(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-11
(54)【発明の名称】通信方式の決定方法、装置及び関連機器
(51)【国際特許分類】
H04W 16/26 20090101AFI20240304BHJP
H04W 40/02 20090101ALI20240304BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20240304BHJP
【FI】
H04W16/26
H04W40/02
H04W48/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557698
(86)(22)【出願日】2022-03-30
(85)【翻訳文提出日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 CN2022084051
(87)【国際公開番号】W WO2022206831
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110363792.9
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 文
(72)【発明者】
【氏名】謝 振華
(72)【発明者】
【氏名】柯 小婉
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本出願は、通信方式の決定方法、装置及び関連機器を開示し、通信の技術分野に属する。本出願の実施例に係る通信方式の決定方法は、端末が第1情報を取得するステップであって、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられているステップと、前記端末が前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するステップと、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が第1情報を取得するステップであって、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられているステップと、
前記端末が前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するステップと、
を含む、通信方式の決定方法。
【請求項2】
前記中継通信方式は、
レイヤー2(L2)中継通信方式のみの使用と、
L2中継通信方式の優先使用と、
レイヤー3(L3)中継通信方式のみの使用と、
L3中継通信方式の優先使用と、
前記端末で選択される中継通信方式の使用と、
事前に設定された中継通信方式の使用と、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アプリケーションレイヤーが中継通信方式を指示する粒度は、
アプリケーション識別子と、
サービスのタイプと、
端末と、
リンクと、
L2識別子と、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1情報は前記マッピング関係及び前記URSPのうちの少なくとも1つを含み、
端末が第1情報を取得する前記ステップは、
前記端末が第1コアネットワーク機器から前記第1情報を受信するステップ、
又は
前記端末が事前に設定された前記第1情報を取得するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記第1コアネットワーク機器が送信する近接サービスポリシーに載せられている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記第1コアネットワーク機器が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
第1情報を取得するための第1取得モジュールであって、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている第1取得モジュールと、
前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するための第1決定モジュールと、
を備える、通信方式の決定装置。
【請求項9】
前記中継通信方式は、
レイヤー2(L2)中継通信方式のみの使用と、
L2中継通信方式の優先使用と、
レイヤー3(L3)中継通信方式のみの使用と、
L3中継通信方式の優先使用と、
前記端末で選択される中継通信方式の使用と、
事前に設定された中継通信方式の使用と、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記アプリケーションレイヤーが中継通信方式を指示する粒度は、
アプリケーション識別子と、
サービスのタイプと、
端末と、
リンクと、
L2識別子と、
のうちの1つを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記第1情報は前記マッピング関係及び前記URSPのうちの少なくとも1つを含み、
前記第1取得モジュールは、具体的に、
第1コアネットワーク機器から前記第1情報を受信すること、
又は
事前に設定された前記第1情報を取得することに用いられる、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記第1コアネットワーク機器が送信する近接サービスポリシーに載せられている、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記第1コアネットワーク機器が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
第1コアネットワーク機器が第1情報を端末に送信するステップを含み、
前記第1情報は、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている、通信方式の決定方法。
【請求項16】
前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記第1コアネットワーク機器が送信する近接サービスポリシーに載せられている、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記第1コアネットワーク機器が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記第1コアネットワーク機器が第2情報を取得するステップであって、前記第2情報が中継通信方式の選択を補助するためのものであるステップと、
前記第1コアネットワーク機器が前記第2情報に基づいて前記第1情報を生成するステップと、
をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
第1コアネットワーク機器が第2情報を取得する前記ステップは、
前記第1コアネットワーク機器が第2コアネットワーク機器から前記第2情報を受信するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が事前に設定された前記第2情報を取得するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が、通信キャリアで設定される前記第2情報を取得するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が事前に設定されたポリシーに基づいて前記第2情報を決定するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が通信キャリアのポリシーに基づいて前記第2情報を決定するステップと、
のうちの1つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第1情報を端末に送信するための第1送信モジュールを備え、
前記第1情報は、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている、通信方式の決定装置。
【請求項22】
前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記通信方式の決定装置が送信する近接サービスポリシーに載せられている、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記通信方式の決定装置が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている、請求項21に記載の装置。
【請求項25】
第2情報を取得するための第2取得モジュールであって、前記第2情報が中継通信方式の選択を補助するためのものである第2取得モジュールと、
前記第2情報に基づいて前記第1情報を生成するための第1生成モジュールと、
をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項26】
前記第2取得モジュールは、具体的に、
第2コアネットワーク機器から前記第2情報を受信することと、
事前に設定された前記第2情報を取得することと、
通信キャリアで設定される前記第2情報を取得することと、
事前に設定されたポリシーに基づいて前記第2情報を決定することと、
通信キャリアのポリシーに基づいて前記第2情報を決定することと、
のうちの1つに用いられる、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
第2コアネットワーク機器が第2情報を第1コアネットワーク機器に送信するステップを含み、
前記第2情報は中継通信方式の選択を補助するためのものである、通信方式の決定方法。
【請求項28】
前記第2コアネットワーク機器が第3情報を取得するステップであって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含むステップと、
前記第2コアネットワーク機器が前記第3情報に基づいて前記第2情報を生成するステップと、
をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
第2コアネットワーク機器が第3情報を取得する前記ステップは、
前記第2コアネットワーク機器がアプリケーションサーバから前記第3情報を取得するステップを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
第2情報を第1コアネットワーク機器に送信するための第2送信モジュールを備え、
前記第2情報は中継通信方式の選択を補助するためのものである、通信方式の決定装置。
【請求項31】
第3情報を取得するための第3取得モジュールであって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含む第3取得モジュールと、
前記第3情報に基づいて前記第2情報を生成するための第2生成モジュールと、
をさらに備える、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記第3取得モジュールは、具体的に、
アプリケーションサーバから前記第3情報を取得するために用いられる、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
アプリケーションサーバが第3情報を第2コアネットワーク機器に送信するステップであって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含むステップ
を含む、通信方式の決定方法。
【請求項34】
第3情報を第2コアネットワーク機器に送信するための第3送信モジュールであって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含む第3送信モジュール
を備える、通信方式の決定装置。
【請求項35】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップが実現される、端末。
【請求項36】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項15から20のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップが実現される、コアネットワーク機器。
