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▶ プラサメッシュ アチャレカーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-12
(54)【発明の名称】光起電力モジュールアレイ
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/042 20140101AFI20240305BHJP
【FI】
H01L31/04 500
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021573365
(86)(22)【出願日】2021-04-20
(85)【翻訳文提出日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 IB2021000263
(87)【国際公開番号】W WO2022195317
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】17/206,225
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521540047
【氏名又は名称】プラサメッシュ アチャレカー
【氏名又は名称原語表記】Prathamesh Acharekar
(74)【代理人】
【識別番号】100110788
【弁理士】
【氏名又は名称】椿 豊
(72)【発明者】
【氏名】プラサメッシュ アチャレカー
【テーマコード(参考)】
5F251
【Fターム(参考)】
5F251JA02
(57)【要約】
光起電力モジュールは開いた上端、閉じた下端、受光キャビティを画成する上端と下端との間に広がる六角形状の壁を含むピラミッド形状本体を備える。壁は上端から下端に向かうほど直径が先細り、また太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む傾斜受光表面と平面状の受光表面を備える。傾斜受光表面はキャビティに向かって内側に傾斜して、傾斜受光表面は開いた上端に面する。平面は傾斜受光表面を相互接続する壁で段階を形成する。傾斜受光表面と平面状の受光表面は互いに同心状に対向配置される。




【特許請求の範囲】
【請求項1】
下の記載を備える光起電力モジュール:
開いた上端、閉じた下端、下端の反対にある上端、下端にある底部表面、第1の辺、第2の辺、第2の辺の反対にある第1の辺、開いた上端と閉じた下端との間に広がる六角形状の壁を有する反転ピラミッド形状本体、受光キャビティを画成する六角形状の壁、外周縁を備えて受光キャビティへのアクセスを提供する上端、上端から下端に向かうほど直径が先細り、また、複数の傾斜受光表面、および、傾斜受光表面の間に配置された平面状の複数の受光表面を備える六角形状の壁、下端に向かって下方に傾斜する傾斜受光表面であって、また、上端に対して受光キャビティに向かって内側に傾斜して上端に面して、上端に面する傾斜受光表面のそれぞれ、底部表面と並行であり、傾斜受光表面を相互接続する六角形状の壁で段階を形成する平面、互いに同心状に対向配置される傾斜受光表面、互いに同心状に対向配置される平面状の受光表面。
【請求項2】
傾斜受光表面のそれぞれが太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む複数の傾斜受光面を備える、請求項1に記載の光起電力モジュール。
【請求項3】
平面状の受光表面のそれぞれが太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む複数の平面状の受光面を備える、請求項2に記載の光起電力モジュール。
【請求項4】
傾斜受光表面のそれぞれは六角形状であり、傾斜受光表面のそれぞれの傾斜受光面のそれぞれが六角形形状の一辺を画成して、隣接する傾斜受光面のそれぞれに対して角度が付けられる、請求項3に記載の光起電力モジュール。
【請求項5】
平面状の受光表面のそれぞれは六角形状であり、平面状の受光表面のそれぞれの平面状の受光面のそれぞれが六角形形状の一辺を画成して、隣接する平面状の受光表面に対して角度が付けられている、請求項4に記載の光起電力モジュール。
【請求項6】
傾斜受光表面が本体の長手方向軸と横軸を中心として対称形である、請求項5に記載の光起電力モジュール。
【請求項7】
平面状の受光表面が本体の長手方向軸と横軸を中心として対称形である、請求項6に記載の光起電力モジュール。
【請求項8】
底部表面が六角形状であり、太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む、請求項7に記載の光起電力モジュール。
