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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-12
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 69/08 20220101AFI20240305BHJP
【FI】
H04L69/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556551
(86)(22)【出願日】2021-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-10-23
(86)【国際出願番号】 CN2021080885
(87)【国際公開番号】W WO2022193103
(87)【国際公開日】2022-09-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シア、ビン
(72)【発明者】
【氏名】チン、シアン
(72)【発明者】
【氏名】シュアイ、ヨン
(57)【要約】
本願は、データ伝送方法、装置、及びシステムを提供する。データ伝送方法は第1コントローラが第2コントローラからデータ取得要求を受信する段階、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求し、前記第1コントローラは前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートし、前記第2コントローラは前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;前記第1コントローラは前記第1センサから第1データを受信する段階;及び前記第1コントローラが、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2コントローラに送信する段階を備える。このように、第2電子装置は、第1電子装置からの第1センサからデータを取得し得る。これは、冗長なセンサ構成の回避に役立つ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、
第1コントローラが第2コントローラからデータ取得要求を受信する段階、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求し、前記第1コントローラは前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートし、前記第2コントローラは前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記第1コントローラは前記第1センサから第1データを受信する段階;及び
前記第1コントローラが、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2コントローラに送信する段階
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1コントローラが前記第1センサから第1データを受信する前記段階は:
前記第1コントローラが、前記第1センサに対応する前記データインタフェースを介して、第1ソルバから前記第1データを取得する段階、ここで、前記第1データは、前記第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、前記第1ソルバによって取得される、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
データ伝送方法であって、
第2コントローラが、データ取得要求を第1コントローラに送信する段階、ここで、前記データ取得要求は第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1コントローラは前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;及び
前記第2コントローラが、第1通信プロトコルに従って、前記第1コントローラからのデータを受信する段階
を備える、方法。
【請求項5】
前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
送受信機ユニット及び処理ユニットを備えるデータ伝送装置であって、ここで、前記処理ユニットは:
第2コントローラからデータ取得要求を受信すること、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記データ伝送装置は、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記第1センサから第1データを受信すること;及び
第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2コントローラに送信すること
を行うように前記送受信機ユニットを制御するように構成されている、データ伝送装置。
【請求項7】
前記第1センサから前記第1データを受信する観点で、前記送受信機ユニットは、
前記第1センサに対応するデータインタフェースを介して第1ソルバから前記第1データを取得すること、ここで、前記第1データは、前記第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、前記第1ソルバによって取得される
を行うように具体的に構成されている、請求項6に記載のデータ伝送装置。
【請求項8】
前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである、請求項6に記載のデータ伝送装置。
【請求項9】
送受信機ユニット及び処理ユニットを備えるデータ伝送装置であって、ここで、前記処理ユニットは、
データ取得要求を第1コントローラに送信すること、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1コントローラは、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;及び
第1通信プロトコルに従って、前記第1コントローラからデータを受信すること
を行うように前記送受信機ユニットを制御するように構成されている、装置。
【請求項10】
前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
第1インタフェース回路、第2インタフェース回路、及びコントローラを備え、
前記第1インタフェース回路は、第2電子装置からデータ取得要求を受信するように構成されており、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第2電子装置は、前記第1センサのデータインタフェースのプロトコルをサポートしていない;
前記第2インタフェース回路は、前記第1センサから第1データを受信するように構成されている;
前記コントローラは、前記第1インタフェース回路が、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2電子装置に送信することを可能にするように構成されている
第1電子装置。
【請求項12】
第1インタフェース回路、第2インタフェース回路、及びコントローラを備え、ここで、
前記第1インタフェース回路は、第2電子装置からデータ取得要求を受信するように構成されている、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求している;
前記第2インタフェース回路は、前記第1センサから第1データを受信するように構成されている、ここで、前記第2電子装置は、前記第1データに対応するプロトコルをサポートしていない;
前記コントローラは、第1通信プロトコルに従って、前記第1データを第2データに変換するように構成されている、ここで、前記第2電子装置は、前記第2データに対応するプロトコルをサポートしている;
前記第1インタフェース回路は更に、前記第2データを前記第2電子装置に送信するように構成されている
第1電子装置。
【請求項13】
コントローラ及びインタフェース回路を備える第2電子装置であって、ここで、
前記コントローラは、前記インタフェース回路が、データ取得要求を第1電子装置に送信することを可能にするように構成されている、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1電子装置は、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2電子装置は、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記コントローラは更に、前記インタフェース回路を介して、第1通信プロトコルに従って、前記第1センサからデータを受信するように構成されている
第2電子装置。
【請求項14】
プロセッサを備える電子デバイスであって、前記プロセッサはメモリに結合されており、前記メモリはコンピュータ命令を記憶するように構成されており、前記プロセッサは前記コンピュータ命令を実行し、その結果、前記通信デバイスは、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行する、電子デバイス。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令を記憶しており、前記コンピュータ命令は、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行するための電子装置を示している、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、インターネットオブビークル技術の分野に関しており、とりわけ、データ伝送方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
インテリジェントビークルの継続的な発展により、より多くのタイプ及び数のセンサがインテリジェントビークルにインストールされている。インテリジェントビークルの車載システムの内部制御をより良く実装するべく、複数のコントローラがインテリジェントビークルに配置され得る。1つのコントローラは、1又は複数のセンサからデータを取得して利用し得る。しかしながら、1つのセンサの場合、センサのデータインタフェースは、複数のコントローラに適合しない場合がある。コントローラによってサポートされているデータプロトコルがセンサのデータインタフェースと互換性がないとき、コントローラはセンサのデータを取得することができない。
【発明の概要】
【0003】
本願の実装は、データ伝送方法及びシステムを提供する。
【0004】
第1態様によると、本願は、
第1コントローラが第2コントローラからデータ取得要求を受信する、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求し、前記第1コントローラは前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートし、前記第2コントローラは前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記第1コントローラは前記第1センサから第1データを受信する;及び