【請求項37】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項27から29のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップが実現される、コアネットワーク機器。
【請求項38】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項33に記載の通信方式の決定方法のステップが実現される、アプリケーションサーバ。
【請求項39】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップが実現されるか、請求項15から20のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップが実現されるか、請求項27から29のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップが実現されるか、又は請求項33に記載の通信方式の決定方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【請求項40】
プロセッサ及び通信インタフェースを含むチップであって、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して、請求項1から7のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップを実現するか、請求項15から20のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップを実現するか、請求項27から29のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップを実現するか、又は請求項33に記載の通信方式の決定方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項41】
不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、請求項1から7のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップを実現するか、請求項15から20のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップを実現するか、請求項27から29のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップを実現するか、又は請求項33に記載の通信方式の決定方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年4月2日に中国で出願された、中国特許出願No.202110363792.9の優先権を主張し、その全ての内容が引用によってここに組み込まれる。
【0002】
本出願は、通信の技術分野に属し、具体的に、通信方式の決定方法、装置及び関連機器に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の移動通信システムでは、現在の中継通信方式には、レイヤー2(Layer 2,L2)及びレイヤー3(Layer 3,L3)中継通信方式があり、このような2つの中継通信方式は、リモートユーザ機器(remote user equipment,Remote UE)のサービスデータの転送を実現することができる。しかし、従来技術において、L2中継通信とL3中継通信が共存したシナリオの場合、即ち、端末が上記2つの中継通信方式をサポートした場合、端末がいずれの中継通信方式を用いて通信を行うかをどのようにして決定するかについて、関連する解決手段はまだ見出されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、端末が2つの中継通信方式をサポートした場合、端末通信に用いられる具体的な中継通信方式を決定することができる通信方式の決定方法、装置及び関連機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1側面において、
端末が第1情報を取得するステップであって、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられているステップと、
前記端末が前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するステップと、
を含む、通信方式の決定方法を提供する。
【0006】
第2側面において、
第1情報を取得するための第1取得モジュールであって、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている第1取得モジュールと、
前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するための第1決定モジュールと、
を備える、通信方式の決定装置を提供する。
【0007】
第3側面において、
第1コアネットワーク機器が第1情報を端末に送信するステップを含み、
前記第1情報は、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている、通信方式の決定方法を提供する。
【0008】
第4側面において、
第1情報を端末に送信するための第1送信モジュールを備え、
前記第1情報は、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている、通信方式の決定装置を提供する。
【0009】
第5側面において、
第2コアネットワーク機器が第2情報を第1コアネットワーク機器に送信するステップを含み、
前記第2情報は中継通信方式の選択を補助するためのものである、通信方式の決定方法を提供する。
【0010】
第6側面において、
第2情報を第1コアネットワーク機器に送信するための第2送信モジュールを備え、
前記第2情報は中継通信方式の選択を補助するためのものである、通信方式の決定装置を提供する。
【0011】
第7側面において、
アプリケーションサーバが第3情報を第2コアネットワーク機器に送信するステップであって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含むステップ
を含む、通信方式の決定方法を提供する。
【0012】
第8側面において、
第3情報を第2コアネットワーク機器に送信するための第3送信モジュールであって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含む第3送信モジュール
を備える、通信方式の決定装置を提供する。
【0013】
第9側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0014】
第10側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含む端末であって、前記通信インタフェースが第1情報を取得するために用いられ、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられており、前記プロセッサが、前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するために用いられる、端末を提供する。
【0015】
第11側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第3側面に記載の方法のステップが実現される、コアネットワーク機器を提供する。
【0016】
第12側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含むコアネットワーク機器であって、前記通信インタフェースが第1情報を端末に送信するために用いられ、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている、コアネットワーク機器を提供する。
【0017】
第13側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第5側面に記載の方法のステップが実現される、コアネットワーク機器を提供する。
【0018】
第14側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含むコアネットワーク機器であって、前記通信インタフェースが第2情報を第1コアネットワーク機器に送信するために用いられ、前記第2情報が中継通信方式の選択を補助するためのものである、コアネットワーク機器を提供する。
【0019】
第15側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第7側面に記載の方法のステップが実現される、アプリケーションサーバを提供する。
【0020】
第16側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含むアプリケーションサーバであって、前記通信インタフェースが第3情報を第2コアネットワーク機器に送信するために用いられ、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含む、アプリケーションサーバを提供する。
【0021】
第17側面において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現されるか、第3側面に記載の方法のステップが実現されるか、第5側面に記載の方法のステップが実現されるか、又は第7側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0022】
第18側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを含むチップであって、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して、第1側面に記載の方法のステップを実現するか、第3側面に記載の方法のステップを実現するか、第5側面に記載の方法のステップを実現するか、又は第7側面に記載の方法のステップを実現するために用いられる、チップを提供する。
【0023】
第19側面において、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、第1側面に記載の方法のステップを実現するか、第3側面に記載の方法のステップを実現するか、第5側面に記載の方法のステップを実現するか、又は第7側面に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム又はプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0024】
本出願の実施例において、端末は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプに対応する中継通信方式と、URSPに載せられている中継通信方式と、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つに応じて、端末通信に用いられる中継通信方式、即ち第1中継通信方式を決定することができ、端末が2つの中継通信方式をサポートした場合、端末通信に用いられる具体的な中継通信方式を迅速に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本出願の実施例が応用可能な無線通信システムのブロック図である。
【
図2】本出願の実施例で提供される通信方式の決定方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定方法のフローチャートである。
【
図6】本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定方法のフローチャートである。
【
図7】本出願の実施例で提供される通信方式の決定装置の構造図である。
【
図8】本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定装置の構造図である。
【
