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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-11
(54)【発明の名称】トレーニング装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 23/12 20060101AFI20240304BHJP
   A63B 21/02 20060101ALI20240304BHJP
【FI】
A63B23/12
A63B21/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558459
(86)(22)【出願日】2022-03-23
(85)【翻訳文提出日】2023-11-13
(86)【国際出願番号】 US2022021457
(87)【国際公開番号】W WO2022204225
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】63/164,588
(32)【優先日】2021-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523360599
【氏名又は名称】イノベーティブ ベースボール コンセプツ, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】INNOVATIVE BASEBALL CONCEPTS, LTD.
【住所又は居所原語表記】102 First Street, Suite 204, Hudson, Ohio 44236, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100137095
【弁理士】
【氏名又は名称】江部 武史
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】ロス, ステファン
(57)【要約】
本発明は、ユーザの握力および強度を訓練するためのトレーニング装置である。ロッド要素は、ロッドの第1端部に配置された雌筒を通って配置される。ロッドは、雌筒の少なくとも一部に挿入される雄筒を通って延在する。グロメットはロッド上の、雌筒の内部に配置され、雄筒に当接している。締結手段はロッドの第1端部に結合し、第1端部に向かうグロメットの動きを軽減する。テンショナはロッドの第2端部に回転可能に取り付けられ、時計回りに回転すると、雄筒をグロメットに対して前方に押圧し、グロメットは雄筒と締結手段との間で圧縮され、雌筒の内部で拡張する。雌筒の内部を押圧するグロメットは、取り付けられたトレーニング部材を回転させるユーザに所望の抵抗力を提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部、第2端部、および長手方向軸を備える中央に配置されたロッドと、
前記ロッドの前記長手方向軸に沿って前記ロッドの前記第1端部から延在する前記ロッドの少なくとも一部を収容し、前記第1端部における内壁に内側軸受面を有する第1筒と、
前記第2端部から前記ロッドの長手方向軸に沿って延在する前記ロッドの少なくとも一部を収容し、その少なくとも一部が前記第1筒の内部に配置される第2筒と、
前記第1端部における前記ロッド上に配置され、選択可能に圧縮できるとともに前記第1筒の内壁に動作可能に接触するグロメットと、
前記ロッドの前記第2端部と係合し、前記第2筒と接触する本体を備えたテンショナ要素と、を備えており、
前記テンショナ要素は、第1の方向に回転すると、前記グロメットが前記第2筒と前記ロッドの前記第1端部との間で圧縮されるように構成され、その結果、前記グロメットが前記ロッドの前記長手方向軸から離れて前記第1筒の前記内側軸受面に向かって径方向に膨張することを特徴とする、
トレーニング装置。
【請求項2】
前記ロッドの前記第1端部に配置された圧縮要素を備え、前記圧縮要素は前記第1筒に対して動作可能に静止したままであり、前記テンショナが回転すると、前記ロッドは前記圧縮要素に対して回転し、前記グロメットを圧縮することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ロッドは前記第1端部にねじ部を備え、前記圧縮要素は前記ロッドの前記ねじ部に配置されたねじ付きファスナーを備え、前記ファスナーは前記第1筒に対して動作可能に静止したままであり、前記テンショナが回転すると、前記ロッドは前記ファスナー内で回転し、前記グロメットを圧縮することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ファスナーが前記第1端部における前記第1筒の内壁にねじ部を備える請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記圧縮要素が前記グロメットと接触して配置されたワッシャを備える請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記ロッドの前記第2端部に配置された軸受けを備え、前記軸受けが前記第2筒の内部に固定的に接触し、前記ロッドが前記第2筒に対して回転することを可能にする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第2筒の外側に少なくとも部分的に配置されたオーバーモールド部をさらに備える請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1端部側に動作可能に配置された取付クリップをさらに備え、前記取付クリップが前記第1筒の前記第1端部側に動作可能かつ選択可能に結合する雌コネクタを備える請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第1筒の前記第1端部側が前記雌コネクタと動作可能に結合する雄コネクタをさらに備える請求項8に記載の装置。
