(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-11
(54)【発明の名称】ワイヤレスネットワークにおける感知ヘッドルーム報告
(51)【国際特許分類】
H04W 52/06 20090101AFI20240304BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240304BHJP
H04W 4/38 20180101ALI20240304BHJP
G01S 7/40 20060101ALI20240304BHJP
G01S 13/74 20060101ALI20240304BHJP
【FI】
H04W52/06
H04W64/00 110
H04W4/38
G01S7/40 113
G01S13/74
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556542
(86)(22)【出願日】2022-01-27
(85)【翻訳文提出日】2023-09-26
(86)【国際出願番号】 US2022014009
(87)【国際公開番号】W WO2022197372
(87)【国際公開日】2022-09-22
(32)【優先日】2021-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドロス・マノーラコス
(72)【発明者】
【氏名】ウェイミン・デュアン
(72)【発明者】
【氏名】シャオシン・ジャン
【テーマコード(参考)】
5J070
5K067
【Fターム(参考)】
5J070AB10
5J070AB24
5J070AC02
5J070AC11
5J070AD09
5J070AE01
5J070AE09
5J070AF01
5J070AK06
5J070BC13
5K067AA21
5K067BB21
5K067DD43
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067FF16
5K067KK03
(57)【要約】
感知ヘッドルーム報告(HR)の実装形態、すなわち、感知HRを生成すること、ならびに送信電力および他のパラメータを調整することが説明される。デバイスは、1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でレーダーワイヤレス信号を送信する。デバイスはまた、レーダーワイヤレス信号を感知する。デバイスは、レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成する。感知HRは、送信電力ヘッドルーム、感知ヘッドルーム、または自己干渉電力、雑音、および受信電力の組合せなどの、受信電力に関連するメトリックの1つまたは複数の表示を含んでよい。デバイスは、(基地局、および/またはレーダーサーバへのコアネットワークなどを介して)ワイヤレスネットワークの中の別のデバイスに感知HRを提供し、別のデバイスは、感知のために使用されるべき送信電力または他のデバイスパラメータを決定してよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスネットワークの中の第1のデバイスによって感知ヘッドルーム報告(HR)を生成する方法であって、
前記第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信するステップと、
前記レーダーワイヤレス信号を感知するステップと、
前記レーダーワイヤレス信号を感知するステップに基づいて感知HRを生成するステップと、
前記ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに前記感知HRを提供するステップと
を備える方法。
【請求項2】
前記レーダーワイヤレス信号を感知するステップが、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから前記レーダーワイヤレス信号を直接感知するステップを含み、前記感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力が、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの前記少なくとも1つから直接感知された前記レーダーワイヤレス信号に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記感知HRが感知ヘッドルームの表示を含み、前記感知ヘッドルームが前記SI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記最大SI電力が前記SI電力よりも大きいとき、前記感知ヘッドルームが正であり、
前記最大SI電力が前記SI電力よりも小さいとき、前記感知ヘッドルームが負である、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記レーダーワイヤレス信号を感知するステップが、
前記ワイヤレス媒体上での前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知するステップであって、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の測定される第1の受信電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記反射に対応する、ステップと、
前記ワイヤレス媒体上で雑音を感知するステップとをさらに含み、
測定される雑音電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記雑音に対応し、
前記感知HRが、
前記SI電力-前記雑音電力、
前記受信電力-前記SI電力-前記雑音電力、または
前記受信電力-前記雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記感知HRが感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、感知用の前記PHが感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
感知用の前記最大送信電力が前記所望の送信電力よりも大きいとき、感知用の前記PHが正であり、
感知用の前記最大送信電力が前記所望の送信電力よりも小さいとき、感知用の前記PHが負である、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
感知用の前記所望の送信電力が、
前記第1のデバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、前記要求される送信電力の表示が、
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、前記第1のデバイスが基地局である、レーダーサーバ、
前記第1のデバイスにサービスする基地局であって、前記第1のデバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、前記第1のデバイスが前記中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
感知用の現在の送信電力を調整するための要求を前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得するステップをさらに備え、前記調整が前記感知HRに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークエンティティに前記感知HRを提供するステップが、
前記ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに前記感知HRをユニキャストするステップ、
前記第2のデバイスに前記感知HRをブロードキャストするステップ、
前記第2のデバイスに前記感知HRをグループキャストするステップ、または
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ前記感知HRを送信するステップ
のうちの1つを含み、前記第1のデバイスが基地局である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のデバイスが、
前記第1のデバイスにサービスする基地局、または
前記ワイヤレスネットワークの前記第1のデバイスと基地局との間の中継UE
のうちの1つである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記感知HRが、
前記基地局へのNR-Uuインターフェース上のアップリンク(UL)媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)、または
前記中継UEへのNRベースのサイドリンクMAC-CE
のうちの1つまたは複数の中で提供される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記感知HRを提供するためのトリガを取得するステップをさらに備え、
前記トリガが、
前記第1のデバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
前記感知HRが、前記トリガの取得に応答して前記ネットワークエンティティに提供され、
前記トリガが、前記第1のデバイスからの前記感知HRを求める、前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記感知HRが周期的に前記ネットワークエンティティに提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記表示が、前記第1のデバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
前記1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して前記1つまたは複数のパラメータの構成が持続する、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記1つまたは複数のパラメータの表示が、
前記第1のデバイスにサービスする基地局からの無線リソース制御(RRC)メッセージ、
前記第1のデバイスにサービスする前記基地局からのロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージ、または
NRベースのサイドリンク上のメッセージ
のうちの1つまたは複数の中で周期的に取得される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
電力HRを生成するステップであって、前記電力HRが、前記ワイヤレス媒体上の通信に関連する第1の電力測定値を示す、ステップと、
前記ネットワークエンティティに前記電力HRを提供するステップであって、前記感知HRが、前記ワイヤレス媒体上での感知に関連する前記第1の電力測定値と第2の電力測定値との間の差分を示す、ステップと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記感知HRが、複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告である、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記複数の感知試行が、
経時的に同じ送信周波数における複数の感知試行、または
複数の感知試行であって、各感知試行が異なる送信周波数におけるものである、複数の感知試行
のうちの1つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
感知用の最終送信電力を決定するステップをさらに備え、前記最終送信電力を決定するステップが、
前記レーダーワイヤレス信号を送信するための送信電力を初期送信電力に設定するステップと、
前記送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信するステップと、
前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行するステップと、
前記1つまたは複数の感知試行が失敗したことに基づいて前記送信電力を電力ランピングステップだけ再帰的に増大させ、増大した送信電力で1回または複数回前記レーダーワイヤレス信号を送信し、前記第1のデバイスが前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の感知に成功するまで、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射を感知することを試行するステップとを含み、前記成功した感知試行のために使用された前記増大した送信電力が感知用の前記最終送信電力である、
請求項1に記載の方法。
【請求項22】
同じ送信電力で送信の最大数まで前記レーダーワイヤレス信号が送信されてから、前記同じ送信電力で前記1つまたは複数の感知試行が失敗したことを決定する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRを生成するステップと、
前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の感知HRを提供するステップと
をさらに備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記1つまたは複数の失敗した感知試行のための前記1つまたは複数の感知HRが、
前記送信電力、
前記同じ送信電力での前記第1のデバイスによる送信の数の送信カウンタ、または
前記電力ランピングステップだけ前記送信電力が増大させられている回数の電力ランピングカウンタ
の1つまたは複数の表示を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
感知に対して前記第1のデバイスによって構成されるべき1つまたは複数のデバイスパラメータの表示を取得するステップをさらに備え、前記1つまたは複数のデバイスパラメータが、
前記初期送信電力、
前記電力ランピングステップ、
前記同じ送信電力での送信の前記最大数、または
感知が失敗したことを前記第1のデバイスが決定することになる前に実行されるべき送信の全体的な最大数
のうちの1つまたは複数を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のデバイスがユーザ機器(UE)である、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記ネットワークエンティティが、
前記UEにサービスする基地局、または
前記UEの範囲内の1つもしくは複数の隣接UE
のうちの1つまたは複数である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のデバイスが基地局であり、前記ネットワークエンティティがレーダーサーバである、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するように構成される、ワイヤレスネットワークの中のデバイスであって、
少なくとも1つのトランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのトランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記デバイスに、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記デバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信させ、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記レーダーワイヤレス信号を感知させ、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、前記レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて前記感知HRを生成させ、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに前記感知HRを提供させるように構成される、
デバイス。
【請求項30】
前記レーダーワイヤレス信号を感知することが、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから前記レーダーワイヤレス信号を直接感知することを含み、前記感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力が、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの前記少なくとも1つから直接感知された前記レーダーワイヤレス信号に対応する、請求項29に記載のデバイス。
【請求項31】
前記感知HRが感知ヘッドルームの表示を含み、前記感知ヘッドルームが前記SI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である、請求項30に記載のデバイス。
【請求項32】
前記最大SI電力が前記SI電力よりも大きいとき、前記感知ヘッドルームが正であり、
前記最大SI電力が前記SI電力よりも小さいとき、前記感知ヘッドルームが負である、
請求項31に記載のデバイス。
【請求項33】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ワイヤレス媒体上での前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知することであって、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の測定される第1の受信電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記反射に対応することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記反射を感知することに関連する雑音を感知することとをさせるように構成され、
測定される雑音電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記雑音に対応し、
前記感知HRが、
前記SI電力-前記雑音電力、
前記受信電力-前記SI電力-前記雑音電力、または
前記受信電力-前記雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む、請求項30に記載のデバイス。
【請求項34】
前記感知HRが感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、感知用の前記PHが感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である、請求項30に記載のデバイス。
【請求項35】
感知用の前記最大送信電力が前記所望の送信電力よりも大きいとき、感知用の前記PHが正であり、
感知用の前記最大送信電力が前記所望の送信電力よりも小さいとき、感知用の前記PHが負である、
請求項34に記載のデバイス。
【請求項36】
感知用の前記所望の送信電力が、
前記デバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、前記要求される送信電力の表示が、
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、前記デバイスが基地局である、レーダーサーバ、
前記デバイスにサービスする基地局であって、前記デバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、前記デバイスが前記中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される、請求項34に記載のデバイス。
【請求項37】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、感知用の現在の送信電力を調整するための要求を前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得させるように構成され、前記調整が前記感知HRに基づく、請求項29に記載のデバイス。
【請求項38】
前記ネットワークエンティティに前記感知HRを提供することが、
前記ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに前記感知HRをユニキャストすること、
前記第2のデバイスに前記感知HRをブロードキャストすること、
前記第2のデバイスに前記感知HRをグループキャストすること、または
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ前記感知HRを送信すること
のうちの1つを含み、前記デバイスが基地局である、請求項29に記載のデバイス。
【請求項39】
前記第2のデバイスが、
前記デバイスにサービスする基地局、または
前記ワイヤレスネットワークの前記第1のデバイスと基地局との間の中継UE
のうちの1つである、請求項38に記載のデバイス。
【請求項40】
前記感知HRが、
前記基地局へのNR-Uuインターフェース上のアップリンク(UL)媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)、または
前記中継UEへのNRベースのサイドリンクMAC-CE
のうちの1つまたは複数の中で提供される、請求項39に記載のデバイス。
【請求項41】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記感知HRを提供するためのトリガを取得させるように構成され、
前記トリガが、
前記デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
前記感知HRが、前記トリガの取得に応答して前記ネットワークエンティティに提供され、
前記トリガが、前記デバイスからの前記感知HRを求める、前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく、
請求項29に記載のデバイス。
【請求項42】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、周期的に前記ネットワークエンティティに感知HRを提供させるように構成される、請求項29に記載のデバイス。
【請求項43】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得させるように構成される、請求項29に記載のデバイス。
【請求項44】
前記表示が、前記デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
前記1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して前記1つまたは複数のパラメータの構成が持続する、
請求項43に記載のデバイス。
【請求項45】
前記1つまたは複数のパラメータの表示が、
前記デバイスにサービスする基地局からの無線リソース制御(RRC)メッセージ、
前記デバイスにサービスする前記基地局からのロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージ、または
NRベースのサイドリンク上のメッセージ
のうちの1つまたは複数の中で周期的に取得される、請求項43に記載のデバイス。
【請求項46】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、電力HRを生成することであって、前記電力HRが、前記ワイヤレス媒体上の通信に関連する第1の電力測定値を示すことと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ネットワークエンティティに前記電力HRを提供することであって、前記感知HRが、前記ワイヤレス媒体上での感知に関連する前記第1の電力測定値と第2の電力測定値との間の差分を示すこととをさせるように構成される、
請求項29に記載のデバイス。
【請求項47】
前記感知HRが、複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告である、請求項29に記載のデバイス。
【請求項48】
前記複数の感知試行が、
経時的に同じ送信周波数における複数の感知試行、または
複数の感知試行であって、各感知試行が異なる送信周波数におけるものである、複数の感知試行
のうちの1つを含む、請求項47に記載のデバイス。
【請求項49】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのプロセッサを介して、感知用の最終送信電力を決定させるように構成され、前記最終送信電力を決定することが、
前記レーダーワイヤレス信号を送信するための送信電力を初期送信電力に設定することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することと、
前記1つまたは複数の感知試行が失敗したことに基づいて前記送信電力を電力ランピングステップだけ再帰的に増大させ、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、増大した送信電力で1回または複数回前記レーダーワイヤレス信号を送信し、前記デバイスが前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の感知に成功するまで、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射を感知することを試行することとを含み、前記成功した感知試行のために使用された前記増大した送信電力が感知用の前記最終送信電力である、
請求項29に記載のデバイス。
【請求項50】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、同じ送信電力で送信の最大数まで前記レーダーワイヤレス信号を送信させてから、前記同じ送信電力で前記1つまたは複数の感知試行が失敗したことを決定させるように構成される、請求項49に記載のデバイス。
【請求項51】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、前記1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRを生成させ、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の感知HRを提供させるように構成される、
請求項50に記載のデバイス。
【請求項52】
前記1つまたは複数の失敗した感知試行のための前記1つまたは複数の感知HRが、
前記送信電力、
前記同じ送信電力での前記デバイスによる送信の数の送信カウンタ、または
前記電力ランピングステップだけ前記送信電力が増大させられている回数の電力ランピングカウンタ
の1つまたは複数の表示を含む、請求項51に記載のデバイス。
【請求項53】
前記少なくとも1つのプロセッサが、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、感知に対して前記デバイスによって構成されるべき1つまたは複数のデバイスパラメータの表示を取得させるように構成され、前記1つまたは複数のデバイスパラメータが、
前記初期送信電力、
前記電力ランピングステップ、
前記同じ送信電力での送信の前記最大数、または
感知が失敗したことを前記デバイスが決定することになる前に実行されるべき送信の全体的な最大数
のうちの1つまたは複数を含む、請求項50に記載のデバイス。
【請求項54】
前記デバイスがユーザ機器(UE)である、請求項29に記載のデバイス。
【請求項55】
前記ネットワークエンティティが、
前記UEにサービスする基地局、または
前記UEの範囲内の1つもしくは複数の隣接UE
のうちの1つである、請求項54に記載のデバイス。
【請求項56】
前記デバイスが基地局であり、前記ネットワークエンティティがレーダーサーバである、請求項29に記載のデバイス。
【請求項57】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記録媒体であって、前記命令が、感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するように構成される、ワイヤレスネットワークの中のデバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、
前記デバイスの少なくとも1つのトランシーバを介して、前記デバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信させ、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記レーダーワイヤレス信号を感知させ、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、前記レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて前記感知HRを生成させ、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに前記感知HRを提供させる、
非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項58】
前記レーダーワイヤレス信号を感知することが、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから前記レーダーワイヤレス信号を直接感知することを含み、前記感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力が、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの前記少なくとも1つから直接感知された前記レーダーワイヤレス信号に対応する、請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項59】
前記感知HRが感知ヘッドルームの表示を含み、前記感知ヘッドルームが前記SI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である、請求項58に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項60】
前記最大SI電力が前記SI電力よりも大きいとき、前記感知ヘッドルームが正であり、
前記最大SI電力が前記SI電力よりも小さいとき、前記感知ヘッドルームが負である、
請求項59に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項61】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ワイヤレス媒体上での前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知することであって、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の測定される第1の受信電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記反射に対応することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記反射を感知することに関連する雑音を感知することとをさせ、
測定される雑音電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記雑音に対応し、
前記感知HRが、
前記SI電力-前記雑音電力、
前記受信電力-前記SI電力-前記雑音電力、または
前記受信電力-前記雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む、請求項58に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項62】
前記感知HRが感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、感知用の前記PHが感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である、請求項58に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項63】
感知用の前記最大送信電力が前記所望の送信電力よりも大きいとき、感知用の前記PHが正であり、
感知用の前記最大送信電力が前記所望の送信電力よりも小さいとき、感知用の前記PHが負である、
請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項64】
感知用の前記所望の送信電力が、
前記デバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、前記要求される送信電力の表示が、
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、前記デバイスが基地局である、レーダーサーバ、
