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特表2024-510709送達システムのための構成要素、並びに送達システムのための構成要素を製造するための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-11
(54)【発明の名称】送達システムのための構成要素、並びに送達システムのための構成要素を製造するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A24D 3/04 20060101AFI20240304BHJP
   A24D 3/02 20060101ALI20240304BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20240304BHJP
【FI】
A24D3/04
A24D3/02
A24D1/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547220
(86)(22)【出願日】2022-03-11
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 GB2022050637
(87)【国際公開番号】W WO2022195258
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】2103579.5
(32)【優先日】2021-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ヘップワース, リチャード
(72)【発明者】
【氏名】グリシェンコ, アンドレイ
【テーマコード(参考)】
4B045
【Fターム(参考)】
4B045BA02
4B045BA05
4B045BB03
4B045BC07
4B045BC15
4B045BC24
4B045BD02
4B045BD04
4B045BD06
4B045BD09
4B045BD21
4B045BD34
(57)【要約】
本開示は、送達システムのための構成要素(3)に関する。構成要素は、材料のシート(10)から形成された本体と、前記本体内の空間内に保持された少なくとも1つの物体(11)とを備える。前記シート材料は、前記空間の境界を少なくとも部分的に画定する第1の内縁部(10A、10B)を含む。本開示はまた、送達システムの構成要素を製造する方法と、送達システムの構成要素を製造するための装置とに関する。本開示はまた、複数の構成要素を形成するために少なくとも1回切断されるように構成されたロッドと、構成要素を備える送達システムとに関する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送達システムのための構成要素であって、
材料のシートから形成された本体と、
前記本体内の空間に保持された少なくとも1つの物体と
を備え、
前記シート材料が、前記空間の境界を少なくとも部分的に画定する第1の内縁部を含む、構成要素。
【請求項2】
前記第1の内縁部が前記シート材料の切断縁である、請求項1に記載の構成要素。
【請求項3】
前記シート材料が、前記第1の内縁部を形成するスリットを含む、請求項1又は2に記載の構成要素。
【請求項4】
前記シート材料が前記シート材料内にアパーチャーを含み、前記アパーチャーの縁部が前記シート材料の前記第1の内縁部を含み、好ましくは前記アパーチャーが実質的に矩形である、請求項1又は2に記載の構成要素。
【請求項5】
前記シート材料が前記シート材料の軸線方向の端部に第1の外縁部及び第2の外縁部を含み、前記第1の内縁部が前記第1の外縁部及び/又は前記第2の外縁部に実質的に平行である、請求項1~4のいずれか一項に記載の構成要素。
【請求項6】
前記第1の内縁部が、前記少なくとも1つの物体が前記空間から出るのに抵抗するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の構成要素。
【請求項7】
当該構成要素が第1の端部及び第2の端部を含み、前記第1の端部が当該構成要素の口端部であり、前記第2の端部が前記第1の端部の反対にあり、前記第1の内縁部が前記少なくとも1つの物体と当該構成要素の前記第1の端部との間に位置するか、又は前記少なくとも1つの物体と当該構成要素の前記第2の端部との間に位置している、請求項1~6のいずれか一項に記載の構成要素。
【請求項8】
前記第1の内縁部が第1の壁部分を形成している、請求項1~7のいずれか一項に記載の構成要素。
【請求項9】
前記シート材料が、前記空間の境界を少なくとも部分的に画定する第2の内縁部をさらに備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の構成要素。
【請求項10】
前記第2の内縁部が、請求項1~8における前記第1の内縁部の特徴のうちの任意のものを有する、請求項9に記載の構成要素。
【請求項11】
前記第1の内縁部及び前記第2の内縁部が、3mm~50mmの範囲内の距離だけ軸線方向に離間されている、請求項9又は10に記載の構成要素。
【請求項12】
前記第2の内縁部が第2の壁部分を形成している、請求項9~11のいずれか一項に記載の構成要素。
【請求項13】
少なくとも1つの更なる物体を備え、好ましくは、前記少なくとも1つの更なる物体が前記少なくとも1つの物体から軸線方向に離間されている、請求項1~12のいずれか一項に記載の構成要素。
【請求項14】
前記少なくとも1つの更なる物体が前記本体内の第2の空間に保持され、前記シート材料が、前記第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定する第3の内縁部を含む、請求項13に記載の構成要素。
【請求項15】
前記シート材料が、前記第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定する第4の内縁部をさらに備える、請求項14に記載の構成要素。
【請求項16】
前記第3の内縁部及び/又は前記第4の内縁部が、請求項1~12の前記第1の内縁部の特徴のうちの任意のものを有する、請求項15に記載の構成要素。
【請求項17】
前記第2の内縁部及び前記第3の内縁部が、3mm~50mmの範囲内の距離だけ分離されている、請求項9~12のいずれか一項に従属しているときの請求項13~16のいずれか一項に記載の構成要素。
【請求項18】
前記第3の内縁部が第3の壁部分を形成し、及び/又は前記第4の内縁部が第4の壁部分を形成している、請求項15~17のいずれか一項に記載の構成要素。
【請求項19】
送達システムのための構成要素を製造する方法であって、
少なくとも1つの物体を含む組立体と、第1の内縁部を含むシート材料とを用意するステップと、
本体が前記少なくとも1つの物体を受ける空間を含むように前記シート材料を前記本体内に配置するステップであり、前記第1の内縁部が前記空間の境界を少なくとも部分的に画定する、ステップと
を含む、方法。
【請求項20】
前記組立体を用意するステップが、前記シート材料に前記第1の内縁部を形成することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記シート材料に前記第1の内縁部を形成することが、前記シート材料を切断して前記第1の内縁部を形成すること、好ましくは、前記シート材料の厚み全体を切断して前記第1の内縁部を形成することを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の内縁部を形成することが、ナイフ及び/又はレーザーを用いて前記シート材料を切断することを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の内縁部を形成することが、前記シート材料にスリットを形成することを含む、請求項20~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の内縁部を形成することが、アパーチャーの縁部が前記シート材料の前記第1の内縁部を含み、好ましくは前記アパーチャーが実質的に矩形であるように前記シート材料に前記アパーチャーを形成することを含む、請求項20~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記アパーチャーを形成することが、前記シート材料に切欠きを形成することを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記組立体を用意するステップが、前記第1の内縁部を含む前記シート材料を用意し、次に、前記シート材料上に前記少なくとも1つの物体を用意することを含み、好ましくは、前記組立体を用意するステップが、前記シート材料に前記第1の内縁部を形成し、次に、前記シート材料上に前記少なくとも1つの物体を用意することを含む、請求項19~25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記組立体を用意するステップが、前記シート材料を用意することと、前記シート材料上に前記少なくとも1つの物体を用意することと、次に前記シート材料に前記第1の内縁部を形成することとを含む、請求項20~25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記シート材料を圧着するステップ、好ましくは前記シート材料を0.1mm~2mmの範囲内、好ましくは、0.1mm~1.5mmの範囲内又は0.2mm~0.7mmの範囲内の圧着深さまで圧着するステップを含む、請求項19~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記第1の内縁部が形成された後に前記シート材料を圧着するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の内縁部が形成される前に前記シート材料を圧着するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記組立体の前記シート材料が第2の内縁部を含み、前記シート材料を前記本体内に配置するステップが、前記第2の内縁部が前記空間の境界を少なくとも部分的に形成するように前記シート材料を配置することを含む、請求項19~30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記組立体を用意するステップが、前記シート材料に前記第2の内縁部を形成することを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第2の内縁部が、請求項20~30のいずれか一項に記載の前記第1の内縁部と同様に形成される、請求項31又は32に記載の方法。
【請求項34】
前記組立体を用意するステップが、シート材料の連続ウェブを用意することを含む、請求項19~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
規則的に離間された間隔で前記連続ウェブに複数の内縁部を形成するステップを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】




前記連続ウェブを搬送路に沿って移動するステップと、前記連続ウェブが前記搬送路に沿って移動する際、規則的間隔で前記少なくとも1つの物体を用意するステップとを含む、請求項34又は35に記載の方法。
【請求項37】
前記ウェブが、30mm~400mmの範囲内、好ましくは40mm~300mmの範囲内、50mm~280mmの範囲内、75mm~225mmの範囲内、又は100mm~200mmの範囲内の幅を有する、請求項34~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記シート材料を前記本体内に配置するステップが、前記シート材料を集結して前記本体を形成することを含む、請求項19~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
第1の壁部分が、前記シート材料の前記第1の内縁部を集結することによって画定され、及び/又は第2の壁部分が、前記シート材料の前記第2の内縁部を集結することによって画定される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記組立体が少なくとも1つの更なる物体を含む、請求項19~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記組立体の前記シート材料が第3の内縁部を含み、前記シート材料を前記本体内に配置するステップが、前記本体が前記少なくとも1つの更なる物体を受ける第2の空間を含むように前記シート材料を配置することを含み、前記第3の内縁部が、前記第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定し、好ましくは、前記組立体を用意するステップが、前記シート材料に前記第3の内縁部を形成することを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記組立体の前記シート材料が第4の内縁部を含み、前記シート材料を前記本体内に配置するステップが、前記第4の内縁部が前記第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定するように前記シート材料を配置することを含み、好ましくは、前記組立体を用意するステップが、前記シート材料に前記第4の内縁部を形成することを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第3の内縁部及び/又は前記第4の内縁部が、請求項20~30のいずれか一項に記載の前記第1の内縁部と同様に形成される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
当該方法が、前記シート材料の少なくとも1つの内縁部を示す情報を検出することを含む、請求項19~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
センサによって検出された前記少なくとも1つの内縁部を示す前記情報に基づいて、前記シート材料に対する、前記少なくとも1つの物体が供給される位置を制御するステップを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記シート材料に対する、前記少なくとも1つの物体が供給される前記位置を制御するために、前記センサによって検出された前記少なくとも1つの内縁部の位置を示す前記情報に基づいて、物体供給デバイスを制御するステップと、好ましくは、前記少なくとも1つの物体が前記シート材料上に分配されるときのタイミング及び/又は頻度を制御するステップとを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
送達システムのための構成要素を製造するための装置であって、
シート材料に第1の内縁部を形成するように構成された縁部形成デバイスと、
前記シート材料上に少なくとも1つの物体を配置するように構成された物体供給デバイスと、
本体が前記少なくとも1つの物体を受ける空間を含むように前記シート材料を前記本体内に配置するように構成された本体形成デバイスであり、前記第1の内縁部が前記空間の境界を少なくとも部分的に画定する、本体形成デバイスと
を備える、装置。
【請求項48】
前記縁部形成デバイスが、前記シート材料を切断して前記第1の内縁部を形成することによって、前記シート材料に前記第1の内縁部を形成するように構成され、好ましくは、前記シート材料の厚み全体を切断して前記第1の内縁部を形成するように構成されている、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記縁部形成デバイスが、前記シート材料を切断するように構成された1つ若しくは複数のナイフ及び/又は1つ若しくは複数のレーザーを備える、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記縁部形成デバイスが、アパーチャーの縁部が前記シート材料の前記第1の内縁部を含み、好ましくは前記アパーチャーが実質的に矩形であるように前記シート材料に前記アパーチャーを形成するように構成されている、請求項47~49のいずれか一項に記載の装置。
【請求項51】
前記縁部形成デバイスが、前記シート材料に切欠きを形成して前記アパーチャーを形成するように構成されている、請求項50に記載の装置。
【請求項52】
前記縁部形成デバイスが、前記物体供給デバイスが前記シート材料の第1の部分上に前記少なくとも1つの物体を配置する前に前記第1の内縁部を形成するように構成されている、請求項47~51のいずれか一項に記載の装置。
【請求項53】
前記縁部形成デバイスが、前記物体供給デバイスが前記シート材料の第1の部分上に前記少なくとも1つの物体を配置した後に前記第1の内縁部を形成するように構成されている、請求項47~51のいずれか一項に記載の装置。
【請求項54】
前記シート材料を圧着するように構成された圧着デバイスを備え、好ましくは、前記圧着デバイスが、前記シート材料を0.1mm~2mmの範囲内、好ましくは、0.1mm~1.5mmの範囲内又は0.2mm~0.7mmの範囲内の圧着深さまで圧着するように構成されている、請求項47~53のいずれか一項に記載の装置。
【請求項55】
前記圧着デバイスが、前記縁部形成デバイスが前記第1の内縁部を形成する前に前記シート材料を圧着するように構成されるか、又は前記縁部形成デバイスが前記第1の内縁部を形成した後に前記シート材料を圧着するように構成されている、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記縁部形成装置が、前記シート材料に第2の内縁部を形成するように構成され、前記本体形成デバイスが、前記第2の内縁部が前記空間の境界を少なくとも部分的に画定するよう前記シート材料を前記本体内に配置するように構成されている、請求項47~55のいずれか一項に記載の装置。
【請求項57】
前記縁部形成装置が、前記第2の内縁部を、請求項47~55のいずれか一項に記載の前記第1の内縁部と同様に形成するように構成されている、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
搬送路に沿ってシート材料の連続ウェブを供給するように構成されている、請求項47~57のいずれか一項に記載の装置。
【請求項59】
前記縁部形成デバイスが、規則的に離間された間隔で前記連続ウェブに複数の第1の内縁部を形成するように構成され、及び/又は規則的に離間された間隔で前記連続ウェブに複数の第2の内縁部を形成するように構成されている、請求項58に記載の装置。
【請求項60】
シート材料の供給品を備え、好ましくは、前記シート材料の供給品がシート材料のリールを含む、請求項47~59のいずれか一項に記載の装置。
【請求項61】
前記物体供給デバイスが、前記シート材料上に少なくとも1つの更なる物体を配置するように構成されている、請求項47~60のいずれか一項に記載の装置。
【請求項62】
前記縁部形成デバイスが、前記シート材料に第3の内縁部を形成するように構成され、前記本体形成デバイスが、前記本体が、前記少なくとも1つの更なる物体を受ける第2の空間を含むように前記シート材料を前記本体内に配置するように構成され、前記第3の内縁部が前記第2の空間の境界を少なくとも部分的に形成している、請求項61に記載の装置。
【請求項63】
前記縁部形成デバイスが、前記シート材料に第4の内縁部を形成するように構成され、前記本体形成デバイスが、前記第4の内縁部が前記第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定するように前記シート材料を前記本体内に配置するように構成されている、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記縁部形成装置が、前記第3の内縁部及び/又は前記第4の内縁部を、請求項47~55のいずれか一項に記載の前記第1の内縁部と同様に形成するように構成されている、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記シート材料の少なくとも1つの内縁部を示す情報を検出するように構成された少なくとも1つのセンサを備える、請求項47~64のいずれか一項に記載の装置。
【請求項66】
前記センサによって検出された前記少なくとも1つの内縁部を示す前記情報に基づいて、前記シート材料に対する、前記少なくとも1つの物体が供給される位置を制御するように構成されたコントローラーをさらに備える、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記コントローラーが、前記シート材料に対する、前記少なくとも1つの物体が供給される前記位置を制御するために、前記センサによって検出された前記少なくとも1つの内縁部の位置を示す前記情報に基づいて、前記物体供給デバイスを制御し、好ましくは、物体が前記シート材料上に分配されるときのタイミング及び/又は頻度を制御するように構成されている、請求項66に記載の装置。
【請求項68】
前記第1の内縁部が実質的に線形である、請求項1~67のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項69】
前記第1の内縁部が前記シート材料の幅にわたって10%~95%の範囲内で延びる、請求項1~68のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項70】
前記又は各内縁部が、5mm~360mmの範囲内、好ましくは5mm~270mmの範囲内の長さを有する、請求項1~69のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項71】
前記シート材料が、前記構成要素の中心軸線に実質的に平行に延びる第1の外縁部及び第2の外縁部を含み、前記第1の内縁部が前記第1の外縁部及び前記第2の外縁部のうちの少なくとも1つから離間され、好ましくは前記第1の外縁部及び前記第2の外縁部の両方から離間されている、請求項1~70のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項72】
前記第1の内縁部が、前記第1の外縁部及び/又は前記第2の外縁部に実質的に垂直である、請求項71に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項73】
前記シート材料が前記構成要素の中心軸線を囲み、好ましくは前記少なくとも1つの物体に巻きつけられる、請求項1~72のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項74】
前記シート材料が圧着され、好ましくは前記シート材料が0.1mm~2mmの範囲内、好ましくは、0.1mm~1mmの範囲内又は0.2mm~0.7mmの範囲内の圧着深さを有する、請求項1~73のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項75】
前記シート材料がセルロースを含む、請求項1~74のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項76】
前記シート材料が、紙、綿、タバコ、リヨセル、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ(ε-カプロラクトン)(PCL)、ポリ(1-4ブランジオールサクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コテレフタレート)(PBAT)、澱粉ベースの材料、脂肪族ポリエステル材料、多糖ポリマ、不織布材料、及び/若しくは生分解性材料のうちの少なくとも1つを含むか、これらからなるか、又は本質的にこれらからなる、請求項1~75のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項77】