図9】本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定装置の構造図である。
【
図10】本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定装置の構造図である。
【
図11】本出願の実施例で提供される通信機器の構造図である。
【
図12】本出願の実施例で提供される端末の構造図である。
【
図13】本出願の実施例で提供される第1コアネットワーク機器の構造図である。
【
図14】本出願の実施例で提供される第2コアネットワーク機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が得た他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0027】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、且つ「第1」、「第2」で区別される対象は、通常、1つのカテゴリーに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0028】
指摘すべきことは、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本出願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上述したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムを説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNRの技術用語を使用するが、これらの技術が、第6世代(6th Generation,6G)通信システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能である。
【0029】
図1は、本出願の実施例に応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11と、第1コアネットワーク機器12と、第2コアネットワーク機器13とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、インスマートウォッチ、リストバンド、イヤホン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的な種類が限定されない点である。コアネットワーク機器12は、ポリシー制御機能(Policy Control Function,PCF)のものであってもよいが、これに限定されず、コアネットワーク機器13は、統合データリポジトリ(Unified Data Repository,UDR)であってもよいが、これに限定されない。
【0030】
以下において、図面を参照しながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例で提供される通信方式の決定方法を詳しく説明する。
【0031】
本出願の実施例で提供される通信方式の決定方法のフローチャートである
図2を参照されたい。該方法は、端末によって実行してもよく、
図2に示すように、以下のステップ201、ステップ202を含む。
【0032】
ステップ201で、端末が第1情報を取得し、前記第1情報は、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシー(UE Route Selection Policy,URSP)と、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている。
【0033】
本実施例において、上記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含んでもよく、つまり、上記第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係は、アプリケーション識別子と中継通信方式との間のマッピング関係、又はサービスのタイプと中継通信方式との間のマッピング関係を含んでもよい。選択的に、該マッピング関係は事前に設定されたものであってもよく、又は第1コアネットワーク機器が送信するものであってもよい。
【0034】
上記ユーザ機器ルート選択ポリシー(UE Route Selection Policy,URSP)に中継通信方式が載せられており、上記URSPは事前に設定されたものであってもよく、第1コアネットワーク機器が端末に送信するものであってもよい。
【0035】
上記アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式について、具体的には、端末はアプリケーションレイヤーが送信する中継通信方式を指示するための指示情報を受信して、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式を取得することができる。
【0036】
上記中継通信方式は、レイヤー2(Layer 2,L2)中継通信方式及びレイヤー3(Layer 3,L3)中継通信方式のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。又は、上記中継通信方式は、L2(L2 only)のみの使用とも呼ばれるL2中継通信方式のみの使用と、プリファレンスL2(L2 preferred)とも呼ばれるL2中継通信方式の優先使用と、L3(L3 only)のみの使用とも呼ばれるL3中継通信方式のみの使用と、プリファレンスL3(L3 preferred)とも呼ばれるL3中継通信方式の優先使用と、プリファレンスなし(No preferred)又は指示なし(No indication)とも呼ばれる前記端末で選択される中継通信方式の使用又は事前に設定された中継通信方式の使用とのうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0037】
ステップ202で、前記端末は前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定する。
【0038】
一実施形態において、上記第1情報が第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、URSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの1つのみを含む場合、第1中継通信方式はこの1つに対応する中継通信方式であってもよい。以下において、例と組み合わせて説明する。
【0039】
形態1では、第1情報が第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係を含む場合、該第1対象がマッピングする中継通信方式を第1中継通信方式としてもよい。
【0040】
例えば、UEはアプリケーション識別子がProSe application ID#1であるアプリケーションの関連データを伝送する必要がある場合において、ProSe application ID#1がマッピングする中継通信方式がL2 onlyであると、UEは、L2中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL2 onlyとなり、ProSe application ID#1がマッピングする中継通信方式がL2 preferredであると、UEはL2中継通信方式を優先的に選択し又はその選択に傾いて発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL2 preferredとなり、ProSe application ID#1がマッピングする中継通信方式がL3 onlyであると、UEはL3中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL3 onlyとなり、ProSe application ID#1がマッピングする中継通信方式がL3 preferredであると、UEはL3中継通信方式を優先的に選択し又はその選択に傾いて発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL3 preferredとなり、ProSe application ID#1がマッピングする中継通信方式がNo preferred又はNo indicationであると、UE自体は中継通信方式を選択し又はUEは事前に設定された中継通信方式を使用して発見及び/又は接続確立プロセスを実行し、つまり、第1中継通信方式はNo preferred又はNo indicationとなる。
【0041】
形態2では、第1情報がURSPを含む場合、該URSPに載せられている中継通信方式を第1中継通信方式としてもよい。
【0042】
例えば、上記URSPに載せられている中継通信方式がL2 onlyであると、UEはL2中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL2 onlyとなり、上記URSPに載せられている中継通信方式がL2 preferredであると、UEはL2中継通信方式を優先的に選択し又はその選択に傾いて発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL2 preferredとなり、上記URSPに載せられている中継通信方式がL3 onlyであると、UEはL3中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL3 onlyとなり、上記URSPに載せられている中継通信方式がL3 preferredであると、UEはL3中継通信方式を優先的に選択し又はその選択に傾いて発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL3 preferredとなり、上記URSPに載せられている中継通信方式がNo preferred又はNo indicationであると、UE自体は中継通信方式を選択し又はUEは事前に設定された中継通信方式を使用して発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はNo preferred又はNo indicationとなる。
【0043】
形態3では、第1情報が、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式を含む場合、該アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式を第1中継通信方式としてもよい。
【0044】
例えば、上記アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式がL2 onlyであると、UEはL2中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL2 onlyとなり、上記アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式がL2 preferredであると、UEはL2中継通信方式を優先的に選択し又はその選択に傾いて発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL2 preferredとなり、上記アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式がL3 onlyであると、UEはL3中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL3 onlyとなり、上記アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式がL3 preferredであると、UEはL3中継通信方式を優先的に選択し又はその選択に傾いて発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はL3 preferredとなり、上記アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式がNo preferred又はNo indicationであると、UE自体は中継通信方式を選択し又はUEは事前に設定された中継通信方式を使用して発見及び/又は接続確立プロセスを実行することができ、つまり、第1中継通信方式はNo preferred又はNo indicationとなる。
