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特表2024-510993ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための人工知能ベースのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-12
(54)【発明の名称】ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための人工知能ベースのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G05D 1/692 20240101AFI20240305BHJP
   G05D 1/24 20240101ALI20240305BHJP
   G05D 1/656 20240101ALI20240305BHJP
【FI】
G05D1/692
G05D1/24
G05D1/656
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555704
(86)(22)【出願日】2022-03-11
(85)【翻訳文提出日】2023-10-17
(86)【国際出願番号】 IB2022052193
(87)【国際公開番号】W WO2022190048
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】202141010296
(32)【優先日】2021-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.アンドロイド
2.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】523345600
【氏名又は名称】ニュースペース リサーチ アンド テクノロジーズ プライベート リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100145241
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康裕
(72)【発明者】
【氏名】ラナ、アヌラグ
【テーマコード(参考)】
5H301
【Fターム(参考)】
5H301AA03
5H301AA10
5H301BB14
5H301CC03
5H301CC06
5H301CC10
5H301DD01
5H301DD07
5H301DD15
5H301GG07
5H301GG08
5H301GG09
5H301KK02
5H301KK03
5H301KK08
5H301KK17
5H301LL06
5H301LL11
5H301LL12
5H301LL14
(57)【要約】
ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのシステムおよび方法が開示される。本方法は、1つ以上の電子機器(104)に関連するヒューマンマシンインターフェース(102)からコマンドセットを受信すること、自律型ロボットに関連する1つ以上のロボット能力を決定すること、および1つ以上のセンサ(112)を使用して1つ以上の位置パラメータを取得することを含む。本方法は、1つまたは複数のロボット能力および1つまたは複数の位置パラメータを1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々にブロードキャストすることと、1つまたは複数の自律型ロボット(110)に関連する1つまたは複数の状況パラメータを決定することとを含む。さらに、本方法は、1つ以上のターゲットを検出することと、1つ以上のタスク及び検出された1つ以上のターゲットを1つ以上の自律型ロボット(110)の間で割り当てることとを含む。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための人工知能(AI)ベースのコンピューティングシステム(106)であって、該コンピューティングシステムは、
1つまたは複数のハードウェアプロセッサと、
前記1つまたは複数のハードウェアプロセッサ(202)に結合されたメモリ(204)と、を備え、前記メモリ(204)は、前記1つまたは複数のハードウェアプロセッサ(202)によって実行可能なプログラマブル命令の形態の複数のモジュール(114)を備え、
前記複数のモジュール(114)は、
1つまたは複数の電子機器(104)に関連するヒューマンマシンインターフェース(102)から、1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数の自律型ロボット(110)を介して1つまたは複数のタスクを実行するためのコマンドセットを受信するように構成され、ここで、コマンドセットは、1つまたは複数の自律型ロボット(110)を介して1つまたは複数のタスクを実行するためにオペレータによって提供される1つまたは複数の高レベルコマンドから導出される、データ受信モジュール(210)と、
受信されたコマンドセットおよび予め定義されたロボット情報に基づいて、自律型ロボットに関連する1つまたは複数のロボット能力を決定するように構成され、ここで、1つまたは複数のロボット能力は、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、バッテリーレベル、クラス、および自律型ロボットの重量を含む、能力決定モジュール(212)と、
1つまたは複数のセンサ(112)を使用して1つまたは複数の位置パラメータを捕捉するように構成され、ここで、1つまたは複数の位置パラメータは、自律型ロボットの位置、自律型ロボットの予想位置、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数のビデオ、近接する他の自律型ロボットの画像のセット、他の自律型ロボットのビデオのセット、および周辺環境の1つまたは複数の音声を含む、パラメータ捕捉モジュール(214)と、
1つまたは複数の自律型ロボット(110)のそれぞれに、決定された1つまたは複数のロボット能力および捕捉された1つまたは複数の位置パラメータをブロードキャストするように構成されたブロードキャストモジュール(216)と、
ロボット管理ベースの人工知能(AI)モデルを使用することにより、ブロードキャストされた1つまたは複数のロボット能力およびブロードキャストされた1つまたは複数の位置パラメータ、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、および捕捉された1つまたは複数の位置パラメータの1つまたは複数の応答に基づいて、1つまたは複数の自律型ロボット(110)に関連する1つまたは複数の状況パラメータを決定するように構成され、ここで、1つまたは複数の状況パラメータは、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、可搬重量、クラス、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々のバッテリーレベル、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の位置、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の予想位置、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数のビデオ、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の画像のセット、1つまたは複数の自律型ロボット(110)のビデオのセット、1つまたは複数の自律型ロボット(110)のそれぞれに対する自律型ロボットの相対位置、周辺環境の1つまたは複数の音声を有する、パラメータ決定モジュール(218)と、
ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、および決定された1つまたは複数の状況パラメータに基づいて、1つまたは複数のターゲットを検出するように構成されたターゲット検出モジュール(220)と、
ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、決定された1つまたは複数の状況パラメータ、1つまたは複数のターゲットパラメータ、および予め定義された割当情報に基づいて、1つまたは複数のタスクおよび検出された1つまたは複数のターゲットを1つまたは複数の自律型ロボット(110)の間で割り当てるように構成され、ここで、1つまたは複数のターゲットパラメータは、1つまたは複数のターゲットの数、1つまたは複数のターゲットのそれぞれのサイズ、および1つまたは複数の自律型ロボット(110)のそれぞれに対応するセンサフットプリントを有する、タスク割当モジュール(222)と、
ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つまたは複数の自律型ロボット(110)間の1つまたは複数のタスクおよび検出された1つまたは複数のタスクの割り当てに基づいて、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数のタスクを実行するように構成されたタスク実行モジュール(224)と、
を備えるコンピューティングシステム。
【請求項2】
1つまたは複数の高レベルコマンドは、1つまたは複数の自律型ロボット(110)によって実行される1つまたは複数のタスク、出発地、目的地、1つまたは複数のタスクを実行する時間、1つまたは複数の自律型機のそれぞれの役割および速度、地上からの高度、1つまたは複数の予め定義された条件、出発地から目的地までのナビゲーション経路、境界フェンス、1つまたは複数の中間位置、1つまたは複数のターゲット、安全領域および危険領域を表す予め定義されたコマンドセットを有し、ここで、1つまたは複数の高レベルコマンドは地理参照地図上に提供されることを特徴とする請求項1に記載のAIベースのコンピューティングシステム(106)。
【請求項3】
ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、決定された1つまたは複数の状況パラメータに基づいて1つまたは複数の衝突パラメータを決定し、ここで、1つまたは複数の衝突パラメータは、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の互いに対する相対位置、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の間の自由空間、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の位置、予想位置および速度、ならびに、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の近傍にある1つまたは複数の障害物を含み、
決定された1つまたは複数の衝突パラメータ、閾値距離、受信されたコマンドセット、および決定された1つまたは複数の状況パラメータに基づいて、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、ナビゲーション経路上を移動中の1つまたは複数の自律型ロボット(110)の衝突を防止するための1つまたは複数のアクションを実行し、ここで、1つまたは複数のアクションは、左方向に移動、上方向に移動、右方向に移動、下方向に移動、および静止を含む、
ように構成されたアクション実行モジュール(226)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のAIベースのコンピューティングシステム(106)。
【請求項4】
検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数のタスクを実行する際に、1つまたは複数のセンサ(112)およびロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つまたは複数のタスクパラメータを決定し、ここで、1つまたは複数のタスクパラメータは、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて自律型ロボットによって実行されたタスクの数、自律型ロボットによって捕捉された画像、ビデオおよび音声、検出された1つまたは複数のターゲットの近傍にある1つまたは複数の物体、および使用されたペイロードを含み、
決定された1つまたは複数のタスクパラメータを、1つまたは複数の自律型ロボット(110)のそれぞれにブロードキャストし、
ロボット管理ベースのAIを使用することにより、ブロードキャストされた1つまたは複数のタスクパラメータの1つまたは複数の応答に基づいて、1つまたは複数の自律型ロボット(110)に関連する1つまたは複数の最適化パラメータを決定し、ここで、1つまたは複数の最適化パラメータは、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々によって実行されたタスクの数、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々によって捕捉された画像、ビデオおよび音声、検出された1つまたは複数のターゲットの近傍にある物体の集合、および1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々によって使用されるペイロードを含み、
決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、決定された1つまたは複数の状況パラメータ、1つまたは複数のターゲットパラメータ、予め定義された割り当て情報、1つまたは複数の緊急コマンド、および決定された1つまたは複数の最適化パラメータに基づいて、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つまたは複数のタスクを効率的に実行するために受信したコマンドセットを最適化する、
ように構成されたタスク最適化モジュール(228)をさらに備える請求項1に記載のAIベースのコンピューティングシステム(106)。
【請求項5】
1つまたは複数の自律型ロボットの動的挙動をテストおよび再生することのうちの少なくとも1つに対して、三次元(3D)空間における1つまたは複数の自律型ロボット(110)の高忠実度表現を作成し、ここで、三次元(3D)空間における1つまたは複数の自律型ロボット(110)の作成された高忠実度表現は、仮想シミュレーション環境に対応し、
1つまたは複数の仮想タスクを作成し、仮想シミュレーション環境で仮説をテストし、
1つまたは複数のシミュレーションルールに基づいて、仮想シミュレーション環境でロボット管理ベースのAIモデルを訓練し、
オペレータを訓練するためのヒューマンマシンインターフェース(102)のテストと開発の少なくとも1つを行う、
ように構成された合成シミュレーションモジュール(230)をさらに備える請求項1に記載のAIベースのコンピューティングシステム(106)。
【請求項6】
AIベースのコンピューティングシステム(106)は、1つまたは複数の自律型ロボット(110)からの1つの自律型ロボットに対応し、1つまたは複数の自律型ロボット(110)は、集合的に、1つまたは複数のタスクを協働して実行する異種群を形成し、異種群は、有人-無人チーム(MUMT)特性を達成するための有人および無人の自律型機の群に対応することを特徴とする請求項1に記載のAIベースのコンピューティングシステム(106)。
【請求項7】
1つまたは複数のセンサ(112)およびロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、自律型ロボットに関連する1つまたは複数のライブパラメータをリアルタイムで検出し、ここで、1つまたは複数のライブパラメータは、健康、飛行モード、現在のルーチン、ルーチンデータ、速度、自律型ロボットのバッテリー、自律型ロボットによって実行されるタスク、自律型ロボットの近傍の自律型ロボットの数、および周辺環境のマルチメディアデータを含み、
検出された1つまたは複数のライブパラメータを、1つまたは複数の電子機器(104)に関連付けられたヒューマンマシンインターフェース(102)に出力する、
ように構成されたライブデータ検出モジュール(232)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のAIベースのコンピューティングシステム(106)。
【請求項8】
1つまたは複数の電子機器(104)は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、およびデジタルカメラを含み、ウェアラブルデバイスは、拡張現実ヘッドセットおよび仮想現実ヘッドセットを含み、拡張現実ヘッドセットおよび仮想現実ヘッドセットは、異種群とのインターフェースを可能にし、オペレータは、1つまたは複数の電子機器(104)を使用して、空間および時間にわたって展開した群れのセッションを再生することを特徴とする請求項1に記載のAIベースのコンピューティングシステム(106)。
【請求項9】
ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための人工知能(AI)ベースの方法であって、
