(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-11
(54)【発明の名称】バックライトモジュール及び表示装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20240304BHJP
【FI】
F21S2/00 480
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558289
(86)(22)【出願日】2022-11-29
(85)【翻訳文提出日】2023-09-21
(86)【国際出願番号】 CN2022134964
(87)【国際公開番号】W WO2023124703
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111635002.4
(32)【優先日】2021-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522276596
【氏名又は名称】綿陽恵科光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIANYANG HKC OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Huike Road, Wujia Town, Fucheng District, Mianyang, Sichuan, China
(71)【出願人】
【識別番号】521141718
【氏名又は名称】恵科股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HKC Corporation Limited
【住所又は居所原語表記】1F-3F, 5F-7F of Factory Building 1, 7F of Factory Building 6, Huike Industrial Park, No.1 Industrial 2nd Road, Shilong Community, Shiyan Street, Baoan District, Shenzhen, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】曽 智
(72)【発明者】
【氏名】辛 武根
(72)【発明者】
【氏名】袁 海江
【テーマコード(参考)】
3K244
【Fターム(参考)】
3K244AA09
3K244BA50
3K244CA02
3K244DA01
3K244GA02
(57)【要約】
本発明は、バックライトモジュール20及び表示装置10を開示し、バックライトモジュール20はスプライシングライトパネル200を含み、スプライシングライトパネル200は複数のライトパネルを含み、複数のライトパネル210はプライシングして前記スプライシングライトパネルを形成し、隣接する2つの前記ライトパネル210の間にスロット250を有し、バックライトモジュール20は補光構造220を更に含み、補光構造220は固定端及び自由端を有し、固定端は隣接する2つの前記ライトパネル210のうちの1つのライトパネル210に固定接続され、補光構造210は前記スロット250を被覆し、且つ自由端は隣接する2つの前記ライトパネル210のうちのもう1つのライトパネル210に位置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプライシングライトパネルを含み、前記スプライシングライトパネルは複数のライトパネルを含み、複数の前記ライトパネルをスプライシングして前記スプライシングライトパネルを形成し、隣接する2つの前記ライトパネルの間にスロットを有し、前記バックライトモジュールは補光構造を更に含み、前記補光構造は固定端及び自由端を有し、前記固定端は隣接する2つの前記ライトパネルのうちの1つのライトパネルに固定接続され、前記補光構造は前記スロットを被覆し、且つ前記自由端は隣接する2つの前記ライトパネルのうちのもう1つのライトパネルに位置する、
ことを特徴とするバックライトモジュール。
【請求項2】
前記固定端は、前記スロットの二辺の1つの前記ライトパネルに固定接続され、前記自由端はもう1つの前記ライトパネルの出光面に架設される、
ことを特徴とする請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項3】
前記補光構造に複数の貫通孔が設置され、前記貫通孔は第1の貫通孔と第2の貫通孔に分けられ、前記ライトパネルに第1の突起部が設置され、前記第1の貫通孔と隣接する2つの前記ライトパネルのうちの1つのライトパネル上の第1の突起部が固定接続され、
前記第2の貫通孔は、隣接する2つの前記ライトパネルのうちのもう1つのライトパネル上の第1の突起部と嵌合して接続され、第2の貫通孔と第1の突起部との間に隙間が設置される、
ことを特徴とする請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項4】