【0045】
形態4では、第1情報が端末に既存の中継通信方式を含む場合、該端末に既存の中継通信方式を第1中継通信方式としてもよい。
【0046】
例えば、現在UEがL2中継通信リンクを既に確立した場合、UEはL2中継通信リンクを選択してサービスを送信又は転送し、つまり、UEに既存の中継通信方式がL2中継通信方式であると、第1中継通信方式はL2中継通信方式となり、現在UEがL3中継通信リンクを既に確立した場合、UEはL3中継通信リンクを選択してサービスを送信又は転送し、つまり、UEに既存の中継通信方式がL3中継通信方式であると、第1中継通信方式はL3中継通信方式となる。
【0047】
別の実施形態において、上記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、URSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも2つを含む場合において、上記少なくとも2つに対応する中継通信方式が全て同じであると、上記第1中継通信方式は上記少なくとも2つに対応する中継通信方式であってもよく、上記少なくとも2つに対応する中継通信方式に少なくとも2種の中継通信方式が存在すると、第1中継通信方式は上記少なくとも2種の中継通信方式から端末が選択した中継通信方式、又は上記少なくとも2種の中継通信方式のうち優先度が最も高い中継通信方式であってもよく、少なくとも2種の中継通信方式の優先度は、プロトコルで事前に定義されるか、事前に設定されるか又はネットワーク側機器が指示するものであってもよい。
【0048】
本出願の実施例で提供される通信方式の決定方法では、端末は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプに対応する中継通信方式と、URSPに載せられている中継通信方式と、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つに応じて、端末通信に用いられる中継通信方式、即ち第1中継通信方式を決定することができ、端末が2つの中継通信方式をサポートした場合、端末通信に用いられる具体的な中継通信方式を迅速に決定することができる。
【0049】
選択的に、前記中継通信方式は、
L2中継通信方式のみの使用と、
L2中継通信方式の優先使用と、
L3中継通信方式のみの使用と、
L3中継通信方式の優先使用と、
前記端末で選択される中継通信方式の使用と、
事前に設定された中継通信方式の使用と、
のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0050】
本実施例において、上記のL2中継通信方式のみの使用の場合、端末はL2中継通信方式のみを選択して通信を行う。上記のL2中継通信方式の優先使用の場合、端末はL2中継通信方式を優先的に選択して通信を行うが、L2中継通信方式が使用不可能等の場合、端末はL3中継通信方式を選択して通信を行うことができる。上記のL3中継通信方式のみの使用の場合、端末はL3中継通信方式のみを選択して通信を行う。上記のL3中継通信方式の優先使用の場合、端末はL3中継通信方式を優先的に選択して通信を行うが、L3中継通信方式が使用不可能等の場合、端末はL2中継通信方式を選択して通信を行うことができる。上記の端末で選択される中継通信方式の使用とは、端末の通信に用いられる中継通信方式の選択は端末自体によって実現されることを意味してもよい。上記の事前に設定された中継通信方式の使用とは、端末の通信に用いられる中継通信方式が事前に設定されたものであることを意味してもよい。
【0051】
選択的に、前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む。
【0052】
本実施例において、URSPのアクセスタイププリファレンス(Access Type Preference)コンポーネントで中継通信方式を運んでもよく、例えば、アクセスタイププリファレンスコンポーネントで中継通信方式を指示するための情報を運んでもよく、又はURSPの非シームレスオフロード指示(Non-Seamless Offload Indication)コンポーネントで中継通信方式を運んでもよく、例えば、非シームレスオフロード指示コンポーネントで中継通信方式を指示するための情報を運んでもよい。
【0053】
選択的に、前記アプリケーションレイヤーが中継通信方式を指示する粒度は、
アプリケーション識別子と、
サービスのタイプと、
端末と、
リンクと、
L2識別子と、
のうちの1つを含む。
【0054】
一実施形態において、アプリケーションレイヤーは各アプリケーション識別子(Per application ID)の粒度に基づいて中継通信方式を指示することができ、つまり、アプリケーション識別子ごとに中継通信方式をそれぞれ指示する。理解できるように、アプリケーションレイヤーは異なるアプリケーション識別子に指示する中継通信方式が同じであってもよく、異なってもよい。
【0055】
別の実施形態において、アプリケーションレイヤーは各サービスのタイプ(Per Service Type)の粒度に基づいて中継通信方式を指示することができ、つまり、サービスのタイプごとに中継通信方式をそれぞれ指示する。理解できるように、アプリケーションレイヤーは異なるサービスのタイプに指示する中継通信方式が同じであってもよく、異なってもよい。
【0056】
別の実施形態において、アプリケーションレイヤーは各端末(Per UE)の粒度に基づいて中継通信方式を指示することができ、つまり、UEごとに中継通信方式をそれぞれ指示する。理解できるように、アプリケーションレイヤーは異なるUEに指示する中継通信方式が同じであってもよく、異なってもよい。
【0057】
別の実施形態において、アプリケーションレイヤーは各リンク(Per リンク)の粒度に基づいて中継通信方式を指示することができ、つまり、リンクごとに中継通信方式をそれぞれ指示する。理解できるように、アプリケーションレイヤーは異なるリンクに指示する中継通信方式が同じであってもよく、異なってもよい。
【0058】
別の実施形態において、アプリケーションレイヤーは各対のL2識別子(Per 1対のL2識別子)又は各L2識別子対(Per L2識別子対)の粒度に基づいて中継通信方式を指示することができ、つまり、各対のL2識別子又は各L2識別子対に中継通信方式をそれぞれ指示する。理解できるように、アプリケーションレイヤーは異なるL2識別子対に指示する中継通信方式が同じであってもよく、異なってもよい。
【0059】
選択的に、前記第1情報は、前記マッピング関係及び前記URSPのうちの少なくとも1つを含み、
端末が第1情報を取得する前記ステップは、
前記端末が第1コアネットワーク機器から前記第1情報を受信するステップ、
又は
前記端末が事前に設定された前記第1情報を取得するステップを含む。
【0060】
一実施形態において、上記マッピング関係及び前記URSPのうちの少なくとも1つは第1コアネットワーク機器が端末に送信するものであってもよく、上記第1コアネットワーク機器はPCFであってもよい。例えば、PCFが第2情報に基づいて上記マッピング関係及びURSPのうちの少なくとも1つを生成して端末に送信することができ、上記第2情報は中継通信方式の選択を補助するために用いることができる。
【0061】
別の実施形態において、上記マッピング関係及びURSPのうちの少なくとも1つを事前に設定することができ、このように、端末は事前に設定されたマッピング関係及びURSPのうちの少なくとも1つを直接取得することができる。
【0062】
選択的に、前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記第1コアネットワーク機器が送信する近接サービスポリシーに載せられている。
【0063】
本実施例において、第1情報が上記マッピング関係を含む場合、第1コアネットワーク機器は端末に近接サービスポリシー(ProSe Policy)を送信し、且つProSe Policyに上記マッピング関係を運ぶことができる。
【0064】
選択的に、前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記第1コアネットワーク機器が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている。
【0065】
本実施例において、第1情報が上記の中継通信方式を含むURSPを含む場合、第1コアネットワーク機器は端末にユーザ機器ポリシー(UE Policy)を送信し、且つUE Policyに上記の中継通信方式を含むURSPを運ぶことができる。
【0066】
本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定方法のフローチャートである
図3を参照されたい。該方法は、第1コアネットワーク機器によって実行可能であり、
図3に示すように、以下のステップ301を含む。
【0067】
ステップ301で、第1コアネットワーク機器は第1情報を端末に送信する。
【0068】
前記第1情報は、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている。
【0069】
本実施例において、上記第1コアネットワーク機器はPCFであってもよい。上記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含んでもよく、つまり、上記第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係は、アプリケーション識別子と中継通信方式との間のマッピング関係、又はサービスのタイプと中継通信方式との間のマッピング関係を含んでもよい。上記URSPに中継通信方式が載せられている。
【0070】
上記中継通信方式は、L2中継通信方式及びL3中継通信方式のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。又は、上記中継通信方式は、L2(L2 only)のみの使用とも呼ばれるL2中継通信方式のみの使用と、プリファレンスL2(L2 preferred)とも呼ばれるL2中継通信方式の優先使用と、L3(L3 only)のみの使用とも呼ばれるL3中継通信方式のみの使用と、プリファレンスL3(L3 preferred)とも呼ばれるL3中継通信方式の優先使用と、プリファレンスなし(No preferred)又は指示なし(No indication)とも呼ばれる前記端末で選択される中継通信方式の使用又は事前に設定された中継通信方式の使用とのうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0071】
本出願の実施例で提供される通信方式の決定方法では、第1コアネットワーク機器は端末に第1情報を送信し、このように、端末は第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定して通信を行うことができ、それにより、端末が2つの中継通信方式をサポートした場合、端末通信に用いられる具体的な中継通信方式を迅速に決定するように端末を補助することができる。
【0072】
選択的に、前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む。
【0073】
本実施例において、第1コアネットワーク機器はURSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントで中継通信方式を運んでもよく、例えば、アクセスタイププリファレンスコンポーネントで中継通信方式を指示するための情報を運んでもよく、又は第1コアネットワーク機器はURSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントで中継通信方式を運んでもよく、例えば、非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式を指示するための情報を運んでもよい。
【0074】
選択的に、前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記第1コアネットワーク機器が送信する近接サービスポリシーに載せられている。