前記デバイスにサービスする基地局であって、前記デバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、前記デバイスが前記中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される、請求項62に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項65】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、感知用の現在の送信電力を調整するための要求を前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得させ、前記調整が前記感知HRに基づく、請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項66】
前記ネットワークエンティティに前記感知HRを提供することが、
前記ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに前記感知HRをユニキャストすること、
前記第2のデバイスに前記感知HRをブロードキャストすること、
前記第2のデバイスに前記感知HRをグループキャストすること、または
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ前記感知HRを送信すること
のうちの1つを含み、前記デバイスが基地局である、請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項67】
前記第2のデバイスが、
前記デバイスにサービスする基地局、または
前記ワイヤレスネットワークの前記第1のデバイスと基地局との間の中継UE
のうちの1つである、請求項64に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項68】
前記感知HRが、
前記基地局へのNR-Uuインターフェース上のアップリンク(UL)媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)、または
前記中継UEへのNRベースのサイドリンクMAC-CE
のうちの1つまたは複数の中で提供される、請求項67に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項69】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記感知HRを提供するためのトリガを取得させ、
前記トリガが、
前記デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
前記感知HRが、前記トリガの取得に応答して前記ネットワークエンティティに提供され、
前記トリガが、前記デバイスからの前記感知HRを求める、前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく、
請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項70】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、周期的に前記ネットワークエンティティに感知HRを提供させる、請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項71】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得させる、請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項72】
前記表示が、前記デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
前記1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して前記1つまたは複数のパラメータの構成が持続する、
請求項71に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項73】
前記1つまたは複数のパラメータの表示が、
前記デバイスにサービスする基地局からの無線リソース制御(RRC)メッセージ、
前記デバイスにサービスする前記基地局からのロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージ、または
NRベースのサイドリンク上のメッセージ
のうちの1つまたは複数の中で周期的に取得される、請求項71に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項74】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、電力HRを生成することであって、前記電力HRが、前記ワイヤレス媒体上の通信に関連する第1の電力測定値を示すことと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ネットワークエンティティに前記電力HRを提供することであって、前記感知HRが、前記ワイヤレス媒体上での感知に関連する前記第1の電力測定値と第2の電力測定値との間の差分を示すこととをさせる、
請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項75】
前記感知HRが、複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告である、請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項76】
前記複数の感知試行が、
経時的に同じ送信周波数における複数の感知試行、または
複数の感知試行であって、各感知試行が異なる送信周波数におけるものである、複数の感知試行
のうちの1つを含む、請求項75に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項77】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのプロセッサを介して、感知用の最終送信電力を決定させ、前記最終送信電力を決定することが、
前記レーダーワイヤレス信号を送信するための送信電力を初期送信電力に設定することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することと、
前記1つまたは複数の感知試行が失敗したことに基づいて前記送信電力を電力ランピングステップだけ再帰的に増大させ、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、増大した送信電力で1回または複数回前記レーダーワイヤレス信号を送信し、前記デバイスが前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の感知に成功するまで、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射を感知することを試行することとを含み、前記成功した感知試行のために使用された前記増大した送信電力が感知用の前記最終送信電力である、
請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項78】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、同じ送信電力で送信の最大数まで前記レーダーワイヤレス信号を送信させてから、前記同じ送信電力で前記1つまたは複数の感知試行が失敗したことを決定させる、請求項77に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項79】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、前記1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRを生成させ、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の感知HRを提供させる、
請求項78に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項80】
前記1つまたは複数の失敗した感知試行のための前記1つまたは複数の感知HRが、
前記送信電力、
前記同じ送信電力での前記デバイスによる送信の数の送信カウンタ、または
前記電力ランピングステップだけ前記送信電力が増大させられている回数の電力ランピングカウンタ
の1つまたは複数の表示を含む、請求項79に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項81】
前記命令の実行が、さらに前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、感知に対して前記デバイスによって構成されるべき1つまたは複数のデバイスパラメータの表示を取得させ、前記1つまたは複数のデバイスパラメータが、
前記初期送信電力、
前記電力ランピングステップ、
前記同じ送信電力での送信の前記最大数、または
感知が失敗したことを前記デバイスが決定することになる前に実行されるべき送信の全体的な最大数
のうちの1つまたは複数を含む、請求項78に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項82】
前記デバイスがユーザ機器(UE)である、請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項83】
前記ネットワークエンティティが、
前記UEにサービスする基地局、または
前記UEの範囲内の1つもしくは複数の隣接UE
のうちの1つである、請求項82に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項84】
前記デバイスが基地局であり、前記ネットワークエンティティがレーダーサーバである、請求項57に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項85】
ワイヤレスネットワークの中の、感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するためのデバイスであって、
1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信するための手段と、
前記レーダーワイヤレス信号を感知するための手段と、
前記レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成するための手段と、
前記ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに前記感知HRを提供するための手段と
を備えるデバイス。
【請求項86】
前記レーダーワイヤレス信号を感知するための前記手段が、前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから前記レーダーワイヤレス信号を直接感知するための手段を含み、前記感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力が、前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの前記少なくとも1つから直接感知された前記レーダーワイヤレス信号に対応する、請求項85に記載のデバイス。
【請求項87】
前記感知HRが感知ヘッドルームの表示を含み、前記感知ヘッドルームが前記SI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である、請求項86に記載のデバイス。
【請求項88】
前記最大SI電力が前記SI電力よりも大きいとき、前記感知ヘッドルームが正であり、
前記最大SI電力が前記SI電力よりも小さいとき、前記感知ヘッドルームが負である、
請求項87に記載のデバイス。
【請求項89】
前記レーダーワイヤレス信号を感知するための前記手段が、
前記ワイヤレス媒体上での前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知するための手段であって、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の測定される第1の受信電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記反射に対応する、手段と、
前記ワイヤレス媒体上で雑音を感知するための手段とをさらに含み、
測定される雑音電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記雑音に対応し、
前記感知HRが、
前記SI電力-前記雑音電力、
前記受信電力-前記SI電力-前記雑音電力、または
前記受信電力-前記雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む、請求項86に記載のデバイス。
【請求項90】
前記感知HRが感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、感知用の前記PHが感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である、請求項86に記載のデバイス。
【請求項91】
感知用の前記最大送信電力が前記所望の送信電力よりも大きいとき、感知用の前記PHが正であり、
感知用の前記最大送信電力が前記所望の送信電力よりも小さいとき、感知用の前記PHが負である、
請求項90に記載のデバイス。
【請求項92】
感知用の前記所望の送信電力が、
前記デバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、前記要求される送信電力の表示が、
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、前記デバイスが基地局である、レーダーサーバ、
前記デバイスにサービスする基地局であって、前記デバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、前記デバイスが前記中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される、請求項90に記載のデバイス。
【請求項93】
感知用の現在の送信電力を調整するための要求を前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得するための手段をさらに備え、前記調整が前記感知HRに基づく、
請求項85に記載のデバイス。
【請求項94】
前記ネットワークエンティティに前記感知HRを提供するための前記手段が、
前記ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに前記感知HRをユニキャストするための手段、
前記第2のデバイスに前記感知HRをブロードキャストするための手段、
前記第2のデバイスに前記感知HRをグループキャストするための手段、または
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ前記感知HRを送信するための手段
のうちの1つを含み、前記デバイスが基地局である、請求項85に記載のデバイス。
【請求項95】
前記第2のデバイスが、
前記デバイスにサービスする基地局、または
前記ワイヤレスネットワークの前記デバイスと基地局との間の中継UE
のうちの1つである、請求項94に記載のデバイス。
【請求項96】
前記感知HRが、
前記基地局へのNR-Uuインターフェース上のアップリンク(UL)媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)、または
前記中継UEへのNRベースのサイドリンクMAC-CE
のうちの1つまたは複数の中で提供される、請求項95に記載のデバイス。
【請求項97】
前記感知HRを提供するためのトリガを取得するための手段をさらに備え、
前記トリガが、
前記デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
前記感知HRが、前記トリガの取得に応答して前記ネットワークエンティティに提供され、
前記トリガが、前記デバイスからの前記感知HRを求める、前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく、
請求項85に記載のデバイス。
【請求項98】
前記感知HRが周期的に前記ネットワークエンティティに提供される、請求項85に記載のデバイス。
【請求項99】
前記感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得するための手段をさらに備える、請求項85に記載のデバイス。
【請求項100】
前記表示が、前記デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
前記1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して前記1つまたは複数のパラメータの構成が持続する、
請求項99に記載のデバイス。
【請求項101】
前記1つまたは複数のパラメータの表示が、
前記デバイスにサービスする基地局からの無線リソース制御(RRC)メッセージ、
前記デバイスにサービスする前記基地局からのロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージ、または
NRベースのサイドリンク上のメッセージ
のうちの1つまたは複数の中で周期的に取得される、請求項99に記載のデバイス。
【請求項102】
電力HRを生成するための手段であって、前記電力HRが、前記ワイヤレス媒体上の通信に関連する第1の電力測定値を示す、手段と、
前記ネットワークエンティティに前記電力HRを提供するための手段であって、前記感知HRが、前記ワイヤレス媒体上での感知に関連する前記第1の電力測定値と第2の電力測定値との間の差分を示す、手段と
をさらに備える、請求項85に記載のデバイス。
【請求項103】
前記感知HRが、複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告である、請求項85に記載のデバイス。
【請求項104】
前記複数の感知試行が、
経時的に同じ送信周波数における複数の感知試行、または
複数の感知試行であって、各感知試行が異なる送信周波数におけるものである、複数の感知試行
のうちの1つを含む、請求項104に記載のデバイス。
【請求項105】
感知用の最終送信電力を決定するための手段をさらに備え、前記最終送信電力を前記決定することが、
前記レーダーワイヤレス信号を送信するための送信電力を初期送信電力に設定することと、
前記送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信することと、
前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することと、
前記1つまたは複数の感知試行が失敗したことに基づいて前記送信電力を電力ランピングステップだけ再帰的に増大させ、増大した送信電力で1回または複数回前記レーダーワイヤレス信号を送信し、前記デバイスが前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の感知に成功するまで、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射を感知することを試行することとを含み、前記成功した感知試行のために使用された前記増大した送信電力が感知用の前記最終送信電力である、
請求項85に記載のデバイス。
【請求項106】
同じ送信電力で送信の最大数まで前記レーダーワイヤレス信号が送信されてから、前記同じ送信電力で前記1つまたは複数の感知試行が失敗したことを決定する、請求項105に記載のデバイス。
【請求項107】
前記1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRを生成するための手段と、
前記ネットワークエンティティに前記1つまたは複数の感知HRを提供するための手段と
をさらに備える、請求項106に記載のデバイス。
【請求項108】
前記1つまたは複数の失敗した感知試行のための前記1つまたは複数の感知HRが、
前記送信電力、
前記同じ送信電力での前記デバイスによる送信の数の送信カウンタ、または
前記電力ランピングステップだけ前記送信電力が増大させられている回数の電力ランピングカウンタ
の1つまたは複数の表示を含む、請求項107に記載のデバイス。
【請求項109】
感知に対して前記デバイスによって構成されるべき1つまたは複数のデバイスパラメータの表示を取得するための手段をさらに備え、前記1つまたは複数のデバイスパラメータが、
前記初期送信電力、
前記電力ランピングステップ、
前記同じ送信電力での送信の前記最大数、または
感知が失敗したことを前記デバイスが決定することになる前に実行されるべき送信の全体的な最大数
のうちの1つまたは複数を含む、請求項106に記載のデバイス。
【請求項110】
前記デバイスがユーザ機器(UE)である、請求項85に記載のデバイス。
【請求項111】
前記ネットワークエンティティが、
前記UEにサービスする基地局、または
前記UEの範囲内の1つもしくは複数の隣接UE
のうちの1つまたは複数である、請求項110に記載のデバイス。
【請求項112】
前記デバイスが基地局であり、前記ネットワークエンティティがレーダーサーバである、請求項85に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、かつその全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年3月18日に出願された"SENSING HEADROOM REPORTS IN WIRELESS NETWORKS"と題するギリシャ特許出願第20210100174号の優先権および利益を主張する。
【0002】
本明細書で開示する主題は、ワイヤレスネットワークにおける物体または動き感知のための送信電力を決定することに関し、より詳細には、感知用の送信電力を決定するための感知ヘッドルーム報告を生成することに関する。
【背景技術】
【0003】
セルラー電話またはワイヤレスネットワークの中の他のデバイスなどのユーザ機器(UE)は、デバイスの環境の中で物体または物体の動きを感知するために無線周波数(RF)信号を使用してよい。デバイスの環境の中に物体が存在するかどうかまたはその中で移動中であるかどうかを決定することは、位置特定、環境マッピング、深度測距、およびナビゲーションを含む、いくつかの適用例に有用または必須である場合がある。使用されてよいRF信号は、4G(第4世代とも呼ばれる)ロングタームエボリューション(LTE)無線アクセスもしくは5G(第5世代とも呼ばれる)「ニューラジオ」(NR)に従って実施されるセルラーネットワーク、または米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格セットに従って実施されるワイヤレスネットワークなどの、様々なワイヤレスシステムに対して規定されてよい。デバイスは、ワイヤレスチャネル上でRF信号を送信するための一方のアンテナ、およびワイヤレスチャネル上でのRF信号の反射を並行して受信するための他方のアンテナを有する、共同設置された少なくとも2つのアンテナを含む。デバイスは、反射のラウンドトリップ時間(RTT)が(無線検出および測距(レーダー)技術などに基づいて)デバイスの環境の中の物体の深度に関連付けられて、受信アンテナにおいて送信信号の反射を感知する。デバイスは、ある送信電力で感知用のRF信号を送信する。感知するとともに感知用の送信電力を調整する際の改善が望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークにおいて感知ヘッドルーム報告(HR)を生成する方法は、基地局またはユーザ機器(UE)によって実行されてよい。感知に対してデバイスによって使用されるべき送信電力を決定するために、ワイヤレスネットワークの中の別の構成要素によって感知HRが使用されてよい。デバイスは、第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信する。デバイスはまた、第1のデバイスの少なくとも1つの送信チェーンからレーダーワイヤレス信号を直接感知する。デバイスは、レーダーワイヤレス信号の感知の間に受信電力に基づいて感知HRを生成する。感知HRは、送信電力ヘッドルーム、感知ヘッドルーム、または自己干渉電力、雑音電力、および受信電力の組合せなどの、受信電力に関連するメトリックの1つまたは複数の表示を含む。デバイスは、(基地局、および/またはセルラーネットワークの中のレーダーサーバへのコアネットワークなどを介して)ワイヤレスネットワークの中の別のデバイスに感知HRを提供し、他のデバイスは、メトリックに基づいて、デバイスによる感知のために使用されるべき送信電力を決定してよい。
【0005】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の第1のデバイスによって感知HRを生成する方法は、第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上にレーダーワイヤレス信号を送信することと、レーダーワイヤレス信号を感知することと、レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成することと、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供することとを含む。
【0006】
一実装形態では、感知HRを生成するように構成される、ワイヤレスネットワークの中のデバイスは、少なくとも1つのトランシーバと、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのトランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。少なくとも1つのプロセッサは、デバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上にレーダーワイヤレス信号を送信させ、少なくとも1つのトランシーバを介して、レーダーワイヤレス信号を感知させ、少なくとも1つのプロセッサを介して、レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成させ、少なくとも1つのトランシーバを介して、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供させるように構成される。
【0007】
一実装形態では、非一時的コンピュータ可読媒体は命令を記憶し、命令は、感知HRを生成するように構成される、ワイヤレスネットワークの中のデバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、デバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上にレーダーワイヤレス信号を送信させ、少なくとも1つのトランシーバを介して、レーダーワイヤレス信号を感知させ、少なくとも1つのプロセッサを介して、レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成させ、少なくとも1つのトランシーバを介して、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供させる。
【0008】
一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中の、感知HRを生成するためのデバイスは、1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上にレーダーワイヤレス信号を送信するための手段と、レーダーワイヤレス信号を感知するための手段と、レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成するための手段と、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供するための手段とを含む。
【0009】
本明細書で開示する態様に関連する他の目的および利点が、添付の図面および詳細な説明に基づいて当業者に明らかとなろう。
【0010】
添付図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の様々な態様による例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
【
図2】
図1の中の基地局のうちの1つおよびユーザ機器(UE)のうちの1つであってよい基地局およびUEの設計のブロック図である。
【
図3】ワイヤレスネットワークにおける動き検出サービスをサポートすることが可能なUEを示す図である。
【
図4】ワイヤレスネットワークにおける動き検出サービスをサポートすることが可能な基地局を示す図である。
【
図5】モノスタティックレーダー解決策のための、デバイスによるレーダー信号の送信、および反射の感知を示す図である。
【
図6】ワイヤレスネットワークにおいて感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するための例示的な方法600のためのフローチャートである。
【
図7】ワイヤレスネットワークにおいて感知HRを生成する際に実行されてよい追加の動作の例示的な方法700のためのフローチャートである。
【
図8】レーダーワイヤレス信号を送信するための最終送信電力を決定するための例示的な方法800のためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の態様は、例示目的のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案されてよい。追加として、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されないかまたは省略される。
【0013】
「例示的」および/または「例」という語は、本明細書では、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明する特徴、利点、または動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0014】
以下で説明する情報および信号が、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表されてよいことを、当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的には特定の適用例、部分的には所望の設計、部分的には対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてよい。
【0015】
さらに、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべきアクションのシーケンスに関して、多くの態様が説明される。本明細書で説明する様々なアクションが、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、プログラム命令が1つもしくは複数のプロセッサによって実行されることによって、またはその両方の組合せによって実行できることが認識されよう。追加として、本明細書で説明するアクションのシーケンスは、実行時に、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明する機能性を実行させることになるかまたは実行するように命令することになる、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現されると見なすことができる。したがって、本開示の様々な態様は、請求する主題の範囲内にそのすべてが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現されてよい。加えて、本明細書で説明する態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、たとえば、説明するアクションを実行する「ように構成される論理」として本明細書で説明される場合がある。
【0016】
本明細書で使用する「ユーザ機器(UE)」および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であること、またはさもなければそのようなRATに限定されることは、意図されない。一般に、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される、任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、トラッキングデバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、スマートグラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であってよい。UEは移動式であってよく、または(たとえば、いくつかの時間において)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信してよい。本明細書で使用する"UE"という用語は、「アクセス端末」もしくは"AT"、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくはUT、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、またはそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。一般に、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて、UEは、インターネットなどの外部ネットワークと、また他のUEと接続されることが可能である。当然、有線アクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介した、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他のメカニズムも、UEにとって可能である。