前記構成要素の前記シート材料が、5mm~50mmの範囲内、好ましくは10mm~30mmの範囲内の長さを有する、請求項1~76のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項78】
前記構成要素の前記シート材料が、30mm~400mmの範囲内、好ましくは40mm~300mmの範囲内、50mm~280mmの範囲内、75mm~225mmの範囲内、又は100mm~200mmの範囲内の幅を有する、請求項1~77のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項79】
前記構成要素の前記シート材料が、20ミクロン~1000ミクロンの範囲内の厚みを有する、請求項1~78のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項80】
前記構成要素の前記シート材料が、20gsm~200gsmの範囲内、好ましくは25mm~70gsmの範囲内、又は35gsm~65gsmの範囲内の基本重量を有する、請求項1~79のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項81】
前記少なくとも1つの物体が1つ又は複数のカプセルを含み、好ましくは1つ又は複数の追加のカプセルを含む、請求項1~80のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項82】
前記少なくとも1つの更なる物体が1つ又は複数のカプセルを含み、好ましくは1つ又は複数の追加のカプセルを含む、請求項13~17、請求項40~43又は請求項61~64のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項83】
前記シート材料がコーティングを含み、好ましくは、前記コーティングがエアロゾル変性剤を含む、請求項1~82のいずれか一項に記載の構成要素、方法又は装置。
【請求項84】
請求項19~46若しくは請求項68~83のいずれか一項に記載の方法に従って製造された、又は請求項47~83のいずれか一項に記載の装置によって製造された構成要素。
【請求項85】
請求項1~18又は請求項68~84のいずれか一項に記載の複数の構成要素を形成するために少なくとも1回切断されるように構成されたロッド。
【請求項86】
請求項1~18又は請求項68~84のいずれか一項に記載の構成要素を備える送達システムであって、好ましくは、前記送達システムが、エアロゾル供給システムを備え、好ましくは、前記エアロゾル供給システムが、燃焼式エアロゾル供給システム又は不燃式エアロゾル供給システムである、送達システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、送達システムのための構成要素と、この構成要素を備える送達システムとに関する。本開示は、送達システムのための構成要素を製造するための方法及び装置にも関する。
【背景技術】
【0002】
香味料を含有するカプセルを有するシガレットを提供することが当該技術分野において既知である。使用中、ユーザーは、カプセルを破壊して、シガレットを通って流れる煙の中に香味料を放出することができる。したがって、ユーザーは、香味料を選択的に煙に加えることができる。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、送達システムのための構成要素であって、材料のシートから形成された本体と、本体内の空間に保持された少なくとも1つの物体とを備え、シート材料が、空間の境界を少なくとも部分的に画定する第1の内縁部を含む、構成要素が提供される。
【0004】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部はシート材料の切断縁である。
【0005】
いくつかの実施形態において、シート材料は、第1の内縁部を形成するスリットを含む。
【0006】
いくつかの実施形態において、シート材料はシート材料内にアパーチャー(開口)を含み、アパーチャーの縁部はシート材料の第1の内縁部を含み、好ましくは、アパーチャーは実質的に矩形である。
【0007】
いくつかの実施形態において、アパーチャーはシート材料における切欠きである。
【0008】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部は連続している。他の実施形態において、第1の内縁部は断続的であり、シート材料の1つ又は複数の中間部分が介在する。
【0009】
いくつかの実施形態において、シート材料がシート材料の軸線方向の端部に第1及び第2の外縁部を備え、第1の内縁部が第1及び/又は第2の外縁部に実質的に平行である。
【0010】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部は、少なくとも1つの物体が空間から出るのに抵抗するように構成される。
【0011】
いくつかの実施形態において、構成要素は第1及び第2の端部を備え、第1の端部は構成要素の口端部であり、第2の端部は第1の端部の反対にあり、第1の内縁部は少なくとも1つの物体と構成要素の第1の端部との間に位置するか、又は少なくとも1つの物体と構成要素の第2の端部との間に位置する。
【0012】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部は第1の壁部分を形成する。
【0013】
いくつかの実施形態において、シート材料は、空間の境界を少なくとも部分的に画定する第2の内縁部をさらに備える。
【0014】
いくつかの実施形態において、第2の端部は空間の第1の端部の反対側にある。
【0015】
いくつかの実施形態において、第2の内縁部は、本明細書に記載の第1の内縁部の特徴のうちの任意のものを有する。
【0016】
いくつかの実施形態において、シート材料は、第1及び第2の内縁部のうちの一方を形成するスリットを含み、シート材料は、シート材料内にアパーチャーを含み、アパーチャーの縁部は、第1及び第2の内縁部のうちの他方を含む。
【0017】
いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部は、3mm~50mmの範囲内の距離だけ軸線方向に離間されている。
【0018】
いくつかの実施形態において、第1及び第2の縁部は、4mm~6mmの範囲内の距離だけ軸線方向に離間されている。
【0019】
いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部は、少なくとも3mm、好ましくは、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45又は50mmの距離だけ離間されている。
【0020】
いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部は、最大でも50mm、好ましくは、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10、5又は3mmの距離だけ離間されている。
【0021】
いくつかの実施形態において、第2の内縁部は第2の壁部分を形成する。
【0022】
いくつかの実施形態において、第1の壁部分は、第1の軸線方向に面し、第2の壁部分は第2の軸線方向に面する。
【0023】
いくつかの実施形態において、前記又は各壁部分は構成要素の中心軸線まで延びる。
【0024】
いくつかの実施形態において、第1の壁部分は構成要素の中心軸線まで延びる。代替的に又はさらに、第2の壁部分は構成要素の中心軸線まで延びる。
【0025】
いくつかの実施形態において、前記又は各壁部分は構成要素の中心軸線全体を囲む。いくつかの実施形態において、第1の壁部分は構成要素の中心軸線全体を囲む。代替的に又はさらに、第2の壁部分は構成要素の中心軸線全体を囲む。
【0026】
いくつかの実施形態において、前記又は各壁部分は多孔性である。
【0027】
いくつかの実施形態において、第1の壁部分は多孔性である。代替的に又はさらに、第2の壁部分は多孔性である。
【0028】
いくつかの実施形態において、構成要素は、少なくとも1つの更なる物体を備え、好ましくは、少なくとも1つの更なる物体は少なくとも1つの物体から軸線方向に離間されている。
【0029】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの更なる物体は空間に受けられる。別の実施形態において、シート材料は、少なくとも1つの更なる物体を受ける第2の空間を画定するように配置された第2の部分を含み、シート材料は、第2の空間の第1の端部を少なくとも部分的に覆う第3の壁部分を形成する第3の内縁部を含む。
【0030】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの更なる物体は本体内の第2の空間に保持され、シート材料は、第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定する第3の内縁部を含む。
【0031】
いくつかの実施形態において、シート材料は、第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定する第4の内縁部をさらに備える。
【0032】
いくつかの実施形態において、第3の内縁部及び/又は第4の内縁部は、本明細書に記載の第1の内縁部の特徴のうちの任意のものを有する。
【0033】
いくつかの実施形態において、第2及び第3の内縁部は、3mm~50mmの範囲内の距離だけ分離されている。
【0034】
いくつかの実施形態において、第2及び第3の内縁部は、4mm~45mmの範囲内、4mm~25mmの範囲内、又は4mm~10mmの範囲内の距離だけ離間されている。
【0035】
いくつかの実施形態において、第2及び第3の内縁部は、少なくとも3mm、好ましくは、少なくとも4、5、10、15、20、25、30、35、40、45又は50mmの距離だけ離間されている。
【0036】
いくつかの実施形態において、第2及び第3の内縁部は、最大でも50mm、好ましくは、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10、5、4又は3mmの距離だけ離間されている。
【0037】
いくつかの実施形態において、第3の内縁部が第3の壁部分を形成し、及び/又は第4の内縁部が第4の壁部分を形成する。
【0038】
いくつかの実施形態において、第2の端部は第2の空間の第1の端部の反対側にある。
【0039】
いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部は、空間の反対側の端部に位置する。
【0040】
いくつかの実施形態において、第3及び第4の内縁部は第2の空間の反対端に位置する。
【0041】
いくつかの実施形態において、シート材料の第1の部分は少なくとも1つの物体を取り囲む。第1及び第2の内縁部は第1の部分の反対側の側部に用意されてもよい。第1の部分は一般的に円筒形であってもよい。
【0042】
いくつかの実施形態において、シート材料の第2の部分は少なくとも1つの更なる物体を取り囲む。第3及び第4の内縁部は、第2の部分の反対側の側部に用意されてもよい。第2の部分は一般的に円筒形であってもよい。
【0043】
本開示によれば、送達システムのための構成要素を製造する方法であって、この方法は、少なくとも1つの物体を含む組立体と、第1の内縁部を含むシート材料とを用意することと、本体が少なくとも1つの物体を受ける空間を含むようにシート材料を本体内に配置することであり、第1の内縁部は空間の境界を少なくとも部分的に画定する、配置することと、を含む、方法も提供される。
【0044】
いくつかの実施形態において、組立体を用意することが、シート材料に第1の内縁部を形成することを含む。
【0045】
いくつかの実施形態において、シート材料に第1の内縁部を形成することは、シート材料を切断して第1の内縁部を形成すること、好ましくは、シート材料の厚み全体を切断して第1の内縁部を形成することを含む。
【0046】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部を形成することは、ナイフ及び/又はレーザーを用いてシート材料を切断することを含む。
【0047】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部を形成することは、シート材料にスリットを形成することを含む。
【0048】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部を形成することは、アパーチャーの縁部がシート材料の第1の内縁部を含み、好ましくはアパーチャーが実質的に矩形であるようにシート材料にアパーチャーを形成することを含む。
【0049】
いくつかの実施形態において、アパーチャーを形成することは、シート材料に切欠きを形成することを含む。
【0050】
いくつかの実施形態において、組立体を用意することは、第1の内縁部を含むシート材料を用意し、次に、シート材料上に少なくとも1つの物体を用意することを含み、好ましくは、組立体を用意することは、シート材料に第1の内縁部を形成し、次に、シート材料上に少なくとも1つの物体を用意することを含む。
【0051】
いくつかの実施形態において、組立体を用意することは、シート材料を用意することと、シート材料上に少なくとも1つの物体を用意することと、次にシート材料に第1の内縁部を形成することとを含む。
【0052】
いくつかの実施形態において、方法は、シート材料を圧着すること、好ましくはシート材料を0.1mm~2mmの範囲内、好ましくは、0.1mm~1.5mmの範囲内又は0.2mm~0.7mmの範囲内の圧着深さまで圧着することを含む。
【0053】
いくつかの実施形態において、方法は、第1の内縁部が形成された後にシート材料を圧着することを含む。
【0054】
いくつかの実施形態において、方法は、第1の内縁部が形成される前にシート材料を圧着することを含む。
【0055】
いくつかの実施形態において、方法は、物体送達ホイールを用いてシート材料上に少なくとも1つの物体を用意することを含む。
【0056】
いくつかの実施形態において、組立体のシート材料は第2の内縁部を含み、シート材料を本体内に配置することは、第2の内縁部が空間の境界を少なくとも部分的に形成するようにシート材料を配置することを含む。
【0057】
いくつかの実施形態において、組立体を用意することは、シート材料に第2の内縁部を形成することを含む。
【0058】
いくつかの実施形態において、第2の内縁部は、本明細書に記載の第1の内縁部と同様に形成される。
【0059】
いくつかの実施形態において、組立体を用意することは、シート材料の連続ウェブを用意することを含む。
【0060】
いくつかの実施形態において、方法は、シート材料を本体内に配置した後にシート材料の連続ウェブを切断することを含む。いくつかの実施形態において、シート材料の連続ウェブを切断することにより、1つ又は複数の別個の構成要素が形成される。
【0061】
いくつかの実施形態において、方法は、規則的に離間された間隔で連続ウェブに複数の内縁部を形成することを含む。
【0062】
方法は、規則的に離間された間隔で連続ウェブに第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部を形成することを含むことができる。
【0063】
いくつかの実施形態において、方法は、連続ウェブを搬送路に沿って移動することと、連続ウェブが搬送路に沿って移動する際、規則的間隔で少なくとも1つの物体を用意することとを含む。
【0064】
いくつかの実施形態において、ウェブは、30mm~400mmの範囲内、好ましくは40mm~300mmの範囲内、50mm~280mmの範囲内、75mm~225mmの範囲内、又は100mm~200mmの範囲内の幅を有する。
【0065】
いくつかの実施形態において、ウェブは、少なくとも30mm、好ましくは、少なくとも40、50、75、100、125、150、175又は190mmの幅を有する。
【0066】
いくつかの実施形態において、ウェブは、最大でも400mm、好ましくは、最大でも300、280、225、200、175、150、125又は100mmの幅を有する。
【0067】
いくつかの実施形態において、シート材料を本体内に配置することは、シート材料を集結して本体を形成することを含む。
【0068】
いくつかの実施形態において、第1の壁部分は、シート材料の第1の内縁部を集結することによって画定され、及び/又は第2の壁部分は、シート材料の第2の内縁部を集結することによって画定される。
【0069】
いくつかの実施形態において、組立体は、少なくとも1つの更なる物体を含む。
【0070】
いくつかの実施形態において、組立体のシート材料は第3の内縁部をさらに含み、シート材料を本体内に配置することは、本体が少なくとも1つの更なる物体を受ける第2の空間を含むようにシート材料を配置することを含み、第3の内縁部は、第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定し、好ましくは、組立体を用意することは、シート材料に第3の内縁部を形成することを含む。
【0071】
いくつかの実施形態において、空間の第1の端部に対し、第2の空間の第1の端部は、少なくとも1つの物体及び少なくとも1つの更なる物体の反対側にある。
【0072】
いくつかの実施形態において、組立体のシート材料が第4の内縁部をさらに含み、シート材料を本体内に配置することは、第4の内縁部が第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定するようにシート材料を配置することを含み、好ましくは、組立体を用意することは、シート材料に第4の内縁部を形成することを含む。
【0073】
いくつかの実施形態において、第3の内縁部及び/又は第4の内縁部は、本明細書に記載の第1の内縁部と同様に形成される。
【0074】
いくつかの実施形態において、第3の壁部分は、シート材料の第3の内縁部を集結することによって画定され、及び/又は第4の壁部分は、シート材料の第4の内縁部を集結することによって画定される。
【0075】
いくつかの実施形態において、方法は、シート材料の少なくとも1つの内縁部を示す情報を検出することを含む。
【0076】
いくつかの実施形態において、方法は、センサによって検出された少なくとも1つの内縁部を示す情報に基づいて、シート材料に対する、少なくとも1つの物体が供給される位置を制御することを含む。
【0077】
いくつかの実施形態において、方法は、シート材料に対する、少なくとも1つの物体が供給される位置を制御するために、センサによって検出された少なくとも1つの内縁部の位置を示す情報に基づいて、物体供給デバイスを制御することと、好ましくは、少なくとも1つの物体がシート材料上に分配されるときのタイミング及び/又は頻度を制御することとを含む。
【0078】
本開示によれば、送達システムのための構成要素を製造するための装置であって、この装置は、シート材料に第1の内縁部を形成するように構成された縁部形成デバイスと、シート材料上に少なくとも1つの物体を配置するように構成された物体供給デバイスと、本体が少なくとも1つの物体を受ける空間を含むようにシート材料を本体内に配置するように構成された本体形成デバイスであり、第1の内縁部が空間の境界を少なくとも部分的に画定する、本体形成デバイスとを備える、装置も提供される。
【0079】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイスが、シート材料を切断して第1の内縁部を形成することによって、シート材料に第1の内縁部を形成するように構成され、好ましくは、シート材料の厚み全体を切断して第1の内縁部を形成するように構成される。
【0080】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイスは、シート材料を切断するように構成された1つ若しくは複数のナイフ及び/又は1つ若しくは複数のレーザーを備える。
【0081】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイスは、アパーチャーの縁部がシート材料の第1の内縁部を含み、好ましくはアパーチャーが実質的に矩形であるようにシート材料にアパーチャーを形成するように構成される。
【0082】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイスは、シート材料に切欠きを形成してアパーチャーを形成するように構成される。
【0083】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイスは、物体供給デバイスがシート材料の第1の部分上に少なくとも1つの物体を配置する前に、第1の内縁部を形成するように構成される。
【0084】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイスは、物体供給デバイスがシート材料の第1の部分上に少なくとも1つの物体を配置した後に、第1の内縁部を形成するように構成される。
【0085】
いくつかの実施形態において、装置は、シート材料を圧着するように構成された圧着デバイスをさらに備え、好ましくは、圧着デバイスは、シート材料を0.1mm~2mmの範囲内、好ましくは、0.1mm~1.5mmの範囲内又は0.2mm~0.7mmの範囲内の圧着深さまで圧着するように構成される。
【0086】
いくつかの実施形態において、圧着デバイスは、縁部形成デバイスが第1の内縁部を形成する前にシート材料を圧着するように構成されるか、又は縁部形成デバイスが第1の内縁部を形成した後にシート材料を圧着するように構成される。
【0087】
いくつかの実施形態において、物体供給デバイスは物体送達ホイールを含む。
【0088】
いくつかの実施形態において、縁部形成装置は、シート材料に第2の内縁部を形成するように構成され、本体形成デバイスが、第2の内縁部が空間の境界を少なくとも部分的に画定するようにシート材料を本体内に配置するように構成される。
【0089】
いくつかの実施形態において、縁部形成装置は、第2の内縁部を、本明細書に記載の第1の内縁部と同様に形成するように構成される。
【0090】
いくつかの実施形態において、装置は、搬送路に沿ってシート材料の連続ウェブを供給するように構成される。
【0091】
いくつかの実施形態において、切断デバイスは、シート材料を本体内に配置した後にシート材料の連続ウェブを切断するように構成される。
【0092】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイスが、規則的に離間された間隔で連続ウェブに複数の第1の内縁部を形成するように構成され、及び/又は規則的に離間された間隔で連続ウェブに複数の第2の内縁部を形成するように構成される。
【0093】
いくつかの実施形態において、物体供給デバイスは、連続ウェブが搬送路に沿って移動する際、規則的間隔で少なくとも1つの物体を用意するように構成される。
【0094】
いくつかの実施形態において、装置は、シート材料の供給品を備え、好ましくは、シート材料の供給品はシート材料のリールを含む。
【0095】
いくつかの実施形態において、物体供給デバイスは、シート材料上に少なくとも1つの更なる物体を配置するように構成される。
【0096】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイスは、シート材料に第3の内縁部を形成するように構成され、本体形成デバイスは、本体が、少なくとも1つの更なる物体を受ける第2の空間を含むようにシート材料を本体内に配置するように構成され、第3の内縁部は第2の空間の境界を少なくとも部分的に形成する。
