例では、高周波ユニット101はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ110で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット101は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0099】
メモリ109は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ109は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションもしくはコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリをさらに含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はラッシュメモリであってもよく、例えば、少なくとも1つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶装置である。
【0100】
プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。任意に、プロセッサ110に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションもしくはコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ110に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0101】
ここで、プロセッサ110は、ターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するために用いられ、
ここで、第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、
ターゲットコンテンツは、第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号があるか否か、サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
任意に、プロセッサ110はさらに、
第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0103】
任意に、プロセッサ110はさらに、第1端末と中継端末がPC5接続を確立しており、サービスデータ伝送が存在しない場合に、
第1端末が中継選択又は中継再選択への評価を停止するステップと、
第1端末が中継端末の送信パケットを受信するステップであって、パケットは、第1端末によるサイドリンクデータに対応する基準信号の測定のためのものであるステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0104】
任意に、プロセッサ110はさらに、
データ伝送がある場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
データ伝送がある場合に、第1端末が、第1測定結果と第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
データ伝送がない場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0105】
任意に、プロセッサ110はさらに、
サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がある場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0106】
任意に、プロセッサ110はさらに、
サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がある場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がない場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0107】
任意に、プロセッサ110はさらに、
発見メッセージを受信した場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
発見メッセージを受信していない場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0108】
任意に、プロセッサ110はさらに、
第1測定結果が第1所定閾値以上であり、第2測定結果が第2所定閾値未満である場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
第1測定結果が第1所定閾値未満であり、第2測定結果が第2所定閾値以上である場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
第1測定結果が第1所定閾値以上であり、第2測定結果が第2所定閾値以上である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0109】
任意に、プロセッサ110はさらに、
第1測定結果が第2測定結果以上である場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
第1測定結果が第2測定結果未満である場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
第1測定結果が第2測定結果以下である場合に、第1端末が、第2測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
第1測定結果が第2測定結果より大きい場合に、第1端末が、第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0110】
任意に、プロセッサ110はさらに、
第1測定結果及び第2測定結果のうちの少なくとも1つが第3所定閾値以上である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
第1測定結果と第2測定結果の両方が第4所定閾値以上である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0111】
任意に、プロセッサ110はさらに、
第1測定結果及び第2測定結果のうちの少なくとも1つが第5所定閾値以下である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
第1測定結果と第2測定結果の両方が第6所定閾値以下である場合に、第1端末が中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、のうちの1つを実行するために用いられる。
【0112】
本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体にはプログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上記中継処理方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0113】
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の端末内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0114】
本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行して、上記中継処理方法の実施例の各プロセスを実現するためのものであり、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0115】
本出願の実施例で言及したチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0116】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。前記コンピュータプログラム製品は不揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、上記中継処理方法の実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0117】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0118】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0119】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-09-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するステップを含み、
前記第1操作は、サイドリンク発見メッセージに対応する基準信号の第1測定結果と、サイドリンクデータに対応する基準信号の第2測定結果とのうちの少なくとも1つに基づき、中継選択又は中継再選択をトリガすることであり、
前記ターゲットコンテンツは、前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立したか否か、データ伝送があるか否か、前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号測定結果があるか否か、発見メッセージを受信できるか否か、ネットワーク側機器の第1指示情報の受信、相手側端末の第2指示情報の受信、第1測定結果と第2測定結果の比較結果、前記第1測定結果と第1所定閾値の比較結果、及び前記第2測定結果と第2所定閾値の比較結果のうちの少なくとも1つを含む、中継処理方法。
【請求項2】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立した場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果と前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1端末と中継端末がPC5接続を確立しており、サービスデータ伝送が存在しない場合に、
前記第1端末が前記中継選択又は前記中継再選択への評価を停止するステップと、
前記第1端末が、前記中継端末の送信パケットを受信するステップであって、前記パケットは、第1端末による前記サイドリンクデータに対応する基準信号の測定のためのものであるステップと、のうちの1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
データ伝送がある場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
データ伝送がある場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果と前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
データ伝送がない場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
のうちの少なく1つを含
発見メッセージを伝送する方式は、
前記第1端末と前記中継端末との間で発見メッセージを周期的に伝送する方式と、
データがない場合にのみ、前記発見メッセージを伝送する方式と、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行するステップは、
前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がある場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記発見メッセージを伝送する方式は、
前記第1端末と前記中継端末との間で前記発見メッセージを周期的に伝送する方式と、
前記サイドリンクデータに対応する利用可能な基準信号がない場合に、前記発見メッセージを伝送する方式と、
のうちの1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がある場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記サイドリンク発見メッセージに対応する利用可能な基準信号がない場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
を含
又は、
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記発見メッセージを受信した場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
前記発見メッセージを受信していない場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガし、前記第1端末が前記中継選択又は前記中継再選択への評価を停止するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1指示情報は、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、又は前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガすることと、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、又は前記第2測定結果と前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
のうちの1つを指示するためのものであり、
前記第1指示情報は、
ソースIDと宛先IDのペア、宛先ID、ユニキャストリンクID、端末、サービスタイプ、及びグループキャストにおけるグループID
のうちの少なくとも1つと対応関係がある、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2指示情報は、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、又は前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするか、前記第1測定結果と前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガすることと、
のうちの1つを指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1測定結果が前記第1所定閾値以上であり、前記第2測定結果が前記第2所定閾値未満である場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第1所定閾値未満であり、前記第2測定結果が前記第2所定閾値以上である場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第1所定閾値以上であり、前記第2測定結果が前記第2所定閾値以上である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1測定結果が前記第2測定結果以上である場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第2測定結果未満である場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第2測定結果以下である場合に、前記第1端末が、前記第2測定結果に基づいて前記中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果が前記第2測定結果より大きい場合に、前記第1端末が、前記第1測定結果に基づいて中継選択又は中継再選択をトリガするステップと、
のうちの少なく1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果のうちの少なくとも1つが第3所定閾値以上である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果と前記第2測定結果の両方が第4所定閾値以上である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
第1端末がターゲットコンテンツに基づいて第1操作を実行する前記ステップは、
前記第1測定結果及び前記第2測定結果のうちの少なくとも1つが第5所定閾値以下である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
前記第1測定結果と前記第2測定結果の両方が第6所定閾値以下である場合に、前記第1端末が、前記中継選択又は前記中継再選択をトリガするステップと、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくはコマンドと、を備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される、端末。
【請求項15】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【国際調査報告】