IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミューチュアリンク, インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-511025コバート通信のための曖昧化制御機能
<>
  • 特表-コバート通信のための曖昧化制御機能 図1
  • 特表-コバート通信のための曖昧化制御機能 図2
  • 特表-コバート通信のための曖昧化制御機能 図3
  • 特表-コバート通信のための曖昧化制御機能 図4
  • 特表-コバート通信のための曖昧化制御機能 図5
  • 特表-コバート通信のための曖昧化制御機能 図6
  • 特表-コバート通信のための曖昧化制御機能 図7A
  • 特表-コバート通信のための曖昧化制御機能 図7B
  • 特表-コバート通信のための曖昧化制御機能 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-12
(54)【発明の名称】コバート通信のための曖昧化制御機能
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04847 20220101AFI20240305BHJP
   G06F 3/0483 20130101ALI20240305BHJP
【FI】
G06F3/04847
G06F3/0483
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557014
(86)(22)【出願日】2022-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-10-30
(86)【国際出願番号】 US2022020405
(87)【国際公開番号】W WO2022197718
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】17/203,298
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521211572
【氏名又は名称】ミューチュアリンク, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】マッツァレラ, ジョゼフ アール.
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA76
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA20
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB20
5E555BC07
5E555BD08
5E555FA00
(57)【要約】
いくつかの実施形態は、曖昧化アプリケーションが第1の状態にあるときに、第1の機能、例えば、通信アプリケーション機能を実施し、曖昧化アプリケーションが第2の状態にあるときに、第2の機能、例えば、ゲーム機能を実施し得る、曖昧化アプリケーションを含む。第1の状態における曖昧化アプリケーションおよび第2の状態における曖昧化アプリケーションは、同一のグラフィックユーザインターフェース(GUI)を共有する。GUIの機能オブジェクトが、選択されると、曖昧化アプリケーションは、曖昧化アプリケーションが第1の状態にある場合、第1の機能を実施する。加えて、GUIの同一の機能オブジェクトが、選択されると、曖昧化アプリケーションは、曖昧化アプリケーションが第2の状態にある場合、第2の機能を実施する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスであって、前記通信デバイスは、
無線通信ネットワーク内で通信するように構成される送受信機と、
1つまたはそれを上回るプロセッサによって動作されるべき曖昧化アプリケーションであって、前記曖昧化アプリケーションは、機能オブジェクトを含むグラフィックユーザインターフェース(GUI)を備える、曖昧化アプリケーションと、
前記送受信機に結合された前記1つまたはそれを上回るプロセッサと
を備え、前記1つまたはそれを上回るプロセッサは、
前記GUIの機能オブジェクトが選択され、前記曖昧化アプリケーションが第1の状態にある場合、第1の機能を実施することと、
前記機能オブジェクトが選択され、前記曖昧化アプリケーションが第2の状態にある場合、第2の機能を実施するかまたはオブジェクトを表すことと
を行うように構成される、通信デバイス。
【請求項2】
第1の機能は、写真捕捉機能、動画録画機能、オーディオ録音機能、送信機能、受信機能、ミューティングオーディオ機能、またはプッシュツートーク音声通信制御機能を備える、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項3】
前記曖昧化アプリケーションは、前記第2の状態にあり、前記曖昧化アプリケーションは、前記通信デバイス上でプレーされるべきゲームとして実施され、前記第2の機能は、前記ゲームの機能を表す、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項4】
前記曖昧化アプリケーションは、1つまたはそれを上回る画像を表し、前記曖昧化アプリケーションは、前記第2の状態にあり、前記機能オブジェクトによって表される前記オブジェクトは、前記1つまたはそれを上回る画像の一部を含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項5】
前記機能オブジェクトは、記号、形状、色、画像、人にとって透明または不可視である形状によって画定されるエリア、透明内部を伴う可視線によって視覚的に境界されるエリア、または一過性または半透明の内部を伴う可視線境界を有していないエリアを備え、前記機能オブジェクトは、ユーザのタッチまたはジェスチャによって制御される、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項6】
前記GUIはさらに、前記曖昧化アプリケーションが前記第1の状態にあることを示すための第1の可視インジケータと、前記曖昧化アプリケーションが前記第2の状態にあることを示すための第2の可視インジケータとを備える、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項7】
前記第1の可視インジケータおよび前記第2の可視インジケータは、色相、トーン、輝度、または形状が異なる、請求項6に記載の通信デバイス。
【請求項8】
前記第1の可視インジケータは、第1の色相、第1のトーン、または第1の輝度における前記GUIの背景画像を備え、前記第2の可視インジケータは、第2の色相、第2のトーン、または第2の輝度における前記背景画像を含む、請求項6に記載の通信デバイス。
【請求項9】
前記GUIはさらに、前記曖昧化アプリケーションを前記第1の状態から前記第2の状態に切り替えるか、または前記第2の状態から前記第1の状態に切り替えるための1つまたはそれを上回る切替オブジェクトを備え、前記曖昧化アプリケーションを切り替えるために、前記1つまたはそれを上回る切替オブジェクトは、タップ、クリック、スワイプ、またはジェスチャを含む1つまたはそれを上回る制御アクションによってアクティブ化されるか、または前記1つまたはそれを上回る切替オブジェクトによって形成される所定のパターンの設置によってアクティブ化される、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項10】
前記GUIは、前記曖昧化アプリケーションのための第1のGUIであり、前記曖昧化アプリケーションはさらに、前記第1のGUIによって表されるものと実質的に同一の機能を伴う第2のGUIを含み、前記第2のGUIは、前記曖昧化アプリケーションが第3の状態にあるときにアクティブである、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項11】
前記曖昧化アプリケーションは、第3の状態にあり、前記1つまたはそれを上回るプロセッサは、前記GUIまたは前記機能オブジェクトの一部を設定するように構成される、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項12】
前記無線通信ネットワークは、アドホック無線ネットワーク、通信トークグループ、またはモバイルプッシュツートーク(PTT)グループを形成する、前記通信デバイスと、別の通信デバイスとを備える、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項13】
前記無線通信ネットワークは、第1の無線通信ネットワークであり、前記通信デバイスはさらに、第2の無線通信ネットワーク通して無線で通信するように構成される、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記通信デバイスは、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、デスクトップコンピュータ、サーバ、パーソナルアシスタント、モニタ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、移動局、サブスクライバステーション、遠隔端末、無線端末、またはユーザデバイスを含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項15】
デバイス上で動作される曖昧化アプリケーションのための方法であって、前記方法は、
前記曖昧化アプリケーションが第1の状態にある場合、前記曖昧化アプリケーションのグラフィックユーザインターフェース(GUI)の機能オブジェクトを選択し、第1の機能を実施することと、
前記曖昧化アプリケーションが第2の状態にある場合、前記機能オブジェクトを選択し、前記第1の機能と異なる第2の機能を実施することと、
前記曖昧化アプリケーションが第3の状態にある場合、前記GUIまたは前記機能オブジェクトの一部を設定することと、
前記GUIの1つまたはそれを上回る切替オブジェクトをアクティブ化し、前記曖昧化アプリケーションを前記第1の状態、前記第2の状態、または前記第3の状態から選択される状態から、前記第1の状態、前記第2の状態、または前記第3の状態から選択される別の状態に切り替えることと
を含む、方法。
【請求項16】