【0017】
基地局は、基地局がその中に展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してよく、代替として、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、ニューラジオ(NR)ノードB(gNBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。加えて、いくつかのシステムでは、基地局は単にエッジノードシグナリング機能を提供してよく、他のシステムでは、基地局は追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供してよい。UEがそれを通じて信号を基地局へ送信できる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネルまたは逆方向リンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じて信号をUEへ送信できる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネル(TCH)という用語は、UL/逆方向トラフィックチャネルまたはDL/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0018】
「基地局」という用語は、単一の物理送信受信ポイント(TRP)、または、共同設置されてもされなくてもよい複数の物理TRPを指すことがある。たとえば、「基地局」という用語が単一の物理TRPを指す場合、その物理TRPは基地局のセルに対応する基地局のアンテナであってよい。「基地局」という用語が複数の共同設置された物理TRPを指す場合、その物理TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであってよい。「基地局」という用語が複数の共同設置されていない物理TRPを指す場合、その物理TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(移送媒体を介して共通のソースに接続される、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続された遠隔基地局)であってよい。代替として、共同設置されていない物理TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局、およびその基準無線周波数(RF)信号をUEが測定している隣接する基地局であってよい。
【0019】
測距または動き検出のためのレーダー解決策は、セルラーネットワークまたはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)などのワイヤレスネットワークの中のデバイスによって実施されてよい。解決策は、LTE(4G)、および第5世代(5G)に対するニューラジオ(NR)のための、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))規格セットの中で規定される場合がある。解決策はまた、WLANのための米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格セットの中で規定される場合がある。同じくまたは代替的に、デバイスはレーダーを実行するように構成されてよい。モノスタティックレーダーシステムは、レーダー用のRF信号(レーダー信号と呼ばれる)を送信することとレーダー信号の反射を受信することの両方を行う1つのデバイスを含む。モノスタティックレーダーシステムは、送信/受信デバイスの動き状態を識別するための、または送信/受信デバイスの環境の中の物体を識別するためのものであってよい。モノスタティックレーダーシステムの場合、デバイス(たとえば、(APまたはgNBなどの)基地局または(スマートフォンなどの)UE)は、レーダー信号のRTTおよびレーダー信号を反射する物体の距離を決定するために、レーダー信号を送信するとともにレーダー信号の反射を感知するように構成されてよい。デバイスのワイヤレストランシーバは、感知用の既定のレーダー信号(たとえば、固有参照信号(RS)リソース、特定の時間におけるRF信号、または特定の周波数におけるRF信号)を送信するように構成され、デバイスのワイヤレストランシーバは、既定のレーダー信号の反射を感知する(たとえば、特定のRSリソース、特定の時間ウィンドウの間のRF信号、または特定の周波数におけるRF信号を感知する)ように構成される。
【0020】
レーダー信号の送信電力は、レーダー解決策の品質に影響を及ぼす。たとえば、送信電力が小さすぎる場合、雑音および他の干渉は、デバイスがレーダー信号の反射の感知に成功することを妨げる場合がある。レーダー信号の送信電力が大きすぎる場合、感知の間の受信信号は、デバイスがレーダー信号の反射の感知に成功することを妨げる、電力レベル飽和点に達する場合がある。デバイスは、3GPP(登録商標)規格セットおよびIEEE802.11規格セットによって規定される場合がある、ワイヤレス通信のための送信電力を調整するように構成されてよい。たとえば、送信電力は、受信デバイスによって提供されるRS強度インジケータ(RSSI)に基づいてよい。しかしながら、ワイヤレス通信のための送信電力設定は、レーダー解決策における感知には適していない場合がある。たとえば、デバイスは、受信チェーンにおいて、デバイスの少なくとも1つの送信チェーンからレーダー信号を直接感知する。少なくとも1つの送信チェーンから直接感知されるレーダー信号は、デバイスの1つまたは複数のポートまたはアンテナにおいて送信することに関連する漏洩であってよい。少なくとも1つの送信チェーンからの直接感知されるレーダー信号は、レーダー信号の反射を感知することへの干渉(自己干渉(SI)と呼ばれることがある)であってよい。送信電力が大きくなるにつれて、感知レーダー信号のSI電力が大きくなる。受信チェーンの感度は、最大電力レベルによって境界がつけられてよく、最大電力レベルにおいて受信チェーンは飽和した状態になり、したがって信号を首尾よく感知することができない。同じデバイスの中で受信チェーンと共同設置された、1つまたは複数の送信チェーンを用いると、別のデバイスとのワイヤレス通信のために使用される送信電力は、レーダー信号を送信するために使用される場合、受信チェーンにおける飽和を引き起こすのに十分に大きい場合がある。レーダー信号の送信電力は、ワイヤレスネットワークの異なるデバイスによって指定されてよい。たとえば、ワイヤレスネットワーク(たとえば、セルラーネットワーク)は、レーダー解決策のために使用されるべきRF信号(たとえば、特定のRSリソース、時間ウィンドウ、または周波数)を規定するためのレーダーサーバを採用してよい。レーダーサーバはまた、レーダー解決策のためのRF信号の送信電力を規定してよい。レーダーサーバは、サービングネットワークまたはホームネットワークの一部であってよく、またはそこからアクセス可能であってもよく、あるいは単にインターネットを介してまたは局所的なイントラネットを介してアクセス可能であってもよい。
【0021】
感知に影響を及ぼす電力メトリックを測定すること、および感知用の送信電力を決定するデバイスに電力メトリックを報告することの、拡張が望ましい。上述のように、レーダー信号の送信電力は感知に影響を及ぼし、異なるデバイス(たとえば、レーダーサーバ)が送信電力を決定してよい。感知デバイスによって測定される1つまたは複数の電力メトリックは、レーダーのために使用されるべき送信電力を決定する際にレーダーサーバに有益であってよい。
【0022】
したがって、本明細書で説明するように、電力メトリックを決定するとともに電力メトリックをレーダーサーバに報告することの拡張が説明される。一実装形態では、ワイヤレスネットワークの中のデバイスは、デバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1のワイヤレス電力でワイヤレス媒体上にレーダーワイヤレス信号を送信してよい。デバイスは、レーダーサーバによって決定された、レーダー信号を送信する基地局(たとえば、gノードB(gNB))またはUEであってよい。デバイスはまた、ワイヤレス媒体上でレーダーワイヤレス信号を感知してよい。デバイスはまた、レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知ヘッドルーム報告(HR)を生成してよい。ワイヤレス信号を感知することは、1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つからワイヤレス信号を直接感知すること、ワイヤレス媒体上でのワイヤレス信号の反射を感知すること、またはワイヤレス媒体上の雑音を感知することのうちの1つまたは複数を含んでよい。受信される信号全体は、全受信電力を有する。全受信電力は、少なくとも1つの送信チェーンから直接感知されるワイヤレス信号のSI電力、ワイヤレス媒体上で感知されるワイヤレス信号の反射の第1の受信電力、および/またはワイヤレス媒体上で感知される雑音の雑音電力を含んでよい。感知HRは、感知に関連する電力ヘッドルーム(PH)を示してよい(PHは、実際の電力(たとえば、SI電力または送信電力)と最大電力(たとえば、受信チェーンに関連する最大SI電力または1つもしくは複数の送信チェーンに関連する最大送信電力)との間の差分を示す)。同じくまたは代替的に、感知HRは、SI電力、全受信電力(受信電力とも呼ばれる)、または雑音電力のうちの1つまたは複数の組合せを示してよい。デバイスはまた、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供してよい。デバイスが基地局(たとえば、gNB)である場合、ネットワークエンティティは、レーダーサーバ、またはレーダーサーバに通信可能に結合されたコアネットワークの別の構成要素であってよい。デバイスがUEである場合、ネットワークエンティティは、基地局(たとえば、gNB)、または基地局もしくはレーダーサーバに感知HRを提供するための中継UEであってよい。ワイヤレスネットワークのレーダーサーバは、感知に対してデバイスによってレーダー信号を送信するために使用されるべき送信電力を決定してよい。追加または代替として、基地局、ロケーションサーバ、または(コアネットワーク構成要素などの)別のネットワーク構成要素のうちの1つまたは複数が、送信電力を決定してよく、またはレーダーサーバによって実行されるものとして本明細書で説明する他の動作を実行してもよい。本明細書でのいくつかの例は、本開示の態様を説明する際の明快のために、排他的に送信チェーン上で送信するとともに受信チェーン上で受信することに言及する場合がある。送信チェーン上で送信することとは、1つまたは複数の送信チェーン上で送信することを指してよい。同じくまたは代替的に、受信チェーン上で受信することとは、1つまたは複数の受信チェーン上で受信することを指してよい。
【0023】
図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)またはワイヤレスネットワークと呼ばれることもある)は、本明細書でgNB102または他のタイプのNBと呼ぶことがある様々な基地局102、および様々なUE104を含んでよい。例示的なワイヤレスネットワークはセルラーネットワークを含んでよい。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含んでよい。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに相当するeNB、もしくはワイヤレス通信システム100が5Gネットワークに相当するgNB、またはその両方の組合せを含んでよく、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含んでよい。
【0024】
基地局102は、RANを集合的に形成してよく、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または次世代コア(NGC))と、かつコアネットワーク170を通じて1つまたは複数のレーダーサーバ172とインターフェースしてよい。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送すること、無線チャネル暗号化および解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)、セル間干渉協調、接続セットアップおよび解放、負荷分散、非アクセス層(NAS)メッセージのための配信、NASノード選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)、加入者および機器追跡、RAN情報管理(RIM)、ページング、測位、ならびに警告メッセージの配信のうちの1つまたは複数に関係する機能を実行してよい。基地局102は、有線またはワイヤレスであってよいバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/NGCを通じて)互いに通信してよい。
【0025】
基地局102は、UE104とワイヤレス通信してよい。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供してよい。一態様では、1つまたは複数のセルは、各カバレージエリア110の中の基地局102によってサポートされてよい。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれるいくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じかまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられてよい。場合によっては、異なるセルは、異なるタイプのUEのためのアクセスを提供してよい異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、または他のもの)に従って構成されてよい。場合によっては、「セル」という用語はまた、地理的カバレージエリア110のいくつかの部分内での通信のためにキャリア周波数が検出および使用できる限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)を指してよい。
【0026】
隣接するマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域の中で)部分的に重複する場合があるが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、もっと大きい地理的カバレージエリア110によって大幅に重複される場合がある。たとえば、スモールセル基地局102'は、1つまたは複数のマクロセル基地局102のカバレージエリア110と大幅に重複するカバレージエリア110'を有する場合がある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークと呼ばれることがある。異種ネットワークはまた、ホームeNB(HeNB)を含んでよく、ホームeNB(HeNB)は、限定加入者グループ(CSG)と呼ばれる制限されたグループにサービスを提供してよい。
【0027】
基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのUL(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、および/または基地局102からUE104へのダウンリンク(DL)(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含んでよい。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用してよい。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通じてよい。キャリアの割振りは、DLおよびULに関して非対称であってよい(たとえば、ULよりも多数または少数のキャリアがDLのために割り振られてよい)。
【0028】
スモールセル基地局102'は、認可周波数スペクトルおよび/または無認可周波数スペクトルの中で動作してよい。無認可周波数スペクトルの中で動作するとき、スモールセル基地局102'は、LTE技術または5G技術を採用してよく、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用してよい。無認可周波数スペクトルの中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102'は、アクセスネットワークへのカバレージを拡大してよく、かつ/またはアクセスネットワークの容量を増大させてよい。無認可スペクトルでのLTEは、LTE無認可(LTE-U)、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0029】
ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信しているミリ波(mmW)周波数および/または準mmW周波数の中で動作してよいmmW基地局180をさらに含んでよい。極高周波(EHF)は、電磁スペクトルにおけるRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲および1ミリメートルと10ミリメートルとの間の波長を有する。この帯域における電波は、ミリ波と呼ばれることがある。準mmWは、100ミリメートルの波長を有する3GHzの周波数まで下に広がることがある。超高周波(SHF)帯域は、3GHzと30GHzとの間に広がり、センチメートル波とも呼ばれる。mmW/準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、経路損失が大きく距離が比較的短い。mmW基地局180およびUE182は、極めて大きい経路損失および短い距離を補償するために、mmW通信リンク184を介したビームフォーミング(送信および/または受信)を利用してよい。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102が、同じくmmWまたは準mmWおよびビームフォーミングを使用して送信する場合があることが諒解されよう。したがって、上記の例示が例にすぎず、本明細書で開示する様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが、諒解されよう。
【0030】
送信ビームフォーミングとは、RF信号を特定の方向で集束させるための技法である。従来より、ネットワークノード(たとえば、基地局)は、RF信号をブロードキャストするとき、その信号をすべての方向で(全指向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを用いて、ネットワークノードは、(送信ネットワークノードに対して)所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)がどこに位置するのかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向で投射し、それによって、(データレートの観点から)より高速かつより強力なRF信号を受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の指向性を変化させるために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数のトランスミッタの各々において、RF信号の位相および相対振幅を制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、実際にアンテナを動かすことなく異なる方向を指し示すように「ステアリング」できるRF波のビームを作成する、アンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)を使用してよい。詳細には、トランスミッタからのRF電流が、適切な位相関係を伴って個々のアンテナに供給され、その結果、別個のアンテナからの電波が一緒に加えられて、望ましくない方向における放射を抑圧するように消去しながら所望の方向における放射を大きくする。
【0031】
受信ビームフォーミングでは、レシーバは、所与のチャネル上で検出されるRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、レシーバは、特定の方向におけるアンテナのアレイの利得設定を増大させ、かつ/または位相設定を調整して、その方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、その利得レベルを増大させる)ことができる。したがって、レシーバがいくつかの方向においてビームフォーミングすると言われるとき、そのことは、その方向におけるビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得に比べて大きいこと、またはその方向におけるビーム利得が、レシーバにとって利用可能なすべての他の受信ビームの、その方向におけるビーム利得と比較して最も大きいことを意味する。このことは、その方向から受信されるRF信号の、より強い受信信号強度(たとえば、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉+雑音比(SINR)など)をもたらす。
【0032】
5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)がその中で動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、すなわち、FR1(450MHzから6000MHzまで)、FR2(24250MHzから52600MHzまで)、FR3(52600MHzよりも上)、およびFR4(FR1とFR2との間)に分割される。5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または"PCell"と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または"SCell"と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182によって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で、かつUE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実行するかまたはRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかであるセル上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通制御チャネルおよびUE固有制御チャネルを搬送する。2次キャリアは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成されてよく、かつ追加の無線リソースを提供するために使用されてよい、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が通常はUE固有であるので、2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでよく、たとえば、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリアの中に存在しなくてよい。このことは、セルの中の異なるUE104/182が異なるダウンリンク1次キャリアを有してよいことを意味する。同じことがアップリンク1次キャリアに当てはまる。ネットワークは、任意のUE104/182の1次キャリアをいつでも変更することができる。このことは、たとえば、異なるキャリア上で負荷のバランスをとるために行われる。(PCellまたはSCellにかかわらず)「サービングセル」は、いくつかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は互換的に使用することができる。
【0033】
たとえば、まだ
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つはアンカーキャリア(または、"PCell")であってよく、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は2次キャリア("SCell")であってよい。複数のキャリアの同時送信および/または同時受信は、UE104/182がそのデータ送信および/または受信レートを著しく高めることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおけるアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるデータレートと比較してデータレートの2倍の増加(すなわち、40MHz)につながることになる。
【0034】
ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE164などの1つまたは複数のUEをさらに含んでよい。
図1の例では、UE164は、基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192を有する。リンク192は、基地局102を使用することなくUE104と164との間のD2D通信のためのセルラー接続性を間接的に取得するために使用されてよい。いくつかの実装形態では、リンク192はUE104と164との間のサイドリンク(SL)である。一例では、D2D P2Pリンク192は、LTEダイレクト(LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、よく知られている任意のD2D RATを用いてサポートされてよい。
【0035】
ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と、かつ/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信してよい、UE164を含んでよい。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellおよび1つまたは複数のSCellをサポートしてよく、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートしてよい。
【0036】
レーダーサーバ172は、レーダー技術に基づいて測距および物体検出サービスをサポートするようにワイヤレスネットワークを構成することになる1つまたは複数のレーダーサーバを含んでよい。レーダーサーバ172は、どの信号リソースがレーダーのために使用されることになるのかを決定し、レーダーサーバ172は、使用されるべき信号リソースを基地局102に(かつ、基地局を介してUEに)示す。本明細書で使用する信号リソースとは、信号の任意の好適な周波数部分または時間領域部分であってよい。レーダー用の信号は、任意の好適な参照信号(RS)またはデータ信号を含んでよい。いくつかの実装形態では、レーダーサーバ172は、DLチャネル状態情報RS(DL-CSI-RS)、DL測位参照信号(コアネットワーク170に結合されたロケーションサーバによって示されてよい、DL-PRS)、同期信号ブロック(SSB、各SSBはレーダーRSを送信する基地局の特定の送信ビームに関連付けられる)、UE間のSL-SSB(各SL-SSBはレーダーRSを送信するUEの特定の送信ビームに関連付けられる)、SL-CSI-RS、またはSL-PRSのうちの1つまたは複数を含めるための1つまたは複数のレーダーRSリソースを決定する。モノスタティックレーダーシステムに対して、様々なRSリソースが説明されるが、信号は、送信デバイスの環境の中の任意の物体によって反射されるべき任意の信号であってよい。レーダーサーバ172はまた、基地局102またはUE104によってレーダーのために使用されるべき送信電力を決定してよく示してよい。送信電力を決定することは、UE104または基地局102によって生成される1つまたは複数の感知HRの中の1つまたは複数の電力メトリックに基づいてよい。
【0037】
図2は、
図1の中の基地局のうちの1つおよびUEのうちの1つであってよい基地局102およびUE104の設計200のブロック図を示す。設計200は基地局102とUE104との間の通信を示すが、通信は、(中継UEと通信するUEなどの)SLを介した2つのUE104、2つの基地局102、またはワイヤレスネットワーク100の他のデバイスの間のものであってよい。設計200を参照すると、基地局102はT個のアンテナ234a~234tが装備されてよく、UE104はR個のアンテナ252a~252rが装備されてよく、ただし、一般にT≧1かつR≧1である。モノスタティックレーダーシステムの場合、アンテナの数は1よりも多くてよい。
【0038】
基地局102において、送信プロセッサ220は、1つまたは複数のUEのためのデータをデータソース212から受信してよく、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいてUEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択してよく、UEのために選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいてUEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)してよく、データシンボルをすべてのUEに提供してよい。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報、および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理してよく、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供してよい。送信プロセッサ220はまた、参照信号(たとえば、セル固有参照信号(CRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成してよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a~232tに提供してよい。各変調器232は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得してよい。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)してダウンリンク信号を取得してよい。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a~234tを介して送信されてよい。以下でより詳細に説明する様々な態様によれば、追加の情報を伝達するためにロケーション符号化を用いて同期信号が生成されることが可能である。
【0039】
UE104において、アンテナ252a~252rは、基地局102および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してよく、それぞれ、受信信号を復調器(DEMOD)254a~254rに提供してよい。各復調器254は、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して入力サンプルを取得してよい。各復調器254は、入力サンプルを(たとえば、OFDMなどのために)さらに処理して受信シンボルを取得してよい。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a~254rから受信シンボルを取得してよく、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行してよく、検出されたシンボルを提供してよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)してよく、UE104のための復号データをデータシンク260に提供してよく、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供してよい。チャネルプロセッサは、参照信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、参照信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを決定してよい。いくつかの態様では、UE104の1つまたは複数の構成要素は、ハウジングの中に含められてよい。