【請求項9】
上端の外周縁の周りに環状に広がるリムを更に備え、かかるリムは六角形状の壁に対して外方に突出し、平面状の受光表面および底部表面に並行である、請求項8に記載の光起電力モジュール。
【請求項10】
下に記載の、請求項9に記載の光起電力モジュール:
傾斜受光表面は第1の傾斜受光表面、第2の傾斜受光表面、第3の傾斜受光表面を備える、
平面状の受光表面は第1の平面状の受光表面、第2の平面状の受光表面、第3の平面状の受光表面を備える、
第1の平面状の受光表面が上端の外周縁の周りに環状に広がり、第2の平面状の受光表面が第1の傾斜受光表面と第2の傾斜受光表面の間に配置され第3の平面状の受光表面が第2の傾斜受光表面と第3の傾斜受光表面との間に配置される、
第1の傾斜受光表面が上端の外周縁の周りから第2の平面状の受光表面に広がり、第2の傾斜受光表面が第2の平面状の受光表面から第3の平面状の受光表面に延びて、第3の傾斜受光表面が第3の平面状の受光表面から下端の底部表面に広がる。
【請求項11】
下の記載を備える光起電力モジュールアレイ:
光起電力モジュールのそれぞれが開いた上端、閉じた下端、下端の反対にある上端、下端にある底部表面、第1の辺、第2の辺、第2の辺の反対にある第1の辺、開いた上端と閉じた下端との間に広がる六角形状の壁を有する反転(inverted)ピラミッド形状本体を備える複数の光起電力モジュール、受光キャビティを画成する六角形状の壁、外周縁を備えて受光キャビティへのアクセスを提供する上端、上端から下端に向かうほど直径が先細り、また、複数の傾斜受光表面、および、傾斜受光表面の間に配置された平面状の複数の受光表面を備える六角形状の壁、下端に向かって下方に傾斜する傾斜受光表面であって、また、開いた上端に対してキャビティに向かって内側に傾斜して上端に面して、上端に面する傾斜受光表面のそれぞれ、底部表面と並行であり、傾斜受光表面を相互接続する六角形状の壁で段階を形成する平面、互いに同心状に対向配置される傾斜受光表面、互いに同心状に対向配置される平面状の受光表面、および
複数の光起電力モジュールのうちの1つを、受け止めるように構成された複数のレセプタクルを備えたハウジング。
【請求項12】
複数の光起電力モジュールのそれぞれが上端の外周縁の周りに環状に広がるリムを更に備え、かかるリムは六角形状の壁に対して外方に突出し、平面状の受光表面および底部表面に並行である、請求項11に記載の光起電力モジュール。
【請求項13】
下の記載を備える、請求項12に記載の光起電力モジュールアレイ:
ハウジングは上側の平表面と下側の平表面を備え、
レセプタクルは上側の平表面と下側の平表面の間のハウジング全体に広がり、および、
レセプタクルの直径はリムの直径以下であり、ハウジングのレセプタクルからの挿入時には光起電力モジュールのそれぞれは、上側の平表面にはめ込まれてモジュールがハウジングに留まる。
【請求項14】
ハウジング102の複数のレセプタクルが上側の平表面および下側の平表面に広がる四角筒状の開口部により相隔たる、請求項13に記載の光起電力モジュールアレイ。
【請求項15】
下の記載を備える、請求項14に記載の光起電力モジュールアレイ:
ハウジングが第1半部と第2半部を備え、光起電力モジュールが第1半部に配置された第1の複数の光起電力モジュールと第2半部に配置された第2の複数の光起電力モジュール、また、第2の複数の光起電力モジュールに対して反対方向に配置される第1の複数の光起電力モジュールを備える。
【請求項16】
レセプタクルが光起電力モジュールの数に等しい数を備えており、光起電力モジュールの全てを受け取る、請求項14に記載の光起電力モジュールアレイ。
【請求項17】
下の記載を備える、請求項16に記載の光起電力モジュール:
傾斜受光表面のそれぞれが太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む複数の傾斜受光面を備える、請求項1に記載の光起電力モジュール、および
平面状の受光表面のそれぞれが太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む複数の平面状の受光面を備える、請求項2に記載の光起電力モジュール。
【請求項18】
下の記載を備える、請求項17に記載の光起電力モジュール:
傾斜受光表面のそれぞれが六角形状であり、傾斜受光表面のそれぞれの傾斜受光面のそれぞれが六角形形状の一辺を画成して、隣接する傾斜受光面のそれぞれに対して角度が付けられ、また、平面状の受光表面のそれぞれが六角形状であり、平面状の受光表面のそれぞれの平面状の受光面のそれぞれが六角形形状の一辺を画成して、隣接する平面状の受光表面に対して角度が付けられている。
【請求項19】