【請求項10】
ユーザに把持される形状およびサイズのトレーニング部材をさらに備え、前記トレーニング部材が前記第1筒の前記第1端部側に動作可能かつ選択可能に取り付けられるサイズおよび形状を有する取付クリップと固定的に係合される請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記テンショナは、第2の方向に回転すると、前記グロメットが減圧されるように構成され、その結果、前記グロメットが前記ロッドの前記長手方向軸に向かって、また前記第1筒の前記内側軸受面から離れて径方向に収縮する請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第1端部における前記内壁の前記内側軸受面が構造化された表面をさらに備える請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記第2筒が、前記ロッドの前記第1端部に近接して配置され、前記グロメットに動作可能に接触し前記グロメットに圧力を提供する前記第1軸受面と、
前記ロッドの前記第2端部に近接して配置され、前記テンショナ要素の本体と動作可能に接触する前記第2軸受面と、のいずれか一方かあるいは両方を備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項14】
第1端部および第2端部を有する中央ロッド要素と、
前記中央ロッド要素の軸に沿って延在し、前記中央ロッド要素の前記第1端部に位置する雌筒と、
前記ロッドの前記第1端部に近接する第1軸受面を備え、前記中央ロッド要素の前記第1端部と前記中央ロッド要素の前記第2端部との間で少なくとも部分的に前記中央ロッド要素の軸に沿って延在し、前記雌筒の少なくとも一部に挿入されるようになっている雄筒と、
前記中央ロッド要素の前記第1端部に設けられ、前記雌筒の内部に動作可能に少なくとも部分的に接触するグロメットと、
前記中央ロッド要素の前記第1端部に設けられ、前記中央ロッド要素に少なくとも部分的に締結される締結手段と、
前記中央ロッド要素の前記第2端部に設けられ、前記雄筒の内部に少なくとも部分的に接触する軸受けと、
前記中央ロッド要素の前記第2端部に回転可能に取り付けられ、回転要素と接触するテンショナと、を備え、
前記テンショナが第1の方向に回転すると、それによって前記雄筒と前記締結手段との間で前記グロメットが圧縮され、その結果前記グロメットが前記雌筒の前記内壁に対して圧縮されることを特徴とするトレーニング装置。
【請求項15】
前記雌筒と動作可能かつ選択可能に結合された雌コネクタを有する取付クリップをさらに備える請求項14に記載のトレーニング装置。
【請求項16】
前記雌筒の前記第1端部側に、前記雌コネクタと動作可能に結合する雄コネクタをさらに備える請求項15に記載のトレーニング装置。
【請求項17】
トレーニング部材をさらに備え、前記トレーニング部材が、前記雌コネクタを有するトレーニング部材インサートを備え、前記雄コネクタの前記第1端部側を前記取付クリップに取り付けるように構成される請求項16に記載のトレーニング装置。
【請求項18】
前記雌筒の内部の少なくとも一部に構造化された表面をさらに備える請求項14に記載のトレーニング装置。
【請求項19】
第1端部、第2端部、および長手方向軸を有する中央に配置されたロッドと、
前記ロッドの前記第1端部からその長手方向軸に沿って延在する前記ロッドの少なくとも一部を収容し、前記第1端部における内壁に内側軸受面を有する第1筒と、
前記第2端部からその長手方向軸に沿って延在する前記ロッドの少なくとも一部を収容し、その少なくとも一部が前記第1筒の内部に配置される第2筒と、
前記第1端部における前記ロッドに配置され、前記第1筒の内壁に動作可能に接触する選択可能に圧縮できるグロメットと、
前記ロッドの前記第2端部と係合し、前記第2筒と接触する本体を備えるテンショナ要素と、を備え、
前記テンショナは第1の方向に回転すると、前記グロメットが前記第2筒と前記ロッドの前記第1端部との間で圧縮されるように構成され、その結果、前記グロメットが前記ロッドの前記長手方向軸から離れて前記第1筒の前記内側軸受面に向かって径方向に膨張することを特徴とする、トレーニング装置の使用方法であって、
前記テンショナ要素を第1の方向に回転させることによって、前記グロメットと前記内側軸受面との間の摩擦量を増加させるステップと、
トレーニング部材を前記第1筒の前記第1端部側に結合するステップと、
前記第2筒を第2の手で保持しながら、前記トレーニング部材を第1の手で回転させステップと、を含む前記方法。
【請求項20】
前記テンショナ要素を第2の方向に回転させることにより、前記グロメットと前記内側軸受面との間の摩擦量を減少させるステップを含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2021年3月23日に出願された米国仮特許出願第63/164,588号(発明の名称:トレーニング装置(TRAINING APPARATUS))の優先権を主張し、その全てが参照により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
