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特表2024-510789野球及びソフトボール用フィールディングマットデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-11
(54)【発明の名称】野球及びソフトボール用フィールディングマットデバイス
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20240304BHJP
【FI】
A63B69/00 505Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558460
(86)(22)【出願日】2022-03-21
(85)【翻訳文提出日】2023-11-13
(86)【国際出願番号】 US2022021188
(87)【国際公開番号】W WO2022204050
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】63/163,956
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523360603
【氏名又は名称】アクーニャ,ロベルト ジュニア
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アクーニャ,ロベルト ジュニア
(57)【要約】
ボールが1つ以上のバンプ要素に接触するときに予測不可能な軌道の変化を生じさせるように構成された、複数の挿入された、又は挿入可能なバンプ要素を有するスポーツトレーニングマット。このマットは、現地又は屋内の練習場に運搬され得、次いで、当該マット上に転がしたボールを偏向させるために使用され得る。バンプ要素は、対称球セクション又は非対称球セクション、多角形状、又は矢頭形状などの不規則的形状を含む、任意の三次元形状であり得る。相対的に小さい三次元の「バンプ要素」が、意外な横方向及び高さ範囲のバウンドを提供し、それによって、アスリートは、バウンドに応答して横方向に迅速に移動することが必要である。マットセクションは、2つ以上のマットセクションを接続して単一の細長いトレーニングデバイスを形成するように構成された側縁部嵌合特徴を有する。本デバイスは、多数のトレーニング障害物要素を配置する必要性を排除し、プレイヤ及びコーチの双方の、トレーニングドリルを実行する利便性、繰り返し速度、及び練習効率を実質的に改善する。
【選択図】図6A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スポーツトレーニングデバイスであって、
第1のマットであって、
底面と、
頂面と、
前縁部と、
後縁部と、
複数の離間された切り抜きであって、各切り抜きが、
挿入可能なバンプ要素を受け入れるように構成された外周形状及びサイズを有する、複数の離間された切り抜きと、を備える、第1のマットと、
複数のバンプ要素であって、各バンプ要素が、
前記第1のマットの前記複数の離間された切り抜きのうちの1つ内へ挿入される基部部分と、
凸状隆起部分であって、前記隆起部分に衝突した物体を前記バンプ要素に対して横方向及び縦方向に偏向させるように構成された、凸状隆起部分と、を備える、複数のバンプ要素と、を備える、スポーツトレーニングデバイス。
【請求項2】
前記複数のバンプ要素が、前記マットの前記頂面から1.5~2.5インチの範囲のピーク高さを有する、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項3】
前記複数の離間された切り抜きが円形であり、
前記複数のバンプ要素が球状セクションである、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項4】
前記複数のバンプ要素の各々が、
保持溝を有する丸みを帯びた周縁バンプ要素基部を更に備え、それにより、前記保持溝が切り抜きに係合するように構成される、請求項3に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項5】
前記複数のバンプ要素が、2.5~3インチの範囲の基部直径を有する、請求項3に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項6】
前記複数の離間された切り抜きが矢頭形状を有し、
前記複数のバンプ要素が矢頭形状を有する、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項7】
前記複数のバンプ要素の各々が、
保持溝を有する周縁バンプ要素基部を更に備え、それにより、前記保持溝が切り抜きに係合するように構成される、請求項6に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項8】