【0040】
アップリンク上では、UE104において、送信プロセッサ264が、データソース262からデータを、またコントローラ/プロセッサ280から(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備える報告のための)制御情報を受信および処理してよい。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の参照信号のための基準シンボルを生成してよい。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされてよく、変調器254a~254rによってさらに処理されてよく、基地局102へ送信されてよい。基地局102において、UE104および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE104によって送信された復号データおよび制御情報を取得してよい。受信プロセッサ238は、復号データをデータシンク239に、また復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供してよい。基地局102は通信ユニット244を含んでよく、通信ユニット244を介して(コアネットワーク構成要素などの)別のデバイスに通信してよい。
【0041】
基地局102のコントローラ/プロセッサ240、UE104のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明するように、動き検出サービスを実行することに関連する1つまたは複数の技法を実行してよい。たとえば、基地局102のコントローラ/プロセッサ240、UE104のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の任意の他の構成要素は、たとえば、図に示す説明したプロセスおよび/または本明細書で説明するような他のプロセスの動作を実行または指示してよい。メモリ242およびメモリ282は、それぞれ、基地局102およびUE104のためのデータおよびプログラムコードを記憶してよい。いくつかの態様では、メモリ242および/またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備えてよい。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局102および/またはUE104の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、本明細書で説明するようなプロセスの動作を実行または指示してよい。スケジューラ246は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールしてよい。いくつかの実装形態では、スケジューラは、サイドリンク上でのデータ送信のためにUE104によって使用されてよい。
【0042】
上記で示されるように、
図2は一例として提供される。他の例は、(ワイヤレスネットワークまたは異なるタイプのワイヤレスネットワークの2つのUEまたは他のタイプのデバイスの間の通信などの)
図2に関して説明されるものとは異なる場合がある。
【0043】
アップリンク、ダウンリンク、またはサイドリンク送信のための周波数領域において、利用可能な帯域幅は、一様に離間された直交サブキャリア(「トーン」または「ビン」とも呼ばれる)に分割されてよい。たとえば、15kHz間隔を使用する、たとえば、通常の長さのサイクリックプレフィックス(CP)の場合、サブキャリアは12本のサブキャリアのグループにグループ化されてよい。時間領域における1つのOFDMシンボル長および周波数領域における1本のサブキャリアのリソースは、リソース要素(RE)と呼ばれる。12本のサブキャリアおよび14個のOFDMシンボルの各グループ化はリソースブロック(RB)と呼ばれ、上記の例では、リソースブロックの中のサブキャリアの本数は、
【0044】
【0045】
と書かれてよい。所与のチャネル帯域幅に対して、送信帯域幅構成とも呼ばれる、各チャネル上の利用可能なリソースブロックの数は、
【0046】
【0047】
として示される。たとえば、上記の例における3MHzチャネル帯域幅の場合、各チャネル上の利用可能なリソースブロックの数は、
【0048】
【0049】
によって与えられる。リソースブロックの周波数成分(たとえば、12本のサブキャリア)が物理リソースブロック(PRB)と呼ばれることに留意されたい。
【0050】
特定のリソース要素がレーダーのために使用されることになる場合、レーダーのために使用されるリソース要素の集合は「レーダーリソース」と呼ばれることがある。リソース要素が1つまたは複数の参照信号からのものである場合、リソース要素の集合は「レーダーRSリソース」と呼ばれることがある。リソース要素の集合は、周波数領域における複数のPRB、および時間領域におけるスロット内のまたはスロットにわたる1つまたは複数のシンボルに広がることができる。基地局またはUEは、レーダーにおける使用のための送信電力でレーダーリソースを送信してよい。たとえば、使用されるべき1つまたは複数のレーダーリソースおよび送信電力の表示が、レーダーサーバ172から基地局102の通信ユニット244において受信されてよい。いくつかの実装形態では、基地局102は、ダウンリンクを介して、またはレーダーサーバによって示されてよい任意の好適な周波数、時間ウィンドウなどを介して、1つまたは複数のレーダーリソースを送信するように、それ自体を構成してよい。いくつかの実装形態では、基地局102は、1つまたは複数のレーダーリソースを1つまたは複数のUE104に示してよく、UE104は、サイドリンクを介して、またはレーダーサーバによって示されてよい任意の好適な周波数、時間ウィンドウなどを介して、1つまたは複数のレーダーリソースを送信してよい。
【0051】
図3は、(セルラーネットワークなどの)ワイヤレスネットワークにおいてレーダーをサポートすることが可能な、UE104の一例であるUE300を示す。たとえば、UE300は、レーダーワイヤレス信号を送信および/または受信し、レーダーワイヤレス信号の反射を感知し、1つまたは複数の電力メトリックを測定し、1つまたは複数の電力メトリックを感知HRの中で(基地局または中継UEなどを介して)レーダーサーバ172に報告するように構成されてよい。UE300は、少なくとも1つのプロセッサ310、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311、1つまたは複数のセンサ313、トランシーバ315用のトランシーバインターフェース314、ユーザインターフェース316、およびカメラ318を含む、コンピューティングプラットフォームを含む。プロセッサ310、メモリ311、センサ313、トランシーバインターフェース314、ユーザインターフェース316、およびカメラ318は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成されてよい)バス320によって互いに通信可能に結合されてよい。図示の装置のうちの1つまたは複数(たとえば、カメラ318、および/またはセンサ313のうちの1つもしくは複数など)がUE300から省略されてよく、またはUE300は、図示しない追加の装置(たとえば、(全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)または全地球測位システム(GPS)レシーバおよび処理構成要素などの)測位システムレシーバ)を含んでよい。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含んでよい。プロセッサ310は、アプリケーションプロセッサ330、デジタル信号プロセッサ(DSP)331、モデムプロセッサ332、ビデオプロセッサ333、および/またはセンサプロセッサ334を含む、複数のプロセッサを備えてよい。プロセッサ330~334のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を含んでよい。たとえば、センサプロセッサ334は、たとえば、レーダー、超音波、および/またはライダーなどのためのプロセッサを含んでよい。モデムプロセッサ332は、デュアルSIM/デュアル接続性(さらには、もっと多くのSIM)をサポートしてよい。たとえば、あるSIM(加入者アイデンティティモジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先商標製造会社(OEM)によって使用されてよく、別のSIMが、接続性のためにUE300のエンドユーザによって使用されてよい。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含んでよい、非一時的記憶媒体である。メモリ311はソフトウェア312を記憶し、ソフトウェア312は、実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ310を動作させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよい。代替として、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能を実行するための専用コンピュータとしてプロセッサ310を動作させるように構成されてよい。本説明は、プロセッサ310が機能を実行することにのみ言及している場合があるが、このことは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、プロセッサ330~334のうちの1つまたは複数が機能を実行することに対する略記として、プロセッサ310がその機能を実行することに言及する場合がある。本説明は、UE300の1つまたは複数の適切な構成要素が機能を実行することに対する略記として、UE300がその機能を実行することに言及する場合がある。プロセッサ310は、メモリ311に加えて、かつ/またはメモリ311の代わりに、記憶された命令を有するメモリを含んでよい。プロセッサ310の機能性が以下でより十分に説明される。
【0052】
図3に示すUE300の構成は、特許請求の範囲を含む本開示の例であり限定ではなく、他の構成が使用されてよい。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ310のプロセッサ330~334、メモリ311、およびワイヤレストランシーバ340のうちの1つまたは複数を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ310のプロセッサ330~334、メモリ311、ワイヤレストランシーバ340のうちの1つまたは複数、ならびにセンサ313、ユーザインターフェース316、カメラ318、および/または有線トランシーバ350のうちの1つまたは複数を含む。
【0053】
UE300は、トランシーバ315によって受信およびダウンコンバートされた信号のベースバンド処理を実行することが可能であってよいモデムプロセッサ332を備えてよい。モデムプロセッサ332は、トランシーバ315による送信のためにアップコンバートされるように信号のベースバンド処理を実行してよい。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、プロセッサ330および/またはDSP331によって実行されてもよい。ただし、ベースバンド処理を実行するために他の構成が使用されてよい。
【0054】
UE300は、たとえば、1つもしくは複数の慣性センサ、1つもしくは複数の気圧センサ、1つもしくは複数の磁力計、1つもしくは複数の環境センサ、1つもしくは複数の光センサ、1つもしくは複数の重量センサ、および/または1つもしくは複数の無線周波数(RF)センサなどの、様々なタイプのセンサのうちの1つまたは複数を含んでよい、センサ313を含んでよい。慣性測定ユニット(IMU)は、たとえば、1つもしくは複数の(たとえば、3次元において集合的にUE300の加速度に応答する)加速度計、および/またはUE300の回転を含む動きを検出することが可能な1つもしくは複数のジャイロスコープを備えてよい。センサ313は、たとえば、1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするために、様々な目的のうちのいずれかのために使用されてよい(たとえば、磁北および/または真北に対する)方位を決定するための1つまたは複数の磁力計を含んでよい。環境センサは、たとえば、1つもしくは複数の温度センサ、1つもしくは複数の気圧センサ、1つもしくは複数の周辺光センサ、1つもしくは複数のカメライメージャ、および/または1つもしくは複数のマイクロフォンなどを備えてよい。センサ313は、アナログ信号および/またはデジタル信号を生成してよく、そうした信号の表示が、メモリ311の中に記憶されてよく、たとえば、測位動作および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートしてDSP331および/またはプロセッサ330によって処理されてよい。
【0055】
センサ313は、相対ロケーション測定、相対ロケーション決定、動き決定などにおいて使用されてよい。センサ313によって検出される情報は、動き検出、相対変位、デッドレコニング、センサベースのロケーション決定、および/またはセンサ支援ロケーション決定のために使用されてよい。IMUは、UE300の動きの方向および/または動きのスピードについての測定値を提供するように構成されてよく、測定値は、相対ロケーション決定において使用されてよい。たとえば、IMUの1つもしくは複数の加速度計および/または1つもしくは複数のジャイロスコープは、それぞれ、UE300の線形加速度および回転速度を検出してよい。UE300の線形加速度および回転速度測定値は、UE300の動きの瞬間的方向ならびに変位を決定するために経時的に積分されてよい。動きの瞬間的方向および変位は、UE300のロケーションを追跡するために積分されてよい。たとえば、UE300の参照ロケーションは、時間におけるある瞬間に対して決定されてよく、時間におけるこの瞬間の後にとられた加速度計およびジャイロスコープからの測定値が、参照ロケーションに対するUE300の動き(方向および距離)に基づいてUE300の現在のロケーションを決定するためにデッドレコニングにおいて使用されてよい。
【0056】
磁力計は、異なる方向における磁界強度を決定してよく、そうした磁界強度は、UE300の方位を決定するために使用されてよい。たとえば、方位は、UE300向けのデジタルコンパスを提供するために使用されてよい。磁力計は、2つの直交次元での磁界強度を検出するとともにその表示を提供するように構成される、2次元の磁力計であってよい。代替として、磁力計は、3つの直交次元での磁界強度を検出するとともにその表示を提供するように構成される、3次元の磁力計であってもよい。磁力計は、磁界を感知するとともに、たとえば、プロセッサ310に、磁界の表示を提供するための、手段を提供してよい。
【0057】
気圧センサは空気圧力を決定してよく、空気圧力は、UE300の建物の中の高度または現在のフロアレベルを決定するために使用されてよい。たとえば、UE300がいつフロアレベルを変更したのか、ならびに変更されているフロア数を検出するために、差圧読取り値が使用されてよい。気圧センサは、空気圧力を感知するとともに、たとえば、プロセッサ310に、空気圧力の表示を提供するための、手段を提供してよい。
【0058】
トランシーバ315は、それぞれ、ワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成されるワイヤレストランシーバ340および有線トランシーバ350を含んでよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)送信および/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、かつワイヤレス信号348から有線(たとえば、電気および/または光)信号に、また有線(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348に信号を変換するために、1つまたは複数のアンテナ346に結合されたトランスミッタ342およびレシーバ344を含んでよい。したがって、トランスミッタ342は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数のトランスミッタを含んでよく、かつ/またはレシーバ344は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数のレシーバを含んでよい。ワイヤレストランシーバ340は、5Gニューラジオ(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(ワイドバンドCDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、6GPP LTE-V2X(PC5)、(IEEE802.11pを含む)IEEE802.11、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Zigbeeなどの、様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、基地局および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成されてよい。ニューラジオは、mm-wave周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用してよい。有線トランシーバ350は、有線通信のために構成されるトランスミッタ352およびレシーバ354を含んでよい。トランスミッタ352は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数のトランスミッタを含んでよく、かつ/またはレシーバ354は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数のレシーバを含んでよい。有線トランシーバ350は、たとえば、光通信および/または電気通信のために構成されてよい。トランシーバ315は、たとえば、光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース314に通信可能に結合されてよい。トランシーバインターフェース314は、トランシーバ315と少なくとも部分的に統合されてよい。いくつかの実装形態では、トランシーバ315は有線トランシーバ350を含まない。
【0059】
アンテナ346はアンテナアレイを含んでよく、アンテナアレイは、たとえば、特定の方向から受信されるかまたは特定の方向に向かって送信されるRF信号を増幅するために(たとえば、その利得レベルを大きくするために)、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を大きくすることおよび/または位相設定を調整することによって、受信ビームフォーミングまたは送信ビームフォーミングが可能であってよい。アンテナ346は複数のアンテナパネルをさらに含んでよく、各アンテナパネルはビームフォーミングが可能である。アンテナ346は適合、たとえば、基地局もしくは別のUEから送信されたビームを受信することまたは基地局もしくは別のUEに向かってビームを送信することを制御するための1つまたは複数のアンテナの選択が可能である。たとえば、電力消費を減らすために、低減された個数のビームまたは単一のビームが、たとえば、広角ビームの受信のために選択されてよく、送信ビームが比較的狭いとき、アンテナアレイの中の増大した個数のアンテナが選択されてよい。反対に、アンテナ346は、広角ビームまたは比較的狭いビームを送信するように構成されてよい。
【0060】
ユーザインターフェース316は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどの、いくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備えてよい。ユーザインターフェース316は、これらのデバイスのうちのいずれか2つ以上を含んでよい。ユーザインターフェース316は、ユーザが、UE300によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成されてよい。たとえば、ユーザインターフェース316は、ユーザからのアクションに応答してDSP331および/またはプロセッサ330によって処理されるべきアナログ信号および/またはデジタルの信号の表示を、メモリ311の中に記憶してよい。同様に、UE300上にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の表示をメモリ311の中に記憶してよい。ユーザインターフェース316は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路構成、アナログデジタル回路構成、増幅器、および/または利得制御回路構成(これらのデバイスのうちのいずれか2つ以上を含む)を備える、オーディオ入力/出力(I/O)デバイスを含んでよい。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用されてよい。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース316は、たとえば、ユーザインターフェース316のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での接触および/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサを備えてよい。
【0061】
UE300は、静止画または動画をキャプチャするためのカメラ318を含んでよい。カメラ318は、たとえば、撮像センサ(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路構成、フレームバッファなどを備えてよい。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮は、汎用プロセッサ330および/またはDSP331によって実行されてよい。同じくまたは代替的に、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を、ビデオプロセッサ333が実行してもよい。ビデオプロセッサ333は、たとえば、ユーザインターフェース316のディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために、記憶された画像データを復号/圧縮解除してよい。
【0062】
メモリ311は、プロセッサ310によって実行されたとき、本明細書で開示する機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ310を動作させてよい実行可能プログラムコードまたはソフトウェア命令を含む、ソフトウェア312を記憶してよい。図示したように、メモリ311は、開示する機能を実行するためにプロセッサ310によって実装されてよい1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含んでよい。コンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ310によって実行可能な、メモリ311の中のソフトウェア312として図示されるが、コンポーネントまたはモジュールが、別のコンピュータ可読媒体の中に記憶されてよく、またはプロセッサ310の中もしくはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであってよいことを理解されたい。本明細書で説明する通信と機能性の両方を管理するために、いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、メモリ311の中に常駐してよく、プロセッサ310によって利用されてよい。図示のようなメモリ311の内容の編成が例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能性が、実装形態に応じて異なる方法で組み合わせられてよく、分離されてよく、かつ/または構造化されてよいことを諒解されたい。
【0063】
メモリ311は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ310によって実施されたとき、本明細書で説明するように、モノスタティックレーダーセッション、たとえば、レーダー信号を送信することおよびレーダー信号の反射を感知することに関与するように1つまたは複数のプロセッサ310を構成する、レーダーセッションモジュール372を含んでよい。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ310は、第1の送信電力でワイヤレス媒体上にレーダーワイヤレス信号を送信すること、それ自体の送信チェーンからワイヤレス媒体上でレーダーワイヤレス信号を直接感知すること、レーダーワイヤレス信号の感知の間に受信電力に基づいて感知HRを生成すること、またはワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティへ感知HRを送信することのうちの1つまたは複数を実行することによってレーダーセッションに関与するように構成されてよい。レーダーセッションモジュール372はメモリ311の中に含まれるソフトウェアであるものとして示されるが、レーダーセッションモジュール372は、ハードウェアモジュール、ソフトウェアモジュール、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せであってよい。たとえば、モジュールは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、実行可能コード、またはその両方の組合せを含んでよい。
【0064】
図4は、(ワイヤレスネットワーク100などの)ワイヤレスネットワークにおけるレーダーサービスをサポートすることが可能な、基地局102の一例である基地局400を示す。基地局400は、少なくとも1つのプロセッサ410、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411、およびトランシーバ415を含む、コンピューティングプラットフォームを含む。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成されてよい)バス420によって互いに通信可能に結合されてよい。図示の装置のうちの1つもしくは複数が基地局400から省略されてよく、または基地局400は、図示しない1つもしくは複数の装置を含んでよい。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含んでよい。プロセッサ410は、(たとえば、
図3に示すものと類似の、アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサプロセッサのうちの1つまたは複数を含む)複数のプロセッサを備えてよい。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含んでよい、非一時的記憶媒体である。メモリ411はソフトウェア412を記憶し、ソフトウェア412は、実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ410を動作させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよい。代替として、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能を実行するための専用コンピュータとしてプロセッサ410を動作させるように構成されてよい。本説明は、プロセッサ410が機能を実行することにのみ言及している場合があるが、このことは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、プロセッサ410の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実行することに対する略記として、プロセッサ410がその機能を実行することに言及する場合がある。本説明は、基地局400の1つまたは複数の適切な構成要素が機能を実行することに対する略記として、基地局400がその機能を実行することに言及する場合がある。プロセッサ410は、メモリ411に加えて、かつ/またはメモリ411の代わりに、記憶された命令を有するメモリを含んでよい。プロセッサ410の機能性が以下でより十分に説明される。
【0065】
トランシーバ415は、それぞれ、ワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成されるワイヤレストランシーバ440および有線トランシーバ450を含んでよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)送信および/または受信し、かつワイヤレス信号448から有線(たとえば、電気および/または光)信号に、また有線(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448に信号を変換するために、1つまたは複数のアンテナ446に結合されたトランスミッタ442およびレシーバ444を含んでよい。アンテナ446は、ビームフォーミングすること、ならびにレーダーサービスへの(レーダー信号を含む)信号を送信または受信する際に使用されるビームを含むビームを送信および受信することが可能な、1つまたは複数のアンテナアレイである。同じくまたは代替的に、レーダー信号は全指向的に送信されてもよい。トランスミッタ442は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数のトランスミッタを含んでよく、かつ/またはレシーバ444は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数のレシーバを含んでよい。ワイヤレストランシーバ440は、5Gニューラジオ(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(ワイドバンドCDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、6GPP LTE-V2X(PC5)、(IEEE802.11pを含む)IEEE802.11、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Zigbeeなどの、様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE400、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成されてよい。有線トランシーバ450は、有線通信のために、たとえば、レーダーサーバ172へ通信を送信しレーダーサーバ172から通信を受信するために構成される、トランスミッタ452およびレシーバ454を含んでよい。トランスミッタ452は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数のトランスミッタを含んでよく、かつ/またはレシーバ454は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数のレシーバを含んでよい。有線トランシーバ450は、たとえば、光通信および/または電気通信のために構成されてよい。
【0066】
図4に示す基地局400の構成は、特許請求の範囲を含む本開示の例であり限定ではなく、他の構成が使用されてよい。たとえば、本明細書での説明は、基地局400がいくつかの機能を実行するように構成されるかまたはそれを実行することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数が、レーダーサーバ172および/またはUE300によって実行されてよい。
【0067】
メモリ411は、プロセッサ410によって実行されたとき、本明細書で開示する機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ410を動作させてよい実行可能プログラムコードまたはソフトウェア命令を含む、ソフトウェア412を記憶してよい。図示したように、メモリ411は、開示する機能を実行するためにプロセッサ410によって実装されてよい1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含んでよい。コンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ410によって実行可能な、メモリ411の中のソフトウェア412として図示されるが、コンポーネントまたはモジュールが、別のコンピュータ可読媒体の中に記憶されてよく、またはプロセッサ410の中もしくはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであってよいことを理解されたい。本明細書で説明する通信と機能性の両方を管理するために、いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、メモリ411の中に常駐してよく、プロセッサ410によって利用されてよい。図示のようなメモリ411の内容の編成が例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能性が、実装形態に応じて異なる方法で組み合わせられてよく、分離されてよく、かつ/または構造化されてよいことを諒解されたい。
