IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジーエスピーアイ カンパニー リミテッドの特許一覧

特表2024-511031高さ調節部付きのゴルフプレート装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-12
(54)【発明の名称】高さ調節部付きのゴルフプレート装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20240305BHJP
【FI】
A63B69/36 512E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557079
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(85)【翻訳文提出日】2023-11-14
(86)【国際出願番号】 KR2022003548
(87)【国際公開番号】W WO2022197046
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0034276
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0071374
(32)【優先日】2021-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523208235
【氏名又は名称】ジーエスピーアイ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GSPI CO.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】50,Techno 8-ro Yuseong-gu Daejeon 34028,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、サン ボク
(57)【要約】
高さ調節部付きのゴルフプレート装置に関する。詳しくは、フレーム部と、前記フレーム部の上部に設けられる矩形平面状のプレート部と、前記フレーム部に設置され、一定した間隔で互いに離間して配置されて個別動作が可能であり、前記プレート部の高さを調節する複数のアクチュエーターを備えてなる高さ調節部と、を含み、前記プレート部は、弾性によって変形及び復元が可能な材質からなることにより、前記複数のアクチュエーターによって高さが調節される場合、前記プレート部の平面形状が可変されて曲面の形状が具現されることを特徴とする。本発明によれば、高さ調節部のアクチュエーターによって変形及び復元が可能な弾性材質からなるプレート部の平面形状が可変されて曲面の形状を具現することで、屈曲した地形からなる屋外練習場のフェアウェイ及びラフの地形環境を容易に具現できるという効果がある。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム部(100)と、
前記フレーム部(100)の上部に設けられる矩形平面状のプレート部(200)と、
前記フレーム部(100)に設置され、一定した間隔で互いに離間して配置されて個別動作が可能であり、前記プレート部(200)の高さを調節できる複数のアクチュエーター(310)を備えてなる高さ調節部(300)と、
を含み、
前記プレート部(200)は、
弾性によって変形及び復元が可能な材質からなることにより、前記複数のアクチュエーター(310)によって高さが調節される場合、前記プレート部(200)の平面形状が可変されて曲面の形状が具現される
ことを特徴とする高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【請求項2】
前記アクチュエーター(310)は、
前記フレーム部(100)に対して鋭角の角度をなす状態で設置され、
前記フレーム部(100)及びプレート部(200)に対して回動可能に設置され、
前記プレート部(200)の高さ調節時、前記鋭角の角度を維持しながらピストン(320)の引き出し及び引き込みが行われて前記プレート部(200)の高さを調節する
請求項1に記載の高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【請求項3】
前記高さ調節部(300)は、
前記複数のアクチュエーター(310)が4つで構成される場合、第1アクチュエーター(311)~第4アクチュエーター(314)は、それぞれ前記プレート部(200)の角部と隣接する位置に設置され、
前記複数のアクチュエーター(310)が5つで構成される場合、第1アクチュエーター(311)~第4アクチュエーター(314)は、それぞれ前記プレート部(200)の角部と隣接する位置に設置され、第5アクチュエーター(315)は、前記プレート部(200)の中央に設置され、
前記複数のアクチュエーター(310)が6つで構成される場合、第1アクチュエーター(311)~第4アクチュエーター(314)は、それぞれ前記プレート部(200)の角部と隣接する位置に設置され、第5アクチュエーター(315)は、前記第1アクチュエーター(311)と第2アクチュエーター(312)との間に設置され、第6アクチュエーター(316)は、前記第5アクチュエーター(315)と対称な位置に設置される
請求項1に記載の高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【請求項4】
前記高さ調節部(300)は、
前記複数のアクチュエーター(310)が5つで構成される場合、前記第5アクチュエーター(315)による前記プレート部(200)の中央側の高さ調節を補助するセンター補助モジュール(330)を含み、