【0075】
本実施例において、第1情報が上記マッピング関係を含む場合、第1コアネットワーク機器は端末にProSe Policyを送信し、且つProSe Policyに上記マッピング関係を運ぶことができる。
【0076】
選択的に、前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記第1コアネットワーク機器が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている。
【0077】
本実施例において、第1情報が上記の中継通信方式を含むURSPを含む場合、第1コアネットワーク機器は端末にUE Policyを送信し、且つUE Policyに上記の中継通信方式を含むURSPを運ぶことができる。
【0078】
選択的に、前記方法はさらに、
前記第1コアネットワーク機器が第2情報を取得するステップであって、前記第2情報が中継通信方式の選択を補助するためのものであるステップと、
前記第1コアネットワーク機器が前記第2情報に基づいて前記第1情報を生成するステップと、
を含んでもよい。
【0079】
本実施例において、第1コアネットワーク機器は第2情報に基づいて前記第1情報を生成することができ、上記第2情報は中継通信方式の選択を補助するために用いることができ、例えば、上記第2情報は中継通信方式選択情報であってもよい。
【0080】
選択的に、第1コアネットワーク機器が第2情報を取得する前記ステップは、
前記第1コアネットワーク機器が第2コアネットワーク機器から前記第2情報を受信するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が事前に設定された前記第2情報を取得するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が、通信キャリアで設定される前記第2情報を取得するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が事前に設定されたポリシーに基づいて前記第2情報を決定するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が通信キャリアのポリシーに基づいて前記第2情報を決定するステップと、のうちの1つを含んでもよい。
【0081】
本実施例において、上記第2情報は第2コアネットワーク機器が送信する中継通信方式の選択を補助するための情報であってもよく、上記第2コアネットワーク機器はUDRであってもよく、又は上記第2情報は事前に設定された中継通信方式の選択を補助するための情報であってもよく、又は上記第2情報は通信キャリアで設定される中継通信方式の選択を補助するための情報であってもよく、又は上記第2情報は事前に設定されたポリシー(Policy)に基づいて決定された中継通信方式の選択を補助する情報であってもよく、又は上記第2情報は通信キャリアのポリシー(Policy)に基づいて決定された中継通信方式の選択を補助する情報であってもよい。
【0082】
本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定方法のフローチャートである
図4を参照されたい。該方法は、第2コアネットワーク機器によって実行可能であり、
図4に示すように、以下のステップ401を含む。
【0083】
ステップ401で、第2コアネットワーク機器は第2情報を第1コアネットワーク機器に送信する。
【0084】
前記第2情報は中継通信方式の選択を補助するためのものである。
【0085】
本実施例において、上記第2コアネットワーク機器はUDRであってもよく、上記第1コアネットワーク機器はPCFであってもよい。上記第2情報は、事前に設定された中継通信方式の選択を補助するための情報であってもよく、第2コアネットワーク機器が第3情報に基づいて生成された中継通信方式の選択を補助するための情報であってもよく、上記第3情報は中継通信方式選択情報を含んでもよく、例えば、上記第3情報はアプリケーションサーバが送信するL2中継通信方式及び/又はL3中継通信方式の選択情報であり、上記第2情報は上記L2中継通信方式及び/又はL3中継通信方式の選択情報に対してプロトコルフォーマットの変換を行った情報であってもよい。
【0086】
本出願の実施例で提供される通信方式の決定方法では、第2コアネットワーク機器は第2情報を第1コアネットワーク機器に送信し、このように、第1コアネットワーク機器は第2情報に基づいて第1情報を生成して、端末に送信することができ、さらに端末は第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定して通信を行うことができ、それにより、端末が2つの中継通信方式をサポートした場合、端末通信に用いられる具体的な中継通信方式を迅速に決定するように端末を補助することができる。
【0087】
選択的に、前記方法はさらに、
前記第2コアネットワーク機器が第3情報を取得するステップであって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含むステップと、
前記第2コアネットワーク機器が前記第3情報に基づいて前記第2情報を生成するステップと、
を含んでもよい。
【0088】
本実施例において、上記第3情報は事前に設定された中継通信方式を選択するための情報であってもよく、アプリケーションサーバから受信した中継通信方式を選択するための情報であってもよい。
【0089】
第2コアネットワーク機器が前記第3情報に基づいて前記第2情報を生成する上記ことは、例えば、第3情報に対してプロトコルフォーマット変換等の処理を行って上記第2情報を得ることであってもよく、又は直接第3情報を第2情報とすることであってもよい。
【0090】
選択的に、第2コアネットワーク機器が第3情報を取得する前記ステップは、
前記第2コアネットワーク機器がアプリケーションサーバから前記第3情報を取得するステップを含む。
【0091】
本実施例において、第2コアネットワーク機器はアプリケーションサーバから上記第3情報を取得することができ、上記アプリケーションサーバは、アプリケーション機能(Application Function,AF)アプリケーションサーバ又は近接サービス(ProSe)アプリケーションサーバ等を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0092】
本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定方法のフローチャートである
図5を参照されたい。該方法は、アプリケーションサーバによって実行可能であり、
図5に示すように、以下のステップ501を含む。
【0093】
ステップ501で、アプリケーションサーバは第3情報を第2コアネットワーク機器に送信し、前記第3情報は中継通信方式選択情報を含む。
【0094】
本実施例において、上記アプリケーションサーバは、AFアプリケーションサーバ又はProSeアプリケーションサーバ等を含んでもよいが、それらに限定されない。上記第3情報は、L2中継通信方式及び/又はL3中継通信方式の選択情報を含んでもよく、第2コアネットワーク機器による第2情報の生成に用いることができる。
【0095】
本出願の実施例において、アプリケーションサーバは第3情報を第2コアネットワーク機器に送信し、このように、第2コアネットワーク機器は第3情報に基づいて第2情報を生成して、第1コアネットワーク機器に前記第2情報を送信することができ、第1コアネットワーク機器は前記第2情報に基づいて第1情報を生成して、端末に送信することができ、さらに端末は第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定して通信を行うことができ、それにより、端末が2つの中継通信方式をサポートした場合、端末通信に用いられる具体的な中継通信方式を迅速に決定するように端末を補助することができる。
【0096】
以下において、例と組み合わせて本出願の実施例を説明する。
【0097】
例1では、第1情報はマッピング関係及びURSPのうちの少なくとも1つを含む。
【0098】
図6を参照すると、本出願の実施例で提供される通信方式の決定方法は、次のステップS0、ステップS1、ステップS2、ステップS3及びステップS4を含んでもよい。
【0099】
ステップS0で、UEは登録プロセスを実行して近距離通信許可を取得する。
【0100】
ステップS1で、アプリケーションサーバは第3情報をUDRに送信する。
【0101】
このステップにおいて、上記アプリケーションサーバはAFアプリケーションサーバ又はProSeアプリケーションサーバであってもよい。上記第3情報は、L2中継通信方式及び/又はL3中継通信方式の選択情報を含んでもよく、第2コアネットワーク機器による第2情報の生成のためのものである。
【0102】
ステップS2で、UDRは第3情報を受信した後、第3情報を記憶し、第3情報に基づいて第2情報を生成し、第2情報をPCFに送信し、前記第2情報はPCFによる第1情報の生成のためのものである。
【0103】
ステップS3で、PCFは第2情報を受信した後、第1情報を生成し、第1情報をUEに送信する。
【0104】
上記第1情報は、
ProSe policyとしてUEに送信される、アプリケーション識別子又はサービスのタイプと中継通信方式との間のマッピング関係と、
前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネント又は非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が含まれ、UEポリシーとしてUEに送信されるURSPと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0105】
前記中継通信方式は、
L2中継通信方式のみが使用可能であるL2 onlyと、
L2中継通信方式の使用に傾いているL2 preferredと、
L3中継通信方式のみが使用可能であるL3 onlyと、
L3中継通信方式の使用に傾いているL3 preferredと、
端末の実現又は事前設定によってL3中継通信方式及び/又はL2中継通信方式を選択するNo preferred/indicationと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0106】
ステップS4で、UEは第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定する。
【0107】
このステップS4において、第1情報が上記マッピング関係を含む場合、UEは上記マッピング関係におけるアプリケーション識別子/サービスのタイプがマッピングする通信方式に基づいて最終的な中継通信方式、即ち、第1中継通信方式を選択する。
【0108】
例えば、ProSe application ID#1がマッピングする中継通信方式がL2 onlyであると、UEはL2中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行し、ProSe application ID#2がマッピングする中継第1通信方式がL3 onlyであると、UEはL3中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行し、ProSe application ID#3がマッピングする中継通信方式がL2 preferredであると、UEはL2中継通信方式の選択に傾いて発見及び/又は接続確立プロセスを実行し、ProSe application ID#4がマッピングする中継通信方式がL3 preferredであると、UEはL3中継通信方式の選択に傾いて発見及び/又は接続確立プロセスを実行し、ProSe application ID#5がマッピングする中継通信方式がNo preferred/indicationであると、UEは中継通信方式を実現し又は事前に設定された情報に基づいて中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行する。
【0109】
このステップS4において、第1情報がURSPを含む場合、UEはURSPにおけるアクセスタイププリファレンスコンポーネント又は非シームレスオフロード指示コンポーネントに含まれる通信方式に基づいて、最終的な中継通信方式、即ち、第1中継通信方式を決定する。