【0097】
いくつかの実施形態において、空間の第1の端部に対し、第2の空間の第1の端部は、少なくとも1つの物体及び少なくとも1つの更なる物体の反対側にある。
【0098】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイスは、シート材料に第4の内縁部を形成するように構成され、本体形成デバイスは、第4の内縁部が第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定するようにシート材料を本体内に配置するように構成される。
【0099】
いくつかの実施形態において、縁部形成装置は、第3の内縁部及び/又は第4の内縁部を、本明細書に記載の第1の内縁部と同様に形成するように構成される。
【0100】
いくつかの実施形態において、本体形成デバイスは、シート材料を集結して本体を形成するように構成される。
【0101】
いくつかの実施形態において、本体形成デバイスは、シート材料の第1の内縁部を集結して第1の壁部分を形成するように構成される。いくつかの実施形態において、本体形成デバイスは、シート材料の第2の内縁部を集結して第2の壁部分を形成するように構成される。いくつかの実施形態において、本体形成デバイスは、シート材料の第3の内縁部を集結して第3の壁部分を形成するように構成される。いくつかの実施形態において、本体形成デバイスは、シート材料の第4の内縁部を集結して第4の壁部分を形成するように構成される。
【0102】
いくつかの実施形態において、装置は、シート材料の少なくとも1つの内縁部を示す情報を検出するように構成された少なくとも1つのセンサを備える。
【0103】
いくつかの実施形態において、装置は、センサによって検出された少なくとも1つの内縁部を示す情報に基づいて、シート材料に対する、少なくとも1つの物体が供給される位置を制御するように構成されたコントローラーをさらに備える。
【0104】
いくつかの実施形態において、コントローラーは、シート材料に対する、少なくとも1つの物体が供給される位置を制御するために、センサによって検出された少なくとも1つの内縁部の位置を示す情報に基づいて、物体供給デバイスを制御し、好ましくは、少なくとも1つの物体がシート材料上に分配されるタイミング及び/又は頻度を制御するように構成される。
【0105】
いくつかの実施形態において、構成要素の第1の内縁部、又は方法若しくは装置によって作成される構成要素は実質的に線形である。
【0106】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部は構成要素の中心軸線に実質的に垂直に延びる。
【0107】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部はシート材料の幅にわたって10%~95%の範囲内で延びる。
【0108】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部は、シート材料の幅にわたって少なくとも10%、好ましくはシート材料の幅にわたって少なくとも20、30、40、50、60、70、80、90又は95%延びる。
【0109】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部は、シート材料の幅にわたって最大でも95%、任意選択で、シート材料の幅にわたって最大でも90、80、70、60、50、40、30、20又は10%延びる。
【0110】
いくつかの実施形態において、前記又は各内縁部は、5mm~360mmの範囲内、好ましくは5mm~270mmの範囲内の長さを有する。
【0111】
いくつかの実施形態において、前記又は各内縁部は、少なくとも5mm、好ましくは、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、100、120、140、160、180、200、250又は300mmの長さを有する。いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部は、少なくとも5mm、好ましくは、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、100、120、140、160、180、200、250又は300mmの長さを有する。
【0112】
いくつかの実施形態において、シート材料は、構成要素の中心軸線に実質的に平行に延びる第1及び第2の外縁部を含み、第1の内縁部は第1及び第2の外縁部のうちの少なくとも1つから離間され、好ましくは第1及び第2の外縁部の両方から離間されている。
【0113】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部は、第1及び/又は第2の外縁部に実質的に垂直である。
【0114】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部は、第1及び/又は第2の外縁部から少なくとも3mm、好ましくは少なくとも4、5、6、7、89又は10mmだけ離間されている。
【0115】
いくつかの実施形態において、シート材料は構成要素の中心軸線を囲み、好ましくは少なくとも1つの物体に巻きつけられる。
【0116】
いくつかの実施形態において、シート材料は圧着され、好ましくは、シート材料は、0.1mm~2mmの範囲内、好ましくは、0.1mm~1mmの範囲内又は0.2mm~0.7mmの範囲内の圧着深さを有する。
【0117】
いくつかの実施形態において、シート材料はセルロースを含む。
【0118】
いくつかの実施形態において、シート材料は、紙、綿、タバコ、リヨセル、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ(ε-カプロラクトン)(PCL)、ポリ(1-4ブランジオールサクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コテレフタレート)(PBAT)、澱粉ベースの材料、脂肪族ポリエステル材料、多糖ポリマ、不織布材料、及び/若しくは、生分解性材料のうちの少なくとも1つを含むか、これらからなるか、又は本質的にこれらからなる。
【0119】
いくつかの実施形態において、シート材料は、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ(ε-カプロラクトン)(PCL)、ポリ(1-4ブランジオールサクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コテレフタレート)(PBAT)、澱粉ベースの材料、紙、脂肪族ポリエステル材料及び多糖ポリマのうちの少なくとも1つから選択された、細断されたシート材料を含むことができる。
【0120】
いくつかの実施形態において、シート材料は圧着されたPLA、タバコ又は紙シート材料である。
【0121】
いくつかの実施形態において、シート材料は酢酸セルロースを含まない。
【0122】
いくつかの実施形態において、シート材料は、少なくとも0.1gms/cm3、好ましくは少なくとも0.15gms/cm3の密度を有する。
【0123】
いくつかの実施形態において、シート材料は、最大でも1.5gms/cm3、好ましくは最大でも1.2、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.45又は0.4gms/cm3の密度を有する。
【0124】
いくつかの実施形態において、構成要素のシート材料は、5mm~50mmの範囲内、好ましくは10mm~30mmの範囲内の長さを有する。
【0125】
いくつかの実施形態において、構成要素のシート材料は、少なくとも5mm、任意選択で、少なくとも10、15、20、25、30、35、40又は45mmの長さを有する。
【0126】
いくつかの実施形態において、構成要素のシート材料は、最大でも50mm、任意選択で、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10又は5mmの長さを有する。
【0127】
いくつかの実施形態において、構成要素のシート材料は、30mm~400mmの範囲内、好ましくは40mm~300mmの範囲内、50mm~280mmの範囲内、75mm~225mmの範囲内、又は100mm~200mmの範囲内の幅を有する。
【0128】
いくつかの実施形態において、シート材料は、少なくとも30mm、好ましくは、少なくとも40、50、75、100、125、150、175又は190mmの幅を有する。
【0129】
いくつかの実施形態において、シート材料は、最大でも400mm、好ましくは、最大でも300、280、225、200、175、150、125又は100mmの幅を有する。
【0130】
いくつかの実施形態において、構成要素のシート材料は、20ミクロン~1000ミクロンの範囲内の厚みを有する。
【0131】
いくつかの実施形態において、シート材料は、少なくとも20ミクロン、好ましくは、少なくとも50、100、200、300、400、500、600、700、800、900又は1000ミクロンの厚みを有する。
【0132】
いくつかの実施形態において、シート材料は、最大でも1000ミクロン、好ましくは、最大でも900、800、700、600、500、400、300、200、100又は50ミクロンの厚みを有する。
【0133】
いくつかの実施形態において、構成要素のシート材料は、20gsm~200gsmの範囲内、好ましくは25gsmm~70gsmの範囲内、又は35gsm~65gsmの範囲内の基本重量を有する。
【0134】
いくつかの実施形態において、本体は、5mm~50mmの範囲内、好ましくは10mm~30mmの範囲内の軸線方向の長さを有する。
【0135】
いくつかの実施形態において、本体は、少なくとも5mm、任意選択で、少なくとも10、15、20、25、30、35、40又は45mmの軸線方向の長さを有する。
【0136】
いくつかの実施形態において、装置は、シート材料の少なくとも1つの内縁部(例えば、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部のうちの1つ又は複数)を示す情報を検出するように構成されたセンサを備える。いくつかの実施形態において、装置は、センサによって検出された少なくとも1つの内縁部を示す情報に基づいて、少なくとも1つの物体の位置を制御するように構成されたコントローラーをさらに備える。いくつかの実施形態において、コントローラーは、少なくとも1つの物体の位置を制御するために、センサによって検出された少なくとも1つの内縁部の位置を示す情報に基づいて物体供給デバイスを制御する。さらに又は代替的に、コントローラーは、少なくとも1つの物体の位置を制御するためにシート材料が搬送路に沿って搬送される速度を制御するように構成される。
【0137】
センサは、各内縁部がカメラを通過する際、この内縁部を検出するように構成されたカメラを備えることができる。代替的に又は加えて、センサは、異なるタイプのセンサ、例えば、ライトゲート、容量センサ、磁気若しくはホール効果センサ又は超音波センサを含むことができる。いくつかの実施形態において、センサ又は1つ若しくは複数の更なるセンサは、さらに又は代替的に、第2、第3及び/又は第4の内縁部を検出する。
【0138】
コントローラーは、メモリ及びプロセッサを備えることができる。コントローラーは、隣り合う第1及び第2の内縁部間の空間内に各少なくとも1つの物体を位置合わせするために、例えば、少なくとも1つの物体がシート材料上に分配されるタイミング及び/又は頻度を制御することによって、少なくとも1つの物体の位置を制御するために、センサによって検出された少なくとも1つの内縁部の位置を示す情報に基づいて、物体供給デバイスを制御するように構成されてもよい。例えば、実施形態において、物体供給デバイスは物体挿入ホイールを含み、コントローラーは、例えば物体挿入ホイールのモータの速度を制御することによって、回転速度を制御することができる。さらに又は代替的に、コントローラーは、少なくとも1つの物体の位置を制御する、例えば、搬送路に沿ってシート材料を供給するベルト、ドラム及び/又はローラーの速度を制御するために、搬送路に沿ってシート材料が搬送される速度を制御するように構成することができる。ここでもまた、これは、各少なくとも1つの物体を、隣り合う第1及び第2の内縁部間の空間内に位置合わせする(及び/又は各少なくとも1つの更なる物体を隣り合う第3及び第4の内縁部間の第2の空間内に位置合わせする)のに役立つ。
【0139】
センサによって検出された少なくとも1つの第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部を示す情報に基づいて、シート材料に供給される少なくとも1つの物体/少なくとも1つの更なる物体の位置を制御することは、少なくとも1つの物体/更なる物体が、例えば、搬送路上でシート材料が伸張又はスリップすることに起因してシート材料と位置合わせ不良にならないことを確実にするのに役立つ。しかしながら、他の実施形態において、センサは省かれることを認識すべきである。
【0140】
いくつかの実施形態において、本体は、最大でも50mm、任意選択で、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10又は5mmの軸線方向の長さを有する。
【0141】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体は1つ又は複数のカプセルを含み、好ましくは1つ又は複数の追加のカプセルを含む。
【0142】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体は、ユーザーによって本体に力を加えることによって破壊可能である。
【0143】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体は複数の物体を含み、好ましくは、複数のカプセル、ビーズ又は顆粒を含む。
【0144】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体は、0.1mm~8mmの範囲内、好ましくは0.2mm~4mmの範囲内の直径を有する。
【0145】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの更なる物体は1つ又は複数のカプセルを含み、好ましくは1つ又は複数の追加のカプセルを含む。
【0146】
いくつかの実施形態において、シート材料はコーティングを含み、好ましくは、コーティングはエアロゾル変性剤を含む。
【0147】
エアロゾル変性剤は香味料を含む。
【0148】
本開示によれば、本明細書に記載の方法に従って製造された及び/又は本明細書に記載の装置によって製造された構成要素も提供される。
【0149】
本開示によれば、本明細書に記載の複数の構成要素を形成するために少なくとも1回切断されるように構成されたロッドが提供される。各構成要素は、別個の送達システムに組み込まれてもよい。
【0150】
いくつかの実施形態において、ロッドは、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の構成要素を形成するよう切断されるように構成されるように、個々の構成要素の長さの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9又は10倍である。すなわち、ロッドは多倍長のベースロッドである。いくつかの実施形態において、ロッドは、各々がそれぞれの空間内にある少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の物体を含む。いくつかの実施形態において、ロッドは、各々がそれぞれの第2の空間内にある少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の物体をさらに含む。いくつかの実施形態において、ロッドは60mm~180mmの長さであり、各々がそれぞれの少なくとも1つの物体を受ける少なくとも6つの空間を含む。
【0151】
本開示によれば、本明細書に記載の構成要素を備える送達システムも提供される。いくつかの実施形態において、送達システムはエアロゾル供給システムを備え、好ましくは、エアロゾル供給システムは、燃焼式エアロゾル供給システム又は不燃式エアロゾル供給システムである。
【0152】
ここで、実施形態が、添付の図面を参照して非限定的例としてのみ説明される。
【図面の簡単な説明】
【0153】
図1】実施形態による構成要素を備える送達システムの斜視図である。
図2図1の送達システムの断面側面図である。
図3図1の構成要素の断面側面図である。
図4図1の構成要素の端面図である。
図5図1の構成要素のシート材料の上面図であり、シート材料は、構成要素の本体内にシート材料が形成される前に平坦に置かれる。
図6図1の送達システムのカプセルの断面側面図である。
図7】情報の目的で示される、送達システムのための構成要素の断面側面図である。
図8】構成要素の本体内にシート材料が形成される前の、送達システムのための構成要素の別の実施形態のシート材料の上面図である。
図9】別の実施形態の送達システムのための構成要素の断面側面図である。
図10】構成要素の本体内にシート材料が形成される前の、図9の構成要素のシート材料の上面図である。
図11】送達システムのための構成要素を製造する方法の実施形態のステップを示すブロック図である。
図12】カプセルを載せたシート材料の連続ウェブの実施形態を示し、ウェブは搬送路に沿って通されている。
図13】送達システムのための構成要素を製造するための装置の実施形態を示す。
図14】実施形態の装置のセンサ及び物体供給デバイスに接続されたコントローラーの概略図である。
図15】実施形態のベースロッドの概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0154】
ここで図1図6を参照すると、送達システム1の実施形態が示されている。
【0155】
本実施形態において、送達システム1は、燃焼式エアロゾル供給システム1である。燃焼式エアロゾル供給システム1は、タバコロッド2と、本例において、燃焼式エアロゾル供給システム1のための構成要素3である送達システムのための構成要素3とを備える。しかしながら、代替的な実施形態において(図示せず)、送達システム1は、燃焼式エアロゾル供給システム1以外の構成である。例えば、送達システム1は、不燃式エアロゾル供給システム(図示せず)又はエアロゾルなしの送達システム(図示せず)であってもよい。
【0156】
外側ラップ4が、構成要素3とタバコロッド2の一部分とを取り囲む。外側ラップ4は、タバコロッド2を構成要素3に取り付けるチッピング紙4を含む。タバコロッド2は、ロッドラッパー6によって取り囲まれた喫煙可能な物質5のカラムを含む。
【0157】
構成要素3は、本体7が本体7内に少なくとも1つの物体11を受ける空間8を含むように本体7内に配置されたシート材料10を含む。本例において、少なくとも1つの物体11は、エアロゾル変性剤放出構成要素11であり、特に、破壊可能なカプセル11である。別の実施形態(図示せず)において、少なくとも1つの物体は、複数のカプセル又は1つ若しくは複数の他の物体を含むことができる。
【0158】
本体7は、一般的に円筒形である。しかしながら、当業者であれば、他の形状が可能であることを認識するであろう。本例において、本体7はプラグ7を形成する。
【0159】
本実施形態において、構成要素3はフィルター3である。しかしながら、他の実施形態において、構成要素3は、実質的に送達システム1の吸入剤をフィルターリングすることなく、単に少なくとも1つの物体の担持体又は支持体として機能するために提供されてもよいことを認識すべきである。
【0160】
本実施形態において、シート材料10は紙を含む。しかしながら、他の実施形態において、シート材料10は、異なる材料、例えば、綿、タバコ、リヨセル、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ(ε-カプロラクトン)(PCL)、ポリ(1-4ブランジオールサクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コテレフタレート)(PBAT)、澱粉ベースの材料、脂肪族ポリエステル材料、多糖ポリマ及び/又は織布若しくは不織布材料を含むことを認識すべきである。シート材料10は生分解性であってもよい。いくつかの実施形態において、シート材料はセルロースを含む。1つの実施形態において、シート材料10は、非プラスチックであってもよく、又はプラスチックであってもよい。いくつかの実施形態において、シート材料10は酢酸セルロースを含まない。
【0161】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、タバコ、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ(ε-カプロラクトン)(PCL)、ポリ(1-4ブランジオールサクシネート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コテレフタレート)(PBAT)、澱粉ベースの材料、紙、脂肪族ポリエステル材料及び多糖ポリマのうちの少なくとも1つから選択された、細断されたシート材料を含む。
【0162】
いくつかの実施形態において、シート材料10はシート内に織り込まれるか又は他の形で形成された繊維を含む。
【0163】
いくつかの実施形態において、シート材料10は圧着されたPLA、タバコ又は紙シート材料である。
【0164】
いくつかの実施形態において、シート材料10は酢酸セルロースを含まない。
【0165】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、少なくとも0.1gms/cm3、好ましくは少なくとも0.15gms/cm3の密度を有する。
【0166】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、最大でも1.5gms/cm3、好ましくは最大でも1.2、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.45又は0.4gms/cm3の密度を有する。
【0167】
シート材料10、例えば、紙は、少なくとも20マイクロメートル(μm)の厚みを有することができる。いくつかの実施形態において、シート材料10は、少なくとも50、100、200、300、400、500、600、700、800、900又は1000ミクロンの厚みを有する。
【0168】
シート材料10、例えば、紙は、最大でも1000マイクロメートル(μm)の厚みを有することができる。いくつかの実施形態において、シート材料10は、最大でも900、800、700、600、500、400、300、200、100又は50ミクロンの厚みを有する。
【0169】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、20マイクロメートル~1000マイクロメートルの範囲内の厚みを有する。
【0170】
シート材料10、例えば、紙は、少なくとも20GSMの基本重量を有することができる。いくつかの実施形態において、シート材料10は、少なくとも20、25、30又は35GSMの基本重量を有する。
【0171】
シート材料10、例えば、紙は、最大でも200GSMの基本重量を有することができる。いくつかの実施形態において、シート材料10は、最大でも150、100、70、65又は50GSMの基本重量を有する。
【0172】
シート材料10、例えば、紙は、20GSM~200GSMの範囲内の基本重量を有することができる。いくつかの実施形態において、シート材料10は、25GSM~70GSMの範囲内、又は35GSM~65GSMの範囲内の基本重量を有する。