前記センター補助モジュール(330)は、
一端が前記フレーム部(100)に設置され、他端が前記プレート部(200)に設置され、比較的前記他端に隣接する位置から突出する連結部(331)に前記第5アクチュエーター(315)が設置される
請求項3に記載の高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【請求項5】
前記高さ調節部(300)は、
前記フレーム部(100)に設置されて前記アクチュエーター(310)によって高さが調節されたプレート部(200)の下部を弾性支持する第1ダンパ(350)を含む
請求項1に記載の高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【請求項6】
前記高さ調節部(300)は、
前記フレーム部(100)の中央に設置されて前記アクチュエーター(310)によって高さが調節されたプレート部(200)の下部を弾性支持する第2ダンパ(360)を含む
請求項1に記載の高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【請求項7】
前記高さ調節部(300)は、
一端が前記フレーム部(100)に設置され、前記アクチュエーター(310)と隣接する位置に設置され、他端が前記プレート部(200)に設置され、前記アクチュエーター(310)とプレート部(200)との連結部よりも外郭の位置に設置される復元モジュール(340)を含む
請求項1に記載の高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【請求項8】
前記高さ調節部(300)のアクチュエーター(310)を制御して前記プレート部(200)の高さを調節する制御部(400)をさらに含み、
前記制御部(400)へ前記アクチュエーター(310)の制御のための信号を送信して前記アクチュエーター(310)によるプレート部(200)の高さ調節をできるように構成されるユーザ端末部(500)をさらに含む
請求項1に記載の高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【請求項9】
前記制御部(400)は、
信号を送受信する本体通信モジュール(410)と、
前記本体通信モジュール(410)を通じて受信される信号に基づいて前記高さ調節部(300)の制御信号を処理する処理モジュール(420)と、
電力を供給するバッテリーモジュール(430)と、を含む
請求項8に記載の高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【請求項10】
前記制御部(400)は、
前記処理モジュール(420)によって信号処理されて高さが調節されたプレート部(200)の状態を感知する感知モジュール(440)を含み、
前記制御部(400)は、
前記感知モジュール(440)によって感知されるプレート部(200)の状態を現在のプレート情報に加工して送信し、
前記ユーザ端末部(500)は、
前記制御部(400)から送信される現在のプレート情報を受信してディスプレイする
請求項8に記載の高さ調節部付きのゴルフプレート装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高さ調節部付きのゴルフプレート装置に関する。
より詳しくは、高さ調節部のアクチュエーターによって変形及び復元が可能な弾性材質からなるプレート部の平面形状が可変されて曲面の形状が具現されるようにすることで、屈曲した地形からなる屋外練習場のフェアウェイ及びラフの地形環境を容易に具現できるように構成される高さ調節部付きのゴルフプレート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ゴルフは、コース上の白いボールをクラブで打ってホール(Hole)に入れる運動種目であって、スタート地点からホールにボールを入れるまで所要となった打数の多少によって勝敗を競う。すなわち、一定した距離だけ離れた場所にホールカップを設け、ドライバーなどのクラブでゴルフボールを打ってホールカップに入れ、コースごとに定められた打数があって最も少ない打数でコースを完走したゴルファーが勝つ種目である。
【0003】
ゴルフのコースは、ティーインググラウンド(teeing ground)、グリーン(Green)、及びティーインググラウンドとグリーンとの間のフェアウェイ(Fairway)からなる。ティーインググラウンドは、ゴルファーがボールを初めて打撃する場所であって、大部分ドライバーでティーショットをする。グリーンは、中央または縁にホールカップが配置される区間であって、ゴルファーはパターでボールを転がしてカップに入れる。フェアウェイは、ティーインググラウンドとグリーンとの間の区間であって、芝生が長いラフ(Rough)と異なり、芝生の長さが比較的短くてゴルファーがボールを打撃しやすい。これに加えて、ハザード(Hazard)、バンカー(Bunker)のような複数の構成を追加して一つのコースを成すことができる。
【0004】
この時、ティーインググラウンド及びグリーンは、比較的平らな構造となっていることに対し、コースの大部分を占めるフェアウェイ及びラフは、断面が屈曲した形状の地形からなることが一般的である。したがって、地面に対して傾斜していない室内練習場のスイングプレートでは、屈曲した地形からなる屋外練習場のフェアウェイまたはラフでスイングするような状態を再現できないという問題点が発生することができる。
【0005】