前記第1コントローラが、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2コントローラに送信する
を備える、データ伝送方法を提供する。
【0005】
本願の技術的解決手段において、第1コントローラは、第1センサのデータに基づいて取得された変換されたデータを、第2コントローラによって送信されたデータ取得要求に応答して、第1プロトコルに従って第2コントローラに送信し得る。このように、第2コントローラは、第1コントローラから第1センサのデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0006】
第2コントローラは、第1センサに対応するデータインタフェースによって使用されている通信プロトコルをサポートしていないことが理解され得る。本願において、第1通信プロトコルは、第1コントローラ及び第2コントローラの両方によってサポートされている通信プロトコルである。第1コントローラ及び第2コントローラは、第1通信プロトコルに従って、互いの間においてセンサのデータを伝送し得る。
【0007】
第2コントローラは、第1コントローラからの第1センサからデータを受信して、第1通信プロトコルに従って、受信されたデータを解析し得る。
【0008】
任意選択的に、第1通信プロトコルは、限定されないが、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つであり得る。
【0009】
任意選択的に、第1コントローラが、第1センサから第1データを受信する前に、且つ第1コントローラが第2コントローラのデータ取得要求を受信した後、第1コントローラはまず、第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートするかどうかを決定し得る。
【0010】
第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしていないと第1コントローラが決定したとき、第1コントローラは、第1センサから第1データを受信し、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを第2コントローラに送信する。
【0011】
第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしていると第1コントローラが決定したとき、第1コントローラは、第2コントローラに命令を送信して、第2コントローラに、第1データに対応するデータインタフェースを介して第1ソルバからの第1センサからデータを受信するように命令し得る。
【0012】
代替的に、第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしていると第1コントローラが決定したとき、第1センサは、第1ソルバに命令を送信して、第1ソルバに、第1センサのデータを第2コントローラに送信するように命令する。
【0013】
そのような解決手段において、第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしていない場合、第2コントローラは、第1コントローラを介して第1センサからデータを取得することが分かり得る。第1コントローラは、データ伝送のための「中間部」として理解され得る。第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしている場合、第2コントローラは、第1センサに接続されている第1ソルバからの第1センサから、第1データに対応するデータインタフェースを介して、データを直接受信し得る。
【0014】
いくつかの実装において、前記第1コントローラが前記第1センサから第1データを受信する前記ことは:前記第1コントローラが、前記第1センサに対応する前記データインタフェースを介して、第1ソルバから前記第1データを取得する、ここで、前記第1データは、前記第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、前記第1ソルバによって取得される、を含む。このように、第1ソルバは、第1センサによって出力されたデータを、第1コントローラによってサポートされ得るデータに処理し得、その結果、第1コントローラは、第1センサのデータを取得し得る。
【0015】
第2態様によると、本願は更に、データ伝送方法を提供し、当該データ伝送方法は、以下を含む。
【0016】
第2コントローラが、データ取得要求を第1コントローラに送信する、ここで、前記データ取得要求は第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1コントローラは前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;及び
前記第2コントローラが、第1通信プロトコルに従って、前記第1コントローラによって送信されたデータを受信する。
【0017】
本願の技術的解決手段によると、第2コントローラが第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない場合、第2コントローラは、データ取得要求を第1コントローラに送信することによって、第1コントローラからの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0018】
第1通信プロトコルは、第1コントローラ及び第2コントローラの両方によってサポートされている通信プロトコルであることが理解され得る。第1コントローラ及び第2コントローラは、第1通信プロトコルに従って、互いの間においてセンサのデータを伝送し得る。
【0019】
第2コントローラは、第1コントローラからの第1センサからデータを受信して、第1通信プロトコルに従って、受信されたデータを解析し得る。
【0020】
任意選択的に、第1通信プロトコルは、限定されないが、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つであり得る。
【0021】
第3態様によると、本願は更に、通信システムに適用されるデータ伝送方法を提供し、ここで、上記通信システムは、第1コントローラ、第2コントローラ、及び第1センサを含む。第1コントローラは、第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、第2コントローラは、第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない。データ伝送方法は、以下を含む。
【0022】
第2コントローラがデータ取得要求を第1コントローラに送信する、ここで、データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており;
第1コントローラが、データ取得要求に応答して第1センサから第1データを取得する;及び
第1コントローラが、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを第2コントローラに送信する。
【0023】
本願の技術的解決手段によると、第2コントローラが第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない場合、第2コントローラは、データ取得要求を第1コントローラに送信することによって、第1コントローラからの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0024】
任意選択的に、第1通信プロトコルは、限定されないが、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つであり得る。
【0025】
いくつかの実装において、通信システムは更に、第1ソルバを含む。第1コントローラが、データ取得要求に応答して第1センサから第1データを取得することは:第1コントローラが、第1センサに対応するデータインタフェースを介して、第1ソルバから第1データを取得すること、ここで、第1データは、第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、第1ソルバによって取得される、を含む。このように、第1ソルバは、第1センサによって出力されたデータを、第1コントローラによってサポートされ得るデータに処理し得、その結果、第1コントローラは、第1センサのデータを取得し得る。
【0026】
第4態様によると、本願は更に、送受信機ユニット及び処理ユニットを含むデータ伝送装置を提供し、ここで、前記処理ユニットは:
第2コントローラからデータ取得要求を受信すること、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記データ伝送装置は、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記第1センサから第1データを受信すること;及び
第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2コントローラに送信すること
を行うように前記送受信機ユニットを制御するように構成されている。
【0027】
本願の技術的解決手段において、データ伝送装置は、第1センサのデータに基づいて取得された変換されたデータを、第2コントローラによって送信されたデータ取得要求に応答して、第1プロトコルに従って第2コントローラに送信し得る。このように、第2コントローラは、第1コントローラからの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0028】
データ伝送装置は、前述の通信システムの第1コントローラであってもよく、又は、そこに展開されてもよいことが理解され得る。
【0029】
いくつかの実装において、前記第1センサから前記第1データを受信する観点で、前記送受信機ユニットは、
前記第1センサに対応する前記データインタフェースを介して第1ソルバから前記第1データを取得すること、ここで、前記第1データは、前記第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、前記第1ソルバによって取得される
を行うように具体的に構成されている。
【0030】
いくつかの実装において、前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである。
【0031】
データ伝送方法の前述の関連した補足説明及び技術的効果は、データ伝送装置にも適用可能であることが理解されるべきであり、詳細については本明細書で再び説明しない。
【0032】
第5態様によると、本願は更に、送受信機ユニット及び処理ユニットを含むデータ伝送装置を提供し、ここで、前記処理ユニットは、
データ取得要求を第1コントローラに送信すること、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1コントローラは、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記データ伝送装置は、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;及び