前記第1の状態は、コバート通信状態であり、前記曖昧化アプリケーションは、通信アプリケーションとして実施され、前記第1の機能は、前記デバイスと他のデバイスとの間の通信を管理するための前記通信アプリケーションのための制御機能である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の状態は、ゲーム状態であり、前記曖昧化アプリケーションは、前記デバイス上でプレーされるべきゲームとして実施され、前記第2の機能は、前記ゲームの機能を表す、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記曖昧化アプリケーションは、前記曖昧化アプリケーションが前記通信アプリケーションとして実施されるときに第1のGUIを有し、前記曖昧化アプリケーションは、前記曖昧化アプリケーションがゲームとして実施されるときに第2のGUIを有し、前記曖昧化アプリケーションの第1のGUI、第2のGUI、および前記GUIは、少なくとも前記機能オブジェクトを共通して共有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記機能オブジェクトは、記号、形状、色、画像、人にとって透明または不可視である形状によって画定されるエリア、透明内部を伴う可視線によって視覚的に境界されるエリア、または一過性または半透明の内部を伴う可視線境界を有していないエリアを含み、前記機能オブジェクトは、ユーザのタッチまたはジェスチャによって制御され、
第1の機能は、写真捕捉機能、動画録画機能、オーディオ録音機能、送信機能、ミューティングオーディオ機能、またはプッシュツートーク音声通信制御機能を備える、
請求項15に記載の方法。
【請求項20】
非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読媒体は、命令を記憶しており、前記命令は、デバイスのプロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、前記デバイス上で動作される曖昧化アプリケーションのための動作を実施させ、前記動作は、
前記曖昧化アプリケーションが、第1のグラフィックユーザインターフェース(GUI)によって制御されるコバート通信状態、または第2のGUIによって制御される明示的通信状態において動作されるべきであることを決定することと、
前記第1のGUIによって制御される前記コバート通信状態において、前記曖昧化アプリケーションを動作させることであって、前記第1のGUIの機能オブジェクトは、通信機能を表す、ことと、
前記曖昧化アプリケーションを前記コバート通信状態からゲーム状態に切り替え、ゲームとして実施することと、
前記第1のGUIによって制御される前記ゲーム状態において、前記曖昧化アプリケーションを動作させることであって、前記第1のGUIの機能オブジェクトは、前記ゲームのための機能を表す、ことと
を含む、非一過性コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、概して、曖昧化アプリケーションおよびコバート通信に関する。
【背景技術】
【0002】
異なる機能性を伴い、異なる目的のための種々の通信技術に基づく、多くの種類の通信デバイスおよびシステムが、存在する。例えば、スマートフォンまたは他の消費者デバイスが、一般の人々によって、セルラー無線通信ネットワーク、例えば、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークにおいて使用される。他方では、押下式伝送としても公知である、プッシュツートーク(PTT)は、双方向無線を含む、半二重通信ライン上で、音声受信モードから伝送モードに切り替えるために、瞬間ボタンを使用して、通話を行う技術である。特殊目的、例えば、調査目的または法律執行目的のための通信に関与するユーザは、多くの場合、ネットワーク設定のし易さに起因して、PTT技術を使用する。
【0003】
多くの場合、汎用通信デバイスと異なる特殊ハードウェアデバイスが、無線ネットワーク、例えば、陸上移動無線(LMR)ネットワークを経由して通信するために、PTT内で使用される。技術の進歩に伴って、消費者デバイス、例えば、スマートフォン上に、アプリケーションソフトウェア、または単に、PTTアプリケーションによってPTTを実装することが可能である。故に、PTTアプリケーションを伴う汎用通信デバイス、例えば、スマートフォンのユーザが、相互接続されるLMRユーザと通信することができる。PTTアプリケーションを伴うスマートフォンの使用は、スマートフォンが、通常は、より小さく、概して、特殊目的通信デバイスとして認識可能ではないため、PTTのための特殊LMRデバイスに優る本質的な利点を有する。PTTアプリケーション以外にも、スマートフォンはさらに、他の通信アプリケーション、例えば、ソーシャルネットワーキングメッセージングおよび通信を有することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
汎用通信デバイス、例えば、スマートフォンは、異なる目的のためにインストールされる、異なる通信アプリケーション、例えば、プッシュツートーク(PTT)アプリケーション、ソーシャルネットワーキングメッセージングおよび通信を有することができる。一般の人々は、概して、異なる通信アプリケーションを伴う通信デバイスが、内密的な方法において使用され得ることを認識している。故に、特殊目的、例えば、調査目的のために離散またはコバート様式において通信デバイス上で動作されるPTTまたは他の通信アプリケーションを使用しながら、所望のセキュリティを達成することが、より困難な状態になる。汎用通信デバイス、例えば、スマートフォンを使用して離散またはコバート通信において職務を実施する公安要員にとって、増加する課題およびセキュリティリスクが、存在する。
【0005】
いくつかの実施形態は、通信デバイス上で動作される曖昧化アプリケーションを使用してコバート通信を実施するための、システムと、方法と、コンピュータプログラム製品とを含む。曖昧化アプリケーションは、曖昧化アプリケーションが第1の状態にあるとき、通信アプリケーションとして実施され、曖昧化アプリケーションが第2の状態にあるとき、ゲームとしてとして実施されることができる。曖昧化アプリケーションのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)内の機能オブジェクトは、曖昧化アプリケーションが異なる状態にあるときに異なる意味を有することができ、故に、GUIは、曖昧化GUIと称されることができる。GUIの機能オブジェクトが、選択されると、曖昧化アプリケーションは、曖昧化アプリケーションが第1の状態にある場合、第1の機能を実施する。加えて、GUIの同一の機能オブジェクトが、選択されると、曖昧化アプリケーションは、曖昧化アプリケーションが第2の状態にある場合、第2の機能を実施する。
【0006】
いくつかの実施形態は、送受信機と、送受信機に結合される、1つまたはそれを上回るプロセッサと、1つまたはそれを上回るプロセッサによって動作される、曖昧化アプリケーションとを含む、通信デバイスを含む。通信デバイスは、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、デスクトップコンピュータ、サーバ、パーソナルアシスタント、モニタ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、移動局、サブスクライバステーション、遠隔端末、無線端末、またはユーザデバイスであることができる。
【0007】
いくつかの実施形態では、通信デバイスの送受信機は、無線通信ネットワーク内で通信するように構成される。無線通信ネットワークは、アドホック無線ネットワーク、通信トークグループ、またはモバイルプッシュツートーク(PTT)グループを形成する、通信デバイスと、別の通信デバイスとを含むことができる。いくつかの実施形態では、無線通信ネットワークは、第1の無線通信ネットワークであり、通信デバイスはさらに、第2の無線通信ネットワーク、例えば、セルラー無線通信ネットワークを通して無線で通信するように構成される。
【0008】
いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーションは、機能オブジェクトを有する、GUIを含むことができる。機能オブジェクトは、記号、形状、色、画像、人にとって透明または不可視である形状によって画定されるエリア、透明内部を伴う、可視線によって視覚的に境界されるエリア、または一過性または半透明の内部を伴う、可視線境界を有していないエリアを含むことができる。加えて、機能オブジェクトは、ユーザのタッチまたはジェスチャによって制御されることができる。曖昧化アプリケーションのGUI内の機能オブジェクトは、曖昧化アプリケーションが異なる状態にあるときに異なる意味を有することができ、故に、GUIは、曖昧化GUIと称されることができる。
【0009】
いくつかの実施形態では、GUIの機能オブジェクトが、選択されると、通信デバイスの1つまたはそれを上回るプロセッサは、曖昧化アプリケーションが第1の状態、例えば、コバート通信状態にある場合、第1の機能を実施するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーションは、通信アプリケーションとしてとして実施されることができる一方、第1の機能は、写真捕捉機能、動画録画機能、オーディオ録音機能、送信機能、受信機能、ミューティングオーディオ機能、プッシュツートーク音声通信制御機能、または任意の他の通信または制御機能を含むことができる。
【0010】
いくつかの実施形態では、GUIの機能オブジェクトが、選択されると、通信デバイスの1つまたはそれを上回るプロセッサは、曖昧化アプリケーションが第2の状態、例えば、デコイ状態、ゲーム状態、またはギャラリ状態にある場合、第2の機能を実施する、またはオブジェクトを表すように構成されることができる。例えば、曖昧化アプリケーションが、第2の状態にある場合、曖昧化アプリケーションは、通信デバイス上でプレーされるべきゲームとして実施され、第2の機能は、ゲームの機能を表す。加えて、および代替として、曖昧化アプリケーションは、曖昧化アプリケーションがギャラリ状態にあるとき、1つまたはそれを上回る画像を提示することができ、機能オブジェクトは、1つまたはそれを上回る画像の一部を含む。さらに、曖昧化アプリケーションは、第3の状態、例えば、管理状態にあることができ、1つまたはそれを上回るプロセッサは、曖昧化アプリケーションが第3の状態にあるとき、GUIまたは機能オブジェクトの一部を設定するように構成されることができる。