前記した問題点を解決するために、特許文献1:韓国公開特許第10-2017-0001318号は、地面に対して傾斜角度を調節することができる室内ゴルフ場のスイングプレートに関する技術的内容を開示している。前記文献に記載のスイングプレートは、プレートの下部に設置されて上側または下側に摺動する複数の摺動棒と、前記摺動棒を摺動させるナットベアリングブロックと、前記ナットベアリングブロックを回転させるモーターと、を含んでなる。すなわち、モーターの回転力によって複数の摺動棒が配置される高さが独立して可変され、可変された複数の摺動棒の高さ値が異なることによって、プレートが地面から傾斜する構造からなることを特徴とする。
【0006】
しかし、前記文献に記載のスイングプレートは、一定した傾斜度を有する地形を具現することができるが、中央部が窪んでいるか、突出して変曲点を有する曲面に対する地形を具現することができないという問題点がある。すなわち、ゴルファーが実際の屋外練習場でよく接することができる地形を再現するには限界点が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国公開特許第10-2017-0001318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記のような課題を解決するために案出されたもので、本発明で解決しようとする課題は、高さ調節部のアクチュエーターによって変形及び復元が可能な弾性材質からなるプレート部の平面形状が可変されて曲面の形状が具現されるようにすることで、屈曲した地形からなる屋外練習場のフェアウェイ及びラフの地形環境を容易に具現できるように構成される高さ調節部付きのゴルフプレート装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記のような課題を解決するための本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置は、フレーム部と、前記フレーム部の上部に設けられる矩形平面状のプレート部と、前記フレーム部に設置され、一定した間隔で互いに離間して配置されて個別動作が可能であり、前記プレート部の高さを調節する複数のアクチュエーターを備えてなる高さ調節部と、を含み、前記プレート部は、弾性によって変形及び復元が可能な材質からなることにより、前記複数のアクチュエーターによって高さが調節される場合、前記プレート部の平面形状が可変されて曲面の形状が具現されることを特徴とする。
【0010】
また、前記アクチュエーターは、前記フレーム部に対して鋭角の角度をなす状態で設置され、前記フレーム部及びプレート部に対して回動可能に設置され、前記プレート部の高さ調節時に前記鋭角の角度を維持しながらピストンの引き出し及び引き込みが行われて前記プレート部の高さを調節することを特徴とする。
【0011】
また、前記高さ調節部は、前記複数のアクチュエーターが4つで構成される場合、第1~第4アクチュエーターは、それぞれ前記プレート部の角部と隣接する位置に設置され、前記複数のアクチュエーターが5つで構成される場合、第1~第4アクチュエーターは、それぞれ前記プレート部の角部と隣接する位置に設置され、第5アクチュエーターは、前記プレート部の中央に設置され、前記複数のアクチュエーターが6つで構成される場合、第1~第4アクチュエーターは、それぞれ前記プレート部の角部と隣接する位置に設置され、第5アクチュエーターは、前記第1アクチュエーターと第2アクチュエーターとの間に設置され、第6アクチュエーターは、前記第5アクチュエーターと対称な位置に設置されることを特徴とする。
【0012】
また、前記高さ調節部は、前記複数のアクチュエーターが5つで構成される場合、前記第5アクチュエーターによる前記プレート部の中央側の高さ調節を補助するセンター補助モジュールを含み、前記センター補助モジュールは、一端が前記フレーム部に設置され、他端が前記プレート部に設置され、比較的前記他端に隣接する位置から突出する連結部に前記第5アクチュエーターが設置されることを特徴とする。
【0013】
また、前記高さ調節部は、前記フレーム部に設置され、前記アクチュエーターによって高さが調節されたプレート部の下部を弾性支持する第1ダンパを含むことを特徴とする。
【0014】
また、前記高さ調節部は、前記フレーム部の中央に設置され、前記アクチュエーターによって高さが調節されたプレート部の下部を弾性支持する第2ダンパを含むことを特徴とする。
【0015】
また、前記高さ調節部は、一端が前記フレーム部に設置され、前記アクチュエーターと隣接する位置に設置され、他端が前記プレート部に設置され、前記アクチュエーターとプレート部との連結部よりも外郭の位置に設置される復元モジュールを含むことを特徴とする。
【0016】
また、前記高さ調節部のアクチュエーターを制御することで前記プレート部の高さを調節する制御部をさらに含み、前記制御部へ前記アクチュエーターの制御のための信号を送信して前記アクチュエーターによるプレート部の高さ調節ができるユーザ端末部をさらに含むことを特徴とする。
【0017】
また、前記制御部は、信号を送受信する本体通信モジュールと、前記本体通信モジュールを通じて受信される信号に基づいて前記高さ調節部の制御信号を処理する処理モジュールと、電力を供給するバッテリーモジュールと、を含むことを特徴とする。
【0018】
また、前記制御部は、前記処理モジュールによって信号処理されることで高さが調節されたプレート部の状態を感知する感知モジュールを含み、前記制御部は、前記感知モジュールによって感知されるプレート部の状態を現在のプレート情報に加工して送信し、前記ユーザ端末部は、前記制御部から送信される現在のプレート情報を受信してディスプレイすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置によれば、高さ調節部のアクチュエーターによって変形及び復元が可能な弾性材質からなるプレート部の平面形状が可変されて曲面の形状が具現されるようにすることで、屈曲した地形からなる屋外練習場のフェアウェイ及びラフの地形環境を容易に具現できるという効果がある。