第1通信プロトコルに従って、前記第1コントローラからデータを受信すること
を行うように前記送受信機ユニットを制御するように構成されている。
【0033】
本願の技術的解決手段によると、データ伝送装置が第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない場合、データ伝送装置は、データ取得要求を第1コントローラに送信することによって、第1コントローラからの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0034】
データ伝送装置は、前述の通信システムの第2コントローラであってもよく、又は、そこに展開されてもよいことが理解され得る。
【0035】
いくつかの実装において、前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである。
【0036】
データ伝送方法の前述の関連した補足説明及び技術的効果は、データ伝送装置にも適用可能であることが理解されるべきであり、詳細については本明細書で再び説明しない。
【0037】
第6態様によると、本願は更に、第1インタフェース回路、第2インタフェース回路、及びコントローラを含む第1電子装置を提供する。第1電子装置は、前述の第1コントローラであり得、又は、チップ又はチップシステムであり得、又は、独立した電子デバイスであり得る。
【0038】
前記第1インタフェース回路は、第2電子装置からデータ取得要求を受信するように構成されており、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第2電子装置は、前記第1センサのデータインタフェースのプロトコルをサポートしていない。前記第2インタフェース回路は、前記第1センサから前記第1データを受信するように構成されている。
【0039】
コントローラの観点で、考えられる実装において、前記コントローラは、前記第1インタフェース回路が、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2電子装置に送信することを可能にするように構成されている。
【0040】
別の可能な通信において、コントローラは、第1通信プロトコルに従って第1データを第2データに変換するように構成されており、ここで、第2電子装置は、第2データに対応するプロトコルをサポートしており、第1インタフェース回路は更に、第2データを第2電子装置に送信するように構成されている。
【0041】
本願の技術的解決手段によると、第1電子装置は、第2電子装置によって送信されたデータ取得要求に応答して、第1プロトコルに従って、第2データ、又は、第1センサのデータに基づいて取得された変換されたデータを、第2電子装置に送信し得る。このように、第2電子装置は、第1電子装置からの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0042】
任意選択的に、第1通信プロトコルは、限定されないが、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つであり得る。
【0043】
任意選択的に、前記第1センサから前記第1データを受信する観点で、前記第2インタフェース回路は、
前記第1センサに対応する前記データインタフェースを介して第1ソルバから前記第1データを取得すること、ここで、前記第1データは、前記第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、前記第1ソルバによって取得される
を行うように具体的に構成されている。
【0044】
データ伝送方法の前述の関連した補足説明及び技術的効果は、本願の第1電子装置にも適用可能であることが理解されるべきであり、詳細については、本明細書で再び説明しない。
【0045】
第7態様によると、本願は更に、コントローラ及びインタフェース回路を含む第2電子装置を提供する。第2電子装置は、前述の第2コントローラであり得、又は、チップ又はチップシステムであり得、又は、独立した電子デバイスであり得る。
【0046】
コントローラは、インタフェース回路が、データ取得要求を第1電子装置に送信することを可能にするように構成されており、ここで、データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求している。第1電子装置は、第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、第2電子装置は、第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない。
【0047】
コントローラは更に、インタフェース回路を介して、第1通信プロトコルに従って、第1センサからデータを受信するように、例えば、第1電子装置から、第2データ又は変換された第1データを受信するように構成されている。
【0048】
本願の技術的解決手段によると、第2電子装置が第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない場合、第2電子装置は、データ取得要求を第1電子装置に送信することによって、第1電子装置からの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0049】
データ伝送方法の前述の関連した補足説明及び技術的効果は、本願の第2電子装置にも適用可能であることが理解されるべきであり、詳細については、本明細書で再び説明しない。
【0050】
第8態様によると、本願は更に、通信システムを提供し、ここで、通信システムは、第4態様に係る第1電子装置、及び第5態様に係る第2電子装置を含む。
【0051】
第9態様によると、本願は更に、プロセッサを含む電子デバイスを提供し、ここで、前記プロセッサはメモリに結合されており、前記メモリはコンピュータ命令を記憶するように構成されており、前記プロセッサは前記コンピュータ命令を実行し、その結果、前記通信デバイスは、第1態様又は第2態様の考えられる実装のうちいずれか1つにおける方法を実行する。
【0052】
第10態様によると、本願は更に、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、(コード又は命令とも称されてよい)コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが実行される場合、コンピュータは、第1態様又は第2態様の考えられる実装のうちいずれか1つにおける方法を実行する。
【0053】
第11態様によると、本願はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラム(コード又は命令とも称されてよい)を記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行される場合、コンピュータは、第1態様又は第2態様の考えられる実装のうちいずれか1つにおける方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1A】本願の実施形態に係る車両システムのネットワークアーキテクチャの概略図である。
【0055】
図1B】通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0056】
図1C】本願の実施形態に係る通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0057】
図2】本願の実施形態に係るコントローラのソフトウェアアーキテクチャの概略図である。
【0058】
図3】本願の実施形態に係るデータ伝送方法の概略フローチャートである。
【0059】
図4】本願の実施形態に係る別の通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0060】
図5】本願の実施形態に係る別のデータ伝送方法の概略フローチャートである。
【0061】
図6】本願の実施形態に係る別のデータ伝送方法の概略フローチャートである。
【0062】
図7】本願の実施形態に係る別の通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【0063】
図8】本願の実施形態に係る第1電子装置の構造の概略図である。
【0064】
図9】本願の実施形態に係る第2電子装置の構造の概略図である。
【0065】
図10】本願の実施形態に係るデータ伝送装置のモジュールの概略図である。
【0066】
図11】本願の実施形態に係るデータ伝送装置のモジュールの別の概略図である。
【0067】
図12】本願の実施形態に係る電子デバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0068】
以下では、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0069】
例えば、図1Aは、車両100のシステムアーキテクチャの概略図である。車両100は、複数の車両統合ユニット(vehicle integration unit,VIU)11、通信ボックス(telematic box,T-BOX)12、コックピットドメインコントローラ(cockpit domain controller,CDC)、モバイルデータセンター(mobile data center,MDC)14、車両ドメインコントローラ(vehicle domain controller,VDC)15を含む。
【0070】
車両100は更に、車両上に配置された複数のタイプのセンサ、例えば、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダ、及びカメラ装置を含む。各タイプのセンサは、複数のセンサを含み得る。当業者であれば、センサのタイプ、数、位置レイアウトを要件に基づいて適切に選択し得ることを理解されたい。
【0071】
図1Aは、4つのVIUを示す。図1AにおけるVIUの数及び位置は単なる一例に過ぎず、当業者であれば、VIUの適切な数及び位置を実際の要件に基づいて選択し得ることを理解されたい。
【0072】
車両統合ユニットVIU11は、車両部品によって必要とされている一部又は全部のデータ処理機能又は制御機能を有する複数の車両部品を提供する。VIUは、以下の機能のうち1又は複数を提供する。
【0073】
1.電子制御機能:VIUは、前述の車両部品の内部の電子制御ユニット(electronic control unit,ECU)によって提供された一部又は全部の電子制御機能を実装するために使用されている。例えば、電子制御機能は、指定された車両部品によって必要とされる制御機能である。別の例において、電子制御機能は、指定された車両部品によって必要とされるデータ処理機能である。
【0074】
2.ゲートウェイのそれと同じ機能:VIUは更に、ゲートウェイのそれらと同じ一部又は全部の機能、例えば、プロトコル変換機能、プロトコルカプセル化及び転送機能、及びデータフォーマット変換機能を有し得る。