下の記載を備える、請求項18に記載の光起電力モジュール:
傾斜受光表面が本体の長手方向軸と横軸を中心として対称形であり、また、平面状の受光表面が本体の長手方向軸と横軸を中心として対称形である。
【請求項20】
底部表面が六角形状であり、太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む、請求項19に記載の光起電力モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示技術はソーラーパネルに関する。特に本開示技術はマルチファセット(multifaceted)な受光表面を有する光起電力モジュールまたはソーラーセルを含む光起電力アレイに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光の形式でクリーンな再生可能エネルギーを収集し、かつ、光を電気に変換して家庭などに電力供給が可能なので光起電力またはPVパネルとして知られるソーラーパネルは、人気が増している。事実、ソーラーパネルは発電において高額で非効率な他の形態の置換をする、1つの主な目的のために用いられる。例えば化石燃料は高額であるだけでなく、環境に悪影響を及ぼす。
【0003】
ソーラーパネルアレイはシステムとして発電する多数のソーラーパネルの集合である。日光がアレイ上のパネルに当たることで直流(DC)の電流を生み出す。アレイはインバーターシステムに接続されており、インバーターはDC電流を使用可能な交流(AC)電流に変換する。従来のソーラーパネルには任意の位置で吸収される放射を最大化する平面を備える。しかし、階段状(stepped and inclined)の表面を有するソーラーパネルでは表面がマルチファセットであるために、より多くの電力を供給して性能が向上する。事実、この方法では太陽光の方向に垂直にさせるパネル移動がなく、日中の太陽からの光が多く集光されて捕捉される。
【0004】
このことからマルチファセットな受光表面を有する光起電力モジュールとアレイの必要性が有る。
【発明の概要】
【0005】
ここで開示した本発明は開いた上端、閉じた下端、下端の反対にある上端、下端にある底部表面、第1の辺、第2の辺、第2の辺の反対にある第1の辺、開いた上端と閉じた下端との間に広がる六角形状の壁を有する反転(inverted)ピラミッド形状本体を備える光起電力モジュールである。六角形状の壁は受光キャビティ(cavity)を画成する。上端には外周縁を備え、受光キャビティへのアクセスを提供する。六角形状の壁は上端から下端に向かうほど直径が先細り、また、複数の傾斜受光表面、および、傾斜受光表面の間に配置された平面状の複数の受光表面を備える。傾斜受光表面は下端に向かって下方に傾斜して、また、上端に対して受光キャビティに向かって内側に傾斜して、傾斜受光表面のそれぞれは上端に面する。平面は底部表面と並行であり、傾斜受光表面を相互接続する六角形状の壁で段階を形成する。傾斜受光表面は互いに同心状に対向配置される。平面状の受光表面も互いに同心状に対向配置される。
【0006】
実施形態では、傾斜受光表面のそれぞれは太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルまたはソーラーセルを含む複数の傾斜受光面を備え、また、平面状の受光表面のそれぞれは太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む複数の平面状の受光面を備える。
【0007】
いくつかの実施形態では、傾斜受光表面のそれぞれは六角形状であり、傾斜受光表面のそれぞれの傾斜受光面のそれぞれは六角形形状の一辺を画成して、隣接する傾斜受光面のそれぞれに対して角度が付けられ、また、平面状の受光表面のそれぞれは六角形状であり、平面状の受光表面のそれぞれの平面状の受光面のそれぞれは六角形形状の一辺を画成して、隣接する平面状の受光表面に対して角度が付けられている。
【0008】
或る実施形態では、傾斜受光表面および平面状の受光表面は本体の長手方向軸と横軸を中心として対称形である。
【0009】
いくつかの実施形態では、底部表面は六角形状であり、太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む。
【0010】
実施形態では、光起電力モジュールは上端の外周縁の周りに環状に広がるリムを更に備える。リムは六角形状の壁に対して外方に突出し、平面状の受光表面および底部表面に並行である。
【0011】