前記第1のマットが、30~36インチの範囲の長さ及び10~16インチの範囲の幅を有し、
前記第1のマット前縁部が、前記後縁部に関して凸状であり、
前記複数のバンプ要素が、
9つのバンプ要素であって、5つのバンプ要素が円弧状の前列にあり、
4つのバンプ要素が前列と同心の円弧状の後列にある状態で構成されている、9つのバンプ要素を更に備える、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項9】
前記円弧状の前列が、14~17インチの範囲の半径を有し、
前記円弧状の後列が、10~11インチの範囲の半径を有する、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項10】
前記第1のマットが、運搬用取っ手開口部を更に備える、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項11】
前記第1のマットが、30~36インチの範囲の長さ及び10~16インチの範囲の幅を有する長方形形状であり、
前記第1のマットが、
少なくとも1つの嵌合特徴を伴う第1の側縁部と、
第2の側縁部と、を更に備え、
9つのバンプ要素が、
5つのバンプ要素が円弧状の前列にあり、
4つのバンプ要素が前記前列と同心の円弧状の後列にある状態で構成されている、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項12】
第2のマットであって、
底面と、
頂面と、
第1の側縁部と、
第2の側縁部であって、前記第1のマットの前記第1の側縁部嵌合特徴と嵌合するように構成された少なくとも1つの嵌合特徴を有する、第2の側縁部と、
複数の離間された切り抜きであって、各切り抜きが、
挿入可能なバンプ要素を受け入れるように構成された外周形状及びサイズを有する、複数の離間された切り抜きと、を備える、第2のマットと、
複数のバンプ要素であって、各バンプ要素が、
前記第2のマットの前記複数の離間された切り抜きのうちの1つ内へ挿入される基部部分と、
凸状隆起部分であって、
前記隆起部分に衝突した物体を前記バンプ要素に対して横方向及び縦方向に偏向させるように構成された、凸状隆起部分と、を備える、複数のバンプ要素と、を更に備える、請求項11に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項13】
前記第1のマットの第1の側縁部が、一対のタブを備え、
前記第2のマットの第2の側縁部が、前記第1のマットの第1の側縁部の一対のタブを受け入れるように構成された、一対のスロットを備える、請求項12に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項14】
前記マットが、0.08~0.12インチの範囲の厚さを有し、
前記マットが、ポリエチレン、ABS、天然ゴム、ポリエチレン、ポリアミド、アクリル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ゴム、及びネオプレンゴムからなる群から選択される材料で構築される、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項15】
前記前縁部が、先細になっている、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本特許出願は、2021年3月21日に出願人によって出願された米国仮特許出願第63/163,956号に関するものであり、その出願からの優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、スポーツトレーニングデバイスに関するものであり、より具体的には、野球又はソフトボールの野手のトレーニングデバイスに関するものである。
【背景技術】
【0003】
野球及びソフトボールのアスリートは、しばしば、「バッドホップ」ドリルによってトレーニングして、手/目の協調、反応時間、機敏さを改善し、かつスポーツ特有の有酸素運動を提供する。このドリルは、ボールを偏向させるように、及びプレイヤが偏向又は「ホップ」に反応することができるように、PVCパイプ、小さい丸太、コーン、アジリティコーン、又は他の障害物をボールの経路に配置することによって、「バッドホップ」が生じた野球又はソフトボール用のボールを処理する方法をプレイヤに教示する。コーチは、典型的には、これらの障害物をあるパターンで敷設して、ボールが異なる高さ及び速度でバウンドするようにボールを障害物の上に転がす。これは、アスリートにとっては素晴らしいドリルであるが、ドリルの準備を行うために障害物を輸送及び配置することが必要であるので、コーチ及びトレーナーにとっては問題になり得る。障害物は、位置からずれる傾向があり、再度位置付ける必要があるので、有益な練習時間が無駄になる。
【発明の概要】
【0004】