【0075】
3.車両部品間のデータ処理機能:車両部品間のデータ処理機能は、複数の車両部品において実行部から取得されたデータを処理及び計算するために使用されている。
【0076】
前述の機能に含まれたデータは、例えば、実行部のモーションパラメータ及び実行部の動作状態などの、車両部品における実行部の実行データを含み得ることに留意されたい。上記機能に含まれたデータは更に、車両部品のデータ収集ユニット(例えば、検知要素)を使用することによって収集されたデータであり得る。例えば、上記データは、車両が走行する道路の且つ車両の検知要素を使用することによって収集された道路情報、又は気象情報等であり得る。これは、具体的には、本願の実施形態において限定されない。
【0077】
図1Aにおける車両100の一例において、車両100は、複数のドメイン(domains)に分割され得、各ドメインは、独立したドメインコントローラ(domain controller)を有する。具体的には、図1Aにおいて、2つのドメインコントローラが示されている:コックピットドメインコントローラCDC13及び車両ドメインコントローラVDC15。
【0078】
コックピットドメインコントローラCDC13は、車両100のコックピットエリアの機能制御を実装するように構成され得る。コックピットエリアにおける車両部品は、ヘッドアップディスプレイ装置(head-up display,HUD)、ダッシュボード、ラジオ、中央制御スクリーン、ナビゲーションコンポーネント、カメラ等を含み得る。
【0079】
車両ドメインコントローラVDC15は、電源バッテリ及び車両のエンジンを協調及び制御して、車両100の動力性能を向上させるように構成され得る。いくつかの実施形態において、図1Aにおける車両ドメインコントローラ132は、VDCの様々な機能を実装し得る。
【0080】
図1Aは更に、インターネットオブビークルデバイスT-BOX12及びモバイルデータセンターMDC13を示す。T-BOX12は、車両100及び車両の内部デバイスの間に、且つ、車両100及び外部デバイスの間に、通信接続を実装するように構成され得る。T-BOXは、車両100のバスを介して車載デバイスデータを取得し得、又は、無線ネットワークを介してユーザの携帯電話に通信可能に接続され得る。いくつかの実施形態において、T-BOX12は、図1Aにおける通信システムに含まれ得る。モバイルデータセンターMDC13は、駆動命令、伝送命令、ステアリング命令、及びブレーキ命令などの実行制御命令を、環境感知及び位置決めアルゴリズム、インテリジェント計画及び決定アルゴリズム、及び、車両モーション制御アルゴリズムなどのコア制御アルゴリズムに基づいて出力して、車両100の自動制御を実装するとともに、マンマシンインタラクションインタフェースを介して車両駆動情報のマンマシンインタラクションを更に実装するように構成されている。いくつかの実施形態において、図1Aにおけるコンピューティングプラットフォーム150は、MDC13の様々な機能を実装し得る。
【0081】
図1Aにおける4つのVIU11はリングトポロジー接続ネットワークを形成し、各VIU11は、VIU11に近い位置におけるセンサに通信可能に接続されており、T-BOX12、CDC13、MDC14、及びVDC15は、VIUのリングトポロジー接続ネットワークに通信可能に接続されている。VIU11は、各センサから情報を取得し、取得された情報を、CDC13、MDC14、及びVDC15に報告し得る。リングトポロジネットワークを介して、T-BOX12、CDC13、MDC14、及びVDC15は、互いに通信を実装する場合もある。
【0082】
リングトポロジー接続ネットワークは単なる一例に過ぎず、当業者であれば、要件に基づいて別の適切なVIU接続方式を選択し得ることを理解されたい。
【0083】
VIUは、例えば、イーサネット(登録商標)(ethernet(登録商標))を使用することによって互いに接続され得、VIUは、例えば、イーサネット又はペリフェラルコンポーネント相互接続エクスプレス(peripheral component interconnect express,PCIe)技術を使用することによって、T-BOX12、CDC13、MDC14、及びVDC15に接続され得、VIUは、例えば、コントローラエリアネットワーク(controller area network,CAN)、ローカル相互接続ネットワーク(local interconnect network,LIN)、FlexRay、又は媒体指向システムトランスポート(media oriented system transport,MOST)などを使用することによって、センサに接続され得る。
【0084】
図1Bは、実施形態に係る通信システムのネットワークアーキテクチャの概略図である。通信システム100は、図1Aに示されたシステムにおいて展開され得る。通信システム100は、第1コントローラ110、第2コントローラ120、及び第1センサ111を含む。第1コントローラ110は、第1センサ111に対応するデータインタフェースをサポートする。第2コントローラ120は、第1センサ111に対応するデータインタフェースをサポートしていない。第1コントローラ110は、例えば、図1AにおけるVDC15であり得、第2コントローラ120は、例えば、図1AにおけるCDC13であり得る。
【0085】
任意選択的に、通信システム100は更に、第1ソルバ112を含み得る。第1センサ111によって収集されたデータは、第1ソルバ112によって第1データに処理され、ここで、上記第1データは、第1センサに対応するデータインタフェースのデータタイプに準拠するデータである。第1コントローラ110は、第1センサ111に対応するデータインタフェースを介して、ソルバ112によって出力された、第1センサ111からの第1データを取得する。
【0086】
任意選択的に、通信システム100は更に、第2センサ121及び第2ソルバ122を含み得る。第2センサ121によって収集されたデータは、第2ソルバ122によって、第2センサに対応するデータインタフェースとマッチングするデータのタイプとして処理される。第2コントローラ120は、第2センサに対応するデータインタフェースをサポートする。第1コントローラ110は、第2センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない。
【0087】
第2コントローラ120は、第2センサに対応するデータインタフェースを介して、ソルバ122によって出力された、第2センサ121からのデータを取得し得る。
【0088】
そのようなアーキテクチャにおいて、第1コントローラ110は、第1センサ111に対応するデータインタフェースをサポートしており、第1ソルバ112からの第1センサ111からデータを取得し得ることが分かり得る。しかしながら、第2コントローラ120は、第1センサ111に対応するデータインタフェースをサポートしておらず、第2コントローラ120は、第1ソルバ112からの第1センサ111からデータを取得することができない。同様に、第1コントローラ110は、第2ソルバ122からの第2センサ121からデータを取得することができない。
【0089】
例えば、第1センサ111は、カメラである。第2コントローラ120がカメラのデータを使用する必要があるが、第2コントローラ120は第1センサ111に対応するデータインタフェースをサポートしていないとき、新たなカメラが配置される必要がある。カメラは第2センサと称され得、第2センサに対応するデータインタフェースは、第2コントローラ120によってサポートされている。そのような解決手段において、2つのカメラが車載システムに配置されており、これはセンサ冗長性を発生させることが明確である。
【0090】
図1Cにおける通信システムのアーキテクチャの概略図に示されるように、本願の技術的解決手段において、第1コントローラ110は、第1センサ111のデータを、第1通信プロトコルに従って、第2コントローラ120に送信し得る。それに応じて、第2コントローラ120も、第2センサ121のデータを、第1通信プロトコルに従って、第1コントローラ110に送信し得る。第1通信プロトコルは、第1コントローラ110及び第2コントローラ120の両方によってサポートされている通信プロトコルである。
【0091】
そのような解決手段において、第2コントローラは、第1コントローラからの第1センサのデータを取得し得、第1コントローラは、第2コントローラからの第2センサのデータも取得し得ることが分かり得る。これは、冗長なセンサ構成の回避に役立ち、車載システムのハードウェアを再構築する必要はない。
【0092】
第1コントローラ110及び第2コントローラ120はそれぞれ、図1Aにおけるシステムの2つの異なる制御ドメインに対応するコントローラであり得る。
【0093】
例えば、第1コントローラ110は、MDC、CDC、又はVDCのいずれか1つであり得、第2コントローラ120は、第1コントローラ110とは異なるMDC、CDC、又はVDCのうち1つであり得る。
【0094】
確かに、第1コントローラ110及び第2コントローラ120は、前述の例示的なタイプに限定されず、代替的に、他のタイプであり得る。
【0095】
図2は、コントローラのソフトウェアアーキテクチャの概略図である。アーキテクチャは、第1コントローラ及び/又は第2コントローラのために使用され得る。コントローラのソフトウェアアーキテクチャは、システムソフトウェア層、サポートソフトウェア層、及びアプリケーションソフトウェア層に分割され得る。システムソフトウェア層は、コントローラのハードウェアシステムによって実行されるオペレーティングシステム、及びコンパイラプログラム等を含む。サポートソフトウェア層は、インタフェースソフトウェア、ツールソフトウェア、及びコンパイラプログラム等を含む。アプリケーションソフトウェア層は、複数のアプリケーションを含んでおり、いくつかのサービス機能を実装するように構成されている。
【0096】
以下では、本願の実施形態において提供されたデータ伝送方法を参照して、本願の技術的解決手段を詳細に説明する。
【0097】
図3における概略フローチャートに示されるように、本願の実施形態におけるデータ伝送方法は、以下の段階を含む。
【0098】
301:第2コントローラが、データ取得要求を第1コントローラに送信する。
【0099】
データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求する。第1コントローラは、第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、第2コントローラは、第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない。
【0100】
それに応じて、第1コントローラは、第2コントローラからデータ取得要求を受信する。
【0101】
302:第1コントローラは、第1センサから第1データを受信する。
【0102】
任意選択的に、第1コントローラは、第1ソルバからの第1センサから第1データを受信し得る。
【0103】