【0011】
いくつかの実施形態では、GUIは、曖昧化アプリケーションのための第1のGUIであることができ、曖昧化アプリケーションはさらに、第1のGUIによって表されるものと実質的に同一の機能を伴う、第2のGUIを含むことができる。第2のGUIは、曖昧化アプリケーションが第4の状態、例えば、明示的通信状態にあるとき、アクティブであることができる。
【0012】
いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーションのGUIはさらに、曖昧化アプリケーションが第1の状態にあることを示すための第1の可視インジケータと、曖昧化アプリケーションが第2の状態にあることを示すための第2の可視インジケータとを含むことができる。曖昧化アプリケーションが第3の状態または第4の状態にあることを示すための、より多くの可視インジケータが、存在することができる。第1のインジケータおよび第2のインジケータは、色相、トーン、輝度、または形状が異なることができる。いくつかの実施形態では、第1の可視インジケータは、第1の色相、第1のトーン、または第1の輝度における、GUIの背景画像であることができ、第2の可視インジケータは、第2の色相、第2のトーン、または第2の輝度における、背景画像であることができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーションのGUIはさらに、曖昧化アプリケーションを第1の状態から第2の状態に、または第2の状態から第1の状態に切り替えるための、1つまたはそれを上回る切替オブジェクトを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る切替オブジェクトは、曖昧化アプリケーションを、第1の状態、第2の状態、第3の状態、および第4の状態から選択される、1つの状態から、第1の状態、第2の状態、第3の状態、および第4の状態から選択される、別の状態に切り替えることができる。曖昧化アプリケーションを切り替えるために、1つまたはそれを上回る切替オブジェクトは、タップ、クリック、スワイプ、またはジェスチャを含む、1つまたはそれを上回る制御アクションによって、または1つまたはそれを上回る切替オブジェクトによって形成される、所定のパターンの設置によってアクティブ化されることができる。
【0014】
さらなる実施形態、特徴、および利点、および種々の実施形態の構造および動作が、付随の図面を参照して下記に詳細に説明される。実施形態が、例証的目的のために本明細書に提示されるにすぎないことに留意されたい。付加的な実施形態が、本明細書に含有される教示に基づいて当業者に明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を成す、付随の図面は、本開示の実施形態を図示し、説明とともに、本開示の原理を解説する役割を果たす。
【0016】
図1図1は、例示的実施形態による、曖昧化グラフィックユーザインターフェース(GUI)を伴う曖昧化アプリケーションを有する、通信デバイスを含む、通信システムを図示する。
【0017】
図2図2は、例示的実施形態による、通信デバイス上で動作されるための曖昧化GUIを伴う、例示的な曖昧化アプリケーションのための種々の状態の状態図を図示する。
【0018】
図3図3は、例示的実施形態による、曖昧化GUIを伴う曖昧化アプリケーションを有する、例示的通信デバイスのブロック図を図示する。
【0019】
図4図4A-4Bは、例示的実施形態による、曖昧化アプリケーションのための例示的な曖昧化GUIを図示する。
【0020】
図5図5A-5Bは、例示的実施形態による、曖昧化アプリケーションのための別の例示的な曖昧化GUIを図示する。
【0021】
図6図6A-6Bは、例示的実施形態による、曖昧化アプリケーションのための別の例示的な曖昧化GUIを図示する。
【0022】
図7A図7A-7Bは、例示的実施形態による、曖昧化GUIを伴う曖昧化アプリケーションによって実施される方法を図示する。
図7B図7A-7Bは、例示的実施形態による、曖昧化GUIを伴う曖昧化アプリケーションによって実施される方法を図示する。
【0023】
図8図8は、例示的実施形態による、例示的コンピューティングシステムの略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
汎用通信デバイス、例えば、スマートフォンは、通信デバイスが異なる種類の通信を実施し得るように、ソフトウェアのような種々の通信アプリケーションを含むことができる。例えば、ユーザは、スマートフォン上で通信アプリケーション、例えば、プッシュツートーク(PTT)アプリケーションを使用し、いくつかの機密性の高いタスク、例えば、調査タスクまたは法律執行タスクを実施することができる。しかしながら、通信デバイス上へのそのようなタスクのための通信アプリケーションの直接的実装のための、十分なセキュリティ保護が、存在しない場合がある。そのような機密性の高いタスクのために通信アプリケーションによって捕捉されたデータは、通信デバイス、例えば、スマートフォンが、悪意のある人に渡ると、リスクに曝され得る。本開示では、通信デバイスは、単に、デバイスとも称されることができる。
【0025】
本明細書における実施形態は、通信アプリケーションのためのセキュリティの向上を提示する。直接的および独立的な様式におけるものの代わりに、通信アプリケーションは、曖昧化アプリケーションの一部であることができる。より詳細には、曖昧化アプリケーションは、異なる状態において動作し、異なるアプリケーションとして実施されることができる。例えば、曖昧化アプリケーションは、第1の状態において動作し、通信アプリケーションとしてとして実施され、第2の状態において動作し、通信デバイス上でプレーされるべきゲームとしてとして実施されることができる。曖昧化アプリケーションは、曖昧化GUIと称される、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含み、曖昧化アプリケーションの2つの状態の間で共有されることができる。GUIは、機能オブジェクトを含むことができる。機能オブジェクトが選択され、曖昧化アプリケーションが第1の状態にあるとき、第1の機能が、実施されることができる。他方では、機能オブジェクトが選択され、曖昧化アプリケーションが第2の状態にあるとき、第2の機能が、実施されることができる。
【0026】
故に、本明細書における実施形態は、曖昧化アプリケーションが、通信アプリケーションのための通信制御が、第三者の観察的観点から曖昧化GUIを通して隠蔽される、二重機能様式において動作することを可能にする。通信デバイスが、権限付与されていない人によって取り上げられる、または乗っ取られる場合、通信アプリケーションは、同一のGUIが、通信アプリケーションおよびゲームの両方によって使用されるため、ゲームであるように見えることができる。故に、通信アプリケーションは、インターフェースの使用および照会を通して発見不可能なままであり得る。通信アプリケーションが、通信デバイス上で発見されない場合、通信アプリケーションによって捕捉されたデータは、誤用されるリスクが低下された状態で、安全である可能性がより高い。結果として、通信アプリケーションは、向上されたセキュリティを有することができる。
【0027】
図1は、例示的実施形態による、曖昧化GUI114を伴う曖昧化アプリケーション111を有する、通信デバイス101を含む、通信システム100を図示する。図2は、通信デバイス101上で動作されるべき曖昧化GUI114を伴う、曖昧化アプリケーション111の状態116に関する、種々の状態の状態図200を図示する。図3は、曖昧化GUI114を伴う曖昧化アプリケーション111を有する、通信デバイス300のブロック図を図示し、デバイス300は、デバイス101のある実施例であることができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、通信システム100は、通信デバイス101と、通信デバイス102と、通信デバイス103とを含む。通信デバイス101は、無線通信ネットワーク105を通して通信デバイス102および通信デバイス103と無線で通信することができる。システム100は、例証の目的のためにすぎず、限定するものではない。システム100のための他の構成も、存在することができる。例えば、無線通信ネットワーク105は、それを通して通信デバイス101および通信デバイス103が通信し得る、1つまたはそれを上回る基地局(図示せず)を有する、無線ネットワークを含むことができる。加えて、通信デバイス101と通信デバイス102との間に、直接無線通信リンクが、存在することができる。加えて、および代替として、通信デバイス101は、無線基地局(図示せず)を通して通信デバイス102と通信することができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、通信デバイス101は、送受信機112と、プロセッサ113と、ディスプレイデバイス121とを含むことができる。曖昧化アプリケーション111は、プロセッサ113によって動作され、ディスプレイデバイス121上に示されることができる。曖昧化アプリケーション111はさらに、状態116と、曖昧化GUI114とを含み、曖昧化GUI114は、ディスプレイデバイス121上に表示され、少なくとも機能オブジェクト115を含む。通信デバイス101はさらに、図3に示されるように、他の構成要素、例えば、メモリ、オペレーティングシステム、およびさらなるものを含むことができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、送受信機112は、無線通信ネットワーク105内で通信するように構成されることができる。例えば、無線通信ネットワーク105は、アドホックネットワーク、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベートネットワーク(VPN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、広域ネットワーク(WAN)、無線広域ネットワーク(WWAN)、都市規模ネットワーク(MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(PSTN)の一部、セルラー無線ネットワーク、WiFiネットワーク、WiMaxネットワーク、任意の他のタイプのネットワーク、または2つまたはそれを上回るそのようなネットワークの組み合わせを含むことができる。セルラー無線ネットワークは、Rel-16、Rel-17、またはそれ以降のものを使用する、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))規格に基づくことができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、通信デバイス101および通信デバイス102は、無線通信ネットワーク、例えば、アドホック無線ネットワーク、通信トークグループ、またはモバイルPTTグループ内にあることができる。加えて、通信デバイス101および通信デバイス103は、通信デバイス101および通信デバイス102のための無線通信ネットワークと同一である、またはそれと異なる、無線通信ネットワーク内にあることができる。