一般的には、理学療法、運動/体力トレーニング、およびスポーツトレーニングは、運動選手の能力向上のため従来の強化訓練および柔軟運動を伴う。多くの場合、トレーニング中に、ストレッチ、重量挙げ、およびその他の運動が行われる。これらの運動は能力の向上に役立つかもしれないが、ある程度つかむまたは握る必要のあるボールや別の物体を使用するスポーツにおいて、運動選手は適切な手の位置でトレーニングする能力を有していない。そのようなスポーツには、野球、ソフトボール、フットボール、ディスクゴルフ、ダーツ、ラケットボール、ゴルフ、ホッケー、ラクロス、テニス、バドミントン、砲丸投げ、ボウリング、ドッジボールなどが含まれる。
【0003】
したがって、従来の運動および運動装置に関するこれらの課題を考慮すると、スポーツまたはアクティビティで使用する調整可能ならびにその他の利点を備えたボールまたは他の物体を用いて前腕、手首、および/または手を強化するトレーニングの改善の必要性が依然として残っている。また、そのようなトレーニング装置を使用する方法も必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は一般に、理学療法、運動/体力トレーニング、ならびに、野球、ソフトボール、フットボール、ディスクゴルフ、ダーツ、ラケットボール、ゴルフ、ホッケー、ラクロス、テニス、バドミントン、砲丸投げ、ボウリング、ドッジボールなどのスポーツトレーニングに使用される、適切な技術を教示し、運動記憶を発達させ、前腕、手首、および/または手を使用するアクティビティの筋力トレーニングを通して筋肉を強化するためのトレーニングで使用する装置の分野に関する。
【0005】
本明細書に示す実施形態は、請求項の主題に示し明細書に開示した内容について、網羅的であることを意図するものではなく、また限定的であることを意図するものでもない。むしろ、実施形態は他の当業者が請求項の主題に示された内容の原理および原則を認識し、理解するように選択され、説明されている。
【0006】
本明細書に示し、説明するトレーニング装置。
【0007】
さらに、1)第1端部および第2端部を備え、前記第1端部が第1先端部を有する中央ロッド要素と、2)前記中央ロッド要素の軸に沿って延在し、前記中央ロッド要素の前記第1端部に位置する雌筒と、3)少なくとも1つの軸受面(例えば、第1軸受面および第2軸受面)を備え、前記中央ロッド要素の前記第1端部と前記中央ロッド要素の前記第2端部との間で少なくとも部分的に前記中央ロッド要素の軸に沿って延在し、前記雌筒の少なくとも一部に挿入されるようになっている雄筒と、4)前記中央ロッド要素の前記第1端部に設けられ、内側軸受面などの前記雌筒の内部に少なくとも部分的に接触するグロメットと、5)前記中央ロッド要素の前記第1端部における前記第1先端部に設けられ、前記中央ロッド要素に少なくとも部分的に締結される締結手段と、6)前記中心ロッド要素の前記第2端部に設けられ、前記雄筒の内部に少なくとも部分的に接触する回転要素と、7)前記中心ロッド要素の前記第2端部に回転可能に取り付けられ、前記回転要素に押圧されるテンショナとを備え、前記テンショナ、前記中心ロッド要素、および前記雌筒が時計回りに回転すると、前記グロメットが前記雄筒と前記締結手段との間で圧縮されるようになっているトレーニング装置。
【0008】
トレーニング装置は、雄筒に少なくとも部分的に配置されたオーバーモールドをさらに備えてもよい。トレーニング装置はまた、雌筒に少なくとも部分的に配置された取付クリップをさらに備えてもよい。いくつかの実施形態では、取付クリップは雄コネクタをさらに備える。
【0009】
トレーニング装置はトレーニング部材をさらに備え、トレーニング部材は雌コネクタを有するトレーニング部材インサートを備え、取付クリップの雄コネクタの第1端部側に取り付けるように構成されている。
【0010】
トレーニング装置の場合、テンショナ、中央ロッド要素、および雌筒は反時計回りに回転し、グロメットは雄筒と締結手段との間で減圧される。いくつかの実施形態では、グロメットはゴム製である。
【0011】
トレーニング装置は、雌筒の内部に構造化された面をさらに有してもよい。
【0012】
前述および関連する目的を達成するために、以下の説明および添付の図面は、特定の例示的な態様および実装を示す。これらは、1つまたは複数の態様が用いられる様々な方法のうちのほんの少数を示すものである。本開示の他の態様、利点、および新規な特徴は、添付の図面と併せて考慮すると、以下の詳細な説明から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
これらおよび他の特徴、態様、および利点は、添付の図面を参照し、以下の詳細な説明を読むとよりよく理解される。
【0014】
図1は、本開示の実施形態によるトレーニング装置の正面図を示す。
【0015】
図2は、トレーニング装置の第1のアームの断面図を示す部品図である。
【0016】
図3は、トレーニング装置の側面斜視図である。
【0017】
図4は、トレーニング部材の一部の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書に記載の態様は、特定の実施形態に関連する以下の説明において示される。代替の実施形態は、本明細書に記載の範囲から逸脱することなく考案される。加えて、本明細書で説明される周知の実施形態は、本明細書で説明される関連の詳細を不明瞭にしないように、詳細に説明されないかまたは省略される。さらに、説明の理解を容易にするために、本明細書で使用するいくつかの用語について以下に説明する。
【0019】