前記第1の突起部は前記貫通孔を貫通し、且つ前記第1の突起部は前記補光構造から突出する、
ことを特徴とする請求項3に記載のバックライトモジュール。
【請求項5】
前記バックライトモジュールは、光学フィルムシートを更に含み、前記光学フィルムシートは前記スプライシングライトパネルの出光面の一方側に設置され、複数の前記第1の突起部は前記光学フィルムシートを支持する、
ことを特徴とする請求項4に記載のバックライトモジュール。
【請求項6】
各前記ライトパネル上の第1の突起部はいずれも複数個設けられ、且つ均一に配列され、複数の前記第1の突起部は複数の前記貫通孔と一対一に対応して設置される、
ことを特徴とする請求項3に記載のバックライトモジュール。
【請求項7】
前記補光構造の高さは前記第1の突起部の高さと同じである、
ことを特徴とする請求項3に記載のバックライトモジュール。
【請求項8】
前記補光構造は厚さが同じである第1の補光構造及び第2の補光構造を含み、前記第1の補光構造は同じ水平線上に、順次接続された複数本の前記スロットを被覆し、
前記第2の補光構造は、同一の直線上に順次接続された複数本の前記スロットを被覆し、
前記第1の補光構造と前記第2の補光構造は互いに重なり合って設置され、且つ前記第1の補光構造と前記第2の補光構造の重なり部分の厚さの和は、前記第1の補光構造又は第2の補光構造の厚さに等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項9】
前記第1の補光構造と前記第2の補光構造との間はスナップフィットする、
ことを特徴とする請求項8に記載のバックライトモジュール。
【請求項10】
前記バックライトモジュールは、拡散シートを更に含み、前記拡散シートは少なくとも1つの前記ライトパネルを被覆し、且つ前記拡散シートは前記スロットに近い少なくとも1列の発光ダイオードのみを被覆し、前記拡散シートの固定端が被覆する発光ダイオードの数は前記拡散シートの自由端が被覆する発光ダイオードの数より小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項11】
前記拡散シートは、前記発光ダイオードの位置に対応して拡散キャビティが設置され、前記拡散キャビティの直径は前記発光ダイオードの直径より大きい、
ことを特徴とする請求項10に記載のバックライトモジュール。
【請求項12】
前記拡散キャビティのキャビティ壁の前記スロットから離れる一方側に反射構造が設置される、
ことを特徴とする請求項11に記載のバックライトモジュール。
【請求項13】
前記バックライトモジュールは、反射シートを更に含み、前記反射シートの反射面は、前記拡散シートの前記スロットに近い一方側に貼り付けられ、且つ前記反射シートは前記スロットを被覆する、
ことを特徴とする請求項10に記載のバックライトモジュール。
【請求項14】
前記拡散シートは、前記スロットの両側の前記ライトパネルを同時に被覆し、且つライトパネルの前記スロットに近い1列の発光ダイオードのみを被覆する、
ことを特徴とする請求項10に記載のバックライトモジュール。
【請求項15】
前記補光構造は、反射シートである、
ことを特徴とする請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項16】
スプライシングライトパネルを含み、前記スプライシングライトパネルは複数のライトパネルでスプライシングして構成され、隣接する前記ライトパネルの間にスロットを有し、前記バックライトモジュールは補光構造を更に含み、前記補光構造は前記スロットを被覆し、
前記補光構造に複数の貫通孔が設置され、複数の前記貫通孔は第3の貫通孔と第4の貫通孔に分けられ、隣接する2つの前記ライトパネルにいずれも第2の突起部が設置され、
前記第3の貫通孔は、隣接する2つの前記ライトパネルのうちの1つのライトパネル上の第2の突起部に固定接続され、
前記第4の貫通孔は、隣接する2つの前記ライトパネルのうちのもう1つのライトパネル上の第2の突起部に固定接続され、且つ前記第2の突起部の材質はプラスチック材質である、
ことを特徴とするバックライトモジュール。
【請求項17】
前記第2の突起部の形状は円柱形であり、前記第3の貫通孔及び前記第4の貫通孔は円形貫通孔であり、前記第2の突起部の外径は前記第3の貫通孔及び前記第4の貫通孔の内径に等しい、
ことを特徴とする請求項16に記載のバックライトモジュール。
【請求項18】
表示パネル及びバックライトモジュールを含み、前記バックライトモジュールは表示パネルに対応して設置され、前記バックライトモジュールは前記表示パネルにバックライトを提供し、
そのうち、前記バックライトモジュールはスプライシングライトパネルを更に含み、前記スプライシングライトパネルは複数のライトパネルを含み、複数の前記ライトパネルスプライシングはスプライシングして前記スプライシングライトパネルを形成し、隣接する前記ライトパネルの間にスロットを有し、前記バックライトモジュールは補光構造を更に含み、前記補光構造は前記スロットを被覆する、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項19】