【0173】
シート材料10は、シート材料10の反対側の端部にある第1及び第2の外縁部10A、10Bを含む。シート材料10が本体7を形成するように配置されるとき、第1及び第2の外縁部10A、10Bは本体7の第1及び第2の軸線方向の端部7A、7Bを形成する。
【0174】
シート材料10は、第1及び第2の端部10A、10B間で測定される長さ(図2及び図5において矢印「X」によって示される)を有する。シート材料10の長さXは、本体7の軸線方向の長さXに対応する。
【0175】
シート材料10は、5~50mmの範囲内、好ましくは、10~30mmの範囲内の長さXを有することができる。しかしながら、他の実施形態において、シート材料10は異なる長さXを有する。
【0176】
いくつかの実施形態において、構成要素3のシート材料10は、少なくとも5mm、任意選択で、少なくとも10、15、20、25、30、35、40又は45mmの長さXを有する。
【0177】
いくつかの実施形態において、構成要素3のシート材料10は、最大でも50mm、任意選択で、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10又は5mmの長さXを有する。
【0178】
本実施形態において、シート材料10は、本体7が「クレープフィルター」構成となるように集結される。シート材料10は、本体7を通過する際にガス流をフィルターリングすることができる。いくつかの実施形態において、シート材料10は、本体7が「紙フィルター」であるように集結されたページャーを備える。
【0179】
いくつかの実施形態(図示せず)において、構成要素3は、本体7の上流及び/又は下流の1つ又は複数のセグメント(図示せず)をさらに備える。例えば、本体7の上流及び/又は下流のろ過材料(図示せず)、例えば酢酸セルロースのプラグ。いくつかの実施形態において、構成要素3は本体7の下流のチューブフィルター(図示せず)を含む。チューブフィルターは、構成要素3の端部を形成することができ、ろ過材料の環状部分、例えば酢酸セルロースの環状部分を含むことができる。
【0180】
本体7は、5~50mmの範囲内、好ましくは10~30mmの軸線方向の長さ(図2において矢印「X」によって示される)を有する。しかしながら、他の実施形態において、本体7は異なる軸線方向の長さXを有する。
【0181】
いくつかの実施形態において、構成要素3は、少なくとも5mm、任意選択で、少なくとも10、15、20、25、30、35、40又は45mmの軸線方向の長さXを有する。
【0182】
いくつかの実施形態において、構成要素3は、最大でも50mm、任意選択で、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10又は5mmの軸線方向の長さXを有する。
【0183】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、少なくとも1つの物体11が本体7内の空間8内に保持されるように本体7を形成するよう集結され及び/又は折りたたまれる。いくつかの実施形態において、シート材料10は、Decoufle(商標)製造のCU-20マシンを用いて本体7内に形成されてもよい。しかしながら、当業者であれば、シート材料10をプラグ内に配置するのに他の装置、例えば、「紙フィルター」及び「クレープフィルター」の製造で知られる装置が用いられてもよいことを認識するであろう。
【0184】
本例において、シート材料10は、本体7内に配置される前に圧着される。例えば、シート材料10は、一対の圧着ローラーを通されてもよい。圧着により、シート材料10を集結させて本体7を形成することをより容易にすることができる。圧着により、特定の量の本体7を形成するのに用いることができるシート材料10の長さを増大させることもできる。本体7におけるシート材料10の量を増大させることによって、本体7を通過するエアロゾルと接触するシート材料10の表面積を増大させ、このため、シート材料10によってエアロゾルから吸収される水分量を増大させることができる。
【0185】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、少なくとも0.1mm、好ましくは少なくとも0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1mm、1.5mm又は2mmの圧着深さまで圧着される。
【0186】
いくつかの実施形態において、シート材料は、最大でも2mm、好ましくは最大でも1.5mm、1mm、0.9mm、0.8mm、0.7mm、0.6mm、0.5mm、0.4mm、0.3mm、0.2mm又は0.1mmの圧着深さまで圧着される。
【0187】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、0.1mm~2mmの範囲内、好ましくは、0.1mm~1mmの範囲内又は0.2mm~0.7mmの範囲内の圧着深さまで圧着される。
【0188】
圧着深さ(「圧着係数」としても知られる)は、シート材料10において圧着により形成される溝の深さを指す。すなわち、シート材料10を圧着することにより、シート材料10の第1の側から見たとき、シート材料10に複数のくぼみが生成され、圧着深さはくぼみの深さである。圧着は、ジグザグの編成又は他の形状を形成する場合がある。いくつかの実施形態において、圧着されたシート材料10の隣り合う溝は、0.1mm~3mmの範囲内、好ましくは0.2mm~2mmの範囲内の距離だけ離間されている。いくつかの実施形態において、圧着されたシート材料10の隣り合う溝は、少なくとも0.1mm、好ましくは、少なくとも、0.2、0.5、0.7、1、1.5、2、2.5又は3mmの距離だけ離間されている。いくつかの実施形態において、圧着されたシート材料10の隣り合う溝は、最大でも3mm、好ましくは、最大でも2.5、2、1、1.5、0.7、0.5、0.2又は0.1mmの距離だけ離間されている。
【0189】
いくつかの実施形態において、シート材料10は圧着時に加熱される。例えば、シート材料10は圧着ローラー間で渡されてもよく、圧着ローラーの一方又は双方が加熱される。
【0190】
少なくとも1つの物体11、例えば1つ又は複数のカプセル11は、シート材料10が本体7内に形成される前に、又はこれと同時にシート材料10に施されてもよい。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体11は、例えば、シート材料10及び/若しくは少なくとも1つの物体11上に噴霧され得る接着剤(図示せず)によってシート材料10に取り付けられ、又はブラシ若しくはローラーを用いてシート材料10若しくは物体11に施されてもよい。別の実施形態(図示せず)において、少なくとも1つの物体11は、シート材料10及び/又は少なくとも1つの物体11を帯電させることによって、静電気を用いてシート材料10に取り付けられる。しかしながら、他の実施形態において、少なくとも1つの物体11はシート材料10に取り付けられないことを認識すべきである。
【0191】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体11は、カプセル11であり得る1つ又は複数のエアロゾル変性剤放出構成要素11を含む。
【0192】
複数のカプセル11のうちの1つの断面側面図が図6に示されている。各カプセル11は、外側シェル13及び内側コア14を含む。
【0193】
各カプセル11のシェル13は室温において固体であり得る。シェル13は、アルギン酸塩を含むか、アルギン酸塩からなるか、又は本質的にアルギン酸塩からなってもよい。しかしながら、代替的な実施態様において、シェル13は、異なる材料から形成されることを認識すべきである。例えば、シェル13は、代替的に、ゼラチン、カラギーナン若しくはペクチンを含むか、これらからなる、又は本質的にこれらからなってもよい。シェル13は、アルギン酸塩、ゼラチン、カラギーナン若しくはペクチンのうちの1つ又は複数を含むか、これらからなるか、又は本質的にこれらからなってもよい。
【0194】
各カプセル11の内側コア14は、エアロゾル変性剤、例えば、エアロゾル変性剤がガスに曝されているときに本体7を通って流れるガスに風味を与えるように構成された香味料等の添加物を含むか、これらからなるか、又は本質的にこれらからなってもよい。しかしながら、他の実施形態において、エアロゾル変性剤は、代替的に又はさらに、保湿剤等の異なるタイプの添加物を含むことを認識すべきである。この実施形態において、内側コア14は液体である。しかしながら、他の実施形態(図示せず)において、内側コア14は、固体、例えば粉末を含んでもよい。
【0195】
各カプセル11のシェル13は、コア14のエアロゾル変性剤に対して非透過性であってもよく、又は実質的に非透過性であってもよい。したがって、シェル13は、最初に、コア14の変性剤がカプセル11から漏れること、及び本体7を通って流れるガスに同伴されることを防ぐ。ユーザーが、例えばエアロゾル変性剤が香味料である実施形態においてガスに風味付けするためにエアロゾル変性剤をガス内に同伴させることを望むとき、エアロゾル変性剤をガス内に同伴させることができるようにカプセル11のシェル13を破裂させる。
【0196】
いくつかの実施形態(図示せず)において、カプセル11はキャリア材料をさらに含む。キャリア材料は、例えばゼラチンを含んでもよい。
【0197】
代わりに又は加えて、物体11は、異なる種類の物体、例えばビーズ又は顆粒等のろ過材料を含む。
【0198】
エアロゾル変性剤構成要素11は、ユーザーが、エアロゾル変性剤が本体7を通過するガス流内に導入されるか否かを制御することを可能にする。最初に、各カプセル11のシェル13は完全であり、したがって、コア14からの変性剤はガス流内に導入されない。ユーザーは、エアロゾル変性剤を導入することを望むとき、構成要素3に対し外力を加えてカプセル11のシェル13を破裂させる。1つの例において、ユーザーは構成要素3を堅く保持し、指の間で構成要素3を回転させる。
【0199】
いくつかの実施形態において、本体7は、プラグラップ16を形成するラッパー16、例えば紙ラッパーによって取り囲まれる。プラグラップ16は、例えばシート材料10が展開することを防ぐことによって、シート材料10を本体7の形態に保持するのに役立つことができる。
【0200】
チッピング紙4は、エアロゾル変性剤を放出するために構成要素3に外力が加えられるべきである場合、これをユーザーに視覚的に示す1つ又は複数のインジケータ19を含む。例えば、インジケータ19は、構成要素3が変性剤を放出するために指の間で保持され、回転されるべき場合を示すことができる。インジケータ19は、例えば、チッピング紙4上に印刷されてもよく、又はチッピング紙4に付着されるラベルを含んでもよい。インジケータ19はフィルター材料の本体10の上に重なってもよい。
【0201】
任意選択で、プラグラップ16及びチッピング紙4は、使用時に、ユーザーが外力を加えてチッピング紙4及び本体7を径方向に内方に変形させて、エアロゾル変性剤放出構成要素11を破壊するように変形可能である。上記の例において、ユーザーは指の間で壁を把持し、構成要素3を回転させて、カプセル11がそこからエアロゾル変性剤を放出するようにする。プラグラップ16が省かれる実施形態において、チッピング紙4が変形される。チッピング紙4が省かれる実施形態において、プラグラップ16が変形される。いくつかの実施形態において、壁は、チッピング紙4及び/又はプラグラップ16に加えて更なる材料のシート(図示せず)を含む。他の実施形態(図示せず)において、チッピング紙4又はプラグラップ16のいずれも本体7(又は本体7全体)を取り囲まないため、ユーザーは本体7に直接力を加える。
【0202】
プラグラップ16は、紙の層17及び封止層18を含む。封止層18は、カプセル11のエアロゾル変性剤に対して非透過性であるか、又は実質的に非透過性である。したがって、エアロゾル変性剤をガス流に同伴させるためにカプセル11が破壊されるとき、封止層18は、エアロゾル変性剤がプラグラップ16から滲出することを防ぐ。これは、燃焼式エアロゾル供給システム1が通例、構成要素3の領域においてユーザーの指間で保持され、このため、封止層18が、エアロゾル変性剤がユーザーの指と接触することを防ぐのに役立つため、有利である。
【0203】
本実施形態において、封止層18は、紙層17上に設けられたコーティング18の形態をとる。例えば、コーティング18はエチルセルロースを含むことができる。代替的な実施形態(図示せず)において、封止層18は、接着剤によって紙層17に接着される材料、例えばプラスチックシート又は箔の層を含む。いくつかの実施形態において、封止層18は撥油性である。
【0204】
1つの実施形態において、紙層17が封止層18とチッピング紙4との間に配設されるように、紙層17の内面に封止層18が設けられる。代替的に、封止層18が紙層17とチッピング紙4との間に配設されるように、紙層17の外面に封止層18が設けられてもよい。
【0205】
1つの実施形態において、封止層18は、紙層17の内面及び/又は外面全体の上に設けられる。しかしながら、代替的な実施形態において、封止層18は、例えば、紙層17の内面及び/又は外面の一部分の上にのみ、例えば、本体7を取り囲む紙層17の部分の上にのみ設けられる。
【0206】
プラグラップ16は、エアロゾル変性剤を放出するために構成要素3を回転させる間、構成要素3の構造的完全性を維持するのに役立つように構成要素3の構造的支持を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、プラグラップ16は、少なくとも20gsm、好ましくは少なくとも60gsm、好ましくは少なくとも80gsmの基本重量を有する。基本重量は、構成要素3を回転させる間、構成要素3の構造的完全性を維持するのに役立つために、プラグラップ16に剛性の増大をもたらす。いくつかの実施形態において、プラグラップ16の基本重量は、20gsm~110gsm、60gsm~110gsmの範囲内にあり、好ましくは80gsm~110gsmの範囲内にある。プラグラップ16の基本重量は、20gsm~100gsmの範囲内、60gsm~100gsmの範囲内、又は80gsm~100gsmの範囲内にあってもよい。
【0207】
1つの実施形態において、プラグラップ16の剛性は、少なくとも30マイクロメートル、好ましくは少なくとも35マイクロメートル、好ましくは少なくとも50、60、70、80、90又は100マイクロメートルの厚みを有する紙から紙層17を製造することによって達成される。いくつかの実施形態において、紙層17は、30マイクロメートル~137マイクロメートルの範囲内、好ましくは35マイクロメートル~137マイクロメートルの範囲内の厚みを有する。プラグラップ16の剛性は、ユーザーがエアロゾル変性剤を放出するための構成要素3の回転を終えると、構成要素3がその元の形状に戻るのに役立つ。
【0208】
1つの実施形態(図示せず)において、構成要素3はキャビティフィルターである。チッピング紙4、プラグラップ16又は更なるラップ(図示せず)は、本体7の口端を越えて延び、空所(図示せず)を含む空間を形成することができる。
【0209】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体11、例えばカプセル11は、0.1mm~8mmの範囲内、好ましくは0.2mm~4mmの範囲内の直径を有する。
【0210】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体11、例えばカプセル11は、少なくとも0.1mm、好ましくは少なくとも0.2、0.4、0.6、0.8、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5又は8mmの直径を有する。
【0211】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体11、例えばカプセル11は、少なくとも0.1mm、好ましくは少なくとも0.2、0.4、0.6、0.8、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5又は8mmの粒径を有する。「粒径」という用語は、ふるい分けによって測定されたときの粒径を指す。
【0212】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体11は複数の物体、例えば複数のカプセル、ビーズ及び/又は顆粒を含む。他の実施形態において、単一の物体11、例えば、単一のカプセル11が空間8内に設けられる。
【0213】
上記の実施形態において、前記又は各カプセル11は外側シェル13及び内側コア14を含む。しかしながら、代替的な実施形態(図示せず)において、外側シェル13は省かれる。1つの実施形態(図示せず)において、前記又は各カプセル11は、エアロゾル変性剤を含む材料で作られた本体を含み、シェルは本体を囲まない。1つの実施形態(図示せず)において、前記又は各カプセル11は、構成要素3に外力が加えられたとき、分解して例えば粉体を形成し、エアロゾル変性剤が本体7を通って流れるガスに同伴されることを可能にする固体材料を含む。
【0214】
シート材料10は、第1及び第2の外縁部10A、10Bを含み、互いに実質的に平行であり、かつ第1及び第2の外縁部10A、10Bに実質的に垂直な第3及び第4の外縁部10C、10Dをさらに含む。シート材料10が本体7を形成するように配置されるとき、第3及び第4の外縁部10C、10Dは、構成要素3の中心軸線A-Aに実質的に平行である。シート材料10は一般的に矩形であってもよい。
【0215】
シート材料10は第1及び第2のスリット20、21を含む。
【0216】
第1のスリット20は、シート材料10の第3及び第4の外縁部10C、10Dに概ね垂直な方向に延びる。第1のスリット20は、第1及び第2の外縁部10A、10Bに概ね平行な方向に延びる。
【0217】
シート材料10は、シート材料10の第3及び第4の外縁部10C、10D間で測定された幅(図5において矢印「W」によって示される)を有する。
【0218】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、シート材料10が平坦に置かれた状態で測定されたとき、30mm~400mmの範囲内、好ましくは40mm~300mmの範囲内、50mm~280mmの範囲内、75mm~225mmの範囲内、又は100mm~200mmの範囲内の幅Wを有する。
【0219】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、シート材料10が平坦に置かれた状態で測定されたとき、少なくとも30mm、好ましくは、少なくとも40、50、75、100、125、150、175又は190mmの幅Wを有する。
【0220】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、シート材料10が平坦に置かれた状態で測定されたとき、最大でも400mm、好ましくは、最大でも300、300、280、250、225、200、175、150、125又は100mmの幅Wを有する。
【0221】
いくつかの実施形態において、第1のスリット20は、第3及び第4の外縁部10C、10Dから離間され、換言すれば、第1のスリット20は、シート材料10の幅W全体にわたって延びない。
【0222】
第2のスリット21は、シート材料10の第3及び第4の外縁部10C、10Dに概ね垂直な方向に延びる。第2のスリット21は、第1及び第2の外縁部10A、10Bに概ね平行な方向に延びる。
【0223】
いくつかの実施形態において、第2のスリット21は、第3及び第4の外縁部10C、10Dから離間され、換言すれば、第2のスリット21は、シート材料10の幅(図5における矢印「W」によって示される)全体にわたって延びない。
【0224】
第1のスリット20はシート材料10の第1の内縁部22を形成し、第2のスリット21はシート材料10の第2の内縁部23を形成する。すなわち、シート材料10が集結されて本体7を形成するとき、第1のスリット20は、シート材料10が少なくとも1つの物体11の第1の側(例えば、下流側)に集結されることで、第1の内縁部22が、少なくとも1つの物体11を含む空間8の境界を少なくとも部分的に画定することを可能にする。このため、第1の内縁部は第1の壁部分22Aを形成することができる。同様に、シート材料10が集結されて本体7を形成するとき、第2のスリット21は、シート材料10が少なくとも1つの物体11の第2の側(例えば、上流側)に集結されることで、第2の内縁部23が、少なくとも1つの物体11を含む空間8の境界を少なくとも部分的に画定することを可能にする。このため、第2の内縁部23は第2の壁部分23Aを形成することができる。
【0225】
したがって、第1の内縁部22は、シート材料10が空間8の一方の側に集結されて、少なくとも1つの物体11が空間8の第1の端部から出ることを防ぐための空間8の境界を少なくとも部分的に又は完全に画定することを可能にする。これにより、構成要素3内の少なくとも1つの物体11の配置が改善する。加えて、シート材料10は集結されるため、構成要素3の第1の端部3Aから見たとき、空間8内の少なくとも1つの物体11を覆い隠すのに役立ち、これにより構成要素3の美観を改善することができる。有利には、第1の内縁部22は、別個の構成要素、例えば酢酸セルロースプラグが物体11の下流又は本体7の下流に設けられることを必要とすることなくこれらの利点を達成する。
【0226】
第2の内縁部23は、シート材料10が空間8の一方の側に集結されて、少なくとも1つの物体11が空間8の第2の端部から出ることを防ぐための空間8の境界を少なくとも部分的に又は完全に画定することを可能にする。これによっても、構成要素3内の少なくとも1つの物体11の配置が改善する。加えて、シート材料10は集結されるため、構成要素3の第2の端部3Bから見たとき、空間8内の少なくとも1つの物体11を覆い隠すのに役立ち、構成要素3の美観を改善する。有利には、第2の内縁部23は、別個の構成要素、例えば酢酸セルロースプラグが物体11の上流又は本体7の上流に設けられることを必要とすることなくこれらの利点を達成する。
【0227】
材料310のシートから形成された本体307と、本体307内の空間308に保持された少なくとも1つの物体311とを含む構成要素303であって、シート材料310が第1又は第2の内縁部を含まない、構成要素303が情報の目的で図7に示されている。シート材料10が物体11に巻きつけられているか、又は物体11の周りに集結されているとき、空間308が構成要素303の第1の端部303Aから第2の端部303Bまで延びる連続円筒を形成する傾向にあることがわかっている。これは、シート材料310の固有の剛性に起因し、シート材料310が空間308の境界を少なくとも部分的に形成するために集結することを容易にする内縁部をシート310が有していないことによる。このため、空間308内の物体311は、連続円筒形空間308に沿って構成要素303の第1若しくは第2の端部303A、303Bに向かって動く場合があるか、又は構成要素303の移送及び使用中に物体311を適所に保持するための過度の接着剤を必要とする場合がある。さらに、構成要素303の第1又は第2の端部303A、303Bから見たとき、物体311全体が可視となる。対照的に、図1図6の実施形態のシート材料10の第1及び第2の内縁部22、23は、空間8の境界を少なくとも部分的に画定するために、空間の周りのシート材料10が集結されるのを促進する。
【0228】