【0032】
いくつかの実施例では、通信デバイス101は、無線通信デバイス、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、デスクトップコンピュータ、サーバ、パーソナルアシスタント、モニタ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、移動局、サブスクライバステーション、遠隔端末、無線端末、またはユーザデバイスであることができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーション111は、ディスプレイデバイス121上に表示される機能オブジェクト115を有する、曖昧化GUI114を含む。機能オブジェクト115は、記号、形状、色、画像、人にとって透明または不可視である形状によって画定されるエリア、透明内部を伴う、可視線によって視覚的に境界されるエリア、または一過性または半透明の内部を伴う、可視線境界を有していないエリアを含むことができる。加えて、機能オブジェクト115は、ユーザのタッチまたはジェスチャによって制御されることができる。曖昧化GUI114および機能オブジェクト115のより多くの実施例が、図4A、4B、5A、5B、6A、および6Bに示される。
【0034】
図2は、例示的実施形態による、通信デバイス101上で動作する曖昧化GUI114を伴う、曖昧化アプリケーション111の状態116に関する、種々の状態の状態図200を図示する。いくつかの実施形態では、機能オブジェクト115が、選択されると、プロセッサ113は、曖昧化アプリケーションが第1の状態にある場合、第1の機能を実施するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、第1の状態は、図2に示されるような、コバート通信状態210であることができる。コバート通信状態210にある間、曖昧化アプリケーション111は、通信アプリケーションとして実施されることができ、第1の機能は、通信アプリケーションが通信デバイス101と別のデバイス、例えば、通信デバイス102との間の通信を管理するための、制御機能であることができる。例えば、第1の機能は、写真捕捉機能、動画録画機能、オーディオ録音機能、送信機能、受信機能、ミューティングオーディオ機能、プッシュツートーク音声通信制御機能、または任意の他の通信または制御機能を含むことができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、機能オブジェクト115が、選択されると、プロセッサ113は、曖昧化アプリケーション111が第2の状態にある場合、第2の機能を実施する、またはオブジェクトを表すように構成されることができる。例えば、第2の状態は、ゲーム状態222またはギャラリ状態224を含む、デコイ状態220であることができる。曖昧化アプリケーション111がゲーム状態222にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、通信デバイス101上でプレーされるべきゲームとして実施されることができ、第2の機能は、ゲームの機能を表す。そのような機能オブジェクト115のさらなる詳細が、図4A-4Bに示される。加えて、および代替として、デコイ状態220は、ゲーム以外のアプリケーションであることができる。例えば、デコイ状態220は、曖昧化アプリケーション111が1つまたはそれを上回る画像を表し得る、ギャラリ状態224にあることができる。機能オブジェクト115によって表されるオブジェクトは、1つまたはそれを上回る画像の一部を含む。そのような機能オブジェクト115のさらなる詳細が、図5A-5B、6A-6B、および7Bに示される。
【0036】
いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーション111は、状態図200に描写される複数の状態のうちのいずれかの状態であり得る、状態116にあることができる。状態116は、上記に示されるような、第1の状態、例えば、コバート通信状態210、および第2の状態、例えば、ゲーム状態222またはギャラリ状態224を含む、デコイ状態220であることができる。状態は、モード、構成、または他の類似の用語と称され得る。
【0037】
図2は、例示的実施形態による、通信デバイス101上で動作する曖昧化GUI114を伴う、曖昧化アプリケーション111の種々の状態の状態図200を図示する。いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーション111の状態116は、状態図200のいずれかの状態であることができる。第1の状態は、コバート通信状態210であることができる一方、第2の状態は、ゲーム状態222またはギャラリ状態224等のある他の状態を含む、デコイ状態220であることができる。状態116がコバート通信状態210にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、曖昧化GUI114によって制御される機能を伴う、第1のアプリケーション、例えば、通信アプリケーションとして実施されることができる。コバート通信状態210にあるとき、通信アプリケーションのためのロック状態211が、存在することができる。ロック状態211は、曖昧化GUI114の1つまたはそれを上回る機能オブジェクトによってアクティブ化されることができる。状態116がロック状態211にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、通信アプリケーションとして実施されることができるが、通信アプリケーションは、動作せず、例えば、一時停止される。通信アプリケーションは、曖昧化GUI114の1つまたはそれを上回る機能オブジェクトによって、または通信アプリケーションをロック解除するためのセキュリティコードによって、ロック状態211からロック解除されることができる。例えば、曖昧化アプリケーション111は、ロック状態に入ることができ、例えば、状態116は、所定の方法において設置されている曖昧化GUI114上の記号の一連のものまたは組み合わせによって、ロック状態211に変化することができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、状態116がデコイ状態220、例えば、ゲーム状態222にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、第2の機能、例えば、通信デバイス101上でプレーされ、曖昧化GUI114によって制御されるべきゲームとして実施されることができる。代替として、状態116は、曖昧化GUI114が1つまたはそれを上回る画像を表す、または任意の機能性を伴わない、静的オブジェクトとして出現する、ギャラリ状態224にあることができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、状態116は、プロセッサ113が曖昧化GUI114または機能オブジェクト115の一部を設定または提供するように構成され得る、管理状態230であり得る、第3の状態に入ることができる。
【0040】
加えて、状態116は、明示的通信状態240であり得る、第4の状態に入ることができる。状態116が明示的通信状態240にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、通信アプリケーションとして実施されるように曖昧化アプリケーション111を制御する、GUI241を含むことができる。いくつかの実施形態では、GUI241は、曖昧化GUI114によって表されるものと実質的に同一の機能を有することができる。いくつかの実施形態では、GUI241は、曖昧化GUI114によって表されるものと異なる機能を有することができる。例えば、GUI241は、コバート通信状態210の機能オブジェクト115と同一の機能を表す、機能オブジェクト243を有することができる。
【0041】
図2に示される状態図200は、例証の目的のためにすぎず、限定するものではない。図2に示されていない、他の状態も、存在することができる。例えば、曖昧化アプリケーション111は、曖昧化アプリケーション111がロードされ、曖昧化GUI114が最初に表示されるとき、デフォルト状態または開始状態にあることができる。開始状態またはデフォルト状態は、図2に示される状態のうちのいずれかであることができる、または図2に示されていない、異なる状態であることができる。状態116は、状態図200に示されていない、他の状態、例えば、制御状態、低電力状態、またはセキュア状態に入ってもよい。
【0042】