本明細書で使用される場合、「例示的」という用語は「例、事例、または例示として働く」という意味である。本明細書に記載の実施形態は、限定的なものではなく、むしろ例示的なものにすぎない。説明される実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではないことを理解されたい。さらに、「実施形態」という用語は、すべての実施形態が論じられた特徴、利点、または動作のモードを含むことを必要とするものではない。
【0020】
本開示は一般に、様々な製品に使用されるときに、現在の運動およびトレーニング装置よりも有益な改善を提供する運動用組立体、すなわち、投球、送球および把持の練習装置などのトレーニング装置に関する。本明細書に記載のトレーニング装置のこれらの改善は、適切な技術の教示、運動記憶の発達、ならびに前腕、手首、および/または手を使用するスポーツおよび他のアクティビティの筋力トレーニングを通した筋肉強化のための改善を含む。これらのアクティビティには野球、ソフトボール、フットボール、ディスクゴルフ、ダーツ、ラケットボール、ゴルフ、ホッケー、ラクロス、テニス、バドミントン、砲丸投げ、ボウリング、ドッジボールが含まれるが、これらに限定されない。具体的には、本明細書に記載のトレーニング装置は、トレーニングが望まれるスポーツまたはアクティビティと同様の形状の模擬トレーニング部材を提供する。説明したトレーニング装置のトレーニング部材をつかむまたは握る際に、ユーザはスポーツまたは他のアクティビティで使用する実際の位置で前腕、手首、および/または手を動かし、トレーニングすることができる。さらに、説明したトレーニング装置は、調整することでトレーニングに必要となる様々な抵抗レベル、ならびに他の利点を提供することができる。
【0021】
図1~3は、本明細書に示され、説明されるように、一実施形態でのトレーニング装置を示す。
【0022】
図1を参照すると、トレーニング装置100の正面図が示されている。トレーニング装置100は第1筒130(例えば、雌筒)、第2筒140(例えば、雄筒)、オーバーモールド150(例えば、把手部または把持部)、テンショナ要素160、取付クリップ120、およびトレーニング部材110(図4にさらに説明した)を含む。図1に示すように、一実施形態では、トレーニング部材110は野球などのボールを有することができる。トレーニング装置100は特定のスポーツまたは他のアクティビティ(例えば、理学療法、体力トレーニング)に対応するトレーニング部材110を使用して、肩、前腕、手首、および/または手を動かし、トレーニングする手段をユーザに提供することができる。多くの実施形態では、ユーザの一方の手をスポーツまたは他のアクティビティにおいて適切な位置でトレーニング部材110上に配置する一方で、ユーザの他方の手をオーバーモールド150(例えば、把持部として形成された、または把持部を改善する材料で形成された)上に配置することで、ユーザがトレーニング装置100の張力を利用して身体の目標部分を動かし、トレーニングすることができるよう、トレーニング装置100を動作可能に安定させる。多くの実施形態では、ユーザはトレーニング部材110上での前腕、手首、および/または手の特定の位置を使用して、特定のスポーツまたはアクティビティにおいて肩、前腕、手首、および/または手の力を改善するために、トレーニング装置100の予め設定された抵抗力(例えば、張力)で繰り返し運動することができる。
【0023】
図2を参照すると、トレーニング装置100の断面図が示されている。トレーニング装置100は第1端部102および第2端部104を有する中央に配置されたロッド(180)(例えば、中央ロッド要素で、少なくとも部分的にねじ状のロッド)を備える。いくつかの実施形態では、ロッド180は少なくとも部分的にねじ状であり、例えば、少なくとも第1端部102および/または第2端部104に螺合するねじを備える。他の実施形態では、ロッドはまた、全長に沿ってねじ切りされてもよい。トレーニング装置100はまた、ロッド180の軸に沿って延在し、ロッド180の第1端部102側に位置する第1(例えば、雌)筒130を備える。さらに、第2(例えば、雄)筒140は少なくとも1つの軸受面240(例えば、第1軸受面および第2軸受面)を備え、ロッド180の軸に沿って、第1端部102と第2端部104との間に少なくとも部分的に延在する。第2筒140は、少なくとも第1筒130の一部に挿入される。加えて、グロメット230はロッド180の第1端部102に配置され、グロメット230は、動作中(例えば、圧縮下)に、内側軸受面106に沿って第1筒130の内部に少なくとも部分的に接触することができる。圧縮要素190はロッド180の第1端部102に動作可能に配置される本体を有することができ、圧縮要素190はロッド180に少なくとも部分的に締結される(例えば、ロッドに螺合されるナット)。軸受け170はロッド180の第2端部104に配置され、軸受け170は第2筒140の内部に少なくとも部分的に接触することができる。テンショナ160はロッド180の第2端部104に固定的に係合することができ、軸受け170と接触してもよい。
【0024】
動作上、いくつかの実施形態では、テンショナ160、ロッド180および第1筒130は回転することができ(例えば、時計回りまたは反時計回りに)、その結果、グロメット230は第2筒140と締結手段190との間で圧縮される。すなわち、例えば、テンショナ160は第2端部104でロッド180と係合することができる。この例では、テンショナが回転してロッドねじに沿って第1端部102に向かって前進するとき、テンショナは第2端部104で第2筒140と係合し、これにより、グロメットの可撓性材料(例えば、高分子化合物)を圧縮および変形させることによって、第2筒が内側軸受面106におけるグロメット230を押圧することとなる。この例では、圧縮要素190の本体は、第1端部102に向かうグロメット230の動きを軽減し、その結果、グロメットは第2筒140の第1軸受面240と圧縮要素190との間で圧搾される。