いくつかの実施形態、例えば図1図6の実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23は、3mm~50mmの範囲内の距離だけ軸線方向に離間されている。いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23は、少なくとも3mm、好ましくは、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45又は50mmの距離だけ離間されている。いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23は、最大でも50mm、好ましくは、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10、5又は3mmの距離だけ離間されている。
【0229】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のスリット20、21の少なくとも一部分が線形に延び、好ましくは第1及び/又は第2のスリット20、21全体が線形に延びる。しかしながら、他の実施形態において、第1及び/又は第2のスリット20、21が少なくとも部分的に又は完全に非線形であってもよく、例えば湾曲していてもよいことを認識すべきである。1つの実施形態(図示せず)において、第1及び/又は第2の外縁部はジグザグ経路を辿る。
【0230】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部22は連続している。他の実施形態において、第1の内縁部23は断続的であり、第1の内縁部23の隣り合う部分を接続するシート材料10の1つ又は複数の中間部分が介在する。同様に、第2の内縁部23は、連続していても断続的であってもよい。
【0231】
第1及び第2の内縁部22、23は、少なくとも1つの物体11の反対側の側部に用意されてもよく、反対方向に面してもよい。
【0232】
構成要素3は第1及び第2の端部3A、3Bを含み、第1の端部3Aは構成要素3の口端部であり、第2の端部3Bは第1の端部3Aの反対側である。本例において、第1の内縁部22は、少なくとも1つの物体11と、構成要素3の第1の端部3Aとの間に位置する。他の実施形態において、第1の内縁部22は、少なくとも1つの物体11と、構成要素3の第2の端部3Bとの間に位置する。
【0233】
本例において、第2の内縁部23は、少なくとも1つの物体11と、構成要素3の第1の端部3Bとの間に位置する。他の実施形態において、第2の内縁部23は、少なくとも1つの物体11と、構成要素3の第1の端部3Aとの間に位置する。
【0234】
いくつかの実施形態において、第1又は第2の内縁部22、23は省かれてもよい。残りの内縁部22、23は、依然として、空間8の境界を少なくとも部分的に画定し、このため、構成要素3内の少なくとも1つの物体11の配置を改善するのに役立ち、構成要素3を少なくとも部分的に覆い隠すのに役立つ。
【0235】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部22は、シート材料10が本体7を形成するように集結されるとき、第1の内縁部22の、少なくとも1つの物体11と反対側のシート材料10が、(図4に示すように)構成要素3の中心軸線A-Aまで延びるように構成される。同様に、第2の内縁部23は、シート材料10が本体7を形成するように集結されるとき、第2の内縁部23の、少なくとも1つの物体11と反対側のシート材料10が、構成要素3の中心軸線A-Aまで延びるように構成される。しかしながら、他の実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部22、23は、シート材料10が中心軸線A-Aまで延びず、代わりに環状の壁部分(図示せず)を形成することができるように構成される。環状の壁部分は、依然として、空間8の境界を少なくとも部分的に画定し、これにより、環状部分内の空間が、少なくとも1つの物体11を含む空間8よりも小さい直径であることを条件に、構成要素3内の少なくとも1つの物体11の配置、及び構成要素3の美観を改善するのに役立つ。
【0236】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の壁部分22A、23Aは構成要素3の中心軸線A-A全体を囲む。いくつかの実施形態において、第1の壁部分22Aは構成要素3の中心軸線A-A全体を囲む。代替的に又はさらに、第2の壁部分23Aは構成要素3の中心軸線A-A全体を囲む。
【0237】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の壁部分22A、22Bは多孔性である。本例において、吸入剤は、第1の壁部分22Aの集結されたシート材料10の層、及び第2の壁部分23Aの集結されたシート材料10の層を通って流れることができる。
【0238】
いくつかの実施形態において、シート材料10の第1の部分9は少なくとも1つの物体11を取り囲む。第1及び第2の内縁部22、23は、シート材料10の第1の部分9の反対側の側部に用意することができる。第1の部分9は一般的に管状であってもよく、円筒形であってもよい。空間8は、シート材料10の第1の部分9内に形成される。
【0239】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部22、23はシート材料10の幅Wにわたって10%~95%の範囲内で延びる。例えば、シート材料10が150mmの幅Wを有する場合、平坦に置かれているとき、第1の内縁部22はシート材料10の幅Wにわたって15mm~142.5mmの範囲内で延び、及び/又は第2の内縁部23はシート材料10の幅Wにわたって5mm~142.5mmの範囲内で延びる。
【0240】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部22、23は、シート材料10の幅Wにわたって少なくとも10%、好ましくはシート材料10の幅Wにわたって少なくとも20、30、40、50、60、70、80、90又は95%延びる。
【0241】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部22、23は、シート材料10の幅Wにわたって最大でも95%、任意選択で、シート材料10の幅Wにわたって最大でも90、80、70、60、50、40、30、20又は10%延びる。
【0242】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部22は、シート材料10が平坦に置かれているとき、5mm~360mmの範囲内、好ましくは5mm~270mmの範囲内の長さL1を有する。
【0243】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部22は、シート材料10が平坦に置かれているとき、少なくとも5mm、好ましくは、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、100、120、140、160、180、200、250、270又は300mmの長さL1を有する。
【0244】
いくつかの実施形態において、第2の内縁部23は、シート材料10が平坦に置かれているとき、5mm~360mmの範囲内、好ましくは5mm~270mmの範囲内の長さL2を有する。
【0245】
いくつかの実施形態において、第2の内縁部23は、シート材料10が平坦に置かれているとき、少なくとも5mm、好ましくは、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、100、120、140、160、180、200、250、270又は300mmの長さL2を有する。
【0246】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部22、23は、シート材料10の第3及び第4の外縁部10C、10Dのうちの少なくとも一方から離間されている。本例において、第1及び/又は第2の内縁部22、23は、シート材料10の第3及び第4の外縁部10C、10Dの双方から離間されている。これによって、構成要素3の製造中のシート材料10の扱いがより容易になる。なぜなら、そうでなく、第1及び/又は第2の内縁部22、23が第3又は第4の外縁部10C、10Dまで延びる場合、シート材料10のフラップが生じ、正しい位置合わせ状態を保つことがより困難になるためである。しかしながら、他の実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部22、23が第3及び/又は第4の外縁部10C、10Dまで延びることを認識すべきである。
【0247】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部22、23は、シート材料10の第3及び/又は第4の外縁部10C、10Dに実質的に垂直である。
【0248】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部22、23は、シート材料10が平坦に置かれた状態で測定されたとき、第3及び/又は第4の外縁部10C、10Dから、少なくとも3mm、好ましくは少なくとも4、5、6、7、8、9又は10mmだけ離間されている。
【0249】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部22、23は、シート材料10が平坦に置かれた状態で測定されたとき、第3及び/又は第4の外縁部10C、10Dから、シート材料10の幅Wの少なくとも2.5%、好ましくは少なくとも3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%又は10%だけ離間されている。
【0250】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、構成要素3の中心軸線A-Aを囲み、好ましくは、シート材料10の中心軸線A-A全体を囲む。シート材料10は、少なくとも1つの物体11の周りに集結させるか又は巻きつけることができる。
【0251】
いくつかの実施形態において、シート材料10はコーティングを含み、好ましくは、コーティングはエアロゾル変性剤を含む。任意選択で、エアロゾル変性剤は香味料を含む。
【0252】
第1及び第2のスリット20、21は同じ形状であってもよく、又は異なる形状であってもよい。第1及び第2のスリット20、21は同じサイズであってもよく、又は異なるサイズであってもよい。
【0253】
ここで図8を参照すると、構成要素の代替的な実施形態のシート材料10が示される。図8のシート材料10は、図1図6の構成要素3のシート材料10に類似しており、類似の特徴は同じ参照符号を保持しているが、第1及び第2のスリット20、21が省かれ、第1及び第2のアパーチャー120、121と置き換えられている点が異なる。
【0254】
第1のアパーチャー120の縁部122はシート材料10の第1の内縁部122を形成し、第2のアパーチャー121の縁部123はシート材料10の第2の内縁部123を形成する。
【0255】
本例において、第1及び第2のアパーチャー120、121は、例えば、シート材料10の一部分をシート材料10の残りの部分から切り取り、第1及び第2のアパーチャー120、121を形成することによって、シート材料10における切欠きとして形成される。例えば、第1及び第2のアパーチャー120、121は、シート材料10から前記部分を打ち抜くことによって形成されてもよい。
【0256】
他の実施形態において、第1及び/又は第2のアパーチャー120、121は、異なる方法によって、例えば1つ又は複数のレーザーを用いてシート材料10を切断することによって形成されてもよい。さらに別の実施形態において、シート材料10は、シート材料10が成型される際に第1及び/又は第2のアパーチャー120、121がシートに形成されるように成型されてもよい。
【0257】
本例において、第1及び第2のアパーチャー120、121は矩形である。しかしながら、他の実施形態において、第1及び/又は第2のアパーチャー120、121は、異なる形状、例えば円形、卵形、三角形、六角形又はD字形状であってもよい。
【0258】
第1のアパーチャー120はシート材料10の第1の内縁部10Aにより近く、第2のアパーチャー121はシート材料の第2の内縁部10Bにより近い。少なくとも1つの物体(図示せず)が第1及び第2のアパーチャー120、121間のシート材料10の一部分に置かれ、次に、シート材料10が集結されて、少なくとも1つの物体を含む空間(図示せず)を有する本体(図示せず)が形成される。
【0259】
第1の内縁部122は、シート材料10の第1の外縁部10Aに最も近く、少なくとも1つの物体(図示せず)を受けるシート材料10の部分から最も遠い第1のアパーチャー120の縁部122である。第2の内縁部123は、シート材料10の第2の外縁部10Bに最も近く、少なくとも1つの物体(図示せず)を受けるシート材料10の部分から最も遠い第2のアパーチャー121の縁部123である。
【0260】
シート材料10が集結されて本体(図示せず)を形成するとき、第1のアパーチャー120は、少なくとも1つの物体の第1の側のシート材料10が集結されることで、第1の内縁部122が、少なくとも1つの物体を含む空間(図示せず)の境界を少なくとも部分的に、又は完全に画定することを可能にする。このため、第1の内縁部122は第1の壁部分(図示せず)を形成することができる。同様に、シート材料10が集結されて本体を形成するとき、第2のアパーチャー121は、少なくとも1つの物体の第2の側のシート材料10が集結されることで、第2の内縁部123が、少なくとも1つの物体を含む空間の境界を少なくとも部分的に、又は完全に画定することを可能にする。このため、第2の内縁部123は第2の壁部分を形成することができる。
【0261】
図1図6の実施形態と同様に、図8の実施形態の第1の内縁部122は、シート材料10が空間の一方の側に集結されて、少なくとも1つの物体が空間の第1の端部から出ることを防ぐための空間の境界を少なくとも部分的に画定することを可能にする。これにより、構成要素内の少なくとも1つの物体の配置が改善する。加えて、シート材料10は集結されるため、構成要素の第1の端部から見たとき、空間内の少なくとも1つの物体を覆い隠すのに役立つ。さらに、第2の内縁部123は、シート材料10が空間の一方の側に集結されて、少なくとも1つの物体が空間の第2の端部から出ることを防ぐための空間の境界を少なくとも部分的に画定することを可能にする。これによっても、構成要素内の少なくとも1つの物体の配置が改善する。加えて、シート材料10は集結されるため、構成要素の第2の端部から見たとき、空間内の少なくとも1つの物体を覆い隠すのに役立つ。
【0262】
第1及び第2のアパーチャー120、121は同じ形状であってもよく、異なる形状であってもよい。第1及び第2のアパーチャー120、121は同じサイズであってもよく、又は異なるサイズであってもよい。
【0263】
本例において、第1及び第2の内縁部122、123はそれぞれ線形である。これにより、シート材料が本体内に形成されるとき、シート材料10のより均一な集結が容易になる。しかしながら、いくつかの実施形態(図示せず)において、第1及び/又は第2の内縁部122、123は、部分的に又は完全に非線形である。例えば、第1及び/又は第2の内縁部122、123は湾曲していてもよい。1つの実施形態(図示せず)において、第1及び/又は第2の外縁部はジグザグ経路を辿る。
【0264】
いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部122、123は、構成要素3の中心軸線A-Aに実質的に垂直に延びる。シート材料10が平坦に置かれているとき、第1及び第2の内縁部122、123は第1及び第2の外縁部10A、10Bに平行であり、及び/又は第3及び第4の外縁部10C、10Dに垂直である。しかしながら、代替的な実施形態において、第1及び/又は第2の内縁部122、123が第1、第2、第3及び第4の外縁部10A、10B、10C、10Dに対し角度を成してもよい。
【0265】
図1図6の実施形態の特徴又は変形のうちの任意のものが図8の実施形態に適用されてもよいことを認識すべきである。
【0266】
いくつかの実施形態(図示せず)において、第1及び第2の内縁部のうちの一方はスリットによって形成されてもよく、第1及び第2の内縁部のうちの他方はアパーチャーによって形成されてもよい。
【0267】
いくつかの実施形態(図示せず)において、第1及び第2の内縁部22、23、122、123のうちの1つが省かれる。例えば、図1図6の実施形態の第1若しくは第2のスリット20、21は省かれてもよく、又は図8の実施形態の第1若しくは第2のアパーチャー120、121は省かれてもよい。
【0268】
ここで図9及び図10を参照すると、構成要素3の別の実施形態が示されている。図9及び図10の実施形態の構成要素3は、図1図6の実施形態に類似しており、類似の特徴が同じ参照符号を保持する。違いは、構成要素3が、少なくとも1つの更なる物体211を受ける第2の空間208をさらに含む本体7内に形成されることである。さらに、図1図6の実施形態の第1及び第2のスリット20、21に加えて、図9及び図10の実施形態のシート材料10は、更なる物体211の一方の側の第3のスリット220と、更なる物体211の他方の側の第4のスリット221とをさらに含み、第3のスリット220はシート材料10の第3の内縁部222を形成し、第4のスリット221は第4の内縁部223を形成する。
【0269】
少なくとも1つの物体11、例えば1つ又は複数のカプセル11、及び少なくとも1つの更なる物体211、例えば1つ又は複数の更なるカプセル211は、シート材料10が本体7内に形成される前に、又はこれと同時にシート材料10に施すことができる。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの物体11及び/又は少なくとも1つの更なる物体211は、例えば接着剤(図示せず)によって、又は静電気を用いてシート材料10に取り付けられる。しかしながら、他の実施形態において、少なくとも1つの物体11及び/又は少なくとも1つの更なる物体211はシート材料10に取り付けられないことを認識すべきである。実際に、内縁部22、23、222、223の利点は、構成要素3内での物体11/更なる物体211の配置の改善であり、これにより、いくつかの実施形態において、依然として物体11/更なる物体211の正しい配置を維持しながらそのような接着剤を省くことができる。
【0270】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの更なる物体211は、カプセル211であり得る1つ又は複数のエアロゾル変性剤放出構成要素211を含む。少なくとも1つの更なる物体211は、少なくとも1つの物体11と異なっていてもよく、例えば、異なる変性剤を含むか、又は異なる量若しくは濃度の変性剤を放出するように構成される。代替的に、少なくとも1つの物体11及び少なくとも1つの更なる物体211は、同じ構成であってもよい。
【0271】
少なくとも1つの更なる物体211は、上記で図1図6に関して説明した少なくとも1つの物体11の特徴のうちの任意のものを有することができる。さらに又は代替的に、少なくとも1つの更なる物体211は、上記で図1図6に関して説明した少なくとも1つの物体11の特徴のうちの任意のものを有することができ、例えば、エアロゾル変性剤放出構成要素211であってもよく、外側シェル(図示せず)及び内側シェル(図示せず)を含むカプセル211であってもよい。少なくとも1つの更なる物体211は、異なる種類の物体、例えばビーズ又は顆粒等のろ過材料を含む。
【0272】
エアロゾル変性剤構成要素11は、ユーザーが、エアロゾル変性剤が本体7を通過するガス流内に導入されるか否かを制御することを可能にし、更なるエアロゾル変性構成要素211も、ユーザーが、エアロゾル変性剤が本体7を通過するガス流内に導入されるか否か(これが構成要素11と異なる種類のエアロゾル変性剤であるか否か、又は構成要素11と同じタイプのエアロゾル変性剤の送達の増大を許可するか否か)を制御することを可能にする。ユーザーは、変性剤の導入を望むとき、構成要素3に外力を加え、ユーザーの指の位置及び/又は加えられた力の量に依拠して、エアロゾル変性剤放出構成要素11、211のうちの一方又は双方を破裂させる。
【0273】
第1、第2、第3及び第4のスリット20、21、220、221はそれぞれ、シート材料10の第3及び第4の外縁部10C、10Dに概ね垂直の方向に延びる。第1、第2、第3及び第4のスリット20、21、220、221はそれぞれ、第1及び第2の外縁部10A、10Bに概ね平行な方向に延びる。しかしながら、他の実施形態において、第1、第2、第3及び第4のスリット20、21、220、221のうちの1つ又は複数が第1、第2、第3及び第4の外縁部10A、10B、10C、10Dに対し角度を成してもよいことを認識すべきである。
【0274】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び第4のスリット20、21、220、221はそれぞれ、第3及び第4の外縁部10C、10Dから離間され、換言すれば、第1、第2、第3及び第4のスリット20、21、220、221はそれぞれ、シート材料10の幅(図10における矢印Wによって示される)全体にわたって延びない。
【0275】
図1図6の実施形態と同様に、第1のスリット20はシート材料10の第1の内縁部22を形成し、第2のスリット21はシート材料10の第2の内縁部23を形成する。すなわち、シート材料10が集結されて本体7を形成するとき、第1のスリット20は、少なくとも1つの物体11の第1の側(例えば、下流側)のシート材料10が集結されることで、第1の内縁部22が、少なくとも1つの物体11を含む空間8の境界を少なくとも部分的に、又は完全に画定することを可能にする。このため、第1の内縁部は第1の壁部分22Aを形成することができる。同様に、シート材料10が集結されて本体7を形成するとき、第2のスリット21は、少なくとも1つの物体11の第2の側(例えば、上流側)であるが、少なくとも1つの更なる物体211の第1の側(例えば、下流側)のシート材料10が集結されることで、第2の内縁部23が、少なくとも1つの物体11を含む空間8の境界を少なくとも部分的に、又は完全に画定することを可能にする。このため、第2の内縁部23は第2の壁部分23Aを形成することができる。
【0276】
加えて、第3のスリット220はシート材料10の第3の内縁部222を形成し、第4のスリット221はシート材料10の第4の内縁部223を形成する。すなわち、シート材料10が集結されて本体7を形成するとき、第3のスリット220は、少なくとも1つの更なる物体211の第1の側(例えば、下流側)であるが、少なくとも1つの物体11の第2の側(例えば、上流側)のシート材料10が集結されることで、第3の内縁部222が、少なくとも1つの更なる物体211を含む第2の空間208の境界を少なくとも部分的に、又は完全に画定することを可能にする。このため、第3の内縁部222は第3の壁部分222Aを形成することができる。同様に、シート材料10が集結されて本体7を形成するとき、第4のスリット221は、少なくとも1つの更なる物体211の第2の側(例えば、上流側)のシート材料10が集結されることで、第4の内縁部223が、少なくとも1つの更なる物体211を含む第2の空間208の境界を少なくとも部分的に画定することを可能にする。このため、第4の内縁部223は第4の壁部分223Aを形成することができる。
【0277】