前記補光構造は固定端及び自由端を有し、前記固定端は隣接する2つの前記ライトパネルのうちの1つのライトパネルに固定接続され、且つ前記自由端は隣接する2つの前記ライトパネルのうちのもう1つのライトパネルに位置する、
ことを特徴とする請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記補光構造に複数の貫通孔が設置され、複数の前記貫通孔は第3の貫通孔と第4の貫通孔に分けられ、隣接する2つの前記ライトパネルにいずれも第2の突起部が設置され、
前記第3の貫通孔は、隣接する2つの前記ライトパネルのうちの1つのライトパネル上の第2の突起部に固定接続され、
前記第4の貫通孔は、隣接する2つの前記ライトパネルのうちのもう1つのライトパネル上の第2の突起部に固定接続され、且つ前記第2の突起部の材質はプラスチック材質であり、
そのうち、前記第2の突起部は、前記ライトパネル変形によって生じた応力を弾性に変換することにより、前記第2の突起部に貯蔵され、前記補光構造に伝達されない、
ことを特徴とする請求項18に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本発明は、2021年12月29日に中国特許庁、出願番号CN202111635002.4、出願名称「バックライトモジュール及び表示装置」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用により本発明に組み込まれる。
【0002】
本発明は、表示技術分野に関し、特にバックライトモジュール及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書での説明は、本発明に関連する背景情報のみを提供し、必然的に従来技術を構成するものではない。一般的に、大型のスプライシングスクリーンは、屋外環境に用いられることが多いが、ライトパネルが環境の影響を受けて変形することを回避するために、いずれも隣接するライトパネルの間に安全隙間を予め設定し、表示装置が動作する時に、安全隙間の位置に対応してシェーディング、暗線などの問題が発生する。
【0004】
一般的に、スロットの両辺のライトパネルに反射シートを設置し、反射シートでスロットを遮断し、その後に反射シートとライトパネルで接続することで、上記の暗影、暗線などの問題をある程度で緩和することができるが、ライトパネルは変形によって生じた応力が反射シートに移行し、反射シートを破損させ、又はライトパネルに対して緩みが発生する状況が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、バックライトモジュール及び表示装置を提供することであり、前記バックライトモジュール中のスプライシングライトパネルは変形して応力が発生する時に応力を前記スロットの補光構造に印加せず、補光構造の破損を回避するとともに、前記補光構造がスプライシングライトパネルに対して緩みを発生することを回避する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、スプライシングライトパネルを含み、前記スプライシングライトパネルは複数のライトパネルを含み、複数の前記ライトパネルをスプライシングして前記スプライシングライトパネルを形成し、隣接する2つの前記ライトパネルの間にスロットを有し、前記バックライトモジュールは補光構造を更に含み、前記補光構造は固定端及び自由端を有し、前記固定端は隣接する2つの前記ライトパネルのうちの1つのライトパネルに固定接続され、前記補光構造は前記スロットを被覆し、且つ前記自由端は隣接する2つの前記ライトパネルのうちのもう1つのライトパネルに位置する、バックライトモジュールを開示する。
【0007】
本発明は、スプライシングライトパネルを含み、前記スプライシングライトパネルは複数のライトパネルを含み、複数の前記ライトパネルをスプライシングして前記スプライシングライトパネルを形成し、隣接する前記ライトパネルの間にスロットを有し、前記バックライトモジュールは補光構造を更に含み、前記補光構造は前記スロットを被覆し、前記補光構造に複数の貫通孔が設置され、複数の前記貫通孔は第3の貫通孔と第4の貫通孔に分けられ、隣接する2つの前記ライトパネルにいずれも第2の突起部が設置され、前記第3の貫通孔は隣接する2つの前記ライトパネルのうちの1つのライトパネル上の第2の突起部に固定接続され、前記第4の貫通孔は隣接する2つの前記ライトパネルのうちのもう1つのライトパネル上の第2の突起部に固定接続され、且つ前記第2の突起部の材質はプラスチック材質である、バックライトモジュールを更に開示する。
【0008】