第1ソルバは、第1センサに接続されている。第1データは、第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、第1ソルバによって取得される。例えば、第1ソルバは、第1センサによって収集されたデータを、第1センサに対応するデータインタフェースと一致するデータに処理する。このように、第1コントローラは、第1センサに対応するデータインタフェースを介して、第1ソルバからの第1センサから、第1データを取得し得る。
【0104】
第1コントローラは、第1センサに対応するデータインタフェースを介して、第1ソルバから第1データを取得し得る。
【0105】
303:第1コントローラは、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを第2コントローラに送信する。
【0106】
それに応じて、第2コントローラは、第1通信プロトコルに従って、第1コントローラからの第1センサから、データを受信する。
【0107】
第1センサからの、第2コントローラが第1センサから受信したデータが、変換された第1データであることが理解され得る。変換された第1データは、第1通信プロトコルに従って、第1データに対して変換を実行することによって第1コントローラによって取得される。
【0108】
第1通信プロトコルは、第1コントローラ及び第2コントローラの両方によってサポートされている通信プロトコルである。第1コントローラ及び第2コントローラは、第1通信プロトコルに従って、互いの間においてセンサのデータを伝送し得る。
【0109】
第2コントローラは、第1コントローラからの第1センサからデータを受信して、第1通信プロトコルに従って、受信されたデータを解析する。
【0110】
第1通信プロトコルは、例えば、汎用ストリーミングプロトコルであり得るが、リアルタイムストリーミングプロトコル(real time streaming protocol,RTSP)に限定されず、例えば、具体的には、限定されないが、リアルタイムトランスポートプロトコル(real-time transport protocol,RTP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol,UDP)、又は、伝送制御プロトコル(transmission control protocol, TCP)のうち1つであり得る。
【0111】
本願のこの実施形態におけるデータ伝送方法において、第1コントローラが第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており且つ第2コントローラが第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない場合、第2コントローラは、データ取得要求を第1コントローラに送信することが分かり得る。第1コントローラは、第1センサによって収集されたデータに基づいて取得されたデータを、第2コントローラによって送信されたデータ取得要求に応答して、第1プロトコルに従って第2コントローラに送信し得る。このように、第2コントローラは、第1コントローラからデータを受信し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0112】
この解決手段において、第1コントローラ及び第2コントローラの両方は、第1センサのデータを使用し得る。複数のコントローラが、同じセンサによって収集されたデータを使用し得ることも理解され得る。このように、同じセンサ又は同じタイプのセンサ繰り返し配置されることを回避し得る。これによって、センサの数を効果的に低減することができ、ハードウェアコストを低減することができる。
【0113】
任意選択的に、段階302の前に、且つ第1コントローラが第2コントローラのデータ取得要求を受信した後、第1コントローラはまず、第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートするかどうかを決定し得る。
【0114】
第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしていないことを第1コントローラが決定したとき、段階302及び303が実行される。第1コントローラは、第1センサから第1データを受信して、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを第2コントローラに送信する。
【0115】
第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしていると第1コントローラが決定したとき、第1コントローラは、第2コントローラに命令を送信して、第2コントローラに、第1データに対応するデータインタフェースを介して第1ソルバからの第1センサからデータを受信するように命令し得る。
【0116】
代替的に、第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしていると第1コントローラが決定したとき、第1センサは、第1ソルバに命令を送信して、第1ソルバに、第1センサのデータを第2コントローラに送信するように命令する。
【0117】
そのような解決手段において、第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしていない場合、第2コントローラは、第1コントローラを介して第1センサからデータを取得することが分かり得る。第1コントローラは、データ伝送のための「中間部」として理解され得る。第2コントローラが第1データに対応するデータインタフェースをサポートしている場合、第2コントローラは、第1センサに接続されている第1ソルバからの第1センサから、第1データに対応するデータインタフェースを介して、データを直接受信し得る。
【0118】
図4は、通信システムのアーキテクチャの概略図である。第1コントローラ及び第2コントローラは、第1通信プロトコルに従って、データを伝送し得る。クライアントは、第2コントローラ上で実行される。クライアントは、例えば、データ伝送クライアントとして理解され得る。代替的に、第1通信プロトコルが汎用ストリーミングプロトコルであるとき、クライアントは、汎用ストリーミング媒体プロトコルに基づくクライアント(RTSP client)として理解され得る。サーバは、第1コントローラに展開されている。サーバは、データ伝送サーバとして理解され得、又は、RTSPに基づくサーバ(RTSP server)として理解され得る。クライアントは、アプリケーションによって送信され且つデータ取得に使用される要求をリッスンするように構成されている。
【0119】
図4に示された実施形態において、アプリケーションは、第1コントローラ上のアプリケーションプログラムである。別の実施形態において、アプリケーションは、第2コントローラへの通信接続を確立する別の電子デバイス上で実行されるアプリケーションでもあり得る。サーバは、クライアントによって送信されたデータ取得要求を処理するように構成されている。
【0120】
図5における概略フローチャートに示されるように、本願の別の実施形態におけるデータ伝送方法は、以下の段階を含む。
【0121】
501:クライアントは、アプリケーションによって送信された第1要求を取得し、ここで、第1要求は、第1センサのデータを取得することを要求する。
【0122】
第1センサのデータは、第1センサによって収集されたデータであり得、又は、第1センサによって収集されたデータに基づいて取得されたデータであり得る。
【0123】
例えば、第1センサは、例えば、限定されないが、カメラであり得る。第2コントローラは、コックピットドメインコントローラ(CDC)であり得、アプリケーションは、ダッシュボードカメラアプリケーション、及びスマートカメラアプリケーション等であり得る。
【0124】
CDCは、オペレーティングシステムを実行し得る。図6における概略フローチャートに示されるように、コックピットドメインコントローラ(CDC)は、オペレーティングシステムを開始する。オペレーティングシステムは、例えば、限定されないが、HarmonyOS、Android(登録商標)、又はLinux(登録商標)であり得る。
【0125】
第1要求は、第1データを示す指示情報又は第1センサを示す指示情報を含み得る。
【0126】
502:クライアントは、第1コントローラに展開されたサーバにデータ取得要求を送信し、ここで、データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求する。
【0127】
第2コントローラ上で実行されているクライアントは、第1要求に基づいて、サーバにデータ取得要求を送信する。データ取得要求は、第1データを示す指示情報又は第1センサを示す指示情報を含み得る。
【0128】
第1要求を受信した場合、クライアントはまず、第1要求によって要求された第1センサに対応するデータインタフェースを第2コントローラがサポートするかどうかを決定し得る。
【0129】
第2コントローラが第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていないとき、クライアントは、第1コントローラに展開されているサーバにデータ取得要求を送信して、第1コントローラから第1センサのデータを取得することを要求する。
【0130】
第2コントローラが第1センサに対応するデータインタフェースをサポートするとき、クライアントは、第1センサに対応するデータインタフェースを介して、第1センサのソルバから第1センサのデータを直接取得するようにアプリケーションに命令し得る;又は、クライアントは、第1センサに対応するデータインタフェースを介して、第1センサのソルバから第1センサのデータを取得して、次に、第1センサのデータをアプリケーションに送信し得る。
【0131】
第1コントローラは、例えば、限定されないが、自律運転ドメインコントローラ(MDC)であり得る。
【0132】
503:サーバは、第1センサから第1データを受信する。
【0133】
任意選択的に、第1コントローラに展開されているサーバは、第1ソルバからの第1センサから第1データを受信し得る。
【0134】
第1ソルバは、第1センサに接続されている。第1データは、第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、第1ソルバによって取得される。例えば、第1ソルバは、第1センサによって収集されたデータを、第1センサに対応するデータインタフェースと一致するデータに処理する。
【0135】
サーバは、第1センサに対応するデータインタフェースを介して、第1ソルバから第1データを取得し得る。
【0136】
504:サーバは、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データをクライアントに送信する。
【0137】
例えば、マルチドメインコントローラに展開されているサーバは、第1センサによって出力されたデータに基づいて取得された第1データを取得して、第1通信プロトコルに従って第1データを変換することで、変換された第1データを取得して、次に、変換された第1データをクライアントに送信する。
【0138】
任意選択的に、データ伝送方法は更に、以下を含む。
【0139】
505:クライアントは、第1データをアプリケーションに送信する。
【0140】