状態116は、曖昧化アプリケーション111が、異なるアプリケーションとして実施されるまたは作用する、例えば、コバート通信状態210にある間に通信アプリケーションとしてユーザに対して全ての機能を実施する、またはゲーム状態222においてゲームとして全ての機能を実施するための、異なる状態に入ることができる。そのような曖昧化アプリケーション111は、2つの異なる独立した独立型アプリケーション、例えば、通信アプリケーションと、ゲームアプリケーションとを有することと異なる。アプリケーションまたはアプリケーションソフトウェアは、通信デバイスのオペレーティングシステムによって管理される。オペレーティングシステムは、アプリケーションのためのプロセスを生成し、そのアプリケーションのためのメモリ空間を配分することによって、アプリケーションを開始する。2つの独立型アプリケーション、例えば、通信アプリケーションおよびゲームは、通信またはコンピューティングデバイス上に別個にインストールされてもよく、それぞれが、その意図される機能を実施する。通信デバイスのオペレーティングシステムは、2つの独立したアプリケーションを、2つの分離され、配分されたメモリ空間内で、2つの別個のプロセスとして管理する。対照的に、曖昧化アプリケーション111は、オペレーティングシステムによって、1つの配分されたメモリ空間内で、1つのプロセスとして管理される。曖昧化アプリケーション111は、機能性の2つのセットを実施することができ、機能性の一方のセットは、通信アプリケーションのためのものであり、機能性の別のセットは、ゲームアプリケーションのためのものである。曖昧化アプリケーション111が、通信アプリケーションとして実施されるとき、曖昧化アプリケーション111は、通信アプリケーションの全ての機能性を実施することができる。曖昧化アプリケーション111が、ゲームとして実施されるとき、曖昧化アプリケーション111は、ゲームの全ての機能性を実施することができる。加えて、通信アプリケーションとして実施される曖昧化アプリケーション111、およびゲームとして実施される曖昧化アプリケーション111は、依然として、2つの独立型アプリケーションの代わりに、2つの異なる状態における1つのアプリケーションである。そのようにすることによって、1つのアプリケーションとして、曖昧化アプリケーション111は、独立型通信アプリケーションまたは独立型ゲームと比較して、機能性を改良しており、故に、コンピューティングおよび通信技術を改良している。さらに、曖昧化アプリケーション111を、コバート通信状態210において通信アプリケーションとして実施されることから、ゲーム状態222においてゲームとして実施されることに切り替えるステップは、独立型通信アプリケーションから独立型ゲームに切り替えることより迅速である。加えて、曖昧化アプリケーション111は、状態116がデコイ状態220に切り替えられることを可能にすることによって、通信アプリケーションのユーザおよび通信アプリケーションによって捕捉されるデータのための改良されたセキュリティ保護を提供する。
【0043】
図3は、通信デバイス300のブロック図を図示する。限定ではなく、便宜上、通信デバイス300は、本開示内の他の図からの要素を用いて説明され得る。例えば、通信デバイス300は、図1の通信デバイス101、102、および/または103を表すことができる。通信デバイス300は、通信デバイス300がコバート通信のための曖昧化制御機能を実施することを可能にする動作をともに実施する、プロセッサ113と、送受信機112と、通信インフラストラクチャ330と、メモリ335と、ディスプレイデバイス121と、アンテナ325とを含んでもよい。送受信機112は、アンテナ325を介して無線通信信号を伝送および受信する。通信インフラストラクチャ330は、バスであってもよい。メモリ335は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/またはキャッシュを含んでもよく、制御論理(例えば、曖昧化アプリケーション111およびオペレーティングシステム337等のコンピュータソフトウェア)、コンピュータ命令、および/またはデータを含んでもよい。プロセッサ113は、コンピュータ命令の実行に応じて、曖昧化アプリケーション111を動作させるための、本明細書に説明される機能性を実施するように構成されることができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ113は、曖昧化アプリケーション111を動作するための、本明細書に説明される機能性を実施するように構成される、それ自体の内部メモリ(図示せず)を含む、および/または(状態機械におけるように)「有線」であることができる。送受信機112に結合されるアンテナ325は、無線ネットワークを経由した無線通信を可能にするための同一または異なるタイプであり得る、1つまたはそれを上回るアンテナおよび/またはパネル(図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、送受信機112は、有線ネットワーク(図示せず)を介して信号を伝送および受信してもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、プロセッサ113は、ディスプレイデバイス121上に曖昧化GUI114を表示するように曖昧化アプリケーション111を動作させるように構成されることができる。曖昧化GUI114は、機能オブジェクト115を含む。加えて、曖昧化GUI114はさらに、曖昧化アプリケーションが第1の状態にあることを示すための、可視インジケータ362と、曖昧化アプリケーションが第2の状態にあることを示すための、可視インジケータ363とを含む。可視インジケータ362および可視インジケータ363は、色相、トーン、輝度、または形状が異なり得る。例えば、可視インジケータ362は、第1の色相、第1のトーン、または第1の輝度における、曖昧化GUI114の背景画像を含むことができ、可視インジケータ363は、第2の色相、第2のトーン、または第2の輝度における、背景画像を含むことができる。可視インジケータ362および可視インジケータ363のさらなる詳細が、図5A-5Bおよび6A-6Bに示される。
【0045】
いくつかの実施形態では、曖昧化GUI114はさらに、曖昧化アプリケーション111を1つの状態から別のものに切り替えるための、1つまたはそれを上回る切替オブジェクト365を含む。曖昧化アプリケーション111を切り替えるために、1つまたはそれを上回る切替オブジェクト365が、タップ、クリック、スワイプ、またはジェスチャを含む、1つまたはそれを上回る制御アクションによってアクティブ化される、または1つまたはそれを上回る切替オブジェクト365によって形成される所定のパターンの設置によってアクティブ化される。曖昧化GUI114のさらなる詳細が、下記において、図4A-4B、5A-5B、および6A-6Bに関して説明される。
【0046】
いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーション111はさらに、第2のGUI、すなわち、曖昧化GUI114によって表されるものと実質的に同一の機能を伴う、GUI241を含むことができる。GUI241は、図2に示されるような、曖昧化アプリケーション111が明示的通信状態240にあるときに、アクティブであることができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、図4Aは、例示的実施形態による、曖昧化アプリケーションのための例示的な曖昧化GUI414Aを図示する。デバイス401は、曖昧化アプリケーション、例えば、曖昧化アプリケーション111のための曖昧化GUI414Aを表示するための、ディスプレイデバイス421を含む。デバイス401、ディスプレイデバイス421、および曖昧化GUI414Aは、それぞれ、状態116が図1-3に説明されるようなコバート通信状態210にあるときの、デバイス101、ディスプレイデバイス121、および曖昧化GUI114の実施例であることができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、曖昧化GUI414Aは、種々の機能オブジェクト、例えば、機能オブジェクト415A、機能オブジェクト416A、機能オブジェクト417A、機能オブジェクト418A、および機能オブジェクト419Aを含む。機能オブジェクトはそれぞれ、1つまたはそれを上回る記号を含み、曖昧化アプリケーション111が異なる状態にあるときに異なる機能を表すことができる。例えば、機能オブジェクト415A、機能オブジェクト416A、機能オブジェクト417A、機能オブジェクト418Aはそれぞれ、1つの記号を含み、機能オブジェクト419Aは、2つの記号を含む。加えて、曖昧化GUI414Aは、記号である、切替オブジェクト465と、切替オブジェクト466とを含む。各機能オブジェクトまたは切替オブジェクトは、ユーザのタッチまたはジェスチャによって制御されることができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、図4Aに示されるように、曖昧化アプリケーション111の状態116は、図2に示される、第1の状態、すなわち、コバート通信状態210にある。故に、曖昧化GUI414Aは、通信アプリケーションのための制御機能を伴う、曖昧化GUI114を図示する。例えば、機能オブジェクト415Aは、写真を撮影し、通信アプリケーションによって写真を送信する機能を表し、機能オブジェクト416Aは、リッスンおよび録音する機能を表し、機能オブジェクト417Aは、受信されたオーディオをミューティングする機能を表し、機能オブジェクト418Aは、動画を録画し、送信する機能を表し、機能オブジェクト419Aは、プッシュツートーク音声伝送制御の機能を表す。曖昧化GUI414A内の付加的記号は、説明されておらず、種々の付加的な機能、例えば、通信アプリケーションまたはマルチメディアアプリケーションにおいて使用される、写真捕捉機能、動画録画機能、オーディオ録音機能、送信機能、受信機能、ミューティングオーディオ機能、プッシュツートーク音声通信制御機能、または他の機能を表し得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、図4Bに示されるように、デバイス450は、曖昧化アプリケーション、例えば、曖昧化アプリケーション111のための曖昧化GUI414Bを表示するための、ディスプレイデバイス421を含む。デバイス450は、デバイス401と同一であることができる。図4Bに示されるように、曖昧化アプリケーション111の状態116は、第2の状態、すなわち、デコイ状態220、例えば、図2に示されるゲーム状態222にあることができる。曖昧化GUI414Bは、デバイス401上でプレーされるゲームのための制御機能を伴う、ゲーム状態222における、曖昧化GUI114を図示する。例えば、曖昧化GUI414Bは、パズルゲームを表すことができ、機能オブジェクト415B、416B、417B、418B、および419Bは、ゲーム、例えば、マッチングゲーム内にあるパターンを形成するように随所に移動されることができる。