いくつかの実施形態では、傾斜受光表面は第1の傾斜受光表面、第2の傾斜受光表面、第3の傾斜受光表面を備えており、また、平面状の受光表面は第1の平面状の受光表面、第2の平面状の受光表面、第3の平面状の受光表面を備える。第1の平面状の受光表面は上端の外周縁の周りに環状に広がる。第2の平面状の受光表面は第1の傾斜受光表面と第2の傾斜受光表面の間に配置される。第3の平面状の受光表面は第2の傾斜受光表面と第3の傾斜受光表面との間に配置される。第1の傾斜受光表面は上端の外周縁の周りから第2の平面状の受光表面に広がる。第2の傾斜受光表面は第2の平面状の受光表面から第3の平面状の受光表面に延びる。第3の傾斜受光表面は第3の平面状の受光表面から下端の底部表面に広がる。
【0012】
本明細書ではさらに複数の光起電力モジュールを備えた光起電力モジュールアレイと、複数の光起電力モジュールのうちの1つを、それぞれ受け止めるように構成された複数のレセプタクル(receptacle)を備えたハウジングを開示する。
【0013】
実施形態では、ハウジングは上側の平表面と下側の平表面を備え、レセプタクルは上側の平表面と下側の平表面の間のハウジング全体に広がり、また、レセプタクルの直径はリムの直径以下であり、ハウジングのレセプタクルからの挿入時には光起電力モジュールのそれぞれは、上側の平表面にはめ込まれてモジュールがハウジングに留まる。
【0014】
いくつかの実施形態では、レセプタクルは光起電力モジュールの数に等しい数を備えており、光起電力モジュールの全てを受け取る。
【0015】
「光起電力技術(photovoltaics)」とは「光起電力効果を示す半導体物質を使用する、光から電気への変換」を言う。「光起電力効果」とは「光への暴露による電圧および電流の生成」を言う。「光起電力モジュール」とは「光を電気に変換する光起電力セルまたはソーラーセルの独立した組立」を言う。「ソーラーセル」とも言われる「光起電力セル」は本開示において同じ意味で用いられ、「光起電力効果により光のエネルギーを電気に直接的に変換する電子デバイス」を言う。「反転(inverted)」とは「逆さまの状態、または、反対位置の状態」を言う。「先細り」とは「1つの端に向かって寸法、厚み、面積が減少または縮小すること」を言う。「傾斜」とは「垂直または水平から外れる、または、外す」を言う。「傾斜」とは「水平または垂直より斜めに傾いている」を言う。「同心」とは「同一の中心の共有」を言う。「キャビティ」とは「固形物内において中身の無い、または空洞化した空間」を言う。
【0016】
本開示に記載の方法に関する装置またはステップは、装置またはステップを構成する1つのパーツまたは複数のパーツであるものから成り得るか、それを含み得る。用語「および/または」は言語学的に繋がる用語、および、個々の用語自身を含む。「実質的に」とは「記載された用語の少なくとも95%」と定義され、また、本明細書に開示された装置または方法に関する装置または実施形態は、これらを「含む」または「から成る」と読まれる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A】本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの光起電力モジュールの上面斜視図を示す。
図1B】開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの光起電力モジュールの底面斜視図を示す。
図2A】開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの光起電力モジュールの平面図を示す。
図2B】本開示技術の本発明の一実施形態に係る線2-2に沿った図2Aの光起電力モジュールの断面図を示す。
図3】本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールがレセプタクルに挿入された態様を示しており、光起電力モジュールおよびハウジングの立体分解図を示す。
図4A】本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの上面斜視図を示す。
図4B】本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの底面斜視図を示す。
図5A】本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールのリムと、光起電力モジュールの上面斜視図を示す。
図5B】本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールのリムと、光起電力モジュールの底面斜視図を示す。
図5C】本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールのリムと、光起電力モジュールの平面図を示す。