1つまたは複数のハードウェアプロセッサ(202)によって、1つまたは複数の電子機器(104)に関連付けられたヒューマンマシンインターフェース(102)から、1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数の自律型ロボット(110)を介して1つまたは複数のタスクを実行するためのコマンドセットを受信するステップであって、コマンドセットは、1つまたは複数の自律型ロボット(110)を介して1つまたは複数のタスクを実行するためにオペレータによって提供される1つまたは複数の高レベルコマンドから導出されるステップと、
1つまたは複数のハードウェアプロセッサ(202)によって、受信されたコマンドセットおよび事前に定義されたロボット情報に基づいて、自律型ロボットに関連付けられた1つまたは複数のロボット能力を決定するステップであって、1つまたは複数のロボット能力は、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、バッテリーレベル、クラス、および自律型ロボットの重量を含むステップと、
1つまたは複数のハードウェアプロセッサ(202)によって、1つまたは複数のセンサ(112)を使用して1つまたは複数の位置パラメータを捕捉するステップであった、1つまたは複数の位置パラメータは、自律型ロボットの位置、自律型ロボットの予想位置、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数のビデオ、近接する他の自律型ロボットの画像のセット、他の自律型ロボットのビデオのセット、および周辺環境の1つまたは複数の音声を含むステップと、
1つまたは複数のハードウェアプロセッサ(202)によって、1つまたは複数の自律型ロボット(110)のそれぞれに、決定された1つまたは複数のロボット能力および捕捉された1つまたは複数の位置パラメータをブロードキャストするステップと、
1つまたは複数のハードウェアプロセッサ(202)によって、ロボット管理ベースの人工知能(AI)モデルを使用することにより、ブロードキャストされた1つまたは複数のロボット能力およびブロードキャストされた1つまたは複数の位置パラメータ、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、および捕捉された1つまたは複数の位置パラメータの1つまたは複数の応答に基づいて、1つまたは複数の自律型ロボット(110)に関連する1つまたは複数の状況パラメータを決定するステップであって、1つまたは複数の状況パラメータは、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、可搬重量、クラス、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々のバッテリーレベル、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の位置、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の予想位置、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数のビデオ、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の画像のセット、1つまたは複数の自律型ロボット(110)のビデオのセット、1つまたは複数の自律型ロボット(110)のそれぞれに対する自律型ロボットの相対位置、周辺環境の1つまたは複数の音声を有するステップと、
1つまたは複数のハードウェアプロセッサ(202)によって、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、および決定された1つまたは複数の状況パラメータに基づいて、1つまたは複数のターゲットを検出するステップと、
1つ以上のハードウェアプロセッサ(202)によって、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、決定された1つまたは複数の状況パラメータ、1つまたは複数のターゲットパラメータ、および予め定義された割り当て情報に基づいて、1つまたは複数のタスクおよび検出された1つまたは複数のターゲットを、1つ以上の自律型ロボット(110)間で割り当てるステップであって、1つまたは複数のターゲットパラメータは、1つまたは複数のターゲットの数、1つまたは複数のターゲットのそれぞれのサイズ、および1つまたは複数の自律型ロボット(110)のそれぞれに対応するセンサフットプリントを有するステップと、
1つまたは複数のハードウェアプロセッサ(202)によって、ロボット管理ベースのAIモデルを使用して、1つまたは複数の自律型ロボット(110)間の1つまたは複数のタスクおよび検出された1つまたは複数のタスクの割り当てに基づいて、検出された1つまたは複数のターゲットにおける1つまたは複数のタスクを実行するステップと、
を備える人工知能(AI)ベースの方法。
【請求項10】
1つまたは複数の高レベルコマンドは、1つまたは複数の自律型ロボット(110)によって実行される1つまたは複数のタスク、出発地、目的地、1つまたは複数のタスクを実行する時間、1つまたは複数の自律型機のそれぞれの役割および速度、地上からの高度、1つまたは複数の予め定義された条件、出発地から目的地までのナビゲーション経路、境界フェンス、1つまたは複数の中間位置、1つまたは複数のターゲット、安全領域および危険領域を表す予め定義されたコマンドセットを有し、1つまたは複数の高レベルコマンドが地理参照地図上に提供されることを特徴とする請求項9に記載のAIベースの方法。
【請求項11】
ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、決定された1つまたは複数の状況パラメータに基づいて1つまたは複数の衝突パラメータを決定するステップであって、1つまたは複数の衝突パラメータは、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の互いに対する相対位置、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の間の自由空間、1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の位置、予想位置および速度、ならびに1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々の近傍にある1つまたは複数の障害物を含むステップと、
決定された1つまたは複数の衝突パラメータ、閾値距離、受信されたコマンドセット、および決定された1つまたは複数の状況パラメータに基づいて、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、ナビゲーション経路上を移動中の1つまたは複数の自律型ロボット(110)の衝突を防止するための1つまたは複数のアクションを実行するステップであって、1つまたは複数のアクションは、左方向に移動、上方向に移動、右方向に移動、下方向に移動、および静止を含むステップと、
をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のAIベースの方法。
【請求項12】
検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数のタスクを実行する際に、1つまたは複数のセンサ(112)およびロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つまたは複数のタスクパラメータを決定するステップであって、1つまたは複数のタスクパラメータは、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて自律型ロボットによって実行されたタスクの数、自律型ロボットによって捕捉された画像、ビデオ、および音声、検出された1つまたは複数のターゲットの近傍にある1つまたは複数の物体、および使用されたペイロードを含むステップと、
決定された1つまたは複数のタスクパラメータを、1つまたは複数の自律型ロボット(110)のそれぞれにブロードキャストするステップと、
ロボット管理ベースのAIを使用することにより、ブロードキャストされた1つまたは複数のタスクパラメータの1つまたは複数の応答に基づいて、1つまたは複数の自律型ロボット(110)に関連する1つまたは複数の最適化パラメータを決定するステップであり、1つまたは複数の最適化パラメータは、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々によって実行されたタスクの数、1つまたは複数の自律型ロボット110の各々によって捕捉された画像、ビデオおよび音声、検出された1つまたは複数のターゲットの近傍にある物体の集合、および1つまたは複数の自律型ロボット(110)の各々によって使用されるペイロードを含むステップと、
決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、決定された1つまたは複数の状況パラメータ、1つまたは複数のターゲットパラメータ、予め定義された割り当て情報、1つまたは複数の緊急コマンド、および決定された1つまたは複数の最適化パラメータに基づいて、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つまたは複数のタスクを効率的に実行するために受信されたコマンドセットを最適化するステップと、
をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のAIに基づく方法。
【請求項13】
1つまたは複数の自律型ロボットの動的挙動をテストおよび再生することのうちの少なくとも1つに対して、三次元(3D)空間における1つまたは複数の自律型ロボット(110)の高忠実度表現を作成するステップであって、三次元(3D)空間における1つまたは複数の自律型ロボット(110)の作成された高忠実度表現は、仮想シミュレーション環境に対応するステップと、
1つまたは複数の仮想タスクを作成し、仮想シミュレーション環境で仮説をテストするステップと、
1つまたは複数のシミュレーションルールに基づいて、仮想シミュレーション環境でロボット管理ベースのAIモデルを訓練するステップと、
オペレータを訓練するためのヒューマン・マシン・インタフェース(102)のテストと開発の少なくとも1つを行うステップと、
をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のAIベースの方法。
【請求項14】
AIベースの方法は、1つまたは複数の自律型ロボット(110)からの1つの自律型ロボットによって実行され、1つまたは複数の自律型ロボット(110)は、集合的に、1つまたは複数のタスクを協働して実行する異種群を形成し、異種群は、有人-無人チーム化(MUMT)特性を達成するための有人および無人の自律型機の群に対応することを特徴とする請求項9に記載のAIベースの方法。
【請求項15】
決定された通信経路を介して出発地ノードから最善可能性ノードに要求を送信することは、1つまたは複数のセンサ(112)およびロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、自律型ロボットに関連する1つまたは複数のライブパラメータをリアルタイムで検出するステップであって、1つまたは複数のライブパラメータは、健康状態、飛行モード、現在のルーチン、ルーチンデータ、速度、自律型ロボットのバッテリー、自律型ロボットによって実行されるタスク、自律型ロボットの周辺にいる自律型ロボットの数、および周辺環境のマルチメディアデータを含むステップと、
検出された1つまたは複数のライブパラメータを、1つまたは複数の電子機器(104)に関連付けられたヒューマンマシンインターフェース(102)に出力するステップと、
を有することを特徴とする請求項9に記載のAIベースの方法。
【請求項16】
1つまたは複数の電子機器(104)は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、およびデジタルカメラを含み、ウェアラブルデバイスは、拡張現実ヘッドセットおよび仮想現実ヘッドセットを含み、拡張現実ヘッドセットおよび仮想現実ヘッドセットは、異種群とのインターフェースを可能にし、オペレータは、1つまたは複数の電子機器(104)を使用して、空間および時間にわたって展開した群れのセッションを再生することを特徴とする請求項9に記載のAIベースの方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
最も早い優先日:
本出願は、2021年3月11日にインドで出願された特許出願番号202141010296の仮特許出願からの優先権を主張するものであり、表題は「ネットワーク非依存の異種無人機群を管理するための人工知能ベースのシステムおよび方法」である。
【0002】
発明の分野
本開示の実施形態は、人工知能(AI)ベースのシステムに関し、より詳細には、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、無人機のような自律型ロボットは、多くのアプリケーションシナリオ、特に、地域のパトロール、災害救助ミッション、イベントの監視モニタリングなどのような、人間には到達不可能または危険なシナリオで有用である。さらに、「群れ」とは、任意のタスクを実行するために協調して働く自律型ロボットの集合を指す。
【0004】
従来のアプローチでは、群れは「マスター・スレーブ」という役割ベースの方法を用いて協調する。この手法では、リーダー(マスター)自律型ロボットの周囲で群全体の動きを整然と制御する。群内の各自律型ロボットは、マスター自律型ロボットと関連する決定に従う。しかし、このアプローチには、マスター自律型ロボットが何らかの理由で機能不全に陥ったり、危険にさらされたりした場合に、群全体が機能不全に陥るという大きな欠点がある。
【0005】
群れを制御するための別のアプローチは、コマンドセンターを経由するもので、群れを形成する自律型ロボットの各セットはコマンドセンターから指示を受ける。このアプローチにも、通信ネットワークの可用性に関する制限がある。通信ネットワークがない場合や脆弱なネットワークでは、群れが機能しないため、地理的な到達範囲が大きく制限される。さらに、現在のスウォーミング・ソリューション(群れによる解決策)は、前述の制限のある同種の自律型ロボットからなる群れを管理することはできるが、異種の自律型ロボットからなる群れを制御することには効果がない。
【0006】
したがって、前述の問題に対処するために、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための、AIに基づく改良されたシステムと方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
本概要は、本開示の詳細な説明においてさらに説明される概念の一部を簡単な方法で紹介するために提供される。本概要は、主題の重要または必須の発明概念を特定することを意図するものではなく、本開示の範囲を決定することを意図するものでもない。
本開示の一実施形態に従って、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための人工知能(AI)ベースのコンピューティングシステムが開示される。AIベースのコンピューティングシステムは、1つ以上のハードウェアプロセッサと、1つ以上のハードウェアプロセッサに結合されたメモリとを含む。メモリは、1つ以上のハードウェアプロセッサによって実行可能なプログラマブル命令の形態の複数のモジュールを含む。複数のモジュールは、1つまたは複数の電子機器に関連するヒューマンマシンインターフェースから、1つまたは複数の自律型ロボットを介して1つまたは複数のタスクを1つまたは複数のターゲットで実行するためのコマンドセットを受信するように構成されたデータ受信モジュールを含む。コマンドセットは、1つまたは複数の自律型ロボットを介して1つまたは複数のタスクを実行するためにオペレータによって提供される1つまたは複数の高レベルコマンドから導出される。複数のモジュールはまた、受信されたコマンドセットおよび事前に定義されたロボット情報に基づいて、自律型ロボットに関連付けられた1つまたは複数のロボット能力を決定するように構成された能力決定モジュールを含む。1つ以上のロボット能力は、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、バッテリーレベル、クラス、自律型ロボットの重量から構成される。複数のモジュールは、1つ以上のセンサを使用して1つ以上の位置パラメータを捕捉するように構成されたパラメータ捕捉モジュールを含む。1つ以上の位置パラメータは、自律型ロボットの位置、自律型ロボットの予想位置、1つ以上のターゲットの1つ以上の画像、1つ以上のターゲットの1つ以上のビデオ、近接する他の自律型ロボットの1組の画像、他の自律型ロボットの1組のビデオ、周辺環境の1つ以上の音声を含む。さらに、複数のモジュールは、決定された1つまたは複数のロボット能力および捕捉された1つまたは複数の位置パラメータを、1つまたは複数の自律型ロボットのそれぞれにブロードキャストするように構成されたブロードキャストモジュールを含む。複数のモジュールはまた、ブロードキャストされた1つまたは複数のロボット能力およびブロードキャストされた1つまたは複数の位置パラメータ、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力および捕捉された1つまたは複数の位置パラメータの1つまたは複数の応答に基づいて、ロボット管理に基づく人工知能(AI)モデルを使用することにより、1つまたは複数の自律型ロボットに関連付けられた1つまたは複数の状況パラメータを決定するように構成されたパラメータ決定モジュールを含む。1つまたは複数の状況パラメータは、1つまたは複数の自律型ロボットのそれぞれのペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、可搬重量、クラス、バッテリーレベル、1つまたは複数の自律型ロボットのそれぞれの位置、1つまたは複数の自律型ロボットのそれぞれの予想位置、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の映像(ビデオ)、1つまたは複数の自律型ロボットの1組の映像、1つまたは複数の自律型ロボットの1組の映像、1つまたは複数の自律型ロボットの各々に対する自律型ロボットの相対位置、および周辺環境の1つまたは複数の音声を含む。さらに、複数のモジュールは、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つ以上のロボット能力、捕捉された1つ以上の位置パラメータ、および決定された1つ以上の状況パラメータに基づいて、1つ以上のターゲットを検出するように構成されたターゲット検出モジュールを含む。複数のモジュールは、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信したコマンドセット、決定された1つ以上のロボット能力、捕捉された1つ以上の位置パラメータ、決定された1つ以上の状況パラメータ、1つ以上のターゲットパラメータ、および予め定義された割り当て情報に基づいて、1つ以上のタスクおよび検出された1つ以上のターゲットを1つ以上の自律型ロボット間で割り当てるように構成されたタスク割当モジュールを含む。1つまたは複数のターゲットパラメータは、1つまたは複数のターゲットの数、1つまたは複数のターゲットのそれぞれのサイズ、および1つまたは複数の自律型ロボットのそれぞれに対応するセンサフットプリントを含む。複数のモジュールは、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つ以上のタスク及び1つ以上のタスクの1つ以上の自律型ロボット間の割り当てに基づいて、検出された1つ以上のターゲットにおいて1つ以上のタスクを実行するように構成されたタスク実行モジュールを含む。