野球、ソフトボール、及び他のスポーツのためのトレーニングデバイスの様々な実施形態は、当該デバイスをホップドリル及び他のトレーニングルーチンのために容易に格納すること、輸送すること、及び位置付けることができるように、支持面に複数のバンプ要素を提供する。
【0005】
一実施形態では、Fielder’s Dome Mat(商標)は、複数の挿入された、又は挿入可能なバンプ要素を有する可撓性ワンピースマットである。このマットは、現地又は屋内の練習場に運搬され得、次いで、当該マット上に転がしたボールを偏向させるために使用され得る。本デバイスは、多数のトレーニング障害物要素を配置する必要性を排除し、プレイヤ及びコーチの双方の、トレーニングドリルを実行する利便性、繰り返し速度、及び練習効率を実質的に改善する。加えて、相対的に小さい三次元の「バンプ要素」が、意外な横方向及び高さ範囲のバウンドを提供し、それによって、アスリートは、バウンドに応答して横方向に迅速に移動することが必要である。対照的に、先行技術のPVCパイプドリルは、異なるバウンド高さを生じさせ得るが、横方向のバウンドが制限され得る。
【0006】
別の実施形態では、複数のマットセクションは、2つ以上のマットセクションを接続して単一の細長いトレーニングデバイスを形成するように構成された側縁部嵌合特徴を有し、当該特徴は、1人を超えるプレイヤが一度にそれを使用する余地を提供し、それによって、練習時間を短縮する。
【0007】
バンプ要素は、対称球セクション又は非対称球セクション、多角形状、又は矢頭形状などの不規則的形状を含む、任意の三次元形状であり得る。
【0008】
野手用マットは、あらゆる年齢の野球又はソフトボールプレイヤ及び一般の野外スポーツアスリートに使用され得る。本デバイスは、手/目の協調、反応時間、適切なスタンス及び位置決め、機敏さ、スポーツ特有の有酸素運動を教示するように、かつ異なる高さ、角度、及び速度で地面を離れる野球のボールを処理する能力を教示するように設計される。
【0009】
他の実施形態では、Fielder’s Dome Mat(商標)は、若年者のスポーツとともに又はサッカー又はホッケーなどの他の野外スポーツとともに使用するための、異なる特徴のサイズ、特徴の形状、又は特徴の配列を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】フィールディングマットデバイスの一実施形態上の1つ以上のバンプ要素に衝突した後にバウンドしているソフトボール用のボールの側面斜視図である。
図2図1のフィールディングマットデバイス上の1つ以上のバンプ要素に衝突した後にバウンドしたソフトボールを処理する準備をしているソフトボールプレイヤの正面図である。
図3】バンプ要素の挿入を受け入れるように構成された切り抜きを伴う野球及びソフトボール用フィールディングマットの一実施例の上面図である。
図4A図3のマット上の切り抜き内へ挿入されたバンプ要素を伴う野球及びソフトボール用フィールディングマットデバイスの例示的な一実施形態の上面図である。
図4B図4Aの野球及びソフトボール用フィールディングマットデバイスの側面図である。
図5A】嵌合特徴を伴う野球及びソフトボール用フィールディングマットデバイスの第2の実施形態の上面図である。
図5B図5Aのフィールディングマットデバイスの側面図である。
図6A】挿入可能な矢頭形状のバウンド特徴を伴う野球及びソフトボール用フィールディングマットデバイスの第3の実施形態の上面図である。
図6B図6Aのフィールディングマットデバイスの側面図である。
図7図6Aのマットの例示的な矢頭状バンプ要素の切り抜きの上面図である。
図8図4A及び図6Aの取っ手切り抜きの上面図である。
図9A】挿入可能な矢頭状バンプ要素の側面図である。
図9B図9Aの挿入可能な矢頭状バンプ要素の垂直断面図A-A’である。
図9C図9Aの挿入可能な矢頭状バンプ要素の水平断面図B-B’である。
図9D図9Aの挿入可能な矢頭状バンプ要素の保持溝の垂直断面図である。
図10A】嵌合特徴及び矢頭状バウンド要素の切り抜きを伴う野球及びソフトボール用フィールディングデバイスの第4の実施態様の上面図である。
図10B図10Aのフィールディングマットデバイスの側面図である。
図11】マット縁部嵌合スロット特徴の上面図である。
図12】マット縁部嵌合タブ特徴の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
定義
以下の定義を本明細書及び特許請求の範囲における用語の使用に適用する。
【0012】
「フィールディングマットデバイス」という用語は、「バンプ要素」が、野球のボール、ソフトボールのボール、サッカーのボール、又はラクロスのボール、フィールドホッケーのボール、又はホッケーのパックなどの物体を1つ以上のバンプ要素と衝突させることに応じてバウンドする又は偏向するよう構成されるように、複数の挿入された、固定された、又は一体的に形成された、隆起したバンプ要素を有する1つ以上の「マット」を備えるスポーツトレーニングデバイスを意味する。
【0013】