【0110】
例えば、上記URSPにおけるアクセスタイププリファレンスコンポーネント又は非シームレスオフロード指示コンポーネントに含まれる中継通信方式がL2 onlyであると、UEはL2中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行し、上記URSPにおけるアクセスタイププリファレンスコンポーネント又は非シームレスオフロード指示コンポーネントに含まれる中継通信方式がL3 onlyであると、UEはL3中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行する。
【0111】
例2では、第1情報はアプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式を含む。
【0112】
上記のアプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式は、アプリケーションレイヤーが端末に指示して使用する中継通信方式と理解してもよく、前記アプリケーションレイヤーが中継通信方式を指示する粒度は、
アプリケーション識別子/サービスのタイプに基づくもの、つまり、中継通信方式がperサービスレベルであるものと、
ユーザに基づくもの、つまり、中継通信方式がperユーザレベルであるものと、
リンクに基づくもの、つまり、中継通信方式がperリンクレベルであるものと、
レイヤー2の識別子に基づくもの、つまり、中継通信方式がper 1対のレイヤー2の識別子であるものと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0113】
説明すべきことは、本例の中継通信方式の関連内容は例1の関連説明を参照してもよい点であり、繰り返して説明しないように、ここで詳細を省略する。
【0114】
本例において、UEはアプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式に基づいて第1中継通信方式を決定する。
【0115】
例えば、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式がL2 onlyであると、UEはL2中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行し、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式がL3 onlyであると、UEはL3中継通信方式を選択して発見及び/又は接続確立プロセスを実行する。
【0116】
例3では、第1情報は端末に既存の中継通信方式を含む。
【0117】
本例において、第1情報は端末に既存の中継通信方式を含み、UEは端末に既存の中継通信方式に基づいて第1中継通信方式を決定する。
【0118】
例えば、現在UEがL2中継通信リンクを既に確立した場合、UEは前記L2中継通信リンクを選択してサービスを送信又は転送し、現在UEがL3中継通信リンクを既に確立した場合、UEはL3中継通信リンクを選択してサービスを送信又は転送する。
【0119】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供される通信方式の決定方法の実行主体が通信方式の決定装置、又は、該通信方式の決定装置内の、通信方式の決定方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、通信方式の決定装置によって通信方式の決定方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供される通信方式の決定装置を説明する。
【0120】
本出願の実施例で提供される通信方式の決定装置の構造図である
図7を参照されたい。
図7に示すように、通信方式の決定装置700は、
第1情報を取得するための第1取得モジュール701であって、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている第1取得モジュール701と、
前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するための第1決定モジュール702と、を備える。
【0121】
選択的に、前記中継通信方式は、
レイヤー2(L2)中継通信方式のみの使用と、
L2中継通信方式の優先使用と、
レイヤー3(L3)中継通信方式のみの使用と、
L3中継通信方式の優先使用と、
前記端末で選択される中継通信方式の使用と、
事前に設定された中継通信方式の使用と、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0122】
選択的に、前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む。
【0123】
選択的に、前記アプリケーションレイヤーが中継通信方式を指示する粒度は、
アプリケーション識別子と、
サービスのタイプと、
端末と、
リンクと、
L2識別子と、
のうちの1つを含む。
【0124】
選択的に、前記第1情報は前記マッピング関係及び前記URSPのうちの少なくとも1つを含み、
前記第1取得モジュールは、具体的に、
第1コアネットワーク機器から前記第1情報を受信すること、
又は
事前に設定された前記第1情報を取得することに用いられる。
【0125】
選択的に、前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記第1コアネットワーク機器が送信する近接サービスポリシーに載せられている。
【0126】
選択的に、前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記第1コアネットワーク機器が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている。
【0127】
本出願の実施例における通信方式の確定装置は、装置で、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよいし、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置又は電子機器は、携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例として、携帯型端末は、以上で挙げられた端末11の種類を含んでもよいが、それらに限定されることがなく、非携帯型端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願に係る実施例で具体的に限定されない。
【0128】
本出願の実施例で提供されるチャネル監視装置は、
図2の方法実施例で実現される各プロセスを実現し、且つ同様な技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここで説明を省略する。
【0129】
本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定装置の構造図である
図8を参照されたい。
図8に示すように、通信方式の決定装置800は、
第1情報を端末に送信するための第1送信モジュール801を備え、
前記第1情報は、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている。
【0130】
選択的に、前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む。
【0131】
選択的に、前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記通信方式の決定装置800が送信する近接サービスポリシーに載せられている。
【0132】
選択的に、前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記通信方式の決定装置800が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている。
【0133】
選択的に、前記装置は、
第2情報を取得するための第2取得モジュールであって、前記第2情報が中継通信方式の選択を補助するためのものである第2取得モジュールと、
前記第2情報に基づいて前記第1情報を生成するための第1生成モジュールと、
をさらに備える。
【0134】
選択的に、前記第2取得モジュールは、具体的に、
第2コアネットワーク機器から前記第2情報を受信することと、
事前に設定された前記第2情報を取得することと、
通信キャリアで設定される前記第2情報を取得することと、
事前に設定されたポリシーに基づいて前記第2情報を決定することと、
通信キャリアのポリシーに基づいて前記第2情報を決定することと、
のうちの1つに用いられる。
【0135】
本出願の実施例におけるチャネル監視装置は、装置で、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよいし、第1コアネットワーク機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。例として、第1コアネットワーク機器は、上記PCFを含んでもよいが、それに限定されない。
【0136】
本出願の実施例で提供される通信方式の決定装置は、
図3の方法実施例で実現される各プロセスを実現し、且つ同様な技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここで説明を省略する。
【0137】
本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定装置の構造図である
図9を参照されたい。
図9に示すように、通信方式の決定装置900は、
第2情報を第1コアネットワーク機器に送信するための第2送信モジュール901を備え、
前記第2情報は中継通信方式の選択を補助するためのものである。
【0138】
選択的に、前記装置は、
第3情報を取得するための第3取得モジュールであって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含む第3取得モジュールと、
前記第3情報に基づいて前記第2情報を生成するための第2生成モジュールと、
をさらに備える。
【0139】
選択的に、前記第3取得モジュールは、具体的に、
アプリケーションサーバから前記第3情報を取得するために用いられる。
【0140】
本出願の実施例におけるチャネル監視装置は、装置で、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよいし、第2コアネットワーク機器における部材、集積回路、又はチップであってもよい。例として、第2コアネットワーク機器は、上記UDRを含んでもよいが、それに限定されない。
【0141】
本出願の実施例で提供される通信方式の決定装置は、
図4の方法実施例で実現される各プロセスを実現し、且つ同様な技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここで説明を省略する。
【0142】
本出願の実施例で提供される別の通信方式の決定装置の構造図である
図10を参照されたい。
図10に示すように、通信方式の決定装置1000は、
第3情報を第2コアネットワーク機器に送信するための第3送信モジュール1001であって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含む第3送信モジュール1001を備える。
【0143】
本出願の実施例におけるチャネル監視装置は、装置で、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよいし、アプリケーションサーバにおける部材、集積回路、又はチップであってもよい。
【0144】
本出願の実施例で提供される通信方式の決定装置は、
図5の方法実施例で実現される各プロセスを実現し、且つ同様な技術的効果を達成することができる。繰り返して説明しないように、ここで説明を省略する。
【0145】
選択的に、