【0008】
本開示の別の実施形態に従って、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための人工知能(AI)に基づく方法が開示される。AIベースの方法は、1つまたは複数の電子機器に関連付けられたヒューマンマシンインターフェースから、1つまたは複数のターゲットで1つまたは複数の自律型ロボットを介して1つまたは複数のタスクを実行するためのコマンドセットを受信することを含む。コマンドセットは、1つまたは複数の自律型ロボットを介して1つまたは複数のタスクを実行するためにオペレータによって提供される1つまたは複数の高レベルコマンドから導出される。AIベースの方法は、さらに、受信されたコマンドセットおよび予め定義されたロボット情報に基づいて、自律型ロボットに関連する1つまたは複数のロボット能力を決定することを含む。1つまたは複数のロボット能力は、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、バッテリーレベル、クラス、および自律型ロボットの重量を含む。さらに、AIベースの方法は、1つまたは複数のセンサを用いて1つまたは複数の位置パラメータを捕捉することを含む。1つ以上の位置パラメータは、自律型ロボットの位置、自律型ロボットの予想位置、1つ以上のターゲットの1つ以上の画像、1つ以上のターゲットの1つ以上のビデオ、近接する他の自律型ロボットの1組の画像(画像のセット)、他の自律型ロボットの1組のビデオ(ビデオのセット)、周辺環境の1つ以上の音声を含む。また、AIベースの方法は、決定された1つまたは複数のロボット能力および捕捉された1つまたは複数の位置パラメータを1つまたは複数の自律型ロボットの各々にブロードキャストすることを含む。さらに、AIに基づく方法は、ロボット管理に基づく人工知能(AI)モデルを用いて、ブロードキャストされた1つまたは複数のロボット能力およびブロードキャストされた1つまたは複数の位置パラメータ、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力および捕捉された1つまたは複数の位置パラメータの1つまたは複数の応答に基づいて、1つまたは複数の自律型ロボットに関連する1つまたは複数の状況パラメータを決定することを含む。1つ以上の状況パラメータは、ペイロードの種類、センサの種類、速度、可搬重量、クラス、1つまたは複数の自律型ロボットのそれぞれのバッテリーレベル、1つまたは複数の自律型ロボットのそれぞれの位置、1つまたは複数の自律型ロボットのそれぞれの予想位置、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数のビデオ、1つまたは複数の自律型ロボットの1組の画像、1つまたは複数の自律型ロボットの1組のビデオ、1つまたは複数の自律型ロボットの各々に対する自律型ロボットの相対位置、および周辺環境の1つまたは複数の音声を含む。また、AIベースの方法は、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つ以上のロボット能力、捕捉された1つ以上の位置パラメータ、および決定された1つ以上の状況パラメータに基づいて、1つ以上のターゲットを検出することを含む。さらに、AIベースの方法は、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、決定された1つまたは複数の状況パラメータ、1つまたは複数のターゲットパラメータおよび予め定義された割り当て情報に基づいて、1つまたは複数のタスクおよび検出された1つまたは複数のターゲットを1つまたは複数の自律型ロボット間で割り当てることを含む。1つまたは複数のターゲットパラメータは、1つまたは複数のターゲットの数、1つまたは複数のターゲットの各々のサイズ、および1つまたは複数の自律型ロボットの各々に対応するセンサフットプリントを含む。本方法は、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つまたは複数の自律型ロボット間の1つまたは複数のタスクおよび検出された1つまたは複数のタスクの割り当てに基づいて、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数のタスクを実行することを含む。
本開示の利点および特徴をさらに明確にするために、本開示のより具体的な説明は、添付の図に示されるその具体的な実施形態を参照することによって後に続く。これらの図は、本開示の典型的な実施形態のみを示すものであり、したがって、範囲を限定するものではないと考えられることを理解されたい。本開示は、添付図を用いてさらに具体的かつ詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示は、添付の図を用いてさらに具体的かつ詳細に説明される。
図1図1は、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための例示的なコンピューティング環境を示すブロック図である。
図2図2は、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための例示的な人工知能(AI)ベースのコンピューティングシステムを示すブロック図である。
図3図3は、本開示の一実施形態に従った、1つ以上の自律型ロボット間のターゲットエリアの分割を示す例示的な絵画表現である。
図4A図4Aは、本開示の実施形態による、例示的なアクション実行モジュールを示すブロック図である。
図4B図4Bは、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのコンピューティングシステムの例示的な動作(オペレーション)を示すブロック図である。
図5図5は、本開示の別の実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのコンピューティングシステムの例示的な動作を示す絵画的描写である。
図6図6は、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための例示的なAIベースの方法を示すプロセスフロー図である。
図7A図7A~7Cは、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのコンピューティングシステムのグラフィカルユーザインターフェース画面である。
図7B図7A~7Cは、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのコンピューティングシステムのグラフィカルユーザインターフェース画面である。
図7C図7A~7Cは、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのコンピューティングシステムのグラフィカルユーザインターフェース画面である。さらに、当業者は、図中の要素は単純化のために図示されており、必ずしも縮尺通りに描かれていない場合があることを理解するであろう。さらに、装置の構造に関して、装置の1つまたは複数の構成要素は、従来の記号によって図に表されている場合があり、図は、本明細書の説明の利益を有する当業者には容易に明らかであろう詳細で図を不明瞭にしないように、本開示の実施形態を理解するのに適切な特定の詳細のみを示す場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の原理の理解を促進する目的で、次に、図に示された実施形態を参照し、特定の言葉を用いてそれらを説明する。それにもかかわらず、本開示の範囲の限定は、それによって意図されるものではないことが理解されるであろう。図示されたシステムにおけるそのような変更およびさらなる修正、ならびに当業者に通常生じるであろう本開示の原理のそのようなさらなる適用は、本開示の範囲内であると解釈される。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、本開示の例示および説明であり、その制限を意図するものではないことが、当業者には理解されるであろう。
【0011】
本明細書において、"例示的"という語は、"例、実例、または説明として役立つ"という意味で使用される。本明細書において「例示的」として記載される本主題の任意の実施形態または実装は、必ずしも、他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるものではない。
【0012】
「comprise」、「comprising」、またはそれらの他の変形は、非排他的な包含を意図しており、「comprises...a」で先行する1つまたは複数のデバイスまたはサブシステムまたは要素または構造または構成要素が、より多くの制約なしに、他のデバイス、サブシステム、追加のサブモジュールの存在を排除することはない。本明細書を通じて「一実施形態では」、「別の実施形態では」、および同様の表現が出現する場合、すべてが同じ実施形態を指す可能性があるが、必ずしもそうではない。
【0013】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で提供されるシステム、方法、および実施例は、例示に過ぎず、限定を意図するものではない。
【0014】
アプリケーションによって構成されるコンピュータシステム(スタンドアロン、クライアントまたはサーバコンピュータシステム)は、特定の動作を実行するように構成および動作される「モジュール」(または「サブシステム」)を構成することができる。一実施形態では、「モジュール」または「サブシステム」は、機械的または電子的に実装することができるため、モジュールには、特定の動作を実行するように(専用プロセッサ内に)恒久的に構成される専用回路またはロジックが含まれる。別の実施形態では、「モジュール」または「サブシステム」は、特定の動作を実行するようにソフトウェアによって一時的に構成される(汎用プロセッサまたは他のプログラマブルプロセッサ内に包含されるような)プログラマブルロジックまたは回路から構成されることもある。
【0015】
したがって、「モジュール」または「サブシステム」という用語は、物理的に恒久的に構成(ハードワイヤード)された実体、または一時的に構成(プログラム)された実体であって、本明細書で説明する特定の方法で動作するように、および/または特定の動作を実行するように構成された、有形の実体を包含すると理解されるべきである。
【0016】
ここで図面を参照し、より詳細には図1図7Cを参照する。同様の参照文字が図全体を通して一貫して対応する特徴を示す図には、好ましい実施形態が示されており、これらの実施形態は、以下の例示的なシステムおよび/または方法の文脈で説明される。
【0017】
図1は、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための例示的なコンピューティング環境100を示すブロック図である。図1によれば、コンピューティング環境100は、通信ネットワーク108を介して人工知能(AI)ベースのコンピューティングシステムに通信可能に結合された1つ以上の電子機器104に関連付けられたヒューマンマシンインターフェース102を含む。本開示の一実施形態では、オペレータは、ヒューマンマシンインターフェース102を使用して、1つまたは複数の自律型ロボット110が1つまたは複数のタスクを実行できるようにするための1つまたは複数の高レベルコマンドを提供する。1つ以上の自律型ロボット110は、集合的に異種群を形成し、1つ以上のタスクを協働的に実行する。例えば、1つ以上のタスクには、生存者の救出、医療キットの投下、食料箱の投下、標的の破壊、画像の撮影などが含まれる。本開示の一実施形態において、ヒューマンマシンインターフェース102はまた、1つ以上の自律型ロボット110を介して1つ以上のタスクを実行するために、オペレータによって提供された1つ以上の高レベルコマンドからコマンドセットを導出する。さらに、オペレータはまた、ヒューマンマシンインターフェース102を使用して、1つ以上のライブパラメータを受信する。1つ以上のライブパラメータに関する詳細は、図2を参照しながら本明細書の以降の段落で詳述する。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の高レベルコマンドは、1つ以上の自律型ロボット110によって実行される1つ以上のタスク、出発地、目的地、1つ以上のタスクを実行する時間、1つ以上の自律型機のそれぞれの役割および速度、地上からの高度、1つ以上の予め定義された条件、出発地から目的地までのナビゲーション経路、境界フェンス、1つ以上の中間位置、1つ以上のターゲット、安全領域および危険領域を表す予め定義されたコマンドセットを含む。本開示の一実施形態では、1つ以上の高レベルコマンドは、地理参照地図上に提供される。例えば、予め定義されたコマンドセットは、武装、荷物の配達、群れ、採餌(forage)、着陸、位置への移動、教育、離陸、全地球測位システム(GPS)の待機、待機、生存者の発見、ペイロードの投下等である。通信ネットワーク108は、インターネット、無線信号、4Gネットワーク、5Gネットワーク、または任意の他の無線ネットワークであってもよい。本開示の実施形態において、AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上の自律型ロボット110の各々にホストされてもよい。本説明のために、コンピューティングシステムは単一の自律型ロボットに関して説明される。しかしながら、AIベースのコンピューティングシステム106が1つ以上の自律型ロボット110の各々に配備されてもよいことは、当業者には明らかであるに違いない。本開示の別の実施形態では、AIベースのコンピューティングシステム106は、クラウドサーバまたはリモートサーバなどの中央サーバ上でホストされてもよい。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の電子機器104は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含み得る。例えば、ウェアラブルデバイスは、拡張現実ヘッドセット、仮想現実ヘッドセットなどであってもよい。拡張現実ヘッドセットおよび仮想現実ヘッドセットは、異種群とのインタフェースを可能にする。本開示の一実施形態において、人間のオペレーターは、1つ以上の電子機器104を使用することによって、空間および時間にわたって展開した群れのセッション(スウォーミングセッション)を再生することができる。
【0018】
さらに、コンピューティング環境100は、通信ネットワーク108を介してAIベースのコンピューティングシステム106に通信可能に結合された1つ以上の自律型ロボット110を含む。本開示の実施形態において、AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上の自律型ロボット110の各々に配備される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は無人機である。例えば、1つ以上の自律型ロボット110は、無人航空機、無人地上車両、無人水上車両等を含み得る。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110の各々は、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、バッテリーレベル、クラス及び重量などの異なるロボット能力を有する。したがって、1つ以上の自律型ロボット110は集合的に異種群を形成する。例えば、異種群は、異なる無人航空機と無人地上車両との混合である。さらに、1つ以上の自律型ロボット110の各々は、初期セットのコマンドを受信した後、ネットワーク接続に依存せずに動作することができる。したがって、1つ以上の自律型ロボット110はネットワークに依存しない。