【0068】
メモリ411は、たとえば、プロセッサ410によって実施されたとき、本明細書で説明するようなモノスタティックレーダーセッション、またはマルチスタティックレーダーセッションに関与するようにプロセッサ410を構成する、レーダーセッションモジュール472を含んでよい。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ410は、リソースを送信するために、レーダーワイヤレス信号を送信するために、レーダーワイヤレス信号の反射を受信するために、反射に基づいて1つまたは複数の電力メトリックを決定するために、1つまたは複数の電力メトリックを含む感知HRを生成するために、(1つまたは複数のコアネットワーク構成要素などを介して)レーダーサーバ172に感知HRを提供するために、レーダーサービスを実行するUE104から感知HRを取得するために、あるいは取得された報告をレーダーサーバ172に中継するために、1つまたは複数のUE104によって使用されるべき1つまたは複数のレーダーリソース(または、レーダーワイヤレス信号の他のパラメータ)を示すように基地局400を構成してよい。レーダーセッションモジュール472はメモリ411の中に含まれるソフトウェアであるものとして示されるが、レーダーセッションモジュール472は、ハードウェアモジュール、ソフトウェアモジュール、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せであってよい。たとえば、モジュールは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、実行可能コード、またはその両方の組合せを含んでよい。
【0069】
UEまたは基地局(たとえば、gNB)は、レーダーワイヤレス信号を送信することによってレーダーサービスを実行してよく、レーダーワイヤレス信号の反射を感知してよく、かつ/または反射に基づいて物体の深度もしくは動きを決定してよい。スタンドアロンのモノスタティックレーダーシステムは、送信されたレーダー信号とレーダー信号の受信された反射との間の位相オフセットを決定する。位相オフセット(位相差とも呼ばれる)は、レーダー信号のラウンドトリップ時間(RTT)に関連し、トランスミッタおよびレシーバからの物体の深度を示す。経時的な複数の深度は、(スピード、速度、または他の好適な動き度合いなどの)物体の動き状態を示す。
【0070】
図5は、モノスタティックレーダー解決策のための、デバイス502によるレーダー信号の送信、および反射の感知を示す
図500である。デバイス502は、(UE104または300などの)UE、(gNBであってよい基地局102または400などの)基地局、セルラーネットワークの別の好適なデバイス、または(WLANにおけるデバイスなどの)異なるワイヤレスネットワークの別の好適なデバイスであってよい。デバイス502は、アンテナ508に結合された(1つまたは複数の送信チェーンを含んでよい)送信チェーン504、およびアンテナ510に結合された(1つまたは複数の受信チェーンを含んでよい)受信チェーン506を含む。アンテナ508およびアンテナ510の各々は、別のデバイスとのワイヤレス通信のための1つまたは複数のアンテナであってよい。たとえば、アンテナ508およびアンテナ510は、(アンテナ234またはアンテナ252などの)1つまたは複数のアンテナアレイの中に含まれてよい。アンテナ508およびアンテナ510はデバイス502上に共同設置され、アンテナ508は、レーダー信号512を送信するように構成され、アンテナ510は、(物体514によって反射される)レーダー信号512の反射516を受信するように構成される。
【0071】
デバイス502のワイヤレストランシーバは、送信チェーン504および受信チェーン506を含む。たとえば、送信チェーン504は、UE300のワイヤレストランシーバ340のトランスミッタ342の中に含まれてよく、または送信チェーン504は、基地局400のワイヤレストランシーバ440のトランスミッタ442の中に含まれてもよい。
図5は、明快のために単一の送信チェーンおよび単一の受信チェーンの簡略化されたバージョンを示すが、任意の数の送信チェーンおよび受信チェーンがデバイスの中に存在してよい。(1つまたは複数の送信チェーンを含んでよい)送信チェーン504は、デジタルシーケンスをアナログ信号に変換するための(変調器232などの)デジタルアナログ変換器、およびアンテナ508を介してレーダーワイヤレス信号512の中でアナログ信号を送信するためのフロントエンドを含んでよい。(1つまたは複数の受信チェーンを含んでよい)受信チェーン506は、アンテナ510を介して反射516を感知するためのフロントエンド、および受信されたアナログ信号をデジタルシーケンスに変換するための(復調器254などの)アナログデジタル変換器を含んでよい。RTTを決定する際に位相差を決定するために、送信されるデジタルシーケンスのタイミングが、受信されるデジタルシーケンスのタイミングと比較されてよい。デバイス502からの物体514の距離を決定するためにRTTが使用されてよい。
【0072】
感知の間、受信チェーン506は、送信チェーン504からレーダー信号を直接受信してよい(信号518として示す)。たとえば、共同設置されたアンテナ510がアンテナ508からレーダー信号を直接受信するように、アンテナ508は漏洩を含む場合がある。信号518は、明快のためにワイヤレス媒体を介して受信されるものとして示されるが、信号518は、(デバイス自体の中で、または漏洩を与える物理媒体(たとえば、デバイスハウジング)に沿ってなどの)他の媒体を通じて受信される場合がある。したがって、少なくとも1つの送信チェーンから信号518を直接受信することとは、ワイヤレス媒体上でまたは別の好適な媒体を介して信号を受信することを指してよい。直接受信されるレーダー信号518は、反射516を感知することへの干渉として働き、自己干渉(SI)と呼ばれることがある。受信チェーン506によって反射516を受信することはまた、雑音に関連する場合があり、雑音は、(レーダー信号と同じかまたは隣接する周波数における他のワイヤレス信号を含む)環境の中の周囲雑音または干渉を含む場合がある。このようにして、受信チェーン506によって受信される全信号は、反射516、信号518、および雑音を含む。アンテナ510における受信電力は、全信号に対応する。受信電力は、受信された反射516の電力、受信信号518のSI電力、および雑音電力を含んでよい。
図5は1つの送信チェーンに関連する漏洩および送信を示すが、レーダー信号は、1つまたは複数の送信チェーン上で送信されてよい。このようにして、直接受信されるレーダー信号は、1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つからのものであってよい。いくつかの事例では、反射516および直接のレーダー信号518は、同じ送信チェーンから発生する場合がある。いくつかの他の事例では、反射516および直接のレーダー信号518は、異なる送信チェーンから発生する場合がある。したがって、本明細書で使用するとき、送信チェーンにおいて送信することとは、1つまたは複数の送信チェーンにおいて送信することを指してよく、送信チェーンから直接受信することとは、送信する1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから直接受信することを指してよい。
【0073】
デバイス502がワイヤレス通信の間に別のデバイスへ信号を送信するとき、送信される信号をデバイス502が受信していないのでSIは問題でなくてよい。デバイス502は、受信デバイスにおける受信信号強度(RSS)を大きくするために送信電力を増大させてよい。送信電力は最大送信電力まで増大させられてよく、最大送信電力は、ハードウェアにおける限定または1つもしくは複数の規格によって課される限定に基づいてよい。レーダーに関して、デバイス502がレーダー信号512を送信している場合、送信電力を増大させることは信号512および反射516の電力を大きくするが、送信電力を増大させることは信号518の電力(SI電力と呼ばれる)も大きくする。受信チェーン506は、(最大受信電力よりも小さいような)受信電力のある範囲内で信号を感知できる場合がある。受信電力がその範囲よりも大きい場合、受信チェーン506は飽和した状態になり、受信チェーン506は、受信信号からデジタルシーケンスを復元することができない。送信電力が大きすぎる場合、SI電力は受信電力をその範囲よりも大きくさせる場合がある。同じくまたは代替的に、送信電力を増大させることは、SI電力を反射516の電力よりも大きく増大させる場合がある。SI電力が反射の電力に近すぎる場合、受信チェーン506は信号518から反射516を見分けることができない場合がある。
【0074】
いくつかの実装形態では、デバイス502は、ワイヤレス通信のための送信電力とは異なる、レーダー信号を感知するときに使用されるべき送信電力を決定してよく、レーダー信号を感知することに関連する1つまたは複数の電力メトリックを測定してよく、(レーダーサーバ172または別のデバイスに提供されてよい)感知HRの中で1つまたは複数の電力メトリックを報告してよい。1つまたは複数の電力メトリックは、レーダー信号の感知を改善する送信電力を決定するために使用されてよく、レーダー信号を感知するために使用されるべき送信電力を決定することは、レーダーのための感知を改善することに基づく(そのことは、異なるデバイスにおける受信を改善するために単に送信電力を増大させることとは異なってよい)。
【0075】
ワイヤレス通信のための電力ヘッドルーム(PH)は、5G NRのための3GPP規格セットの中で規定される。3GPP規格セットの中で規定されるPH値は、UEの現在の送信電力と最大送信電力との間の差分の表示である。UEは、物理レイヤ(PHY)アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して送信されるPH報告(PHR)媒体アクセス制御レイヤ(MAC)制御要素(MAC CE)の中で、PH情報をgNBに報告してよい。PH情報は、アップリンクのために構成されるUEのサービングセルごとに、最大送信電力値およびPH値を含む。gNBは、UEとの間の送信をどのようにスケジュールすべきかを決定するために、受信されたPHRからのPH値を使用してよい。IEEE802.11規格セットは、局の最大送信電力と実際の送信電力との間の差分として局ヘッドルーム値を規定し、局は、局ヘッドルーム値をアクセスポイントに報告してよい。
【0076】
5G NRのための3GPP規格セットの中で規定されるPHを再び参照すると、最大送信電力よりも小さい送信電力で送信するUEは、最大送信電力-実際の送信電力という正のPH値を有する。得られたPHRは、正の報告と呼ばれることがある。いくつかの事例では、最大送信電力は、ワイヤレスネットワークの中で使用されるかまたはさもなければ示されるべき、最大送信電力に関連付けられてよいが、UEは、最大電力よりも大きい電力で送信できる場合がある。このようにして、UEの実際の送信電力は最大送信電力よりも大きい場合があり、UEは最大送信電力-実際の送信電力という負のPH値を有する。得られたPHRは、負の報告と呼ばれることがある。
【0077】
UEまたは基地局などのデバイスは、感知HRを生成するように構成されてよい。感知HRはPHRと類似の概念であるが、測定および報告されるべきメトリックは、PHRの中に含まれるPH情報とは異なる。感知HRは、送信電力を決定し、デバイスのためのレーダーの使用をスケジュールし、またはさもなければレーダーをサポートするようにデバイスを管理する際に使用されてよい。
【0078】
図6は、ワイヤレスネットワークにおいて感知HRを生成するための例示的な方法600のためのフローチャートを示す。例示的な方法600は、開示する実装形態に合致する方法で、ワイヤレスネットワーク(たとえば、セルラーネットワーク)の中の
図1および
図4に示す基地局102もしくは400または
図1および
図3に示すUE104もしくは300などの、ワイヤレスネットワークの任意の好適なデバイス502によって実行されてよい。たとえば、方法600(または、
図7における方法700もしくは
図8における方法800などの、説明する他の方法のうちのいずれか)における1つまたは複数の動作を実行してよいデバイスは、(1つもしくは複数のワイヤレストランシーバおよび/または1つもしくは複数の有線トランシーバなどの)少なくとも1つのトランシーバ、少なくとも1つのメモリ、ならびに少なくとも1つのトランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。例示的なデバイスとしてUE300を参照すると、少なくとも1つのトランシーバは、トランシーバ315またはワイヤレストランシーバ340を含んでよく、少なくとも1つのメモリは、メモリ311を含んでよく、少なくとも1つのプロセッサは、プロセッサ310、またはプロセッサ330~334のうちの1つもしくは複数を含んでよい。例示的なデバイスとして基地局400を参照すると、少なくとも1つのトランシーバは、トランシーバ415またはワイヤレストランシーバ440を含んでよく、少なくとも1つのメモリは、メモリ411を含んでよく、少なくとも1つのプロセッサは、プロセッサ410を含んでよい。
【0079】
ブロック602において、デバイス502は、第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上にレーダーワイヤレス信号を送信する。レーダーワイヤレス信号を送信するための手段は、デバイスの(ワイヤレストランシーバなどの)少なくとも1つのトランシーバを含んでよい。たとえば、デバイス502のワイヤレストランシーバは、デジタルシーケンスを変換し、かつアンテナ508を使用して送信されるアナログ信号を生成するための、送信チェーン504を含む。
【0080】
ブロック604において、デバイス502は、レーダーワイヤレス信号を感知する。レーダーワイヤレス信号を感知するための手段は、デバイスの(ワイヤレストランシーバなどの)少なくとも1つのトランシーバを含んでよい。レーダーワイヤレス信号を感知することは、1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つからワイヤレス信号を直接感知すること、ワイヤレス媒体上でのワイヤレス信号の1つもしくは複数の反射を感知すること、またはワイヤレス媒体上で雑音を感知することのうちの1つまたは複数を含んでよい(
図7を参照しながら以下で説明する)。
【0081】
図7は、ワイヤレスネットワークにおいて感知HRを生成するための例示的な方法700のためのフローチャートを示す。例示的な方法700は、
図6におけるブロック604の例示的な実装形態であってよい。例示的な方法700は、開示する実装形態に合致する方法で、ワイヤレスネットワーク(たとえば、セルラーネットワーク)の中の
図1および
図4に示す基地局102もしくは400または
図1および
図3に示すUE104もしくは300などの、ワイヤレスネットワークの任意の好適なデバイス502によって実行されてよい。すべてのブロック702~706は、デバイスによって実行されるものとして図示されるが、デバイスは、ブロック702~706の一部分のみ、またはブロック702~706のうちの1つもしくは複数の、複数のインスタンスを実行してよい。このようにして、デバイスによって感知される信号全体は、デバイスの少なくとも1つの送信チェーンから直接感知されるレーダーワイヤレス信号、ワイヤレス媒体上で感知されるレーダーワイヤレス信号の反射、またはワイヤレス媒体上の雑音のうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0082】
ブロック702において、デバイス502は、デバイス502の少なくとも1つの送信チェーンからレーダーワイヤレス信号を直接感知する。測定されるSI電力は、少なくとも1つの送信チェーンから直接感知されたレーダーワイヤレス信号に対応する。たとえば、デバイス502によって感知される信号全体は、全受信電力を含む。感知される信号全体は、デバイス502の少なくとも1つの送信チェーンから感知されるレーダーワイヤレス信号を含んでよく、全受信電力は、デバイス502の少なくとも1つの送信チェーンから直接感知されたレーダーワイヤレス信号に対応するSI電力を含む。少なくとも1つの送信チェーンからレーダーワイヤレス信号を直接感知するための手段は、デバイスの(ワイヤレストランシーバなどの)少なくとも1つのトランシーバを含んでよい。たとえば、受信チェーン506は、レーダーワイヤレス信号を送信するデバイス502の送信チェーン504および/または別の送信チェーンからレーダーワイヤレス信号を直接感知してよい。レーダーワイヤレス信号を送信する(1つまたは複数のアンテナを含んでよい)アンテナ508は送信漏洩に関連し、感知のために使用される(1つまたは複数のアンテナを含んでよい)アンテナ510において、漏洩した信号が受信される場合がある。デバイス502のワイヤレストランシーバは、レーダーワイヤレス信号の反射を求めてリッスンしながら送信チェーン504(および/または、別の送信チェーン)からレーダーワイヤレス信号を直接感知するための、(1つまたは複数の受信チェーンを含んでよい)受信チェーン506を含んでよい。
【0083】
ブロック704において、デバイス502は、ワイヤレス媒体上でのレーダーワイヤレス信号の反射を感知する。測定される第1の受信電力は、ワイヤレス媒体上で感知されたレーダーワイヤレス信号の反射に対応する。たとえば、上述のように、デバイス502によって感知される信号全体は、全受信電力を含む。感知される信号全体は、レーダーワイヤレス信号の反射を含んでよく、全受信電力は、ワイヤレス媒体上で感知されたレーダーワイヤレス信号の反射に対応する全受信電力を含む。ワイヤレス媒体上でのレーダーワイヤレス信号の反射を感知するための手段は、デバイスの(ワイヤレストランシーバなどの)少なくとも1つのトランシーバを含んでよい。たとえば、受信チェーン506がレーダーワイヤレス信号の反射を感知してよい。デバイスの環境の中の物体は、デバイスによって送信されたレーダーワイヤレス信号を反射する場合があり、そのような反射は、デバイスによって感知されてよい。デバイス502のワイヤレストランシーバは、レーダーワイヤレス信号の反射を感知するための(1つまたは複数の受信チェーンを含んでよい)受信チェーン506を含んでよい。
【0084】
ブロック706において、デバイス502は、ワイヤレス媒体上で雑音を感知する。測定される雑音電力は、ワイヤレス媒体上で感知された雑音に対応する。たとえば、上述のように、デバイス502によって感知される信号全体は、全受信電力を含む。感知される信号全体は、ワイヤレス媒体上の雑音を含んでよく、全受信電力は、ワイヤレス媒体上で感知された雑音に対応する雑音電力を含む。ワイヤレス媒体上の雑音を感知するための手段は、デバイスの(ワイヤレストランシーバなどの)少なくとも1つのトランシーバを含んでよい。たとえば、受信チェーン506が雑音を感知してよい。雑音は、デバイスからの送信の漏洩または反射に対応しない、ワイヤレス媒体上の信号または他のエネルギーを含んでよい。デバイス502のワイヤレストランシーバは、雑音を感知するための(1つまたは複数の受信チェーンを含んでよい)受信チェーン506を含んでよい。
【0085】
再び
図6を参照すると、ブロック606において、デバイス502は、レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成する。感知HRを生成するための手段は、デバイスの少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。上述のように、受信電力は、少なくとも1つの送信チェーンから直接感知されたレーダーワイヤレス信号のSI電力を含んでよい。受信電力は、同じくまたは代替的に、反射の第1の受信電力、および/またはワイヤレス媒体上で感知された任意の他の反射の電力を含んでよい。受信電力は、同じくまたは代替的に、ワイヤレス媒体上で感知された雑音の雑音電力を含んでよい。感知される信号全体の(SI電力、受信された電力/受信電力、または雑音電力などの)上述の電力のうちの1つまたは複数がデバイスによって測定されてよい。感知HRは、デバイス502によって測定される電力に関連する1つまたは複数の電力メトリックを示してよい。たとえば、1つまたは複数の電力メトリックの少なくとも一部分は、SI電力に基づいてよい。
【0086】
ブロック608において、デバイス502は、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供する。ネットワークエンティティに感知HRを提供するための手段は、デバイスの(ワイヤレストランシーバなどの)少なくとも1つのトランシーバを含んでよい。デバイス502がUE104である場合、ネットワークエンティティは基地局102(たとえば、gNB)または中継UE104であってよい。デバイス502にサービスする基地局に感知HRが提供されることになる場合、UE104は、(5G NRのための3GPP規格セットによって規定されるように)NR-Uuインターフェース上のアップリンクMAC-CEの中で基地局に感知HRを(たとえば、ワイヤレストランシーバを介して)提供してよい。同じくまたは代替的に、感知HRを提供する際に、任意の他の好適なアップリンクリソースが使用されてよい。中継UEに感知HRが提供されることになる場合、UE104は、(たとえば、中継UEへのPC5インターフェースを介して)NRベースのサイドリンクMAC-CEの中で中継UEに感知HRを(たとえば、ワイヤレストランシーバを介して)提供してよい。同じくまたは代替的に、感知HRを提供する際に、任意の他の好適なサイドリンクリソースが使用されてよい。いくつかの実装形態では、デバイス502は、(基地局または中継UEなどの)第2のデバイスに感知HRを(たとえば、ワイヤレストランシーバを介して)ユニキャストしてよい。同じくまたは代替的に、デバイス502は、第2のデバイスに感知HRを(たとえば、ワイヤレストランシーバを介して)ブロードキャストまたはグループキャストしてよい。中継UEに感知HRが提供される場合、中継UEは、(たとえば、アップリンクMAC-CEを介して)基地局に、または基地局に提供されるまで別の中継UEに、感知HRを中継してよく、基地局は、レーダーサーバ172、またはレーダーサーバ172に通信可能に結合されたコアネットワーク構成要素に、感知HRを提供してよい。デバイス502が基地局102(たとえば、gNB)である場合、ネットワークエンティティは、レーダーサーバ172、またはレーダーサーバ172に通信可能に結合されたコアネットワーク構成要素であってよい。
【0087】
感知HRを提供することはトリガベースであってよい。このようにして、デバイス502は、感知HRを提供するためのトリガをデバイス502が受信するまで、(基地局または中継UEなどの)第2のデバイスに感知HRを提供しない。いくつかの実装形態では、デバイス502は、デバイス502にサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)の中からトリガを取得してよく、デバイス502は、トリガの取得に応答して基地局に感知HRを提供してよい。いくつかの実装形態では、デバイス502は、中継UEへのNRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)の中でトリガを取得してよく、デバイス502は、トリガの取得に応答して基地局に感知HRを提供してよい。トリガは、ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づいてよい。たとえば、レーダーサーバ172は、UE104に関連するレーダー情報が古くなっていることを決定してよく、またはさもなければUE104に感知HRを要求すべきと決定してよい。要求はコアネットワーク170に提供されてよく、トリガは、UE104に向かって基地局102(たとえば、gNB)によって生成および提供されてよい。感知HRを提供することがトリガベースであることの追加または代替として、デバイス502は、周期的にネットワークエンティティに感知HRを提供してよい。その周期性は、デバイス502、ネットワークエンティティ、レーダーサーバ172、または任意の他の好適な構成要素によって決定されてよい。
【0088】
感知HRはレーダーサーバ172に提供されてよく、レーダーサーバ172は、感知HRに基づいて、レーダーワイヤレス信号を送信するためにデバイスによって使用されるべき送信電力を決定してよい。デバイス502は、デバイス502によって以前に提供された感知HRに基づく調整値を用いて、感知用の現在の送信電力を調整するための、レーダーサーバによる要求を取得してよい。たとえば、デバイス502は、感知用の送信電力を増大させるように要求されてよい。
【0089】
ブロック606において感知HRを生成することを再び参照すると、デバイス502は、1つまたは複数の電力メトリックを決定してよく、感知HRの中で1つまたは複数の電力メトリックを示してよい。例示的な電力メトリックは、(感知HRが感知ヘッドルームの表示を含んで)感知ヘッドルームを含んでよい。デバイス502は、感知用の最大SI電力に関連付けられてよい。たとえば、最大SI電力は、デバイス502が、レーダー信号の反射の感知に成功することができ、かつ反射からデジタルシーケンスを復元できる、最大SI電力を示してよい。感知ヘッドルームとは、少なくとも1つの送信チェーンから直接受信されたレーダー信号のSI電力と最大SI電力との間の差分(たとえば、最大SI電力-実際のSI電力)である。デバイス502はSI電力を決定してよく、感知ヘッドルームを決定するためにSI電力を最大SI電力と比較してよい。SI電力を決定することは、任意の好適な方式で実行されてよい。たとえば、上述のように、受信電力は、SI電力、受信された反射の電力、および雑音の電力を含んでよい。雑音電力は、送信することを伴わずに受信電力をサンプリングすることによって決定されてよい。デバイス502は、レーダー信号を送信すると、かつレーダー信号の反射を感知する前に、受信電力をサンプリングしてよい。このようにして、受信電力はSI電力および雑音電力を含んでよい。デバイス502は、SI電力を決定するために、決定された雑音電力を受信電力から減算してよい。同じくまたは代替的に、デバイス502は、デジタルシーケンスに関連する受信電力の変動に基づいてSI電力を決定してよい。直接少なくとも1つの送信チェーンからの信号は、1つまたは複数の反射の前に受信され、受信される信号全体は、タイミング差に基づくレーダー信号オフセットの少なくとも2つのインスタンスを含んでよい(各インスタンスは同じデジタルシーケンスに基づき、第1のインスタンスはSIに関連し、第2のインスタンスは受信される反射にもっと関連する)。デバイス502は、レーダー信号の第1のインスタンスを決定しSI電力を決定するために、信号全体を処理してよい。上記で説明した、ワイヤレス通信に対する正および負のPH値の概念と同様に、決定されたSI電力よりも最大SI電力が大きい場合、感知ヘッドルームは正であってよい。決定されたSI電力よりも最大SI電力が小さい場合、感知ヘッドルームは負であってよい。
【0090】
いくつかの実装形態では、感知HRは、SI電力-雑音、受信電力-SI電力-雑音、または受信電力-雑音のうちの1つまたは複数の表示を含んでよい。いくつかの実装形態では、感知HRは、感知用のPH(感知PHとも呼ばれる)の表示を含んでよい。感知PHは、感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分であってよい。いくつかの実装形態では、感知用の最大送信電力は、ハードウェア限定、送信電力に対するソフトウェア実装制約、ワイヤレスネットワークに対する所望の最大送信電力、規格検討事項、または上記のものの組合せに基づいてよい。たとえば、感知用の最大送信電力は、ファームウェアの中で規定されてよく、またはさもなければレーダー信号の送信電力を限定するように設定されてもよい。上述のように、感知用の最大送信電力は、ワイヤレス通信のための最大送信電力とは異なってよい。
【0091】
いくつかの実装形態では、所望の送信電力は、デバイス502によって決定される感知用の送信電力であってよい。上述のように、決定される送信電力は、デバイスに対して設定された最大送信電力よりも大きくてよい。代替として、決定される送信電力は最大送信電力以下であってもよい(その場合、デバイス502は所望の送信電力でレーダー信号を送信してよい)。いくつかの実装形態では、所望の送信電力は、(デバイスに対する所望の送信電力を示すレーダーサーバ172などからの)要求される送信電力であってよい。デバイス502は、デバイスが基地局である場合にはレーダーサーバ172から、またはデバイスがUE104である場合には基地局もしくは中継UEから、要求される送信電力の表示を受信してよい。感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも大きいとき、感知PHは正であってよく、感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも小さいとき、感知PHは負であってよい。
【0092】
いくつかの例示的な電力メトリックが上記で説明されているが、感知HRは、送信電力を決定するか、またはレーダーをサポートするデバイス502を別のやり方で管理する際に使用されてよい、任意の他の好適な電力メトリックを含んでよい。
【0093】
いくつかの実装形態では、感知HRを生成することは、いつ感知HRが生成されることになるのかを決定するために使用される1つまたは複数のパラメータに基づいてよい。たとえば、デバイス502は、成功したのかそれとも成功しなかったのかにかかわらず、送信されたレーダー信号の反射の感知試行ごとに、感知HRを生成してよい。例示的なパラメータは、感知試行が行われたことを含んでよい。別の例では、デバイス502は、送信されたレーダー信号の反射の成功した感知試行ごとに、感知HRを生成してよい。例示的なパラメータは、成功した感知試行が行われたことを含んでよい。他のパラメータは、レーダーを実行する周期性、レーダーがその間に実行されることになる特定の時間ウィンドウ、レーダーが実行されることになる(特定のバンドまたはサブバンドなどの)特定の周波数であってよい。
【0094】
感知HRは、様々なフォーマットをなしてよい。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のパラメータが感知HRのフォーマットを示してよい。感知HRは、デバイス502によって決定される1つまたは複数の電力メトリックの表示を含んでよい。一実装形態では、感知HRは、単一の感知試行からの1つまたは複数の電力メトリックを含んでよい。別の実装形態では、感知HRは、複数の感知試行にわたる電力メトリックを含む統合報告であってよい。複数の感知試行は、同じ送信周波数におけるものであってよく、または異なる送信周波数にわたるものであってもよい。同じ周波数におけるものである場合、複数の感知試行は経時的である。異なる周波数におけるものである場合、複数の感知試行は経時的であるかまたは並行していてよい。統合報告が、周波数にわたる複数の感知試行に対するものである一例では、感知HRは、異なるサブバンドにわたる複数の感知試行からの電力メトリックを統合するサブバンド感知HRを含んでよい。
【0095】
感知HRの1つのフォーマットでは、感知HRは、デバイス502によって決定されるような感知PH値または感知ヘッドルーム値を含んでよい。感知HRの別のフォーマットは、感知HRによって示される値が、ワイヤレス通信のための電力HRの中で示されるワイヤレス通信に対するPH値からの差分であることであってよい。たとえば、デバイス502は、(5G NRのための3GPP規格セットの中で規定されるように)UEによるワイヤレス通信のための電力HRを生成してよく、デバイス502は、ネットワークエンティティ(たとえば、gNBまたは中継UE)に電力HRを提供してよく、電力HRは、ワイヤレス媒体上の通信に関連する第1の電力測定値を示す。デバイス502は、感知ヘッドルーム、感知PH、またはワイヤレス媒体上での感知に関連する他の第2の電力測定値を決定してよい。差分感知HRは、電力HRからの第1の電力測定値と第2の電力測定値との間の差分を示してよい。たとえば、差分感知HRは、ワイヤレス通信に関連するPH-感知PHまたは-感知ヘッドルームを示してよい。感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータは、生成されるべき感知HRのフォーマットを示してよい。他の例示的なパラメータは、使用されるべき送信電力、または感知HRの中で示されるべき電力メトリックである。
【0096】