機能オブジェクト415B、416B、417B、418B、および419Bは、図4Aに示されるような、曖昧化GUI414Aの415A、416A、417A、418A、および419Aと同一の機能オブジェクトであるが、異なる機能、例えば、ゲームオブジェクト機能を表す。例えば、機能オブジェクト415は、2つの機能を実施する、すなわち、コバート通信状態210では、写真を撮影し、送信するための機能オブジェクト415Aとして実施され、ゲーム状態222では、マッチングゲームのゲームピースとしての機能オブジェクト415Bとして実施されることができる。図4Bに示されるように、機能オブジェクト415B、416B、417B、および418Bは、ユーザがゲームをプレーしている際に、曖昧化GUI414Bにおける、異なる場所に移動されることができる。いくつかの実施形態では、ゲーム状態222におけるゲームは、曖昧化アプリケーション111の状態116がコバート通信状態210にあるときの通信アプリケーションのユーザ識別と関連付けられる、ユーザ識別を含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、曖昧化GUI414Aおよび414Bは、切替オブジェクト465と、切替オブジェクト466とを含む。切替オブジェクト465は、曖昧化アプリケーション111が、図2に示されるような、コバート通信状態210、デコイ状態220、ゲーム状態222、ギャラリ状態224、管理状態230、または明示的通信状態240のうちのいずれか1つであり得る、デフォルト状態に戻り得るような、リセット機能を表すことができる。切替オブジェクト466は、ゲーム状態222からコバート通信状態210、ギャラリ状態224、または別の状態への切替を表すことができる。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回る機能オブジェクト415A、416A、417A、418A、および/または419Aの設置は、別の状態、例えば、ゲーム状態222への切替機能を実施することができる。
【0052】
図4A-4Bに示される、曖昧化GUI414Aおよび曖昧化GUI414Bは、一実施例にすぎない。いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーション111は、曖昧化アプリケーション111が第1の状態にあるとき、第1のGUIを有することができ、曖昧化アプリケーション111が第2の状態にあるとき、第2のGUIを有することができ、第1のGUIおよび第2のGUIは、少なくとも1つの共通機能オブジェクトを共有する。
【0053】
いくつかの実施形態では、図5A-5Bは、それぞれ、例示的実施形態による、曖昧化アプリケーションのための例示的な曖昧化GUI514および534を図示する。デバイス501は、曖昧化アプリケーション、例えば、曖昧化アプリケーション111のための曖昧化GUI514を表示するための、ディスプレイデバイス521を含む。デバイス501、ディスプレイデバイス521、および曖昧化GUI514は、それぞれ、図1-3に説明されるような、デバイス101、ディスプレイデバイス121、および曖昧化GUI114の実施例であることができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、曖昧化GUI514は、種々の機能オブジェクト、例えば、機能オブジェクト515、機能オブジェクト516、機能オブジェクト517、および機能オブジェクト518と、切替オブジェクト519とを含む。機能オブジェクトはそれぞれ、曖昧化アプリケーション111が異なる状態にあるときに異なる機能を表すことができる。機能オブジェクトはそれぞれ、図4A-4Bに示されるような記号ではない。代わりに、機能オブジェクト515は、背景画像における、人物の眼の周囲の形状であり、機能オブジェクト516は、背景画像における、人物の口の周囲の形状であり、機能オブジェクト517は、機能オブジェクト515に隣接する形状であり、機能オブジェクト518は、機能オブジェクト516に隣接する形状である。機能オブジェクト515、機能オブジェクト516、機能オブジェクト517、および機能オブジェクト518のための形状は、長方形形状として示される。いくつかの他の実施形態では、機能オブジェクトは、任意の他の形状であることができる。いくつかの実施形態では、機能オブジェクト、例えば、機能オブジェクト515のための輪郭は、曖昧化GUI514では可視ではなくてもよい。代わりに、機能オブジェクト515または任意の他の機能オブジェクトのための輪郭は、例証の目的のために描画されてもよい。機能オブジェクトは、形状、色、画像、人にとって透明または不可視である形状によって画定されるエリア、透明内部を伴う、可視線によって視覚的に境界されるエリア、または一過性または半透明の内部を伴う、可視線境界を有していないエリアであることができる。機能オブジェクトは、ユーザのタッチまたはジェスチャによって制御されることができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、図5Aに示されるように、曖昧化アプリケーション111は、図2に示される、例えば、コバート通信状態210のような第1の状態にある。曖昧化GUI514は、曖昧化アプリケーション111が通信アプリケーションとして実施されるときに制御機能を表すために使用される。例えば、機能オブジェクト515は、背景画像における人物のための人の眼の機能に対応する、動画を録画し、送信する機能を表すことができる。機能オブジェクト516は、背景画像における人物のための人の口の機能に対応する、PTT伝送制御の機能を表すことができる。付加的な機能オブジェクトが、種々の機能、例えば、通信アプリケーションまたはマルチメディアアプリケーションにおいて使用される、写真捕捉機能、動画録画機能、オーディオ録音機能、送信機能、受信機能、ミューティングオーディオ機能、プッシュツートーク音声通信制御機能、または他の機能のために定義されることができる。機能オブジェクトは、背景画像における1つまたはそれを上回る画像または曖昧化GUI514の他の画像の一部であることができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、図5Bに示されるように、デバイス530は、曖昧化アプリケーション、例えば、曖昧化アプリケーション111のための曖昧化GUI534を表示するための、ディスプレイデバイス531を含む。デバイス530、ディスプレイデバイス531、および曖昧化GUI534は、それぞれ、図1-3に説明されるような、デバイス101、ディスプレイデバイス121、および曖昧化GUI114の実施例であることができる。加えて、デバイス530およびディスプレイデバイス531は、それぞれ、図5Aのデバイス501およびディスプレイデバイス521と同一である。
【0057】
図5Bに示されるように、曖昧化アプリケーション111は、第2の状態、例えば、図2に示されるような、1つまたはそれを上回る画像を表すためのギャラリ状態224にある。曖昧化アプリケーション111は、1つまたはそれを上回る画像、例えば、曖昧化GUI514の背景画像を提示する。ギャラリ状態224では、図5Aに説明されるような機能オブジェクトはそれぞれ、図5Bのいかなる機能も表すものではない。代わりに、機能オブジェクトはそれぞれ、1つまたはそれを上回る画像の一部によって置き換えられることができる。いくつかの実施形態では、機能オブジェクトは、オブジェクトによって置き換えられることができる。プロセッサによって動作を実施する機能と対照的に、機能オブジェクトは、第2の状態(例えば、ギャラリ状態224)において、いかなる動作も実施することなく、オブジェクトを表すことができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、図5Aの曖昧化GUI514は、曖昧化GUI514上の時刻「12:31」の周囲に示され、さらに、図5Bに519Bとして示される、切替オブジェクト519Aを含む。切替オブジェクト519Aは、形状、色、画像、人にとって透明または不可視である形状によって画定されるエリア、透明内部を伴う、可視線によって視覚的に境界されるエリア、または一過性または半透明の内部を伴う、可視線境界を有していないエリアであることができる。切替オブジェクト519Aは、曖昧化アプリケーション111をギャラリ状態224からコバート通信状態210に、またはコバート通信状態210からギャラリ状態224に切り替えることができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、曖昧化GUI514はさらに、曖昧化アプリケーション111が第1の状態、例えば、コバート通信状態210にあることを示すための、第1の可視インジケータと、曖昧化アプリケーション111が第2の状態、例えば、ギャラリ状態224にあることを示すための、第2の可視インジケータとを含む。第1の可視インジケータは、図5Aに示されるように、第1の色相、第1のトーン、または第1の輝度における、曖昧化GUI514の背景画像を含む。同様に、第2の可視インジケータは、図5Bに示されるように、第2の色相、第2のトーン、または第2の輝度における、背景画像を含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、図6A-6Bは、それぞれ、例示的実施形態による、曖昧化アプリケーションのための例示的な曖昧化GUI614および652を図示する。図6Aに示されるように、デバイス601は、曖昧化アプリケーション、例えば、曖昧化アプリケーション111のための曖昧化GUI614を表示するための、ディスプレイデバイス621を含む。デバイス601、ディスプレイデバイス621、および曖昧化GUI614は、それぞれ、図1-3に説明されるような、デバイス101、ディスプレイデバイス121、および曖昧化GUI114の実施例であることができる。図6Bに示されるように、デバイス650は、曖昧化アプリケーション、例えば、曖昧化アプリケーション111のための曖昧化GUI652を表示するための、ディスプレイデバイス651を含む。デバイス650、ディスプレイデバイス651、および曖昧化GUI652は、それぞれ、図1-3に説明されるような、デバイス101、ディスプレイデバイス121、および曖昧化GUI114の実施例であることができる。加えて、デバイス650およびディスプレイデバイス651は、それぞれ、図6Aに示されるような、デバイス601およびディスプレイデバイス621と同一であることができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、曖昧化GUI614は、背景として人物の画像を含む。曖昧化GUI614は、図5Aに示される、曖昧化GUI514と同一であることができ、曖昧化GUI652は、曖昧化GUI614に類似し、曖昧化GUI614に類似の機能を実施することができる。曖昧化GUI614上において、切替オブジェクト641は、曖昧化GUI614を曖昧化GUI652に切り替えることができる。同様に、曖昧化GUI652上において、切替オブジェクト642は、曖昧化GUI652を曖昧化GUI614に切り替えることができる。曖昧化GUI652および曖昧化GUI614は、異なる通信を制御するために使用されることができる。曖昧化GUI652および曖昧化GUI614は、曖昧化アプリケーション111のためのより多くの通信グループを管理するために、より柔軟性の制御を提供することができる。曖昧化GUI614は、第1の通信グループと関連付けられることができ、曖昧化GUI652は、第2の通信グループと関連付けられることができる。例えば、曖昧化GUI614は、第1のPTTグループ間の通信を制御するために使用されることができ、曖昧化GUI652は、第2のPTTグループ間の通信を制御するために使用されることができる。ユーザは、単に、通信グループを制御するための画面を切り替えることによって、通信グループを切り替えることができる。