【0019】
さらに、コンピューティング環境100は、通信ネットワーク108を介してAIベースのコンピューティングシステム106に通信可能に結合された1つ以上のセンサ112を含む。本開示の一実施形態において、1つ以上のセンサ112は、1つ以上の位置パラメータを捕捉するために、1つ以上の自律型ロボット110と固定される。例えば、1つ以上のセンサ112は、1つ以上の画像捕捉ユニット、1つ以上の音声捕捉ユニット、光学センサ及び赤外線センサ、全地球測位システム(GPS)等を含む。1つ以上の位置パラメータに関する詳細は、図2を参照して本明細書の以降の段落で詳述する。
【0020】
さらに、1つ以上の電子機器104は、ローカルブラウザ、モバイルアプリケーション、またはそれらの組み合わせを含む。さらに、オペレータは、ローカルブラウザ、モバイルアプリケーション、またはそれらの組み合わせを介したウェブアプリケーションを使用して、AIベースのコンピューティングシステム106と通信し、1つまたは複数の自律型ロボット110の異種群を制御することができる。本開示の例示的な実施形態において、モバイルアプリケーションは、アンドロイド、iOSなどの任意のモバイルオペレーティングシステムと互換性があり得る。本開示の一実施形態において、AIベースのコンピューティングシステム106は、複数のモジュール114を含む。複数のモジュール114の詳細については、図2を参照して本明細書の以降の段落で詳述する。
【0021】
本開示の一実施形態では、AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上の自律型ロボット110の各々に配備される。しかしながら、説明の都合上、コンピューティングシステムは、単一の自律型ロボットの観点から説明される。AIベースのコンピューティングシステム106すなわち自律型ロボット上に配備されたシステムは、1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数の自律型ロボット110を介して1つまたは複数のタスクを実行するために、1つまたは複数の電子機器104に関連付けられたヒューマンマシンインターフェース102からコマンドセットを受信するように構成される。AIベースのコンピューティングシステム106は、受信したコマンドセットおよび予め定義されたロボット情報に基づいて、自律型ロボットに関連する1つまたは複数のロボット能力を決定する。AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上のセンサ112を使用することにより、1つ以上の位置パラメータを捕捉する。さらに、AIベースのコンピューティングシステム106は、決定された1つ以上のロボット能力および捕捉された1つ以上の位置パラメータを、1つ以上の自律型ロボット110の各々にブロードキャストする。AIベースのコンピューティングシステム106は、ロボット管理に基づく人工知能(AI)モデルを用いて、ブロードキャストされた1つ以上のロボット能力およびブロードキャストされた1つ以上の位置パラメータ、受信されたコマンドセット、決定された1つ以上のロボット能力および捕捉された1つ以上の位置パラメータの1つ以上の応答に基づいて、1つ以上の自律型ロボット110に関連する1つ以上の状況パラメータを決定する。AIベースのコンピューティングシステム106は、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することによって、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、および決定された1つまたは複数の状況パラメータに基づいて、1つまたは複数のターゲットを検出する。AIベースのコンピューティングシステム106は、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つ以上のロボット能力、捕捉された1つ以上の位置パラメータ、決定された1つ以上の状況パラメータ、1つ以上のターゲットパラメータおよび予め定義された割り当て情報に基づいて、1つ以上のタスクおよび検出された1つ以上のターゲットを1つ以上の自律型ロボット110の間で割り当てる。さらに、AIベースのコンピューティングシステム106は、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つまたは複数の自律型ロボット110間の1つまたは複数のタスクおよび検出された1つまたは複数のタスクの割り当てに基づいて、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数のタスクを実行する。
【0022】
図2は、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための例示的な人工知能(AI)ベースのコンピューティングシステム106を示すブロック図である。さらに、AIベースのコンピューティングシステム106 104は、1つ以上のハードウェアプロセッサ202、メモリ204、および記憶装置206を含む。1つまたは複数のハードウェアプロセッサ202、メモリ204、および記憶装置206は、システムバス208または任意の同様の機構を介して通信可能に結合される。メモリ204は、1つまたは複数のハードウェアプロセッサ202によって実行可能なプログラマブル命令の形態の複数のモジュール114から構成される。複数のモジュール114は、異なるレベルで特定の機能のセットを実行するように構成される。さらに、複数のモジュール114は、データ受信モジュール210、能力決定モジュール212、パラメータ捕捉モジュール214、ブロードキャストモジュール216、パラメータ決定モジュール218、ターゲット検出モジュール220、タスク割当モジュール222、タスク実行モジュール224、アクション実行モジュール226、タスク最適化モジュール228、合成シミュレーションモジュール230、およびライブデータ検出モジュール232を含む。
【0023】
本開示の一実施形態において、AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上の自律型ロボット110のうちの1つの自律型ロボットに対応する。AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上の自律型ロボット110の各々に配備される。本開示の一実施形態では、AIベースのコンピューティングシステム106は、単一のスウォーミングシステム(群れシステム)とのインターフェースのために、1つ以上の自律型ロボット110の特定の個々のクラスのレベルで配備される。本開示の例示的な実施形態では、1つ以上の自律型ロボット110は、無人航空機(UAV)、無人地上車両、無人水上車両などの無人機である。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110の各々は、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、組成、バッテリーレベル、クラス及び重量などの異なるロボット能力を有する。したがって、1つ以上の自律型ロボット110は集合的に異種群を形成する。例えば、異種群とは、異なる無人航空機と無人地上車両との混合である。さらに、1つ以上の自律型ロボット110の各々は、初期セットのコマンドを受信した後、ネットワーク接続に依存せずに動作することができる。したがって、1つ以上の自律型ロボット110はネットワークに依存しない。例えば、一組のコマンドに基づいて群れミッションが構成され、1つ以上の自律型ロボット110の異種群に展開されると、ミッションが進行される。さらに、地上管制ステーション(GCS)またはマンオンザループ(人間参加型)は、監視システムのようなものであり、コマンドシステムのようなものではない。異種群自体は、構成された1つ以上のタスクを実行するための指示を待ったり、必要としたりしない。本開示の一実施形態では、1つ以上のタスクは、通信が届かない距離で実行されることがある。従って、1つ以上の自律型ロボット110は、GCSとの通信ではなく、協調的な群れのためのロボット同士の通信を行う。
【0024】
本明細書で使用される1つまたは複数のハードウェアプロセッサ202は、マイクロプロセッサユニット、マイクロコントローラ、複雑命令セットコンピューティングマイクロプロセッサユニット、縮小命令セットコンピューティングマイクロプロセッサユニット、超長命令ワードマイクロプロセッサユニット、明示的並列命令コンピューティングマイクロプロセッサユニット、グラフィック処理ユニット、デジタル信号処理ユニット、または任意の他のタイプの処理回路などの任意のタイプの計算回路を意味するが、これらに限定されない。1つまたは複数のハードウェアプロセッサ202は、汎用またはプログラマブル論理デバイスまたはアレイ、特定用途向け集積回路、シングルチップ・コンピュータなどの組み込みコントローラも含み得る。
【0025】
メモリ204は、非一過性の揮発性メモリおよび不揮発性メモリであってもよい。メモリ204は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であるなど、1つ以上のハードウェアプロセッサ202との通信のために結合されてもよい。1つまたは複数のハードウェアプロセッサ202は、メモリ204に格納された機械可読命令および/またはソースコードを実行することができる。様々な機械可読命令が、メモリ204に記憶され、メモリ204からアクセスされてもよい。メモリ204は、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ、ハードドライブ、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、ディスケット、磁気テープカートリッジ、メモリカードなどを扱うためのリムーバブルメディアドライブなど、データおよび機械可読命令を格納するための任意の適切な要素を含んでよい。本実施形態において、メモリ204は、上述の記憶媒体のいずれかに機械可読命令の形態で記憶された複数のモジュール114を含み、1つ以上のハードウェアプロセッサ202と通信し、それによって実行され得る。
記憶装置206は、クラウドストレージであってもよいし、1つ以上の自律型ロボット110のそれぞれの内部のローカルストレージであってもよい。記憶装置206は、1つ以上の高レベルコマンド、コマンドセット、1つ以上のロボット能力、1つ以上の位置パラメータおよび1つ以上の状況パラメータを記憶してもよい。また、記憶装置206は、1つ以上のターゲットパラメータ、予め定義された割り当て情報、1つ以上の衝突パラメータ、1つ以上のタスクパラメータ、1つ以上の最適化パラメータ、及び1つ以上のライブパラメータを記憶してもよい。
【0026】
データ受信モジュール210は、1つまたは複数の電子機器104に関連するヒューマンマシンインターフェース102からコマンドセットを受信し、1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数の自律型ロボット110を介して1つまたは複数のタスクを実行するように構成される。ヒューマンマシンインターフェース102は、1つ以上の電子機器104に構成される。本開示の一実施形態において、オペレータは、ヒューマンマシンインターフェース102を使用して、1つ以上の自律型ロボット110が1つ以上のタスクを実行することを可能にするための1つ以上の高レベルコマンドを提供する。本開示の一実施形態では、1つ以上の高レベルコマンドは、地理参照地図に基づいて地上管制ステーション(GCS)で準備される。1つ以上の高レベルコマンドは、1つ以上の自律型ロボット110が1つ以上のタスクを群として実行することを可能にする。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は、集合的に異種群を形成し、1つ以上のタスクを協働的に実行する。1つ以上の高レベルのコマンドは、1つ以上の自律型ロボット110の各々が、1つ以上の高レベルのコマンドを協働的に達成するために、より低レベルのタスクを行うように協働的に行動するように、人間によって異種群に発行される。1つ以上のタスクは、同時または段階的に実行される。例えば、1つ以上のタスクには、生存者の救出、医療キットの投下、食料箱の投下、標的の破壊、画像の捕捉などが含まれる。本開示の一実施形態において、ヒューマンマシンインターフェース102はまた、1つ以上の自律型ロボット110を介して1つ以上のタスクを実行するためにオペレータによって提供される1つ以上の高レベルコマンドからコマンドセットを導出する。ヒューマンマシンインターフェース102は、完全な群レベルで展開される。コマンドセットは、1つ以上の自律型ロボット110が1つ以上のタスクを協働的に実行することを可能にする機械可読コマンドである。本開示の実施形態において、コマンドセットはミッションに対応する。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の高レベルコマンドは、1つ以上の自律型ロボット110によって実行される1つ以上のタスク、出発地、目的地、1つ以上のタスクを実行する時間、1つ以上の自律型機の各々の役割及び速度、地上からの高度、1つ以上の予め定義された 条件、出発地から目的地までのナビゲーションパス、境界フェンス、1つ以上の中間位置、1つ以上のターゲット、安全領域及び危険領域を表す予め定義されたコマンドセットを含む。本開示の一実施形態では、1つ以上の高レベルコマンドは、地理参照地図上に提供される。例えば、事前定義されたコマンドセットは、武装、パッケージの配達、群れ、採餌、着陸、位置への移動、教育、離陸、全地球測位システム(GPS)の待機、待機、生存者の発見、ペイロードの投下などである。本開示の一実施形態では、AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上の自律型ロボット110の各々にホストされてもよい。本説明のために、コンピューティングシステムは単一の自律型ロボットに関して説明される。しかしながら、AIベースのコンピューティングシステム106が1つ以上の自律型ロボット110の各々に配備されてもよいことは、当業者には明らかであるに違いない。本開示の別の実施形態では、AIベースのコンピューティングシステム106は、クラウドサーバまたはリモートサーバなどの中央サーバ上でホストされてもよい。本開示の一実施形態において、ナビゲーション経路は、オペレータによって提供される。本開示の別の実施形態では、ナビゲーション経路は、出発地、目的地、およびGPSに基づいてヒューマンマシンインターフェース102によって生成される。本開示の例示的な実施形態では、1つ以上の電子機器104は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含み得る。例えば、ウェアラブルデバイスは、拡張現実ヘッドセット、仮想現実ヘッドセット等であってもよい。本開示の一実施形態では、ヒューマンマシンインターフェース102は、通信ネットワーク108を介してAIベースのコンピューティングシステム106と通信する。
【0027】
本開示の一実施形態において、異種群の1つ以上の自律型ロボット110の各々は、出発地から目的地へ移動する間、現在の群れの状態を知る。異種群は新しい状態に遷移し、それは、十分な前提数が目的地に到達したなどの1つ以上の予め定義された条件が満たされたときに、他の役割に移動するスウォーミングエンティティ(群体)にカスケードする。本開示の実施形態では、1つ以上の予め定義された条件は、ミッションの前にパラメータ化され、構成される。本開示の実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110の各々は、リアルタイムで互いの位置を定期的に同期させるので、異種群として振る舞うことができる。
【0028】
能力決定モジュール212は、受信したコマンドセットおよび予め定義されたロボット情報に基づいて、自律型ロボットに関連する1つまたは複数のロボット能力を決定するように構成される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上のロボット能力は、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、バッテリーレベル、クラス、自律型ロボットの重量などを含む。例えば、自律型ロボットのクラスは、10kgのクアッドコプターを有する20kgのヘキサコプター、ベルーガ(BLL)、ニンバス(NMB)、マッケラル(MCL)、カメラフィッティングを有する無人機、クアッドコプター、ヘキサコプター、及び異なる作業速度を有する地上無人機等であってもよい。本開示の例示的な実施形態では、ペイロードの種類は、カメラペイロード、ロボット、医療キット、通信可能なアンテナペイロード、武器などである。本開示の実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110の各々は、時間及び速度に応じて他の自律型ロボットを収容することができる。
【0029】