1つまたは複数のパラメータは、デバイス502において記憶されてよく、感知HRを生成する際に使用されてよい。パラメータの少なくとも一部分またはパラメータへの調整値が、デバイス502に示されてよい。たとえば、レーダーサーバ172は、受信されるべき感知HRのフォーマットを決定してよく、そのフォーマットがデバイス502に示されてよい。1つまたは複数のパラメータの表示がデバイス502によって取得されてよく、デバイス502は、表示に基づいてデバイス502において1つまたは複数のパラメータを構成してよい。このようにして、感知HRは周期的に更新することができる。いくつかの実装形態では、表示は、デバイス502にサービスするgNBへのNR-Uuインターフェース、またはデバイス502と中継UEとの間のNRベースのサイドリンク上の、MAC-CEの中で取得される。デバイス502が1つまたは複数のパラメータを構成して、構成される1つまたは複数のパラメータに基づいて1つまたは複数の感知HRが生成されてよい。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のパラメータの別の表示がデバイス502によって取得されるまで、(1つまたは複数の感知HRなどに対して)1つまたは複数のパラメータの構成が持続する。たとえば、レーダーサーバ172は、受信されるべき感知HRのフォーマット、周期性などを調整すべきと、後で決定してよく、調整値がデバイス502に示されてよい。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のパラメータの表示は、デバイス502によって周期的に取得されてよい。たとえば、デバイス502は、デバイス502にサービスするgNBからの無線リソース制御(RRC)メッセージ、デバイス502にサービスするgNBからのLTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、またはNRベースのサイドリンク上のメッセージのうちの1つまたは複数の中で、表示を周期的に受信してよい。
【0097】
デバイス502は、(デバイス502からの物体の距離を決定する能力を改善する場合がある)反射の感知を改善するために、レーダーワイヤレス信号を送信するために使用されるべき送信電力を決定または調整してよい。
【0098】
図8は、レーダーワイヤレス信号を送信するための最終送信電力を決定するための例示的な方法800のためのフローチャートを示す。最終送信電力は最小であってよく、または最終送信電力で送信されたレーダーワイヤレス信号の反射をデバイス502が首尾よく感知できる他の送信電力よりも低減された送信電力であってもよい。反射を首尾よく感知することとは、反射に基づいて物体の距離、信号のRTTなどを決定するのに十分に、デバイス502がデジタルシーケンスを復元できることを指してよい。例示的な方法800は、開示する実装形態に合致する方法で、ワイヤレスネットワーク(たとえば、セルラーネットワーク)の中の
図1および
図4に示す基地局102もしくは400または
図1および
図3に示すUE104もしくは300などの、ワイヤレスネットワークの任意の好適なデバイス502によって実行されてよい。たとえば、方法800における1つまたは複数の動作を実行してよいデバイスは、(1つもしくは複数のワイヤレストランシーバおよび/または1つもしくは複数の有線トランシーバなどの)少なくとも1つのトランシーバ、少なくとも1つのメモリ、ならびに少なくとも1つのトランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。例示的なデバイスとしてUE300を参照すると、少なくとも1つのトランシーバは、トランシーバ315またはワイヤレストランシーバ340を含んでよく、少なくとも1つのメモリは、メモリ311を含んでよく、少なくとも1つのプロセッサは、プロセッサ310、またはプロセッサ330~334のうちの1つもしくは複数を含んでよい。例示的なデバイスとして基地局400を参照すると、少なくとも1つのトランシーバは、トランシーバ415またはワイヤレストランシーバ440を含んでよく、少なくとも1つのメモリは、メモリ411を含んでよく、少なくとも1つのプロセッサは、プロセッサ410を含んでよい。
【0099】
ブロック802において、デバイス502は、レーダーワイヤレス信号を送信するための送信電力を初期送信電力に設定する。送信電力を設定するための手段は、デバイスの少なくとも1つのトランシーバ(たとえば、ワイヤレストランシーバ)、少なくとも1つのプロセッサ、またはその両方の組合せを含んでよい。初期送信電力は、最小送信電力、または感知のために使用されるべき任意の他の好適な送信電力であってよい。初期送信電力は、ソフトウェアもしくはファームウェアの中で規定されてよく、ハードウェア限定に基づいてよく、またはさもなければデバイス502に対してあらかじめ決定されてもよい。
【0100】
ブロック804において、デバイス502は、その送信電力でレーダーワイヤレス信号を送信する。レーダーワイヤレス信号を送信するための手段は、デバイスの少なくとも1つのトランシーバ(たとえば、ワイヤレストランシーバ)を含んでよい。ブロック804においてレーダーワイヤレス信号を送信することは、
図6におけるブロック602と類似であってよい。
【0101】
ブロック806において、デバイス502は、レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行する。レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行するための手段は、デバイスの少なくとも1つのトランシーバ(たとえば、ワイヤレストランシーバ)を含んでよい。
【0102】
決定ブロック808において、反射の感知に成功した場合、プロセスはブロック810に続く。反射の感知に成功しなかった場合、プロセスは決定ブロック812に続く。反射の感知に成功したかどうかを決定するための手段は、デバイスの少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。
【0103】
ブロック810において、デバイス502は、現在の送信電力を、レーダーワイヤレス信号を送信するために使用されるべき最終送信電力として決定する。現在の送信電力を最終送信電力として決定するための手段は、デバイスの少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。上述のように、最終送信電力は、最終送信電力で送信されたレーダーワイヤレス信号の反射をデバイス502が首尾よく感知できる最小送信電力であってよい。
【0104】
決定ブロック812において、デバイス502は、同じ送信電力でレーダーワイヤレス信号を送信する最大反復数に達しているかどうかを決定する。レーダーワイヤレス信号を送信する最大反復数に達しているかどうかを決定するための手段は、デバイスの少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。最大反復数は、1以上の任意の整数であってよい。たとえば、レーダーワイヤレス信号の1つの送信インスタンスの反射は、一時的な干渉に起因して、感知され首尾よく復元されることを妨げられる場合がある。デバイス502が第1の送信インスタンスからのレーダーワイヤレス信号の反射を感知できない場合、デバイス502は、デバイス502がレーダーワイヤレス信号の反射を首尾よく感知するかまたは最大反復数に達するまで、レーダーワイヤレス信号を送信することを反復してよい。まだ最大反復数に達していない場合、プロセスはブロック804に戻って復帰し、デバイス502は、その送信電力でレーダーワイヤレス信号を再送信し、レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行する。最大反復数に達している場合、デバイス502は、同じ送信電力での1つまたは複数の感知試行が失敗したことを決定し、プロセスは決定ブロック814に続く。最大反復数は、送信電力を増大させる前に同じ送信電力でのレーダー信号を感知することを試行するための、時間と電力リソースとの間のトレードオフであってよい。最大反復数は、レーダー信号を感知することに関連するパラメータのうちの1つであってよい。最大反復数は、レーダーサーバ172によって、ワイヤレスネットワークの別の構成要素によって、デバイス502において規定されてよく、または任意の好適な方式で決定されてもよい。いくつかの実装形態では、デバイス502は、同じ送信電力での送信の数を追跡するために送信カウンタを使用する。デバイス502は、送信カウンタを最大数と比較することによって、最大反復数に達しているかどうかを決定してよい。
【0105】
決定ブロック814において、デバイス502は、感知用の最大送信電力に達しているかどうかを決定する。感知用の最大送信電力に達しているかどうかを決定するための手段は、デバイスの少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。たとえば、現在の送信電力が感知用の最大送信電力に等しい場合、デバイス502は現在の送信電力を増大させなくてよい。このようにして、例示的な方法800が終了してよい。いくつかの実装形態では、デバイス502は、感知が失敗したこと、またはデバイス502が、レーダー信号を送信することおよびレーダー信号の反射を感知することを試行することを、一時的に終了していること、中断していること、または遅らせていることを、ネットワークエンティティに示してよい。(電力ランピングステップと呼ばれることがある)離散ステップで電力が増大させられる場合、デバイス502は、送信電力が初期送信電力から増大させられているステップの数を感知用の最大送信電力に達するためのステップの総数と比較することによって、感知用の最大送信電力が現在の送信電力に等しいかどうかを決定してよい。たとえば、デバイス502は、電力ランピングステップの数をカウントするために電力ランピングカウンタを使用してよく、デバイス502は、電力ランピングカウンタを、デバイス502において記憶された電力ランピングステップの規定された最大数と比較してよい。電力ランピングカウンタ値が最大数に等しい場合、最大送信電力に達している。電力ランピングカウンタ値が最大数よりも小さい場合、最大送信電力に達していない。別の実装形態では、デバイス502は、現在の送信電力を決定された最大送信電力と比較してよい。
【0106】
ブロック816において、デバイス502は送信電力を増大させる。送信電力を増大させるための手段は、デバイスの少なくとも1つのトランシーバのうちの1つもしくは複数または少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。たとえば、デバイス502は、(ブロック818において)送信電力を電力ランピングステップだけ増大させてよい。電力ランピングステップは、送信電力を増大させる際の任意の好適な離散ステップであってよい。ステップは均等に分離されてよく、感知用の最大送信電力に接近すると小さくされてよく、または任意の他の好適な方式で離間されてもよい。デバイス502はまた、初期送信電力と最大送信電力との間で任意の数のステップを使用してよい。使用されるべきステップの数は、最終送信電力を決定する際の忠実度(より多くのステップが、最終送信電力を調整する際の忠実度を高める)と処理リソースおよび時間(より多くのステップが、デバイス502による追加の送信および処理を必要とし、そのことはより多くの時間がかかる)との間のトレードオフであってよい。送信電力が電力ランピングステップだけ増大させられる場合、電力ランピングカウンタ値が増大させられてよい。(ブロック816において)送信電力を増大させた後、プロセスはブロック804に復帰し、デバイス502は増大した送信電力でレーダーワイヤレス信号を送信する。同じ送信電力での送信をカウントするために送信カウンタが使用される場合、送信カウンタはリセットされてよい。
【0107】
デバイス502が方法800を実行する場合、デバイス502は、1つまたは複数の感知試行が失敗したことに基づいて送信電力を再帰的に増大させてよく、増大した送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信してよく、第1のデバイスがレーダーワイヤレス信号の反射の感知に成功するまで、レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行してよい(さもなければ、送信電力はそれ以上増大させることができない)。成功した感知試行のために使用された増大した送信電力は、感知用の最終送信電力である。
【0108】
いくつかの実装形態では、デバイス502は、感知が失敗したことを決定するかまたは示す前に実行されるべき送信の最大数に、感知試行を制約してよい。最大数の送信は、1つの送信電力におけるものであってよく、または複数の送信電力にわたるものであってもよい。たとえば、
図8に示さないが、(デバイスの少なくとも1つのプロセッサなどの)デバイス502は、使用される異なる送信電力にわたって感知試行の総数をカウントしてよく、その総数を送信の最大数と比較してよい。その総数が送信の最大数に等しい場合、デバイス502は、感知が一時的に終了されるか、中断されるか、または遅らせられることになることを決定してよい。送信の最大数は、物体の距離、RTT、または別のメトリックを決定するための、処理リソース/時間と反射を首尾よく感知することとの間のトレードオフであってよい。
【0109】
最終送信電力を決定するための1つまたは複数のデバイスパラメータは、感知が失敗したことを決定するかもしくは示す前の感知のための送信の最大数、感知用の送信電力を増大させるために使用されるべき電力ランピングステップ、感知用の送信カウンタ、感知用の初期送信電力、または感知用の同じ送信電力での最大反復数のうちの1つまたは複数を含んでよい。感知HRは、最終送信電力を決定するための1つまたは複数のデバイスパラメータのうちのいずれかに関連してよく、またはそれを示してもよい。たとえば、感知HRは、初期送信電力、電力ランピングステップ、同じ送信電力での送信の最大数、または感知が失敗したことをデバイス502が決定することになる前に実行されるべき送信の全体的な最大数のうちの1つまたは複数の表示を含んでよい。最終送信電力が決定できない場合、感知HRは、エラーすなわち感知が失敗したことを示してよい。いくつかの実装形態では、デバイスパラメータのうちの1つまたは複数が(レーダーサーバ172などから)デバイス502に示されてよく、デバイス502は、最終送信電力を決定するために1つまたは複数のデバイスパラメータを調整してよい。
【0110】
デバイス502は、方法800の動作を実行しながら1つまたは複数の感知HRを生成および提供してよい。たとえば、デバイス502は、1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRを生成してよく、(gNB、中継UE、またはレーダーサーバなどの)ネットワークエンティティに1つまたは複数の感知HRを提供してよい。1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRは、送信電力、送信カウンタ、または電力ランピングカウンタのうちの1つまたは複数の表示を含んでよい。1つまたは複数の感知HRは、方法800を調整するためのデバイスパラメータのうちの1つまたは複数を決定するために、レーダーサーバまたは別のデバイスによって使用されてよい。たとえば、初期送信電力での感知が継続的に失敗する場合、レーダーサーバは初期送信電力の増大を示してよい。
【0111】
上記で説明したように、感知HRを生成するために、レーダー信号を送信するための最終送信電力を決定するために、かつ1つまたは複数のレーダー動作を別のやり方で実行するために、様々な実装形態がデバイスに対して存在する。本明細書全体にわたる「一例」、「ある例」、「いくつかの例」、または「例示的な実装形態」への言及は、特徴および/または例に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例の中に含まれてよいことを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な場所における「一例では」、「ある例」、「いくつかの例では」、もしくは「いくつかの実装形態では」という句または他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定に言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせられてよい。
【0112】
本明細書の中に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置または専用コンピューティングデバイスもしくはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する動作のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示される。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などという用語は、プログラムされるとプログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実行する、汎用コンピュータを含む。アルゴリズムによる説明または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者が、自身の仕事の要旨を他の当業者に伝えるために使用する技法の例である。アルゴリズムは、ここで、また一般に、所望の結果をもたらす自己矛盾のない一連の動作または類似の信号処理であるものと見なされる。この文脈では、動作または処理は物理数量の物理的操作を伴う。必ずしもそうとは限らないが、通常、そのような数量は、記憶、転送、合成、比較、または他のやり方で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとる場合がある。主に一般的な用法であるという理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、シンボル、文字、項、数字、数値などと呼ぶことが、時として好都合であることがわかっている。しかしながら、これらの用語または類似の用語のすべてが、適切な物理数量に関連付けられるべきであり、便宜的なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書での説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理すること」、「算出すること」、「計算すること」、「決定すること」などの用語を利用する説明が、専用コンピュータ、専用コンピューティング装置、または類似の専用電子コンピューティングデバイスなどの特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことが諒解される。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは類似の専用電子コンピューティングデバイスは、一般に、専用コンピュータまたは類似の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、もしくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の物理的な電子数量または磁気数量として表される信号を操作または変換することが可能である。
【0113】
上述の詳細な説明では、請求する主題の完全な理解を与えるために数多くの具体的な詳細が記載されている。しかしながら、請求する主題がこれらの具体的な詳細なしに実践されてよいことが、当業者によって理解されよう。他の事例では、請求する主題を不明瞭にしないように、当業者によって知られているであろう方法および装置は、詳細には説明されていない。
【0114】
本明細書で使用する「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される、様々な意味を含んでよい。通常、「または」は、A、B、またはCなどの列挙を関連付けるために使用される場合、ここでは包含的な意味で使用されるA、B、およびC、ならびに、ここでは排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味するものとする。加えて、本明細書で使用する「1つまたは複数の」という用語は、単数での任意の特徴、構造、もしくは特性を説明するために使用されてよく、あるいは複数の特徴、構造、もしくは特性、または特徴、構造、もしくは特性の何らかの他の組合せを説明するために使用されてもよい。とはいえ、このことが例示的な例にすぎず、特許請求する主題がこの例に限定されないことに留意されたい。
【0115】
例示的な特徴であるものと現在見なされるものが例示および説明されているが、請求する主題から逸脱することなく、様々な他の修正が加えられてよく、均等物が置換されてよいことが、当業者によって理解されよう。追加として、本明細書で説明する中心概念から逸脱することなく、特定の状況を、請求する主題の教示に適合させるために、多くの修正が加えられてよい。
【0116】
以下の番号付き条項において実装例が説明される。
1. ワイヤレスネットワークの中の第1のデバイスによって感知ヘッドルーム報告(HR)を生成する方法であって、
第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信することと、
レーダーワイヤレス信号を感知することと、
レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成することと、
ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供することとを含む。
2. 条項1の方法であって、ここで、レーダーワイヤレス信号を感知することは、第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つからレーダーワイヤレス信号を直接感知することを含み、ここで、感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力は、第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから直接感知されたレーダーワイヤレス信号に対応する。
3. 条項1~2のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、感知HRは感知ヘッドルームの表示を含み、ここで、感知ヘッドルームはSI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である。
4. 条項1~3のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、
最大SI電力がSI電力よりも大きいとき、感知ヘッドルームは正であり、
最大SI電力がSI電力よりも小さいとき、感知ヘッドルームは負である。
5. 条項1~2のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、レーダーワイヤレス信号を感知することは、
ワイヤレス媒体上でのレーダーワイヤレス信号の反射を感知することであって、ここで、レーダーワイヤレス信号の反射の測定される第1の受信電力が、ワイヤレス媒体上で感知された反射に対応することと、
ワイヤレス媒体上で雑音を感知することとをさらに含み、ここで、
測定される雑音電力は、ワイヤレス媒体上で感知された雑音に対応し、
感知HRは、
SI電力-雑音電力、
受信電力-SI電力-雑音電力、または
受信電力-雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む。
6. 条項1~2のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、感知HRは感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、ここで、感知用のPHは感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である。
7. 条項1~6のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、
感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも大きいとき、感知用のPHは正であり、
感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも小さいとき、感知用のPHは負である。
8. 条項1~6のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、感知用の所望の送信電力は、
第1のデバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、ここで、要求される送信電力の表示は、
ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、ここで、第1のデバイスが基地局である、レーダーサーバ、
第1のデバイスにサービスする基地局であって、ここで、第1のデバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、ここで、第1のデバイスが中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される。
9. 条項1の方法であって、
感知用の現在の送信電力を調整するための要求をワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得することをさらに含み、ここで、調整は感知HRに基づく。
10. 条項1の方法であって、ここで、ネットワークエンティティに感知HRを提供することは、
ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに感知HRをユニキャストすること、
第2のデバイスに感知HRをブロードキャストすること、
第2のデバイスに感知HRをグループキャストすること、または
ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ感知HRを送信すること
のうちの1つを含み、ここで、第1のデバイスは基地局である。
11. 条項1~10のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、第2のデバイスは、
第1のデバイスにサービスする基地局、または
ワイヤレスネットワークの第1のデバイスと基地局との間の中継UE
のうちの1つである。
12. 条項1~11のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、感知HRは、
基地局へのNR-Uuインターフェース上のアップリンク(UL)媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)、または
中継UEへのNRベースのサイドリンクMAC-CE
のうちの1つまたは複数の中で提供される。
13. 条項1の方法であって、感知HRを提供するためのトリガを取得することをさらに含み、ここで、
トリガは、
第1のデバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
感知HRは、トリガの取得に応答してネットワークエンティティに提供され、
トリガは、第1のデバイスからの感知HRを求める、ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく。
14. 条項1の方法であって、ここで、感知HRは周期的にネットワークエンティティに提供される。
15. 条項1の方法であって、感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得することをさらに含む。
16. 条項1~15のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、
表示は、第1のデバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して1つまたは複数のパラメータの構成が持続する。
17. 条項1~15のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、1つまたは複数のパラメータの表示は、
第1のデバイスにサービスする基地局からの無線リソース制御(RRC)メッセージ、
第1のデバイスにサービスする基地局からのロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージ、または
NRベースのサイドリンク上のメッセージ
のうちの1つまたは複数の中で周期的に取得される。
18. 条項1の方法であって、
電力HRを生成することであって、ここで、電力HRが、ワイヤレス媒体上の通信に関連する第1の電力測定値を示すことと、
ネットワークエンティティに電力HRを提供することであって、ここで、感知HRが、ワイヤレス媒体上での感知に関連する第1の電力測定値と第2の電力測定値との間の差分を示すことと
をさらに含む。
19. 条項1の方法であって、ここで、感知HRは、複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告である。
20. 条項1~19のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、複数の感知試行は、
経時的に同じ送信周波数における複数の感知試行、または
複数の感知試行であって、ここで、各感知試行が異なる送信周波数におけるものである、複数の感知試行
のうちの1つを含む。
21. 条項1の方法であって、感知用の最終送信電力を決定することをさらに含み、ここで、最終送信電力を決定することは、
レーダーワイヤレス信号を送信するための送信電力を初期送信電力に設定することと、
その送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信することと、
レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することと、
1つまたは複数の感知試行が失敗したことに基づいて送信電力を電力ランピングステップだけ再帰的に増大させ、増大した送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信し、第1のデバイスがレーダーワイヤレス信号の反射の感知に成功するまで、レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することとを含み、ここで、成功した感知試行のために使用された増大した送信電力は感知用の最終送信電力である。
22. 条項1~21のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、同じ送信電力で送信の最大数までレーダーワイヤレス信号が送信されてから、同じ送信電力で1つまたは複数の感知試行が失敗したことを決定する。
23. 条項1~22のうちの1つまたは複数の方法であって、
1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRを生成することと、
ネットワークエンティティに1つまたは複数の感知HRを提供することと
をさらに含む。
24. 条項1~23のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRは、
送信電力、
同じ送信電力での第1のデバイスによる送信の数の送信カウンタ、または
電力ランピングステップだけ送信電力が増大させられている回数の電力ランピングカウンタ
の1つまたは複数の表示を含む。
25. 条項1~22のうちの1つまたは複数の方法であって、感知に対して第1のデバイスによって構成されるべき1つまたは複数のデバイスパラメータの表示を取得することをさらに含み、ここで、1つまたは複数のデバイスパラメータは、
初期送信電力、
電力ランピングステップ、
同じ送信電力での送信の最大数、または
感知が失敗したことを第1のデバイスが決定することになる前に実行されるべき送信の全体的な最大数
のうちの1つまたは複数を含む。
26. 条項1の方法であって、ここで、第1のデバイスはユーザ機器(UE)である。
27. 条項1~26のうちの1つまたは複数の方法であって、ここで、ネットワークエンティティは、
UEにサービスする基地局、または
UEの範囲内の1つもしくは複数の隣接UE
のうちの1つまたは複数である。
28. 条項1の方法であって、ここで、第1のデバイスは基地局であり、ネットワークエンティティはレーダーサーバである。
29. 感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するように構成される、ワイヤレスネットワークの中のデバイスであって、
少なくとも1つのトランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
少なくとも1つのトランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、デバイスに、
少なくとも1つのトランシーバを介して、デバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信させ、
少なくとも1つのトランシーバを介して、レーダーワイヤレス信号を感知させ、
少なくとも1つのプロセッサを介して、レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成させ、
少なくとも1つのトランシーバを介して、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供させるように構成される。
30. 条項29のデバイスであって、ここで、レーダーワイヤレス信号を感知することは、第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つからレーダーワイヤレス信号を直接感知することを含み、ここで、感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力は、第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから直接感知されたレーダーワイヤレス信号に対応する。