したがって、第1の内縁部22は、シート材料10が空間8の一方の側に集結されて、少なくとも1つの物体11が空間8の第1の端部から出ることを防ぐための空間8の境界を少なくとも部分的に画定することを可能にする。これにより、構成要素3内の少なくとも1つの物体11の配置が改善する。加えて、シート材料10は集結されるため、構成要素3の第1の(例えば下流の)端部から見たとき、空間8内の少なくとも1つの物体11を覆い隠すのに役立つ。加えて、第2の内縁部23は、シート材料10が空間8の別の側に集結されて、少なくとも1つの物体11が空間8の第2の端部から出ることを防ぐための空間8の境界を少なくとも部分的に画定することを可能にする。これによっても、構成要素3内の少なくとも1つの物体11の配置が改善する。加えて、シート材料10は集結されるため、構成要素3の第2の(例えば上流の)端部から見たとき、空間8内の少なくとも1つの物体11を覆い隠すのに役立つ。
【0278】
第3の内縁部222は、シート材料10が第2の空間208の一方の側に集結されて、少なくとも1つの更なる物体211が第2の空間208の第1の端部から出ることを防ぐための第2の空間208の境界を少なくとも部分的に画定することを可能にする。これにより、構成要素3内の少なくとも1つの更なる物体211の配置が改善する。加えて、シート材料10は集結されるため、構成要素3の第1の(例えば下流の)端部から見たとき、第2の空間208内の少なくとも1つの更なる物体211を覆い隠すのに役立つ。加えて、第4の内縁部223は、シート材料10が第2の空間208の別の側に集結されて、少なくとも1つの更なる物体211が第2の空間208の第2の端部から出ることを防ぐための第2の空間208の境界を少なくとも部分的に画定することを可能にする。これによっても、構成要素3内の少なくとも1つの更なる物体211の配置が改善する。加えて、シート材料10は集結されるため、構成要素3の第2の(例えば上流の)端部から見たとき、第2の空間208内の少なくとも1つの更なる物体211を覆い隠すのに役立つ。
【0279】
いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23は、3mm~50mmの範囲内の距離だけ軸線方向に離間されている。いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23は、少なくとも3mm、好ましくは、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45又は50mmの距離だけ離間されている。いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23は、最大でも50mm、好ましくは、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10、5又は3mmの距離だけ離間されている。
【0280】
いくつかの実施形態において、第3及び第4の内縁部222、223は、3mm~50mmの範囲内の距離だけ軸線方向に離間されている。いくつかの実施形態において、第3及び第4の内縁部222、223は、少なくとも3mm、好ましくは、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45又は50mmの距離だけ離間されている。いくつかの実施形態において、第3及び第4の内縁部222、223は、最大でも50mm、好ましくは、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10、5又は3mmの距離だけ離間されている。
【0281】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び第4のスリット20、21、220、221(このため、シート材料のそれぞれの内縁部)は線形に延び、好ましくは、第1、第2、第3及び/又は第4の20、21、220、221全体が線形に延びる。しかしながら、他の実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4のスリット20、21、220、221(このため、シート材料のそれぞれの内縁部)は、少なくとも部分的に非線形であってもよく、例えば湾曲していてもよい。いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4のスリット20、21、220、221のうちの1つはジグザグ経路を辿ってもよい。
【0282】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び第4の内縁部22、23、222、223は連続している。他の実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223のうちの1つ又は複数は断続的であってもよく、シート材料10の1つ又は複数の中間部分が介在する。
【0283】
第1及び第2の内縁部22、23は、少なくとも1つの物体11の反対側の側部に用意することができ、反対方向に面することができる。
【0284】
第3及び第4の内縁部222、223は、少なくとも1つの更なる物体211の反対側の側部に用意することができ、反対方向に面することができる。
【0285】
構成要素3は第1及び第2の端部3A、3Bを含み、第1の端部3Aは構成要素3の口端部であり、第2の端部3Bは第1の端部3Aの反対側である。本例において、第1の内縁部22は、少なくとも1つの物体11と、構成要素3の第1の端部3Aとの間に位置し、第2の内縁部23は、少なくとも1つの物体11と、構成要素3の第2の端部3Bとの間に位置し、第3の内縁部222は、少なくとも1つの更なる物体211と、構成要素3の第1の端部3Aとの間に位置し、第4の内縁部223は、少なくとも1つの更なる物体211と、構成要素3の第2の端部3Bとの間に位置する。
【0286】
本例において、第1、第2、第3及び第4の内縁部22、23、222、223は連続して配置される。
【0287】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3又は第4の内縁部22、23、222、223のうちの1つ又は複数は省かれてもよい。残りの内縁部22、23、222、223は、依然として、空間8及び/又は第2の空間208の境界を少なくとも部分的に画定し、このため、構成要素3内の少なくとも1つの物体11及び/又は少なくとも1つの更なる物体211の配置を改善し、構成要素3の美観を改善するのに役立つ。
【0288】
1つのそのような実施形態において、第2又は第3の内縁部23、222のうちの一方が省かれ、第2又は第3の内縁部23、222のうちの他方は、依然として、シート材料10が少なくとも1つの物体11と少なくとも1つの更なる物体211との間で集結し、構成要素3内のそれらの分離を支援することを容易にする。さらに別の実施形態において、第2及び第3の内縁部23、222の双方が省かれる。
【0289】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部22は、シート材料10が本体7を形成するように集結されるとき、第1の内縁部22の、少なくとも1つの物体11と反対側のシート材料10が、構成要素3の中心軸線A-Aまで延びるように構成される。同様に、第2及び/又は第3の内縁部23、222は、シート材料10が本体7を形成するように集結されるとき、第2及び第3の内縁部23、222間のシート材料10が、構成要素3の中心軸線A-Aまで延びるように構成されてもよい。さらに、第4の内縁部223は、第4の内縁部223の、少なくとも1つの更なる物体211と反対側のシート材料10が、構成要素3の中心軸線A-Aまで延びるように構成される。しかしながら、他の実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223は、シート材料10が中心軸線A-Aまで延びず、代わりに環状の壁部分(図示せず)を形成することができるように構成される。
【0290】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の壁部分22A、23A、222A、223Aは構成要素3の中心軸線A-A全体を囲む。
【0291】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の壁部分22A、23A、222A、223Aは多孔性である。本例において、吸入剤は、第1、第2、第3及び/又は第4の壁部分22A、23A、222A、223Aの集結されたシート材料10の層を通って流れることができる。
【0292】
いくつかの実施形態において、シート材料10の第1の部分9は少なくとも1つの物体11を取り囲む。第1及び第2の内縁部22、23は、シート材料10の第1の部分9の反対側の端部に用意することができる。第1の部分9は一般的に管状であってもよく、円筒形であってもよい。空間8は、シート材料10の第1の部分9内に形成される。
【0293】
いくつかの実施形態において、シート材料10の第2の部分209は少なくとも1つの更なる物体211を取り囲む。第3及び第4の内縁部222、223は、シート材料10の第2の部分209の反対側の端部に用意することができる。第2の部分209は一般的に管状であってもよく、円筒形であってもよい。第2の空間208は、シート材料10の第2の部分209内に形成される。
【0294】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223はそれぞれ、シート材料10の幅Wにわたって10%~95%の範囲内で延びる。例えば、シート材料10が150mmの幅Wを有する場合、平坦に置かれているとき、第1の内縁部22はシート材料10の幅Wにわたって15mm~142.5mmの範囲内で延び、及び/又は第2の内縁部23はシート材料10の幅Wにわたって15mm~142.5mmの範囲内で延び、及び/又は第3の内縁部222はシート材料10の幅Wにわたって15mm~142.5mmの範囲内で延び、及び/又は第4の内縁部223はシート材料10の幅Wにわたって15mm~142.5mmの範囲内で延びる。
【0295】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223は、シート材料10の幅Wにわたって少なくとも10%、好ましくはシート材料10の幅Wにわたって少なくとも20、30、40、50、60、70、80、90又は95%延びる。
【0296】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223はそれぞれ、シート材料10の幅Wにわたって最大でも95%、任意選択で、シート材料10の幅Wにわたって最大でも90、80、70、60、50、40、30、20又は10%延びる。
【0297】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223はそれぞれ、シート材料10が平坦に置かれているとき、5mm~360mmの範囲内、好ましくは5mm~270mmの範囲内の長さを有する。
【0298】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223はそれぞれ、シート材料10が平坦に置かれているとき、少なくとも5mm、好ましくは、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、100、120、140、160、180、200、250、270又は300mmの長さを有する。
【0299】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223は、シート材料10の第3及び第4の外縁部10C、10Dのうちの少なくとも一方から離間されている。本例において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223は、シート材料10の第3及び第4の外縁部10C、10Dの双方から離間されている。これによって、構成要素3の製造中のシート材料10の扱いがより容易になる。なぜなら、そうでなく、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223が第3又は第4の外縁部10C、10Dまで延びる場合、シート材料10のフラップが生じ、正しい位置合わせ状態を保つことがより困難になるためである。しかしながら、他の実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223が第3及び/又は第4の外縁部10C、10Dまで延びることを認識すべきである。
【0300】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223は、シート材料10の第3及び/又は第4の外縁部10C、10Dに実質的に垂直である。
【0301】
いくつかの実施形態において第1、第3、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223は、シート材料10が平坦に置かれた状態で測定されたとき、第3及び/又は第4の外縁部10C、10Dから、少なくとも3mm、好ましくは少なくとも4、5、6、7、89又は10mmだけ離間されている。
【0302】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223は、シート材料10が平坦に置かれた状態で測定されたとき、第3及び/又は第4の外縁部10C、10Dから、シート材料10の幅Wの少なくとも2.5%、好ましくは少なくとも3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%又は10%だけ離間されている。
【0303】
いくつかの実施形態において、シート材料10は、構成要素3の中心軸線A-Aを囲み、好ましくは、シート材料10の中心軸線A-A全体を囲む。シート材料10は、少なくとも1つの物体11及び/又は更なる物体211の周りに巻きつけるか又は集結させることができる。
【0304】
いくつかの実施形態において、第2及び第3の内縁部23、222は、3mm~50mmの範囲内の距離(図10において矢印「D」によって示される)だけ分離されている。いくつかの実施形態において、第2及び第3の内縁部23、222は、4mm~45mmの範囲内、4mm~25mmの範囲内、又は4mm~10mmの範囲内の距離Dだけ分離されている。
【0305】
いくつかの実施形態において、第2及び第3の内縁部23、222は、少なくとも3mm、好ましくは、少なくとも4、5、10、15、20、25、30、35、40、45又は50mmの距離Dだけ離間されている。
【0306】
いくつかの実施形態において、第2及び第3の内縁部23、222は、最大でも50mm、好ましくは、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10、5、4又は3mmの距離Dだけ離間されている。
【0307】
いくつかの実施形態において、シート材料10はコーティングを含み、好ましくは、コーティングはエアロゾル変性剤を含む。任意選択で、エアロゾル変性剤は香味料を含む。
【0308】
図8の実施形態又は図9及び図10の実施形態のシート材料10は、限定ではないが、同じ寸法、形状、基本重量、厚み、長さ、幅又は材料のうちの任意のもの又は全てを含む、図1図6の実施形態のシート材料10の特徴のうちの任意のものを有することができる。
【0309】
第1、第2、第3及び第4のスリット20、21、220、221は、同じ形状であってもよく、又は異なる形状であってもよい。第1、第2、第3及び第4のスリット20、21、220、221は同じサイズであってもよく、又は異なるサイズであってもよい。
【0310】
図1図6の実施形態の特徴又は変形のうちの任意のものが図8又は図9及び図10の実施形態に適用されてもよいことを認識すべきである。例えば、1つの実施形態(図示せず)において、それぞれ第1、第2、第3及び第4の内縁部を形成する、図8に関連して上記で説明した構成の第1、第2、第3及び第4のアパーチャーを有するシート材料を含む構成要素が提供される。別の実施形態(図示せず)において、第1、第2、第3及び第4の内縁部のうちの1つ又は複数は、それぞれのスリットによって形成され、第1、第2、第3及び第4の内縁部のうちの他のものは、それぞれのアパーチャーによって形成される。
【0311】
いくつかの実施形態において、第1、第2、第3及び/又は第4のアパーチャーは、シート材料の第3又は第4の外縁部10C、10Dまで延びる切欠きであるように変更され、例えば、U字形状であってもよい。
【0312】
1つの実施形態(図示せず)において、第2及び第3の内縁部は、第1及び第4の内縁部間の本体内に1つの空間が形成されるように省かれ、少なくとも1つの物体及び少なくとも1つの更なる物体は共に前記空間に受けられる。
【0313】
ここで図11を参照すると、送達システムのための構成要素を製造する方法400の実施形態のステップを示すブロック図が示される。この方法は、少なくとも1つの物体を含む組立体と、第1の内縁部を含むシート材料とを用意すること(ステップS1)と、本体が少なくとも1つの物体を受ける空間を含むようにシート材料を本体内に配置することであって、第1の内縁部が空間の境界を少なくとも部分的に、又は完全に画定する、配置すること(ステップS2)とを含む。
【0314】
いくつかの実施形態において、組立体を用意すること(S1)は、シート材料に第1の内縁部を形成することを含む。代替的に、第1の内縁部がシート材料に予め形成されたシート材料が用意されてもよい。
【0315】
いくつかの実施形態において、シート材料に第1の内縁部を形成することは、シート材料を切断して第1の内縁部を形成すること、好ましくは、シート材料の厚み全体を切断して第1の内縁部を形成することを含む。
【0316】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部を形成することは、適切な切断デバイスを用いて、例えばナイフ及び/又はレーザーを用いてシート材料を切断することを含む。
【0317】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部を形成することは、シート材料にスリットを形成することを含む。
【0318】
いくつかの実施形態において、第1の内縁部を形成することは、アパーチャーの縁部がシート材料の第1の内縁部を含むようにシート材料にアパーチャーを形成することを含む。アパーチャーは、実質的に矩形であってもよく、又は別の形状、例えば、円形、卵形、三角形、六角形若しくはD字形状であってもよい。
【0319】
いくつかの実施形態において、アパーチャーを形成することは、シート材料に切欠きを形成することを含む。例えば、方法は、シート材料の一部分をシート材料の残りの部分から切り取り、第1及び第2のアパーチャーを形成することを含むことができる。いくつかの実施形態において、第1及び第2のアパーチャーは、シート材料から前記部分を打ち抜くことによって形成されてもよい。
【0320】
他の実施形態において、第1及び/又は第2のアパーチャーは、異なる方式で、例えば1つ又は複数のレーザーを用いてシート材料を切断することによって形成されてもよい。さらに別の実施形態において、シート材料は、シート材料が成型される際に第1及び/又は第2のアパーチャーがシートに形成されるように成型されてもよい。
【0321】
いくつかの実施形態において、組立体を用意すること(S1)は、第1の内縁部を含むシート材料を用意し、次に、シート材料上に少なくとも1つの物体を用意することを含み、好ましくは、組立体を用意することは、シート材料に第1の内縁部を形成し、次に、シート材料上に少なくとも1つの物体を用意することを含む。
【0322】
他の実施形態において、組立体を用意すること(S1)は、シート材料を用意することと、シート材料上に少なくとも1つの物体を用意することと、次にシート材料に第1の内縁部を形成することとを含む。
【0323】
いくつかの実施形態において、方法は、シート材料を圧着すること、好ましくはシート材料を、上記で説明したように、例えば0.1mm~2mmの範囲内、好ましくは、0.1mm~1mmの範囲内又は0.2mm~0.7mmの範囲内の圧着深さまで圧着することを含む。いくつかの実施形態において、方法は、シート材料が圧着される際、このシート材料を加熱することを含む。
【0324】
方法は、前記若しくは各内縁部が形成された後にシート材料を圧着すること、又は前記若しくは各内縁部が形成される前にシート材料を圧着することを含むことができる。
【0325】
いくつかの実施形態において、方法は、物体供給デバイス、例えば物体送達ホイールを用いてシート材料上に少なくとも1つの物体を用意することを含む。
【0326】
いくつかの実施形態において、組立体のシート材料は第2の内縁部を含み、シート材料を本体内に配置することは、第2の内縁部が空間の境界を少なくとも部分的に、又は完全に形成するようにシート材料を配置することを含む。
【0327】
いくつかの実施形態において、組立体を用意するステップ(S1)は、シート材料に第2の内縁部を形成することを含む。いくつかの実施形態において、第2の内縁部は、上述した第1の内縁部と同様に形成される。
【0328】
いくつかの実施形態において、組立体を用意すること(S1)は、シート材料の連続ウェブを用意することを含む。
【0329】
いくつかの実施形態において、方法は、シート材料を本体内に配置した後にシート材料の連続ウェブ(及び任意の取り囲むラッパー)を切断することを含む。いくつかの実施形態において、シート材料の連続ウェブを切断することにより、1つ又は複数の別個の構成要素が形成される。いくつかの実施形態において、シート材料を本体内に配置した後にシート材料の連続ウェブを切断することは、単一長の(すなわち、送達システムにおいて用いるための最終長の)構成要素が形成されるようにウェブを切断することを含む。他の実施形態において、シート材料を本体内に配置した後にシート材料の連続ウェブを切断することは、多倍長の構成要素が形成されるようにウェブを切断することを含み、この構成要素は、その後、(タバコロッド等の更なる構成要素に取り付けられる前又は後に)単一長の構成要素を形成するように切断されてもよい。
【0330】
シート材料の連続ウェブ500の例が図12に示される。
【0331】
本例において、連続ウェブ500は、シート材料10の一部分を連続ウェブ500の残りの部分から分離するために、隣り合う第1及び第2の内縁部22、23間の(図12における破線「Z-Z」に沿った)領域において断続的に切断される。本例において、連続ウェブ500及び上に重なるプラグラップ(図示せず)は、シート材料が本体内に集結され、プラグラップで巻きつけられると、前記領域において切断される。すなわち、少なくとも1つの物体11を含むロッド内にウェブ500が形成された後、ウェブ500が切断される。いくつかの実施形態において、ロッドは、シート材料10の各分離部分が、構成要素の最終長に対応する(すなわち、切断されたロッドが単一長の構成要素である)ように切断される。他の実施形態において、ロッドは、シート材料10の各分離部分が構成要素の最終長の倍数に対応する(例えば、切断されたロッドが二重長の構成要素であり、これがその後、単一長の構成要素を形成するように切断されるか、又は構成要素の最終長の3、4、5、6、7、8倍以上である)ように切断される。いくつかの実施形態において、シート材料の各分離部分は、第1及び第2の内縁部の1つ若しくは複数の対、並びに/又は第3及び第4の内縁部の1つ若しくは複数の対を含む。
【0332】
いくつかの実施形態において、方法は、規則的に離間された間隔で連続ウェブに複数の内縁部を形成することを含む。例えば、方法は、規則的に離間された間隔で連続ウェブに第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部を形成することを含むことができる。図12の例において、複数の第1の内縁部22がウェブ500上で規則的に離間された間隔で形成され(図12における矢印「D2」を参照)、複数の第2の内縁部23はウェブ500上で規則的に離間された間隔で形成される(図12における矢印「D3」によって示される)。
【0333】