図5D】本開示技術の本発明の一実施形態に係る上端の外周縁に取り付けられたリムと併せたる光起電力モジュールの側面図を示す。
図6】本開示技術の本発明の別の実施形態に係る光起電力モジュールがレセプタクルに挿入された態様を示す、光起電力モジュールおよびハウジングの立体分解図を示す。
図7】本開示技術の本発明の別の実施形態に係る光起電力モジュールアレイの上面斜視図を示す。
図7B】本開示技術の本発明の別の実施形態に係る光起電力モジュールアレイの底面斜視図を示す。
図8A】本開示技術の本発明のもう一つの実施形態に係る光起電力モジュールアレイの上面斜視図を示す。
図8B】本開示技術の本発明のもう一つの実施形態に係る光起電力モジュールアレイの正面図を示す。
図8C】本開示技術の本発明のもう一つの実施形態に係る光起電力モジュールアレイの側面図を示す。
図9A】本開示技術の本発明の代替実施形態に係る光起電力モジュールアレイの上面斜視図を示す。
図9B】本開示技術の本発明の代替実施形態に係る光起電力モジュールアレイの側面図を示す。
図9C】本開示技術の本発明の代替実施形態に係る光起電力モジュールアレイの側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示技術は開いた上端、閉じた下端、下端にある底部表面、さらに、受光キャビティを画成する六角形状の壁が有る本体を備える光起電力モジュールを提供する。六角形状の壁は、太陽光をエネルギーに変換する光起電力セルを含む傾斜受光表面および平面状の受光表面を備える。平面状の受光表面は傾斜受光表面の間に配置される傾斜受光表面は下端に向かって下方に傾斜して、また、キャビティに向かって内側に傾斜して、傾斜受光表面は開いた上端に面する。平面は傾斜受光表面を相互接続する六角形状の壁で段階を形成する。
【0019】
同時に、ここで図1A、図1B、図2A図2Bを参照すると図1Aは、本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの光起電力モジュールの上面斜視図を示す。図1Bは開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの光起電力モジュールの底面斜視図を示す。図2Aは開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの光起電力モジュールの平面図を示す。図2Bは本開示技術の本発明の一実施形態に係る線2-2に沿った図2Aの光起電力モジュールの断面図を示す。
【0020】
本発明は外周縁の周り16、開いた上端14の反対にある閉じた下端18、下端18にある底部表面20、第1の辺22、第2の辺24の反対にある第1の辺22、上端14と下端18との間に広がる六角形状の壁26を含有する開いた上端14を有した反転ピラミッド形状本体12を備えた光起電力モジュール10を提供する。六角形状の壁26は受光キャビティ28を画成する。上端14は受光キャビティ28へのアクセスを提供する。底部表面20は六角形状であり、太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む。これらの光起電力セルは太陽光を電気エネルギー/電気に変換するのに好適な、当業者に周知の任意の光起電力セルを含むことができる。
【0021】
六角形状の壁26は上端14から下端18に向かうほど直径が先細り、また、複数の傾斜受光表面30、および、傾斜受光表面30の間に配置された平面状の複数の受光表面32を備える。傾斜受光表面30は下端18に向かって下方に傾斜して、また、上端14に対して受光キャビティ28に向かって内側に傾斜し、傾斜受光表面30のそれぞれは上端14に面する。平面状の受光表面32は底部表面20と並行であり、傾斜受光表面30を相互接続する六角形状の壁26で段階を形成する。傾斜受光表面30は互いに同心状に対向配置および/または六角形状の壁26上に配置される。平面状の受光表面32も互いに同心状に対向配置および/または六角形状の壁26上に配置される。
【0022】
傾斜受光表面30のそれぞれは、太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む複数の傾斜受光面30Aを備える。傾斜受光表面30のそれぞれは六角形状であり、傾斜受光表面30Aのそれぞれは六角形の傾斜受光面の六角形形状の一辺を画成して、隣接する傾斜受光面に対して角度が付けられる。傾斜受光表面30は反転ピラミッド形状本体12の長手方向軸と横軸を中心として対称形である。
【0023】