31. 条項29~30のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、感知HRは感知ヘッドルームの表示を含み、ここで、感知ヘッドルームはSI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である。
32. 条項29~31のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、
最大SI電力がSI電力よりも大きいとき、感知ヘッドルームは正であり、
最大SI電力がSI電力よりも小さいとき、感知ヘッドルームは負である。
33. 条項29~30のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、
少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、
少なくとも1つのトランシーバを介して、ワイヤレス媒体上でのレーダーワイヤレス信号の反射を感知することであって、ここで、レーダーワイヤレス信号の反射の測定される第1の受信電力が、ワイヤレス媒体上で感知された反射に対応することと、
少なくとも1つのトランシーバを介して、反射を感知することに関連する雑音を感知することとをさせるように構成され、ここで、
測定される雑音電力は、ワイヤレス媒体上で感知された雑音に対応し、
感知HRは、
SI電力-雑音電力、
受信電力-SI電力-雑音電力、または
受信電力-雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む。
34. 条項29~30のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、感知HRは感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、ここで、感知用のPHは感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である。
35. 条項29~34のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、
感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも大きいとき、感知用のPHは正であり、
感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも小さいとき、感知用のPHは負である。
36. 条項29~34のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、感知用の所望の送信電力は、
デバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、ここで、要求される送信電力の表示は、
ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、ここで、デバイスが基地局である、レーダーサーバ、
デバイスにサービスする基地局であって、ここで、デバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、ここで、デバイスが中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される。
37. 条項29のデバイスであって、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、感知用の現在の送信電力を調整するための要求をワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得させるように構成され、ここで、調整は感知HRに基づく。
38. 条項29のデバイスであって、ここで、ネットワークエンティティに感知HRを提供することは、
ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに感知HRをユニキャストすること、
第2のデバイスに感知HRをブロードキャストすること、
第2のデバイスに感知HRをグループキャストすること、または
ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ感知HRを送信すること
のうちの1つを含み、ここで、デバイスは基地局である。
39. 条項29~38のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、第2のデバイスは、
デバイスにサービスする基地局、または
ワイヤレスネットワークの第1のデバイスと基地局との間の中継UE
のうちの1つである。
40. 条項29~39のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、感知HRは、
基地局へのNR-Uuインターフェース上のアップリンク(UL)媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)、または
中継UEへのNRベースのサイドリンクMAC-CE
のうちの1つまたは複数の中で提供される。
41. 条項29のデバイスであって、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、感知HRを提供するためのトリガを取得させるように構成され、ここで、
トリガは、
デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
感知HRは、トリガの取得に応答してネットワークエンティティに提供され、
トリガは、デバイスからの感知HRを求める、ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく。
42. 条項29のデバイスであって、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、周期的にネットワークエンティティに感知HRを提供させるように構成される。
43. 条項29のデバイスであって、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得させるように構成される。
44. 条項29~43のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、
表示は、デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して1つまたは複数のパラメータの構成が持続する。
45. 条項29~43のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、1つまたは複数のパラメータの表示は、
デバイスにサービスする基地局からの無線リソース制御(RRC)メッセージ、
デバイスにサービスする基地局からのロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージ、または
NRベースのサイドリンク上のメッセージ
のうちの1つまたは複数の中で周期的に取得される。
46. 条項29のデバイスであって、ここで、
少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、
少なくとも1つのプロセッサを介して、電力HRを生成することであって、ここで、電力HRが、ワイヤレス媒体上の通信に関連する第1の電力測定値を示すことと、
少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティに電力HRを提供することであって、ここで、感知HRが、ワイヤレス媒体上での感知に関連する第1の電力測定値と第2の電力測定値との間の差分を示すこととをさせるように構成される。
47. 条項29のデバイスであって、ここで、感知HRは、複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告である。
48. 条項29~47のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、複数の感知試行は、
経時的に同じ送信周波数における複数の感知試行、または
複数の感知試行であって、ここで、各感知試行が異なる送信周波数におけるものである、複数の感知試行
のうちの1つを含む。
49. 条項29のデバイスであって、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、少なくとも1つのプロセッサを介して、感知用の最終送信電力を決定させるように構成され、ここで、最終送信電力を決定することは、
レーダーワイヤレス信号を送信するための送信電力を初期送信電力に設定することと、
少なくとも1つのトランシーバを介して、その送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信することと、
少なくとも1つのトランシーバを介して、レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することと、
1つまたは複数の感知試行が失敗したことに基づいて送信電力を電力ランピングステップだけ再帰的に増大させ、少なくとも1つのトランシーバを介して、増大した送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信し、デバイスがレーダーワイヤレス信号の反射の感知に成功するまで、少なくとも1つのトランシーバを介して、レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することとを含み、ここで、成功した感知試行のために使用された増大した送信電力は感知用の最終送信電力である。
50. 条項29~49のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、同じ送信電力で送信の最大数までレーダーワイヤレス信号を送信させてから、同じ送信電力で1つまたは複数の感知試行が失敗したことを決定させるように構成される。
51. 条項29~50のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、
少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、
少なくとも1つのプロセッサを介して、1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRを生成させ、
少なくとも1つのプロセッサを介して、ネットワークエンティティに1つまたは複数の感知HRを提供させるように構成される。
52. 条項29~51のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRは、
送信電力、
同じ送信電力でのデバイスによる送信の数の送信カウンタ、または
電力ランピングステップだけ送信電力が増大させられている回数の電力ランピングカウンタ
の1つまたは複数の表示を含む。
53. 条項29~50のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、少なくとも1つのプロセッサは、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、感知に対してデバイスによって構成されるべき1つまたは複数のデバイスパラメータの表示を取得させるように構成され、ここで、1つまたは複数のデバイスパラメータは、
初期送信電力、
電力ランピングステップ、
同じ送信電力での送信の最大数、または
感知が失敗したことをデバイスが決定することになる前に実行されるべき送信の全体的な最大数
のうちの1つまたは複数を含む。
54. 条項29のデバイスであって、ここで、デバイスはユーザ機器(UE)である。
55. 条項29~54のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、ネットワークエンティティは、
UEにサービスする基地局、または
UEの範囲内の1つもしくは複数の隣接UE
のうちの1つである。
56. 条項29のデバイスであって、ここで、デバイスは基地局であり、ネットワークエンティティはレーダーサーバである。
57. 命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令は、感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するように構成される、ワイヤレスネットワークの中のデバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、デバイスに、
デバイスの少なくとも1つのトランシーバを介して、デバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信させ、
少なくとも1つのトランシーバを介して、レーダーワイヤレス信号を感知させ、
少なくとも1つのプロセッサを介して、レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成させ、
少なくとも1つのトランシーバを介して、ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供させる。
58. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、レーダーワイヤレス信号を感知することは、第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つからレーダーワイヤレス信号を直接感知することを含み、ここで、感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力は、第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから直接感知されたレーダーワイヤレス信号に対応する。
59. 条項57~58のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、感知HRは感知ヘッドルームの表示を含み、ここで、感知ヘッドルームはSI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である。
60. 条項57~59のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、
最大SI電力がSI電力よりも大きいとき、感知ヘッドルームは正であり、
最大SI電力がSI電力よりも小さいとき、感知ヘッドルームは負である。
61. 条項57~58のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、
命令の実行は、さらにデバイスに、
少なくとも1つのトランシーバを介して、ワイヤレス媒体上でのレーダーワイヤレス信号の反射を感知することであって、ここで、レーダーワイヤレス信号の反射の測定される第1の受信電力が、ワイヤレス媒体上で感知された反射に対応することと、
少なくとも1つのトランシーバを介して、反射を感知することに関連する雑音を感知することとをさせ、ここで、
測定される雑音電力は、ワイヤレス媒体上で感知された雑音に対応し、
感知HRは、
SI電力-雑音電力、
受信電力-SI電力-雑音電力、または
受信電力-雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む。
62. 条項57~58のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、感知HRは感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、ここで、感知用のPHは感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である。
63. 条項57~62のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、
感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも大きいとき、感知用のPHは正であり、
感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも小さいとき、感知用のPHは負である。
64. 条項57~62のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、感知用の所望の送信電力は、
デバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、ここで、要求される送信電力の表示は、
ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、ここで、デバイスが基地局である、レーダーサーバ、
デバイスにサービスする基地局であって、ここで、デバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、ここで、デバイスが中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される。
65. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、命令の実行は、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、感知用の現在の送信電力を調整するための要求をワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得させ、ここで、調整は感知HRに基づく。
66. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、ネットワークエンティティに感知HRを提供することは、
ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに感知HRをユニキャストすること、
第2のデバイスに感知HRをブロードキャストすること、
第2のデバイスに感知HRをグループキャストすること、または
ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ感知HRを送信すること
のうちの1つを含み、ここで、デバイスは基地局である。
67. 条項57~64のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、第2のデバイスは、
デバイスにサービスする基地局、または
ワイヤレスネットワークの第1のデバイスと基地局との間の中継UE
のうちの1つである。
68. 条項57~67のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、感知HRは、
基地局へのNR-Uuインターフェース上のアップリンク(UL)媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)、または
中継UEへのNRベースのサイドリンクMAC-CE
のうちの1つまたは複数の中で提供される。
69. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、命令の実行は、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、感知HRを提供するためのトリガを取得させ、ここで、
トリガは、
デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
感知HRは、トリガの取得に応答してネットワークエンティティに提供され、
トリガは、デバイスからの感知HRを求める、ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく。
70. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、命令の実行は、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、周期的にネットワークエンティティに感知HRを提供させる。
71. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、命令の実行は、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得させる。
72. 条項57~71のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、
表示は、デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して1つまたは複数のパラメータの構成が持続する。
73. 条項57~71のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、1つまたは複数のパラメータの表示は、
デバイスにサービスする基地局からの無線リソース制御(RRC)メッセージ、
デバイスにサービスする基地局からのロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージ、または
NRベースのサイドリンク上のメッセージ
のうちの1つまたは複数の中で周期的に取得される。
74. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、
命令の実行は、さらにデバイスに、
少なくとも1つのプロセッサを介して、電力HRを生成することであって、ここで、電力HRが、ワイヤレス媒体上の通信に関連する第1の電力測定値を示すことと、
少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティに電力HRを提供することであって、ここで、感知HRが、ワイヤレス媒体上での感知に関連する第1の電力測定値と第2の電力測定値との間の差分を示すこととをさせる。
75. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、感知HRは、複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告である。
76. 条項57~75のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、複数の感知試行は、
経時的に同じ送信周波数における複数の感知試行、または
複数の感知試行であって、ここで、各感知試行が異なる送信周波数におけるものである、複数の感知試行
のうちの1つを含む。
77. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、命令の実行は、さらにデバイスに、少なくとも1つのプロセッサを介して、感知用の最終送信電力を決定させ、ここで、最終送信電力を決定することは、
レーダーワイヤレス信号を送信するための送信電力を初期送信電力に設定することと、
少なくとも1つのトランシーバを介して、その送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信することと、
少なくとも1つのトランシーバを介して、レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することと、
1つまたは複数の感知試行が失敗したことに基づいて送信電力を電力ランピングステップだけ再帰的に増大させ、少なくとも1つのトランシーバを介して、増大した送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信し、デバイスがレーダーワイヤレス信号の反射の感知に成功するまで、少なくとも1つのトランシーバを介して、レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することとを含み、ここで、成功した感知試行のために使用された増大した送信電力は感知用の最終送信電力である。
78. 条項57~77のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、命令の実行は、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、同じ送信電力で送信の最大数までレーダーワイヤレス信号を送信させてから、同じ送信電力で1つまたは複数の感知試行が失敗したことを決定させる。
79. 条項57~78のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、
命令の実行は、さらにデバイスに、
少なくとも1つのプロセッサを介して、1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRを生成させ、
少なくとも1つのプロセッサを介して、ネットワークエンティティに1つまたは複数の感知HRを提供させる。
80. 条項57~79のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRは、
送信電力、
同じ送信電力でのデバイスによる送信の数の送信カウンタ、または
電力ランピングステップだけ送信電力が増大させられている回数の電力ランピングカウンタ
の1つまたは複数の表示を含む。
81. 条項57~78のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、命令の実行は、さらにデバイスに、少なくとも1つのトランシーバを介して、感知に対してデバイスによって構成されるべき1つまたは複数のデバイスパラメータの表示を取得させ、ここで、1つまたは複数のデバイスパラメータは、
初期送信電力、
電力ランピングステップ、
同じ送信電力での送信の最大数、または
感知が失敗したことをデバイスが決定することになる前に実行されるべき送信の全体的な最大数
のうちの1つまたは複数を含む。
82. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、デバイスはユーザ機器(UE)である。
83. 条項57~82のうちの1つまたは複数のコンピュータ可読媒体であって、ここで、ネットワークエンティティは、
UEにサービスする基地局、または
UEの範囲内の1つもしくは複数の隣接UE
のうちの1つである。
84. 条項57のコンピュータ可読媒体であって、ここで、デバイスは基地局であり、ネットワークエンティティはレーダーサーバである。
85. ワイヤレスネットワークの中の、感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するためのデバイスであって、
1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信するための手段と、
レーダーワイヤレス信号を感知するための手段と、
レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成するための手段と、
ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに感知HRを提供するための手段とを含む。
86. 条項85のデバイスであって、ここで、レーダーワイヤレス信号を感知するための手段は、1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つからレーダーワイヤレス信号を直接感知するための手段を含み、ここで、感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力は、1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから直接感知されたレーダーワイヤレス信号に対応する。
87. 条項85~86のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、感知HRは感知ヘッドルームの表示を含み、ここで、感知ヘッドルームはSI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である。
88. 条項85~87のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、
最大SI電力がSI電力よりも大きいとき、感知ヘッドルームは正であり、
最大SI電力がSI電力よりも小さいとき、感知ヘッドルームは負である。
89. 条項85~86のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、レーダーワイヤレス信号を感知するための手段は、
ワイヤレス媒体上でのレーダーワイヤレス信号の反射を感知するための手段であって、ここで、レーダーワイヤレス信号の反射の測定される第1の受信電力が、ワイヤレス媒体上で感知された反射に対応する、手段と、
ワイヤレス媒体上で雑音を感知するための手段とをさらに含み、ここで、
測定される雑音電力は、ワイヤレス媒体上で感知された雑音に対応し、
感知HRは、
SI電力-雑音電力、
受信電力-SI電力-雑音電力、または
受信電力-雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む。
90. 条項85~86のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、感知HRは感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、ここで、感知用のPHは感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である。
91. 条項85~90のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、
感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも大きいとき、感知用のPHは正であり、
感知用の最大送信電力が所望の送信電力よりも小さいとき、感知用のPHは負である。
92. 条項85~90のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、感知用の所望の送信電力は、
デバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、ここで、要求される送信電力の表示は、
ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、ここで、デバイスが基地局である、レーダーサーバ、
デバイスにサービスする基地局であって、ここで、デバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、ここで、デバイスが中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される。
93. 条項85のデバイスであって、
感知用の現在の送信電力を調整するための要求をワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得するための手段をさらに含み、ここで、調整は感知HRに基づく。
94. 条項85のデバイスであって、ここで、ネットワークエンティティに感知HRを提供するための手段は、
ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに感知HRをユニキャストするための手段、
第2のデバイスに感知HRをブロードキャストするための手段、
第2のデバイスに感知HRをグループキャストするための手段、または
ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ感知HRを送信するための手段
のうちの1つを含み、ここで、デバイスは基地局である。
95. 条項85~94のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、第2のデバイスは、
デバイスにサービスする基地局、または
ワイヤレスネットワークのデバイスと基地局との間の中継UE
のうちの1つである。
96. 条項85~95のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、感知HRは、
基地局へのNR-Uuインターフェース上のアップリンク(UL)媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)、または
中継UEへのNRベースのサイドリンクMAC-CE
のうちの1つまたは複数の中で提供される。
97. 条項85のデバイスであって、感知HRを提供するためのトリガを取得するための手段をさらに含み、ここで、
トリガは、
デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
感知HRは、トリガの取得に応答してネットワークエンティティに提供され、
トリガは、デバイスからの感知HRを求める、ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく。
98. 条項85のデバイスであって、ここで、感知HRは周期的にネットワークエンティティに提供される。
99. 条項85のデバイスであって、感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得するための手段をさらに含む。