図11に示すように、本出願の実施例は、通信機器1100をさらに提供する。該通信機器1100は、プロセッサ1101と、メモリ1102と、メモリ1102に記憶され且つ前記プロセッサ1101において実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含む。例えば、該通信機器1100が端末である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ1101によって実行されると、上記の端末側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術的効果を達成できる。該通信機器1100が第1コアネットワーク機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ1101によって実行されると、上記の第1コアネットワーク機器側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術的効果を達成できる。該通信機器1100が第2コアネットワーク機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ1101によって実行されると、上記の第2コアネットワーク機器側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術的効果を達成できる。該通信機器1100がアプリケーションサーバである場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ1101によって実行されると、上記のアプリケーションサーバ側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術的効果を達成できる。繰り返して説明しないように、ここで説明を省略する。
【0146】
本出願の実施例は端末をさらに提供する。該端末は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが第1情報を取得するために用いられ、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられており、前記プロセッサが、前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するために用いられる。該端末の実施例は、上記の端末側の方法実施例に対応するものであり、上記方法実施例の各実施プロセス及び実現方式は、いずれも該端末の実施例に適用可能であり、且つ同様な技術的効果を達成できる。具体的には、
図12は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0147】
該端末1200は、高周波ユニット1201、ネットワークモジュール1202、オーディオ出力ユニット1203、入力ユニット1204、センサ1205、表示ユニット1206、ユーザ入力ユニット1207、インタフェースユニット1208、メモリ1209、及びプロセッサ1210等のうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限定されない。
【0148】
当業者であれば、端末1200は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1210に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。
図12に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は、図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここで説明を省略する。
【0149】
本出願の実施例において、入力ユニット1204は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)12041と、マイクロホン12042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット1206は表示パネル12061を含んでもよく、表示パネル12061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット1207はタッチパネル12071及び他の入力デバイス12072を含む。タッチパネル12071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル12071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス12072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されなく、ここで説明を省略する。
【0150】
本出願の実施例において、高周波ユニット1201はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1210で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット121はアンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0151】
メモリ1209は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1209は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム又はコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ1209は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリをさらに含んでもよい。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0152】
プロセッサ1210は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ1210に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理する応用プロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1210に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0153】
高周波ユニット1201は、第1情報を取得するために用いられ、前記第1情報は、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられており、プロセッサ1210は、前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するために用いられる。
【0154】
本出願の実施例において、端末は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプに対応する中継通信方式と、URSPに載せられている中継通信方式と、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つに応じて、端末通信に用いられる中継通信方式、即ち第1中継通信方式を決定することができ、端末が2つの中継通信方式をサポートした場合、端末通信に用いられる具体的な中継通信方式を迅速に決定することができる。
【0155】
選択的に、前記中継通信方式は、
レイヤー2(L2)中継通信方式のみの使用と、
L2中継通信方式の優先使用と、
レイヤー3(L3)中継通信方式のみの使用と、
L3中継通信方式の優先使用と、
前記端末で選択される中継通信方式の使用と、
事前に設定された中継通信方式の使用と、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0156】
選択的に、前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む。
【0157】
選択的に、前記アプリケーションレイヤーが中継通信方式を指示する粒度は、
アプリケーション識別子と、
サービスのタイプと、
端末と、
リンクと、
L2識別子と、
のうちの1つを含む。
【0158】
選択的に、前記第1情報は前記マッピング関係及び前記URSPのうちの少なくとも1つを含み、
前記高周波ユニット1201はさらに、第1コアネットワーク機器から前記第1情報を受信するために用いられ、
又は
前記プロセッサ1210はさらに、事前に設定された前記第1情報を取得するために用いられる。
【0159】
選択的に、前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記第1コアネットワーク機器が送信する近接サービスポリシーに載せられている。
【0160】
選択的に、前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記第1コアネットワーク機器が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている。
【0161】
本出願の実施例は第1コアネットワーク機器をさらに提供する。該第1コアネットワーク機器は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが第1情報を端末に送信するために用いられ、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている。該第1コアネットワーク機器の実施例は、上記第1コアネットワーク機器の方法実施例に対応するものであり、上記方法実施例の各実施プロセス及び実現方式は、いずれも該第1コアネットワーク機器の実施例に適用可能であり、且つ同様な技術的効果を達成できる。
【0162】
具体的には、本出願の実施例は第1コアネットワーク機器をさらに提供する。
図13に示すように、該第1コアネットワーク機器1300は、アンテナ131、高周波装置132、ベースバンド装置133を含む。アンテナ131が高周波装置132に接続される。アップリンク方向において、高周波装置132はアンテナ131を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置133に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置133は送信される情報を処理し、且つ高周波装置132に送信し、高周波装置132は受信した情報を処理してからアンテナ131を経由して送信する。
【0163】
上記周波帯処理装置はベースバンド装置133にあってもよく、上記実施例で第1コアネットワーク機器が実行する方法はベースバンド装置133で実現でき、該ベースバンド装置133は、プロセッサ134とメモリ135を含む。
【0164】
ベースバンド装置133は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、
図13に示すように、その中の1つのチップは、例えば、メモリ135に接続されてメモリ135中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示された第1コアネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ134である。
【0165】
該ベースバンド装置133は、高周波装置132と情報をインタラクションするためのネットワークインタフェース136をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface;CPRIと略称する)である。
【0166】
具体的には、本出願の実施例に係る第1コアネットワーク機器は、メモリ135に記憶され且つプロセッサ134で実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに含み、プロセッサ134はメモリ135中のコマンドもしくはプログラムを呼び出して
図8に示す各モジュールが実行する方法を実行し、且つ同様な技術的効果を達成できる。繰り返して説明しないように、ここで説明を省略する。
【0167】