本発明は、表示パネル及びバックライトモジュールを含み、前記バックライトモジュールは表示パネルに対応して設置され、前記バックライトモジュールは前記表示パネルにバックライトを提供し、そのうち、前記バックライトモジュールはスプライシングライトパネルを更に含み、前記スプライシングライトパネルは複数のライトパネルを含み、複数のライトパネルスプライシングは前記スプライシングライトパネルを形成し、隣接する前記ライトパネルの間にスロットを有し、前記バックライトモジュールは補光構造を更に含み、前記補光構造は前記スロットを被覆する、表示装置を更に開示する。
【0009】
スロットの両辺のライトパネルに反射シートを設置し、反射シートでスロットを遮断し、その後に反射シートとライトパネルで接続する解決手段に対して、本発明は前記スロットに対応する位置に補光構造を設置することにより示されたスプライシングライトパネルのスロットに補光を行い、且つ前記補光構造は前記スロットの両辺の1つの前記ライトパネルのみに固定接続され、もう1つのライトパネルとの間に接続されず、前記ライトパネルが変形する場合、前記補光構造ともう1つのライトパネルとの間に相対移動が発生することができ、ライトパネル歪みの応力が前記補光構造に印加されることを回避し、前記補光構造の破損をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本明細書に含まれる図面は、本発明の実施例に対する更なる理解を提供するために用いられ、それは明細書の一部を構成し、本出願の実施形態を例示し、且つ文字記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。明らかに、以下の説明における図面は本発明の幾つかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【
図1】本発明の一実施例に係る表示装置の分解概略図である。
【
図2】本発明の第1の実施例のバックライトモジュールの断面図である。
【
図3】本発明の第1の実施例の補光構造における第1の貫通孔及び第2の貫通孔とライトパネル上の第1の突起部と嵌合する概略図である。
【
図5】本発明の第1の実施例のスプライシングライトパネルの概略図である。
【
図7】本出願の第2の実施例のバックライトモジュールの断面図である。
【
図8】本発明の第3の実施例における補光構造とスプライシングライトパネルと嵌合する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
理解すべきものとして、本明細書で使用される用語、開示された具体的な構造及び機能の詳細は、具体的な実施例を説明するためだけであり、代表的なものであるが、本発明は多くの置き換え形式により具体的に実現することができ、本明細書で説明された実施例のみに限定されるものと解釈されるべきではない。
【0012】
明確な規定及び限定がない限り、用語「取り付け」、「繋がり」、「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば固定接続であってもよく、取り外し可能に接続されてもよく、又は一体的に接続されてもよく、機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよく、直接接続されてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよく、又は2つの素子内部の連通であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に基づいて上記用語の本発明における具体的な意味を理解することができる。
【0013】
以下に図面及び選択可能な実施例を参照して本発明について詳細に説明する。
【0014】
図1は本出願の一実施例に係る表示装置の分解概略図であり、
図1に示すように、表示パネル600及びバックライトモジュール20を含み、前記バックライトモジュール20は表示パネル600に対応して設置され、前記バックライトモジュール20は前記表示パネル600にバックライトを提供する表示装置10を開示する。
【0015】
具体的には、前記バックライトモジュール20はバックパネル100及びスプライシングライトパネル200を含み、前記バックパネル100と前記スプライシングライトパネル200は対応して設置され、前記表示装置10は光学フィルムシート300、ゴムフレーム400及びフォーム500を更に含み、前記バックパネル100、スプライシングライトパネル200、光学フィルムシート300、フォーム500及び表示パネル600は順に積み重ねて設置され、前記ゴムフレーム400は前記スプライシングライトパネル200、前記光学フィルムシート300、前記フォーム500及び前記表示パネル600の四者の縁部を取り囲んで設置される。ここで、前記バックライトモジュールは補光構造を更に含み、補光構造は隣接するライトパネルの間のスロットを被覆し、且つ前記ライトパネルに固定接続され、前記スロットに補光を行い、具体的な実施形態は、以下三つの実施例で説明する。
【実施例1】
【0016】
図2に示すように、