【0062】
図7A-7Bは、例示的実施形態による、曖昧化GUIを伴う曖昧化アプリケーションによって実施される、方法、例えば、方法700および方法720を図示する。限定ではなく、便宜上、方法700および方法720は、図1-3、4A、4B、5A、5B、6A、および6Bの要素を用いて説明され得る。例えば、方法700または方法720は、下記に説明される、曖昧化アプリケーション111を実行する、1つまたはそれを上回るプロセッサ113またはシステム800によって実施されることができる。
【0063】
図7Aは、方法700に関する詳細を示す。701において、曖昧化アプリケーション111が、第1の状態にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、曖昧化アプリケーション111のGUIの機能オブジェクトを選択し、第1の機能を実施することができる。例えば、図4Aに示されるように、コバート通信状態210において、曖昧化アプリケーション111は、通信アプリケーションとして実施され、ユーザから入力を受信することに応答して、曖昧化GUI414Aの機能オブジェクト415Aを選択し、写真を撮影し、通信アプリケーションにわたって写真を送信する機能を実施することができる。
【0064】
703において、曖昧化アプリケーション111が、第2の状態にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、機能オブジェクトを選択し、第2の機能を実施することができる。例えば、図4Bに示されるように、ゲーム状態222において、曖昧化アプリケーション111は、デバイス401上でプレーされるべきゲームとして実施され、曖昧化GUI414Bの機能オブジェクト415Bを選択し、ゲームのための機能を実施することができる。
【0065】
705において、曖昧化アプリケーション111が、第3の状態にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、GUIまたは機能オブジェクトの一部を設定することができる。例えば、曖昧化アプリケーション111が、管理状態230にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、曖昧化GUI414Aまたは機能オブジェクト415Aの一部を設定することができる。
【0066】
707において、曖昧化アプリケーション111は、GUIの1つまたはそれを上回る切替オブジェクトをアクティブ化し、曖昧化アプリケーションを、第1の状態、第2の状態、第3の状態、または第4の状態から選択される状態から、第1の状態、第2の状態、第3の状態、または第4の状態から選択される別の状態に切り替えることができる。例えば、曖昧化アプリケーション111は、曖昧化GUI414A、曖昧化GUI514、または曖昧化GUI614の1つまたはそれを上回る切替オブジェクトをアクティブ化し、曖昧化アプリケーション111をある状態から別の状態に切り替えることができる。
【0067】
図7Bは、方法720に関する詳細を示す。方法720は、方法700のより詳細な実装として見なされることができる。方法720は、方法700を実装するための1つのみの方法であり、方法720に示されるものと異なる動作を有する、または異なる順序において動作を編成する、方法700を実装するためのより多くのさらなる方法も、存在し得る。
【0068】
710において、曖昧化アプリケーション111は、曖昧化アプリケーション111のためのデフォルト状態であり得る、開始状態にあることができる。開始状態は、図2に示されるような、コバート通信状態210、デコイ状態220、ゲーム状態222、ギャラリ状態224、管理状態230、または明示的通信状態240、または示されていない状態のうちのいずれか1つであることができる。
【0069】
711において、曖昧化アプリケーション111が、状態を選択するための状態選択入力を受信するかどうかについての決定が、行われる。例えば、曖昧化アプリケーション111は、ユーザから、コバート通信状態210、デコイ状態220、ゲーム状態222、ギャラリ状態224、管理状態230、または明示的通信状態240の中から1つの状態を選択するための入力を受信することができる。いかなる入力も、曖昧化アプリケーション111によって受信されないとき、方法720は、714に進む。そうではない場合には、方法720は、712に進む。
【0070】
714において、いかなる入力も受信されないとき、曖昧化アプリケーション111は、明示的通信状態240に入り、曖昧化アプリケーション111は、GUI241によって制御される、通信機能を実施する。
【0071】
712において、入力が、受信されると、曖昧化アプリケーション111は、デコイ状態220に入る。
【0072】
713において、受信された入力に基づいて、曖昧化アプリケーション111がゲーム状態、例えば、ゲーム状態222に入り、721に進むかどうか、またはギャラリ状態、例えば、ギャラリ状態224に入り、715に進むかどうかについての決定が、行われる。
【0073】
721において、曖昧化アプリケーション111が、ゲーム状態222にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、GUIの機能オブジェクトから入力を受信し、ゲーム機能を実施することができる。例えば、図4Bに示されるようなゲーム状態222において、曖昧化アプリケーション111は、曖昧化GUI414Bの機能オブジェクト415Bから入力を受信し、ゲーム機能を実施することができる。
【0074】
723において、曖昧化アプリケーション111がゲーム状態222にあるとき、曖昧化アプリケーション111は、1つまたはそれを上回る切替オブジェクトの選択を受信し、コバート通信状態210に切り替え、通信機能を実施することができる。例えば、図4Bに示されるようなゲーム状態222において、曖昧化アプリケーション111は、切替オブジェクト466から入力を受信し、ゲームを終了することができる。いくつかの実施形態では、曖昧化アプリケーション111は、1つまたはそれを上回る機能オブジェクト、例えば、415Aおよび418Aの設置を受信し、図2に示されるような、別の状態に切り替えることができる。
【0075】
724において、曖昧化アプリケーション111は、所定のセキュリティ条件を試験することによって、切替オブジェクトの選択または機能オブジェクトの設置が有効であるかどうかを決定し得る。切替オブジェクトの選択が、所定のセキュリティ条件を満たすとき、方法720は、725に進む。そうではない場合には、方法720は、ゲーム状態222において動作するままでいるために、721に戻る。
【0076】
725において、曖昧化アプリケーション111は、コバート通信状態210に入ることができ、通信アプリケーション機能を実施することができる。
【0077】
726において、コバート通信状態210において、曖昧化アプリケーション111は、機能オブジェクトの選択を受信し、通信機能を実施することができる。例えば、図4Aに示されるようなコバート通信状態210において、通信アプリケーションとして実施される曖昧化アプリケーション111は、曖昧化GUI414Aの機能オブジェクト415Aから入力を受信し、写真を撮影し、通信アプリケーションにわたって送信する機能を実施することができる。
【0078】
727において、曖昧化アプリケーション111は、1つまたはそれを上回る切替オブジェクトの選択を受信し、コバート通信状態210から外に切り替えることができる。例えば、図4Aに示されるようなコバート通信状態210において、曖昧化アプリケーション111は、切替オブジェクト465から入力を受信し、曖昧化アプリケーション111をリセットし、故に、コバート通信状態210から外に切り替えることができる。
【0079】
728において、曖昧化アプリケーション111は、切替オブジェクトの選択が所定のセキュリティ条件を満たすかどうかを決定してもよい。切替オブジェクトの選択が、所定のセキュリティ条件を満たすとき、曖昧化アプリケーション111は、711に戻り、入るべき次の状態に関する入力を受信する。そうではない場合には、曖昧化アプリケーション111は、コバート通信状態210に留まり、方法720は、729に進む。
【0080】
729において、曖昧化アプリケーション111は、タイマが満了したかどうかを決定してもよく、タイマは、曖昧化アプリケーション111がコバート通信状態210にある時間を追跡するために使用される。タイマが、満了すると、曖昧化アプリケーション111は、自動的に、コバート通信状態210から外に切り替え、721に戻り、ゲーム状態222に入る。タイマが満了すると自動的にコバート通信状態210から外に切り替えることによって、曖昧化アプリケーション111は、向上されたセキュリティを有し、ユーザがコバート通信状態210をオフに切り替えることを失念したときに権限付与されていない人物によって発見されることを回避することができる。タイマが、満了していないとき、曖昧化アプリケーション111は、726に戻り、コバート通信状態210内に留まることができる。