【0020】
また、本発明によれば、プレート部の高さを調節してプレート部の平面形状を曲面形状に可変させるアクチュエーターをフレーム部に対して鋭角の角度を成す状態で設置し、プレート部の高さ調節時にも鋭角の角度を維持しながらピストンの引き出し及び引き込みが行われてプレート部の高さが調節されるように構成することで、プレート部で発生する荷重がもっぱらアクチュエーターにのみ伝達するものではなく、アクチュエーターの回動方向にも分散させることにより、過度な荷重によってアクチュエーターが破損してしまう問題を防止できるという効果がある。
【0021】
また、本発明によれば、フレーム部及びプレート部の大きさ(面積)によって、高さ調節部を構成するアクチュエーターの個数及び設置位置を変更して適用し得るようにすることで、プレート部で発生する荷重を効率的に支持するとともに、プレート部の曲面形状を具現することができ、フレーム部及びプレート部の大きさ(面積)によって室内用及び室外用に仕分けて使用可能になるという効果がある。
【0022】
また、本発明によれば、センター補助モジュール、第1ダンパ、及び第2ダンパの中でいずれか一つまたは複数が選択的に設置されてプレート部で発生する荷重を支持するように構成することで、高さが調節されて平面形状が曲面形状に可変されたプレート部で発生する荷重を効率的に支持できるという効果がある。
【0023】
また、本発明によれば、フレーム部とプレート部とを連結する復元モジュールを、アクチュエーターとプレート部との連結部よりも外郭の位置に設置することで、アクチュエーターによって高さが調節されたプレート部が元の平面形状に復元された時、プレート部の材質などによってプレート部の端部がフレーム部から浮き立つことを防止できるという効果がある。
【0024】
さらに、本発明によれば、スマート機器などからなるユーザ端末部を利用して高さ調節部のアクチュエーターを制御する制御部へ制御信号を送信できるように構成することで、室内だけではなく、屋外でもいくらでも携帯して簡便に使用可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1a】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置を示す図である。
図1b】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置を示す図である。
図1c】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置を示す図である。
図1d】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置を示す図である。
図2a】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置のプレート部を示す図である。
図2b】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置のプレート部を示す図である。
図3】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の高さ調節部を示す図である。
図4】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の第1実施形態を示す図である。
図5】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の第2実施形態を示す図である。
図6】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の第3実施形態を示す図である。
図7a】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置のセンター補助モジュールを示す図である。
図7b】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置のセンター補助モジュールを示す図である。
図8a】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の復元モジュールを示す図である。
図8b】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の復元モジュールを示す図である。
図9】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の制御部及びユーザ端末部を示す図である。
図10】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の制御部を示すブロック図である。
図11】本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置のユーザ端末部を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本明細書及び請求範囲に使用された用語や単語は、通常的又は辞書的な意味に限定して解釈してはならなく、発明者は自分の発明を最良の方法で説明するために用語の概念を適宜定義することができるという原則に即して、本発明の技術的思想に符合する意味及び概念である。
【0027】
したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明の最も望ましい実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をいずれも代弁するわけではないので、本明細書の出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例は存在し得る。
【0028】
以下、図面を参照して説明するに先立って、本発明の要旨を示すために無駄な事項、すなわち、通常の知識を持つ当業者が自明に付け加えることができる公知構成については図示しないか、具体的に記述していないことを明らかにしておく。
【0029】
本発明は、高さ調節部のアクチュエーターによって変形及び復元が可能な弾性材質からなるプレート部の平面形状が可変されて曲面の形状が具現されるようにすることで、屈曲した地形からなる屋外練習場のフェアウェイ及びラフの地形環境を容易に具現できるように構成される高さ調節部付きのゴルフプレート装置に関する。
【0030】
以下、添付の図面を参照して本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置について詳しく説明する。
【0031】
図1a~図1dは、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置を示す図であり、図2a及び図2bは、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置のプレート部を示す図であり、図3は、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の高さ調節部を示す図である。
【0032】
添付の図1a~図3によれば、本発明の高さ調節部付きのゴルフプレート装置は、フレーム部100、プレート部200、及び高さ調節部300を含む。
【0033】
前記フレーム部100は、地面と接触する第1水平フレーム110、前記第1水平フレーム110と対称をなしており、後述するプレート部200と接触して支持する第2水平フレーム120と、前記第1水平フレーム110と第2水平フレーム120との間に設けられ、前記第1水平フレーム110と第2水平フレーム120との間に一定した空間を形成する垂直フレーム130と、を含む。
このような前記垂直フレーム130によって形成される一定した空間には後述する高さ調節部300が位置づけられる。
【0034】
前記プレート部200は、矩形平面状であり、前記第2水平フレーム120の上部に設置される。ユーザは前記プレート部200の上部に立ち上がってスイング演習をするようになることである。
【0035】
この時、前記プレート部200は、弾性によって変形及び復元が可能な材質で構成されることができるが、これは前記プレート部200が後述する高さ調節部300によって変形及び復元が可能になるように構成されて前記高さ調節部300によって高さが調節される場合、前記プレート部200の平面形状が可変されて曲面の形状が具現されるように構成されることで、屋外練習場のフェアウェイ及びラフの地形環境を具現可能にするためである。
【0036】
かかる前記プレート部200は、材質の特性によって弾性を有するように構成されて変形及び復元が可能な材質であればいくらでも適用して使用可能であり、好ましくは、アルミニウム及びマグネシウムボードなどからなることができる。
【0037】
実施環境によって、前記プレート部200の一側には、パッティングホールが形成されており、ユーザが演習を容易に行うことができるように構成してもよい。
【0038】
前記高さ調節部300は、前記フレーム部100に設置され、一定した間隔で互いに離間して配置されて個別動作が可能であり、前記プレート部200の高さを調節する複数のアクチュエーター310を備える。
【0039】
好ましくは、前記複数のアクチュエーター310は、前記フレーム部100及びプレート部200の面積によって4つ乃至6つで構成され、それぞれの個数に応じて好適な位置に配置することができ、これについての詳しい説明は、図4図6を参照して後述する。
【0040】
前記複数のアクチュエーター310は、前記フレーム部100に対して鋭角の角度を成す状態で設置されることができ、前記フレーム部100及びプレート部200に対して回動可能に設置されることができる。
【0041】
つまり、前記複数のアクチュエーター310は、前記フレーム部100とプレート部200との間で傾斜した形態で設置されることができ、前記高さ調節部300は、前記複数のアクチュエーター310が傾斜するように設置された状態で、ピストン320が引き出されながら前記プレート部200の高さを調節する。
【0042】
このような前記複数のアクチュエーター310は、前記プレート部200の高さ調節時にも、前記鋭角の角度を維持する状態で、前記ピストン320が引き出し及び引き込みが行われながら前記プレート部200の高さを調節することができる。
【0043】
すなわち、前記複数のアクチュエーター310が前記フレーム部100とプレート部200との間に回動可能な状態で傾斜するように設置された状態で、前記ピストン320が引き出される場合、前記複数のアクチュエーター310が徐々に回動されて前記フレーム部100及びプレート部200に対して形成している前記複数のアクチュエーター310の設置角度Hがだんだん大きくなり、それに伴い、前記アクチュエーター310の設置されたプレート部200の一部分が上方に次第に上昇するようになる。
【0044】
なお、前記アクチュエーター310は、前記複数のアクチュエーター310から前記ピストン320が最大に引き出された状態でも、前記複数のアクチュエーター310の設置角度Hは鋭角状態を維持することで、前記プレート部200で発生して伝達される荷重がもっぱら前記アクチュエーター310から引き出されたピストン320にのみ印加されるものではなく、前記アクチュエーター310の回動方向にも分散するようになって、過度な荷重によって前記アクチュエーター310及びピストン320が破損してしまうなどの問題を防止することができる。