そのような解決手段において、第2コントローラ上で実行されているアプリケーション又は第2コントローラへの通信接続を確立するアプリケーションが第1センサのデータを取得する必要がある場合、第2コントローラ上で実行されているアプリケーション又は第2コントローラへの通信接続を確立するアプリケーションは、第2コントローラ上で実行されているクライアントに第1要求を送信し得、次に、クライアントは、第1コントローラに展開されているサーバから第1センサのデータを要求することが分かり得る。
【0141】
例えば、第1センサは、カメラである。ダッシュボードカメラアプリケーションが第2コントローラ上で実行されるとき、ダッシュボードカメラアプリケーションは、カメラのデータを取得する必要があり、ダッシュボードカメラアプリケーションは、第1要求をクライアントに送信し得る。クライアントは、第1要求に基づいて、第1コントローラに展開されているサーバにデータ取得要求を送信する。第1コントローラに展開されているサーバは、カメラに対応するデータインタフェースを介して第1ソルバからカメラのデータを取得し、汎用ストリーミングプロトコルに従ってカメラのデータを変換し、次に、カメラの変換されたデータをクライアントに送信する。ダッシュボードカメラアプリケーションは、カメラの変換されたデータをクライアントに送信する。このように、ダッシュボードカメラアプリケーションは、クライアントを介して、第1コントローラからのカメラからデータを取得し、それにより、カメラが繰り返して配置されることを回避する。
【0142】
本願の実施形態は更に、通信システム700を提供する。
図7は、通信システムのアーキテクチャの概略図である。本願のこの実施形態における通信システム700は、第1電子装置800及び第2電子装置900を含む。
【0143】
図8は、第1電子装置800の構造の概略図である。第1電子装置800は、第1インタフェース回路801、第2インタフェース回路802、及びコントローラ803を含む。第1電子装置800は、図2に対応する実施形態における第1コントローラ110であり得る。代替的に、第1電子装置800は、第1コントローラ110を含み得る。代替的に、第1電子装置800は、チップ又はチップシステムであり得、又は独立した電子デバイスであり得る。
【0144】
代替的に、第1インタフェース回路801及び第2インタフェース回路802は、送受信機ユニットであり得、又は送受信機に展開され得る。
【0145】
代替的に、第1インタフェース回路801及び第2インタフェース回路802は、通信インタフェースであり得る。
【0146】
第1インタフェース回路801は、第2電子装置900からデータ取得要求を受信するように構成されており、データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、第2電子装置900は、第1センサのデータインタフェースのプロトコルをサポートしていない。
【0147】
第2インタフェース回路802は、第1センサから第1データを受信するように構成されている。
【0148】
コントローラ803の観点で、考えられる実装において、コントローラ803は、第1インタフェース回路801が、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを第2電子装置900に送信することを可能にするように構成されている。
【0149】
別の考えられる実装において、コントローラ803は、第1通信プロトコルに従って、第1データを第2データに変換するように構成されており、ここで、第2電子装置900は、第2データに対応するプロトコルをサポートする。第1インタフェース回路801は更に、第2データを第2電子装置900に送信するように構成されている。
【0150】
本願のこの実施形態において、第1電子装置800は、第2電子装置900によって送信されたデータ取得要求に応答して、第1プロトコルに従って、第2データ、又は、第1センサのデータに基づいて取得された変換されたデータを、第2電子装置に送信し得る。このように、第2電子装置は、第1電子装置からの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0151】
図9は、第2電子装置900の構造の概略図である。第2電子装置900は、コントローラ901及びインタフェース回路902を含む。第2電子装置900は、図2に対応する実施形態における第2コントローラ120であり得る。代替的に、第2電子装置900は、第2コントローラ120を含み得る。代替的に、第2電子装置900は、チップ又はチップシステムであり得、又は独立した電子デバイスであり得る。
【0152】
コントローラ901は、インタフェース回路902が第1電子装置800にデータ取得要求を送信することを可能にするように構成されている。データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、第2電子装置900は、第1センサのデータインタフェースのプロトコルをサポートしていない。
【0153】
コントローラ901は更に、インタフェース回路902を介して、第1電子装置800から、変換された第1データ又は第2データを受信するように構成されている。
【0154】
本願のこの実施形態において、第2電子装置900が第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない場合、第2電子装置900は、データ取得要求を第1電子装置800に送信することによって、第1電子装置800からの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0155】
前述のデータ送信方法の解決手段が第1電子装置800及び第2電子装置900に適用され得ること、又は、前述のデータ送信方法の段階が第1電子装置800及び第2電子装置900によって実装され得ることが分かり得る。
【0156】
例えば、前述の段階301の観点で、第2電子装置900のコントローラ901は、データ取得要求を第1電子装置800に送信し得る。それに応じて、第1電子装置800の第1インタフェース回路801は、コントローラ901からデータ取得要求を受信する。前述の段階302の観点で、第1電子装置800の第2インタフェース回路802は、第1センサから第1データを受信し得る。前述の段階303の観点で、第1電子装置800のコントローラ803は、第1インタフェース回路801が、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを第2電子装置900に送信することを可能にし得る。代替的に、コントローラ803は、第1通信プロトコルに従って、第1データを、変換された第1データ(すなわち、第2データ)に変換し、第1インタフェース回路801は、変換された第1データを第2電子装置900に送信する。
【0157】
変換された第1データは、第1センサからの第1データを変換することによって取得され、変換された第1データは、第1センサのデータとしても理解され得ることが理解され得る。
【0158】
そのような解決手段において、第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない第2電子装置900は、第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしている第1電子装置800を使用することによって、第1センサのデータを取得して、それにより、センサが繰り返して配置されることを回避し得ることが分かり得る。
【0159】
データ伝送方法の前述の実施形態の関連する補足説明及び技術的効果は、この実施形態において第1電子装置800及び第2電子装置900にも適用可能であり、本明細書において再び説明しないことを理解されたい。
【0160】
図10は、データ伝送装置1000のモジュールの概略図である。本願は更に、送受信機ユニット1002及び処理ユニット1001を含むデータ伝送装置1000を提供する。前記処理ユニット1001は:
第2コントローラからデータ取得要求を受信すること、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記データ伝送装置1000は、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記第1センサから第1データを受信すること;及び
第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2コントローラに送信すること
を行うように前記送受信機ユニット1002を制御するように構成されている。
【0161】
本願の技術的解決手段において、データ伝送装置1000は、第1センサのデータに基づいて取得された変換されたデータを、第2コントローラによって送信されたデータ取得要求に応答して、第1プロトコルに従って第2コントローラに送信し得る。このように、第2コントローラは、第1コントローラからの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0162】
データ伝送装置1000は、前述の通信システムの第1コントローラであってもよく、又は、そこに展開されてもよいことが理解され得る。
【0163】
いくつかの実装において、前記第1センサから前記第1データを受信する観点で、前記送受信機ユニット1002は、
前記第1センサに対応する前記データインタフェースを介して第1ソルバから前記第1データを取得すること、ここで、前記第1データは、前記第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、前記第1ソルバによって取得される
を行うように具体的に構成されている。
【0164】
いくつかの実装において、前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである。
【0165】
データ伝送方法の前述の関連した補足説明及び技術的効果は、データ伝送装置1000にも適用可能であることが理解されるべきであり、詳細については本明細書で再び説明しない。
【0166】
図11は、データ伝送装置1100のモジュールの概略図である。本願は更に、送受信機ユニット1102及び処理ユニット1101を含むデータ伝送装置1100を提供する。処理ユニット1101は:
データ取得要求を第1コントローラに送信すること、ここで、前記データ取得要求は第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1コントローラは前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記データ伝送装置1100は前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;及び
第1通信プロトコルに従って、前記第1コントローラからデータを受信すること
を行うように送受信機ユニット1102を制御するように構成されている。
【0167】
本願の技術的解決手段によると、データ伝送装置1100が第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしていない場合、データ伝送装置1100は、データ取得要求を第1コントローラに送信することによって、第1コントローラからの第1センサからデータを取得し得る。これは、車載システムのハードウェア構成を簡略化すること、及び冗長なセンサ構成を回避することに役立つ。