【0081】
動作の上記のシーケンスは、曖昧化アプリケーション111がゲーム状態222にあるときに、713に関連し、曖昧化アプリケーション111がコバート通信状態210にあるときに、725に関連する。代替として、曖昧化アプリケーション111は、715において示されるように、ギャラリ状態224にあることができる。
【0082】
715において、ギャラリ状態224において、曖昧化アプリケーション111は、図5Bに示されるように、1つまたはそれを上回る画像または写真を提示してもよい。
【0083】
734において、曖昧化アプリケーション111は、コバート通信状態210に切り替えるためのユーザからの入力が、有効であるかどうかを決定してもよい。例えば、曖昧化アプリケーション111は、所定のセキュリティ条件を試験することによって、受信された入力が有効であるかどうかを決定することができる。734において実施される動作は、724において実施される動作に類似することができる。同様に、734に続いて、735、736、737、738、および739において実施される動作は、それぞれ、上記に説明されるような、725、726、727、728、および729において実施される動作に類似する。
【0084】
システム実装
種々の実施形態が、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせによって実装されることができる。図8は、種々の実施形態内で説明されるシステムおよびデバイスが、コンピュータ可読コードおよび/またはテキスト可読コードとして実装され得る、例示的コンピュータシステム800を図示する。本説明を熟読した後、他のシステムおよび/または処理アーキテクチャを使用して実施形態を実装する方法が、当業者に明白な状態となるであろう。例えば、前述の図および説明に示されるように、曖昧化GUIを伴う曖昧化アプリケーションを有する、通信デバイスが、コンピュータシステム800によって実装されることができる。コンピュータシステム800は、図1-3に示されるような通信デバイス、図4A、5A-5B、および6A-6Bに示されるようなデバイス401、デバイス501、デバイス530、デバイス601、およびデバイス650を実装することができる。
【0085】
コンピュータシステム800は、プロセッサ804等の1つまたはそれを上回るプロセッサ(中央処理ユニットまたはCPUとも呼ばれる)を含む。プロセッサ804は、バスであり得る、通信インフラストラクチャ806に接続される。1つまたはそれを上回るプロセッサ804は、それぞれ、グラフィック処理ユニット(GPU)であってもよい。ある実施形態では、GPUは、数学的に集約的なアプリケーションを処理するように設計される、特殊電子回路である、プロセッサである。GPUは、コンピュータグラフィックアプリケーション、画像、動画等に共通の数学的に集約的なデータ等の大きいデータブロックの並行処理のために効率的である、並列構造を有してもよい。
【0086】
コンピュータシステム800はまた、ユーザ入/出力インターフェース802を通して通信インフラストラクチャ806と通信する、ディスプレイデバイス821、キーボード、ポインティングデバイス等のユーザ入/出力デバイス803を含む。ディスプレイデバイス821は、図1-3に示されるような曖昧化アプリケーション111の曖昧化GUI114、図4A-4B、5A-5B、および6A-6Bに示されるような曖昧化GUI414A、414B、514、534、614、および652に類似し得る、曖昧化GUI823を表示するために使用されることができる。
【0087】
コンピュータシステム800はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)等のメインまたは一次メモリ808を含む。メインメモリ808は、1つまたはそれを上回るレベルのキャッシュを含んでもよい。メインメモリ808は、その中に、制御論理(例えば、図1に示されるような、曖昧化アプリケーション111のある実施例であり得る、曖昧化アプリケーション811、または他のコンピュータソフトウェア)および/またはデータを記憶している。
【0088】
コンピュータシステム800はまた、1つまたはそれを上回る二次記憶デバイスまたはメモリ810を含んでもよい。二次メモリ810は、例えば、ハードディスクドライブ812および/またはリムーバブル記憶デバイスまたはドライブ814を含んでもよい。リムーバブル記憶ドライブ814は、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光学記憶デバイス、テープバックアップデバイス、および/または任意の他の記憶デバイス/ドライブであってもよい。
【0089】
リムーバブル記憶ドライブ814は、リムーバブル記憶ユニット818と相互作用してもよい。リムーバブル記憶ユニット818は、その上にコンピュータソフトウェア(制御論理)および/またはデータを記憶している、コンピュータ使用可能または可読記憶デバイスを含む。リムーバブル記憶ユニット818は、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光学記憶ディスク、および/または任意の他のコンピュータデータ記憶デバイスであってもよい。リムーバブル記憶ドライブ814は、周知の様式において、リムーバブル記憶ユニット818から読み取る、および/またはそれに書き込む。
【0090】
例示的実施形態によると、二次メモリ810は、コンピュータプログラムおよび/または他の命令および/またはデータが、コンピュータシステム800によってアクセスされることを可能にするための、他の手段、媒介、または他のアプローチを含んでもよい。そのような手段、媒介、または他のアプローチは、例えば、リムーバブル記憶ユニット822と、インターフェース820とを含んでもよい。リムーバブル記憶ユニット822およびインターフェース820の実施例は、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース(ビデオゲームデバイス内に見出されるもの等)、リムーバブルメモリチップ(EPROMまたはPROM等)および関連付けられるソケット、メモリスティックおよびUSBポート、メモリカードおよび関連付けられるメモリカードスロット、および/または任意の他のリムーバブル記憶ユニットおよび関連付けられるインターフェースを含んでもよい。
【0091】
コンピュータシステム800はさらに、通信またはネットワークインターフェース824を含んでもよい。通信インターフェース824は、コンピュータシステム800が、遠隔デバイス、遠隔ネットワーク、遠隔エンティティ等(個々に、および集合的に、参照番号828によって参照される)の任意の組み合わせと通信し、相互作用することを可能にする。例えば、通信インターフェース824は、コンピュータシステム800が、有線および/または無線であり得、LAN、WAN、インターネット等の任意の組み合わせを含み得る、通信経路826を経由して遠隔デバイス828と通信することを可能にしてもよい。制御論理および/またはデータが、通信経路826を介してコンピュータシステム800に、およびそれから伝送されてもよい。
【0092】
ある実施形態では、その上に記憶される制御論理(ソフトウェア)を有する有形の非一過性コンピュータ使用可能または可読媒体を備える、有形の非一過性装置または製造品もまた、本明細書においてコンピュータプログラム製品またはプログラム記憶デバイスと称される。これは、限定ではないが、コンピュータシステム800、メインメモリ808、二次メモリ810、およびリムーバブル記憶ユニット818および822、および前述のものの任意の組み合わせを具現化する、有形の製品を含む。そのような制御論理は、1つまたはそれを上回るデータ処理デバイス(コンピュータシステム800等)によって実行されると、そのようなデータ処理デバイスを本明細書に説明されるように動作させる。
【0093】
本開示に含有される教示に基づいて、データ処理デバイス、コンピュータシステム、および/またはコンピュータアーキテクチャを使用して本発明の実施形態を作製し、使用する方法が、当業者に明白となるであろう。特に、実施形態は、本明細書に説明されるもの以外のソフトウェア、ハードウェア、および/またはオペレーティングシステム実装を用いて動作し得る。
【0094】
結論
概要および要約の節(該当する場合)ではなく、詳細な説明の節が、請求項を解釈するために使用されることを意図することを理解されたい。概要および要約の節(該当する場合)は、本発明の1つまたはそれを上回るが全てではない、例示的実施形態を、本発明者によって検討されるものとして記載し得、したがって、本発明または添付の請求項をいかようにも限定することを意図していない。
【0095】
本発明は、本明細書では、例示的分野および用途に関して例示的実施形態を参照して説明されているが、本発明が、それらに限定されるものではないことを理解されたい。他の実施形態およびそれへの修正が、可能性として考えられ、本発明の範囲および精神内のものである。例えば、本段落の一般性を限定することなく、実施形態は、図に図示される、および/または本明細書に説明される、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、および/またはエンティティに限定されない。さらに、実施形態(本明細書に明示的に説明されているかどうかにかかわらず)は、本明細書に説明される実施例以外の分野および用途に対する有意な有用性を有する。
【0096】
実施形態は、本明細書では、規定される機能の実装およびそれらの関係を図示する機能構成要素の補助を借りて説明されている。これらの機能構成要素の境界は、本明細書では、説明の利便性のために任意に定義されている。代替の境界が、規定される機能および関係(またはその均等物)が適切に実施される限り、定義されることができる。また、代替実施形態が、本明細書に説明されているものと異なる順序付けを使用して、機能ブロック、ステップ、動作、方法等を実施し得る。
【0097】
本発明の範疇および範囲は、上記に説明される例示的実施形態のうちのいずれかによって限定されるべきではなく、以下の請求項およびその均等物によってのみ定義されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
【国際調査報告】