【0045】
図4は、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の第1実施形態を示す図であり、図5は、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の第2実施形態を示す図であり、図6は、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の第3実施形態を示す図である。
【0046】
添付の図4図6によれば、図4は、本発明の高さ調節部300を成すアクチュエーター310が4つで構成された状態を示し、図5は、本発明の高さ調節部300を成すアクチュエーター310が5つで構成された状態を示し、図6は、本発明の高さ調節部300を成すアクチュエーター310が6つで構成された状態を示している。
【0047】
より具体的に、前記高さ調節部300を成すアクチュエーター310が4つで構成される場合、第1アクチュエーター311~第4アクチュエーター314を、それぞれ前記プレート部200の角部と隣接する位置に設置することができる。
【0048】
このような第1実施形態は、前記フレーム部100及びプレート部200の面積が小さい形態をなしているため、前記第1アクチュエーター311~第4アクチュエーター314を、前記プレート部200の角部と隣接する位置にのみ設置しても、前記プレート部200の中央に印加される荷重にも無理がないと判断される場合に用いられることができる。
【0049】
また、前記高さ調節部300を成すアクチュエーター310が5つで構成される場合、第1アクチュエーター311~第4アクチュエーター314は、それぞれ前記プレート部200の角部と隣接する位置に設置し、第5アクチュエーター315は、前記プレート部200の中央に設置することができる。
【0050】
このような第2実施形態は、前記フレーム部100及びプレート部200の面積が中間形態をなしているため、前記第1アクチュエーター311~第4アクチュエーター314を前記プレート部200の角部と隣接する位置にのみ設置する場合、前記プレート部200の中央に印加される荷重によって無理があると判断される場合に用いられることができる。
【0051】
また、前記高さ調節部300を成すアクチュエーター310が6つで構成される場合、第1アクチュエーター311~第4アクチュエーター314は、それぞれ前記プレート部200の角部と隣接する位置に設置し、第5アクチュエーター315は、前記第1アクチュエーター311と第2アクチュエーター312との間に設置し、第6アクチュエーター316は、前記第5アクチュエーター315と対称な位置に設置することができる。
【0052】
このような第3実施形態は、前記フレーム部100及びプレート部200の面積が大きい形態をなしているため、前記第1アクチュエーター311~第4アクチュエーター314を前記プレート部200の角部と隣接する位置にのみ設置する場合、前記プレート部200の中央に印加される荷重によって無理が大きいと判断される場合に用いられることができる。
【0053】
本発明では前記高さ調節部300を構成するアクチュエーター310が4つ、5つ及び6つの中で選択されるいずれか一つの個数で設置されるものを説明しているが、実施環境によって、前記フレーム部100及びプレート部200の面積がさらに大きくなって前記アクチュエーター310が6つで配置されても、荷重の支持が困難である場合は、一層増加させて設置してもよい。
【0054】
一方、前記高さ調節部300は、前記フレーム部100に設置されて前記アクチュエーター310によって高さが調節されたプレート部200の下部を弾性支持する第1ダンパ350を含むことができる。
【0055】
前記第1ダンパ350は、スプリングであってもよく、前記高さ調節部300のアクチュエーター310に印加される荷重を分散させて支持する。
【0056】
また、前記高さ調節部300は、前記フレーム部100の中央に設置されて前記アクチュエーター310によって高さが調節されたプレート部200の下部を弾性支持する第2ダンパ360を含むことができる。
【0057】
前記第2ダンパ360は、複数のスプリングが一つにモジュール化された構成であってもく、前記フレーム部100の中央に設置されて前記高さ調節部300のアクチュエーター310に印加される荷重を分散させて支持する。
【0058】
このような前記第1ダンパ350及び第2ダンパ360は、実施環境によってスプリングの強度もいくらでも変更して適用し得るように構成することができる。
【0059】
図7a及び図7bは、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置のセンター補助モジュールを示す図であり、図8a及び図8bは、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の復元モジュールを示す図である。
【0060】
添付の図7a~図8bによれば、本発明の高さ調節部300は、前記複数のアクチュエーター310が5つで構成される場合、前記第5アクチュエーター315による前記プレート部200の中央側の高さ調節を補助するセンター補助モジュール330を含むことができる。
【0061】
このような前記センター補助モジュール330は、一端が前記フレーム部100に設置され、他端が前記プレート部200に設置され、比較的前記他端に隣接する位置から突出する連結部331に前記第5アクチュエーター315を設置することができる。