「バンプ要素」又は「バウンド特徴」という用語は、スポーツトレーニングを促進するためにフィールディングマットデバイスに提供された複数の隆起した特徴のうちの1つを意味する。野球の野手のトレーニングドリルに関する一例では、隆起した特徴は、野球のボールが特徴の上を転がるときにホップ又はバウンドを生じるように構成された半球形状又は他の形状を有する。野手のトレーニングの場合、複数のバンプ要素は、野球のボール又はソフトボールのボールの支持面上の大部分の転がり又は全ての転がりがバンプ要素の少なくとも1つと衝撃することに応じてホップ又はバウンドを生じるように、支持面上に規則的又は不規的な間隔で位置付けられる。
【0014】
「マット」及び「支持面」という用語は、複数の挿入された、固定された、又は一体的に形成された、隆起した「バンプ要素」を支持する、略平面状の基板を意味する。様々な実施形態では、支持面は、剛性又は可撓性であり得る。可撓性支持面のいくつかの例としては、ポリマー又はゴムマット、及びメッシュが挙げられる。
【0015】
「球状セクション」という用語は、平面によって切断された球体の形状を指す。「対称球状セクション」という用語は、球体の赤道に平行に配向された平面によって切断された球体の形状を指す。「非対称球状セクション」という用語は、支持面に垂直でない長手方向軸に対してバンプ要素が傾斜するように球体の赤道に対してある角度で配向された平面によって切断された球体の一部分の形状に近似する形状を指す。本明細書では、「非対称頂点」という用語は、球体の赤道に平行でない平面によって球体を切断することによってその頂面形状が画定される、中空又は中実の上向きに配向された要素を意味する。一例では、傾斜した頂点平面が球体の頂点又はその下に位置付けられ、基準平面が球体の赤道又はその上に位置付けられ、したがって、デバイス基部に対して傾斜した長手方向軸を有するバンプ要素を形成する。
【0016】
本明細書では、「切頭半球状」という用語は、球体の半分よりも小さい近似形状を有する中空又は中実の上向き配向されたバンプ要素を指す。「球状セグメント」という用語は、一方の平面が球体の頂点又はその下に位置付けられ、他方の平面が球体の赤道又はその上に位置付けられた一対の平行な平面によって切断することによってその形状が画定されるバンプ要素を意味する。したがって、球状セグメントの頂部が切頭される。
【0017】
「丸みを帯びた」又は「滑らかにした」という用語は、接平面の段階的移行部を有するバンプ要素表面を指す。対照的に、「角のある」という用語は、段付きの特徴又は不規則的な特徴を有するバンプ要素表面を指す。
【0018】
「多角形形状」という用語は、規則的な若しくは不規則的な、開いた若しくは閉じた多角形形状を伴う水平断面を有するバンプ要素を指す。多角形形状は、複数の平面状の表面を有する。他の形状は、複数の湾曲した表面を有し得る。
【0019】
本明細書では、「不規則的形状」という用語は、同じ形状の異なるサイズ、非対称形状の異なる配向、又はバンプ要素の異なる形状を指す。本明細書では、「不規則的形状のバンプ要素」という用語は、球状セクション又は円錐形セクション以外の三次元形状を指す。
【0020】
「矢頭形状切り抜き」という用語は、図7の切り抜きの一般的な形状、すなわち、鈍化させた前端部分、円弧状で背面まで外向きに広がる側縁部、前端部分と平行な後縁部、及び側縁部の後方部分から後縁部への凸状の移行、を伴う、長手方向軸に対して対称的な切り抜きを意味する。この形状は、使用中にバンプが外れないように隆起を固定するために作製された。
【0021】
「矢頭形状バンプ要素」という用語は、矢頭形状切り抜きの基部形状を伴う、丸みを帯びた、隆起したバンプ要素を意味する。この形状は、マットがコンクリート、クレイ、人工芝若しくはカーペット、又は草のいずれの上にあっても、マットが置かれている表面を「捕まえる」ように「バンプ要素」の底部の設計が下方へ延在しているので、マットの使用中により高い「滑り止め」を提供する。バンプ要素はまた、試合条件をシミュレーションする、及びマットを横断して転がるボールの予測不可能な性質を可能にする性能を最適にするための高さに特に設計される。
【0022】
「不規則的に離間された」という用語は、バンプ要素の間の可変の最小間隔を指す。
【0023】
「予測不可能なホップ又はバウンド」という用語は、ボールが1つ以上のバンプ要素に衝突したときのボールの経路又は速度のわずかな変化が広範囲にわたる可能なボールの角度及び高さの偏向をもたらすので、ボールがデバイスに接近するときに、トレーニングセッション中のスポーツプレイヤが容易にホップ又はバウンドの経路を予測することができないことを意味する。
【0024】
概要