【0025】
いくつかの実施形態では、グロメット230はポリマー、ゴム、シリコーン、およびそれらの組合せなどのエラストマー材料から形成することができ、それによって、グロメットは圧力下で変形することができ、圧力を解除すると元の形状に戻ることができる。この実施形態では、グロメット230は第2筒140の第1軸受面240および圧縮要素190によって圧力下に置かれ、その結果、第1筒130の内側で変形し、それによって、内側軸受面106で第1筒130の内壁を押圧する。例えば、第1端部102に向かうテンショナ160の回転によって提供される、第2筒の軸受面240により加わる圧力量が大きいほど、変形量は大きくなる。このようにして、例えば、第1筒130の内壁に加わる圧力量は、所望の抵抗力に従って調整することができる。(例えば、より大きい圧力=変形が増大する=第1筒130の内側軸受面106に対する張力が大きくなる)
【0026】
多くの実施形態では、トレーニング装置100は第2筒140を、少なくとも部分的に第1筒130の内部に取り付けることによって機能し、ロッド180の第1端部102のグロメット230によって軸方向に分離され、グロメット230は第1筒130の内壁および第2筒140の端部に対して圧縮される。グロメット230の圧縮および結果として生じる力は、第1筒130に対する第2筒140の回転中に生じる可能性がある。
【0027】
多くの実施形態で、トレーニング装置は中央に配置されたロッド180(例えば、部分的にねじ切りされたロッド要素)を備える。ロッド180は、プラスチック、金属、木材、ポリマー、炭素、またはこれらの組み合わせで構成することができる。いくつかの実施形態では、ロッド180は少なくとも部分的にねじ切りされてもよい。一実施形態では、ロッド180は第1端部102に少なくとも部分的に螺合されてもよい。一実施形態では、ロッド180は第2端部104に少なくとも部分的に螺合されてもよい。一実施形態では、中央ロッド要素はねじ切りされていない。
【0028】
多くの実施形態では、ロッド180の第1端部102側の第1筒130は、ポリマー、プラスチック、金属、木材、黒鉛、炭素、樹脂、またはそれらの組み合わせなどの適切な材料で構成することができる。一実施形態では、第1筒130の内部は滑らかな表面を有することができる。いくつかの実施形態では、トレーニング装置100は第1筒130の内部に構造化された表面をさらに有する。トレーニング装置100の場合、グロメット230は第1筒130の内部の構造化された表面によって(例えば、内側軸受面106で)、第1筒130に対する回転を軽減される可能性がある。いくつかの実施形態では、第1筒130の内部の構造化された表面は、ディンプル、構造化された模様、または粗面の表面を含んでもよい。
【0029】
多くの実施形態では、ロッド180の第2端部104側の第2筒140はポリマー、プラスチック、金属、木材、黒鉛、炭素、樹脂、またはそれらの組み合わせなどの適切な材料から構成される。第2筒140は、第2筒140の端部に少なくとも1つの軸受面240を備える。少なくとも1つの軸受面240は、第1筒130の内部に対して第2筒140の外部を安定させるまたは位置決めするためにさらに機能し得る隆起したエッジ、リップ、またはステップであってもよい。さらに、第2筒140の少なくとも1つの軸受面240は、トレーニング装置100の使用中に第1筒130の軸外の動きを軽減する可能性がある。いくつかの実施形態では、軸受面240が1つ備わっている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの軸受面240は2つのリング状または隆起した面を含み、1つは第2筒140の中央付近で、第2筒140を第1筒130に少なくとも部分的に固定し、もう1つは第2筒の端部で、グロメット230を押圧する。
【0030】
多くの実施形態では、動作中、グロメット230は第1筒130の内部に少なくとも部分的に接触することができる。いくつかの実施形態では、グロメット230を第1筒130の内部に対して圧縮されてもよい。多くの実施形態では、グロメット230はゴムである。他の実施形態では、グロメット230はプラスチックである。一実施形態では、グロメット230は可撓性プラスチックである。
【0031】
多くの実施形態では、トレーニング装置100は調整することでユーザに所望の抵抗力を提供する。抵抗力を増大するために、テンショナ160を第1の方向(例えば、時計回り)に回転し、第2筒140の第1軸受面240の押圧をもたらし、その結果第1の側においてはグロメット230に対して、第2の側においては固定の締結手段190に対して、押圧力が作用する。これによりグロメット230は圧縮され、グロメット230の直径が拡大し、それによって、グロメットは第1筒130の内壁に対して押圧する(図2に230として示されているグロメット)。すなわち、例えば、グロメット230は第1筒130の内壁に対して拡大し、摩擦抵抗をもたらす。抵抗力を減少させるために、テンショナ160は第2の方向(例えば、反時計回り)に回転してもよく、第2筒140の軸受面240を第1筒130の内側のグロメットから遠ざけ(図2に230として示されているグロメット)、第1筒130の内壁から収縮し、グロメット230の直径を縮小し、それによって摩擦抵抗を減少させる。