パラメータ捕捉モジュール214は、1つ以上のセンサ112を使用して1つ以上の位置パラメータを捕捉するように構成される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の位置パラメータは、自律型ロボットの位置、自律型ロボットの予想位置、1つ以上のターゲットの1つ以上の画像、1つ以上のターゲットの1つ以上のビデオ、近接する他の自律型ロボットの1組の画像、他の自律型ロボットの1組のビデオ、周辺環境の1つ以上の音声などを含む。本開示の一実施形態において、1つ以上のセンサ112は、1つ以上の位置パラメータを捕捉するために、1つ以上の自律型ロボット110の各々と固定される。例えば、1つ以上のセンサ112は、1つ以上の画像捕捉ユニット、1つ以上の音声捕捉ユニット、全地球測位システム(GPS)、ライダー、レーダー等を含む。
【0030】
ブロードキャストモジュール216は、決定された1つ以上のロボット能力および捕捉された1つ以上の位置パラメータを、1つ以上の自律型ロボット110の各々にブロードキャストするように構成される。本開示の一実施形態において、決定された1つ以上のロボット能力及び捕捉された1つ以上の位置パラメータは、通信ネットワーク108を介してブロードキャストされる。本開示の一実施形態では、決定された1つ以上のロボット能力および捕捉された1つ以上の位置パラメータは、データプライバシーを維持するために、ブロードキャスト前に圧縮および暗号化される。
【0031】
パラメータ決定モジュール218は、ロボット管理に基づく人工知能(AI)モデルを用いて、ブロードキャストされた1つ以上のロボット能力およびブロードキャストされた1つ以上の位置パラメータ、受信されたコマンドセット、決定された1つ以上のロボット能力および捕捉された1つ以上の位置パラメータの1つ以上の応答に基づいて、1つ以上の自律型ロボット110に関連する1つ以上の状況パラメータを決定するように構成される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の状況パラメータは、1つ以上の自律型ロボット110の各々のペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、可搬重量、クラス、バッテリーレベル、1つ以上の自律型ロボット110の各々の位置、1つ以上の自律型ロボット110の各々の予想位置、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数のビデオ、1つまたは複数の自律型ロボット110の画像のセット、1つまたは複数の自律型ロボット110のビデオ(映像)のセット、1つまたは複数の自律型ロボット110の各々に対する自律型ロボットの相対位置、周辺環境の1つまたは複数の音声などを含む。一つ以上の自律型ロボット110はそれぞれ異なるペイロードの種類、センサの種類、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、クラス、重量などを有するため、一つ以上の自律型ロボット110は異質な群れを形成する。例えば、一つ以上の自律型ロボット110のクラスが同じで、一つ以上の自律型ロボット110に関連するペイロードのタイプが異なる場合、一つ以上の自律型ロボット110は依然として異種群を形成することができる。
【0032】
本開示の実施形態において、異なるタイプのペイロードの形態における異質性は、1つ以上の自律型ロボット110が通信ペイロード設備通信のような特定の役割を果たし、カメラシステムを必要とする探索を行わない可能性がある。さらに、カメラを搭載した自律型ロボットはターゲットを探し、1つ以上の自律型ロボット110の群れと共有することができる。例えば、ミッションペイロードを搭載した自律型ロボットは、1つ以上のターゲットをサービスすることができる。本開示の一実施形態では、自律型ロボットのコンフィグレーションに基づいて異なる自律型ロボットに役割が割り当てられ、それに応じて役割を果たす。例えば、ミツバチの群れでは、働きバチ、戦士のミツバチなどが存在し、それぞれ異なる役割を果たす。さらに、クワッドコプターとヘキサコプターのように、自律型ロボットのクラスが似ている場合もあり、少なくとも速度などが一致していることを意味する。したがって、速度のエンベロープ(包絡線)は似ているが、飛行時間は異なる可能性がある。別の例では、大型の集積回路(IC)エンジンを搭載したヘキサコプターが、小型のバッテリーを搭載したマルチコプターをペイロードとして運ぶマザーシップとして機能し、その後、小型のクアッドコプターが展開されることで異種群がカスケードする。さらに、クラスのミックス&マッチ(例えば、固定翼+マルチコプター)のようなクラスを超えた群れも進化しており、そこでは衝突回避のような特定の側面が依然として起こり、より高速なユニットがより小型のユニットに対応しようとすることがある。本開示の例示的な実施形態では、これは、地上車両をスウォームエンティティ(群体)として行うこともでき、そこでは、トップのホバリングスウォームエンティティは、有人-無人チーム(MUMT)の一部として群れの一部である地上の有人機のような、より遅い動きの地上ユニットとの関係にいる。あるいは、空中アセット間のMUMTのための空中の高速移動する有人機である。本開示の一実施形態では、異種群は、MUMT特性を達成するための有人および無人自律型機(自律型機器)のスウォーム(群れ)に対応する。
【0033】
ターゲット検出モジュール220は、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することによって、受信されたコマンドセット、決定された1つ以上のロボット能力、捕捉された1つ以上の位置パラメータ、および決定された1つ以上の状況パラメータに基づいて、1つ以上のターゲットを検出するように構成される。本開示の一実施形態において、1つまたは複数のターゲットは、1つまたは複数のタスクを実行するための物体(対象物)、注目点、または関心領域を指す。例えば、対象物は、航空機、船舶、任意の地上車両、人間、土地の一部などであってもよい。本開示の一実施形態において、ロボット管理ベースのAIモデルは、コンピュータビジョンおよび機械学習技術に対応し得る。
【0034】
タスク割当モジュール222は、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つ以上のロボット能力、捕捉された1つ以上の位置パラメータ、決定された1つ以上の状況パラメータ、1つ以上のターゲットパラメータ、及び予め定義された割り当て情報に基づいて、1つ以上のタスク及び検出された1つ以上のターゲットを1つ以上の自律型ロボット110の間で割り当てるように構成される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上のターゲットパラメータは、1つ以上のターゲットの数、1つ以上のターゲットの各々のサイズ、1つ以上の自律型ロボット110の各々に対応するセンサフットプリント等を含む。例えば、1つ以上の自律型ロボット110が検出された1つ以上のターゲットに到達すると、1つ以上の自律型ロボット110は協調的に1つ以上のターゲットエリアを自分たちの間で分割し、採餌行動を開始するため、1つ以上のターゲットを探してエリアをカバーする。一例として、ターゲットエリアが300平方フィートで一台以上の自律型ロボット110の数が5台の場合、ターゲットエリアは60平方フィートに分割され、一台以上の自律型ロボット110はそれぞれ60平方フィートのエリアを獲得する。
【0035】
タスク実行モジュール(224)は、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つ以上の自律型ロボット110間の1つ以上のタスク及び検出された1つ以上のタスクの割り当てに基づいて、検出された1つ以上のターゲットにおいて1つ以上のタスクを実行するように構成される。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は自律離陸を行い、鳥の群れのようにまとまった群れ行動を示す。例えば、1つ以上の自律型ロボット110の群れは、1つ以上のターゲットを検出し、地震のような緊急シナリオ中の人道支援などのペイロード投下で検出に対処するために、カメラのようなペイロードを利用することができる。本開示の一実施形態では、ペイロードは、1つ以上の自律型ロボット110の速度および位置、1つ以上のターゲットの位置、風速などに基づいて投下される。例えば、異種群の1つ以上の自律型ロボット110は、同期しながら、あるエリアに自律型ロボットが何台存在するかを知る。さらに、「エリア」は探索に使用されるセンサフットプリントすなわちセンサの帯形状(swath)によって分割される。さらに、エリアは全体的に横断する必要がある長さに分割される。次に、「長さ」は、存在する1つ以上の自律型ロボット110の数で割られ、これにより、長さ-セグメントに沿ったこの長さ線に沿った開始点が与えられる。さらに、異種群の1つ以上の自律型ロボット110の各々は、それぞれに割り当てられた長さセグメントに進み、これを横断する。本開示の一実施形態において、予め定義された割り当て情報は、割り当てのための規則のセットを含む。例えば、割り当ては「年功序列」の概念に基づく。より小さいインターネットプロトコル(IP)アドレスを有するドローンが、最初に割り当てられることがある。
【0036】
本開示の一実施形態において、アクション実行モジュール226は、ロボット管理ベースのAIモデルを用いて、決定された1つ以上の状況パラメータに基づいて、1つ以上の衝突パラメータを決定するように構成される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の衝突パラメータは、1つ以上の自律型ロボット110の各々の互いに対する相対位置、1つ以上の自律型ロボット110の各々の間の自由空間、1つ以上の自律型ロボット110の各々の位置、予想位置及び速度、1つ以上の自律型ロボット110の各々の近傍にある1つ以上の障害物等を含む。更に、アクション実行モジュール226は、ロボット管理ベースのAIモデルを用いて、決定された1つ以上の衝突パラメータ、閾値距離、受信されたコマンドセット及び決定された1つ以上の状況パラメータに基づいて1つ以上のアクションを実行し、ナビゲーション経路上を移動中の1つ以上の自律型ロボット110の衝突を防止する。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は、障害物や互いの衝突などを回避する。さらに、障害物情報は、異種群の移動に先立って与えられてもよいし、異種群の移動中に出現してもよい。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は、1つ以上のアクションを実行することにより、協働的かつ自律的に、衝突のない軌道を通って出発地から目的地へ向かう。無衝突軌道は、群泳行動をシミュレートする。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上のアクションは、左へ移動、上へ移動、右へ移動、下へ移動、静止などを含む。本開示の一実施形態では、アクション実行モジュール226はさらに、1つ以上の自律型ロボット110のそれぞれに対して衝突のない航行経路を提供しながら、結束を可能にする。1つ以上の自律型ロボット110の各々が独立して操作されるように、自律型ロボットの衝突は、閾値距離に基づく凝集力メカニズムを通じて防止され得る。本開示の一実施形態において、群れの1つ以上の自律型ロボット110の各々は、自律型ロボットが閾値距離を超えると互いに引力を感じるが、自律型ロボットが閾値距離の内側にいる間は反発し始め、それにより、常に互いに衝突することなく群れの形成を維持する。さらに、アクション実行モジュール226は、1つ以上の自律型ロボット110が、定義された領域内でA地点からB地点へ飛行する間、相対位置と速度の一致を維持しながら協調的に移動することを可能にする。異種群はグループとして移動するが、一点の周囲をホバリングするため衝突しない。
【0037】
タスク最適化モジュール228は、検出された1つまたは複数のターゲットにおける1つまたは複数のタスクの実行時に、1つまたは複数のセンサ112およびロボット管理ベースのAIモデルを用いて、1つまたは複数のタスクパラメータを決定するように構成される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上のタスクパラメータは、検出された1つ以上のターゲットにおいて自律型ロボットによって実行されたタスクの数、自律型ロボットによって捕捉された画像、ビデオおよび音声、検出された1つ以上のターゲットの近傍にある1つ以上の物体(対象物)、使用されたペイロードなどを含む。さらに、タスク最適化モジュール228は、決定された1つ以上のタスクパラメータを1つ以上の自律型ロボット110の各々にブロードキャストする。本開示の実施形態において、決定された1つ以上のタスクパラメータは、通信ネットワーク108を介してブロードキャストされる。本開示の実施形態において、1つ以上のタスクパラメータは、データプライバシーを維持するために、ブロードキャスト前に圧縮され、暗号化される。タスク最適化モジュール228は、ロボット管理に基づくAIを用いて、ブロードキャストされた1つ以上のタスクパラメータの1つ以上の応答に基づいて、1つ以上の自律型ロボット110に関連する1つ以上の最適化パラメータを決定する。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の最適化パラメータは、検出された1つ以上のターゲットにおいて1つ以上の自律型ロボット110の各々によって実行されたタスクの数、1つ以上の自律型ロボット110の各々によって捕捉された画像、ビデオ及び音声、検出された1つ以上のターゲットの近傍にある物体の集合(集まり)、1つ以上の自律型ロボット110の各々によって使用されたペイロード等を含む。さらに、タスク最適化モジュール228は、決定された1つ以上のロボット能力、捕捉された1つ以上の位置パラメータ、決定された1つ以上の状況パラメータ、1つ以上のターゲットパラメータ、予め定義された割り当て情報、1つ以上の緊急コマンド、及び決定された1つ以上の最適化パラメータに基づいて、1つ以上のタスクを効率的に実行するためにロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセットを最適化する。本開示の一実施形態では、ミッション中の特定の時間に、異種群内の1つ以上の自律型ロボット110が同期し、通信範囲内の自律型ロボットが互いの、ひいては異種群全体の状況更新を受信することができる。
【0038】
本開示の一実施形態において、合成シミュレーションモジュール230は、1つ以上の自律型ロボットまたはその組み合わせの動的挙動をテスト、再生するために、3次元(3D)空間において1つ以上の自律型ロボット110の忠実度の高い表現を作成するように構成される。本開示の一実施形態において、合成シミュレーションモジュール230は、1つ以上の電子機器104に構成され、通信ネットワーク108を介してヒューマンマシンインターフェースに動作可能に結合される。本開示の例示的な実施形態において、三次元(3D)空間における1つ以上の自律型ロボット110の作成された高忠実度表現は、仮想シミュレーション環境に対応する。さらに、合成シミュレーションモジュール230は、仮想シミュレーション環境において1つ以上の仮想タスクとテスト仮説を作成する。1つ以上の仮想タスクはミッションに対応する。本開示の一実施形態では、オペレータは、ヒューマンマシンインターフェース102を使用して、1つまたは複数の仮想タスクを作成し、上等なシミュレーション環境で仮説をテストすることができる。合成シミュレーションモジュール230は、1つ以上のシミュレーションルールに基づいて、仮想シミュレーション環境においてロボット管理ベースのAIモデルを訓練する。本開示の一実施形態では、オペレータは、ミッションの前に合成環境を通じて群ミッションのシミュレーションを行い、セッションがどのように現れるかの感触を得ることができる。オペレータは、ポイント・アンド・クリック・インターフェースを備えた二次元スクリーン上で、または強化された状況認識のための仮想現実および拡張現実インターフェースを介して、異種群とインターフェースすることができる。本開示の実施形態では、このようなミッションは、GCS内のオペレータによって準備される。さらに、合成シミュレーションモジュール230は、オペレータを訓練するために、ヒューマンマシンインターフェース(102)をテスト、開発、またはそれらの組み合わせを行う。本開示の実施形態では、開発されテストされたヒューマンマシンインタフェース102は、オペレータの訓練ツールとなる。
【0039】