【0168】
データ伝送装置1100は、前述の通信システムの第2コントローラであってもよく、又は、そこに展開されてもよいことが理解され得る。
【0169】
いくつかの実装において、前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである。
【0170】
データ伝送方法の前述の関連した補足説明及び技術的効果は、データ伝送装置にも適用可能であることが理解されるべきであり、詳細については本明細書で再び説明しない。
【0171】
本願の実施形態における第1コントローラ又は第2コントローラの関連する機能は、図12における電子デバイス1200を使用することによって実装され得る。
図12は、本願の実施形態に係る電子デバイス1200の構造の概略図である。図12に示されるように、電子デバイス1200は、プロセッサ1201及び送受信機1205を含み得、任意選択的に、メモリ1202を更に含む。
【0172】
送受信機1205は、送受信機ユニット、送受信機、又は送受信機回路等と称され得、送受信機機能を実装するように構成されている。送受信機1205は、受信機及び伝送機を含み得る。受信機は、受信機、受信機回路、又は受信ユニット等と称され得、受信機能を実装するように構成されている。伝送機は、伝送機、伝送回路、又は伝送ユニット等と称され得る。
【0173】
メモリ1202は、コンピュータプログラム、ソフトウェアコード、又は命令1204を記憶し得、当該コンピュータプログラム、ソフトウェアコード、又は命令1204は、ファームウェアとも称され得る。プロセッサ1201は、コンピュータプログラム、ソフトウェアコード、又は命令1203を実行すること、又は、メモリ1202に記憶されたコンピュータプログラム、ソフトウェアコード、又は命令1204を呼び出すことによってMAC層及びPHY層を制御して、本願の以下の実施形態において提供されている信号伝送方法を実装し得る。プロセッサ1201は、中央処理装置(central processing unit,CPU)であり得、メモリ1202は、例えば、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、又はランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であり得る。
【0174】
本願に説明されたプロセッサ1201及び送受信機1205は、集積回路(integrated circuit,IC)、アナログIC、無線周波数集積回路RFIC、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board,PCB)、又は電子デバイス等の上で実装され得る。
【0175】
電子デバイス1200に含まれたモジュールは説明のための単なる一例に過ぎず、これは本願において限定されない。
【0176】
上記のように、前述の実施形態に説明された電子デバイス1200は、第1コントローラ又は第2コントローラであり得る。しかしながら、本願に説明された電子デバイスの範囲はそれに限定されておらず、電子デバイスの構造は、図12によって限定されるものではない場合がある。電子デバイスは、独立したデバイス、又は、大きなデバイスの一部であり得る。例えば、電子デバイスの実装の形態は、以下であり得る。
(1)独立した集積回路IC、チップ、チップシステム、又はサブシステム;(2)1又は複数のICを含むセット、ここで、任意選択的に、当該ICのセットは、データ及び命令を記憶するためのストレージコンポーネントでも含み得る;(3)他のデバイスに埋め込まれ得るモジュール;(4)受信機、インテリジェント端末、無線デバイス、ハンドヘルドデバイス、モバイルユニット、車載デバイス、クラウドデバイス、又は人工知能デバイス等、又は(5)その他。
【0177】
電子デバイスの実装の形態がチップ又はチップシステムである場合、チップは、プロセッサ及びインタフェースを含む。1又は複数のプロセッサが存在し得、複数のインタフェースが存在し得る。インタフェースは、信号を受信及び伝送するように構成されている。任意選択的に、チップ又はチップシステムは、メモリを含み得る。メモリは、チップ又はチップシステムに必要なプログラム命令及びデータを記憶するように構成されている。
【0178】
本願の実施形態は、請求項の保護範囲及び適用可能性を限定するものではない。当業者であれば、本願における要素の機能及び配置を適応的に変更すること、又は、本願の実施形態の範囲から逸脱することなく、様々なプロセス又はコンポーネントを適宜省略、置換、又は追加することができる。
【0179】
ある実装において、電子デバイス1200は、前述の方法の実施形態における第1コントローラであり、電子デバイス1200は、プロセッサ及び送受信機を使用することによって、本願の実施形態における第1コントローラによって実行される任意の方法の一部又は全部の段階を実装し得る。例えば、プロセッサは:
第2コントローラからデータ取得要求を受信すること、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1コントローラは、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記第1センサから第1データを受信すること;及び
第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2コントローラに送信すること
を行うように前記送受信機1205を制御するように構成され得る。
【0180】
別の実装において、電子デバイス1200は、前述の方法の実施形態における第2コントローラであり、電子デバイス1200は、プロセッサ及び送受信機を使用することによって、本願の実施形態における第2コントローラによって実行される任意の方法の一部又は全部の段階を実装し得る。例えば、プロセッサは:
データ取得要求を第1コントローラに送信すること、ここで、前記データ取得要求は第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1コントローラは前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;及び
第1通信プロトコルに従って、前記第1コントローラからデータを受信すること
を行うように送受信機1205を制御するように構成され得る。
【0181】
データ伝送方法の実施形態の前述の関連した補足説明は、この実施形態の電子装置1200にも適用可能であり、詳細については、本明細書で再び説明しない。
【0182】
本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令を記憶する。コンピュータ命令は、前述の実装のうちいずれか1つにおいて提供されたデータ伝送方法を実行するように、サーバに命令する。
【0183】
本明細書における「第1」、「第2」、「第3」、「第4」及び様々な数字は、説明を簡単にするための区別に使用されるものに過ぎず、本願の範囲を限定することを意図するものではないことが更に理解されるべきである。
【0184】
本明細書における「及び/又は」という用語は、関連する対象間の対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことを理解されたい。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表し得る。すなわち、Aのみが存在する場合、A及びBの両方が存在する場合、及び、Bのみが存在する場合である。また、本明細書における記号「/」は、一般に、関連する対象物間の「又は」の関係を示している。
【0185】
本願の様々な実施形態において、前述のプロセスのシーケンス番号は、実行順序を意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部論理に従って決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対していかなる限定も構成するべきでない。
【0186】
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態に説明された例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムの段階が、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識し得る。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアのいずれにより行われるのかは、特定の用途及び技術的解決手段の設計上の制約条件によって決まる。当業者であれば、説明された機能を特定の応用ごとに実装するのに異なる方法を使用し得るが、その実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0187】
当業者にとっては、簡便且つ簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについて、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照するということが明確に理解され得る。詳細は、本明細書において説明されない。
【0188】
本願で提供されたいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法が他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明した装置の実施形態は、単なる一例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、単に論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では他の分割であり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、別のシステムに組み合わせられても、又は統合されてもよく、又は一部の機能が無視されても、又は行われなくてもよい。更に、表示又は説明された相互連結又は直接的連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装されてよい。装置間又はユニット間の間接的連結又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は他の形態で実装されてよい。
【0189】
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に別個である場合もそうでない場合もあり、ユニットとして表示される部品は、物理ユニットである場合もそうでない場合もあり、1つの位置に位置している場合もあるし、又は複数のネットワークユニット上に分散されている場合もある。ユニットのいくつか又は全てが、実施形態の解決手段の目的を実現するための実際の要件に基づき選択され得る。
【0190】