【0032】
トレーニング装置100の場合、グロメット230を圧縮し、それにより、第1筒130に対し第2筒140が回転する中で調整可能な摩擦力によってもたらされる抵抗力は、テンショナ160を使用して調整することができる。多くの実施形態では、テンショナ160は回転することでロッド180に対するテンショナの位置、またはロッド180に対する締結手段190の位置を調整する。すなわち、テンショナ160はロッド180の第2端部104に固定され、圧縮要素190(例えば、ねじ付きナット)を第2端部104に向かって回転してねじ状に並進させることができる。あるいは、テンショナ160はロッド180の第2端部104と螺合することができる。テンショナが第1の方向に回転すると、テンショナ160は第1端部102に向かって並進し、それにより第1筒130を通って、第2筒140を第1端部102に向かって押しやり、第2筒の軸受面240をグロメット230に対して押しやる。いくつかの実施形態では、テンショナ160が軸受け170に接触して、ロッド180に沿った回転を補助する。したがって、例えば、テンショナ160は時計回りに回転させることができ、グロメット230を押しやり、第2筒140と締結手段190との間で圧縮させる。いくつかの実施形態では、グロメット230の軸方向荷重は一定でもよい。
【0033】
多くの実施形態では、トレーニング装置100は第2筒140に少なくとも部分的に配置されたオーバーモールド150またはグリップをさらに備える。オーバーモールド150は、トレーニング中および運動中、ユーザに把持部を提供する働きをする。いくつかの実施形態では、オーバーモールド150は発泡体である。他の実施形態では、オーバーモールド150はプラスチックである。一実施形態では、オーバーモールド150は滑らかなプラスチックである。一実施形態では、オーバーモールド150は構造化されたプラスチックであるか、またはユーザによる把持が改善するように成形されている。オーバーモールド150の他の材料として、天然材料(例えば、動物革または植物革)なども考えられる。
【0034】
図2に示すように、テンショナ160は、軸受け170と少なくとも部分的に接触するように設けられている。いくつかの実施形態では、テンショナ160は時計回りに回転し、トレーニング装置100の張力をより大きくする。他の実施形態では、テンショナ160は反時計回りに回転し、トレーニング装置100の張力をより小さくする。多くの実施形態では、テンショナ160はプラスチック、金属、木材、またはそれらの組み合わせである。また他の材料も考えられる。軸受け170の場合、テンショナ160は軸受け170のレース面(inter race)または溝に少なくとも部分的に接触する可能性がある。いくつかの実施形態では、軸受け170はレース上の一連の玉軸受けである。また他の種類の軸受け170も考えられる。いくつかの実施形態では、軸受け170はトレーニング装置100から省略してもよい。
【0035】
多くの実施形態では、トレーニング装置100は締結手段などの圧縮要素190を備える。圧縮要素190は少なくとも1つのナット、ワッシャ(ロックワッシャを含む)、ボルト、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。また他の圧縮要素190も考えられる。トレーニング装置100の場合、ロッド180は、第1筒130の内壁に少なくとも部分的に接続された圧縮要素190によって少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態では、ロッド180の第1端部102は第1筒130の内壁に固定された少なくとも1組のナットおよびワッシャを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ワッシャはロックワッシャであってもよい。一実施形態では、ロッド180は第1筒130の内壁に固定された2組のナットおよびロックワッシャを含んでもよい。
【0036】
多くの実施形態では、トレーニング装置100は第1筒130に少なくとも部分的に配置された取付クリップ120をさらに備える。いくつかの実施形態では、取付クリップ120は第1筒130に固定的に取り付けてもよい。他の実施形態では、取付クリップ120は第1筒130に選択的に取り外し可能に取り付けてもよい。多くの実施形態では、取付クリップ120はプラスチック、金属、木材、黒鉛、ポリマー、またはそれらの組み合わせでもよい。他の材料も考えられる。
【0037】
図3に示すように、トレーニング装置100の別の図が設けられ、ここでは第2筒140、第1筒130、テンショナ160、およびオーバーモールド150が示されている。多くの実施形態では、トレーニング装置100は第1筒130に選択可能に配置された取付クリップ120をさらに備える。また図3は、図2にも示すように、取付クリップ120の図を提供する。
【0038】
いくつかの実施形態では、トレーニング装置100の第1端部102は雄コネクタ200をさらに備える。雄コネクタ200は、トレーニング部材110をトレーニング装置100の残りの部分に選択可能に取り付ける手段を提供する。別の実施形態では、雄コネクタ200はトレーニング部材110の雌コネクタ210に選択的に、固定的に取り付けることができ、ユーザのトレーニング装置100に永久的かつ取り外し不可能なトレーニング部材110を提供する。
【0039】