さらに、ライブデータ検出モジュール232は、1つまたは複数のセンサ112およびロボット管理ベースのAIモデルを使用して、自律型ロボットに関連する1つまたは複数のライブパラメータをリアルタイムで検出するように構成される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上のライブパラメータは、健康、飛行モード、現在のルーチン、ルーチンデータ、速度、自律型ロボットのバッテリー、自律型ロボットによって実行されるタスク、自律型ロボットの周辺にいる自律型ロボットの数、周辺環境のマルチメディアデータなどを含む。ライブデータ検出モジュール232は、検出された1つ以上のライブパラメータを、1つ以上の電子機器104に関連するヒューマンマシンインターフェース102に出力する。本開示の一実施形態では、ヒューマンマシンインターフェース102により、オペレータは、高レベルのコマンドを使用して、異種群を形成する1つ以上の自律型ロボット110に命令し、監視することができる。オペレータは、異種群内の個々の自律型ロボットを制御する必要はない。本開示の実施形態において、トップダウンセンサカバレッジ、ムービングマップトップビュー及び地上制御ステーション経由のビューは、ヒューマンインループ(人間参加型)すなわちオペレータが1つ以上のタスクを計画し監視するために利用可能である。本開示の実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110の群は、通信ネットワーク108を介してGCSと連絡してもよいが、1つ以上の自律型ロボット110の群は、GCSとの通信ネットワーク108を持たずに動作してもよいため、通信ネットワーク108は必須ではない。オペレータは、状況認識のために、1つ以上の自律型ロボット110の相互作用を明確に確認することができる。本開示の実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110間の距離は容易に追跡され得る。
【0040】
本開示の一実施形態において、オペレータは、1つ以上の自律型ロボット110に緊急コマンドを提供することができる。例えば、緊急コマンドは、「ミッション中止」、「帰還」等であってもよい。さらに、1つ以上の自律型ロボット110は、受信した緊急コマンドに対応するタスクを実行してもよい。本開示の一実施形態において、人間のオペレータは、1つ以上の自律型ロボット110の群れと、ポイント・アンド・クリック・インターフェースを備えた2D画面上で、または強化された状況認識のための仮想現実および拡張現実インターフェースを介してインターフェースし得る。
【0041】
図3は、本開示の実施形態に従った、1つ以上の自律型ロボット110間のターゲットエリアの分割を描写する例示的な絵画表現である。本開示の実施形態において、図3は、群ミッションの採餌フェーズのトップダウントラックを描いている。ループ上のオペレータは、1つまたは複数の自律型ロボット110の異種群によって探索されるターゲットエリア302などの1つまたは複数の高レベルコマンドを発行する。1つ以上の自律型ロボット110の各々は、ターゲットエリア302を互いに協調的に分割するために低レベルの意思決定を行う。例えば、図3では、3台の自律型ロボットが互いにターゲットエリア302を分割し、3台の自律型ロボット間で均等な努力分割を行う。さらに、図3に示すように、実線は第一自律型ロボットの軌跡を表し、丸い点線(ドットライン)は第二自律型ロボットの軌跡を表し、破線(ダッシュライン)は第三自律型ロボットの軌跡を表す。
【0042】
図4Aは、本開示の実施形態による、例示的なアクション実行モジュール226を示すブロック図である。さらに、図4Bは、本開示の実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのコンピューティングシステム106の例示的な動作を示すブロック図である。簡潔にするために、図4A図4Bをまとめて説明する。
【0043】
アクション実行モジュール226は、図4Aに示すように、検出ユニット402、定位ユニット404および計画ユニット406を含む。本開示の一実施形態において、図4Bは、ネットワーク非依存の異種ロボット群れの管理を示すワークフローを描いている。さらに、1つまたは複数の画像捕捉ユニット408、レーダー410、ライダー412、GPS414、1つまたは複数の音声捕捉ユニット416などの1つまたは複数のセンサ112、自律型ロボットの位置、自律型ロボットの予想位置を捕捉する、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数のビデオ、近接する他の自律型ロボットの1組の画像、他の自律型ロボットの1組のビデオ、周辺環境の1つまたは複数の音声など。さらに、1つ以上の状況パラメータを決定するために、1つ以上の位置パラメータと共に、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、バッテリーレベル、クラス、自律型ロボットの重量等の1つ以上のロボット能力が1つ以上の自律型ロボット110の各々にブロードキャストされる。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の位置パラメータは、1つ以上の自律型ロボット110の各々のペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、可搬重量、クラス、バッテリーレベル、1つ以上の自律型ロボット110の各々の位置、1つ以上の自律型ロボット110の各々の予想位置、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数のビデオ、1つまたは複数の自律型ロボット110の1組の画像、1つまたは複数の自律型ロボット110の1組のビデオ、1つまたは複数の自律型ロボット110の各々に対する自律型ロボットの相対位置、周辺環境の1つまたは複数の音声などを含む。さらに、検出ユニット402は、ロボット管理ベースのAIモデルを用いて、決定された1つ以上の状況パラメータに基づいて1つ以上の衝突パラメータを決定するために、衝突検出418、障害物検出420及び自由空間検出422を実行する。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の衝突パラメータは、1つ以上の自律型ロボット110の各々の互いに対する相対位置、1つ以上の自律型ロボット110の各々の間の自由空間、1つ以上の自律型ロボット110の各々の位置、予想位置及び速度、1つ以上の自律型ロボット110の各々の近傍にある1つ以上の障害物等を含む。本開示の一実施形態において、定位ユニット404は、マップ424上の互いに対する一つ以上の自律型ロボット110の各々の相対位置を決定する。マップ424は、地理参照地図であってもよい。さらに、ターゲット検出モジュール220は、ロボット管理ベースのAIモデルを用いて、受信したコマンドセット、決定された1つ以上のロボット能力、捕捉された1つ以上の位置パラメータ、および決定された1つ以上の状況パラメータに基づいて、1つ以上のターゲットを検出するターゲット検出426動作を実行する。本開示の一実施形態において、検出ユニット402、ターゲット検出426の動作、および定位ユニット404は、知覚ユニット428に対応する。さらに、計画ユニット406は、受信したコマンドセットおよびGPSに基づいて、ルーチン計画430を生成する。本開示の一実施形態において、計画ユニット406は、予測432及び行動434動作を実行し、ここで、1つ以上の自律型ロボット110は、互いの速度ベクトルを共有する、すなわち、互いが指し示している位置及び移動している速度と共に現在位置を共有する。さらに、「非競合」解決及び衝突回避において、計画ユニット406は、衝突回避のための予測432及び行動434動作の結果に基づいて、次の数回のステップにおける自律型ロボットの現在位置及び予想位置を決定する。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は、1つ以上のアクションを実行することにより、1つ以上の衝突のない軌道436を介して出発地から目的地まで協働的かつ自律的に進む。1つ以上の衝突のない軌道436は、群泳行動をシミュレートする。本開示の実施形態において、タスク実行モジュール224に対応する制御ユニット438は、比例積分微分(PID)440およびモデル予測制御(MPC)442を使用することによって、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数のタスクを実行する。本開示の実施形態において、PIDおよびMPCは、使用される制御アルゴリズムのタイプの例である。制御アルゴリズムは、主に低レベルのドローン制御装置の特徴である。
【0044】
図5は、本開示の別の実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのコンピューティングシステム106の例示的な動作を示す絵画的描写である。本開示の一実施形態において、図5は、自律スイート(suite)利用の操作の概念を描いている。図5は、群ミッションの利用を示すフロー図である。ステップ502で、オペレータは、セットアップとターゲットエリアの調査を行う。さらに、ステップ504で、オペレータは、地理参照地図に基づいて、地上管制ステーション(GCS)でミッションを準備する。本開示の実施形態では、ミッションは、1つ以上のハイレベルコマンドを与えることによって準備される。ステップ504では、地図のローディングとウェイポイント(waypoint)の追加によってミッションが準備される。さらに、機器へのミッションブリーミング、離陸コマンド、自動群れモードへの移行などの複数のコマンドが提供される。本開示の実施形態では、1つ以上の自律型ロボット110の異種群は、必要に応じて、リアルタイム制御またはコマンドのための監視モデルに移行する。ステップ506では、群れ、教育、採餌などの段階の出現が、凝集、衝突回避などの行動を示しながら行われる。本開示の実施形態において、自律的な群れは、操舵行動を介して達成され、相対速度および相対位置は、目標(1つまたは複数のターゲット)を探索し、障害物を回避しながら、1つまたは複数の自律型ロボット110の異種群によって維持される。本開示の実施形態において、ドローンなどの自律型ロボットは、図5に示すように、カスタムファームウェア、オンボードコンピュータ(OBC)などを備えたCOTS(Consumer Off the Shelf:商用オフザシェルフ)フライトコントローラに相当する。本開示の一実施形態では、COTSは、ドローンに命令する低レベルのドローンコントローラである。ステップ508において、異種群は、通信ネットワーク108を介してGCSと連絡を取ってもよいが、異種群は、GCSとのネットワーク接続を有することなく動作してもよいため、通信ネットワーク108は必須ではない。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110の群は、1つ以上のターゲットを探索及び検出するために、画像取得、コンピュータビジョン及び機械学習に基づく分類を使用してもよい。ステップ510において、異種群は、コンピュータビジョンおよび機械学習技術を採用することによってターゲットを検出するためにカメラのようなペイロードを利用してもよく、ペイロード投下によって検出に対処する。例えば、地震などの緊急時に人道支援物資が投下される。ペイロードが投下されると、異種群はホームロケーションに戻る。
【0045】
図6は、本開示の実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するための例示的なAIベースの方法を示すプロセスフロー図である。本開示の実施形態において、AIに基づく方法600は、1つ以上の自律型ロボット110の自律型ロボットによって実行される。1つ以上の自律型ロボット110は、集合的に異種群を形成し、1つ以上のタスクを協働的に実行する。ステップ602で、1つまたは複数の電子機器104に関連するヒューマンマシンインターフェース102から、1つまたは複数の自律型ロボット110を介して1つまたは複数のタスクを1つまたは複数のターゲットで実行するためのコマンドセットを受信する。ヒューマンマシンインターフェース102は、1つ以上の電子機器104に構成される。本開示の一実施形態では、オペレータは、ヒューマンマシンインターフェース102を使用して、1つ以上の自律型ロボット110が1つ以上のタスクを実行できるようにするための1つ以上の高レベルコマンドを提供する。本開示の一実施形態では、1つ以上の高レベルコマンドは、地理参照地図に基づいて地上管制ステーション(GCS)で準備される。1つ以上の高レベルコマンドは、1つ以上の自律型ロボット110が1つ以上のタスクを群として実行することを可能にする。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は、集合的に異種群を形成し、1つ以上のタスクを協働的に実行する。1つ以上の高レベルのコマンドは、1つ以上の自律型ロボット110の各々が、1つ以上の高レベルのコマンドを協働的に達成するために、より低レベルのタスクを行うように協働的に行動するように、人間によって異種群に発行される。1つ以上のタスクは、同時または段階的に実行される。例えば、1つ以上のタスクには、生存者の救出、医療キットの投下、食料箱の投下、標的の破壊、画像の捕捉などが含まれる。本開示の一実施形態において、ヒューマンマシンインターフェース102はまた、1つ以上の自律型ロボット110を介して1つ以上のタスクを実行するためにオペレータによって提供される1つ以上の高レベルコマンドからコマンドセットを導出する。ヒューマンマシンインターフェース102は、完全な群レベルで展開される。コマンドセットは、1つ以上の自律型ロボット110が1つ以上のタスクを協働的に実行することを可能にする機械可読コマンドである。本開示の実施形態において、コマンドセットはミッションに対応する。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の高レベルコマンドは、1つ以上の自律型ロボット110によって実行されるべき1つ以上のタスク、出発地、目的地、1つ以上のタスクを実行する時間、1つ以上の自律型機(自律型機器)の各々の役割及び速度、地上からの高度、1つ以上の予め定義された条件、出発地から目的地までのナビゲーション経路、境界フェンス、1つ以上の中間位置、1つ以上のターゲット、安全領域及び危険領域を表す予め定義されたコマンドセット(一組のコマンド)を含む。本開示の一実施形態では、1つ以上の高レベルコマンドは、地理参照地図上に提供される。例えば、予め定義されたコマンドセットは、武装、パッケージの配達、群れ、採餌、着陸、位置への移動、教育、離陸、全地球測位システム(GPS)の待機、待機、生存者の発見、ペイロードの投下などである。本開示の一実施形態では、航行経路はオペレータによって提供される。本開示の別の実施形態では、ナビゲーション経路は、出発地、目的地、GPSに基づいてヒューマンマシンインターフェース102によって生成される。本開示の例示的な実施形態では、1つ以上の電子機器104は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含み得る。例えば、ウェアラブルデバイスは、拡張現実ヘッドセット、仮想現実ヘッドセット等であってもよい。本開示の一実施形態では、ヒューマンマシンインターフェース102は、通信ネットワーク108を介してAIベースのコンピューティングシステム106と通信する。
【0046】
本開示の一実施形態において、異種群の1つ以上の自律型ロボット110の各々は、出発地から目的地へ移動する間、現在の群れの状態を知る。異種群は新しい状態に遷移し、それは、十分な前提数が目的地に到達したなどの1つ以上の予め定義された条件が満たされたときに、他の役割に移動するスウォーミングエンティティ(群体)にカスケードする。本開示の実施形態では、1つ以上の予め定義された条件は、ミッションの前にパラメータ化され、構成される。本開示の実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110の各々は、リアルタイムで互いの位置を定期的に同期させるので、異種群として振る舞うことができる。
【0047】
ステップ604において、自律型ロボットに関連する1つ以上のロボット能力が、受信されたコマンドセットおよび予め定義されたロボット情報に基づいて決定される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上のロボット能力は、ペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、バッテリーレベル、クラス、自律型ロボットの重量などを含む。例えば、自律型ロボットのクラスは、10kgのクアッドコプターを有する20kgのヘキサコプター、ベルーガ(BLL)、ニンバス(NMB)、マッケラル(MCL)、カメラフィッティングを有する無人機、クアッドコプター、ヘキサコプター、及び異なる作業速度を有する地上無人機等であってもよい。本開示の例示的な実施形態では、ペイロードの種類は、カメラペイロード、ロボット、医療キット、通信可能なアンテナペイロード、武器などである。本開示の実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110の各々は、時間及び速度に応じて他の自律型ロボットを収容することができる。
【0048】
ステップ606において、1つ以上の位置パラメータが、1つ以上のセンサ112を使用して捕捉される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の位置パラメータは、自律型ロボットの位置、自律型ロボットの予想位置、1つ以上のターゲットの1つ以上の画像、1つ以上のターゲットの1つ以上のビデオ、近接する他の自律型ロボットの1組の画像、他の自律型ロボットの1組のビデオ、周辺環境の1つ以上の音声などを含む。本開示の一実施形態において、1つ以上のセンサ112は、1つ以上の位置パラメータを捕捉するために、1つ以上の自律型ロボット110の各々と固定される。例えば、1つ以上のセンサ112は、1つ以上の画像捕捉ユニット、1つ以上の音声捕捉ユニット、全地球測位システム(GPS)、ライダー、レーダー等を含む。
【0049】
ステップ608において、決定された1つ以上のロボット能力および捕捉された1つ以上の位置パラメータは、1つ以上の自律型ロボット110の各々にブロードキャストされる。本開示の実施形態において、決定された1つ以上のロボット能力及び捕捉された1つ以上の位置パラメータは、通信ネットワーク108を介してブロードキャストされる。本開示の一実施形態では、決定された1つ以上のロボット能力および捕捉された1つ以上の位置パラメータは、データプライバシーを維持するために、ブロードキャスト前に圧縮および暗号化される。