図2は本発明の第1の実施例のバックライトモジュールの断面図であり、バックライトモジュール20を開示し、前記バックライトモジュール20はスプライシングライトパネル200を含み、前記スプライシングライトパネル200は複数のライトパネル210を含み、複数のライトパネル210は前記スプライシングライトパネル200をスプライシングして形成し、隣接する2つの前記ライトパネル210の間にスロット250を有し、前記バックライトモジュール20は補光構造220を更に含み、前記補光構造220は固定端及び自由端を有し、前記固定端は隣接する2つの前記ライトパネル210のうちの1つのライトパネル210に固定接続され、前記補光構造220は前記スロット250を被覆し、且つ前記自由端は隣接する2つの前記ライトパネル210のうちのもう1つのライトパネル210に位置する。
【0017】
前記スロット250に対応する位置により、補光構造220を設置して前記スプライシングライトパネル200のスロット250に補光を行い、且つ前記補光構造220は前記スロット250の箇所の両辺の1つの前記ライトパネル210のみに固定接続され、もう1つのライトパネル210との間に接続されず、即ち前記補光構造220はもう1つのライトパネル210の出光面に直接的に引き渡され、前記ライトパネル210が変形する場合、前記補光構造220ともう1つのライトパネル210との間に相対移動が発生することができ、前記ライトパネル210の変形による応力が前記補光構造220に印加されることにより、前記補光構造220の破損又は緩みを引き起こすことを回避させる。前記補光構造220と前記ライトパネル210との間の固定方式は、テープを採用してもよく、接着剤で貼り付けてもよい。
【0018】
図3及び
図4に示すように、本発明は前記補光構造220に複数の貫通孔が設置されることにより、前記貫通孔は第1の貫通孔221と第2の貫通孔222に分けられ、前記ライトパネル210に第1の突起部211が設置され、前記第1の貫通孔221と前記第1の突起部211は固定接続され、前記第2の貫通孔222は隣接するもう1つの前記ライトパネル210上の第1の突起部211と嵌合して接続され、第2の貫通孔222と第1の突起部211との間に隙間が設置される。ここで、前記第1の貫通孔221は前記補光構造220の固定端に対応し、前記第2の貫通孔222は前記補光構造220の自由端に対応する。
【0019】
前記補光構造220に第1の貫通孔221が開設され、前記第1の貫通孔221は1つのライトパネル210上の第1の突起部211に固定接続され、前記補光構造220に第2の貫通孔222が更にあり、前記第2の貫通孔222は隣接するもう1つの前記ライトパネル210上の第1の突起部211に嵌設され、且つその間に隙間が設置され、前記隙間は安全距離であり、前記安全距離は前記ライトパネル210が熱膨脹及び冷収縮時に変形する場合の変化する距離であり、ライトパネル210が変形しても、隣接するもう1つの前記ライトパネル210上の第1の突起部211が前記第2の貫通孔222の孔壁に接触することにより、前記補光構造220が破損することを引き起こさないことを理解してもよく、前記補光構造220と前記ライトパネル210との間に1つの安全距離を予め残し、また、第1の突起部211と第1の貫通孔221が固定接続される方式に相当し、粘着するという解決手段に比べて、接着剤のオーバーフローが前記ライトパネル210に影響を与える心配がなく、更に前記補光構造220を位置決めした後に接続する必要がなく、且つ後期に取り外しやすいとともに、前記ライトパネルに対して更に補助固定の作用を有する。
【0020】
更に、前記第1の突起部211は、前記貫通孔を貫通して前記補光構造220から突出し、前記ライトパネル210の上方は前記光学フィルムシート300であるため、表示装置10を組み立てる場合、前記ライトパネル210と前記光学フィルムシート300との間に支持柱213が設置され、前記補光構造220が小さい場合、前記ライトパネル210に第1の突起部211を単独に設置することにより前記補光構造220と組み合わせて固定し、前記補光構造220が大きい場合、前記ライトパネル210上の支持柱213を直接採用して第1の突起部211と前記補光構造220として固定接続を行う。
【0021】
また、前記支持柱213と前記ライトパネル210は一体成形され、それにより前記補光構造220と前記ライトパネル210との間の接続がより堅固であり、且つ複数の前記第1の突起部211を設置することにより、前記光学フィルムシート300を直接的に支持し、前記ライトパネル210に更に支持部213を設置しなくてもよい。
【0022】
即ち、各ライトパネル上の前記第1の突起部211はいずれも複数設置され、且つ均一に配列され、複数の前記第1の突起部211は複数の前記貫通孔と一対一に対応して設置される。複数の均一に配列された第1の突起部211と複数の貫通孔を固定接続することにより、接続の安定性を向上させると同時に、複数の前記第1の突起部211は元のライトパネル上の前記支持部213の代わりに、前記光学フィルムシート300を支持することができる。ここで、前記第1の突起部211は、矩形であってもよく円形であってもよく、前記貫通孔は前記第1の突起部に合わせて設置される。