各第1の内縁部22間の距離D2及び/又は各第2の内縁部23間の距離D3は、5mm~50mmの範囲内、好ましくは10mm~30mmの範囲内にあってもよい。いくつかの実施形態において、距離D2及び/又はD3は少なくとも5mmであり、任意選択で、少なくとも10、15、20、25、30、35、40又は45mmである。いくつかの実施形態において、距離D2及び/又はD3は最大でも50mmであり、好ましくは、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10又は5mmである。
【0334】
各第1の内縁部22は、それぞれの第2の内縁部23から(図12における矢印「D1」によって示される)距離だけ離間され、少なくとも1つの物体11が第1及び第2の内縁部22、23の各対間に配設される。ウェブ500のシート材料が集結されて本体が形成されるとき、第1及び第2の内縁部22、23は、第1及び第2の内縁部22、23が、少なくとも1つの物体11を含む空間の境界を少なくとも部分的に画定するように、シート材料が集結されることを可能にする。他の実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23のうちの一方は省かれてもよい。また更なる実施形態において、第3及び/又は第4の内縁部(図示せず)は、連続ウェブ500上に形成されてもよく、任意選択で、少なくとも1つの更なる物体(図示せず)が第3及び/又は第4の内縁部に近接してウェブ500内に配置されてもよい。
【0335】
いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23間の距離D1は、3mm~50mmの範囲内にある。いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23は、少なくとも3mm、好ましくは、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45又は50mmの距離D1だけ離間されている。いくつかの実施形態において、第1及び第2の内縁部22、23は、最大でも50mm、好ましくは、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10、5又は3mmの距離D1だけ離間されている。
【0336】
いくつかの実施形態(図示せず)において、ウェブは第3及び第4の内縁部を含み、第3及び第4の内縁部間の距離は、3mm~50mmの範囲内にある。いくつかの実施形態において、第3及び第4の内縁部は、少なくとも3mm、好ましくは、少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45又は50mmの距離だけ離間されている。いくつかの実施形態において、第3及び第4の内縁部は、最大でも50mm、好ましくは、最大でも45、40、35、30、25、20、15、10、5又は3mmの距離だけ離間されている。
【0337】
いくつかの実施形態において、方法は、連続ウェブ500を搬送路(図12において矢印「Y」によって示す)に沿って移動することと、連続ウェブ500が搬送路Yに沿って移動する際、規則的間隔で少なくとも1つの物体11(及び/又は少なくとも1つの更なる物体)を用意することとを含む。少なくとも1つの物体11は、第1及び第2の内縁部22、23間に位置してもよく、又は、第1及び第2の内縁部22、23のうちの一方が省かれている場合、第1及び第2の内縁部22、23のうちの他方に近接して位置してもよい。
【0338】
いくつかの実施形態において、ウェブ500は、30mm~400mmの範囲内、好ましくは40mm~300mmの範囲内、50mm~280mmの範囲内、75mm~225mmの範囲内、又は100mm~200mmの範囲内の幅(図12において矢印「W1」によって示される)を有する。
【0339】
いくつかの実施形態において、ウェブ500は、少なくとも30mm、好ましくは、少なくとも40、50、75、100、125、150、175、190、250、280、300又は400mmの幅W1を有する。
【0340】
いくつかの実施形態において、ウェブ500は、最大でも400mm、好ましくは、最大でも300、280、250、225、200、175、150、125又は100mmの幅W1を有する。
【0341】
上記で説明した例において、内縁部22、23は連続シート材料のウェブ500に用意され、これが次に集結され、本体内に形成され、その後、個々の構成要素(又は多倍長の構成要素)を形成するように切断されるが、代替的な実施形態(図示せず)において、ウェブが個々のシートに切断され、その後、内縁部がシート材料に用意され、少なくとも1つの物体がシート上に用意される。
【0342】
いくつかの実施形態において、シート材料を本体内に配置するステップ(S2)は、シート材料を集結して本体を形成することを含む。
【0343】
いくつかの実施形態において、第1の壁部分は、シート材料の第1の内縁部を集結することによって画定され、及び/又は第2の壁部分は、シート材料の第2の内縁部を集結することによって画定される。実施形態において、シート材料は、第3及び/又は第4の内縁部をさらに含み、方法は、シート材料の第3及び/又は第4の内縁部を集結して、それぞれの第3及び/又は第4の壁部分を画定することを含んでもよい。いくつかの実施形態において、組立体は、少なくとも1つの更なる物体を含む。シート材料を本体内に配置すること(S2)は、本体が少なくとも1つの更なる物体を受ける第2の空間を含むようにシート材料を配置することを含み、第3の内縁部が第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定する。いくつかの実施形態において、シート材料を本体内に配置すること(S2)は、第4の内縁部が第2の空間の境界を少なくとも部分的に画定するようにシート材料を配置することを含む。
【0344】
第3の内縁部及び/又は第4の内縁部は、第1及び/又は第2の内縁部を参照して上記で説明したのと同じように形成されてもよい。
【0345】
いくつかの実施形態において、方法は、構成要素を送達システムの更なる構成要素、例えば、燃焼式又は不燃式エアロゾル供給デバイスの更なる構成要素に接続することをさらに含む。1つの実施形態において、更なる構成要素はタバコロッドであり、チッピング紙等のラッパーによって構成要素に接続されてもよい。
【0346】
方法400を用いて、図1図6図8又は図9及び図10を参照して上記で説明した実施形態の構成要素を、そこで説明された変形のうちの任意のものを含む構成要素を含めて製造することができる。例えば、シート材料は、実施形態のうちの任意のものに関連して上記で説明した特徴のうちの任意のものを有することができ、第1、第2、第3及び/若しくは第4の内縁部は、実施形態のうちの任意のものに関連して上記で説明した特徴のうちの任意のものを有することができ、並びに/又は物体及び/若しくは更なる物体は、実施形態のうちの任意のものに関して上記で説明した物体/更なる物体の特徴のうちの任意のものを有することができる。
【0347】
ここで図13を参照すると、送達システムのための構成要素を製造するための装置600の実施形態が示されている。
【0348】
装置600は、シート材料10の供給部601と、圧着デバイス602と、切断ドラムの第1の対604及び切断ドラムの第2の対605を備える縁部形成デバイス603とを備える。装置600は、接着剤塗布器606と、物体供給デバイス607と、本体形成デバイス608とをさらに備える。
【0349】
本例において、供給部601は、搬送路(図13において矢印「Y」によって示される)に沿って供給されるシート材料10のリール601である。当業者に明らかであるように、シート材料10は、例えばローラー及び/又はベルトによって、搬送路Yに沿って供給されてもよい。本例において、シート材料10は、連続ウェブ500として本体形成デバイス608に供給される。
【0350】
本例において、圧着デバイス602は、第1及び第2の圧着ローラー602A、602Bを備える。しかしながら、他の実施形態において、圧着デバイス602は省かれてもよく、又は異なる構成を有してもよく、例えば、代替的に若しくは加えて、エンボス加工ローラー等のエンボス加工デバイスを備えていてもよい。
【0351】
圧着デバイス602は、シート材料10がローラー602A、602B間を通過する際にシート材料10を圧着するように構成される。いくつかの実施形態において、圧着デバイス602は、例えば、0.1mm~2mmの範囲内、好ましくは0.1mm~1mmの範囲内、又は0.2mm~0.7mmの範囲内の上述した圧着深さまでシート材料10を圧着するように構成される。いくつかの実施形態において、圧着デバイス602は、シート材料を加熱するように構成され、例えば、ローラー602A、602Bの一方又は双方が加熱されてもよい。1つのそのような実施形態において、圧着ローラー602A、602Bの一方又は双方は、1つ又は複数の加熱要素、例えば抵抗加熱要素を備える。
【0352】
本例において、圧着デバイス602は、縁部形成デバイス603が内縁部を形成する前にシート材料10を圧着するように構成される。代替的な実施形態(図示せず)において、圧着デバイス602は、縁部形成デバイス603が内縁部を形成した後にシート材料10を圧着するように構成される。
【0353】
切断ドラムの第1の対604は、シザードラム604A及び支持ドラム604Bを含む。シザードラム604Aは、ウェブ500のシート材料10に第1のスリットを形成するために、シザードラム604Aと支持ドラム604Bとの間をシート材料10が通過する際、シート材料10に連続して接触するように構成された複数のナイフ604Cを備える。ナイフ604Cは、シザードラム604Aの中心軸線の周りに規則的に離間され、ナイフ604Cがシート材料10に第1のスリットを規則的に離間された間隔で形成するようにする。各第1のスリット間の距離は、シザードラム604A上の隣り合うナイフ604C及び/又は複数のナイフ604C間の距離を調整することによって選択することができる。
【0354】
切断ドラムの第2の対605は、シザードラム605A及び支持ドラム604Bを含む。シザードラム605Aは、ウェブ500のシート材料10に第2のスリットを形成するために、シザードラム605Aと支持ドラム605Bとの間をシート材料10が通過する際、シート材料10に連続して接触するように構成された複数のナイフ605Cを備える。ナイフ605Cは、シザードラム605Aの中心軸線の周りに規則的に離間され、ナイフ605Cがシート材料10に第2のスリットを規則的に離間された間隔で形成するようにする。各第2のスリット間の距離は、シザードラム605A上の隣り合うナイフ605C及び/又は複数のナイフ605C間の距離を調整することによって選択することができる。
【0355】
いくつかの実施形態において、切断ドラムの第1及び第2の対604、605の回転は同期されてもよい。
【0356】
第1のスリットはシート材料10の第1の内縁部を形成し、第2のスリットはシート材料10の第2の内縁部を形成する。第1及び第2のスリット並びに/又は第1及び第2の内縁部は、同様の形状及び/又は寸法を含めて、図1図6及び図8図12の実施形態に関して上述したスリット/内縁部の特徴のうちの任意のものを有することができる。
【0357】
代替的な実施形態(図示せず)において、切断ドラムの1つの対は、第1及び第2の内縁部の双方を形成する。例えば、1つのナイフ又はナイフのセットが第1の内縁部を形成し、第2のナイフ又はナイフのセットが第2の内縁部を形成する。他の実施形態において、第1又は第2の内縁部は省かれる。
【0358】
いくつかの実施形態において、切断ドラムの第1及び/又は第2の対604、605は、シート材料に、シート材料10の内縁部を形成するスリット又はアパーチャーを形成するように構成される1つ又は複数の切断レーザーと置き換えられてもよい。
【0359】
本例において、縁部形成デバイス603はシート材料10にスリットを形成する。他の実施形態において、縁部形成デバイス603は、シート材料10に、内縁部を形成するアパーチャーを形成する。例えば、縁部形成デバイス603は、シート材料10に切欠きを形成して前記又は各アパーチャーを形成するように構成されてもよい。1つのそのような実施形態において、切断デバイス603は、それぞれ、シート材料10の一部分をシート材料10の残りの部分からパンチアウトしてアパーチャーを形成する複数の突起を備えるパンチングドラムを備える。アパーチャーは、同様の形状及び/又は寸法を含めて、図1図6及び図8図12の実施形態に関して上述したアパーチャーの特徴のうちの任意のものを有することができる。
【0360】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイス603は第1の内縁部を形成するように構成され、この第1の内縁部は、物体供給デバイスを通過し、次に物体供給デバイスが少なくとも1つの物体をシート材料上に配置する。別の実施形態において、縁部形成デバイスは、物体供給デバイスがシート材料の第1の部分上に少なくとも1つの物体を配置した後に、第1の内縁部を形成するように構成される。
【0361】
接着剤塗布器606は、例えば、接着剤を噴霧するか、又は接着剤をローラー若しくはブラシで塗布することによって、接着剤をシート材料10に塗布するように構成される。代替的に、接着剤はシート材料10に重力で供給されてもよい。接着剤は、シート材料10が搬送路Yに沿って動き、接着剤塗布器606を通過する際にシート材料10に塗布される。接着剤塗布器606は、圧縮ガスを用いて、ノズル606Aを通じて接着剤をシート材料10に供給することができる。いくつかの実施形態において、接着剤塗布器606は省かれてもよいことを認識すべきである。
【0362】
物体供給デバイス607は、連続ウェブ上に規則的間隔で少なくとも1つの物体を用意するように構成される。物体供給デバイス607は、第1の内縁部の第1の側面及び第2の内縁部の第2の側面に少なくとも1つの物体を配置し、少なくとも1つの物体がシート材料上で第1及び第2の縁部の間に配置されるようにするように構成されてもよい。
【0363】
物体供給デバイス607は、ホッパー607Aと、スクリューフィーダー607Bとを備える。ホッパー607Aは、本例において、カプセル等のエアロゾル変性剤放出構成要素である物体を含有する。スクリューフィーダー607Bは、シート材料10が搬送路Yに沿って動き、物体供給デバイス607を通過する際、ホッパー607Aからシート材料10に物体を供給するように構成される。
【0364】
代替的な実施形態(図示せず)において、スクリューフィーダー607Bは、代替的な物体供給デバイス、例えば、物体、例えばカプセルをシート材料に供給するベルトと置き換えられる。いくつかの実施形態(図示せず)において、物体は、容器に格納され、圧縮ガスを用いて、パイプを通じてシート材料に供給される。
【0365】
いくつかの実施形態において、物体供給デバイス607は物体送達ホイールを含む。
【0366】
本体形成デバイス608は舌部608Aを含む。シート材料10は舌部608A内に供給される。舌部608Aは断面を低減し、シート材料10が舌部608Aを通過する際に集結されて本体を形成するようにする。1つの実施形態において、本体形成デバイスは、Decoufle(TM)製造のCU-20紙フィルターメーカーである。しかしながら、当業者であれば、シート材料10を本体内に形成するのに他のデバイス、例えば、「クレープフィルター」又は「紙フィルター」を製造するための装置が用いられ得ることを認識するであろう。
【0367】
本体形成デバイス608は、ラッパー(図示せず)によって取り囲まれる材料の本体内にシート材料10を配置することができる。本体及びラッパーは、連続ロッドを形成することができ、次にこれを、送達システムに含めるためにセグメントに切断することができ、いくつかの実施形態において、装置は、ロッドを単一長又は多倍長の構成要素/セグメントに切断するように構成された構成要素切断デバイスをさらに備える。
【0368】
本体形成デバイス608は、本体が、少なくとも1つの物体を受ける空間を含むように、シート材料10を本体内に配置するように構成される。ウェブのシート材料が集結されて本体が形成されるとき、第1及び第2の内縁部22、23は、第1及び第2の内縁部22、23が、少なくとも1つの物体11を含む空間の境界を少なくとも部分的に、又は全体的に画定するように、シート材料が集結されることを可能にする。
【0369】
いくつかの実施形態において、縁部形成デバイス603は、シート材料10内にそれぞれ第3及び/又は第4の内縁部を形成するために、シート材料10に第3及び/又は第4のスリット又はアパーチャーを用意するように構成される。1つの実施形態において、切断ドラムの第1の対604は、シート材料10に第1及び第3の内縁部を形成するように構成され、切断ドラムの第2の対605は、シート材料10に第2及び第4の内縁部を形成するように構成される。別の実施形態(図示せず)において、縁部形成デバイス603は、第3の内縁部を形成する(例えば、シート材料に第3のスリット/アパーチャーを形成する)ように構成された切断ドラムの第3の対(図示せず)をさらに備え、及び/又は第4の内縁部を形成する(例えば、シート材料に第4のスリット/アパーチャーを形成する)ように構成された切断ドラムの第4の対(図示せず)を備える。さらに別の実施形態(図示せず)において、切断ドラムの単一の対は、第1、第2、第3及び第4の内縁部の全てを形成する。別の実施形態(図示せず)において、1つ又は複数のレーザーを用いて、第1、第2、第3及び第4の内縁部を形成することができる。
【0370】
第3及び第4のスリット/アパーチャー並びに/又は第3及び第4の内縁部は、同様の形状及び/又は寸法を含めて、図1図6及び図8図12の実施形態に関して上述したスリット/内縁部の特徴のうちの任意のものを有することができる。
【0371】
物体供給デバイス607は、シート材料10上に少なくとも1つの更なる物体を配置するように構成される。例えば、物体供給デバイス607は、第2のホッパー(図示せず)と、第2のスクリューフィーダー(図示せず)とを備えることができる。第2のホッパーは、本例において、カプセル等の更なるエアロゾル変性剤放出構成要素である更なる物体を含有する。第2のスクリューフィーダーは、シート材料10が搬送路Yに沿って動き、物体供給デバイス607を通過する際、第2のホッパーからシート材料10に更なる物体を供給するように構成される。代替的な実施形態(図示せず)において、第2のスクリューフィーダーは、代替的な物体供給デバイス、例えば、更なる物体、例えばカプセルをシート材料に供給するベルトと置き換えられる。いくつかの実施形態(図示せず)において、更なる物体は、容器に格納され、圧縮ガスを用いて、パイプを通じてシート材料に供給される。
【0372】
そのような実施形態において、本体形成デバイス608は、本体が、少なくとも1つの更なる物体を受ける第2の空間を含むように本体内にシート材料10を配置するように構成され、第3の内縁部は、少なくとも部分的に、又は完全に第2の空間の境界を形成し、第4の内縁部は、少なくとも部分的に、又は完全に第2の空間の境界を形成する。
【0373】
いくつかの実施形態において、本体形成デバイス608は、シート材料の第1の内縁部を集結して第1の壁部分を形成するように構成される。いくつかの実施形態において、本体形成デバイス608は、シート材料の第2の内縁部を集結して第2の壁部分を形成するように構成される。いくつかの実施形態において、本体形成デバイス608は、シート材料の第3の内縁部を集結して第3の壁部分を形成するように構成される。いくつかの実施形態において、本体形成デバイス608は、シート材料の第4の内縁部を集結して第4の壁部分を形成するように構成される。
【0374】
いくつかの実施形態において、装置600は、シート材料の少なくとも1つの内縁部22、23、222、223(例えば、第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223のうちの1つ又は複数)を示す情報を検出するように構成されたセンサ650(図14に示す)を備える。
【0375】
いくつかの実施形態において、装置600は、センサ650によって検出された少なくとも1つの内縁部を示す情報に基づいて、少なくとも1つの物体の位置を制御するように構成されたコントローラー660(図14に示す)をさらに備える。
【0376】
いくつかの実施形態において、コントローラー660は、少なくとも1つの物体及び/又は更なる物体の位置を制御するために、センサ650によって検出された少なくとも1つの内縁部の位置を示す情報に基づいて物体供給デバイス607を制御する。さらに又は代替的に、コントローラー660は、少なくとも1つの物体及び/又は更なる物体の位置を制御するためにシート材料10が搬送路Yに沿って搬送される速度を制御するように構成される。
【0377】
センサ650は、各第1の内縁部がカメラを通過する際、この内縁部を検出するように構成されたカメラ(図示せず)を備えることができる。代替的に又は加えて、センサは、異なるタイプのセンサ(図示せず)、例えば、ライトゲート、容量センサ、磁気若しくはホール効果センサ又は超音波センサを含むことができる。いくつかの実施形態において、センサ650又は1つ若しくは複数の更なるセンサは、さらに又は代替的に、第2、第3及び/又は第4の内縁部を検出する。
【0378】
コントローラー60は、メモリ661及びプロセッサ662を備えることができる。メモリ661は、命令及び/又は情報を記憶するように構成されてもよく、プロセッサ662は、命令を実行するように構成されてもよい。
【0379】
コントローラー602は、隣り合う第1及び第2の内縁部間の空間内に各少なくとも1つの物体を位置合わせするために、例えば、少なくとも1つの物体がシート材料10上に分配されるタイミング及び/又は頻度を制御することによって、少なくとも1つの物体の位置を制御するために、センサ650によって検出された少なくとも1つの内縁部22、23、222、223の位置を示す情報に基づいて、物体供給デバイス607を制御するように構成されてもよい。例えば、実施形態において、物体供給デバイス607は物体挿入ホイールを含み、コントローラー660は、回転速度を制御することができる。さらに又は代替的に、コントローラー660は、少なくとも1つの物体の位置を制御する、例えば、搬送路Yに沿ってシート材料10を供給するベルト、ドラム及び/又はローラーの速度を制御するために、搬送路Yに沿ってシート材料10が搬送される速度を制御するように構成することができる。ここでもまた、これは、各少なくとも1つの物体を、隣り合う第1及び第2の内縁部間の空間内に位置合わせする(及び/又は各少なくとも1つの更なる物体を隣り合う第3及び第4の内縁部間の第2の空間内に位置合わせする)のに役立つ。
【0380】
センサによって検出された少なくとも1つの第1、第2、第3及び/又は第4の内縁部22、23、222、223を示す情報に基づいて、シート材料10に供給される少なくとも1つの物体/少なくとも1つの更なる物体の位置を制御することは、少なくとも1つの物体/更なる物体が例えば、搬送路上でシート材料が伸張又はスリップすることに起因してシート材料10と位置合わせ不良にならないことを確実にするのに役立つ。しかしながら、他の実施形態において、センサは省かれることを認識すべきである。
【0381】
ここで図15を参照すると、本明細書に記載のように複数の構成要素を形成するために線Z-Zに沿って切断されるように構成されたベースロッド700が示されている。本例において、ロッド700は、ロッドが5回切断されるように、最終的に送達システム内に組み込まれる個々の構成要素の長さの6倍である。ロッドは、各々がそれぞれの少なくとも1つの物体11を含む5つの空間8を含む(任意選択で、各々が少なくとも1つの更なる物体を含む5つの第2の空間をさらに含んでもよい)。
【0382】