いくつかの実施形態では、雄コネクタ200は、摩擦嵌合、または雌コネクタ210の内側および/または雄コネクタ200の外側に配置されたストップおよびリッジの使用など、動作可能な係合で雌コネクタ210(図4に説明した)に接続するように成形されてもよい。あるいは、またはこれに加え、トレーニング部材110をトレーニング装置100に固定するため、雄コネクタ200は、雌コネクタ210(図4に説明した)に螺合された少なくとも1つのねじ山を含んでよく、雌コネクタもまた、少なくとも1つのねじ山を含む。
【0040】
図3は、相補的な形状で雄コネクタ200と結合する正方形の開口部を有する雌コネクタ210を示す。長方形、円形、楕円形などの他の形状も考えられる。雄コネクタ200および雌コネクタ210には、不規則な形状が使用されてもよい。
【0041】
図4に示すように、トレーニング部材110が設けられている。多くの実施形態では、トレーニング装置100はトレーニング部材110をさらに備える。多くの実施形態では、トレーニング部材110は雌コネクタ210を有するトレーニング部材インサート220を備え、雄コネクタ200の第1端部102に取り付けるように構成される。トレーニング部材110はボール(例えば、野球)として示しているが、他のスポーツおよびアクティビティに野球、ソフトボール、フットボール、ディスクゴルフ、ダーツ、ラケットボール、ゴルフ、ホッケー、ラクロス、テニス、バドミントン、砲丸投げ、ボウリング、クリケット、およびドッジボールなども含まれる。運動装置またはトレーニング装置(例えば、ボール、クラブ、バットなど)の把持部分を収容することができるものなど、他のスポーツおよびアクティビティ用の他の形状およびサイズも考えられる。
【0042】
トレーニング装置100(図1-3に示した)に取り付けられるため、トレーニング部材110はトレーニング部材インサート220と雌コネクタ210とを含む。トレーニング部材インサート220および雌コネクタ210の形状およびサイズは限定されないが、トレーニング部材110がトレーニング装置100に選択可能かつ着脱可能に取り付けられるように、トレーニング部材110の雌コネクタ210は雄コネクタ200(図2に示した)を受け入れるサイズに作られ、構成される。トレーニング部材110はトレーニング装置100に着脱可能に取り付けられるため、トレーニング装置100には様々なトレーニング部材110を使用することができる。
【0043】
トレーニング部材インサート220は、トレーニング部材110に固定的に取り付けられ、トレーニング部材110の内部に配置される。いくつかの実施形態では、トレーニング部材インサート220はトレーニング部材110の表面と同一平面にあってもよい。他の実施形態では、トレーニング部材インサート220はトレーニング部材110の表面と同一平面になくてもよい。いくつかの実施形態では、トレーニング部材インサート220はトレーニング部材110内に配置される。他の実施形態では、トレーニング部材インサート220はトレーニング部材110を完全に貫通して配置されてもよい。トレーニング部材インサート220は、木材、プラスチック、金属、またはトレーニング装置100への接続を容易にする他の材料で構成することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、雌コネクタ210は雄コネクタ200を受け入れるように成形されてもよい。あるいは、またはこれに加え、トレーニング部材110をトレーニング装置100に固定するため、雌コネクタ210は少なくとも1つのねじ山を含んでもよく、雄コネクタ200もまた雌コネクタに螺合された少なくとも1つのねじ山を含む。図4は正方形の雌コネクタ210を示すが、長方形、円形、楕円形などの他の形状も考えられる。雌コネクタ210には不規則な形状が使用されてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、トレーニング装置100の1つまたは複数の部分は3D印刷によって製作することができる。他の実施形態では、トレーニング装置100は成形動作(例えば、成形、射出、ブロー、鋳造など)、フライス加工、スタンピング、またはその他の方法で部品を成形するなどして作ることができる。
【0046】
さらに、次に記載するものを備えるトレーニング装置を用いたトレーニング方法を開示する。1)第1端部および第2端部を有する中央に配置されたロッド要素と、2)前記ロッド要素の軸に沿って延在し、前記ロッド要素の前記第1端部側に位置する第1筒と、3)少なくとも1つの軸受面を備え、前記ロッド要素の軸に沿って前記ロッド要素の前記第1端部と前記ロッド要素の前記第2端部との間に少なくとも部分的に延在し、前記第1筒の少なくとも一部に挿入されるようになっている第2筒と、4)前記ロッド要素の前記第1端部側に設けられ、前記第1筒の内部に動作可能に、少なくとも部分的に接触するグロメットと、5)前記ロッド要素の前記第1端部側に設けられ、その本体が前記ロッド要素に少なくとも部分的に締結される圧縮要素と、6)前記ロッド要素の前記第2端部側に設けられ、前記第2筒の内部に少なくとも部分的に接触する第2軸受面と、7)前記ロッド要素の前記第2端部に回転可能に取り付けられ、軸受けに対して押圧されるテンショナとを備え、前記テンショナと、前記ロッド要素と、前記第1筒とが時計回りに回転し、前記グロメットが前記第2筒と前記圧縮要素との間で圧縮されるようになっているトレーニング装置。
【0047】
実施形態
【0048】
次の実施形態が考えられる。ここでは、特徴および実施形態のあらゆる組み合わせが考えられる。
【0049】
実施形態1:図示および説明したトレーニング装置。
【0050】