更に、本願の実施形態における各機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよく、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、2つ又はそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。
【0191】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、別個の製品として販売されるか又は使用される場合、これらの機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的に、又は従来技術に寄与する部分が、又はこれらの技術的解決手段のうちのいくつかが、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されており、本願の実施形態で説明された方法の段階の全部又は一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体を含む。
【0192】
本願の実施形態における方法の段階の順序は、実際の要件に基づいて、調整され、組み合わされ、又は、除去され得る。
【0193】
本願の実施形態における装置内のモジュールは、実際の要件に基づいて、組み合わされ、分割され、及び削除され得る。
【0194】
前述の実施形態は、本願を限定することではなく、本願の技術的解決手段を説明することを意図するものに過ぎない。前述の実施形態を参照して本願を詳細に説明しているが、当業者であれば、彼らが依然として、前述の実施形態に説明された技術的解決手段に対して修正を成し得ること、又は、本願の実施形態の技術的解決手段の範囲から逸脱することなく、そのうちいくつかの技術的特徴に対して同等な置換を成し得ることを理解するべきである。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-10-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、
第1コントローラが第2コントローラからデータ取得要求を受信する段階、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求し、前記第1コントローラは前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートし、前記第2コントローラは前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記第1コントローラは前記第1センサから第1データを受信する段階;及び
前記第1コントローラが、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2コントローラに送信する段階
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1コントローラが前記第1センサから第1データを受信する前記段階は:
前記第1コントローラが、前記第1センサに対応する前記データインタフェースを介して、第1ソルバから前記第1データを取得する段階、ここで、前記第1データは、前記第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、前記第1ソルバによって取得される、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
データ伝送方法であって、
第2コントローラが、データ取得要求を第1コントローラに送信する段階、ここで、前記データ取得要求は第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1コントローラは前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;及び
前記第2コントローラが、第1通信プロトコルに従って、前記第1コントローラからのデータを受信する段階
を備える、方法。
【請求項5】
前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
送受信機ユニット及び処理ユニットを備えるデータ伝送装置であって、ここで、前記処理ユニットは:
第2コントローラからデータ取得要求を受信すること、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記データ伝送装置は、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2コントローラは、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記第1センサから第1データを受信すること;及び
第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2コントローラに送信すること
を行うように前記送受信機ユニットを制御するように構成されている、データ伝送装置。
【請求項7】
前記第1センサから前記第1データを受信する観点で、前記送受信機ユニットは、
前記第1センサに対応するデータインタフェースを介して第1ソルバから前記第1データを取得すること、ここで、前記第1データは、前記第1センサによって収集されたデータに対して解決を実行することによって、前記第1ソルバによって取得される
を行うように具体的に構成されている、請求項6に記載のデータ伝送装置。
【請求項8】
前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである、請求項6に記載のデータ伝送装置。
【請求項9】
送受信機ユニット及び処理ユニットを備えるデータ伝送装置であって、ここで、前記処理ユニットは、
データ取得要求を第1コントローラに送信すること、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1コントローラは、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記データ伝送装置は、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;及び
第1通信プロトコルに従って、前記第1コントローラからデータを受信すること
を行うように前記送受信機ユニットを制御するように構成されている、装置。
【請求項10】
前記第1通信プロトコルは、リアルタイムストリーミングプロトコル、リアルタイムトランスポートプロトコル、ユーザデータグラムプロトコル、又は伝送制御プロトコルのうち1つである、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
第1インタフェース回路、第2インタフェース回路、及びコントローラを備え、
前記第1インタフェース回路は、第2電子装置からデータ取得要求を受信するように構成されており、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第2電子装置は、前記第1センサのデータインタフェースのプロトコルをサポートしていない;
前記第2インタフェース回路は、前記第1センサから第1データを受信するように構成されている;
前記コントローラは、前記第1インタフェース回路が、第1通信プロトコルに従って、変換された第1データを前記第2電子装置に送信することを可能にするように構成されている
第1電子装置。
【請求項12】
第1インタフェース回路、第2インタフェース回路、及びコントローラを備え、ここで、
前記第1インタフェース回路は、第2電子装置からデータ取得要求を受信するように構成されている、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求している;
前記第2インタフェース回路は、前記第1センサから第1データを受信するように構成されている、ここで、前記第2電子装置は、前記第1データに対応するプロトコルをサポートしていない;
前記コントローラは、第1通信プロトコルに従って、前記第1データを第2データに変換するように構成されている、ここで、前記第2電子装置は、前記第2データに対応するプロトコルをサポートしている;
前記第1インタフェース回路は更に、前記第2データを前記第2電子装置に送信するように構成されている
第1電子装置。
【請求項13】
コントローラ及びインタフェース回路を備える第2電子装置であって、ここで、
前記コントローラは、前記インタフェース回路が、データ取得要求を第1電子装置に送信することを可能にするように構成されている、ここで、前記データ取得要求は、第1センサのデータを取得することを要求しており、前記第1電子装置は、前記第1センサに対応するデータインタフェースをサポートしており、前記第2電子装置は、前記第1センサに対応する前記データインタフェースをサポートしていない;
前記コントローラは更に、前記インタフェース回路を介して、第1通信プロトコルに従って、前記第1センサからデータを受信するように構成されている
第2電子装置。
【請求項14】
プロセッサを備える電子デバイスであって、前記プロセッサはメモリに結合されており、前記メモリはコンピュータ命令を記憶するように構成されており、前記プロセッサは前記コンピュータ命令を実行し、その結果、前記電子デバイスは、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行する、電子デバイス。
【請求項15】
プロセッサに、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
車両ドメインコントローラVDC15は、電源バッテリ及び車両のエンジンを協調及び制御して、車両100の動力性能を向上させるように構成され得る。いくつかの実施形態において、図1Aにおける車両ドメインコントローラ15は、VDCの様々な機能を実装し得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0080】
図1Aは更に、インターネットオブビークルデバイスT-BOX12及びモバイルデータセンターMDC14を示す。T-BOX12は、車両100及び車両の内部デバイスの間に、且つ、車両100及び外部デバイスの間に、通信接続を実装するように構成され得る。T-BOXは、車両100のバスを介して車載デバイスデータを取得し得、又は、無線ネットワークを介してユーザの携帯電話に通信可能に接続され得る。いくつかの実施形態において、T-BOX12は、図1Aにおける通信システムに含まれ得る。モバイルデータセンターMDC14は、駆動命令、伝送命令、ステアリング命令、及びブレーキ命令などの実行制御命令を、環境感知及び位置決めアルゴリズム、インテリジェント計画及び決定アルゴリズム、及び、車両モーション制御アルゴリズムなどのコア制御アルゴリズムに基づいて出力して、車両100の自動制御を実装するとともに、マンマシンインタラクションインタフェースを介して車両駆動情報のマンマシンインタラクションを更に実装するように構成されている。いくつかの実施形態において、図1Aにおけるコンピューティングプラットフォーム150は、MDC14の様々な機能を実装し得る。
【国際調査報告】