【0023】
更に、前記補光構造220の高さは第1の突起部211の高さと同じであってもよい。また、前記補光構造220の前記スロット250から離れる一端は第1の突起部211の前記ライトパネル210から離れる一端と同一平の面に位置し、前記補光構造220の前記スロット250から離れる一方側は前記光学フィルムシート300に当接し、補光構造220を採用して前記光学フィルムシート300を補助的支持し、前記第1の突起部211の点から支持し、前記第1の突起部211を採用して前記補光構造220に合わせる面支持に変換し、第1の突起部211と光学フィルムシート300との接触面積を分担し、前記表示装置10の前記第1の突起部211に対応する位置で、前記第1の突起部211が前記光学フィルムシート300に当接して押圧して形成された暗点を回避する。
【0024】
図5及び
図6に示すように、スプライシングライトパネル200は常に多くのライトパネル210によりスプライシングを行い、したがってスロット250の境界の位置が現れ、前記補光構造220は、厚さが同じである第1の補光構造226及び第2の補光構造227を含み、前記第1の補光構造226は同じ水平線に、順次接続された複数の前記スロット250を被覆し、前記第2の補光構造227は同じ鉛直線に、順次接続された複数のスロット250を被覆し、前記第1の補光構造226と前記第2の補光構造227は互いに重なり合って設置され、且つ前記第1の補光構造226と前記第2の補光227構造との重なり部分の厚さの和は前記第1の補光構造226又は第2の補光構造227の厚さに等しい。即ち、前記第1の補光構造226と前記第2の補光構造227との間はスナップフィットする。
【0025】
各スロット250内にいずれも単一の補光構造220を採用することに比べて、本解決手段は、全体的な補光構造220を採用することにより、ライトパネル210内全体の前記補光構造220の間が脱落しにくく、且つ前記補光構造220が交差する位置に係合の方式を採用して接続され、前記表示装置10に対応することを保証し、前記第1の補光構造226と前記第2の補光構造227が互いに重なる位置が暗くならない。
【0026】
前記補光構造220は、自体が光源を有する構造であってもよく、反射シート40であってもよく、本発明の前記バックライトモジュール20は拡散シート230を更に含み、前記拡散シート230の一端は前記ライトパネル210に固定接続され、他端は隣接する前記ライトパネル210におけるもう1つのライトパネル210との間に移動することができ、前記補光構造220は少なくとも1つの前記ライトパネル210のうち前記スロット250に近い少なくとも1列の発光ダイオードを被覆し、且つ前記拡散シート230が固定された一端に被覆された発光ダイオードの数は前記拡散シート230が固定されていない一端に被覆された発光ダイオードの数よりも小さい。
【0027】
拡散シート230を採用することにより前記ライトパネル210上の自身の光を、前記スロット250に均一に照射し、ランプ源を追加する必要がなく、且つ反射シートを採用して前記スロット250に対して補光を行う解決手段に対して、拡散シート230を採用して補光を行うことにより光がより柔軟であり、前記拡散シート230のコストもより低い。
【0028】
更に、前記拡散シート230と前記ライトパネル210が固定された一端は第1の突起211により固定され、前記第1の突起部211は一部の光を遮断するため、前記拡散シート230が固定された一端で被覆された発光ダイオードの数は前記拡散シート230が固定されていない一端に覆われた発光ダイオードの数よりも小さく、それにより多くの光を前記拡散シート230に伝送し、前記スロット位置250に対して補光を行い、補光効果を向上させる。
【0029】
また、前記拡散シート230は、前記発光ダイオードの位置に対応して拡散キャビティ231が設置され、且つ前記拡散キャビティ231の直径は前記発光ダイオードの直径より大きく、即ち前記拡散キャビティ231のキャビティ壁と前記発光ダイオードとの間に安全距離が設置され、前記安全距離は予め残された距離であり、前記ライトパネル210が熱膨脹及び冷収縮により変形する時、前記拡散シート230が前記発光ダイオードに衝突することを防止する。
【0030】
前記拡散キャビティ231のキャビティ壁内の前記スロット250から離れる一方側に反射構造232が設置され、前記反射構造232は前記拡散キャビティ231内の発光ダイオードが発した光を前記スロット250に向けて反射し、光の利用率を更に向上させる。
【0031】
また、前記拡散シート230に反射シート240が更に設置され、前記反射シート240が前記スロット250を遮断し、且つ前記反射シート240の反射面が前記拡散シート230の前記スロット250に近い側に貼り付けられ、前記拡散シート230が前記スロット250に対応する光を再反射し、光の利用率を更に向上させる。
【0032】