平面状の受光表面32のそれぞれは太陽光を電気エネルギーに変換するように構成された光起電力セルを含む複数の平面状の受光面32Aを備える。平面状の受光表面32のそれぞれは六角形状でもあり、平面状の受光表面32Aのそれぞれはまた六角形の平面状の受光表面の六角形形状の一辺を画成して、隣接する平面状の受光表面に対して角度が付けられている。平面状の受光表面32は反転ピラミッド形状本体12の長手方向軸と横軸を中心として対称形である。これらの光起電力セルは太陽光を電気エネルギー/電気に変換するのに好適な、当業者に周知の任意の光起電力セルを備えることができる。
【0024】
図1を参照すると実施形態では、傾斜受光表面30は第1の傾斜受光表面301、第2の傾斜受光表面302、第3の傾斜受光表面303を備えており、また、平面状の受光表面32は第1の平面状の受光表面321、第2の平面状の受光表面322、第3の平面状の受光表面323を備えることができる。第1の平面状の受光表面321は上端14の外周縁の周り16に環状に広がる。第1の平面状の受光表面321は外周縁の周り16と隣接することに注意する。第2の平面状の受光表面322は第1の傾斜受光表面301と第2の傾斜受光表面302の間に配置される。第3の平面状の受光表面323は第2の傾斜受光表面302と第3の傾斜受光表面303との間に配置される。第1の傾斜受光表面301は外周縁の周り、および/または、第1の平面状の受光表面321から第2の平面状の受光表面322に広がる。第2の傾斜受光表面302は第2の平面状の受光表面322から第3の平面状の受光表面323に広がる。第3の傾斜受光表面303は第3の平面状の受光表面323から下端18の底部表面20に広がる。
【0025】
ここで図5A図5B図5C図5Dを参照すると図5Aは、本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールのリムと、光起電力モジュールの上面斜視図を示す。図5Bは本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールのリムと、光起電力モジュールの底面斜視図を示す。図5Cは本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールのリムと、光起電力モジュールの平面図を示す。図5Dは本開示技術の本発明の一実施形態に係る上端の外周縁に取り付けられたリムと併せたる光起電力モジュールの側面図を示す。
【0026】
実施形態では、起電力モジュール10は上端14の外周縁の周り16に環状に広がるリムを更にリム34を備える。リム34は六角形状の壁26に対して外方に突出し、平面状の受光表面32および底部表面20に並行である。いくつかの実施形態では、リム34は起電力モジュール10から分離して別個の構造であり、選択的に取付けられる。このような実施形態では、リム34はモジュール10を通して受けるための開口部36を備える。リム34の直径は外周縁の周り16の直径未満であり、リム34は外周縁の周り16にはめ込まれて留められる。リム34は錠および鍵などの方法で、六角形状の壁26にわたって嵌合する六角形を備える。
【0027】
同時に、ここで図3図4A、図4Bを参照すると図3は、本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールがレセプタクルに挿入された態様を示しており、光起電力モジュールおよびハウジングの立体分解図を示す。図4Aは本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの上面斜視図を示す。図4Bは本開示技術の本発明の一実施形態に係る光起電力モジュールアレイの底面斜視図を示す。本開示技術は複数の光起電力モジュール10を備えた光起電力アレイ100を提供する。光起電力アレイは上側の平表面104、下側の平表面106、上側の平表面104と下側の平表面106の間のハウジング102全体に広がる複数のレセプタクル108を含むハウジング102備える。レセプタクル108はハウジング102全体に均等に空間を設ける。レセプタクル108のそれぞれは複数の光起電力モジュール10のうちの1つを受け止めるように構成される。レセプタクル108の直径はリム34の直径および/またはモジュール10の外周縁の周り16以下であり、モジュール10はハウジング102の上側の平表面104にはめ込むことができる。いくつかの実施形態では、レセプタクル108は光起電力モジュール10の数に等しい数を備えており、光起電力モジュール10の全てを受け取る。モジュール10が全てのレセプタクル108に挿入されると、結果として得られた光起電力モジュールアレイ102はモジュール10がモジュール10の起伏のない行と列に配列された、光起電力モジュールアレイのパターンを形成する。
【0028】