【0050】
ステップ610において、1つまたは複数の自律型ロボット110に関連する1つまたは複数の状況パラメータは、ロボット管理に基づく人工知能(AI)モデルを使用することによって、ブロードキャストされた1つまたは複数のロボット能力およびブロードキャストされた1つまたは複数の位置パラメータ、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力および捕捉された1つまたは複数の位置パラメータの1つまたは複数の応答に基づいて決定される。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の状況パラメータは、1つ以上の自律型ロボット110の各々のペイロードのタイプ、センサのタイプ、速度、可搬重量、クラス、バッテリーレベル、1つ以上の自律型ロボット110の各々の位置、1つ以上の自律型ロボット110の各々の予想位置、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数の画像、1つまたは複数のターゲットの1つまたは複数のビデオ、1つまたは複数の自律型ロボット110の1組の画像、1つまたは複数の自律型ロボット110の1組のビデオ、1つまたは複数の自律型ロボット110の各々に対する自律型ロボットの相対位置、周辺環境の1つまたは複数の音声などを含む。一つ以上の自律型ロボット110はそれぞれ異なるペイロードの種類、センサの種類、速度、重量保持能力、コンフィグレーション、クラス、重量などを有するため、一つ以上の自律型ロボット110は異質な群れを形成する。例えば、一つ以上の自律型ロボット110のクラスが同じで、一つ以上の自律型ロボット110に関連するペイロードのタイプが異なる場合、一つ以上の自律型ロボット110は依然として異種群を形成することができる。
【0051】
本開示の実施形態において、異なるタイプのペイロードの形態における異質性は、1つ以上の自律型ロボット110が通信ペイロード設備通信のような特定の役割を果たし、カメラシステムを必要とする探索を行わない可能性がある。さらに、カメラを搭載した自律型ロボットはターゲットを探し、1つ以上の自律型ロボット110の群れと共有することができる。例えば、ミッションペイロードを搭載した自律型ロボットは、1つ以上のターゲットをサービスすることができる。本開示の一実施形態では、自律型ロボットのコンフィグレーションに基づいて異なる自律型ロボットに役割が割り当てられ、それに応じて役割を果たす。例えば、ミツバチの群れでは、働きバチ、戦士のミツバチなどが存在し、それぞれ異なる役割を果たす。さらに、クワッドコプターとヘキサコプターのように、自律型ロボットのクラスが似ている場合もあり、少なくとも速度などが一致していることを意味する。したがって、速度の包絡線は似ているが、飛行時間は異なる可能性がある。別の例では、大型の集積回路(IC)エンジンを搭載したヘキサコプターが、小型のバッテリーを搭載したマルチコプターをペイロードとして運ぶマザーシップとして機能し、その後、小型のクアッドコプターが展開されることで異種群がカスケードする。さらに、クラスのミックス&マッチ(例えば、固定翼+マルチコプター)のようなクラスを超えた群れも進化しており、そこでは衝突回避のような特定の側面が依然として起こり、より高速なユニットがより小型のユニットに対応しようとすることがある。本開示の例示的な実施形態では、これは、地上車両(ground vehicle)をスウォームエンティティ(群体)として行うこともでき、そこでは、トップのホバリングスウォームエンティティは、有人-無人チーム(MUMT)の一部として群れの一部である地上の有人機(manned vehicle)のような、より遅い動きの地上ユニットとの関係にとどまる。あるいは、空中アセット間のMUMTのための空中の高速移動する有人機である。本開示の一実施形態では、異種群は、MUMT特性を達成するための有人および無人自律型機の群れに対応する。
【0052】
ステップ612において、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することによって、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、および決定された1つまたは複数の状況パラメータに基づいて、1つまたは複数のターゲットが検出される。本開示の一実施形態において、1つまたは複数のターゲットは、1つまたは複数のタスクを実行するための物体(対象物)、注目点、または関心領域を指す。例えば、対象物は、航空機、船舶、任意の地上車両、人間、土地の一部などであってもよい。本開示の一実施形態において、ロボット管理ベースのAIモデルは、コンピュータビジョンおよび機械学習技術に対応し得る。
【0053】
ステップ614において、1つまたは複数のタスクおよび検出された1つまたは複数のターゲットは、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、受信されたコマンドセット、決定された1つまたは複数のロボット能力、捕捉された1つまたは複数の位置パラメータ、決定された1つまたは複数の状況パラメータ、1つまたは複数のターゲットパラメータおよび予め定義された割り当て情報に基づいて、1つまたは複数の自律型ロボット110の間で割り当てられる。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上のターゲットパラメータは、1つ以上のターゲットの数、1つ以上のターゲットの各々のサイズ、1つ以上の自律型ロボット110の各々に対応するセンサフットプリント等を含む。例えば、1つ以上の自律型ロボット110が検出された1つ以上のターゲットに到達すると、1つ以上の自律型ロボット110は協調的に1つ以上のターゲットエリアを自分たちの間で分割し、採餌行動を開始するため、1つ以上のターゲットを探してエリアをカバーする。一例として、ターゲットエリアが300平方フィートで一台以上の自律型ロボット110の数が5台の場合、ターゲットエリアは60平方フィートに分割され、一台以上の自律型ロボット110はそれぞれ60平方フィートのエリアを獲得する。
【0054】
ステップ616において、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数のタスクは、ロボット管理ベースのAIモデルを使用することにより、1つまたは複数の自律型ロボット110の間の1つまたは複数のタスクおよび検出された1つまたは複数のタスクの割り当てに基づいて実行される。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は自律離陸を行い、鳥の群れのようにまとまった群れ行動を示す。例えば、1つ以上の自律型ロボット110の群れは、1つ以上のターゲットを検出し、地震のような緊急シナリオ中の人道支援などのペイロード投下で検出に対処するために、カメラのようなペイロードを利用することができる。本開示の一実施形態では、そのペイロードは、1つ以上の自律型ロボット110の速度および位置、1つ以上のターゲットの位置、風速などに基づいて投下される。例えば、異種群の1つ以上の自律型ロボット110は、同期しながら、あるエリアに自律型ロボットが何台存在するかを知る。さらに、その「エリア」は探索に使用されるセンサフットプリントすなわちセンサの帯形状(swath)によって分割される。さらに、エリアは全体的に横断する必要がある長さに分割される。次に、その「長さ」は、存在する1つ以上の自律型ロボット110の数で割られ、これにより、長さ-セグメントに沿ったこの長さ線に沿った開始点が与えられる。さらに、異種群の1つ以上の自律型ロボット110の各々は、それぞれに割り当てられた長さセグメントに進み、これを横断する。本開示の一実施形態において、予め定義された割り当て情報は、割り当てのための規則のセット(集合)を含む。例えば、割り当ては「年功序列」の概念に基づく。より小さいインターネットプロトコル(IP)アドレスを有するドローンが、最初に割り当てられることがある。
【0055】
さらに、方法600は、ロボット管理ベースのAIモデルを用いて、決定された1つ以上の状況パラメータに基づいて1つ以上の衝突パラメータを決定することを含む。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の衝突パラメータは、1つ以上の自律型ロボット110の各々の互いに対する相対位置、1つ以上の自律型ロボット110の各々の間の自由空間、1つ以上の自律型ロボット110の各々の位置、予想位置及び速度、1つ以上の自律型ロボット110の各々の近傍にある1つ以上の障害物等を含む。さらに、方法600は、ナビゲーション経路上を移動中の1つ以上の自律型ロボット110の衝突を防止するために、ロボット管理ベースのAIモデルを用いて、決定された1つ以上の衝突パラメータ、閾値距離、受信されたコマンドセット及び決定された1つ以上の状況パラメータに基づいて1つ以上のアクションを実行することを含む。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は、障害物や互いの衝突などを回避する。さらに、障害物情報は、異種群の移動に先立って与えられてもよいし、異種群の移動中に出現してもよい。本開示の一実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110は、1つ以上のアクションを実行することにより、協働的かつ自律的に、衝突のない軌道を通って出発地から目的地へ向かう。無衝突軌道は、群泳行動をシミュレートする。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上のアクションは、左へ移動、上へ移動、右へ移動、下へ移動、静止等を含む。本開示の一実施形態において、方法600は、1つ以上の自律型ロボット110の各々に対して衝突のないナビゲーション経路を提供しつつ、結束を可能にする。1つ以上の自律型ロボット110の各々が独立して操作されるので、自律型ロボットの衝突は、閾値距離に基づく凝集力メカニズムを通じて防止され得る。本開示の一実施形態において、群れの1つ以上の自律型ロボット110の各々は、自律型ロボットが閾値距離を超えると互いに引力を感じるが、自律型ロボットが閾値距離の内側にいる間は反発し始め、それにより、常に互いに衝突することなく群れの形成を維持する。さらに、方法600は、定義された領域内で点Aから点Bへ飛行する間、相対位置と速度のマッチングを維持しながら、1つ以上の自律型ロボット110が協調的に移動することを可能にすることを含む。異種群はグループとして移動するが、点の周囲をホバリングするため衝突しない。
【0056】
さらに、方法600は、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて1つまたは複数のタスクを実行する際に、1つまたは複数のセンサ112およびロボット管理ベースのAIモデルを使用して、1つまたは複数のタスクパラメータを決定することを含む。本開示の例示的な実施形態において、1つまたは複数のタスクパラメータは、検出された1つまたは複数のターゲットにおいて自律型ロボットによって実行されたタスクの数、自律型ロボットによって捕捉された画像、ビデオおよび音声、検出された1つまたは複数のターゲットの近傍にある1つまたは複数の物体(対象物)、使用されたペイロードなどを含む。さらに、方法600は、決定された1つ以上のタスクパラメータを1つ以上の自律型ロボット110の各々にブロードキャストすることを含む。本開示の一実施形態において、決定された1つ以上のタスクパラメータは、通信ネットワーク108を介してブロードキャストされる。本開示の実施形態において、1つ以上のタスクパラメータは、データプライバシーを維持するために、ブロードキャストされる前に圧縮され、暗号化される。方法600は、ロボット管理に基づくAIを用いて、ブロードキャストされた1つ以上のタスクパラメータの1つ以上の応答に基づいて、1つ以上の自律型ロボット110に関連する1つ以上の最適化パラメータを決定することを含む。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上の最適化パラメータは、検出された1つ以上のターゲットにおいて1つ以上の自律型ロボット110の各々によって実行されたタスクの数、1つ以上の自律型ロボット110の各々によって捕捉された画像、ビデオおよび音声、検出された1つ以上のターゲットの近傍にある物体の集合、1つ以上の自律型ロボット110の各々によって使用されるペイロードなどを含む。さらに、方法600は、決定された1つ以上のロボット能力、捕捉された1つ以上の位置パラメータ、決定された1つ以上の状況パラメータ、1つ以上のターゲットパラメータ、予め定義された割り当て情報、1つ以上の緊急コマンド、および決定された1つ以上の最適化パラメータに基づいて、1つ以上のタスクを効率的に実行するために、ロボット管理ベースのAIモデルを用いて受信されたコマンドセットを最適化することを含む。本開示の一実施形態では、ミッション中の特定の時間に、異種群内の1つ以上の自律型ロボット110が同期し、通信範囲内の自律型ロボットが互いの、ひいては異種群全体の状況更新を受信することができる。
【0057】
本開示の一実施形態では、方法600は、1つ以上の自律型ロボットまたはその組み合わせの動的挙動をテスト、再生するために、3次元(3D)空間内に1つ以上の自律型ロボット110の高忠実度表現を作成することを含む。本開示の例示的な実施形態において、3次元(3D)空間における1つ以上の自律型ロボット110の作成された高忠実度表現は、仮想シミュレーション環境に対応する。さらに、方法600は、仮想シミュレーション環境において1つ以上の仮想タスクおよびテスト仮説を作成することを含む。1つ以上の仮想タスクはミッションに対応する。本開示の一実施形態において、オペレータは、ヒューマンマシンインターフェース102を使用して、1つ以上の仮想タスクを作成し、上等なシミュレーション環境において仮説をテストしてもよい。方法600は、1つ以上のシミュレーションルールに基づいて、仮想シミュレーション環境においてロボット管理ベースのAIモデルを訓練することを含む。本開示の一実施形態において、オペレータは、ミッションの前に合成環境を通じて群ミッションのシミュレーションを行い、セッションがどのように出現し得るかの感触を得てもよい。オペレータは、ポイント・アンド・クリック・インターフェースを備えた二次元スクリーン上で、または強化された状況認識のための仮想現実および拡張現実インターフェースを介して、異種群とインターフェースすることができる。本開示の実施形態では、このようなミッションは、GCS内のオペレータによって準備される。さらに、ヒューマンマシンインターフェース102は、オペレータを訓練するために、試験、開発、またはそれらの組み合わせが行われる。本開示の実施形態では、開発されテストされたヒューマンマシンインターフェース102は、オペレータの訓練ツールとなる。
【0058】
さらに、方法600は、1つ以上のセンサ112およびロボット管理ベースのAIモデルを用いて、自律型ロボットに関連する1つ以上のライブパラメータをリアルタイムで検出することを含む。本開示の例示的な実施形態において、1つ以上のライブパラメータは、健康状態、飛行モード、現在のルーチン、ルーチンデータ、速度、自律型ロボットのバッテリー、自律型ロボットによって実行されるタスク、自律型ロボットの周辺にいる自律型ロボットの数、周辺環境のマルチメディアデータなどを含む。方法600は、検出された1つ以上のライブパラメータを、1つ以上の電子機器104に関連するヒューマンマシンインターフェース102に出力することを含む。本開示の一実施形態では、ヒューマンマシンインターフェース102により、オペレータは、高レベルのコマンドを使用して、異種群を形成する1つ以上の自律型ロボット110に命令し、監視することができる。オペレータは、異種群内の個々の自律型ロボットを制御する必要はない。本開示の実施形態において、トップダウンセンサカバレッジ、ムービングマップトップビュー及び地上制御ステーション経由のビューは、ヒューマンインループ(人間参加型)すなわちオペレータが1つ以上のタスクを計画し監視するために利用可能である。本開示の実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110の群は、通信ネットワーク108を介してGCSと連絡してもよいが、1つ以上の自律型ロボット110の群は、GCSとの通信ネットワーク108を持たずに動作してもよいため、通信ネットワーク108は必須ではない。オペレータは、状況認識のために、1つ以上の自律型ロボット110の相互作用を明確に確認することができる。本開示の実施形態において、1つ以上の自律型ロボット110間の距離は容易に追跡され得る。
【0059】
本開示の一実施形態において、オペレータは、1つ以上の自律型ロボット110に緊急コマンドを提供することができる。例えば、緊急コマンドは、「ミッション中止」、「帰還」等であってもよい。さらに、1つ以上の自律型ロボット110は、受信した緊急コマンドに対応するタスクを実行してもよい。本開示の一実施形態において、人間のオペレータは、1つ以上の自律型ロボット110の群れと、ポイント・アンド・クリック・インターフェースを備えた2D画面上で、または強化された状況認識のための仮想現実および拡張現実インターフェースを介してインターフェースし得る。
【0060】