更に、前記拡散シート230は同時に前記スロット250の両側の前記ライトパネル210を被覆し、且つライトパネル210の前記スロット250に近い1列の発光ダイオードのみを被覆し、前記ライトパネル210上の第1の突起部211は前記拡散シート230で被覆された発光ダイオードの前記スロット250から遠い側に設置され、前記第1の突起211部が発光ダイオードから発した光線を遮ることを回避する。
【実施例2】
【0033】
図7は、本発明の第2の実施例のバックライトモジュールの断面図であり、
図7に示すように、第1の実施例と異なり、前記補光構造220は同時に隣接する前記2つのライトパネル210に固定接続される。
【0034】
具体的には、スプライシングライトパネル200を含み、前記スプライシングライトパネル200は複数のライトパネル210を含み、複数のライトパネル210スプライシングは前記スプライシングライトパネル200を形成し、隣接する前記ライトパネル210の間にスロット250を有し、前記バックライトモジュール20は補光構造220を更に含み、前記補光構造220は前記スロット250を被覆し、前記補光構造220に複数の貫通孔が設けられ、複数の前記貫通孔は第3の貫通孔223と第4の貫通孔224に分けられ、隣接する2つの前記ライトパネル210にいずれも第2の突起部212が設けられ、前記第3の貫通孔223は隣接する2つの前記ライトパネル210のうちの1つのライトパネル210上の第2の突起部212に固定接続され、前記第4の貫通孔224は隣接する2つの前記ライトパネル210のうちのもう1つのライトパネル210上の第2の突起部212に固定接続され、且つ前記第2の突起部212の材質はプラスチック材質である、バックライトモジュール20を開示する。
【0035】
ここで、前記第3の貫通孔223は隣接する2つの前記ライトパネル210のうちの1つのライトパネル210上の第2の突起212との間に締り嵌めされ、第4の貫通孔224と隣接する2つの前記ライトパネル210のうちのもう1つのライトパネル210上の第2の突起部212との間は締り嵌めされる。
【0036】
第1の実施例に対して、本解決手段は前記補光構造220、スロット250に隣接する2つのライトパネル210をいずれも固定することにより、前記補光構造220の安定性を保証する。
【0037】
次に、プラスチック材質を採用することにより前記第2の突起部212を作製し、プラスチック材料が弾性を有するため、前記第2の突起部212は前記ライトパネル210の変形によって生じた応力を弾性に変換することにより、前記第2の突起部212に貯蔵し、前記補光構造220に伝送せず、前記補光構造220の破損の発生を回避する。
【0038】
ここで、前記第2の突起部212の形状は円柱形であり、前記第3の貫通孔223と前記第4の貫通孔224は円形貫通孔であり、前記第2の突起部212の外径は前記第3の貫通孔223と前記第4の貫通孔224の内径に等しい。円柱形の貫通孔は円柱形の突起と嵌合し、前記ライトパネル210の応力を受ける時に応力がより均一であり、破断しにくい。
【0039】
前記補光構造220の高さと前記第2の突起部212の高さは同じである。また、前記補光構造220の前記スロット250から離れる一面と前記第2の突起部212の前記ライトパネル210から離れる一端は同一平面に位置し、即ち前記補光構造220の前記スロット250から離れる一方側は前記光学フィルムシート300に当接し、補光構造220を採用して前記光学フィルムシート300を補助支持し、前記第2の突起部212の点から支持して交換し、前記第2の突起部212を採用して前記補光構造220の面に合わせて支持し、前記表示装置10の前記第2の突起部212に対応する位置が押出により形成された暗点を回避する。
【実施例3】
【0040】
図8は、本発明の第3の実施例における補光構造とスプライシングライトパネルと嵌合する平面図であり、
図8に示すように、第1の実施例と異なり、前記補光構造220と前記スロット250の隣接するもう1つの前記ライトパネル210の前記第1の突起部211に対応する位置に切り欠き225が設置され、前記切り欠き225は対応する前記第1の突起部211を半囲み、且つ前記切り欠き225は前記スロット250から離れる位置に向かう。
【0041】
前記補光構造220の一端が前記ライトパネルに固定接続され、他端が前記スロット250の隣接するもう1つの前記ライトパネル210との間に第1の突起211及び前記切り欠き225により嵌合されることにより、取り付けが便利になり、且つ前記補光構造220が前記スロットの隣接するもう1つの前記ライトパネル上の第1の突起部211を避け、衝突を防止して前記補光構造220が破損することを防止する。
【0042】
以上の内容は具体的な好ましい実施形態を参照して本発明に対して行われたさらなる詳細な説明であり、本発明の具体的な実施はこれらの説明のみに限定されると認定することができない。本発明が属する技術分野の当業者にとって、本発明の構想から逸脱することなく、更に幾つかの簡単な推断演繹又は置換を行うことができ、いずれも本発明の保護範囲に属するとみなすべきである。
【国際調査報告】