【0062】
すなわち、前記センター補助モジュール330は、前記プレート部200の中央に印加される荷重が大きくなることと予想される場合、前記アクチュエーター310を6つの代わりに5つで配置するとともに、前記プレート部200中央の高さを調節する第5アクチュエーター315の高さ調節を補助するように設けられるものである。
【0063】
また、前記高さ調節部300は、一端が前記フレーム部100に設置され、前記アクチュエーター310と隣接する位置に設置され、他端が前記プレート部200に設置され、前記アクチュエーター310とプレート部200との連結部よりも外郭の位置に設置される復元モジュール340を含むことができる。
【0064】
前記復元モジュール340は、スプリング状であり、一端は前記フレーム部100に設置され、他端は前記プレート部200に設置され、前記高さ調節部300のアクチュエーター310による高さ調節が復元される過程で、前記アクチュエーター310による変形が初期形態に復元されなかったときに、前記復元モジュール340が持つ弾性力によって前記プレート部200を容易に復元させる。
【0065】
図9は、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の制御部及びユーザ端末部を示す図であり、図10は、本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置の制御部を示すブロック図であり、図11は本発明による高さ調節部付きのゴルフプレート装置のユーザ端末部を示すブロック図である。
【0066】
添付の図9図11によれば、本発明の高さ調節部付きのゴルフプレート装置は、前記高さ調節部300のアクチュエーター310を制御して前記プレート部200の高さを調節する制御部400と、前記制御部400へ前記アクチュエーター310の制御のための信号を送信して前記アクチュエーター310によるプレート部200の高さ調節ができるユーザ端末部500と、をさらに含むことができる。
【0067】
前記制御部400は、信号を送受信する本体通信モジュール410と、前記本体通信モジュール410を通じて受信される信号に基づいて前記高さ調節部300の制御信号を処理する処理モジュール420と、電力を供給するバッテリーモジュール430と、を含むことができる。
【0068】
すなわち、前記制御部400は、前述したように、前記ユーザ端末部500から送信される信号が前記本体通信モジュール410を通じて受信されることによって、前記信号を分析して前記高さ調節部300を制御することができ、別途のバッテリーモジュール430を備え、充電後に使用可能にすることで、常に電源コンセント(Concentric plug)を連結しなければならないなどの不便さを防止するとともに、室内ではない屋外での使用に制約がないように構成してもよい。
【0069】
また、前記ユーザ端末部500は、信号を送受信するユーザ通信モジュール510と、タッチ、ボタンの中でいずれか一つまたは複数の方式で構成される入力モジュール520とを含むことができる。
【0070】
すなわち、前記ユーザ端末部500は、前述のように、前記入力モジュール520を通じて前記高さ調節部300を制御するための信号が入力され、前記ユーザ通信モジュール510を通じて前記信号を送信し、前記制御部400が前記高さ調節部300を制御するように構成することで、ユーザが直接前記高さ調節部300及び制御部400と接触しなくても前記ユーザ端末部500を通じて無線で前記高さ調節部300を制御することにより、室内ではない屋外でも簡便に本発明の高さ調節部付きのゴルフプレート装置を使用可能になる。
【0071】
一方、前記制御部400は、前記処理モジュール420によって信号処理されて高さが調節されたプレート部200の状態を感知する感知モジュール440を含むことができ、前記制御部400は、前記感知モジュール440によって感知されるプレート部200の状態を現在のプレート情報に加工して送信することができ、前記ユーザ端末部500は、前記制御部400から送信される現在のプレート情報を受信してディスプレイするするように構成することができる。
【0072】
すなわち、本発明の高さ調節部付きのゴルフプレート装置は、ユーザが前記ユーザ端末部500を利用して前記制御部400へ制御信号を送信することで、前記高さ調節部300を制御して前記プレート部200の高さを調節することができ、これに併せて、前記高さが調節されたプレート部200のステータスが前記感知モジュール440によって感知され、前記制御部400によって現在のプレート情報に加工されて前記ユーザ端末部500に送信されることにより、ユーザが前記ユーザ端末部500のディスプレイモジュール530を通じて前記現在のプレート情報を確認可能にする。
【0073】
以上、本発明によれば、高さ調節部のアクチュエーターによって変形及び復元が可能な弾性材質からなるプレート部の平面形状が可変されて曲面の形状を具現することで、屈曲した地形からなる屋外練習場のフェアウェイ及びラフの地形環境を容易に具現できるという効果がある。
【0074】
以上の説明では本発明の多様な実施形態を提示して説明したが、本発明が必ずこれらに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者なら本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の置換、変形及び変更できる。

図1a
図1b
図1c
図1d
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図9
図10
図11
【国際調査報告】