本出願の実施例は第2コアネットワーク機器をさらに提供する。該第2コアネットワーク機器は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが第2情報を第1コアネットワーク機器に送信するために用いられ、前記第2情報が中継通信方式の選択を補助するためのものである。該第2コアネットワーク機器の実施例は、上記第2コアネットワーク機器の方法実施例に対応するものであり、上記方法実施例の各実施プロセス及び実現方式は、いずれも該第2コアネットワーク機器の実施例に適用可能であり、且つ同様な技術的効果を達成できる。
【0168】
具体的には、本出願の実施例は第2コアネットワーク機器をさらに提供する。
図14に示すように、該第2コアネットワーク機器1400は、アンテナ141、高周波装置142、ベースバンド装置143を含む。アンテナ141が高周波装置142に接続される。アップリンク方向において、高周波装置142はアンテナ141を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置143に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置143は送信される情報を処理し、且つ高周波装置142に送信し、高周波装置142は受信した情報を処理してからアンテナ141を経由して送信する。
【0169】
上記周波帯処理装置はベースバンド装置143にあってもよく、上記実施例で第2コアネットワーク機器が実行する方法はベースバンド装置143で実現でき、該ベースバンド装置143は、プロセッサ144とメモリ145を含む。
【0170】
ベースバンド装置143は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、
図14に示すように、その中の1つのチップは、例えば、メモリ145に接続されてメモリ145中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示された第2コアネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ144である。
【0171】
該ベースバンド装置143は、高周波装置142と情報をインタラクションするためのネットワークインタフェース146をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface;CPRIと略称する)である。
【0172】
具体的には、本出願の実施例に係る第2コアネットワーク機器は、メモリ145に記憶され且つプロセッサ144で実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに含み、プロセッサ144は、メモリ145中のコマンドもしくはプログラムを呼び出して
図9に示す各モジュールが実行する方法を実行し、且つ同様な技術的効果を達成できる。繰り返して説明しないように、ここで説明を省略する。
【0173】
本出願の実施例はアプリケーションサーバをさらに提供する。該アプリケーションサーバは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースが第3情報を第2コアネットワーク機器に送信するために用いられ、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含むものである。該アプリケーションサーバの実施例は、上記アプリケーションサーバの方法の実施例に対応するものであり、上記方法実施例の各実施プロセス及び実現方式は、いずれも該アプリケーションサーバの実施例に適用可能であり、且つ同様な技術的効果を達成できる。
【0174】
本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上記の端末側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスが実現されるか、上記の第1コアネットワーク機器側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスが実現されるか、上記第2コアネットワーク機器側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスが実現されるか、又は上記アプリケーションサーバ側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術的効果を達成できる。繰り返して説明しないように、ここで説明を省略する。
【0175】
前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末中のプロセッサであり、又は上記実施例に記載のネットワーク側機器中のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0176】
本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサが、プログラムもしくはコマンドを実行して、上記の端末側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスを実現するか、上記の第1コアネットワーク機器側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスを実現するか、上記第2コアネットワーク機器側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスを実現するか、又は上記アプリケーションサーバ側の通信方式の決定方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同様な技術的効果を達成できる。繰り返して説明しないように、ここで説明を省略する。
【0177】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0178】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0179】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はコンピュータソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク側機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0180】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が第1情報を取得するステップであって、前記第1情報が、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、アプリケーションレイヤーで指示される中継通信方式と、前記端末に既存の中継通信方式と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象が、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられているステップと、
前記端末が前記第1情報に基づいて第1中継通信方式を決定するステップと、
を含む、通信方式の決定方法。
【請求項2】
前記中継通信方式は、
レイヤー2(L2)中継通信方式のみの使用と、
L2中継通信方式の優先使用と、
レイヤー3(L3)中継通信方式のみの使用と、
L3中継通信方式の優先使用と、
前記端末で選択される中継通信方式の使用と、
事前に設定された中継通信方式の使用と、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アプリケーションレイヤーが中継通信方式を指示する粒度は、
アプリケーション識別子と、
サービスのタイプと、
端末と、
リンクと、
L2識別子と、
のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1情報は前記マッピング関係及び前記URSPのうちの少なくとも1つを含み、
端末が第1情報を取得する前記ステップは、
前記端末が第1コアネットワーク機器から前記第1情報を受信するステップ、
又は
前記端末が事前に設定された前記第1情報を取得するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記第1コアネットワーク機器が送信する近接サービスポリシーに載せられており、
又は、
前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記第1コアネットワーク機器が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
第1コアネットワーク機器が第1情報を端末に送信するステップを含み、
前記第1情報は、第1対象と中継通信方式との間のマッピング関係と、ユーザ機器ルート選択ポリシーURSPと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1対象は、アプリケーション識別子又はサービスのタイプを含み、前記URSPに中継通信方式が載せられている、通信方式の決定方法。
【請求項8】
前記URSPに中継通信方式が載せられていることは、前記URSPのアクセスタイププリファレンスコンポーネントに中継通信方式が載せられていること、又は前記URSPの非シームレスオフロード指示コンポーネントに中継通信方式が載せられていることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1情報は前記マッピング関係を含み、前記マッピング関係は前記第1コアネットワーク機器が送信する近接サービスポリシーに載せられており、
又は、
前記第1情報は前記URSPを含み、前記URSPは前記第1コアネットワーク機器が送信するユーザ機器ポリシーに載せられている、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1コアネットワーク機器が第2情報を取得するステップであって、前記第2情報が中継通信方式の選択を補助するためのものであるステップと、
前記第1コアネットワーク機器が前記第2情報に基づいて前記第1情報を生成するステップと、
をさらに含み、
第1コアネットワーク機器が第2情報を取得する前記ステップは、
前記第1コアネットワーク機器が第2コアネットワーク機器から前記第2情報を受信するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が事前に設定された前記第2情報を取得するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が、通信キャリアで設定される前記第2情報を取得するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が事前に設定されたポリシーに基づいて前記第2情報を決定するステップと、
前記第1コアネットワーク機器が通信キャリアのポリシーに基づいて前記第2情報を決定するステップと、
のうちの1つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
第2コアネットワーク機器が第2情報を第1コアネットワーク機器に送信するステップを含み、
前記第2情報は中継通信方式の選択を補助するためのものである、通信方式の決定方法。
【請求項12】
前記第2コアネットワーク機器が第3情報を取得するステップであって、前記第3情報が中継通信方式選択情報を含むステップと、
前記第2コアネットワーク機器が前記第3情報に基づいて前記第2情報を生成するステップと、
をさらに含み、
第2コアネットワーク機器が第3情報を取得する前記ステップは、
前記第2コアネットワーク機器がアプリケーションサーバから前記第3情報を取得するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から6のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップが実現される、端末。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項7から10のいずれか1項に記載の通信方式の決定方法のステップが実現される、コアネットワーク機器。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項11又は12に記載の通信方式の決定方法のステップが実現される、コアネットワーク機器。
【国際調査報告】