いくつかの実施形態において、ロッド700は、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の構成要素を形成するよう切断されるように構成されるように、個々の構成要素の長さの少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9又は10倍である。すなわち、ロッド700は多倍長のベースロッドである。いくつかの実施形態において、ロッド700は、各々がそれぞれの空間内にある少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の物体を含む。いくつかの実施形態において、ロッド700は、各々がそれぞれの第2の空間内にある少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の物体をさらに含む。いくつかの実施形態において、ロッド700は60mm~180mmの長さであり、各々がそれぞれの少なくとも1つの物体を受ける少なくとも6つの空間を含む。
【0383】
上記の実施形態において、送達システムは、燃焼式エアロゾル供給システムである。しかしながら、代替的な実施形態において(図示せず)、送達システムは、燃焼式エアロゾル供給システム以外の構成である。例えば、送達システムは、不燃式エアロゾル供給システム又はエアロゾルなしの送達システムであってもよい。このため、構成要素は、不燃式エアロゾル供給システム又はエアロゾルなしの送達システムのための構成要素であってもよい。
【0384】
上記の実施形態において、構成要素3はフィルター3の形態をとる。しかしながら、代替的な実施形態(図示せず)において、構成要素3は異なる構成をとることを認識すべきである。例えば、構成要素3は、フィルターを含まない場合がある電子タバコ等のエアロゾル生成デバイスの一部を含み得る。
【0385】
本明細書において用いられるとき、「送達システム」という用語は、ユーザーへ少なくとも1つの物質を送達するシステムを包含することを意図したものであり、
シガレット、シガリロ、シガー、及びパイプ用又は手巻き若しくは手作りシガレット用のタバコ等の燃焼式エアロゾル供給システム(タバコ、タバコ派生品、膨化タバコ、再生タバコ、タバコ代替品、又は他の喫煙材に基づくか否かにかかわらない)と、
エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための電子タバコ、タバコ加熱製品、及び混合システム等、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する不燃式エアロゾル供給システムと、
限定ではないが、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸引可能な粉末を含む物品、及び口腔タバコ製品(スヌース及び湿潤嗅ぎタバコを含む)等の口腔製品を含む少なくとも1つの物質で、ニコチンを含む場合も含まない場合もある少なくとも1つの物質を、エアロゾルを形成することなく経口的、経鼻的、経皮的、又は別の方法でユーザーに送達する、エアロゾルのない送達システムと、
を含む。
【0386】
本開示によれば、「燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザーへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル生成構成材料(又はその成分)が使用中に燃焼される又は燃やされるシステムである。
【0387】
いくつかの実施形態において、送達システムは、シガレット、シガリロ及びシガーからなる群から選択されたシステム等の燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0388】
いくつかの実施形態において、本開示は、フィルター、フィルターロッド、フィルターセグメント、タバコロッド、こより、カプセル等のエアロゾル変性剤放出部材、より糸若しくはビーズ、又はプラグラッパー、チッピング紙若しくはシガレットペーパー等の紙等の燃焼式エアロゾル供給システムに使用するための構成要素に関する。
【0389】
本開示によれば、「不燃式」エアロゾル供給システムは、ユーザーへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムのエアロゾル生成構成材料(又はその成分)が燃焼されない又は燃やされないシステムである。
【0390】
いくつかの実施形態において、送達システムは、動力供給式の不燃式エアロゾル供給システム等の不燃式エアロゾル供給システムである。
【0391】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、ベイピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル生成材料内のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0392】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例はタバコ加熱システムである。
【0393】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するための混合システムであり、エアロゾル生成材料のうちの1つ又は複数を加熱することができる。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体又はゲルの形態とすることができ、ニコチンを含有している場合も含有していない場合もある。いくつかの実施形態において、混合システムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料と、固体のエアロゾル生成材料とを含む。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。
【0394】
典型的には、不燃式エアロゾル供給システムは、不燃式エアロゾル供給デバイスと、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いるための消耗品とを備えることができる。
【0395】
いくつかの実施形態において、本開示は、エアロゾル生成材料を含み、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に用いられるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示全体を通じて、場合によっては物品と呼ばれる。
【0396】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システム、例えば不燃式エアロゾル供給システムの不燃式エアロゾル供給デバイスは、動力源及びコントローラーを備えることができる。動力源は、例えば、電源又は発熱源とすることができる。いくつかの実施形態において、発熱源は、発熱源の近傍のエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態で動力を分散させるために励磁することができる炭素基質を備える。
【0397】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給システムは、消耗品を受けるための領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル変性剤を含んでもよい。
【0398】
いくつかの実施形態において、不燃式エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、フィルター、マウスピース、及び/又はエアロゾル変性剤を含んでもよい。
【0399】
いくつかの実施形態において、本開示は、フィルター、フィルターロッド、フィルターセグメント、タバコロッド、こより、カプセル等のエアロゾル変性剤放出部材、より糸若しくはビーズ、又はプラグラッパー等の紙、若しくはチッピング紙等の紙等の不燃式エアロゾル供給システムに使用するための構成要素に関する。
【0400】
いくつかの実施形態において、送達システムは、限定ではないが、ロゼンジ、ガム、パッチ、吸引可能な粉末を含む物品、及び口腔タバコ製品(スヌース及び湿潤嗅ぎタバコを含む)等の口腔製品を含む少なくとも1つの物質で、ニコチンを含む場合も含まない場合もある少なくとも1つの物質を、エアロゾルを形成することなく経口的、経鼻的、経皮的、又は別の方法でユーザーに送達する、エアロゾルのない送達システムである。
【0401】
いくつかの実施形態において、送達される物質は、エアロゾル生成材料、又はエアロゾル化を意図されていない材料であってもよい。適宜、いずれの材料も、1つ若しくは複数の活性成分、1つ若しくは複数の香料、1つ若しくは複数のエアロゾル形成材料、及び/又は1つ若しくは複数の他の機能材料を含むことができる。
【0402】
いくつかの実施形態において、送達される物質は活性物質を含む。
【0403】
本明細書において用いられるとき、活性物質は、生理学的反応を達成又は強化することを意図した材料である生理学的活性材料であってもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、精神活性物質から選択されてもよい。活性物質は、天然由来であっても合成的に得られるものであってもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12若しくはC等のビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくは組合せを含むことができる。活性物質は、タバコ、大麻、又は別の植物性物質の1つ又は複数の成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。
【0404】
いくつかの実施形態において、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
【0405】
本明細書に記載するように、活性物質は、1つ又は複数のカンナビノイド又はテルペン等の、大麻の1つ又は複数の成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。
【0406】
本明細書に記載するように、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又は、その成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよく、或いはこれに由来してもよい。本明細書において用いられるとき、「植物性物質」という用語は、限定ではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種、花、果実、花粉、外皮、殻等を含む植物由来の任意の材料を含む。代替的に、材料は、合成的に得られる、植物性物質に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、微粉、粉砕粒子、顆粒、ペレット、断片、細片、シート等の形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、甘草、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、ローズ、セージ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、クルクマ、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートル、カシス、バレリアン、ピーマン、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カーヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、朝鮮人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はこれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種、すなわち、ヨウシュハッカ(Mentha Arvensis)、グレープフルーツミント(Mentha c.v.)、エジプシャンミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c.v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c.v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cardifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c.v.)、及びアップルミント(Mentha suaveolens)から選択されたものであってもよい。
【0407】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、或いはそれらに由来し、植物性物質はタバコである。
【0408】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、或いはそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
【0409】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含むか、或いはそれらに由来し、植物性物質は、ルイボス及びフェンネルから選択される。
【0410】
いくつかの実施形態において、送達される物質は香料を含む。
【0411】
本明細書において用いられるとき、「香料」及び「香味料」という用語は、地域の規制が許す場合に、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚センセーションを作り出すために使用され得る材料を指す。それらの材料は、天然由来の香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られる材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、日本ミント、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、松、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、メンタ属の任意種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、ローズ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピーマン、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カーヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖及び/若しくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤等の他の添加剤を含むことができる。それらの材料は、模造品、合成若しくは天然成分、又はそれらの混合物であってもよい。それらの材料は、任意の適切な形態、例えば、油等の液体、粉末等の固体、又は気体であってもよい。
【0412】
いくつかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態において、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、大麻から抽出された香料成分を含む。
【0413】
いくつかの実施形態において、香料は、通常、香り若しくは味覚神経に加えて又はそれに代えて第5脳神経(三叉神経)の刺激によって化学的に誘導されて知覚される体性感覚センセーションを実現するように意図された感覚惹起物質を含むことができ、それらは加熱、冷却、ヒリヒリ感、麻酔効果を提供する薬剤を含むことができる。適切な熱効果剤は、限定ではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、限定ではないが、ユーカリプトールWS-3であってもよい。
【0414】
エアロゾル生成材料は、加熱、照射又は任意の他の方法で活性化されたとき、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば固体、液体、又はゲルの形態とすることができ、活性物質及び/又は香味料を含有している場合も含有していない場合もある。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含むことができ、代替的に、非晶質固体を「モノリシック固体」(すなわち、非繊維性)と呼ぶこともできる。いくつかの実施形態では、非晶質固体は、乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、液体等の何らかの流体を中に保持することができる固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えば、非晶質固体の約50重量%、60重量%、又は70重量%~非晶質固体の約90重量%、95重量%、又は100重量%を含んでもよい。
【0415】
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の活性物質及び/又は香料、1つ又は複数のエアロゾル形成材料、並びに任意選択で1つ又は複数の他の機能材料を含むことができる。
【0416】
エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することが可能な1つ又は複数の成分を含むことができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセリロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びプロピレンカーボネートのうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0417】
1つ又は複数の他の機能材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0418】
材料は、支持体上に、又はその中に存在して基材を形成してもよい。支持体は、例えば、紙、カード、段ボール、厚紙、再生材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、若しくは合金であってもよく、又はそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態において、支持体はサセプタを備える。いくつかの実施形態において、サセプタは、材料内に埋め込まれる。いくつかの代替の実施形態において、サセプタは、材料の片側又は両側にある。
【0419】
消耗品は、一部又は全てがユーザーによって使用中に消費されることが意図されるエアロゾル生成材料を含むか、又はエアロゾル生成材料から構成される物品である。消耗品は、エアロゾル生成材料保管領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル変性剤等の1つ又は複数の他の構成要素を備えることができる。消耗品は、使用中に発熱してエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させる、ヒーター等のエアロゾル生成器を備えることもできる。ヒーターは、例えば、可燃性材料、電気伝導により加熱可能な材料、又はサセプタを備えることができる。
【0420】
サセプタは、交流磁場等の変動磁場の侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは導電性材料であってもよく、導電性材料に変動磁場が侵入することによって加熱材料の誘導加熱を生じさせるようになっている。加熱材料は磁性材料であってもよく、磁性材料に変動磁場が侵入することによって、加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を生じさせるようになっている。サセプタは導電性及び磁性の両方であってもよく、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能であるようになっている。変動磁場を生成するように構成されるデバイスは、本明細書において、磁場生成器と呼ばれる。
【0421】
エアロゾル変性剤は、通常はエアロゾル生成エリアの下流に配置され、例えばエアロゾルの風味、香味、酸味、又は別の特性を変更することによって、生成されたエアロゾルを変性させるように構成された物質である。エアロゾル変性剤は、このエアロゾル変性剤を選択的に放出させるように動作可能なエアロゾル変性剤放出構成要素内に設けられていてもよい。
【0422】
エアロゾル変性剤は、例えば添加剤であってもよいし、吸着剤であってもよい。エアロゾル変性剤は、例えば香味料、着色料、水、及び炭素吸着剤のうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。エアロゾル変性剤は、例えば固体であってもよいし、液体であってもよいし、ゲルであってもよい。エアロゾル変性剤は、粉末状であってもよいし、糸状であってもよいし、顆粒状であってもよい。エアロゾル変性剤は、ろ過材を有していなくてもよい。
【0423】
エアロゾル生成器は、エアロゾルがエアロゾル生成材料から生成されるようにするように構成された装置である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾル材料を熱エネルギーにかけ、エアロゾル生成材料から1つ又は複数の揮発性物質を放出してエアロゾルを形成するように構成されたヒーターである。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾルが加熱なしでエアロゾル生成材料から生成されるようにするように構成される。例えば、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料を、振動、圧力上昇、又は静電エネルギーのうちの1つ又は複数にかけるように構成されてもよい。
【0424】
本明細書に記載の送達システムは、燃焼式エアロゾル供給システム、不燃式エアロゾル供給システム、又はエアロゾルなし送達システムとして実施され得る。
【0425】
本明細書に記載の種々実施形態は、特許請求の範囲に係る特徴の理解及び教示の補助としてのみ提示している。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ与えられており、網羅的なもの及び/又は排他的なものではない。本明細書に記載されている利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲に対する限定又は特許請求の範囲の均等物に対する限定と考えられるべきではないこと、並びに、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、変更が行われてもよいことを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に特定的に記載されているもの以外の、開示されている要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の適切な組合せを適切に含むことができるか、これらの組合せからなることができるか、又は本質的にこれらの組合せからなることができる。加えて、本開示は、本明細書において特許請求されないが、将来的に特許請求される可能性がある他の発明を含む場合がある。
図1
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【国際調査報告】