実施形態2:1)第1端部および第2端部を備え、前記第1端部が第1先端部を有する中央ロッド要素と、2)前記中央ロッド要素の軸に沿って延在し、前記中央ロッド要素の前記第1端部側に位置する第1筒と、3)少なくとも1つの軸受面を備え、前記中央ロッド要素の軸に沿って、前記中央ロッド要素の前記第1端部と前記中央ロッド要素の前記第2端部との間に少なくとも部分的に延在し、前記第1筒の少なくとも一部に挿入されるようになっている第2筒と、4)前記中央ロッド要素の前記第1端部側に設けられ、前記第1筒の内部に少なくとも部分的に接触するグロメットと、5)前記中央ロッド要素の前記第1端部における前記第1先端部に設けられ、前記中央ロッド要素に少なくとも部分的に締結される締結手段と、6)前記中央ロッド要素の前記第2端部側に設けられ、前記第2筒の内部に少なくとも部分的に接触する軸受けと、7)前記中央ロッド要素の前記第2端部に回転可能に取り付けられ、軸受けに対して押圧されるテンショナとを備え、前記テンショナが前記中央ロッド要素に対して回転すると、前記グロメットが前記第2筒と前記締結手段との間で圧縮されるようになっているトレーニング装置。
【0051】
実施形態3:前記第2筒に固定的に係合して少なくとも部分的に配置されたオーバーモールド/グリップ部品をさらに備える実施形態2に記載のトレーニング装置。
【0052】
実施形態4:前記第1筒に選択可能な係合で少なくとも部分的に配置された取付クリップをさらに備える、実施形態2または3のいずれかに記載のトレーニング装置。
【0053】
実施形態5:前記取付クリップが雄コネクタをさらに備える、実施形態4に記載のトレーニング装置。
【0054】
実施形態6:トレーニング部材をさらに備え、前記トレーニング部材が雌コネクタを有するトレーニング部材インサートを備え、前記取付クリップの前記雄コネクタの前記第1端部側に取り付けるように構成される実施形態2-5のいずれかに記載のトレーニング装置。
【0055】
実施形態7:前記テンショナ(例えば、場合によっては前記中央ロッド要素)が反時計回りに回転し、前記グロメットが第2筒と締結手段との間で減圧される実施形態2-6のいずれかに記載のトレーニング装置。
【0056】
実施形態8:前記グロメットが、ゴム、ポリマー、もしくはシリコーン、またはそれらの組み合わせである実施形態2-7のいずれかに記載のトレーニング装置。
【0057】
実施形態9:第1筒の内部に構造化された表面をさらに備える、実施形態2-8のいずれかに記載のトレーニング装置。
【0058】
いくつかの実施形態では、操作時に、前記テンショナを第1の方向(たとえば、締め付け)に回転させ、前記第1(雌)筒の内壁に対して前記グロメットを圧縮することができ、または第2の方向に回転させ、前記第1(雌)筒の内壁に対して前記グロメットを前記第1筒に適用される所望の予め設定された抵抗力まで減圧することができる。さらに、この実施形態では、所望のトレーニング部材(例えば、トレーニングボールまたは他の形状)は、雌コネクタを有し、前記第1筒の前記第1端部に配置された前記雄コネクタに取り付けることができる。例として、前記トレーニング部材が取り付けられており、所望の抵抗力が達成されると、トレーニング装置を使用することができる。この例では、ユーザはトレーニングが必要となる第1の手(例えば、利き手)で前記トレーニング部材を把持し、第2の手(例えば、利き手と反対の手)で前記オーバーモールド/グリップを把持することができる。使用中、前記第2の手は、実質的に静止したままとなり固定力を提供することができ、前記第1の手は所望のトレーニングモード(例えば、手首を上下に回転させる)で前記トレーニング部材を回転させることができる。前記テンショナによって設定された目標抵抗力はユーザが克服する必要のある力を提供することができ、それによって、握力および腕/前腕力を高めるなど、ユーザの強度および調整のトレーニングとなる。さらに、前記抵抗力は、所望のトレーニングに合わせて選択可能に低減または増加することができる。
【0059】
上記で説明した内容は、請求項の主題の例を含む。「背景技術」および「発明を実施するための形態」に関連する全ての詳細および記載の修正は、請求項の主題の趣旨および範囲内で、当業者には容易に明らかとなるであろう。さらに、請求項の主題の態様、ならびに、以下におよび/または添付の請求項において列挙した様々な実施形態および様々な特徴の一部は、全体または一部のいずれかを組み合わせるまたは交換することができることを理解されたい。前述の様々な実施形態の説明において、別の実施形態を参照するこれらの実施形態は、当業者によって理解されるように他の実施形態と適切に組み合わせることができる。さらに、当業者であれば、前述の説明は単なる一例であり、請求項の主題を限定することを意図するものではなく、請求項の主題のさらなる多くの組合せおよび置換が可能であることを理解するであろう。もちろん、請求項の主題を説明するために、構成要素または方法の考えられるすべての組合せを説明することは不可能だが、当業者であれば認識することができるであろう。したがって、請求項の主題は、添付の請求項の趣旨および範囲に収まるすべてのそのような変更、修正、および変形が含まれるものである。さらに、用語「含む(includes)」は明細書または特許請求の範囲のいずれかで使用される限り、このような用語は、「備える(comprising)」が請求項の移行句として使用される場合に解釈されるように、用語「備える(comprising)」と同様に包括的であることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】