同時に、ここで図6図7A図7Bを参照すると図6は、本開示技術の本発明の別の実施形態に係る光起電力モジュールがレセプタクルに挿入された態様を示し、光起電力モジュールおよびハウジングの立体分解図を示す。図7は本開示技術の本発明の別の実施形態に係る光起電力モジュールアレイの上面斜視図を示す。図7Bは本開示技術の本発明の別の実施形態に係る光起電力モジュールアレイの底面斜視図を示す。実施形態では、ハウジング102の複数のレセプタクル108は上側の平表面104および下側の平表面106に広がる四角筒状の開口部110により相隔たる。モジュール10が全てのレセプタクル108に挿入されると、結果として得られた光起電力モジュールアレイ102はモジュール10がモジュール10の起伏のある行と列に配列された、光起電力モジュールアレイのパターンを形成する。
【0029】
同時に、ここで図8A図8B図8C図9A図9B図9Cを参照すると図8Aは、本開示技術の本発明のもう一つの実施形態に係る光起電力モジュールアレイの上面斜視図を示す。図8Bは本開示技術の本発明のもう一つの実施形態に係る光起電力モジュールアレイの正面図を示す。図8Cは本開示技術の本発明のもう一つの実施形態に係る光起電力モジュールアレイの側面図を示す。図9Aは本開示技術の本発明の代替実施形態に係る光起電力モジュールアレイの上面斜視図を示す。図9Bは本開示技術の本発明の代替実施形態に係る光起電力モジュールアレイの側面図を示す。図9Cは本開示技術の本発明の代替実施形態に係る光起電力モジュールアレイの側面図を示す。実施形態では、ハウジング102は第1半部102Aと、第1半部102Aの反対にある第2半部102Bを備えており、第1半部102Aにある光起電力モジュール10は第2半部102Bに配置された光起電力モジュールに対して反対方向に配置される。第1半部102Aはレセプタクル108内に配置された第1の複数の光起電力モジュール10Aを備え、また、受光キャビティ28は上側の平表面104、および上側の平表面104に対する下側の平表面106に下方に広がり、また、受光キャビティ28は上側の平表面104でアクセス可能であり、下側の平表面106に対して外方に突出している。このようにして第1の複数の光起電力モジュール10Aの受光キャビティ28は、上側の平面10と同一面になる。第2半部102Bはレセプタクル108内に配置された第2の複数の光起電力モジュール10Bを備え、また、受光キャビティ28は下側の平表面106に上方に広がり、また、受光キャビティ28は下側の平表面106でアクセス可能であり、上側の平表面104に対して外方に突出している。このようにして第2の複数の光起電力モジュール10Bの受光キャビティ28は下側の平面106と同一面になる。
【0030】
本開示に記載の方法に関する装置またはステップは装置またはステップを構成する1つのパーツまたは複数のパーツから成り得るか、または、それを含み得る。用語「および/または」は言語学的に繋がる用語、および、個々の用語自身を含む。
【0031】
本開示の目的のため、「実質的に」とは修飾する用語の「少なくとも95%」と定義される。
【0032】
本技術の任意の装置または態様は明示的に記載されるか黙示的であるかを問わず、修飾する用語から「成り得る」か、または、「それを含み」得る。
【0033】
用語「または」が使用される時、接続しで連結される一方の用語と、接続詞で連結される両方の用語から成る群をなす。
【0034】
開示技術が特に上に記載の実施形態を参照して開示される時、通常の当業者は本開示技術の趣旨および範囲を逸脱せずに形態および詳細において種々の変更がなされ得ることを認識するであろう。記載の実施形態はあらゆる点で例示を目的としており、限定的ではない。特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。上に記載方法および装置のいかなる組み合わせも本発明の範囲内として考えられている。
【符号の説明】
【0035】
10A 光起電力モジュール
10B 光起電力モジュール
10 光起電力モジュール
12 反転ピラミッド形状本体
14 上端
18 下端
20 底部表面
22 第1の辺
24 第2の辺
26 壁
28 受光キャビティ
30A 傾斜受光表面
32A 受光表面
34 リム
36 開口部
100 光起電力アレイ
102A 第1半部
102B 第2半部
102 光起電力モジュールアレイ
104 表面
106 表面
106 平面
108 レセプタクル
110 開口部
301 第1の傾斜受光表面
302 第2の傾斜受光表面
303 第3の傾斜受光表面
321 受光表面
322 受光表面
323 受光表面
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
【国際調査報告】