一実施形態では、スポーツスポーツトレーニングデバイスは、底面と、頂面と、前縁部と、後縁部と、複数の離間された切り抜きと、を有する、単一のマットを備える。各切り抜きは、挿入可能なバンプ要素を受け入れるように構成された外周形状及びサイズを有する。複数のバンプ要素がマット内へ挿入される。各バンプ要素は、第1のマットの複数の離間された切り抜きのうちの1つ内へ挿入される基部部分と、野球のボール又はソフトボールのボールなどの物体がバンプ要素に衝突したときに、当該物体を横方向及び縦方向に偏向させるように構成された凸状隆起部分と、を有する。
【0025】
図1は、フィールディングマットデバイス201の一実施形態上の1つ以上のバンプ要素220に衝突した後にバウンドしているソフトボールのボール42の側面斜視図である。図2は、図1のフィールディングマットデバイス201上の1つ以上のバンプ要素に衝突した後にバウンドしたソフトボール42を処理する準備をしているソフトボールプレイヤ40の正面図である。
【0026】
バンプ要素は、半球状若しくは他の対称若しくは非対称球状セクション形状、円錐形状、多角形状、又は矢頭形状などの不規則的形状が挙げられるが、これらに限定されない、様々な三次元の丸みを帯びた、角のある、又は不規則的形状のうちの1つ以上を有し得る。バンプ要素は、年少者又は成年者のスポーツトレーニング用にサイズ決定され得る。
【0027】
バンプ要素は、規則的又は不規則的な間隔を有し得る。一例では、5つのバンプ要素が15.5インチの半径で整列され、4つのバンプ要素が11インチの半径で整列された、9つのバンプ要素の構成が同心の円弧列で提供される。
【0028】
別の実施形態では、スポーツスポーツトレーニングデバイスは、側縁部の嵌合特徴によって に接続された、2つ以上のマットセクションを備える
【0029】
実施例-挿入された、又は挿入可能な対称の球状セクション形状のバンプ要素を伴う一体型マット
図3は、バンプ要素の挿入を受け入れるように構成された切り抜き120を有するマット210の上面図である。
【0030】
図4Aは、野球及びソフトボール用フィールディングデバイス201の第1の実施形態の上面図である。図4Bは、図4Aの野球及びソフトボール用フィールディング装置支持体201の側面図である。この実施例では、デバイスは、33.47インチの長さ及び13.76インチの最大幅を有する基部210を伴うマットを備える。前縁部232は、直線状の後縁部234に対して凹状である。丸みを帯びたコーナー236及び237は、後縁部及びフォント縁部の交差部に提供される。この実施例では、取っ手240の開口部が基部210に提供される。
【0031】
一実施例では、支持体は、垂直縁部を伴う0.10インチの厚さのポリエチレン又はABSプラスチックから構築されるマットである。他の実施例では、支持マットは、天然ゴム、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(ナイロン)、アクリル、ポリカーボネート(POM)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性ゴム(TPR)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、又はネオプレンゴムで構築され得る。
【0032】
この実施例では、9つのバンプ要素220が、マット210に形成された切り抜きに挿入されている。円弧状の前列は、5つのバンプ要素220a~220eを有し、円弧状の後列は、4つのバンプ要素220f~220iを有する。この実施例では、各バンプ要素は、2.75インチの基部直径、及びマット基部210の頂面から1.63インチのピーク高さを有する対称形の球状セクション形状を有する。この実施例では、各バンプ要素は、マット210の円形状の切り抜き内へ挿入される。
【0033】
別の実施例では、より大きい半球状のバンプ要素は、3.0インチの直径、及びマット基部210の頂面から1.75インチのピーク高さを有する。
【0034】
実施例-挿入された、又は挿入可能な対称形の球状セクション形状のバンプ要素を伴うセクショナルマット
図5Aは、側縁部嵌合特徴を伴う第2の実施形態の野球及びソフトボール用フィールディングデバイス301セクションの上面図である。図5Bは、図5Aのフィールディングマットデバイス301の側面図である。この実施例では、マットセクション310は、34.75インチの長さ及び13.75インチの幅を有する。前縁部332は、後縁部334に対して平行である。
【0035】
多数のプレイヤが練習することを可能にするために、2つ以上のセクションを接合することができる。この実施例では、一対の嵌合タブ338a及び338bが一方の側縁部に提供され、一対の嵌合スロット339a及び339bが第2の側縁部に提供されて第2のパネルのタブ338a及び338bを受け入れるように構成される。
【0036】
9つの挿入可能なバンプ要素320が提供される。円弧状の前列は、5つのバンプ要素320a~320eを有し、円弧状の後列は、4つのバンプ要素320f~320iを有する。この実施例では、各バンプ要素は、2.75インチの基部直径、及びマット基部310の頂面から1.63インチのピーク高さを有する対称形の球状セクション形状を有する。この実施例では、各バンプ要素は、基部210の円形の切り抜き内へ挿入される。