AIベースの方法600は、任意の適切なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせで実装することができる。
【0061】
図7A図7Cは、本開示の一実施形態による、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するためのAIベースのコンピューティングシステム106のグラフィカルユーザインターフェース画面である。図7A図7Bは、オペレータによって1つ以上の高レベルコマンドが提供される地理参照地図、左側に1つ以上のサンプルルーチン、右側に1つ以上のライブパラメータ、1つ以上の緊急制御、下部に個々のドローンパターンを示すテーブルビューなどを表示する。図7Cは、時間とともに進化する複数の自律型ロボットによる完全な状況認識を示す画像を表示する。本開示の実施形態では、図7Cは、1つ以上の自律型ロボット110が異なる時間インスタンスで異なる場所を移動するため、動的な進化を示す。本開示の実施形態では、移動中の群れは異種である。例えば、Belluga(BLL)、Nimbus(NMB)、Mackeral(MCL)のような異なるドローンである。別の例では、同じプラットフォームが異なるペイロードを取り付けることによって異なる役割のために構成される場合、群れは異種である。
【0062】
このように、本AIベースコンピューティングシステム106の様々な実施形態は、ネットワーク非依存の異種ロボット群を管理するソリューションを提供する。AIベースのコンピューティングシステム106は、人道支援や災害救助、諜報、監視、偵察、農業、物流、セキュリティなどの複数の応用分野で使用することができる。AIベースのコンピューティングシステム106は、異なるクラスの無人航空機(UAV)の異種無人システム群が、単一または複数のタスクのために単一の群として自律的かつ協調的に同時または段階的に働くことを可能にする。本開示の一実施形態では、AIベースのコンピューティングシステム106は、単一のスウォームシステム(群れシステム)とのインターフェースのために、特定の個々のクラスのUAVのレベルに配備され、ヒューマンマシンインターフェース102は、完全な群れ無人システムに配備される。AIベースのコンピューティングシステム106は、人間が全体として異種群に高レベルのコマンドを発行することを可能にし、一方、1つ以上の自律型ロボット110は、協調的に高レベルのコマンドを達成するために、より低レベルのタスクを行うように行動する。さらに、合成シミュレーションモジュール230は、AIベースのコンピューティングシステム106とヒューマンマシンインターフェース102を互いに抽象化し、合成環境におけるシミュレーションを介して仮説とミッションを検証する。AIベースのコンピューティングシステム106は、意思決定を行う支配的なマスター、すなわち人間または無人エージェントを持つことなく、1つまたは複数の自律型ロボット110を通じて群行動を実現する。AIベースのコンピューティングシステム106は、ループ内の人間(参加した人間)が、これらの挙動を示す異種群の意味を理解し、高レベルのコマンドを発行すること、すなわち個々の自律型ロボットを制御しないことを可能にする。さらに、AIベースのソリューションにより、オペレータは、1つまたは複数の自律型ロボット110の異種群、すなわち、異なるコンフィグレーションおよび組成の自律型ロボットを協調群に混在させることができる。例えば、異種群は、無人航空機システムと無人地上車両(UAV+UGV)との混合であってもよいが、異なるクラスのUAV(想定例としては、20kgのヘキサコプターと10kgのクアッドコプターとが考えられる)であってもよく、また、異なるコンフィグレーション、例えば、異なるペイロードを有するUAV(例えば、カメラペイロードを有する1つのUAV対通信可能なアンテナペイロードを有する1つのUAV)であってもよい。本開示の一実施形態では、GCSを介したネットワークが有効な場合、スウォーミング(群れ化)は比較的容易である。しかし、マスターノードへの依存度が高く、通信もロバストである。AIベースのコンピューティングシステム106は、地上管制ステーションへのリンクが完全に切断された状態(および、人間/GCSをループから完全に取り出した状態)で動作する可能性があり、通信拒否モードまたは劣化モードで動作する可能性がある。さらに、AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上の自律型ロボット110の各々に配備され、群内の他のエージェントを考慮した生物学的に触発された複製可能な群行動へとそれらを駆動する。異種群では、すべての自律型ロボットが同じコンフィグレーションである可能性がある。さらに、ヒューマンマシンインターフェース102により、オペレータは、高レベルのコマンドを使用して、群ミッションの命令および監視を行うことができ、オペレータは、群内の個々の自律型ロボットを制御する必要がない。本開示の一実施形態では、1つ以上の自律型ロボット110の異種群は、自律離陸を行い、鳥の群れのようにまとまった群れ行動を示す。1つ以上の自律型ロボット110の異種群が指定された領域に到達すると、1つ以上の自律型ロボット110は協働してターゲットエリアを自分たちの間で分割し、採餌行動を開始するため、ターゲットを探して領域をカバーする。
【0063】
さらに、AIベースのコンピューティングシステム106は、オペレータが異種群に関与し、空間と時間のコンテキストで異種群に高レベルのコマンドを発行することを可能にする。異種群は、生物学的およびロボット工学的に触発された群れの行動を模倣しており、例えば、数には力があるため、群れの要素は互いにくっつく傾向がある。しかし、これは群れの実体が衝突するという問題につながるため、AIベースのコンピューティングシステム106は、群れ内の衝突回避を行いながら、一緒に凝集するという特性を可能にする。さらに、群れ化ソリューションは、相対的な位置と速度の一致を維持しながら、無人エージェントが協調的に移動することを可能にする。本開示の一実施形態では、異種群は障害物回避も可能であり、障害物情報は、異種群が移動する前に与えられるか、または移動中に現れる可能性がある。異種群は、生物学的およびロボット工学的に触発された探索最適化手法を採用して所与の領域を探索することができ、互いに情報を共有する多数の自律型ロボットによる探索を活用することで、最適な探索をもたらす。本開示の一実施形態では、人間のオペレータは、最初のミッション記述以外に関与する異種群を操作する必要はないが、人間のオペレータは、ループ内にいることを選択し、群れのセッション中に群れの挙動を修正する動的指示を行うことができる。従って、1つ以上の自律型ロボット110の群れは、常時監視のための地上制御ステーションを必要としない。さらに、人間のオペレータは、ミッションの前に、合成環境を通じて群れのミッションをシミュレートし、セッションがどのように出現し得るかの感触を得ることができる。本開示の一実施形態において、人間のオペレータは、1つ以上の電子機器104を使用することによって、空間および時間にわたって展開された群れのセッションを再生することができる。さらに、人間のオペレータは、ポイント・アンド・クリック・インターフェースを有する2Dスクリーン上で、または強化された文脈的な状況認識のための仮想現実および拡張現実インターフェースを介して、群れとインターフェースすることができる。
【0064】
本開示の一実施形態では、1つ以上の自律型ロボット110の各々は、最初のコマンド入力後、ネットワーク接続に依存せずに動作することができる。AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上の自律型ロボット110の各々に構成され、それにより、異種の群れが単一の実体として一体となって行動することを可能にする。AIベースのコンピューティングシステム106は、予め定義されたターゲット環境における1つ以上の自律型ロボット110の制御された群行動を可能にする。このような実施形態では、群行動を達成するために、AIベースのコンピューティングシステム106は、通信ネットワーク108を介してコマンドセンターから受信した高レベルコマンドに基づいて、1つ以上の自律型ロボット110の各々にコマンドセットを発行する。高レベルコマンドは、個々の自律型ロボットを制御するためのものではなく、異種群のためのものであることに留意されたい。また、AIベースのコンピューティングシステム106は、高レベルコマンドに関連する一連の活動を分解し、その機能能力に基づいて1つ以上の自律型ロボット110のそれぞれに特定の活動を割り当てることができる。従って、高レベルコマンドを受信すると、異種群ロボットは、コマンドセンターからの通信ネットワーク108がない場合でも機能し、割り当てられたタスクを完了することができる。したがって、本発明の文脈では、ネットワークにとらわれないという用語が使用される。この特徴により、異種群が実行可能な操作の範囲と広がりが非常に広がる。本開示の実施形態において、AIベースのコンピューティングシステム106は、1つまたは複数の自律型ロボット110の異なるクラスが、単一または複数のタスクを同時または段階的に単一の群として、自律的かつ協調的に作業することを可能にする。このような実施形態では、自律的かつ協調的な作業により、オペレータが群れの挙動を理解することが可能となる。本開示の一実施形態において、AIベースのコンピューティングシステム106は、1つ以上の無人機(20)の各々の自律離陸、1つ以上の自律型ロボット110の各々の群れ行動等を可能にする。例えば、コマンドセットは、1つ以上の自律型ロボット110が自律的に離陸し、マスター機またはコマンドセンターから指示されることなく、1つ以上の自律型ロボット110自身の間でターゲット環境を分割することを可能にする。コマンドセットは、経路障害物情報を含むこともある。ヒューマンマシンインターフェースは、1つまたは複数の電子機器104に構成され、通信ネットワーク108を介してAIベースのコンピューティングシステム106に動作可能に結合される。ヒューマン-マシンインターフェースは、オペレータが1つ以上の電子機器104を介して、1つ以上の自律型ロボット110の群行動を作動させ、監視することを可能にする。本開示の一実施形態において、オペレータは、高レベルコマンドを通じて1つ以上の自律型ロボット110の完全な集合を制御することができる。
【0065】
本明細書では、当業者であれば誰でも実施形態を製造および使用できるように、主題を説明する。主題の実施形態の範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者に生じる他の改変を含み得る。そのような他の改変は、特許請求の範囲の文言と異ならない類似の要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない同等の要素を含む場合、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
本明細書の実施形態は、ハードウェア要素およびソフトウェア要素から構成することができる。ソフトウェアで実装される実施形態には、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で説明する様々なモジュールによって実行される機能は、他のモジュールまたは他のモジュールの組み合わせで実装することができる。本明細書において、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、または命令実行システム、装置、またはデバイスに関連して使用するためのプログラムを構成、記憶、通信、伝播、または輸送することができる任意の装置であり得る。
【0066】
媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線的、または半導体システム(または装置またはデバイス)、または伝搬媒体とすることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体の例としては、半導体またはソリッドステートメモリ、磁気テープ、リムーバブルコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、硬質磁気ディスク、光ディスクなどがある。光ディスクの現在の例としては、コンパクトディスク・リード・オンリー・メモリ(CD-ROM)、コンパクトディスク・リード/ライト(CD-R/W)、DVDなどがある。
入出力(I/O)装置(キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイスなどを含むが、これらに限定されない)は、直接または介在するI/Oコントローラを介してシステムに結合することができる。また、データ処理システムが、介在するプライベートネットワークまたはパブリックネットワークを通じて、他のデータ処理システムまたはリモートプリンタまたは記憶装置と結合できるように、ネットワークアダプタをシステムに結合することもできる。モデム、ケーブルモデム、イーサネットカードは、現在利用可能なネットワークアダプタの種類のほんの一部である。
【0067】
本実施形態を実施するための代表的なハードウェア環境は、本明細書の実施形態に従った情報ハンドリング/コンピュータシステムのハードウェア構成を含み得る。本明細書のシステムは、少なくとも1つのプロセッサまたは中央処理装置(CPU)を備える。CPUは、システムバス208を介して、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、および入出力(I/O)アダプタなどの様々なデバイスに相互接続されている。I/Oアダプタは、ディスク・ユニットやテープ・ドライブなどの周辺装置や、システムによって読み取り可能な他のプログラム記憶装置に接続することができる。システムは、プログラム記憶装置上の本発明の命令を読み取り、これらの命令に従って本明細書の実施形態の方法論を実行することができる。
【0068】
システムはさらに、キーボード、マウス、スピーカ、マイク、および/またはタッチスクリーンデバイス(図示せず)などの他のユーザインタフェースデバイスをバスに接続してユーザ入力を収集するユーザインタフェースアダプタを含む。さらに、通信アダプタは、バスをデータ処理ネットワークに接続し、表示アダプタは、バスを、例えばモニタ、プリンタ、送信機などの出力デバイスとして具現化され得る表示デバイスに接続する。
【0069】
互いに通信する複数の構成要素を有する実施形態の説明は、そのような構成要素がすべて必要であることを意味するものではない。それどころか、本発明の多種多様な可能な実施形態を説明するために、様々な任意の構成要素が記載されている。本明細書において、単一の装置又は物品が記載されている場合、複数の装置/物品(それらが協働するか否かにかかわらず)が、単一の装置/物品の代わりに使用され得ることは明らかであろう。同様に、本明細書において、二つ以上の装置又は物品(それらが協働するか否かを問わない)が記載されている場合、二つ以上の装置又は物品の代わりに単一の装置/物品が使用されてもよいこと、又は、示された数の装置又はプログラムの代わりに異なる数の装置/物品が使用されてもよいことは明らかであろう。装置の機能性及び/又は特徴は、そのような機能性/特徴を有するものとして明示的に記載されていない1つ以上の他の装置によって代替的に具現化されてもよい。したがって、本発明の他の実施形態は、装置自体を含む必要はない。
【0070】
図示されたステップは、図示された例示的な実施形態を説明するために設定されたものであり、継続的な技術開発により、特定の機能が実行される方法が変更されることが予測されるべきである。これらの例は、説明の目的で本明細書に提示されたものであり、限定するものではない。さらに、機能ビルディングブロックの境界は、本明細書では、説明の便宜のために任意に定義されている。指定された機能およびその関係が適切に実行される限り、代替の境界を定義することができる。代替案(本明細書に記載されたものの等価物、拡張、変形、逸脱などを含む)は、本明細書に含まれる教示に基づき、関連技術分野の当業者には明らかであろう。このような代替案は、開示された実施形態の範囲および精神に含まれる。また、「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(containing)」、および「含む(including)」という語、ならびに他の類似の形態は、これらの語のいずれか1つに続く項目または項目が、そのような項目または項目の網羅的なリストであることを意味するものでも、列挙された項目または項目のみに限定されることを意味するものでもないという点で、意味において同等であり、かつオープンエンドであることが意図される。また、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかにそうでないことが指示されない限り、複数形の参照を含むことに留意しなければならない。
【0071】
最後に、本明細書で使用される文言は、主として読みやすさと説明のために選択されたものであり、発明的主題を画定または包囲するために選択されたものではないかもしれない。したがって、本発明の範囲は、この詳細な説明によってではなく、むしろ、ここに基づく出願に基づいて発行される特許請求の範囲によって限定されることが意図される。従って、本発明の実施形態は、以下の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲を例示するものであって、限定するものではないことが意図される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図7C
【国際調査報告】