100. 条項85~99のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、
表示は、デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して1つまたは複数のパラメータの構成が持続する。
101. 条項85~99のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、1つまたは複数のパラメータの表示は、
デバイスにサービスする基地局からの無線リソース制御(RRC)メッセージ、
デバイスにサービスする基地局からのロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)メッセージ、または
NRベースのサイドリンク上のメッセージ
のうちの1つまたは複数の中で周期的に取得される。
102. 条項85のデバイスであって、
電力HRを生成するための手段であって、ここで、電力HRが、ワイヤレス媒体上の通信に関連する第1の電力測定値を示す、手段と、
ネットワークエンティティに電力HRを提供するための手段であって、ここで、感知HRが、ワイヤレス媒体上での感知に関連する第1の電力測定値と第2の電力測定値との間の差分を示す、手段と
をさらに含む。
103. 条項85のデバイスであって、ここで、感知HRは、複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告である。
104. 条項85~104のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、複数の感知試行は、
経時的に同じ送信周波数における複数の感知試行、または
複数の感知試行であって、ここで、各感知試行が異なる送信周波数におけるものである、複数の感知試行
のうちの1つを含む。
105. 条項85のデバイスであって、感知用の最終送信電力を決定するための手段をさらに含み、ここで、最終送信電力を決定することは、
レーダーワイヤレス信号を送信するための送信電力を初期送信電力に設定することと、
その送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信することと、
レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することと、
1つまたは複数の感知試行が失敗したことに基づいて送信電力を電力ランピングステップだけ再帰的に増大させ、増大した送信電力で1回または複数回レーダーワイヤレス信号を送信し、デバイスがレーダーワイヤレス信号の反射の感知に成功するまで、レーダーワイヤレス信号の反射を感知することを試行することとを含み、ここで、成功した感知試行のために使用された増大した送信電力は感知用の最終送信電力である。
106. 条項85~105のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、同じ送信電力で送信の最大数までレーダーワイヤレス信号が送信されてから、同じ送信電力で1つまたは複数の感知試行が失敗したことを決定する。
107. 条項85~106のうちの1つまたは複数のデバイスであって、
1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRを生成するための手段と、
ネットワークエンティティに1つまたは複数の感知HRを提供するための手段と
をさらに含む。
108. 条項85~107のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、1つまたは複数の失敗した感知試行のための1つまたは複数の感知HRは、
送信電力、
同じ送信電力でのデバイスによる送信の数の送信カウンタ、または
電力ランピングステップだけ送信電力が増大させられている回数の電力ランピングカウンタ
の1つまたは複数の表示を含む。
109. 条項85~106のうちの1つまたは複数のデバイスであって、感知に対してデバイスによって構成されるべき1つまたは複数のデバイスパラメータの表示を取得するための手段をさらに含み、ここで、1つまたは複数のデバイスパラメータは、
初期送信電力、
電力ランピングステップ、
同じ送信電力での送信の最大数、または
感知が失敗したことをデバイスが決定することになる前に実行されるべき送信の全体的な最大数
のうちの1つまたは複数を含む。
110. 条項85のデバイスであって、ここで、デバイスはユーザ機器(UE)である。
111. 条項85~110のうちの1つまたは複数のデバイスであって、ここで、ネットワークエンティティは、
UEにサービスする基地局、または
UEの範囲内の1つもしくは複数の隣接UE
のうちの1つまたは複数である。
112. 条項85のデバイスであって、ここで、デバイスは基地局であり、ネットワークエンティティはレーダーサーバである。
【0117】
したがって、特許請求する主題が、開示する特定の例に限定されないこと、ただし、そのような特許請求する主題がまた、添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様およびその均等物を含んでもよいことが意図される。
【符号の説明】
【0118】
100 ワイヤレス通信システム
102 gNB、基地局
104 ユーザ機器(UE)
110 地理的カバレージエリア
120 通信リンク
122 バックホールリンク
134 バックホールリンク
150 WLAN AP
164 ユーザ機器(UE)
170 コアネットワーク
172 レーダーサーバ
180 mmW基地局
182 ユーザ機器(UE)
184 mmW通信リンク
192 D2D P2Pリンク
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
232 変調器(MOD)、復調器(DEMOD)
234 アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
242 メモリ
244 通信ユニット
246 スケジューラ
252 アンテナ
254 変調器(MOD)、復調器(DEMOD)
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 TX MIMOプロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
282 メモリ
300 ユーザ機器(UE)
310 プロセッサ
311 メモリ
312 ソフトウェア(SW)
313 センサ
314 トランシーバインターフェース
315 トランシーバ
316 ユーザインターフェース
318 カメラ
320 バス
330 アプリケーションプロセッサ
331 デジタル信号プロセッサ(DSP)
332 モデムプロセッサ
333 ビデオプロセッサ
334 センサプロセッサ
340 ワイヤレストランシーバ
342 トランスミッタ
344 レシーバ
346 アンテナ
348 ワイヤレス信号
350 有線トランシーバ
352 トランスミッタ
354 レシーバ
372 レーダーセッションモジュール
400 基地局
410 プロセッサ
411 メモリ
412 ソフトウェア(SW)
415 トランシーバ
420 バス
440 ワイヤレストランシーバ
442 トランスミッタ
444 レシーバ
446 アンテナ
448 ワイヤレス信号
450 有線トランシーバ
452 トランスミッタ
454 レシーバ
472 レーダーセッションモジュール
502 デバイス
504 送信チェーン
506 受信チェーン
508 アンテナ
510 アンテナ
512 レーダー信号
514 物体
516 反射
518 信号
【手続補正書】
【提出日】2023-11-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスネットワークの中の第1のデバイスによって感知ヘッドルーム報告(HR)を生成する方法であって、
前記第1のデバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信するステップと、
前記レーダーワイヤレス信号を感知するステップと、
前記レーダーワイヤレス信号を感知するステップに基づいて感知HRを生成するステップと、
前記ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに前記感知HRを提供するステップと
を備える、方法。
【請求項2】
前記レーダーワイヤレス信号を感知するステップが、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから前記レーダーワイヤレス信号を直接感知するステップを含み、前記感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力が、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの前記少なくとも1つから直接感知された前記レーダーワイヤレス信号に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記感知HRが感知ヘッドルームの表示を含み、前記感知ヘッドルームが前記SI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記レーダーワイヤレス信号を感知するステップが、
前記ワイヤレス媒体上での前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知するステップであって、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の測定される第1の受信電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記反射に対応する、ステップと、
前記ワイヤレス媒体上で雑音を感知するステップと
をさらに含み、
測定される雑音電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記雑音に対応し、
前記感知HRが、
前記SI電力-前記雑音電力、
合計受信電力-前記SI電力-前記雑音電力、または
前記
合計受信電力-前記雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記感知HRが感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、感知用の前記PHが感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である
か、
複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告であるか、またはそれらの組み合わせである、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
感知用の前記所望の送信電力が、
前記第1のデバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、前記要求される送信電力の表示が、
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、前記第1のデバイスが基地局である、レーダーサーバ、
前記第1のデバイスにサービスする基地局であって、前記第1のデバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、前記第1のデバイスが前記中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
感知用の現在の送信電力を調整するための要求を前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得するステップをさらに備え、前記調整が前記感知HRに基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークエンティティに前記感知HRを提供するステップが、
前記ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに前記感知HRをユニキャストするステップ、
前記第2のデバイスに前記感知HRをブロードキャストするステップ、
前記第2のデバイスに前記感知HRをグループキャストするステップ、または
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ前記感知HRを送信するステップ
のうちの1つを含み、前記第1のデバイスが基地局である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記感知HRを提供するためのトリガを取得するステップをさらに備え、
前記トリガが、
前記第1のデバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
前記感知HRが、前記トリガの取得に応答して前記ネットワークエンティティに提供され、
前記トリガが、前記第1のデバイスからの前記感知HRを求める、前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得するステップをさらに備え
、
前記表示が、前記第1のデバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
前記1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して前記1つまたは複数のパラメータの構成が持続する、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するように構成される、ワイヤレスネットワークの中のデバイスであって、
少なくとも1つのトランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのトランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサ
であって、前記デバイスに、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記デバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信
することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記レーダーワイヤレス信号を感知
することと、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、前記レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて前記感知HRを生成
することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに前記感知HRを提供
することと
を行わせるように構成される、デバイス。
【請求項12】
前記レーダーワイヤレス信号を感知することが、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから前記レーダーワイヤレス信号を直接感知することを含み、前記感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力が、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの前記少なくとも1つから直接感知された前記レーダーワイヤレス信号に対応する、請求項
11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記感知HRが感知ヘッドルームの表示を含み、前記感知ヘッドルームが前記SI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である、請求項
12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記デバイスに、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ワイヤレス媒体上での前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知することであって、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の測定される第1の受信電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記反射に対応することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記反射を感知することに関連する雑音を感知することと
を
さらに行わせるように構成され、
測定される雑音電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記雑音に対応し、
前記感知HRが、
前記SI電力-前記雑音電力、
合計受信電力-前記SI電力-前記雑音電力、または
前記
合計受信電力-前記雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む、請求項
12に記載のデバイス。
【請求項15】
前記感知HRが感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、感知用の前記PHが感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である
か、
複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告であるか、またはそれらの組み合わせである、請求項
11に記載のデバイス。
【請求項16】
感知用の前記所望の送信電力が、
前記デバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、前記要求される送信電力の表示が、
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、前記デバイスが基地局である、レーダーサーバ、
前記デバイスにサービスする基地局であって、前記デバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、前記デバイスが前記中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される、請求項
15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、感知用の現在の送信電力を調整するための要求を前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得させるように
さらに構成され、前記調整が前記感知HRに基づく、請求項
11に記載のデバイス。
【請求項18】
前記ネットワークエンティティに前記感知HRを提供することが、
前記ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに前記感知HRをユニキャストすること、
前記第2のデバイスに前記感知HRをブロードキャストすること、
前記第2のデバイスに前記感知HRをグループキャストすること、または
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ前記感知HRを送信すること
のうちの1つを含み、前記デバイスが基地局である、請求項
11に記載のデバイス。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記感知HRを提供するためのトリガを取得させるようにさらに構成され、
前記トリガが、
前記デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
前記感知HRが、前記トリガの取得に応答して前記ネットワークエンティティに提供され、
前記トリガが、前記デバイスからの前記感知HRを求める、前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく、
請求項
11に記載のデバイス。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示をさらに取得させるように構成され
、
前記表示が、前記第1のデバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
前記1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して前記1つまたは複数のパラメータの構成が持続する、
請求項
11に記載のデバイス。
【請求項21】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記録媒体であって、前記命令が、感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するように構成される、ワイヤレスネットワークの中のデバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、
前記デバイスの少なくとも1つのトランシーバを介して、前記デバイスの1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信
することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記レーダーワイヤレス信号を感知
することと、
前記少なくとも1つのプロセッサを介して、前記レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて前記感知HRを生成
することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに前記感知HRを提供
することと
を行わせる、非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項22】
前記レーダーワイヤレス信号を感知することが、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから前記レーダーワイヤレス信号を直接感知することを含み、前記感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力が、前記第1のデバイスの前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの前記少なくとも1つから直接感知された前記レーダーワイヤレス信号に対応する、請求項
21に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項23】
前記感知HRが感知ヘッドルームの表示を含み、前記感知ヘッドルームが前記SI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である、請求項
22に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項24】
前記命令の実行が、前記デバイスに、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ワイヤレス媒体上での前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知することであって、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の測定される第1の受信電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記反射に対応することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記反射を感知することに関連する雑音を感知することと
を
さらに行わせ、
測定される雑音電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記雑音に対応し、
前記感知HRが、
前記SI電力-前記雑音電力、
合計受信電力-前記SI電力-前記雑音電力、または
前記受信電力-前記雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む、請求項
22に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項25】
前記感知HRが感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、感知用の前記PHが感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である
か、
複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告であるか、またはそれらの組み合わせである、請求項
21に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項26】
感知用の前記所望の送信電力が、
前記デバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、前記要求される送信電力の表示が、
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、前記デバイスが基地局である、レーダーサーバ、
前記デバイスにサービスする基地局であって、前記デバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、前記デバイスが前記中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される、請求項
25に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項27】
前記命令の実行が、前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、感知用の現在の送信電力を調整するための要求を前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって
さらに取得させ、前記調整が前記感知HRに基づく、請求項
21に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項28】
前記ネットワークエンティティに前記感知HRを提供することが、
前記ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに前記感知HRをユニキャストすること、
前記第2のデバイスに前記感知HRをブロードキャストすること、
前記第2のデバイスに前記感知HRをグループキャストすること、または
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ前記感知HRを送信すること
のうちの1つを含み、前記デバイスが基地局である、請求項
21に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項29】
前記命令の実行が、前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記感知HRを提供するためのトリガをさらに取得させ、
前記トリガが、
前記デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
前記感知HRが、前記トリガの取得に応答して前記ネットワークエンティティに提供され、
前記トリガが、前記デバイスからの前記感知HRを求める、前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく、
請求項
21に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項30】
前記命令の実行が、前記デバイスに、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示をさらに取得させ
、
前記表示が、前記第1のデバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
前記1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して前記1つまたは複数のパラメータの構成が持続する、請求項
21に記載のコンピュータ可読記録媒体。
【請求項31】
ワイヤレスネットワークの中の、感知ヘッドルーム報告(HR)を生成するためのデバイスであって、
1つまたは複数の送信チェーンから第1の送信電力でワイヤレス媒体上に無線検出および測距(レーダー)ワイヤレス信号を送信するための手段と、
前記レーダーワイヤレス信号を感知するための手段と、
前記レーダーワイヤレス信号を感知することに基づいて感知HRを生成するための手段と、
前記ワイヤレスネットワークの中のネットワークエンティティに前記感知HRを提供するための手段と
を備える、デバイス。
【請求項32】
前記レーダーワイヤレス信号を前記感知するための手段が、前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの少なくとも1つから前記レーダーワイヤレス信号を直接感知するための手段を含み、前記感知されたレーダーワイヤレス信号の測定される自己干渉(SI)電力が、前記1つまたは複数の送信チェーンのうちの前記少なくとも1つから直接感知された前記レーダーワイヤレス信号に対応する、請求項
31に記載のデバイス。
【請求項33】
前記感知HRが感知ヘッドルームの表示を含み、前記感知ヘッドルームが前記SI電力と感知用の最大SI電力との間の差分である、請求項
32に記載のデバイス。
【請求項34】
前記レーダーワイヤレス信号を前記感知するための手段が、
前記ワイヤレス媒体上での前記レーダーワイヤレス信号の反射を感知するための手段であって、前記レーダーワイヤレス信号の前記反射の測定される第1の受信電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記反射に対応する、手段と、
前記ワイヤレス媒体上で雑音を感知するための手段と
をさらに含み、
測定される雑音電力が、前記ワイヤレス媒体上で感知された前記雑音に対応し、
前記感知HRが、
前記SI電力-前記雑音電力、
合計受信電力-前記SI電力-前記雑音電力、または
前記
合計受信電力-前記雑音電力
のうちの1つまたは複数の表示を含む、請求項
32に記載のデバイス。
【請求項35】
前記感知HRが感知用の電力ヘッドルーム(PH)の表示を含み、感知用の前記PHが感知用の最大送信電力と感知用の所望の送信電力との間の差分である
か、
複数の感知試行を介した複数の電力測定値を示す統合報告であるか、またはそれらの組み合わせである、請求項
31に記載のデバイス。
【請求項36】
感知用の前記所望の送信電力が、
前記デバイスによって決定される感知用の送信電力、または
要求される送信電力
のうちの1つであり、前記要求される送信電力の表示が、
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバであって、前記デバイスが基地局である、レーダーサーバ、
前記デバイスにサービスする基地局であって、前記デバイスがユーザ機器(UE)である、基地局、または
中継UEであって、前記デバイスが前記中継UEの範囲内のUEである、中継UE
のうちの1つから取得される、請求項
35に記載のデバイス。
【請求項37】
感知用の現在の送信電力を調整するための要求を前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバによって取得するための手段をさらに備え、前記調整が前記感知HRに基づく、
請求項
31に記載のデバイス。
【請求項38】
前記ネットワークエンティティに前記感知HRを前記提供するための手段が、
前記ワイヤレスネットワークの中の第2のデバイスに前記感知HRをユニキャストするための手段、
前記第2のデバイスに前記感知HRをブロードキャストするための手段、
前記第2のデバイスに前記感知HRをグループキャストするための手段、または
前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバへ前記感知HRを送信するための手段
のうちの1つを含み、前記デバイスが基地局である、請求項
31に記載のデバイス。
【請求項39】
前記感知HRを提供するためのトリガを取得するための手段をさらに備え、
前記トリガが、
前記デバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上のダウンリンク制御情報(DCI)、または
NRベースのサイドリンク上のサイドリンク制御情報(SCI)
のうちの1つの中で取得され、
前記感知HRが、前記トリガの取得に応答して前記ネットワークエンティティに提供され、
前記トリガが、前記デバイスからの前記感知HRを求める、前記ワイヤレスネットワークのレーダーサーバからの要求に基づく、
請求項
31に記載のデバイス。
【請求項40】
前記感知HRを生成するための1つまたは複数のパラメータの表示を取得するための手段をさらに備え
、
前記表示が、前記第1のデバイスにサービスする基地局へのNR-Uuインターフェース上またはNRベースのサイドリンク上の媒体アクセス制御レイヤ制御要素(MAC-CE)の中で取得され、
前記1つまたは複数のパラメータの別の表示が取得されるまで、1つまたは複数の感知HRに対して前記1つまたは複数のパラメータの構成が持続する、
請求項
31に記載のデバイス。
【国際調査報告】