【0037】
別の実施例では、半球状のバンプ要素は、3.0インチの直径、及びマット基部210の頂面から1.75インチのピーク高さを有する。
【0038】
実施例-矢頭形状のバンプ要素を伴う一体型マット
図6Aは、挿入可能な矢頭形状のバウンド特徴の切り抜きを伴う野球及びソフトボール用フィールディングデバイス401の第3の実施形態の上面図である。図6Bは、図3Aのフィールディングデバイス401の側面図である。この実施例では、マット基部410の前縁部432は、直線状の後縁部434に対して凹状である。丸みを帯びたコーナー436及び437は、後縁部及びフォント縁部の交差部に提供される。
【0039】
挿入可能な矢頭形状のバンプ要素220のための9つの切り抜き220が提供される。円弧状の前列は、5つの切り抜き420a~420eを備え、15.5インチの中心線半径を有し、同心の円弧状の後列は、4つの切り抜き420f~420iを備え、11.0インチの半径を有する。この実施例では、各バンプ要素は、マットから1.63インチの高さを有する。この実施例では、各バンプ要素は、基部210の矢頭形状の切り抜き420a~420i内へ挿入される。一実施例では、矢頭形状のバンプ要素は、2.15インチの長さを有する。
【0040】
図7は、例示的な矢頭バンプ要素切り抜き470の上面図である。この実施例では、切り抜き470は、水平前縁部471と水平後縁部472との間に2.15インチの長さの開口部を提供する。右側473及び左側474は、凹状であり、それぞれ、オフセットされた中心点から1.5インチの半径を有する。前縁部471は、0.7インチの幅を有し、後縁部は、1.25インチの幅を有する。右側後方レッジ475及び左側後方レッジ476は、ボールの衝突に対する抵抗を提供し、かつ使用中に表面で滑ることを防止又は低減するのを補助する。
【0041】
図8は、図4Aの取っ手切り抜き140、及び図6Aの取っ手切り抜き440の上面図である。この実施例では、取っ手切り抜きは、5インチの幅を有する。切り抜きの後方部分は、快適なグリップを提供するために、12インチの半径を有する凸状である。
【0042】
図9Aは、挿入可能な矢頭状バンプ要素480の側面図である。図9Bは、丸みを帯びた外面489及び周縁バンプ要素基部482を示す、図9Aの挿入可能な矢頭状バンプ要素の垂直断面図A-A’である。図9Cは、前縁部481、後縁部488、右側483、左側484、右側後方レッジ485、及び左側後縁部486を示す、図9Aの挿入可能な矢頭状バンプ要素の水平断面図B-B’である。図9Dは、挿入可能な矢頭状バンプ要素基部482の保持溝483の詳細立断面図である。この実施例では、保持溝は、0.11インチの幅を有し、0.10インチの基部の周りにしっかりと嵌合される。
【0043】
実施例-挿入された、又は挿入可能な矢頭形状のバンプ要素を伴うセクショナルマット
図10Aは、タブ588a、588b及びスロット589a、589bの嵌合特徴と、520cなどの矢頭状バウンド要素の切り抜きと、を伴う、野球及びソフトボール用フィールディングデバイスセクション501の第4の実施態様の上面図である。図10Bは、図10Aのフィールディングマットデバイスの側面図である。図11は、マット縁部嵌合スロット特徴589aの上面図である。図12は、マット縁部嵌合タブ特徴588aの上面図である。
【0044】
上で説明した特定の実施形態及び実施例は、例示を目的とするものであり、限定するものではないことを理解されたい。様々な修正が当業者によって行われ得、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に定義される通りである。
図1
図2
図3
図4A-4B】
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-11-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スポーツトレーニングデバイスであって、
水平面上に平坦に置くように構成された第1のマットであって、前記第1のマットが、
底面と、
頂面と、
前縁部と、
後縁部と、
複数の離間された切り抜きであって、各切り抜きが、
挿入可能なバンプ要素を受け入れるように構成された外周形状及びサイズを有し、
それにより、前記複数の離間された切り抜きが円弧状の前列及び円弧状の後列で配置される、切り抜きと、を備える、第1のマットと、
複数のバンプ要素であって、各バンプ要素が、
前記第1のマットの前記複数の離間された切り抜きのうちの1つ内へ挿入される基部部分と、
凸状隆起部分であって、物体が前記マット上へ転がったときに、前記隆起部分に衝突した前記物体を前記バンプ要素に対して横方向及び縦方向に偏向させるように構成された、凸状隆起部分と、を備える、複数のバンプ要素と、を備える、スポーツトレーニングデバイス。
【請求項2】
前記複数のバンプ要素が、前記マットの前記頂面から1.5~2.5インチの範囲のピーク高さを有する、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項3】
前記複数の離間された切り抜きが円形であり、前記複数のバンプ要素が球状セクションである、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項4】
前記複数のバンプ要素の各々が、
保持溝を有する丸みを帯びた周縁バンプ要素基部を更に備え、それにより、前記保持溝が切り抜きに係合するように構成される、請求項3に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項5】
前記複数のバンプ要素が、2.5~3インチの範囲の基部直径を有する、請求項3に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項6】
前記複数の離間された切り抜きが矢頭形状を有し、前記複数のバンプ要素が矢頭形状を有する、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項7】
前記複数のバンプ要素の各々が、
保持溝を有する周縁バンプ要素基部を更に備え、それにより、前記保持溝が切り抜きに係合するように構成される、請求項6に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項8】
前記第1のマットが、30~36インチの範囲の長さ及び10~16インチの範囲の幅を有し、
前記第1のマット前縁部が、前記後縁部に関して凸状であり、
前記複数のバンプ要素が、
9つのバンプ要素であって、5つのバンプ要素が円弧状の前列にあり、4つのバンプ要素が前記前列と同心の円弧状の後列にある状態で構成されている、9つのバンプ要素を更に備える、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項9】
前記円弧状の前列が、14~17インチの範囲の半径を有し、前記円弧状の後列が、10~11インチの範囲の半径を有する、請求項に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項10】
前記第1のマットが、運搬用取っ手開口部を更に備える、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項11】
前記第1のマットが、30~36インチの範囲の長さ及び10~16インチの範囲の幅を有する長方形形状であり、
前記第1のマットが、
少なくとも1つの嵌合特徴を伴う第1の側縁部と、第2の側縁部と、を更に備え、
9つのバンプ要素が、
5つのバンプ要素が前記円弧状の前列にあり、
4つのバンプ要素が前記円弧状の後列にあり、それによって前記円弧状の後列が、前記前列と同心である状態で構成されている、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項12】
第2のマットであって、
底面と、頂面と、
第1の側縁部と、
第2の側縁部であって、前記第1のマットの前記第1の側縁部嵌合特徴と嵌合するように構成された少なくとも1つの嵌合特徴を有する、第2の側縁部と、
複数の離間された切り抜きであって、各切り抜きが、
挿入可能なバンプ要素を受け入れるように構成された外周形状及びサイズを有する、切り抜きと、を備える、第2のマットと、
複数のバンプ要素であって、各バンプ要素が、
前記第2のマットの前記複数の離間された切り抜きのうちの1つ内へ挿入される基部部分と、
凸状隆起部分であって、
前記隆起部分に衝突した物体を前記バンプ要素に対して横方向及び縦方向に偏向させるように構成された、凸状隆起部分と、を備える、複数のバンプ要素と、を更に備える、請求項11に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項13】
前記第1のマットの第1の側縁部が、一対のタブを備え、
前記第2のマットの第2の側縁部が、前記第1のマットの第1の側縁部の一対のタブを受け入れるように構成された、一対のスロットを備える、請求項12に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項14】
前記第1のマットが、0.08~0.12インチの範囲の厚さを有し、
前記第1のマットが、ポリエチレン、ABS、天然ゴム、ポリエチレン、ポリアミド、アクリル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ゴム、及びネオプレンゴムからなる群から選択される材料で構築される、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【請求項15】
前記前縁部が、先細になっている、請求項1に記載のスポーツトレーニングデバイス。
【国際調査報告】